JPH0564895A - インクジエツト印刷装置のヘツドクリーニング装置 - Google Patents

インクジエツト印刷装置のヘツドクリーニング装置

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JPH0564895A
JPH0564895A JP3255867A JP25586791A JPH0564895A JP H0564895 A JPH0564895 A JP H0564895A JP 3255867 A JP3255867 A JP 3255867A JP 25586791 A JP25586791 A JP 25586791A JP H0564895 A JPH0564895 A JP H0564895A
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伸司 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット印刷装置のヘッドクリーニン
グ機構に関し、少ないスペースにて十分なクリーニング
能力を確保することを可能にする。 【構成】 インクジェットヘッド4と対向するように設
けられ、ヘッドと接触して清掃を行うシート状のクリー
ニング用紙12と、このクリーニング用紙12の未使用
箇所を順次、ヘッド対向位置へと送るクリーニング用紙
駆動機構とクリーニング用紙の表裏を反転使用可能にす
る機構とを有することにより、クリーニング用紙の両面
を用いてヘッドの清掃を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット印刷装
置のヘッドクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷装置にあっては、印字速度が
速く、また低騒音、カラー化が容易などの特徴を有し、
さらには構成が簡単で低価格化が期待できるオンデマン
ド方式のインクジェット印刷装置が実用化されてきてい
る。この種のインクジェットプリンタは、先端に複数個
のノズルを縦または斜めに並べて設けたインクジェット
ヘッドをプラテンに沿って往復移動させ、必要なノズル
からインク滴を噴出させることにより、前記プラテンに
セットされた印字用紙に印字を行うようになっている。
【0003】しかし、かかる印刷装置にあっては、イン
クジェットヘッドのノズル近傍にインクかすやゴミ等が
付着したり、インクジェットヘッドのインク流路内にエ
アーが溜ったりし、これに起因してノズルが詰まった
り、印字品質に悪影響を及ぼしたりすることがある。そ
こで、インクジェットヘッドの性能を維持するためにプ
ラテンの近傍にクリーニング機構を設け、定期的あるい
は必要に応じてインクジェットヘッドの清掃が行なわれ
ている。この清掃にはクリーニング用紙、布等が用いら
れ、これらクリーニング部材をインクジェットヘッドの
ノズル及びノズル近傍に押し付けながらインクかす等の
付着物を拭き取るようにして使用されていた。このクリ
ーニング部材は通常片面のみ使用し、片面を最後まで使
用した後は新品のクリーニング部材と交換しており、取
扱性の点でカセット構造をとるものもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の製品
は小型化が進んでおり、クリーニング機構を配分可能に
するためのスペースは限られている。そのため、クリー
ニング部材の量も必然的に小量にせざるをえず、クリー
ニング能力は低下し、クリーニング部材の交換頻度が高
くなってしまうという問題点を有していた。本発明は、
上述した問題点を解決するためになされたものであり、
少ないスペースにて十分なクリーニング能力を確保する
ことが可能なインクジェット印刷装置のヘッドクリーニ
ング装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、インクジェットヘッドのノズルからインク
滴を噴出させることにより、印字用紙に印字を行う印刷
装置のヘッドクリーニング装置において、インクジェッ
トヘッドと対向するように設けられ、該ヘッドと接触し
て清掃を行うシート状のクリーニング部材と、前記クリ
ーニング部材の未使用箇所を順次ヘッド対向位置へ送る
クリーニング部材駆動機構と、前記クリーニング部材の
表裏を反転使用可能にする機構とを有したものである。
【0006】
【作用】上記の構成において、シート状のクリーニング
部材の未使用箇所をクリーニング部材駆動機構によって
順次ヘッドの対向位置に送り、インクジェットヘッドに
接触させてその清掃を行う。クリーニング部材の片面が
終了した際、クリーニング部材を裏返した後、再度同じ
クリーニング部材の未使用面にてヘッドの清掃を行う。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明によるインクジェット
印刷装置(以下、プリンタという)の要部の構成を概略
的に示している。このプリンタ本体内には、印字用紙1
を受けるための例えばゴム製のプラテン2、及び、この
プラテン2との間に前記印字用紙1を挟むニップローラ
3が回転可能に設けられている。前記プラテン2は図示
していない紙送りモータやギア機構からなる紙送り機構
により矢印A方向に回転され、前記ニップローラ3との
間に挟んだ印字用紙1を順次送るようになっている。
【0008】一方、前記プラテン2の手前側には、印字
用紙1に印字を行うインクジェットヘッド4が、インク
タンク7と共にキャリッジ8上に搭載されている。この
キャリッジ8は、前記プラテン2に沿って設けられた2
本のガイドバー5、6に摺動自在に取り付けられ、図示
されていないキャリッジ駆動機構により、ガイドバー
5、6に沿って移動可能となっている。また、プリンタ
本体内には前記プラテン2の右方に位置してクリーニン
グ機構9を配設するためのスペースが設けられ、ガイド
バー5、6はこのプラテン2の右方部位まで延びて設け
られている。
【0009】そして、本実施例では、例えばプリンタ本
体内に図示しない制御装置が設けられ、前記紙送り機
構、インクジェットヘッド4の各ノズルの駆動機構、キ
ャリッジ駆動機構などを制御するようになっている。こ
れにより、インクジェットヘッド4が必要なノズルから
インク滴を噴出させつつ、キャリッジ駆動機構により横
方向に移動されることにより、前記プラテン2にセット
された印字用紙1に印字が実行される。また、一行の印
字が終了すると、前記紙送り機構により一行分だけ印字
用紙1が矢印A方向に送られるようになっている。
【0010】さて、上述のプリンタのインクジェットヘ
ッド4のノズル4a近傍には、インクかす、ゴミ等が付
着したり、インクジェットヘッド4のインク流路内にエ
アーが溜ったりして印字品質に悪影響を及ぼすことがあ
り、適宜にインクジェットヘッド4の清掃を行うことが
必要となる。本実施例では、前記プラテン2の図示右方
部位にクリーニング用紙12等が収められたクリーニン
グカセット11が配置され、クリーニング機構9によ
り、インクジェットヘッド4の清掃を行い得るようにし
ている。
【0011】次に、図2を用いて前記クリーニング機構
9のクリーニングカセット11を説明する。クリーニン
グカセット11本体は上下、左右及び表裏がほぼ対称の
形をなし、このクリーニングカセット11内の巻取り軸
13aと巻取り軸13bの間でインクジェットヘッド4
と同高さの位置にクリーニング用紙12を露出させるク
リーニング用紙露出窓16a、16bが開けられてい
る。さらに、また、駆動ギヤ15a、15bが図1のモ
ータ10に連結されるように駆動ギヤ露出窓17a、1
7bが開けられている。
【0012】上記クリーニングカセット11本体内に
は、巻取り軸13a、13bの片側に巻取り軸13a,
13bを駆動させる駆動ギア15a、15bがそれぞれ
設けられ、この駆動ギア15a,15bはモータ10な
どからなる回転駆動機構に連結され、クリーニング用紙
12を、巻取り軸13bに巻き付ける方向に回転可能と
なっている。さらに、巻取り軸13aにはロール状に巻
かれた未使用のクリーニング用紙12が設置されてい
て、このクリーニング用紙12はガイド軸14を介して
インクジェットヘッドを清掃して巻取り軸13bへと導
かれる。使用後のクリーニング用紙12がすべて巻取り
軸13bへ導かれた場合、クリーニングカセット11を
表裏反転してクリーニング用紙12の未使用面を使用す
る。また、図3に示すように、クリーニング機構9はカ
セットの構造をとらなくとも巻取り軸13a、13bに
巻かれたクリーニング用紙12のみを取り外し、表裏反
転可能とした構造であってもよい。
【0013】図4、図5はヘッドクリーニング機構部分
の断面構成を示す。クリーニングカセット11(図4で
は、図示を省略)の窓に相対して位置する押し出しレバ
ー18は2つの凸部を持ち、インクジェットヘッド4の
ノズル4aに相対する位置及びその下方に各々の凸部が
くるように設けられている。また、押し出しレバー18
はソレノイド19と係合しており、ソレノイド19の動
きに伴いインクジェットヘッド4側に摺動可能となって
いる。
【0014】次に、上記構成の作用を説明する。本実施
例では、例えばプリンタ本体への電源投入時にクリーニ
ング機構9がインクジェットヘッド4に対しワイプ動作
(インクジェット清掃)を行わせるようになっている。
即ち、プリンタ本体の図示しない電源スイッチがオン操
作されて電源が投入されると、まず、制御装置によりイ
ンクジェットヘッド駆動機構のモータに通電され、イン
クジェットヘッド4がクリーニング機構9の方向に移動
する。インクジェットヘッド4が所定位置に移動すると
ワイプ動作を行うために、まず、ソレノイド19に通電
される。同時に図示しない制御装置によりクリーニング
用紙12の回転駆動部であるモータ10にも通電され
る。これにより、押し出しレバー18はクリーニング用
紙12を介してインクジェットヘッド4の表面に押しつ
けられ、クリーニング用紙12が移動し始める。
【0015】さらに、所定の時間ソレノイド19及びモ
ータ10に通電された後、インクジェットヘッド4は、
キャリッジ駆動機構により印字領域内に移動され、しか
る後、プラテン2に供給された印字用紙1に印字動作が
実行される。この場合、上述のクリーニング機構9の動
作により、以前にインクジェットヘッド表面に付着して
いたインクかす等の汚れが拭き取られているため、ノズ
ル4aが詰まるようなこともなく、高品質な印字が実行
されるようになる。
【0016】また、使用されたクリーニング用紙12
は、モータ10により順次巻取り軸13bへ巻取られて
いく。巻取り軸13aに巻かれていたクリーニング用紙
12の量が終了に近付くと、図示しないセンサにて検知
され、オペレータに知らせるための表示が行われる。こ
の表示により、オペレータはクリーニングカセット11
を所定の位置より取り出し、駆動ギア15bを駆動ギア
15aのあった位置にくるようにクリーニングカセット
11を表裏反転させた後、再度所定の位置に取り付け
る。これにより、未だ使用されていないクリーニング用
紙12の片面がインクジェットヘッド4と対向して配置
されるため、同じクリーニングカセット11で再度クリ
ーニング動作が可能な状態となる。クリーニング用紙1
2の両面がすべて使用されると、クリーニングカセット
11は新品の物と交換される。
【0017】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明によれば、クリーニング用紙12を、その表裏を反転
してインクジェットヘッドのクリーニングに使用できる
ようにしているので、少ないスペースであっても十分な
クリーニング能力を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインクジェット印刷装
置の概要を示した斜視図である。
【図2】同インクジェット印刷装置のクリーニング機構
を示した分解斜視図である。
【図3】クリーニング機構のカセットを使わない構造を
示した分解斜視図である。
【図4】クリーニング機構の部分断面図である。
【図5】同機構の動作時における部分断面図である。
【符号の説明】 4 インクジェットヘッド 9 クリーニング機構 10 モータ 11 クリーニングカセット 12 クリーニング用紙 15a、15b 駆動ギア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドのノズルからイン
    ク滴を噴出させることにより、印字用紙に印字を行う印
    刷装置において、インクジェットヘッドと対向するよう
    に設けられ、該ヘッドと接触して清掃を行うシート状の
    クリーニング部材と、前記クリーニング部材の未使用箇
    所を順次ヘッド対向位置へ送るクリーニング部材駆動機
    構と、前記クリーニング部材の表裏を反転使用可能にす
    る機構とを有したことを特徴とするインクジェット印刷
    装置のヘッドクリーニング装置。
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