JPH08187869A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH08187869A
JPH08187869A JP1870395A JP1870395A JPH08187869A JP H08187869 A JPH08187869 A JP H08187869A JP 1870395 A JP1870395 A JP 1870395A JP 1870395 A JP1870395 A JP 1870395A JP H08187869 A JPH08187869 A JP H08187869A
Authority
JP
Japan
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wiper
ink
print head
holder
carriage
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Pending
Application number
JP1870395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Asano
一也 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPH08187869A publication Critical patent/JPH08187869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16541Means to remove deposits from wipers or scrapers

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク吸収体をワイパの進退に連動してワイ
パに離間又は接触させることにより、ワイパのクリーニ
ング効果を高めたインクジェットプリンタを提供するこ
と。 【構成】 ワイパ15を前後移動可能なワイパホルダ1
2に取り付けて印字ヘッド10の移動面25に突出又は
退避可能とし、ワイパホルダ12の前後動により回動さ
れるアーム13にインク吸収体9を設け、ワイパホルダ
12が前進したときにはインク吸収体7がワイパ15か
ら離間し、ワイパホルダ12が後退したときにはインク
吸収体7をワイパ15の印字ヘッド10を拭き払った面
に接触させてワイパ15に付着した余剰インク26を吸
収させクリーニングするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット式の印
字ヘッドとその印字ヘッド上に堆積した余剰インク等を
拭き取るワイパ部材とを搭載するインクジェットプリン
タに関し、特に、ワイパ部材の印字ヘッドの移動面への
進退に連動してワイパ部材に接触又は離間する吸収体を
設けることにより、インクの飛散等を伴わずにワイパ部
材を確実にクリーニングするようにしたインクジェット
プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、ファクシミリやパソ
コン用プリンタ等のような、転送されてくる印刷情報に
基づいて紙やプラスチックシート等の被印刷体にドット
パターン画像を記録するプリンタ装置が使用されてい
る。これらのプリンタ装置の印字部分に搭載される印字
ヘッドの一種として、吐出口よりインクの小滴を吐出飛
翔させ、被印刷体に付着させて印刷を行うインクジェッ
ト式印字ヘッドがある。
【0003】インクジェット式印字ヘッドは、使用中に
余剰インクの液滴や乾燥インク、紙粉等の異物が吐出口
に付着して目詰まりすることによりインク吐出が不良と
なることがある。従って、これらを除去して良好な吐出
口状態に回復するための清浄化を定期的に行う必要があ
る。このため、印字ヘッドの吐出面を弾性を有するワイ
パ部材で拭き払って余分なインクや異物を除去するワイ
パ機構を印字ヘッドの移動経路に面して設け、定期的に
印字ヘッドをワイパ機構上へ移動させて清浄化するよう
にしている(以下、この動作を「ワイピング」とい
う)。ところで印字ヘッドをワイピングしたワイパ部材
には、印字ヘッドに堆積していた余剰インクや異物が付
着することになる。これを放置しておくと次回のワイピ
ングの際にワイパ部材から逆に印字ヘッドに余剰インク
が付着することもあるので、ワイパ部材自体をクリーニ
ングすることが望ましい。
【0004】従来のプリンタ装置でかかるワイパ部材の
クリーニング機構を備えた一例を図6に示す。図6のも
のでは、印字ヘッド71を搭載するキャリッジ72は、
図示しないプラテンローラと平行なガイド軸73上に移
動可能に設けられている。そしてキャリッジ72には、
印字ヘッド71の他に吸収材74が取り付けられてい
る。吸収材74は、インク吸収性の多孔質材料で構成さ
れ、印字ヘッド71の印字面と同一面に面するように設
けられている。そして、印字ヘッド71の印字面に相対
して非インク吸収性の弾性材料で構成されたワイパ75
と、ワイパ75を保持するホルダ76が設けられてい
る。ホルダ76は図中上下(矢印U)に移動可能とされ
ており、図中上向きに移動した状態ではワイパ75の先
端が印字ヘッド71の移動面に突出し、下向きに移動し
た状態では退避するように構成されている。図6は突出
した状態を示している。
【0005】図6のものでは、図中右方にキャリッジ7
2の待機位置があり、左方に印字ヘッド71がプラテン
ローラ上の印刷用紙と対面する印字領域がある。従っ
て、ホルダ76を図中上向きに移動させておいてキャリ
ッジ72を待機位置から立ち上げて印字領域へ向けて移
動させる(矢印T)と、印字ヘッド71の移動面に突出
しているワイパ75の先端により印字ヘッド71が拭き
払われて、ワイピングが行われる。そして更にキャリッ
ジ72を移動させると、キャリッジ72の吸収材74が
ワイパ75に当接し、印字ヘッド71からワイパ75に
移った余剰インク等が吸収材74に吸収されクリーニン
グされる。そして更にキャリッジ72を移動させると、
キャリッジ72は印字領域に進入して印刷を行う。図6
は、ワイピング後クリーニング前の状態を示している。
【0006】また、ホルダ76を図中下向きに移動させ
た状態では、ホルダ76を同様に移動させてもワイパ7
5が印字ヘッド71に接触せず、ワイピングは行われな
い。従って、通常時はワイパ75を退避させておき、印
字ヘッド10の吐出状態の悪化の程度により、ワイパ7
5を突出させてワイピングを行うことにより、印字ヘッ
ド71の耐久性を高めることができる。
【0007】ワイパ部材のクリーニング機構を備えた別
の従来例を図7に示す。図7のものでは、印字ヘッド8
1を搭載するキャリッジ82がガイド軸83上に移動可
能に設けられている点では図6のものと同様である。そ
して図7のものでは、ワイパ85を保持するホルダ86
は、ガイド軸83と平行なワイパ軸88に回転可能に取
り付けられている。そして、吸収材84はキャリッジ8
2ではなく、ワイパ軸88の下方にフレーム89に固定
して設けられている。そして吸収材84の直上に、非イ
ンク吸収性の非吸収材87が、フレーム89と一体に設
けられている。このうち印字ヘッド81と非吸収材87
とは、ホルダ86がワイパ軸88を軸として回転したと
きにワイパ85に接するように位置している。一方吸収
材84は、ワイパ85に接しないように位置している。
【0008】図7のものでは、キャリッジ82がワイパ
85の幅内に位置するときにホルダ86を回転させる
と、ワイパ85により印字ヘッド81がワイピングされ
る。そして更にホルダ86を回転させると、ワイパ85
が非吸収材87に接し、印字ヘッド81からワイパ85
に移った余剰インク等が非吸収材87に移りクリーニン
グされる。このとき、ワイパ85から非吸収材87に移
った余剰インク等は直下の吸収材84に流れ、そこで吸
収される。従って、ワイパ85にも非吸収材87にも余
剰インク等が堆積することがない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のプリンタでは、以下のような問題点があった。
まず、図6のプリンタの問題点を説明する。このプリン
タでのワイパ75のクリーニングは、キャリッジ72と
ともに動く吸収材74によりなされるので、ワイパ75
と吸収材74との作用時間はごく短時間である。このた
めクリーニングの十分な効果が得にくくワイパ75に余
剰インクが残留しやすい。このため結局、ワイパ75に
よる印字ヘッド71のワイピング効果が不十分となる。
また、クリーニング中にはワイパ75は吸収材74によ
り曲げられるので、クリーニングが終了してワイパ75
がまっすぐに戻るときに反動で余剰インクが周囲に飛散
する場合があり、汚染の原因となる。
【0010】次に、図7のプリンタの問題点を説明す
る。このプリンタでの印字ヘッド81のワイピングは、
キャリッジ82をガイド軸83に沿って移動させるのと
は別に、ホルダ86をワイパ軸88の回りに回転させる
必要がある。このため、キャリッジ82の駆動制御とホ
ルダ86の駆動制御とを並行して行う必要があり、制御
系が複雑になる。また、ワイパ85のクリーニングは、
ワイピング終了後に更にホルダ86をワイパ軸88の回
りに回転させることによりワイパ85を非吸収材87に
接触させて行うので、ホルダ86の駆動量は相当のもの
となり駆動負担が大きい。
【0011】また、ワイパ85の移動方向と印字ヘッド
81の移動方向とが直交しているので、ワイピング中に
も印字ヘッド81はワイパ85の幅方向に移動する。こ
のためワイパ85が印字ヘッド81の移動距離を見込ん
だ横幅を有する必要があり、装置が大きくなる。ワイピ
ング中はキャリッジ82を一旦停止させることとすれば
ワイパ85の横幅は必要でないがキャリッジ82の駆動
制御プログラムが複雑となる。尚、ワイピング位置をキ
ャリッジ82の待機位置にすることも考えられるが、イ
ンクジェットプリンタではワイパ機構とは別に印字ヘッ
ドの吐出口からインクを吸引するパージ機構を設け、パ
ージ機構の位置をキャリッジ82の待機位置にするのが
普通なので適当でない。
【0012】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、ワイパ部材に付着した余剰イン
クを吸収するインク吸収体をワイパ部材の印字ヘッドの
移動面への進退に連動してワイパ部材に離間又は接触さ
せることにより、ワイパ部材のクリーニング効果を高
め、かつ、余剰インクの飛散を防止したインクジェット
プリンタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明のインクジェットプリンタ(1)は、吐出口から
インクを被印刷体に吐出して印刷するインクジェット式
の印字ヘッドと、印字ヘッドを搭載すると共に被印刷体
の搬送ローラと平行な方向に移動可能なキャリッジと、
キャリッジの移動範囲内に設けられキャリッジの動きに
より印字ヘッドの吐出面を拭き払って余剰インクを除去
し吐出状態を回復させるワイパ部材とを有するインクジ
ェットプリンタにおいて、前記ワイパ部材を保持するワ
イパホルダと、前記ワイパホルダを前進又は後退させる
ことにより前記ワイパ部材を前記印字ヘッドの移動面に
突出又は退避させるワイパ移動手段と、前記ワイパ部材
に付着した余剰インクを吸収するインク吸収部材と、前
記インク吸収部材を保持するとともにワイパホルダの移
動に伴って移動されるアームとを有し、前記アームは、
前記ワイパホルダが前進したときに前記インク吸収部材
を前記ワイパ部材から離間させ、前記ワイパホルダが後
退したときに前記インク吸収部材を前記ワイパ部材の前
記印字ヘッドを拭き払った面に接触させることを特徴と
する構成とされる。
【0014】また、本発明のインクジェットプリンタ
(2)は、前記インク吸収部材の前記ワイパ部材に接触
した状態での先端位置が、前記ワイパ部材の先端位置よ
り前方にあることを特徴とする(1)の構成とされる。
【0015】
【作用】前記構成を有する本発明のインクジェットプリ
ンタ(1)では、ワイパ移動手段によりワイパホルダが
前進されると、ワイパ部材の先端が印字ヘッドの移動面
に突出する。このとき、アームが移動され、保持された
インク吸収体がワイパ部材から離間する。この状態でキ
ャリッジを被印刷体の搬送ローラと平行な方向に移動さ
せると、キャリッジの動きにより印字ヘッドの吐出面が
ワイパ部材により拭き払われて余剰インクが除去され
る。かくして印字ヘッドの吐出状態が回復される。
【0016】一方、ワイパ移動手段によりワイパホルダ
が後退されると、ワイパ部材の先端が印字ヘッドの移動
面から退避する。このときアームが移動され、インク吸
収体がワイパ部材の印字ヘッドを拭き払った面に接触す
る。このため、印字ヘッドの吐出面からワイパ部材に付
着した余剰インクがインク吸収体に吸収され、ワイパ部
材が清浄化される。この状態ではキャリッジが被印刷体
の搬送ローラと平行な方向に移動されてもワイパ部材に
よるワイピングはされない。
【0017】また、本発明のインクジェットプリンタ
(2)では、インク吸収部材がワイパ部材に接触した状
態では、ワイパ部材の吐出面を拭き払った面がインク吸
収部材に覆われ、ワイパ部材に付着した余剰インクがす
べてインク吸収体に吸収される。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係るインクジェットプリンタ
を具体化した実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に
説明する。まず、本実施例に係るインクジェットプリン
タ1の構成について図1乃至図3に基づき説明する。図
1にインクジェットプリンタ1の斜視図を示す。
【0019】図1において、インクジェットプリンタ1
の本体フレーム2における前部には手差し給紙部3が設
けられており、手差し給紙部3の後方で本体フレーム2
の上部には後述する印字ヘッド10を搭載するキャリッ
ジ9やワイパ15、パージ機構18等を内蔵するサブフ
レーム4が載置されている。サブフレーム4の上部後方
には、印刷用紙を複数枚貯蔵する給紙カセット5が脱着
可能に取り付けられている。ワイパ15は、印字ヘッド
10の吐出面を拭き払って余剰インクを除去するワイピ
ングを行うものであり、インク非吸収性の弾性部材であ
る。パージ機構18は、印字ヘッド10の劣化したイン
クを負圧により吸引して除去するものである。これらは
共に、印字ヘッド10の吐出状態が悪化したときにこれ
を回復させるものである。また、サブフレーム4の内部
には後述するプラテンローラ6が配置されている。
【0020】図2及び図3に、インクジェットプリンタ
1のキャリッジ9、ワイパ15及びそれらの周辺の平面
図を示す。キャリッジ9は印字ヘッド10を搭載してお
り、キャリッジ軸11に沿って移動可能とされている。
印字ヘッド10は、吐出口からインクを印刷用紙に吐出
して印刷を行うインクジェット式のヘッドである。番号
26で示すのは、印字ヘッド10に堆積した余剰インク
である。キャリッジ9の移動に伴う印字ヘッド10の移
動面を一点鎖線25で示す。キャリッジ軸11は、印刷
用紙を搬送するプラテンローラ6と平行に設けられてい
る。キャリッジ9をプラテンローラ6に対向する位置ま
で移動させると、プラテンローラ6上の印刷用紙に印字
ヘッド10により印刷することができる。
【0021】尚、図2に示した範囲より更に右方には、
キャリッジ9の待機位置が設けられている。待機位置
は、インクジェットプリンタ1に印刷指令が入力される
のを待つ間、プラテンローラ6上に印刷用紙を給排する
とき、等にキャリッジ9が待機する位置である。また、
印字ヘッド10を図1に示したパージ装置18で覆い、
負圧により印字ヘッド10内部の不良インクを吸引除去
するパージ動作を行う位置でもある。
【0022】ワイパ15は、前後方向(図中では上下方
向)に進退動可能なワイパホルダ12に取り付けられて
いる。ワイパホルダ12には孔20が形成されており、
孔20にはサブフレーム4に固定された突起19が挿通
されている。孔20の後端又は前端が突起19に当接す
ることにより、ワイパホルダ12の前進時、後退時の位
置が規制される。また、ワイパホルダ12の一側面には
ラック24が切られている。また、上面には、後述する
アーム13を回動させる突起22が形成されている。
【0023】そして、ワイパホルダ12を前後に移動さ
せるための駆動モータ14が設けられており、駆動モー
タ14の回転がモータギヤ16、伝達ギヤ17を介して
ラック24に伝達され、ワイパホルダ12は前後動す
る。図2は、ワイパホルダ12が前進した状態を示して
おり、この状態ではワイパ15の先端は印字ヘッド10
の移動面25に突出している。図3は、ワイパホルダ1
2が後退した状態を示しており、この状態ではワイパ1
5の先端は印字ヘッド10の移動面25から退避してい
る。通常時はこの退避状態とされ、後述するワイピング
動作を行う場合にのみ、図2の突出状態とされる。印字
ヘッド10の吐出面にはノンウェットコートが施されて
いるので、その耐久性の観点からワイピング回数を最小
限に抑えるためである。
【0024】ワイパホルダ12に近接してアーム13が
設けられており、その一端には多孔質部材で形成された
インク吸収体7が取り付けられている。アーム13は、
サブフレーム4に固定されたアーム軸21を中心に回動
可能とされている。アーム13のインク吸収体7が取り
付けられた端と反対側の端部には孔23が形成されてお
り、孔23にはワイパホルダ12の上面の突起22が挿
通されている。従ってワイパホルダ12の進退動に伴い
アーム13は回動する。ワイパホルダ12が前進したと
きには、アーム13は図中時計回りに回動し、図2に示
すようにインク吸収体7がワイパ15から離間する。イ
ンク吸収体7は、ワイパ15上の余剰インクを吸収除去
するクリーニングを行うものである。
【0025】一方、ワイパホルダ12が後退したときに
は、アーム13は図中反時計回りに回動し、図3に示す
ようにインク吸収体7がワイパ15に接触する。このと
きインク吸収体7は、プラテンローラ6と反対側からワ
イパ15に接近して接触する。また接触した状態では、
インク吸収体7の先端のほうがワイパ15の先端より少
し長い。従ってこの状態では、ワイパ15のプラテンロ
ーラ6と反対側の面の先端部分は、インク吸収体7で覆
われている。尚、このときインク吸収体7がワイパ15
を強く押して大きく変形させることがないように、ワイ
パホルダ12の後退量及びアーム13の形状が定められ
ている。
【0026】次に、本実施例に係るインクジェットプリ
ンタ1の作用を説明する。インクジェットプリンタ1の
基本的動作は、給紙カセット5又は手差し給紙部3から
供給された印刷用紙をプラテンローラ6により搬送しつ
つ、パソコン等からの指令信号に従いキャリッジ9及び
印字ヘッド10を駆動制御することにより、印刷用紙上
に文字や記号、図形等の印刷を行うことである。印刷を
実行する際には、プラテンローラ6により印刷用紙の印
刷される行が印字ヘッド10に対面する位置まで送られ
そこで停止される。そして、キャリッジ9が図2中プラ
テンローラ6に対向する位置で所定の印字速度で駆動さ
れ、その間に印字ヘッド10が指令信号に従いインクを
吐出して印刷がなされる。
【0027】ここで印字ヘッド10がインクジェット式
のヘッドであるため、印刷を実行しているとその吐出面
に余剰インク26が堆積して吐出状態が不良になる場合
がある。このためインクジェットプリンタ1では、印字
ヘッド10を定期的にワイパ15でワイピングするよう
にしている。そして、ワイピングによりワイパ15に付
着した余剰インク26をそのままにしておくと、次回の
ワイピングの際に逆にワイパ15からその余剰インク2
6が印字ヘッド10に移って吐出状態の回復が不十分と
なるので、ワイパ15から余剰インク26を除去するク
リーニングもなされる。以下、このワイピング及びクリ
ーニングについて説明する。
【0028】印字ヘッド10の吐出面に余剰インク26
が堆積して吐出状態が不良になると、ワイピングが必要
となる。その場合には、キャリッジ9をプラテンローラ
6に対面する位置から、図3中右向きに移動させる。こ
のときには図3に示すようにワイパホルダ12が後退し
てワイパ15が退避状態となっているので、ワイパ15
が印字ヘッド10に接触することはない。キャリッジ9
はワイパ15に対面する位置を越えて待機位置まで移動
され、そこで停止される。
【0029】ここで、駆動モータ14の駆動によりワイ
パホルダ12が前進され、図2の突出状態となる。そし
てキャリッジ9を図2中矢印の向きに移動させると、ワ
イパ15が印字ヘッド10の移動面25に突出している
ので、印字ヘッド10がワイパ15のプラテンローラ6
と反対側の面に接触し、弾性のあるワイパ15は撓む。
この状態を図4に示す。キャリッジ9が矢印の向きに更
に移動されると、印字ヘッド10上の余剰インク26が
ワイパ15により拭き取られ、印字ヘッド10の吐出状
態が回復される。そして余剰インク26はワイパ15の
プラテンローラ6と反対側の面の先端付近に付着する。
【0030】キャリッジ9が更に移動して印字ヘッド1
0がワイパ15を通過すればワイピングは終了する。ワ
イピングが終了したら、駆動モータ14を駆動してワイ
パホルダ12を後退させる。このとき、アーム13が回
動されインク吸収体7がワイパ15のプラテンローラ6
と反対側の面、即ち、ワイピングの際に印字ヘッド10
が接触した面に接触する。この面には、印字ヘッド10
から移った余剰インク26が付着しており、その余剰イ
ンク26はインク吸収体7に吸収される。この状態を図
5に示す。
【0031】このとき、インク吸収体7の先端のほうが
ワイパ15の先端より少し長く、ワイパ15の印字ヘッ
ド10を拭き払った面の先端部分がインク吸収体7で覆
われていることから、余剰インク26は残らずインク吸
収体7に吸収される。また、インク吸収体7は、次回の
ワイピングまでの間じゅうワイパ15に接触し続けるの
で、作用時間が長くインクの吸収が完全になされる。こ
うしてワイパ15のクリーニングがなされる。従って、
ワイパ15に余剰インク26が残留せず、清浄なワイパ
15で次回のワイピングをすることができる。また、こ
のときインク吸収体7は、ワイパ15を強く押して大き
く変形させることはないので、次回のワイピングのため
にワイパホルダ12を前進させインク吸収体7をワイパ
15から離間させるときでも、ワイパ15が反跳するこ
とはない。
【0032】以上詳細に説明したように、本実施例に係
るインクジェットプリンタ1では、キャリッジ9の動き
により印字ヘッド10の吐出面を拭き払う弾性体のワイ
パ15を設けたので、印字ヘッド10の吐出面に余剰イ
ンク26が堆積した場合には、キャリッジ9をワイパ1
5に対向する位置で移動させることにより印字ヘッド1
0をワイピングして余剰インク26を除去し、吐出状態
を回復させることができる。また、ワイパ15を、駆動
モータ14の駆動により前後方向に進退動されるワイパ
ホルダ12に取り付け、印字ヘッド10の移動面に対し
突出した状態と退避した状態とを変更できるようにした
ので、ワイピングをするとき以外はワイパ15を退避さ
せることにより、印字ヘッド10の吐出面に施されてい
るノンウェットコートの耐久性の向上が図られる。
【0033】また、ワイピング動作そのものはキャリッ
ジ9の移動のみによってなされるので、制御系が複雑に
なることもなく、またワイパ15が広い横幅を要して装
置が大型化することもない。また、ワイパホルダ12の
進退動に連動するアーム13の一端に多孔質性のインク
吸収体7を設け、ワイパ15が印字ヘッド10の移動面
から退避するときにはワイパ15の印字ヘッド10を拭
き払った面にインク吸収体7を接触させるようにしたの
で、印字ヘッド10をワイピングして余剰インク26が
付着したワイパ15からその余剰インク26が吸収除去
されクリーニングされる。このため、常に清浄なワイパ
15でワイピングを行うことができ、印字ヘッド10の
ワイピングの効果が安定して得られる。
【0034】また、インク吸収体7の先端をワイパ15
の先端より少し長くして、インク吸収体7がワイパ15
に接触したときにワイピングした面の先端部分が覆われ
るようにしたので、ワイパ15上の余剰インク26は残
らずインク吸収体7に吸収されワイパ15に残留しな
い。また、インク吸収体7はワイピング終了から次回の
ワイピングまでずっとワイパ15に接触し続け、吸収の
作用時間が長い。このためクリーニング効果が確実で、
ワイパ15を清浄な状態に維持することができる。ま
た、インク吸収体7がワイパ15に接触しているときで
も、ワイパ15は大きく変形されないので、インク吸収
体7がワイパ15から離間するときにワイパ15が反跳
せず、かつこのとき余剰インク26がワイパ15に残っ
ていないので、インクの飛散により周囲を汚染すること
がない。
【0035】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば前記実
施例では、キャリッジ9が待機位置からプラテンローラ
6上へ向けて移動するときに、ワイパ15のプラテンロ
ーラ6と反対側の面でワイピングを行うこととし、これ
に伴いインク吸収体7がワイパ15のプラテンローラ6
と反対側の面に接触するように構成したが、逆に、キャ
リッジ9がプラテンローラ6上から待機位置へ向けて移
動するときに、ワイパ15のプラテンローラ6側の面で
ワイピングを行うこととし、これに伴いインク吸収体7
がワイパ15のプラテンローラ6側の面に接触するよう
に構成してもよい。
【0036】また、ワイパホルダ12の移動手段として
駆動モータ14を設けその駆動によりワイパホルダ12
等を動かすようにしたが、例えばキャリッジ9の動きに
よりアクチュエートされるキック機構を設け、そのキッ
ク動をワイパホルダ12にリンクして進退動させるよう
にしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、印字
ヘッドの吐出面を拭き払って余剰インクを除去し吐出状
態を回復させるワイパ部材を、進退動が可能なワイパホ
ルダに保持して印字ヘッドの移動面への突出及び退避を
行うこととし、更に、ワイパホルダの進退動に連動する
アームにインク吸収部材を設け、ワイパ部材が印字ヘッ
ドの移動面から退避するときにはワイパ部材の印字ヘッ
ド吐出面を拭き払った面に接触させるようにしたので、
ワイピング実行によりワイパ部材に付着した余剰インク
はインク吸収部材に吸収され、清浄なワイパ部材で次回
のワイピングを行うことができる。このため、ワイピン
グによる印字ヘッドの吐出状態の回復効果が安定して得
られ、また、クリーニング後のワイパ部材の反動でイン
クが飛散することがない。
【0038】また、ワイパ部材に接触した状態でのイン
ク吸収部材の先端位置がワイパ部材の先端位置より前方
に位置するようにしたので、ワイパ部材の印字ヘッド吐
出面を拭き払った面の先端部分はインク吸収部材に覆わ
れ、余剰インクはすべてインク吸収部材に吸収されワイ
パ部材に残留せず、クリーニング効果が確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るインクジェットプリンタの外観
斜視図である。
【図2】ワイパが印字ヘッドの移動面に突出し、インク
吸収体がワイパから離間している状態を示す平面図であ
る。
【図3】ワイパが印字ヘッドの移動面から退避している
状態を示す平面図である。
【図4】キャリッジが移動して印字ヘッドのワイピング
をしている状態を示す図である。
【図5】インク吸収体によりワイパのクリーニングをし
ている状態を示す図である。
【図6】従来のインクジェットプリンタにおけるワイパ
のクリーニングを説明する図である。
【図7】別の従来のインクジェットプリンタにおけるワ
イパのクリーニングを説明する図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 7 インク吸収体 9 キャリッジ 10 印字ヘッド 12 ワイパホルダ 13 アーム 14 駆動モータ 15 ワイパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口からインクを被印刷体に吐出して
    印刷するインクジェット式の印字ヘッドと、印字ヘッド
    を搭載すると共に被印刷体の搬送ローラと平行な方向に
    移動可能なキャリッジと、キャリッジの移動範囲内に設
    けられキャリッジの動きにより印字ヘッドの吐出面を拭
    き払って余剰インクを除去し吐出状態を回復させるワイ
    パ部材とを有するインクジェットプリンタにおいて、 前記ワイパ部材を保持するワイパホルダと、 前記ワイパホルダを前進又は後退させることにより前記
    ワイパ部材を前記印字ヘッドの移動面に突出又は退避さ
    せるワイパ移動手段と、 前記ワイパ部材に付着した余剰インクを吸収するインク
    吸収部材と、 前記インク吸収部材を保持するとともに前記ワイパホル
    ダの移動に伴って移動されるアームとを有し、 前記アームは、前記ワイパホルダが前進したときに前記
    インク吸収部材を前記ワイパ部材から離間させ、前記ワ
    イパホルダが後退したときに前記インク吸収部材を前記
    ワイパ部材の前記印字ヘッドを拭き払った面に接触させ
    ることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記インク吸収部材の前記ワイパ部材に
    接触した状態での先端位置が、前記ワイパ部材の先端位
    置より前方にあることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
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