JP2002370416A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002370416A
JP2002370416A JP2002077620A JP2002077620A JP2002370416A JP 2002370416 A JP2002370416 A JP 2002370416A JP 2002077620 A JP2002077620 A JP 2002077620A JP 2002077620 A JP2002077620 A JP 2002077620A JP 2002370416 A JP2002370416 A JP 2002370416A
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孝行 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の伸縮を抑制することにより、高品
質な画像を形成することの可能なインクジェットプリン
タを提供する。 【解決手段】 本発明に係るインクジェットプリンタ
は、搬送ローラ9及び送りローラ14に懸架された無端
ベルト18と、この無端ベルト18と布帛3との当接部
位に形成された記録媒体伸縮防止手段とを備える。ここ
で、記録媒体伸縮防止手段として具体的には、突起物1
9が該当し、更に具体的には、この突起物19として、
針、金属性の粉、セラミックス性の粉、そして繊維で構
成され起毛又は植毛した当該毛、等を利用することがで
きる。本発明は、この突起物19を典型例とする記録媒
体伸縮防止手段により、記録媒体が特に伸縮性に富む布
帛3であるような場合、その伸縮を防止することがで
き、もって高品質な画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに関し、特に、布帛へのインクジェット捺染に適用
すると好適なインクジェットプリンタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタは、記録方式により、
サーマル式、ワイヤドット式、インクジェット方式等に
分けることができる。このうち、インクジェット方式
(インクジェットプリンタ)は、搬送ローラ及び押さえ
ローラ等によって記録媒体(例えば、代表的には、紙)
を搬送しつつ記録ヘッドからインク滴を噴射して、該記
録媒体上に画像を形成するものである。これまで、イン
クジェットプリンタは、紙などのプリンタ装置として用
いられてきたが、その他に布帛への捺染にも用いられる
ようになってきた。
【0003】捺染が行われる布帛には、絹、ウール、木
綿等の天然繊維や、ポリエステル、アクリル、ナイロン
等の合成繊維等の様々な素材が用いられる。これらは、
繊維の太さや織り方の差異、また、パイル状に起毛させ
たものや、ニットのように繊維を編むことなどによっ
て、その特徴が異なるため、紙などにプリントする場合
とは異なる取扱いが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、布帛は、紙や
フィルムシートなどに比べて、安定した搬送を実現する
のに必要な、いわゆる腰(剛性)がなく、記録ヘッドに
対向する位置へ送り出すために前記搬送ローラ及び押さ
えローラのみ等による搬送を行うと、「しわ」が生じや
すいという問題点がある。また、布帛は、紙やフィルム
シートなどに比べて伸縮性が大きい(特に、ニットのよ
うな織布に当てはまる。)ため、その形状に歪みを生じ
やすい。なお、これらのしわや歪みは、布帛の広幅化に
伴い発生しやすくなる。
【0005】このようなしわや歪みが発生すると、布帛
上に形成される画像に不要な変形が生じることになる。
例えば、布帛の各部分で均等であるべきインク量が当該
各部位で異なることとなったり、本来噴射されるべき位
置にインクが噴射されない、等の不具合が発生すること
によって、画像に不要な変形が生じることになる。結
局、これらのようなことから、布帛に対する画像品質を
高レベルに維持することには、一般に、困難がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、画像を形成する際に
少なくとも記録ヘッドに対向する位置での記録媒体の伸
縮や記録媒体の更なる変形の発生を抑制することによ
り、高品質な画像を形成することの可能なインクジェッ
トプリンタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ノズルを通じてインクを噴
射する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に
配置され記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記
録媒体を、前記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッ
ドから噴射されたインクを付着させて、前記記録媒体上
に画像を形成することが可能なインクジェットプリンタ
において、前記搬送手段と前記記録媒体との当接部位に
形成された記録媒体伸縮防止手段を備えることを特徴と
している。
【0008】また、請求項2記載の発明は、ノズルを通
じてインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに
対向する位置に配置され記録媒体を搬送する搬送手段と
を備え、前記記録媒体を、前記搬送手段で搬送させつ
つ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させ
て、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なイン
クジェットプリンタにおいて、前記搬送手段は、無端ベ
ルトであって、前記無端ベルトの表面に突起を備えるこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、前記突起
は、前記無端ベルトの表面に形成された突起物であるこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、前記突起物
は、前記無端ベルトの表面の全面に形成されることを特
徴としている。
【0011】また、請求項5記載の発明は、前記突起物
は、前記無端ベルトの表面の両側端部に沿ってのみ形成
されることを特徴としている。
【0012】また、請求項6記載の発明は、前記ノズル
は、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前
記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動が可能であ
って、前記突起物は、前記記録ヘッドが前記交差方向に
移動し前記突起物上方を通過する際に前記記録ヘッドの
少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプレート
のノズル面とは非接触に形成されることを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項7記載の発明は、前記ノズル
は、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前
記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対し
て前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成さ
れた前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガー
ド部材を備え、前記突起物は、起倒自在に前記無端ベル
トに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方
を通過する際に前記ガード部材によって倒されて少なく
とも前記ノズル面とは非接触になることを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項8記載の発明は、前記無端ベ
ルトの表面の両側端部は、少なくとも前記記録ヘッドに
よる画像形成領域外であり、前記ノズルは、ノズルプレ
ートに形成され、前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬
送方向と交差する方向に移動が可能であって、前記突起
物上方を通過する際には少なくとも前記ノズルが形成さ
れた前記ノズルプレートのノズル面が前記突起物とは非
接触となるように変位可能に設置されることを特徴とし
ている。
【0015】また、請求項9記載の発明は、前記突起物
は、針状の部材であることを特徴としている。
【0016】また、請求項10記載の発明は、前記針状
の部材は、記録媒体の搬送方向下流側に曲がった形状の
もの、または、記録媒体の搬送方向下流側に傾斜して形
成されたものであることを特徴としている。
【0017】また、請求項11記載の発明は、前記突起
物は、固形物を含んで形成されることを特徴としてい
る。
【0018】また、請求項12記載の発明は、前記固形
物は、金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラス
チック性の粉であることを特徴としている。
【0019】また、請求項13記載の発明は、前記金属
性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の
粉は媒体に練りこまれ、前記無端ベルトには、これがコ
ーティングされることを特徴としている。
【0020】また、請求項14記載の発明は、前記金属
性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の
粉は媒体となる部材に練りこまれて形成され、前記無端
ベルトには、これが貼付されることを特徴としている。
【0021】また、請求項15記載の発明は、前記金属
性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の
粉は、角を有する形状であることを特徴としている。
【0022】また、請求項16記載の発明は、前記突起
物は、繊維から構成された毛であることを特徴としてい
る。
【0023】また、請求項17記載の発明は、前記毛
は、前記無端ベルトの表面に植え込まれたものであるこ
とを特徴としている。
【0024】また、請求項18記載の発明は、前記記録
媒体は、布帛であり、前記毛は、単位面積あたり、前記
布帛の糸目の数よりも多い数だけ植え込まれていること
を特徴としている。
【0025】また、請求項19記載の発明は、前記毛
は、起立させられて植え込まれたものであることを特徴
としている。
【0026】また、請求項20記載の発明は、前記無端
ベルトは、曲率半径を20mm以上となるように備えら
れていることを特徴としている。
【0027】また、請求項21記載の発明は、前記無端
ベルトまたは前記突起に付着したインクが前記記録媒体
に再付着することを防止する再付着防止手段が備えられ
ていることを特徴としている。
【0028】また、請求項22記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記無端ベルトに洗浄液を吹き付けて前
記無端ベルトまたは前記突起に付着したインクを洗浄す
る洗浄手段を備えたことを特徴としている。
【0029】また、請求項23記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記無端ベ
ルトを乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0030】また、請求項24記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記無端ベルトまたは前記突起に付着し
たインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0031】また、請求項25記載の発明は、前記乾燥
手段には、遠赤外光が用いられることを特徴としてい
る。
【0032】また、請求項26記載の発明は、前記遠赤
外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生
することを特徴としている。
【0033】また、請求項27記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記無端ベルトに当接して前記無端ベル
トまたは前記突起に付着したインクを吸収する吸収部材
を備えたことを特徴としている。
【0034】また、請求項28記載の発明は、前記無端
ベルトから脱落し前記記録媒体に付着した前記突起の一
部を除去する除去手段が備えられていることを特徴とし
ている。
【0035】また、請求項29記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記
突起の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴
としている。
【0036】また、請求項30記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表
面に付された糊または粘着材で前記突起の一部を除去す
るクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0037】また、請求項31記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表
面に貼付された両面テープで前記突起の一部を除去する
クリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0038】また、請求項32記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表
面に形成された吸着ゴムで前記突起の一部を除去するク
リーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0039】また、請求項33記載の発明は、前記除去
手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記突起の
一部を回収する回収手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0040】また、請求項34記載の発明は、前記無端
ベルトは、前記記録ヘッドと対向して、さらに前記記録
媒体搬送方向で前記記録ヘッドによる画像形成領域より
下流まで配置されることを特徴としている。
【0041】また、請求項35記載の発明は、ノズルを
通じてインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッド
に対向する位置に配置され記録媒体を搬送する搬送手段
とを備え、前記記録媒体を、前記搬送手段で搬送させつ
つ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させ
て、前記記録媒体上に画像を形成することが可能なイン
クジェットプリンタにおいて、前記搬送手段は、プラテ
ンローラであって、前記プラテンローラの表面に突起を
備えることを特徴としている。
【0042】また、請求項36記載の発明は、前記突起
は、前記プラテンローラの表面に形成された突起物であ
ることを特徴としている。
【0043】また、請求項37記載の発明は、前記突起
物は、前記プラテンローラの表面の全面に形成されるこ
とを特徴としている。
【0044】また、請求項38記載の発明は、前記突起
物は、前記プラテンローラの表面の両側端部に沿っての
み形成されることを特徴としている。
【0045】また、請求項39記載の発明は、前記ノズ
ルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、
前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動が可能で
あって、前記突起物は、前記記録ヘッドが前記交差方向
に移動し前記突起物上方を通過する際に前記記録ヘッド
の少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプレー
トのノズル面とは非接触に形成されることを特徴として
いる。
【0046】また、請求項40記載の発明は、前記ノズ
ルは、ノズルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、
前記ノズル近傍であって前記記録ヘッドの移動方向に対
して前記ノズルプレートを挟むように前記ノズルが形成
された前記ノズルプレートのノズル面よりも突出するガ
ード部材を備え、前記突起物は、起倒自在に前記プラテ
ンローラに固定され、前記記録ヘッドが移動し前記突起
物上方を通過する際に前記ガード部材によって倒されて
少なくとも前記ノズル面とは非接触になることを特徴と
している。
【0047】また、請求項41記載の発明は、前記プラ
テンローラの表面の両側端部は、少なくとも前記記録ヘ
ッドによる画像形成領域外であり、前記ノズルは、ノズ
ルプレートに形成され、前記記録ヘッドは、前記記録媒
体の搬送方向と交差する方向に移動が可能であって、前
記突起物上方を通過する際には少なくとも前記ノズルが
形成された前記ノズルプレートのノズル面が前記突起物
とは非接触となるように変位可能に設置されることを特
徴としている。
【0048】また、請求項42記載の発明は、前記突起
物は、針状の部材であることを特徴としている。
【0049】また、請求項43記載の発明は、前記針状
の部材は、記録媒体の搬送方向下流側に曲がった形状の
もの、または、記録媒体の搬送方向下流側に傾斜して形
成されたものであることを特徴としている。
【0050】また、請求項44記載の発明は、前記突起
物は、固形物を含んで形成されることを特徴としてい
る。
【0051】また、請求項45記載の発明は、前記固形
物は、金属性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラス
チック性の粉であることを特徴としている。
【0052】また、請求項46記載の発明は、前記金属
性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の
粉は媒体に練りこまれ、前記プラテンローラには、これ
がコーティングされることを特徴としている。
【0053】また、請求項47記載の発明は、前記金属
性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の
粉は媒体となる部材に練りこまれて形成され、前記プラ
テンローラには、これが貼付されることを特徴としてい
る。
【0054】また、請求項48記載の発明は、前記金属
性の粉、セラミックス性の粉又は硬質プラスチック性の
粉は、角を有する形状であることを特徴としている。
【0055】また、請求項49記載の発明は、前記突起
物は、繊維から構成された毛であることを特徴としてい
る。
【0056】また、請求項50記載の発明は、前記毛
は、前記プラテンローラの表面に植え込まれたものであ
ることを特徴としている。
【0057】また、請求項51記載の発明は、前記記録
媒体は、布帛であり、前記毛は、単位面積あたり、前記
布帛の糸目の数よりも多い数だけ植え込まれていること
を特徴としている。
【0058】また、請求項52記載の発明は、前記毛
は、起立させられて植え込まれたものであることを特徴
としている。
【0059】また、請求項53記載の発明は、前記プラ
テンローラまたは前記突起に付着したインクが前記記録
媒体に再付着することを防止する再付着防止手段が備え
られていることを特徴としている。
【0060】また、請求項54記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記プラテンローラに洗浄液を吹き付け
て前記プラテンローラまたは前記突起に付着したインク
を洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴としている。
【0061】また、請求項55記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記洗浄手段による洗浄後、前記プラテ
ンローラを乾燥するための乾燥手段を備えたことを特徴
としている。
【0062】また、請求項56記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記プラテンローラまたは前記突起に付
着したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたことを特徴
としている。
【0063】また、請求項57記載の発明は、前記乾燥
手段には、遠赤外光が用いられることを特徴としてい
る。
【0064】また、請求項58記載の発明は、前記遠赤
外光は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータにより発生
することを特徴としている。
【0065】また、請求項59記載の発明は、前記再付
着防止手段は、前記プラテンローラに当接して前記プラ
テンローラまたは前記突起に付着したインクを吸収する
吸収部材を備えたことを特徴としている。
【0066】また、請求項60記載の発明は、前記プラ
テンローラから脱落し前記記録媒体に付着した前記突起
の一部を除去する除去手段が備えられていることを特徴
としている。
【0067】また、請求項61記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して静電吸着力により前記
突起の一部を吸着する静電吸着手段を備えたことを特徴
としている。
【0068】また、請求項62記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表
面に付された糊または粘着材で前記突起の一部を除去す
るクリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0069】また、請求項63記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表
面に貼付された両面テープで前記突起の一部を除去する
クリーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0070】また、請求項64記載の発明は、前記除去
手段は、前記記録媒体に当接して回転可能に軸支され表
面に形成された吸着ゴムで前記突起の一部を除去するク
リーニングローラを備えたことを特徴としている。
【0071】また、請求項65記載の発明は、前記除去
手段は、前記クリーニングローラに遷移した前記突起の
一部を回収する回収手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0072】また、請求項66記載の発明は、ノズルを
通じてインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッド
に対向する位置に配置され記録媒体を搬送する搬送手段
とを備え、前記記録媒体を、前記搬送手段で搬送させつ
つ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させ
て、当該記録媒体上に画像を形成することが可能なイン
クジェットプリンタにおいて、前記搬送手段は、無端ベ
ルトであって、前記無端ベルトの表面に吸着ゴムを備え
ることを特徴としている。
【0073】また、請求項67記載の発明は、ノズルを
通じてインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッド
に対向する位置に配置され記録媒体を搬送する搬送手段
とを備え、前記記録媒体を、前記搬送手段で搬送させつ
つ、前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させ
て、当該記録媒体上に画像を形成することが可能なイン
クジェットプリンタにおいて、前記搬送手段は、プラテ
ンローラであって、前記プラテンローラの表面に吸着ゴ
ムを備えることを特徴としている。
【0074】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下では、
本発明の第1の実施の形態について図を参照しつつ説明
する。図1は、本発明に係る布帛用インクジェットプリ
ンタ1を示す概略構成図である。なお、本実施形態にお
いては、本発明にいう「記録媒体」として、「布帛」が
該当することを念頭においた説明を行うことにする。た
だし、本発明がこの形態に限定されることを意味するも
のではない。
【0075】布帛用インクジェットプリンタ1は、複数
のノズル及びこれらノズルに通ずる圧力室を備え、前記
ノズルからインクを吐出ないし噴射する記録ヘッド2を
備えている。このような記録ヘッド2におけるインク噴
射は、基本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせる
ことで実現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニ
ズムとしては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えるこ
とで生じる歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を
利用するもの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与える
ことで生じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、
あるいはバブルジェット(登録商標)方式)等が存在す
ることが広く知られている。なお、記録ヘッド2は、通
常、複数色に対応して複数用意される。
【0076】前記記録ヘッド2は、これを布帛3の搬送
方向に直交する方向(図1中紙面垂直方向)に走査させ
ることの可能なキャリッジ4に保持されている。また、
この布帛用インクジェットプリンタ1には、記録ヘッド
2に対向するようにして、その表面が平らで滑らかに仕
上げられた作画テーブル8が設けられ、該作画テーブル
8の図中上面には、布帛3が導入される。
【0077】記録ヘッド2の位置から布帛3の搬送方向
上流側となる、前記作画テーブル8の一端部(図1中右
端)近傍には、布帛3を搬送する搬送手段として、無端
ベルト18が円筒形状をした搬送ローラ9と送りローラ
14とに懸架されて設けられている。
【0078】搬送ローラ9は、搬送ローラ9の外周最上
端部位が作画テーブル8上面から突出しないように、布
帛用インクジェットプリンタ1の図示されないフレー
ム、又は十分な強度・剛性を有するパネル等に軸支され
るとともに、図示されない駆動手段によって図1中反時
計方向に回転駆動される。また、押さえローラ10は、
搬送ローラ9の図1中上方に配置されるとともに、押圧
手段11に回動自在に軸支され、布帛3と無端ベルト1
8を搬送ローラ9との間に挟みこんで、所定の押圧を加
える。これら二つのローラ9及び10によれば、搬送ロ
ーラ9の回転駆動によって無端ベルト18が回動し、布
帛3は作画テーブル8上面上へ送り出され、前記記録ヘ
ッド2の位置へ搬送されることになる。
【0079】また、記録ヘッド2の位置から布帛3の搬
送方向下流側となる、作画テーブル8の他端部(図1中
左端)近傍には、送りローラ14が設けられ、無端ベル
ト18により作画テーブル8上から送り出されてくるプ
リント後の布帛3を支えている。なお、この送りローラ
14は、前記搬送ローラ9と略同様に、該ローラ14の
外周最上端部が、作画テーブル8の上面と同じ高さ、又
はそれより下方に位置するように配置され、これら二つ
のローラ9及び14間ではそれら両ローラに掛け渡され
た無端ベルト18により、布帛3は、作画テーブル8上
面と平行に搬送されるように構成されている。なおま
た、送りローラ14からみた布帛3の搬送方向下流側に
は、送りローラ15が、回動自在に設けられている。
【0080】一方、布帛3はここでは帯状の記録媒体で
あり、その布帛3の布帛元巻6は、前記搬送ローラ9及
び押さえローラ10からみて布帛3の搬送方向の最も上
流となる位置に配置されている。また、布帛元巻6は、
例えば布帛用インクジェットプリンタ1の設置されてい
る床面付近に配置され、布帛元巻6を回動自在に軸支す
ることに十分耐えられる図示しないフレーム等に、着脱
可能に取り付けられている。さらに、布帛元巻6の図1
中上方、かつ、該布帛元巻6と搬送ローラ9等との間に
は、布帛3の搬送方向上流から順に、送りローラ12と
テンションローラ13とが設けられている。
【0081】送りローラ12は、布帛用インクジェット
プリンタ1のフレーム、又は十分な剛性を有するパネル
等に回動自在に軸支されている。テンションローラ13
は、例えば、図示されないローラ位置変動手段に回動自
在に軸支されており、該ローラ13は、前記ローラ位置
変動手段によって、前記搬送ローラ9の上端部と同じ高
さから前記送りローラ12より低い位置まで昇降可能に
構成される。図からわかるように、テンションローラ1
3が、送りローラ12よりも低い位置に配置されると
き、布帛3には適当な張力が与えられる。
【0082】このような構成により、本実施形態におけ
る布帛用インクジェットプリンタ1では、次のような作
用が実現される。布帛元巻6から引き出された布帛3
が、図中矢印A1に示す方向へ搬送され、送りローラ1
2及びテンションローラ13を通過して搬送ローラ9に
至る。このように搬送されてきた布帛3は、無端ベルト
18と共に搬送ローラ9及び押さえローラ10により挟
まれ、作画テーブル8上面を図中矢印ABに示すように
搬送される。そして、この搬送の進行に応じて、適切に
制御されたキャリッジ4の走査及び記録ヘッド2からの
インク噴射が実施されることにより、該布帛3にインク
ジェット捺染が行われる。
【0083】インクジェット捺染後の布帛3は、さらに
下流の送りローラ15を通過後、図中矢印A2に示す方
向へ向かい、布帛収納手段16へ収納される。
【0084】さて、本実施形態の布帛用インクジェット
プリンタ1においては、上記した構成の他、次のような
特徴的な構成を備えている。
【0085】すなわち、無端ベルト18の表面に突起
(記録媒体伸縮防止手段)としての突起物19が固定さ
れて形成されている点に特徴がある。このうち突起物1
9は、例えば図2に示すように、無端ベルト18の表面
の全面に形成される。勿論、突起物19は無端ベルト1
8の表面全面にわたって均一に形成されていてもよい。
またその他、図3に示すように、無端ベルト18の表面
の両側端部18a及び18bに沿ってのみ、形成される
ような形態としてもよい。なお、図2及び図3において
は、突起物19の一つ一つは、小さな線分の一本一本が
該当しており、また、搬送ローラ9及び送りローラ14
に巻かれた無端ベルト18の曲面部分については、当該
突起物19の図示を省略している。
【0086】突起物19の具体的構成例(その材質ない
し態様など)としては、例えば、無端ベルト18の表面
に接着又は機械的に固定させた針(針状の部材)等とす
ることや、また、同様に接着又は機械的に固定させた金
属性の粉(以下「金属粉」という。)、セラミックス性
の粉(以下「セラミックス粉」という。)や硬質プラス
チック性の粉(以下「硬質プラスチック粉」という。)
などの固形物を含んで形成すること等も可能である。こ
のうち金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を
突起物19とする場合には、これを接着剤又は樹脂等の
適当な媒体に練り込み、これを無端ベルト18の表面に
塗布・付着ないしコーティング等させるような構成、ま
た、金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉をゴ
ム又は樹脂等の適当な媒体に練り込んで部材を作製し、
これを無端ベルト18の表面に貼付させるような構成と
すると、製作効率の観点等から好ましい。
【0087】また、突起物19の具体的構成の別の例と
しては、例えば、繊維等により構成された毛等とするこ
とができ、この「毛」としてより具体的には、無端ベル
ト18の(少なくともその表面)の材質を適当なフェル
ト材等とするとともに、当該表面に適当な処理を直接施
すことにより、いわゆる起毛させた状態(俗に言えば、
「毛羽立たせた状態」)の当該毛が該当するとしたり、
また、無端ベルト18表面に適当な手段により植毛した
当該毛が該当する、等とすることができる。
【0088】以上のような構成により、本実施形態にお
いて、布帛3は、突起物19の形成された無端ベルト1
8表面に接しながら、無端ベルト18表面上に保持され
た状態で無端ベルト18の移動につれてそのまま記録ヘ
ッド2下を搬送されることになる。よって、当該突起物
19が布帛3に当接することで、該布帛3の変形の抑
止、より具体的にはその搬送に伴う伸び縮みを抑制する
作用(当該布帛3の伸縮防止作用)が発揮されることに
なる。
【0089】例えば、突起物19が上記針である場合に
は、図4の拡大図に示すように、布帛3を当該針が貫通
することにより、布帛3の伸び縮みは抑制されることに
なる。また、針形状を図8拡大図のごとく先端を尖らせ
た形状にすることにより布帛3に突き刺さり易くなり搬
送性が向上する一方、布帛3に針の痕が付きにくくな
る。またさらに、針形状を図9拡大図のごとく搬送方向
下流に向けて曲げる、または、傾斜させることにより布
帛3と引っかかり易く更に安定した搬送が可能となる。
【0090】また、突起物19が上記固形物である場合
には、角を有する形状の金属粉、セラミックス粉や硬質
プラスチック粉を用いることにより布帛3と引っかかり
易く安定した搬送が可能となる。
【0091】また、突起物19が上記毛である場合に
は、当該毛が布帛3に接し両者間の摩擦が大きくなる
(動き難くなる)ことで、布帛3の変形や伸び縮みが抑
制されることになる。また、図5に概念的に示すよう
に、搬送される布帛3の単位面積あたりの糸目3a(本
明細書では、「織り成された繊維間の空隙」を意味す
る。)の数がどれほどであるかを考慮して、当該糸目3
aの数に比べて植えられた毛19Aの数が多くなるよう
にする、等の構成とするとよい。図5においては、図中
の四辺形の大きさが単位面積であるとみなすと、毛19
Aの数が“61”であるのに対し、糸目3aの数が“2
5”である。このようにすると、布帛3に対する毛の引
掛かり度合いがより増し、布帛3の変形・伸縮防止作用
をより強くすることが可能となる。またさらに、毛が起
立させられている場合には、布帛3がさらに動き難くな
り布帛3の変形や伸び縮みが抑制されることになる。
【0092】一方、上記毛の無端ベルト18からの抜け
を防止するために、搬送ローラ9と送りローラ14のロ
ーラ径をφ40mm以上すなわち無端ベルト18の曲率
半径を20mm以上にすることが望ましい。
【0093】したがって、布帛3は、無端ベルト18に
より常に一定の状態で、無端ベルト18表面上に固着さ
れたかのように搬送されることになるから、例えば記録
ヘッド2によるインク噴射は常に適切な位置に行われる
こととなる。その結果、本実施形態における布帛用イン
クジェットプリンタ1によれば、その一部が間延びし
た、又は縮みが生じたような、不要な変形を伴う画像は
形成されず、常に適切な画像形成を実施することができ
る。また、無端ベルト18は、記録ヘッド2の画像形成
領域より下流にまで配置することが望ましい。画像形成
領域より下流にまで配置することにより、記録ヘッド2
の画像形成領域における布帛3の搬送は、突起物19有
の部分での搬送と無の部分での搬送との間で生じる搬送
むらの影響を受けず、さらに適切な画像形成を実施する
ことができる。
【0094】また、本発明においては、上記の無端ベル
ト18を設ける形態に関して、その作用効果をより確実
なものとすること等を目的として、以下に記すような各
種構成を採用することができる。
【0095】例えば、図10に示すように突起物19を
無端ベルト18の表面の両側端部に設け、布帛3との引
っかかりをより確実なものとするために例えば上記針の
長さを長くすると、記録ヘッド2のインクを噴射するノ
ズルが形成されたノズルプレート2cのノズル面2bに
接触してしまい、ノズルからのインクの噴射状態を変化
させてしまう、さらにはノズルを壊してしまう。したが
って、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際
に、上記針がノズル面2bとは接触しないようにする必
要がある。具体的には、図10に示すように、無端ベル
ト18表面を例えばゴムのような弾性体で形成し、それ
に針を固定することで、ゴムの弾性により針を起倒自在
にし、一方記録ヘッド2にはノズルプレート2cを記録
ヘッド2の移動方向に挟むようにして、ガード部材2a
をノズル面2bより突出させて設ける。このようにして
記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際に、ガー
ド2aによって針は倒されてノズル面2bには接触しな
いので針の長さを長くすることが可能になる。その結
果、布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0096】また、別の具体的一例として、記録ヘッド
2が移動して針の上方を通過する際に、上記針とノズル
面2bとが接触しないように記録ヘッド2が上記針から
離れる方向に変位するようにしても良い。例えば、図1
1に示すように記録ヘッド2をリンク4aを介してキャ
リッジ4で懸架して、例えば電磁石4bで記録ヘッドを
変位させるようにすることで可能である。したがって、
針を長くすることが可能になり、その結果布帛3の安定
した搬送が可能となる。
【0097】加えて、布帛3に形成する画像の品質を保
つという観点からは、無端ベルト18及び毛に付着した
インクが、再び布帛3に付着することを防止する手段
(再付着防止手段)を設けておくと好ましい。当該手段
として具体的には、例えば図6に示すように、水又は洗
浄液の噴射により無端ベルト18及び毛を洗浄する洗浄
装置21(洗浄手段)を有する形態、さらに洗浄後の無
端ベルト18及び毛を乾燥させる乾燥装置22(乾燥手
段)をセットであわせもつ形態を採用することができ
る。なお、図6においては、洗浄装置21として、洗浄
液タンク21a、ポンプ21b、洗浄後廃水受け皿21
c及び廃液タンク21dが備えられ、乾燥装置22とし
て、風を起こすファン22a及びヒータ22bが備えら
れている。
【0098】また、別な一例とすれば、図12に示すよ
うに無端ベルト18及び毛についたインクを非接触乾燥
させる乾燥装置22のみを設ける形態等を採用すること
ができる。この場合では、インクが無端ベルト18面か
ら除去されることはないが、乾燥して硬化するため、布
帛3に再び転写されることを抑制できる。乾燥装置22
のヒータ22bとしては、加熱効果の高い遠赤外光を用
いるとよい。また、遠赤外光を発生させる具体例として
は、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータが挙げられる。
これらのヒータは、比較的低出力でインクを乾かす温度
域にすることが可能なためランニングコストを抑えるこ
とが可能である。
【0099】さらに別な一例としては、図13に示すよ
うにインクを吸収する吸収部材23Aをばね23Aa等
の付勢手段で無端ベルト18に押し当てる形態によって
も付着したインクが再び布帛3に付着することを防止で
きる。この吸収部材23Aを用いる形態によれば安価に
実現できる。
【0100】さらに加えて、無端ベルト18から脱落し
て布帛3に対して付着してしまった突起物、特に突起物
として毛を用いた場合にはそれを除去する手段(除去手
段)があると尚よい。除去手段として具体的には、図7
に示すような構成が考えられる。図7に示すものは、無
端ベルト18上を搬送されて来た布帛3の下流側内面に
駆動ローラ17aと従動ローラ17b間に戀架された両
面テープ17cを接触するように配置して布帛3の内面
に付着した毛を除去するようになっている。
【0101】除去手段の別な例としては、図14に示す
ように、クリーニングローラ24に布帛3を導くように
したものあるいはクリーニングローラ24で布帛3を搬
送するようにしてもよい。クリーニングローラ24の具
体例としては、表面に両面テープを貼付したローラ、表
面に糊又は接着剤を付着させたローラ、または、吸着ゴ
ムローラが考えられる。
【0102】そして、このように布帛3上から除去さ
れ、除去手段上に存在する毛を、回収手段25により回
収するようにしておくとよい。なお、この回収手段25
によれば、前記除去手段の毛を除去する能力を回復させ
ることが可能となる。回収手段25の具体例としては、
図15に示すようなクリーニングローラ24にブラシロ
ーラ26を当接させて回転させてクリーニングローラ2
4に付いた毛を掻き落すようにしたもの、図16に示す
ような前述の洗浄装置21(洗浄手段)、乾燥装置22
(乾燥手段)を備えたもの、図17に示すような吸収部
材23Bをばね23Bb等の付勢手段でクリーニングロ
ーラ24に押し当てるようにしたものが考えられる。例
えば発泡ウレタン等を用いることにより、発泡ウレタン
の孔に毛を吸収することが可能である。
【0103】また、除去手段のさらに別な例としては、
図18に示すように、静電吸着板27を布帛3の内面に
当接させて、布帛3が静電吸着板27表面を移動する時
に、布帛3の内面に付着した毛を静電吸着力により吸着
して除去するようにしても良い。静電吸着板27は、消
耗材を伴わないので再利用が容易にできる。
【0104】なお、以上のような構成ないし作用は、無
端ベルト18上の針、または植えられた毛について説明
されていたが、上記した針、固形物、毛等の無端ベルト
18表面上に形成された突起物のいずれに対しても基本
的に適用可能であることは言うまでもない。
【0105】なお、上記のような作用効果を得るために
は、本発明において、無端ベルトが上記にいう突起物を
有さない形態とすることも可能である。具体的には例え
ば、無端ベルトと布帛3との当接部位を、当該布帛3と
の摩擦に関しその抵抗性が大きいゴム材質にて形成す
る、等とすればよい。ここに、ゴム材質としては、EP
DM、珪素ゴム等の吸着性ゴムを挙げることができる
(この場合、無端ベルト18全体が、本発明にいう「記
録媒体伸縮防止手段」に該当する。)。そして、このよ
うな場合であっても、布帛3の伸縮は防止されることに
なる。なぜなら、抵抗性の大きいゴム材質に略密着され
て搬送される布帛3は、その自由な変形に制約を受ける
ことになるからである。したがって、この場合にも、そ
の一部が間延び又は縮んだような画像を形成することな
く、適切な画像形成を実施することができる。
【0106】なおまた、本実施形態に関する説明中最初
に述べたように、本発明は、記録媒体として、これを布
帛3に限定されるべきものではない。すなわち、紙や各
種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発明
を適用することは原理的に可能であり、また、そのよう
な場合であっても上記と同様な効果を相応に上げること
ができると考えられる。ただ、布帛3に対するインクジ
ェット捺染を行う際においてこそ、本発明は、最大の効
果を発揮する、と言うことはいえよう。
【0107】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について図を参照しつつ説明する。図19
は、本発明に係る布帛用インクジェットプリンタ1を示
す概略構成図である。なお、本実施形態においても、本
発明にいう「記録媒体」として、「布帛」が該当するこ
とを念頭においた説明を行うことにする。ただし、本発
明がこの形態に限定されることを意味するものではな
い。また、第1の実施の形態と同一のものには同一の符
号を付してある。
【0108】布帛用インクジェットプリンタ1は、複数
のノズル及びこれらノズルに通ずる圧力室を備え、前記
ノズルからインクを吐出ないし噴射する記録ヘッド2を
備えている。このような記録ヘッド2におけるインク噴
射は、基本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせる
ことで実現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニ
ズムとしては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えるこ
とで生じる歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を
利用するもの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与える
ことで生じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、
あるいはバブルジェット方式)等が存在することが広く
知られている。なお、記録ヘッド2は、通常、複数色に
対応して複数用意される。
【0109】前記記録ヘッド2は、これを布帛3の搬送
方向に直交する方向(図19中紙面垂直方向)に走査さ
せることの可能なキャリッジ4に保持されている。ま
た、この布帛用インクジェットプリンタ1には、記録ヘ
ッド2に対向するようにして、布帛3を搬送する搬送手
段として、円筒形状をしたプラテンローラ28が設けら
れている。
【0110】プラテンローラ28は、布帛用インクジェ
ットプリンタ1の図示されないフレーム、又は十分な強
度・剛性を有するパネル等に軸支されるとともに、図示
されない駆動手段によって図19中反時計方向に回転駆
動される。また、押さえローラ10は、プラテンローラ
28の図19中上方に配置されるとともに、押圧手段1
1に回動自在に軸支され、布帛3とプラテンローラ28
との間に挟みこんで、所定の押圧を加える。これら二つ
のローラ28及び10によれば、プラテンローラ28の
回転駆動によって、前記記録ヘッド2に対向して布帛3
は搬送されることになる。
【0111】また、布帛元巻6は、例えば布帛用インク
ジェットプリンタ1の設置されている床面付近に配置さ
れ、布帛元巻6を回動自在に軸支することに十分耐えら
れる図示しないフレーム等に、着脱可能に取り付けられ
ている。さらに、布帛元巻6の図19中上方、かつ、該
布帛元巻6とプラテンローラ28との間には、布帛3の
搬送方向上流から順に、送りローラ12とテンションロ
ーラ13とが設けられている。
【0112】送りローラ12は、布帛用インクジェット
プリンタ1のフレーム、又は十分な剛性を有するパネル
等に回動自在に軸支されている。テンションローラ13
は、例えば、図示されないローラ位置変動手段に回動自
在に軸支されており、該ローラ13は、前記ローラ位置
変動手段によって、前記搬送ローラ9の上端部と同じ高
さから前記送りローラ12より低い位置まで昇降可能に
構成される。図からわかるように、テンションローラ1
3が、送りローラ12よりも低い位置に配置されると
き、布帛3には適当な張力が与えられる。
【0113】このような構成により、本実施形態におけ
る布帛用インクジェットプリンタ1では、次のような作
用が実現される。布帛元巻6から引き出された布帛3
が、図中矢印A1に示す方向へ搬送され、送りローラ1
2及びテンションローラ13を通過し、プラテンローラ
28と押さえローラ10により挟まれ、図19中矢印A
Bに示すように搬送される。そして、この搬送の進行に
応じて、適切に制御されたキャリッジ4の走査及び記録
ヘッド2からのインク噴射が実施されることにより、該
布帛3にインクジェット捺染が行われる。
【0114】インクジェット捺染後の布帛3は、さらに
下流の送りローラ14、15を通過後、図中矢印A2に
示す方向へ向かい、布帛収納手段16へ収納される。
【0115】さて、本第2の実施の形態の布帛用インク
ジェットプリンタ1においては、上記した構成の他、次
のような特徴的な構成を備えている。
【0116】すなわち、プラテンローラ28の表面に突
起(記録媒体伸縮防止手段)としての突起物19が固定
されて形成されている点に特徴がある。このうち突起物
19は、例えば図20に示すように、プラテンローラ2
8の表面の全面に形成される。またその他、図21に示
すように、プラテンローラ28の表面の両側端部18a
及び18bに沿ってのみ、形成されるような形態として
もよい。なお、図20及び図21においては、突起物1
9の一つ一つは、小さな線分の一本一本が該当してい
る。
【0117】突起物19の具体的構成例(その材質ない
し態様など)としては、例えば、無端ベルト18の表面
に接着又は機械的に固定させた針(針状の部材)等とす
ることや、また、同様に接着又は機械的に固定させた金
属性の粉(以下「金属粉」という。)、セラミックス性
の粉(以下「セラミックス粉」という。)や硬質プラス
チック性の粉(以下「硬質プラスチック粉」という。)
などの固形物を含んで形成すること等も可能である。こ
のうち金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉を
突起物19とする場合には、これを接着剤又は樹脂等の
適当な媒体に練り込み、これを無端ベルト18の表面に
塗布・付着ないしコーティング等させるような構成、ま
た、金属粉、セラミックス粉や硬質プラスチック粉をゴ
ム又は樹脂等の適当な媒体に練り込んで部材を作製し、
これを無端ベルト18の表面に貼付させるような構成と
すると、製作効率の観点等から好ましい。
【0118】また、突起物19の具体的構成の別の例と
しては、例えば、繊維等により構成された毛等とするこ
とができ、この「毛」としてより具体的には、プラテン
ローラ28の(少なくともその表面)の材質を適当なフ
ェルト材等とするとともに、当該表面に適当な処理を直
接施すことにより、いわゆる起毛させた状態(俗に言え
ば、「毛羽立たせた状態」)の当該毛が該当するとした
り、また、プラテンローラ28表面に適当な手段により
植毛した当該毛が該当する、等とすることができる。
【0119】以上のような構成により、本実施形態にお
いて、布帛3は、突起物19の形成されたプラテンロー
ラ28表面に接しながら、プラテンローラ28表面上に
保持された状態でプラテンローラ28の回転につれてそ
のまま記録ヘッド2下を搬送されることになる。よっ
て、当該突起物19が布帛3に当接することで、該布帛
3の変形の抑止、より具体的にはその搬送に伴う伸び縮
みを抑制する作用(当該布帛3の伸縮防止作用)が発揮
されることになる。
【0120】例えば、突起物19が上記針である場合に
は、図22の拡大図に示すように、布帛3を当該針が貫
通することにより、布帛3の伸び縮みは抑制されること
になる。また、針形状を図8拡大図のごとく先端を尖ら
せた形状にすることにより布帛3に突き刺さり易くなり
搬送性が向上する一方、布帛3に針の痕が付きにくくな
る。またさらに、針形状を図9拡大図のごとく搬送方向
下流に向けて曲げる、または、傾斜させることにより布
帛3と引っかかり易く更に安定した搬送が可能となる。
【0121】また、突起物19が上記固形物である場合
には、角を有する形状の金属粉、セラミックス粉や硬質
プラスチック粉を用いることにより布帛3と引っかかり
易く安定した搬送が可能となる。
【0122】また、突起物19が上記毛である場合に
は、当該毛が布帛3に接し両者間の摩擦が大きくなる
(動き難くなる)ことで、布帛3の変形や伸び縮みが抑
制されることになる。また、図5に概念的に示すよう
に、搬送される布帛3の単位面積あたりの糸目3a(本
明細書では、「織り成された繊維間の空隙」を意味す
る。)の数がどれほどであるかを考慮して、当該糸目3
aの数に比べて植えられた毛19Aの数が多くなるよう
にする、等の構成とするとよい。図5においては、図中
の四辺形の大きさが単位面積であるとみなすと、毛19
Aの数が“61”であるのに対し、糸目3aの数が“2
5”である。このようにすると、布帛3に対する毛の引
掛かり度合いがより増し、布帛3の変形・伸縮防止作用
をより強くすることが可能となる。またさらに、毛が起
立させられている場合には、布帛3がさらに動き難くな
り布帛3の変形や伸び縮みが抑制されることになる。
【0123】したがって、布帛3は、プラテンローラ2
8により常に一定の状態で搬送されることになるから、
例えば記録ヘッド2によるインク噴射は常に適切な位置
に行われることとなる。その結果、本実施形態における
布帛用インクジェットプリンタ1によれば、その一部が
間延びした、又は縮みが生じたような、不要な変形を伴
う画像は形成されず、常に適切な画像形成を実施するこ
とができる。
【0124】また、本発明においては、上記のプラテン
ローラ28を設ける形態に関して、その作用効果をより
確実なものとすること等を目的として、以下に記すよう
な各種構成を採用することができる。
【0125】例えば、図10に示すように突起物19を
プラテンローラ28の表面の両側端部に設け、布帛3と
の引っかかりをより確実なものとするために例えば上記
針の長さを長くすると、記録ヘッド2のインクを噴射す
るノズルが形成されたノズルプレート2cのノズル面2
bに接触してしまい、ノズルからのインクの噴射状態を
変化させてしまう、さらにはノズルを壊してしまう。し
たがって、記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する
際に、上記針がノズル面2bとは接触しないようにする
必要がある。具体的には、図10に示すように、プラテ
ンローラ28表面を例えばゴムのような弾性体で形成
し、それに針を固定することで、ゴムの弾性により針を
起倒自在にし、一方記録ヘッド2にはノズルプレート2
cを記録ヘッド2の移動方向に挟むようにして、ガード
部材2aをノズル面2bより突出させて設ける。このよ
うにして記録ヘッド2が移動して針の上方を通過する際
に、ガード2aによって針は倒されてノズル面2bには
接触しないので針の長さを長くすることが可能になる。
その結果、布帛3の安定した搬送が可能となる。
【0126】また、別の具体的一例として、記録ヘッド
2が移動して針の上方を通過する際に、上記針とノズル
面2bとが接触しないように記録ヘッド2が上記針から
離れる方向に変位するようにしても良い。例えば、図1
1に示すように記録ヘッド2をリンク4aを介してキャ
リッジ4で懸架して、例えば電磁石4bで記録ヘッドを
変位させるようにすることで可能である。したがって、
針を長くすることが可能になり、その結果布帛3の安定
した搬送が可能となる。
【0127】加えて、布帛3に形成する画像の品質を保
つという観点からは、プラテンローラ28及び毛に付着
したインクが、再び布帛3に付着することを防止する手
段(再付着防止手段)を設けておくと好ましい。当該手
段として具体的には、例えば図23に示すように、水又
は洗浄液の噴射によりプラテンローラ28及び毛を洗浄
する洗浄装置21(洗浄手段)を有する形態、さらに洗
浄後のプラテンローラ28及び毛を乾燥させる乾燥装置
22(乾燥手段)をセットであわせもつ形態を採用する
ことができる。なお、図23においては、洗浄装置21
として、洗浄液タンク21a、ポンプ21b、洗浄後廃
水受け皿21c及び廃液タンク21dが備えられ、乾燥
装置22として、風を起こすファン22a及びヒータ2
2bが備えられている。
【0128】また、別な一例とすれば、図24に示すよ
うにプラテンローラ28及び毛についたインクを非接触
乾燥させる乾燥装置22のみを設ける形態等を採用する
ことができる。この場合では、インクがプラテンローラ
28面から除去されることはないが、乾燥して硬化する
ため、布帛3に再び転写されることを抑制できる。乾燥
装置22のヒータ22bとしては、加熱効果の高い遠赤
外光を用いるとよい。また、遠赤外光を発生させる具体
例としては、遠赤外ヒータまたはハロゲンヒータが挙げ
られる。これらのヒータは、比較的低出力でインクを乾
かす温度域にすることが可能なためランニングコストを
抑えることが可能である。
【0129】さらに別な一例としては、図25に示すよ
うにインクを吸収する吸収部材23Aをばね23Aa等
の付勢手段でプラテンローラ28に押し当てる形態によ
っても付着したインクが再び布帛3に付着することを防
止できる。この吸収部材23Aを用いる形態によれば安
価に実現できる。
【0130】さらに加えて、プラテンローラ28から脱
落して布帛3に対して付着してしまった突起物、特に突
起物として毛を用いた場合にはそれを除去する手段(除
去手段)があると尚よい。除去手段として具体的には、
図26に示すような構成が考えられる。図26に示すも
のは、プラテンローラ28上を搬送されて来た布帛3の
下流側内面に駆動ローラ17aと従動ローラ17b間に
戀架された両面テープ17cを接触するように配置して
布帛3の内面に付着した毛を除去するようになってい
る。
【0131】除去手段の別な例としては、図27に示す
ように、送りローラ14に代えてクリーニングローラ2
4に布帛3を導くようにしたものあるいはクリーニング
ローラ24で布帛3を搬送するようにしてもよい。クリ
ーニングローラ24の具体例としては、表面に両面テー
プを貼付したローラ、表面に糊又は接着剤を付着させた
ローラ、または、吸着ゴムローラが考えられる。
【0132】そして、このように布帛3上から除去さ
れ、除去手段上に存在する毛を、回収手段25により回
収するようにしておくとよい。なお、この回収手段25
によれば、前記除去手段の毛を除去する能力を回復させ
ることが可能となる。回収手段25の具体例としては、
図28に示すようなクリーニングローラ24にブラシロ
ーラ26を当接させて回転させてクリーニングローラ2
4に付いた毛を掻き落すようにしたもの、図29に示す
ような前述の洗浄装置21(洗浄手段)、乾燥装置22
(乾燥手段)を備えたもの、図30に示すような吸収部
材23Bをばね23Bb等の付勢手段でクリーニングロ
ーラ24に押し当てるようにしたものが考えられる。例
えば発泡ウレタン等を用いることにより、発泡ウレタン
の孔に毛を吸収することが可能である。
【0133】また、除去手段のさらに別な例としては、
図31に示すように、静電吸着板27を布帛3の内面に
当接させて、布帛3が静電吸着板27表面を移動する時
に、布帛3の内面に付着した毛を静電吸着力により吸着
して除去するようにしても良い。静電吸着板27は、消
耗材を伴わないので再利用が容易にできる。
【0134】なお、以上のような構成ないし作用は、プ
ラテンローラ28上の針、または植えられた毛について
説明されていたが、上記した針、固形物、毛等のプラテ
ンローラ28表面上に形成された突起物のいずれに対し
ても基本的に適用可能であることは言うまでもない。
【0135】なお、上記のような作用効果を得るために
は、本発明において、プラテンローラが上記にいう突起
物を有さない形態とすることも可能である。具体的には
例えば、プラテンローラと布帛3との当接部位を、当該
布帛3との摩擦に関しその抵抗性が大きいゴム材質にて
形成する、等とすればよい。ここに、ゴム材質として
は、EPDM、珪素ゴム等の吸着性ゴムを挙げることが
できる(この場合、プラテンローラ28全体が、本発明
にいう「記録媒体伸縮防止手段」に該当する。)。そし
て、このような場合であっても、布帛3の伸縮は防止さ
れることになる。なぜなら、抵抗性の大きいゴム材質に
略密着されて搬送される布帛3は、その自由な変形に制
約を受けることになるからである。したがって、この場
合にも、その一部が間延び又は縮んだような画像を形成
することなく、適切な画像形成を実施することができ
る。
【0136】なおまた、本実施形態に関する説明中最初
に述べたように、本発明は、記録媒体として、これを布
帛3に限定されるべきものではない。すなわち、紙や各
種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発明
を適用することは原理的に可能であり、また、そのよう
な場合であっても上記と同様な効果を相応に上げること
ができると考えられる。ただ、布帛3に対するインクジ
ェット捺染を行う際においてこそ、本発明は、最大の効
果を発揮する、と言うことはいえよう。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットプリンタによれば、記録媒体の伸縮や記録媒体の
更なる変形が抑制されることにより、当該記録媒体に対
し適切な画像形成を行うことができる。特に、記録媒体
が布帛である場合に、本発明は最大の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェッ
トプリンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタを構成する
突起物がその全面に形成された無端ベルトを示す概要図
である。
【図3】図1に示すインクジェットプリンタを構成する
突起物がその表面の両側端部に形成された無端ベルトを
示す概要図である。
【図4】無端ベルトにより搬送される布帛と突起物との
関係を示す一部断面図である。
【図5】糸目の数よりも毛(突起物)の数を多くするこ
とを説明する説明図である。
【図6】無端ベルトおよび毛(突起物)に付着したイン
クが布帛に再付着することを防止する手段である洗浄装
置及び乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る両面テープを
除去手段として使用した形態を示す図である。
【図8】突起物としての針の形状を示す図である。
【図9】図8とは別の突起物としての針の形状を示す図
である。
【図10】記録ヘッド移動の際の針(突起物)の様子を
示す説明図である。
【図11】針(突起物)上を移動する際の記録ヘッドの
変位の様子を示す説明図である。
【図12】無端ベルトおよび毛(突起物)に付着したイ
ンクが布帛に再付着することを防止する手段である乾燥
装置の構成例を示す概要図である。
【図13】無端ベルトおよび毛(突起物)に付着したイ
ンクが布帛に再付着することを防止する手段であるイン
ク吸収部材の構成例を示す概要図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニン
グローラを除去手段として使用した形態を示す図であ
る。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニン
グローラに回収手段としてブラシローラを使用した形態
を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニン
グローラに回収手段として洗浄装置及び乾燥装置を使用
した形態を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態に係るクリーニン
グローラに回収手段として吸収部材を使用した形態を示
す図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係る静電吸着板
を除去手段として使用した形態を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェ
ットプリンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図20】図19に示すインクジェットプリンタを構成
する突起物がその全面に形成されたプラテンローラを示
す概要図である。
【図21】図19に示すインクジェットプリンタを構成
する突起物がその表面の両側端部に形成されたプラテン
ローラを示す概要図である。
【図22】プラテンローラにより搬送される布帛と突起
物との関係を示す一部断面図である。
【図23】プラテンローラおよび毛(突起物)に付着し
たインクが布帛に再付着することを防止する手段である
洗浄装置及び乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図24】プラテンローラおよび毛(突起物)に付着し
たインクが布帛に再付着することを防止する手段である
乾燥装置の構成例を示す概要図である。
【図25】プラテンローラおよび毛(突起物)に付着し
たインクが布帛に再付着することを防止する手段である
インク吸収部材の構成例を示す概要図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態に係る両面テープ
を除去手段として使用した形態を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニン
グローラを除去手段として使用した形態を示す図であ
る。
【図28】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニン
グローラに回収手段としてブラシローラを使用した形態
を示す図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニン
グローラに回収手段として洗浄装置及び乾燥装置を使用
した形態を示す図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態に係るクリーニン
グローラに回収手段として吸収部材を使用した形態を示
す図である。
【図31】本発明の第2の実施の形態に係る静電吸着板
を除去手段として使用した形態を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 記録ヘッド 2a ガード部材 2b ノズル面 2c ノズルプレート 3 布帛(記録媒体) 3a 糸目 4 キャリッジ 4a リンク 4b 電磁石 6 布帛元巻 8 作画テーブル 9 搬送ローラ 10 押さえローラ 11 押圧手段 12 送りローラ 13 テンションローラ 14、15 送りローラ 16 布帛収納手段 17a 駆動ローラ 17b 従動ローラ 17c 両面テープ 18 無端ベルト 19 突起物 19A 毛 21 洗浄装置 21a 洗浄液タンク 21b ポンプ 21c 洗浄後廃水受け皿 21d 廃液タンク 22 乾燥装置 22a ファン 22b ヒータ 23A 吸収部材 23Aa ばね 23B 吸収部材 23Bb ばね 24 クリーニングローラ 25 回収手段 26 ブラシローラ 27 静電吸着板 28 プラテンローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 5/02 B41J 3/04 101Z (72)発明者 木本 裕也 東京都練馬区大泉学園町7−4−25 グリ ーンコーポ2103号室 (72)発明者 加藤 孝行 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 (72)発明者 本多 広行 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C056 EA09 FA03 FA04 FB03 HA29 HA33 JB18 2C058 AB17 AC07 AD01 AE07 AF27 AF31 DA10 DB14 DB15 DB16 2C059 BB12 3F049 BA02 LA07 LB11 3F101 AB01 AB07 AB13

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘ
    ッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記録
    媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、前
    記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射さ
    れたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成
    することが可能なインクジェットプリンタにおいて、 前記搬送手段と前記記録媒体との当接部位に形成された
    記録媒体伸縮防止手段を備えることを特徴とするインク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 ノズルを通じてインクを噴射する記録ヘ
    ッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記録
    媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、前
    記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射さ
    れたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形成
    することが可能なインクジェットプリンタにおいて、 前記搬送手段は、無端ベルトであって、 前記無端ベルトの表面に突起を備えることを特徴とする
    インクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記突起は、前記無端ベルトの表面に形
    成された突起物であることを特徴とする請求項2記載の
    インクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記突起物は、前記無端ベルトの表面の
    全面に形成されることを特徴とする請求項3記載のイン
    クジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記突起物は、前記無端ベルトの表面の
    両側端部に沿ってのみ形成されることを特徴とする請求
    項3記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記ノズルは、ノズルプレートに形成さ
    れ、 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する
    方向に移動が可能であって、 前記突起物は、前記記録ヘッドが前記交差方向に移動し
    前記突起物上方を通過する際に前記記録ヘッドの少なく
    とも前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズ
    ル面とは非接触に形成されることを特徴とする請求項5
    記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記ノズルは、ノズルプレートに形成さ
    れ、 前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘ
    ッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むよう
    に前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル
    面よりも突出するガード部材を備え、 前記突起物は、起倒自在に前記無端ベルトに固定され、
    前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する際に
    前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノズル
    面とは非接触になることを特徴とする請求項6記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記無端ベルトの表面の両側端部は、少
    なくとも前記記録ヘッドによる画像形成領域外であり、 前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する
    方向に移動が可能であって、前記突起物上方を通過する
    際には少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプ
    レートのノズル面が前記突起物とは非接触となるように
    変位可能に設置されることを特徴とする請求項5記載の
    インクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記突起物は、針状の部材であることを
    特徴とする請求項3記載のインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記針状の部材は、記録媒体の搬送方
    向下流側に曲がった形状のもの、または、記録媒体の搬
    送方向下流側に傾斜して形成されたものであることを特
    徴とする請求項9記載のインクジェットプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記突起物は、固形物を含んで形成さ
    れることを特徴とする請求項3記載のインクジェットプ
    リンタ。
  12. 【請求項12】 前記固形物は、金属性の粉、セラミッ
    クス性の粉又は硬質プラスチック性の粉であることを特
    徴とする請求項11記載のインクジェットプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記金属性の粉、セラミックス性の粉
    又は硬質プラスチック性の粉は媒体に練りこまれ、前記
    無端ベルトには、これがコーティングされることを特徴
    とする請求項12記載のインクジェットプリンタ。
  14. 【請求項14】 前記金属性の粉、セラミックス性の粉
    又は硬質プラスチック性の粉は媒体となる部材に練りこ
    まれて形成され、前記無端ベルトには、これが貼付され
    ることを特徴とする請求項12記載のインクジェットプ
    リンタ。
  15. 【請求項15】 前記金属性の粉、セラミックス性の粉
    又は硬質プラスチック性の粉は、角を有する形状である
    ことを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか
    に記載のインクジェットプリンタ。
  16. 【請求項16】 前記突起物は、繊維から構成された毛
    であることを特徴とする請求項3記載のインクジェット
    プリンタ。
  17. 【請求項17】 前記毛は、前記無端ベルトの表面に植
    え込まれたものであることを特徴とする請求項16記載
    のインクジェットプリンタ。
  18. 【請求項18】 前記記録媒体は、布帛であり、 前記毛は、単位面積あたり、前記布帛の糸目の数よりも
    多い数だけ植え込まれていることを特徴とする請求項1
    7記載のインクジェットプリンタ。
  19. 【請求項19】 前記毛は、起立させられて植え込まれ
    たものであることを特徴とする請求項17記載のインク
    ジェットプリンタ。
  20. 【請求項20】 前記無端ベルトは、曲率半径を20m
    m以上となるように備えられていることを特徴とする請
    求項16乃至請求項19のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  21. 【請求項21】 前記無端ベルトまたは前記突起に付着
    したインクが前記記録媒体に再付着することを防止する
    再付着防止手段が備えられていることを特徴とする請求
    項2乃至請求項20のいずれかに記載のインクジェット
    プリンタ。
  22. 【請求項22】 前記再付着防止手段は、前記無端ベル
    トに洗浄液を吹き付けて前記無端ベルトまたは前記突起
    に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えたことを特
    徴とする請求項21記載のインクジェットプリンタ。
  23. 【請求項23】 前記再付着防止手段は、前記洗浄手段
    による洗浄後、前記無端ベルトを乾燥するための乾燥手
    段を備えたことを特徴とする請求項22記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  24. 【請求項24】 前記再付着防止手段は、前記無端ベル
    トまたは前記突起に付着したインクを乾燥させる乾燥手
    段を備えたことを特徴とする請求項21記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  25. 【請求項25】 前記乾燥手段には、遠赤外光が用いら
    れることを特徴とする請求項23または請求項24記載
    のインクジェットプリンタ。
  26. 【請求項26】 前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたは
    ハロゲンヒータにより発生することを特徴とする請求項
    25記載のインクジェットプリンタ。
  27. 【請求項27】 前記再付着防止手段は、前記無端ベル
    トに当接して前記無端ベルトまたは前記突起に付着した
    インクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴とする請
    求項21記載のインクジェットプリンタ。
  28. 【請求項28】 前記無端ベルトから脱落し前記記録媒
    体に付着した前記突起の一部を除去する除去手段が備え
    られていることを特徴とする請求項2乃至請求項27の
    いずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  29. 【請求項29】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して静電吸着力により前記突起の一部を吸着する静電吸
    着手段を備えたことを特徴とする請求項28記載のイン
    クジェットプリンタ。
  30. 【請求項30】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材
    で前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備え
    たことを特徴とする請求項28記載のインクジェットプ
    リンタ。
  31. 【請求項31】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで
    前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えた
    ことを特徴とする請求項28記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  32. 【請求項32】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前
    記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたこ
    とを特徴とする請求項28記載のインクジェットプリン
    タ。
  33. 【請求項33】 前記除去手段は、前記クリーニングロ
    ーラに遷移した前記突起の一部を回収する回収手段を備
    えたことを特徴とする請求項30乃至請求項32のいず
    れかに記載のインクジェットプリンタ。
  34. 【請求項34】 前記無端ベルトは、前記記録ヘッドと
    対向して、さらに前記記録媒体搬送方向で前記記録ヘッ
    ドによる画像形成領域より下流まで配置されることを特
    徴とする請求項2乃至請求項33のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  35. 【請求項35】 ノズルを通じてインクを噴射する記録
    ヘッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記
    録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、
    前記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射
    されたインクを付着させて、前記記録媒体上に画像を形
    成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、 前記搬送手段は、プラテンローラであって、 前記プラテンローラの表面に突起を備えることを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  36. 【請求項36】 前記突起は、前記プラテンローラの表
    面に形成された突起物であることを特徴とする請求項3
    5記載のインクジェットプリンタ。
  37. 【請求項37】 前記突起物は、前記プラテンローラの
    表面の全面に形成されることを特徴とする請求項36記
    載のインクジェットプリンタ。
  38. 【請求項38】 前記突起物は、前記プラテンローラの
    表面の両側端部に沿ってのみ形成されることを特徴とす
    る請求項36記載のインクジェットプリンタ。
  39. 【請求項39】 前記ノズルは、ノズルプレートに形成
    され、 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する
    方向に移動が可能であって、 前記突起物は、前記記録ヘッドが前記交差方向に移動し
    前記突起物上方を通過する際に前記記録ヘッドの少なく
    とも前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズ
    ル面とは非接触に形成されることを特徴とする請求項3
    8記載のインクジェットプリンタ。
  40. 【請求項40】 前記ノズルは、ノズルプレートに形成
    され、 前記記録ヘッドは、前記ノズル近傍であって前記記録ヘ
    ッドの移動方向に対して前記ノズルプレートを挟むよう
    に前記ノズルが形成された前記ノズルプレートのノズル
    面よりも突出するガード部材を備え、 前記突起物は、起倒自在に前記プラテンローラに固定さ
    れ、前記記録ヘッドが移動し前記突起物上方を通過する
    際に前記ガード部材によって倒されて少なくとも前記ノ
    ズル面とは非接触になることを特徴とする請求項39記
    載のインクジェットプリンタ。
  41. 【請求項41】 前記プラテンローラの表面の両側端部
    は、少なくとも前記記録ヘッドによる画像形成領域外で
    あり、 前記ノズルは、ノズルプレートに形成され、 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向と交差する
    方向に移動が可能であって、前記突起物上方を通過する
    際には少なくとも前記ノズルが形成された前記ノズルプ
    レートのノズル面が前記突起物とは非接触となるように
    変位可能に設置されることを特徴とする請求項38記載
    のインクジェットプリンタ。
  42. 【請求項42】 前記突起物は、針状の部材であること
    を特徴とする請求項36記載のインクジェットプリン
    タ。
  43. 【請求項43】 前記針状の部材は、記録媒体の搬送方
    向下流側に曲がった形状のもの、または、記録媒体の搬
    送方向下流側に傾斜して形成されたものであることを特
    徴とする請求項42記載のインクジェットプリンタ。
  44. 【請求項44】 前記突起物は、固形物を含んで形成さ
    れることを特徴とする請求項36記載のインクジェット
    プリンタ。
  45. 【請求項45】 前記固形物は、金属性の粉、セラミッ
    クス性の粉又は硬質プラスチック性の粉であることを特
    徴とする請求項44記載のインクジェットプリンタ。
  46. 【請求項46】 前記金属性の粉、セラミックス性の粉
    又は硬質プラスチック性の粉は媒体に練りこまれ、前記
    プラテンローラには、これがコーティングされることを
    特徴とする請求項45記載のインクジェットプリンタ。
  47. 【請求項47】 前記金属性の粉、セラミックス性の粉
    又は硬質プラスチック性の粉は媒体となる部材に練りこ
    まれて形成され、前記プラテンローラには、これが貼付
    されることを特徴とする請求項45記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  48. 【請求項48】 前記金属性の粉、セラミックス性の粉
    又は硬質プラスチック性の粉は、角を有する形状である
    ことを特徴とする請求項45乃至請求項47のいずれか
    に記載のインクジェットプリンタ。
  49. 【請求項49】 前記突起物は、繊維から構成された毛
    であることを特徴とする請求項36記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  50. 【請求項50】 前記毛は、前記プラテンローラの表面
    に植え込まれたものであることを特徴とする請求項49
    記載のインクジェットプリンタ。
  51. 【請求項51】 前記記録媒体は、布帛であり、 前記毛は、単位面積あたり、前記布帛の糸目の数よりも
    多い数だけ植え込まれていることを特徴とする請求項5
    0記載のインクジェットプリンタ。
  52. 【請求項52】 前記毛は、起立させられて植え込まれ
    たものであることを特徴とする請求項50記載のインク
    ジェットプリンタ。
  53. 【請求項53】 前記プラテンローラまたは前記突起に
    付着したインクが前記記録媒体に再付着することを防止
    する再付着防止手段が備えられていることを特徴とする
    請求項35乃至請求項52のいずれかに記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  54. 【請求項54】 前記再付着防止手段は、前記プラテン
    ローラに洗浄液を吹き付けて前記プラテンローラまたは
    前記突起に付着したインクを洗浄する洗浄手段を備えた
    ことを特徴とする請求項53記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  55. 【請求項55】 前記再付着防止手段は、前記洗浄手段
    による洗浄後、前記プラテンローラを乾燥するための乾
    燥手段を備えたことを特徴とする請求項54記載のイン
    クジェットプリンタ。
  56. 【請求項56】 前記再付着防止手段は、前記プラテン
    ローラまたは前記突起に付着したインクを乾燥させる乾
    燥手段を備えたことを特徴とする請求項53記載のイン
    クジェットプリンタ。
  57. 【請求項57】 前記乾燥手段には、遠赤外光が用いら
    れることを特徴とする請求項55または請求項56記載
    のインクジェットプリンタ。
  58. 【請求項58】 前記遠赤外光は、遠赤外ヒータまたは
    ハロゲンヒータにより発生することを特徴とする請求項
    57記載のインクジェットプリンタ。
  59. 【請求項59】 前記再付着防止手段は、前記プラテン
    ローラに当接して前記プラテンローラまたは前記突起に
    付着したインクを吸収する吸収部材を備えたことを特徴
    とする請求項53記載のインクジェットプリンタ。
  60. 【請求項60】 前記プラテンローラから脱落し前記記
    録媒体に付着した前記突起の一部を除去する除去手段が
    備えられていることを特徴とする請求項35乃至請求項
    59のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  61. 【請求項61】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して静電吸着力により前記突起の一部を吸着する静電吸
    着手段を備えたことを特徴とする請求項60記載のイン
    クジェットプリンタ。
  62. 【請求項62】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して回転可能に軸支され表面に付された糊または粘着材
    で前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備え
    たことを特徴とする請求項60記載のインクジェットプ
    リンタ。
  63. 【請求項63】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して回転可能に軸支され表面に貼付された両面テープで
    前記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えた
    ことを特徴とする請求項60記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  64. 【請求項64】 前記除去手段は、前記記録媒体に当接
    して回転可能に軸支され表面に形成された吸着ゴムで前
    記突起の一部を除去するクリーニングローラを備えたこ
    とを特徴とする請求項60記載のインクジェットプリン
    タ。
  65. 【請求項65】 前記除去手段は、前記クリーニングロ
    ーラに遷移した前記突起の一部を回収する回収手段を備
    えたことを特徴とする請求項62乃至請求項64のいず
    れかに記載のインクジェットプリンタ。
  66. 【請求項66】 ノズルを通じてインクを噴射する記録
    ヘッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記
    録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、
    前記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射
    されたインクを付着させて、当該記録媒体上に画像を形
    成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、 前記搬送手段は、無端ベルトであって、 前記無端ベルトの表面に吸着ゴムを備えることを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  67. 【請求項67】 ノズルを通じてインクを噴射する記録
    ヘッドと、前記記録ヘッドに対向する位置に配置され記
    録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録媒体を、
    前記搬送手段で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射
    されたインクを付着させて、当該記録媒体上に画像を形
    成することが可能なインクジェットプリンタにおいて、 前記搬送手段は、プラテンローラであって、 前記プラテンローラの表面に吸着ゴムを備えることを特
    徴とするインクジェットプリンタ。
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