JP3018646B2 - インクジェット印刷装置のヘッドクリーニング装置 - Google Patents
インクジェット印刷装置のヘッドクリーニング装置Info
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Description
置のヘッドクリーニング装置に関するものである。
速く、また低騒音、カラー化が容易などの特徴を有し、
さらには構成が簡単で低価格化が期待できるオンデマン
ド方式のインクジェット印刷装置が実用化されてきてい
る。この種のインクジェットプリンタは、先端に複数個
のノズルを縦または斜めに並べて設けたインクジェット
ヘッドをプラテンに沿って往復移動させ、必要なノズル
からインク滴を噴出させることにより、前記プラテンに
セットされた印字用紙に印字を行うようになっている。
クジェットヘッドのノズル近傍にインクかすやゴミ等が
付着したり、インクジェットヘッドのインク流路内にエ
アーが溜ったりし、これに起因してノズルが詰まった
り、印字品質に悪影響を及ぼしたりすることがある。そ
こで、インクジェットヘッドの性能を維持するためにプ
ラテンの近傍にクリーニング機構を設け、定期的あるい
は必要に応じてインクジェットヘッドの清掃が行なわれ
ている。この清掃にはクリーニング用紙、布等が用いら
れ、これらクリーニング部材をインクジェットヘッドの
ノズル及びノズル近傍に押し付けながらインクかす等の
付着物を拭き取るようにして使用されていた。このクリ
ーニング部材は通常片面のみ使用し、片面を最後まで使
用した後は新品のクリーニング部材と交換しており、取
扱性の点でカセット構造をとるものもあった。
は小型化が進んでおり、クリーニング機構を配分可能に
するためのスペースは限られている。そのため、クリー
ニング部材の量も必然的に小量にせざるをえず、クリー
ニング能力は低下し、クリーニング部材の交換頻度が高
くなってしまうという問題点を有していた。本発明は、
上述した問題点を解決するためになされたものであり、
少ないスペースにて十分なクリーニング能力を確保する
ことが可能なインクジェット印刷装置のヘッドクリーニ
ング装置を提供することを目的としている。
に請求項1に記載の発明は、インクジェットヘッドのノ
ズルからインク滴を噴出させることにより、印字用紙に
印字を行う印刷装置において、インクジェットヘッドと
接触して清掃を行うシート状のクリーニング部材と、前
記クリーニング部材の一方の面を前記ヘッドに当接する
ように搬送し、ヘッドを清掃した後のクリーニング部材
を巻き取るクリーニング部材駆動機構とを有し、前記ク
リーニング部材駆動機構は、巻き取ったクリーニング部
材の表裏が反転されることにより、清掃に使用した面と
は異なる面が前記ヘッドに当接するようにクリーニング
部材を搬送可能としたものである。また、請求項2に記
載の発明は、インクジェットヘッドのノズルからインク
滴を噴出させることにより、印字用紙に印字を行う印刷
装置において、インクジェットヘッドと接触して清掃を
行うシート状のクリーニング部材と、前記クリーニング
部材が装填された供給軸と、前記供給軸から、一方の面
が前記ヘッドに当接するように搬送された後のクリーニ
ング部材を巻き取る巻き取り軸とを有し、前記クリーニ
ング部材、供給軸及び巻き取り軸はカセット部材に収納
され、 前記カセット部材は、前記供給軸から前記巻き
取り軸へのクリーニング部材の搬路中に、クリーニング
部材をヘッドに当接させるための窓部をクリーニング部
材の両面側に有し、前記カセット部材をヘッドに対して
反転装着することにより、既に清掃に使用した面とは異
なる面が前記ヘッドに当接するように前記クリーニング
部材が前記巻き取り軸からヘッド対向位置に供給される
ようにしたものである。
クリーニング部材駆動機構によって、クリーニング部材
の一方の面をインクジェットヘッドに当接するように搬
送し、インクジェットヘッドの清掃を行う。そして、ク
リーニング部材の片面を使用した清掃が終了した際に、
クリーニング部材の表裏を反転させれば、再度同じクリ
ーニング部材の未使用面にてインクジェットヘッドの清
掃が可能になる。また、請求項2に記載の発明の構成に
おいては、カセット部材をインクジェットヘッドに対し
て反転装着すれば、巻き取り軸に巻き取られたクリーニ
ング部材を、窓部を通してヘッドに当接するように供給
することができる。このため、カセット部材を反転装着
することにより、クリーニング部材の表裏を反転させる
ことができる。
参照して説明する。図1は本発明によるインクジェット
印刷装置(以下、プリンタという)の要部の構成を概略
的に示している。このプリンタ本体内には、印字用紙1
を受けるための例えばゴム製のプラテン2、及び、この
プラテン2との間に前記印字用紙1を挟むニップローラ
3が回転可能に設けられている。前記プラテン2は図示
していない紙送りモータやギア機構からなる紙送り機構
により矢印A方向に回転され、前記ニップローラ3との
間に挟んだ印字用紙1を順次送るようになっている。
用紙1に印字を行うインクジェットヘッド4が、インク
タンク7と共にキャリッジ8上に搭載されている。この
キャリッジ8は、前記プラテン2に沿って設けられた2
本のガイドバー5、6に摺動自在に取り付けられ、図示
されていないキャリッジ駆動機構により、ガイドバー
5、6に沿って移動可能となっている。また、プリンタ
本体内には前記プラテン2の右方に位置してクリーニン
グ機構9を配設するためのスペースが設けられ、ガイド
バー5、6はこのプラテン2の右方部位まで延びて設け
られている。
体内に図示しない制御装置が設けられ、前記紙送り機
構、インクジェットヘッド4の各ノズルの駆動機構、キ
ャリッジ駆動機構などを制御するようになっている。こ
れにより、インクジェットヘッド4が必要なノズルから
インク滴を噴出させつつ、キャリッジ駆動機構により横
方向に移動されることにより、前記プラテン2にセット
された印字用紙1に印字が実行される。また、一行の印
字が終了すると、前記紙送り機構により一行分だけ印字
用紙1が矢印A方向に送られるようになっている。
ッド4のノズル4a近傍には、インクかす、ゴミ等が付
着したり、インクジェットヘッド4のインク流路内にエ
アーが溜ったりして印字品質に悪影響を及ぼすことがあ
り、適宜にインクジェットヘッド4の清掃を行うことが
必要となる。本実施例では、前記プラテン2の図示右方
部位にクリーニング用紙12等が収められたクリーニン
グカセット11が配置され、クリーニング機構9によ
り、インクジェットヘッド4の清掃を行い得るようにし
ている。
9のクリーニングカセット11を説明する。クリーニン
グカセット11本体は上下、左右及び表裏がほぼ対称の
形をなし、このクリーニングカセット11内の巻取り軸
13aと巻取り軸13bの間でインクジェットヘッド4
と同高さの位置にクリーニング用紙12を露出させるク
リーニング用紙露出窓16a、16bが開けられてい
る。さらに、また、駆動ギヤ15a、15bが図1のモ
ータ10に連結されるように駆動ギヤ露出窓17a、1
7bが開けられている。
は、巻取り軸13a、13bの片側に巻取り軸13a,
13bを駆動させる駆動ギア15a、15bがそれぞれ
設けられ、この駆動ギア15a,15bはモータ10な
どからなる回転駆動機構に連結され、クリーニング用紙
12を、巻取り軸13bに巻き付ける方向に回転可能と
なっている。さらに、巻取り軸13aにはロール状に巻
かれた未使用のクリーニング用紙12が設置されてい
て、このクリーニング用紙12はガイド軸14を介して
インクジェットヘッドを清掃して巻取り軸13bへと導
かれる。使用後のクリーニング用紙12がすべて巻取り
軸13bへ導かれた場合、クリーニングカセット11を
表裏反転してクリーニング用紙12の未使用面を使用す
る。また、図3に示すように、クリーニング機構9はカ
セットの構造をとらなくとも巻取り軸13a、13bに
巻かれたクリーニング用紙12のみを取り外し、表裏反
転可能とした構造であってもよい。
の断面構成を示す。クリーニングカセット11(図4で
は、図示を省略)の窓に相対して位置する押し出しレバ
ー18は2つの凸部を持ち、インクジェットヘッド4の
ノズル4aに相対する位置及びその下方に各々の凸部が
くるように設けられている。また、押し出しレバー18
はソレノイド19と係合しており、ソレノイド19の動
きに伴いインクジェットヘッド4側に摺動可能となって
いる。
例では、例えばプリンタ本体への電源投入時にクリーニ
ング機構9がインクジェットヘッド4に対しワイプ動作
(インクジェット清掃)を行わせるようになっている。
即ち、プリンタ本体の図示しない電源スイッチがオン操
作されて電源が投入されると、まず、制御装置によりイ
ンクジェットヘッド駆動機構のモータに通電され、イン
クジェットヘッド4がクリーニング機構9の方向に移動
する。インクジェットヘッド4が所定位置に移動すると
ワイプ動作を行うために、まず、ソレノイド19に通電
される。同時に図示しない制御装置によりクリーニング
用紙12の回転駆動部であるモータ10にも通電され
る。これにより、押し出しレバー18はクリーニング用
紙12を介してインクジェットヘッド4の表面に押しつ
けられ、クリーニング用紙12が移動し始める。
ータ10に通電された後、インクジェットヘッド4は、
キャリッジ駆動機構により印字領域内に移動され、しか
る後、プラテン2に供給された印字用紙1に印字動作が
実行される。この場合、上述のクリーニング機構9の動
作により、以前にインクジェットヘッド表面に付着して
いたインクかす等の汚れが拭き取られているため、ノズ
ル4aが詰まるようなこともなく、高品質な印字が実行
されるようになる。
は、モータ10により順次巻取り軸13bへ巻取られて
いく。巻取り軸13aに巻かれていたクリーニング用紙
12の量が終了に近付くと、図示しないセンサにて検知
され、オペレータに知らせるための表示が行われる。こ
の表示により、オペレータはクリーニングカセット11
を所定の位置より取り出し、駆動ギア15bを駆動ギア
15aのあった位置にくるようにクリーニングカセット
11を表裏反転させた後、再度所定の位置に取り付け
る。これにより、未だ使用されていないクリーニング用
紙12の片面がインクジェットヘッド4と対向して配置
されるため、同じクリーニングカセット11で再度クリ
ーニング動作が可能な状態となる。クリーニング用紙1
2の両面がすべて使用されると、クリーニングカセット
11は新品の物と交換される。
求項1に記載の発明によれば、清掃に使用済みのクリー
ニング部材を、その表裏を反転してインクジェットヘッ
ドのクリーニングに再度使用できるようにしているの
で、少量のクリーニング部材を有効に活用することがで
き、少ないスペースであっても十分なクリーニング能力
を確保することが可能となる。また、請求項2に記載の
発明によれば、少量のクリーニング部材を有効に活用す
ることができ、少ないスペースで十分なクリーニング能
力を確保することができるという効果に加えて、カセッ
ト部材を反転させるだけでクリーニング部材の表裏を反
転させることができるため、クリーニング部材の表裏を
反転させる作業が簡単な作業で済むという効果がある。
置の概要を示した斜視図である。
を示した分解斜視図である。
示した分解斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 インクジェットヘッドのノズルからイン
ク滴を噴出させることにより、印字用紙に印字を行う印
刷装置において、 インクジェットヘッドと接触して清掃を行うシート状の
クリーニング部材と、 前記クリーニング部材の一方の面を前記ヘッドに当接す
るように搬送し、ヘッドを清掃した後のクリーニング部
材を巻き取るクリーニング部材駆動機構とを有し、前記クリーニング部材駆動機構は、巻き取ったクリーニ
ング部材の表裏が反転されることにより、清掃に使用し
た面とは異なる面が前記ヘッドに当接するようにクリー
ニング部材を搬送可能である ことを特徴とするインクジ
ェット印刷装置のヘッドクリーニング装置。 - 【請求項2】 インクジェットヘッドのノズルからイン
ク滴を噴出させることにより、印字用紙に印字を行う印
刷装置において、 インクジェットヘッドと接触して清掃を行うシート状の
クリーニング部材と、 前記クリーニング部材が装填された供給軸と、 前記供給軸から、一方の面が前記ヘッドに当接するよう
に搬送された後のクリーニング部材を巻き取る巻き取り
軸とを有し、 前記クリーニング部材、供給軸及び巻き取り軸はカセッ
ト部材に収納され、 前記カセット部材は、前記供給軸から前記巻き取り軸へ
のクリーニング部材の搬路中に、クリーニング部材をヘ
ッドに当接させるための窓部をクリーニング部材の両面
側に有し、 前記カセット部材をヘッドに対して反転装着することに
より、既に清掃に使用した面とは異なる面が前記ヘッド
に当接するように前記クリーニング部材が前記巻き取り
軸からヘッド対向位置に供給されるようにしたことを特
徴とするインクジェット印刷装置のヘッドクリーニング
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3255867A JP3018646B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | インクジェット印刷装置のヘッドクリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3255867A JP3018646B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | インクジェット印刷装置のヘッドクリーニング装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0564895A JPH0564895A (ja) | 1993-03-19 |
JP3018646B2 true JP3018646B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=17284682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3255867A Expired - Fee Related JP3018646B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | インクジェット印刷装置のヘッドクリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018646B2 (ja) |
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FR2832941B1 (fr) * | 2001-11-30 | 2004-09-24 | Gemplus Card Int | Nettoyage de tetes de jet de matiere |
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CN113580788B (zh) * | 2021-09-03 | 2023-05-16 | 北京世拓博图科技有限公司 | 打印出血位墨水清洁机构及卡式证件打印机 |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP3255867A patent/JP3018646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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