JP4963683B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り専用紙や汎用紙を問わず記録媒体に記録媒体上に高速高品質の画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
特許文献1には、枚葉紙を保持する保持装置を備え、回転可能に形成された枚葉紙を搬送する搬送胴と、前記搬送胴に向けられた、枚葉紙に印刷するNIP(ノン・インパクト・プリンティング)印刷ヘッドとを含む印刷ユニットを有する枚葉紙輪転印刷機、が開示されている。
特開2002−292956号公報
しかしながら、ドラム上で高速・高密度に記録媒体に画像を形成するときに、特許文献1に開示された発明のように乾燥などのプロセスが設けられていないと、ドラム曲率により記録媒体上で色材が流動し、画像ムラが生じるおそれがある。また、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)のインクを付与して画像を形成する場合には、インクの滲みや混色が発生するおそれがある。
また、仮に単一ドラム上においてインクジェットヘッドの下流側に乾燥などのプロセスを配置した場合には、ドラム自体が加熱され、インクジェットヘッドのメニスカスが乾燥してインクジェットヘッドの不吐出現象を招くおそれがある。
また、溶媒吸収速度が遅く、溶媒吸収量の小さい塗工紙などの記録媒体上に色材を定着させるには、インク溶媒中の水分の乾燥・除去の促進と、グリセリンなどの高沸点溶媒を高速に記録媒体上に浸透させる必要がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体上に高速高品質の画像を形成するインクジェット記録装置を提供すること、を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置において、ドラム周面に対向して前記インクジェットヘッドが配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させ当該記録媒体に前記インクジェットヘッドを用いてインクが付与される描画用の第1のドラム状部材と、前記第1のドラム状部材の下流に配置され、インクの溶媒の乾燥を行う乾燥手段がドラム周面に対向して配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させる乾燥用の第2のドラム状部材と、前記第1のドラム状部材の上流に配置され、インクの色材を凝集させる処理液を前記記録媒体に付与する処理液付与手段がドラム周面に対向して配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させる処理液用の第3のドラム状部材と、前記第2のドラム状部材の下流に配置され、前記記録媒体に付与されたインクを加熱加圧して定着させる定着手段がドラム周面に対向して配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させる定着用の第4のドラム状部材と、各々の前記ドラム状部材の間に配置され、前記記録媒体を回転移動させる中間搬送体と、前記中間搬送体により回転移動する前記記録媒体の非記録面を案内する搬送ガイドと、を有し、各々の前記ドラム状部材は前記記録媒体の先端を保持する保持手段を備える一方、各々の前記中間搬送体は前記記録媒体の先端を保持する保持手段を備え、前記記録媒体は、前記ドラム状部材に備わる前記保持手段と前記中間搬送体に備わる前記保持手段により受け渡しを行うことにより搬送され、前記ドラム状部材は、ドラム周面に前記記録媒体を密着させる密着手段を備え前記第1のドラム状部材に対して前記記録媒体を受け渡す中間搬送部には、前記第1のドラム状部材に備わる前記保持手段によって先端が保持された前記記録媒体の後端に当該記録媒体の回転移動の方向と逆方向の力を作用させるバックテンション付与手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、乾燥手段により記録媒体のインクの溶媒の乾燥を行うので、記録媒体上における色材の流動による画像ムラや、複数のインクを付与することによるインク滲みや混色を生じることがなく、記録媒体上に高速高品質の画像を形成することができる。
また、インクジェットヘッドと乾燥手段がドラムごとに構造上分離して配置されているので、描画ドラム自体が加熱されることがなく、インクジェットヘッドのメニスカスが乾燥せず、インクジェットヘッドの不吐出現象を防止でき、記録媒体上に高速高品質の画像を形成することができる。
また、本発明によれば、処理液付与手段とインクジェットヘッドがドラムごとに構造上分離して配置されているため、インクジェットヘッドのノズル面に処理液が付着するなどの不吐出要因を低減させることができる。
また、記録面に予め処理がなされていない汎用紙のような記録媒体であっても、処理液付与手段により処理液を付与するので、インクの色材が凝集され、色材の流動による画像ムラや、複数のインクを付与することによるインク滲みや混色を生じることがない。
なお、処理液付与手段を処理液用のドラム状部材から退避させる機構を設けておけば、前記の専用紙にも対応できる。
また、本発明によれば、定着手段と、処理液付与手段やインクジェットヘッドや乾燥手段などの他の手段が、ドラムごとに構造上分離して配置されているため、定着手段による温度設定を自由に設定できる。
また、本発明によれば、記録面の接触による画像故障や処理液付与面故障を回避することができ、記録媒体上に高速高品質の画像を形成することができる。さらに、本発明によれば、ドラム周面に前記記録媒体を密着させる密着手段を備えるため、ドラム状部材の周面における記録媒体のシワ、浮きの発生をより確実に防止することができる。
また、記録面が半ウェット状態の大サイズの記録媒体であっても高精度に搬送することができ、高精度に記録媒体位置を確保することができる。
本発明の一態様として、前記搬送ガイドは、前記記録媒体の非記録面に負圧を付与する負圧付与手段を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、記録媒体の記録面の処理液やインク中の溶媒(沸点100℃以上の高沸点溶媒を含む)の浸透を促進させることができる。
また、ドラム状部材の周上に記録媒体を密着して搬送する際に、記録媒体は回転方向と逆方向の力を付与されつつ回転移動を案内されるので、ドラム状部材の周上における記録媒体のシワ、浮きの発生を防止することができる。
本発明の一態様として、前記負圧付与手段が付与する前記負圧を制御する負圧制御手段を有すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、ドラム状部材の周上に記録媒体を密着して搬送する際に、負圧を制御することにより、より確実に負圧付与手段により記録媒体は非記録面に負圧を付与されつつ回転移動を案内される。
また、付与する負圧を制御して、効率的に記録媒体の記録面の処理液やインクの溶媒の浸透を促進させることができる。
本発明の一態様として、前記負圧制御手段は、前記記録媒体の種類に応じて前記負圧を制御すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、記録媒体の汎用性に対処することができる。
本発明の一態様として、前記負圧制御手段は、前記記録媒体の厚みおよび前記記録媒体の空隙率の少なくとも1つに応じて前記負圧を制御すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、記録媒体の汎用性に対処することができる。
本発明の一態様として、前記中間搬送体は、前記記録媒体の記録面に正圧を付与する正圧付与手段を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、ドラム状部材の周上に記録媒体を密着して搬送する際に、正圧付与手段により記録媒体は記録面に正圧を付与されつつ回転移動を案内されるので、ドラム状部材の周上における記録媒体のシワ、浮きの発生を防止することができ、記録媒体の記録面に形成される画像の品質が向上する。
また、正圧を付与することにより、記録媒体の記録面の処理液やインクの溶媒の浸透を促進させることができる。
本発明の一態様として、前記正圧付与手段が付与する前記正圧を制御する正圧制御手段を有すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、より確実に正圧により記録媒体を搬送ガイドに沿わせて回転移動させることができる。
また、付与する正圧を制御して、効率的に記録媒体の記録面の処理液やインクの溶媒の浸透を促進させることができる。
本発明の一態様として、前記正圧制御手段は、前記記録媒体の種類に応じて前記正圧を制御すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、記録媒体の汎用性に対処することができる。
本発明の一態様として、前記正圧制御手段は、前記記録媒体の厚みおよび前記記録媒体の空隙率の少なくとも1つに応じて前記正圧を制御すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、記録媒体の汎用性に対処することができる。
本発明の一態様として、前記正圧付与手段は、前記記録媒体の記録面に付与する正圧を規制する正圧規制手段を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、より確実に正圧により記録媒体を搬送ガイドに沿わせて回転移動させることができる。
また、より確実に記録媒体の記録面の処理液やインクの溶媒の記録媒体への浸透が促進される。
本発明の一態様として、前記正圧付与手段は、前記記録媒体の記録面に対して送風を送出する送風口を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、送風口から送風を送出して記録媒体の記録面の処理液やインクの溶媒の記録媒体への浸透が促進される。
本発明の一態様として、前記正圧制御手段は、前記記録媒体の記録面に付与された溶媒の量に応じて前記送風口から送出する送風の温度および風量の少なくともいずれか1つを制御すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、溶媒を低粘化して記録媒体への浸透が促進される。
本発明の一態様として、前記密着手段は、ドラム周面に前記記録媒体を吸着させる吸引手段を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、記録媒体はドラム状部材の周面に吸引密着され、記録媒体のシワ、浮きの発生をより確実に防止することができる。
なお、前記において、「上流」とは記録媒体の搬送方向における上流であり、「下流」とは記録媒体の搬送方向における下流である。
本発明によれば、記録媒体上に高速高品質の画像を形成することができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
<第1実施形態>
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
まず、本発明のインクジェット記録装置について、全体構成を説明する。
図1は、第1実施形態のインクジェット記録装置の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、記録媒体に直接的に画像を形成する直接描画方式の一形態として、ドラムが構成されたドラム直描方式のインクジェット記録装置である。
インクジェット記録装置1は、記録媒体22の搬送方向の上流側から順に、記録媒体22(枚葉紙)を供給する給紙部10と、記録媒体22の記録面に対して処理液を付与し乾燥させる処理液付与部12と、記録媒体22の記録面に色インクを付与して画像形成を行う描画部14と、色インクの溶媒を乾燥させる乾燥部16と、画像を堅牢化する定着部18と、画像が形成された記録媒体22を搬送して排出する排出部20とから主に構成される。このように、インクジェット記録装置1は、各部に各画像形成プロセスを配置させた構成になっている。そして、処理液付与部12と描画部14の間には第1中間搬送部24が、描画部14と乾燥部16の間には第2中間搬送部26が、乾燥部16と定着部18の間には第3中間搬送部28が配置される。
〔給紙部〕
給紙部10は、記録媒体22を処理液付与部12に供給する機構である。給紙部10には、給紙トレイ50が設けられ、記録媒体22は給紙トレイ50から処理液付与部12に給紙される。
〔処理液付与部〕
処理液付与部12は、インクに含まれる色材を凝集させる色材凝集剤を含む処理液を記録媒体22の記録面に付与する機構である。
処理液付与部12は、図1に示すように渡し胴52と処理液ドラム54を備え、処理液ドラム54の回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、処理液ドラム54の周面に対向する位置に、処理液塗布装置56、温風噴出しノズル58、IRヒータ60を備える。
渡し胴52は、記録媒体22を給紙部10の給紙トレイ50から受け取り、処理液ドラム54に受け渡すためのドラムである。なお、渡し胴52の代わりに、後述する中間搬送部を設けてもよい。
処理液ドラム54は、記録媒体22を保持し、回転搬送させるためのドラムである。処理液塗布装置56は、記録媒体22の記録面に処理液を塗布するための装置である。温風噴出しノズル58とIRヒータ60は、記録媒体22の記録面に塗布された処理液の溶媒を乾燥させるための乾燥手段である。
処理液ドラム54は、その外周面に設けられた爪形状の保持手段(後述する図4の保持手段34と同様な手段)により記録媒体22の先端を保持する。なお、処理液ドラム54は、その外周面に吸引孔を設けて、吸引孔からの吸引により記録媒体22を密着保持してもよい。
図2は、処理液塗布装置56の構成図である。図2に示すように、処理液塗布装置56は、ゴムローラ62、アニロックスローラ64、スキージ66、処理液容器68などから構成される。処理液塗布装置56は、処理液容器68の処理液に一部が浸されたアニロックスローラ64と、アニロックスローラ64に圧接したスキージ66により処理液塗布量を計量する。そして、アニロックスローラ64に圧接したゴムローラ62を回転する処理液ドラム54に対して押し当て、該ゴムローラ62を処理液ドラム54の回転方向と逆方向(同図において時計回り方向)に所定の一定速度で回転駆動することにより、記録媒体22の記録面側に処理液を塗布する。
処理液の膜厚は、描画部14のインクヘッド72C,72M,72Y,72K(図1参照)から打滴されるインクの液滴径より十分に小さいことが望ましい。例えば、インクの打滴量が2plのときには、液滴の平均直径は15.6μmである。このとき、処理液の膜厚が大きい場合には、インクドットが記録媒体22の表面に接触することなく、処理液内で浮遊する。そこで、インクの打滴量が2plのときに着弾ドット径を30μm以上得るためには、処理液の膜厚を3μm以下にすることが望ましい。
図3は、温風噴出しノズル58、IRヒータ60の配置図である。処理液ドラム54上の記録媒体22の搬送方向の下流側に配置された温風噴出しノズル58、IRヒータ60は、処理液溶媒中の水分を乾燥させる機器であり、固体層または薄膜処理液層を記録媒体22の記録面に形成する。このように、処理液を薄層化することにより、描画部14で打滴するインクのドットが記録媒体22の記録面と接触し、必要なドット径が得られるとともに、薄層化した処理液成分と反応して色材凝集が起こり、記録媒体22の記録面に固定する作用が得られやすい。
一例として、処理液ドラム54の温度を50℃、IRヒータ60の温度を180℃、温風噴出しノズル58からの温風の温度を70℃、温風噴出しノズル58からの温風の風量を9m/分と設定する。
なお、ゴムローラ62を処理液ドラム54から退避させる機構を設け、後述する第2実施形態における専用紙を記録媒体22とするときには、ゴムローラ62を処理液ドラム54から退避させておくことも考えられる。
〔描画部〕
描画部14は、図4に示すように、描画ドラム70を備え、描画ドラム70の回転方向(図4において反時計回り方向)に関して上流側から順に、描画ドラム70の外周面に対向する位置に近接配置された、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインクにそれぞれ対応したインクヘッド72C,72M,72Y,72Kを備える。
描画ドラム70は、その外周面に記録媒体22の搬送方向の先端を保持して記録媒体22を回転搬送する保持手段73を備えるドラムである。インクヘッド72C,72M,72Y,72Kは、記録媒体22の記録面にインクを付与するインク付与手段である。
図4に示すように、各インクヘッド72C,72M,72Y,72Kは、それぞれ描画ドラム70の外周面に配置される記録媒体22における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有している。そして、各インクヘッド72C,72M,72Y,72Kは、フルライン型のインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)であり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクヘッド72C,72M,72Y,72Kは、記録媒体22の搬送方向(描画ドラム70の回転方向)と直交する方向に延在するように固定設置される。
このような各インクヘッド72C,72M,72Y,72Kは、それぞれ対応する色インクの液滴を描画ドラム70の外周面に保持された記録媒体22の記録面に向かって吐出する。すると、予め処理液付与部12にて記録媒体22の記録面に付与された処理液により、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、記録媒体22上で色材流れなどが発生しないように、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体上に画像が形成される。
なお、インクと処理液の反応の一例として、処理液に酸を含有させPHダウンにより顔料分散を破壊し凝集するメカニズムを用い、色材滲み、各色インク間の混色、インク滴の着弾時の液合一による打滴干渉を回避することが考えられる。
また、各インクヘッド72C,72M,72Y,72Kの打滴タイミングは、描画ドラム70に配置された回転速度を検出するエンコーダ91(図11参照)に同期させる。これにより、高精度に着弾位置を決定することができる。また、予め描画ドラム70のフレなどによる速度変動を学習し、エンコーダ91で得られた打滴タイミングを補正して、描画ドラム70のフレ、回転軸の精度、描画ドラム70の外周面の速度に依存せずに打滴ムラを低減させることができる。
また、各インクヘッド72C,72M,72Y,72Kのノズル面の清掃、増粘インク排出など、メンテナンス動作はヘッドユニットを描画ドラム70から退避させて実施する。
また、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。なお、インクヘッド72C,72M,72Y,72Kのより詳細な説明については、後述する。
なお、処理液付与部12の処理液ドラム54と描画部14の描画ドラム70は、構造上分離しているので、インクヘッド72C,72M,72Y,72Kに処理液が付着することがなく、インクの不吐出要因を低減することができる。
〔乾燥部〕
乾燥部16は、前記の図1に示すように、乾燥ドラム76を備え、図5に示すように、乾燥ドラム76の回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、乾燥ドラム76の周面に対向する位置に、第1IRヒータ78、温風噴出しノズル80、第2IRヒータ82を備える。
乾燥ドラム76は、その外周面に記録媒体22を保持して回転搬送させるためのドラムである。第1IRヒータ78、温風噴出しノズル80、第2IRヒータ82は、記録媒体22に付与されたインク溶媒に含まれる水分を乾燥させるための乾燥手段である。
乾燥部16は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる工程であり、図5に示す第1IRヒータ78、温風噴出しノズル80、第2IRヒータ82により、乾燥ドラム76に保持された記録媒体22の記録面のインク溶媒に含まれる水分を蒸発させる。
乾燥ドラム76は、その外周面に設けられた爪形状の保持手段(図4の保持手段34と同様な手段)により記録媒体22の先端を保持する。なお、乾燥ドラム76は、その外周面に吸引孔を設けて、吸引孔からの吸引により記録媒体22を密着保持してもよい。
温風噴出しノズル80からの温風の温度は50℃〜70℃とし、蒸発した水分は不図示の排出手段によりエアとともに機外に排出される。なお、回収されたエアを冷却器(ラジエータ)などで冷却して、液体として回収してもよい。
一例として、乾燥ドラム76の温度を60℃以下、第1IRヒータ78と第2IRヒータ82の温度を180℃、温風噴出しノズル80からの温風の温度を70℃、温風噴出しノズル80からの温風の風量を12m/分と設定する。
なお、描画部14の描画ドラム70と乾燥部16の乾燥ドラム76は、構造上分離しているので、インクヘッド72C,72M,72Y,72Kにおいて、熱乾燥によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの不吐出を低減することができる。また、乾燥部16の温度設定に自由度があり、最適な乾燥温度を設定することができる。
〔定着部〕
定着部18は、前記の図1に示すように、定着ドラム84を備え、図6に示すように、定着ドラム84の回転方向(図6において反時計回り方向)に関して上流側から順に、定着ドラム84の周面に対向する位置に、第1定着ローラ86、第2定着ローラ88、インラインセンサ90を備える。
定着ドラム84は、その外周面に記録媒体22を保持して回転搬送させるためのドラムである。第1定着ローラ86、第2定着ローラ88は、記録媒体22に形成された画像を定着させるためのローラ部材である。インラインセンサ90は、記録媒体22に定着された画像について、チェックパターンや水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
定着ドラム84は、その外周面に設けられた爪形状の保持手段(図4の保持手段34と同様な手段)により記録媒体22の先端を保持する。なお、定着ドラム84は、前記の描画ドラム70における吸引孔74と同様に、その外周面に吸引孔を設けて、吸引孔からの吸引により記録媒体22を密着保持してもよい。
定着部18では、図6に示すように、定着ドラム84に保持された記録媒体22の記録面に前記の乾燥部16にて形成された薄層の画像層内のラテックス粒子を、第1定着ローラ86、第2定着ローラ88により加圧・加熱して溶融し、記録媒体22に固定定着させる。
第1定着ローラ86、第2定着ローラ88は、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラとする。そして、ラテックスのTg温度(ガラス転移点温度)以上の熱エネルギーを付与してラテックス粒子を溶融することで、記録媒体22の凹凸に押し込み定着を行なうとともに、画像表面の凹凸をレベリングし光沢性を得ることができる。
また、第1定着ローラ86、第2定着ローラ88は、定着ドラム84と一対のニップローラを形成し、少なくとも一方はローラ表面に弾性層を持ち、記録媒体22に対し均一なニップ幅を持つ構成とする。
また、第1定着ローラ86、第2定着ローラ88は、画像層厚みやラテックス粒子のTg特性により、複数段設けた構成でもよい。
一例として、定着ドラム84の温度を60℃、第1定着ローラ86と第2定着ローラ88の温度を60〜80℃、第1定着ローラ86と第2定着ローラ88のニップ圧を1MPaと設定する。
なお、定着部18と他のドラム上に構成されたプロセスが構造上分離されているので、定着部18の温度設定は、描画部14や乾燥部16と分離して自由に設定することができる。
〔排出部〕
定着部18に続いて排出部20が設けられている。定着部18の定着ドラム84と排出部20の排出トレイ92との間には、これらに対接するように渡し胴94、搬送ベルト96、張架ローラ98が設けられている。記録媒体22は、渡し胴94により搬送ベルト96に送られ、排出トレイ92に排出される。
〔インクヘッドの構造〕
次に、各インクヘッドの構造について説明する。色別のインクヘッド72C,72M,72Y,72Kの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号100によってインクヘッドを示すものとする。
図7(a)はインクヘッド100の構造例を示す平面透視図であり、図7(b) はその一部の拡大図である。記録媒体22上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、インクヘッド100におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のインクヘッド100は、図7(a)、(b) に示したように、インク吐出口であるノズル102と、各ノズル102に対応する圧力室104等からなる複数のインク室ユニット(記録素子単位としての液滴吐出素子)108を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(記録媒体22の搬送方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体22の搬送方向(図7中矢印S)と略直交する方向(図7中矢印M)に記録媒体22の画像形成領域の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は図示の例に限定されない。例えば、図7(a) の構成に代えて、図8 に示すように、複数のノズル102が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール100’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで長尺化することにより、全体として記録媒体22の画像形成領域の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル102に対応して設けられている圧力室104は、その平面形状が概略正方形となっており(図7(a)、(b) 参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル102への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)106が設けられている。なお、圧力室104の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図9は、インクヘッド100における記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル102に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図7(a) 中の9−9線に沿う断面図)である。
図9に示したように、各圧力室104は供給口106を介して共通流路110と連通されている。共通流路110はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路110を介して各圧力室104に供給される。
圧力室104の一部の面(図9において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)112には個別電極114を備えたアクチュエータ116が接合されている。個別電極114と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ116が変形して圧力室104の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル102からインクが吐出される。なお、アクチュエータ116には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ116の変位が元に戻る際に、共通流路110から供給口106を通って新しいインクが圧力室104に再充填される。
入力画像からデジタルハーフトーニング処理によって生成されるドットデータに応じて各ノズル102に対応したアクチュエータ116の駆動を制御することにより、ノズル102からインク滴を吐出させることができる。記録媒体22を一定の速度で副走査方向に搬送しながら、その搬送速度に合わせて各ノズル102のインク吐出タイミングを制御することによって、記録媒体22上に所望の画像を記録することができる。
上述した構造を有するインク室ユニット108を図10に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット108を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影(正射影)されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル102が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影される実質的なノズル列の高密度化を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、記録媒体22の搬送方向と直交する方向に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図10に示すようなマトリクス状に配置されたノズル102を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。即ち、ノズル102-11 、102-12 、102-13 、102-14 、102-15 、102-16 を1つのブロックとし(他にはノズル102-21 、…、102-26 を1つのブロック、ノズル102-31 、…、102-36 を1つのブロック、…として)、記録媒体22の搬送速度に応じてノズル102-11 、102-12 、…、102-16 を順次駆動することで記録媒体22の搬送方向と直交する方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと記録媒体22とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。即ち、本実施形態では、記録媒体22の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。
また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ116の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔制御系の説明〕
図11は、インクジェット記録装置1のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置1は、通信インターフェース120、システムコントローラ122、プリント制御部124、処理液付与制御部126、第1中間搬送制御部128、ヘッドドライバ130、第2中間搬送制御部132、乾燥制御部134、第3中間搬送制御部136、定着制御部138、インラインセンサ90、エンコーダ91、モータドライバ142、メモリ144、ヒータドライバ146、画像バッファメモリ148、吸引制御部149等を備えている。
通信インターフェース120は、ホストコンピュータ150から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース120にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ150から送出された画像データは通信インターフェース120を介してインクジェット記録装置1に取り込まれ、一旦メモリ144に記憶される。
システムコントローラ122は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置1の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ122は、通信インターフェース120、処理液付与制御部126、第1中間搬送制御部128、ヘッドドライバ130、第2中間搬送制御部132、乾燥制御部134、第3中間搬送制御部136、定着制御部138、メモリ144、モータドライバ142、ヒータドライバ146、吸引制御部149等の各部を制御し、ホストコンピュータ150との間の通信制御、メモリ144の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ152やヒータ154を制御する制御信号を生成する。
メモリ144は、通信インターフェース120を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ122を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ144は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
ROM145には、システムコントローラ122のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、ROM145は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ144は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ142は、システムコントローラ122からの指示にしたがってモータ152を駆動するドライバである。図11には、装置内の各部に配置されるモータを代表して符号152で図示されている。例えば、図11に示すモータ152には、図1の渡し胴52、処理液ドラム54、描画ドラム70、乾燥ドラム76、定着ドラム84、渡し胴94などの回転を駆動するモータ、描画ドラム70の吸引孔74から負圧吸引するためのポンプ75の駆動モータ、インクヘッド72C,72M,72Y,72Kのヘッドユニットの退避機構のモータ、などが含まれている。
ヒータドライバ146は、システムコントローラ122からの指示にしたがって、ヒータ154を駆動するドライバである。図11には、インクジェット記録装置1に備えられる複数のヒータを代表して符号154で図示されている。例えば、図11に示すヒータ154には、給紙部10において記録媒体22を予め適温に加熱しておくための不図示のプレヒータ、などが含まれている。
プリント制御部124は、システムコントローラ122の制御にしたがい、メモリ144内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ130に供給する制御部である。プリント制御部124において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッドドライバ130を介してインクヘッド100のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部124には画像バッファメモリ148が備えられており、プリント制御部124における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ148に一時的に格納される。なお、図11において画像バッファメモリ148はプリント制御部124に付随する態様で示されているが、メモリ144と兼用することも可能である。また、プリント制御部124とシステムコントローラ122とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース120を介して外部から入力され、メモリ144に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データがメモリ144に記憶される。
インクジェット記録装置1では、インク(色材) による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、メモリ144に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ122を介してプリント制御部124に送られ、該プリント制御部124において閾値マトリクスや誤差拡散法などを用いたハーフトーニング処理によってインク色ごとのドットデータに変換される。
即ち、プリント制御部124は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部124で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ148に蓄えられる。
ヘッドドライバ130は、プリント制御部124から与えられる印字データ(即ち、画像バッファメモリ148に記憶されたドットデータ)に基づき、インクヘッド100の各ノズル102に対応するアクチュエータ116を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ130にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
ヘッドドライバ130から出力された駆動信号がインクヘッド100に加えられることによって、該当するノズル102からインクが吐出される。記録媒体22を所定の速度で搬送しながらインクヘッド100からのインク吐出を制御することにより、記録媒体22上に画像が形成される。
また、システムコントローラ122は、処理液付与制御部126、第1中間搬送制御部128、第2中間搬送制御部132、乾燥制御部134、第3中間搬送制御部136、定着制御部138、吸引制御部149を制御する。
処理液付与制御部126は、システムコントローラ122からの指示にしたがい、処理液付与部12の処理液塗布装置56の動作を制御する。具体的には、処理液塗布装置56において、ゴムローラ62の回転を駆動するゴムローラ回転駆動部156、アニロックスローラ64の回転を駆動するアニロックスローラ回転駆動部158、処理液容器68に処理液を供給する送液ポンプ160等が処理液付与制御部126により制御される。
第1中間搬送制御部128は、システムコントローラ122からの指示にしたがい、第1中間搬送部24の中間搬送体30や搬送ガイド32の動作を制御する。具体的には、中間搬送体30において、中間搬送体30自体の回転駆動、中間搬送体30に備わる保持手段34の回動やブロワ38の駆動などを制御する。また、搬送ガイド32においては、吸引孔42から吸引動作を行うためのポンプ43の動作などを制御する。
図12に、第1中間搬送制御部128のシステム構成を示す要部ブロック図を示す。図12に示すように、第1中間搬送制御部128は、中間搬送体回転駆動部141、送風制御部143、負圧制御部147を構成する。
中間搬送体回転駆動部141により中間搬送体30自体の回転駆動を制御する。
送風制御部143により、ブロワ38からの送風の温度や風量を調整して、効率的に処理液に含まれる水分乾燥及び 高沸点溶媒の低粘化や浸透を促進させるように制御させることができる。また、記録媒体22の種類に応じてブロワ38からの送風の風量を制御して、送風による正圧の大きさを制御してもよい。また、記録媒体22の厚みおよび記録媒体22の空隙率の少なくとも1つに応じて、ブロワ38からの送風の風量を制御して、送風による正圧の大きさを制御してもよい。また、記録媒体22の種類(例えば、上質紙、コート紙などの種類)に応じてブロワ38からの送風の温度を制御してもよい。
負圧制御部147により、ポンプ43を制御して、処理液に含まれる溶媒を浸透させるように、記録媒体22の記録面と反対側の面である非記録面から吸引する。また、ポンプ43により付与する負圧を、記録媒体22の厚みおよび記録媒体22の空隙率の少なくとも1つに基づき可変するように制御してもよい。また、記録媒体22の種類に応じてポンプ43により付与する負圧の大きさを制御してもよい。
第2中間搬送制御部132と第3中間搬送制御部136は、第1中間搬送制御部128と同様なシステム構成を有し、システムコントローラ122からの指示にしたがい、各々第2中間搬送部26と第3中間搬送部28の中間搬送体30や搬送ガイド32の動作を制御する。
乾燥制御部134は、システムコントローラ122からの指示にしたがい、乾燥部16における第1IRヒータ78、温風噴出しノズル80、第2IRヒータ82の動作を制御する。
定着制御部138は、システムコントローラ122からの指示にしたがい、定着部18における第1定着ローラ86、第2定着ローラ88の動作を制御する。
吸引制御部149は、描画部14の描画ドラム70の吸引孔74に接続されるポンプ75の動作を制御する。
また、システムコントローラ122には、インラインセンサ90から記録媒体22に付されたチェックパターンや記録媒体22の水分量、表面温度、光沢度などの計測結果のデータの検出信号も入力される。さらに、エンコーダ91から描画ドラム70の回転速度の検出信号も入力され、ヘッドドライバ130を介してインクヘッド100の打滴タイミングを制御する。
〔中間搬送部〕
次に、各中間搬送部の構造について説明する。
第1中間搬送部24は、記録媒体22を処理液付与部12の処理液ドラム54から描画部14の描画ドラム70へ搬送するための搬送手段である。第2中間搬送部26は、記録媒体22を描画部14の描画ドラム70から乾燥部16の乾燥ドラム76へ搬送するための搬送手段である。第3中間搬送部28は、記録媒体22を乾燥部16の乾燥ドラム76から定着部18の定着ドラム84へ搬送するための搬送手段である。
第1中間搬送部24、第2中間搬送部26、第3中間搬送部28の構造は共通しているので、これらを代表して第1中間搬送部24について説明する。
第1中間搬送部24は、前記の図1に示すように、記録媒体22を処理液付与部12の処理液ドラム54から描画部14の描画ドラム70へ搬送するための搬送手段である。第1中間搬送部24は、大きく分けて中間搬送体30と搬送ガイド32から構成される。
中間搬送体30は、処理液付与部12の圧胴ドラムである処理液ドラム54から受け取った記録媒体22の先端を保持して回転移動させて、描画ドラム70に記録媒体22を受け渡す手段である。そして、前記の図4に示すように、記録媒体22の先端を保持するための爪形状の保持手段34を有している。この保持手段34は、円軌跡を描きながら回転する。本実施形態では、2つの保持手段34が中間搬送体30の両端部に備えられているが、保持手段34の数はこれに限らない。
図13は、第1中間搬送部の断面図であり、図13(b)は図13(a)のA−A断面図である。
中間搬送体30は、図13(b)に示すように、搬送される記録媒体22の幅方向(搬送方向に垂直な方向)に間隔を空けて固設されたフレーム31,33にベアリング35,37を介して回転可能に設けられている。
図13(a)と図13(b)に示すように、中間搬送体30の表面には、記録媒体22の記録面に対して送風を送り出すための複数の送風口36が形成されている。そして、送風口36は、送風を送り出す送風手段としてのブロワ38に接続されている。なお、一例として、ブロワ38から送り出される送風を、温度が70℃の温風とし、風量を1m/分に設定することも考えられる。また、複数の送風口36から記録媒体22の記録面に対して、送風をほぼ垂直に送出させることが望ましい。
送風口36から送り出される送風により、記録媒体22を搬送ガイド32に沿わせて回転移動させるので、中間搬送体30と記録媒体22の記録面の接触が回避され中間搬送体30への処理液の付着を回避できる。
また、図13(a)と図13(b)に示すように、中間搬送体30は、送風口36から送り出される送風を一部規制する送風規制ガイド40を内部に備える。送風規制ガイド40は、図13(b)に示すようにフレーム31に固設されている。例えば、図13(a)に示すように、図面左側の保持手段34により記録媒体22が保持され、記録媒体22が中間搬送体30に対し搬送ガイド32側に位置した状態を想定する。このとき、送風規制ガイド40は、記録媒体22の記録面と対峙する方向の送風口36から送風を送り出すように送風の向きを規制している。
送風規制ガイド40により送風の向きを規制することにより、より確実に送風口36から送り出される送風により、記録媒体22を搬送ガイド32に沿わせて回転移動させるので、より確実に中間搬送体30と記録媒体22の記録面の接触が回避され中間搬送体30への処理液の付着を回避できる。
また、送風口36やブロワ38などは、記録媒体22の記録面に送風を送出して正圧を付与する正圧付与手段であるが、記録媒体22の回転方向と逆方向の力を作用させるバックテンション付与手段としての機能も発揮し、記録媒体22の記録面にバックテンションを作用させながら記録媒体22を回転移動させる。
これにより、記録媒体22は、描画ドラム70の保持手段73に記録媒体22の先端が保持されて密着搬送される際に、送風口36からの送風により記録媒体22の後端の記録面にバックテンションが作用し、記録媒体22が描画ドラム70へ搬送された時にシワ、浮きが生じない。
また、搬送ガイド32は、図4に示すように、中間搬送体30に近接配置されている。そして、搬送ガイド32は、円弧形状に形成され、記録媒体22の記録面の反対面(以下、非記録面という)にバックテンションを作用させながら記録媒体22の回転移動を案内する。具体的には、搬送ガイド32は、中間搬送体30の保持手段34が円軌跡を描く位置に対峙し、記録媒体22の搬送を案内するガイド面30aを備え、記録媒体22の回転方向と逆方向の力を作用させるバックテンション付与手段を備える。
バックテンション付与手段としては、記録媒体22の非記録面に負圧を付与する負圧付与手段が考えられる。具体的に負圧付与手段としては、ガイド面30aに複数設けられた吸引孔42、当該吸引孔42に連通するチャンバー41、当該チャンバー41に接続されるポンプ43などが設けられている。
また、ガイド面30aは、記録媒体22を支持し案内する複数の支持部44を備える。
これにより、記録媒体22は、描画ドラム70の保持手段73に記録媒体22の先端が保持されて密着搬送される際に、吸引孔42からの吸引により記録媒体22の後端の非記録面にバックテンションが作用し、記録媒体22が描画ドラム70へ搬送された時にシワ、浮きが生じない。
このような構成を有する中間搬送体30と搬送ガイド32のもと、記録媒体22は、先端を中間搬送体30の保持手段34により保持されて回転移動する一方、非記録面を搬送ガイド32のガイド面30aの吸引孔42を通してポンプ43により負圧吸引される。そのため、記録媒体22は、支持部44に支持されながら案内されて回転移動する。その後、中間搬送体30の保持手段34から描画ドラム70の保持手段73へ受け渡される。
ここで、記録媒体22は、非記録面が支持部44に支持されながら搬送され、記録媒体22の記録面は、中間搬送体30や搬送ガイド32などの構成部材に接触することなく搬送される。そのため、処理液付与部12にて記録媒体22の記録面に付与された処理液により形成された処理液層は、処理液ムラや処理液欠陥などを生じず、そのまま維持される。
また、描画ドラム70の保持手段73に記録媒体22の先端が保持されて密着搬送される際に、記録媒体22の後端の記録面および非記録面にバックテンションが作用し、記録媒体22が描画ドラム70へ搬送された時にシワ、浮きが発生せず高品位な画像が形成できる。
なお、バックテンション付与手段としては、その他、表面の摩擦係数が大きい支持部44も考えられる。具体的には、表面粗さを大きくした支持部44や、ゴムなどの材質からなる表面を備える支持部44が考えられる。これにより、吸引する場合と同等の効果を得ることができる。
なお、前記のように処理液付与部12においては、渡し胴52の代わりに中間搬送部を設け、当該中間搬送部の中間搬送体30が記録媒体22の先端を保持して記録媒体22を回転移動させ、処理液ドラム54に記録媒体22を受け渡す場合も考えられ、この場合の中間搬送部も、第1中間搬送部24、第2中間搬送部26、第3中間搬送部28の構造と共通する。
これにより、処理液ドラム54の保持手段に記録媒体22の先端が保持されて密着搬送される際に、記録媒体22の先端と密着搬送部間にバックテンションが作用し、記録媒体22が処理液ドラム54へ搬送された時にシワ、浮きが発生が無く均一な処理液塗布膜厚が得られる効果を有する。
図14は、記録媒体22の幅方向(記録媒体22の搬送方向と垂直な方向)から見たときの描画ドラム70近傍の断面図である。図14に示すように、描画ドラム70の外周面には、ポンプ75に接続し負圧吸引する吸引孔74が設けられている。そのため、描画ドラム70に記録媒体22が密着搬送される際に、描画ドラム70にて記録媒体22の先端を吸引して密着させる一方で、第1中間搬送部24にて記録媒体22の後端にバックテンションを作用させることになるので、より確実に描画ドラム70上の記録媒体22のシワ、浮きの発生を防止することができる。なお、描画ドラム70にて記録媒体22の先端を静電吸着により密着させてもよい。
第1中間搬送部24においては、中間搬送体30が記録媒体22の先端を保持して記録媒体22を回転移動させる際に、搬送ガイド32の吸引孔42からの吸引により、記録媒体22の非記録面を吸引するので、記録媒体22の記録面に付与された処理液に含まれる高沸点溶媒が記録媒体22に浸透する。そのため、後工程の描画部14において、インク液滴が吐出される際に、記録媒体22の表面に高沸点溶媒が存在しないので、インク液滴中の色材が流動せず、画像の品質が向上する。
なお、記録媒体22の非記録面を吸引する際に、ポンプ43により吸引孔42から付与する負圧を、制御系の負圧制御部147(図12参照)により、記録媒体22の厚みおよび記録媒体22の空隙率、記録媒体22の種類などの記録媒体22の仕様のうち、少なくとも1つに応じて可変するように制御してもよい。
また、中間搬送体30の送風口36から記録媒体22の処理液が付与された記録面に送風を送り出すことにより、記録媒体22の記録面に付与された処理液中の高沸点溶媒の記録媒体22への浸透が促進される。
表1に、高沸点溶媒を含有する液体について、当該液体の温度に対する高沸点溶媒の粘度特性の評価結果を示す。表1では、高沸点溶媒の溶媒含有量を5種類設定したときに、液体の温度を3種類設定したときの評価結果を示す。粘度の単位は、mPa・s(cp)である。
Figure 0004963683
表1に示すように、液体の温度が高いほど高沸点溶媒の粘度は減少する傾向にあるので、温風を送り出すことにより処理液の温度を高くして、処理液の高沸点溶媒を低粘化すれば、記録媒体22への浸透を促進させることができる。
そこで、中間搬送体30の送風口36から記録媒体22の処理液が付与された記録面に温風を送り出すことにより、処理液の高沸点溶媒を低粘化し記録媒体22への浸透を促進させる。
また、表1に示すように、高沸点溶媒の含有量が多いほど粘度は高い。そこで、処理液の高沸点溶媒の量に基づいて、中間搬送体30の送風口36から送り出す送風の温度を制御することにより、記録媒体22への浸透を制御することができる。具体的には、制御系の送風制御部143(図12参照)により、処理液の高沸点溶媒の含有量に応じて、ブロワ38から送り出す送風の温度を制御して、効率的に高沸点溶媒の低粘化を促進させるように制御させる。
〔第1実施形態の効果〕
第1IRヒータ78、温風噴出しノズル80、第2IRヒータ82により記録媒体22上のインク溶媒の乾燥を行うので、記録媒体22上における色材の流動による画像ムラや、複数のインクを付与することによるインク滲みや混色を生じることがなく、記録媒体22上に高速高品質の画像を形成することができる。
インクジェットヘッド72C,72M,72Y,72Kと第1IRヒータ78、温風噴出しノズル80、第2IRヒータ82が、描画ドラム70と乾燥ドラム76に構造上分離して配置されているので、描画ドラム70自体が加熱されることがなく、インクジェットヘッド72C,72M,72Y,72Kのメニスカスが乾燥せず、インクジェットヘッド72C,72M,72Y,72Kの不吐出現象を防止でき、記録媒体22上に高速高品質の画像を形成することができる。
また、処理液塗布装置56とインクヘッド72C,72M,72Y,72Kが、処理液ドラム54と描画ドラム70に分離して配置されているため、インクヘッド72C,72M,72Y,72Kのノズル面に処理液が付着するなどの不吐出要因を低減させることができる。
予め処理液層が形成されていない汎用紙のような記録媒体22であっても、処理液塗布装置56により処理液層を形成するので、インクの色材が凝集され、色材の流動による画像ムラや、複数のインクを付与することによるインク滲みや混色を生じることがない。
また、第1定着ローラ86,第2定着ローラ88と、処理液塗布装置56やインクヘッド72C,72M,72Y,72Kやなどが、ドラムごとに構造上分離して配置されているため、第1定着ローラ86,第2定着ローラ88による温度設定を自由に設定できる。
また、記録媒体22の記録面に中間搬送体30などの他の構造部材が接触しないので、画像故障や処理液塗布面故障を回避することができる。
また、記録媒体22の記録面が半ウェット状態の大サイズの記録媒体であっても高精度に搬送することができ、高精度に記録媒体位置を確保することができる。
また、搬送ガイド32は中間搬送体30により回転移動する記録媒体22の非記録面に負圧を付与するので、溶媒吸収速度が遅く溶媒吸収量の小さい塗工紙のような記録媒体22であっても、記録媒体22の記録面の処理液の高沸点溶媒の浸透を促進させることができる。なお、高沸点溶媒とは、水分以外の溶媒のうち、100℃以上の沸点をもつ溶媒である。
また、送風制御部143や負圧制御部147により、記録媒体22の種類に応じてポンプ43やブロワ38を制御して記録媒体22に付与する圧力を制御すれば、記録媒体22の汎用性に対処することができる。
また、送風制御部143や負圧制御部147により、記録媒体22の厚みおよび記録媒体22の空隙率の少なくとも1つに応じて記録媒体22に付与する圧力を制御すれば、記録媒体22の汎用性に対処することができる。
また、中間搬送体30の送風口36から記録媒体22の記録面に対して送風を送出すれば、記録媒体22の記録面の処理液やインクの高沸点溶媒の記録媒体22への浸透をさらに促進させることができる。
また、送風規制ガイド40を用いて記録媒体22の記録面と対峙する送風口36から送風を送り出すように送風の向きを規制することにより、より確実に記録媒体22の記録面の処理液またはインクの高沸点溶媒の記録媒体22への浸透が促進される。
また、送風制御部143により、記録媒体22の記録面に付与された高沸点溶媒の量に応じて送風口36から送出する送風の温度を制御すれば、高沸点溶媒を低粘化して記録媒体22への浸透が促進し記録媒体22上の高沸点溶媒を記録媒体22上に浸透した後、記録媒体22上の凝集色材を定着すると定着強度、第1定着ローラ86,第2定着ローラ88へのオフセットを向上する効果が得られる。
また、送風制御部143により、記録媒体22の記録面に付与された高沸点溶媒の量に応じて送風口36から送出する送風の温度を制御すれば、高沸点溶媒を低粘化して記録媒体22への浸透が促進される。
また、搬送ガイド32は、描画ドラム70や乾燥ドラム76や定着ドラム84に記録媒体22を受け渡す際に記録媒体22の回転方向と逆方向の力(バックテンション)を作用させるので、記録媒体22が描画ドラム70や乾燥ドラム76や定着ドラム84へ搬送された時にシワ、浮きの発生が低減でき、乾燥ドラム76上ではテンション付与して乾燥を促進するためカールカックルの低減効果、定着ドラム84上ではテンションを付与して用紙浮きを低減しつつ定着部18へ搬送するため、定着部18のシワ発生防止効果が得られる。
そして、記録媒体22にバックテンションを付与する手段としては、記録媒体22の非記録面を吸引する手段が考えられる。また、記録媒体22にバックテンションを付与する手段としては、記録媒体22の記録面に送風を送出する手段が考えられる。なお、記録媒体22の記録面に送出する送風を一部規制することにより、例えば、送風規制ガイド40によって記録媒体22の記録面と対峙する方向の送風口36から送風を送り出すように送風の向きを規制すれば、効率的に記録媒体22にバックテンションを作用させることができる。
また、描画ドラム70や乾燥ドラム76や定着ドラム84に、ドラム周面に記録媒体22を密着させる手段を備えれば、記録媒体22が描画ドラム70へ搬送された時に確実にシワ、浮きが生じない。ドラム周面に記録媒体22を密着させる手段としては、吸引手段や静電吸着手段などが考えられる。
〔変形例〕
第1実施形態の変形例として、第1実施形態のインクジェット記録装置1において、中間搬送体30へ受け渡す側の搬送手段として、ベルトに変更した例も考えられる。図15は、インクジェット記録装置1の描画部14において、描画ドラム70の代わりに搬送ベルト170を使用した例を示す図である。なお、図15の搬送ベルト170では、記録媒体22を吸引搬送している。このような変形例においても、前記のインクジェット記録装置1と同様な効果を得ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態として、記録媒体22として特に専用紙を用いる場合のインクジェット記録装置2を説明する。専用紙は、付与されたインク中に含まれる色材(顔料)、ラテックス粒子の凝集を促進し色材と溶媒を分離するように、その記録面に予め処理がなされた用紙である。
第2実施形態のインクジェット記録装置2は、第1実施形態のインクジェット記録装置1に対し、処理液付与部12と第1中間搬送部24を有さない点で異なる。図16に、第2実施形態のインクジェット記録装置2の概略構成図を示す。その他の構成は、第1実施形態のインクジェット記録装置1に共通する。
第2実施形態のインクジェット記録装置2では、第2中間搬送部26において、専用紙の先端を中間搬送体30の保持手段34により保持して専用紙を回転移動させる。このとき、中間搬送体30の送風口36からの送風の送出および搬送ガイド32の吸引孔42からの吸引の少なくともいずれか一方を行うことにより、専用紙の非記録面は支持部44に支持されながら搬送される。そのため、専用紙は記録面が中間搬送体30に接触することなく搬送される。したがって、描画部14にて専用紙の記録面に付与されたインクにより形成された画像は、そのまま維持される。
また、専用紙の先端が定着ドラム84の保持手段に保持されて専用紙が定着ドラム84に密着搬送される際に、専用紙の後端における記録面および非記録面のすくなくともいずれか一方には、バックテンションが作用する。そのため、専用紙が定着ドラム84に密着搬送される際に、専用紙にシワ、浮きが生じず、専用紙の変形が抑制される。
なお、専用紙の後端における記録面にバックテンションを作用させる方法としては、中間搬送体30の送風口36から送風を送出する方法が考えられる。また、専用紙の後端における非記録面にバックテンションを作用させる方法としては、搬送ガイド32の吸引孔42から吸引を行う方法が考えられ、その他、搬送ガイド32の支持部44の表面粗さを大きくしたり、ゴムなどを貼り付けて摩擦力を大きくさせる方法も考えられる。
なお、記録媒体22の記録面に送出する送風を一部規制することにより、例えば、送風規制ガイド40によって記録媒体22の記録面と対峙する方向の送風口36から送風を送り出すように送風の向きを規制すれば、効率的に記録媒体22にバックテンションを作用させることができる。
また、描画ドラム70や乾燥ドラム76や定着ドラム84に、ドラム周面に記録媒体22を密着させる手段を備えれば、記録媒体22が描画ドラム70へ搬送された時に確実にシワ、浮きが生じない。ドラム周面に記録媒体22を密着させる手段としては、吸引手段や静電吸着手段などが考えられる。
また、第2中間搬送部26と第3中間搬送部28において、搬送ガイド32の吸引孔42からの吸引および中間搬送体30の送風口36からの送風の送出の少なくともいずれか一方を行なうことにより、描画部14にて付与されたインクに含まれる高沸点溶媒が専用紙に浸透する。そのため、後工程の定着部18において、第1定着ローラ86,第2定着ローラ88を用いて画像を定着させる際に、記録媒体22の表面に高沸点溶媒が存在しないので、凝集色材と記録面との密着性が確保でき、画像の定着性が向上し、画像の品質が向上するとともに第1定着ローラ86,第2定着ローラ88への色材オフセットを改善する効果がある。
なお、専用紙の非記録面を吸引する際にポンプ43により吸引孔42から付与する負圧を、制御系の負圧制御部147(図12参照)により、専用紙の厚みおよび専用紙の空隙率の少なくとも1つに基づき可変するように制御してもよい。具体的には、専用紙の厚みが大きいほど、専用紙への溶媒の浸透を促進させるために、ポンプ43により吸引孔42から付与する負圧を大きくする。また、専用紙の空隙率が小さいほど、専用紙への溶媒の浸透を促進させるために、ポンプ43により吸引孔42から付与する負圧を大きくする。
また、第2中間搬送部26と第3中間搬送部28において、中間搬送体30の送風口36から専用紙の記録面に温風を送り出すことにより、インク中の高沸点溶媒を低粘化し記録媒体22への浸透を促進させるとともに、インク中の残留水分の乾燥を促進させる。
なお、制御系の送風制御部143(図12参照)により、ブロワ38からの送風の温度や風量を調整して、効率的にインク中の高沸点溶媒の低粘化や残留水分の乾燥が促進するように制御させてもよい。
以上、本発明のインクジェット記録装置、インクジェット記録方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
第1実施形態のインクジェット記録装置の全体構成図 処理液塗布装置の構成図 処理液付与部の処理液ドラム、温風噴出しノズル、IRヒータの配置図 第1中間搬送部、描画ドラムおよびインクヘッドの構成図 乾燥部の乾燥ドラム、第1IRヒータ、温風噴出しノズル、第2IRヒータの配置図 定着部の定着ドラム、第1定着ローラ、第2定着ローラ、インラインセンサの配置図 ヘッドの内部構造を示す要部平面透視図 ヘッドの他の構成例を示す平面図 図7中の9−9線に沿う断面図 ヘッドのノズル配置例を示す平面図 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 第1中間搬送制御部のシステム構成を示す要部ブロック図 第1中間搬送部の断面図 描画ドラムの断面図 描画ドラムの代わりに搬送ベルトを使用した例を示す図 第2実施形態のインクジェット記録装置の全体構成図
符号の説明
1,2…インクジェット記録装置、12…処理液付与部、22…記録媒体、24…第1中間搬送部、26…第2中間搬送部、28…第3中間搬送部、30…中間搬送体、30a…ガイド面、32…搬送ガイド、36…送風口、38…ポンプ、40…送風規制ガイド、42…吸引孔、43…ポンプ、54…処理液ドラム、70…描画ドラム、72C,72M,72Y,72K…インクヘッド、73…保持手段、74…吸引孔、84…定着ドラム、86…第1定着ローラ、88…第2定着ローラ、143…送風制御部、147…負圧制御部

Claims (13)

  1. インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置において、
    ドラム周面に対向して前記インクジェットヘッドが配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させ当該記録媒体に前記インクジェットヘッドを用いてインクが付与される描画用の第1のドラム状部材と、
    前記第1のドラム状部材の下流に配置され、インクの溶媒の乾燥を行う乾燥手段がドラム周面に対向して配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させる乾燥用の第2のドラム状部材と、
    前記第1のドラム状部材の上流に配置され、インクの色材を凝集させる処理液を前記記録媒体に付与する処理液付与手段がドラム周面に対向して配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させる処理液用の第3のドラム状部材と、
    前記第2のドラム状部材の下流に配置され、前記記録媒体に付与されたインクを加熱加圧して定着させる定着手段がドラム周面に対向して配置され、前記記録媒体を保持して回転搬送させる定着用の第4のドラム状部材と、
    各々の前記ドラム状部材の間に配置され、前記記録媒体を回転移動させる中間搬送体と、
    前記中間搬送体により回転移動する前記記録媒体の非記録面を案内する搬送ガイドと、を有し、
    各々の前記ドラム状部材は前記記録媒体の先端を保持する保持手段を備える一方、各々の前記中間搬送体は前記記録媒体の先端を保持する保持手段を備え、
    前記記録媒体は、前記ドラム状部材に備わる前記保持手段と前記中間搬送体に備わる前記保持手段により受け渡しを行うことにより搬送され、
    前記ドラム状部材は、ドラム周面に前記記録媒体を密着させる密着手段を備え
    前記第1のドラム状部材に対して前記記録媒体を受け渡す中間搬送部には、前記第1のドラム状部材に備わる前記保持手段によって先端が保持された前記記録媒体の後端に当該記録媒体の回転移動の方向と逆方向の力を作用させるバックテンション付与手段が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記搬送ガイドは、前記記録媒体の非記録面に負圧を付与する負圧付与手段を備えること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  3. 前記負圧付与手段が付与する前記負圧を制御する負圧制御手段を有すること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  4. 前記負圧制御手段は、前記記録媒体の種類に応じて前記負圧を制御すること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  5. 前記負圧制御手段は、前記記録媒体の厚みおよび前記記録媒体の空隙率の少なくとも1つに応じて前記負圧を制御すること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  6. 前記中間搬送体は、前記記録媒体の記録面に正圧を付与する正圧付与手段を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つのインクジェット記録装置。
  7. 前記正圧付与手段が付与する前記正圧を制御する正圧制御手段を有すること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  8. 前記正圧制御手段は、前記記録媒体の種類に応じて前記正圧を制御すること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  9. 前記正圧制御手段は、前記記録媒体の厚みおよび前記記録媒体の空隙率の少なくとも1つに応じて前記正圧を制御すること、
    を特徴とする請求項のインクジェット記録装置。
  10. 前記正圧付与手段は、前記記録媒体の記録面に付与する正圧を規制する正圧規制手段を備えること、
    を特徴とする請求項6乃至9のいずれか1つのインクジェット記録装置。
  11. 前記正圧付与手段は、前記記録媒体の記録面に対して送風を送出する送風口を備えること、
    を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1つのインクジェット記録装置。
  12. 前記正圧制御手段は、前記記録媒体の記録面に付与された溶媒の量に応じて前記送風口から送出する送風の温度および風量の少なくともいずれか1つを制御すること、
    を特徴とする請求項11のインクジェット記録装置。
  13. 前記密着手段は、ドラム周面に前記記録媒体を吸着させる吸引手段を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至12のいずれか1つのインクジェット記録装置。
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