JP5422458B2 - 媒体搬送装置及び画像形成装置並びに媒体搬送方法 - Google Patents

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Description

本発明は媒体搬送装置及び画像形成装置並びに媒体搬送方法に係り、特に媒体の姿勢を維持したまま所定の方向へ搬送する際における媒体の固定保持技術に関する。
従来、汎用の画像形成装置として、固定保持された記録媒体を所定の搬送方向へ搬送させながら、インクジェットヘッドのノズルからカラーインクを吐出させて、該記録媒体上に所望の画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
一般に、インクジェット記録装置は、高精細な画像形成を行うために画像形成中におけるインクジェットヘッドと記録媒体とをできる限り近接させる必要がある。しかし、インクジェットヘッドと記録媒体とを近接させた結果、記録媒体がインクジェットヘッドに接触してしまうと、記録媒体を汚してしまうだけでなくインクジェットヘッドを破損してしまうことがある。そこで、記録媒体とインクジェットヘッドとの接触を防止するために、インクジェットヘッドと記録媒体との間には数mm以下の非常に小さなスローディスタンスが設けられている。
一方、インクジェットヘッドの直下を記録媒体が通過する際に、インクジェットヘッドのノズル面に記録媒体や記録媒体支持面に設けられた構造物が接触すると、ノズル面に形成された撥液膜の損傷やノズル近傍への異物の付着を招き、インク吐出性能を低下させてしまうおそれがある。したがって、ノズル面と記録媒体等とを接触させないように記録媒体を搬送する必要がある。
特許文献1は、搬送ドラムに設けられたグリッパーによって先端部が挟持された状態で記録媒体が搬送される構成を開示している。かかる構成において、記録媒体の先端部をグリッパーで挟持することにより記録媒体の先端部がめくれてノズル面と接触することを回避するとともに、搬送ドラムの周面よりも内側にグリッパーを配置することによりグリッパーとノズル面との接触を回避している。
また、特許文献2は、NIP(ノンインパクトプリンティング)印刷ヘッドを有する印刷ユニットにおいて、被印刷体枚葉紙の前縁を保持する保持装置を付属する搬送胴形態の搬送装置を開示している。特許文献2に開示された保持装置は、被印刷体枚用紙を給紙胴から受け取ると、搬送胴の軸方向と平行に並べられたクランプジョーと枚葉紙支持面の前縁との間に被印刷体枚葉紙の前縁をはさみ込んで保持し、保持装置がNIP印刷ヘッドに近づくとくわえつめ装置が開いてクランプジョーを搬送胴の内部に移動させ、NIP印刷ヘッドとクランプジョーとの干渉を防止するように構成されている。
特開2009−279795号公報 特開2002−292956号公報
しかしながら、記録媒体の先端部をグリッパー等の挟持部材により保持するとともに、記録媒体の先端部以外の部分をエア吸着方式などにより搬送ドラムの周面に固定保持すると、記録媒体の先端部や先端部と他の部分との境界が歪んだ状態で搬送されることがある。このような記録媒体における歪みの発生により、記録媒体がノズル面に接触する可能性が高くなってしまう。
特許文献1に開示された構成のように搬送ドラムの周面の内側にグリッパーを配置すると、グリッパーで記録媒体の先端部を挟持した後に、押圧ローラ等により先端部以外の部分を搬送ドラムの周面に密着させたときに歪みが発生しやすい。特に、厚みが大きい記録媒体を用いる場合は歪みが顕著に表れる。
特許文献2に開示された構成は、NIP印刷ヘッド(インクジェットヘッド)の直下に記録媒体が進入する前に、記録媒体の先端部の保持機構を開放してしまうので、記録媒体の先端部に浮き上がりが発生した結果、記録媒体が大きく剥がれてしまい、記録媒体とノズル面が接触する可能性が高くなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、処理対象の媒体の搬送時における歪みを解消することで、当該媒体の浮きを抑制し得る媒体搬送装置及び画像形成装置並びに媒体搬送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る媒体搬送装置は、媒体の処理対象面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、媒体の先端部を挟持する挟持手段と、前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから当該媒体の前記処理領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、前記処理領域の前記媒体の搬送方向における上流側に設けられ、前記処理領域に進入する媒体の浮きを検出する媒体検出手段と、を備え、前記固定保持制御手段は、前記媒体検出手段の検出領域に進入する前に一時的に開かれた前記挟持手段を閉じ始めるように前記挟持手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、媒体を媒体支持面に固定保持させる際に当該媒体の先端部の近傍に生じた歪みを開放させることで媒体支持面と媒体との間の浮きが抑制され、媒体支持面に密着させた状態で当該媒体が搬送される。
本発明の実施形態に係る媒体搬送装置が適用されるインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示す描画胴の概略構造を示す斜視図 用紙受け渡し時のグリッパーの動作を説明する図 用紙押さえローラによる押圧時のグリッパーの動作を説明する図 用紙開放時のグリッパーの動作を説明する図 用紙浮き検出センサの検出領域進入前のグリッパーの動作を説明する図 用紙浮き検出センサの検出領域通過時のグリッパーの動作を説明する図 図2に示す搬送ドラムの媒体支持面の内部構造を示す平面図 媒体支持面の一部拡大図 図9のA−A線に沿う断面図 インクジェットヘッドの構成例を示す平面透視図 図11に示すインクジェットヘッドの一部拡大図 図11に示すインクジェットヘッドのノズル配置を説明する平面図 図11のB−B線に沿う断面図 図11に示すインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 図11に示す媒体搬送装置の変形例(第1変形例)の構成を示す図 図11に示す媒体搬送装置の用紙受け渡し時におけるグリッパーの動作の変形例(第2変形例)を説明する図 図17に示す描画胴の斜視図 図5に示す用紙開放時の変形例(第3変形例)を説明する図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。同図に示すインクジェット記録装置10は、色材を含有するインクと該インクを凝集させる機能を有する凝集処理液を用いて、所定の画像データに基づいて記録媒体14の記録面に画像を形成する2液凝集方式の記録装置である。
インクジェット記録装置10は、主として、給紙部20、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60、及び排出部70を備えて構成される。処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60の前段に搬送される記録媒体14の受け渡しを行う手段として渡し胴32,42,52,62が設けられるとともに、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60のそれぞれに記録媒体14を保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴34,44,54,64が設けられている。
渡し胴32〜62及び圧胴34〜64は、外周面の所定位置に記録媒体14の先端部を挟んで保持するグリッパー80A,80Bが設けられている。グリッパー80Aとグリッパー80Bにおける記録媒体14の先端部を挟んで保持する構造、及び他の圧胴又は渡し胴に備えられるグリッパーとの間で記録媒体14の受け渡しを行う構造と同一であり、かつ、グリッパー80Aとグリッパー80Bは、圧胴34の外周面の圧胴34の回転方向について180°移動させた対称位置に配置されている。
グリッパー80A,80Bにより記録媒体14の先端部を狭持した状態で渡し胴32〜62及び圧胴34〜64を所定の方向に回転させると、渡し胴32〜62及び圧胴34〜64の外周面に沿って記録媒体14が回転搬送される。
なお、図1中、圧胴34に備えられるグリッパー80A,80Bのみ符号を付し、他の圧胴及び渡し胴のグリッパーの符号は省略する。
給紙部20に収容されている記録媒体(枚葉紙)14が処理液塗布部30に給紙されると、圧胴34の外周面に保持された記録媒体14の記録面に、凝集処理液(以下、単に「処理液」と記載することがある。)が付与される。なお、「記録媒体14の記録面」とは、圧胴34〜64の保持された状態における外側面であり、圧胴34〜64に保持される面と反対面である。
その後、凝集処理液が付与された記録媒体14は描画部40に送出され、描画部40において記録面の凝集処理液が付与された領域に色インクが付与され、所望の画像が形成される。
さらに、該色インクによる画像が形成された記録媒体14は乾燥処理部50に送られ、乾燥処理部50において乾燥処理が施されるとともに、乾燥処理後に定着処理部60に送られ、定着処理が施される。乾燥処理及び定着処理が施されることで、記録媒体14上に形成された画像が堅牢化される。このようにして、記録媒体14の記録面に所望の画像が形成され、該画像が記録媒体14の記録面に定着した後に、排出部70から装置外部に搬送される。
以下、インクジェット記録装置10の各部(給紙部20、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60、排出部70)について詳細に説明する。
(給紙部)
給紙部20は、給紙トレイ22と不図示の送り出し機構が設けられ、記録媒体14は給紙トレイ22から一枚ずつ送り出されるように構成されている。給紙トレイ22から送り出された記録媒体14は、渡し胴(給紙胴)32のグリッパー(不図示)の位置に先端部が位置するように不図示のガイド部材によって位置決めされる。
(処理液塗布部)
処理液塗布部30は、給紙胴32から受け渡された記録媒体14を外周面に保持して記録媒体14を所定の搬送方向へ搬送する圧胴(処理液ドラム)34と、処理液ドラム34の外周面に保持された記録媒体14の記録面に処理液を付与する処理液塗布ユニット36と、含んで構成されている。処理液ドラム34を図1における反時計回りに回転させると、記録媒体14は処理液ドラム34の外周面に沿って反時計回り方向に回転搬送される。
図1に示す処理液塗布ユニット36は、処理液ドラム34の外周面(記録媒体保持面)と対向する位置に設けられている。処理液塗布ユニット36の構成例として、処理液が貯留される処理液容器と、処理液容器の処理液に一部が浸漬され、処理液容器内の処理液を汲み上げる汲み上げローラと、汲み上げローラにより汲み上げられた処理液を記録媒体14上に移動させる塗布ローラ(ゴムローラ)と、を含んで構成される態様が挙げられる。
なお、該塗布ローラを上下方向(処理液ドラム34の外周面の法線方向)に移動させる塗布ローラ移動機構を備え、該塗布ローラとグリッパー80A,80Bとの衝突を回避可能に構成する態様が好ましい。
処理液塗布部30により記録媒体14に付与される処理液は、描画部40で付与されるインク中の色材(顔料)を凝集させる色材凝集剤を含有し、記録媒体14上で処理液とインクとが接触すると、インク中の色材と溶媒との分離が促進される。
処理液塗布部30は、記録媒体14に塗布される処理液量を計量しながら塗布することが好ましく、記録媒体14上の処理液の膜厚は、描画部40から打滴されるインク液滴の直径より十分に小さくすることが好ましい。
(描画部)
描画部40は、記録媒体14を保持して搬送する圧胴(描画胴)44と、記録媒体14を描画胴44に密着させるための用紙押さえローラ46と、記録媒体14にインクを付与するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを備えている。
描画胴44の基本構造は先に説明した処理液ドラム34と共通しているが、記録媒体14の先端部を挟持するグリッパー80A,80Bが、周面(図2に符号104を付して図示する。)から突出しないように配置されている点で構造上相違している。描画胴44の詳細な説明は後述することとする。
用紙押さえローラ46は、描画胴44の外周面に記録媒体14を密着させるためのガイド部材であり、描画胴44の外周面に対向し、渡し胴42と描画胴44との記録媒体14の受渡位置よりも記録媒体14の搬送方向下流側であり、且つ、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yよりも記録媒体14の搬送方向上流側に配置される。
また、用紙押さえローラ46と記録媒体14の搬送方向における最上流側のインクジェットヘッド48Yとの間には、図1には図示しない用紙浮き検出センサ(図3に符号126を付して図示する。)が配置されている。該用紙浮き検出センサは、記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下に進入する直前の浮き量を検出している。本例に示すインクジェット記録装置10は、用紙浮き検出センサにより検出された記録媒体14の浮き量が所定のしきい値を超える場合には、その旨を報知するとともに記録媒体14の搬送を中断させるように構成されている。
渡し胴42から描画胴44に受け渡された記録媒体14は、グリッパー(符号省略)によって先端が保持された状態で回転搬送される際に、用紙押さえローラ46によって押圧され、描画胴44の外周面に密着する。このようにして、記録媒体14を描画胴44の外周面に密着させた後に、描画胴44の外周面から浮き上がりのない状態で、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下の印字領域に送られる。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yはそれぞれ、マゼンダ(M)、黒(K)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のインクに対応しており、描画胴44の回転方向(図1における反時計回り方向)に上流側から順に配置されるとともに、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのインク吐出面(ノズル面)が描画胴44に保持された記録媒体14の記録面と対向するように配置される。なお、「インク吐出面(ノズル面)」とは、記録媒体14の記録面と対向するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの面であり、後述するインクが吐出されるノズル(図13に符号208を付して図示する。)が形成される面である。
また、図1に示すインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yは、描画胴44の外周面に保持された記録媒体14の記録面とインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面が略平行となるように、水平面に対して傾けられて配置されている。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yは、記録媒体14における画像形成領域の最大幅(記録媒体14の搬送方向と直交する方向の長さ)に対応する長さを有するフルライン型のヘッドであり、記録媒体14の搬送方向と直交する方向に延在するように固定設置される。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面(液体吐出面)には、記録媒体14の画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルがマトリクス配置されて形成されている。
記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下の印字領域に搬送されると、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yから記録媒体14の凝集処理液が付与された領域に画像データに基づいて各色のインクが吐出(打滴)される。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yから、対応する色インクの液滴が、描画胴44の外周面に保持された記録媒体14の記録面に向かって吐出されると、記録媒体14上で処理液とインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料系色材)又は不溶化する色材(染料系色材)の凝集反応が発現し、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体14上に形成された画像における色材の移動(ドットの位置ズレ、ドットの色ムラ)が防止される。
また、描画部40の描画胴44は、処理液塗布部30の処理液ドラム34に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yに処理液が付着することがなく、インクの吐出異常の要因を低減することができる。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
(乾燥処理部)
乾燥処理部50は、画像形成後の記録媒体14を保持して搬送する圧胴(乾燥ドラム)54と、該記録媒体14上の水分(液体成分)を蒸発させる乾燥処理を施す乾燥処理ユニット56を備えている。なお、乾燥ドラム54の基本構造は、先に説明した処理液ドラム34及び描画胴44と共通しているので、ここでの説明は省略する。
乾燥処理ユニット56は、乾燥ドラム54の外周面に対向する位置に配置され、記録媒体14に存在する水分を蒸発させる処理部である。描画部40により記録媒体14にインクが付与されると、処理液とインクとの凝集反応により分離したインクの液体成分(溶媒成分)及び処理液の液体成分(溶媒成分)が記録媒体14上に残留してしまうので、かかる液体成分を除去する必要がある。
具体的には、乾燥処理ユニット56は、ヒータによる加熱、ファンによる送風、又はこれらを併用して記録媒体14上に存在する液体成分を蒸発させる乾燥処理を施し、記録媒体14上の液体成分を除去する。記録媒体14に付与される加熱量及び送風量は、記録媒体14上に残留する水分量、記録媒体14の種類、及び記録媒体14の搬送速度(乾燥処理時間)等のパラメータに応じて適宜設定される。
乾燥処理ユニット56による乾燥処理が行われる際に、乾燥処理部50の乾燥ドラム54は、描画部40の描画胴44に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yにおいて、熱又は送風によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの吐出異常の要因を低減することができる。
記録媒体14のコックリングの矯正効果を発揮させるために、乾燥ドラム54の曲率を0.002(1/mm)以上とするとよい。また、乾燥処理後の記録媒体の湾曲(カール)を防止するために、乾燥ドラム54の曲率を0.0033(1/mm)以下とするとよい。
また、乾燥ドラム54の表面温度を調整する手段(例えば、内蔵ヒータ)を備え、該表面温度を50℃以上に調整するとよい。記録媒体14の裏面から加熱処理を施すことによって乾燥が促進され、次段の定着処理時における画像破壊が防止される。かかる態様において、乾燥ドラム54の外周面に記録媒体14を密着させる手段を具備するとさらに効果的である。記録媒体14を密着させる手段の一例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
なお、乾燥ドラム54の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥ドラム54の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
このように構成された乾燥ドラム54の外周面に、記録媒体14の記録面が外側を向くように(すなわち、記録媒体14の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥処理を施すことで、記録媒体14のシワや浮きに起因する乾燥ムラが確実に防止される。
(定着処理部)
定着処理部60は、記録媒体14を保持して搬送する圧胴(定着ドラム)64と、画像形成がされ、さらに、液体が除去された記録媒体14に加熱処理を施すヒータ66と、該記録媒体14を記録面側から押圧する定着ローラ68と、を備えて構成される。なお、定着ドラム64基本構造は処理液ドラム34、描画胴44、及び乾燥ドラム54と共通しているので、ここでの説明は省略する。ヒータ66及び定着ローラ68は、定着ドラム64の外周面に対向する位置に配置され、定着ドラム64の回転方向(図1において反時計回り方向)の上流側から順に配置される。
定着処理部60では、記録媒体14の記録面に対してヒータ66による予備加熱処理が施されるとともに、定着ローラ68による定着処理が施される。ヒータ66の加熱温度は記録媒体の種類、インクの種類(インクに含有するポリマー微粒子の種類)などに応じて適宜設定される。例えば、インクに含有するポリマー微粒子のガラス転移点温度や最低造膜温度とする態様が考えられる。
定着ローラ68は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体14を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ68は、定着ドラム64に対して圧接するように配置されており、定着ドラム64との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体14は、定着ローラ68と定着ドラム64との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
定着ローラ68の構成例として、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成する態様が挙げられる。かかる加熱ローラで記録媒体14を加熱することによって、インクに含まれるポリマー微粒子のガラス転移点温度以上の熱エネルギーが付与されると、該ポリマー微粒子が溶融して画像の表面に透明の被膜が形成される。
この状態で記録媒体14の記録面に加圧を施すと、記録媒体14の凹凸に溶融したポリマー微粒子が押し込み定着されるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、好ましい光沢性を得ることができる。なお、画像層の厚みやポリマー微粒子のガラス転移点温度特性に応じて、定着ローラ68を複数段設けた構成も好ましい。
また、定着ローラ68の表面硬度は71°以下であることが好ましい。定着ローラ68の表面をより軟質化することで、コックリングにより生じた記録媒体14の凹凸に対して追随効果を期待でき、記録媒体14の凹凸に起因する定着ムラがより効果的に防止される。
図1に示すインクジェット記録装置10は、定着処理部60の処理領域の後段(記録媒体搬送方向の下流側)には、インラインセンサ82が設けられている。インラインセンサ82は、記録媒体14に形成された画像(又は記録媒体14の余白領域に形成されたチェックパターン)を読み取るためのセンサであり、CCDラインセンサが好適に用いられる。
本例に示すインクジェット記録装置10は、インラインセンサ82の読取結果に基づいてインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの吐出異常の有無が判断される。また、インラインセンサ82は、水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段を含む態様も可能である。かかる態様において、水分量、表面温度、光沢度の読取結果に基づいて、乾燥処理部50の処理温度や定着処理部60の加熱温度及び加圧圧力などのパラメータを適宜調整し、装置内部の温度変化や各部の温度変化に対応して、上記制御パラメータが適宜調整される。
(排出部)
図1に示すように、定着処理部60に続いて排出部70が設けられている。排出部70は、張架ローラ72A,72Bに巻きかけられた無端状の搬送チェーン74と、画像形成後の記録媒体14が収容される排出トレイ76と、を備えて構成されている。
定着処理部60から送り出された定着処理後の記録媒体14は、搬送チェーン74によって搬送され、排出トレイ76に排出される。
〔記録媒体を保持、搬送する媒体搬送装置の説明〕
次に、図1に図示したインクジェット記録装置10に適用される媒体搬送装置について詳説する。以下の説明では、描画部40に適用される媒体搬送装置(描画胴44を含む構成)を例に挙げて説明する。
(描画胴の概略構成)
図2は、描画胴44の全体構造を示す斜視図である。同図に示す描画胴44は、不図示の回転機構に連結され、不図示の軸受けにより支持される回転軸102の周りを、該回転機構の動作によって回転可能に構成される回転体部材である。
また、描画胴44の周面104は、記録媒体14(図1参照)を裏面側から支持する媒体支持面として機能し、記録媒体14に作用する吸着圧力(負圧)を発生させる多数の吸着穴(図2では個別の図示を省略し、図9に符号150を付して個別に図示する。)が設けられる媒体支持領域106を有している。図2においてドットハッチを付して図示した媒体支持領域106は、吸着穴が設けられていない帯状の非開口部108が周方向に沿って、全周長の略1/2の長さにわたり設けられており、この非開口部108によって後述する絞り部(図2中不図示、図8に符号134を付して図示する。)の背後がふさがれている。なお、図2の斜視図には図示されない裏側にも同様の構造を有する媒体支持領域が設けられている。
図2に示す描画胴44の内部は、媒体支持領域106に設けられる吸着穴と連通する吸引用の真空流路が設けられている。この真空流路は、描画胴44の側面122に設けられた図2に図示しない真空配管系(配管、ジョイント等)及び、描画胴44の回転軸102の内部に設けられた真空流路(不図示)を介して描画胴44の外部に設けられた真空ポンプ(図2中不図示、図15に符号334を付して図示する。)に接続されている。該真空ポンプを動作させて真空(負圧)を発生させると、該吸着穴及び該真空流路等を介して記録媒体14に吸着圧力が付与される。すなわち、描画胴44は、真空(エア)吸着方式により周面(媒体支持面)104に記録媒体14が固定保持されるように構成されている。
描画胴44の外周面は軸方向の全長にわたって2か所の凹部110が形成されており、この2か所の凹部110は、回転方向の位置が略180°ずらされて配置されている。なお、図示の都合上、図2では2か所の凹部110のうち1か所のみが図示されている。凹部110は記録媒体14の先端部を挟持する挟持手段として機能する複数のグリッパー80と、グリッパー80を開閉させるためのグリッパー開閉機構112が配設されている。
グリッパー80は爪形状(略L字形状、図3参照)を有し、記録媒体14の先端部を裏側から支持する爪台113との間に記録媒体14の先端部をはさみ込んで記録媒体14の先端部を挟持するように構成されている。複数のグリッパー80は、軸方向に沿って等間隔に配置されるとともに、記録媒体14の最大幅に対応する長さにわたって配置されている。また、グリッパー80は、描画胴44の周面104から突出しないように凹部110の中に収容されている。
グリッパー80を開閉させるグリッパー開閉機構112は、グリッパー80を支持するグリッパーベース(図2中不図示、図3に符号124を付して図示する。)と、該グリッパーベースが連結される開閉シャフト114と、描画胴44に対して開閉シャフト114を回転可能に支持するシャフトブラケット116と、開閉シャフト114とカムフォロア118とを連結させる開閉アーム120と、を有して構成されている。カムフォロア118及び開閉アーム120は描画胴44の側面122の外側に設けられている。
本例に示すグリッパー開閉機構112は、不図示の駆動源(モータ)の動作に応じてカムフォロア118が所定のカム曲線に沿って移動し、開閉アーム120に連結された開閉シャフト114が回転し、開閉シャフト114の回転に応じてグリッパー80は開閉動作をするように構成されている。
また、グリッパー80によって記録媒体14の先端部が挟持された後に、記録媒体14の全体が用紙押さえローラ46に押圧されることによって記録媒体14の先端部近傍に生じる歪みを解消するために、描画胴44の回転方向における位置に応じてグリッパー80を開閉動作させるようにグリッパー開閉機構112が制御される。以下に、グリッパー80の開閉制御について詳細に説明する。
(グリッパーの開閉制御の説明)
図3〜図8は、グリッパー80の開閉動作を説明する説明図である。以下の説明において、図3〜図8に図示されている構成のうち、グリッパー80の開閉動作と密接に関連していない構成の説明は省略することとする。
図3は、渡し胴42の用紙先端固定部125から描画胴44のグリッパー80へ記録媒体14が受け渡され、記録媒体14の先端部が用紙押さえローラ46の押圧領域に到達する直前の状態を示す図である。この状態で、記録媒体14の先端部はグリッパー80により挟持(固定)され、符号Aを付して図示した矢印線の方向(図3における反時計回り方向)へ搬送される。先に説明したように、グリッパー80及び爪台113は描画胴44の周面よりも内側に位置するように配置されているために、記録媒体14の先端部は描画胴44の周面104よりも内側で固定される。
図3に示す状態では、グリッパー80によって挟持されている記録媒体14の先端部以外は吸着されていないので、記録媒体14の先端部近傍の浮きは発生しているものの、浮きの量は小さくなっている。なお、比較的厚い記録媒体14を用いる場合は、渡し胴42から描画胴44のグリッパー80まで受け渡される間に先端部及びその近傍に歪みが発生してしまうことがあり得る。
図4は、記録媒体14の先端部を挟持したグリッパー80が、用紙押さえローラ46による押圧領域を通過し、用紙浮き検出センサ126の検出領域に到達する前の状態を示す図である。グリッパー80によって挟持されている記録媒体14の先端部が用紙押さえローラ46の押圧領域を通過し、記録媒体14の先端部(グリッパー80によって挟持されていない部分)が吸着固定されると、記録媒体14が描画胴44に密着するため記録媒体14の先端部近傍の歪みは顕著な浮きとなる。なお、図4に図示された状態における描画胴44に吸着固定されている領域は符号Bを付して図示した両矢印線により表される領域である。
このようにして発生する記録媒体14の浮きは、浮き量が0.5mmから1.0mm程度になることがあり、この浮きが維持されたまま記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Y(図1参照)の描画領域に進入すると、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面と接触する可能性が高くなり、記録媒体14の浮き量を記録媒体14とインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yとのスローディスタンス未満に抑える必要がある。
本例に示す描画胴44は、描画胴44の周面104に記録媒体14が吸着固定された後にグリッパー80を一旦開放した後に再度挟持することで、記録媒体14の歪み(浮き)を抑制するようにグリッパー80の動作が制御される。
図5は、グリッパー80と爪台113との間に記録媒体14の厚みを超える間隔を作るようにグリッパー80が所定量開かれた状態を示す図である。本例に示す描画胴44は、記録媒体14の先端部を挟持したグリッパー80が用紙押さえローラ46の押圧領域を通過したタイミングで、グリッパー80と爪台113との間に記録媒体14の厚みを超える間隔を作るように、グリッパー開閉機構112(図2参照)を動作させる。このように、記録媒体14のグリッパー80に挟持されていない部分が吸着固定されたタイミングでグリッパー80が所定期間、所定量開かれると、グリッパー80によって挟持されていた記録媒体14の先端部が開放され、グリッパー80に挟持されていた部分と吸着固定されている部分との間に生じていた歪みが解消され、記録媒体14の当該部分における浮きが低減される。
図6は、記録媒体14の先端部(グリッパー80)が用紙浮き検出センサ126の検出領域に到達する直前の状態を示す図である。記録媒体14の歪みを解消させるために開かれたグリッパー80は、用紙浮き検出センサ126の検出領域に到達する前に閉じ始められる。すなわち、用紙浮き検出センサ126の検出前に記録媒体14を描画時と同じ姿勢にすることで、グリッパー80の開閉による記録媒体14の姿勢の変化を確実に検知し得る。また、用紙浮き検出センサ126の検出領域を通過する際のグリッパー80が用紙浮き検出センサ126に検出されないように、グリッパー80の開き量が調整されるので、開かれた状態のグリッパー80が記録媒体14の浮きとして誤検出されることが防止される。
図7は、記録媒体14の先端部(グリッパー80)が用紙浮き検出センサ126の検出領域を通過した直後の状態を示す図である。グリッパー80は、用紙浮き検出センサ126の検出領域を抜け出す前に閉じ終わり、グリッパー80による記録媒体14の先端部の挟持が維持された(グリッパー80が完全に閉じられた)状態で、インクジェットヘッド48Mの描画領域に進入する。
記録媒体14の搬送路上における位置は、描画胴44の回転軸又は描画胴44を回転させるためのモータの軸にエンコーダ等の検出装置を取り付け、該検出装置から得られる描画胴44又はモータの回転量の情報に基づいて把握することができる。また、記録媒体14の搬送路上においてグリッパー80を動作させる位置に位置検出センサを備え、該位置検出センサによって記録媒体14の位置を把握することも可能である。上述した検出装置又は位置検出センサから得られた信号は、後述するシステム制御系に送出され、該システム制御系において記録媒体14の搬送路上の位置が把握され、記録媒体14がグリッパー80を動作させる位置に到達すると、グリッパー80が所定の動作をするように制御される。また、カムフォロア118を不図示のカムに当接させ、所定のタイミングでグリッパー80を動作させてもよい。
以上説明したようにグリッパー80を開閉動作させることで、記録媒体14の先端部近傍(グリッパー80によって挟持されている部分の近傍)に生じる歪みを解消し、記録媒体14の浮きを低減させるとともに、グリッパー80が開かれていることによる用紙浮き検出センサ126の検出領域における誤検出が防止される。
さらに、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの描画領域に進入する前に記録媒体14の先端部がグリッパー80によって挟持されるので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの描画領域を通過する際の記録媒体14の浮きが、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yとの間のスローディスタンス未満となるように、記録媒体14は確実に固定保持される。
(真空流路の説明)
次に、本例に示す描画胴44に適用される真空流路について説明する。なお、以下に説明する真空流路はあくまでも一例であり、他の構成を適用することも可能である。
図8は、図2にドットハッチを付して図示した媒体支持領域106の内部構造(媒体支持領域106に設けられた吸着穴の裏側の構造)を示す展開図である。同図における横方向は軸方向であり、縦方向は周方向であり、同図における下側は記録媒体14の搬送方向における先端側であり、「CL」と表記された位置は軸方向の中心位置である。
図8に示すように、媒体支持領域106の内部は、多数の吸着溝130,132が設けられ、この多数の吸着溝130,132は、符号140〜146を付して太枠で図示した4種類の記録媒体のサイズに対応するように配置されている。
記録媒体14の後端部に対応する位置(図中、上側)に設けられる吸着溝130の溝幅周方向の長さWは、記録媒体14の後端部以外に対応する位置(図中、中央及び下側)に設けられる吸着溝132の溝幅Wよりも大きくなっている。一方、吸着溝130の溝長(軸方向の長さ)Lと吸着溝132の溝長Lとは略同一になっている。かかる構造により記録媒体14の後端部におけるエア量を中央部及び先端部よりも多くすることができ、記録媒体14の後端部の浮きやめくれが効果的に防止される。
図8に示すように、吸着溝130及び吸着溝132は、軸方向の一方の端部が閉じられた構造を有し、他方の端部は絞り部134が設けられている。また、1本の絞り部134は両端のそれぞれが異なる吸着溝130又は吸着溝132と連通している。なお、軸方向の両端部に配置される絞り部134’は、一方(内側)のみが吸着溝130,132と連通し、他方(外側)は閉じられた構造を有している。
絞り部134は、吸着溝130,132の溝幅よりも小さい溝幅(断面積)を有し、図2に示す非開口部108の裏側に配置され、該非開口部108によって背後(描画胴44の周面104側)がふさがれた構造を有している。すなわち、絞り部134(134’)は、吸着溝130,132に流れる空気の流量を制限して、記録媒体14を吸着する圧力の抜けを妨げる機能を有している。
吸着溝130の中には、凸形状を有するリブ136,138が設けられる。リブ136,138は島状のパターンを有し、その高さは吸着溝130,132の深さと概ね同等である。リブ136は軸方向に平行な破線状に形成されている。また、軸方向に沿って破線状に並ぶリブ136の列(リブ列)が吸着溝130内に複数列(図8では2列)平行に形成されている。リブ列の間隔は概ね吸着溝132の溝幅と等しいものとなっている。さらに、軸方向に平行に並ぶリブ136の切れ目の部分には、周方向に沿ってリブ138が破線状に形成されている。
このように、それぞれ分断された島状のリブ136,138を設けたことにより、媒体支持領域106に吸着保持される記録媒体14の円弧面に対するへこみを防止することができ、スローディスタンスを均一にすることができる。また、分割されたリブ136,138間の隙間を空気が移動できるため、吸着溝130の空気の流量を確保することができる。
また、吸着溝132の中には周方向に沿って形成される複数のリブ138が、軸方向に沿って配置されている。吸着溝132の壁とリブ138との間には隙間は設けられており、この隙間を空気が移動できるように構成されている。
図9は、媒体支持領域106の一部拡大図である。同図に示すように、媒体支持領域106には多数の吸着穴150が設けられている。吸着穴150と吸着溝132(130)との配置関係は図示のとおりとなっている。吸着穴150の配置パターンは、裏面の吸着溝132(130)のパターンに対応していることが好ましいが、吸着穴150のうち、吸着溝132(130)と連通しないものがあってもよい。
また、絞り部134の幅は、吸着溝132の幅よりも狭く、また、絞り部134と吸着溝132(130)の深さは略同一となっている。すなわち、絞り部134の流路断面積は、吸着溝132の流路断面積よりも小さくなっており、絞り部134により吸着溝132(130)を流れる空気の流量が制限される。
図9に破線で図示したドラム吸着溝152は、絞り部134(134’)と連通し、不図示のドラム吸着穴を介して描画胴44の内部に設けられた真空流路と連通している。また、絞り部134,134’と同様に非開口部108(図2参照)によって周面104側を塞がれている。
図10は、描画胴44の立体構造を示す断面図(図9のA−A線に沿う断面図)である。同図に示すように、描画胴44は吸着穴150が設けられる吸着層160と、吸着溝130,132、絞り部134,134’が設けられる中間層162と、ドラム吸着溝152が設けられる本体部164に分離して考えることが可能である。
例えば、吸着層160と中間層162とを1枚のシート状部材で構成し、所定の流路構造や回転機構等が設けられた本体部164に中間層162を積み重ねて巻きつけ、さらに、中間層162に吸着層160を積み重ねて巻きつけた構造とすることが可能である。また、吸着層160と中間層162とを一体構成として、吸着穴150、吸着溝130,132及び絞り部134,134’が形成された1枚のシート状部材を本体部164に積層して巻きつけてもよい。
なお、吸着層160の厚みは、中間層162の厚みよりも厚くすることが好ましい。同図に示す態様では、吸着層160の厚みに対する中間層162の厚みは略1/2となっている。中間層162は、図8で説明した吸着溝130,132やリブ136,138等のパターンが形成されているシート裏面側の所定厚部分である。中間層162の厚みは、薄ければ薄いほど少ない負圧で高い吸着力を得ることが可能であるが、過度に薄いと、紙粉、ゴミ等の異物による詰まりが起こりやすくなる。このような条件を考慮すると、中間層162の厚みは、0.05mm〜0.5mm程度が好ましい。
吸着層160は、下にリブ136,138が存在しないところでも吸着圧力によって陥没しない程度の剛性を確保する厚みが必要であり、かつ、吸着層160を本体部164の周面に巻き付けて固定するために、相応の柔軟性が必要である。例えば、ステンレスを用いて製作した吸着層160の厚みは、0.1mm〜0.5mmとすることが好ましく、より好ましい厚みは0.2〜0.3mm程度である。ステンレス以外の材料を用いる場合には、使用する材料の剛性及び柔軟性を考慮して、適宜の厚みに設計される。
なお、吸着穴150の平面形状をだ円や多角形などの円以外の形状としてもよい。また、吸着穴150を省略する構造も可能である。ただし、いずれの構造を適用する場合にも、絞り部134,134’の背後(周面104側)が必ずふさがれた構造とし、絞り部134,134’が直接大気開放されない構造としなければならない。
以上説明した真空流路は、最大サイズの記録媒体よりも小さいサイズの記録媒体を使用した場合に、オープンとなる(大気開放される)吸着穴150及び吸着溝130,132が存在しても、絞り部134,134’の作用によってオープンとなった吸着穴150及び吸着溝130,132から吸着圧力の抜けが発生することがなく、様々なサイズの記録媒体14に対して所定の吸着圧力を維持することが可能である。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、描画部40に具備されるインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの構造の一例について説明する。図11は、インクジェットヘッド200の概略構成図であり、同図はインクジェットヘッド200から記録媒体の記録面を見た図(ヘッドの平面透視図)となっている。なお、各色に対応するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号200によってインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)を示すものとする。
同図に示すヘッド200は、n個のサブヘッド202‐k(kは1からnの整数)を一列につなぎ合わせてマルチヘッドを構成している。また、各サブヘッド202‐kは、ヘッド200の短手方向の両側からヘッドカバー204,206によって支持されている。なお、サブヘッド202を千鳥状に配置してマルチヘッドを構成することも可能である。
複数のサブヘッドにより構成されるマルチヘッドの適用例として、記録媒体の全幅に対応したフルライン型ヘッドが挙げられる。フルライン型ヘッドは、記録媒体の移動方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に沿って、記録媒体の主走査方向における長さ(幅)に対応して、複数のノズル(図13に符号208を付して図示する。)が並べられた構造を有している。かかる構造を有するヘッド200と記録媒体とを相対的に一回だけ走査させて画像記録を行う、いわゆるシングルパス画像記録方式により、記録媒体の全面にわたって画像を形成し得る。
図12は、ヘッド200の一部拡大図である。同図に示すように、サブヘッド202は、略平行四辺形の平面形状を有し、隣接するサブヘッド間にオーバーラップ部が設けられている。オーバーラップ部とは、サブヘッドのつなぎ部分であり、サブヘッド202‐kの並び方向(図12における左右方向、図13に図示する主走査方向X)に隣接するドットが異なるサブヘッドに属するノズルによって形成される。
図13は、サブヘッド202‐kのノズル配列を示す平面図である。同図に示すように、各サブヘッド202‐kは、ノズル208が二次元状に並べられた構造を有し、かかるサブヘッド202‐kを備えたヘッドは、いわゆるマトリクスヘッドと呼ばれるものである。図13に図示したサブヘッド202‐kは、副走査方向Yに対して角度αをなす列方向W、及び主走査方向Xに対して角度βをなす行方向Vに沿って多数のノズル208が並べられた構造を有し、主走査方向Xの実質的なノズル配置密度が高密度化されている。図13では、行方向Vに沿って並べられたノズル群(ノズル行)は符号210を付し、列方向Wに沿って並べられたノズル群(ノズル列)は符号212を付して図示されている。
図14は、記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル208に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図である。同図に示すように、本例のヘッド200は、ノズル208が形成されたノズルプレート214と、圧力室216や共通流路218等の流路が形成された流路板220等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート214は、ヘッド200のノズル面214Aを構成し、各圧力室216にそれぞれ連通する複数のノズル208が2次元的に形成されている。
流路板220は、圧力室216の側壁部を構成するとともに、共通流路218から圧力室216にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口222を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図14では簡略的に図示しているが、流路板220は一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート214及び流路板220は、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路218はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路218を介して各圧力室216に供給される。
圧力室216の一部の面(図14おいて天面)を構成する振動板224には、個別電極226及び下部電極228を備え、個別電極226と下部電極228との間に圧電体230がはさまれた構造を有するピエゾアクチュエータ232が接合されている。振動板224を金属薄膜や金属酸化膜により構成すると、ピエゾアクチュエータ232の下部電極228に相当する共通電極として機能する。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様では、振動板部材の表面に金属などの導電材料による下部電極層が形成される。
個別電極226に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ232が変形して圧力室216の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル208からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ232が元の状態に戻る際、共通流路218から供給口222を通って新しいインクが圧力室216に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニットを図12に示す如く、主走査方向Xと角度βをなす行方向V及び副走査方向Yに対して角度αをなす列方向Wに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。かかるマトリクス配列において、副走査方向の隣接ノズル間隔をLとするとき、主走査方向については実質的に各ノズル208が一定のピッチP=L/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
本例では、ヘッド200に設けられたノズル208から吐出させるインクの吐出力発生手段としてピエゾアクチュエータ232を適用したが、圧力室216内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
〔制御系の説明〕
図15は、インクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース300、システム制御部302、搬送制御部304、画像処理部306、ヘッド駆動部308を備えるとともに、ROM310、画像メモリ312を備えている。
通信インターフェース300は、ホストコンピュータ314から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース300は、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインターフェースを適用してもよいし、セントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用してもよい。通信インターフェース300は、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
システム制御部302は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能し、さらに、ROM310及び画像メモリ312のメモリコントローラとして機能する。すなわち、システム制御部302は、通信インターフェース300、搬送制御部304等の各部を制御し、ホストコンピュータ314との間の通信制御、ROM310及び画像メモリ312の読み書き制御等を行うとともに、上記の各部を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ314から送出された画像データは通信インターフェース300を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、画像処理部306によって所定の画像処理が施される。
画像処理部306は、画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号(画像)処理機能を有し、生成した印字データをヘッド駆動部308に供給する制御部である。画像処理部306において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッド駆動部308を介してヘッド48の吐出液滴量(打滴量)や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図15に示すヘッド駆動部308には、ヘッド48の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
搬送制御部304は、画像処理部306により生成された印字制御用の信号に基づいて記録媒体14(図1参照)の搬送タイミング及び搬送速度を制御する。図15における搬送駆動部316は、図1の圧胴34〜64を回転させるモータや、渡し胴32〜62を回転させるモータ、給紙部20における記録媒体14の送出機構のモータ、排出部70の張架ローラ72A(72B)を駆動するモータなどが含まれ、搬送制御部304は上記のモータのドライバーとして機能している。
搬送制御部304は、描画部40に設けられた用紙押さえローラ46(図15中不図示、図1参照)の動作を制御する。例えば、システム制御部302が記録媒体14の厚みや記録媒体14の種類などの記録媒体情報を取得すると、用紙押さえローラ46の押圧(描画胴44の周面104との距離)を適宜可変させる。
用紙浮き検出センサ126は、描画胴44に固定保持されている記録媒体14の浮き量を検出するためのセンサである。用紙浮き検出センサ126の構成例として、光学式センサを適用する態様が挙げられる。例えば、描画胴44をはさんで投光器と受光器とを配置し、投光器(検査光源)から受光器(フォトセンサ)に向けて検査光を出射させる態様を適用可能である。なお、光学式センサに代わり、超音波センサ、反射型フォトインタラプタ、レバー(アクチュエータ)付き透過型フォトインタラプタなどの方式のセンサを適用してもよいし、描画胴44の軸方向にワイヤを張り、記録媒体14の接触によるワイヤの張力変化を検出する構成を適用してもよい。
システム制御部302は、受光器が受光した検査光の量の情報を受け取ると、当該受光光量と所定のしきい値とを比較して記録媒体の浮き量が所定量を超えているか否かが判断される。描画胴44に固定保持されている記録媒体14の浮き量が所定量を超えていると判断されると、ヘッド48の描画領域に記録媒体14が進入する前に当該の記録媒体14の搬送を停止させるようにシステム制御部302から搬送制御部304へ指令信号が送出される。また、システム制御部302は表示部328にその旨を表示させる。
記録媒体14の厚みや種類に応じたしきい値を予め求めて記憶しておき、記録媒体14の情報に応じてしきい値が切り換えられるように構成する態様が好ましい。
ROM310は、システム制御部302のCPUが実行するプログラムや、装置各部の制御に必要な各種データ、制御パラメータなどが格納されており、システム制御部302を通じてデータの読み書きが行われる。ROM310は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。また、外部インターフェースを備え、着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。
画像メモリ(一次記憶メモリ)312は、通信インターフェース300を介して入力された画像データを一旦格納する一次記憶手段としての機能や、ROM310に記憶されている各種プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域(例えば、画像処理部306の作業領域)としての機能を有している。画像メモリ312には、逐次読み書きが可能な揮発性メモリ(RAM)が用いられる。
さらに、このインクジェット記録装置10は、処理液付与制御部320、乾燥処理制御部322、及び定着処理制御部324を備えており、システム制御部302からの指示にしたがって、それぞれ、処理液塗布ユニット36(図1参照)を含む処理液塗布部30、乾燥処理ユニット56(図1参照)を含む乾燥処理部50、及びヒータ66、定着ローラ68(図1参照)を含む定着処理部60の各部の動作を制御する。
処理液付与制御部320は、画像処理部306から得られた印字データに基づいて、処理液付与のタイミングの制御を制御するとともに、処理液の付与量を制御する。また、乾燥処理制御部322は、乾燥処理ユニット56における乾燥処理のタイミングを制御するとともに、処理温度、送風量等を制御し、定着処理制御部324は、ヒータ66の温度を制御するとともに、定着ローラ68の押圧を制御する。
図1に示したインラインセンサ82を含むインライン検出部(不図示)は、インラインセンサ82から出力される読取信号にノズル除去や増幅、波形整形などの所定の信号処理を施す信号処理部を含む処理ブロックである。システム制御部302は、当該インライン検出部により得られた検出信号に基づいて、ヘッド48の吐出異常の有無を判断する。
ポンプ制御部332は、圧胴34,44(図2の描画胴44),54,64に記録媒体14(図1参照)を固定保持するための吸着圧力を発生させる真空ポンプ334の制御を行う。例えば、所定の処理を終えた記録媒体14が描画胴44に供給されると、描画胴44の真空流路と接続された真空ポンプ334を動作させて、記録媒体14の種類やサイズ、曲げ剛性、グリッパー80(図1参照)の開閉制御に対応して真空(負圧)を発生させる。
すなわち、システム制御部302は、記録媒体の種類の情報やグリッパー80の開閉制御の情報などの真空ポンプ334の制御情報を取得すると、当該制御情報がポンプ制御部332に送出する。ポンプ制御部332は、当該制御情報に応じて吸着圧力を設定し、その設定に従って真空ポンプ334のオンオフ及び発生圧力を制御する。
例えば、薄紙等の曲げ剛性の低い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を低く設定し、厚紙等の曲げ剛性の高い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を高く設定する。また、記録媒体の厚みに応じて、厚い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を高く設定し、薄い記録媒体を用いる場合には、標準よりも吸着圧力を低く設定する。なお、記録媒体の種類(厚み、曲げ剛性)と吸着圧力を対応付けしてデータテーブル化しておき、所定のメモリ(例えば、図15のROM310)に記憶しておくとよい。
図15には、真空ポンプ334を1つだけ図示したが、圧胴34,44,54,64のそれぞれに真空ポンプ334を備えてもよいし、制御弁などの切換手段を真空流路の途中に設け、1つの真空ポンプを選択的に切り換えて、複数の圧胴に対応してもよい。また、1つの圧胴34,44,54,64において媒体保持領域を複数に区画し、区画ごとに真空ポンプ334を接続してもよい。
グリッパー開閉制御部336は、記録媒体14の受け渡しに応じて圧胴34,44,54,64のそれぞれに設けられたグリッパー80を動作(開閉)させるグリッパー開閉機構338(図2等に図示されたグリッパー開閉機構112)を制御する。例えば、渡し胴42のグリッパーと描画胴44のグリッパー80は、記録媒体14の幅方向の位置をずらして配置されており、渡し胴42のグリッパーが記録媒体14をつかんだ状態で描画胴44のグリッパー80が渡し胴42のグリッパーの間に入る構造を有しており、記録媒体14を渡し胴42のグリッパーと描画胴44のグリッパー80との両方で同時につかむことができるように構成されている。
渡し胴42から描画胴44へ記録媒体14が受け渡されるときには、渡し胴42のグリッパーに挟持された記録媒体14の先端部が描画胴44のグリッパー80によっても挟持され、その後渡し胴のグリッパーが開かれると、記録媒体14は描画胴44のグリッパー80のみで挟持され、渡し胴42から描画胴44へ受け渡される。他の渡し胴32,52,62と圧胴34,54,64との間の記録媒体14の受け渡しにも同様の方式が適用される。また、グリッパー開閉制御部336によって、図3〜図7を用いて説明したように描画胴44に設けられたグリッパー開閉機構112の動作が制御される。
本例に示すインクジェット記録装置10は、ユーザインターフェースとして、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置326と、表示部(ディスプレイ)328を含んで構成される。入力装置326には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態を採用し得る。オペレータは、入力装置326を操作することにより、印刷条件の入力、画質モードの選択、付属情報の入力・編集、情報の検索などを行うことができ、入力内容や検索結果など等の各種情報は表示部328の表示を通じて確認することができる。この表示部328はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10(媒体搬送装置)によれば、描画胴44のグリッパー80により挟持された記録媒体14は、用紙押さえローラ46によって押圧された後に一旦グリッパー80による挟持が開放され、その後、所定期間が経過すると再度グリッパー80によって先端部が挟持されるので、受け渡された際に生じる記録媒体14の歪みが開放され、浮きが低減された状態で記録媒体14を描画胴44に密着させることができる。
記録媒体14の先端部以外の領域を吸着した後にグリッパー80を開いて記録媒体14の歪みを解消し、浮きを低減させるので、グリッパー80を開く際の記録媒体14の位置ズレが防止される。さらに、記録媒体14に用紙押さえローラ46を押し付けてから記録媒体14を描画胴44の周面104に吸着固定させるので、記録媒体14は描画胴44の周面104に高精度に位置決めされる。
記録媒体14の先端が用紙浮き検出センサ126の検出領域に進入するまえにグリッパー80を閉じ始めるとともに、記録媒体14の先端が用紙浮き検出センサ126の該検出領域を抜け出す前にグリッパー80が閉じ終わるので、グリッパー80が開閉したことによる記録媒体14の状態の変化が確実に検知される。
グリッパー80が描画胴44の周面104から突出しないように描画胴44の内部に配置されるので、インクジェットヘッド48と記録媒体14との間のスローディスタンスを小さくしてインクジェットヘッド48と記録媒体14とを近接させることができ、印字位置精度をより高くすることが可能となる。
上述した実施形態では、圧胴(回転)搬送方式を例に挙げて説明したが、本発明はドラム搬送方式など他の搬送方式にも適用可能である。また、本例に示す媒体搬送装置に使用することができる媒体として、紙、樹脂シート、金属シートなど、種々のシート状の媒体が挙げられる。
〔変形例〕
次に、上述した本発明に係る実施形態の第1変形例〜第3変形例について説明する。なお、以下に説明において、既に説明した構成と同一又は類似する構成には同一の符号を付し、その説明は省略することとする。
(第1変形例)
図16は、第1変形例に係る媒体搬送装置の構成例を示す図である。同図に示す媒体搬送装置400は、図2に図示した用紙押さえローラ46に代わり、非接触式の用紙押さえ部402が設けられ、用紙押さえ部402から記録媒体14の描画面に風を吹きつけて記録媒体14を描画胴44の周面104に押し付けるように構成されている。
すなわち、図16に示す用紙押さえ部402は、記録媒体14に吹き付ける空気流を発生させる送風ファン404と、送風ファン404が支持されるとともに描画胴44の周面104と対向する面に開口406が設けられたフレーム408と、を備えている。
用紙押さえ部402は、記録媒体14に全幅に対応する長さを有する開口406を備えてもよいし、開口406の長さを記録媒体14の全幅よりも短く構成し、記録媒体14の全幅にわたって当該開口406を所定の移動機構を用いて移動させてもよい。また、記録媒体14の厚みやサイズ、種類に対応して送風ファン404の風量を可変させるように構成すると、様々な厚み、サイズ、種類の記録媒体14に対応した好ましい空気流を記録媒体14へ吹き付けることが可能となる。
かかる構成を有する媒体搬送装置400によれば、非接触で記録媒体14を描画胴44の周面104に密着させることができるので、未乾燥の処理液やインクが用紙押さえ部402に付着することがなく、用紙押さえ部402に付着した処理液やインクが記録媒体14に再転写されることによる記録媒体14の描画面の汚れが防止される。
(第2変形例)
図17は、第2変形例に係る媒体搬送装置450において、渡し胴42から描画胴44へ記録媒体14が受け渡された後に、記録媒体14の歪みを解消させるためにグリッパー480が開かれた状態を示す模式図である。また、図18は図17に図示した描画胴44の斜視図である。第2変形例に適用されるグリッパー480は、描画胴44の軸方向における中央部の6つのグリッパー480Aが両端部の4つ(8つ)グリッパー480Bよりも開き量が小さくなっている。
すなわち、記録媒体14が描画胴44の周面104に吸着固定された後に中央部のグリッパー480A及び両端部のグリッパー480Bを開く際に、中央部のグリッパー480Aは記録媒体14の厚み未満の開き量とし、両端部のグリッパー480Bは記録媒体14の厚みを超える開き量としている。
かかる構成によって、記録媒体14の歪みを解消させるためにグリッパー480A,480Bを開く際に、記録媒体14の中央部の挟持をやや弱めて維持したまま、記録媒体14の両端部の挟持を開放することで、記録媒体14の両端部に生じやすい歪みを効果的に解消させるとともに、記録媒体14の歪みを解消させる際の記録媒体14の位置ズレが防止される。なお、記録媒体14が描画胴44の周面104に吸着固定された後に中央部のグリッパー480A及び両端部のグリッパー480Bを開く際に、両端部のグリッパー480Bのみを開き、中央部のグリッパー480Aは閉じたままとする態様も可能である。
複数のグリッパー480(480A,480B)を選択的に開閉させる構造例として、中央部のグリッパー480Aを支持する開閉シャフト114(図3参照)と両端部のグリッパー480Bを支持する開閉シャフトと、を備え、2本の開閉シャフトを別々の駆動機構により動作させる態様が挙げられる。
本例における「中央部グリッパー」とは、「描画胴44の中央部に設けられるグリッパー」又は「描画胴44の中央部をはさんで設けられる2つのグリッパー」のいずれかが少なくとも含まれ、記録媒体14に位置ズレを生じさせない程度に記録媒体14に保持力を作用させ得る数のグリッパーである。また、「両端部のグリッパー」とは描画胴44の両端のグリッパーが少なくとも含まれ、中央部のグリッパーに属さないグリッパーである。
(第3変形例)
図19は、第3変形例に係る媒体搬送装置の構成例を示す図である。同図に示す媒体搬送装置500は、記録媒体14の歪みを解消させるためにグリッパー80を開く際に、記録媒体14の先端部の吸着圧力を弱める(又は停止させる)ように構成されている。図19に符号Cを付して図示した領域を記録媒体14の先端部を吸着する先端吸着領域であり、符号Dを付して図示した領域は記録媒体の中央部を吸着する中央吸着領域である。
例えば、先端吸着領域の真空流路と中央吸着領域の真空流路とを分離させるとともに、先端吸着領域の真空流路に接続される真空ポンプと、中央吸着領域の真空流路に接続される真空ポンプと、を別途備えることで、先端吸着領域の吸着制御と中央吸着領域の吸着制御とを別々に行なうことが可能である。
かかる構成によれば、記録媒体14の歪みを解消させるためにグリッパー80を開く際に、記録媒体14の先端部の吸着圧力を弱める又は停止させることで、広範囲にわたって歪みを解消させることができるとともに、記録媒体14の中央部の吸着を維持することで、記録媒体14が描画胴44から外れてしまうことを防止し得る。
なお、上述した第1〜第3変形例に係る構成を適宜組み合わせる態様も可能である。例えば、第2変形例と第3変形例とを組み合わせて、描画胴44の軸方向における両端部のグリッパー480Bを開放する際に、グリッパー480Bに対応する位置の吸着圧力を選択的に弱める(又は停止させる)ように構成することで、記録媒体14の先端部における両端部に生じた歪みをより効果的に開放させることができ、かつ、記録媒体14に位置ズレが発生しない程度に吸着圧力が維持される。
〔他の装置構成への適用例〕
上記の実施形態では画像形成装置の例として、インクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、インクジェット方式だけでなく、レーザ記録方式や電子写真方式など他の方式の画像形成装置にも適用可能である。例えば、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを備えたLED電子写真プリンタ、LEDライン露光ヘッドを有する銀塩写真方式プリンタなど各種方式のカラー画像形成装置についても本発明を適用することが可能である。
また、「画像形成装置」という用語の解釈においては、写真プリントやポスター印刷などのいわゆるグラフィック印刷の用途に限定されず、レジスト印刷装置、電子回路基板の配線描画装置、微細構造物形成装置など、画像として把握できるパターンを形成し得る工業用途の装置も包含する。
すなわち、本発明に係る媒体搬送装置は、媒体に対して所定の処理を施す処理部と、処理対象の記録媒体と、を近接させる必要があり、かつ、処理部と媒体との接触を避ける必要がある構成に広く適用可能である。
<付記>
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):媒体の処理対象面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、媒体の先端部を挟持する挟持手段と、前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部を固定保持する固定保持手段と、前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから当該媒体の処理領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過した後に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
本発明によれば、媒体を媒体支持面に固定保持させる際に当該媒体の先端部の近傍に生じた歪みを開放させることで媒体支持面と媒体との間の浮きが抑制され、媒体支持面に密着させた状態で当該媒体が搬送される。
本発明における媒体搬送装置の形態として、ベルト搬送方式やドラム搬送方式など様々な搬送方式に適用可能である。
(発明2):発明1に記載の媒体搬送装置において、前記固定保持手段は、前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含むことを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体支持面に媒体を確実に固定することができ、好ましい媒体搬送が実現される。
かかる態様において、媒体支持面に複数の吸着穴を備え、該吸着穴と連通する流路を介して外部に設けられた圧力発生手段により吸着圧力を発生させてもよい。
(発明3):発明1又は2に記載の媒体搬送装置において、前記固定保持手段は、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を固定する圧力付与手段を含むことを特徴とする。
かかる態様における圧力付与手段は、媒体の処理対象面に接触して圧力を付与する接触方式でもよいし、媒体の処理対象面と非接触で圧力を付与する非接触方式でもよい。非接触方式の一態様として、媒体の処理対象面に空気流を吹き付ける態様が挙げられる。
(発明4):発明1乃至3のいずれかに記載の媒体搬送装置において、前記処理領域の前記媒体の搬送方向における上流側に設けられ、前記処理領域に進入する媒体の浮きを検出する媒体検出手段を備え、前記固定保持制御手段は、前記媒体検出手段の検出領域に進入する前に一時的に開かれた前記挟持手段を閉じ始めるように前記挟持手段を制御することを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体の浮きを検出する前に媒体を処理時と同じ姿勢とすることで、挟持手段を開閉させたことによる媒体の状態の変化を確実に検知することができる。また、挟持手段の開かれた状態を媒体の浮きとして誤検出されることが防止される。
かかる態様において、媒体が媒体検出手段の検出領域を抜け出すまでに挟持手段が閉じ終わるように制御される態様が好ましい。
(発明5):発明1乃至4のいずれかに記載の媒体搬送装置において、前記挟持手段は、前記媒体支持面より外側に突出しない構造を有するグリッパーを含むことを特徴とする。
かかる態様において、媒体の幅方向(搬送方向と略直交する方向)について、媒体の最大幅に対応する長さにわたり複数のグリッパーを配置させる態様があり得る。
(発明6):発明1乃至5のいずれかに記載の媒体搬送装置において、前記挟持手段は、前記媒体の搬送方向と直交する媒体の幅方向に沿って並ぶように複数のグリッパーが設けられる構造を有し、前記固定保持制御手段は、前記挟持手段を一時的に開く際に前記媒体の幅方向における略中央に対応するグリッパーの開き量は、前記媒体の幅方向における両端に対応するグリッパーの開き量よりも小さくなるように当該グリッパーの開閉が制御されることを特徴とする。
かかる態様によれば、歪みが発生しやすい媒体の幅方向における両端部ではグリッパーを開くことで歪みを解消させ、一方、媒体の幅方向における中央部では媒体の保持が維持され、当該媒体の位置ズレが防止される。
中央部におけるグリッパーの開き量を媒体の厚み未満とし、両端部のグリッパーの開き量を媒体の厚みを超える量とする態様が好ましい。
(発明7):発明1乃至6のいずれかに記載の媒体搬送装置において、前記固定保持制御手段は、前記挟持手段が一時的に開かれている間に前記媒体の固定保持力を弱めるように前記固定保持手段を制御することを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体の広い範囲における歪みが解消される。
かかる態様において、歪みが発生しやすい媒体の先端部の吸着圧力のみを弱め、歪みが発生しにくい媒体の先端部以外の吸着圧力を維持する態様が好ましい。
(発明8):発明1乃至7のいずれかに記載の媒体搬送装置において、前記搬送手段は、円筒形状の外周面に媒体を固定保持した状態で回転可能に構成された圧胴を含むことを特徴とする。
かかる態様によれば、媒体の歪みによる浮きが発生しやすい圧胴搬送方式において、媒体の歪みに起因する媒体の浮きを効果的に抑制することが可能となる。
(発明9):媒体の画像形成面に画像を形成する画像形成手段と、前記媒体の画像形成面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、媒体の先端部を挟持する挟持手段と、前記媒体の挟持されていない先端部以外の部分を固定保持する固定保持手段と、前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから前記画像形成手段の画像形成領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過した後に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
発明9に係る画像形成装置には、画像形成手段としてインクジェットヘッドを具備するインクジェット記録装置が含まれる。
(発明10):媒体を固定保持して所定の搬送方向へ搬送する搬送工程と、前記媒体の先端部を挟持する挟持工程と、先端部が挟持された前記媒体の先端部以外の少なくとも一部を固定保持する固定保持工程と、前記挟持された前記媒体の先端部の少なくとも一部の挟持が開放される挟持開放工程と、前記媒体の先端部の挟持が開放されてから所定期間が経過した後に、前記媒体の先端部が再度挟持される再挟持工程と、を含むことを特徴とする媒体搬送方法。
発明10における固定保持工程の一例として、媒体支持面から媒体へ負圧を発生させて当該媒体を吸着保持する態様が挙げられる。また、媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を固定する圧力付与工程を含む態様が好ましい。
また、搬送路上における媒体の位置を検出する検出工程と、検出された媒体の位置に対応して媒体の先端部の挟持と挟持の開放を選択的に切り換える切換工程を含む態様が好ましい。
10…インクジェット記録装置、44…描画胴、46…用紙押さえローラ、48,48M,48K,48C,48Y,200…インクジェットヘッド、80…グリッパー、104…周面、106…媒体支持領域、112…グリッパー開閉機構、126…用紙浮き検出センサ、332…ポンプ制御部、334…真空ポンプ、336…グリッパー開閉制御部、400,450,500…媒体搬送装置、402…用紙押さえ部

Claims (11)

  1. 媒体の処理対象面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、
    前記媒体の先端部を挟持する挟持手段と、
    前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、
    前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから当該媒体の処理領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、
    前記処理領域の前記媒体の搬送方向における上流側に設けられ、前記処理領域に進入する媒体の浮きを検出する媒体検出手段と、
    を備え
    前記固定保持制御手段は、前記媒体検出手段の検出領域に進入する前に前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じ始めるように前記挟持手段を制御することを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 媒体の処理対象面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、
    前記媒体の先端部を挟持する挟持手段と、
    前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、
    前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから当該媒体の処理領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、
    を備え、
    前記挟持手段は、前記媒体の搬送方向と直交する媒体の幅方向に沿って並ぶように複数のグリッパーが設けられる構造を有し、
    前記固定保持制御手段は、前記挟持手段を一時的に開く際に前記媒体の幅方向における略中央に対応するグリッパーの開き量、前記媒体の幅方向における両端に対応するグリッパーの開き量よりも小さくなるように当該グリッパーの開閉が制御されることを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 媒体の処理対象面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、
    前記媒体の先端部を挟持する挟持手段と、
    前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、
    前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから当該媒体の処理領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、
    を備え、
    前記固定保持制御手段は、前記挟持手段が一時的に開かれている間に前記媒体の固定保持力を弱めるように前記固定保持手段を制御することを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
    前記挟持手段は、前記媒体支持面より外側に突出しない構造を有するグリッパーを含むことを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
    前記搬送手段は、円筒形状の外周面に媒体を固定保持した状態で回転可能に構成された圧胴を含むことを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 媒体の画像形成面に画像を形成する画像形成手段と、
    前記媒体の画像形成面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、
    前記媒体の先端部を挟持する挟持手段と、
    前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の画像形成面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、
    前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから前記画像形成手段の画像形成領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記画像形成領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、
    前記画像形成領域の前記媒体の搬送方向における上流側に設けられ、前記画像形成領域に進入する媒体の浮きを検出する媒体検出手段と、
    を備え
    前記固定保持制御手段は、前記媒体検出手段の検出領域に進入する前に一時的に開かれた前記挟持手段を閉じ始めるように前記挟持手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  7. 媒体の画像形成面に画像を形成する画像形成手段と、
    前記媒体の画像形成面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、
    前記媒体の先端部を挟持する挟持手段と、
    前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の画像形成面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、
    前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから前記画像形成手段の画像形成領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記画像形成領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、
    を備え、
    前記挟持手段は、前記媒体の搬送方向と直交する媒体の幅方向に沿って並ぶように複数のグリッパーが設けられる構造を有し、
    前記固定保持制御手段は、前記挟持手段を一時的に開く際に前記媒体の幅方向における略中央に対応するグリッパーの開き量が、前記媒体の幅方向における両端に対応するグリッパーの開き量よりも小さくなるように当該グリッパーの開閉が制御されることを特徴とする画像形成装置。
  8. 媒体の画像形成面に画像を形成する画像形成手段と、
    前記媒体の画像形成面の裏側面を支持する媒体支持面を有する媒体支持手段と、
    前記媒体の先端部を挟持する挟持手段と、
    前記媒体の挟持されていない先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の画像形成面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体支持面に密着させる圧力付与手段、及び前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する吸着固定手段を含む固定保持手段と、
    前記固定保持手段又は前記挟持手段の少なくともいずれか一方により固定保持された前記媒体を所定の搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    前記媒体は前記挟持手段により先端部が挟持され、前記媒体の先端部が挟持されてから前記画像形成手段の画像形成領域に到達するまでに、前記固定保持手段によって前記媒体が固定された後に前記挟持手段の少なくとも一部が一時的に開かれ、前記挟持手段が開かれてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記画像形成領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持されるように前記媒体の固定保持を制御する固定保持制御手段と、
    を備え、
    前記固定保持制御手段は、前記挟持手段が一時的に開かれている間に前記媒体の固定保持力を弱めるように前記固定保持手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  9. 媒体を固定保持して所定の搬送方向へ搬送する搬送工程と、
    挟持手段により前記媒体の先端部を挟持する挟持工程と、
    先端部が挟持された前記媒体の先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体が支持される媒体支持面に密着させ、前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する固定保持工程と、
    前記挟持された前記媒体の先端部の少なくとも一部の挟持が開放される挟持開放工程と、
    前記媒体の先端部の挟持が開放されてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持される再挟持工程と、
    前記処理領域の前記媒体の搬送方向における上流側に設けられ、前記処理領域に進入する媒体の浮きを検出する媒体検出工程と、
    を含み、
    前記再挟持工程は、前記媒体検出工程の検出領域に進入する前に一時的に開かれた前記挟持手段を閉じ始めることを特徴とする媒体搬送方法。
  10. 媒体を固定保持して所定の搬送方向へ搬送する搬送工程と、
    前記媒体の搬送方向と直交する媒体の幅方向に沿って並ぶように複数のグリッパーが設けられる構造を有する挟持手段により前記媒体の先端部を挟持する挟持工程と、
    先端部が挟持された前記媒体の先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体が支持される媒体支持面に密着させ、前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する固定保持工程と、
    前記挟持された前記媒体の先端部の少なくとも一部の挟持が開放される挟持開放工程と、
    前記媒体の先端部の挟持が開放されてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持される再挟持工程と、
    を含み、
    前記挟持開放工程は、前記媒体の幅方向における略中央に対応するグリッパーの開き量が、前記媒体の幅方向における両端に対応するグリッパーの開き量よりも小さくなるように前記挟持手段を一時的に開くことを特徴とする媒体搬送方法。
  11. 媒体を固定保持して所定の搬送方向へ搬送する搬送工程と、
    挟持手段により前記媒体の先端部を挟持する挟持工程と、
    先端部が挟持された前記媒体の先端部以外の少なくとも一部について、前記媒体の処理対象面に圧力を付与して当該媒体を前記媒体が支持される媒体支持面に密着させ、前記媒体支持面に負圧を発生させて前記媒体を吸着固定する固定保持工程と、
    前記挟持された前記媒体の先端部の少なくとも一部の挟持が開放される挟持開放工程と、
    前記媒体の先端部の挟持が開放されてから所定期間が経過し当該媒体が当該媒体の前記処理領域に到達するまでに前記一時的に開かれた前記挟持手段を閉じて前記媒体の先端部が再度挟持される再挟持工程と、
    を含み、
    前記再挟持工程は、前記挟持手段が一時的に開かれている間に前記媒体の固定保持力が弱められることを特徴とする媒体搬送方法。
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