JP2007008103A - 洗浄保持装置、印刷装置、印刷部材の保持方法、及び印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
洗浄部10は収容容器21と、収容容器21の開口23の周囲を取り囲むパッキング部材30を有しており、印刷部材15はパッキング部材30に押し当てられ、吐出口17が配置された領域が収容容器21の内部空間29に露出する状態で、印刷部材15がパッキング部材30密着して内部空間29が密閉される。収容容器21内部に配置された噴出ノズル29から溶剤を霧状に噴霧すると、その内部空間29には溶剤の微小液滴が充満すると共に、該液滴の一部はノズルプレート16表面の付着物を洗い流す。
【選択図】図3
Description
請求項2記載の発明は、請求項1記載の洗浄保持装置であって、前記収容容器には、前記印刷部材から落下した前記溶剤を回収する回収装置が接続された洗浄保持装置である。
請求項3記載の発明は、印刷部材と、洗浄保持装置とを有し、前記印刷部材は、インクを吐出可能な吐出口を有し、前記洗浄保持装置は、収容容器と、前記収容容器の開口の周囲に配置されたパッキング部材と、前記収容容器内に配置された噴出ノズルとを有し、前記印刷部材を前記パッキング部材と密着させ、前記収容容器内の空間を、前記収容容器の外部の空間から遮断した状態で、前記噴出ノズルから溶剤を霧状にして噴霧すると、前記収容容器内の空間が前記霧状の溶剤で充満されるように構成された印刷装置である。
請求項4記載の発明は、開口周囲にパッキング部材が配置された収容容器の、前記パッキング部材に印刷部材を押し当てて前記収容容器内の空間を密閉し、前記開口から前記収容容器内に前記印刷部材の吐出口を露出させ、前記収容容器内に溶剤の霧を噴霧して、前記収容容器内に前記溶剤の霧を充満させ、前記印刷部材を洗浄した後、前記霧の噴霧を停止し、前記収容容器の密閉を維持した状態で、前記印刷部材を前記開口上に存置させる印刷部材の保持方法である。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の保持方法であって、前記溶剤には前記インクに含有された溶剤と同じものを用いる保持方法である。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の保持方法であって、前記洗浄の際に、前記印刷部材を洗浄した前記溶剤を収容容器内部から回収する保持方法である。
請求項7記載の発明は、印刷対象物にインクを吐出した後、前記インクの吐出を再開する前に、請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の保持方法で前記印刷部材を保持する印刷方法である。
各印刷ヘッド14はノズルプレート16を有しており、各ノズルプレート16には複数の吐出口17が設けられている。
洗浄部20は印刷ヘッド14の数と同じ数の収容容器21を有しており、各収容容器21は台11の側方に台11と離間して配置されている。
印刷ヘッド14はノズルプレート16が開口23やパッキング部材30よりも上方に位置している。
溶剤の霧は、微小な溶剤の液滴で構成されており、噴出口24はその液滴を広がりを持って噴霧するように構成され、噴出口24から噴出された液滴の一部はノズルプレート16方向に向かって飛行し、収容容器21の内部空間29に充満して、その内部で霧状に漂う。図3の符号27は噴出口24から放出された液滴の広がり状態を模式的に示している。
各吐出口17は溶剤の飽和蒸気圧が維持された内部空間29と面するので、ノズルプレート16内部のインク4が乾燥せず、その粘度は上昇しない。従って、印刷ヘッド14をパッキング部材30から離し、印刷部材15を台11上に戻して印刷を再開した時には、インクは各吐出口17から安定して吐出される。
印刷部材15でインクの吐出を行った後(初期状態)、上述した工程で収容容器21の内部空間29を密閉して溶剤を噴霧し、噴霧を停止してから内部空間29を1時間又は2時間密閉した後、再び印刷を開始し、インクを吐出可能な吐出口17の数を数えた(実施例)。更に、上記初期状態でインクの吐出を行った後、洗浄部20で洗浄せずに、大気雰囲気に吐出口17を曝したまま、1時間又は2時間放置し、印刷を再開してインクを吐出可能な吐出口17の数を数えた(比較例)。その結果を下記表1に記載する。
パッキング部材30を構成する弾性材料も特に限定されず、合成ゴム、天然ゴム等種々のものを用いることができる。
Claims (7)
- 収容容器と、前記収容容器の開口の周囲に配置されたパッキング部材と、前記収容容器内に配置された噴出ノズルとを有し、
前記吐出口からインクを吐出可能な印刷部材を、前記パッキング部材と密着させ、前記収容容器内の空間を、前記収容容器の外部の空間から遮断した状態で、前記噴出ノズルから溶剤を霧状にして噴霧すると、前記収容容器内の空間が前記霧状の溶剤で充満されるように構成された洗浄保持装置。 - 前記収容容器には、前記印刷部材から落下した前記溶剤を回収する回収装置が接続された請求項1記載の洗浄保持装置。
- 印刷部材と、洗浄保持装置とを有し、
前記印刷部材は、インクを吐出可能な吐出口を有し、
前記洗浄保持装置は、収容容器と、前記収容容器の開口の周囲に配置されたパッキング部材と、前記収容容器内に配置された噴出ノズルとを有し、
前記印刷部材を前記パッキング部材と密着させ、前記収容容器内の空間を、前記収容容器の外部の空間から遮断した状態で、前記噴出ノズルから溶剤を霧状にして噴霧すると、前記収容容器内の空間が前記霧状の溶剤で充満されるように構成された印刷装置。 - 開口周囲にパッキング部材が配置された収容容器の、前記パッキング部材に印刷部材を押し当てて前記収容容器内の空間を密閉し、前記開口から前記収容容器内に前記印刷部材の吐出口を露出させ、前記収容容器内に溶剤の霧を噴霧して、前記収容容器内に前記溶剤の霧を充満させ、前記印刷部材を洗浄した後、前記霧の噴霧を停止し、前記収容容器の密閉を維持した状態で、前記印刷部材を前記開口上に存置させる印刷部材の保持方法。
- 前記溶剤には前記インクに含有された溶剤と同じものを用いる請求項4記載の保持方法。
- 前記洗浄の際に、前記印刷部材を洗浄した前記溶剤を収容容器内部から回収する請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の保持方法。
- 印刷対象物にインクを吐出した後、前記インクの吐出を再開する前に、請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の保持方法で前記印刷部材を保持する印刷方法。
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