JP4222174B2 - インクジェット記録装置、及び、これに備えられたインクジェットヘッドのメンテナンス方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、及び、これに備えられたインクジェットヘッドのメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置、及び、これに備えられたインクジェットヘッドのメンテナンス方法に関する。
インクジェット記録装置において、ヘッドのノズル内での気泡の発生、ノズル内への粉塵の混入、インク溶剤の蒸発によるインク増粘などが原因で、ノズル内でインクの目詰まりが発生し、インク吐出性能が悪化することがある。そこでこのような事態を回避するため、インクジェット記録装置内には、ヘッドのノズルから上記のような異物を除去するメンテナンスユニットが設けられるのが一般である。例えばメンテナンスユニットとして、ヘッドのノズルが配列されたノズル面を覆ってノズルの乾燥を防止し、且つ、吸引ポンプなどに接続されて強制的にインクを排出させるパージキャップ、ノズル面を清掃するブレード、及び多孔質回転部材などを備えたものがある(特許文献1参照)。
特開2626805号公報(特に第8例、第28図)
しかしながら、ヘッドのノズル面に比較的多量のインクが付着したままでブレードによる拭き取り動作を行うと、装置内部にインクが飛翔したり、ヘッドの端にインクが溜まったりすることがある。このような場合、用紙や装置内部の各種部品にインクが付着してしまうことがあり、それぞれ印刷品質の悪化や機械的動作の不良を招く結果となる。
一方、多孔質部材によるインク吸収許容量には限界があり、限界を超えるとクリーニング性能が低下する。しかし、上記技術における多孔質部材による擦り動作の際には、ノズル面に比較的多量のインクが付着したままであるため、インク吸収許容量の限界に容易に達し、クリーニング性能が低下しやすいという問題がある。
本発明の目的は、ヘッドのメンテナンスにあたって、記録媒体や装置内部へのインクの付着を防止すると共に、ノズル面に付着したインクを効率よく除去することができるインクジェット記録装置、及び、これに備えられたインクジェットヘッドのメンテナンス方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の第1の観点によると、記録媒体を搬送する媒体搬送機構と、複数のノズルが配列されたノズル面が形成されており、媒体搬送機構によって搬送される記録媒体上にノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、メンテナンスユニットと、を備え、メンテナンスユニットが、複数の突起部を有し、ノズル面に付着しているインクを突起部に接触させて突起部間で受け取るインク受け取り部材と、ノズル面と接触することによってノズル面に付着しているインクを拭き取る第1のワイプ部材と、メンテナンスユニットを水平移動させる駆動機構と、を含み、第1のワイプ部材はインク受け取り部材のメンテナンスユニット水平移動方向の後方に配置され、水平移動の際に、インク受け取り部材が突起部の上端をノズル面に対して所定の微小な間隔に維持してノズル面に付着しているインクを受け取った後、第1のワイプ部材がノズル面に接触してノズル面に付着しているインクを拭き取るインクジェット記録装置が提供される。
本発明の第2の観点によると、インク受け取り部材に含まれる複数の突起部の上端をインクジェットヘッドのノズル面に対して所定の微小な間隔に維持させつつインク受け取り部材を水平移動させて、ノズル面に付着しているインクを複数の突起部に接触させることによって突起部間で受け取った後、インク受け取り部材の水平移動方向に対してインク受け取り部材の後方でノズル面と第1のワイプ部材とを接触させつつ第1のワイプ部材を水平移動させることによって、ノズル面に付着しているインクを第1のワイプ部材で拭き取るインクジェットヘッドのメンテナンス方法が提供される。
上記第1及び第2の観点によると、ヘッドのメンテナンスにあたって、第1のワイプ部材でノズル面に付着しているインクを拭き取る前に、予めインク受け取り部材によってノズル面に付着したインクのうちある程度を除去しておくことで、効率のよいインク除去を行うことができる。また、ヘッドのノズル面にインクが付着した状態でブレードによる拭き取りを行う場合などに問題となる、装置内部へのインクの飛翔や、ヘッドの端にインクが溜まったりする事態を回避することができる。したがって、記録媒体や装置内部へのインクの付着が防止される。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)の全体構成について説明する。本実施の形態のインクジェットプリンタ1は、4つのインクジェットヘッド2を備えたカラーインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタ1は、給紙部11(図中左側)および排紙部12(図中右側)を有し、装置内部には、給紙部11から排紙部12に向かって流れる用紙搬送経路が形成されている。
給紙部11のすぐ下流側には、一対の用紙送りローラ5a,5bが配置されており、記録媒体たる用紙が図中左方から右方へ送られるように構成されている。用紙搬送経路の中間部には、ベルト搬送機構(媒体搬送機構)13が設けられている。このベルト搬送機構13は、2つのローラ6,7と、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたループ状の搬送ベルト8と、を有する。
搬送ベルト8は、ウレタンを含浸したポリエステル基材とシリコンゴムとの二層構造であり、表面の搬送面側がシリコンゴムで構成されている。一対の用紙送りローラ5a,5bによって搬送されてくる用紙は、搬送ベルト8表面の搬送面上において押圧され、密着力により保持されながら、一方のベルトローラ6の図中時計回りの(矢印50の方向)への回転駆動によって搬送方向下流側(図中右側)に向けて搬送されていく。
用紙のベルトローラ6に対する挿入及び排出位置には、押さえ部材9a,9bがそれぞれ配置されている。押さえ部材9a,9bは、搬送ベルト8上の用紙が搬送面上から浮かないように、搬送ベルト8の搬送面に用紙を押し付けて搬送面上に確実に搬送させるためのものである。
用紙搬送経路に沿って搬送ベルト8の搬送方向下流側(図中右側)には、剥離機構10が設けられている。剥離機構10は、搬送ベルト8の搬送面上に密着力により保持されている用紙を当該搬送面から剥離して、右側の排紙部12側へ向けて送るように構成されている。
4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ下端にヘッド本体2aを有している。ヘッド本体2aは、それぞれが矩形断面を有しており、その長手方向が用紙搬送方向に垂直な方向(図1の紙面垂直方向)となるように互いに近接配置されている。つまり、このプリンタ1は、ライン式プリンタである。4つのヘッド本体2aの各底面は用紙搬送経路に対向しており、微小径を有する多数のノズル(図示せず)が配列されている。以下、インクジェットヘッド2の底面を「ノズル面2b」と称する。4つのヘッド本体2aのそれぞれからは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのインクが吐出される。
ヘッド本体2aは、ノズル面2bと搬送ベルト8の搬送面との間に少量の隙間が形成されるように配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。したがって、搬送ベルト8により搬送される用紙が4つのヘッド本体2aのすぐ下方側を順に通過する際、この用紙の上面(印刷面)に向けてノズルから各色のインクを吐出することで、用紙上に所望のカラー画像を形成できる。
ベルトローラ6・7および搬送ベルト8は、シャーシ52を含む昇降機構によって支持されている。したがって、後に詳述するメンテナンスユニット20が水平移動する際に、ベルトローラ6・7および搬送ベルト8は共にこの昇降機構によって昇降されることになる。
昇降機構を構成するシャーシ52は、その下方に配置された円筒部材53上に載置されている。円筒部材53は、その中心から外れた位置に取り付けられた軸54を中心として回転可能となっている。そのため、軸54の回転に伴って円筒部材53の上端高さが変化すると、それに合わせてシャーシ52が昇降する。メンテナンスユニット20が後述のように水平移動する際は、予め円筒部材53を適宜の角度回転させてシャーシ52、搬送ベルト8及びベルトローラ6・7を図1に示す位置から適宜の距離だけ下降させておく。これにより、メンテナンスユニット20のためのスペースが確保される(図3参照)。
搬送ベルト8によって囲まれた領域内には、インクジェットヘッド2と対向する位置、つまり上側にある搬送ベルト8の下面と接触することによって内周側からこれを支持するほぼ直方体形状(搬送ベルト8と同程度の幅を有している)のガイド51が配置されている。
次に、図2を参照しつつ、インクジェットプリンタ1に備えられた、インクジェットヘッド2をメンテナンスするためのメンテナンスユニット20の構成について説明する。図2は、図1を左側から見たヘッド、ベルト搬送機構、及びメンテナンスユニットを示す図である。つまり、メンテナンスユニット20は、図1においてベルト搬送機構13の奥側に配置されている。
メンテナンスユニット20は、後述のようにして水平移動可能なフレーム21を有する。このフレーム21内には、ヘッド2に近い側から順に、ブレード(第2のワイプ部材)43、ワイプローラ(第1のワイプ部材)41、インク受け取り部材30、及び、パージキャップ22が配置されている。
図2にはパージキャップ22が1つのみ示されているが、4つのインクジェットヘッド2のノズル面2bそれぞれ覆うことができるよう、4つのパージキャップ22が紙面垂直方向に並列している(図9参照)。パージキャップ22は、ゴム等の弾性体で形成されており、インクジェットヘッド2のノズル面2bを覆うように密着し、気密を保てるようになっている。これらパージキャップ22それぞれには、図示しないパージポンプが接続されており、パージキャップ22及びパージポンプによってパージ機構23が構成されている。このパージ機構23によって、後に詳述する「パージ動作」が行われるようになっている。なお、パージポンプは、フレーム21内に搭載されてもよいし、或いは、装置の適宜位置に設けられてもよい。
各パージキャップ22には2つのインク流出口23aが設けられている。後に詳述するパージ動作によって吸い出された異物混じりのインクは、インク流出口23aを通ってパージキャップ22の下側に配設された吸収体(図示せず)に吸収され、チューブ60を介して廃インク溜め61内へと移動され、廃インク溜め61内の吸収体62により吸収・保持される。
インク受け取り部材30は、並列した4つのヘッド2全体の幅より若干長い複数の薄板(突起部)44を備えている。各薄板44は、当該幅を覆うように、ヘッド2の配列方向(図2の紙面垂直方向)に沿って、互いに平行に配置されている。薄板44同士はヘッド2の長手方向(図2の紙面左右方向)に関して対向している。
ワイプローラ41は、円筒状であって、ノズル面2bと平行な軸部40、より詳細にはヘッド2の配列方向(図2の紙面垂直方向)に沿った軸部40に、回転可能に支持されている。ワイプローラ41の軸方向長さは、上記薄板44と同様に、並列した4つのヘッド2全体の幅より若干長い。ワイプローラ41は、インクを吸収可能な多孔性材料(例えば、ウレタン)からなる。
ブレード43は、上記薄板44及びワイプローラ41と同様に、並列した4つのヘッド2全体の幅より若干長く、ヘッド2の配列方向(図2の紙面垂直方向)に沿って配置されている。ブレード43は、ゴム等の可撓性材料からなる。
メンテナンスユニット20は、後述のメンテナンスが行われないとき、図2に示すように、ヘッド2から離れた「退避位置(非パージ位置)」にて静止している。このときフレーム21内におけるインク受け取り部材30以外の各部材22,41,43の上端は、この退避位置から4つのパージキャップ22がそれぞれ各インクジェットヘッド2のノズル面2bに対向した「パージ位置」への水平移動の際にヘッド2のノズル面2bに接触しないよう、ノズル面2bより若干下側に配置されている。一方、インク受け取り部材30は、圧縮バネなどにより弱い力で上方に付勢されていると共に、この付勢力によって、薄板44の両端に設けられたガイド部がヘッドホルダ15(図1参照)におけるノズル面2bの両側に接触するよう構成されている。これにより、薄板44の上端とヘッド2のノズル面2bとの間には僅かな隙間(例えば0.5mm)が常に形成されるようになっている。
なお、フレーム21は水平方向(図2の左右方向)にのみ移動可能で鉛直方向の高さは一定であるが、フレーム21内におけるインク受け取り部材30以外の各部材22,41,43はフレーム21に対して鉛直方向に移動可能である。これにより、後述のメンテナンスの際に、ヘッド2のノズル面2bとフレーム21内の各部材22,41,43との距離が適宜変更されるようになっている。一方、インク受け取り部材30は、フレーム21が水平移動する際、フレーム21に対して移動せず、上述した「退避位置」での状態(薄板44の上端とヘッド2のノズル面2bとの間に僅かな隙間(例えば0.5mm)が形成される状態)が維持される。
ここで、図9を参照し、メンテナンスユニット20を水平移動させる駆動機構75について説明する。図9は、メンテナンスユニットとこれに含まれる駆動機構とを示す上面図である。
メンテナンスユニット20に含まれる駆動機構75は、モータ70、モータプーリ70a、アイドルプーリ70b、タイミングベルト71、及びガイド軸72a,72bなどを有する。モータ70は、図中右側の本体フレーム58aに螺子などで取り付けられている。モータプーリ70aは、モータ70に接続されており、モータ70の駆動に伴って回転する。アイドルプーリ70bは、図中左側の本体フレーム58cに回転可能に支持されている。タイミングベルト71は、モータプーリ70aとこれと対になったアイドルプーリ70bと間に架け渡されるように巻回されると共に、メンテナンスユニット20のフレーム21の幅両側から突出した軸受部21aに接続されている。各ガイド軸72a,72bは、タイミングベルト71と平行に、図中左右に配置された本体フレーム58c,58a間に架け渡されるように、それぞれに螺子などで固定されている。ガイド軸72a,72bは、軸受部21aなどを介して、メンテナンスユニット20を幅両側から支持している。
このような構成においてモータ70が駆動すると、モータプーリ70aが正回転又は逆回転するのに伴ってタイミングベルト71が走行する。このタイミングベルト71の走行により、タイミングベルト71に軸受部21aを介して接続されたメンテナンスユニット20は、図9左方向又は右方向に、即ちパージ位置又は退避位置に向かう方向に、移動される。
次に、図10(a)及び図10(b)を参照し、メンテナンスユニット20に含まれる各部材22,30,41,43のより詳細な構成と、フレーム21内におけるインク受け取り部材30以外の各部材22,41,43の上下動について説明する。なお、以下に説明するフレーム21内におけるインク受け取り部材30以外の各部材22,41,43の上下動もまた、図9に示す駆動機構75によって実現されるものである。
メンテナンスユニット20を収容するフレーム21内には、フレーム21より内側においてパージキャップ22に対応するよう配置されたキャッププレート25が含まれる。
4つのパージキャップ22は、キャッププレート25に形成されたカム穴25bに軸22aが挿入されることで、支持されている。この軸22aは、フレーム21に形成された溝21bにも挿入されている。
インク受け取り部材30は、軸30aを介してフレーム21に支持されている。ワイプローラ41及びブレード43を保持するプレート42は、軸42aを介してフレーム21に取り付けられている。このプレート42にはカム穴42bが形成されており、このカム穴42bとフレーム21に形成された扇形穴21cとに、ワイプローラ41及びブレード43を上下させる作動軸45が挿入されている。
メンテナンスユニット20が図10(a)の右方向(図2においてヘッド2に向かう方向)に移動し、パージ位置(図4参照)に到達する直前に、キャッププレート25に設けられた突出部25aが、ヘッドホルダ15(図1参照)の下方に設けられた突起(図示せず)と当接する。この突起によりキャッププレート25の移動が制止された状態で、メンテナンスユニット20におけるキャッププレート25以外の部材を、さらに図10(a)右方向に移動させる。すると、フレーム21の移動に伴って、フレーム21に形成された溝21bに挿入された軸22aは、カム穴25bに沿って上方向に移動される(図10(b)参照)。パージキャップ22は、このような軸22aの移動に伴って上昇し、パージ位置においてその上端がヘッド2のノズル面2bに密着する。パージキャップ22は、図示しないバネにより上方に付勢されているためこのバネの圧力でノズル面2bに押圧される。また、パージ位置にて、軸22aがカム穴25bの右上端で係止されることで、フレーム21含むメンテナンスユニット20全体の移動が停止する。
一方、キャッププレート25に設けられた突出部25aがヘッドホルダ15の下方に設けられた突起に当接するのとほぼ同時に、ワイプローラ41及びブレード43を上下させる作動軸45が、図9右側に示す本体フレーム58aに取り付けられている金具55に当接する。この金具55により作動軸45の移動が制止された状態で、フレーム21などをさらに図10(a)右方向に移動させる。すると、作動軸45は、カム穴42bと扇形穴21cとの両方に挿入された状態で、フレーム21に対して図左方向に移動される(図10(b)参照)。このような作動軸45の移動に伴って、ワイプローラ41及びブレード43を保持するプレート42は軸42a中心に反時計回りに回転する。このとき、インク受け取り部材30は移動しない。したがって、パージ位置において、インク受け取り部材30に備えられた各薄板44はその上端とノズル面2bとの間に僅かな隙間(例えば0.5mm)が形成された位置に、ワイプローラ41はその上端がノズル面2bとほぼ同じ高さに、そしてブレード43はノズル面2bと接触したとき撓むようにその先端が若干ノズル面2bより上側に、それぞれ配置される。
パージ位置において後述のパージ動作が行われた後、メンテナンスユニット20が退避位置に向けて図10(b)の左方向(図2においてヘッド2から離れる方向)に移動を開始した直後、キャッププレート25の突出部25aとヘッドホルダ15の下方に設けられた突起(図示せず)との係止が解除される。カム穴25bを含むキャッププレート25は図示しないバネにより図中左方向に付勢されているため、キャッププレート25は左方向に移動し、軸22aがカム穴25bに沿って移動する。これにより、パージキャップ22が下降し、図10(a)に示す退避位置における状態と同じ状態に戻る。
一方、突出部25aとヘッドホルダ15の下方に設けられた突起との係止が解除されても、ワイプローラ41、及びブレード43は、図10(b)に示す状態を保ったままとなる。これは、ワイプローラ41及びブレード43を支持する作動軸45が、プレート42に形成されたカム穴42bの左方に押圧された状態で、図示しないバネにより上側に付勢されているためである。その後、メンテナンスユニット20がさらに移動し、退避位置に達する直前に、図9中央に示す本体フレーム58bに取り付けられている金具56に作動軸45が当接する。金具56により作動軸45の移動が制止された状態で、フレーム21などをさらに図10(b)左方向に移動させる。すると、作動軸45は、カム穴42b及び扇形穴21cに挿入された状態で図右方向に移動される。そして、退避位置に達すると同時に、ワイプローラ41及びブレード43は図10(a)に示す下降した状態となる。
次に、メンテナンスユニット20によるインクジェットヘッド2のメンテナンス方法について説明する。メンテナンスユニット20によるメンテナンスは、プリンタ1の最初の使用の際にインク供給源(図示しないインクカートリッジ)からインクジェットヘッド2に対しインクを導入するとき、所定時間プリンタ1を使用しなかった後に再び使用するとき、所定枚数の用紙への印刷を終了したとき、等に行われる。
なお、以下に参照する図3〜図8では、図2に示すチューブ60、廃インク溜め61、及び吸収体62を省略する。
メンテナンスユニット20によるヘッド2のメンテナンスを行う場合は予め、図3に示すように、ベルト搬送機構13を上述した昇降機構によって下方のノズル面2bから離隔した「非搬送位置」に移動させる。そして、退避位置にあるメンテナンスユニット20は、図9に示す上述した駆動機構75によって、インクジェットヘッド2とベルト搬送機構13との間に形成された空間へと割り込むように、ヘッド2に向かって図中右側に水平に移動される。
そして、メンテナンスユニット20はパージ位置に配置される(キャップ配置ステップ)。このとき、上述したように、パージキャップ22は上昇してその上端がノズル面2bに密着した状態になり、ワイプローラ41及びブレード43は共にフレーム21に対して移動されてその上端がノズル面2bに対して所定位置をとる(図4参照)。
メンテナンスユニット20はパージ位置にて一旦停止し、ここでパージキャップ22によるパージ動作が行われる(パージステップ)。パージ動作を行う場合、図4に示すようにパージキャップ22がインクジェットヘッド2のノズル面2bを覆った状態で、上述のパージポンプ(図示せず)を駆動し、ノズルに吸引力を作用させる。この結果、粉塵や気泡混じりのインク、増粘インクなどがノズル内から吸い出されると共に、インクジェットヘッド2内に形成されたインク流路がインクカートリッジからのインクで充填される。なお、吸い出されたインクは、上述のように、図2に示す廃インク溜め61に廃棄される。
パージステップ終了後、メンテナンスユニット20が退避位置に向けて図中左方向へと移動を開始すると、上述したように、パージキャップ22はその上端がインクジェットヘッド2のノズル面2bより若干下側になるよう下降する(図5参照)。この結果、パージキャップ22で覆われていたインクジェットヘッド2のノズル面2bが露出される。インクジェットヘッド2のノズル面2bには、図5に示すように、ノズルから吸い出されたインクが液滴状に付着することがある。
なお、このときインク受け取り部材30、ワイプローラ41、及びブレード43は、上述したように、図4に示す状態を保ったままである。
その後、メンテナンスユニット20はさらに退避位置に向けて移動していく。この移動に伴ってインク受け取り部材30、ワイプローラ41、及び、ブレード43が順にヘッド2のノズル面2bに対向し、各部材それぞれによってインク受け取りステップ、第1の拭き取りステップ、及び第2の拭き取りステップが行われていく。
図6は、インク受け取り部材30によるインク受け取りステップが行われている状態を示す図である。このとき、インク受け取り部材30における各薄板44の上端は、インクジェットヘッド2のノズル面2bに対して接触せずに所定の微小な間隔(例えば0.5mm)をおいて近接している。インクジェットヘッド2のノズル面2bに付着しているインクのうち比較的大きな液滴は、インク受け取り部材30に含まれる互いに平行に隣接配置された複数の薄板44とノズル面2bとの非接触状態において、薄板44に接触する。これにより、当該大きな液滴は薄板44の間に移動することになる(インク受け取りステップ)。
図7は、メンテナンスユニット20が図6の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ワイプローラ41による第1の拭き取りステップが行われている状態を示す図である。ワイプローラ41は、上述のようにノズル面2bに弱い力で押圧されているので、ノズル面2bに対向する位置に至るとこのノズル面2bと接触する。また、軸部41に回転可能に支持されていることから、ノズル面2bに接触しているときにメンテナンスユニット20の移動に伴って図中矢印で示す反時計回りに回転する。このようにして、ノズル面2bに付着しているインクのうちインク受け取り部材30で除去されなかった小さ目の液滴が拭き取られる(第1の拭き取りステップ)。また、ワイプローラ41は上述のようにインクを吸収可能な多孔性材料からなるので、拭き取られたインクはワイプローラ41表面から内部へと吸収される。
図8は、メンテナンスユニット20が図7の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ブレード43による第2の拭き取りステップが行われている状態を示す図である。ブレード43は、上述のようにその上端が若干ノズル面2bより上側にあるので、ノズル面2bに対向する位置に至ると、このノズル面2bと撓みながら接触する。このようにして、ブレード43は、ノズル面2bに付着したインクを掻き取っていく。これにより、ノズル面2bに付着しているインクのうちワイプローラ41でも除去されなかった小さ目の液滴が拭き取られる(第2の拭き取りステップ)。
以上述べたように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1によると、ヘッド2のメンテナンスにあたって、ワイプローラ41でノズル面2bに付着しているインクを拭き取る前に、予めインク受け取り部材30によってノズル面2bに付着したインクのうちある程度を除去しておくことで、効率よくインクが除去される。また、ヘッド2のノズル面2bにインクが付着した状態でブレード43による拭き取りを行う場合などに問題となる、装置内部へのインクの飛翔や、ヘッド2の端にインクが溜まったりする事態を回避することができる。したがって、用紙や装置内部へのインクの付着が防止される。
また、本実施形態のメンテナンスユニット20は、ノズルからインクを吸い出すパージキャップ22を含んでおり、パージ動作が行われた後に、インク受け取り部材30によるインク受け取りが行われる構成となっている。特にパージ動作が行われた後はノズル面2bに大きな液滴のインクが付着しやすく、このような場合にワイプローラ41又はブレード43による拭き取りを行う前にインクをインク受け取り部材30で受け取って除去しておくことで、上述した用紙や装置内部へのインクの付着防止という効果をより効果的に発揮することができる。
また、ベルト搬送機構13の搬送位置と非搬送位置との間の移動に連動して、メンテナンスユニット20は図9に示す駆動機構75によって退避位置とパージ位置との間を移動するように駆動されるようになっている。これは、上述の実施形態のようにライン式プリンタ1に好適な構成である。
また、メンテナンスユニット20は、ヘッド2の長手方向(図2における左右方向)に沿って移動されるようになっている。これにより、ヘッド2の短手方向(図1における左右方向)に沿ってメンテナンスユニット20が移動する場合において懸念されるインクの混色の問題、ヘッド2の短手方向側面にインクが溜まりやすい問題などを回避することができる。
また、インク受け取り部材30に含まれる複数の薄板44は、互いに平行に、且つ、メンテナンスユニット20の移動方向と直交する方向に沿って配置されている。このような比較的簡単な構成で、各薄板44の間で受け取り、ノズル面2bに付着しているインクを効率よく除去することができる。
また、ワイプローラ41が多孔性材料からなり、第1の拭き取りステップにおいてワイプローラ4はノズル面2bに付着したインクを吸収するので、ローラ表面に多量のインクを残留させることなく、効率のよいインク除去が行える。
また、ワイプローラ41がノズル面2bと平行な軸部40を中心に回転可能であって、第1の拭き取りステップにおいて、メンテナンスユニット20の移動に伴って、ワイプローラ41がノズル面2bに接触しながら回転する。さらに、このワイプローラ41は、回転により比較的汚れの少ない面がヘッド2のノズル面2bに接触することになるので、効率のよいインク除去を行うことができる。
また、ワイプローラ41がインク受け取り部材30に対してパージキャップ22とは反対側に配置されていることから、パージキャップ22によるパージステップ、インク受け取り部材30によるインク受け取りステップ、ワイプローラ41による第1の拭き取りステップ、がこの順番で行われるようにメンテナンスユニット20を移動させるのが容易である。さらに、ブレード43がワイプローラ41に対してインク受け取り部材30とは反対側に配置されていることから、パージステップ、インク受け取りステップ、第1の拭き取りステップ、そしてブレード43による第2の拭き取りステップ、がこの順番で行われるようにメンテナンスユニット20を移動させるのが容易である。
また、メンテナンスユニット20はブレード43をさらに備えており、ワイプローラ41による第1の拭き取りステップの後にブレード43による第2の拭き取りステップが行われるように構成されている。これにより、一層効率良くインクを除去することができ、拭き残しを防止すると同時にノズルのメニスカスを正常に維持することができる。特に、比較的多量のインクがノズル面2bに付着している場合にブレード43を用いて拭き取りを行うと、装置内部にインクが飛翔したり、ヘッドの端にインクが溜まったりすることがあるが、本実施の形態ではブレード43による拭き取りを行うときにワイプローラ41によりインクがある程度既に除去されているので、このような問題を軽減することができる。
また、ブレード43がノズル面2bに付着しているインクを掻き取るものであることから、ワイプローラ41による拭き取りでも残ってしまったインクを効果的に掻き取って、ノズル面2bから除去することができる。
また、ブレード43が可撓性材料からなるので、図8に示すように撓みながらノズル面2bに隙間なく密着して、インクの拭き取りを効率よく行うことができる。したがって、インクの拭き残しを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、ブレード43は、インクの掻き取りが可能であれば、可撓性材料からなるのに限定されない。さらに、ブレード43のようにインクの掻き取りが可能な部材に限定されず、インク拭き取り動作を行える適宜の部材を用いて第2の拭き取りステップを行ってよい。
また、メンテナンスユニット20において、ブレード43、ワイプローラ41、インク受け取り部材30、パージキャップ22、という順に配置されるのに限定されない。つまり、各部材の配置によらず、メンテナンスユニット20が、パージステップ、インク受け取りステップ、第1の拭き取りステップ、第2の拭き取りステップ、が順に行われるように移動されればよい。
また、ブレード43などで第2の拭き取りステップを行わず、インク受け取り部材30によるインク受け取りステップの後にワイプローラ41による第1の拭き取りステップを行うだけでもよい。
また、第1の拭き取りステップのときに用いる部材は、軸部40を有してノズル面2bに接触しながら回転するワイプローラ41に限定されず、ノズル面2bに接触することによってノズル面2bに付着しているインクを拭き取ることができるものであれば、その他様々な部材を用いてよい。また、このとき用いる部材は、インクを吸収可能な多孔性材料からなるのに限定されない。
また、インク受け取り部材30における複数の薄板44の配置は、メンテナンスユニット20の移動方向と直交する方向に限定されず、また、それらの対向する方向はメンテナンスユニット20の移動方向に限定されない。さらに、インク受け取り部材30は複数の薄板44で構成されるのに限定されず、例えば針状部材を多数立設して剣山状としてもよい。さらに、先端がY字状に分岐した針状の部材を多数用いてインク受け取り部材30を構成することで、インクを受け取る性能を向上させることも可能である。さらに、インク受け取り部材30における突起部の隙間に適宜の吸引手段を連結することで、インク受け取り部材30のインク受け取り許容量を増大させることができる。この吸引手段は、上述のパージポンプと共通としてもよい。即ち、パージポンプをインク受け取り部材30に連結しても良い。こうすることで、構成の簡素化を図ることができる。
また、メンテナンスユニット20がヘッド2の長手方向に沿って移動するのに限定されず、ヘッド2の幅方向(図1における左右方向)に移動してもよい。
また、ベルト搬送機構13は搬送位置と非搬送位置との間で移動可能であることに限定されず、固定されていてもよい。さらに、メンテナンスユニット20を移動させるのではなく、ヘッド2を移動させてメンテナンスを行ってよい。このような構成は、固定されたインクジェットヘッド2に対して用紙を搬送して印刷する上述の実施形態のようなライン式とは異なる、用紙を搬送するとともにそれと垂直な方向にヘッド本体を往復移動させて印字するシリアル式プリンタの場合に適用可能である。つまり、本発明は、ライン式プリンタに限定されず、シリアル式プリンタにも適用することができる。
また、本発明は、インクジェットプリンタに限定されず、例えばインクジェット式のファクシミリやコピー機にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタを示す正面図である。 図1を左側から見たヘッド、ベルト搬送機構、及びメンテナンスユニットを示す図である。 ベルト搬送機構が搬送位置から非搬送位置へと移動した後、図2のメンテナンスユニットが退避位置からパージ位置に向けて移動し始める状態を示す図である。 パージステップが行われている状態を示す拡大図である。 パージステップ終了後、インクジェットヘッドの下面に多量のインクが付着している状態を示す図である。 インク受け取り部材によるインク受け取りステップが行われている状態を示す図である。 メンテナンスユニットが図6の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ワイプローラによる第1の拭き取りステップが行われている状態を示す図である。 メンテナンスユニットが図7の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ブレードによる第2の拭き取りステップが行われている状態を示す図である。 メンテナンスユニットとこれに含まれる駆動機構とを示す上面図である。 (a)は、メンテナンスユニットの各部材のフレーム内での動作の説明図であって、メンテナンスユニットが退避位置にあるときの状態を示す。(b)は、メンテナンスユニットにおける各部材のフレーム内での動作の説明図であって、メンテナンスユニットがパージ位置にあるときの状態を示す。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
2 インクジェットヘッド
2b ノズル面
13 ベルト搬送機構
20 メンテナンスユニット
22 パージキャップ
30 インク受け取り部材
41 ワイプローラ(第1のワイプ部材)
43 ブレード(第2のワイプ部材)
44 突起部
75 駆動機構

Claims (19)

  1. 記録媒体を搬送する媒体搬送機構と、
    複数のノズルが配列されたノズル面が形成されており、前記媒体搬送機構によって搬送される記録媒体上に前記ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    メンテナンスユニットと、を備え、
    前記メンテナンスユニットが、
    複数の突起部を有し、前記ノズル面に付着しているインクを前記突起部に接触させて前記突起部間で受け取るインク受け取り部材と、
    前記ノズル面と接触することによって前記ノズル面に付着しているインクを拭き取る第1のワイプ部材と
    記メンテナンスユニットを水平移動させる駆動機構と、を含み、
    前記第1のワイプ部材は前記インク受け取り部材のメンテナンスユニット水平移動方向の後方に配置され、
    前記水平移動の際に、前記インク受け取り部材が前記突起部の上端を前記ノズル面に対して所定の微小な間隔に維持して前記ノズル面に付着しているインクを受け取った後、前記第1のワイプ部材が前記ノズル面に接触して前記ノズル面に付着しているインクを拭き取ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記メンテナンスユニットは、前記ノズルからインクを吸い出すパージキャップをさらに含み、
    前記駆動機構は、前記パージキャップが前記ノズルからインクを吸い出した後に、前記インク受け取り部材が前記ノズル面に付着しているインクを受け取るように、前記メンテナンスユニットを移動させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記媒体搬送機構は、搬送位置と、前記ノズル面から離隔した非搬送位置との間において移動可能であり、
    前記駆動機構は、前記媒体搬送機構が前記非搬送位置にあるとき、前記パージキャップと前記ノズル面とが対向するように、メンテナンスユニットを移動させることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記駆動機構は、前記インクジェットヘッドの長手方向に沿って、前記メンテナンスユニットを移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク受け取り部材の前記突起部は薄板であり、
    各薄板は、互いに平行に、且つ、前記メンテナンスユニットの移動方向と直交する方向に沿って、配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1のワイプ部材が、インクを吸収可能な多孔性材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1のワイプ部材が、前記ノズル面と平行な回転軸を有し且つ前記ノズル面と接触しているときに前記メンテナンスユニットの移動に伴って回転するローラであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記メンテナンスユニットは、前記ノズルからインクを吸い出すパージキャップをさらに含み、
    前記第1のワイプ部材が、前記インク受け取り部材に対して前記パージキャップとは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記メンテナンスユニットが、前記ノズル面と接触することによって前記ノズル面に付着しているインクを拭き取る第2のワイプ部材をさらに含んでおり、
    前記第2のワイプ部材は前記第1のワイプ部材の前記メンテナンスユニット水平移動方向の後方に配置され、
    前記水平移動の際に、前記インク受け取り部材が前記突起部の上端を前記ノズル面に対して所定の微小な間隔に維持して前記ノズル面に付着しているインクを受け取った後、前記第1のワイプ部材が前記ノズル面に接触して前記ノズル面に付着しているインクを拭き取り、前記第2のワイプ部材が前記ノズル面に接触して前記ノズル面に付着しているインクを拭き取ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第2のワイプ部材が、インクを掻き取るブレードであることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記ブレードが可撓性材料からなることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記メンテナンスユニットは、前記ノズルからインクを吸い出すパージキャップをさらに含み、
    前記第1のワイプ部材が、前記インク受け取り部材に対して前記パージキャップとは反対側に配置されており、
    前記第2のワイプ部材が、前記第1のワイプ部材に対して前記インク受け取り部材とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記駆動機構は、
    前記突起部の上端を前記ノズル面に対して所定の微小な間隔に維持させながら、且つ、前記第1のワイプ部材を前記ノズル面に接触させずに、前記メンテナンスユニットを前記インクジェットヘッドから離れた退避位置から前記ノズル面と対向するパージ位置に向けて水平移動させ、
    前記インク受け取り部材が前記突起部の上端を前記ノズル面に対して所定の微小な間隔に維持して前記ノズル面に付着しているインクを受け取った後、前記第1のワイプ部材前記ノズル面に接触して前記ノズル面に付着しているインクを拭き取るように、前記メンテナンスユニットを前記パージ位置から前記退避位置に向けて水平移動させることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  14. インク受け取り部材に含まれる複数の突起部の上端をインクジェットヘッドのノズル面に対して所定の微小な間隔に維持させつつ前記インク受け取り部材を水平移動させて、前記ノズル面に付着しているインクを前記複数の突起部に接触させることによって前記突起部間で受け取った後、前記インク受け取り部材の水平移動方向に対して前記インク受け取り部材の後方で前記ノズル面と第1のワイプ部材とを接触させつつ前記第1のワイプ部材を水平移動させることによって、前記ノズル面に付着しているインクを前記第1のワイプ部材で拭き取ることを特徴とするインクジェットヘッドのメンテナンス方法。
  15. 前記第1のワイプ部材が前記ノズル面に付着しているインクを吸収することを特徴とする請求項14に記載のインクジェットヘッドのメンテナンス方法。
  16. 前記ノズル面に付着しているインクを前記第1のワイプ部材で拭き取った後、前記第1ワイプ部材の水平移動方向に対して前記第1のワイプ部材の後方で前記ノズル面と第2のワイプ部材とを接触させることによって、前記ノズル面に付着しているインクを前記第2のワイプ部材で拭き取ることを特徴とする請求項14又は15に記載のインクジェットヘッドのメンテナンス方法。
  17. 前記第2のワイプ部材が前記ノズル面に付着しているインクを掻き取ることを特徴とする請求項16に記載のインクジェットヘッドのメンテナンス方法。
  18. 前記ノズル面に付着しているインクを前記インク受け取り部材で受け取る前に、
    前記ノズルからインクを吸い出すパージキャップを、前記ノズル面に対向して配置するキャップ配置ステップと、
    前記ノズルからインクを吸い出すパージステップと、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドのメンテナンス方法。
  19. 前記ノズル面に付着しているインクを前記インク受け取り部材で受け取る前に、前記突起部の上端を前記ノズル面に対して所定の微小な間隔に維持させながら、且つ、前記第1のワイプ部材を前記ノズル面に接触させずに、前記インク受け取り部材及び前記第1のワイプ部材を含むメンテナンスユニットを前記インクジェットヘッドから離れた退避位置から前記ノズル面と対向するパージ位置に向けて水平移動させることを特徴とする請求項14〜18のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドのメンテナンス方法。
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