JP4147794B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP4147794B2
JP4147794B2 JP2002077620A JP2002077620A JP4147794B2 JP 4147794 B2 JP4147794 B2 JP 4147794B2 JP 2002077620 A JP2002077620 A JP 2002077620A JP 2002077620 A JP2002077620 A JP 2002077620A JP 4147794 B2 JP4147794 B2 JP 4147794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
roller
fabric
ink
endless belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002077620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002370416A (ja
Inventor
展也 山本
健治 根岸
裕也 木本
孝行 加藤
広行 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2002077620A priority Critical patent/JP4147794B2/ja
Publication of JP2002370416A publication Critical patent/JP2002370416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4147794B2 publication Critical patent/JP4147794B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタに関し、特に、布帛へのインクジェット捺染に適用すると好適なインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタは、記録方式により、サーマル式、ワイヤドット式、インクジェット方式等に分けることができる。このうち、インクジェット方式(インクジェットプリンタ)は、搬送ローラ及び押さえローラ等によって記録媒体(例えば、代表的には、紙)を搬送しつつ記録ヘッドからインク滴を噴射して、該記録媒体上に画像を形成するものである。これまで、インクジェットプリンタは、紙などのプリンタ装置として用いられてきたが、その他に布帛への捺染にも用いられるようになってきた。
【0003】
捺染が行われる布帛には、絹、ウール、木綿等の天然繊維や、ポリエステル、アクリル、ナイロン等の合成繊維等の様々な素材が用いられる。これらは、繊維の太さや織り方の差異、また、パイル状に起毛させたものや、ニットのように繊維を編むことなどによって、その特徴が異なるため、紙などにプリントする場合とは異なる取扱いが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、布帛は、紙やフィルムシートなどに比べて、安定した搬送を実現するのに必要な、いわゆる腰(剛性)がなく、記録ヘッドに対向する位置へ送り出すために前記搬送ローラ及び押さえローラのみ等による搬送を行うと、「しわ」が生じやすいという問題点がある。また、布帛は、紙やフィルムシートなどに比べて伸縮性が大きい(特に、ニットのような織布に当てはまる。)ため、その形状に歪みを生じやすい。なお、これらのしわや歪みは、布帛の広幅化に伴い発生しやすくなる。
【0005】
このようなしわや歪みが発生すると、布帛上に形成される画像に不要な変形が生じることになる。例えば、布帛の各部分で均等であるべきインク量が当該各部位で異なることとなったり、本来噴射されるべき位置にインクが噴射されない、等の不具合が発生することによって、画像に不要な変形が生じることになる。結局、これらのようなことから、布帛に対する画像品質を高レベルに維持することには、一般に、困難がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像を形成する際に少なくとも記録ヘッドに対向する位置での記録媒体の伸縮や記録媒体の更なる変形の発生を抑制することにより、高品質な画像を形成することの可能なインクジェットプリンタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、前記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタであって、前記搬送手段は、無端ベルトであり、前記無端ベルトの表面は突起物を備え、前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガード部材を備え、前記突起物は、起倒自在に前記無端ベルトに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル面とは非接触になることを特徴としている。
【0027】
また、請求項記載の発明は、前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられていることを特徴としている。
【0028】
また、請求項記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記無端ベルトに洗浄液を吹き付けて前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴としている。
【0029】
また、請求項記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記無端ベルトを乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴としている。
【0030】
また、請求項記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴としている。
【0031】
また、請求項記載の発明は、前記乾燥手段には、遠赤外光が用いられることを特徴としている。
【0032】
また、請求項記載の発明は、前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生することを特徴としている。
【0033】
また、請求項記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記無端ベルトに当接して前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴としている。
【0034】
また、請求項記載の発明は、前記無端ベルトから脱落し前記記録媒体に付着した前記突起の一部を除去する除去手段が備えられていることを特徴としている。
【0035】
また、請求項10記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記突起の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴としている。
【0036】
また、請求項11記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材で前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0037】
また、請求項12記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0038】
また、請求項13記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0039】
また、請求項14記載の発明は、前記除去手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記突起の一部を回収する回収手段を備えたことを特徴としている。
【0046】
また、請求項15記載の発明は、前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガード部材を備え、前記搬送手段はプラテンローラであり、前記突起物は、起倒自在に前記プラテンローラに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル面とは非接触になることを特徴としている。
【0059】
また、請求項16記載の発明は、前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられていることを特徴としている。
【0060】
また、請求項17記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記プラテンローラに洗浄液を吹き付けて前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴としている。
【0061】
また、請求項18記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記プラテンローラを乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴としている。
【0062】
また、請求項19記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴としている。
【0063】
また、請求項20記載の発明は、前記乾燥手段には、遠赤外光が用いられることを特徴としている。
【0064】
また、請求項21記載の発明は、前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生することを特徴としている。
【0065】
また、請求項22記載の発明は、前記再付着防止手段は、前記プラテンローラに当接して前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴としている。
【0066】
また、請求項23記載の発明は、前記プラテンローラから脱落し前記記録媒体に付着した前記突起の一部を除去する除去手段が備えられていることを特徴としている。
【0067】
また、請求項24記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記突起の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴としている。
【0068】
また、請求項25記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材で前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0069】
また、請求項26記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0070】
また、請求項27記載の発明は、前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0071】
また、請求項28記載の発明は、前記除去手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記突起の一部を回収する回収手段を備えたことを特徴としている。
【0074】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下では、本発明の第1の実施の形態について図を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る布帛用インクジェットプリンタ1を示す概略構成図である。なお、本実施形態においては、本発明にいう「記録媒体」として、「布帛」が該当することを念頭においた説明を行うことにする。ただし、本発明がこの形態に限定されることを意味するものではない。
【0075】
布帛用インクジェットプリンタ1は、複数のノズル及びこれらノズルに通ずる圧力室を備え、前記ノズルからインクを吐出ないし噴射する記録ヘッド2を備えている。このような記録ヘッド2におけるインク噴射は、基本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせることで実現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニズムとしては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えることで生じる歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を利用するもの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与えることで生じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、あるいはバブルジェット方式)等が存在することが広く知られている。なお、記録ヘッド2は、通常、複数色に対応して複数用意される。
【0076】
前記記録ヘッド2は、これを布帛3の搬送方向に直交する方向(図1中紙面垂直方向)に走査させることの可能なキャリッジ4に保持されている。また、この布帛用インクジェットプリンタ1には、記録ヘッド2に対向するようにして、その表面が平らで滑らかに仕上げられた作画テーブル8が設けられ、該作画テーブル8の図中上面には、布帛3が導入される。
【0077】
記録ヘッド2の位置から布帛3の搬送方向上流側となる、前記作画テーブル8の一端部(図1中右端)近傍には、布帛3を搬送する搬送手段として、無端ベルト18が円筒形状をした搬送ローラ9と送りローラ14とに懸架されて設けられている。
【0078】
搬送ローラ9は、搬送ローラ9の外周最上端部位が作画テーブル8上面から突出しないように、布帛用インクジェットプリンタ1の図示されないフレーム、又は十分な強度・剛性を有するパネル等に軸支されるとともに、図示されない駆動手段によって図1中反時計方向に回転駆動される。また、押さえローラ10は、搬送ローラ9の図1中上方に配置されるとともに、押圧手段11に回動自在に軸支され、布帛3と無端ベルト18を搬送ローラ9との間に挟みこんで、所定の押圧を加える。これら二つのローラ9及び10によれば、搬送ローラ9の回転駆動によって無端ベルト18が回動し、布帛3は作画テーブル8上面上へ送り出され、前記記録ヘッド2の位置へ搬送されることになる。
【0079】
また、記録ヘッド2の位置から布帛3の搬送方向下流側となる、作画テーブル8の他端部(図1中左端)近傍には、送りローラ14が設けられ、無端ベルト18により作画テーブル8上から送り出されてくるプリント後の布帛3を支えている。なお、この送りローラ14は、前記搬送ローラ9と略同様に、該ローラ14の外周最上端部が、作画テーブル8の上面と同じ高さ、又はそれより下方に位置するように配置され、これら二つのローラ9及び14間ではそれら両ローラに掛け渡された無端ベルト18により、布帛3は、作画テーブル8上面と平行に搬送されるように構成されている。なおまた、送りローラ14からみた布帛3の搬送方向下流側には、送りローラ15が、回動自在に設けられている。
【0080】
一方、布帛3はここでは帯状の記録媒体であり、その布帛3の布帛元巻6は、前記搬送ローラ9及び押さえローラ10からみて布帛3の搬送方向の最も上流となる位置に配置されている。また、布帛元巻6は、例えば布帛用インクジェットプリンタ1の設置されている床面付近に配置され、布帛元巻6を回動自在に軸支することに十分耐えられる図示しないフレーム等に、着脱可能に取り付けられている。さらに、布帛元巻6の図1中上方、かつ、該布帛元巻6と搬送ローラ9等との間には、布帛3の搬送方向上流から順に、送りローラ12とテンションローラ13とが設けられている。
【0081】
送りローラ12は、布帛用インクジェットプリンタ1のフレーム、又は十分な剛性を有するパネル等に回動自在に軸支されている。テンションローラ13は、例えば、図示されないローラ位置変動手段に回動自在に軸支されており、該ローラ13は、前記ローラ位置変動手段によって、前記搬送ローラ9の上端部と同じ高さから前記送りローラ12より低い位置まで昇降可能に構成される。図からわかるように、テンションローラ13が、送りローラ12よりも低い位置に配置されるとき、布帛3には適当な張力が与えられる。
【0082】
このような構成により、本実施形態における布帛用インクジェットプリンタ1では、次のような作用が実現される。布帛元巻6から引き出された布帛3が、図中矢印A1に示す方向へ搬送され、送りローラ12及びテンションローラ13を通過して搬送ローラ9に至る。このように搬送されてきた布帛3は、無端ベルト18と共に搬送ローラ9及び押さえローラ10により挟まれ、作画テーブル8上面を図中矢印ABに示すように搬送される。そして、この搬送の進行に応じて、適切に制御されたキャリッジ4の走査及び記録ヘッド2からのインク噴射が実施されることにより、該布帛3にインクジェット捺染が行われる。
【0083】
インクジェット捺染後の布帛3は、さらに下流の送りローラ15を通過後、図中矢印A2に示す方向へ向かい、布帛収納手段16へ収納される。
【0084】
さて、本実施形態の布帛用インクジェットプリンタ1においては、上記した構成の他、次のような特徴的な構成を備えている。
【0085】
すなわち、無端ベルト18の表面に突起(記録媒体伸縮防止手段)としての突起物19が固定されて形成されている点に特徴がある。このうち突起物19は、例えば図2に示すように、無端ベルト18の表面の全面に形成される。勿論、突起物19は無端ベルト18の表面全面にわたって均一に形成されていてもよい。またその他、図3に示すように、無端ベルト18の表面の両側端部18a及び18bに沿ってのみ、形成されるような形態としてもよい。なお、図2及び図3においては、突起物19の一つ一つは、小さな線分の一本一本が該当しており、また、搬送ローラ9及び送りローラ14に巻かれた無端ベルト18の曲面部分については、当該突起物19の図示を省略している。
【0086】
突起物19の具体的構成例(その材質ないし態様など)としては、例えば、無端ベルト18の表面に接着又は機械的に固定させた針(針状の部材)等とすることや、また、同様に接着又は機械的に固定させた金属性の粉(以下「金属粉」という。)、セラミックス性の粉(以下「セラミックス粉」という。)や硬質プラスチック性の粉(以下「硬質プラスチック粉」という。)などの固形物を含んで形成すること等も可能である。このうち金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を突起物19とする場合には、これを接着剤又は樹脂等の適当な媒体に練り込み、これを無端ベルト18の表面に塗布・付着ないしコーティング等させるような構成、また、金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉をゴム又は樹脂等の適当な媒体に練り込んで部材を作製し、これを無端ベルト18の表面に貼付させるような構成とすると、製作効率の観点等から好ましい。
【0087】
また、突起物19の具体的構成の別の例としては、例えば、繊維等により構成された毛等とすることができ、この「毛」としてより具体的には、無端ベルト18の(少なくともその表面)の材質を適当なフェルト材等とするとともに、当該表面に適当な処理を直接施すことにより、いわゆる起毛させた状態(俗に言えば、「毛羽立たせた状態」)の当該毛が該当するとしたり、また、無端ベルト18表面に適当な手段により植毛した当該毛が該当する、等とすることができる。
【0088】
以上のような構成により、本実施形態において、布帛3は、突起物19の形成された無端ベルト18表面に接しながら、無端ベルト18表面上に保持された状態で無端ベルト18の移動につれてそのまま記録ヘッド2下を搬送されることになる。よって、当該突起物19が布帛3に当接することで、該布帛3の変形の抑止、より具体的にはその搬送に伴う伸び縮みを抑制する作用(当該布帛3の伸縮防止作用)が発揮されることになる。
【0089】
例えば、突起物19が上記針である場合には、図4の拡大図に示すように、布帛3を当該針が貫通することにより、布帛3の伸び縮みは抑制されることになる。また、針形状を図8拡大図のごとく先端を尖らせた形状にすることにより布帛3に突き刺さり易くなり搬送性が向上する一方、布帛3に針の痕が付きにくくなる。またさらに、針形状を図9拡大図のごとく搬送方向下流に向けて曲げる、または、傾斜させることにより布帛3と引っかかり易く更に安定した搬送が可能となる。
【0090】
また、突起物19が上記固形物である場合には、角を有する形状の金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を用いることにより布帛3と引っかかり易く安定した搬送が可能となる。
【0091】
また、突起物19が上記毛である場合には、当該毛が布帛3に接し両者間の摩擦が大きくなる(動き難くなる)ことで、布帛3の変形や伸び縮みが抑制されることになる。また、図5に概念的に示すように、搬送される布帛3の単位面積あたりの糸目3a(本明細書では、「織り成された繊維間の空隙」を意味する。)の数がどれほどであるかを考慮して、当該糸目3aの数に比べて植えられた毛19Aの数が多くなるようにする、等の構成とするとよい。図5においては、図中の四辺形の大きさが単位面積であるとみなすと、毛19Aの数が“61”であるのに対し、糸目3aの数が“25”である。このようにすると、布帛3に対する毛の引掛かり度合いがより増し、布帛3の変形・伸縮防止作用をより強くすることが可能となる。またさらに、毛が起立させられている場合には、布帛3がさらに動き難くなり布帛3の変形や伸び縮みが抑制されることになる。
【0092】
一方、上記毛の無端ベルト18からの抜けを防止するために、搬送ローラ9と送りローラ14のローラ径をφ40mm以上すなわち無端ベルト18の曲率半径を20mm以上にすることが望ましい。
【0093】
したがって、布帛3は、無端ベルト18により常に一定の状態で、無端ベルト18表面上に固着されたかのように搬送されることになるから、例えば記録ヘッド2によるインク噴射は常に適切な位置に行われることとなる。その結果、本実施形態における布帛用インクジェットプリンタ1によれば、その一部が間延びした、又は縮みが生じたような、不要な変形を伴う画像は形成されず、常に適切な画像形成を実施することができる。また、無端ベルト18は、記録ヘッド2の画像形成領域より下流にまで配置することが望ましい。画像形成領域より下流にまで配置することにより、記録ヘッド2の画像形成領域における布帛3の搬送は、突起物19有の部分での搬送と無の部分での搬送との間で生じる搬送むらの影響を受けず、さらに適切な画像形成を実施することができる。
【0094】
また、本発明においては、上記の無端ベルト18を設ける形態に関して、その作用効果をより確実なものとすること等を目的として、以下に記すような各種構成を採用することができる。
【0095】
例えば、図10に示すように突起物19を無端ベルト18の表面の両側端部に設け、布帛3との引っかかりをより確実なものとするために例えば上記針の長さを長くすると、記録ヘッド2のインクを噴射するノズルが形成されたノズルプレート2cのノズル面2bに接触してしまい、ノズルからのインクの噴射状態を変化させてしまう、さらにはノズルを壊してしまう。したがって、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、上記針がノズル面2bとは接触しないようにする必要がある。具体的には、図10に示すように、無端ベルト18表面を例えばゴムのような弾性体で形成し、それに針を固定することで、ゴムの弾性により針を起倒自在にし、一方記録ヘッド2にはノズルプレート2cを記録ヘッド2の移動方向に挟むようにして、ガード部材2aをノズル面2bより突出させて設ける。このようにして記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、ガード2aによって針は倒されてノズル面2bには接触しないので針の長さを長くすることが可能になる。その結果、布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0096】
また、別の具体的一例として、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、上記針とノズル面2bとが接触しないように記録ヘッド2が上記針から離れる方向に変位するようにしても良い。例えば、図11に示すように記録ヘッド2をリンク4aを介してキャリッジ4で懸架して、例えば電磁石4bで記録ヘッドを変位させるようにすることで可能である。したがって、針を長くすることが可能になり、その結果布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0097】
加えて、布帛3に形成する画像の品質を保つという観点からは、無端ベルト18及び毛に付着したインクが、再び布帛3に付着することを防止する手段(再付着防止手段)を設けておくと好ましい。当該手段として具体的には、例えば図6に示すように、水又は洗浄液の噴射により無端ベルト18及び毛を洗浄する洗浄装置21(洗浄手段)を有する形態、さらに洗浄後の無端ベルト18及び毛を乾燥させる乾燥装置22(乾燥手段)をセットであわせもつ形態を採用することができる。なお、図6においては、洗浄装置21として、洗浄液タンク21a、ポンプ21b、洗浄後廃水受け皿21c及び廃液タンク21dが備えられ、乾燥装置22として、風を起こすファン22a及びヒータ22bが備えられている。
【0098】
また、別な一例とすれば、図12に示すように無端ベルト18及び毛についたインクを非接触乾燥させる乾燥装置22のみを設ける形態等を採用することができる。この場合では、インクが無端ベルト18面から除去されることはないが、乾燥して硬化するため、布帛3に再び転写されることを抑制できる。乾燥装置22のヒータ22bとしては、加熱効果の高い遠赤外光を用いるとよい。また、遠赤外光を発生させる具体例としては、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータが挙げられる。これらのヒータは、比較的低出力でインクを乾かす温度域にすることが可能なためランニングコストを抑えることが可能である。
【0099】
さらに別な一例としては、図13に示すようにインクを吸収する吸収部材23Aをばね23Aa等の付勢手段で無端ベルト18に押し当てる形態によっても付着したインクが再び布帛3に付着することを防止できる。この吸収部材23Aを用いる形態によれば安価に実現できる。
【0100】
さらに加えて、無端ベルト18から脱落して布帛3に対して付着してしまった突起物、特に突起物として毛を用いた場合にはそれを除去する手段(除去手段)があると尚よい。除去手段として具体的には、図7に示すような構成が考えられる。図7に示すものは、無端ベルト18上を搬送されて来た布帛3の下流側内面に駆動ローラ17aと従動ローラ17b間に戀架された両面テープ17cを接触するように配置して布帛3の内面に付着した毛を除去するようになっている。
【0101】
除去手段の別な例としては、図14に示すように、クリーニングローラ24に布帛3を導くようにしたものあるいはクリーニングローラ24で布帛3を搬送するようにしてもよい。クリーニングローラ24の具体例としては、表面に両面テープを貼付したローラ、表面に糊又は接着剤を付着させたローラ、または、吸着ゴムローラが考えられる。
【0102】
そして、このように布帛3上から除去され、除去手段上に存在する毛を、回収手段25により回収するようにしておくとよい。なお、この回収手段25によれば、前記除去手段の毛を除去する能力を回復させることが可能となる。回収手段25の具体例としては、図15に示すようなクリーニングローラ24にブラシローラ26を当接させて回転させてクリーニングローラ24に付いた毛を掻き落すようにしたもの、図16に示すような前述の洗浄装置21(洗浄手段)、乾燥装置22(乾燥手段)を備えたもの、図17に示すような吸収部材23Bをばね23Bb等の付勢手段でクリーニングローラ24に押し当てるようにしたものが考えられる。例えば発泡ウレタン等を用いることにより、発泡ウレタンの孔に毛を吸収することが可能である。
【0103】
また、除去手段のさらに別な例としては、図18に示すように、静電吸着板27を布帛3の内面に当接させて、布帛3が静電吸着板27表面を移動する時に、布帛3の内面に付着した毛を静電吸着力により吸着して除去するようにしても良い。静電吸着板27は、消耗材を伴わないので再利用が容易にできる。
【0104】
なお、以上のような構成ないし作用は、無端ベルト18上の針、または植えられた毛について説明されていたが、上記した針、固形物、毛等の無端ベルト18表面上に形成された突起物のいずれに対しても基本的に適用可能であることは言うまでもない。
【0105】
なお、上記のような作用効果を得るためには、本発明において、無端ベルトが上記にいう突起物を有さない形態とすることも可能である。具体的には例えば、無端ベルトと布帛3との当接部位を、当該布帛3との摩擦に関しその抵抗性が大きいゴム材質にて形成する、等とすればよい。ここに、ゴム材質としては、EPDM、珪素ゴム等の吸着性ゴムを挙げることができる(この場合、無端ベルト18全体が、本発明にいう「記録媒体伸縮防止手段」に該当する。)。そして、このような場合であっても、布帛3の伸縮は防止されることになる。なぜなら、抵抗性の大きいゴム材質に略密着されて搬送される布帛3は、その自由な変形に制約を受けることになるからである。したがって、この場合にも、その一部が間延び又は縮んだような画像を形成することなく、適切な画像形成を実施することができる。
【0106】
なおまた、本実施形態に関する説明中最初に述べたように、本発明は、記録媒体として、これを布帛3に限定されるべきものではない。すなわち、紙や各種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発明を適用することは原理的に可能であり、また、そのような場合であっても上記と同様な効果を相応に上げることができると考えられる。ただ、布帛3に対するインクジェット捺染を行う際においてこそ、本発明は、最大の効果を発揮する、と言うことはいえよう。
【0107】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照しつつ説明する。図19は、本発明に係る布帛用インクジェットプリンタ1を示す概略構成図である。なお、本実施形態においても、本発明にいう「記録媒体」として、「布帛」が該当することを念頭においた説明を行うことにする。ただし、本発明がこの形態に限定されることを意味するものではない。また、第1の実施の形態と同一のものには同一の符号を付してある。
【0108】
布帛用インクジェットプリンタ1は、複数のノズル及びこれらノズルに通ずる圧力室を備え、前記ノズルからインクを吐出ないし噴射する記録ヘッド2を備えている。このような記録ヘッド2におけるインク噴射は、基本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせることで実現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニズムとしては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えることで生じる歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を利用するもの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与えることで生じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、あるいはバブルジェット方式)等が存在することが広く知られている。なお、記録ヘッド2は、通常、複数色に対応して複数用意される。
【0109】
前記記録ヘッド2は、これを布帛3の搬送方向に直交する方向(図19中紙面垂直方向)に走査させることの可能なキャリッジ4に保持されている。また、この布帛用インクジェットプリンタ1には、記録ヘッド2に対向するようにして、布帛3を搬送する搬送手段として、円筒形状をしたプラテンローラ28が設けられている。
【0110】
プラテンローラ28は、布帛用インクジェットプリンタ1の図示されないフレーム、又は十分な強度・剛性を有するパネル等に軸支されるとともに、図示されない駆動手段によって図19中反時計方向に回転駆動される。また、押さえローラ10は、プラテンローラ28の図19中上方に配置されるとともに、押圧手段11に回動自在に軸支され、布帛3とプラテンローラ28との間に挟みこんで、所定の押圧を加える。これら二つのローラ28及び10によれば、プラテンローラ28の回転駆動によって、前記記録ヘッド2に対向して布帛3は搬送されることになる。
【0111】
また、布帛元巻6は、例えば布帛用インクジェットプリンタ1の設置されている床面付近に配置され、布帛元巻6を回動自在に軸支することに十分耐えられる図示しないフレーム等に、着脱可能に取り付けられている。さらに、布帛元巻6の図19中上方、かつ、該布帛元巻6とプラテンローラ28との間には、布帛3の搬送方向上流から順に、送りローラ12とテンションローラ13とが設けられている。
【0112】
送りローラ12は、布帛用インクジェットプリンタ1のフレーム、又は十分な剛性を有するパネル等に回動自在に軸支されている。テンションローラ13は、例えば、図示されないローラ位置変動手段に回動自在に軸支されており、該ローラ13は、前記ローラ位置変動手段によって、前記搬送ローラ9の上端部と同じ高さから前記送りローラ12より低い位置まで昇降可能に構成される。図からわかるように、テンションローラ13が、送りローラ12よりも低い位置に配置されるとき、布帛3には適当な張力が与えられる。
【0113】
このような構成により、本実施形態における布帛用インクジェットプリンタ1では、次のような作用が実現される。布帛元巻6から引き出された布帛3が、図中矢印A1に示す方向へ搬送され、送りローラ12及びテンションローラ13を通過し、プラテンローラ28と押さえローラ10により挟まれ、図19中矢印ABに示すように搬送される。そして、この搬送の進行に応じて、適切に制御されたキャリッジ4の走査及び記録ヘッド2からのインク噴射が実施されることにより、該布帛3にインクジェット捺染が行われる。
【0114】
インクジェット捺染後の布帛3は、さらに下流の送りローラ14、15を通過後、図中矢印A2に示す方向へ向かい、布帛収納手段16へ収納される。
【0115】
さて、本第2の実施の形態の布帛用インクジェットプリンタ1においては、上記した構成の他、次のような特徴的な構成を備えている。
【0116】
すなわち、プラテンローラ28の表面に突起(記録媒体伸縮防止手段)としての突起物19が固定されて形成されている点に特徴がある。このうち突起物19は、例えば図20に示すように、プラテンローラ28の表面の全面に形成される。またその他、図21に示すように、プラテンローラ28の表面の両側端部18a及び18bに沿ってのみ、形成されるような形態としてもよい。なお、図20及び図21においては、突起物19の一つ一つは、小さな線分の一本一本が該当している。
【0117】
突起物19の具体的構成例(その材質ないし態様など)としては、例えば、無端ベルト18の表面に接着又は機械的に固定させた針(針状の部材)等とすることや、また、同様に接着又は機械的に固定させた金属性の粉(以下「金属粉」という。)、セラミックス性の粉(以下「セラミックス粉」という。)や硬質プラスチック性の粉(以下「硬質プラスチック粉」という。)などの固形物を含んで形成すること等も可能である。このうち金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を突起物19とする場合には、これを接着剤又は樹脂等の適当な媒体に練り込み、これを無端ベルト18の表面に塗布・付着ないしコーティング等させるような構成、また、金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉をゴム又は樹脂等の適当な媒体に練り込んで部材を作製し、これを無端ベルト18の表面に貼付させるような構成とすると、製作効率の観点等から好ましい。
【0118】
また、突起物19の具体的構成の別の例としては、例えば、繊維等により構成された毛等とすることができ、この「毛」としてより具体的には、プラテンローラ28の(少なくともその表面)の材質を適当なフェルト材等とするとともに、当該表面に適当な処理を直接施すことにより、いわゆる起毛させた状態(俗に言えば、「毛羽立たせた状態」)の当該毛が該当するとしたり、また、プラテンローラ28表面に適当な手段により植毛した当該毛が該当する、等とすることができる。
【0119】
以上のような構成により、本実施形態において、布帛3は、突起物19の形成されたプラテンローラ28表面に接しながら、プラテンローラ28表面上に保持された状態でプラテンローラ28の回転につれてそのまま記録ヘッド2下を搬送されることになる。よって、当該突起物19が布帛3に当接することで、該布帛3の変形の抑止、より具体的にはその搬送に伴う伸び縮みを抑制する作用(当該布帛3の伸縮防止作用)が発揮されることになる。
【0120】
例えば、突起物19が上記針である場合には、図22の拡大図に示すように、布帛3を当該針が貫通することにより、布帛3の伸び縮みは抑制されることになる。また、針形状を図8拡大図のごとく先端を尖らせた形状にすることにより布帛3に突き刺さり易くなり搬送性が向上する一方、布帛3に針の痕が付きにくくなる。またさらに、針形状を図9拡大図のごとく搬送方向下流に向けて曲げる、または、傾斜させることにより布帛3と引っかかり易く更に安定した搬送が可能となる。
【0121】
また、突起物19が上記固形物である場合には、角を有する形状の金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を用いることにより布帛3と引っかかり易く安定した搬送が可能となる。
【0122】
また、突起物19が上記毛である場合には、当該毛が布帛3に接し両者間の摩擦が大きくなる(動き難くなる)ことで、布帛3の変形や伸び縮みが抑制されることになる。また、図5に概念的に示すように、搬送される布帛3の単位面積あたりの糸目3a(本明細書では、「織り成された繊維間の空隙」を意味する。)の数がどれほどであるかを考慮して、当該糸目3aの数に比べて植えられた毛19Aの数が多くなるようにする、等の構成とするとよい。図5においては、図中の四辺形の大きさが単位面積であるとみなすと、毛19Aの数が“61”であるのに対し、糸目3aの数が“25”である。このようにすると、布帛3に対する毛の引掛かり度合いがより増し、布帛3の変形・伸縮防止作用をより強くすることが可能となる。またさらに、毛が起立させられている場合には、布帛3がさらに動き難くなり布帛3の変形や伸び縮みが抑制されることになる。
【0123】
したがって、布帛3は、プラテンローラ28により常に一定の状態で搬送されることになるから、例えば記録ヘッド2によるインク噴射は常に適切な位置に行われることとなる。その結果、本実施形態における布帛用インクジェットプリンタ1によれば、その一部が間延びした、又は縮みが生じたような、不要な変形を伴う画像は形成されず、常に適切な画像形成を実施することができる。
【0124】
また、本発明においては、上記のプラテンローラ28を設ける形態に関して、その作用効果をより確実なものとすること等を目的として、以下に記すような各種構成を採用することができる。
【0125】
例えば、図10に示すように突起物19をプラテンローラ28の表面の両側端部に設け、布帛3との引っかかりをより確実なものとするために例えば上記針の長さを長くすると、記録ヘッド2のインクを噴射するノズルが形成されたノズルプレート2cのノズル面2bに接触してしまい、ノズルからのインクの噴射状態を変化させてしまう、さらにはノズルを壊してしまう。したがって、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、上記針がノズル面2bとは接触しないようにする必要がある。具体的には、図10に示すように、プラテンローラ28表面を例えばゴムのような弾性体で形成し、それに針を固定することで、ゴムの弾性により針を起倒自在にし、一方記録ヘッド2にはノズルプレート2cを記録ヘッド2の移動方向に挟むようにして、ガード部材2aをノズル面2bより突出させて設ける。このようにして記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、ガード2aによって針は倒されてノズル面2bには接触しないので針の長さを長くすることが可能になる。その結果、布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0126】
また、別の具体的一例として、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、上記針とノズル面2bとが接触しないように記録ヘッド2が上記針から離れる方向に変位するようにしても良い。例えば、図11に示すように記録ヘッド2をリンク4aを介してキャリッジ4で懸架して、例えば電磁石4bで記録ヘッドを変位させるようにすることで可能である。したがって、針を長くすることが可能になり、その結果布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0127】
加えて、布帛3に形成する画像の品質を保つという観点からは、プラテンローラ28及び毛に付着したインクが、再び布帛3に付着することを防止する手段(再付着防止手段)を設けておくと好ましい。当該手段として具体的には、例えば図23に示すように、水又は洗浄液の噴射によりプラテンローラ28及び毛を洗浄する洗浄装置21(洗浄手段)を有する形態、さらに洗浄後のプラテンローラ28及び毛を乾燥させる乾燥装置22(乾燥手段)をセットであわせもつ形態を採用することができる。なお、図23においては、洗浄装置21として、洗浄液タンク21a、ポンプ21b、洗浄後廃水受け皿21c及び廃液タンク21dが備えられ、乾燥装置22として、風を起こすファン22a及びヒータ22bが備えられている。
【0128】
また、別な一例とすれば、図24に示すようにプラテンローラ28及び毛についたインクを非接触乾燥させる乾燥装置22のみを設ける形態等を採用することができる。この場合では、インクがプラテンローラ28面から除去されることはないが、乾燥して硬化するため、布帛3に再び転写されることを抑制できる。乾燥装置22のヒータ22bとしては、加熱効果の高い遠赤外光を用いるとよい。また、遠赤外光を発生させる具体例としては、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータが挙げられる。これらのヒータは、比較的低出力でインクを乾かす温度域にすることが可能なためランニングコストを抑えることが可能である。
【0129】
さらに別な一例としては、図25に示すようにインクを吸収する吸収部材23Aをばね23Aa等の付勢手段でプラテンローラ28に押し当てる形態によっても付着したインクが再び布帛3に付着することを防止できる。この吸収部材23Aを用いる形態によれば安価に実現できる。
【0130】
さらに加えて、プラテンローラ28から脱落して布帛3に対して付着してしまった突起物、特に突起物として毛を用いた場合にはそれを除去する手段(除去手段)があると尚よい。除去手段として具体的には、図26に示すような構成が考えられる。図26に示すものは、プラテンローラ28上を搬送されて来た布帛3の下流側内面に駆動ローラ17aと従動ローラ17b間に戀架された両面テープ17cを接触するように配置して布帛3の内面に付着した毛を除去するようになっている。
【0131】
除去手段の別な例としては、図27に示すように、送りローラ14に代えてクリーニングローラ24に布帛3を導くようにしたものあるいはクリーニングローラ24で布帛3を搬送するようにしてもよい。クリーニングローラ24の具体例としては、表面に両面テープを貼付したローラ、表面に糊又は接着剤を付着させたローラ、または、吸着ゴムローラが考えられる。
【0132】
そして、このように布帛3上から除去され、除去手段上に存在する毛を、回収手段25により回収するようにしておくとよい。なお、この回収手段25によれば、前記除去手段の毛を除去する能力を回復させることが可能となる。回収手段25の具体例としては、図28に示すようなクリーニングローラ24にブラシローラ26を当接させて回転させてクリーニングローラ24に付いた毛を掻き落すようにしたもの、図29に示すような前述の洗浄装置21(洗浄手段)、乾燥装置22(乾燥手段)を備えたもの、図30に示すような吸収部材23Bをばね23Bb等の付勢手段でクリーニングローラ24に押し当てるようにしたものが考えられる。例えば発泡ウレタン等を用いることにより、発泡ウレタンの孔に毛を吸収することが可能である。
【0133】
また、除去手段のさらに別な例としては、図31に示すように、静電吸着板27を布帛3の内面に当接させて、布帛3が静電吸着板27表面を移動する時に、布帛3の内面に付着した毛を静電吸着力により吸着して除去するようにしても良い。静電吸着板27は、消耗材を伴わないので再利用が容易にできる。
【0134】
なお、以上のような構成ないし作用は、プラテンローラ28上の針、または植えられた毛について説明されていたが、上記した針、固形物、毛等のプラテンローラ28表面上に形成された突起物のいずれに対しても基本的に適用可能であることは言うまでもない。
【0135】
なお、上記のような作用効果を得るためには、本発明において、プラテンローラが上記にいう突起物を有さない形態とすることも可能である。具体的には例えば、プラテンローラと布帛3との当接部位を、当該布帛3との摩擦に関しその抵抗性が大きいゴム材質にて形成する、等とすればよい。ここに、ゴム材質としては、EPDM、珪素ゴム等の吸着性ゴムを挙げることができる(この場合、プラテンローラ28全体が、本発明にいう「記録媒体伸縮防止手段」に該当する。)。そして、このような場合であっても、布帛3の伸縮は防止されることになる。なぜなら、抵抗性の大きいゴム材質に略密着されて搬送される布帛3は、その自由な変形に制約を受けることになるからである。したがって、この場合にも、その一部が間延び又は縮んだような画像を形成することなく、適切な画像形成を実施することができる。
【0136】
なおまた、本実施形態に関する説明中最初に述べたように、本発明は、記録媒体として、これを布帛3に限定されるべきものではない。すなわち、紙や各種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発明を適用することは原理的に可能であり、また、そのような場合であっても上記と同様な効果を相応に上げることができると考えられる。ただ、布帛3に対するインクジェット捺染を行う際においてこそ、本発明は、最大の効果を発揮する、と言うことはいえよう。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタによれば、記録媒体の伸縮や記録媒体の更なる変形が抑制されることにより、当該記録媒体に対し適切な画像形成を行うことができる。特に、記録媒体が布帛である場合に、本発明は最大の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタを構成する突起物がその全面に形成された無端ベルトを示す概要図である。
【図3】図1に示すインクジェットプリンタを構成する突起物がその表面の両側端部に形成された無端ベルトを示す概要図である。
【図4】無端ベルトにより搬送される布帛と突起物との関係を示す一部断面図である。
【図5】糸目の数よりも毛(突起物)の数を多くすることを説明する説明図である。
【図6】無端ベルトおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段である洗浄装置及び乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る両面テープを除去手段として使用した形態を示す図である。
【図8】突起物としての針の形状を示す図である。
【図9】図8とは別の突起物としての針の形状を示す図である。
【図10】記録ヘッド移動の際の針(突起物)の様子を示す説明図である。
【図11】針(突起物)上を移動する際の記録ヘッドの変位の様子を示す説明図である。
【図12】無端ベルトおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段である乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図13】無端ベルトおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段であるインク吸収部材の構成例を示す概要図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニングローラを除去手段として使用した形態を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段としてブラシローラを使用した形態を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段として洗浄装置及び乾燥装置を使用した形態を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段として吸収部材を使用した形態を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係る静電吸着板を除去手段として使用した形態を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図20】図19に示すインクジェットプリンタを構成する突起物がその全面に形成されたプラテンローラを示す概要図である。
【図21】図19に示すインクジェットプリンタを構成する突起物がその表面の両側端部に形成されたプラテンローラを示す概要図である。
【図22】プラテンローラにより搬送される布帛と突起物との関係を示す一部断面図である。
【図23】プラテンローラおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段である洗浄装置及び乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図24】プラテンローラおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段である乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図25】プラテンローラおよび毛(突起物)に付着したインクが布帛に再付着することを防止する手段であるインク吸収部材の構成例を示す概要図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態に係る両面テープを除去手段として使用した形態を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニングローラを除去手段として使用した形態を示す図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段としてブラシローラを使用した形態を示す図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段として洗浄装置及び乾燥装置を使用した形態を示す図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニングローラに回収手段として吸収部材を使用した形態を示す図である。
【図31】本発明の第2の実施の形態に係る静電吸着板を除去手段として使用した形態を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 記録ヘッド
2a ガード部材
2b ノズル面
2c ノズルプレート
3 布帛(記録媒体)
3a 糸目
4 キャリッジ
4a リンク
4b 電磁石
6 布帛元巻
8 作画テーブル
9 搬送ローラ
10 押さえローラ
11 押圧手段
12 送りローラ
13 テンションローラ
14、15 送りローラ
16 布帛収納手段
17a 駆動ローラ
17b 従動ローラ
17c 両面テープ
18 無端ベルト
19 突起物
19A 毛
21 洗浄装置
21a 洗浄液タンク
21b ポンプ
21c 洗浄後廃水受け皿
21d 廃液タンク
22 乾燥装置
22a ファン
22b ヒータ
23A 吸収部材
23Aa ばね
23B 吸収部材
23Bb ばね
24 クリーニングローラ
25 回収手段
26 ブラシローラ
27 静電吸着板
28 プラテンローラ

Claims (28)

  1. ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、前記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタであって
    前記搬送手段は、無端ベルトであ
    前記無端ベルトの表面突起を備え、
    前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、
    前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガード部材を備え、
    前記突起物は、起倒自在に前記無端ベルトに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル面とは非接触になることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられていることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記再付着防止手段は、前記無端ベルトに洗浄液を吹き付けて前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記再付着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記無端ベルトを乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記再付着防止手段は、前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記乾燥手段には、遠赤外光が用いられることを特徴とする請求項または請求項記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生することを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記再付着防止手段は、前記無端ベルトに当接して前記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記無端ベルトから脱落し前記記録媒体に付着した前記突起の一部を除去する除去手段が備えられていることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記突起の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材で前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  12. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  13. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  14. 前記除去手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記突起の一部を回収する回収手段を備えたことを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  15. 前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、
    前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガード部材を備え、
    前記搬送手段はプラテンローラであり、
    前記突起物は、起倒自在に前記プラテンローラに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル面とは非接触になることを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  16. 前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられていることを特徴とする請求項15記載のインクジェットプリンタ。
  17. 前記再付着防止手段は、前記プラテンローラに洗浄液を吹き付けて前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴とする請求項16記載のインクジェットプリンタ。
  18. 前記再付着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記プラテンローラを乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴とする請求項17記載のインクジェットプリンタ。
  19. 前記再付着防止手段は、前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴とする請求項16記載のインクジェットプリンタ。
  20. 前記乾燥手段には、遠赤外光が用いられることを特徴とする請求項18または請求項19記載のインクジェットプリンタ。
  21. 前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生することを特徴とする請求項20記載のインクジェットプリンタ。
  22. 前記再付着防止手段は、前記プラテンローラに当接して前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴とする請求項16記載のインクジェットプリンタ。
  23. 前記プラテンローラから脱落し前記記録媒体に付着した前記突起の一部を除去する除去手段が備えられていることを特徴とする請求項22記載のインクジェットプリンタ。
  24. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記突起の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴とする請求項23記載のインクジェットプリンタ。
  25. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材で前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴とする請求項23記載のインクジェットプリンタ。
  26. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴とする請求項23記載のインクジェットプリンタ。
  27. 前記除去手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたことを特徴とする請求項23記載のインクジェットプリンタ。
  28. 前記除去手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記突起の一部を回収する回収手段を備えたことを特徴とする請求項25乃至請求項27のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
JP2002077620A 2001-03-23 2002-03-20 インクジェットプリンタ Expired - Fee Related JP4147794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077620A JP4147794B2 (ja) 2001-03-23 2002-03-20 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085604 2001-03-23
JP2001-85604 2001-03-23
JP2002077620A JP4147794B2 (ja) 2001-03-23 2002-03-20 インクジェットプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002370416A JP2002370416A (ja) 2002-12-24
JP4147794B2 true JP4147794B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=26611942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002077620A Expired - Fee Related JP4147794B2 (ja) 2001-03-23 2002-03-20 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4147794B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005053663A (ja) 2003-08-06 2005-03-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、記録液、搬送ベルト及び記録液カートリッジ
KR100486083B1 (ko) * 2003-09-08 2005-05-03 주식회사 태일시스템 다기능 디지털 프린터
US7845790B2 (en) 2006-04-07 2010-12-07 Fujifilm Dimatix, Inc. Ink jet printing
JP5082984B2 (ja) * 2008-03-28 2012-11-28 コニカミノルタIj株式会社 記録媒体搬送装置及びインクジェット記録装置
JP5193738B2 (ja) * 2008-08-15 2013-05-08 理想科学工業株式会社 インクジェット記録装置
JP5060433B2 (ja) * 2008-08-29 2012-10-31 グンゼ株式会社 生地搬送装置
JP5547575B2 (ja) * 2010-07-21 2014-07-16 富士フイルム株式会社 画像形成装置
KR101373311B1 (ko) * 2012-03-21 2014-03-11 주식회사 디지아이 인쇄기
US9302518B2 (en) * 2014-03-31 2016-04-05 Xerox Corporation System for detecting inoperative inkjets in three-dimensional object printing using an optical sensor and reversible thermal substrates
JP6349958B2 (ja) * 2014-05-21 2018-07-04 株式会社リコー インクジェット記録装置及び画像形成方法
MA40231A (fr) * 2014-06-11 2017-04-19 Debra Heus Bowe Acheminement ou transport de substrats avec peu ou pas de vide ajouté
WO2016052363A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 セーレン株式会社 剥離装置及び記録システム
JP6466731B2 (ja) * 2015-02-13 2019-02-06 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェット印刷装置
JP6711019B2 (ja) * 2016-02-29 2020-06-17 セイコーエプソン株式会社 搬送装置及び印刷装置
CN110539560A (zh) * 2019-06-21 2019-12-06 深圳丰达智能设备科技有限公司 一种大型印刷喷墨打印机
KR102075316B1 (ko) * 2019-10-04 2020-03-03 (주) 한국미디어 현수막 인쇄장치
JP2022124373A (ja) * 2021-02-15 2022-08-25 ブラザー工業株式会社 プラテン及び印刷装置
CN115092718A (zh) * 2022-08-09 2022-09-23 黄荣岸 一种利用静电实现碎屑分离的塑料颗粒运输用传送带

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002370416A (ja) 2002-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4147794B2 (ja) インクジェットプリンタ
US6634744B2 (en) Ink-jet printer
JP4055622B2 (ja) 布帛印刷装置及びそれに用いるプラテン
JP5610931B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001277656A (ja) インクジェットプリント装置
KR102102208B1 (ko) 액체 분사 장치
US20130222475A1 (en) Liquid ejection apparatus, cleaning apparatus for liquid ejection head, and inkjet recording apparatus
CN107128710B (zh) 输送装置以及印刷装置
JP6111651B2 (ja) 画像記録装置、および画像記録方法
CN107264074B (zh) 印刷装置
JP3810852B2 (ja) 後処理装置並びにインクジェット布帛捺染装置
JP4178842B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2003211652A (ja) インクジェットプリンタ
JPH10193704A (ja) 記録装置
JP6521510B2 (ja) インクジェットプリンター
JP5887636B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5032216B2 (ja) インクジェット記録装置、吸収シート
JP2004050759A (ja) インクジェット記録装置
JP2004250208A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US11376870B2 (en) Liquid ejecting device having recesses and protrusions on contact surface between transport belt and rollers of liquid ejecting device
US20140292967A1 (en) Belt cleaner and image forming apparatus
JP6466731B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP2002249267A (ja) インクジェットプリンタ
JP7119756B2 (ja) 捺染インクジェットプリンタ
JP2002266224A (ja) 布帛用インクジェットプリンタ及びその布帛搬送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080616

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees