JPH11138832A - インクジェット記録装置の回復系 - Google Patents
インクジェット記録装置の回復系Info
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- JPH11138832A JPH11138832A JP33114897A JP33114897A JPH11138832A JP H11138832 A JPH11138832 A JP H11138832A JP 33114897 A JP33114897 A JP 33114897A JP 33114897 A JP33114897 A JP 33114897A JP H11138832 A JPH11138832 A JP H11138832A
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- Japan
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- cam
- recovery
- suction
- ink jet
- recovery system
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Abstract
(57)【要約】
【目的】各回復モードに対する迅速かつ安定的なモード
設定用カムの位置決めを可能にし、回復動作の効率向上
及び信頼性向上を図る。 【構成】駆動モータMの一方向駆動で吸引回復手段を駆
動し、逆方向駆動でキャッピング手段及びワイピング手
段を駆動し、モード設定用カムに2つのエッジ55a、
55bを設け、ワイピング時には第1のエッジを検知し
て位置決めし、吸引回復時には第2のエッジを検知して
位置決めする。
設定用カムの位置決めを可能にし、回復動作の効率向上
及び信頼性向上を図る。 【構成】駆動モータMの一方向駆動で吸引回復手段を駆
動し、逆方向駆動でキャッピング手段及びワイピング手
段を駆動し、モード設定用カムに2つのエッジ55a、
55bを設け、ワイピング時には第1のエッジを検知し
て位置決めし、吸引回復時には第2のエッジを検知して
位置決めする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録手段から被記録
媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置の回復系に関する。
媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置の回復系に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の被記録媒体(以下では、単に記録紙ともいう)
に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構
成されている。前記記録装置は、記録方式により、イン
クジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザー
ビーム式等に分けることができる。
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の被記録媒体(以下では、単に記録紙ともいう)
に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構
成されている。前記記録装置は、記録方式により、イン
クジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザー
ビーム式等に分けることができる。
【0003】被記録媒体の搬送方向(紙送り方向、副走
査方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録媒体に沿って
移動する記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録
(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙
送り(副走査としてのピッチ搬送)を行い、その後に再
び停止した被記録媒体に対して次の行の画像を記録(主
走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録媒
体の所望範囲に記録が行われる。一方、被記録媒体の搬
送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録装置
においては、被記録媒体を所定の記録位置にセットし、
一括して1行分の記録を連続的に行ないながら所定量の
紙送り(ピッチ送り)を行ない、被記録媒体の所望範囲
に画像が記録される。
査方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録媒体に沿って
移動する記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録
(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙
送り(副走査としてのピッチ搬送)を行い、その後に再
び停止した被記録媒体に対して次の行の画像を記録(主
走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録媒
体の所望範囲に記録が行われる。一方、被記録媒体の搬
送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録装置
においては、被記録媒体を所定の記録位置にセットし、
一括して1行分の記録を連続的に行ないながら所定量の
紙送り(ピッチ送り)を行ない、被記録媒体の所望範囲
に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録媒体へインクを吐出して記録を行うもの
であり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細
な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処
理を必要とせずに記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を
使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利
点を有している。
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録媒体へインクを吐出して記録を行うもの
であり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細
な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処
理を必要とせずに記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を
使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利
点を有している。
【0005】前記インクジェット記録装置は、一般に、
記録ヘッドを搭載するキャリッジを駆動する駆動手段
(シリアル式の場合)と、被記録媒体(記録紙)を搬送
する搬送手段と、これら駆動手段及び搬送手段を制御す
るための制御手段とを備えている。一方、記録ヘッドの
吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギ
ーを発生するエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子
等の電気機械変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波
を照射して発熱させ、この発熱作用によってインク滴を
吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変
換体によって液体を加熱するものなどがある。
記録ヘッドを搭載するキャリッジを駆動する駆動手段
(シリアル式の場合)と、被記録媒体(記録紙)を搬送
する搬送手段と、これら駆動手段及び搬送手段を制御す
るための制御手段とを備えている。一方、記録ヘッドの
吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギ
ーを発生するエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子
等の電気機械変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波
を照射して発熱させ、この発熱作用によってインク滴を
吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変
換体によって液体を加熱するものなどがある。
【0006】その中でも、熱エネルギーを利用してイン
クを滴として吐出するインクジェット式の記録手段(記
録ヘッド)は、吐出口を高密度に配列することができる
ため高解像度の記録をすることが可能である。特に、そ
の中でも、電気熱変換体素子をエネルギー発生素子とし
て用いる記録ヘッドは、小型化が容易であり、かつ最近
の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上性が著
しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十分に活用で
き、高密度実装化が容易で製造コストも安価なことか
ら、有利である。
クを滴として吐出するインクジェット式の記録手段(記
録ヘッド)は、吐出口を高密度に配列することができる
ため高解像度の記録をすることが可能である。特に、そ
の中でも、電気熱変換体素子をエネルギー発生素子とし
て用いる記録ヘッドは、小型化が容易であり、かつ最近
の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上性が著
しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十分に活用で
き、高密度実装化が容易で製造コストも安価なことか
ら、有利である。
【0007】また、被記録媒体の材質に対する要求も様
々なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発
が進み、通常の被記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含
む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不
織布、さらには金属等を被記録媒体として用いる記録装
置も使用されるようになっている。
々なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発
が進み、通常の被記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含
む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不
織布、さらには金属等を被記録媒体として用いる記録装
置も使用されるようになっている。
【0008】インクジェット記録装置の問題の一つに吐
出口の目詰まりがあるが、解決手段として、一般には、
ポンプ手段を介在させた目詰まり回復手段が使用されて
いる。具体的には、吐出口(ノズル先端)から吸引ポン
プでインクを吸引することにより、記録ヘッド内及び系
にインクを供給する流路内の高粘度のインク又は微細な
ゴミ又はインク液中の気泡を廃インクとして吐出口より
吸引排出するという処理が行われる。
出口の目詰まりがあるが、解決手段として、一般には、
ポンプ手段を介在させた目詰まり回復手段が使用されて
いる。具体的には、吐出口(ノズル先端)から吸引ポン
プでインクを吸引することにより、記録ヘッド内及び系
にインクを供給する流路内の高粘度のインク又は微細な
ゴミ又はインク液中の気泡を廃インクとして吐出口より
吸引排出するという処理が行われる。
【0009】目詰まり回復手段を実現するためには吸引
キャップの開閉動作と吸引ポンプの動作を行う必要があ
る。そのための手段として、ワンウエイクラッチとモー
タの正逆回転を切り換えて2つの動作を任意に行えるよ
うに構成する回復系が好適であると考えられるが、この
ような回復系には解決しなければならない問題もある。
その問題点の一つは、カムの駆動に1方向のみの伝達機
構(ワンウエイ機構)を用いると、被駆動物が駆動速度
より速く動こうとする力が働く場合には駆動が伝達され
ず、駆動源より速く動いてしまったり(オーバーランに
なったり)、駆動源を途中で止めたのに被駆動物が止ま
らないことがある点である。つまり、正しい結果が得ら
れないことがあるという問題がある。
キャップの開閉動作と吸引ポンプの動作を行う必要があ
る。そのための手段として、ワンウエイクラッチとモー
タの正逆回転を切り換えて2つの動作を任意に行えるよ
うに構成する回復系が好適であると考えられるが、この
ような回復系には解決しなければならない問題もある。
その問題点の一つは、カムの駆動に1方向のみの伝達機
構(ワンウエイ機構)を用いると、被駆動物が駆動速度
より速く動こうとする力が働く場合には駆動が伝達され
ず、駆動源より速く動いてしまったり(オーバーランに
なったり)、駆動源を途中で止めたのに被駆動物が止ま
らないことがある点である。つまり、正しい結果が得ら
れないことがあるという問題がある。
【0010】そこで、ワンウエイの伝達方法を用いる
と、カムをオーバーランさせないためには、カムフォロ
アがカムをオーバーランさせる力を発生しないように該
カムフォロアが下がる部分のカム形状を垂直にする必要
があり、その場合には、カムフォロアを下げていく途中
でカムを止める制御をすることができない。また、カム
フォロアが急激に下がる際に大きな衝撃音が発生すると
いう問題もある。
と、カムをオーバーランさせないためには、カムフォロ
アがカムをオーバーランさせる力を発生しないように該
カムフォロアが下がる部分のカム形状を垂直にする必要
があり、その場合には、カムフォロアを下げていく途中
でカムを止める制御をすることができない。また、カム
フォロアが急激に下がる際に大きな衝撃音が発生すると
いう問題もある。
【0011】また、カムに回転を抑える摺動性のブレー
キをかけることでオーバンランを解決することもできる
が、その際には駆動源の負荷が増える。通常の歯車伝達
機構を用い、ステッピングモータなどの保持性のある駆
動源で駆動すれば、カムがオーバーランすることはない
が、常に駆動力が結合されているために正転・逆転で異
なる制御を行うことができない。
キをかけることでオーバンランを解決することもできる
が、その際には駆動源の負荷が増える。通常の歯車伝達
機構を用い、ステッピングモータなどの保持性のある駆
動源で駆動すれば、カムがオーバーランすることはない
が、常に駆動力が結合されているために正転・逆転で異
なる制御を行うことができない。
【0012】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、カムのオーバーラ
ンを確実に防止するとともに動作安定性を向上させるこ
とができ、該カムの動作が微少に振れても十分な安定性
を確保することができるインクジェット記録装置の回復
系を提供することである。
されたものであり、本発明の目的は、カムのオーバーラ
ンを確実に防止するとともに動作安定性を向上させるこ
とができ、該カムの動作が微少に振れても十分な安定性
を確保することができるインクジェット記録装置の回復
系を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータの一方
向の駆動で吸引回復を行う吸引手段を駆動し、逆方向の
駆動で、キャップを記録手段の吐出口面に当接・離間さ
せるキャッピング手段又は該キャッピング手段と吐出口
面をワイピングするワイピング手段との両方を、位置検
知用のフラグ部を同一軸上に有するカムとカム位相検知
手段とにより駆動するように構成されたインクジェット
記録装置の回復系に係るものである。すなわち、請求項
1の発明は、上記構成のインクジェット記録装置の回復
系であって、2つの回復モードのうち第1の回復モード
のときのカムの位置決めには、カム線図上で前記第1の
回復モードで使用するカムの回転方向上流にあるカムの
位置検知用フラグの第1のエッジを使用し、第2の回復
モードのときのカムの位置決めには、カム線図上の前記
第1のエッジのカム回転方向下流で第2の回復モードで
使用するカムの回転方向上流にある位置検知用フラグの
第2のエッジを使用する構成とすることにより、上記目
的を達成するとともに、それぞれの回復モードでカムの
所定角度への位置決め時にエッジ検知後最短のカム回転
角でカムの位置決めが可能となることから、迅速かつ安
定的なカムの位置決めを可能にし、回復動作の効率向上
及び信頼性向上を図ることができるインクジェット記録
装置の回復系を提供するものである。
向の駆動で吸引回復を行う吸引手段を駆動し、逆方向の
駆動で、キャップを記録手段の吐出口面に当接・離間さ
せるキャッピング手段又は該キャッピング手段と吐出口
面をワイピングするワイピング手段との両方を、位置検
知用のフラグ部を同一軸上に有するカムとカム位相検知
手段とにより駆動するように構成されたインクジェット
記録装置の回復系に係るものである。すなわち、請求項
1の発明は、上記構成のインクジェット記録装置の回復
系であって、2つの回復モードのうち第1の回復モード
のときのカムの位置決めには、カム線図上で前記第1の
回復モードで使用するカムの回転方向上流にあるカムの
位置検知用フラグの第1のエッジを使用し、第2の回復
モードのときのカムの位置決めには、カム線図上の前記
第1のエッジのカム回転方向下流で第2の回復モードで
使用するカムの回転方向上流にある位置検知用フラグの
第2のエッジを使用する構成とすることにより、上記目
的を達成するとともに、それぞれの回復モードでカムの
所定角度への位置決め時にエッジ検知後最短のカム回転
角でカムの位置決めが可能となることから、迅速かつ安
定的なカムの位置決めを可能にし、回復動作の効率向上
及び信頼性向上を図ることができるインクジェット記録
装置の回復系を提供するものである。
【0014】請求項2及び3の発明は、請求項1の構成
において、前記第1の回復モードがワイピングであり、
第2の回復モードが吸引回復である構成、あるいは、前
記第1の回復モードが1個の記録手段のみを吸引回復す
るものであり、第2の回復モードが複数の記録手段を吸
引回復ないしキャッピングするものである構成とするこ
とにより、上記目的を達成するとともに、それぞれの回
復モードに応じて効率的にカムの位置決めを行うことが
できるインクジェット記録装置の回復系を提供するもの
である。
において、前記第1の回復モードがワイピングであり、
第2の回復モードが吸引回復である構成、あるいは、前
記第1の回復モードが1個の記録手段のみを吸引回復す
るものであり、第2の回復モードが複数の記録手段を吸
引回復ないしキャッピングするものである構成とするこ
とにより、上記目的を達成するとともに、それぞれの回
復モードに応じて効率的にカムの位置決めを行うことが
できるインクジェット記録装置の回復系を提供するもの
である。
【0015】請求項4の発明は、上記構成のインクジェ
ット記録装置の回復系であって、第1の検知モードに停
止しているカムを回転させて第2の検知モードを通過し
た後、再び、第1の検知モード内にある所定位置にカム
を位置決めする際に、第2の検知モードのトリガーとな
る第2の検知モード領域のカム回転方向上流側にあるカ
ムフラグの第2のエッジを検知後、所定パルスないし所
定時間カムを回転させたのち、カムの第1の検知モード
領域のカム回転方向上流側にあるカムフラグの第1のエ
ッジの検知動作を有効とさせ、前記第1のエッジの検知
を利用してカムを第1の検知モード内にある所定位置に
位置決めする構成とすることにより、上記目的を達成す
るとともに、第2の検知エッジを通過後にカムの微少な
ふらつきが発生しても、第2の検知エッジを第1の検知
エッジだと誤検知することがなく、正規の第1の検知モ
ード内の所定位置にカムを位置決めすることができるイ
ンクジェット記録装置の回復系を提供するものである。
ット記録装置の回復系であって、第1の検知モードに停
止しているカムを回転させて第2の検知モードを通過し
た後、再び、第1の検知モード内にある所定位置にカム
を位置決めする際に、第2の検知モードのトリガーとな
る第2の検知モード領域のカム回転方向上流側にあるカ
ムフラグの第2のエッジを検知後、所定パルスないし所
定時間カムを回転させたのち、カムの第1の検知モード
領域のカム回転方向上流側にあるカムフラグの第1のエ
ッジの検知動作を有効とさせ、前記第1のエッジの検知
を利用してカムを第1の検知モード内にある所定位置に
位置決めする構成とすることにより、上記目的を達成す
るとともに、第2の検知エッジを通過後にカムの微少な
ふらつきが発生しても、第2の検知エッジを第1の検知
エッジだと誤検知することがなく、正規の第1の検知モ
ード内の所定位置にカムを位置決めすることができるイ
ンクジェット記録装置の回復系を提供するものである。
【0016】請求項5の発明は、上記構成のインクジェ
ット記録装置の回復系であって、少なくともキャッピン
グ状態から、記録手段を搭載したキャリッジを移動させ
る際には、キャッピング状態のカム回転方向下流側にあ
るカムフラグの検知エッジを検知後、カムを所定パルス
回転させてキャリッジ移動可能な位置に位置決めする構
成とすることにより、上記目的を達成するとともに、吸
引動作等で駆動系内の振り子歯車がモータの正転、逆転
動作を繰り返し、多少の不安定要因が入っても確実にキ
ャリッジ移動可能状態にカムを位置決めすることができ
るインクジェット記録装置の回復系を提供するものであ
る。
ット記録装置の回復系であって、少なくともキャッピン
グ状態から、記録手段を搭載したキャリッジを移動させ
る際には、キャッピング状態のカム回転方向下流側にあ
るカムフラグの検知エッジを検知後、カムを所定パルス
回転させてキャリッジ移動可能な位置に位置決めする構
成とすることにより、上記目的を達成するとともに、吸
引動作等で駆動系内の振り子歯車がモータの正転、逆転
動作を繰り返し、多少の不安定要因が入っても確実にキ
ャリッジ移動可能状態にカムを位置決めすることができ
るインクジェット記録装置の回復系を提供するものであ
る。
【0017】請求項6の発明は、上記構成のインクジェ
ット記録装置の回復系であって、前記カムの一方の検知
モード内に複数のキャッピングモードがあり、少なくと
もキャッピング状態から記録手段を搭載したキャリッジ
を移動させる際に前記検知モード内のカム回転方向下流
側に別のキャッピングモードが存在する時に、先ずカム
を回転させてキャップをエアリークするレベルまで微少
開放したのち、吸引手段を作動させてキャップ内のイン
クを排出した後、さらにカムを回転させて別のキャッピ
ング状態を経由し、カム回転方向下流側にあるカムフラ
グの検知エッジを検知した後、カムを所定パルス回転さ
せ、キャリッジ移動可能な位置にカムを位置決めする構
成とすることにより、上記目的を達成するとともに、吸
引したインクで満杯状態のキャップがカム回転動作中に
再び吐出口面に接触することを防止できるインクジェッ
ト記録装置の回復系を提供するものである。
ット記録装置の回復系であって、前記カムの一方の検知
モード内に複数のキャッピングモードがあり、少なくと
もキャッピング状態から記録手段を搭載したキャリッジ
を移動させる際に前記検知モード内のカム回転方向下流
側に別のキャッピングモードが存在する時に、先ずカム
を回転させてキャップをエアリークするレベルまで微少
開放したのち、吸引手段を作動させてキャップ内のイン
クを排出した後、さらにカムを回転させて別のキャッピ
ング状態を経由し、カム回転方向下流側にあるカムフラ
グの検知エッジを検知した後、カムを所定パルス回転さ
せ、キャリッジ移動可能な位置にカムを位置決めする構
成とすることにより、上記目的を達成するとともに、吸
引したインクで満杯状態のキャップがカム回転動作中に
再び吐出口面に接触することを防止できるインクジェッ
ト記録装置の回復系を提供するものである。
【0018】請求項7の発明は、上記構成のインクジェ
ット記録装置の回復系であって、吸引手段の中に一部ギ
アのない欠歯状態を作成し、そこに駆動を伝えるギアが
入り込んだ時には吸引手段への駆動伝達が切れるように
し、この駆動伝達遮断状態から伝達可能状態に復帰させ
るための係合部材を前記カムで駆動させ、前記係合部材
の一部が吸引手段と当接して該吸引手段を駆動可能状態
にする構成とすることにより、上記目的を達成するとと
もに、簡単な構成及びシーケンスで吸引手段の位置決め
及び再駆動が可能なインクジェット記録装置の回復系を
提供するものである。
ット記録装置の回復系であって、吸引手段の中に一部ギ
アのない欠歯状態を作成し、そこに駆動を伝えるギアが
入り込んだ時には吸引手段への駆動伝達が切れるように
し、この駆動伝達遮断状態から伝達可能状態に復帰させ
るための係合部材を前記カムで駆動させ、前記係合部材
の一部が吸引手段と当接して該吸引手段を駆動可能状態
にする構成とすることにより、上記目的を達成するとと
もに、簡単な構成及びシーケンスで吸引手段の位置決め
及び再駆動が可能なインクジェット記録装置の回復系を
提供するものである。
【0019】請求項8の発明は、請求項7の構成におい
て、前記カムの係合部材の吸引手段との当接駆動領域
を、カム線図上前記ワイピング手段の駆動領域とオーバ
ーラップさせた構成とすることにより、上記目的を達成
するとともに、カム領域を有効に使うことができるイン
クジェット記録装置の回復系を提供するものである。
て、前記カムの係合部材の吸引手段との当接駆動領域
を、カム線図上前記ワイピング手段の駆動領域とオーバ
ーラップさせた構成とすることにより、上記目的を達成
するとともに、カム領域を有効に使うことができるイン
クジェット記録装置の回復系を提供するものである。
【0020】請求項9の発明は、請求項1〜8の構成に
おいて、前記吸引手段への駆動伝達と前記カムの駆動伝
達は、モータの正逆転それぞれの駆動方向一方向にのみ
駆動が伝わるワンウエイの駆動伝達方法で行なわれる構
成とすることにより、さらに効率よく上記目的を達成す
るものである。
おいて、前記吸引手段への駆動伝達と前記カムの駆動伝
達は、モータの正逆転それぞれの駆動方向一方向にのみ
駆動が伝わるワンウエイの駆動伝達方法で行なわれる構
成とすることにより、さらに効率よく上記目的を達成す
るものである。
【0021】請求項10の発明は、請求項9の構成にお
いて、前記ワンウエイの駆動伝達方法は遊星歯車による
振り子歯車伝達機構を用いている構成とすることによ
り、さらに効率よく上記目的を達成するものである。
いて、前記ワンウエイの駆動伝達方法は遊星歯車による
振り子歯車伝達機構を用いている構成とすることによ
り、さらに効率よく上記目的を達成するものである。
【0022】請求項11の発明は、請求項1〜10の構
成において、前記吸引手段はチューブポンプである構成
とすることにより、さらに効率よく上記目的を達成する
ものである。
成において、前記吸引手段はチューブポンプである構成
とすることにより、さらに効率よく上記目的を達成する
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。なお、各図面を通して、同一符号は
同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明によ
る回復系を備えたインクジェット記録装置を一部破断し
て示す模式的斜視図であり、図2は図1のインクジェッ
ト記録装置のクリーニング装置を上方から見た模式的斜
視図であり、図3は本発明によるインクジェット記録装
置(図1のインクジェット記録装置)の回復系のクリー
ニング装置のクリーニング作動開始前の状態を示す模式
的側面図である。
の形態を説明する。なお、各図面を通して、同一符号は
同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明によ
る回復系を備えたインクジェット記録装置を一部破断し
て示す模式的斜視図であり、図2は図1のインクジェッ
ト記録装置のクリーニング装置を上方から見た模式的斜
視図であり、図3は本発明によるインクジェット記録装
置(図1のインクジェット記録装置)の回復系のクリー
ニング装置のクリーニング作動開始前の状態を示す模式
的側面図である。
【0024】図1〜図3において、インクジェット記録
装置1は、駆動源である駆動モータMと、インクジェッ
ト記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2と、駆動モータ
Mによりキャリッジ2を往復移動させる伝動機構4と、
被記録媒体である記録紙P搬送(紙送り)する給紙機構
(紙送り機構)5と、記録ヘッド3の吐出回復処理を行
うために吐出口面をクリーニング(払拭)するクリーニ
ング装置10とを備えている。このようなインクジェッ
ト記録装置1においては、記録紙Pは給紙機構5の給紙
ローラ6によって送り込まれ、プラテン7上で記録ヘッ
ド3によって記録紙Pに所定の記録が行なわれる。
装置1は、駆動源である駆動モータMと、インクジェッ
ト記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2と、駆動モータ
Mによりキャリッジ2を往復移動させる伝動機構4と、
被記録媒体である記録紙P搬送(紙送り)する給紙機構
(紙送り機構)5と、記録ヘッド3の吐出回復処理を行
うために吐出口面をクリーニング(払拭)するクリーニ
ング装置10とを備えている。このようなインクジェッ
ト記録装置1においては、記録紙Pは給紙機構5の給紙
ローラ6によって送り込まれ、プラテン7上で記録ヘッ
ド3によって記録紙Pに所定の記録が行なわれる。
【0025】キャリッジ2に装着されるインクジェット
カートリッジ8は、記録ヘッド3とインクタンク9を一
体化したものであり、該記録ヘッドが搭載される部材で
あるキャリッジ2に着脱自在に保持(装着)されてい
る。記録ヘッド3に対しては、前記インクタンク9内に
収容されたインクが供給される。この場合、キャリッジ
2と記録ヘッド3は、両部材の接合面が適正に接触され
て所要の電気的接続を達成維持できるようになってい
る。
カートリッジ8は、記録ヘッド3とインクタンク9を一
体化したものであり、該記録ヘッドが搭載される部材で
あるキャリッジ2に着脱自在に保持(装着)されてい
る。記録ヘッド3に対しては、前記インクタンク9内に
収容されたインクが供給される。この場合、キャリッジ
2と記録ヘッド3は、両部材の接合面が適正に接触され
て所要の電気的接続を達成維持できるようになってい
る。
【0026】前記記録ヘッド3は、記録信号に応じてエ
ネルギーを印加することにより、複数の吐出口からイン
クを選択的に吐出して記録するインクジェット記録ヘッ
ドである。また、この記録ヘッド3は、熱エネルギーを
利用してインクを吐出するインクジェット記録手段であ
って、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
えたものである。さらに、前記記録ヘッド3は、前記電
気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生じ
る膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変
化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行
なうものである。前記電気熱変換体は各吐出口のそれぞ
れに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気
熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する
吐出口からインクを吐出するものである。
ネルギーを印加することにより、複数の吐出口からイン
クを選択的に吐出して記録するインクジェット記録ヘッ
ドである。また、この記録ヘッド3は、熱エネルギーを
利用してインクを吐出するインクジェット記録手段であ
って、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
えたものである。さらに、前記記録ヘッド3は、前記電
気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生じ
る膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変
化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行
なうものである。前記電気熱変換体は各吐出口のそれぞ
れに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気
熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する
吐出口からインクを吐出するものである。
【0027】図18は、記録手段(記録ヘッド)3のイ
ンク吐出部(一つの吐出口列)の構造を模式的に示す部
分斜視図である。図18において、被記録媒体(記録紙
等)Pと所定の隙間(例えば、約0.3〜2.0ミリ程
度)をおいて対面する吐出口面13には、所定のピッチ
で複数の吐出口82が形成され、共通液室83と各吐出
口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってインク吐
出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱
抵抗体など)85が配設されている。記録ヘッド3は、
前記吐出口82が主走査移動方向(キャリッジ2に搭載
される本実施例では該キャリッジ2の移動方向)と交叉
する方向に並ぶような位置関係で案内支持されている。
こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する
電気熱変換体85を駆動(パルス電圧を印加)して、液
路54内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力
によって吐出口82からインク滴を吐出させる記録手段
(記録ヘッド)3が構成されている。
ンク吐出部(一つの吐出口列)の構造を模式的に示す部
分斜視図である。図18において、被記録媒体(記録紙
等)Pと所定の隙間(例えば、約0.3〜2.0ミリ程
度)をおいて対面する吐出口面13には、所定のピッチ
で複数の吐出口82が形成され、共通液室83と各吐出
口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってインク吐
出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱
抵抗体など)85が配設されている。記録ヘッド3は、
前記吐出口82が主走査移動方向(キャリッジ2に搭載
される本実施例では該キャリッジ2の移動方向)と交叉
する方向に並ぶような位置関係で案内支持されている。
こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する
電気熱変換体85を駆動(パルス電圧を印加)して、液
路54内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力
によって吐出口82からインク滴を吐出させる記録手段
(記録ヘッド)3が構成されている。
【0028】図1において、キャリッジ2は、駆動モー
タMの駆動力を伝達する伝動機構4の駆動ベルト11の
一部に連結されており、互いに平行に設けられた2本の
(あるいは単独の1本の)ガイドシャフト12に沿って
主走査方向に摺動自在に案内支持されており、前記駆動
モータMによって駆動されるように装着されている。従
って、キャリッジ2は、駆動モータMの正転及び逆転に
よってガイドシャフト12に沿って往復移動する。
タMの駆動力を伝達する伝動機構4の駆動ベルト11の
一部に連結されており、互いに平行に設けられた2本の
(あるいは単独の1本の)ガイドシャフト12に沿って
主走査方向に摺動自在に案内支持されており、前記駆動
モータMによって駆動されるように装着されている。従
って、キャリッジ2は、駆動モータMの正転及び逆転に
よってガイドシャフト12に沿って往復移動する。
【0029】図示のインクジェット記録装置1において
は、記録ヘッド3の吐出口が形成された吐出口面13に
対向してプラテン7が設けられており、駆動モータMの
駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が
往復駆動されると同時に、記録ヘッド3に記録信号を与
えてインクを吐出することによって、プラテン7上に搬
送された被記録媒体としての記録紙Pの全幅にわたって
記録が行われる。
は、記録ヘッド3の吐出口が形成された吐出口面13に
対向してプラテン7が設けられており、駆動モータMの
駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が
往復駆動されると同時に、記録ヘッド3に記録信号を与
えてインクを吐出することによって、プラテン7上に搬
送された被記録媒体としての記録紙Pの全幅にわたって
記録が行われる。
【0030】また、このようなインクジェット記録装置
1においては、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の
記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所
望位置(例えばホームポジションと対応する位置)に、
記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置を配
設することが行われている。このような回復装置は、一
般に、記録ヘッド3の吐出口面13をキャッピングする
キャップ部材を備えており、このキャップ部材による吐
出口面13のキャッピングに連動して回復装置内の吸引
手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的
に排出させ、それによって、記録ヘッド3のインク流路
内の増粘インクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理
を行うことができる。また、非記録時等に、記録ヘッド
3の吐出口面13をキャッピングすることによって、該
記録ヘッドを保護するとともにインクの乾燥を防止する
ことができる。
1においては、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の
記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所
望位置(例えばホームポジションと対応する位置)に、
記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置を配
設することが行われている。このような回復装置は、一
般に、記録ヘッド3の吐出口面13をキャッピングする
キャップ部材を備えており、このキャップ部材による吐
出口面13のキャッピングに連動して回復装置内の吸引
手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的
に排出させ、それによって、記録ヘッド3のインク流路
内の増粘インクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理
を行うことができる。また、非記録時等に、記録ヘッド
3の吐出口面13をキャッピングすることによって、該
記録ヘッドを保護するとともにインクの乾燥を防止する
ことができる。
【0031】図1〜図3において、前記クリーニング装
置10は、例えば、前記回復装置とともに、あるいは該
回復装置が配置されるホームポジションに対応した位置
に設けることができるものである。このクリーニング装
置10は、記録ヘッド3の吐出口面13を払拭してクリ
ーニングするワイピング部材としてのブレード14と、
ブレード14を支持しガイド部19(図3)に沿って移
動可能なブレードホルダー15と、ブレードホルダー1
5を往復作動させる作動機構16とを備えている。記録
ヘッド3の吐出口面13をクリーニングするブレード1
4は、ゴム等の弾性材料で形成され、図示のような形態
としてブレードホルダー15の一端に保持されている。
このブレード14は、前述の回復装置と同様に、適宜な
モータと伝動機構とによって作動されることにより、記
録ヘッド3の吐出口面13に押圧されて該吐出口面を払
拭してクリーニングするためのものである。
置10は、例えば、前記回復装置とともに、あるいは該
回復装置が配置されるホームポジションに対応した位置
に設けることができるものである。このクリーニング装
置10は、記録ヘッド3の吐出口面13を払拭してクリ
ーニングするワイピング部材としてのブレード14と、
ブレード14を支持しガイド部19(図3)に沿って移
動可能なブレードホルダー15と、ブレードホルダー1
5を往復作動させる作動機構16とを備えている。記録
ヘッド3の吐出口面13をクリーニングするブレード1
4は、ゴム等の弾性材料で形成され、図示のような形態
としてブレードホルダー15の一端に保持されている。
このブレード14は、前述の回復装置と同様に、適宜な
モータと伝動機構とによって作動されることにより、記
録ヘッド3の吐出口面13に押圧されて該吐出口面を払
拭してクリーニングするためのものである。
【0032】従って、記録ヘッド3による記録の後に、
記録ヘッド3をホームポジションに位置させて、クリー
ニング装置10を相対移動させてブレードを吐出口面1
3に対して押圧摺動させることにより、該吐出口面上の
インク等の付着、結露、濡れ、あるいは紙粉等の塵埃を
拭き取って払拭処理することができ、それによって記録
ヘッド3の吐出口面13を清浄化(クリーニング)する
ことができる。
記録ヘッド3をホームポジションに位置させて、クリー
ニング装置10を相対移動させてブレードを吐出口面1
3に対して押圧摺動させることにより、該吐出口面上の
インク等の付着、結露、濡れ、あるいは紙粉等の塵埃を
拭き取って払拭処理することができ、それによって記録
ヘッド3の吐出口面13を清浄化(クリーニング)する
ことができる。
【0033】図1〜図3において、記録ヘッド3を搭載
するキャリッジ2は図1中の矢印Sで示す主走査方向に
往復移動するものである。クリーニング装置10は、前
記キャリッジ2上の記録ヘッド3の吐出口面13をクリ
ーニングするために、該記録ヘッド3のホームポジショ
ンに配設されている。本発明を適用したインクジェット
記録装置におけるクリーニング装置10は、ブレード1
4と、ブレード14を一端に支持してベース18のガイ
ド部19に沿って矢印T方向(前後方向)に往復移動可
能なブレードホルダー15と、ブレードホルダー15を
往復作動させる作動機構16と、ブレード14をクリー
ニングする回動可能なブレードクリーナー17とを備え
ている。
するキャリッジ2は図1中の矢印Sで示す主走査方向に
往復移動するものである。クリーニング装置10は、前
記キャリッジ2上の記録ヘッド3の吐出口面13をクリ
ーニングするために、該記録ヘッド3のホームポジショ
ンに配設されている。本発明を適用したインクジェット
記録装置におけるクリーニング装置10は、ブレード1
4と、ブレード14を一端に支持してベース18のガイ
ド部19に沿って矢印T方向(前後方向)に往復移動可
能なブレードホルダー15と、ブレードホルダー15を
往復作動させる作動機構16と、ブレード14をクリー
ニングする回動可能なブレードクリーナー17とを備え
ている。
【0034】前記ブレード14はブレードホルダー15
に取り付けられており、該ブレードホルダー15は、各
種部品を支持するベース18のガイド部19に沿って、
図3中の左右方向に平行移動(往復移動)するように案
内されている。図示のブレード14は、断面U字形をし
ており、2枚に分かれた先端で記録ヘッド3の吐出口面
13を払拭してクリーニングするものである。ただし、
ブレード14の形態はこれに限られるものではなく、記
録ヘッド3の形態や性能によっては1枚でもよく、更に
3枚以上でもよい。また、U字形以外に、例えば複数枚
のブレード14を一定間隔ごとに並べて配置したもので
もよい。また、ブレード14は、例えば、合成ゴムやシ
リコンゴム等のゴム状弾性材料、あるいは所要の弾性を
有するプラスチック材料等で作られている。
に取り付けられており、該ブレードホルダー15は、各
種部品を支持するベース18のガイド部19に沿って、
図3中の左右方向に平行移動(往復移動)するように案
内されている。図示のブレード14は、断面U字形をし
ており、2枚に分かれた先端で記録ヘッド3の吐出口面
13を払拭してクリーニングするものである。ただし、
ブレード14の形態はこれに限られるものではなく、記
録ヘッド3の形態や性能によっては1枚でもよく、更に
3枚以上でもよい。また、U字形以外に、例えば複数枚
のブレード14を一定間隔ごとに並べて配置したもので
もよい。また、ブレード14は、例えば、合成ゴムやシ
リコンゴム等のゴム状弾性材料、あるいは所要の弾性を
有するプラスチック材料等で作られている。
【0035】ブレードホルダー15は、平らな矩形板状
を成し、2つの開口が設けられており、キャリッジ2に
搭載された記録ヘッド3の数に対応した数(図示の例で
は6個)のブレード14が装着されており、ベース18
のガイド部19に沿って作動機構16によって矢印T方
向に往復駆動される
を成し、2つの開口が設けられており、キャリッジ2に
搭載された記録ヘッド3の数に対応した数(図示の例で
は6個)のブレード14が装着されており、ベース18
のガイド部19に沿って作動機構16によって矢印T方
向に往復駆動される
【0036】図3において、ブレードホルダー15を往
復駆動する作動機構16は、枢軸23によりベース18
に回動可能に枢支されており、一端がブレードホルダー
15に連結されたブレードアーム20と不図示の駆動モ
ータによって駆動される駆動ギア22からブレードアー
ム20に枢動力を伝動するギア機構21とを備えてい
る。ブレードホルダー15に対するブレードアーム20
の連結は、ブレードホルダー15の長溝24とブレード
アーム20の先端に設けられたピン25との係合によっ
て行われる。
復駆動する作動機構16は、枢軸23によりベース18
に回動可能に枢支されており、一端がブレードホルダー
15に連結されたブレードアーム20と不図示の駆動モ
ータによって駆動される駆動ギア22からブレードアー
ム20に枢動力を伝動するギア機構21とを備えてい
る。ブレードホルダー15に対するブレードアーム20
の連結は、ブレードホルダー15の長溝24とブレード
アーム20の先端に設けられたピン25との係合によっ
て行われる。
【0037】駆動モータの駆動力をブレードアーム20
に伝動するためのギヤ機構21は、不図示のモータによ
り駆動される駆動ギア22と、ブレードアーム20を枢
動する従動ギア27とを備えている。従動ギア27は、
ブレードアーム20を枢支する枢軸23に一体的に取り
付けられた、ブレードホルダー15を往動させるための
往動用ギア部材28とブレードホルダー15を復動させ
るための復動用ギア部材29とで構成されている。駆動
モータにより駆動される駆動ギア22は、前記従動ギア
27のギア部材28、29のそれぞれに対応して、往動
用ギア部材28に噛み合うギア部材30と、復動用ギア
部材29を逆転駆動するためにアイドルギア32を介し
て該復動用ギア部材29に噛み合った(ギア連結され
た)ギア部材31と、遮光部55とを備えている。ベー
ス18に光学センサ54が固定されており、この光学セ
ンサ54は、駆動ギア22の回転に伴う遮光部55の作
用でオン/オフする。
に伝動するためのギヤ機構21は、不図示のモータによ
り駆動される駆動ギア22と、ブレードアーム20を枢
動する従動ギア27とを備えている。従動ギア27は、
ブレードアーム20を枢支する枢軸23に一体的に取り
付けられた、ブレードホルダー15を往動させるための
往動用ギア部材28とブレードホルダー15を復動させ
るための復動用ギア部材29とで構成されている。駆動
モータにより駆動される駆動ギア22は、前記従動ギア
27のギア部材28、29のそれぞれに対応して、往動
用ギア部材28に噛み合うギア部材30と、復動用ギア
部材29を逆転駆動するためにアイドルギア32を介し
て該復動用ギア部材29に噛み合った(ギア連結され
た)ギア部材31と、遮光部55とを備えている。ベー
ス18に光学センサ54が固定されており、この光学セ
ンサ54は、駆動ギア22の回転に伴う遮光部55の作
用でオン/オフする。
【0038】さらに、ブレードアーム20側のギア部材
28、29と駆動ギア22側のギア部材30、31は、
それぞれ必要な時にのみブレードアーム20に駆動力が
伝達されるように、必要な箇所にだけギアの歯が形成さ
れている。そして、駆動ギア22を一方向に回転させる
ことによって、ブレードアーム20を往復回動させ、長
溝24とピン25を介してブレードホルダー15及びブ
レード14を往復平行移動させるように構成されてい
る。このような駆動機構のため、駆動モータ及び駆動ギ
ア22の一方向の回転のみで、それぞれ駆動モータの駆
動周波数を適宜選択することにより、ブレードホルダー
15及びブレード14を往動時及び復動時に任意の速度
で移動させることができる。
28、29と駆動ギア22側のギア部材30、31は、
それぞれ必要な時にのみブレードアーム20に駆動力が
伝達されるように、必要な箇所にだけギアの歯が形成さ
れている。そして、駆動ギア22を一方向に回転させる
ことによって、ブレードアーム20を往復回動させ、長
溝24とピン25を介してブレードホルダー15及びブ
レード14を往復平行移動させるように構成されてい
る。このような駆動機構のため、駆動モータ及び駆動ギ
ア22の一方向の回転のみで、それぞれ駆動モータの駆
動周波数を適宜選択することにより、ブレードホルダー
15及びブレード14を往動時及び復動時に任意の速度
で移動させることができる。
【0039】図2及び図3において、ブレード14に付
着したインクを払拭してクリーニングするためのブレー
ドクリーナー17はベース18に回動可能に支承されて
いる。ブレードクリーナー17は、断面が略ヘの字形を
しており、その両端部に軸部33が設けられている。そ
して、このブレードクリーナー17は、これらの軸部3
3をベース18の両側の軸受部34にそれぞれ嵌合させ
ることにより回動自在に装着されている。一方、ベース
18には、前記ブレードクリーナー17の一方向の回動
は自由に許すが、他方向には回動できないようにするた
めのストッパー35が設けられている。このストッパー
35は、ブレードクリーナー17の突き当て部37に突
き当たることで、該ブレードクリーナー17のそれ以上
の回動(図3中で軸部33を中心とする時計方向の回
動)を阻止するものである。
着したインクを払拭してクリーニングするためのブレー
ドクリーナー17はベース18に回動可能に支承されて
いる。ブレードクリーナー17は、断面が略ヘの字形を
しており、その両端部に軸部33が設けられている。そ
して、このブレードクリーナー17は、これらの軸部3
3をベース18の両側の軸受部34にそれぞれ嵌合させ
ることにより回動自在に装着されている。一方、ベース
18には、前記ブレードクリーナー17の一方向の回動
は自由に許すが、他方向には回動できないようにするた
めのストッパー35が設けられている。このストッパー
35は、ブレードクリーナー17の突き当て部37に突
き当たることで、該ブレードクリーナー17のそれ以上
の回動(図3中で軸部33を中心とする時計方向の回
動)を阻止するものである。
【0040】図8の(A)はブレードクリーナー17の
作動時の状態を示す模式的斜視図であり、(B)はブレ
ードクリーナー17が不作動位置に回動した時の中央部
の状態を示す模式的斜視図である。図2及び図8におい
て、ブレードクリーナー17の中央部には切り欠き部3
6が設けられていて、ベース18からの支柱38が延び
ている。この支柱38は、ブレードクリーナー17の回
転中心近傍に上から接触することで、細長いブレードク
リーナー17の中央部を回転負荷が少なくなるように支
持している。そのため、ブレードクリーナー17の中央
部の支柱38の接触部39はリブのように先が細くなる
形状に作られている。
作動時の状態を示す模式的斜視図であり、(B)はブレ
ードクリーナー17が不作動位置に回動した時の中央部
の状態を示す模式的斜視図である。図2及び図8におい
て、ブレードクリーナー17の中央部には切り欠き部3
6が設けられていて、ベース18からの支柱38が延び
ている。この支柱38は、ブレードクリーナー17の回
転中心近傍に上から接触することで、細長いブレードク
リーナー17の中央部を回転負荷が少なくなるように支
持している。そのため、ブレードクリーナー17の中央
部の支柱38の接触部39はリブのように先が細くなる
形状に作られている。
【0041】ブレードクリーナー17がストッパー35
に突き当たるように付勢するためにバネ40が設けられ
ている。このバネ40は、密着コイルバネで作られてお
り、一般的な密着コイル引張バネの両端のバネ掛け部分
を除去したものである。このようなバネ40は、ブレー
ドクリーナー17の中央部の支柱38の上側に載置され
て、両端部がブレードクリーナー17の壁42に設けら
れた取付部41に差し込まれている。前記バネ40は、
両端部がブレードクリーナー17の壁42に設けられた
取付部41に装着されていて、該バネ40の軸方向と径
方向には所定のガタ以上には動かないが、該バネの回転
は規制されておらず幾分回転できるようになっている。
に突き当たるように付勢するためにバネ40が設けられ
ている。このバネ40は、密着コイルバネで作られてお
り、一般的な密着コイル引張バネの両端のバネ掛け部分
を除去したものである。このようなバネ40は、ブレー
ドクリーナー17の中央部の支柱38の上側に載置され
て、両端部がブレードクリーナー17の壁42に設けら
れた取付部41に差し込まれている。前記バネ40は、
両端部がブレードクリーナー17の壁42に設けられた
取付部41に装着されていて、該バネ40の軸方向と径
方向には所定のガタ以上には動かないが、該バネの回転
は規制されておらず幾分回転できるようになっている。
【0042】また、前記バネ40はブレードクリーナー
17の回転中心より上方に位置しているので、図8の
(B)に示すように矢印G方向にブレードクリーナー1
7を回動させると、支柱38とブレードクリーナー17
のバネ取付部41が離れてバネ40の山形状態の山部が
高くなり、該バネ40の変形量が増大されることにな
り、従ってバネ40の反力が増大する。また、断面略ヘ
の字形のブレードクリーナー17には、上方へのインク
の飛散を防ぐための庇状の衝立部43が設けられてお
り、これによってインクの飛散を好適に効果的に防止す
ることができる。
17の回転中心より上方に位置しているので、図8の
(B)に示すように矢印G方向にブレードクリーナー1
7を回動させると、支柱38とブレードクリーナー17
のバネ取付部41が離れてバネ40の山形状態の山部が
高くなり、該バネ40の変形量が増大されることにな
り、従ってバネ40の反力が増大する。また、断面略ヘ
の字形のブレードクリーナー17には、上方へのインク
の飛散を防ぐための庇状の衝立部43が設けられてお
り、これによってインクの飛散を好適に効果的に防止す
ることができる。
【0043】図3において、クリーニング装置10のブ
レード14の上端は記録装置1の吐出口面13及びブレ
ードクリーナー17の下面よりも所定量(例えば0.1
mm〜2.0mm程度)高くされ、所定量の重なり代
(干渉代)が設けられている。また、ブレードクリーナ
ー17を軽く回動させるために、その軸受部分(図2中
の34)には少し多い目のガタ(例えば約0.05mm
〜0.5mm程度)が設けられている。また、図10は
カム線図であり、横軸はカム角度を示しており、数字は
カム上のフラグ55の通光から遮光になるエッジ55a
を基準とした時のカム角度を示す。
レード14の上端は記録装置1の吐出口面13及びブレ
ードクリーナー17の下面よりも所定量(例えば0.1
mm〜2.0mm程度)高くされ、所定量の重なり代
(干渉代)が設けられている。また、ブレードクリーナ
ー17を軽く回動させるために、その軸受部分(図2中
の34)には少し多い目のガタ(例えば約0.05mm
〜0.5mm程度)が設けられている。また、図10は
カム線図であり、横軸はカム角度を示しており、数字は
カム上のフラグ55の通光から遮光になるエッジ55a
を基準とした時のカム角度を示す。
【0044】図4は本発明によるインクジェット記録装
置の回復系のクリーニング装置(図3のクリーニング装
置)の吐出口面ワイピング動作時の状態を示す模式的側
面図であり、図5は図4のクリーニング装置の吐出口面
ワイピング動作終了時の状態を示す模式的側面図であ
り、図6は図4のクリーニング装置の吐出口面ワイピン
グ動作終了後のブレードクリーニング時の状態を示す模
式的側面図であり、図7は図4のクリーニング装置のブ
レードクリーニング終了後のブレードホルダー復帰時の
状態を示す模式的側面図である。以下に、図3〜図7を
参照して、本発明によるインクジェット記録装置の回復
系のクリーニング装置10の動作(特にブレード14関
係の動作)について説明する。
置の回復系のクリーニング装置(図3のクリーニング装
置)の吐出口面ワイピング動作時の状態を示す模式的側
面図であり、図5は図4のクリーニング装置の吐出口面
ワイピング動作終了時の状態を示す模式的側面図であ
り、図6は図4のクリーニング装置の吐出口面ワイピン
グ動作終了後のブレードクリーニング時の状態を示す模
式的側面図であり、図7は図4のクリーニング装置のブ
レードクリーニング終了後のブレードホルダー復帰時の
状態を示す模式的側面図である。以下に、図3〜図7を
参照して、本発明によるインクジェット記録装置の回復
系のクリーニング装置10の動作(特にブレード14関
係の動作)について説明する。
【0045】先ず、ブレード14を図3の状態から同図
中の左方向に移動させることによって、図4に示すよう
に記録ヘッド3の吐出口面13に付着したインクや汚れ
を払拭して該吐出口面13を清浄にする。すなわち、ブ
レードホルダー15がベース18のガイド部19に沿っ
て矢印T方向に往動されると、ブレード14の先端部が
記録ヘッド3の吐出口面13を払拭(ワイピング)し、
これによって吐出口面13に付着していたインクや汚れ
等が除去されて清浄にされる。つまり、吐出口面13の
クリーニングが行われる。
中の左方向に移動させることによって、図4に示すよう
に記録ヘッド3の吐出口面13に付着したインクや汚れ
を払拭して該吐出口面13を清浄にする。すなわち、ブ
レードホルダー15がベース18のガイド部19に沿っ
て矢印T方向に往動されると、ブレード14の先端部が
記録ヘッド3の吐出口面13を払拭(ワイピング)し、
これによって吐出口面13に付着していたインクや汚れ
等が除去されて清浄にされる。つまり、吐出口面13の
クリーニングが行われる。
【0046】図9は本発明によるインクジェット記録装
置の回復系のカムの同軸上に取り付けられたフラグ55
と光学センサ54の位置関係を示す部分正面図であり、
図10は本発明によるインクジェット記録装置の回復系
のカムの位相と動作の関係を示すカム線図であり、図1
1はフラグの誤検知の原因となるエッジにおける遮光・
通光状態のセンサ信号を例示する模式図である。
置の回復系のカムの同軸上に取り付けられたフラグ55
と光学センサ54の位置関係を示す部分正面図であり、
図10は本発明によるインクジェット記録装置の回復系
のカムの位相と動作の関係を示すカム線図であり、図1
1はフラグの誤検知の原因となるエッジにおける遮光・
通光状態のセンサ信号を例示する模式図である。
【0047】先ず、図10のカム線図上、記録前の状態
にあるカムを回転させてフラグ55の遮光から通光にな
るエッジ55bを検知し、そこから所定角度カムを回転
させて一瞬停止させる。その後再びカムを回転させ、今
度はフラグ55の通光から遮光になるエッジ55aを検
知し、そこからカムを38度回転し、該カムを図3及び
図9に示すワイパーin位置に位置決めする。この一連
の流れの中で一気にエッジ55aの検知を行わないの
は、エッジ55b通過後時にカムが不安定な動きをして
図11に示す信号出力になると本来遮光から通光になる
べきエッジ55bが誤検知ポイントで通光から遮光にな
るエッジ55aであると誤検知してしまうのを防ぐため
である。
にあるカムを回転させてフラグ55の遮光から通光にな
るエッジ55bを検知し、そこから所定角度カムを回転
させて一瞬停止させる。その後再びカムを回転させ、今
度はフラグ55の通光から遮光になるエッジ55aを検
知し、そこからカムを38度回転し、該カムを図3及び
図9に示すワイパーin位置に位置決めする。この一連
の流れの中で一気にエッジ55aの検知を行わないの
は、エッジ55b通過後時にカムが不安定な動きをして
図11に示す信号出力になると本来遮光から通光になる
べきエッジ55bが誤検知ポイントで通光から遮光にな
るエッジ55aであると誤検知してしまうのを防ぐため
である。
【0048】このようなブレード14の移動は、不図示
の駆動モータにより駆動ギア22を駆動し、駆動ギア2
2の往動用のギア部材30がブレードアーム20の往動
用のギア部材28を駆動することによって行われる。前
述したように、駆動ギア22は、モータ軸26に往動用
のギア部材30と復動用のギア部材31を一体的に設け
て構成され、一方、ブレードアーム20の枢軸23に
は、往動用のギア部材28と復動用のギア部材29が一
体的に設けられている。
の駆動モータにより駆動ギア22を駆動し、駆動ギア2
2の往動用のギア部材30がブレードアーム20の往動
用のギア部材28を駆動することによって行われる。前
述したように、駆動ギア22は、モータ軸26に往動用
のギア部材30と復動用のギア部材31を一体的に設け
て構成され、一方、ブレードアーム20の枢軸23に
は、往動用のギア部材28と復動用のギア部材29が一
体的に設けられている。
【0049】そのため、図3の状態から駆動ギア22を
矢印A方向に回転させると、往動用のギア部材30とギ
ア部材28が噛み合ってブレードアーム20が矢印B方
向に回動されるので、ブレード14は図中左方向へ移動
され、図4の状態になり、ブレード14による記録ヘッ
ド3の吐出口面13の払拭動作(ワイピング動作)が開
始される。また、上記の払拭動作時(ヘッドワイピング
動作時)のブレード14の移動速度をPとする。
矢印A方向に回転させると、往動用のギア部材30とギ
ア部材28が噛み合ってブレードアーム20が矢印B方
向に回動されるので、ブレード14は図中左方向へ移動
され、図4の状態になり、ブレード14による記録ヘッ
ド3の吐出口面13の払拭動作(ワイピング動作)が開
始される。また、上記の払拭動作時(ヘッドワイピング
動作時)のブレード14の移動速度をPとする。
【0050】次いで、更に駆動ギア22を矢印A方向に
回転させると、ブレード14は、吐出口面13の全体を
払拭して通り抜けた後、ブレードクリーナー17のクリ
ーニング部45にぶつかる。このとき、ブレードクリー
ナー17はその突き当て部37がストッパー35に当た
って回動しないので、ブレード14は図5に示すように
撓みながらクリーニング部45を潜り抜けて通過する。
この時に、ブレード14の先端に付着していたインク等
がブレードクリーナー17によって払拭されてクリーニ
ングされることになる。この場合、クリーニングはブレ
ード14の先端部分しか行なわれないため、ブレード1
4全体から見ればまだ多くのインクが付着しているが、
記録ヘッド3の吐出口面13をきれいに払拭するために
はブレード14の先端部がきれいであれば十分であり、
従って、機能的には前記のブレードクリーニング動作で
十分である。
回転させると、ブレード14は、吐出口面13の全体を
払拭して通り抜けた後、ブレードクリーナー17のクリ
ーニング部45にぶつかる。このとき、ブレードクリー
ナー17はその突き当て部37がストッパー35に当た
って回動しないので、ブレード14は図5に示すように
撓みながらクリーニング部45を潜り抜けて通過する。
この時に、ブレード14の先端に付着していたインク等
がブレードクリーナー17によって払拭されてクリーニ
ングされることになる。この場合、クリーニングはブレ
ード14の先端部分しか行なわれないため、ブレード1
4全体から見ればまだ多くのインクが付着しているが、
記録ヘッド3の吐出口面13をきれいに払拭するために
はブレード14の先端部がきれいであれば十分であり、
従って、機能的には前記のブレードクリーニング動作で
十分である。
【0051】ブレード14がブレードクリーナー17を
潜り抜けて通過すると、撓んでいたブレード14が開放
されて元の状態に戻る(復元する)ため、その際にブレ
ード14に付着している残留インクが図6に示すように
図中左方向に飛び散る。このインクの飛び散りによる記
録装置内部の汚れを防ぐためには、飛び散るインクを受
けるための壁42をブレードクリーナー17の図中左方
のできるだけ該ブレードクリーナーに近い位置に設ける
のが好適である。また、ブレードクリーナー14から庇
状の衝立部43を延ばすことも大いに有効である。
潜り抜けて通過すると、撓んでいたブレード14が開放
されて元の状態に戻る(復元する)ため、その際にブレ
ード14に付着している残留インクが図6に示すように
図中左方向に飛び散る。このインクの飛び散りによる記
録装置内部の汚れを防ぐためには、飛び散るインクを受
けるための壁42をブレードクリーナー17の図中左方
のできるだけ該ブレードクリーナーに近い位置に設ける
のが好適である。また、ブレードクリーナー14から庇
状の衝立部43を延ばすことも大いに有効である。
【0052】更に、駆動ギア22を矢印A方向に回転さ
せると、図7に示すように、駆動ギア22の往動用のギ
ア部材30とブレードアーム20の往動用のギア部材2
8との噛み合いが離れ、今度は、駆動ギア22の復動用
のギア部材31がアイドルギア32を介してブレードア
ーム20の復動用のギア部材29と噛み合い連結されて
駆動力を伝達するようになる。従って、ブレードアーム
20は、今までとは逆方向の矢印D方向に回動し始め
る。そのため、ブレードホルダー15及びブレード14
も今までとは逆方向の矢印E方向(図7)に移動し始め
る。この場合、ブレード14がブレードクリーナー17
の下を潜り抜ける際に、今度はブレードクリーナー17
が矢印C方向(図7)に回動し、ブレード14とブレー
ドクリーナー17との重なり合った分だけ逃げて回避す
ることになる。
せると、図7に示すように、駆動ギア22の往動用のギ
ア部材30とブレードアーム20の往動用のギア部材2
8との噛み合いが離れ、今度は、駆動ギア22の復動用
のギア部材31がアイドルギア32を介してブレードア
ーム20の復動用のギア部材29と噛み合い連結されて
駆動力を伝達するようになる。従って、ブレードアーム
20は、今までとは逆方向の矢印D方向に回動し始め
る。そのため、ブレードホルダー15及びブレード14
も今までとは逆方向の矢印E方向(図7)に移動し始め
る。この場合、ブレード14がブレードクリーナー17
の下を潜り抜ける際に、今度はブレードクリーナー17
が矢印C方向(図7)に回動し、ブレード14とブレー
ドクリーナー17との重なり合った分だけ逃げて回避す
ることになる。
【0053】つまり、ブレード14は、ブレードクリー
ナー17を押しのけて通過することになる。従って、イ
ンクの飛び散りは大幅に軽減される。なお、この時にイ
ンクの飛び散りが完全に無くならないのは、バネ40で
ブレードクリーナー17を付勢している力の分だけ、ブ
レード14が僅かに撓むからである。ここで、ブレード
14が図5に示すようにクリーニング部45にぶつかる
ところから方向転換して逆方向に戻り、図7に示すよう
にブレードクリーナー17を押しのけて通過するまで
の、該ブレード14の移動速度をQとする。
ナー17を押しのけて通過することになる。従って、イ
ンクの飛び散りは大幅に軽減される。なお、この時にイ
ンクの飛び散りが完全に無くならないのは、バネ40で
ブレードクリーナー17を付勢している力の分だけ、ブ
レード14が僅かに撓むからである。ここで、ブレード
14が図5に示すようにクリーニング部45にぶつかる
ところから方向転換して逆方向に戻り、図7に示すよう
にブレードクリーナー17を押しのけて通過するまで
の、該ブレード14の移動速度をQとする。
【0054】このまま、駆動ギア22の矢印A方向の回
転を続けると、ブレード14は図3の状態まで戻り、1
回のクリーニング動作(1回のワイピング動作)が終了
したことになる。この時、駆動ギア22の往動用のギア
部材30がブレードアーム20の往動用のギア部材28
から離れてフリーの状態になるが、ブレードアーム20
の弾性を有する腕部20aがベース18のカム18aの
谷部に位置するので、ブレードアーム20は図3の位置
から不用意に動くことはない。
転を続けると、ブレード14は図3の状態まで戻り、1
回のクリーニング動作(1回のワイピング動作)が終了
したことになる。この時、駆動ギア22の往動用のギア
部材30がブレードアーム20の往動用のギア部材28
から離れてフリーの状態になるが、ブレードアーム20
の弾性を有する腕部20aがベース18のカム18aの
谷部に位置するので、ブレードアーム20は図3の位置
から不用意に動くことはない。
【0055】このように、駆動モータ(不図示)の一方
向の回転のみでブレード14の往復動作が行われるの
で、記録ヘッド3の吐出口面13のクリーニング(ワイ
ピング動作)とブレード14自体のクリーニング(ブレ
ードクリーニング動作)とを一工程で容易に適正に実行
することができる。ただし、前述のようなブレード14
の駆動は、駆動モータの正逆回転で行なってもよく、ま
た、ソレノイド等の平行移動式のアクチュエータを用い
て行なってもよい。ここで、先に規定したワイピング速
度Pは、通常吐出口面13のワイピング性を重視して比
較的遅い速度に設定される。
向の回転のみでブレード14の往復動作が行われるの
で、記録ヘッド3の吐出口面13のクリーニング(ワイ
ピング動作)とブレード14自体のクリーニング(ブレ
ードクリーニング動作)とを一工程で容易に適正に実行
することができる。ただし、前述のようなブレード14
の駆動は、駆動モータの正逆回転で行なってもよく、ま
た、ソレノイド等の平行移動式のアクチュエータを用い
て行なってもよい。ここで、先に規定したワイピング速
度Pは、通常吐出口面13のワイピング性を重視して比
較的遅い速度に設定される。
【0056】また、先に規定したブレードクリーニング
速度Qは、インク飛散防止の観点からあまり高速にする
ことは望ましくないが、上記ワイピング速度Pに比べる
と幾分速い速度に設定してもよい。さらに、これらの速
度P及びQ以外の速度をRとすると、この速度Rは一連
の回復動作を高速化するために極力高い速度に設定する
ことが望ましい。従って、上記の各速度の大小関係はP
<Q<Rとなる。
速度Qは、インク飛散防止の観点からあまり高速にする
ことは望ましくないが、上記ワイピング速度Pに比べる
と幾分速い速度に設定してもよい。さらに、これらの速
度P及びQ以外の速度をRとすると、この速度Rは一連
の回復動作を高速化するために極力高い速度に設定する
ことが望ましい。従って、上記の各速度の大小関係はP
<Q<Rとなる。
【0057】図12は本発明による回復系の吸引駆動系
におけるポンプレバーの非動作状態を示す側面図であ
り、図13は図12の吸引駆動系におけるポンプレバー
の動作状態を示す側面図であり、図14は図12の吸引
駆動系における各部品の待機状態(図10中のカムP2
状態)を示す側面図であり、図15は図12の吸引駆動
系における各部品の吸引状態(図10中のカムP6 状
態)を示す側面図であり、図16は図12の吸引駆動系
における各部品のキャップ内インク排出のためのカム一
時停止状態(図10中のカムP8 状態)を示す側面図で
あり、図17は図12の吸引駆動系における各部品の単
独吸引及びキャップ再接触状態(図10中のカムP9 状
態)を示す側面図である。
におけるポンプレバーの非動作状態を示す側面図であ
り、図13は図12の吸引駆動系におけるポンプレバー
の動作状態を示す側面図であり、図14は図12の吸引
駆動系における各部品の待機状態(図10中のカムP2
状態)を示す側面図であり、図15は図12の吸引駆動
系における各部品の吸引状態(図10中のカムP6 状
態)を示す側面図であり、図16は図12の吸引駆動系
における各部品のキャップ内インク排出のためのカム一
時停止状態(図10中のカムP8 状態)を示す側面図で
あり、図17は図12の吸引駆動系における各部品の単
独吸引及びキャップ再接触状態(図10中のカムP9 状
態)を示す側面図である。
【0058】本発明は、モータの一方向の駆動で吸引回
復を行う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップ
を記録手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング
手段又は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングす
るワイピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を
同一軸上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動
するインクジェット記録装置の回復系に係るものであ
り、上記に加えてさらに、以下に説明するような特徴的
な構成を包蔵するものである。
復を行う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップ
を記録手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング
手段又は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングす
るワイピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を
同一軸上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動
するインクジェット記録装置の回復系に係るものであ
り、上記に加えてさらに、以下に説明するような特徴的
な構成を包蔵するものである。
【0059】すなわち、次に図12〜図17及び図10
を参照して本発明によるインクジェット記録装置の回復
系の吸引回復について説明する。なお、前述のワイピン
グ(クリーニング)動作の説明で使用された部品と同じ
部品は同一符号で示されている。図12及び図14にお
いて、カム軸61は図3〜図7中のモータ軸26と同軸
であり、このカム軸61は前述のギア部材30、31
(図3〜図7におけるワイピング動作で説明したもの)
及びフラグ55と同軸であり、このカム軸上にカムギア
62及びレバーカム63が配され、フラグ55で遮光可
能な位置に光学センサ54が配置されている。
を参照して本発明によるインクジェット記録装置の回復
系の吸引回復について説明する。なお、前述のワイピン
グ(クリーニング)動作の説明で使用された部品と同じ
部品は同一符号で示されている。図12及び図14にお
いて、カム軸61は図3〜図7中のモータ軸26と同軸
であり、このカム軸61は前述のギア部材30、31
(図3〜図7におけるワイピング動作で説明したもの)
及びフラグ55と同軸であり、このカム軸上にカムギア
62及びレバーカム63が配され、フラグ55で遮光可
能な位置に光学センサ54が配置されている。
【0060】また、ポンプレバー65は、その軸65a
をベース75に回動自在に支持され、そのカム当接部6
5cがレバーカム63に、そのホルダー当接部65bが
ホルダー突起70dに、それぞれ当接可能になってい
る。コロ69はホルダー70の半径方向に摺動可能に該
ホルダー70に支持されている。前記ホルダー70は、
その軸部70aをベース75に回転自在に支持され、か
つ一部欠歯部70cを有するギア70bを一体に有し、
さらに欠歯部70c近傍に前記ポンプレバー65と当接
可能な突起70dが形成されている。また、軸部66a
をベース75に回転自在に支持された中心ギア66の外
周面に嵌合する形で振り子アーム67が配され、該振り
子アーム67に軸部68aを軸支された振り子ギア68
がカムギア62とホルダー70のギア70bとの双方に
噛み合い可能に配されている。
をベース75に回動自在に支持され、そのカム当接部6
5cがレバーカム63に、そのホルダー当接部65bが
ホルダー突起70dに、それぞれ当接可能になってい
る。コロ69はホルダー70の半径方向に摺動可能に該
ホルダー70に支持されている。前記ホルダー70は、
その軸部70aをベース75に回転自在に支持され、か
つ一部欠歯部70cを有するギア70bを一体に有し、
さらに欠歯部70c近傍に前記ポンプレバー65と当接
可能な突起70dが形成されている。また、軸部66a
をベース75に回転自在に支持された中心ギア66の外
周面に嵌合する形で振り子アーム67が配され、該振り
子アーム67に軸部68aを軸支された振り子ギア68
がカムギア62とホルダー70のギア70bとの双方に
噛み合い可能に配されている。
【0061】ここで、振り子アーム67は、不図示の機
構で中心ギア66に対しフリクションを与えられ、該中
心ギア66の回転動作でその回転方向に応じて図中の矢
印J方向又は矢印K方向に揺動可能になっている。アー
ム72は、その軸部72aによりベース75に揺動可能
に軸支されている。前記アーム72上には、キャップ7
1が記録ヘッド3の吐出口面13に当接可能に配置さ
れ、該アーム72の先端のバネ掛け部72bとベース7
5のバネ掛け部75aとの間に加圧バネ74が取り付け
られている。
構で中心ギア66に対しフリクションを与えられ、該中
心ギア66の回転動作でその回転方向に応じて図中の矢
印J方向又は矢印K方向に揺動可能になっている。アー
ム72は、その軸部72aによりベース75に揺動可能
に軸支されている。前記アーム72上には、キャップ7
1が記録ヘッド3の吐出口面13に当接可能に配置さ
れ、該アーム72の先端のバネ掛け部72bとベース7
5のバネ掛け部75aとの間に加圧バネ74が取り付け
られている。
【0062】また、アーム72のカム係合部72cは、
アームカム64に加圧バネ74の力により押し付け当接
している。チューブ73は、その一端を前記アーム72
のパイプ部72dに接続され、ベース75に沿って這い
回され、不図示のバネにより圧接(加圧)された前記コ
ロ69により潰し可能となっている。このチューブ73
の他端は不図示排インク溜めに接続されて(つながれ
て)いる。
アームカム64に加圧バネ74の力により押し付け当接
している。チューブ73は、その一端を前記アーム72
のパイプ部72dに接続され、ベース75に沿って這い
回され、不図示のバネにより圧接(加圧)された前記コ
ロ69により潰し可能となっている。このチューブ73
の他端は不図示排インク溜めに接続されて(つながれ
て)いる。
【0063】次に、図12及び図14で説明した回復系
の吸引回復動作について具体的に説明する。先ず、図1
2及び図14において、不図示のステッピングモータか
らの駆動により、中心ギア66が図中の矢印L方向に回
転すると、振り子アーム67は前述のフリクション機構
により中心ギア66と連れ回りし、図中の矢印K方向に
揺動する。この時、振り子ギア68は、中心ギア66よ
り駆動を受け、従動回転している。中心ギア66をさら
に矢印L方向に回転させていくと振り子ギア68はカム
ギア62と噛み合い、結果的にカム全体が図中の矢印H
方向に回転する。この時、振り子アーム67のフリクシ
ョン機構は中心ギア66に対してスリップしている状態
となる。
の吸引回復動作について具体的に説明する。先ず、図1
2及び図14において、不図示のステッピングモータか
らの駆動により、中心ギア66が図中の矢印L方向に回
転すると、振り子アーム67は前述のフリクション機構
により中心ギア66と連れ回りし、図中の矢印K方向に
揺動する。この時、振り子ギア68は、中心ギア66よ
り駆動を受け、従動回転している。中心ギア66をさら
に矢印L方向に回転させていくと振り子ギア68はカム
ギア62と噛み合い、結果的にカム全体が図中の矢印H
方向に回転する。この時、振り子アーム67のフリクシ
ョン機構は中心ギア66に対してスリップしている状態
となる。
【0064】ここで、カム軸61を中心にカム全体を矢
印H方向に回転させ、フラグ55の通光から遮光側への
エッジ55aをセンサ54により検知し(図10のカム
線図上のP1 の位置)、その瞬間からカム全体を38度
回転させ(図10のカム線図上のP2 の位置)、図12
及び図14の状態にする。その後、ステッピングモータ
の回転方向を逆転させ、中心ギア66を図中の矢印M方
向に回転させる。すると、振り子アーム67は、図中の
矢印J方向に揺動を開始し、振り子ギア68はカムギア
62との噛み合い状態から離れ、さらにホルダー70の
ギア部70bと噛み合い、該ホルダー70を図中の矢印
I方向に回転させる。さらにホルダー70を矢印I方向
に回転させ、図12及び図14の状態になると、ホルダ
ー70の欠歯部70cにより振り子ギア68の駆動が伝
わらなくなり、ホルダー70は図12及び図14に示す
位置に位置決めされる。
印H方向に回転させ、フラグ55の通光から遮光側への
エッジ55aをセンサ54により検知し(図10のカム
線図上のP1 の位置)、その瞬間からカム全体を38度
回転させ(図10のカム線図上のP2 の位置)、図12
及び図14の状態にする。その後、ステッピングモータ
の回転方向を逆転させ、中心ギア66を図中の矢印M方
向に回転させる。すると、振り子アーム67は、図中の
矢印J方向に揺動を開始し、振り子ギア68はカムギア
62との噛み合い状態から離れ、さらにホルダー70の
ギア部70bと噛み合い、該ホルダー70を図中の矢印
I方向に回転させる。さらにホルダー70を矢印I方向
に回転させ、図12及び図14の状態になると、ホルダ
ー70の欠歯部70cにより振り子ギア68の駆動が伝
わらなくなり、ホルダー70は図12及び図14に示す
位置に位置決めされる。
【0065】次に、再びモータを逆転させ、中心ギア6
6を矢印L方向に回転させることにより、再びカム全体
をカム軸61を中心に矢印H方向に回転させ、フラグ5
5の遮光から通光へのエッジ55bを光学センサ54に
より検知し(図10のカム線図上のP4 の位置)、その
瞬間よりカム全体を2度回転させ(図10のカム線図上
のP5 の位置)にする。この時、カム全体は図13の状
態(図10中のQの状態)を通過する。すなわち、レバ
ーカム63の隆起部63aによりポンプレバー65を図
13中の矢印N方向に回転させ、結果として、ポンプレ
バー65のホルダー当接部65bがホルダー70の突起
70dを微少回転させる。この微少回転の結果、図13
に示すように、次に振り子ギア68が噛み合いにきた時
には、ホルダー70の欠歯部70cではなく、ホルダー
70のギア部70bが受ける形となるので、中心ギア6
6の回転力によりホルダー70が図中の矢印I方向に回
転可能となる。
6を矢印L方向に回転させることにより、再びカム全体
をカム軸61を中心に矢印H方向に回転させ、フラグ5
5の遮光から通光へのエッジ55bを光学センサ54に
より検知し(図10のカム線図上のP4 の位置)、その
瞬間よりカム全体を2度回転させ(図10のカム線図上
のP5 の位置)にする。この時、カム全体は図13の状
態(図10中のQの状態)を通過する。すなわち、レバ
ーカム63の隆起部63aによりポンプレバー65を図
13中の矢印N方向に回転させ、結果として、ポンプレ
バー65のホルダー当接部65bがホルダー70の突起
70dを微少回転させる。この微少回転の結果、図13
に示すように、次に振り子ギア68が噛み合いにきた時
には、ホルダー70の欠歯部70cではなく、ホルダー
70のギア部70bが受ける形となるので、中心ギア6
6の回転力によりホルダー70が図中の矢印I方向に回
転可能となる。
【0066】次に、吸引したい記録ヘッド3をキャップ
71と当接可能な位置、すなわち図14における紙面表
裏方向の位置(主走査方向の位置、すなわちキャリッジ
2の移動方向の位置)に位置決めする。次に、モータを
再び回転させ、カム軸61を中心にカム全体を78度回
転させ図15の状態(図10のカム線図上のP6 の状
態)にする。ここでは、加圧バネ74の力によりキャッ
プ71が記録ヘッド3の吐出口面13に密着する。その
後、モータを逆回転させ、中心ギア66を図15中の矢
印M方向に回転させ、ホルダー70を図13の位置から
図15の位置まで回転させる。ここで、コロ69は不図
示の加圧バネによる加圧力でチューブ73を押し潰しな
がら自転していく。これにより、チューブ73を経由し
てキャップ71内に負圧が発生し、記録ヘッド3の吐出
口からインクを吸引する。
71と当接可能な位置、すなわち図14における紙面表
裏方向の位置(主走査方向の位置、すなわちキャリッジ
2の移動方向の位置)に位置決めする。次に、モータを
再び回転させ、カム軸61を中心にカム全体を78度回
転させ図15の状態(図10のカム線図上のP6 の状
態)にする。ここでは、加圧バネ74の力によりキャッ
プ71が記録ヘッド3の吐出口面13に密着する。その
後、モータを逆回転させ、中心ギア66を図15中の矢
印M方向に回転させ、ホルダー70を図13の位置から
図15の位置まで回転させる。ここで、コロ69は不図
示の加圧バネによる加圧力でチューブ73を押し潰しな
がら自転していく。これにより、チューブ73を経由し
てキャップ71内に負圧が発生し、記録ヘッド3の吐出
口からインクを吸引する。
【0067】図15の状態のまま所定時間停止させる
と、記録ヘッド(記録手段)3内の圧力とチューブ73
のコロ69に潰されている部分の右側の領域の圧力(チ
ューブ内圧力)とが略同一の平衡状態となり、インクの
流れが停止する。この一連の動作により所定の吸引量が
確保される。
と、記録ヘッド(記録手段)3内の圧力とチューブ73
のコロ69に潰されている部分の右側の領域の圧力(チ
ューブ内圧力)とが略同一の平衡状態となり、インクの
流れが停止する。この一連の動作により所定の吸引量が
確保される。
【0068】次いで、コロ69がチューブ73を押し潰
している領域内でホルダー70をさらに矢印I方向に微
少量回転させることにより微少負圧を発生させ、圧力が
平衡状態に至る前のタイミングでモータを逆転させ、こ
れと同時にカム全体をカム軸61回りで矢印H方向に回
転させて図16の状態(図10中のP8 の位置)にす
る。この過程でのアーム72揺動により、キャップ71
内に微少負圧が印加された状態のまま該キャップ71が
記録ヘッド3から離間するので、記録ヘッド3のキャッ
プ当接面(吐出口面13)での残留インクの量を最小に
することができる。
している領域内でホルダー70をさらに矢印I方向に微
少量回転させることにより微少負圧を発生させ、圧力が
平衡状態に至る前のタイミングでモータを逆転させ、こ
れと同時にカム全体をカム軸61回りで矢印H方向に回
転させて図16の状態(図10中のP8 の位置)にす
る。この過程でのアーム72揺動により、キャップ71
内に微少負圧が印加された状態のまま該キャップ71が
記録ヘッド3から離間するので、記録ヘッド3のキャッ
プ当接面(吐出口面13)での残留インクの量を最小に
することができる。
【0069】次に、再びモータを逆回転させてホルダー
70を矢印I方向に回転させ、図16のように振り子ギ
ア68によるホルダー70の駆動が切れる状態、すなわ
ち欠歯部70cと対向する状態にする。この過程で、コ
ロ69は、図15より矢印I方向に微少回転した状態か
らベース75のR部(角の丸み部)75aを通過するま
での間チューブ73をしごくので、キャップ71内に吸
引されたインクは該チューブ73内に略(ほとんど)排
出される。
70を矢印I方向に回転させ、図16のように振り子ギ
ア68によるホルダー70の駆動が切れる状態、すなわ
ち欠歯部70cと対向する状態にする。この過程で、コ
ロ69は、図15より矢印I方向に微少回転した状態か
らベース75のR部(角の丸み部)75aを通過するま
での間チューブ73をしごくので、キャップ71内に吸
引されたインクは該チューブ73内に略(ほとんど)排
出される。
【0070】その後、再びモータを逆転させてカム全体
を矢印H方向に回転させ、図16の状態から図17の状
態(図10中のP9 の位置)を経由して、フラグ55の
通光から遮光へのエッジ55aをセンサ54により検知
し(図10中のP1 の位置)、その瞬間よりカム全体を
38度回転させ(図10中のP2 の位置)、前述の図1
2及び図14の状態にする。
を矢印H方向に回転させ、図16の状態から図17の状
態(図10中のP9 の位置)を経由して、フラグ55の
通光から遮光へのエッジ55aをセンサ54により検知
し(図10中のP1 の位置)、その瞬間よりカム全体を
38度回転させ(図10中のP2 の位置)、前述の図1
2及び図14の状態にする。
【0071】この時、図17の状態でキャップ71が再
び記録ヘッド3に当接するが、前述したようにキャップ
71内のインクをチューブ73内へ略排出しているの
で、キャップ71内のインクが記録ヘッド3の吐出口面
13に再び転写することを防止できる。
び記録ヘッド3に当接するが、前述したようにキャップ
71内のインクをチューブ73内へ略排出しているの
で、キャップ71内のインクが記録ヘッド3の吐出口面
13に再び転写することを防止できる。
【0072】次に、記録ヘッド3を搭載しているキャリ
ッジ2(図1)を図14の紙面表裏方向(主走査方向、
すなわちキャリッジ2の移動方向)に移動させ、キャッ
プ71上空から記録ヘッド3を退避させる。この際、キ
ャップ71の離間動作に伴ってカム全体を矢印H方向に
回転して位置決めする時に、フラグ55の通光から遮光
へのエッジ55aを検知して所定角度回転させるので、
吸引動作中の再三の振り子アーム67の揺動動作により
積算された回転角度誤差やカム全体の微少なオーバーラ
ンなどを全てキャンセルして、カム全体の位相を正しい
位置に精度良く確実に位置決めすることができる。
ッジ2(図1)を図14の紙面表裏方向(主走査方向、
すなわちキャリッジ2の移動方向)に移動させ、キャッ
プ71上空から記録ヘッド3を退避させる。この際、キ
ャップ71の離間動作に伴ってカム全体を矢印H方向に
回転して位置決めする時に、フラグ55の通光から遮光
へのエッジ55aを検知して所定角度回転させるので、
吸引動作中の再三の振り子アーム67の揺動動作により
積算された回転角度誤差やカム全体の微少なオーバーラ
ンなどを全てキャンセルして、カム全体の位相を正しい
位置に精度良く確実に位置決めすることができる。
【0073】以上の実施例では、複数の記録ヘッド3を
同時に吸引する例を説明したが、一ヶ所のみの単独吸引
を行う際には、カムを図10中のP2 の位置にし、コロ
69及びホルダー70の欠歯位置決めまでは同一手順で
行い、その後、フラグ55の遮光から通光へのエッジ5
5bの検知でカムを図10中のP7 の位置にし、記録ヘ
ッド3の紙面表裏方向(主走査方向、すなわちキャリッ
ジ2の移動方向)の位置決めを行い、カムを45.5度
回転させて図10中のP9 の位置にしてキャッピング動
作を行い、前述の説明と同一手順でホルダー70を回転
させ、負圧印加、一定時間保持(所定吸引量確保)、ホ
ルダー70の再微少回転による微少負圧印加まで行う。
同時に吸引する例を説明したが、一ヶ所のみの単独吸引
を行う際には、カムを図10中のP2 の位置にし、コロ
69及びホルダー70の欠歯位置決めまでは同一手順で
行い、その後、フラグ55の遮光から通光へのエッジ5
5bの検知でカムを図10中のP7 の位置にし、記録ヘ
ッド3の紙面表裏方向(主走査方向、すなわちキャリッ
ジ2の移動方向)の位置決めを行い、カムを45.5度
回転させて図10中のP9 の位置にしてキャッピング動
作を行い、前述の説明と同一手順でホルダー70を回転
させ、負圧印加、一定時間保持(所定吸引量確保)、ホ
ルダー70の再微少回転による微少負圧印加まで行う。
【0074】その後、圧力が平衡状態に至る前のタイミ
ングでカム全体を回転させ、前述のカム一旦停止は省略
し、一気にフラグ55の通光から遮光へのエッジ55a
をセンサ54により検知し(図10中のP1 の位置)、
その瞬間よりカム全体を38度回転させ(図10中のP
2 の位置)、図12及び図14の状態にする。
ングでカム全体を回転させ、前述のカム一旦停止は省略
し、一気にフラグ55の通光から遮光へのエッジ55a
をセンサ54により検知し(図10中のP1 の位置)、
その瞬間よりカム全体を38度回転させ(図10中のP
2 の位置)、図12及び図14の状態にする。
【0075】このように、記録ヘッド3の位置決めを行
う前にカム全体の位相決めを行うに際し、ワイピング時
にはフラグ55の通光から遮光へのエッジ55aを使用
し、吸引時にはフラグ55の遮光から通光へのエッジ5
5bを使用するように、検知するエッジを使い分けるこ
とにより、カム全体の回転量を減らし、各回復モードを
効率よく実行することができる。
う前にカム全体の位相決めを行うに際し、ワイピング時
にはフラグ55の通光から遮光へのエッジ55aを使用
し、吸引時にはフラグ55の遮光から通光へのエッジ5
5bを使用するように、検知するエッジを使い分けるこ
とにより、カム全体の回転量を減らし、各回復モードを
効率よく実行することができる。
【0076】なお、以上の実施例では、記録手段を被記
録媒体に対して相対移動させながら記録するシリアル記
録方式のインクジェット記録装置を例に挙げて説明した
が、本発明は、被記録媒体の全幅または一部をカバーす
る長さのラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで
記録するライン記録方式のインクジェット記録装置に対
しても同様に適用することができ、同様の効果を達成し
得るものである。
録媒体に対して相対移動させながら記録するシリアル記
録方式のインクジェット記録装置を例に挙げて説明した
が、本発明は、被記録媒体の全幅または一部をカバーす
る長さのラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで
記録するライン記録方式のインクジェット記録装置に対
しても同様に適用することができ、同様の効果を達成し
得るものである。
【0077】また、本発明は、1個の記録手段を用いる
記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録手段
を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃
度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さ
らには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンク
を一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構
成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をイ
ンク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録ヘッ
ドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様
に適用することができ、同様の効果が得られるものであ
る。
記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録手段
を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃
度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さ
らには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同
様に適用することができ、同様の効果を達成し得るもの
である。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンク
を一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構
成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をイ
ンク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録ヘッ
ドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様
に適用することができ、同様の効果が得られるものであ
る。
【0078】なお、本発明は、インクジェット記録装置
が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、
中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式
の記録手段を使用するインクジェット記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれ
ば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからであ
る。
が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、
中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式
の記録手段を使用するインクジェット記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれ
ば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからであ
る。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
は、モータの一方向の駆動で吸引回復を行う吸引手段を
駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録手段の吐出口
面に当接・離間させるキャッピング手段又は該キャッピ
ング手段と吐出口面をワイピングするワイピング手段と
の両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸上に有するカ
ムとカム位相検知手段とにより駆動するように構成され
たインクジェット記録装置の回復系を基本構成とするも
のであり、請求項1の発明によれば、前記基本構成であ
って、さらに、2つの回復モードのうち第1の回復モー
ドのときのカムの位置決めには、カム線図上で前記第1
の回復モードで使用するカムの回転方向上流にあるカム
の位置検知用フラグの第1のエッジを使用し、第2の回
復モードのときのカムの位置決めには、カム線図上の前
記第1のエッジのカム回転方向下流で第2の回復モード
で使用するカムの回転方向上流にある位置検知用フラグ
の第2のエッジを使用する構成としたので、それぞれの
回復モードでカムの所定角度への位置決め時にエッジ検
知後最短のカム回転角でカムの位置決めが可能となるこ
とから、迅速かつ安定的なカムの位置決めが可能にな
り、回復動作の効率向上及び信頼性向上を図ることがで
きるインクジェット記録装置の回復系が提供される。
は、モータの一方向の駆動で吸引回復を行う吸引手段を
駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録手段の吐出口
面に当接・離間させるキャッピング手段又は該キャッピ
ング手段と吐出口面をワイピングするワイピング手段と
の両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸上に有するカ
ムとカム位相検知手段とにより駆動するように構成され
たインクジェット記録装置の回復系を基本構成とするも
のであり、請求項1の発明によれば、前記基本構成であ
って、さらに、2つの回復モードのうち第1の回復モー
ドのときのカムの位置決めには、カム線図上で前記第1
の回復モードで使用するカムの回転方向上流にあるカム
の位置検知用フラグの第1のエッジを使用し、第2の回
復モードのときのカムの位置決めには、カム線図上の前
記第1のエッジのカム回転方向下流で第2の回復モード
で使用するカムの回転方向上流にある位置検知用フラグ
の第2のエッジを使用する構成としたので、それぞれの
回復モードでカムの所定角度への位置決め時にエッジ検
知後最短のカム回転角でカムの位置決めが可能となるこ
とから、迅速かつ安定的なカムの位置決めが可能にな
り、回復動作の効率向上及び信頼性向上を図ることがで
きるインクジェット記録装置の回復系が提供される。
【0080】請求項2及び3の発明によれば、請求項1
の構成において、前記第1の回復モードがワイピングで
あり、第2の回復モードが吸引回復である構成、あるい
は、前記第1の回復モードが1個の記録手段のみを吸引
回復するものであり、第2の回復モードが複数の記録手
段を吸引回復ないしキャッピングするものである構成と
したので、上記請求項1の効果に加えて、それぞれの回
復モードに応じて効率的にカムの位置決めを行うことが
できるという効果が得られる。
の構成において、前記第1の回復モードがワイピングで
あり、第2の回復モードが吸引回復である構成、あるい
は、前記第1の回復モードが1個の記録手段のみを吸引
回復するものであり、第2の回復モードが複数の記録手
段を吸引回復ないしキャッピングするものである構成と
したので、上記請求項1の効果に加えて、それぞれの回
復モードに応じて効率的にカムの位置決めを行うことが
できるという効果が得られる。
【0081】請求項4の発明によれば、上記基本構成を
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、第1の検知モードに停止しているカムを回転させて
第2の検知モードを通過した後、再び、第1の検知モー
ド内にある所定位置にカムを位置決めする際に、第2の
検知モードのトリガーとなる第2の検知モード領域のカ
ム回転方向上流側にあるカムフラグの第2のエッジを検
知後、所定パルスないし所定時間カムを回転させたの
ち、カムの第1の検知モード領域のカム回転方向上流側
にあるカムフラグの第1のエッジの検知動作を有効とさ
せ、前記第1のエッジの検知を利用してカムを第1の検
知モード内にある所定位置に位置決めする構成としたの
で、第2の検知エッジを通過後にカムの微少なふらつき
が発生しても、第2の検知エッジを第1の検知エッジだ
と誤検知することがなく、正規の第1の検知モード内の
所定位置にカムを位置決めすることができ、回復動作の
信頼性向上を図ることができるインクジェット記録装置
の回復系が提供される。
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、第1の検知モードに停止しているカムを回転させて
第2の検知モードを通過した後、再び、第1の検知モー
ド内にある所定位置にカムを位置決めする際に、第2の
検知モードのトリガーとなる第2の検知モード領域のカ
ム回転方向上流側にあるカムフラグの第2のエッジを検
知後、所定パルスないし所定時間カムを回転させたの
ち、カムの第1の検知モード領域のカム回転方向上流側
にあるカムフラグの第1のエッジの検知動作を有効とさ
せ、前記第1のエッジの検知を利用してカムを第1の検
知モード内にある所定位置に位置決めする構成としたの
で、第2の検知エッジを通過後にカムの微少なふらつき
が発生しても、第2の検知エッジを第1の検知エッジだ
と誤検知することがなく、正規の第1の検知モード内の
所定位置にカムを位置決めすることができ、回復動作の
信頼性向上を図ることができるインクジェット記録装置
の回復系が提供される。
【0082】請求項5の発明によれば、上記基本構成を
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、少なくともキャッピング状態から、記録手段を搭載
したキャリッジを移動させる際には、キャッピング状態
のカム回転方向下流側にあるカムフラグの検知エッジを
検知後、カムを所定パルス回転させてキャリッジ移動可
能な位置に位置決めする構成としたので、吸引動作等で
駆動系内の振り子歯車がモータの正転、逆転動作を繰り
返し、多少の不安定要因が入っても確実にキャリッジ移
動可能状態にカムを位置決めすることができ、回復動作
の信頼性向上を図ることができるインクジェット記録装
置の回復系が提供される。
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、少なくともキャッピング状態から、記録手段を搭載
したキャリッジを移動させる際には、キャッピング状態
のカム回転方向下流側にあるカムフラグの検知エッジを
検知後、カムを所定パルス回転させてキャリッジ移動可
能な位置に位置決めする構成としたので、吸引動作等で
駆動系内の振り子歯車がモータの正転、逆転動作を繰り
返し、多少の不安定要因が入っても確実にキャリッジ移
動可能状態にカムを位置決めすることができ、回復動作
の信頼性向上を図ることができるインクジェット記録装
置の回復系が提供される。
【0083】請求項6の発明によれば、上記基本構成を
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、前記カムの一方の検知モード内に複数のキャッピン
グモードがあり、少なくともキャッピング状態から記録
手段を搭載したキャリッジを移動させる際に前記検知モ
ード内のカム回転方向下流側に別のキャッピングモード
が存在する時に、先ずカムを回転させてキャップをエア
リークするレベルまで微少開放したのち、吸引手段を作
動させてキャップ内のインクを排出した後、さらにカム
を回転させて別のキャッピング状態を経由し、カム回転
方向下流側にあるカムフラグの検知エッジを検知した
後、カムを所定パルス回転させ、キャリッジ移動可能な
位置にカムを位置決めする構成としたので、吸引したイ
ンクで満杯状態のキャップがカム回転動作中に再び吐出
口面に接触することを防止でき、吸引動作による記録手
段内でのインク混色や、吸引動作後の吐出口面のワイピ
ングによるインクの飛び散りなどを最小限に抑えること
ができ、回復動作の信頼性向上を図ることができるイン
クジェット記録装置の回復系が提供される。
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、前記カムの一方の検知モード内に複数のキャッピン
グモードがあり、少なくともキャッピング状態から記録
手段を搭載したキャリッジを移動させる際に前記検知モ
ード内のカム回転方向下流側に別のキャッピングモード
が存在する時に、先ずカムを回転させてキャップをエア
リークするレベルまで微少開放したのち、吸引手段を作
動させてキャップ内のインクを排出した後、さらにカム
を回転させて別のキャッピング状態を経由し、カム回転
方向下流側にあるカムフラグの検知エッジを検知した
後、カムを所定パルス回転させ、キャリッジ移動可能な
位置にカムを位置決めする構成としたので、吸引したイ
ンクで満杯状態のキャップがカム回転動作中に再び吐出
口面に接触することを防止でき、吸引動作による記録手
段内でのインク混色や、吸引動作後の吐出口面のワイピ
ングによるインクの飛び散りなどを最小限に抑えること
ができ、回復動作の信頼性向上を図ることができるイン
クジェット記録装置の回復系が提供される。
【0084】請求項7の発明によれば、上記基本構成を
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、吸引手段の中に一部ギアのない欠歯状態を作成し、
そこに駆動を伝えるギアが入り込んだ時には吸引手段へ
の駆動伝達が切れるようにし、この駆動伝達遮断状態か
ら伝達可能状態に復帰させるための係合部材を前記カム
で駆動させ、前記係合部材の一部が吸引手段と当接して
該吸引手段を駆動可能状態にする構成としたので、簡単
な構成及びシーケンスで吸引手段の位置決め及び再駆動
が可能となり、回復動作の信頼性向上を図ることができ
るインクジェット記録装置の回復系が提供される。
有するインクジェット記録装置の回復系であって、さら
に、吸引手段の中に一部ギアのない欠歯状態を作成し、
そこに駆動を伝えるギアが入り込んだ時には吸引手段へ
の駆動伝達が切れるようにし、この駆動伝達遮断状態か
ら伝達可能状態に復帰させるための係合部材を前記カム
で駆動させ、前記係合部材の一部が吸引手段と当接して
該吸引手段を駆動可能状態にする構成としたので、簡単
な構成及びシーケンスで吸引手段の位置決め及び再駆動
が可能となり、回復動作の信頼性向上を図ることができ
るインクジェット記録装置の回復系が提供される。
【0085】請求項8の発明によれば、請求項7の構成
において、前記カムの係合部材の吸引手段との当接駆動
領域を、カム線図上前記ワイピング手段の駆動領域とオ
ーバーラップさせた構成としたので、さらに、カム領域
を有効に使うことができ、回復ユニットのコンパクト化
及び信頼性向上を図り得るインクジェット記録装置の回
復系が提供される。請求項9の発明によれば、請求項1
〜8の構成において、前記吸引手段への駆動伝達と前記
カムの駆動伝達は、モータの正逆転それぞれの駆動方向
一方向にのみ駆動が伝わるワンウエイの駆動伝達方法で
行なわれる構成としたので、さらに効率よく上記効果を
達成することが可能になる。
において、前記カムの係合部材の吸引手段との当接駆動
領域を、カム線図上前記ワイピング手段の駆動領域とオ
ーバーラップさせた構成としたので、さらに、カム領域
を有効に使うことができ、回復ユニットのコンパクト化
及び信頼性向上を図り得るインクジェット記録装置の回
復系が提供される。請求項9の発明によれば、請求項1
〜8の構成において、前記吸引手段への駆動伝達と前記
カムの駆動伝達は、モータの正逆転それぞれの駆動方向
一方向にのみ駆動が伝わるワンウエイの駆動伝達方法で
行なわれる構成としたので、さらに効率よく上記効果を
達成することが可能になる。
【0086】請求項10の発明によれば、請求項9の構
成において、前記ワンウエイの駆動伝達方法は遊星歯車
による振り子歯車伝達機構を用いている構成としたの
で、さらに効率よく上記効果を達成することが可能にな
る。請求項11の発明によれば、請求項1〜10の構成
において、前記吸引手段はチューブポンプである構成と
したので、さらに効率よく上記効果を達成することが可
能になる。
成において、前記ワンウエイの駆動伝達方法は遊星歯車
による振り子歯車伝達機構を用いている構成としたの
で、さらに効率よく上記効果を達成することが可能にな
る。請求項11の発明によれば、請求項1〜10の構成
において、前記吸引手段はチューブポンプである構成と
したので、さらに効率よく上記効果を達成することが可
能になる。
【図1】本発明による回復系を備えたインクジェット記
録装置を一部破断して示す模式的斜視図である。
録装置を一部破断して示す模式的斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置のクリーニング
装置を上方から見た模式的斜視図である。
装置を上方から見た模式的斜視図である。
【図3】本発明によるインクジェット記録装置の回復系
のクリーニング装置のクリーニング作動開始前の状態を
示す模式的側面図である。
のクリーニング装置のクリーニング作動開始前の状態を
示す模式的側面図である。
【図4】本発明によるインクジェット記録装置の回復系
のクリーニング装置の吐出口面ワイピング動作時の状態
を示す模式的側面図である。
のクリーニング装置の吐出口面ワイピング動作時の状態
を示す模式的側面図である。
【図5】図4のクリーニング装置の吐出口面ワイピング
動作終了時の状態を示す模式的側面図である。
動作終了時の状態を示す模式的側面図である。
【図6】図4のクリーニング装置の吐出口面ワイピング
動作終了後のブレードクリーニング時の状態を示す模式
的側面図である。
動作終了後のブレードクリーニング時の状態を示す模式
的側面図である。
【図7】図4のクリーニング装置のブレードクリーニン
グ終了後のブレードホルダー復帰時の状態を示す模式的
側面図である。
グ終了後のブレードホルダー復帰時の状態を示す模式的
側面図である。
【図8】ブレードクリーナーの作動時の状態(A)及び
ブレードクリーナーが不作動位置に回動した時の中央部
の状態(B)を示す模式的斜視図である。
ブレードクリーナーが不作動位置に回動した時の中央部
の状態(B)を示す模式的斜視図である。
【図9】本発明によるインクジェット記録装置の回復系
のカムの同軸上に取り付けられたフラグと光学センサの
位置関係を示す部分正面図である。
のカムの同軸上に取り付けられたフラグと光学センサの
位置関係を示す部分正面図である。
【図10】本発明によるインクジェット記録装置の回復
系のカムの位相と動作の関係を示すカム線図である。
系のカムの位相と動作の関係を示すカム線図である。
【図11】フラグの誤検知の原因となるエッジにおける
遮光・通光状態のセンサ信号を例示する模式図である。
遮光・通光状態のセンサ信号を例示する模式図である。
【図12】本発明による回復系の吸引駆動系におけるポ
ンプレバーの非動作状態を示す側面図である。
ンプレバーの非動作状態を示す側面図である。
【図13】図12の吸引駆動系におけるポンプレバーの
動作状態を示す側面図である。
動作状態を示す側面図である。
【図14】図12の吸引駆動系における各部品の待機状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図15】図12の吸引駆動系における各部品の吸引状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図16】図12の吸引駆動系における各部品のキャッ
プ内インク排出のためのカム一時停止状態を示す側面図
である。
プ内インク排出のためのカム一時停止状態を示す側面図
である。
【図17】図12の吸引駆動系における各部品の単独吸
引及びキャップ再接触状態を示す側面図である。
引及びキャップ再接触状態を示す側面図である。
【図18】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模
式的に示す部分斜視図である。
式的に示す部分斜視図である。
1 インクジェット記録装置 2 キャリッジ 3 記録手段(記録ヘッド) 4 伝動機構 5 給紙機構 7 プラテン 8 インクジェットカートリッジ 9 インクタンク 10 クリーニング装置 13 吐出口面 14 ブレード 15 ブレードホルダー 16 作動機構 17 ブレードクリーナー 18 ベース 20 ブレードアーム 21 ギア機構 22 駆動ギア 26 モータ軸 27 従動ギア 45 クリーニング部 54 光学センサ 55 フラグ 61 カム軸 62 カムギア 63 レバーカム 64 アームカム 65 ポンプレバー 66 中心ギア 67 振り子アーム 68 振り子ギア 69 コロ 70 ホルダー 71 キャップ 72 アーム 73 チューブ 74 加圧バネ 75 ベース 82 吐出口 83 共通液室 85 電気熱変換体 M 駆動モータ P 被記録媒体
Claims (13)
- 【請求項1】 モータの一方向の駆動で吸引回復を行
う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録
手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング手段又
は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングするワイ
ピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸
上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動するイ
ンクジェット記録装置の回復系であって、2つの回復モ
ードのうち第1の回復モードのときのカムの位置決めに
は、カム線図上で前記第1の回復モードで使用するカム
の回転方向上流にあるカムの位置検知用フラグの第1の
エッジを使用し、第2の回復モードのときのカムの位置
決めには、カム線図上の前記第1のエッジのカム回転方
向下流で第2の回復モードで使用するカムの回転方向上
流にある位置検知用フラグの第2のエッジを使用するこ
とを特徴とするインクジェット記録装置の回復系。 - 【請求項2】 前記第1の回復モードがワイピングで
あり、第2の回復モードが吸引回復であることを特徴と
する請求項1に記載のインクジェット記録装置の回復
系。 - 【請求項3】 前記第1の回復モードが1個の記録手
段のみを吸引回復するものであり、第2の回復モードが
複数の記録手段を吸引回復ないしキャッピングするもの
であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェッ
ト記録装置の回復系。 - 【請求項4】 モータの一方向の駆動で吸引回復を行
う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録
手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング手段又
は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングするワイ
ピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸
上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動するイ
ンクジェット記録装置の回復系であって、第1の検知モ
ードに停止しているカムを回転させて第2の検知モード
を通過した後、再び、第1の検知モード内にある所定位
置にカムを位置決めする際に、第2の検知モードのトリ
ガーとなる第2の検知モード領域のカム回転方向上流側
にあるカムフラグの第2のエッジを検知後、所定パルス
ないし所定時間カムを回転させたのち、カムの第1の検
知モード領域のカム回転方向上流側にあるカムフラグの
第1のエッジの検知動作を有効とさせ、前記第1のエッ
ジの検知を利用してカムを第1の検知モード内にある所
定位置に位置決めすることを特徴とするインクジェット
記録装置の回復系。 - 【請求項5】 モータの一方向の駆動で吸引回復を行
う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録
手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング手段又
は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングするワイ
ピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸
上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動するイ
ンクジェット記録装置の回復系であって、少なくともキ
ャッピング状態から、記録手段を搭載したキャリッジを
移動させる際には、キャッピング状態のカム回転方向下
流側にあるカムフラグの検知エッジを検知後、カムを所
定パルス回転させてキャリッジ移動可能な位置に位置決
めすることを特徴とするインクジェット記録装置の回復
系。 - 【請求項6】 モータの一方向の駆動で吸引回復を行
う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録
手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング手段又
は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングするワイ
ピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸
上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動するイ
ンクジェット記録装置の回復系であって、前記カムの一
方の検知モード内に複数のキャッピングモードがあり、
少なくともキャッピング状態から記録手段を搭載したキ
ャリッジを移動させる際に前記検知モード内のカム回転
方向下流側に別のキャッピングモードが存在する時に、
先ずカムを回転させてキャップをエアリークするレベル
まで微少開放したのち、吸引手段を作動させてキャップ
内のインクを排出した後、さらにカムを回転させて別の
キャッピング状態を経由し、カム回転方向下流側にある
カムフラグの検知エッジを検知した後、カムを所定パル
ス回転させ、キャリッジ移動可能な位置にカムを位置決
めすることを特徴とするインクジェット記録装置の回復
系。 - 【請求項7】 モータの一方向の駆動で吸引回復を行
う吸引手段を駆動し、逆方向の駆動で、キャップを記録
手段の吐出口面に当接・離間させるキャッピング手段又
は該キャッピング手段と吐出口面をワイピングするワイ
ピング手段との両方を、位置検知用のフラグ部を同一軸
上に有するカムとカム位相検知手段とにより駆動するイ
ンクジェット記録装置の回復系であって、吸引手段の中
に一部ギアのない欠歯状態を作成し、そこに駆動を伝え
るギアが入り込んだ時には吸引手段への駆動伝達が切れ
るようにし、この駆動伝達遮断状態から伝達可能状態に
復帰させるための係合部材を前記カムで駆動させ、前記
係合部材の一部が吸引手段と当接して該吸引手段を駆動
可能状態にすることを特徴とするインクジェット記録装
置の回復系。 - 【請求項8】 前記カムの係合部材の吸引手段との当
接駆動領域を、カム線図上前記ワイピング手段の駆動領
域とオーバーラップさせたことを特徴とする請求項7に
記載のインクジェット記録装置の回復系。 - 【請求項9】 前記吸引手段への駆動伝達と前記カム
の駆動伝達は、モータの正逆転それぞれの駆動方向一方
向にのみ駆動が伝わるワンウエイの駆動伝達方法で行な
われることを特徴とする請求項1〜8に記載のインクジ
ェット記録装置の回復系。 - 【請求項10】 前記ワンウエイの駆動伝達方法は遊
星歯車による振り子歯車伝達機構を用いていることを特
徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置の回
復系。 - 【請求項11】 前記吸引手段はチューブポンプであ
ることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の
インクジェット記録装置の回復系。 - 【請求項12】 前記記録手段がインクを吐出するた
めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
する請求項1〜11のいずれかに記載のインクジェット
記録装置の回復系。 - 【請求項13】 前記記録手段が前記電気熱変換体が
発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする
請求項12に記載のインクジェット記録装置の回復系。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33114897A JPH11138832A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | インクジェット記録装置の回復系 |
US09/190,095 US6312093B1 (en) | 1997-11-14 | 1998-11-12 | Ink jet recording apparatus |
DE69818395T DE69818395T2 (de) | 1997-11-14 | 1998-11-13 | Tintenstrahldruckvorrichtung |
EP98121709A EP0916508B1 (en) | 1997-11-14 | 1998-11-13 | Ink jet recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33114897A JPH11138832A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | インクジェット記録装置の回復系 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138832A true JPH11138832A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18240416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33114897A Pending JPH11138832A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | インクジェット記録装置の回復系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138832A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019808A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-21 | Brother Ind Ltd | 印字装置 |
JP2005349781A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008149734A (ja) * | 2008-03-17 | 2008-07-03 | Seiko Epson Corp | インクジェットプリンタのヘッドメンテナンス機構 |
JP2018086832A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-06-07 | 株式会社リコー | 液体吐出装置 |
JP2020121527A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP33114897A patent/JPH11138832A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019808A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-21 | Brother Ind Ltd | 印字装置 |
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JP4636099B2 (ja) * | 2008-03-17 | 2011-02-23 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットプリンタのヘッドメンテナンス機構 |
JP2018086832A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-06-07 | 株式会社リコー | 液体吐出装置 |
JP2020121527A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置 |
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