JP3728195B2 - ヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びにインクジェット記録装置 - Google Patents
ヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びにインクジェット記録装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えた記録手段のヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びに該ヘッド回復を実施するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号等を含む)を記録するものである。
そのうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録材へインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
【0003】
インクジェット記録ヘッドの吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発熱させ、この発熱作用によってインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体によって液体を加熱するものなどがある。その中でも、熱エネルギーを利用してインクを滴として吐出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、吐出口を高密度に配列することができるため高解像度の記録をすることが可能である。特に、その中でも、電気熱変換体素子をエネルギー発生素子として用いる記録ヘッドは、小型化が容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上性が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十分に活用でき、高密度実装化が容易で製造コストも安価なことから、有利である。
【0004】
また、被記録材の材質に対する要求も様々なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発が進み、通常の被記録材である紙(薄紙や加工紙を含む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織布、さらには金属等を被記録材として用いる記録装置も使用されるようになっている。
【0005】
記録装置には、記録紙(被記録材)の搬送方向と交叉する方向に主走査しながら記録していくシリアル型の記録装置と記録紙の幅方向の所定幅(全幅を含む)の範囲をカバーするように定位置に保持された所定長さの記録ヘッドを用いて記録していくライン型の記録装置とに大別できる。本発明はこれらの記録方式を含むいずれの形式の記録装置においても適用可能なものである。上記シリアル型のインクジェット記録装置においては、通常、記録紙を所定の記録位置にセットした後、記録紙に沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録ヘッドによって画像(文字や記号等を含む)を記録し、所定量の紙送り(副走査)を実行することにより記録紙に画像が形成される。
【0006】
上記インクジェット記録装置においては、記録動作によって記録ヘッドのヘッド面にインク滴、ごみ、ほこり、紙粉等の異物が付着することがあり、これらの異物を除去するためにクリーニング部材によりヘッド面をクリーニング(例えば摺擦による拭き取り)することが行われている。前記クリーニング部材としては、通常、ゴム状弾性材から成るゴムブレード等の可撓性部材が使用される。
また、記録ヘッドの吐出口近傍のインクが乾燥し、インクの増粘、固着、堆積により吐出口の目詰まりが生じることがある。さらに、吐出口内部(液路)に発生した気泡やゴミ等によっても吐出口の目詰まりが生じることがある。これらの目詰まりを回復(予防、解消等)する方法として、例えば、キャッピング部材を用いてインクの吐出口部に密閉系を形成し、ポンプを用いて吐出口面(ヘッド面)に所定の負圧吸引力を発生させることにより吐出口よりインクを強制的に排出するという吸引回復方法が採られている。
また、吸引回復によってヘッド面に付着したインクを除去するために、クリーニング部材により該ヘッド面をクリーニング(拭き取り)することも行われている。
【0007】
図13及び図14を用いて、従来のヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びに該ヘッド回復を実施するインクジェット記録装置について説明する。
図13は従来のインクジェット記録装置のヘッド回復装置を前面方向から見て示す模式的正面図であり、図14は図13のヘッド回復装置を側面から見て示す模式的側面図である。図13及び図14において、1Aはブラックの顔料インクを吐出するブラックヘッド(顔料インクヘッド)であり、1Bはカラー(例えばシアン、マゼンタ、イエロー)の染料インクを吐出するカラーヘッド(染料インクヘッド)であり、2はブラックヘッド1A及びカラーヘッド1Bを位置決め保持する主走査キャリッジであり、3は記録方向である矢印A方向に往復移動可能な状態で主走査キャリッジ2を案内保持する主走査レールである。
【0008】
さらに、4Aはブラックヘッド1Aの吐出口部1Aaに密閉系を形成する(キャッピングする)ゴムキャップ(顔料インクヘッド用のキャップ)であり、4Bはカラーヘッド1Bの吐出口部1Baに密閉系を形成する(キャッピングする)ゴムキャップ(染料インクヘッド用のキャップ)である。これらのゴムキャップ4A、4Bは、不図示の駆動源によりキャッピング方向(矢印B方向)及び非キャッピング方向(矢印C方向)に移動可能に不図示のホルダ部材に位置決め保持されており、それによって顔料インクヘッド用のキャッピング手段及び染料インクヘッド用のキャッピング手段が構成されている。
【0009】
図13及び図14において、前記ゴムキャップ4A、4Bのそれぞれの内部には、インクを吸収保持するためのキャップ吸収部材9A、9Bが設けられている。また、吐出口部1Aa、1Baにインクが増粘して固着堆積することを防止するために、記録(プリント)中でも、これらの吐出口から所定の時間間隔でキャップ吸収部材9A、9Bに対して予備吐が行われる。5Aはブラックヘッド用(顔料インクヘッド用)の吸引ポンプ(吸引手段)であり、5Bはカラーヘッド用(染料インクヘッド用)の吸引ポンプ(吸引手段)であり、キャッピング状態で吐出口部1Aa、1Baに所定の吸引圧(負圧)を発生させ、第1チューブ6A、6Bを介して吐出口部1Aa、1Baより強制的にインクを吸引し、吸引したインクを第2チューブ7A、7Bを介して廃インク処理部材8へ排出する吸引回復(回復処理)を行う。10Aはブラックヘッド用(顔料インクヘッド用)のクリーニング部材であり、10Bはカラーヘッド用(染料インクヘッド用)のクリーニング部材であり、これらのクリーニング部材はウレタン、ブチル、シリコン等のゴム部材又は多孔質のスポンジ系の材質等で形成されている。
【0010】
クリーニング部材10A、10Bは不図示の駆動源により矢印D及び矢印Eの方向に移動可能であり、矢印D方向の移動により吐出口部1Aa,1Baを含むヘッド面に摺擦して(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)クリーニング(拭き取り清掃)を行う。クリーニングが終了した後さらに矢印D方向に移動すると、クリーニング部材10A、10Bはクリーナ11A、11Bに当接する(▲4▼点線部)。この当接により、ヘッド面から掻きとられてクリーニング部材10A、10Bに付着したインク滴、ごみ、ほこり、紙粉等は、対応するクリーナ11A、11Bに転写される(移行する)ことで回収される。この時、キャッピング手段のキャップ4A、4Bは、不図示の駆動源により矢印C方向に移動(後退)し、クリーニング手段のクリーニング部材10A、10Bと干渉しない位置(不図示)まで退避している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上説明した従来のヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びに該ヘッド回復を実施するインクジェット記録装置においては、染料系のインク(染料インク)を用いる場合には装置各部における耐久性の問題は生じないが、顔料系のインク(顔料インク)を用いる場合には、インクが増粘したり固着したりするまでの経過時間が染料インクを用いる場合より短く(早期に増粘したり固着したりし)、また、クリーニング部材により掻き取る(又は拭き取る)場合のクリーニング性も染料インクを用いる場合より悪いため、記録手段のヘッド面に摺擦させてクリーニングしても、該ヘッド面にインクが薄膜状に堆積し、さらにそのインクが固着してしまい、クリーニング動作ではヘッド回復を行うことができないかきわめて困難であるという技術的課題があった。さらに、ヘッド面から掻き取られてクリーニング部材の摺擦部に付着したインクをクリーナに回収する際も、クリーナに完全に回収することができず、クリーニング部材にインクが残ってしまい、残されたインクが固着するため、クリーニング性能が著しく低下し、ヘッド面におけるインクの固着堆積がさらに進行(悪化)してしまうこともあった。
【0012】
このような現象のため、インクジェット記録装置内での回復動作によっては顔料インクヘッドを回復することが困難又は不可能となり、顔料インクヘッドの寿命が短くなり、顔料インクによって記録(プリント)する場合のランニングコストが嵩むという技術的課題があった。また、その対策として、クリーニング部材に固着した顔料インクを溶解させるための溶解液を供給してクリーニングすることが考えられるが、これでは、装置が複雑で大型になり、コストも大幅にアップしてしまうという技術的課題があった。
【0013】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、顔料インク吐出口用のクリーニング手段(顔料インククリーニング部材)や顔料インク吐出口面(ヘッド面、顔料インク吐出口面)に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができる、ヘッド回復装置及びヘッド回復方法並びに該ヘッド回復を実施するインクジェット記録装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するため、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与することを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、上記目的を達成するため、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクが付与された、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする。
【0016】
請求項11の発明は、上記目的を達成するため、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与することを特徴とする。
【0017】
請求項16の発明は、上記目的を達成するため、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクが付与された、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする。
【0018】
請求項26の発明は、上記目的を達成するため、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に顔料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に染料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与する工程と、を含むことを特徴とする。
【0019】
請求項30の発明は、上記目的を達成するため、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に顔料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に染料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方に付与する工程と、染料インクが付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする工程と、を含むことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。図1において、主走査キャリッジ2には顔料インク(例えばブラックの顔料インク)を吐出する顔料インクヘッド(例えばブラックヘッド)1Aと染料インク(例えばシアン、マゼンタ、イエロー等のカラーの染料インク)を吐出する染料インクヘッド(例えばカラーヘッド)1Bが位置決めされて搭載されており、この主走査キャリッジ2は主走査レール3に沿って往復移動可能に案内支持されており、不図示の駆動源により主走査方向(主走査レール3の方向)に往復駆動される。
【0027】
記録用紙等の被記録材30は、給紙ローラ31によって装置本体内に送り込まれ、紙送りローラ(搬送ローラ)32上でピンチローラ(不図示)及び紙押え板33により挟持され、該紙送りローラ32の回転を制御することにより前記顔料インクヘッド1A及び前記染料インクヘッド1Bで構成される記録手段(記録ヘッド)1の前面(図示の例では下面に設けられたヘッド面)から所定の隙間をおいた位置(記録位置)を通して紙送り(搬送)され、その間に記録情報に基づいて記録ヘッド1を駆動することにより画像(文字等を含む)を記録(プリント)される。主走査キャリッジ2の移動範囲内であって、記録領域を外れた位置(図示の右側端部)には、該主走査キャリッジ2のホームポジションHPが設定されている。
【0028】
前記ホームポジションHPの近傍には、顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1Bのヘッド面(吐出口が形成された面)に当接(密着)して吐出口を密封することが可能なゴム状弾性材のキャップ4A、4Bを有するキャッピング手段、キャッピング状態で該キャップ4A、4Bを介して前記吐出口に負圧吸引力を発生させ得る吸引ポンプを含む吸引手段、並びに前記顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1Bのヘッド面に摺擦してインクやほこり等の付着物を掻き取る(拭き取る)ためのクリーニング部材を含むクリーニング手段などを備えたヘッド回復装置35が配設されている。このヘッド回復装置35は、ヘッドの吐出口部をキャッピングした状態で吸引ポンプによりキャップ内に負圧を発生させ、この負圧により吐出口からインクとともに増粘インク、気泡、固着インク、ほこり等の異物を吸い出して排出除去することにより、ヘッドのインク吐出性能を回復させる回復動作を実行するためのものである。
【0029】
記録手段(記録ヘッド)1としての前記顔料インクヘッド1A及び前記染料インクヘッド1Bは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものである。また、前記記録手段(顔料インクヘッド1A、染料インクヘッド1B)1は、前記電気熱変換体により印加される熱エネルギーによってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりインクを吐出させ、記録(印字を含むプリント等)を行うものである。
【0030】
図2は、前記記録ヘッド1のインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。図2において、前記被記録材30と所定の隙間(例えば、約0.3〜約2.0ミリ程度) をおいて対面する吐出口面81には、所定のピッチで複数の吐出口82(後述する吐出口1Aa、1Baに相当する)が形成され、共通液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。記録ヘッド1は、前記吐出口82が主走査方向(該記録ヘッド1の往復移動方向)と交叉する方向に並ぶような位置関係で、主走査キャリッジ2に搭載されている。こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82からインクを吐出させる記録ヘッド(顔料インクヘッド1A、染料インクヘッド1B)が構成されている。
【0031】
図1中のヘッド回復装置35は本発明を適用した構成を有する。そして、図3は染料インクヘッド1B(染料インク吐出口1Ba)を顔料インクヘッド用(顔料インク吐出口用)のキャップ(キャッピング手段)4Aに対向させた非キャッピング状態にあるヘッド回復装置35の模式的正面図であり、図4は染料インクヘッド1Bを顔料インクヘッド用のキャップ4Aに対向させたキャッピング状態にあるヘッド回復装置35の模式的正面図であり、図5は顔料インクヘッド1Aを染料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)4Bに対向させた非キャッピング状態にあるヘッド回復装置35の模式的正面図であり、図6は顔料インクヘッド1A(顔料インク吐出口1Aa)を顔料インクヘッド用のキャップ4Aに対向させかつ染料インクヘッド1Bを染料インクヘッド用(染料インク吐出口用)のキャップ4Bに対向させた非キャッピング状態にあるヘッド回復装置35の模式的正面図であり、図7は顔料インクヘッド1Aを顔料インクヘッド用のキャップ4Aに対向させかつ染料インクヘッド1Bを染料インクヘッド用のキャップ4Bに対向させたキャッピング状態にあるヘッド回復装置35の模式的正面図である。
【0032】
さらに、図8は顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1Bの少なくとも一方を顔料インクヘッド用のキャップ4A及び染料インクヘッド用のキャップ4Bの少なくとも一方に対向させた非キャッピング状態にあるヘッド回復装置35の模式的側面図であり、図9はヘッド回復装置35を斜め上方から見て示す模式的斜視図であり、図10はヘッド回復装置35のクリーニング手段をヘッドとともに下方から見て示す模式的斜視図である。また、図11は本発明を適用したヘッド回復装置の他の実施例を斜め上方から見た状態を示す模式的斜視図であり、図12は本発明を適用したヘッド回復装置のクリーニング部材と一体型のヘッドとを下方から見て示す模式的斜視図である。
【0033】
先ず、図6〜図10を参照して通常のヘッド回復動作について説明する。図6〜図8において、1Aは顔料インク(例えばブラックインク)を吐出する顔料インクヘッド(ブラックヘッド)であり、1Bは染料インク(例えばカラーインク)を吐出する染料インクヘッド(カラーヘッド)であり、2は顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1Bを位置決め保持する主走査キャリッジであり、3は記録方向である矢印A方向に往復移動可能な状態で主走査キャリッジ2を案内保持する一対の主走査レールであり、4Aは顔料インクヘッド1Aの吐出口部1Aaに当接することで密閉系を形成するためのゴム状弾性材から成る顔料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段、予備吐出受け手段としても使用可能)であり、4Bは染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baに当接することで密閉系を形成するためのゴム状弾性材から成る染料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段、予備吐出受け手段としても使用可能))である。これらのキャップ4A、4Bは、不図示の駆動源によりキャッピング方向(矢印B方向)及び非キャッピング方向(矢印C方向)に移動可能に不図示のホルダ部材に位置決め保持されている。
【0034】
9A、9Bは前述のキャップ4A、4B内に設けられたインク吸収部材である。これらのインク吸収部材9A、9Bは、インクを吸収、保持することができる多孔質材料又はスポンジ状材料などで形成されている。図6に示すようにキャップ4A、4Bをヘッド1A、1Bから離間した位置に位置決め保持した非キャッピング状態において、ヘッド1A、1Bの吐出口1Aa、1Baから前記インク吸収部材9A、9Bに向けてインクを吐出する予備吐出が行われる。この予備吐出は、記録途中で吐出口部1Aa、1Baにおけるインクが増粘、固着することを防止するための操作であり、通常所定の時間間隔で行われる。また、この予備吐出は不図示の予備吐出受け手段に向けて行ってもよい。この予備吐出受け手段は、例えば、容器やインク吸収部材などで構成することができる。
【0035】
5Aは顔料インクヘッド用(顔料インク吐出口用)の吸引ポンプ(吸引手段)であり、5Bは染料インクヘッド用(染料インク吐出口用)の吸引ポンプ(吸引手段)である。図7に示すようにキャップ4A、4Bをヘッド1A、1Bに当接(密着)させたキャッピング状態において、ヘッド1A、1Bの吐出口1Aa、1Baに所定の吸引負圧(吸引力)を発生させることで、第1チューブ6A、6Bを介して吐出口部1Aa、1Baよりインクを強制的に吸引するとともに、吸引したインクを第2チューブ7A、7Bを介して廃インク処理部材8へ排出するという吸引回復が行われる。前記吸引ポンプ(吸引手段)5A、5Bはこのような吸引回復を行うためのものである。また、この吸引回復は、記録開始直前や、記録中の所定量の時間又は記録動作ごとに、あるいはヘッドの回復操作が必要になったことを検知したときなど、必要性を考慮して実行されるものである。
【0036】
10Aは顔料インクヘッド(ブラックヘッド)用のクリーニング部材(顔料インククリーニング部材、クリーニング手段)であり、10Bは染料インクヘッド(カラーヘッド)用のクリーニング部材(染料インククリーニング部材、クリーニング手段)であり、これらのクリーニング部材はウレタン、ブチル、シリコン等のゴム状部材、多孔質状部材、スポンジ状部材で形成されている。クリーニング部材10A、10Bは不図示の駆動源により矢印D及び矢印E方向(図8〜図10)に移動可能であり、矢印D方向の移動により吐出口部1Aa、1Baを含むヘッド面(吐出口が形成された吐出口面)に摺擦し(図8中の破線▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲4▼)、該ヘッド面のクリーニング(拭き取りなどによる)を行う。クリーニングが終了しさらに矢印D方向に移動すると、クリーニング部材10A、10Bはクリーナ11A、11Bに当接する(▲4▼点線部)。つまり、クリーニング部材10A、10Bがクリーナ11A、11Bに当接することにより、ヘッド面(吐出口面)から掻きとられたインク滴、ごみ、ほこり、紙粉はクリーニング部材10A、10Bからクリーナ11A、11Bへ移行し回収される。この時、キャップ4A、4Bは不図示の駆動源により矢印C方向に移動させられ、クリーニング部材10A、10Bと干渉しない位置(不図示)まで退避している。
【0037】
図6〜図10を参照して以上説明したような通常の回復動作では、顔料インクヘッド1Aに対しては、顔料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)4A、インク吸収部材9A、クリーニング部材(クリーニング手段)10Aを用いてインク吸引、クリーニング、予備吐出が行われる。また、染料インクヘッド1Bに対しては、染料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)4B、インク吸収部材9B、クリーニング部材(クリーニング手段)10Bを用いて吸引、クリーニング、予備吐出が行われる。
【0038】
次に、本発明の特徴的な構成である、顔料インクが顔料インク吐出口付近の吐出口面(ヘッド面、顔料インク吐出口面)又はクリーニング部材に固着堆積することを予防したり固着堆積した場合にこれを除去するための回復動作の種々の実施態様を図3〜図12を参照して説明する。ただし、これらの実施態様は単独で実施できる他に適宜組み合わせても実施できるものであり、組み合わせて実施することにより一層の作用効果の向上を図ることができ、本発明はこのような組み合わせ実施をもその範囲に含むものである。
【0039】
〔第1の実施態様〕
先ず、第1の実施態様を図3、図6、図7、図8を用いて説明する。図7に示すキャッピング状態において、吸引ポンプ(吸引手段)5Bにより染料インクヘッド用(染料インク吐出口用)のキャップ(キャッピング手段)4B内に負圧を発生させ、染料インクヘッド1Bの吐出口(染料インク吐出口)1Baより染料インクを強制的に吸引排出する。その後、キャップ4Bを不図示の駆動源により矢印C方向に移動させて退避させる(図6に示す)。この時、染料インクヘッド1Bのヘッド面(染料インク吐出口面)には吸引により排出された染料インクの一部が付着した状態で残る。この状態で主走査キャリッジ2を矢印A方向に移動させ、図3に示すように染料インクヘッド1B(染料インク吐出口1Ba)が顔料インクヘッド用(顔料インク吐出口用)のクリーニング部材(クリーニング手段)10Aに対応する位置まで移動して停止する。この状態で、図8に示すように、クリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baを含むヘッド面(染料インク吐出口面)に該クリーニング部材10Aを摺擦させる(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)ことにより該ヘッド面のクリーニングを行う。
【0040】
この時、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aには、染料インクヘッド1Bのヘッド面に付着していた染料インクが付与される。これにより、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに固着堆積していた(固着堆積しようとしていた状態を含む)顔料インクに染料インクが付与され、この固着堆積していた顔料インクは、染料インクを付与されることで溶解し、該クリーニング部材10Aから除去される。この溶解された顔料インクの除去は、例えばクリーニング部材10Aがクリーナ11Aに当接することなどによって行われる。さらに、染料インクが付与された状態で所定のウエイト時間(待ち時間)を設けることで、溶解が十分に行われ、固着堆積した顔料インクの除去性能を向上させることができる。
【0041】
〔第2の実施態様〕
次に、顔料インクの固着堆積(固着堆積しようとする状態を含む)を除去するための回復動作の第2の実施態様である、染料インクヘッドの吸引動作を顔料インクヘッド用のキャッピング手段(キャップ)を用いて行う構成を、図3、図4、図8を用いて説明する。図6の状態から主走査キャリッジ2を矢印A方向に移動させ、図3に示すように染料インクヘッド1Bが顔料インクヘッド用のキャップ4Aに対応する位置で停止させる。この状態から不図示の駆動源により顔料インクヘッド用のキャップ4Aを矢印B方向に移動させ、図2に示すように染料インクヘッド1Bを顔料インクヘッド用のキャップ4Aでキャッピングした状態にする。このキャッピング状態において、吸引ポンプ5Aにより顔料インクヘッド用のキャップ4A内に負圧を発生させ、染料インクヘッド1Bの吐出口1Baより染料インクを強制的に吸引排出する。次いで、キャップ4Aを不図示の駆動源により矢印C方向に移動させて再び図3の状態にする。この時、染料インクヘッド1Bのヘッド面には吸引により排出された染料インクの一部が付着した状態で残る。
【0042】
この状態で、図8に示すように、クリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baを含むヘッド面に該クリーニング部材10Aを摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させることにより該ヘッド面のクリーニングを実行する。この後の動作は、染料インクヘッド用のキャップ4Bを用いて吸引する第1の実施態様の場合と同じである。すなわち、この時、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aには、染料インクヘッド1Bのヘッド面に付着していた染料インクが付与される。これにより、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに固着堆積していた(固着堆積しようとしていた状態を含む)顔料インクに染料インクが付与され、この固着堆積していた顔料インクは、染料インクを付与されることで溶解し、該クリーニング部材10Aから除去される。この溶解された顔料インクの除去は、例えばクリーニング部材10Aがクリーナ11Aに当接することなどによって行われる。さらに、染料インクが付与された状態で所定のウエイト時間(待ち時間)を設けることで、溶解が十分に行われ、固着堆積した顔料インクの除去性能を向上させることができる。
【0043】
〔第3の実施態様〕
以上説明した第1の実施態様及び第2の実施態様においては、吸引手段(吸引ポンプ)によるインク吸引により、染料インクヘッド1Bのヘッド面に染料インクを付着させ、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aで該ヘッド面をクリーニングすることにより、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに染料インクを付与する構成を説明した。本発明の実施においては、このようなインク吸引の他に、以下に説明する予備吐出の操作によっても実施することができる。つまり、キャッピングした状態で吐出口からキャップ内へ(通常インク吸収部材に向けて)染料インクを吐出する予備吐出を行うことでキャップ内に染料インクを充填させ、このキャップ内の染料インクをヘッド面に付着させるといった構成によっても、前述のインク吸引の場合と同様の作用効果を達成することができる。
【0044】
このような予備吐出を用いる第3の実施態様について、図3、図6、図7、図8を参照して以下に説明する。図7に示すキャッピング状態において、染料インクヘッド1Bの吐出口1Baから染料インクを吐出する予備吐出の動作を行い、染料インクヘッド用のキャップ4B内に予備吐出した染料インクを充填させる。次いで、このキャップ4Bを不図示の駆動源により矢印C方向に移動させて図6に示すような非キャッピング状態にする。この時、染料インクヘッド1Bのヘッド面には、予備吐出によりキャップ4B内に排出された染料インクの一部が付着した状態で残る。このような図6の状態から主走査キャリッジ2を矢印A方向に移動させ、染料インクヘッド1Bが顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに対向する位置(図3に示す状態)まで移動したところで停止させる。
【0045】
この状態で、図8に示すように、クリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baを含むヘッド面に該クリーニング部材10Aを摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させることにより該ヘッド面のクリーニングを実行する。この時、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aには、染料インクヘッド1Bのヘッド面に付着していた染料インクが付与される。これにより、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに固着堆積した(固着堆積しようとしていた状態を含む)顔料インクに染料インクが付与され、この固着堆積した顔料インクは、染料インクを付与されることで溶解し、クリーニング部材10Aから除去される。この溶解された顔料インクの除去は、例えばクリーニング部材10Aがクリーナ11Aに当接することなどによって行われる。さらに、染料インクが付与された状態で所定のウエイト時間(待ち時間)を設けることで、溶解が十分に行われ、固着堆積した顔料インクの除去性能を向上させることができる。
【0046】
〔第4の実施態様〕
次に、顔料インクの固着堆積(固着堆積しようとする状態を含む)を除去するための回復動作の第4の実施態様である、キャッピングした染料インクヘッド1B(染料インク吐出口1Ba)で行う予備吐出を、顔料インクヘッド用(顔料インク吐出口用)のキャッピング手段(キャップ)4Aを用いて行う構成について、図3、図4、図8を参照して説明する。図6の状態から主走査キャリッジ2を矢印A方向に移動させ、図3に示すように染料インクヘッド1Bが顔料インクヘッド用のキャップ4Aに対応する位置で停止させる。この状態から不図示の駆動源により顔料インクヘッド用のキャップ4Aを矢印B方向に移動させ、図4に示すように染料インクヘッド1Bを顔料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)4Aでキャッピングした状態にする。このキャッピング状態において、染料インクヘッド1Bの吐出口1Baから予備吐出を行い、顔料インクヘッド用のキャップ4A内に予備吐出した染料インクを充填させる。次いで、キャップ4Aを不図示の駆動源により矢印C方向に移動させて再び図3の非キャッピング状態にする。この時、染料インクヘッド1Bのヘッド面(吐出口面)には、予備吐出により排出された染料インクの一部が付着した状態で残る。
【0047】
この状態で、図8に示すように、クリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baを含むヘッド面に該クリーニング部材10Aを摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させることにより該ヘッド面のクリーニングを実行する。この時、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aには、染料インクヘッド1Bのヘッド面に付着していた染料インクが付与される。これにより、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに固着堆積した(固着堆積しようとしていた状態を含む)顔料インクに染料インクが付与され、この固着堆積した顔料インクは、染料インクを付与されることで溶解し、クリーニング部材10Aから除去される。この溶解された顔料インクの除去は、例えばクリーニング部材10Aがクリーナ11Aに当接することなどによって行われる。さらに、染料インクが付与された状態で所定のウエイト時間(待ち時間)を設けることで、溶解が十分に行われ、固着堆積した顔料インクの除去性能を向上させることができる。
【0048】
〔第5の実施態様〕
以上説明した第1〜第4の実施態様においては、キャッピング状態で吸引動作又は予備吐を行うことにより染料インクヘッドのヘッド面に染料インクを付着させ、該ヘッド面を顔料インクヘッド用のクリーニング部材(顔料インククリーニング部材)でクリーニングすることにより、染料インクを顔料インクヘッド用のクリーニング部材(顔料インククリーニング部材)に付与するように構成した。これに代えて、クリーニング部材に付与された染料インクをクリーニング動作により顔料インクヘッドのヘッド面に付与することによっても前述と同様の作用効果が得られる。つまり、クリーニング動作によってヘッド面に染料インクを付与し、この付与した染料インクにより顔料インクヘッドのヘッド面(顔料インク吐出口面)に固着堆積している顔料インクを溶解させ、溶解させた顔料インクを除去することによっても同様の作用効果が得られる。このように構成される第5の実施態様にについて、図3、図6、図8、図9を参照して以下に説明する。
【0049】
この第5の実施態様においては、前述の第1〜第4の実施態様における染料インクヘッド1Bのヘッド面のクリーニングを行うまでの動作は同様に実行される。つまり、吸引動作又は予備吐出を実行した後、図8に示すようにクリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させることにより染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baを含むヘッド面に該クリーニング部材を摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させて該ヘッド面のクリーニングを行うまでの動作は同様に実行される。第5の実施態様においては、その後、更に次のような動作が実行される。
【0050】
すなわち、染料インクが付着したヘッド面(染料インク吐出口面)をクリーニングした後、主走査キャリッジ2を矢印A方向に移動させ、顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1Bをクリーニング部材10A、10Bの動作領域から外れた図9に示すような位置へ退避させる。この状態で、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印E方向(図8)に移動させ、該クリーニング部材10Aをクリーニングのスタートポジションに戻す(▲3▼→▲1▼)。この時、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aは、染料インクが付与された状態のままである。次に、主走査キャリッジ2を矢印F方向に移動させ、顔料インクヘッド1Aが顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに対応する位置(図6)まで移動したところで停止させる。
【0051】
次に、図8に示すように、クリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、顔料インクヘッド1Aの吐出口部1Aaを含むヘッド面(顔料インク吐出口面)にクリーニング部材10Aを摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させ、該ヘッド面のクリーニングを実行する。このクリーニング動作により、前記吸引動作又は前記予備吐出を含む工程によって顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに付与された染料インクが顔料インクヘッド1Aのヘッド面に付与される。これにより、顔料インクヘッド1Aのヘッド面(顔料インク吐出口面)に固着堆積している顔料インクに染料インクが付与され、付与された染料インクによって固着堆積している顔料インクが溶解され、このヘッド面に固着堆積していた顔料インクを除去することができる。この溶解された顔料インクの除去は、例えばヘッド面をクリーニング部材又は他の部材でクリーニング(拭き取り)することにより容易に実行することができる。さらに、染料インクが付与された状態で所定のウエイト時間(待ち時間)を設けることで、溶解が十分に行われ、固着堆積した顔料インクの除去性能を向上させることができる。
【0052】
〔第6の実施態様〕
前述の第5の実施態様では、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに染料インクを付与し、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aをクリーニングする動作により、顔料インクヘッドのヘッド面に固着堆積した顔料インクに染料インクを付与するように構成したが、これは、染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bを用いることによっても前述の第5の実施態様と同様の作用効果を達成することができる。このような第6の実施態様を、図5、図6、図8、図9を用いて以下に説明する。なお、第6の実施態様においては、前述の第1及び第2の実施態様における染料インクヘッドからの吸引動作、もしくは第3及び第4の実施態様における染料インクヘッドからの予備吐出までの動作は同様に実行される。つまり、キャッピング状態で吸引動作又は予備吐出を行うことによりヘッド面に染料インクを付着させるまでの動作は同様に実行される。また、この第6の実施態様においては、第1〜第4の実施態様の場合と同様、キャッピング手段としては、顔料インクヘッド用のキャップ4A及び染料インクヘッド用のキャップ4Bのいずれを用いてもよい。
【0053】
第6の実施態様においては、第1及び第2の実施態様における染料インクヘッドからの吸引動作、もしくは第3及び第4の実施態様における染料インクヘッドからの予備吐出までの動作を行った後、主走査キャリッジ2を染料インクヘッド1Bと染料インクヘッド用クリーニング部材10Bが対応する位置(図8)まで移動させてその位置に停止させる。なお、前動作としての染料インクヘッド1Bの吸引動作又は予備吐出が染料インクヘッド用のキャップ4Bを用いて実行されている場合は、この主走査キャリッジ2の移動は不必要である。次いで、この状態で、図8に示すように、クリーニング部材10Bを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baを含むヘッド面にクリーニング部材10Bを摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させ、該ヘッド面のクリーニングを実行する。
【0054】
この後、主走査キャリッジ2を矢印A方向に移動させ、顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1Bをクリーニング部材10A、10Bの動作領域から外れた図9に示すような位置へ退避させる。この状態で、染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bを不図示の駆動源により矢印E方向(図8)に移動させ、該クリーニング部材10Bをクリーニングのスタートポジションに戻す(▲3▼→▲1▼)。この時、染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bは、染料インクが付与された状態のままである。次に、主走査キャリッジ2を矢印F方向に移動させ、顔料インクヘッド1Aが染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bに対応する位置まで移動したところで停止させる。
【0055】
次に、図8に示すように、クリーニング部材10Bを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、顔料インクヘッド1Aの吐出口部1Aaを含むヘッド面にクリーニング部材10Bを摺擦(▲1▼→▲2▼→▲3▼点線部)させ、該ヘッド面のクリーニングを実行する。このクリーニング動作により、前記吸引動作又は前記予備吐出を含む工程によって染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bに付与された染料インクが顔料インクヘッド1Aのヘッド面に付与される。これにより、顔料インクヘッド1Aのヘッド面に固着堆積している顔料インクに染料インクが付与され、付与された染料インクによって固着堆積している顔料インクが溶解され、このヘッド面に固着堆積していた顔料インクを除去することができる。この溶解された顔料インクの除去は、例えばヘッド面をクリーニング部材又は他の部材でクリーニング(拭き取り)することにより容易に実行することができる。さらに、染料インクが付与された状態で所定のウエイト時間(待ち時間)を設けることで、溶解が十分に行われ、固着堆積した顔料インクの除去性能を向上させることができる。
【0056】
〔第7の実施態様〕
前述の第1〜第4の実施態様においては、吸引動作又は予備吐出によって染料インクヘッドのヘッド面に染料インクを付着させ、顔料インクヘッド用のクリーニング部材で該ヘッド面をクリーニングすることにより、染料インクを顔料インクヘッド用のクリーニング部材に付与するように構成した。この他に、染料インクヘッドから予備吐出により吐出された染料インクを顔料インクヘッド用のクリーニング部材に付与する動作を含む構成によっても、前述の第1〜第4の実施態様の場合と同様の作用効果が得られる。このような第7の実施態様を、図3、図8を用いて以下に説明する。
【0057】
第7の実施態様においては、非キャッピング状態で主走査キャリッジ2を移動させ、染料インクヘッド1Bが顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに対応する位置まで移動したところで停止させる(図3の状態)。次いで、図8に示すように、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させ、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baの領域まで移動させる(▲1▼→▲2▼点線部)。この状態で、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baから予備吐出を行い、この予備吐出により吐出された染料移動を顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに付与するものである。
【0058】
また、図8では、クリーニング動作中に予備吐出を行う構成になっているが、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印C方向に移動させた状態で、該クリーニング部材10Aを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させることで染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baの領域を移動させ、該クリーニング部材10Aがヘッド面と当接しない状態で上記染料インクヘッド1Bからの予備吐出を行うように構成してもよく、これによっても同様の作用効果が得られる。
【0059】
〔第8の実施態様〕
前述の第5の実施態様では、吸引動作及び予備吐出を行うことにより染料インクヘッドのヘッド面に染料インクを付着させ、クリーニング部材により該ヘッド面をクリーニングすることにより該クリーニング部材に染料インクを付与し、さらに、クリーニング部材に付与された染料インクをクリーニング動作により顔料インクヘッド1Aのヘッド面に付与するように構成したが、その場合のクリーニング部材への染料インクの付与は、染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baからの予備吐出によっても行うことができる。このような予備吐出によってクリーニング部材へ染料インクを付与する構成においても、前述の第5の実施態様の場合と同様の作用効果が得られる。このように構成される第8の実施態様を、図3、図6、図8を用いて以下に説明する。
【0060】
第8の実施態様においては、例えば図6に示すような非キャッピング状態で主走査キャリッジ2を移動させ、染料インクヘッド1Bが顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aに対応する位置まで移動したところ(図3)、あるいは染料インクヘッド1Bが染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bに対応する位置まで移動したところ(図6)で主走査キャリッジ2を停止させる。次に、図8に示すように、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10A又は染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bを不図示の駆動源により矢印D方向に移動させることで染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baの領域に移動させる(▲1▼→▲2▼点線部)。この状態で染料インクヘッド1Bの吐出口部1Baから予備吐出を行うことにより、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10A又は染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bに染料インクを付与する。
【0061】
次に、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10A又は染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bをさらに矢印D方向に移動させて停止させる(▲2▼→▲3▼点線部)。以上の動作により、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10A又は染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bに対し、染料インクヘッド1Bから予備吐出された染料インクが付与される。次に、顔料インクヘッド1Bに対してクリーニング動作により染料インクを付与するが、その場合に顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aを用いると前述の第5の実施態様の場合と同じ構成になり、他方の染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bを用いると前述の第6の実施態様の場合と同じ構成になる。従って、第8の実施態様のそれ以降の動作については、前述の第5の実施態様あるいは第6の実施態様における動作説明を準用することにし、ここでは説明を省略する。
【0062】
〔第9の実施態様〕
前述の第1の実施態様〜第8の実施態様においては、顔料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)4Aと染料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)4Bとを別々の部材で構成したが、これは一体型のキャップを用いて構成することも可能である。すなわち、それぞれの吐出口に対して独立に密閉系を形成するような顔料インクヘッド1Aの吐出口のキャップ室と染料インクヘッド1Bの吐出口のキャップ室とを有する一体型のキャップを用いる構成によっても同様の作用効果が得られる。このような構成を有する第9の実施態様を、図11を用いて以下に説明する。
【0063】
図11において、一体型のキャップ4は、仕切り部4cで仕切られた顔料インクヘッド1Aの吐出口のキャップ室4aと染料インクヘッド1Bの吐出口のキャップ室4bを有し、これらのキャップ室4a、4bがそれぞれの吐出口に対して独立に密閉系を形成するように構成されている。第9の実施態様のその他の構成は、他の実施態様の場合と実質的に同じであり、これまで説明した第1〜第8の実施態様のいずれとも組み合わせて実施できるものである。
【0064】
〔第10の実施態様〕
前述の第1〜第8の実施態様においては、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aと染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bが別々に個々の部材として構成されているが、顔料インクヘッド用のクリーニング部と染料インクヘッド用のクリーニング部材とが一体に形成された単一のクリーニング部材を用いるようにしてもよく、これによっても同様の作用効果が得られる。このような構成を有する第10の実施態様は図11に示されている。図11において、一体型のクリーニング部材10は、顔料インクヘッド用のクリーニング部材10Aを形成する顔料インクヘッド1Aのクリーニング部と、染料インクヘッド用のクリーニング部材10Bを形成する染料インクヘッド1Bのクリーニング部とを一体化して構成されている。この第10の実施態様のその他の構成は、他の実施態様の場合と実質的に同じであり、それらの詳細説明は省略する。
【0065】
〔第11の実施態様〕
前述の第1〜第8の実施態様においては、顔料インクヘッド1A(顔料インク吐出口1Aa)と染料インクヘッド1B(染料インク吐出口1Ba)が別々に個々の部材として構成されているが、図12に示すように顔料インクの吐出口1aと染料インクの吐出口1bを単一ヘッド内に形成した一体型のヘッド1を用いることも可能であり、かかる構成によっても前述の各実施態様の場合と同様の作用効果を達成することができる。このような構成を有する第11の実施態様は図12に示されている。この第11の実施態様のその他の構成は、他の実施態様のそれぞれの場合と実質的に同じであり、それらの詳細説明は省略する。
【0066】
なお、以上の実施例においては、予備吐出により吐出されるインクをキャッピング手段(キャップ)内部で受ける場合を例示したが、この予備吐出されたインクは別途設けられる容器やインク吸収部材などで構成される予備吐出受け手段により受けても良く、このような予備吐出受け手段で予備吐出インクを受けるように構成してもよい。
また、以上の各実施態様では、記録手段としての記録ヘッド(顔料インクヘッド1A及び染料インクヘッド1B)を主走査方向に移動させながら記録するシリアル型記録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録媒体の全幅または一部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式(ライン型記録装置)の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0067】
また、本発明は、記録ヘッドの数にも関わりなく自由に実施できるものであり、1個の記録手段で記録する記録装置の他、複数の記録手段を用いる記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。なお、本発明は、インクジェット記録装置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなごとく、請求項1の発明によれば、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与する構成としたので、
顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復装置が提供される。
【0069】
請求項2〜5の発明によれば、上記請求項の構成において、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行う構成、あるいは、前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されている構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復装置が提供される。
【0070】
請求項6の発明によれば、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクが付与された、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成としたので、
顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復装置が提供される。
【0071】
請求項7及び8の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材又は前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成、あるいは、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復装置が提供される。
【0072】
請求項9及び10の発明によれば、上記請求項の構成において、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行い、次いで染料インクを付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成、あるいは、前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されている構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復装置が提供される。
【0073】
請求項11の発明によれば、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与する構成としたので、
顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるインクジェット記録装置が提供される。
【0074】
請求項12〜15の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行う構成、あるいは、前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されている構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるインクジェット記録装置が提供される。
【0075】
請求項16の発明によれば、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクが付与された、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成としたので、
顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるインクジェット記録装置が提供される。
【0076】
請求項17及び18の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材又は前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成、あるいは、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるインクジェット記録装置が提供される。
【0077】
請求項19及び20の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行い、次いで染料インクを付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする構成、あるいは、前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されている構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるインクジェット記録装置が提供される。
【0078】
請求項21〜25の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、顔料インクがブラックインクであり、染料インクがカラーインクである構成、前記顔料インク吐出口は、該顔料インク吐出口から顔料インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生体を有する顔料インク吐出ヘッドに設けられている構成、前記エネルギー発生体は、熱エネルギーを発生する電気熱変換体である構成、前記染料インク吐出口は、該染料インク吐出口から染料インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生体を有する染料インク吐出ヘッドに設けられている構成、あるいは、前記エネルギー発生体は、熱エネルギーを発生する電気熱変換体である構成としたので、
効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるインクジェット記録装置が提供される。
【0079】
請求項26の発明によれば、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に顔料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に染料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与する工程と、を含む構成としたので、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復方法が提供される。
【0080】
請求項27〜29の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、前記付与する工程において、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、あるいは、前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行う構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面)に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復方法が提供される。
【0081】
請求項30の発明によれば、顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に顔料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に染料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方に付与する工程と、染料インクが付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする工程と、を含む構成としたので、
顔料インククリーニング部材)や顔料インク吐出口面に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復方法が提供される。
【0082】
請求項31〜33の発明によれば、上記請求項の構成に加えて、前記付与する工程において、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングする構成、あるいは、前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行う構成としたので、
一層効率よく、顔料インククリーニング部材や顔料インク吐出口面)に固着堆積した顔料インクを染料インクにより溶解させることで、固着堆積した顔料インクを容易にかつ確実に除去することができるヘッド回復方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録ヘッドのインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置のヘッド回復装置の一実施例において染料インクヘッド(染料インク吐出口)を顔料インクヘッド(顔料インク吐出口)用のキャップ(キャッピング手段)に対向させた非キャッピング状態を示す模式的正面図である。
【図4】図3のヘッド回復装置において、染料インクヘッドを顔料インクヘッド用のキャップに対向させたキャッピング状態を示す模式的正面図である。
【図5】図3のヘッド回復装置において、顔料インクヘッドを染料インクヘッド用のキャップに対向させた非キャッピング状態を示す模式的正面図である。
【図6】図3のヘッド回復装置において、顔料インクヘッドを顔料インクヘッド用のキャップに対向させかつ染料インクヘッドを染料インクヘッド用のキャップに対向させた非キャッピング状態を示す模式的正面図である。
【図7】図3のヘッド回復装置において、顔料インクヘッドを顔料インクヘッド用のキャップに対向させかつ染料インクヘッドを染料インクヘッド用のキャップに対向させたキャッピング状態を示す模式的正面図である。
【図8】図3のヘッド回復装置において、顔料インクヘッド及び染料インクヘッドの少なくとも一方を顔料インクヘッド用のキャップ及び染料インクヘッド用のキャップの少なくとも一方に対向させた非キャッピング状態でクリーニング手段のクリーニング動作を併せて示す模式的側面図である。
【図9】図3のヘッド回復装置を斜め上方から見た状態を示す模式的斜視図である。
【図10】図3のヘッド回復装置のクリーニング手段をヘッド(吐出口)とともに下方から見て示す模式的斜視図である。
【図11】本発明を適用したヘッド回復装置の他の実施例を斜め上方から見て示す模式的斜視図である。
【図12】本発明を適用したヘッド回復装置のクリーニング部材と一体型のヘッドとを下方から見て示す模式的斜視図である。
【図13】インクジェット記録装置の従来の回復動作を説明するためのヘッド回復装置の模式的正面図である。
【図14】インクジェット記録装置の従来の回復動作を説明するためのヘッド回復装置の模式的側面図である。
【符号の説明】
1A 顔料インクヘッド
1B 染料インクヘッド
2 主走査キャリッジ
3 主走査レール
4A 顔料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)
4B 染料インクヘッド用のキャップ(キャッピング手段)
5A、5B 吸引手段(吸引ポンプ)
9A、9B インク吸収部材
10A 顔料インクヘッド用のクリーニング部材(クリーニング手段)
10B 染料インクヘッド用のクリーニング部材(クリーニング手段)
11A、11B クリーナ
1Aa、1Ba 吐出口部(吐出口)
1a、1b 吐出口部(吐出口)
30 被記録材(記録用紙等)
31 給紙ローラ
32 紙送りローラ
35 ヘッド回復装置
81 吐出口面(ヘッド面)
82 吐出口
85 電気熱変換体
Claims (33)
- 顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復装置であって、
前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、
所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与することを特徴とするヘッド回復装置。 - 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項1に記載のヘッド回復装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッド回復装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘッド回復装置。
- 前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘッド回復装置。
- 顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復装置であって、
前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、
所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクが付与された、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とするヘッド回復装置。 - 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材又は前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項6に記載のヘッド回復装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項6又は7に記載のヘッド回復装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行い、次いで染料インクを付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のヘッド回復装置。
- 前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のヘッド回復装置。
- 顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置であって、
前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、
所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項11又は12に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行うことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されていることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置であって、
前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に当接してクリーニングする顔料インククリーニング部材と前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に当接してクリーニングする染料インククリーニング部材とを有し、
所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から排出される染料インクが付与された、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材又は前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングし、しかる後に前記染料インク吐出口面をクリーニングしたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定の回復動作時には、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行い、次いで染料インクを付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記顔料インククリーニング部材と前記染料インククリーニング部材とは一体的に形成されていることを特徴とする請求項16〜19のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 顔料インクがブラックインクであり、染料インクがカラーインクであることを特徴とする請求項11〜20のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記顔料インク吐出口は、該顔料インク吐出口から顔料インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生体を有する顔料インク吐出ヘッドに設けられていることを特徴とする請求項11〜21のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記エネルギー発生体は、熱エネルギーを発生する電気熱変換体であることを特徴とする請求項22に記載のインクジェット記録装置。
- 前記染料インク吐出口は、該染料インク吐出口から染料インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生体を有する染料インク吐出ヘッドに設けられていることを特徴とする請求項11〜22のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記エネルギー発生体は、熱エネルギーを発生する電気熱変換体であることを特徴とする請求項24に記載のインクジェット記録装置。
- 顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、
前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に顔料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、
前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に染料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、
前記染料インク吐出口から排出される染料インクを前記顔料インククリーニング部材に付与する工程と、
を含むことを特徴とするヘッド回復方法。 - 前記付与する工程において、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項26に記載のヘッド回復方法。
- 前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項26又は27に記載のヘッド回復方法。
- 前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行うことを特徴とする請求項26〜28のいずれかに記載のヘッド回復方法。
- 顔料インクを吐出する顔料インク吐出口と染料インクを吐出する染料インク吐出口とを備えたインクジェット記録装置のヘッド回復方法であって、
前記顔料インク吐出口が設けられた顔料インク吐出口面に顔料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、
前記染料インク吐出口が設けられた染料インク吐出口面に染料インククリーニング部材を当接させてクリーニングする工程と、
前記染料インク吐出口から排出される染料インクを、前記顔料インククリーニング部材及び染料インククリーニング部材の少なくとも一方に付与する工程と、染料インクが付与されたクリーニング部材により前記顔料インク吐出口面をクリーニングする工程と、
を含むことを特徴とするヘッド回復方法。 - 前記付与する工程において、前記染料インク吐出口をキャップがキャッピングしているときに前記染料インク吐出口から吸引を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項30に記載のヘッド回復方法。
- 前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から記録に無関係な予備吐出を行い、次いで前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材により前記染料インク吐出口面をクリーニングすることを特徴とする請求項30又は31に記載のヘッド回復方法。
- 前記付与する工程において、前記染料インク吐出口から前記顔料インククリーニング部材または前記染料インククリーニング部材に対して記録に無関係な予備吐出を行うことを特徴とする請求項30〜32のいずれかに記載のヘッド回復方法。
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