JP4967695B2 - クリーニングユニット、記録装置及びクリーニング方法 - Google Patents

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本発明は、クリーニングユニットと、このクリーニングユニットを備える記録装置と、クリーニング方法とに関する。
インク滴を吐出させて画像を記録するためのインクジェット記録装置のように液滴を吐出させて記録を行う記録装置では、記録ヘッドのノズルから液滴を吐出させ、記録紙等の記録媒体上に着弾させる。
インクジェット記録装置において、安定した吐出を維持するために定期的に記録ヘッドのメンテナンスを行う必要がある。このメンテナンスの中に、記録とは関係の無い液滴を強制吐出させ、ノズル内部に詰まった異物やノズル近傍で固まり、増粘した液滴を除去するパージと呼ばれるものがある。このパージを行った後には、ノズル面やノズル孔に大小の液滴が残ってしまう。この液滴を除去するために吸収体を押し当てて液滴を除去する方法が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1では、図13に示すように、所定のテンションで張られたシート101に記録ヘッド100を押し付けた後、シート101を搬送することでノズル面に付着した液滴を除去するという構成が開示されている。
特許文献2では、布テープで記録ヘッドのノズル面を清掃する手段を有する画像形成装置において、記録ヘッドのノズル面に対して布テープを押圧及び押圧解除させる多孔質樹脂で構成されたバックアップローラを設ける構成が開示されている。
特開2000−103086号公報 特開2001−260368号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、シートを均一な押圧力でノズル面に当てられないという問題がある。特に、複数の記録ヘッドを用い、並んでいる複数の記録ヘッドに対し、シートを押圧する場合、両端の記録ヘッドと、それ以外の記録ヘッドではシートに対する押圧力が異なってしまう。並んでいる記録ヘッドの数が多い場合は両端の記録ヘッドから離れている記録ヘッドには両端の記録ヘッド程の押圧力が付与されないため、ノズル面に付着した液滴を安定して除去することができないという問題がある。
また、特許文献2に開示された構成では、布テープのノズル面に対する押圧の均一性はある程度改善できるが、布テープによって吸収されたインクが布テープを通り越し、多孔質樹脂で構成されたバックアップローラに吸収されてしまうため、新しく巻き出されてきた布テープの裏面が汚染され、ノズル面に付着した液滴を安定して除去することができないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、吸収シートの汚染を防止すると共に、ノズル面に吸収シートを均一に押圧することができ、ノズル面に付着した液滴を安定して除去することができるクリーニングユニット、記録装置及びクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下に示す発明により達成される。
1.
液滴を吐出する複数のノズルが配列されたヘッドモジュールを複数列備えた記録ヘッドのノズル面をクリーニングするクリーニングユニットにおいて、
ロール状の吸収シートから、所定の引き出し方向に引き出されて使用され、前記記録ヘッドのノズル面に押圧されることにより、前記ノズル面に付着した液滴を除去する吸収シートと、
前記吸収シートが前記記録ヘッドのノズル面に押圧された際に、前記吸収シートを支持すると共に前記記録ヘッドのノズル面に対して凸形状となるように固定されたフィルム状の非吸収性弾性部材と、
を備え
前記非吸収性弾性部材は複数のヘッドモジュールの列毎にそれぞれ設けられ、これら複数の前記非吸収性弾性部材が1枚の前記吸収シートの引き出し方向に沿って並設されると共に前記凸形状の部分が前記ヘッドモジュールのノズルの配列方向に沿って延在するように配設され、
前記吸収シートを前記ヘッドモジュールのノズル面に押圧した状態で、前記非吸収性弾性部材を移動させずに前記ノズル面に付着した液滴を除去することを特徴とするクリーニングユニット。
2.
前記ノズル面に付着した液滴を除去した後、前記吸収シートを前記引き出し方向に搬送することにより複数の前記非吸収性弾性部材に付着したインクを拭き取ることを特徴とする前記1に記載のクリーニングユニット。
3.
隣接して並設された2つの前記非吸収性弾性部材のそれぞれの一端が固定される受け部材が、2つの前記非吸収性弾性部材の間であって、かつ、前記非吸収性弾性部材の下側に突出するよう設けられていることを特徴とする前記1または2に記載のクリーニングユニット。
4.
前記吸収シートのロールは、前記引き出し方向とは逆方向に一定の負荷トルクがかかるように構成されていることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のクリーニングユニット。
5.
前記吸収シートは、巻き出しローラに巻回されたロール状の吸収シートから、所定の引き出し方向に引き出された後、巻き取りローラによって巻き取られて使用され、前記巻き出しローラの軸には、前記引き出し方向とは逆方向に一定の負荷トルクがかけられており、前記巻き取りローラの軸には、前記引き出し方向に一定の負荷トルクがかけられていることを特徴とする前記4に記載のクリーニングユニット。

前記1〜の何れか1項に記載のクリーニングユニットと、
液滴を吐出する複数のノズルが配列され、前記クリーニングユニットによりクリーニングされる記録ヘッドと、を備えることを特徴とする記録装置。

前記1〜の何れか1項に記載のクリーニングユニットを用いて、
液滴を吐出する複数のノズルが配列された記録ヘッドのノズル面をクリーニングすることを特徴とするクリーニング方法。
本発明によれば、吸収シートの汚染を防止すると共に、ノズル面に吸収シートを均一に押圧することができ、ノズル面に付着した液滴を安定して除去することができるクリーニングユニット、記録装置及びクリーニング方法を提供することができる。
以下に、本発明に関する実施の形態の例を示すが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
まず、本発明に係る記録装置が適用されるインクジェット記録装置1の概略構成について、図1の図面を参照しながら説明する。
このインクジェット記録装置1の主要構成は、図1に示すように、シート状の記録媒体2を記録時に前方(矢印A)へ搬送させる搬送装置3と、記録媒体2の記録面(正面)にインクを吐出するラインヘッド(記録ヘッド)4を含む記録部5と、これら各部の制御を行う制御部(図示省略)とを備えている。
搬送装置3は、互いに平行になって位置された元巻きローラ6及び駆動ローラ7とを備える。
元巻きローラ6はその軸心回りに回転自在となって支持されており、元巻きローラ6には記録媒体2が予め巻回されている。駆動ローラ7は、その軸心回りに回転自在となっており、図示しないモータ等の駆動源によって回転される。
元巻きローラ6から導き出された記録媒体2は、駆動ローラ7に導かれている。これにより、記録媒体2の搬送される搬送経路が確立される。そして、モータ等の駆動源によって駆動ローラ7が回転することで、記録媒体2が元巻きローラ6から引き出されて、引き出された記録媒体2は駆動ローラ7に搬送される。
記録部5は、元巻きローラ6と駆動ローラ7との間で張られた記録媒体2の上方において記録媒体2に対向するように位置されている。記録部5は、ラインヘッド4を備える。
ラインヘッド4は、元巻きローラ6から駆動ローラ7へと記録媒体2が搬送される方向に対して直交する方向つまり記録媒体2の幅方向に延在するように配設されている。ラインヘッド4の下面は元巻きローラ6と駆動ローラ7との間で張られた記録媒体2に指向されており、その下面(以下、ノズル面と称する。)には複数のノズルが記録媒体2の幅方向に2列の列を成して形成されている。ラインヘッド4内にはそれぞれのノズルに対応してピエゾ素子といった吐出手段が設けられており、それぞれの吐出手段によって各ノズルからインクIが液滴として吐出される。
図2〜図5は、記録部の構成を示す斜視図であり、それぞれ、記録時、クリーニング待機時(クリーニングユニットの装着前)、クリーニング待機時(クリーニングユニットの装着後)、クリーニング時の各状態を示している。
また、図6は、図4におけるラインヘッド4とクリーニングユニット11の関係を説明するための要部の拡大正面図であり、図7は、図5におけるラインヘッド4とクリーニングユニット11の関係を説明するための要部の拡大正面図である。
本実施形態においては、図2に示すように、複数個のヘッドモジュール13が2列の千鳥状に配列された状態で支持体14に取り付けられて、1つのラインヘッド4を構成している。
記録部5は、ラインヘッド4と、ラインヘッド4の支持体14の一部に結合されてラインヘッド4を搭載するキャリッジ12と、キャリッジ12が結合されたレール10と、レール10に案内されて、図の矢印Bで示すように、記録媒体2の搬送方向に垂直な上下方向にキャリッジ12を移動させる上下駆動機構(不図示)と、記録を行う際に記録媒体2を背面側から支持するプラテン8と、これら各部を一体的に支持するとともに、プラテン8の上面に固定されるフレーム9とを備える。つまり、各部は、相対的な位置関係がずれないようにフレーム9によって固定されている。
プラテン8は、記録時にラインヘッド4に対向した記録媒体2を平らな状態に維持することで、正確な記録を可能とする。
上下駆動機構は、ラインヘッド4が搭載されたキャリッジ12を設定された所定の範囲で上下動させる。つまり、上下駆動機構は、図2に示すように、ラインヘッド4のノズルから記録媒体2に液滴を吐出させて記録を行う位置(以下、記録位置と称する場合がある。)と、図3、図4に示すように、後述するクリーニング処理の準備時に、ラインヘッド4がプラテン8から離れて待機した位置(以下、クリーニング待機位置と称する場合がある。)と、図5に示すように、ラインヘッド4のノズル面をクリーニングユニット11に接触させてノズル面に付着した液滴を除去する位置(以下、クリーニング位置と称する場合がある。)との合計3つの位置を切り換える。
図4,図5における11は、本発明に係るクリーニングユニットであり、このクリーニングユニット11は、インクジェット記録装置1から着脱自在となっており、クリーニングユニット11によりラインヘッド4をクリーニングするとき以外は、操作者が適宜に取り外すことができる。
図2において、ラインヘッド4のクリーニング処理に用いるクリーニングユニット11は、記録動作中であるため使用されない状態で取り外されている。
このクリーニングユニット11は、周囲をカバー17で覆われ、内部にはノズル面15に付着した液滴を除去する吸収シート20と、吸収シート20を支持するために、ノズル面15に対して曲面を有する凸形状となるようにノズル面15の対向位置に設けられたフィルム状の非吸収性弾性部材16と、この吸収シート20の供給部材としての巻き出しローラ19及び巻き取り部材としての巻き取りローラ18とが格納されている。
フィルム状の非吸収性弾性部材16は、ラインヘッド4を構成する2列のヘッドモジュール13の各ノズル面15に対応して2つ設けられ、各々、各列のノズルの配列方向(ラインヘッド4の長手方向)に沿って延在している、
本実施形態においては、フィルム状の非吸収性弾性部材16としてPETフィルムを用いているが、その他の材質のものとしてもよく、例えば、その他の樹脂フィルムや金属フィルムを用いても良い。
巻き出しローラ19はその軸心回りに回転自在となって支持されており、巻き出しローラ19には吸収シート20が予めロール状に巻回されている。巻き取りローラ18はその軸心回りに回転自在となっており、操作者よって手動で回転される。
巻き出しローラ19から図6中の矢印の方向に引き出された吸収シート20は、巻き取りローラ18に導かれている。これにより、吸収シート20の搬送される搬送経路が確立される。そして、操作者により巻き取りローラ18が回転することで、吸収シート20が巻き出しローラ19から引き出されて、引き出された吸収シート20は巻き取りローラ18に搬送される。
吸収シート20は、必要に応じて巻き出しながら使用し、ノズル面15の液滴を吸収した後は巻き取りローラ18に回収される。全ての吸収シート20を使用したら、すなわち吸収シート全てが巻き取りローラ18に巻き取られたら使用済みロールとしてクリーニングユニット11から取り外し廃棄する。
また、巻き出しローラ19の軸には、引き出し方向とは、逆方向に一定の負荷トルクがかけられており、巻き取りローラ18の軸には、引き出し方向に一定の負荷トルクがかけられている。このため、吸収シート20は、一定のテンションが保たれている。
フィルム状の非吸収性弾性部材16は、巻き出しローラ19と巻き取りローラ18との間で一定のテンションで張られた吸収シート20の下方においてノズル面15に対向するように位置されている。
次に、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置1において行われるクリーニング処理について、説明する。このクリーニング処理は、操作者の指示により行われる。
インクジェット記録装置1の入力部において、クリーニング待機の指示が入力されると、制御部は、上下駆動機構を制御して、キャリッジ12を上方向に移動させ、図3に示すクリーニング待機位置まで移動させる。これは、後述するように、クリーニング装置11を設置するスペースを確保するための移動である。従って、ラインヘッド4のノズル面15が、クリーニング装置11を設置した時の最上部よりも上方に位置するようセットする。
次に、操作者は、図4に示すように、プラテン8上で、かつノズル面15に対向する位置(以下、クリーニング位置と称する場合がある)にクリーニングユニット11を設置する。図4において、ラインヘッド4は、クリーニング待機動作により上方に位置しており、プラテン8とノズル面15との間には隙間ができている。そして、操作者により、クリーニングユニット11は、プラテン8とノズル面15の間の隙間に設置される。この時、クリーニングユニットとプラテン上の記録媒体の間には隙間がある。すなわち、記録媒体を取り外すことなくクリーニングユニットをセット可能な構成となっている。
なお、クリーニングユニット11は、記録動作中等の使用されないときにインクジェット記録装置内のラインヘッド4の上下方向の移動経路から退避した位置(以降退避位置と称する場合がある)で保持されるようにしてもよい。このクリーニングユニット11を退避位置とクリーニング位置との間で移動させるために、周知の技術的手段を用いることができる。例えば、クリーニングユニット11をキャリッジに固定して移動方向に設けたガイドレールに沿って移動可能として構成したり、あるいは、クリーニングユニット11をアーム部材に接続して、このアーム部材を一端で支持して回動可能として構成するなどの手段がある。
次に、インクジェット記録装置1の入力部において、クリーニングの指示が入力されると、制御部は、上下駆動機構を制御して、キャリッジ12を下方向に移動させ、図5に示すようにクリーニング位置まで移動させる。このとき、図7に示すように、ラインヘッド4の位置は、ノズル面15がクリーニングユニット11の吸収シート20にある程度の圧力で押圧された状態になる。このとき、吸収シート20は、フィルム状の非吸収性弾性部材16により支持されている。
押圧を介して、ノズル面15上に付着した液滴が吸収シート20に吸収された所定時間後に、このクリーニングを終了させて、記録待機状態に移行する。具体的には、制御部は、キヤリッジ12を元の上方のクリーニング待機位置に戻し、押圧状態を解除する。操作者は、クリーニングユニット11をインクジェット記録装置1の外に移動させる。これにより、本実施形態に係るクリーニング処理が終了し、その後は記録動作に移ることが可能となる。
一方、押圧解除後の吸収シート20は、操作者が、巻き取りローラ18を回転させることにより所定量巻き取られ、このことにより、次回の押圧時、インクを吸収した部分の吸収シート20がノズル面15に再び接触することはない。さらに、吸収シートを搬送することでフィルム状の非吸収性弾性部材に付着したインクも拭き取ることが可能になる。従来のように、多孔質樹脂で構成された吸収性弾性部材を用いた場合は、付着したインクが多孔質樹脂に吸収されてしまうため、吸収シートを搬送しても多孔質樹脂に吸収されたインクを除去することは難しい。
なお、巻き取りローラ18の回転制御は、クリーニングユニット11をインクジェット記録装置1に設置した状態で、前述した制御部を介して、モータ等の駆動源を駆動させ、巻き取りローラ18を回転することで、自動的に行なうように構成してもよい。
以上のクリーニング処理及びクリーニング処理後の吸収シート20の巻き取りに係る一連の動作は、インクジェット記録装置1の入力部において、操作者によるクリーニングの指示が入力された場合等に、制御部を介して自動的に行うようにしてもよい。
次に、クリーニングユニット11におけるフィルム状の非吸収性弾性部材16の固定方法の具体例について、図8〜図10を用いて説明する。
図8は、クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するための要部の斜視図である。図9は、クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するための要部の斜視図であり、一部を断面で示している。図10は、クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するための要部の拡大断面図である。尚、本図ではフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するため、カバー17や吸収シート20等は省略してある。
図中、40はフィルム状の非吸収性弾性部材固定基板を示す。フィルム状の非吸収性弾性部材固定基板40は、クリーニングユニット11のカバー17に取り付けられる。
フィルム状の非吸収性弾性部材固定基板40は、矩形のフィルム状の非吸収性弾性部材16の両長辺の端部を保持するための受け部22,24を有する。フィルム状の非吸収性弾性部材16は、曲面を有する凸形状となるように受け部22,24に両長辺の端部が固定されている。
以下に具体的な固定方法を説明する。
固定用の穴がフィルム状の非吸収性弾性部材16の各長辺の端部に複数個配設されており、本図の場合は3個の場合を示している。21,25はフィルム状の非吸収性弾性部材16をフィルム状の非吸収性弾性部材固定基板40の受け部22,24に取り付けるための押さえ板を示している。また。23,26は、固定するためのネジを示している。
フィルム状の非吸収性弾性部材16は、受け部22,24と押さえ板21,25の間に両長辺の端部が挟み込まれた状態で、固定用の穴を介して、ネジ23,26により、受け部22,24に固定される。
本実施形態では、2つのフィルム状の非吸収性弾性部材16の一端を支持する受け部24が下側に凸となるように設けられているので、2つのフィルム状の非吸収性弾性部材16の間隔を狭めることができる。このため、クリーニングされるラインヘッド4の2つのヘッドモジュール13のノズル面15(ノズル列)の間隔を狭めることが可能となる。
図11は、クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法の他の実施の形態を説明するための要部の拡大断面図である。本例においては、下側に凸となるように形成された受け部24を設けずに、フィルム状の非吸収性弾性部材固定基板40として受け部22を有する平板を用いて受け部22にフィルム状の非吸収性弾性部材16の両長辺の端部が固定されている。
尚、取り付け方法は、フィルム状の非吸収性弾性部材16を曲面を有する凸形状に保持可能であれば特に限定はない。
そして、このように曲面を有する凸形状に保持されたフィルム状の非吸収性弾性部材16は、クリーニング時には、ノズル面15が吸収シート20に押圧された際に吸収シート20を支持してノズル面15に沿った形に変形し、ノズル面15全体に吸収シート20が押圧されるようにする。そして、押圧力を除くと、その弾性復元力によって元の状態に復帰する。
尚、フィルム状の非吸収性弾性部材16の形状は、曲面を有する凸形状に限らず、上記のような変形と復帰が可能であれば特に限定はないが、記録ヘッドのノズル面に対して、凸形状とするように配設されていることが好ましく、曲面を有する凸形状とすることがさらに好ましい。フィルム状の非吸収性弾性部材をノズル面に対し凸形状とすることにより、吸収シートを確実にノズル面に押圧することができる。
図12(a)及び(b)は、クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材16の形状とクリーニング状態との関係を説明するための要部の模式図であり、(a)はフィルム状の非吸収性弾性部材16がノズル面15に対して、曲面を有する凸形状となるように設置されている場合、(b)はフィルム状の非吸収性弾性部材16がノズル面15に対して、平坦な面を有する凸形状となるように設置されている場合をそれぞれ示している。
ここで、(b)のフィルム状の非吸収性弾性部材16がノズル面15に対して、平坦な面を有する凸形状で設置されている場合よりも、(a)の曲面を有する凸形状となるように設置されている場合のほうが、吸収シート20を搬送した際に、フィルム状の非吸収性弾性部材16の中心付近に付着したインクを除去しやすい。また、曲面を有する凸形状となるように設置されている場合のほうが、吸収シート20とフィルム状の非吸収性弾性部材16の接触面積が小さいため吸収シート20の搬送負荷を少なくすることができる。
以上のように、本実施の形態のクリーニングユニット、インクジェット記録装置及びクリーニング方法によれば、クリーニング時にはキャリッジを降下させノズル面を吸収シートに押圧する。その際に吸収シートを支持しているフィルム状の非吸収性弾性部材がノズル面に沿った形に変形するためノズル面全体に吸収シートが押圧されることになる。また、フィルム状の非吸収性弾性部材は、非吸収性であり、吸収シートを通り越したインクを吸収しないので、新しく巻き出されてきた吸収シートの裏面を汚すことがない。これらの結果、ノズル面の液滴を安定して除去することができる。さらに、吸収シートを搬送することでフィルム状の非吸収性弾性部材に付着したインクも拭き取ることが可能になる。
また、フィルム状の非吸収性弾性部材はノズル面に対し凸形状とすることにより、吸収シートを確実にノズル面に押圧することができる。さらに、ノズル面に対し曲面を有する凸形状とすることにより吸収シートを搬送した際に、フィルム状の非吸収性弾性部材の中心付近に付着したインクが除去しやすくなるとともに、吸収シートとフィルム状の非吸収性弾性部材の接触面積が小さいため、吸収シートの搬送負荷を少なくすることができる。
さらに、吸収シートのロールは回転可能な軸に支持されており、この軸には一定の負荷トルクがかけられている。このため吸収シートは常に一定のテンションが保たれており、ローラに巻いてあるシートが緩むことがないため皺ができることは無い。これによりフィルム状の非吸収性弾性部材上で皺ができることを防げるので吸収シートを均一にノズル面に押圧することができる。
本発明の記録装置は、上記実施形態の、ノズルを多数並べたラインヘッドを備え、ラインヘッドを移動させずに記録するラインプリント方式の記録装置のみならず、ヘッドが移動させがら記録する、所謂シリアルプリント方式の記録装置にも適用可能であり、有効である。
また、上記実施形態では、ラインヘッドが複数のヘッドによって構成される場合を例示したが、ラインヘッドが1つのラインヘッドからなる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、記録装置として記録媒体にインクを吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置の適用例を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、液滴を吐出させて記録を行う記録装置として広く適用可能である。
本発明に係る記録装置が適用されるインクジェット記録装置1の概略構成を示す模式図である。 インクジェット記録装置1における記録時の記録部の構成を示す斜視図である。 インクジェット記録装置1におけるクリーニング待機時の記録部の構成を示す斜視図である。 インクジェット記録装置1におけるクリーニング待機時の記録部の構成を示す斜視図である。 インクジェット記録装置1におけるクリーニング時の記録部の構成を示す斜視図である。 図4におけるラインヘッド4とクリーニングユニット11の関係を説明するための要部の拡大正面図である。 図5におけるラインヘッド4とクリーニングユニット11の関係を説明するための要部の拡大正面図である。 インクジェット記録装置1に備えられたクリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するための要部の斜視図である。 インクジェット記録装置1に備えられたクリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するための要部の斜視図である。 インクジェット記録装置1に備えられたクリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法を説明するための要部の拡大断面図である。 クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材固定方法の他の実施の形態を説明するための要部の拡大断面図である。 (a)及び(b)は、クリーニングユニット11のフィルム状の非吸収性弾性部材16の形状とクリーニング状態との関係を説明するための要部の模式図である。 従来技術における記録ヘッドのクリーニング機構を説明するための断面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 記録媒体
3 搬送装置
4 ラインヘッド
10 レール
11 クリーニングユニット
12 キヤリッジ
20 吸収シート

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが配列されたヘッドモジュールを複数列備えた記録ヘッドのノズル面をクリーニングするクリーニングユニットにおいて、
    ロール状の吸収シートから、所定の引き出し方向に引き出されて使用され、前記記録ヘッドのノズル面に押圧されることにより、前記ノズル面に付着した液滴を除去する吸収シートと、
    前記吸収シートが前記記録ヘッドのノズル面に押圧された際に、前記吸収シートを支持すると共に前記記録ヘッドのノズル面に対して凸形状となるように固定されたフィルム状の非吸収性弾性部材と、
    を備え
    前記非吸収性弾性部材は複数のヘッドモジュールの列毎にそれぞれ設けられ、これら複数の前記非吸収性弾性部材が1枚の前記吸収シートの引き出し方向に沿って並設されると共に前記凸形状の部分が前記ヘッドモジュールのノズルの配列方向に沿って延在するように配設され、
    前記吸収シートを前記ヘッドモジュールのノズル面に押圧した状態で、前記非吸収性弾性部材を移動させずに前記ノズル面に付着した液滴を除去することを特徴とするクリーニングユニット。
  2. 前記ノズル面に付着した液滴を除去した後、前記吸収シートを前記引き出し方向に搬送することにより複数の前記非吸収性弾性部材に付着したインクを拭き取ることを特徴とする請求項1に記載のクリーニングユニット。
  3. 隣接して並設された2つの前記非吸収性弾性部材のそれぞれの一端が固定される受け部材が、2つの前記非吸収性弾性部材の間であって、かつ、前記非吸収性弾性部材の下側に突出するよう設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニングユニット。
  4. 前記吸収シートのロールは、前記引き出し方向とは逆方向に一定の負荷トルクがかかるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のクリーニングユニット。
  5. 前記吸収シートは、巻き出しローラに巻回されたロール状の吸収シートから、所定の引き出し方向に引き出された後、巻き取りローラによって巻き取られて使用され、前記巻き出しローラの軸には、前記引き出し方向とは逆方向に一定の負荷トルクがかけられており、前記巻き取りローラの軸には、前記引き出し方向に一定の負荷トルクがかけられていることを特徴とする請求項4に記載のクリーニングユニット。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載のクリーニングユニットと、
    液滴を吐出する複数のノズルが配列され、前記クリーニングユニットによりクリーニングされる記録ヘッドと、を備えることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1〜の何れか1項に記載のクリーニングユニットを用いて、
    液滴を吐出する複数のノズルが配列された記録ヘッドのノズル面をクリーニングすることを特徴とするクリーニング方法。
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