JP2004195932A - 液滴吐出ヘッドの保全方法、保全キャップのクリーニング装置およびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器 - Google Patents

液滴吐出ヘッドの保全方法、保全キャップのクリーニング装置およびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】保全キャップに付着して残る機能液のノズル面への影響に着目して為されたものであり、機能液の性状等に関らず、保全キャップにより液滴吐出ヘッドを適切に保全することができる液滴吐出ヘッドの保全方法、保全キャップのクリーニング装置およびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】液滴吐出ヘッドの保全方法は、機能液を吐出する液滴吐出ヘッド20のノズル面に対し、シール部位105を介して保全キャップ91を密着する封止工程に先立ち、保全キャップ91のキャップ表面171をダミーヘッド121で封止し、この封止空間に洗浄液を通液して、少なくともシール部位105に付着した機能液を洗い落とす洗浄工程を、備えたものである。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保全キャップにより、インクジェット方式の液滴吐出ヘッドのノズル面を気密に封止する液滴吐出ヘッドの保全方法、保全キャップのクリーニング装置およびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、多数のノズルをノズル面に有するインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)は、ノズルから吐出するインク滴の飛行曲がりを防止するべく、ノズル孔廻りおよびノズル面を共析メッキ層等により撥インク処理されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、インクジェットプリンタに代表される液滴吐出装置では、稼動時におけるノズル詰り(ドット抜け)を防止・解消するために、インクジェットヘッドのノズル面に保全キャップを気密に密着させ、保全キャップを介してノズルからインクを強制的に吸引する吸引処理が適宜行われている。また、非稼動時には、インクジェットヘッドに保全キャップを気密に密着させることで、ノズル孔を飽和状態に保ち、ノズル孔からのインク乾燥を防止する保管処理が行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−314694号公報(第2−4頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カラーフィルタや有機ELデバイスなどの各種成膜部の形成に供する液滴吐出装置では、インクとしてハロゲンイオンを多く含む溶剤など、特殊な機能液を用いる場合がある。
従来のように保全キャップにより液滴吐出ヘッドを封止すると、保全キャップのシール部位(通常、ゴム材料)に機能液が予め付着している場合には、ノズル面に機能液が付着してしまう。このため、機能液の性状やノズル面の表面処理の態様によっては、共析メッキ層が劣化して、ノズル面の撥インク性が悪化し、液滴吐出ヘッドの吐出特性に影響をおよぼす問題があった。
また、保全キャップを保管処理に加えて吸引処理にも兼用している場合には、保全キャップ内には機能液が残存しているため、保全キャップにより液滴吐出ヘッドを封止すると、その封止空間は機能液の略飽和気体で満たされることになる。この状態が長時間続くと、上記同様に機能液の性状等によっては、ノズル面の撥インク性の悪化を促進する要因となっていた。
【0005】
本発明は、保全キャップに付着して残る機能液のノズル面への影響に着目して為されたものであり、機能液の性状等に関らず、保全キャップにより液滴吐出ヘッドを適切に保全することができる液滴吐出ヘッドの保全方法、保全キャップのクリーニング装置およびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の液滴吐出ヘッドの保全方法は、機能液を吐出する液滴吐出ヘッドのノズル面に保全キャップを密着し、保全キャップのシール部位によりノズル孔を気密に封止することで液滴吐出ヘッドを保全する液滴吐出ヘッドの保全方法において、液滴吐出ヘッドに保全キャップを密着する封止工程に先立ち、保全キャップのキャップ表面を封止し、この封止空間に洗浄液を通液して、少なくともシール部位に付着した機能液を洗い落とす洗浄工程を、有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、保全キャップのシール部位に機能液が付着していたとしても、キャップ表面を封止してなる封止空間に洗浄液を通液して、少なくともシール部位を洗浄してから、保全キャップを液滴吐出ヘッドのノズル面に密着させている。このため、封止時におけるノズル面には、きれいなシール部位が密着し機能液が付着した状態とならない。これにより、機能液の性状等に関らず、保全時におけるノズル面に悪影響(例えば撥機能液性の悪化)を及ぼすことを防止できる。
【0008】
この場合、洗浄工程は、封止空間に洗浄液を通液して、シール部位および保全キャップの内部に付着した機能液を一括して洗い落とすことが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、封止空間に通液した洗浄液により、シール部位に加えて保全キャップの内部も洗浄される。これにより、保全キャップ内を、機能液の略飽和気体で満たすことなく、常に、略空気(自然状態)ないしは洗浄液の略飽和気体で満たすことができる。このため、ノズル面が機能液の飽和気体に曝されることがなく、機能液の性状等に関らず、液滴吐出ヘッドを保全キャップにより長時間に亘って安定に且つ適切に封止することができる。
【0010】
この場合、洗浄液の通液は、液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドであって、シール部位に対し非接触状態でこれを囲繞するキャップシール部位を有するものを用いて行われ、洗浄工程は、保全キャップのキャップ表面に対し、キャップシール部位を介してダミーヘッドにより封止するキャップ封止工程と、ダミーヘッドと保全キャップとの間の封止空間に、ダミーヘッドから洗浄液を通液して洗浄を行う通液工程と、から成ることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、保全キャップに密着させたダミーヘッドから、この封止空間に洗浄液を通液するが、ダミーヘッドは、液滴吐出ヘッドが本来密着する保全キャップのシール部位には非接触で、キャップシール部位を介してシール部位を囲繞するように密着する。そしてこの封止状態で洗浄液が通液することから、洗浄液の漏れ等を生ずることなく、シール部位および保全キャップの内部を一括して洗浄することができる。
【0012】
本発明の他の液滴吐出ヘッドの保全方法は、機能液を吐出する液滴吐出ヘッドのノズル面に保全キャップを密着し、保全キャップのシール部位によりノズル孔を気密に封止することで液滴吐出ヘッドを保全する液滴吐出ヘッドの保全方法において、液滴吐出ヘッドに保全キャップを密着する封止工程に先立ち、保全キャップのシール部位に対し、拭取り部材を押し付けてシール部位に付着した機能液を拭き取る拭取り工程を、有することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、保全キャップのシール部位に機能液が付着していたとしても、これを拭取り部材で拭き取ってから、保全キャップを液滴吐出ヘッドのノズル面に密着させている。このため、封止時におけるノズル面には、きれいなシール部位が密着し機能液が付着した状態とならない。これにより、機能液の性状等に関らず、保全時(封止時)におけるノズル面に悪影響(例えば撥機能液性の悪化)を及ぼすことを防止できる。
【0014】
この場合、封止工程に先立ち、保全キャップのキャップ表面を封止し、この封止空間に洗浄液を通液して、保全キャップの内部に付着した機能液を洗い落とすキャップ内洗浄工程を、更に有することが、好ましい。
【0015】
この構成によれば、封止空間に洗浄液を通液すると、保全キャップの内部が洗浄される。このため、仮にフラッシングや吸引処理により捨て吐出した機能液が保全キャップ内に残存していても、保全キャップ内を、機能液の飽和気体で満たすことなく、略空気(自然状態)ないしは洗浄液の略飽和気体で満たすことができる。これにより、液滴吐出ヘッドを保全キャップにより長時間に亘って封止しても、ノズル面と保全キャップとにより構成される封止空間に機能液の飽和気体が存在しないため、ノズル面に悪影響をおよぼすことがない。
【0016】
この場合、キャップ内洗浄工程は、拭取り工程に先行して行われることが、好ましい。
【0017】
この構成によれば、洗浄後に拭取るようにしているため、シール部位廻りに付着して残り得る機能液を確実に除去できる。また、シール部位には液体が一切付着しない状態になるため、液滴吐出ヘッドの吐出特性に影響をきたすことが一切ない。
【0018】
これらの場合、キャップ内洗浄工程は、液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドにより保全キャップのキャップ表面を封止するキャップ封止工程と、ダミーヘッドと保全キャップとの間の封止空間に、ダミーヘッドから洗浄液を通液して洗浄を行う通液工程と、から成ることが、好ましい。
【0019】
この構成によれば、ダミーヘッドを用いているため、保全キャップのキャップ表面(のシール部位)を適切に封止することができると共に、その封止空間にダミーヘッドから洗浄液を通液して、保全キャップの内部を洗浄することができる。
【0020】
これらの場合、通液工程は、ダミーヘッドから封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液工程と、洗浄液給液工程に連続し、保全キャップ内の洗浄液を排液する排液工程と、から成ることが、好ましい。
【0021】
この構成によれば、ダミーヘッドから保全キャップの排液側に向かって封止空間に洗浄液を通液させることで、保全キャップ内に機能液を一切残すことなく、これを効率良く洗浄することができる。
【0022】
この場合、排液工程は、保全キャップ内に洗浄液を僅かに残した状態で終了することが、好ましい。
【0023】
この構成によれば、ヘッド保全時において、保全キャップ内に洗浄液が僅かに(ノズル面に接液しない程度に)残存する状態で、液滴吐出ヘッドが封止されることになる。これにより、その封止空間は洗浄液の略飽和気体で満たされるため、ノズル面に悪影響をおよぼさないことはもとより、ノズル孔からの機能液溶剤の気化を抑制する(保湿する)ことができ、いわゆるノズル孔からの機能液乾燥が防止される。
【0024】
これらの場合、保全キャップは吸引手段に接続されており、洗浄液給液工程および排液工程のうち、少なくとも排液工程は、吸引手段を駆動することにより行われることが、好ましい。
【0025】
この構成によれば、吸引手段を駆動することで、保全キャップ内に残存する洗浄液および機能液を効率良く排液することができる。また、洗浄液給液工程においても吸引手段を用いれば、機能液等の排液と同時に、封止空間への洗浄液の給液もできる。すなわち、給液と排液とを連続して行うことができ、短時間で洗浄を行うことができる。
【0026】
これらの場合、保全キャップは、吸引手段に接続され、液滴吐出ヘッドの全ノズルから機能液を吸引する吸引処理用のキャップ部材を兼ねていることが、好ましい。
【0027】
この構成によれば、保全キャップを有効活用することができるため、吸引処理用の保全キャップを別個独立して設ける場合に比して、部品点数を削減することができる。また、吸引処理により保全キャップは機能液で汚染し得るが、液滴吐出ヘッドの保管処理に際しては、拭取り或いは洗浄した保全キャップで液滴吐出ヘッドを適切に保全することができる。なお、吸引処理の直後に、上記の拭取り工程あるいは洗浄工程を行えば、保全キャップに付着した機能液が乾燥して固化するのを防止することができる。
【0028】
本発明の保全キャップのクリーニング装置は、機能液を吐出する液滴吐出ヘッドを保全するためにそのノズル面に密着し、キャップ表面のシール部位によりノズル孔を気密に封止する保全キャップのクリーニング装置において、保全キャップのキャップ表面を封止する封止部材と、封止部材と保全キャップとの間の封止空間に洗浄液を通液し、少なくともシール部位を洗浄する通液洗浄手段と、保全キャップに対し封止部材を相対的に臨ませる封止用移動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、保全キャップのクリーニングを行う場合には、その位置に封止部材を相対的に臨ませ、通液洗浄手段を駆動する。すると、封止部材と保全キャップとの間の封止空間に洗浄液が通液され、少なくともシール部位に付着して残る機能液は洗い落とされる。これにより、保全キャップを液滴吐出ヘッドに密着させるヘッド保全処理を行う場合には、ノズル面には洗浄後のシール部位が密着するため、機能液の性状等の如何に関らず、保全時におけるノズル面に悪影響(例えば撥機能液性の悪化)を及ぼすことを防止できる。
【0030】
この場合、封止部材は、シール部位に対し非接触状態でこれを囲繞し、キャップ表面に密着するキャップシール部位を有し、通液洗浄手段は、封止空間に洗浄液を通液し、シール部位および保全キャップの内部を洗浄することが、好ましい。
【0031】
この構成によれば、封止部材は、液滴吐出ヘッドが本来密着する保全キャップのシール部位には非接触で、キャップシール部位を介してシール部位を囲繞するように保全キャップを封止する。そしてこの封止状態で洗浄液が通液されることから、シール部位に加えて、保全キャップの内部もこれに付着した機能液が洗い落とされる。これにより、保全キャップ内を、機能液の飽和気体で満たすことなく、常に、略空気(自然状態)ないしは洗浄液の飽和気体で満たすことができるため、液滴吐出ヘッドの保管処理を長時間に亘って安定に且つ適切に行うことができる。
【0032】
この場合、封止部材は、液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドからなり、通液洗浄手段は、ダミーヘッドから封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液手段と、保全キャップ内の洗浄液を保全キャップから排液する排液手段と、を有することが、好ましい。
【0033】
この構成によれば、ダミーヘッドから保全キャップの排液側に向かって封止空間に洗浄液を通液させることで、洗浄液の漏れ等を生ずることなく、且つ保全キャップ内に機能液を残すことなく、これを効率良く洗浄することができる。
【0034】
この場合、排液手段は、保全キャップ内に洗浄液を僅かに残した状態で、駆動を停止することが、好ましい。
【0035】
この構成によれば、ヘッド保全時において、保全キャップ内に洗浄液が僅かに残存する状態で、液滴吐出ヘッドが封止されることになる。これにより、その封止空間は洗浄液の略飽和状態となるため、ノズル面に悪影響をおよぼすことがないと共に、ノズル孔を適切に保湿することができる。
【0036】
これらの場合、保全キャップに接続された吸引手段を更に有し、吸引手段は、洗浄液給液手段および排液手段を兼ねていることが、好ましい。
【0037】
この構成によれば、吸引手段を駆動することで、封止空間への洗浄液の給液と同時に、保全キャップ内に残存する洗浄液および機能液を効率良く排液できるため、短時間で洗浄を行うことができる。
【0038】
本発明の保全キャップのクリーニング装置は、機能液を吐出する液滴吐出ヘッドを保全するためにそのノズル面に密着し、シール部位によりノズル孔を気密に封止する保全キャップのクリーニング装置において、保全キャップのシール部位に対し、拭取り部材を相対的に押し付けて、シール部位に付着した機能液を拭き取る拭取り手段と、保全キャップに対し拭取り手段を相対的に臨ませる拭取り用移動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0039】
この構成によれば、保全キャップのクリーニングを行う場合には、その位置に拭取り手段を相対的に臨ませ、拭取り手段を駆動する。すると、拭取り部材に押し付けられたシール部位は、これに付着して残る機能液を拭き取られる。これにより、保全キャップを液滴吐出ヘッドに密着させるヘッド保全処理を行う場合には、ノズル面には常にきれいなシール部位が密着するため、機能液の性状等の如何に関らず、ノズル面に悪影響(例えば撥機能液性の悪化)を及ぼすことを防止できる。
【0040】
この場合、保全キャップのキャップ表面を封止する封止部材と、封止部材と保全キャップとの間の封止空間に洗浄液を通液し、保全キャップの内部を洗浄するキャップ内通液洗浄手段と、保全キャップに対し封止部材を相対的に臨ませる封止用移動手段と、を更に備えたことが、好ましい。
【0041】
この構成によれば、封止部材を保全キャップの位置に相対的に臨ませ、これでキャップ表面を封止した状態で、この封止空間に洗浄液を通液することで、保全キャップの内部に付着した機能液が洗い落とされる。これにより、保全キャップ内を、機能液の飽和気体で満たすことなく、略空気(自然状態)ないしは洗浄液の略飽和気体で満たすことができ、ヘッド保全処理を長時間に亘って安定して行うことができる。
【0042】
この場合、拭取り手段は、キャップ内通液洗浄手段の駆動停止後、駆動を開始することが、好ましい。
【0043】
この構成によれば、洗浄後に拭取るようにしているため、シール部位廻りに付着して残り得る機能液を確実に除去できる。また、シール部位には液体が一切付着しない状態になるため、液滴吐出ヘッドの吐出特性に影響をきたすことが一切ない。
【0044】
これらの場合、封止部材は、液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドからなり、キャップ内通液洗浄手段は、ダミーヘッドから封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液手段と、保全キャップ内の洗浄液を保全キャップから排液する排液手段と、を有することが、好ましい。
【0045】
この構成によれば、ダミーヘッドを用いているため、保全キャップのキャップ表面(のシール部位)を適切に封止することができるため、ダミーヘッドから保全キャップの排液側に向かう洗浄液の通液により、洗浄液の漏れ等を生ずることなく、且つ保全キャップ内に機能液を残すことなく、これを効率良く洗浄することができる。
【0046】
この場合、排液手段は、保全キャップ内に洗浄液を僅かに残した状態で、駆動を停止することが、好ましい。
【0047】
この構成によれば、ヘッド保全時において、保全キャップ内に洗浄液が僅かに残存する状態で、液滴吐出ヘッドが封止されることになるため、上記同様に、ノズル面に悪影響をおよぼさず、しかもノズル孔を適切に保湿することができる。
【0048】
これらの場合、保全キャップに接続された吸引手段を更に有し、吸引手段は、洗浄液給液手段および排液手段を兼ねていることが、好ましい。
【0049】
この構成によれば、吸引手段を駆動することで、封止空間への洗浄液の給液と同時に、保全キャップ内に残存する洗浄液および機能液を効率良く排液できる。また、構造を単純にすることができる。
【0050】
これらの場合、拭取り部材は、シート状の部材からなり、拭取り手段は、拭取り部材を繰出し自在に巻回した繰出し手段と、拭取り部材の拭取り済み部分を巻き取って回収する巻取り手段と、繰出し手段および巻取り手段の間に設けられ、繰り出した拭取り部材を保全キャップのシール部位に相対的に押し付ける押付け機構と、を有することが、好ましい。
【0051】
この構成によれば、拭取り部材は、押付け機構によりシール部位に相対的に押し付けられて機能液を拭き取った後、巻取り手段に巻き取られる。これにより、使用済みの拭取り部材を適切に回収でき、併せて、次の拭取りの準備も完了するため、常にきれいな拭取り部材をシール部位に供することができる。
【0052】
本発明の液滴吐出装置は、上記した本発明の保全キャップのクリーニング装置と、ワークに対し液滴吐出ヘッドを相対的に移動させるヘッド移動機構と、を備えたことを特徴とする。
【0053】
この構成によれば、非稼働時等において液滴吐出ヘッドを適切に保全することができるため、ヘッド移動機構を駆動する稼働時において、液滴吐出ヘッドからワークに対し機能液を適切に吐出することができる。また、液滴吐出ヘッドのノズル面の劣化を抑制できるため、劣化による液滴吐出ヘッドの交換頻度が減り、装置の信頼性および生産性を高めることができる。なお、ワークには、後述するカラーフィルタなどの各種基板の他、単票紙などの記録媒体も含まれる。
【0054】
本発明の電気光学装置は、上記した本発明の液滴吐出装置を用い、液滴吐出ヘッドから吐出した機能液により形成した成膜部を、ワークとなる基板上に有することを特徴とする。
【0055】
本発明の電気光学装置の製造方法は、上記した本発明の液滴吐出装置を用い、液滴吐出ヘッドから機能液を吐出して、ワークとなる基板上に成膜部を形成することを特徴とする。
【0056】
この構成によれば、基板に対する機能液滴の吐出が確実に行われる液滴吐出装置を用いての製造であるため、電気光学装置の歩留まりを向上することができる。なお、電気光学装置(デバイス)としては、液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)装置、電子放出装置、PDP(Plasma Display Panel)装置および電気泳動表示装置等が考えられる。また、電子放出装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)装置を含む概念である。さらに、電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等を包含する装置が含まれる。
【0057】
本発明の電子機器は、上記した本発明の電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
【0058】
この構成によれば、高性能な電気光学装置を搭載した電子機器を提供することができる。この場合、電子機器としては、いわゆるフラットパネルディスプレイを搭載した携帯電話、パーソナルコンピュータの他、各種の電気製品がこれに該当する。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の液滴吐出装置について説明する。この液滴吐出装置は、有機ELデバイス等のフラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれるものであり、インクジェット方式により、基板(ワーク)に対し液滴吐出ヘッドからフィルタ材料や発光材料等の機能液滴を選択的に吐出することで描画を行い、基板上に所望の成膜部を形成するものである。また、液滴吐出装置には、保全キャップのクリーニング装置が備えられており、保全キャップにより液滴吐出ヘッドを適切に保全することができるようになっている。
【0060】
図1ないし図4に示すように、液滴吐出装置1は、図6に示す液滴吐出ヘッド20を有し機能液を吐出する吐出手段2と、液滴吐出ヘッド20の保全処理を行うメンテナンス手段3と、液滴吐出ヘッド20に機能液を供給すると共に不要となった機能液などの液体を回収する機能液供給手段4と、機能液供給手段4など各手段を駆動・制御するための圧縮エアーを供給するエアー供給手段5と、これら各手段・装置を統括制御する制御手段6(図8、図9参照)と、を備えている。
【0061】
液滴吐出装置1は、石定盤13を上部に固定した架台11と、架台11に添設した機台12とを有している。石定盤13の上には吐出手段2が配設され、上方の液滴吐出ヘッド20に対応して、下方に液滴対象物となるワークW(基板、図4参照)がセットされている。ワークWは、例えばガラス基板やポリイミド基板等で構成されている。
【0062】
機台12は、機能液供給手段4のメインタンク52等のタンク類(図3参照)を収容する手前側の大収容室14と、エアー供給手段5の主要部を収容する奥側の小収容室15と、小収容室15の上に設置され、メインタンク52に対しサブタンクとして機能する機能液供給手段4の給液サブタンク53を載置するタンクベース16と、大収容室14の上に設置され、機台12の長手方向(すなわちX軸方向)にスライド自在に支持された移動テーブル17と、で構成されている。移動テーブル17上には、メンテナンス手段3の各種ユニットを載置する共通ベース18が固定されている。
【0063】
吐出手段2は、複数の液滴吐出ヘッド20を有するヘッドユニット21と、ヘッドユニット21を搭載したメインキャリッジ22と、メインキャリッジ22を介してヘッドユニット21をワークWに対しX・Y軸方向に相対移動させるX・Y移動機構23と、を有している。X・Y移動機構23(ヘッド移動機構)は、石定盤13上に配設されており、ワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル25と、X軸テーブル25に直交してメインキャリッジ22をY軸方向に移動させるY軸テーブル26とで構成され、Y軸テーブル26はX軸テーブル25を跨ぐようにしてその上方に配設されている。
【0064】
X軸テーブル25は、移動系の主体をリニアモータにより構成され、ワークWを吸着載置した吸着テーブル27(図4参照)を介してワークWをX軸方向に移動させる。Y軸テーブル26は、移動系の主体をボールねじで構成され、メインキャリッジ22を吊り下げるように固定したブリッジプレート28を介して液滴吐出ヘッド20をY軸方向に移動させる。
【0065】
吐出手段2による一連の動作では、X軸テーブル25によるワークWの主走査方向(X軸方向)への移動に同期して、複数の液滴吐出ヘッド20が選択的に吐出駆動する。すなわち、液滴吐出ヘッド20のいわゆる主走査は、X軸テーブル25によるワークWの往復動動作により行われ、これに対応していわゆる副走査は、Y軸テーブル26による液滴吐出ヘッド20のY軸方向へのピッチ送り動作となる往動動作により行われる。このように、X・Y移動機構23により液滴吐出ヘッド20をワークWに対し相対的に主走査および副走査することで、ワークWの所定位置に機能液を吐出する描画動作を、制御手段6に記憶するデータに基づいて実行している。
【0066】
なお、液滴吐出ヘッド20(ヘッドユニット21)に対し、ワークWを主走査方向に移動させるようにしているが、液滴吐出ヘッド20を主走査方向に移動させる構成であってもよい。また、ワークWを固定とし、液滴吐出ヘッド20を主走査方向および副走査方向に移動させる構成であってもよい。
【0067】
ヘッドユニット21は、図5および図6に示すように、複数(12個)の液滴吐出ヘッド20を搭載するサブキャリッジ29を有し、サブキャリッジ29の部分でメインキャリッジ22に固定されている。12個の液滴吐出ヘッド20は、6個ずつ2列に分けて主走査方向(X軸方向)に離間して配置されている。また、各液滴吐出ヘッド20は、ワークWに対して機能液滴の十分な塗布密度を確保するために所定角度傾けて配設されている。更に、一方の列と他方の列の各液滴吐出ヘッド20は、副走査方向(Y軸方向)に対して相互に位置ずれして配設され、副走査方向において各液滴吐出ヘッド20のノズル49が連続(一部重複)するようになっている。
【0068】
液滴吐出ヘッド20は、図6に示すように、いわゆる2連のものであり、2連の接続針41を有する機能液導入部42と、機能液導入部42に連なる2連のヘッド基板43と、機能液導入部42の下方(同(a)では上方)に連なり、内部に機能液で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体44と、を備えている。この種のインクジェット方式の液滴吐出ヘッド20は、吐出駆動のためのエネルギー発生素子として圧電素子(ピエゾ素子)を用いたもの、あるいは電気熱変換体を用いたもので構成されている。
【0069】
各接続針41は、配管アダプタ51を介して給液サブタンク53に接続されており、機能液導入部42は、各接続針41から機能液の供給を受けるようになっている。すなわち、機能液は、エアー供給手段5によりメインタンク52から給液サブタンク53に圧力供給されると共に、この給液サブタンク53で圧力的に縁切りされ、給液サブタンク53から分岐して各液滴吐出ヘッド20に供給される。
【0070】
ヘッド本体44は、平坦なノズル面45を有するノズル形成プレート46と、ノズル形成プレート46に連なる直方体形状の2連のポンプ部47とで構成されている。液滴吐出ヘッド20は、ヘッド本体44がサブキャリッジ29の下面から突出しており、ヘッド本体44の下面、すなわちワークWに平行に対峙するノズル面45には、2本のノズル列48が相互に平行に形成されている。
【0071】
各ノズル列48は、略主走査方向に延在しており、例えば180個のノズル49が等ピッチで並べられて構成されている。そして液滴吐出ヘッド20は、ポンプ部47の作用により各ノズル49のノズル孔から機能液滴をドット状に吐出する。特に図示しないが、ノズル孔の周囲の部分およびノズル面45は、撥機能液性を有するように表面処理され、例えば共析メッキ層が被膜されている。
【0072】
メンテナンス手段3は、液滴吐出ヘッド20を保全処理して、液滴吐出ヘッド20が機能液を適切に吐出できるようにするためのものであり、特に図4に示すように、架台11側にはフラッシングボックス71が配置され、機台12側には図示紙面の下側からワイピングユニット72、吸引ユニット73、重量測定ユニット74およびキャップクリーニングユニット75が配設されている。
【0073】
この場合、ワイピングユニット72、吸引ユニット73および重量測定ユニット74は、移動テーブル17上の共通ベース18に搭載されており、移動テーブル17により、メンテナンス位置に移動したヘッドユニット21に臨むようになっている。一方、キャップクリーニングユニット75は、機台12上に直接載置されており、後述する自身の保全用X・Y移動機構125により、吸引ユニット73に臨むようになっている。
【0074】
フラッシングボックス71は、吸着テーブル27を挟んで一対のものがX軸テーブル25に固定されており、各フラッシングボックス71は、複数の液滴吐出ヘッド20のフラッシング(予備吐出:全ノズル49からの機能液滴の捨て吐出)を受ける。具体的には、フラッシングボックス71は、描画動作中に使用されるものであり、主走査時にワークWと共に液滴吐出ヘッド20(ヘッドユニット21)に向かって移動し、フラッシングボックス71に臨んだ液滴吐出ヘッド20からフラッシングが順次(列ごとに)、定期的に行われる。
【0075】
ワイピングユニット72は、図1、図3および図4に示すように、移動テーブル17を介してX軸方向にスライド自在に構成されている。ワイピングユニット72は、液滴ミストが付着して汚れた各液滴吐出ヘッド20のノズル面45をワイピングシート(図示省略)により拭き取るものであり、このワイピング処理は、基本的に吸引ユニット73による液滴吐出ヘッド20の吸引処理の後で行われる。
【0076】
例えば、液滴吐出ヘッド20の吸引処理が完了すると、ワイピングユニット72は移動テーブル17により液滴吐出ヘッド20に臨む位置まで移動する。そして、ワイピングユニット72は、ロール状のワイピングシートを繰り出し、これを液滴吐出ヘッド20のノズル面45に摺接させてノズル面45を拭き取り、拭き取り後のワイピングシートを巻き取る。
【0077】
重量測定ユニット74は、液滴吐出ヘッド20の液滴吐出量(重量)をヘッド単位で測定することにより、液滴吐出ヘッド20における駆動電圧の適正化に資するものである。重量測定ユニット74は、12個の液滴吐出ヘッド20に対応して設けた12個の液滴受け容器78と、12個の液滴受け容器78を載置する共に共通ベース18に固定された載置台79と、を有している。
【0078】
そして、重量測定に際しては、重量測定ユニット74の直上部に臨む各液滴吐出ヘッド20から各液滴受け容器78に向けて所定回数液滴を吐出させる。その後、各液滴受け容器78を図外の電子天秤に移載して、各液滴受け容器78内の液滴の重量を測定する。
【0079】
吸引ユニット73は、液滴吐出ヘッド20のノズル面45に密着する保全キャップ91を有している。吸引ユニット73は、液滴吐出装置1の稼働時やマニュアル操作により、液滴吐出ヘッド20のノズル詰まり(ドット抜け)を防止・解消するために、保全キャップ91を介して液滴吐出ヘッド20から機能液を強制的に吸引する吸引処理(ヘッドクリーニング処理)を行う。また、吸引ユニット73は、非稼働時における液滴吐出ヘッド20のノズル孔からの機能液乾燥を防止するために、保全キャップ91により液滴吐出ヘッド20のノズル孔を気密に封止する保管処理を行う。
【0080】
吸引ユニット73は、図7に示すように、12個の液滴吐出ヘッド20に対応する12個の保全キャップ91をベースプレート92に組み込んだキャップユニット93と、キャップユニット93を昇降させる昇降機構94と、保全キャップ91を介して機能液の吸引を行う吸引ポンプ95と、各保全キャップ91と吸引ポンプ95とを接続する吸引用チューブ96と、を有している。
【0081】
保全キャップ91は、キャップ本体101と、キャップ本体101をベースプレート92に固定するキャップホルダ102と、で構成されている。図8に簡略的に示すように、保全キャップ91は、キャップ本体101内の底部に敷設した吸収材103と、吸収材103を押える枠状の吸収材押え106と、キャップ本体101の底部に形成した小孔104と、キャップ本体101の上端周縁部に取り付けたシールパッキン105と、を有している。小孔104は吸引用チューブ96に連通している。
【0082】
シールパッキン105は、保全キャップ91のキャップ表面に位置し、液滴吐出ヘッド20のノズル面45の周縁部に密着可能に構成され、これを封止する。すなわち、シールパッキン105が液滴吐出ヘッド20に対する保全キャップ91のシール部位となり、保全キャップ91とノズル面45とにより封止空間が構成され、液滴吐出ヘッド20のノズル孔が気密に封止される。
【0083】
吸引ポンプ95は、制御手段6に接続されている。昇降機構94は、エアーシリンダにより構成されており、制御手段6に接続されている。昇降機構94は、保全キャップ91を液滴吐出ヘッド20に密着させる封止位置と、保全キャップ91を液滴吐出ヘッド20から離間させる退避位置との間で、キャップユニット93を昇降(離接)させる。
【0084】
なお、昇降機構94を、吸引処理を行うキャップユニット93の比較的高い封止位置のほかに、保全キャップ91が液滴吐出ヘッド20から僅かに離間する比較的低い上昇位置にキャップユニット93を停止可能に構成することで、吸引ユニット73をフラッシングボックスとして機能させることもできる。
【0085】
液滴吐出ヘッド20の保管処理および吸引処理ではいずれも、保全キャップ91を封止位置に移動させ、シールパッキン105を介して保全キャップ91を液滴吐出ヘッド20に密着した状態で行われる。この状態で、保管処理では吸引ポンプ95の駆動を待機状態とするが、吸引処理では吸引ポンプ95を駆動する。吸引ポンプ95を駆動すると、小孔104や封止空間を介して液滴吐出ヘッド20には負圧がかかり、液滴吐出ヘッド20から機能液が吸引される。吸引した機能液は、吸収材103から吸引用チューブ96および排液用チューブ111から、排液タンク112に導かれる。なお、排液タンク112は、上記の大収容室14に収容されている(図3参照)。
【0086】
詳細は後述するが、少なくとも保管処理の実行前には、キャップクリーニングユニット75による保全キャップ91のクリーニング処理が実行されるようになっている。また、このクリーニング処理は、保管処理および吸引処理のヘッド保全処理と同様に、保全キャップ91が封止位置に移動した状態で行われる。
【0087】
キャップクリーニングユニット75は、吸引処理等により保全キャップ91に付着して残る機能液を除去するために、保全キャップ91に対し、通液洗浄処理と拭取り処理とから成るクリーニング処理を行うものである。
【0088】
キャップクリーニングユニット75は、図4に示すように、封止位置の保全キャップ91を封止するダミーヘッド121と(図8参照)、ダミーヘッド121を介して保全キャップ91内に洗浄液を通液してその内部を洗浄するキャップ内通液洗浄手段122と(図8参照)、保全キャップ91のシールパッキン105に付着した機能液を拭き取るキャップ拭取り手段123(図9参照)と、ダミーヘッド121およびキャップ拭取り手段123を一括保持するユニットキャリッジ124と、ユニットキャリッジ124を介してダミーヘッド121およびキャップ拭取り手段123をX・Y軸方向に移動させる保全用X・Y移動機構125と、を有している。
【0089】
保全用X・Y移動機構125は、図4に示すように、機台12上に設置されており、上記のX・Y移動機構23と同様に、保全用X軸テーブル85と、これに直交する保全用Y軸テーブル86とで構成されている。保全用X軸テーブル85は、ユニットキャリッジ124を搭載し、これをX軸方向に移動させる。保全用Y軸テーブル86は、保全用X軸テーブル85の一方の端部を搭載し、保全用X軸テーブル85を介してユニットキャリッジ124をY軸方向に移動させる。
【0090】
このように、保全用X・Y移動機構125は、ユニットキャリッジ124を介してダミーヘッド121およびキャップ拭取り手段123をそれぞれ、保全キャップ91の直上部に臨ませることができる。すなわち、保全用X・Y移動機構125が、請求項にいう封止用移動手段および拭取り用移動手段を構成している。
【0091】
ダミーヘッド121(封止部材)は、液滴吐出ヘッド20の特にヘッド本体44の形状を模して形成されており、ヘッド本体44のノズル面45に相当する下面が、保全キャップ91のシールパッキン105に密着可能に構成されている。すなわち、液滴吐出ヘッド20と保全キャップ91との封止関係と同様に、ダミーヘッド121に対する保全キャップ91のシール部位はシールパッキン105となり、ダミーヘッド121と保全キャップ91との間には封止空間が構成される(図8(a)参照)。
【0092】
ダミーヘッド121の下面は、保全キャップ91のシールパッキン105に密着する密着面131と、保全キャップ91の内部すなわち封止空間に面する封止面132と、で構成されている。封止面132には、その周縁部に沿って環状に、封止空間に洗浄液を給液する複数の洗浄ノズル133が形成されている(同図(b)参照)。このため、複数の洗浄ノズル133から封止空間に給液される洗浄液は、保全キャップ91の(キャップ本体101の)内部の隅々まで行き渡るようになっている。洗浄液により、保全キャップ91の内部は、これに付着する機能液を洗い落とされる。
【0093】
キャップ内通液洗浄手段122は、図8に示すように、ダミーヘッド121から封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液手段141と、保全キャップ91内の洗浄液を保全キャップ91から排液する排液手段142とを有している。
【0094】
洗浄液給液手段141は、洗浄液を大量に貯留した洗浄液タンク143と、洗浄液タンク143とダミーヘッド121とを接続する洗浄用チューブ144と、を有している。洗浄用チューブ144は、ダミーヘッド121の上部に繋ぎこまれている。洗浄液タンク143は、上記の大収容室14に収容され(図3参照)、ダミーヘッド121よりも低い位置に配置されている。これにより、自然状態におけるダミーヘッド121からの洗浄液の垂れが防止されている。
【0095】
排液手段142は、主として、保全キャップ91に接続した上記の吸引ポンプ95が兼ねており、吸引ポンプ95の駆動により、保全キャップ91内の洗浄液を吸引用チューブ96等を介して排液タンク112に導く。そして、ダミーヘッド121を保全キャップ91に密着した状態で吸引ポンプ95を駆動すると、封止空間を介してダミーヘッド121には負圧がかかり、ダミーヘッド121から吸引される洗浄液が、封止空間に給液されるようになっている。
【0096】
すなわち、保全キャップ91を組み込んだキャップユニット93を封止位置に上昇させてダミーヘッド121に密着させた後、吸引ポンプ95を駆動することで、保全キャップ91とダミーヘッド121との間の封止空間には、洗浄用チューブ144を介して洗浄液タンク143の洗浄液が給液されてゆく。またこれと同時に、保全キャップ91内の洗浄液は、吸引用チューブ96を介して保全キャップ91から排液タンク112に排液されてゆく。
【0097】
このように、吸引ポンプ95を所定時間駆動することで、封止空間には、洗浄液がダミーヘッド121から保全キャップ91の排液側に向かって通液するようになっている。この通液により、保全キャップ91内は洗浄され、キャップ本体101の内壁に付着した機能液が洗い落とされることはもとより、吸収材103に含浸している機能液も、洗浄液と共に排液される。
【0098】
この場合、保全キャップ91内に洗浄液を僅かに残した状態で、すなわち吸収材103に洗浄液を含浸させた状態で、吸引ポンプ95の駆動を停止するようにしている。これにより、その後のヘッド保全処理において、保全キャップ91と液滴吐出ヘッド20との間の封止空間を洗浄液の略飽和気体で満たすことができるため、特に保管処理における封止時間に関らず、ノズル孔からの機能液の気化を適切に抑制することができ、ノズル孔からの機能液乾燥を好適に防止することができる。
【0099】
12個の保全キャップ91に対する一連の通液洗浄処理では、先ず保全用X・Y移動機構125により、ダミーヘッド121を一つ目の保全キャップ91の直上部に臨ませる。このとき、ダミーヘッド121の下面は、液滴吐出ヘッド20のノズル面45と同一の高さレベルに位置しているが、ここで昇降機構94を駆動して、保全キャップ91を封止位置に上昇させ、ダミーヘッド121の下面に密着させる。その後、吸引ポンプ95を駆動して、封止空間に洗浄液を通液させて、保全キャップ91内を洗浄する。
【0100】
一つ目の保全キャップ91の通液洗浄処理後、昇降機構94を駆動して保全キャップ91を下降させると共に、次の保全キャップ91の位置にダミーヘッド121を臨ませて、同様に昇降機構94および吸引ポンプ95を駆動させることで、二つ目の保全キャップ91の通液洗浄処理が終わる。そしてこの動作を保全キャップ91の数分(12回)繰り返すことで、全ての保全キャップ91の通液洗浄処理が終了する。
【0101】
なお、上記の通液洗浄処理は、吐出手段2の駆動中(描画動作)に行われるため、ワーク処理のタクトタイムに影響を与えることはない。このため、本実施形態では、一つのダミーヘッド121を用いて、12個の保全キャップ91を1個ずつ順に通液洗浄処理している。もっとも、12個の保全キャップ91に対応して12個のダミーヘッド121および洗浄用チューブ144を用意し、12個の保全キャップ91を一括して通液洗浄処理してもよい。これによれば、昇降機構94および吸引ポンプ95の制御を簡単にすることができる。
【0102】
また、吸引ポンプ95で洗浄液給液手段141をも兼ねる本実施形態の構成に代えて、洗浄液タンク143内を加圧する洗浄液加圧機構を設け、洗浄液タンク143内の洗浄液を洗浄用チューブ144を介してダミーヘッド121に加圧送液するようにしてもよい。あるいは、開閉制御される開閉バルブを洗浄用チューブ144に介設すると共に、洗浄液タンク143をダミーヘッド121よりも高い位置に設け、洗浄液の供給時に開閉バルブを開放することにより、高さ水頭圧で洗浄液をダミーヘッド121に送液するようにしてもよい。この場合、洗浄液タンク143を上記のユニットキャリッジ124に搭載してもよい。
【0103】
キャップ拭取り手段123は、図9に示すように、柔軟性を有する布製の拭取りシート151と、拭取りシート151を保全キャップ91のシールパッキン105に押し付けるシート押付け機構152と、拭取りシート151を繰出し自在に供給する繰出し機構153と、繰り出した拭取りシート151を巻き取って回収する巻取り機構154と、を有している。繰出し機構153は、ロール状の拭取りシート151を繰出し自在に巻回した繰出リール155と、繰出リール155に軸着されこれを制動回転させるトルクリミッタ156と、を有している。
【0104】
巻取り機構154は、拭取りシート151を巻き取る巻取りリール157と、巻取りリール157を回転駆動させる巻取りモータ158とを有し、巻取りモータ158は、上記の制御手段6に接続されている。巻取りモータ158の回転により、拭取りシート151は、繰出リール155から繰り出されて走行を開始し、走行経路上のシート押付け機構152を経て、巻取りリール157に巻き取られる。すなわち、巻取り機構154は、拭取りシート151を走行経路に沿って送るシート送り機構を兼ねている。
【0105】
シート押付け機構152は、繰出し機構153と巻取り機構154との間に設けられ、拭取りシート151をシールパッキン105に押し付ける押付け部材161と、押付け部材161を昇降させるエアーシリンダなどのアクチュエータ162と、アクチュエータ162の動力を押付け部材161に伝達する動力伝達部163とを備えている。アクチュエータ162は制御手段6に接続されている。
【0106】
押付け部材161は、保全キャップ91を包含する十分な押付け面161aを有し、保全キャップ91との間で拭取りシート151を挟み込むようにして、拭取りシート151をシールパッキン105に押し付ける。これにより、拭取りシート151は、シールパッキン105に付着して残る機能液を拭き取り、機能液の汚染のないきれいなシールパッキン105となる。
【0107】
キャップ拭取り手段123による一連の拭取り処理は、基本的に、上記の通液洗浄処理後に行われるが、先ず保全用X・Y移動機構125により、キャップ拭取り手段123を保全キャップ91に臨ませる。ここでアクチュエータ162を駆動して押付け部材161を下降させ、送り停止状態の拭取りシート151をシールパッキン105に押し付ける。拭取り後、押付け部材161を上昇させ、拭取りシート151を保全キャップ91から離間させたところで、巻取りモータ158を駆動する。巻取りモータ158を駆動すると、拭取り済み部分が巻取りリール157に回収されると共に、押付け部材161の直下には、次の拭取り処理に供される未使用の拭取りシート151が臨む。
【0108】
なお、本実施形態では、1つ目の保全キャップ91の拭取り処理後には、次の保全キャップ91の拭取り処理のために、保全用X・Y移動機構125によりキャップ拭取り手段123を次の位置に移動させるものであるが、複数の保全キャップ91に対応して複数の押付け部材161を用意して、複数の保全キャップ91を一括して拭取り処理を行うようにしてもよい。
【0109】
また、本実施形態のように、保全キャップを1つずつ順に通液洗浄処理および拭取り処理する場合にあっては、これら両処理を併行して行ってもよい。すなわち、洗浄された1つ目の保全キャップ91に対し拭取り処理を実行するのに併行して、2つ目の保全キャップに対し通液洗浄処理を実行するようにしてもよい。
【0110】
制御手段6は、CPUを有して各手段の動作を制御する制御部を備えており、制御部は、制御プログラムや制御データを記憶していると共に、各種制御処理を行うための作業領域を有している。そして、制御手段6は、上記した各手段と接続されて液滴吐出装置1全体を制御している。
【0111】
例えば、ワークWに対して描画作業を行う場合に、制御手段6は、複数の液滴吐出ヘッド20の吐出駆動をそれぞれ制御すると共に、X・Y移動機構23によりワークWおよびヘッドユニット21の相対的な移動動作を制御する。また描画作業中には、メンテナンス手段3の吸引ユニット73やワイピングユニット72により、液滴吐出ヘッド20に対して吸引処理やワイピング処理が適宜行われる一方、この吸引処理の直後には、保全キャップ91に対してクリーニング処理が行われる。
【0112】
具体的には、保全キャップ91のクリーニング処理は、上述のように、キャップクリーニングユニット75と吸引ユニット73との協働により行われるが、先ず、保全用X・Y移動機構125によりダミーヘッド121を移動させて、全ての保全キャップ91を通液洗浄処理する。次いで、保全用X・Y移動機構125によりキャップ拭取り手段123を移動させて、全ての保全キャップ91を拭取り処理する。
【0113】
したがって、液滴吐出ヘッド20の吸引処理によって機能液で汚染された保全キャップ91を、きれいにすることができるため、さらに液滴吐出ヘッド20を吸引処理する場合においては、保全キャップ91の状態が液滴吐出ヘッド20に影響をおよぼすことがない。また、描画作業終了後の待機中に行われる液滴吐出ヘッド20の保管処理においても、保全キャップ91により、液滴吐出ヘッド20のノズル面45を洗浄液の略飽和気体に曝してノズル孔を保湿できるため、液滴吐出ヘッド20を適切に且つ安定して保管することができる。
【0114】
なお、吸引処理の頻度にもよるが、保全キャップ91のクリーニング処理は基本的に吸引処理後に行うことが好ましい。もっとも、吸引処理後においては、保全キャップ91のクリーニング処理を行うのに併行して、液滴吐出ヘッド20により描画作業が実行されている。
【0115】
次に、本発明の第2実施形態について、図10を参照して第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態では、保全キャップ91およびダミーヘッド121の構成が、第1実施形態のものと一部異なっている。保全キャップ91のキャップ表面は、液滴吐出ヘッド20に密着するシールパッキン105が取り付けられていると共に、シールパッキン105の外側に位置する部分が、ダミーヘッド121に密着する枠状のキャップ密着面171となっている。
【0116】
ダミーヘッド121の下面は、シールパッキン105に対し非接触状態でこれを囲繞し、キャップ密着面171に密着するキャップシール172(キャップシール部位)を有している。このため、同図(b)に示すように、ダミーヘッド121がキャップシール172を介して保全キャップ91に密着すると、ダミーヘッド121と保全キャップ91との間には封止空間が構成されると共に、複数の洗浄ノズル133を形成したダミーヘッド121の封止面132が、シールパッキン105および保全キャップ91の内部に非接触状態で臨むことになる。この場合、複数の洗浄ノズル133は、シールパッキン105の直上部に位置し且つシールパッキン105の外側まで位置するように、封止面132の周縁部に沿って環状に形成されている。
【0117】
本実施形態によれば、吸引ポンプ95を駆動すると、保全キャップ91とダミーヘッド121との封止空間に洗浄液が通液するが、このとき、保全キャップ91の内部の洗浄を行えると共に、洗浄液がシールパッキン105に直接流れ込むため、シールパッキン105の洗浄も同時に行うことができる。
【0118】
すなわち、キャップ内通液洗浄手段122が請求項にいう通液洗浄手段として機能し、保全キャップ91のクリーニング処理をシールパッキン105も含めて一括して行うことができる。このため、効率良く保全キャップ91をクリーニングすることができる一方、図9に示したキャップ拭取り手段123を省略することもできる。もっとも、最終処理として補完的に、キャップ拭取り手段123による拭取り処理を行ってもよい。
【0119】
なお、通液洗浄処理する際のダミーヘッド121や保全キャップ91の移動動作や、保全キャップ91内に洗浄液を僅かに残した状態で通液洗浄処理を終了することなどは、第1実施形態と同様であることはいうまでもない。また、いずれの実施形態も、複数の洗浄ノズル133の配置を限定するものでもない。
【0120】
ところで、本実施形態の液滴吐出装置1は、各種の電気光学装置(デバイス)の製造に用いることができる。すなわち、液晶表示装置、有機EL装置、PDP装置および電気泳動表示装置等の製造に適用することができる。もちろん、液晶表示装置等に用いるカラーフィルタの製造にも適用することができる。また、他の電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等を包含する装置が考えられる。そして、これらの電気光学装置を備えた電子機器、例えばフラットパネルディスプレイを搭載した携帯電話を提供することができる。
【0121】
そこで、この液滴吐出装置1を用いた製造方法を、液晶表示装置の製造方法および有機EL装置の製造方法を例に、簡単に説明する。
【0122】
図11は、液晶表示装置の断面図である。同図に示すように、液晶表示装置450は、上下の偏光板462、467間に、カラーフィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者の間に液晶組成物465を封入することにより構成されている。また、カラーフィルタ400および対向基板466間には、配向膜461、464が構成され、対向基板466の内側の面には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と画素電極463とがマトリクス状に形成されている。
【0123】
カラーフィルタ400は、マトリクス状に並んだ画素(フィルタエレメント)を備え、画素と画素の境目は、バンク413により区切られている。画素の1つ1つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのフィルタ材料(機能液)が導入されている。すなわち、カラーフィルタ400は、透光性の基板411(ワークW)と、遮光性のバンク413とを備えている。バンク413が形成されていない(除去された)部分は上記画素を構成し、この画素に導入された各色のフィルタ材料は着色層421を構成する。バンク413及び着色層421の上面には、オーバーコート層422及び電極層423が形成されている。
【0124】
そして、本実施形態の液滴吐出装置1では、バンク413で区切られて形成された画素内に、液滴吐出ヘッド20により、R・G・B各色の機能液を着色層形成領域毎に選択的に吐出している。そして、塗布した機能液を乾燥させることにより、成膜部となる着色層421を得るようにしている。また、液滴吐出装置1では、液滴吐出ヘッド20により、オーバーコート層422など各種の成膜部を形成している。
【0125】
同様に、図12を参照して、有機EL装置とその製造方法を説明する。同図に示すように、有機EL装置500は、ガラス基板501(ワークW)上に回路素子部502が積層され、回路素子部502上に主体を為す有機EL素子504が積層されている。また有機EL素子504の上側には、不活性ガスの空間を存して封止用基板505が形成されている。
【0126】
有機EL素子504には、無機物バンク層512aおよびこれに重ねた有機物バンク層512bによりバンク512が形成され、このバンク512により、マトリクス状の画素が画成されている。そして、各画素内には、下側から画素電極511、R・G・Bいずれかの発光層510bおよび正孔注入/輸送層510aが積層され、且つ全体がCaやAl等の薄膜を複数層に亘って積層した対向電極503で覆われている。
【0127】
そして、本実施形態の液滴吐出装置1では、R・G・Bの各発光層510bおよび正孔注入/輸送層510aの成膜部を形成するようにしている。また、液滴吐出装置1では、正孔注入/輸送層510aを形成した後に、液滴吐出ヘッド20に導入する機能液としてCaやAl等の液体金属材料を用いて、対向電極503を形成する等している。
【0128】
【発明の効果】
本発明の液滴吐出ヘッドの保全方法によれば、保全キャップのシール部位に付着し得る機能液を、拭取り部材による拭き取り後にあるいは洗浄液による洗浄後に、保全キャップを液滴吐出ヘッドのノズル面に密着させている。したがって、保全時において、保全キャップを介してノズル面に機能液が付着することがなく、ノズル面の撥機能液性を悪化させるなどの、液滴吐出ヘッドの吐出特性に悪影響をきたすことなく、機能液の性状等に関らず、保全キャップにより液滴吐出ヘッドを適切に保全することができる。
【0129】
本発明の保全キャップのクリーニング装置によれば、封止部材で保全キャップを封止し、その封止空間に洗浄液を通液させてシール部位を洗浄し、あるいは拭取り部材をシール部位に押し付けてこれに付着した機能液を拭き取ることができるため、保全キャップを液滴吐出ヘッドに密着させるヘッド保全処理を行う場合には、ノズル面には洗浄後あるいは拭取り後のシール部位が密着する。したがって、ヘッド保全処理において、機能液の性状等に関らず、保全キャップにより液滴吐出ヘッドを適切に保全することができる。
【0130】
本発明の液滴吐出装置によれば、上記の保全キャップのクリーニング装置を備えているため、非稼働時等において液滴吐出ヘッドを適切に保全することができ、その稼働時において、液滴吐出ヘッドからワークに対し機能液を適切に吐出することができる。また、液滴吐出ヘッドの劣化を極力抑えることができるため、装置の信頼性および生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る液滴吐出装置の外観斜視図である。
【図2】実施形態に係る液滴吐出装置の正面図である。
【図3】実施形態に係る液滴吐出装置の右側面図である。
【図4】実施形態に係る液滴吐出装置の一部を省略した平面図である。
【図5】実施形態に係るヘッドユニットの平面図である。
【図6】(a)実施形態に係る液滴吐出ヘッドの斜視図、(b)液滴吐出ヘッドの要部の断面図である。
【図7】実施形態に係る保全ユニットのヘッド保全機構の斜視図である。
【図8】(a)は、実施形態に係る保全ユニット(のヘッド保全機構およびキャップ内通液洗浄手段)を模式的に示す正面図であり、(b)は矢印A方向から見たダミーヘッドの平面図である。
【図9】実施形態に係る保全ユニットの拭取り手段を模式的に示す正面図である。
【図10】第2実施形態に係るダミーヘッドおよび保全キャップを模式的に示す正面図である。
【図11】実施形態の液滴吐出装置で製造する液晶表示装置の断面図である。
【図12】実施形態の液滴吐出装置で製造する有機EL装置の断面図である。
【符号の説明】
1 液滴吐出装置
2 吐出手段
3 メンテナンス手段
6 制御手段
20 液滴吐出ヘッド
23 X・Y移動機構
45 ノズル面
49 ノズル
73 吸引ユニット
75 キャップクリーニングユニット
91 保全キャップ
95 吸引ポンプ(吸引手段)
121 ダミーヘッド
122 キャップ内通液洗浄手段
123 キャップ拭取り手段
125 保全用X・Y移動機構(拭取り用移動手段、封止用移動手段)
141 洗浄液供給手段
142 排液手段
151 拭取りシート(拭取り部材)
152 シート押付け機構
153 繰出し機構
154 巻取り機構
172 キャップシール部位

Claims (27)

  1. 機能液を吐出する液滴吐出ヘッドのノズル面に保全キャップを密着し、当該保全キャップのシール部位によりノズル孔を気密に封止することで当該液滴吐出ヘッドを保全する液滴吐出ヘッドの保全方法において、
    前記液滴吐出ヘッドに前記保全キャップを密着する封止工程に先立ち、
    前記保全キャップのキャップ表面を封止し、この封止空間に洗浄液を通液して、少なくとも前記シール部位に付着した機能液を洗い落とす洗浄工程を、有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの保全方法。
  2. 前記洗浄工程は、前記封止空間に洗浄液を通液して、前記シール部位および前記保全キャップの内部に付着した機能液を一括して洗い落とすことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  3. 前記洗浄液の通液は、前記液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドであって、前記シール部位に対し非接触状態でこれを囲繞するキャップシール部位を有するものを用いて行われ、
    前記洗浄工程は、前記保全キャップのキャップ表面に対し、前記キャップシール部位を介して前記ダミーヘッドにより封止するキャップ封止工程と、
    前記ダミーヘッドと前記保全キャップとの間の封止空間に、当該ダミーヘッドから洗浄液を通液して洗浄を行う通液工程と、から成ることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  4. 機能液を吐出する液滴吐出ヘッドのノズル面に保全キャップを密着し、当該保全キャップのシール部位によりノズル孔を気密に封止することで当該液滴吐出ヘッドを保全する液滴吐出ヘッドの保全方法において、
    前記液滴吐出ヘッドに前記保全キャップを密着する封止工程に先立ち、
    前記保全キャップのシール部位に対し、拭取り部材を押し付けて当該シール部位に付着した機能液を拭き取る拭取り工程を、有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの保全方法。
  5. 前記封止工程に先立ち、
    前記保全キャップのキャップ表面を封止し、この封止空間に洗浄液を通液して、前記保全キャップの内部に付着した機能液を洗い落とすキャップ内洗浄工程を、更に有することを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  6. 前記キャップ内洗浄工程は、前記拭取り工程に先行して行われることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  7. 前記キャップ内洗浄工程は、前記液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドにより前記保全キャップのキャップ表面を封止するキャップ封止工程と、
    前記ダミーヘッドと前記保全キャップとの間の封止空間に、前記ダミーヘッドから洗浄液を通液して洗浄を行う通液工程と、から成ることを特徴とする請求項5または6に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  8. 前記通液工程は、前記ダミーヘッドから前記封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液工程と、
    前記洗浄液給液工程に連続し、前記保全キャップ内の洗浄液を排液する排液工程と、から成ることを特徴とする請求項3または7に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  9. 前記排液工程は、前記保全キャップ内に洗浄液を僅かに残した状態で終了することを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  10. 前記保全キャップは吸引手段に接続されており、
    前記洗浄液給液工程および前記排液工程のうち、少なくとも前記排液工程は、前記吸引手段を駆動することにより行われることを特徴とする請求項8または9に記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  11. 前記保全キャップは、吸引手段に接続され、前記液滴吐出ヘッドの全ノズルから機能液を吸引する吸引処理用のキャップ部材を兼ねていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの保全方法。
  12. 機能液を吐出する液滴吐出ヘッドを保全するためにそのノズル面に密着し、キャップ表面のシール部位によりノズル孔を気密に封止する保全キャップのクリーニング装置において、
    前記保全キャップのキャップ表面を封止する封止部材と、
    前記封止部材と前記保全キャップとの間の封止空間に洗浄液を通液し、少なくとも前記シール部位を洗浄する通液洗浄手段と、
    前記保全キャップに対し前記封止部材を相対的に臨ませる封止用移動手段と、を備えたことを特徴とする保全キャップのクリーニング装置。
  13. 前記封止部材は、前記シール部位に対し非接触状態でこれを囲繞し、前記キャップ表面に密着するキャップシール部位を有し、
    前記通液洗浄手段は、前記封止空間に洗浄液を通液し、前記シール部位および保全キャップの内部を洗浄することを特徴とする請求項12に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  14. 前記封止部材は、前記液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドからなり、
    前記通液洗浄手段は、
    前記ダミーヘッドから前記封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液手段と、
    前記保全キャップ内の洗浄液を当該保全キャップから排液する排液手段と、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  15. 前記排液手段は、前記保全キャップ内に洗浄液を僅かに残した状態で、駆動を停止することを特徴とする請求項14に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  16. 前記保全キャップに接続された吸引手段を更に有し、
    前記吸引手段は、前記洗浄液給液手段および前記排液手段を兼ねていることを特徴とする請求項14または15に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  17. 機能液を吐出する液滴吐出ヘッドを保全するためにそのノズル面に密着し、シール部位によりノズル孔を気密に封止する保全キャップのクリーニング装置において、
    前記保全キャップのシール部位に対し、拭取り部材を相対的に押し付けて、当該シール部位に付着した機能液を拭き取る拭取り手段と、
    前記保全キャップに対し前記拭取り手段を相対的に臨ませる拭取り用移動手段と、
    を備えたことを特徴とする保全キャップのクリーニング装置。
  18. 前記保全キャップのキャップ表面を封止する封止部材と、前記封止部材と前記保全キャップとの間の封止空間に洗浄液を通液し、当該保全キャップの内部を洗浄するキャップ内通液洗浄手段と、
    前記保全キャップに対し前記封止部材を相対的に臨ませる封止用移動手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項17に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  19. 前記拭取り手段は、前記キャップ内通液洗浄手段の駆動停止後、駆動を開始することを特徴とする請求項18に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  20. 前記封止部材は、前記液滴吐出ヘッドを模したダミーヘッドからなり、
    前記キャップ内通液洗浄手段は、前記ダミーヘッドから前記封止空間に洗浄液を給液する洗浄液給液手段と、
    前記保全キャップ内の洗浄液を当該保全キャップから排液する排液手段と、を有することを特徴とする請求項18または19に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  21. 前記排液手段は、前記保全キャップ内に洗浄液を僅かに残した状態で、駆動を停止することを特徴とする請求項20に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  22. 前記保全キャップに接続された吸引手段を更に有し、
    前記吸引手段は、前記洗浄液給液手段および前記排液手段を兼ねていることを特徴とする請求項20または21に記載の保全キャップのクリーニング装置。
  23. 前記拭取り部材は、シート状の部材からなり、
    前記拭取り手段は、
    前記拭取り部材を繰出し自在に巻回した繰出し手段と、
    前記拭取り部材の拭取り済み部分を巻き取って回収する巻取り手段と、
    前記繰出し手段および前記巻取り手段の間に設けられ、繰り出した前記拭取り部材を前記保全キャップのシール部位に相対的に押し付ける押付け機構と、
    を有することを特徴とする請求項17ないし22のいずれかに記載の保全キャップのクリーニング装置。
  24. 請求項12ないし23のいずれかに記載の保全キャップのクリーニング装置と、
    ワークに対し液滴吐出ヘッドを相対的に移動させるヘッド移動機構と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  25. 請求項24に記載の液滴吐出装置を用い、
    前記液滴吐出ヘッドから吐出した機能液により形成した成膜部を、前記ワークとなる基板上に有することを特徴とする電気光学装置。
  26. 請求項24に記載の液滴吐出装置を用い、
    前記液滴吐出ヘッドから機能液を吐出して、前記ワークとなる基板上に成膜部を形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  27. 請求項25に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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