JPH0924625A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0924625A
JPH0924625A JP19704195A JP19704195A JPH0924625A JP H0924625 A JPH0924625 A JP H0924625A JP 19704195 A JP19704195 A JP 19704195A JP 19704195 A JP19704195 A JP 19704195A JP H0924625 A JPH0924625 A JP H0924625A
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JP
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recording
ink
cleaning
ejection
recovery device
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JP19704195A
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English (en)
Inventor
Kiyoharu Tanaka
清春 田中
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッドと吐出回復装置の間に充分な空間を
確保して保守点検を容易化するとともに、この空間に清
掃手段を挿入することにより、記録ヘッド等を取り外す
ことなくインク吐出部及びその周辺部の清掃を可能に
し、良好なインク吐出状態を安定的に維持する。 【構成】インク吐出部(21)に対して進退可能な吐出回復
装置(80)を進退ストローク以上に離隔させる移動手段(1
00) とインク吐出部を清掃する清掃手段(400、500)とを
有し、移動手段により吐出回復装置が離隔されたとき、
離隔した空間に清掃手段を挿入し、移動手段による離隔
が解除されると、吐出回復装置が清掃手段をインク吐出
部に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記
録媒体)に画像(文字や記号等を含む)を記録していく
ように構成されている。前記記録装置は、記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査しながら記録するシリアル型の記録装
置においては、被記録材を所定の記録位置にセットした
後、被記録材に沿って移動する記録手段による記録動作
と記録手段の移動方向と交叉する方向に被記録材を紙送
りする搬送動作とを組合せることにより、被記録材全体
の記録が行われる。
【0004】一方、被記録材を搬送方向に送る副走査の
みで記録するライン型の記録装置においては、被記録材
を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を
連続的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を
行ない、被記録材の全体に画像が記録される。
【0005】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイ
プの記録手段を用いるライン型のものは、記録の一層の
高速化が可能である。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、被記録材の材質に対する要求も様々なものがあり、
近年では、通常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP
等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のバン
チ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)な
どを使用することが要求されるようになってきた。
【0007】従来、インクジェット記録装置では、記録
動作により記録ヘッドの吐出口面にインク液、固着イン
ク、ホコリ、紙粉等の異物が付着し、これらの付着物に
より正常なインク吐出が阻害されることがある。そこ
で、これらの付着物を除去するための手段として、ウレ
タンゴム等で形成したゴム状弾性体のワイピングブレー
ドにより吐出口面を拭き取り清掃するクリーニング機構
を設けることが行われてる。
【0008】このようなクリーニング機構による拭き取
り動作の一態様として、前記ワイピングブレードを吐出
口面の移動経路内へ進入させた状態で記録ヘッドを左右
方向へ移動させることにより、該ワイピングブレードを
吐出口面に摺擦させること、すなわち記録ヘッド(キャ
リッジ)の往復移動を利用して吐出口面をワイピングす
ることが行われている。
【0009】さらに、記録ヘッドの吐出口内の増粘した
インクを除去するために、記録ヘッド内にインクを導入
し、吐出口内の増粘インクを外部へ排出し、また吐出口
表面のゴミなどを洗い流すといった吐出回復動作が行わ
れる。一般に、記録ヘッドを往復移動させて記録を行う
シリアルスキャン形式の記録装置では、記録領域を外れ
た所定位置(例えば、ホームポジション)に、記録ヘッ
ドと対面できるようにして、前述のような吐出回復動作
を行う吐出回復装置が配設されている。
【0010】図8は吐出回復装置の従来例を示す模式的
縦断面図である。図8において、吐出回復装置80は、
ホームポジションにある記録ヘッド1に対して進退可能
に設けられており、本図では、記録ヘッド1に当接して
吐出口を密封した状態が示されている。記録ヘッド1を
密封するキャップ部81は、シリコンゴム等のゴム状弾
性体からなるキャップシール82と、該キャップシール
82を支持するキャップケース83と、該キャップケー
ス83と一体的に形成されるキャップ基台84とから成
っている。
【0011】前記キャップ基台84は一対のレール85
上に軸線方向に移動可能に案内支持されている。この一
対のレール85は、固定部材である支持体93に固定さ
れたカバー86に取付けられており、各レール85には
圧縮コイルバネ87が配されている。圧縮コイルバネ8
7の一端はカバー86に当接し、他端はキャップ基台8
4に当接しているため、圧縮コイルバネ87の復元力は
キャップ部81を記録ヘッド1の方向に付勢して吐出口
面を密封状態に保持するように作用する。
【0012】また、前記キャップ部81の記録ヘッド1
からの退避動作(離隔動作)は、カバー86に支持され
たカム軸88を不図示のモータで回転駆動することによ
り、該カム軸88上の偏心89をキャップ基台84に当
接させ、該キャップ基台84を前記圧縮コイルバネ87
に抗して前記レール85上に沿って移動させることによ
り行われる。したがって、吐出回復装置80の記録ヘッ
ド1に対する進退動作は、圧縮コイルバネ87の復元力
と偏心カム89の変位により行われている。
【0013】図9はカラー記録用などの複数の記録手段
を共通のヘッドホルダーに装着する状態を示す模式的斜
視図である。図9において、フルカラー画像の記録が可
能な記録装置では、複数(本例では4個)の記録ヘッド
1(1B、1Y、1M、1C)のそれぞれは、パッキン
1Pを介して、1つの(共通の)ヘッドホルダー2によ
って支持されている。
【0014】図8において、この場合、吐出回復装置8
0のキャップ部81は、ヘッドホルダー2の前面をキャ
ップシール82で密封保持している。キャップケース8
3内には、記録ヘッド1の吐出口の乾燥を防止するため
の多孔質部材90が配されている。そして、この多孔質
部材90は、キャッピング時に、ヘッドホルダー2の下
部に接触している。
【0015】吐出回復動作で記録ヘッド1の吐出口内の
増粘インクが排出されると、多孔質部材90がこれを吸
収保持し、キャップ81内部を湿潤状態に保つ。また、
吸収保持しきれなくなったインクは、キャップケース8
3に連通するフレキシブルな廃インクチューブ91を通
って、装置本体の底板94に載置された廃インクボトル
92に回収される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たクリーニング機構や吐出回復装置を動作させても、長
期間の記録動作を行うと、徐々にではあるが、吐出口あ
るいはその周辺の拭き残ったインクが増粘して固着した
り、ゴミや紙粉等が固着してインクの吐出不良(不吐出
を含む)が生じるという不都合があった。
【0017】特に、複数の記録ヘッドを用いるフルカラ
ーのインクジェット記録装置においては、前述したよう
に1個のヘッドホルダーに異なる色の複数の記録ヘッド
が装着されているため、ヘッドホルダーと記録ヘッドと
の間のわずかな隙間や段差にインクが溜まりやすく、ゴ
ミや紙粉なども付着しやすくなってしまう。
【0018】インクが増粘してしまうと、クリーニング
機構によるワイピング動作を繰り返しても、増粘インク
の付着領域が広がるばかりであり、1個の記録ヘッドに
止まらず、他の記録ヘッドにまでインク付着が広がって
しまい、他の記録ヘッドまでも交換せざるを得なくなる
という問題があった。
【0019】ヘッドホルダーを介して汚染された記録ヘ
ッドを取り外して清掃して再度ヘッドホルダーに装着し
たり、あるいは新しい記録ヘッドをヘッドホルダーに装
着したりしても、ヘッドホルダー自体に増粘インクが付
着していると、ワイピング動作で再び記録ヘッドが汚染
されてしまい、記録ヘッドの寿命をあまり伸ばすことは
できない。そこで、ヘッドホルダー自体も清掃(クリー
ニング)することが必要になる。
【0020】ヘッドホルダーの清掃に際しては、ヘッド
ホルダーをキャリッジより取り外して清掃してもよい
が、そのような清掃方法を採るとヘッドホルダーを再装
着する時の位置再現性が問題となる。その理由は、複数
の記録ヘッドを支持するヘッドホルダーと被記録材(記
録用紙)との隙間(ギャップ)に傾斜が生じたり、キャ
リッジの往復移動方向とヘッドホルダー(吐出口列)と
の間に傾きが生じるすると、記録画質の劣化を招くから
である。
【0021】例えば、400dpi(1画素63.5μ
m)の密度で記録する場合、各記録ヘッド間で吐出口の
位置精度(インク滴の着弾位置精度)が1/3画素以
内、悪くても1/2画素以内でないと、記録画像の色ズ
レや色ムラが目立つようになり、満足のいく画像が得ら
れなくなってしまう。
【0022】また、吐出回復装置のキャップをヘッドホ
ルダー(記録ヘッド)から離隔させた状態で清掃等を行
うことも考えられるが、図8中の偏心カム89の変位量
のようにヘッドホルダー(記録ヘッド)の往復移動を阻
害しないだけ離隔しているため、その隙間はは数mm程
度であり、清掃のためのあるいは目視確認できる程度の
空間を確保することはできない。さらに、通常、清掃等
のメンテナンスは主電源をOFFとした状態で行われる
ため、清掃時にキャップ81の進退動作を行うことはで
きないという不都合もある。
【0023】本発明は以上のような従来技術の不都合に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、記録手段
と吐出回復装置との間に充分な保守点検用の空間が形成
され、該空間を利用して清掃手段を挿入するように構成
することにより、記録手段等を取り外すことなく、記録
手段の吐出口面あるいはその周辺部の汚れの程度を容易
に確認するとともに、それらの清掃も容易に確実に行う
ことができ、それによって良好なインク吐出状態を安定
的に維持し得るインクジェット記録装置が提供される。
【0024】
【課題解決のための手段】上記目的を達成するため、請
求項1の発明は、記録手段から被記録材へインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置において、前記
記録手段の吐出口面に対して進退可能に設けられたイン
ク吐出機能維持のための吐出回復装置と、該吐出回復装
置の一部又は全体を前記進退のストローク以上に前記記
録手段から離隔する方向に移動させる移動手段と、前記
記録手段の吐出口面を清掃するための清掃手段とを有
し、前記移動手段により前記吐出回復装置が前記記録手
段から離隔されたとき、離隔した空間に前記清掃手段が
挿入され、前記移動手段による離隔方向への移動を解除
すると、前記吐出回復装置が前記清掃手段を前記記録手
段に当接させることを特徴とする。
【0025】この請求項1の構成によれば、移動手段に
より記録手段と吐出回復装置との間に大きな空間が形成
されるため、記録手段の吐出口やその周辺部の汚れの程
度を目視で確認することができ、また、吐出口面を清掃
するための作業用空間を確保することもできる。そし
て、この作業用空間に清掃手段を挿入し装着することに
より、記録手段等を取り外すことなく、これらを容易に
清掃することが可能になる。
【0026】請求項2〜4の発明は、上記請求項1の構
成に加えて、前記清掃手段は前記記録手段の吐出口から
インクを吸引排出するためのインク吸引手段を有する構
成、前記清掃手段は前記記録手段の吐出口面を清掃する
ための拭き取り部材を有し、拭き取り方向は前記記録手
段の走査方向と交叉する方向である構成、もしくは、前
記インク吸引手段と前記拭き取り部材の動作を連動させ
る構成とすることにより、新たに吸引排出されるインク
によって増粘インクや固着インクを再溶解することか
ら、一層容易に効率よく清掃することができるインクジ
ェット記録装置を提供するものである。
【0027】請求項5の発明は、さらに、前記移動手
段、前記インク吸引手段及び前記拭き取り部材は手動で
動作させ得る構成とすることにより、記録装置の電源が
遮断された状態であっても、汚れの確認や清掃作業を行
い得るインクジェット記録装置を提供するものである。
【0028】請求項6の発明は、さらに、前記吐出回復
装置により押圧される部位にインク吸収部材を配設する
構成とすることにより、清掃手段をセットするだけで
も、記録手段等に付着したインクの少なくとも一部を除
去し得るインクジェット記録装置を提供するものであ
る。
【0029】請求項7及び請求項8の発明は、上記請求
項3の構成に加えて、前記拭き取り部材はインク溶剤を
含浸している構成、あるいは、前記拭き取り部材は記録
手段の吐出口の保液力より大きな保液力を有する織布や
多孔質材で形成されている構成とすることにより、さら
に、一層効率よく清掃することができるインクジェット
記録装置を提供するものである。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。各図面を通して、同一符号は同一または対応部分
を示している。図1は本発明を適用したインクジェット
記録装置の一実施例の概略構成を模式的に示す正面斜視
図である。なお、図1はシリアルスキャン方式のフルカ
ラーインクジェット記録装置に本発明を適用した場合の
記録部の構成を示している。
【0031】図1において、記録手段(記録ヘッド)1
は、異なる色のインクを使用する複数(4個)の記録ヘ
ッド1C、1M、1Y、1Bで構成されており、図8の
従来例と同様にヘッドホルダー2に装着されている。カ
ラー記録の場合、これらの記録ヘッドでは、例えば、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラッ
ク(B)の各色のインクが使用される。前記記録ヘッド
1C、1M、1Y、1Bのそれぞれの吐出口面には、図
1中の上下方向(被記録材の搬送方向)に整列(配列)
された複数の吐出口が形成されている。
【0032】なお、以下の説明では、上記複数の記録手
段(記録ヘッド)1C、1M、1Y、1Bの全体または
任意の一つを指す場合には、単に記録手段1または記録
ヘッド1で示す。また、これらの記録ヘッドには、それ
ぞれ対応するインクタンクからインク供給チューブを通
してインクが供給されるが、これらインクタンクおよび
インク供給チューブについても、それらの全体または任
意の一つを指す場合には、同様にC、M、Y、Bの添え
記号を省略して示すことにする。各記録ヘッド1で使用
するインクは、インク供給装置4からインク供給チュー
ブ(不図示)を通して供給される。
【0033】図1において、各記録ヘッド1が装着され
たヘッドホルダー2はキャリッジ3に搭載されており、
このキャリッジ3は、ヘッドキャリッジモータ9のモー
タ軸上の駆動プーリ9aと装置本体の反対側に配設され
た従動プーリ9bとの間に張設されたベルト11の一部
に固定され、主走査方向(図1中の左右方向)に設置さ
れた一対の主走査レール(ガイドレール)3a、3a上
に高精度で往復移動可能に案内支持されている。したが
って、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はヘッドキ
ャリッジモータ9の作動により往復移動する。
【0034】前記一対の主走査レール(ガイドレール)
3a、3a上にはもう一つのキャリッジ(インクキャリ
ッジ)5が往復移動可能に案内支持されている。このイ
ンクキャリッジ5上には、インク供給装置4が搭載され
ている。このインク供給装置4は、各記録ヘッド1へ対
応する色のインクを供給するための4個のインクカート
リッジを備えている。
【0035】前記インクキャリッジ5は、インクキャリ
ッジモータ10のモータ軸上の駆動プーリ10aと装置
本体の反対側に配設された従動プーリ10bとの間に張
設されたベルト12の一部に固定されている。したがっ
て、インク供給装置4を搭載したインクキャリッジ5
は、インクキャリッジモータ10の作動により往復移動
する。
【0036】このように記録ヘッド1とインク供給装置
4を独立して移動させる構成とすることにより、各イン
ク供給チューブに加わるストレスを解消するとともに、
比較的重量体であるインク供給装置4の移動によって発
生する振動等が記録ヘッド1側へ伝達されることを防止
している。
【0037】一方、用紙やプラスチック薄板等の被記録
材14は不図示の給紙系より送給され、第1の搬送ロー
ラ対7A、7Bおよび第2の搬送ローラ対6A、6Bで
挟持され、これらの搬送ローラ対の間で前記記録ヘッド
1による記録が行われる。第2の搬送ローラ対6A、6
Bの搬送速度は第1の搬送ローラ7A、7Bの搬送速度
よりやや大きくなるよう設定され、両ローラ対の間の記
録部では、被記録材14は適正な張力を付与されて平面
状に保持されている。なお、被記録材14に張力を付与
する代わりに、平面部を有するプラテン16に被記録材
14を静電吸着やエアー吸引により密着させて平面状を
保つように構成してもよい。
【0038】前記記録手段(記録ヘッド)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録手段1は、前
記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより
生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧
力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録
を行うものである。
【0039】図2は、前記記録手段(記録ヘッド)1の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
図2において、被記録材14と所定の隙間(例えば、約
0,5〜2.0mm程度)をおいて体面する吐出口面2
1には、所定のピッチで複数の吐出口22が形成され、
共通液室23と各吐出口22とを連通する各液路24の
壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するため
の電気熱変換体(発熱抵抗体など)25が配設されてい
る。
【0040】本例においては、記録ヘッド1は、前記吐
出口22が前記キャリッジ3の移動方向(主走査方向)
と交叉する方向に並ぶような位置関係で、該キャリッジ
3に搭載されている。こうして、画像信号または吐出信
号に基づいて対応する電気熱変換体25に駆動(通電)
して、液路24内のインクを膜沸騰させ、その時に発生
する圧力によって吐出口22からインクを吐出させる記
録ヘッド1が構成されている。
【0041】図1において、吐出回復装置80は記録ヘ
ッド1の吐出口22の回復動作を行うものであり、図7
の従来例における吐出回復装置80と同様の機能を有す
るものである。すなわち、吐出回復装置80は、インク
の吸引あるいは加圧(本実施例ではインク加圧)によっ
て各吐出口22からインクを排出させることにより、吐
出不良の解消および正常吐出の維持を図るものである。
【0042】図3は本発明を適用したインクジェット記
録装置の吐出回復装置及びその移動手段の第1実施例の
正規位置装着時の状態を示す模式的縦断面図であり、図
4は図3の第1実施例の吐出回復装置離隔時の状態を示
す模式的縦断面図である。図1、図3及び図4におい
て、吐出回復装置80は、キャリッジ3の移動範囲内で
はあるが、記録領域を外れた位置に配設されている。待
機中には、図3に示すように、記録ヘッド1の吐出口2
2は吐出回復装置80のキャップ部81でキャッピング
されている。
【0043】図1において、記録領域外にはキャリッジ
3の移動を利用して記録ヘッド1の吐出口面を拭き取り
清掃するためのクリーニング機構(ワイピング機構)8
が配設されている。前記クリーニング機構8による各記
録ヘッド1の吐出口面21の清掃に際しては、複数の記
録ヘッド1に同一のワイピングブレードが接触すること
から、各記録ヘッド1の吐出口22間におけるインク混
色が生じる恐れがある。
【0044】このインク混色を防止する方法として、記
録動作に入る前に、各記録ヘッド1からインク吸収体に
15に向かってインク吐出(空吐出)を行い、吐出口2
2内の混色インクを排出する方法が採られている。前記
インク吸収体15は図示のように前記クリーニング機構
8と隣接する位置に配設されている。記録動作に際して
は、停止している被記録材14に対して、記録ヘッド1
による記録が図1中の左側より開始され、記録ライン1
7のように行われて右側まで達して1行分の記録が行わ
れる。
【0045】1行分の記録が終了するとキャリッジ3と
インク供給装置4は再び左側(記録開始位置)まで戻
る。この間に、被記録材14は、前記第1の搬送ローラ
対7A、7Bおよび第2の搬送ローラ対6A、6Bによ
って1行分の高さLだけ紙送り(搬送)され、次の行が
記録される位置に停止する。そして前述と同様にして次
の行の記録が行われる。このような記録動作と紙送り動
作を繰り返すことにより、被記録材14の全域に対する
画像記録が行われる。
【0046】次に、図3及び図4を参照して、本発明の
第1実施例に係る吐出回復装置の動作について説明す
る。図3は、吐出回復時における記録ヘッド1、インク
供給装置4及び吐出回復装置80の配置およびその構成
を説明するための断面図であり、記録ヘッド用のキャリ
ッジ3は省略されている。先ず、インクの流れについて
説明する。
【0047】図3において、互いに平行な2本の主走査
レール3a、3a上を滑動するインクキャリッジ5上
に、インクカートリッジ40を脱着自在に嵌合保持する
ための支持部材(側板41、42)が立設されている。
また、インクキャリッジ5内に、インクカートリッジ4
0から供給されるインクを貯えるためのインクタンク4
3が設けられている。インクキャリッジ5の天板の開口
部から挿入されるインクカートリッジ40に突設された
取り出し口がインクタンク43の開口部44と着脱自在
に嵌合している。
【0048】また、インクキャリッジ5上の側板41に
隣接する位置には支持体48が立設されており、インク
タンク43から記録ヘッド1へ延びるインクチューブ4
7、54が前記支持板48によって支持されている。さ
らに、インクキャリッジ5の下部には、インクタンク4
3の内部とインク供給チューブ47を接続するようにし
てポンプ45が配置されている。
【0049】このポンプ45は、記録ヘッド1にインク
Cを加圧供給することによって、該記録ヘッド1の吐出
口22および液路24の目詰まり等を除去する吐出回復
処理を行うためのものである。符号46は前記ポンプ4
5のインク出口を示す。図3の実施例では、吐出回復動
作は記録ヘッド1内のインクを加圧循環させる方式によ
って行われる。
【0050】また、吐出回復動作は、図3に示すよう
に、記録ヘッド1の吐出口面21にキャップ81を当接
させた状態で実行される。すなわち、ポンプ45を作動
させることにより、インクタンク43からのインクCを
加圧してインク出口46からインク供給チューブ47へ
送る。加圧されたインクは、供給チューブ47を通し
て、支持板48上に設けられたインク連結部53に到達
する。
【0051】さらに、この加圧インクは、一端が前記イ
ンク連結部53に連通し且つ他端が記録ヘッド1に連通
する供給チューブ49へ送られ、該供給チューブ49の
記録ヘッド1内の位置に接続されたフィルタ50を通し
て該記録ヘッド1の共通液室23内へ供給される。共通
液室23に達した加圧インクは、図2に示す各液路24
および吐出口22を通過した後、吐出回復装置80のキ
ャップ81内へ排出される。
【0052】こうして吐出口22からキャップ81内へ
インクを排出することにより、該吐出口22内や吐出口
面21等に付着したゴミや増粘インク等はインクととも
にキャップ81内へ洗い流される。排出されたインク
は、キャップ81内に装填された多孔質部材(インク吸
収体)90に浸透し、さらに、該多孔質部材90から廃
インクチューブ91を通して廃インクボトル92内に回
収される。また、一部のインクは、共通液室23からフ
ィルタ51および戻しチューブ52を通り、さらにイン
ク連結部53及びチューブ54を通ってインクタンク4
3内へ戻る。
【0053】吐出回復動作の際は、インクタンク43内
のインクCがポンプ45のポンピング動作により積極的
に記録ヘッド1内へ送られるが、通常の記録動作の時に
はポンプ45は停止している。しかし、記録によって消
費されるインクは、記録ヘッド1の液路24の毛細管力
により、インクタンク43から開口状態にあるポンプ4
5及びインク供給チューブ47、49、54、52を通
して記録ヘッド1内へ自然に補給される。
【0054】本発明を適用したインクジェット記録装置
には、記録手段1の吐出口面21に対して進退可能に設
けられたインク吐出機能維持のための吐出回復装置80
と、該吐出回復装置80の一部又は全体を前記進退動作
のストローク以上に記録手段1から離隔する方向に移動
させる移動手段100とが設けられている。次に、図3
及び図4を参照して、本発明の第1実施例に係る吐出回
復装置の移動手段について説明する。
【0055】図3及び図4において、移動手段100は
記録装置本体の底板94及びステー95に固定された支
持体96上にスライド可能に支持されており、該移動手
段100の上部に前記吐出回復装置80が装着されてい
る。図3において、移動手段100の移動基台101に
2つの長孔102、103が形成され、支持体96の2
箇所にピン97、98が固定され、ピン97を長孔10
2に嵌合するとともにピン98を長孔103に嵌合させ
ることにより、移動基台101は支持体96上にスライ
ド可能に装着(搭載)されている。
【0056】前記移動基台101上には前記吐出回復装
置80が装着されている。そして、引張コイルバネ10
4の両端部を支持体96と移動基台101に連結するこ
とにより、吐出回復装置80を搭載した移動基台101
は記録ヘッド1の方向へ付勢されている。そして、引っ
張りコイルバネ104の付勢力で移動基台101の一端
101aをステー95に当接させることにより、移動基
台101及び吐出回復装置80の記録ヘッド1に対する
位置決めが行われている。
【0057】図3において、吐出回復装置80は、ホー
ムポジションにある記録ヘッド1に対して進退可能に設
けられており、本図では、記録ヘッド1に当接して吐出
口を密封した状態が示されている。記録ヘッド1を密封
するキャップ部81は、シリコンゴム等のゴム状弾性体
からなるキャップシール82と、該キャップシール82
を支持するキャップケース83と、該キャップケース8
3と一体的に形成されるキャップ基台84とから成って
いる。
【0058】前記キャップ基台84は一対のレール85
上に軸線方向に移動可能に案内支持されている。この一
対のレール85は、前記移動基台101に固定されたカ
バー86に取付けられており、各レール85には圧縮コ
イルバネ87が配されている。圧縮コイルバネ87の一
端はカバー86に当接し、他端はキャップ基台84に当
接しているため、圧縮コイルバネ87の復元力(バネ
力)は、キャップ部81を記録ヘッド1の方向へ付勢し
て吐出口面21を密封状態に保持するように作用する。
【0059】また、前記キャップ部81の記録ヘッド1
からの退避動作(離隔動作)は、カバー86に支持され
たカム軸88を不図示のモータで回転駆動することによ
り、該カム軸88上の偏心89をキャップ基台84に当
接させ、該キャップ基台84を前記圧縮コイルバネ87
に抗して前記レール85上に沿って移動させることによ
り行われる。したがって、吐出回復装置80の記録ヘッ
ド1に対する進退動作は、圧縮コイルバネ87の復元力
(バネ力)と偏心カム89の変位により行われている。
【0060】図3において、前記移動基台101を記録
ヘッド1に向けて付勢する前記引っ張りコイルバネ10
4のバネ力は、前記吐出回復装置80に設けられた前記
圧縮コイルバネ87のバネ力(付勢力)より大きく設定
されている。さらに、移動手段100には、移動操作用
の手動レバー105が設けられている。この手動レバー
105は、その一端部で、支持体96に固定されたピン
97を支点として回動自在に軸支されている。
【0061】前記手動レバー105の他端には把手部1
06が設けられている。また、手動レバー105の一部
には、移動基台101の壁面101b(図4)上を転接
するコロ107が取り付けられている。さらに、前記手
動レバー105は、前記ピン(支持軸)97回りで、不
図示のねじりコイルバネによって時計方向に付勢されて
いる。
【0062】次に、図3及び図4を参照して、吐出回復
装置80及びその移動手段100の動作を説明する。図
3において、記録装置のドア(カバー類も含む)198
を開放する。このドア198は装置本体に対してヒンジ
197を中心として反時計方向(矢印B方向)に開かれ
る。このようにドア198を開放することでスイッチ
(不図示)が切られ、電源あるいは電気的信号ラインが
遮断され、記録装置の電気的動作が不能となる。
【0063】次に、手動レバー105の把手部106を
手動で矢印A方向に回動させると、図4に示すように、
手動レバー105のコロ107が移動基台101の壁面
101bを下から上に向かって転接し、移動基台101
は、長孔102、103及びピン97、98にガイドさ
れ、引っ張りコイルバネ104のバネ力に抗して、図示
左向きに大きく移動する。
【0064】手動レバー105が中立点を越える(本実
施例ではコロ107がピン97より上方にくる)と、該
手動レバー105の一部が移動基台101のストッパー
101Cと当接し、移動基台101及び手動レバー10
5は、引っ張りコイルバネ104の復元力(バネ力)に
よってその位置(図示左側に大きく移動した位置)にセ
ルフロックされ、図4の状態に保持される。
【0065】また、手動レバー105が中立点まで回動
されないと、移動基台101及び手動レバー105は、
引っ張りコイルバネ104の復元力(バネ力)によって
元の位置(図3の位置)に戻される。手動レバー105
が前述のようにセルフロックされると、吐出回復装置8
0の記録ヘッド1から離隔する方向への移動が完了し、
キャップ部81と記録ヘッド1(及びヘッドホルダー
2)との間に大きな空間が形成される。したがって、記
録ヘッド1の吐出口22やヘッドホルダー2の表面の汚
れの程度を目視で確認したり、それらを清掃(クリーニ
ング)するための作業空間が確保される。
【0066】本発明に係るインクジェット記録装置は、
以上説明した吐出回復装置80及び移動手段100に加
えて、以下に説明するような清掃手段を備えたものであ
る。この清掃手段は、記録手段1の吐出口面21上の付
着物を清掃するためのものであり、例えば拭き取り部材
あるいはインク吸引手段などを備えたものである。ま
た、本発明による清掃手段は、移動手段100により吐
出回復装置80が記録手段1から離隔されたときに離隔
した空間に挿入され、移動手段100による離隔方向へ
の移動を解除すると吐出回復装置によって押圧されて記
録手段1に当接するものである。
【0067】図5は本発明による清掃手段の第1実施例
の挿入状態を示す模式的縦断面図であり、図6は図5の
清掃手段の装着状態(記録手段へ当接した状態)を示す
模式的縦断面図である。以下、図5及び図6を参照して
清掃手段400について説明する。先ず、前述したよう
に、移動手段100により吐出回復装置80を移動させ
て記録手段1から離れた離隔位置にセットする。
【0068】次いで、キャップ部81と記録ヘッド1
(ヘッドホルダー2)との間に形成された空間に上方よ
り清掃手段400を挿入し、図5の状態にする。その
際、キャップケース83の上面に設けられたピン83a
が清掃手段400の清掃ケース401の一部に設けられ
た孔402とガタをもって係合する。この係合位置は清
掃手段400の重心から外れ且つ上方にあるため、清掃
手段400は図5に示すような姿勢に保たれる。
【0069】次に手動レバー105を戻すと、引張りコ
イルバネ104の復元力によって、吐出回復装置80を
搭載した移動基台101は記録ヘッド1へ向かって移動
する。すると、先ず清掃手段400が押圧されて記録ヘ
ッド1に当接し、さらに、前記移動基台101は、吐出
回復装置80の圧縮コイルバネ87に抗して、カバー8
6の一部とキャップケース83の突起部83bとが当接
するまで移動する。
【0070】したがって、図6に示すように、吐出回復
装置80が清掃手段400を記録ヘッド1へ向けて押圧
し、該清掃手段400は記録ヘッド1(ヘッドホルダー
2)に押圧された状態で保持される。その押圧力は、移
動手段100の引張りコイルバネ104の復元力による
付勢圧である。
【0071】ところで、清掃手段400は、清掃ケース
401内に記録ヘッド1及びヘッドホルダー2のための
拭き取り部材403を備えている。この拭き取り部材4
03は、織布やウェブ等から成り、駆動ローラ404と
2個のガイドローラ405、406の回りに架設されて
いる。図6の装着状態では、2個のガイドローラ40
5、406で形成される拭き取り部材404の平面部に
対して、記録ヘッド1及びヘッドホルダー2が所定量だ
け侵入して当接している。
【0072】そして、駆動ローラ404に連結されてい
るノブ407を手動で回転させることにより、拭き取り
部材403を移動させて記録ヘッド1の吐出口面21や
ヘッドホルダー2の表面を拭き取り清掃(ワイピング)
する。また、拭き取り部材403にインク溶剤を含浸さ
せることにより、吐出口面21やヘッドホルダー2に付
着した固着インクや増粘インクを再溶解させることがで
き、それによって効率よく汚れ(付着物)を除去するこ
とができる。
【0073】さらに、前記拭き取り部材403の拭き取
り方向を図1中に示すワイピングブレード8の拭き取り
方向と交叉(例えば直交)する方向に設定することによ
り、該ワイピングブレード8では拭き取り難い部分、例
えば記録ヘッド1とヘッドホルダー2との間のわずかな
隙間や段差(図9中に示す吐出口列方向)に溜まりやす
いインクやゴミも効率よく除去することができる。
【0074】また、本実施例では、拭き取り部材403
として、吐出口22の保液力(毛細管力)より大きな保
液力を有する織布や多孔質材が用いられている。その理
由は、拭き取り部材403を吐出口22に当接させるだ
けでも、該拭き取り部材403の毛細管力により吐出口
22内のインク(増粘インクを含む)を吸い出すことが
できるからである。
【0075】そして、前記ノブ407を回転させると、
インクを含んだ拭き取り部材403が吐出口面21に沿
って摺擦しながら移動するため、吐出口22内から吸い
取ったインクにより吐出口面21やヘッドホルダー表面
に付着している増粘インクや固着インクを再溶解しつ
つ、拭き取り除去することができる。
【0076】また、清掃ケース401の背面には吸液材
(例えば、商品名でベルイータあるいはルビセルクリー
ン)が設けられている。その理由は、清掃手段400を
セットしたときに、吐出回復装置80のキャップシール
82のリップ部(ヘッドホルダー2と当接する部分)に
付着しているインクも除去できるからである。
【0077】清掃手段400の取り外しは、移動手段1
00を再度離隔方向へ移動させ、記録ヘッド1と清掃手
段400を離間させた後、上方へ外すことにより行われ
る。したがって、本実施例によれば、移動手段100に
よりキャップ部81(吐出回復装置80)と記録ヘッド
1との間に大きな空間が形成されるため、記録ヘッド1
やヘッドホルダー2の汚れの程度を目視で容易に確認す
ることができ、また、清掃手段400を挿入することに
より、記録ヘッド1等を取り外すことなく、容易に清掃
することができる。
【0078】図7は本発明による清掃手段の第2実施例
の挿入装着状態(記録手段側へ当接した状態)を示す模
式的縦断面図である。以下、図7を参照して第2実施例
に係る清掃手段500について説明する。清掃手段50
0は、前述の第1実施例の場合と同様に保持されてい
る。清掃ケース501の前面にはヘッドホルダー2に当
接するシール502が設けられ、清掃手段500は記録
ヘッド1を気密状態に保っている。
【0079】また、清掃ケース501の背面には吸液材
(例えば、商品名でベルイータあるいはルビセルクリー
ン)が設けられている。その理由は、清掃手段500を
セットしたときに、吐出回復装置80のキャップシール
82のリップ部(ヘッドホルダー2と当接する部分)に
付着しているインクも除去できるからである。
【0080】清掃ケース501の上面から下面に貫通す
るシャフト504が設けられており、該シャフト504
の中央部には支持板506を介してワイピングブレード
505が取り付けられている。このワイピングブレード
505は記録ヘッド1の吐出口面21を拭き取り清掃す
るためのものである。前記シャフト504は軸方向にス
ライド可能であり、清掃ケース501の下面と前記支持
板506との間には圧縮コイルバネ507が設けられて
いる。したがって、支持板506を介してワイピングブ
レード505が取り付けられたシャフト504は上方に
付勢されている。
【0081】清掃ケース501の上面には、前記シャフ
ト504の清掃ケース501内の部分を密封するための
パッキン508と該清掃ケース501の内外を連通する
孔509と該孔509に係合する弁510が設けられて
いる。一方、清掃ケース501の下面には、前記シャフ
ト504の下端部を覆う伸縮自在な蛇腹511とケース
内外を連通する連通孔512が設けられている。さら
に、清掃ケース501の内部の底部には、吸液材513
が充填されている。
【0082】次に、図7の清掃手段500による清掃動
作について説明する。先ず、シャフト504の上端を押
圧してバネ507に抗して下降させ、ワイピングブレー
ド505により記録ヘッド1の吐出口面21及びヘッド
ホルダー2の表面を拭き取り清掃(ワイピング)する。
これと同時に、蛇腹511はシャフト504の下端によ
って伸長させられる。
【0083】蛇腹511が伸長すると連通孔512を通
して清掃ケース501内が減圧し、記録ヘッド1の吐出
口22からインクが吸引され排出される。この吸引排出
されたインクは、記録ヘッド1の吐出口面21やヘッド
ホルダー2の表面に沿って流れ落ち、そこに付着してい
る増粘インクや固着インクを再溶解し、除去しやすい状
態にする。これによって、ワイピングブレード505に
よる清掃効率が高められる。吐出口22から排出された
り、前記ワイピングブレード505で掻き落とされたり
したインクは、清掃ケース501の下部に装着された吸
液材513に回収される。
【0084】シャフト504の上端の押圧力を解除する
と(手を離すと)、該シャフト504及びワイピングブ
レード505は圧縮コイルバネ507の復元力によって
元の位置(図7中に実線で示す位置)に復帰する。この
とき、連通孔509の弁510が開放されて清掃ケース
501内の空気が排出されるため、記録ヘッド1の吐出
口22内に空気が侵入することは防止される。
【0085】汚れの程度により、上記の一連の清掃動作
を複数回実行すれば、前述の汚れは完全に除去すること
ができる。なお、本実施例における前述の移動手段10
0による吐出回復装置80の移動操作並びに前記清掃手
段400、500による清掃動作は全て手動で行われる
ので、記録装置のドア198(図3、図4)が開放され
た状態、つまり電源や信号ラインが遮断された状態であ
っても、前記移動操作及び前記清掃動作は自由に行うこ
とができる。
【0086】以上説明した実施例によれば、吐出回復装
置80を記録手段1から大きく離隔した位置へ移動させ
る移動手段を設けたので、記録手段1と吐出回復装置8
0との間に大きな空間が形成され、したがって、記録ヘ
ッド1の吐出口面21及びヘッドホルダー2の表面ある
いはその周辺部の汚れ(増粘インクや固着インク)の汚
れの程度を目視で容易に確認することができ、それらを
除去するためのクリーニング作業も容易に行うことがで
きる。
【0087】さらに、離隔した吐出回復装置80と記録
手段1との間の空間に挿入可能な清掃手段400、50
0を装着したので、記録手段1等を取り外すことなく、
吐出口面21やヘッドホルダー2表面あるいはその周辺
部の清掃を容易に且つ確実に行うことができる。また、
移動手段100及び清掃手段400、500は手動で動
作させるので、記録装置の電源が投入されていないとき
でも動作させることができる。
【0088】また、清掃手段400、500によれば、
清掃部にインクやインク溶剤を導入し、記録装置のワイ
ピング機構8の拭き取り方向と交叉する方向に拭き取り
清掃するので、記録手段1の吐出口面21及びヘッドホ
ルダー2表面あるいはその周辺部の汚れを効率よく清掃
除去することができる。
【0089】なお、以上の実施例では、記録手段を主走
査方向に移動させるシリアル記録方式の場合を例に挙げ
て説明したが、本発明は、被記録材の全幅または一部を
カバーする長さのライン記録手段を用いて副走査のみで
記録するライン記録方式の場合にも、同様に適用するこ
とができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0090】また、本発明は、1個の記録手段で記録す
る単色の記録装置の他、異なる色で記録する複数の記録
手段を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異な
る濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装
置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合に
も、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得
るものである。
【0091】さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用い
る構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間
をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録
ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも
同様に適用することができ、同様の効果が得られるもの
である。
【0092】なお、本発明は、インクジェット記録装置
の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中で
も、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記
録手段を使用するインクジェット記録装置において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記
録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、前
記記録手段の吐出口面に対して進退可能に設けられたイ
ンク吐出機能維持のための吐出回復装置と、該吐出回復
装置の一部又は全体を前記進退のストローク以上に前記
記録手段から離隔する方向に移動させる移動手段と、前
記記録手段の吐出口面を清掃するための清掃手段とを有
し、前記移動手段により前記吐出回復装置が前記記録手
段から離隔されたとき、離隔した空間に前記清掃手段が
挿入され、前記移動手段による離隔方向への移動を解除
すると、前記吐出回復装置が前記清掃手段を前記記録手
段に当接させる構成としたので、記録手段と吐出回復装
置との間に充分な空間が形成されるとともに、必要に応
じて該空間内に清掃手段を挿入できることから、記録手
段等を取り外すことなく、記録手段の吐出口面あるいは
その周辺部の汚れの程度を容易に確認するとともに、そ
れらの清掃も容易に確実に行うことができ、それによっ
て良好なインク吐出状態を安定的に維持し得るインクジ
ェット記録装置が提供される。
【0094】請求項2〜4の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記清掃手段は前記記録手段の吐出
口からインクを吸引排出するためのインク吸引手段を有
する構成、前記清掃手段は前記記録手段の吐出口面を清
掃するための拭き取り部材を有し、拭き取り方向は前記
記録手段の走査方向と交叉する方向である構成、もしく
は、前記インク吸引手段と前記拭き取り部材の動作を連
動させる構成としたので、上記効果に加えて、記録手段
等をさらに効率よく清掃することができるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0095】請求項5の発明によれば、さらに、前記移
動手段、前記インク吸引手段及び前記拭き取り部材は手
動で動作させ得る構成としたので、さらに、記録装置の
電源が遮断された状態であっても汚れの確認や清掃作業
を行い得るインクジェット記録装置が提供される。
【0096】請求項6の発明によれば、さらに、前記吐
出回復装置により押圧される部位にインク吸収部材を配
設する構成としたので、さらに、清掃手段をセットする
だけでも記録手段等に付着しているインクを清掃除去す
ることができるインクジェット記録装置が提供される。
【0097】請求項7及び請求項8の発明によれば、さ
らに、前記拭き取り部材はインク溶剤を含浸している構
成、あるいは、前記拭き取り部材は記録手段の吐出口の
保液力より大きな保液力を有する織布や多孔質材で形成
されている構成としたので、さらに、一層効率よく記録
手段等を確実に清掃することができるインクジェット記
録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の概略構成を模式的に示す正面斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置の吐
出回復装置及び移動手段の一実施例の正規位置装着時の
状態を示す模式的縦断面図である。
【図4】図3の吐出回復装置及び移動手段の離隔時の状
態を示す模式的縦断面図である。
【図5】本発明を適用したインクジェット記録装置の清
掃手段の第1実施例の挿入時の状態を示す模式的縦断面
図である。
【図6】図5の清掃手段の装着時の状態を示す模式的縦
断面図である。
【図7】本発明を適用したインクジェット記録装置の清
掃手段の第2実施例の装着時の状態を示す模式的縦断面
図である。
【図8】インクジェット記録装置の吐出回復装置の従来
例を示す模式的縦断面図である。
【図9】複数の記録手段を共通のヘッドホルダーに装着
する状態を例示する模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 ヘッドホルダー 3 キャリッジ 3a 主走査レール 4 インク供給装置 5 インクキャリッジ 8 クリーニング機構 9 ヘッドキャリッジモータ 10 インクキャリッジモータ 14 被記録材 15 インク吸収体 21 吐出口面 22 吐出口 23 共通液室 24 液路 25 電気熱変換体 40 インクカートリッジ 43 インクタンク 45 ポンプ 80 吐出回復装置 81 キャップ(部) 82 キャップシール 83 キャップケース 84 キャップ基台 85 レール 87 圧縮コイルバネ 88 カム軸 89 偏心カム 90 多孔質部材 92 廃インクボトル 95 ステー 96 支持台 97 ピン 98 ピン 100 移動手段 101 移動基台 102 長孔 103 長孔 104 引張りコイルバネ 105 手動レバー 107 コロ 197 ヒンジ 198 ドア 400 清掃手段 401 清掃ケース 403 拭き取り部材 404 駆動ローラ 407 ノブ 408 吸液材 500 清掃手段 501 清掃ケース 502 シール 503 吸液材 504 シャフト 505 ワイピングブレード 506 支持板 507 圧縮コイルバネ 509 連通孔 510 弁 511 蛇腹 512 連通孔 513 吸液材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置において、前記
    記録手段の吐出口面に対して進退可能に設けられたイン
    ク吐出機能維持のための吐出回復装置と、該吐出回復装
    置の一部又は全体を前記進退のストローク以上に前記記
    録手段から離隔する方向に移動させる移動手段と、前記
    記録手段の吐出口面を清掃するための清掃手段とを有
    し、前記移動手段により前記吐出回復装置が前記記録手
    段から離隔されたとき、離隔した空間に前記清掃手段が
    挿入され、前記移動手段による離隔方向への移動を解除
    すると、前記吐出回復装置が前記清掃手段を前記記録手
    段に当接させることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記清掃手段は前記記録手段の吐出口
    からインクを吸引排出するためのインク吸引手段を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記清掃手段は前記記録手段の吐出
    口面を清掃するための拭き取り部材を有し、拭き取り方
    向は前記記録手段の走査方向と交叉する方向であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク吸引手段と前記拭き取り
    部材の動作を連動させることを特徴とする請求項3に記
    載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段、前記インク吸引手段
    及び前記拭き取り部材は手動で動作させ得ることを特徴
    とする請求項3又は4に記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記吐出回復装置により押圧される
    部位にインク吸収部材を配設することを特徴とする請求
    項1、2、3、4又は5に記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記拭き取り部材はインク溶剤を含
    浸していることを特徴とする請求項3、4、5又は6に
    記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記拭き取り部材は記録手段の吐出
    口の保液力より大きな保液力を有する織布や多孔質材で
    形成されていることを特徴とする請求項3、4、5、6
    又は7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段がインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段が前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする
    請求項9に記載のインクジェット記録装置。
JP19704195A 1995-07-10 1995-07-10 インクジェット記録装置 Pending JPH0924625A (ja)

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