JPH10235894A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10235894A
JPH10235894A JP3900897A JP3900897A JPH10235894A JP H10235894 A JPH10235894 A JP H10235894A JP 3900897 A JP3900897 A JP 3900897A JP 3900897 A JP3900897 A JP 3900897A JP H10235894 A JPH10235894 A JP H10235894A
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JP
Japan
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ink
wiper
ink jet
recording apparatus
jet head
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Application number
JP3900897A
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English (en)
Inventor
Yuji Akao
赤尾  祐司
Shinichi Komine
小峰  伸一
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイピングを含む回復動作を行っても混色の
ない良好な回復動作ができ、良好な印字を行えるインク
ジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録装置に於いて、ワイ
ピング手段のワイパーが先端部の厚みが2mm以下の弾
性体と該弾性体の先端から0.3以上短いインクとの接
触角が90度以下の多孔質体からなるか、または直径2
00ミクロン以下の繊維で形成されたインク吸収部材と
から構成され、インク吸収部材の密度が先端部より後端
部が高くなっていて、該ワイパーをインクジェットヘッ
ドに当接し、インクジェットヘッドに形成されたノズル
板と相対的に移動する方向がワイパー移動方向に対しイ
ンク吸収部材が移動前面になるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を飛翔さ
せて、記録紙等の記録媒体上にインク像を形成するイン
クジェット記録装置のメンテステーションに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタはインクジェッ
トヘッドの複数のノズルからインクを方向、液滴径、吐
出速度を一定に保ちながら吐出させることにより良好な
印字品質を得ることができるプリンタである。更にイン
クジェットプリンタはノズルの数とインクの種類を容易
に増加できるのでカラー化が進み現在では主流のプリン
タになっている。しかし反面、1ノズルでも良好な吐出
が出来なくなると良好な印字が出来なくなるといった欠
点もある。この欠点を克服するためにインクジェットプ
リンタには良好な吐出を保証するためのメンテステーシ
ョンが具備されている。
【0003】メンテステーションの役割は印字中や長期
保存等様々な要因によりインクジェットヘッドからイン
クが良好に吐出できなくなったとき、吐出状態を良好な
状態に回復させることにより良好な印字を行えるように
する機能を備えたものである。
【0004】良好な吐出状態に復帰させるための手段と
しては特開平3−61593にあるようにワイパーをイ
ンクジェットヘッドのノズル面に当接させワイパーとノ
ズル面を相対的に移動させることによりノズル面に付着
したインクを取り除くワイピング手段と、吸引ポンプに
接続された吸引口と、大気と連通するための弁を装備し
た大気連通口を具備したメンテキャップをノズル面に押
しつけ強制的に吸引することによりノズル内に詰まった
ゴミをノズル外へ排出することで回復させる吸引手段を
組み合わせている。実際のメンテナンスの手順としては
インクジェットヘッドのノズルを覆うようにキャップを
当接させた後、吸引装置によりキャップ内を負圧にする
事でノズルからインクを吸引する。キャップ内はインク
で満たされている。次にキャップ内に溜まったインクを
除去するためキャップ内を大気と連通させ再び吸引装置
により吸引を行うことでキャップ内のインクを排出す
る。キャップ内のインクが除去できたらキャップをノズ
ルより分離しワイピングを行いノズル近傍に付着した不
要なインクを取り除くという一連の動作を繰り返してい
る。
【0005】従来のインクジェット記録装置に用いられ
るメンテステーションを用いて吸引回復操作を繰り返し
行うとインク吸引時にインクジェットヘッド2のノズル
周辺100に付着した残留インク102がワイピング動
作時に図6の様にワイパー104に付着してしまう。こ
のような方法で複数色のノズルをワイピングするとワイ
パー104上の残留インク102が他色のノズル中のイ
ンクと混色し良好な印字を得られないといった問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題を
鑑み良好な印字を行うことのできるインクジェット記録
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
にインクを注入した複数のノズルが形成されているノズ
ル板を有するインクジェットヘッドと、該インクジェッ
トヘッドの吐出不良を回復させるためのワイピング手段
を有するメンテステーションと、該インクジェットヘッ
ドを駆動し印字を行うための回路とメカニズムを具備す
るインクジェット記録装置に於いて、ワイピング手段の
ワイパーが先端部の厚みが2mm以下の弾性体と該弾性
体の先端から0.3以上短いインクとの接触角が90度
以下の多孔質体からなるか、または直径200ミクロン
以下の繊維で形成されたインク吸収部材とから構成さ
れ、インク吸収部材の密度が先端部より後端部が高くな
っていて、該ワイパーをインクジェットヘッドに当接
し、インクジェットヘッドに形成されたノズル板と相対
的に移動する方向がワイパー移動方向に対しインク吸収
部材が移動前面になるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下実施例を基に本発明を更に詳
しく説明するが本発明は以下の構造に限定されるもので
はない。図1から図4を用いて本発明のインクジェット
記録装置のワイパーを説明する。図1aおよび図1bに
示したようにワイパー110はインクジェットヘッドに
当接分離を可能にするワイパーホルダ106に装着され
ている。ワイパー110の構造はインクジェットヘッド
に当接する側の先端部の厚みdが2mm以下の弾性体1
08と、インクとの接触角が90度以下の多孔質体でで
きているインク吸収体112から形成されている。イン
ク吸収体112と弾性体108は密着するよう形成して
ある。インク吸収体112のワイパー110先端からの
距離hは図2aおよび図2bに示すように、インクジェ
ットヘッド2にワイパー110を当接させ矢印方向に相
対的に移動することでワイピングを行うとき、インク吸
収体112がインクジェットヘッド2のノズル114中
のインク116に接しないように設定することが望まし
い。本発明のインクジェット記録装置ではインク吸収体
112のワイパー110先端からの距離hは0.3mm
以上が好ましい。図3および図4に好ましい状態でワイ
ピングしているときのワイパー110の様子を示す。イ
ンクジェットヘッド2には異なった色のインク116
C、116M、116Yがそれぞれ注入されたノズル1
14C、114M、114Yを有している。それぞれの
色のノズル114C、114M、114Yは紙面垂直方
向に複数形成されている。図中のインクジェットヘッド
2は公知の吸引手段でインク116C、116M、11
6Yを吸引した後をあらわしているためインクジェット
ヘッド2のノズル周辺100に残留したインク116
C、116M、116Yが付着している。この状態のイ
ンクジェットヘッド2に、ワイパーホルダ106をイン
クジェットヘッド2に相対的に移動させてワイパー11
0を当接させた後、ワイパー110とインクジェットヘ
ッド2を相対的にワイパー110を矢印方向に移動させ
る。図3aおよび図3bは1色目のノズル114C周辺
をワイピングしているときの様子を示している。ワイピ
ングにともないノズル周辺100に付着したインク11
4Cがインク吸収体112にワイピングと同時に吸収さ
れていき、ワイパー110先端にはほとんどインク11
4Cが残ってない状態になる。またこのときインク吸収
体112はノズル114Cに接触していないためメニス
カスを壊すことに起因する吐出不良を発生することはな
い。図4aおよび図4bには2色目のノズル114M周
辺をワイピングしているときの様子を示している。ノズ
ル114Cの周辺の残留インクがなくなり、ノズル11
4Cの周辺に残留していたワイパー110に転写された
インクはインク吸収体112に吸収されワイパー110
先端にはインク116Cは残留していない。同様にして
ノズル114C、114M、114Yを含むノズル周辺
100全体をワイピングする。この状態でワイピングす
ることで色の異なるインク116C、116M、116
Yの注入されたノズル114C、114M、114Yを
ワイピングしてもワイパー110先端でインクが混じる
事がないため印字したときに混色のない良好な印字を保
証することができる。インク吸収体112としてはイン
ク116C、116M、116Yを吸収し安い多孔質体
が使用できる。多孔質体としてはインクを吸収しない多
孔質体は使用できないため、使用環境下で多孔質体材料
とインクとの接触角が90度以下のものを用いることが
好ましい。多孔質体を形成するための材料は親水処理を
施した発砲ウレタン樹脂や、親水処理したポリエチレン
テレフタレート繊維、レーヨン繊維やセルロース繊維、
ガラス繊維などがあげられる。繊維を使用した場合には
繊維の太さが200ミクロン以下のものが好ましい。2
00ミクロンよりも太いものを用いるとインクを吸収し
にくくなるためインク吸収体としての機能を損なってし
まう。インク吸収体の機能をさらに向上させるためには
ワイパー110の先端側から順にインク吸収体112の
密度をあげていくことが望ましい。密度をあげる方法と
しては、発砲ウレタン樹脂をプレスした材料を用いる方
法や、繊維状の樹脂を先端から順に細かく編むことで容
易に形成することができる。図5に本発明に用いたイン
クジェット記録装置をしめす。図4において、1はキャ
リジであり、インクジェットヘッド2を保持するヘッド
ホルダー3、インクタンク4、インクジェットヘッド2
とインクタンク4を連結する中継部材5、および回路基
板7を搭載する。インクジェットヘッド2は異なる色の
インクを吐出する複数の吐出口を有している。図示しな
いキャリッジモーターはタイミングベルト8を介してキ
ャリッジ1を駆動し、ガイドレール9に沿って、図の左
右に往復させる。FPC30は図示しない駆動回路と回
路基板7を接続する。一方、図示しない紙送りモータは
給紙ローラ31および排紙ローラ12を駆動し、記録紙
32をプラテン14上に引き出し、キャリッジの移動方
向と直角の方向に移動させる。このように、キャリジ1
および記録紙32を移動させながらインクジェットヘッ
ド2の記録紙32上の位置を二次元的に変えながらイン
クジェットヘッド2から、例えば圧電駆動等の公知の手
段により記録信号に応じてインクを吐出させることによ
り、記録紙32に画像、文字等の記録パタンを記録する
ことができる。上記の記録動作をしていないときに、キ
ャリッジをプラテン14から外れた左方の領域に移動
し、キャップ21を有する吸引装置27、および本発明
のワイパー33を有するワイピング手段18により、前
記各ヘッドの回復動作を行う。
【0009】(実施例1から6)本発明の図1aおよび
図1bに示したワイパーを用いて回復動作を行えるメン
テステーションを具備した図5に示したインクジェット
記録装置と、インクとしてカーボンブラック、ペリレン
顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔
料等の色剤と界面活性剤や高分子分散剤等の各種顔料を
分散するための分散剤とインクの乾燥を抑制するための
グリセリン、ジエチレングリコール等の湿潤効果のある
保湿剤と必要に応じて紙へのインクの浸透を助けるため
の浸透剤、耐水性を向上させるための樹脂成分とを含有
したものを使用し、100文字の印字、吸引回復動作、
ワイピング、100文字の印字を繰り返し2500回行
った。このときインク吸収体112としてはインクとの
接触角が30度の親水性発砲ウレタンを用い、弾性体1
08はゴム硬度40度のIIRを使用した。インク吸収
体112の厚みは0.5mmで先端からの距離は1mm
とした。弾性体108の厚みとしては2mm、1.5m
m、1mmの3種類のものを用いた。この結果全ての場
合で混色や吐出不良のない良好な印字を得ることが出来
た。
【0010】(実施例7から12)本発明の図1aおよ
び図1bに示したワイパーを用いて回復動作を行えるメ
ンテステーションを具備した図5に示したインクジェッ
ト記録装置と、インクとしてカーボンブラック、ペリレ
ン顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン
顔料等の色剤と界面活性剤や高分子分散剤等の各種顔料
を分散するための分散剤とインクの乾燥を抑制するため
のグリセリン、ジエチレングリコール等の湿潤効果のあ
る保湿剤と必要に応じて紙へのインクの浸透を助けるた
めの浸透剤、耐水性を向上させるための樹脂成分とを含
有したものを使用し、100文字の印字、吸引回復動
作、ワイピング、100文字の印字を繰り返し2500
回行った。このとき弾性体108はゴム硬度40度のI
IRを使用した。インク吸収体112の厚みは1mmで
先端からの距離は0.5mmとした。弾性体108の厚
みとしては1.5mmのものを用い、インク吸収体11
2としてはインクとの接触角が90度、80度、60度
の3種類の親水性発砲ウレタンを用いた。この結果全て
の場合で混色や吐出不良のない良好な印字を得ることが
出来た。
【0011】(実施例13から20)本発明の図1aお
よび図1bに示したワイパーを用いて回復動作を行える
メンテステーションを具備した図5に示したインクジェ
ット記録装置と、インクとしてカーボンブラック、ペリ
レン顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリド
ン顔料等の色剤と界面活性剤や高分子分散剤等の各種顔
料を分散するための分散剤とインクの乾燥を抑制するた
めのグリセリン、ジエチレングリコール等の湿潤効果の
ある保湿剤と必要に応じて紙へのインクの浸透を助ける
ための浸透剤、耐水性を向上させるための樹脂成分とを
含有したものを使用し、100文字の印字、吸引回復動
作、ワイピング、100文字の印字を繰り返し2500
回行った。このとき弾性体108は厚み1mmのゴム硬
度50度のIIRを使用した。インク吸収体112は接
触角が40度の親水性発砲ウレタンで厚みを0.7mm
とした。インク吸収体の先端からの距離は2mm、1m
m、0.5mm、0.3mmの4種類の状態をそれぞれ
形成してある。この結果全ての場合で混色や吐出不良の
ない良好な印字を得ることが出来た。
【0012】(実施例21から28)本発明の図1aお
よび図1bに示したワイパーを用いて回復動作を行える
メンテステーションを具備した図5に示したインクジェ
ット記録装置と、インクとしてカーボンブラック、ペリ
レン顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリド
ン顔料等の色剤と界面活性剤や高分子分散剤等の各種顔
料を分散するための分散剤とインクの乾燥を抑制するた
めのグリセリン、ジエチレングリコール等の湿潤効果の
ある保湿剤と必要に応じて紙へのインクの浸透を助ける
ための浸透剤、耐水性を向上させるための樹脂成分とを
含有したものを使用し、100文字の印字、吸引回復動
作、ワイピング、100文字の印字を繰り返し2500
回行った。このとき弾性体108は厚み1mmのゴム硬
度50度のIIRを使用した。インク吸収体112は接
触角が40度の繊維径が200ミクロン、100ミクロ
ン、50ミクロン、30ミクロンの親水性ポリエステル
繊維を用い、厚みを0.7mmとした。インク吸収体の
先端からの距離は1mmとした。この結果全ての場合で
混色や吐出不良のない良好な印字を得ることが出来た。
【0013】(実施例29)本発明の図1aおよび図1
bに示したワイパーを用いて回復動作を行えるメンテス
テーションを具備した図5に示したインクジェット記録
装置と、インクとしてカーボンブラック、ペリレン顔
料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料
等の色剤と界面活性剤や高分子分散剤等の各種顔料を分
散するための分散剤とインクの乾燥を抑制するためのグ
リセリン、ジエチレングリコール等の湿潤効果のある保
湿剤と必要に応じて紙へのインクの浸透を助けるための
浸透剤、耐水性を向上させるための樹脂成分とを含有し
たものを使用し、100文字の印字、吸引回復動作、ワ
イピング、100文字の印字を繰り返し2500回行っ
た。このとき弾性体108は厚み1mmのゴム硬度50
度のIIRを使用した。インク吸収体112は接触角が
40度の繊維径が30ミクロンの親水性ポリエステル繊
維を開口部の径が20ミクロンになるようあんだものを
用い、この厚みは35ミクロンであった。インク吸収体
の先端からの距離は0.3mmとした。この結果全ての
場合で混色や吐出不良のない良好な印字を得ることが出
来た。
【0014】(実施例30)実施例30のインク吸収部
材を200ミクロン以内の接触角が90度以下の親水性
のセルロース繊維からなる厚み100ミクロンの紙を用
いた他は同様に印字を行ったところ全ての場合で混色や
吐出不良のない良好な印字を得ることが出来た。
【0015】(実施例31)本発明の図1aおよび図1
bに示したワイパーを用いて回復動作を行えるメンテス
テーションを具備した図5に示したインクジェット記録
装置と、インクとしてカーボンブラック、ペリレン顔
料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料
等の色剤と界面活性剤や高分子分散剤等の各種顔料を分
散するための分散剤とインクの乾燥を抑制するためのグ
リセリン、ジエチレングリコール等の湿潤効果のある保
湿剤と必要に応じて紙へのインクの浸透を助けるための
浸透剤、耐水性を向上させるための樹脂成分とを含有し
たものを使用し、100文字の印字、吸引回復動作、ワ
イピング、100文字の印字を繰り返し2500回行っ
た。このとき弾性体108は厚み1mmのゴム硬度50
度のIIRを使用した。インク吸収体112はインクと
の接触角が30度の親水性発砲ウレタンを先端部と後端
部の圧縮率がそれぞれ1倍と2倍になるよう傾斜をつけ
てプレスしたもの厚み1mmでカットしたものを用い
た。インク吸収体の先端からの距離は0.5mmとし
た。この結果全ての場合で混色や吐出不良のない良好な
印字を得ることが出来た。また吸収されたインクは密度
の低い先端部から密度の高い後端部に移動し、先端部に
あるインクの量は少なくなっていた。
【0016】(比較例1から2)実施例1のインクジェ
ット記録装置を用いて図1aおよび図1bに示すワイパ
ーの弾性体の厚みを3mmにした他は同様に印字を行っ
た結果500回の繰り返しを行ったところでインクジェ
ットヘッドのノズル板が摩耗劣化し、良好な印字を得る
ことが不能となり、インクジェット記録装置が故障し
た。
【0017】(比較例3から6)実施例7のインクジェ
ット記録装置を用いて図1aおよび図1bに示すワイパ
ーのインク吸収体112としてインクとの接触角が12
0度、100度の2種類の疎水性発砲ウレタンを用いた
他は同様に印字を行った結果50回の繰り返しを行った
ところでワイパー先端にたまったインクが混ざり、印字
した色が混色し、良好な印字を得ることが不能となり、
インクジェット記録装置が故障した。
【0018】(比較例7から10)実施例13のインク
ジェット記録装置を用いて図1aおよび図1bに示すワ
イパーのインク吸収体の先端からの距離を0.2mm、
0mmにした他は同様に印字を行った。この結果初回か
らワイパー先端のインク吸収体で一度吸収したインクと
後から吸収しているインクとが混ざり、さらにこのイン
クがインク吸収体とノズルが接触することでノズル内に
逆流し混色を発生し、良好な印字を得ることが不能とな
り、インクジェット記録装置が故障した。
【0019】(比較例11から12)実施例21のイン
クジェット記録装置を用いて図1aおよび図1bに示す
ワイパーのインク吸収体の繊維の太さを300ミクロン
にした他は同様に印字を行った。この結果50回の繰り
返しを行ったところでワイパー先端にたまったインクが
混ざり、印字した色が混色し、良好な印字を得ることが
不能となり、インクジェット記録装置が故障した。
【0020】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば一度ワイピン
グ除去したインクがノズルに逆流し混色する事がない吸
引回復動作を確実に行えるので信頼性の高いインクジェ
ット記録装置を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット機録装置を説明する図
である。
【図2】本発明のインクジェット機録装置を説明する図
である。
【図3】本発明のインクジェット機録装置を説明する図
である。
【図4】本発明のインクジェット機録装置を説明する図
である。
【図5】本発明のインクジェット機録装置を説明する図
である。
【図6】従来のインクジェット機録装置を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 インクジェットヘッド 3 ヘッドホルダー 4 インクタンク 5 中継部材 7 回路基板 8 タイミングベルト 9 ガイドレール 12 排紙ローラ 14 プラテン 15 ノズル 16 インク 18 ワイピング手段 21 キャップ 27 吸引装置 30 FPC 31 給紙ローラ 32 記録紙 33 ワイパー 100 ノズル周辺部 102 残留インク 104 ワイパー 106 ワイパーホルダ 108 弾性体 110 ワイパー 112 インク吸収体 114 ノズル 114C ノズル 114M ノズル 114Y ノズル 116 インク 116C インク 116M インク 116Y インク d 弾性体の先端部の厚み h ワイパー先端からの距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを注入した複数のノズルが形成さ
    れているノズル板を有するインクジェットヘッドと、該
    インクジェットヘッドの吐出不良を回復させるためのワ
    イピング手段を有するメンテステーションと、該インク
    ジェットヘッドを駆動し印字を行うための回路とメカニ
    ズムを具備するインクジェット記録装置に於いて、ワイ
    ピング手段のワイパーが先端部の厚がみ2mm以下の弾
    性体と該弾性体の先端から0.3以上短いインクとの接
    触角が90度以下の多孔質体からなるインク吸収部材と
    から構成され、該ワイパーをインクジェットヘッドに当
    接し、インクジェットヘッドに形成されたノズル板と相
    対的に移動する方向がワイパー移動方向に対しインク吸
    収部材が移動前面になることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 インク吸収部材が直径200ミクロン以
    下の繊維で形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク吸収部材の密度が先端部より後端
    部が高くなっていることを特徴とする請求項1および請
    求項2記載のインクジェット記録装置。
JP3900897A 1997-02-24 1997-02-24 インクジェット記録装置 Pending JPH10235894A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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