JP7073746B2 - 液体吐出ヘッドの洗浄装置及び液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの洗浄装置及び液体を吐出する装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出ヘッドの洗浄装置及び液体を吐出する装置に関する。
例えば、インク滴を吐出させて画像を記録するインクジェット方式の画像形成装置においては、液体の吐出不良の発生を防止するために、定期的にノズル面に付着した汚れを除去することが必要となる。
特許文献1には、帯状の払拭部材をノズル面に押圧部材で押圧し、ノズル面を払拭する技術が開示されている。
ノズル面全体を一様に強い力で払拭した場合、洗浄力は大きくなるもののノズル面が摩耗する一方、弱い力で払拭すると、洗浄力は小さくなってしまうという課題がある。
上記課題は、液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、前記払拭部材の第1払拭領域を前記ノズル面に当接させる第1押圧部材と、前記払拭部材の第2払拭領域を前記ノズル面に当接させる少なくとも1つの第2押圧部材とを備え、前記払拭部材の移動方向に直交する方向を幅方向として、前記第2押圧部材の幅方向長さは、前記第1押圧部材の幅方向長さよりも狭く、前記第2払拭領域は、前記第1払拭領域よりも面積が小さいこと、前記第2押圧部材は、前記液体吐出ヘッドの液体吐出方向に移動可能であり、前記第1押圧部材に対する相対位置を変更可能であること、及び、払拭動作として、前記第1押圧部材が前記払拭部材を前記ノズル面に当接させる一方、前記第2押圧部材は前記第1押圧部材よりも前記ノズル面から退避する第1払拭モードと、前記少なくとも1つの第2押圧部材が前記払拭部材を前記ノズル面に当接させる一方、前記第1押圧部材は前記払拭部材を前記ノズル面に当接させない第2払拭モードとを有する液体吐出ヘッドの洗浄装置によって解決される。
本発明によれば、ノズル面の洗浄効率を向上できる。
本発明の一実施形態に係る液体を吐出する装置(インクジェット記録装置)を斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る液体を吐出する装置(インクジェット記録装置)の機構部を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る液体を吐出する装置(インクジェット記録装置)の機構部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る液体を吐出する装置(インクジェット記録装置)の制御部のブロック図である。 記録ヘッド、キャッピングユニット及びワイピングユニットの位置関係を示す模式図である。 液体吐出ヘッドの洗浄装置の一構成を示す側面図である。 (a)はヘッド吸引後にキャップから離間した時のノズル面の状態を示す模式図であり、(b)はノズル面をワイパブレードで払拭した時のノズル面の状態を示す模式図である。 (a)~(e)は、記録ヘッドのノズル面及び側面に付着した残留インクを、ウェブワイパで払拭する一連の動作を示す模式図である。 ウェブワイパで払拭した後のノズル面の状態を示す模式図である。 (a)はヘッド吸引後にキャップ内の残留インクがノズル面に付着した状態を示す模式図であり、(b)はノズル面の払拭状態を示す模式断面図である。 残留インクが堆積したノズル面の状態を示す模式図である。 第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式側面図である。 第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図である 第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式側面図である。 第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図である。 第3の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図である。 第3の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図(その2)である。 第4の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式側面図である。
ノズル面に付着するインク量は、部分的に多い領域や少ない領域が生じる。そのため、上記したクリーニング方法、及びクリーニング装置では、ノズル面に対する払拭部材の押圧力が小さい場合、一回の払拭ではインク付着量の多い領域において拭き残しが発生する。インクの付着量の多い領域でインクの拭き残しが生じるとインクが固着するので、払拭しても除去しにくくなる。
一方、払拭部材の押圧力が大きいと一回の払拭でインクを除去できるものの、インクの付着量が少ない領域では、過剰な押圧力によりノズル面が磨耗し、撥水性の劣化を進めることになる。そのため、特にノズル孔周辺は、劣化を防ぐために必要最小限の払拭回数に留めることが望ましい。
以下より、本実施形態に係る液体を吐出する装置について説明する。
(実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る液体を吐出する装置(インクジェット記録装置)を斜め前方から見た斜視図である。図1に示すように、インクジェット記録装置600は、装置本体1と、装置本体1に装着され、被搬送物(用紙)を装填する供給トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着され、画像が記録(形成)された被搬送物をストックする排出トレイ3とを備える。また、装置本体1の前面の一端部側(排出トレイ3の側方)に、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yを装填するカートリッジ装填部4と、このカートリッジ装填部4の上面に操作ボタンや表示器などを有する操作/表示部5とを備える。
カートリッジ装填部4には、複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ(メインタンク)10k、10c、10m、10yを、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能である。インクカートリッジ(メインタンク)10k、10c、10m、10yには、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクがそれぞれ収容されている。
このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yを着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。インクカートリッジ10k、10c、10m、10yは縦置き状態で、横方向に並べて装填する構成としている。
操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応して、各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。これら残量表示部11k、11c、11m、11yは、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド、及びエンドになったことを表示する。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、被搬送物送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置されている。
図2はインクジェット記録装置の機構部を示す側面図であり、図3は同じく機構部を示す平面図である。このインクジェット記録装置600の機構部について図2及び図3を参照して説明する。
図3に示すように、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bには、主ガイド部材である主ガイドロッド31と従ガイドロッド32とが横架されている。これら主ガイドロッド31及び従ガイドロッド32に、キャリッジ33が主走査方向に摺動自在に保持されている。キャリッジ33は、主走査モータ500により、タイミングベルト502を介して図3の矢印方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、各色のインク滴を吐出する4個の液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向(被搬送物送り方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。なお、各色の液体を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドは、液体を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として、例えば圧電素子などの圧電アクチュエータを備える。圧力発生手段としては、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、又は静電力を用いる静電アクチュエータなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、各記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク35を搭載している。この各色のヘッドタンク35には各色の可撓性を有する供給チューブ36を介して、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。このカートリッジ装填部4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための送液手段である供給ポンプユニット24が設けられている。
図2に示すように、供給トレイ2の被搬送物積載部(圧板)41上に積載した被搬送物42を供給する供給部として、半月コロ(供給コロ)43と、その供給コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44とが設けられている。この半月コロ(供給コロ)43は、被搬送物積載部41から被搬送物42を1枚ずつ分離給送する。また、分離パッド44は供給コロ43側に付勢されている。
また、被搬送物42を案内するガイド45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とが設けられており、供給部から供給された被搬送物42を記録ヘッド34の下方側に送り込む。搬送手段である搬送ベルト51は、給送された被搬送物42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置に搬送する。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成されている。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56が設けられている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。さらに、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57が配置されている。
この搬送ベルト51は、副走査モータ504によってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、図3のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された被搬送物42を排出するための排出部として、搬送ベルト51から被搬送物42を分離するための分離爪61と、排出ローラ62及び排出コロ63とが設けられ、排出ローラ62の下方に排出トレイ3が設けられている。
さらにまた、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される被搬送物42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に供給する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72となっている。
図3に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含むキャッピングユニット81を配置している。
このキャッピングユニット81は、記録ヘッド34の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材82a~82dを備える(以下「キャップ」といい、区別しないときは「キャップ82」という)。また、キャッピングユニット81は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け74と、吸引ポンプ508などを備える。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b~82dは保湿用キャップとしている。
そして、このキャッピングユニット81によるキャッピングで生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、空吐出受け74に空吐出されたインクは廃液タンク506に排出されて収容される。
また、キャリッジ33の走査方向においてキャッピングユニット81に隣接して、キャッピングユニット81と搬送ベルト51との間に、ワイピングユニット(払拭ユニット)100を有する。ワイピングユニット100は、布状のウェブワイパ84を記録ヘッド34のノズル面34aに接触させてノズル面34aを払拭して清掃する。ワイピングユニット100は、記録ヘッド34のノズル面34aを払拭するときに、副走査方向に移動する。
さらに、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け78を配置している。この空吐出受け78は、記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部79などを備える。
このように構成したインクジェット記録装置600による記録動作について説明する。まず、供給トレイ2から被搬送物42が1枚ずつ分離供給され、略鉛直上方に供給された被搬送物42はガイド45で案内される。続いて被搬送物42は、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、さらに先端を搬送ガイド部材47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、装置に設けられた制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加される。これにより、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に被搬送物42が給送されると、被搬送物42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって被搬送物42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している被搬送物42にインク滴を吐出して1行分を記録し、被搬送物42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は被搬送物42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、被搬送物42を排出トレイ3に排出する。
図4は、インクジェット記録装置の制御部のブロック図である。この制御部の概要について説明する。
この制御部は、この液体を吐出する装置全体の制御を司る、本発明に係る制御を行うための手段を兼ねたマイクロコンピュータで構成した制御手段としての主制御部301と、印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備える。
主制御部301は、通信回路300から入力される印刷処理の情報に基づいて被搬送物42に画像を形成する。そのため、キャリッジ33を主走査方向に移動させる主走査モータ500を、主走査モータ駆動回路303を介して駆動制御し、被搬送物42を送る副走査モータ504を、副走査モータ駆動回路304を介して駆動制御する。また、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
また、主制御部301には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。また、主制御部301は、後述するワイピングユニット100の移動位置及び移動速度、巻き取り部材(ローラ)の回転量などを制御する。計時手段540は、前回の払拭動作終了時から現在の払拭動作開始時までに経過した時間を計測し、そのデータを主制御部301に送信する。
また、主制御部301は、洗浄液塗布機構400の弁403の開閉を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシート512のスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサ510で読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ500を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシート516のスリット数を、フォトセンサ518で読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ504を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって供給コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介してキャッピングユニット81のモータを回転駆動することにより、前述したようにキャップ82の昇降、吸引ポンプ508の駆動などを行わせる。
主制御部301は、供給ポンプ用駆動回路311を介して供給ポンプユニット24のポンプを駆動する駆動モータ(供給モータ)514を駆動制御する。そして、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からヘッドタンク35にインクを補充供給する(充填する)。このとき、主制御部301は、ヘッドタンク35が満タン状態にあることを検知するヘッドタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいて補充供給(充填動作)を制御する。この場合、ヘッドタンク35の大気開放機構を開状態にして充填を行う大気開放充填、大気開放機構を閉じたまま充填を行う通常充填がある。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路314を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ316に記憶されている情報を取り込む。そして、所要の処理を行って、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)315に格納保持する。
また、主制御部301には、環境温度、環境湿度を検知する環境センサ313からの検知信号が入力される。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成する。また、印刷制御部302は、上記した画像データをシリアルデータでヘッド駆動回路310に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッド駆動回路310に出力する。また、印刷制御部302は、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含む。そして印刷制御部302は、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路310に対して出力する。
ヘッド駆動回路310は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて、印刷制御部302から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド34の駆動素子に対して印加することで、記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
図5は、記録ヘッド、キャッピングユニット及びワイピングユニットの位置関係を示す模式図である。図5に示すように、主ガイドロッド31に沿って主走査方向(x方向)に往復走査するキャリッジ33に、記録ヘッド34が搭載されている。記録ヘッド34の向かいには、キャッピングユニット81が配置されている。キャッピングユニット81は、それぞれの記録ヘッド34に対向する位置にキャップ82を備える。また、キャッピングユニット81に隣接して、ワイパブレード83とウェブワイパ84とを備えるワイピングユニット100が配置されている。ワイピングユニット100は、移動手段であるベルト機構102に搭載されており、副走査方向(y方向)に往復移動される。
印字(記録)待機中にはキャリッジ33はキャッピングユニット81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされる。ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で吸引ポンプ508によって(図3参照)、ノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。さらに、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。
記録ヘッド34のノズル面を払拭する際には、キャリッジ33がワイピングユニット100の上方に移動され、ワイピングユニット100がベルト機構102により往復運動される。そして、往復移動するワイパブレード83又はウェブワイパ84により、記録ヘッド34のそれぞれのノズル面が払拭される。これらにより、記録ヘッド34の安定した吐出性能が維持される。
なお、ワイピングユニット100やベルト機構102などの記録ヘッド34を洗浄する装置を、「液体吐出ヘッドの洗浄装置」と称する。
図6は、液体吐出ヘッドの洗浄装置の一構成を示す側面図である。図6に示すように、ローラ58aに未使用のウェブワイパ84が巻かれており、そこからウェブワイパ84がローラ58bを介して第1押圧部材である押圧ローラ85に巻き掛けられている。そして、使用済みのウェブワイパ84がローラ58cを介してローラ58dに巻き取られる。これらローラ58a、58b、58c、58dは、巻き取り部材の一例である。
続いて、記録ヘッド34のノズル面及び側面に付着する残留インクについて説明する。
(残留インク(その1))
図7(a)はヘッド吸引後にキャップから離間した時のノズル面の状態を示す模式図であり、図7(b)はノズル面をワイパブレードで払拭した時のノズル面の状態を示す模式図である。図7(a)に示すように、ノズル孔34nから吸引されたインク90aがノズル面34aに残留し、ノズル孔34nの周辺に広がっている。ワイパブレード83で、矢印方向(y方向)に払拭すると、図7(b)に示すように、大部分のインクは除去されるものの、記録ヘッド34のノズル面34a及び側面に一部のインク(インク90b、90c)が残留する。
図8(a)~(e)は、記録ヘッドのノズル面及び側面に付着した残留インクを、ウェブワイパで払拭する一連の動作を示す模式図である。
図8(a)に示すように、払拭部材であるウェブワイパ84は、不織布などの吸収体で帯状に形成され、押圧部材(第1押圧部材)である押圧ローラ85に巻き掛けられている。また、押圧ローラ85は、圧縮ばね86により上方に向けて付勢されている。したがって、ウェブワイパ84は上方に向けて付勢されながら張られた状態となっている。このウェブワイパ84はy方向に移動することで、記録ヘッド34の側面に付着した残留インク90b、及びノズル面34aに付着した残留インク90cを払拭する。
具体的に説明する。まず、図8(b)に示すように、ウェブワイパ84が記録ヘッド34の側面に当接し、その側面に付着した残留インク90bを吸収する。次に、図8(c)に示すように、押圧ローラ85がy方向に移動すると、圧縮ばね86が圧縮され、押圧ローラ85はウェブワイパ84を一定の押圧力でノズル面34aに当接させる。ウェブワイパ84は、そのままy方向に移動することで、ノズル面34aに付着した残留インク90cを吸収する。
しかし、図8(d)に示すように、記録ヘッド34の長手方向の側面に付着した残留インク90bの付着量が多いと、ウェブワイパ84はそれらを吸収しきれず、残留インク90bが側面に残る。そして図8(e)に示すように、残留インク90bは、時間の経過とともに下方へ移動し、同時に水分が蒸発し増粘するため、記録ヘッド34の側面に固着することになる。
図9は、ウェブワイパで払拭した後のノズル面の状態を示す模式図である。図9に示すように、ウェブワイパ84で払拭した後に、記録ヘッド34の側面(ノズル面34aの縁)に増粘したインク90bが固着して残っている。
(残留インク(その2))
図10(a)はヘッド吸引後にキャップ内の残留インクがノズル面に付着した状態を示す模式図であり、図10(b)はノズル面の払拭状態を示す模式断面図である。キャップ82内に残留したインクは、時間の経過とともに増粘する。ヘッド吸引時に、この増粘したインクがノズル面34aに付着すると、ワイパブレード83やウェブワイパ84で払拭しても完全に取り除くことは困難になる。図10(a)に示すように、特に領域sの残留インク90dは、払拭方向(y方向)と同一方向に付着している。そのため、図10(b)に示すように、ウェブワイパ84へのインクの浸透度合い(浸透したインク90eの量)によっては、ウェブワイパ84に全て吸収されず、ノズル面34aへ残留してしまうことがある。
このように、記録ヘッド34の払拭方向(y方向)に平行な側面に残留インク90bが固着する(残留インク(その1))。また、ノズル面34aのキャップ82との当接部分であって、記録ヘッド34の払拭方向(y方向)に平行な方向に残留インク90dが固着する(残留インク(その2))。図11に、残留インクが堆積したノズル面34aの状態を示す。
ヘッド吸引動作及びノズル面払拭動作が繰り返され、これら残留インク90b、90dが堆積すると、ノズル孔34nが目詰まりしたり、印字中の記録材と接触することにより異常画像が発生したりするおそれがある。したがって、これら残留インク90b、90dが生じないように、ノズル面34aを払拭することが望まれる。
ノズル面に付着するインク量は、部分的に多い領域や少ない領域が生じる。そのため、上記したクリーニング方法、及びクリーニング装置では、ノズル面に対する払拭部材の押圧力が小さい場合、一回の払拭ではインク付着量の多い領域において拭き残しが発生する。インクの付着量の多い領域でインクの拭き残しが生じるとインクが固着するので、払拭しても除去しにくくなる。
一方、払拭部材の押圧力が大きいと一回の払拭でインクを除去できるものの、インクの付着量が少ない領域では、過剰な押圧力によりノズル面が磨耗し、撥水性の劣化を進めることになる。そのため、特にノズル孔周辺は、劣化を防ぐために必要最小限の払拭回数に留めることが望ましい。
以下より、本発明の特徴的な構成について説明する。
図12は、第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式側面図である。図12(a)に示すように、本実施形態では、第1押圧部材85である押圧ローラが回転軸85a周りに回転可能に設けられ、その隣に第2押圧部材87が設けられている。図12(b)に示すように、第2押圧部材87は、例えばカム機構88により、上下方向(z軸方向)に移動させ、ウェブワイパ84に押圧・当接又は離間させることができる。
図13は、第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図である。図13(a)に示すように、押圧ローラ85は、その長手方向全面でウェブワイパ84に押圧・当接するので、ウェブワイパ84も長手方向の領域(第1払拭領域92)で記録ヘッド34のノズル面34aを払拭できる。一方、第2押圧部材87の幅W2は、押圧ローラ85の幅W1よりも狭く構成されている。そのため、ウェブワイパ84の一部の領域(第1払拭領域92よりも面積が小さい第2払拭領域93)で記録ヘッド34のノズル面34aを払拭する。
そして、本実施形態の液体吐出ヘッドの洗浄装置は払拭動作として、第1押圧部材85がウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第1払拭モードと、第2押圧部材87がウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第2払拭モードとを実施することができる。
このように構成された液体吐出ヘッドの洗浄装置の払拭動作の一例を示す。まず、第1押圧部材85がウェブワイパ84をノズル面34aに当接させ、ノズル面34aの全面に付着したインクを払拭する(第1払拭モード)。この場合、先の図9に示したように、記録ヘッド34の側面にインク90bが残る。次に、第2押圧部材87がウェブワイパ84を、特に付着したインク量が多い領域(ここではノズル面34aの縁)に当接させることで、それらインク90bを払拭することができる(第2払拭モード)。
このように本実施形態の液体吐出ヘッドの洗浄装置は、第2払拭領域93の面積を、第1払拭領域92の面積よりも小さくすることで、ノズル面34aにおける付着するインクの量が部分的に多い領域を限定して払拭できる。したがって、ノズル面34aが部分的にしか払拭されないので、ノズル面34aの摩耗と撥水性の劣化を防ぐことができる。
また、第1払拭モードと第2払拭モードとを有するので、ノズル面34aに付着する液滴量の多い領域や少ない領域に対し、効果的に液滴(インク滴)を払拭できる。
(第2の実施形態)
図14は、第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式側面図である。図14(a)に示すように、本実施形態では、第1押圧部材である押圧ローラ85の内部に第2押圧部材87aが設けられている。図14(b)に示すように、第2押圧部材87aは、例えばカム機構により、上下方向(z軸方向)に移動させ、ウェブワイパ84に押圧・当接又は離間させることができる。
図15は、第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図である。図15に示すように、押圧ローラ85の一部を除去し、空いた空間に第2押圧部材87aを配置している。第1の実施形態と同様に、第2押圧部材87aの幅W2は、押圧ローラ85の幅W1によりも狭く構成されている。
また、図14(a)及び図15(a)は、第1押圧部材85がウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第1払拭モードを示し、図14(b)及び図15(b)は、第2押圧部材87aがウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第2払拭モードを示している。
このように本実施形態の液体吐出ヘッドの洗浄装置は、第2押圧部材87aが、第1押圧部材85の内部に配置されているため、ワイピングユニット100を省スペース化できる。
(第3の実施形態)
図16は、第3の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図である。本実施形態では、第1押圧部材である押圧ローラ85の内部に第2押圧部材87bが複数備えられている。また、第2押圧部材87bの間の幅方向(ウェブワイパ84の移動方向に直交する方向:x方向)長さL1は、先の図11に示したキャップ82の幅方向長さL1と等しい。
また、図16(a)は、第1押圧部材85がウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第1払拭モードを示し、図16(b)は、2つの第2押圧部材87bがウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第2払拭モードを示している。
図17は、第3の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式背面図(その2)である。図17(a)に示すように、本実施形態では、第1押圧部材である押圧ローラ85の内部及び外側に第2押圧部材87cが複数設けられている。両外側にある第2押圧部材87cの間の幅方向(ウェブワイパ84の移動方向に直交する方向:x方向)長さL2は、先の図11に示した記録ヘッド34の幅方向長さL2と等しい。そして、図17(b)に示すように、両内側にある第2押圧部材87cの間の幅方向長さL1は、先の図11に示したキャップ82の幅方向長さL1と等しい。したがって、ノズル面34aとノズル面34aの縁に付着した残留インクのみを効果的に払拭でき、有利である。
図17(a)は、第2押圧部材87cがウェブワイパ84をノズル面34aに当接させる第2払拭モードであって、ノズル面34aの側面に付着した残留インク90b(図11参照)を払拭するモード示す。図17(b)は、第2払拭モードであって、ノズル面34aとキャップ82との当接により生じた残留インク90d(図11参照)を払拭するモード示す。そして、図17(c)は、第2払拭モードであって、ノズル面34aの側面に付着した残留インク90bとノズル面34aとキャップ82との当接により生じた残留インク90dとを払拭するモード示す。
(第4の実施形態)
図18は、第4の実施形態に係る液体吐出ヘッドの洗浄装置の模式側面図である。図18に示すように、本実施形態の液体吐出ヘッドの洗浄装置は、ウェブワイパ84に洗浄液を塗布する塗布装置94を備える。塗布装置94は、洗浄液ユニット95と、それに接続されたポンプ96とを備える。塗布装置94でウェブワイパ84に洗浄液を塗布し、含浸させれば、より小さな押圧力でノズル面を払拭できる。これは、ノズル面の摩耗と撥水性の劣化を防ぐことができ、有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態及び変形例について説明した。本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
(付記)
本願において用いられる用語について、明確な定義を示す。
「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出する装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
「液体を吐出する装置」としては、例えば、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置や、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形などの有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターンなどを形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、壁紙や床材などの建材、衣料用のテキスタイルなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒などの溶媒、染料や顔料などの着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤などの機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウムなどの生体適合材料、天然色素などの可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液などの用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料が溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などもある。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていてもよい。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能装置である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子又は薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどが用いられる。
本明細書において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
1 装置本体
2 供給トレイ
3 排出トレイ
4 カートリッジ装填部
5 表示部
10、10c、10k、10m、10y インクカートリッジ
11c、11k、11m、11y 残量表示部
12 電源ボタン
13 印刷再開ボタン
14 キャンセルボタン
21 フレーム
21A、21B 側板
24 供給ポンプユニット
31 主ガイドロッド
32 従ガイドロッド
33 キャリッジ
34 記録ヘッド
34a ノズル面
34n ノズル孔
35 ヘッドタンク
36 供給チューブ
41 被搬送物積載部
42 被搬送物
43 供給コロ
44 分離パッド
45 ガイド
46 カウンタローラ
47 搬送ガイド部材
48 押さえ部材
49 先端加圧コロ
51 搬送ベルト
52 搬送ローラ
53 テンションローラ
56 帯電ローラ
57 ガイド部材
58a、58b、58c、58d ローラ
61 分離爪
62 排出ローラ
63 排出コロ
71 両面ユニット
72 手差しトレイ
74、78 空吐出受け
79 開口部
81 キャッピングユニット
82、82a、82b、82c、82d キャップ
83 ワイパブレード
84 ウェブワイパ
85 第1押圧部材(押圧ローラ)
85a 回転軸
86 圧縮ばね
87、87a、87b、87c 第2押圧部材
88 カム機構
90a、90b、90c、90d、90e (残留)インク
92 第1払拭領域
93 第2払拭領域
94 塗布装置
95 洗浄液ユニット
96 ポンプ
100 ワイピングユニット
102 ベルト機構
300 通信回路
301 主制御部
302 印刷制御部
303 主走査モータ駆動回路
304 副走査モータ駆動回路
305 キャリッジ位置検出回路
306 搬送量検出回路
307 給紙コロ駆動回路
308 維持回復機構駆動用モータ駆動回路
310 ヘッド駆動回路
311 供給ポンプ用駆動回路
312 ヘッドタンク満タンセンサ
313 環境センサ
314 カートリッジ通信回路
316 不揮発性メモリ
400 洗浄液塗布機構
403 弁
500 主走査モータ
502 タイミングベルト
504 副走査モータ
506 廃液タンク
508 吸引ポンプ
510、518 フォトセンサ
512 エンコーダシート
516 回転エンコーダシート
540 計時手段
600 インクジェット記録装置
L1、L2 幅方向長さ
s 領域
特開2014-000704号公報

Claims (7)

  1. 液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記払拭部材の第1払拭領域を前記ノズル面に当接させる第1押圧部材と、
    前記払拭部材の第2払拭領域を前記ノズル面に当接させる少なくとも1つの第2押圧部材とを備え、
    前記払拭部材の移動方向に直交する方向を幅方向として、
    前記第2押圧部材の幅方向長さは、前記第1押圧部材の幅方向長さよりも狭く、
    前記第2払拭領域は、前記第1払拭領域よりも面積が小さいこと、
    前記第2押圧部材は、前記液体吐出ヘッドの液体吐出方向に移動可能であり、前記第1押圧部材に対する相対位置を変更可能であること、及び、
    払拭動作として、
    前記第1押圧部材が前記払拭部材を前記ノズル面に当接させる一方、前記第2押圧部材は前記第1押圧部材よりも前記ノズル面から退避する第1払拭モードと、
    前記少なくとも1つの第2押圧部材が前記払拭部材を前記ノズル面に当接させる一方、前記第1押圧部材は前記払拭部材を前記ノズル面に当接させない第2払拭モードとを有する液体吐出ヘッドの洗浄装置。
  2. 前記第2押圧部材が、前記第1押圧部材の内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの洗浄装置。
  3. 前記第2押圧部材を複数備え、
    前記払拭部材の移動方向に直交する方向を幅方向として、
    前記第2押圧部材の間の幅方向長さが、前記液体吐出ヘッドの前記ノズル面をキャッピングするキャップの幅方向長さと等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドの洗浄装置。
  4. 前記第2押圧部材を複数備え、
    前記払拭部材の移動方向に直交する方向を幅方向として、
    前記第2押圧部材の間の幅方向長さが、前記液体吐出ヘッドの幅方向長さと等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドの洗浄装置。
  5. 前記第2押圧部材を複数備え、
    前記払拭部材の移動方向に直交する方向を幅方向として、
    前記第2押圧部材の少なくとも2つの間の幅方向長さが、前記液体吐出ヘッドの前記ノズル面をキャッピングするキャップの幅方向長さと等しく、かつ
    前記第2押圧部材の他の少なくとも2つの間の幅方向長さが、前記液体吐出ヘッドの幅方向長さと等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドの洗浄装置。
  6. 前記払拭部材に洗浄液を塗布する塗布装置を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの洗浄装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの洗浄装置を備える液体を吐出する装置。
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