JPH11129503A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH11129503A JPH11129503A JP29978197A JP29978197A JPH11129503A JP H11129503 A JPH11129503 A JP H11129503A JP 29978197 A JP29978197 A JP 29978197A JP 29978197 A JP29978197 A JP 29978197A JP H11129503 A JPH11129503 A JP H11129503A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- nozzle surface
- nozzle
- ink jet
- discharging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乾燥固化しても再び分散あるいは溶解しない
顔料インクを使用しても吐出不良を発生しないヘッド保
護手段を有するインクジェット記録装置を提供するこ
と。 【解決手段】 吐出開始からの時間がノズル面に付着し
た顔料インクが乾燥するまでの時間に達する前に、少な
くともノズル面清掃を行うようにし、印字終了ボタンの
信号を検知したり、ソフトウエア電源スイッチの信号を
検知したり、インク移動装置でインクをノズルから排出
したら、少なくともノズル面清掃を行うようにしたヘッ
ド保護手段を有する。
顔料インクを使用しても吐出不良を発生しないヘッド保
護手段を有するインクジェット記録装置を提供するこ
と。 【解決手段】 吐出開始からの時間がノズル面に付着し
た顔料インクが乾燥するまでの時間に達する前に、少な
くともノズル面清掃を行うようにし、印字終了ボタンの
信号を検知したり、ソフトウエア電源スイッチの信号を
検知したり、インク移動装置でインクをノズルから排出
したら、少なくともノズル面清掃を行うようにしたヘッ
ド保護手段を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を飛翔さ
せて、記録紙等の記録媒体上にインク像を形成するイン
クジェット記録装置に関し、特にヘッド保護手段に関す
る。
せて、記録紙等の記録媒体上にインク像を形成するイン
クジェット記録装置に関し、特にヘッド保護手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置はインクジェッ
トヘッドの複数のノズル口からインクを方向、液滴径、
吐出速度を一定に保ちながら吐出させることにより良好
な印字品質を得ることができる記録装置である。更にイ
ンクジェット記録装置は吐出口の数とインクの種類を容
易に増加できるのでカラー化が進み現在では主流の記録
装置になっている。この様な事からインクジェット記録
装置1台あたりのノズルの数も増える傾向にあり80か
ら100穴以上にも達している。しかし反面、インクを
吐出するための多くのノズル口を有するノズル面が汚れ
たり、ノズル口の1つでもつまると吐出不良が発生し良
好な印字が出来なくなるといった欠点もある。この原因
はノズル口周辺やノズル面のインクの乾燥である事か
ら、インクの成分全てを再溶解性のある染料等で構成す
ることにより、インクの乾燥による汚れ等が発生したと
しても、再びフレッシュなインクで溶解するよう工夫し
ているが、この様な方法をとると印字結果の耐水性や耐
光性を得る事ができないといった問題がある。一度汚れ
たノズル面を清掃して綺麗にするための手段としてイン
クジェット記録装置にはメンテステーションが具備され
ている。
トヘッドの複数のノズル口からインクを方向、液滴径、
吐出速度を一定に保ちながら吐出させることにより良好
な印字品質を得ることができる記録装置である。更にイ
ンクジェット記録装置は吐出口の数とインクの種類を容
易に増加できるのでカラー化が進み現在では主流の記録
装置になっている。この様な事からインクジェット記録
装置1台あたりのノズルの数も増える傾向にあり80か
ら100穴以上にも達している。しかし反面、インクを
吐出するための多くのノズル口を有するノズル面が汚れ
たり、ノズル口の1つでもつまると吐出不良が発生し良
好な印字が出来なくなるといった欠点もある。この原因
はノズル口周辺やノズル面のインクの乾燥である事か
ら、インクの成分全てを再溶解性のある染料等で構成す
ることにより、インクの乾燥による汚れ等が発生したと
しても、再びフレッシュなインクで溶解するよう工夫し
ているが、この様な方法をとると印字結果の耐水性や耐
光性を得る事ができないといった問題がある。一度汚れ
たノズル面を清掃して綺麗にするための手段としてイン
クジェット記録装置にはメンテステーションが具備され
ている。
【0003】メンテステーションの役割は印字中や長期
保存等様々な要因によりインクジェットヘッドのノズル
面やノズル口内がインクの乾燥により汚れたときノズル
面とノズル口を清掃して吐出状態を良好な状態に回復さ
せることにより良好な印字を行えるようにする機能を備
えたものである。
保存等様々な要因によりインクジェットヘッドのノズル
面やノズル口内がインクの乾燥により汚れたときノズル
面とノズル口を清掃して吐出状態を良好な状態に回復さ
せることにより良好な印字を行えるようにする機能を備
えたものである。
【0004】再溶解性のあるインクを用いて良好な吐出
状態に復帰させるための手段としては特公平3−430
71号公報の様に流路を色別にもたせたり、特開平7−
214795号公報の様にインクを吸引中に大気開放を
行い逆流を抑える方法の提案があり、一般にワイパーを
インクジェットヘッドの吐出口面に当接させワイパーと
吐出口面を相対的に移動させることにより吐出口面に付
着したインクを取り除くワイピング手段と、吸引ポンプ
等に接続された吸引口と、大気と連通するための弁を装
備した大気連通口を具備したキャップで吐出口を覆い強
制的に吸引することにより吐出口内に詰まったゴミを吐
出口外へ排出することで回復させる吸引回復手段とを組
み合わせている。
状態に復帰させるための手段としては特公平3−430
71号公報の様に流路を色別にもたせたり、特開平7−
214795号公報の様にインクを吸引中に大気開放を
行い逆流を抑える方法の提案があり、一般にワイパーを
インクジェットヘッドの吐出口面に当接させワイパーと
吐出口面を相対的に移動させることにより吐出口面に付
着したインクを取り除くワイピング手段と、吸引ポンプ
等に接続された吸引口と、大気と連通するための弁を装
備した大気連通口を具備したキャップで吐出口を覆い強
制的に吸引することにより吐出口内に詰まったゴミを吐
出口外へ排出することで回復させる吸引回復手段とを組
み合わせている。
【0005】このような従来のインクジェット記録装置
では、耐水性のない再溶解性のあるインクの乾燥に起因
するノズル面等の清掃は可能であるが、一度乾燥して固
化したら再溶解または再分散しない顔料や高分子成分を
含有するインクを用いた場合ではメンテナンスを行うこ
とだけではノズル面やノズル口の汚れを清掃することが
できないため、良好な印字を恒久的に得ることができな
かったり、場合によってはインクジェット記録装置自身
を故障させてしまうことになる。
では、耐水性のない再溶解性のあるインクの乾燥に起因
するノズル面等の清掃は可能であるが、一度乾燥して固
化したら再溶解または再分散しない顔料や高分子成分を
含有するインクを用いた場合ではメンテナンスを行うこ
とだけではノズル面やノズル口の汚れを清掃することが
できないため、良好な印字を恒久的に得ることができな
かったり、場合によってはインクジェット記録装置自身
を故障させてしまうことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題を
鑑み乾燥固化しても再び分散あるいは溶解しない顔料イ
ンクを使用しても吐出不良を発生しないヘッド保護手段
を有するインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
鑑み乾燥固化しても再び分散あるいは溶解しない顔料イ
ンクを使用しても吐出不良を発生しないヘッド保護手段
を有するインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、少なくともインクを吐出するためのノズル面にノズ
ル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤として顔
料を用いた顔料インクと、該インクをインクジェットヘ
ッドのノズル口から吐出するための駆動波形発生回路
と、吐出開始からの時間を測定するためのタイマーと、
少なくともインク吸収体をインクジェットヘッドのノズ
ル面に当接させノズル面を汚していたインクを吸収させ
たのちインク吸収体とノズル面を相対的に移動させるこ
とを特徴とするノズル面清掃装置と、ノズルからインク
を排出するためのインク移動装置からなるメンテナンス
ステーションと、印字が終了したことを検知するための
印字終了ボタンと、インクジェット記録装置の使用が終
了したことを検知するソフトウエア電源スイッチとを具
備したインクジェット記録装置で、吐出開始からの時間
がノズル面に付着した顔料インクが乾燥するまでの時間
に達する前に、少なくともノズル面清掃を行うように
し、印字終了ボタンの信号を検知したり、ソフトウエア
電源スイッチの信号を検知したり、インク移動装置でイ
ンクをノズルから排出したら、少なくともノズル面清掃
を行うようにしたヘッド保護手段を有することを特徴と
する。すなわち、請求項1のインクジェット記録装置で
は、少なくともインクを吐出するためのノズル面にノズ
ル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤として顔
料を用いた顔料インクと、該インクをインクジェットヘ
ッドのノズル口から吐出するための駆動波形発生回路
と、吐出開始からの時間を測定するためのタイマーと、
少なくともノズル面清掃装置、ノズルからインクを排出
するためのインク移動装置からなるメンテナンスステー
ションとを具備したインクジェット記録装置であって、
吐出開始からの時間が、吐出開始と同時にノズル面に付
着した顔料インクが乾燥するまでの時間に達する前に、
少なくともノズル面清掃を1回行うヘッド保護手段を有
することを特徴とする。また、請求項2のインクジェッ
ト記録装置では、少なくともインクを吐出するためのノ
ズル面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着
色剤として顔料を用いた顔料インクと、該インクをイン
クジェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波
形発生回路と、印字が終了したことを検知するための印
字終了ボタンと、少なくともノズル面清掃装置、ノズル
からインクを排出するためのインク移動装置からなるメ
ンテナンスステーションとを具備したインクジェット記
録装置であって、印字終了ボタンの信号を検知したら、
少なくともノズル面清掃を行うヘッド保護手段を有する
ことを特徴とする。請求項3のインクジェット記録装置
では、少なくともインクを吐出するためのノズル面にノ
ズル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤として
顔料を用いた顔料インクと、該インクをインクジェット
ヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形発生回路
と、インクジェット記録装置の使用が終了したことを検
知するソフトウエア電源スイッチと、少なくともノズル
面清掃装置、ノズルからインクを排出するためのインク
移動装置からなるメンテナンスステーションとを具備し
たインクジェット記録装置であって、ソフトウエア電源
スイッチの信号を検知したら、少なくともノズル面清掃
を行うヘッド保護手段を有することを特徴とする。請求
項4のインクジェット記録装置では、ヘッド保護手段の
ノズル面清掃手段がインク吸収体をインクジェットヘッ
ドのノズル面に当接させノズル面を汚していたインクを
吸収させたのちインク吸収体とノズル面を相対的に移動
させることを特徴とする。請求項5のインクジェット記
録装置では、少なくともインクを吐出するためのノズル
面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤
として顔料を用いた顔料インクと、該インクをインクジ
ェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形発
生回路と、少なくともノズル面清掃装置、ノズルからイ
ンクを排出するためのインク移動装置からなるメンテナ
ンスステーションとを具備したインクジェット記録装置
であって、インク移動装置でインクをノズルから排出し
たら、少なくともノズル面清掃を行うヘッド保護手段を
有することを特徴とする。
に、少なくともインクを吐出するためのノズル面にノズ
ル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤として顔
料を用いた顔料インクと、該インクをインクジェットヘ
ッドのノズル口から吐出するための駆動波形発生回路
と、吐出開始からの時間を測定するためのタイマーと、
少なくともインク吸収体をインクジェットヘッドのノズ
ル面に当接させノズル面を汚していたインクを吸収させ
たのちインク吸収体とノズル面を相対的に移動させるこ
とを特徴とするノズル面清掃装置と、ノズルからインク
を排出するためのインク移動装置からなるメンテナンス
ステーションと、印字が終了したことを検知するための
印字終了ボタンと、インクジェット記録装置の使用が終
了したことを検知するソフトウエア電源スイッチとを具
備したインクジェット記録装置で、吐出開始からの時間
がノズル面に付着した顔料インクが乾燥するまでの時間
に達する前に、少なくともノズル面清掃を行うように
し、印字終了ボタンの信号を検知したり、ソフトウエア
電源スイッチの信号を検知したり、インク移動装置でイ
ンクをノズルから排出したら、少なくともノズル面清掃
を行うようにしたヘッド保護手段を有することを特徴と
する。すなわち、請求項1のインクジェット記録装置で
は、少なくともインクを吐出するためのノズル面にノズ
ル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤として顔
料を用いた顔料インクと、該インクをインクジェットヘ
ッドのノズル口から吐出するための駆動波形発生回路
と、吐出開始からの時間を測定するためのタイマーと、
少なくともノズル面清掃装置、ノズルからインクを排出
するためのインク移動装置からなるメンテナンスステー
ションとを具備したインクジェット記録装置であって、
吐出開始からの時間が、吐出開始と同時にノズル面に付
着した顔料インクが乾燥するまでの時間に達する前に、
少なくともノズル面清掃を1回行うヘッド保護手段を有
することを特徴とする。また、請求項2のインクジェッ
ト記録装置では、少なくともインクを吐出するためのノ
ズル面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着
色剤として顔料を用いた顔料インクと、該インクをイン
クジェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波
形発生回路と、印字が終了したことを検知するための印
字終了ボタンと、少なくともノズル面清掃装置、ノズル
からインクを排出するためのインク移動装置からなるメ
ンテナンスステーションとを具備したインクジェット記
録装置であって、印字終了ボタンの信号を検知したら、
少なくともノズル面清掃を行うヘッド保護手段を有する
ことを特徴とする。請求項3のインクジェット記録装置
では、少なくともインクを吐出するためのノズル面にノ
ズル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤として
顔料を用いた顔料インクと、該インクをインクジェット
ヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形発生回路
と、インクジェット記録装置の使用が終了したことを検
知するソフトウエア電源スイッチと、少なくともノズル
面清掃装置、ノズルからインクを排出するためのインク
移動装置からなるメンテナンスステーションとを具備し
たインクジェット記録装置であって、ソフトウエア電源
スイッチの信号を検知したら、少なくともノズル面清掃
を行うヘッド保護手段を有することを特徴とする。請求
項4のインクジェット記録装置では、ヘッド保護手段の
ノズル面清掃手段がインク吸収体をインクジェットヘッ
ドのノズル面に当接させノズル面を汚していたインクを
吸収させたのちインク吸収体とノズル面を相対的に移動
させることを特徴とする。請求項5のインクジェット記
録装置では、少なくともインクを吐出するためのノズル
面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着色剤
として顔料を用いた顔料インクと、該インクをインクジ
ェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形発
生回路と、少なくともノズル面清掃装置、ノズルからイ
ンクを排出するためのインク移動装置からなるメンテナ
ンスステーションとを具備したインクジェット記録装置
であって、インク移動装置でインクをノズルから排出し
たら、少なくともノズル面清掃を行うヘッド保護手段を
有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例を基にさらに詳しく説明するが本発明は以下に示す構
成に限定されるものではない。
例を基にさらに詳しく説明するが本発明は以下に示す構
成に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】本発明のヘッド保護手段を説明する。インク
ジェットヘッドのノズル面は印字を行うことにより、イ
ンクと、用紙の紙粉等で汚れる。汚れたまま放置すると
顔料インクが乾燥し次第に固化し、後述するように、イ
ンクジェットヘッドの機能が損なわれる。顔料は水に溶
けないので、耐水性を必要とする印字結果を得るために
は色材に顔料を用いたインクを用いることが必要であ
る。印字結果に完全な耐水性を要求するためには、顔料
を記録紙に定着させるための樹脂が必要となる。樹脂の
添加方法としては、顔料を液体中に分散させるとき、分
散剤に一度乾燥すると水に溶けない高分子を用いるよう
にしたり、定着機能を有する樹脂をエマルジョンにして
インク中に分散させておく方法などがある。インク中の
顔料はお互いにファンンデルワールス力等により凝集し
ないように構成されているが、インク中の液体成分が蒸
発すると顔料粒子同士が付着し合い大きな固まりとなっ
てしまう。この固まりは再び液体成分が与えられただけ
では再分散しないという特性がある。この様に顔料イン
ク中には一度乾燥すると再び溶けない成分や、再分散し
ない成分が入っているため、一度、乾燥し固化すると分
散や溶解により除去することができなくなる。
ジェットヘッドのノズル面は印字を行うことにより、イ
ンクと、用紙の紙粉等で汚れる。汚れたまま放置すると
顔料インクが乾燥し次第に固化し、後述するように、イ
ンクジェットヘッドの機能が損なわれる。顔料は水に溶
けないので、耐水性を必要とする印字結果を得るために
は色材に顔料を用いたインクを用いることが必要であ
る。印字結果に完全な耐水性を要求するためには、顔料
を記録紙に定着させるための樹脂が必要となる。樹脂の
添加方法としては、顔料を液体中に分散させるとき、分
散剤に一度乾燥すると水に溶けない高分子を用いるよう
にしたり、定着機能を有する樹脂をエマルジョンにして
インク中に分散させておく方法などがある。インク中の
顔料はお互いにファンンデルワールス力等により凝集し
ないように構成されているが、インク中の液体成分が蒸
発すると顔料粒子同士が付着し合い大きな固まりとなっ
てしまう。この固まりは再び液体成分が与えられただけ
では再分散しないという特性がある。この様に顔料イン
ク中には一度乾燥すると再び溶けない成分や、再分散し
ない成分が入っているため、一度、乾燥し固化すると分
散や溶解により除去することができなくなる。
【0010】インクジェットヘッドで印字を行っている
ときには、ヘッドを左右に移動させる。このときノズル
面上に気流が発生したり、吐出中に紙粉等が付着しイン
クの吐出方向が変化してノズル面上にインクが付着する
ことがある。また、印字中に吐出不良が発生して、これ
を回復させるために、インク移動装置を用いてノズルか
らインクを排出させた場合にもノズル面上にインクが付
着する。インクジェットヘッドのノズル面にはノズル口
が形成されているため、顔料インクが付着した状態でイ
ンクが乾燥してしまうと吐出不良が発生してしまう。一
般にインクジェットヘッドノズル面については撥水処理
を行っているが、これもノズル面を吐出するインクで汚
されにくくするための工夫である。ノズル面の処理には
インクを出来るだけ除去しやすいようにフッ素樹脂でコ
ートしたり、ニッケルのテフロン共析メッキ等の撥水処
理を施したものを用いるのが好ましい。しかし、実際に
は撥水処理が行われたノズル面を用いたインクジェット
ヘッドでも撥水膜上でインクが乾燥し固化すると、再び
取れなくなるといった現象が発生する。また、乾燥した
インクが付着している部位には撥水性はないためここを
核として新たに付着したインクを容易にとることができ
なくなり、初期では少ないインクの固形物も使用頻度に
応じて多くなり、最終的にノズル面全体を覆いヘッドを
ダウンさせてしまう。
ときには、ヘッドを左右に移動させる。このときノズル
面上に気流が発生したり、吐出中に紙粉等が付着しイン
クの吐出方向が変化してノズル面上にインクが付着する
ことがある。また、印字中に吐出不良が発生して、これ
を回復させるために、インク移動装置を用いてノズルか
らインクを排出させた場合にもノズル面上にインクが付
着する。インクジェットヘッドのノズル面にはノズル口
が形成されているため、顔料インクが付着した状態でイ
ンクが乾燥してしまうと吐出不良が発生してしまう。一
般にインクジェットヘッドノズル面については撥水処理
を行っているが、これもノズル面を吐出するインクで汚
されにくくするための工夫である。ノズル面の処理には
インクを出来るだけ除去しやすいようにフッ素樹脂でコ
ートしたり、ニッケルのテフロン共析メッキ等の撥水処
理を施したものを用いるのが好ましい。しかし、実際に
は撥水処理が行われたノズル面を用いたインクジェット
ヘッドでも撥水膜上でインクが乾燥し固化すると、再び
取れなくなるといった現象が発生する。また、乾燥した
インクが付着している部位には撥水性はないためここを
核として新たに付着したインクを容易にとることができ
なくなり、初期では少ないインクの固形物も使用頻度に
応じて多くなり、最終的にノズル面全体を覆いヘッドを
ダウンさせてしまう。
【0011】このためこの様な一度乾燥すると再溶解や
再分散できないインクを用いた場合では、ノズル板に付
着したインクが乾燥しないうちにインクを除去するヘッ
ド保護手段が必要となる。インクを除去するタイミング
は、インクの吐出開始から要した時間を参照できるタイ
マーを用いて、インクが乾燥するのに要する時間以内の
設定時間と比較して、設定時間に達したときにインクを
除去する。インクの乾燥するまでの時間は、温度によっ
ても変化するので、温度センサーを有するインクジェッ
ト記録装置では、検出温度により、設定時間を変化させ
ることにより適切なタイミングでノズル面上のインクを
除去することができる。設定時間は、1秒や10秒とい
った短時間では、ノズル面のインクを除去する間、印字
を停止しなくてはならないため、スループットが低下す
るので、少なくとも60秒以上にする事が好ましい。ま
た、インク移動装置を用いてノズルからインクを排出し
た場合や、ソフトウエア電源スイッチからの信号を検知
したり、印字終了ボタンの信号を検知した時等の印字が
終了したことを検知した場合には、遅滞なくノズル面の
インクを除去するようにするのが好ましい。インク移動
装置は、印字中に吐出不良や不吐出が発生して良好に印
字が得られなくなったとき、使用者が吐出を回復させる
ためにメンテナンスを行う時に主に動作する。この他、
インクジェット記録装置を保存させたときや、長時間印
字を行ったときやあと、キャップやシール等のインクジ
ェットヘッドの乾燥防止が良好に行われない場合に動作
する。ノズルからインクを排出するためのインク移動装
置は、キャップを用いてノズル面に設置されたノズルを
覆って、キャップ内を減圧にしてインクを吸引排出する
吸引装置や、インク供給側から加圧することでインクを
ノズルから押し出すことで不要なインクを排出する加圧
装置のどちらでも使用することが出来る。ソフトウエア
電源スイッチは、インクジェット記録装置の使用が終了
したとき使用者が電源を切るためのスイッチで、このス
イッチが押されたことを検知した場合、電源を完全に切
る前に所定の動作を行ってから電源を切るために設けら
れたスイッチである。印字終了ボタンは、使用者が印字
が終了したときや、印字中に用紙詰まりなどの印字トラ
ブル等が発生したとき、印字を終了させるためのスイッ
チである。
再分散できないインクを用いた場合では、ノズル板に付
着したインクが乾燥しないうちにインクを除去するヘッ
ド保護手段が必要となる。インクを除去するタイミング
は、インクの吐出開始から要した時間を参照できるタイ
マーを用いて、インクが乾燥するのに要する時間以内の
設定時間と比較して、設定時間に達したときにインクを
除去する。インクの乾燥するまでの時間は、温度によっ
ても変化するので、温度センサーを有するインクジェッ
ト記録装置では、検出温度により、設定時間を変化させ
ることにより適切なタイミングでノズル面上のインクを
除去することができる。設定時間は、1秒や10秒とい
った短時間では、ノズル面のインクを除去する間、印字
を停止しなくてはならないため、スループットが低下す
るので、少なくとも60秒以上にする事が好ましい。ま
た、インク移動装置を用いてノズルからインクを排出し
た場合や、ソフトウエア電源スイッチからの信号を検知
したり、印字終了ボタンの信号を検知した時等の印字が
終了したことを検知した場合には、遅滞なくノズル面の
インクを除去するようにするのが好ましい。インク移動
装置は、印字中に吐出不良や不吐出が発生して良好に印
字が得られなくなったとき、使用者が吐出を回復させる
ためにメンテナンスを行う時に主に動作する。この他、
インクジェット記録装置を保存させたときや、長時間印
字を行ったときやあと、キャップやシール等のインクジ
ェットヘッドの乾燥防止が良好に行われない場合に動作
する。ノズルからインクを排出するためのインク移動装
置は、キャップを用いてノズル面に設置されたノズルを
覆って、キャップ内を減圧にしてインクを吸引排出する
吸引装置や、インク供給側から加圧することでインクを
ノズルから押し出すことで不要なインクを排出する加圧
装置のどちらでも使用することが出来る。ソフトウエア
電源スイッチは、インクジェット記録装置の使用が終了
したとき使用者が電源を切るためのスイッチで、このス
イッチが押されたことを検知した場合、電源を完全に切
る前に所定の動作を行ってから電源を切るために設けら
れたスイッチである。印字終了ボタンは、使用者が印字
が終了したときや、印字中に用紙詰まりなどの印字トラ
ブル等が発生したとき、印字を終了させるためのスイッ
チである。
【0012】ノズル面上のインクを除去するためのノズ
ル面清掃装置としては図1に示した弾性体を用いたノズ
ル面清掃部材を用いることができる。図1に示したノズ
ル面清掃部材はホルダ43に、ゴム等の弾性体で形成さ
れるワイパー41を装着している。ノズル面を清掃する
ときは図2に示すように、インクを吐出するためのノズ
ル口が複数個形成されたノズル面45と図1に示したノ
ズル面清掃部材をノズル面に当接し、ノズル面とワイパ
ーを相対的に移動させることで除去することができる。
また、図3に示したノズル面清掃部材を用いることもで
きる。このノズル面清掃部材は、ホルダ43に、弾性体
の下地47が取り付けられている。弾性体の表面をイン
ク吸収部材49が覆っている。下地の弾性体としてはゴ
ムやスポンジ等の多孔質体を用いることができる。ノズ
ル面への密着性を考慮すると下地がスポンジ等の多孔質
体のものがよい。インク吸収部材49としてはポリエス
テル、ナイロン、コットン、セルロース等のノズル面を
傷つけずにインクを吸収できるものが望ましい。インク
吸収部材49は一度インクを吸収すると汚れるので、イ
ンク吸収部材49を巻き取って新しい面を出せるように
したり、インク吸収部材49を交換することで、使用し
た面は再び使用しない方が好ましい。
ル面清掃装置としては図1に示した弾性体を用いたノズ
ル面清掃部材を用いることができる。図1に示したノズ
ル面清掃部材はホルダ43に、ゴム等の弾性体で形成さ
れるワイパー41を装着している。ノズル面を清掃する
ときは図2に示すように、インクを吐出するためのノズ
ル口が複数個形成されたノズル面45と図1に示したノ
ズル面清掃部材をノズル面に当接し、ノズル面とワイパ
ーを相対的に移動させることで除去することができる。
また、図3に示したノズル面清掃部材を用いることもで
きる。このノズル面清掃部材は、ホルダ43に、弾性体
の下地47が取り付けられている。弾性体の表面をイン
ク吸収部材49が覆っている。下地の弾性体としてはゴ
ムやスポンジ等の多孔質体を用いることができる。ノズ
ル面への密着性を考慮すると下地がスポンジ等の多孔質
体のものがよい。インク吸収部材49としてはポリエス
テル、ナイロン、コットン、セルロース等のノズル面を
傷つけずにインクを吸収できるものが望ましい。インク
吸収部材49は一度インクを吸収すると汚れるので、イ
ンク吸収部材49を巻き取って新しい面を出せるように
したり、インク吸収部材49を交換することで、使用し
た面は再び使用しない方が好ましい。
【0013】図3に示したノズル面清掃部材を用いたノ
ズル面の清掃方法を図4から図6を用いて説明する。図
4に示すようにインクで汚れたノズル面45を、図3に
示したノズル面清掃部材を相対する位置に移動させる。
つぎに図3に示したノズル面清掃部材とノズル面45を
図5に示すように当接させることにより、インクをイン
ク吸収部材49に浸透させてノズル面45上のインクを
ノズル面清掃部材側に移動させる。当接する圧力として
はインク吸収部材49がノズル面45に密着する程度が
好ましい。当接は、ノズル面45上のインクがインク吸
収部材49に移動するための間、保持することが好まし
い。インク吸収体49で吸収できなかったインクが残っ
ていることがあるため、図3に示したノズル面清掃部材
とノズル面45を図6に示すように相対的に移動させる
ことで取り除くようにする。こうしてノズル面45を清
掃することができる。インク吸収部材49を押し当てる
最適な圧力はノズル面の形状や下地47の硬度によって
変化するが、インク吸収部材49の材質にポリエステル
とナイロンを用いて下地47にスポンジを用いた場合
で、ノズル面の断面が図7に示した様に、ノズル口51
の周囲にザグリの深さ53が3μmで、ザグリの直径5
5が180μmの場合では、0.15g/mm2以上が
好ましい。また、ザグリの深さ53が6.4μmでザグ
リの直径が180μmの場合では1.44g/mm2以
上の圧力で押し当てることが好ましく、ザグリが無い平
坦な構造の場合では0.1g/mm2以上の圧力で押し
当てることが好ましい。ザグリの構造を有するノズル面
では、好ましい圧力よりも小さい圧力で押しつけた場合
には、ザグリの構造のエッジ部に顔料インクが残留して
しまい、繰り返し使用していると、ここを核として劣化
が拡大しインクジェットヘッドをダウンさせてしまう現
象が発生した。図6に示した当接した状態で図3に示し
たノズル面清掃部材とノズル面45を当接した状態で相
対的に移動させる圧力はノズル面45の性状を変えない
程度の圧力で押しつけながら行うことが好ましい。押し
つける圧力が大きすぎるとノズル面45の撥水性を保つ
ためのテフロン樹脂を剥離してしまい、良好にインクを
除去することが困難になる。ノズル面の表面処理をニッ
ケルとテフロン樹脂の複合メッキで行って焼成し、表面
にテフロン樹脂の膜が形成されている場合、インク吸収
部材49の材質にポリエステルとナイロンを用いて下地
47にスポンジを用いたノズル面清掃部材を当接し、相
対的に移動させるときの圧力は1.0g/mm2以下
(この条件で1万回の移動でノズル面のテフロン樹脂は
剥離しなかった。)が好ましい。この圧力よりも高くな
ると表面のテフロン樹脂が、移動させるたびに経時的に
剥離し劣化が進行する。図3に示したノズル面清掃部材
とノズル面45を当接し、相対的に移動する動作の回数
は2回以上行うことが好ましい。ノズル面に残留したイ
ンクの量を1度から5度まで比較すると、1度の時の残
留インクの量を100とすると2度以上では、5以下と
なる。この様に2度以上、相対的に移動することにより
インクを除去することが好ましいが、実際にはあまりに
も多くの移動を繰り返すと、時間を長く要してしまうこ
とから、10回以下にとどめることが好ましい。ヘッド
保護手段を実施した後、印字を行わない場合はノズル面
の乾燥を押さえるためにキャップやシール行うことが好
ましい。
ズル面の清掃方法を図4から図6を用いて説明する。図
4に示すようにインクで汚れたノズル面45を、図3に
示したノズル面清掃部材を相対する位置に移動させる。
つぎに図3に示したノズル面清掃部材とノズル面45を
図5に示すように当接させることにより、インクをイン
ク吸収部材49に浸透させてノズル面45上のインクを
ノズル面清掃部材側に移動させる。当接する圧力として
はインク吸収部材49がノズル面45に密着する程度が
好ましい。当接は、ノズル面45上のインクがインク吸
収部材49に移動するための間、保持することが好まし
い。インク吸収体49で吸収できなかったインクが残っ
ていることがあるため、図3に示したノズル面清掃部材
とノズル面45を図6に示すように相対的に移動させる
ことで取り除くようにする。こうしてノズル面45を清
掃することができる。インク吸収部材49を押し当てる
最適な圧力はノズル面の形状や下地47の硬度によって
変化するが、インク吸収部材49の材質にポリエステル
とナイロンを用いて下地47にスポンジを用いた場合
で、ノズル面の断面が図7に示した様に、ノズル口51
の周囲にザグリの深さ53が3μmで、ザグリの直径5
5が180μmの場合では、0.15g/mm2以上が
好ましい。また、ザグリの深さ53が6.4μmでザグ
リの直径が180μmの場合では1.44g/mm2以
上の圧力で押し当てることが好ましく、ザグリが無い平
坦な構造の場合では0.1g/mm2以上の圧力で押し
当てることが好ましい。ザグリの構造を有するノズル面
では、好ましい圧力よりも小さい圧力で押しつけた場合
には、ザグリの構造のエッジ部に顔料インクが残留して
しまい、繰り返し使用していると、ここを核として劣化
が拡大しインクジェットヘッドをダウンさせてしまう現
象が発生した。図6に示した当接した状態で図3に示し
たノズル面清掃部材とノズル面45を当接した状態で相
対的に移動させる圧力はノズル面45の性状を変えない
程度の圧力で押しつけながら行うことが好ましい。押し
つける圧力が大きすぎるとノズル面45の撥水性を保つ
ためのテフロン樹脂を剥離してしまい、良好にインクを
除去することが困難になる。ノズル面の表面処理をニッ
ケルとテフロン樹脂の複合メッキで行って焼成し、表面
にテフロン樹脂の膜が形成されている場合、インク吸収
部材49の材質にポリエステルとナイロンを用いて下地
47にスポンジを用いたノズル面清掃部材を当接し、相
対的に移動させるときの圧力は1.0g/mm2以下
(この条件で1万回の移動でノズル面のテフロン樹脂は
剥離しなかった。)が好ましい。この圧力よりも高くな
ると表面のテフロン樹脂が、移動させるたびに経時的に
剥離し劣化が進行する。図3に示したノズル面清掃部材
とノズル面45を当接し、相対的に移動する動作の回数
は2回以上行うことが好ましい。ノズル面に残留したイ
ンクの量を1度から5度まで比較すると、1度の時の残
留インクの量を100とすると2度以上では、5以下と
なる。この様に2度以上、相対的に移動することにより
インクを除去することが好ましいが、実際にはあまりに
も多くの移動を繰り返すと、時間を長く要してしまうこ
とから、10回以下にとどめることが好ましい。ヘッド
保護手段を実施した後、印字を行わない場合はノズル面
の乾燥を押さえるためにキャップやシール行うことが好
ましい。
【0014】(実施例1から20および比較例1から2
0)図8に本発明を実施したインクジェット記録装置の
概略図を示す。図8において、1はキャリジであり、ノ
ズル面を撥水処理したインクジェットヘッド2を保持す
るヘッドホルダー3、インクタンク4、インクジェット
ヘッド2とインクタンク4を連結する中継部材5、およ
び回路基板7を搭載する。回路基板7にはソフトウエア
電源スイッチ、吐出開始からの時間を測定するためのタ
イマーとインク移動装置を動作させるためのスイッチも
有している。インクジェットヘッド2は異なる色のイン
クを吐出する複数の吐出口を有している。図示しないキ
ャリッジモーターはタイミングベルト8を介してキャリ
ッジ1を駆動し、ガイドレール9に沿って、図の左右に
往復させる。FPC30は図示しない駆動回路と回路基
板7を接続する。一方、図示しない紙送りモータは給紙
ローラ31および排紙ローラ12を駆動し、記録紙32
をプラテン14上に引き出し、キャリッジの移動方向と
直角の方向に移動させる。このように、キャリジ1およ
び記録紙32を移動させながら各ヘッド2の記録紙32
上の位置を二次元的に変えながらヘッド2から、例えば
圧電駆動等の公知の手段により記録信号に応じてインク
を吐出させることにより、記録紙32に画像、文字等の
記録パタンを記録することができる。印字領域の脇には
インクジェットヘッドのノズル面の汚れを除去するため
のノズル面清掃手段18と、ノズル内の不要なインクや
気泡を除去するためのインク移動手段21が具備されて
いる。本実施例のインクジェット記録装置ではキャップ
により吸引することでインクを排出することのできるイ
ンク移動装置を設けた。インクとしては少なくとも着色
剤としてフタロシアニン、アゾ系、ペリレン系、カーボ
ンブラック等の顔料を水中に分散し、グリセリン、ジエ
チレングリコール、プロパンジオール等の保湿機能を有
する保湿剤を0から40重量部添加した水系顔料インク
を用いた。このインクジェット記録装置ので、ノズル面
上で印字中に吐出を開始してからインクが乾燥するする
までの時間を温度センサーの示す0度から60度までの
間で測定し、それぞれの時間を1として、印字中に0.
5倍から2倍の間の時間ごとにノズル面を清掃するヘッ
ド保護手段を実施し、24時間の連続印字を行いノズル
面の汚れの観察と印字の様子を評価した。結果を表1に
示す。この結果、ノズル面を清掃する間隔が1.0倍以
内ではいづれの場合も良好な印字結果を得ることがで
き、ノズル面の汚れも発生しなかったが、1.0倍を越
えるといづれの場合も印字不良を発生しノズル面も汚れ
ていることを観察した。
0)図8に本発明を実施したインクジェット記録装置の
概略図を示す。図8において、1はキャリジであり、ノ
ズル面を撥水処理したインクジェットヘッド2を保持す
るヘッドホルダー3、インクタンク4、インクジェット
ヘッド2とインクタンク4を連結する中継部材5、およ
び回路基板7を搭載する。回路基板7にはソフトウエア
電源スイッチ、吐出開始からの時間を測定するためのタ
イマーとインク移動装置を動作させるためのスイッチも
有している。インクジェットヘッド2は異なる色のイン
クを吐出する複数の吐出口を有している。図示しないキ
ャリッジモーターはタイミングベルト8を介してキャリ
ッジ1を駆動し、ガイドレール9に沿って、図の左右に
往復させる。FPC30は図示しない駆動回路と回路基
板7を接続する。一方、図示しない紙送りモータは給紙
ローラ31および排紙ローラ12を駆動し、記録紙32
をプラテン14上に引き出し、キャリッジの移動方向と
直角の方向に移動させる。このように、キャリジ1およ
び記録紙32を移動させながら各ヘッド2の記録紙32
上の位置を二次元的に変えながらヘッド2から、例えば
圧電駆動等の公知の手段により記録信号に応じてインク
を吐出させることにより、記録紙32に画像、文字等の
記録パタンを記録することができる。印字領域の脇には
インクジェットヘッドのノズル面の汚れを除去するため
のノズル面清掃手段18と、ノズル内の不要なインクや
気泡を除去するためのインク移動手段21が具備されて
いる。本実施例のインクジェット記録装置ではキャップ
により吸引することでインクを排出することのできるイ
ンク移動装置を設けた。インクとしては少なくとも着色
剤としてフタロシアニン、アゾ系、ペリレン系、カーボ
ンブラック等の顔料を水中に分散し、グリセリン、ジエ
チレングリコール、プロパンジオール等の保湿機能を有
する保湿剤を0から40重量部添加した水系顔料インク
を用いた。このインクジェット記録装置ので、ノズル面
上で印字中に吐出を開始してからインクが乾燥するする
までの時間を温度センサーの示す0度から60度までの
間で測定し、それぞれの時間を1として、印字中に0.
5倍から2倍の間の時間ごとにノズル面を清掃するヘッ
ド保護手段を実施し、24時間の連続印字を行いノズル
面の汚れの観察と印字の様子を評価した。結果を表1に
示す。この結果、ノズル面を清掃する間隔が1.0倍以
内ではいづれの場合も良好な印字結果を得ることがで
き、ノズル面の汚れも発生しなかったが、1.0倍を越
えるといづれの場合も印字不良を発生しノズル面も汚れ
ていることを観察した。
【0015】
【表1】
【0016】(実施例21から26および比較例21か
ら26)0度から60度までの間で、実施例1で用いた
インクジェット記録装置を用いてノズル面清掃を行わず
に、印字を1分間行い、印字が終了してからノズル面清
掃を行い1時間放置と、ノズル面清掃を行わずに1時間
放置した。この動作を100回繰り返したのち、ノズル
面の汚れの観察と印字の様子を評価した。結果を表2に
示す。この結果、印字が終了した後、ノズル面を清掃し
た場合は、いづれの場合も良好な印字結果を得ることが
でき、ノズル面の汚れも発生しなかったが、ノズル面を
清掃せずに1時間放置を繰り返した場合は、いづれも印
字不良を発生し、ノズル面も汚れていることを観察し
た。
ら26)0度から60度までの間で、実施例1で用いた
インクジェット記録装置を用いてノズル面清掃を行わず
に、印字を1分間行い、印字が終了してからノズル面清
掃を行い1時間放置と、ノズル面清掃を行わずに1時間
放置した。この動作を100回繰り返したのち、ノズル
面の汚れの観察と印字の様子を評価した。結果を表2に
示す。この結果、印字が終了した後、ノズル面を清掃し
た場合は、いづれの場合も良好な印字結果を得ることが
でき、ノズル面の汚れも発生しなかったが、ノズル面を
清掃せずに1時間放置を繰り返した場合は、いづれも印
字不良を発生し、ノズル面も汚れていることを観察し
た。
【0017】
【表2】
【0018】(実施例27から31および比較例27か
ら31)0度から60度までの間で、実施例1で用いた
インクジェット記録装置を用いて、印字を10分間行
い、ソフトウエア電源スイッチを切り、ノズル面清掃を
行い1時間放置と、ノズル面清掃を行わずに1時間放置
した。この動作を100回繰り返したのち、ノズル面の
汚れの観察と印字の様子を評価した。結果を表3に示
す。この結果、ソフトウエア電源スイッチを切った後、
ノズル面を清掃した場合は、いづれの場合も良好な印字
結果を得ることができ、ノズル面の汚れも発生しなかっ
たが、ノズル面を清掃せずに繰り返した場合は、いづれ
も印字不良を発生し、ノズル面も汚れていることを観察
した。
ら31)0度から60度までの間で、実施例1で用いた
インクジェット記録装置を用いて、印字を10分間行
い、ソフトウエア電源スイッチを切り、ノズル面清掃を
行い1時間放置と、ノズル面清掃を行わずに1時間放置
した。この動作を100回繰り返したのち、ノズル面の
汚れの観察と印字の様子を評価した。結果を表3に示
す。この結果、ソフトウエア電源スイッチを切った後、
ノズル面を清掃した場合は、いづれの場合も良好な印字
結果を得ることができ、ノズル面の汚れも発生しなかっ
たが、ノズル面を清掃せずに繰り返した場合は、いづれ
も印字不良を発生し、ノズル面も汚れていることを観察
した。
【0019】
【表3】
【0020】(実施例32から36および比較例32か
ら36)0度から60度までの間で、実施例1で用いた
インクジェット記録装置を用いて、印字を10分間行
い、インク移動装置を動作させたのち、ノズル面清掃を
行い5時間放置と、ノズル面清掃を行わずに5時間放置
した。この動作を10回繰り返したのち、ノズル面の汚
れの観察と印字の様子を評価した。結果を表4に示す。
この結果、インク移動装置を動作したあと、ノズル面を
清掃した場合は、いづれの場合も良好な印字結果を得る
ことができ、ノズル面の汚れも発生しなかったが、ノズ
ル面を清掃せずに繰り返した場合は、いづれも印字不良
を発生し、ノズル面も汚れていることを観察した。
ら36)0度から60度までの間で、実施例1で用いた
インクジェット記録装置を用いて、印字を10分間行
い、インク移動装置を動作させたのち、ノズル面清掃を
行い5時間放置と、ノズル面清掃を行わずに5時間放置
した。この動作を10回繰り返したのち、ノズル面の汚
れの観察と印字の様子を評価した。結果を表4に示す。
この結果、インク移動装置を動作したあと、ノズル面を
清掃した場合は、いづれの場合も良好な印字結果を得る
ことができ、ノズル面の汚れも発生しなかったが、ノズ
ル面を清掃せずに繰り返した場合は、いづれも印字不良
を発生し、ノズル面も汚れていることを観察した。
【0021】
【表4】
【0022】
【発明の効果】以上の様に本発明によればノズル板を恒
久的に汚れないまま維持できるので、乾燥して固化をし
たら再溶解あるいは分散しない顔料を含んだインクを使
用してもインクジェットヘッドを破壊することがないよ
うになった。また、顔料を含んだインクを使用できるよ
うになったため耐水性、耐光性にすぐれる印字を得られ
るようになった。
久的に汚れないまま維持できるので、乾燥して固化をし
たら再溶解あるいは分散しない顔料を含んだインクを使
用してもインクジェットヘッドを破壊することがないよ
うになった。また、顔料を含んだインクを使用できるよ
うになったため耐水性、耐光性にすぐれる印字を得られ
るようになった。
【図1】本発明のヘッド保護手段を説明するための図で
ある。
ある。
【図2】本発明のヘッド保護手段を説明するための図で
ある。
ある。
【図3】本発明のヘッド保護手段を説明するための図で
ある。
ある。
【図4】本発明のヘッド保護手段を説明するための図で
ある。
ある。
【図5】本発明のヘッド保護手段を説明するための図で
ある。
ある。
【図6】本発明のヘッド保護手段を説明するための図で
ある。
ある。
【図7】ノズル面の形状を説明するための図である。
【図8】インクジェット記録装置の概略図である。
1 キャリッジ 2 インクジェットヘッド 3 ヘッドホルダー 4 インクタンク 5 中継部材 7 回路基板 8 タイミングベルト 9 ガイドレール 12 排紙ローラ 14 プラテン 18 ノズル面清掃手段 21 インク移動手段 30 FPC 31 給紙ローラ 32 記録紙 41 ワイパー 43 ホルダ 45 ノズル面 47 下地 49 インク吸収部材 51 ノズル口 53 ザグリ深さ 55 ザグリ直径
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくともインクを吐出するためのノズ
ル面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着色
剤として顔料を用いた顔料インクと、該インクをインク
ジェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形
発生回路と、吐出開始からの時間を測定するためのタイ
マーと、少なくともノズル面清掃装置、ノズルからイン
クを排出するためのインク移動装置からなるメンテナン
スステーションとを具備したインクジェット記録装置で
あって、吐出開始からの時間が、吐出開始と同時にノズ
ル面に付着した顔料インクが乾燥するまでの時間に達す
る前に、少なくともノズル面清掃を1回行うヘッド保護
手段を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】 少なくともインクを吐出するためのノズ
ル面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着色
剤として顔料を用いた顔料インクと、該インクをインク
ジェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形
発生回路と、印字が終了したことを検知するための印字
終了ボタンと、少なくともノズル面清掃装置、ノズルか
らインクを排出するためのインク移動装置からなるメン
テナンスステーションとを具備したインクジェット記録
装置であって、印字終了ボタンの信号を検知したら、少
なくともノズル面清掃を行うヘッド保護手段を有するこ
とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項3】 少なくともインクを吐出するためのノズ
ル面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着色
剤として顔料を用いた顔料インクと、該インクをインク
ジェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形
発生回路と、インクジェット記録装置の使用が終了した
ことを検知するソフトウエア電源スイッチと、少なくと
もノズル面清掃装置、ノズルからインクを排出するため
のインク移動装置からなるメンテナンスステーションと
を具備したインクジェット記録装置であって、ソフトウ
エア電源スイッチの信号を検知したら、少なくともノズ
ル面清掃を行うヘッド保護手段を有することを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項4】 ヘッド保護手段のノズル面清掃手段がイ
ンク吸収体をインクジェットヘッドのノズル面に当接さ
せノズル面を汚していたインクを吸収させたのちインク
吸収体とノズル面を相対的に移動させることを特徴とす
る請求項1から請求項3のいづれか1つに記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項5】 少なくともインクを吐出するためのノズ
ル面にノズル口を有するインクジェットヘッドと、着色
剤として顔料を用いた顔料インクと、該インクをインク
ジェットヘッドのノズル口から吐出するための駆動波形
発生回路と、少なくともノズル面清掃装置、ノズルから
インクを排出するためのインク移動装置からなるメンテ
ナンスステーションとを具備したインクジェット記録装
置であって、インク移動装置でインクをノズルから排出
したら、少なくともノズル面清掃を行うヘッド保護手段
を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいづ
れか1つに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29978197A JPH11129503A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29978197A JPH11129503A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11129503A true JPH11129503A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17876880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29978197A Pending JPH11129503A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11129503A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006205712A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | ヘッドメンテナンス機構、インクジェットプリンタ及びヘッドメンテナンス方法 |
JP2008188858A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Konica Minolta Holdings Inc | クリーニングユニット、記録装置及びクリーニング方法 |
JP2009274258A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | ヘッドメンテナンス方法及びヘッドメンテナンス装置 |
WO2012060310A1 (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-10 | コニカミノルタIj株式会社 | ヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
WO2016158860A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | コニカミノルタ株式会社 | メンテナンス方法、画像形成方法、メンテナンス装置および画像形成装置 |
JP2021016987A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP29978197A patent/JPH11129503A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006205712A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | ヘッドメンテナンス機構、インクジェットプリンタ及びヘッドメンテナンス方法 |
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JP2009274258A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | ヘッドメンテナンス方法及びヘッドメンテナンス装置 |
WO2012060310A1 (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-10 | コニカミノルタIj株式会社 | ヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
EP2636528A1 (en) * | 2010-11-04 | 2013-09-11 | Konica Minolta, Inc. | Head maintenance device and inkjet recorder |
JPWO2012060310A1 (ja) * | 2010-11-04 | 2014-05-12 | コニカミノルタ株式会社 | ヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
EP2636528A4 (en) * | 2010-11-04 | 2014-06-25 | Konica Minolta Inc | PRINTHEAD MAINTENANCE DEVICE AND INK HEAD RECORDING DEVICE |
US8820890B2 (en) | 2010-11-04 | 2014-09-02 | Konica Minolta, Inc. | Head maintenance device and inkjet recorder |
JP5857969B2 (ja) * | 2010-11-04 | 2016-02-10 | コニカミノルタ株式会社 | ヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
WO2016158860A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | コニカミノルタ株式会社 | メンテナンス方法、画像形成方法、メンテナンス装置および画像形成装置 |
JP2021016987A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
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