JP5547575B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に係り、特にドラム搬送方式により媒体を搬送して、当該媒体に画像を形成する画像形成装置における媒体の保持固定技術及び搬送技術に関する。
汎用の画像形成装置として、カラーインクを用いて記録媒体上にカラー画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、インクジェットヘッドと記録媒体とを近接させた状態で画像形成が行われるために、記録媒体を搬送する搬送部材に記録媒体を密着させる必要がある。例えば、搬送ドラムの外周面に記録媒体を固定して搬送するドラム搬送方式では、押圧ローラを用いて記録媒体を搬送ドラムの周面に押し付けて密着させる形態がとられるが、記録媒体の変形等により局所的な浮きが発生すると、押圧ローラによる押圧により記録媒体にシワが生じてしまうことがある。かかる記録媒体のシワは画像品質を著しく低下させてしまうので対策が必要である。
特許文献1は、圧力転写定着方式による画像記録装置において、記録用紙を画像担持体と圧力ローラとの圧接部へ搬送する最終段のニップローラ対の一方を逆クラウン形状とすることで、当該記録用紙の幅方向に沿った中央部よりも両端部を速く搬送し、記録用紙のシワの発生が防止される技術が開示されている。
特開平06−242703号公報
しかしながら、上記したドラム搬送方式は、用紙を搬送ドラムの周面に倣わせて密着させる必要があるので、変形した用紙の浮きが顕在化してしまう。特に、両面印刷を行う場合の片面側が印刷された用紙など、変形の大きな用紙に対して印刷を行うときは、用紙の浮きが発生しやすく、シワが発生しやすい。
特許文献1は、圧力転写定着方式の画像記録装置において、記録媒体を圧接部へ送るニップ搬送方式におけるローラ対の形状について開示しているものの、ドラム搬送方式において記録媒体の変形に起因するしわの発生を防止するための、記録媒体を固定する構成について具体的な開示をしていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体を固定する際の浮きに起因するシワの発生を防止し、当該シワによる品質低下を回避し得る画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、を備え、前記搬送ドラムは、前記媒体の搬送方向における先端を固定する固定手段を備え、かつ、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、前記周方向について前記固定手段と前記段差部との間に、前記軸方向の中央部と同一の直径を有する先端側非段差部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、押圧手段によって媒体を搬送ドラムの外周面に押し付けて媒体保持部に密着させることで媒体の浮きが防止され、かつ、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部における外周面よりも突出した構造を有する段差部が設けられるので、変形が大きい媒体が用いられる場合でも該媒体を搬送ドラムの外周面に密着させる際のしわの発生が抑制される。さらに、該段差部は、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有するので、媒体の段差部に支持されない部分は媒体保持部に発生する保持力が直接作用するので、保持力不足のよる媒体の外れが防止される。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 インクジェットヘッドの構成例を示す平面透視図 図2に示すインクジェットヘッドのノズル配置を説明する平面図 図2に示すインクジェットヘッド立体構造を示す断面図 図1に示すインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 図1に示すインクジェット記録装置に適用される描画胴の概略構造を示す斜視図 図6に示す描画胴における用紙後端部を固定する位置の近傍の一部拡大図 用紙押さえローラによる押圧時における用紙のしわの発生を説明する図 本発明の効果を説明する図 図6に示す描画胴の分解斜視図 図10に示す吸着シートの表面側の構造を示す展開図 図10に示す吸着シートの裏面側の構造を示す展開図 図10に示す描画胴の真空流路の構造を説明する平面透視図 図13のA−A線に沿う断面図 本発明の変形例に係る描画胴の構造例を示す吸着シート展開図 本発明の他の変形例に係る描画胴の構造例を示す吸着シート展開図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。同図に示すインクジェット記録装置10は、色材を含有するインクと該インクを凝集させる機能を有する凝集処理液を用いて、所定の画像データに基づいて記録媒体14の記録面に画像を形成する2液凝集方式の記録装置である。
インクジェット記録装置10は、主として、給紙部20、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60、及び排出部70を備えて構成される。処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60の前段に搬送される記録媒体14の受け渡しを行う手段として渡し胴32,42,52,62が設けられるとともに、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60のそれぞれに記録媒体14を保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴34,44,54,64が設けられている。
渡し胴32〜62及び圧胴34〜64は、外周面の所定位置に記録媒体14の先端部を挟んで保持するグリッパー80A,80Bが設けられている。グリッパー80Aとグリッパー80Bにおける記録媒体14の先端部を挟んで保持する構造、及び他の圧胴又は渡し胴に備えられるグリッパーとの間で記録媒体14の受け渡しを行う構造と同一であり、かつ、グリッパー80Aとグリッパー80Bは、圧胴34の外周面の圧胴34の回転方向について180°移動させた対称位置に配置されている。
グリッパー80A,80Bにより記録媒体14の先端部を狭持した状態で渡し胴32〜62及び圧胴34〜64を所定の方向に回転させると、渡し胴32〜62及び圧胴34〜64の外周面に沿って記録媒体14が回転搬送される。なお、図1中、圧胴34に備えられるグリッパー80A,80Bのみ符号を付し、他の圧胴及び渡し胴のグリッパーの符号は省略する。
給紙部20に収容されている記録媒体(枚葉紙)14が処理液塗布部30に給紙されると、圧胴34の外周面に保持された記録媒体14の記録面に、凝集処理液(以下、単に「処理液」と記載することがある。)が付与される。なお、「記録媒体14の記録面」とは、圧胴34〜64の保持された状態における外側面であり、圧胴34〜64に保持される面と反対面である。その後、凝集処理液が付与された記録媒体14は描画部40に送出され、描画部40において記録面の凝集処理液が付与された領域に色インクが付与され、所望の画像が形成される。
さらに、該色インクによる画像が形成された記録媒体14は乾燥処理部50に送られ、乾燥処理部50において乾燥処理が施されるとともに、乾燥処理後に定着処理部60に送られ、定着処理が施される。乾燥処理及び定着処理が施されることで、記録媒体14上に形成された画像が堅牢化される。このようにして、記録媒体14の記録面に所望の画像が形成され、該画像が記録媒体14の記録面に定着した後に、排出部70から装置外部に搬送される。
以下、インクジェット記録装置10の各部(給紙部20、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60、排出部70)について詳細に説明する。
(給紙部)
給紙部20は、給紙トレイ22と不図示の送り出し機構が設けられ、記録媒体14は給紙トレイ22から一枚ずつ送り出されるように構成されている。給紙トレイ22から送り出された記録媒体14は、渡し胴(給紙胴)32のグリッパー(不図示)の位置に先端部が位置するように不図示のガイド部材によって位置決めされる。
(処理液塗布部)
処理液塗布部30は、給紙胴32から受け渡された記録媒体14を外周面に保持して記録媒体14を所定の搬送方向へ搬送する圧胴(処理液胴)34と、処理液胴34の外周面に保持された記録媒体14の記録面に処理液を付与する処理液塗布ユニット36と、含んで構成されている。処理液胴34を図1における反時計回りに回転させると、記録媒体14は処理液胴34の外周面に沿って反時計回り方向に回転搬送される。
図1に示す処理液塗布ユニット36は、処理液胴34の外周面(記録媒体保持面)と対向する位置に設けられている。処理液塗布ユニット36の構成例として、処理液が貯留される処理液容器と、処理液容器の処理液に一部が浸漬され、処理液容器内の処理液を汲み上げる汲み上げローラと、汲み上げローラにより汲み上げられた処理液を記録媒体14上に移動させる塗布ローラ(ゴムローラ)と、を含んで構成される態様が挙げられる。また、塗布ローラを上下方向(処理液胴34の外周面の法線方向)に移動させる塗布ローラ移動機構を備え、グリッパー80A,80Bが塗布ローラの配設位置に到達すると、塗布ローラが上方向に移動してグリッパー80A,80Bとの衝突を回避するように構成されている。
処理液塗布部30により記録媒体14に付与される処理液は、描画部40で付与されるインク中の色材(顔料)を凝集させる色材凝集剤を含有し、記録媒体14上で処理液とインクとが接触すると、インク中の色材と溶媒との分離が促進される。処理液塗布部30は、記録媒体14に塗布される処理液量を計量しながら塗布することが好ましく、記録媒体14上の処理液の膜厚は、描画部40から打滴されるインク液滴の直径より十分に小さくすることが好ましい。
(描画部)
描画部40は、記録媒体14を保持して搬送する圧胴(描画胴)44と、記録媒体14を描画胴44に密着させるための用紙押さえローラ46と、記録媒体14にインクを付与するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを備えている。描画胴44の詳細な構造は後述するが、描画胴44は記録媒体14の先端部を挟持するグリッパー80A,80Bが設けられ(図1では符号を省略)、さらに、外周面の記録媒体14を保持する記録媒体保持部(図6に符号206を付して図示する。)に記録媒体14へ吸着圧力を作用させるための吸着穴(図11に符号322を付して図示する。)が設けられている。グリッパー80A,80Bは、描画胴44の外周面から突出しないように凹部(図6に符号210を付して図示する。)の内部に配置され、記録媒体14の先端を該凹部の中に引き込んだ状態で固定している。
用紙押さえローラ46は、描画胴44の外周面に記録媒体14を密着させるためのガイド部材であり、描画胴44の外周面に対向し、渡し胴42と描画胴44との記録媒体14の受渡位置よりも記録媒体14の搬送方向下流側であり、且つ、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yよりも記録媒体14の搬送方向上流側に配置される。
また、用紙押さえローラ46と記録媒体14の搬送方向における最上流側のインクジェットヘッド48Yとの間には、図示しない用紙浮き検出センサが配置されている。該用紙浮き検出センサは、記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下に進入する直前の浮き量を検出している。本例に示すインクジェット記録装置10は、用紙浮き検出センサにより検出された記録媒体14の浮き量が所定のしきい値を超える場合には、その旨を報知するとともに記録媒体14の搬送を中断させるように構成されている。
渡し胴42から描画胴44に受け渡された記録媒体14は、グリッパー80A(グリッパー80B)によって先端が保持された状態で回転搬送される際に、用紙押さえローラ46によって押圧され、描画胴44の外周面に密着する。このようにして、記録媒体14を描画胴44の外周面に密着させた後に、描画胴44の外周面から浮き上がりのない状態で、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下の印字領域に送られる。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yはそれぞれ、マゼンダ(M)、黒(K)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のインクに対応しており、描画胴44の回転方向(図1における反時計回り方向)に上流側から順に配置されるとともに、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのインク吐出面(ノズル面)が描画胴44に保持された記録媒体14の記録面と対向するように配置される。なお、「インク吐出面(ノズル面)」とは、記録媒体14の記録面と対向するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの面であり、後述するインクが吐出されるノズル(図3に符号108を付して図示する。)が形成される面である。
また、図1に示すインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yは、描画胴44の外周面に保持された記録媒体14の記録面とインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面が略平行となるように、水平面に対して傾けられて配置されている。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yは、記録媒体14における画像形成領域の最大幅(記録媒体14の搬送方向と直交する方向の長さ)に対応する長さを有するフルライン型のヘッドであり、記録媒体14の搬送方向と直交する方向に延在するように固定設置される。インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面(液体吐出面)には、記録媒体14の画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルがマトリクス配置されて形成されている(図3参照)。
記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下の印字領域に搬送されると、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yから記録媒体14の凝集処理液が付与された領域に画像データに基づいて各色のインクが吐出(打滴)される。インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yから、対応する色インクの液滴が、描画胴44の外周面に保持された記録媒体14の記録面に向かって吐出されると、記録媒体14上で処理液とインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料系色材)又は不溶化する色材(染料系色材)の凝集反応が発現し、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体14上に形成された画像における色材の移動(ドットの位置ズレ、ドットの色ムラ)が防止される。
また、描画部40の描画胴44は、処理液塗布部30の処理液胴34に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yに処理液が付着することがなく、インクの吐出異常の要因を低減することができる。なお、本例では、MKCYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
(乾燥処理部)
乾燥処理部50は、画像形成後の記録媒体14を保持して搬送する圧胴(乾燥胴)54と、該記録媒体14上の水分(液体成分)を蒸発させる乾燥処理を施す乾燥処理ユニット56を備えている。なお、乾燥胴54の基本構造は、先に説明した処理液胴34と共通しているので、ここでの説明は省略する。
乾燥処理ユニット56は、乾燥胴54の外周面に対向する位置に配置され、記録媒体14に存在する水分を蒸発させる処理部である。描画部40により記録媒体14にインクが付与されると、処理液とインクとの凝集反応により分離したインクの液体成分(溶媒成分)及び処理液の液体成分(溶媒成分)が記録媒体14上に残留してしまうので、かかる液体成分を除去する必要がある。
具体的には、乾燥処理ユニット56は、ヒータによる加熱、ファンによる送風、又はこれらを併用して記録媒体14上に存在する液体成分を蒸発させる乾燥処理を施し、記録媒体14上の液体成分を除去する。記録媒体14に付与される加熱量及び送風量は、記録媒体14上に残留する水分量、記録媒体14の種類、及び記録媒体14の搬送速度(乾燥渉処理時間)等のパラメータに応じて適宜設定される。
乾燥処理ユニット56による乾燥処理が行われる際に、乾燥処理部50の乾燥胴54は、描画部40の描画胴44に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yにおいて、熱又は送風によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの吐出異常の要因を低減することができる。
記録媒体14のコックリングの矯正効果を発揮させるために、乾燥胴54の曲率を0.002(1/mm)以上とするとよい。また、乾燥処理後の記録媒体の湾曲(カール)を防止するために、乾燥胴54の曲率を0.0033(1/mm)以下とするとよい。
また、乾燥胴54の表面温度を調整する手段(例えば、内蔵ヒータ)を備え、該表面温度を50℃以上に調整するとよい。記録媒体14の裏面から加熱処理を施すことによって乾燥が促進され、次段の定着処理時における画像破壊が防止される。かかる態様において、乾燥胴54の外周面に記録媒体14を密着させる手段を具備するとさらに効果的である。記録媒体14を密着させる手段の一例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
なお、乾燥胴54の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥胴54の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
このように構成された乾燥胴54の外周面に、記録媒体14の記録面が外側を向くように(すなわち、記録媒体14の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥処理を施すことで、記録媒体14のシワや浮きに起因する乾燥ムラが確実に防止される。
(定着処理部)
定着処理部60は、記録媒体14を保持して搬送する圧胴(定着胴)64と、画像形成がされ、さらに、液体が除去された記録媒体14に加熱処理を施すヒータ66と、該記録媒体14を記録面側から押圧する定着ローラ68と、を備えて構成される。なお、定着胴64基本構造は処理液胴34及び乾燥胴54と共通しているので、ここでの説明は省略する。ヒータ66及び定着ローラ68は、定着胴64の外周面に対向する位置に配置され、定着胴64の回転方向(図1において反時計回り方向)の上流側から順に配置される。
定着処理部60では、記録媒体14の記録面に対してヒータ66による予備加熱処理が施されるとともに、定着ローラ68による定着処理が施される。ヒータ66の加熱温度は記録媒体の種類、インクの種類(インクに含有するポリマー微粒子の種類)などに応じて適宜設定される。例えば、インクに含有するポリマー微粒子のガラス転移点温度や最低造膜温度とする態様が考えられる。
定着ローラ68は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体14を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ68は、定着胴64に対して圧接するように配置されており、定着胴64との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体14は、定着ローラ68と定着胴64との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
定着ローラ68の構成例として、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成する態様が挙げられる。かかる加熱ローラで記録媒体14を加熱することによって、インクに含まれるポリマー微粒子のガラス転移点温度以上の熱エネルギーが付与されると、該ポリマー微粒子が溶融して画像の表面に透明の被膜が形成される。
この状態で記録媒体14の記録面に加圧を施すと、記録媒体14の凹凸に溶融したポリマー微粒子が押し込み定着されるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、好ましい光沢性を得ることができる。なお、画像層の厚みやポリマー微粒子のガラス転移点温度特性に応じて、定着ローラ68を複数段設けた構成も好ましい。
また、定着ローラ68の表面硬度は71°以下であることが好ましい。定着ローラ68の表面をより軟質化することで、コックリングにより生じた記録媒体14の凹凸に対して追随効果を期待でき、記録媒体14の凹凸に起因する定着ムラがより効果的に防止される。
図1に示すインクジェット記録装置10は、定着処理部60の処理領域の後段(記録媒体搬送方向の下流側)には、インラインセンサ82が設けられている。インラインセンサ82は、記録媒体14に形成された画像(又は記録媒体14の余白領域に形成されたチェックパターン)を読み取るためのセンサであり、CCDラインセンサが好適に用いられる。
本例に示すインクジェット記録装置10は、インラインセンサ82の読取結果に基づいてインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの吐出異常の有無が判断される。また、インラインセンサ82は、水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段を含む態様も可能である。かかる態様において、水分量、表面温度、光沢度の読取結果に基づいて、乾燥処理部50の処理温度や定着処理部60の加熱温度及び加圧圧力などのパラメータを適宜調整し、装置内部の温度変化や各部の温度変化に対応して、上記制御パラメータが適宜調整される。
(排出部)
図1に示すように、定着処理部60に続いて排出部70が設けられている。排出部70は、張架ローラ72A,72Bに巻きかけられた無端状の搬送チェーン74と、画像形成後の記録媒体14が収容される排出トレイ76と、を備えて構成されている。
定着処理部60から送り出された定着処理後の記録媒体14は、搬送チェーン74によって搬送され、排出トレイ76に排出される。
上記実施形態では、記録媒体14の片面に画像を形成するインクジェット記録装置を例示したが、記録媒体14の両面に画像を形成する構成とすることも可能である。例えば、定着処理部60の後段に第2の処理液塗布部を備え、さらにその後段に、第2の描画部と、第2の乾燥処理部と、第2の定着処理部と、を備える態様が可能である。一方、定着処理後の記録媒体14の表面と裏面を反転させる反転部と、反転処理後の記録媒体14を処理液塗布部30に送る搬送部とを備える態様も可能である。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、描画部40に具備されるインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの構造の一例について説明する。なお、各色に対応するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号100によってインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)を示すものとする。
図2は、ヘッド100の概略構成図であり、ヘッド100から記録媒体の記録面を見た図(ヘッドの平面透視図)となっている。同図に示すヘッド100は、n個のサブヘッド102‐i(iは1からnの整数)を一列につなぎ合わせてマルチヘッドを構成している。また、各サブヘッド102‐iは、ヘッド100の短手方向の両側からヘッドカバー104,106によって支持されている。なお、サブヘッド102‐iを千鳥状に配置してマルチヘッドを構成することも可能である。
複数のサブヘッドにより構成されるマルチヘッドの適用例として、記録媒体の全幅に対応したフルライン型ヘッドが挙げられる。フルライン型ヘッドは、記録媒体の移動方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に沿って、記録媒体の主走査方向における長さ(幅)に対応して、複数のノズル(図3に符号108を付して図示する。)が並べられた構造を有している。かかる構造を有するヘッド100と記録媒体とを相対的に一回だけ走査させて画像記録を行う、いわゆるシングルパス画像記録方式により、記録媒体の全面にわたって画像を形成し得る。サブヘッド102‐iは、略平行四辺形の平面形状を有し、隣接するサブヘッド間にオーバーラップ部が設けられている。オーバーラップ部とは、サブヘッドのつなぎ部分であり、サブヘッド102‐iの並び方向(図2における左右方向、図3に図示する主走査方向X)に隣接するドットが異なるサブヘッドに属するノズルによって形成される。
図3は、サブヘッド102‐iのノズル配列を示す平面図である。同図に示すように、各サブヘッド102‐iは、ノズル108が二次元状に並べられた構造を有し、かかるサブヘッド102‐iを備えたヘッドは、いわゆるマトリクスヘッドと呼ばれるものである。図3に図示したサブヘッド102‐iは、副走査方向(ヘッド100と記録媒体14との相対移動方向)Yに対して角度αをなす列方向W、及び主走査方向(サブヘッド102‐iの配列方向)Xに対して角度βをなす行方向Vに沿って多数のノズル108が並べられた構造を有し、主走査方向Xの実質的なノズル配置密度が高密度化されている。
図3では、行方向Vに沿って並べられたノズル群(ノズル行)は符号110を付し、列方向Wに沿って並べられたノズル群(ノズル列)は符号112を付して図示されている。なお、ノズル108のマトリクス配列は図3に示す例に限定されず、主走査方向Xに沿う行方向及び副走査方向Yに対して斜めの列方向についてノズル108を配置してもよい。
図4は、記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル108に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図である。同図に示すように、本例のヘッド100は、ノズル108が形成されたノズルプレート114と、圧力室116や共通流路118等の流路が形成された流路板120等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート114は、ヘッド100のノズル面114Aを構成し、各圧力室116にそれぞれ連通する複数のノズル108が2次元的に形成されている。
流路板120は、圧力室116の側壁部を構成するとともに、共通流路118から圧力室116にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口122を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図4では簡略的に図示しているが、流路板120は一枚又は複数の基板を積層した構造である。ノズルプレート114及び流路板120は、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路118はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路118を介して各圧力室116に供給される。
圧力室116の一部の面(図4において天面)を構成する振動板124には、個別電極126及び下部電極128を備え、個別電極126と下部電極128との間に圧電体130がはさまれた構造を有するピエゾアクチュエータ132が接合されている。振動板124を金属薄膜や金属酸化膜により構成すると、ピエゾアクチュエータ132の下部電極128に相当する共通電極として機能する。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様では、振動板部材の表面に金属などの導電材料による下部電極層が形成される。
個別電極126に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ132が変形して圧力室116の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル108からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ132が元の状態に戻る際、共通流路118から供給口122を通って新しいインクが圧力室116に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニットを図3に示す如く、主走査方向Xと角度βをなす行方向V及び副走査方向Yに対して角度αをなす列方向Wに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。かかるマトリクス配列において、副走査方向の隣接ノズル間隔をLとするとき、主走査方向については実質的に各ノズル108が一定のピッチP=L/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
本例では、ヘッド100に設けられたノズル108から吐出させるインクの吐出力発生手段としてピエゾアクチュエータ132を適用したが、圧力室116内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
〔制御系の説明〕
図5は、インクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース140、システム制御部142、搬送制御部144、画像処理部146、ヘッド駆動部148を備えるとともに、画像メモリ150、ROM152を備えている。
通信インターフェース140は、ホストコンピュータ154から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース140は、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインターフェースを適用してもよいし、セントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用してもよい。通信インターフェース140は、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
システム制御部142は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能し、さらに、ROM152及び画像メモリ150のメモリコントローラとして機能する。すなわち、システム制御部142は、通信インターフェース140、搬送制御部144等の各部を制御し、ホストコンピュータ154との間の通信制御、画像メモリ150及びROM152の読み書き制御等を行うとともに、上記の各部を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ154から送出された画像データは通信インターフェース140を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、画像処理部146によって所定の画像処理が施される。画像処理部146は、画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号(画像)処理機能を有し、生成した印字データをヘッド駆動部148に供給する制御部である。画像処理部146において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッド駆動部148を介してヘッド100の吐出液滴量(打滴量)や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図5に示すヘッド駆動部148には、ヘッド100の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
搬送制御部144は、画像処理部146により生成された印字制御用の信号に基づいて記録媒体14(図1参照)の搬送タイミング及び搬送速度を制御する。図5における搬送駆動部156は、図1の圧胴34〜64を回転させるモータや、渡し胴32〜62を回転させるモータ、給紙部20における記録媒体14の送出機構のモータ、排出部70の張架ローラ72A(72B)を駆動するモータなどが含まれ、搬送制御部144は上記のモータのドライバーとして機能している。
搬送制御部144は、描画部40に設けられた用紙押さえローラ46(図5中不図示、図1参照)の動作を制御する。例えば、システム制御部142が記録媒体14の厚みや記録媒体14の種類などの記録媒体情報を取得すると、用紙押さえローラ46の押圧(描画胴44の外周面204との距離)を適宜可変させる。
画像メモリ(一時記憶メモリ)150は、通信インターフェース140を介して入力された画像データを一旦格納する一時記憶手段としての機能や、ROM152に記憶されている各種プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域(例えば、画像処理部146の作業領域)としての機能を有している。画像メモリ150には、逐次読み書きが可能な揮発性メモリ(RAM)が用いられる。
ROM152は、システム制御部142のCPUが実行するプログラムや、装置各部の制御に必要な各種データ、制御パラメータなどが格納されており、システム制御部142を通じてデータの読み書きが行われる。ROM152は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。また、外部インターフェースを備え、着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。
図1に示したインラインセンサ82を含むインライン検出部(不図示)は、インラインセンサ82から出力される読取信号にノズル除去や増幅、波形整形などの所定の信号処理を施す信号処理部を含む処理ブロックである。システム制御部142は、当該インライン検出部により得られた検出信号に基づいて、ヘッド100の吐出異常の有無を判断する。
さらに、このインクジェット記録装置10は、処理液付与制御部160、乾燥処理制御部162、及び定着処理制御部164を備えており、システム制御部142からの指示に従って、それぞれ、処理液塗布ユニット36(図1参照)を含む処理液塗布部30、乾燥処理ユニット56(図1参照)を含む乾燥処理部50、及びヒータ66、定着ローラ68(図1参照)を含む定着処理部60の各部の動作を制御する。
処理液付与制御部160は、画像処理部146から得られた印字データに基づいて、処理液付与のタイミングの制御を制御するとともに、処理液の付与量を制御する。また、乾燥処理制御部162は、乾燥処理ユニット56における乾燥処理のタイミングを制御するとともに、処理温度、送風量等を制御し、定着処理制御部164は、ヒータ66(図1参照)の温度を制御するとともに、定着ローラ68(図1参照)の押圧を制御する。
ポンプ制御部166は、描画胴44(図1参照)に記録媒体14を真空吸着するための吸着圧力を発生させる真空ポンプ167の制御を行う。例えば、所定の処理を終えた記録媒体14が描画胴44に供給されると、描画胴44の真空流路と接続された真空ポンプ167を動作させて、記録媒体14の種類やサイズ、曲げ剛性等に対応して真空(負圧)を発生させる。すなわち、システム制御部142は、記録媒体の種類の情報などの真空ポンプ167の制御情報を取得すると、当該制御情報がポンプ制御部166に送出する。ポンプ制御部166は、当該制御情報に応じて吸着圧力を設定し、その設定に従って真空ポンプ167のオンオフ及び発生圧力を制御する。
例えば、薄紙等の曲げ剛性の低い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を低く設定し、厚紙等の曲げ剛性の高い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を高く設定する。また、記録媒体の厚みに応じて、厚い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を高く設定し、薄い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を低く設定する。なお、記録媒体の種類(厚み、曲げ剛性)と吸着圧力を対応付けしてデータテーブル化しておき、所定のメモリ(例えば、図5のROM152)に記憶しておくとよい。
なお、図5には、真空ポンプ167を1つだけ図示したが、描画胴44に複数の真空ポンプ167を接続する形態も可能である。例えば、制御弁などの切換手段を真空流路の途中に設け、1つの真空ポンプを選択的に切り換えるように構成してもよいし、媒体保持部を複数に区画し、区画ごとに真空ポンプ167を接続してもよい。
グリッパー開閉制御部168は、記録媒体14の受け渡しに応じて圧胴34,44,54,64のそれぞれに設けられたグリッパー80を動作(開閉)させるグリッパー開閉機構169(図6等に図示されたグリッパー開閉機構214)を制御する。例えば、渡し胴42のグリッパーと描画胴44のグリッパー80は記録媒体14の幅方向の位置がずらされており、渡し胴42のグリッパーが記録媒体14をつかんだ状態で描画胴44のグリッパー80が渡し胴42のグリッパーの間に入る構造を有しており、記録媒体14を渡し胴42のグリッパーと描画胴44のグリッパー80との両方で同時につかむことができるように構成されている。
渡し胴42から描画胴44へ記録媒体14が受け渡されるときには、渡し胴42のグリッパーに挟持された記録媒体14の先端部が描画胴44のグリッパー80によっても挟持され、その後渡し胴のグリッパーが開かれると、記録媒体14は描画胴44のグリッパー80のみで挟持され、渡し胴42から描画胴44へ受け渡される。他の渡し胴32,52,62と圧胴34,54,64との間の記録媒体14の受け渡しにも同様の方式が適用される。
本例に示すインクジェット記録装置10は、ユーザインターフェース170として、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置172と、表示部(ディスプレイ)174を含んで構成される。入力装置172には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態を採用し得る。オペレータは、入力装置172を操作することにより、印刷条件の入力、画質モードの選択、付属情報の入力・編集、情報の検索などを行うことができ、入力内容や検索結果など等の各種情報は表示部174の表示を通じて確認することができる。この表示部174はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。
本例に示すインクジェット記録装置10は、描画胴44に固定保持されている記録媒体14の浮き量を検出するための用紙浮き検出センサ(不図示)を具備している。該用紙浮き検出センサの構成例として、光学式センサを適用する態様が挙げられる。例えば、描画胴44をはさんで投光器と受光器とを配置し、投光器(検査光源)から受光器(フォトセンサ)に向けて検査光を出射させる態様を適用可能である。なお、光学式センサに代わり、超音波センサ、反射型フォトインタラプタ、レバー(アクチュエータ)付き透過型フォトインタラプタなどの方式のセンサを適用してもよいし、描画胴44の軸方向にワイヤを張り、記録媒体14の接触によるワイヤの張力変化を検出する構成を適用してもよい。
システム制御部142は、受光器が受光した検査光の量の情報を受け取ると、当該受光光量と所定のしきい値とを比較して記録媒体の浮き量が所定量を超えているか否かが判断される。描画胴44に固定保持されている記録媒体14の浮き量が所定量を超えていると判断されると、ヘッド100の描画領域に記録媒体14が進入する前に当該の記録媒体14の搬送を停止させるようにシステム制御部142から搬送制御部144へ指令信号が送出される。また、システム制御部142は表示部174にその旨を表示させる。記録媒体14の厚みや種類に応じたしきい値を予め求めて記憶しておき、記録媒体14の情報に応じてしきい値が切り換えられるように構成する態様が好ましい。
〔描画胴の説明〕
次に、図1に図示した描画部40に適用される描画胴44について詳説する。
(描画胴の概略構成)
図6は、描画胴44の全体構造を示す斜視図であり、図7は記録媒体14の後端位置の近傍を拡大した図である。図6に示す描画胴44は、不図示の回転機構に連結され、不図示の軸受けにより支持される回転軸202の周りを、該回転機構の動作によって回転可能に構成される回転体部材である。また、描画胴44の外周面204は、記録媒体14(図1参照)を裏面側から支持する媒体支持面として機能し、記録媒体14に作用する吸着圧力(負圧)を発生させる多数の吸着穴(図6では個別の図示を省略し、図11に符号322を付して個別に図示する。)が設けられる媒体支持領域206を有している。図6においてドットハッチを付して図示した媒体支持領域206は、吸着穴が設けられていない帯状の非開口部208が周方向に沿って、全周長の略1/2の長さにわたり設けられており、この非開口部208によって後述する絞り部(図6中不図示、図12に符号362を付して図示する。)の背後がふさがれている。なお、図6の斜視図には図示されない裏側にも同様の構造を有する媒体支持領域が設けられている。
図6には、描画胴44の軸方向における略中央部及び両縁部と、同方向における該中央部と該両縁部の中間位置に非開口部208が設けられている態様が図示されている。非開口部208の配設位置は、真空流路の構造(後述する絞り部の位置)に対応して適宜決められている。
図6に示す描画胴44の内部は、媒体支持領域206に設けられる吸着穴と連通する吸引用の真空流路が設けられている。この真空流路は、描画胴44の側面に設けられた配管、ジョイント等の真空配管系(不図示)及び、描画胴44の回転軸202の内部に設けられた真空流路(不図示)を介して描画胴44の外部に設けられた真空ポンプ(図6中不図示、図5に符号167を付して図示する。)に接続されている。該真空ポンプを動作させて真空(負圧)を発生させると、該吸着穴及び該真空流路等を介して記録媒体14に吸着圧力が付与される。すなわち、描画胴44は、真空(エア)吸着方式により周面(媒体支持面)104に記録媒体14が固定保持されるように構成されている。
描画胴44の外周面には、軸方向について同方向における全長にわたる長さを有する2か所の凹部210が形成されている、この2か所の凹部210は、回転方向の位置が略180°ずらされて、描画胴44の軸をはさんで対称となる位置に配置されている。
凹部210は、記録媒体14の先端部を挟持する挟持手段として機能する複数のグリッパー80と、複数のグリッパー80を開閉させるためのグリッパー開閉機構214が配設されている。グリッパー80は爪形状(略L字形状)を有し、記録媒体14の先端部を裏側から支持する爪台216との間に記録媒体14の先端部をはさみ込んで記録媒体14の先端部を挟持する。かかる構造を有する複数のグリッパー80は、軸方向に沿って等間隔に配置されるとともに、記録媒体14の最大幅に対応する長さにわたって配置され、グリッパー開閉機構214によって開閉動作される。複数のグリッパー80は、用紙押さえローラ46(図1参照)と衝突しないように、描画胴44の外周面204から突出しないように凹部210の中に収容されている。
(段差塗装部の説明)
次に、描画胴44の媒体支持領域206に設けられる段差塗装部220について説明する。図6に示す描画胴44の媒体支持領域206には、軸方向の中央部221をはさんだ両側に段差塗装部220が設けられている。段差塗装部220は、吸着穴の開口が設けられる面(記録媒体14の裏面が支持される面)に塗装処理が施され、所定の厚みを有する塗装膜である。すなわち、描画胴44は、吸着穴が露出している中央部221よりも直径が大きい段差塗装部220を有し、該段差塗装部220が設けられている部分は吸着穴がふさがれた構造を有している。段差塗装部220の厚みは50μm以上500μm以下が好ましい。
図6に示す段差塗装部220は、縁部222が面取りされた徐変塗装部となっている。図6には、徐変塗装部(縁部)222の厚みが連続的かつなだらかに変化する態様を例示したが、階段状に変化する形態や曲面形状の形態でもよい。段差塗装部220に適用される塗料は、加熱処理や乾燥処理、光照射処理等によって硬化(又は半硬化)させることができ、硬化(又は半硬化)させた後に所定の剛性を有するとともに、所定の曲げ強度を有する材料が適用される。段差塗装部220に適用される塗料の一例として、セラミックや樹脂を含有した塗料が挙げられる。
段差塗装部220は、描画胴44の周方向について凹部210の縁部210AからDだけ間隔を空けて配置されている。また、段差塗装部220は描画胴44の周方向について最小サイズの記録媒体14の後端位置223からDだけ間隔を空けて配置されている。換言すると、描画胴44は、周方向について凹部210の縁部210A(グリッパー80)と段差塗装部220との間に、Dの長さを有し、軸方向の中央部221と同一の直径を有する先端非段差部が設けられるとともに、段差塗装部220の後端と前記媒体の搬送方向における後端位置との間に、Dの長さを有し、軸方向の中央部221と同一の直径を有する後端側非段差部が設けられている。
すなわち、記録媒体14は、搬送方向(描画胴44の周方向)について、先端がグリッパー80によって挟持され、先端領域及び後端領域は吸着保持されるように構成されている。ここで、記録媒体14の「先端領域」とは、記録媒体14の移動方向(描画胴44の周方向)について、記録媒体14の先端から記録媒体14の全長の2%以上10%以下の長さを有する領域であり、記録媒体14の「後端領域」とは、記録媒体14の移動方向(描画胴44の周方向)について、記録媒体14の後端から記録媒体14の全長の2%以上15%以下の長さを有する領域である。
また、段差塗装部220は、描画胴44の軸方向における中央位置230を含む中央部221の両側に設けられている。中央部221は吸着穴が露出している真空吸着領域であり、中央部221の中央位置は描画胴44の軸方向における中央位置230と一致し、かつ、該中央部221の描画胴44の軸方向における長さは、媒体支持領域206の描画胴44における軸方向における全長の1/3以下、好ましくは1/4以下となっている。
一方、段差塗装部220の描画胴44の軸方向における両端224は、最大サイズの記録媒体14の同方向における両端部226よりもさらに外側に位置している。図6に示す中央部221を挟んで両側に設けられる段差塗装部220は共通の構造となっているが、上記の条件を満たした上で、異なる構造(形状)としてもよい。
本例に示す段差塗装部220は、吸着穴がふさがれた非吸着領域とて構成しているが、全体としての吸着力を確保する観点から、中央部221よりも少ない数の吸着穴が設けられ、補助的に真空吸着するように構成してもよい。もちろん、各吸着穴の一部をふさぐ構造(例えば、各吸着穴の半分をふさぐ構造)も可能である。
次に、図8(a)〜(c)を用いて記録媒体14を描画胴44の媒体支持領域206に密着させるときに発生するシワについて説明する。図8(a)は、両面印刷がされる記録媒体14の片面の印刷が終了した状態が模式的に図示されている。同図に示す記録媒体14は、同図中下向きの矢印線の図示した記録媒体搬送方向と直交する記録媒体14の幅方向における中央領域(破線によりおおよその領域を図示)は画像が形成されていない非画像領域240となっており、非画像領域240の両側は画像が形成されている画像形成領域242となっている。
図8(a)に図示した記録媒体14は、インクが浸透する画像形成領域242が大きく変形し、非画像領域240はほとんど変形しない。図8(b)に示すように、幅方向の両側が大きく変形した記録媒体14の裏面の描画を行う際に、用紙押さえローラ46を用いて描画胴44の媒体支持領域206に密着させようとすると、記録媒体14のたるみ(変形した部分)が中央部へ徐々に寄せられる。図8(b)では、矢印線により記録媒体14のたるみが寄せられる方向が図示されている。そうすると、記録媒体14の後端部に向かうほどたるみが多く蓄積され、蓄積されたたるみが許容範囲を超えると、図8(c)に示すように、記録媒体14の後端部にシワ244が発生してしまう。
図9(a),(b)は、本例に示す描画胴44を用いた場合の作用効果を説明する図であり、記録媒体14を描画胴44の媒体支持領域206(図6参照)に密着させる処理が模式的に図示されている。図9(a)に示すように、幅方向の両側が大きく変形している記録媒体14(例えば、両面印刷のうち片面のみの印刷が終了しているもの)を描画胴44の媒体支持領域206に密着させる際に、用紙押さえローラ46を用いて該記録媒体14を上から押圧しても、画像形成領域242に対応する段差塗装部220は非画像領域240に対応する未塗装部よりも周長が長くなるために、記録媒体14の伸びによるたるみが外側へ引っ張られ(矢印線によりたるみが引っ張られる方向を図示)、たるみが中央部へ引き寄せられないので、たるみの蓄積が起こりにくい。
一方、記録媒体14の後端領域の下には段差塗装部220がなく(記録媒体14の後端領域は段差塗装部220の上に乗っておらず)、記録媒体14の後端領域は真空吸着されているので、記録媒体14の後端領域の伸びによるたるみは中央部へ引き寄せられ、たるみが蓄積するものの、図9(b)に示すように、シワになるまでには至らない。なお、図9(b)の矢印線は、記録媒体14の後端領域においてたるみが引き寄せられる方向を図示している。
また、図9(a),(b)に図示した用紙押さえローラ46は、段差塗装部220に対応する長手方向の両側部46Aと中央部46Bとの間に、段差塗装部220の高さに対応する直径差が設けられた構造を有している。かかる構造によって、記録媒体14の段差塗装部220上に位置する両側部分と、記録媒体14の段差塗装部220の上に位置しない中央部分と、を均一に描画胴44の媒体支持領域206へ押し付けることが可能となっている。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10は、描画胴44の媒体支持領域206の描画胴44の軸方向の中央部221の両側に、中央部221よりも直径が大きい段差塗装部220が設けられるので、変形が大きい記録媒体14を描画胴44の媒体支持領域206に密着させるときに、段差塗装部220は記録媒体14の伸びによるたるみを外側へ引っ張り、該たるみが記録媒体14の幅方向(描画胴44の軸方向と略平行方向)の中央に寄せられることがなく、シワの発生が防止される。
一方、記録媒体14の中央領域、先端領域及び後端領域は真空吸着されるので、記録媒体14の先端部の浮きが防止されるとともに、剛性の高い記録媒体14が後端で外れることがない。
(真空吸着構造の説明)
次に、本例に示す描画胴44に適用される真空吸着構造について説明する。なお、以下に説明する真空吸着構造はあくまでも一例であり、他の構成を適用することも可能である。もちろん、静電吸着等の他の吸着方法を適用することも可能である。
図10は、図6に図示した描画胴44の分解斜視図である。同図に示すように、描画胴44は、本体部300の半周分に対応する2枚の吸着シート302が、本体部300の半周分のそれぞれに巻きつけられた構造を有している。本体部300は、周方向に沿って設けられる5本のドラム吸着溝304(図中右端のドラム吸着溝は不図示)が軸方向について等間隔に配置されている。ドラム吸着溝304は、周方向について二分割された構造を有しており、それぞれのドラム吸着溝304の内部にドラム吸着穴306が設けられている。
図10に示す本体部300は、ドラム吸着溝304の一方の端部(周方向に並ぶ2本のドラム吸着溝が近接する側の端部)にドラム吸着穴306が設けられている。ドラム吸着穴306は、本体部300の内部に設けられる真空流路と連通し、該真空流路を介して描画胴44の外部に設けられる真空ポンプ167(図5参照)と接続される。真空ポンプ167を動作させると、ドラム吸着穴306及びドラム吸着溝304に真空(負圧)が発生する。
先に説明したように、本体部300は2か所の凹部210が設けられている。それぞれの凹部210は、グリッパー80が設けられている側(記録媒体14の先端側)の縁部に、L字形状に折り曲げられた吸着シート302の先端側の端部をはさみ込んで固定する固定部308が設けられるとともに、グリッパー80が設けられている側と反対側(記録媒体14の後端側)の縁部に吸着シート302の後端を引っ張って本体部300の外周面に密着させつつ固定する引張機構310が設けられている。吸着シート302の非開口部208によって本体部300のドラム吸着溝304の開口がふさがれるように、吸着シート302と本体部300との位置合わせがされ、吸着シート302の先端側を固定部308に差し込んで固定し、引張機構310により吸着シート302の後端側を周方向に引っ張ることで吸着シート302を本体部300に密着させている。
次に、吸着シート302の構造について詳細に説明する。図11は、吸着シート302の展開図であり、記録媒体14を吸着保持する表面が図示されている。同図における横方向は軸方向であり、縦方向は周方向であり、同図における下側は記録媒体14の搬送方向における先端側であり、符号308を付して一点破線で図示した位置は、吸着シート302(媒体支持領域206)における描画胴44の軸方向の中心位置である。
図11に示す吸着シートの記録媒体保持面320は、多数の吸着穴322が設けられている媒体支持領域206と、吸着穴322が設けられていない帯状の非開口部208と、を有している。また、媒体支持領域206は、上述した段差塗装部220(破線で図示)が設けられている。図11の右上に拡大して図示したように、吸着穴322は開口率を高めるために長穴形状となっている。
また、吸着穴322は高密度に配置するために千鳥状に配置されている。吸着穴322の一例として、図中縦方向の長さが2mm、横方向の長さが1.5mmとする態様が挙げられる。縦方向の長さに対する横方向の長さは、0.5以上1.0以下が好ましく、より好ましくは0.7以上0.9以下である。なお、吸着シート302の開口率を高めるために、吸着穴322の開口形状を六角形などの多角形形状とする態様も好ましい。また、六角形の吸着穴322をハニカム配列させる態様も好ましい。
図11における二点破線で囲まれた矩形領域340,342,344,346は、使用される記録媒体14のサイズ別の吸着領域を表している。例えば、符号340は菊四半(469mm×318mm)、符号342は四六四裁(545mm×394mm)、符号344は菊半裁(636mm×469mm)、符号346はEU半裁(520mm×720mm)に対応している。吸着シート302は厚み0.1mm〜0.5mm程度のステンレス等の金属薄板が適用される。かかる金属薄板を用いることにより、本体部300の外周面のカーブ形状に沿って巻き付けて固定する際の相応の柔軟性と所定の剛性が確保される。なお、ステンレス以外の材料を用いる場合は、使用される材料の剛性及び曲げ強度を考慮して適宜の厚みに設計される。
図12は、吸着シート302の本体部300と接触する面(裏側面)の構造を示す平面展開図である。同図に示すように、媒体支持領域206の内部は、多数の吸着溝350,360が設けられ、この多数の吸着溝350,360は、符号340〜346を付して太枠で図示した4種類の記録媒体のサイズに対応するように配置されている。
記録媒体14の後端部に対応する位置(太線枠の近傍位置)に設けられる吸着溝350の溝幅周方向の長さWは、記録媒体14の後端部以外に対応する位置(図中、中央及び下側)に設けられる吸着溝360の溝幅Wよりも大きくなっている。かかる構造により記録媒体14の後端部におけるエア量を中央部及び先端部よりも多くすることができ、記録媒体14の後端部の浮きやめくれが効果的に防止される。一方、吸着溝350の溝長(軸方向の長さ)Lは、吸着溝360の溝長Lの略1/2となっている。
吸着溝350及び吸着溝360は、軸方向の一方の端部が閉じられた構造を有し、他方の端部は絞り部362が設けられている。また、軸方向の両端部以外に配置される絞り部362は両端のそれぞれが異なる吸着溝350又は吸着溝360と連通している。一方、軸方向の両端部に配置される絞り部362’は、一方(内側)のみが吸着溝350,360と連通し、他方(外側)は閉じられた構造を有している。
絞り部362は、吸着溝350,360の溝幅よりも小さい溝幅(断面積)を有し、図11に示す非開口部208の裏側に配置され、該非開口部208によって背後(描画胴44の外周面204側)がふさがれた構造を有している。すなわち、絞り部362(362’)は、吸着溝350,360に流れる空気の流量を制限して、記録媒体14を吸着する圧力の抜けを妨げる機能を有している。
吸着溝350の中には、凸形状を有するリブ354,356が設けられる。リブ354,356は島状のパターンを有し、その高さは吸着溝350,360の深さと概ね同等である。リブ354は軸方向に平行な破線状に形成されている。また、軸方向に沿って破線状に並ぶリブ354の列(リブ列)が吸着溝350内に複数列(図12では2列)平行に形成されている。リブ列の間隔は概ね吸着溝360の溝幅と等しいものとなっている。さらに、軸方向に平行に並ぶリブ354の切れ目の部分には、周方向に沿ってリブ356が破線状に形成されている。
このように、それぞれ分断された島状のリブ354,356を設けたことにより、媒体支持領域206に吸着保持される記録媒体14の円弧面に対するへこみを防止することができ、スローディスタンスを均一にすることができる。また、分割されたリブ354,356間の隙間を空気が移動できるため、吸着溝350の空気の流量を確保することができる。
また、吸着溝360の中には周方向に沿って形成される複数のリブ356が、軸方向に沿って配置されている。吸着溝360の壁とリブ356との間には隙間は設けられており、この隙間を空気が移動できるように構成されている。
図13は、図11に示す吸着穴322と、図12に示す吸着溝350,360との配置関係を説明する図である。また、図14は、図13のA‐A線に沿う断面図である。図13及び図14に示すように、吸着シート302の表側面に形成された吸着穴322は、裏側面に形成された吸着溝350,360の配置に対応して配置され、吸着穴322の一部が当該吸着溝350,360と連通する構造を有している。すなわち、吸着穴322の配置パターンは裏面の吸着溝350(360)のパターンに対応している。なお、図示のように吸着穴322の一部が吸着溝350(360)と連通しないものがあってもよい。
絞り部362の幅は、吸着溝350(360)の幅よりも狭く、また、絞り部362と吸着溝350(360)の深さは略同一となっている。すなわち、絞り部362の流路断面積(図13のA‐A線と直交する断面線に沿う断面における流路断面積)は、吸着溝360の流路断面積(同断面における断面積)よりも小さくなっており、絞り部362により吸着溝350(360)を流れる空気の流量が制限される。
また、図13に破線で図示したドラム吸着溝304は、絞り部362(362’)と連通し、不図示のドラム吸着穴(図10参照)を介して描画胴44の内部に設けられた真空流路と連通している。また、該ドラム吸着穴は、絞り部362,362’と同様に非開口部208(図11参照)によって外周面204側を塞がれている。
なお、吸着シート302は、吸着穴322が設けられる吸着層(吸着シート)と、吸着溝350,360、絞り部362,362’が設けられる中間層(中間シート)に分離して考えることが可能である。例えば、吸着層と中間層とを1枚のシート状部材で構成し、一方の面から吸着穴322を形成するための加工を施し、他方の面から吸着溝350,360及び絞り部362,362’を形成するための加工を施してもよいし、吸着穴322が形成された吸着シートと、吸着溝350,360及び絞り部362,362’が形成された中間シートと、を形成し、所定の流路構造や回転機構等が設けられた本体部300に中間シートを積み重ねて巻きつけ、さらに、中間シートに吸着シートを積み重ねて巻きつけた構造とすることが可能である。
なお、吸着穴322が設けられる吸着シート302の表側面の厚み(吸着シートの厚み)は、吸着溝350,360等が設けられる吸着シート302の裏側面の厚み(中間シートの厚み)よりも厚くすることが好ましい。同図に示す態様では、吸着シート302の表側面の厚みに対する吸着シート302の裏側面の厚みは略1/2となっている。吸着シート302の裏側面の厚みは、薄ければ薄いほど少ない負圧で高い吸着力を得ることが可能であるが、過度に薄いと、紙粉、ゴミ等の異物による詰まりが起こりやすくなる。このような条件を考慮すると、吸着シート302の裏側面の厚みは、0.05mm〜0.5mm程度が好ましい。
吸着シート302の表側面は、下にリブ354,356が存在しないところでも吸着圧力によって陥没しない程度の剛性を確保する厚みが必要であり、かつ、吸着シート302の表側面を本体部300の周面に巻き付けて固定するために、相応の柔軟性が必要である。
以上説明した真空流路は、最大サイズの記録媒体よりも小さいサイズの記録媒体を使用した場合に、オープンとなる(大気開放される)吸着穴322及び吸着溝350,360が存在しても、絞り部362,362’の作用によってオープンとなった吸着穴322及び吸着溝350,360から吸着圧力の抜けが発生することがなく、様々なサイズの記録媒体14に対して所定の吸着圧力を維持することが可能である。
本例では、本体部300に吸着シート302が積層される積層構造を有する描画胴44を例示したが、本発明に適用可能な描画胴44は上記の積層構造に限定されず、本体部300及び吸着シート302が一体的に形成される構成も可能である。また、記録媒体14を真空吸着する構造は上記の構造に限定されず、他の構造を適用することも可能である。
〔変形例〕
次に、上述した本発明の実施形態に係る描画胴44の変形例について説明する。なお、以下に説明において、既に説明した構成と同一又は類似する構成には同一の符号を付し、その説明は省略することとする。
(第1変形例)
図15は、第1変形例に係る描画胴44の外周面204(吸着シート302’)を展開した平面図である。なお、本変形例に係る描画胴44は、本体部300(図10参照)に吸着シート302’が積層された構造を有している。
本変形例では、記録媒体14のサイズごとに吸着シート302’を準備し、記録媒体14のサイズが変更される際に吸着シート302’が交換される。それぞれのサイズに対応した吸着シート302には、記録媒体14のサイズに対応した形状の段差塗装部220A〜220Dが設けられている。
例えば、符号340を付した吸着領域に対応するサイズの記録媒体14に適用される吸着シート302’は、符号220Aを付して破線で図示した段差塗装部が形成され、符号342,344,346を付した吸着領域に対応するサイズの記録媒体14に適用される吸着シート302’は、それぞれ符号220B,220C,220Dを付した段差塗装部が設けられている。
かかる構造を有する吸着シート302’を使用される記録媒体14に対応して適宜交換することで、当該記録媒体14のサイズに適した吸着圧力を確保しつつ、描画胴44に密着させる際のシワの発生を防止し得る。
(第2変形例)
図16は、第2変形例に係る描画胴44の外周面204(吸着シート302”)を展開した平面図である。本変形例に係る描画胴44も上記の第1変形例と同様に、本体部300に吸着シート302”が積層された構造を有しているものとして説明する。
図16に示す吸着シート302”は、段差塗装部220が複数の領域に分割された構造を有している。例えば、図16に示す段差塗装部220は、符号340を付した吸着領域に対応する記録媒体14用の段差塗装部220‐1と、符号342を付した吸着領域に対応する記録媒体14用の段差塗装部220‐2と、符号344を付した吸着領域に対応する記録媒体14用の段差塗装部220‐3と、符号346を付した吸着領域に対応する記録媒体14用の段差塗装部220‐4と、を具備している。
すなわち、図16に示す吸着シート302”は、段差塗装部220‐1と段差塗装部220‐2の間に符号340を付した吸着領域の後端位置が存在し、段差塗装部220‐2と段差塗装部220‐3の間に符号342を付した吸着領域の後端位置が存在し、段差塗装部220‐3と段差塗装部220‐4の間に符号344を付した吸着領域の後端位置が存在し、さらに、段差塗装部220‐4の後側に符号346を付した吸着領域の後端位置が存在している。
かかる構造を有する吸着シート302”を用いることで、吸着シート302”を交換することなく、記録媒体14のサイズの変更に対応することができ、当該記録媒体14のサイズに適した吸着圧力を確保しつつ、描画胴44に密着させる際のシワの発生を防止し得る。
上述した実施形態及び変形例では、四角形形状の平面形状を有する段差塗装部220を例示したが、段差塗装部220の平面形状には様々な形状を適用することが可能である。例えば、描画胴44の周方向の幅が軸方向の中央から端部に向かって大きくなるような略扇型形状や、軸方向に沿った底辺を有し、軸方向と交差する方向に沿った斜辺を有する三角形形状などの形状が挙げられる。また、図16に示す複数の領域に分割された段差塗装部220の各領域をさらに再分割してもよいし、異なる平面形状を組み合わせてもよい。
〔他の装置構成への適用例〕
上記の実施形態では画像形成装置の例として、ドラム搬送(圧胴搬送)タイプのインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。例えば、記録媒体を平面に密着させて搬送する搬送方式にも適用可能である。また、液体の浸透性を有する媒体を用いる画像形成装置に広く適用可能である。さらに、本発明は、記録媒体の両面に画像形成が行われる画像形成装置における、一方の面の画像形成が終了した後の他方の面の記録媒体への画像形成において、特に効果を発揮する。
<付記>
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、を備え、前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部が設けられるとともに、前記段差部は、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、押圧手段によって媒体を搬送ドラムの外周面に押し付けて媒体保持部に密着させることで媒体の浮きが防止され、かつ、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部における外周面よりも突出した構造を有する段差部が設けられるので、変形が大きい媒体が用いられる場合でも該媒体を搬送ドラムの外周面に密着させる際のしわの発生が抑制される。さらに、該段差部は、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有するので、媒体の段差部に支持されない部分は媒体保持部に発生する保持力が直接作用するので、保持力不足による媒体の外れが防止される。
本発明は、両面画像形成における一方の面(片面)の画像形成が終了した媒体のように、特に縁部の変形が大きい媒体に対して、特に効果を発揮する。さらに、媒体の搬送方向と直交する方向の縁部の変形が大きい媒体に対してより効果を発揮し得る。
「軸方向の中央部」とは、軸方向の中央位置を含む領域であり、軸方向の中央部の中央位置と搬送ドラムの軸方向の中央位置が一致するように構成する態様が好ましい。例えば、軸方向の中央部の軸方向の長さを、軸方向の全長の1/3以上1/2以下とする態様がある。
本発明において、段差部は軸方向の中央部の軸方向における両側に設けられる態様が好ましい。また、段差部の平面形状は略四角形である態様が好ましい。段差部を形成する手法として、所定の剛性、曲げ強度を有する塗料を塗装する手法が挙げられる。
本発明において、媒体保持部に媒体を保持する保持力発生手段の一例として、媒体と接触する面に複数の吸着穴が設けられ、該吸着穴に負圧を発生させて媒体を吸着保持する態様が挙げられる。
(発明2):発明1に記載の画像形成装置において、前記搬送ドラムは、前記媒体の搬送方向における先端を固定する固定手段を備えたことを特徴とする。
かかる態様によれば、剛性の高い媒体が用いられる場合でも、当該媒体の先端が確実に固定され、先端の浮きが防止される。
かかる態様における固定手段の一例として、爪形状を有し、媒体の先端を挟持するグリッパーが挙げられる。
(発明3):発明2に記載の画像形成装置において、前記搬送ドラムは、周方向について前記固定手段と前記段差部との間に前記軸方向の中央部と同一の直径を有する先端側非段差部が設けられることを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体の先端部をより確実に固定することができ、当該媒体の先端の浮きが防止される。
(発明4):発明1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記搬送ドラムは、周方向について前記段差部と前記媒体の搬送方向における後端位置との間に前記軸方向の中央部と同一の直径を有する後端側非段差部が設けられることを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体の後端部が媒体保持部から外れて浮いてしまうことが防止される。
(発明5):発明1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記段差部の前記軸方向の両端は、最大サイズの媒体における前記搬送ドラムの軸方向の端部の位置よりも外側に位置することを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体の搬送ドラムにおける軸方向の両端側へ、媒体の変形による歪みを分散させることができ、シワの発生が抑制される。
(発明6):発明1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記段差部は、外縁に厚みが変わる徐変部を有することを特徴とする。
かかる態様によれば、段差部の縁における媒体の浮き上がりが防止される。
かかる態様における徐変部は、傾斜形状に形成してもよいし、階段状に形成してもよい。
(発明7):発明1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記段差部は、前記軸方向の中央部に発生させる保持力未満の保持力を発生させることを特徴とする。
かかる態様によれば、段差部の保持力を軸方向の中央部よりも小さくすることで、媒体の中央部分が両端部分よりも先に固定されるので、変形した媒体におけるシワの発生が防止される。一方、段差部においても軸方向の中央部よりも小さい保持力を発生させることで、全体としての保持力が確保される。
かかる態様において、軸方向の中央部以外の非段差部(段差部以外の領域)は、軸方向の中央部と同一以上の保持力を発生させる態様が好ましい。
(発明8):発明1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記媒体保持部は、吸着圧力を発生させる複数の吸着穴が設けられる構造を有し、前記段差部は、前記複数の吸着穴のうち、少なくとも一部の吸着穴がふさがれた構造を有することを特徴とする。
(発明9):発明1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記媒体保持部は、吸着圧力を発生させる複数の吸着穴が設けられる構造を有し、前記段差部は、単位面積当たりの吸着穴の数が前記媒体保持部の単位面積当たりの吸着穴の数未満であることを特徴とする。
発明8及び発明9において、段差部が設けられる位置の吸着穴をすべてふさぐように構成してもよい。
発明7、8又は9において、吸着穴に吸着圧力を発生させる構成の一例として、吸着穴と連通する流路が搬送ドラムに設けられ、該流路がポンプ等の吸引手段と接続される態様が挙げられる。また、該流路の構成例として、吸着穴と連通する溝と、該溝よりも小さい断面積を有し、前記流路形成部に流れる流量を制限し、かつ、大気開放される流路形成部に圧力損失を発生させて前記媒体を吸着する圧力の抜けを妨げる機能を有し、開口が設けられていない開口非配設領域によって媒体保持面側が塞がれている構造を有する絞り部と、を備える態様が挙げられる。
(発明10):発明1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記段差部は、複数のサイズの媒体に対応して複数設けられていることを特徴とする。
かかる態様によれば、サイズの異なる媒体が使用される場合に対応することができる。
(発明11):発明1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記搬送ドラムは、本体部に前記段差部が設けられたシート状部材が巻きつけられた構造を有し、前記シート状部材は、使用される媒体のサイズに対応した構造を有する前記段差部が設けられることを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体のサイズに対応してシート状部材を交換することで、複数のサイズに対応することができる。
(発明12):発明1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記押圧手段は、前記搬送ドラムの軸方向の長さに対応する長さを有する押圧ローラを含み、前記押圧ローラは、前記搬送ドラムの段差部に対応する部分の直径が前記搬送ドラムの軸方向の中央部に対応する部分の直径未満であることを特徴とする。
かかる態様によれば、押圧ローラを搬送ドラムの外周面の形状に対応した形状にすることで、媒体が部分的に浮くことなく搬送ドラムの外周面に密着させることができる。
(発明13):請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成装置において、一方の面に画像が形成された後の媒体を前記搬送ドラムから排出させる排出手段と、前記排出手段により排出させた媒体の他方の面が前記液体吐出ヘッドに対向するように、当該媒体を前記搬送ドラムに供給する媒体供給手段と、を備え、前記液体吐出ヘッドは、一方の面に画像が形成された媒体の他方の面に画像を形成することを特徴とする。
かかる態様によれば、両面に画像形成が行われる場合の一方の面に画像形成がされた媒体のように変形が大きい媒体についても、該媒体の浮き及びシワの発生を防止し得る。
かかる態様において、一方の面の画像形成後に乾燥処理を施す乾燥処理手段と、及び定着処理を施す定着処理手段と、を備え、媒体供給手段は定着処理後の媒体を搬送ドラムの媒体保持部へ供給するように構成する態様が好ましい。
また、本発明は以下の方法発明を包含している。すなわち、本発明に係る画像形成方法は、円筒形状を有し、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部が設けられ、該段差部が周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する搬送ドラム外周面に設けられた媒体保持部に媒体を押し付けて密着させる押圧工程と、前記媒体を前記媒体保持部に保持して所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送工程と、前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出して画像を形成する画像形成工程と、を含むことを特徴とする。
かかる画像形成方法において、一方の面に画像が形成された後の媒体を前記搬送ドラムから排出させる排出工程と、前記排出工程により排出させた媒体の他方の面前記液体吐出ヘッドに対向するように、当該媒体を前記搬送ドラムに供給する媒体供給工程と、を含み、前記画像形成工程は、一方の面に画像が形成された媒体の他方の面に画像を形成する態様が好ましい。
また、一方の面の画像形成後の媒体に乾燥処理を施す乾燥処理工程と、乾燥処理後の媒体に定着処理を施す定着処理工程と、を含む態様が好ましい。
10…インクジェット記録装置、44…描画胴、46…用紙押さえローラ、48,48M,48K,48C,48Y,200…インクジェットヘッド、80…グリッパー、206…媒体支持領域、204…外周面、220,220A,220B,220C,220D,220‐1,220‐2,220‐3,220‐4…段差塗装部、221…軸方向の中央部、222…縁部(徐変塗装部)、300…本体部、302…吸着シート、322…吸着穴

Claims (12)

  1. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、前記媒体の搬送方向における先端を固定する固定手段を備え、かつ、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、前記周方向について前記固定手段と前記段差部との間に前記軸方向の中央部と同一の直径を有する先端側非段差部が設けられることを特徴とする画像形成装置。
  2. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、前記周方向について前記段差部と前記媒体の搬送方向における後端位置との間に前記軸方向の中央部と同一の直径を有する後端側非段差部が設けられることを特徴とする画像形成装置。
  3. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて
    密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記段差部の前記軸方向の両端は、最大サイズの媒体における前記搬送ドラムの軸方向の端部の位置よりも外側に位置することを特徴とする画像形成装置。
  4. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記段差部は、外縁に厚みが変わる徐変部を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記段差部は、前記軸方向の中央部に発生させる保持力未満の保持力を発生させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記媒体保持部は、吸着圧力を発生させる複数の吸着穴が設けられる構造を有し、
    前記段差部は、前記複数の吸着穴のうち、少なくとも一部の吸着穴がふさがれた構造を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記媒体保持部は、吸着圧力を発生させる複数の吸着穴が設けられる構造を有し、
    前記段差部は、単位面積当たりの吸着穴の数が前記媒体保持部の単位面積当たりの吸着穴の数未満であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有する段差部であり、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有し、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記段差部は、複数のサイズの媒体に対応して複数設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 円筒形状を有し、媒体を外周面に設けられた媒体保持部に密着させて保持し、所定の方向へ回転することで前記媒体を周方向に沿って搬送する搬送ドラムと、
    前記媒体を前記媒体保持部に密着させる際に、当該媒体を前記媒体保持部に押し付けて密着させる押圧手段と、
    前記媒体保持部に媒体を保持する保持力を発生させる保持力発生手段と、
    前記媒体保持部に保持された媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記搬送ドラムは、軸方向について軸方向の中央部の少なくとも一方の側に、前記軸方向の中央部よりも直径が大きい構造を有し、前記軸方向の中央部の外周面よりも突出した構造を有する段差部であり、周方向について前記媒体保持部の周方向における長さ未満の長さを有する段差部が設けられ、
    前記搬送ドラムは、本体部に前記段差部が設けられたシート状部材が巻きつけられた構造を有し、
    前記シート状部材は、使用される媒体のサイズに対応した構造を有する前記段差部が設けられることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項からのいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記搬送ドラムは、前記媒体の搬送方向における先端を固定する固定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記押圧手段は、前記搬送ドラムの軸方向の長さに対応する長さを有する押圧ローラを含み、
    前記押圧ローラは、前記搬送ドラムの段差部に対応する部分の直径が前記搬送ドラムの軸方向の中央部に対応する部分の直径未満であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置において、
    一方の面に画像が形成された後の媒体を前記搬送ドラムから排出させる排出手段と、
    前記排出手段により排出させた媒体の他方の面が前記液体吐出ヘッドに対向するように、当該媒体を前記搬送ドラムに供給する媒体供給手段と、
    を備え、
    前記液体吐出ヘッドは、一方の面に画像が形成された媒体の他方の面に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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