JP5326728B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置は、インクカートリッジやインクタンク等のインク貯留手段に貯留されたインクを、インク滴として吐出可能なインクジェット式記録ヘッドを有する。
ここで、インクジェット式記録ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発生室と、圧力発生室に圧力変化を生じさせてノズル開口から液滴を吐出させる圧力発生手段とを具備する。そして、インクジェット式記録ヘッドに搭載される圧力発生手段としては、例えば、縦振動型の圧電素子、撓み振動型の圧電素子、発熱素子、静電気力を用いたものなどが挙げられる。
また、インクジェット式記録装置では、ヒーター等の加熱手段によってプラテンを加熱して、記録シートに印刷されたインクを乾燥させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、インクジェット式記録装置に、記録シートの被印刷面に向かって気体を送風する送風手段を設けたものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−223962号公報 特開平5−31893号公報 特開2004−142166号公報
ここで、インクを乾燥させるために加熱手段を設けると、加熱手段の熱によってインクジェット式記録ヘッドが加熱され、ノズル開口近傍のインクの揮発成分が蒸発していくことにより、ノズル開口近傍のインク粘度が上昇し、増粘したインクによって吐出不安定が引き起こされる虞があり、さらに乾燥が進むとノズル開口の目詰まりが発生する虞がある。
また、ノズルプレート上に付着したインク滴やインクミスト等が存在すると、熱によって乾燥することによりインクの粘度が増加し、また、そのインクに塵埃が付着するなどして、インクがノズル開口近傍に異物として付着し、ノズル開口の目詰まりや、吐出を開始した際にインク滴を所望の方向に吐出できないといった吐出不良が発生するなどの問題がある。
さらに、インクジェット式記録ヘッドが加熱されると、インクジェット式記録ヘッドを構成する部材同士の熱膨張率の違いによって部材同士を接着する接着剤などが破壊される、あるいは、熱によってインク中に含有している溶剤によるヘッド構成部材や接着剤の劣化が促進される等により、インクジェット式記録ヘッドの耐久性が低下する虞があるという問題がある。
なお、このような問題は、インクジェット式記録装置に限定されず、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、印刷品質を低減することなく、吐出不良を低減すると共にヘッドの耐久性を向上することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口が設けられた液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドの液体噴射面に相対向して設けられた加熱手段と、前記液体噴射ヘッドと前記加熱手段との間に被噴射媒体を搬送する搬送手段と、前記被噴射媒体の被噴射面に向かって気体を送風する送風手段と、を具備し、前記送風手段が、前記被噴射媒体の被噴射領域を含む一方向に沿った複数の領域において送風量を可変可能に設けられ、前記被噴射媒体の前記一方向の幅に基づいて、前記送風手段の前記一方向に沿った複数の領域における送風量を制御する送風制御手段を具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、被噴射媒体の一方向において、送風手段の気体の送風量を調整することで、所望の液体噴射ヘッドが加熱される温度を低下させて、液体噴射ヘッドの加熱による吐出不良や、液体噴射ヘッドの耐久性の低下を抑制できる。また、加熱手段によって被噴射媒体が加熱される温度を低下させることなく、所望の液体噴射ヘッドの加熱される温度を低下させることができるため、加熱手段と送風手段とによって液体の乾燥を促進することができるため、印刷品質を向上させることができる。
ここで、前記送風制御手段が、前記送風手段の前記被噴射媒体に相対向する領域の送風量に比べて、前記被噴射媒体が存在しない領域の気体の送風量を大きくするように制御することが好ましい。これによれば、ノズル開口近傍の液体の粘度が増加し易い液体の噴射に使用されていない液体噴射ヘッドが加熱される温度を低くすることができる。
また、前記送風手段が送風した気体を加熱する気体加熱手段を具備し、該気体加熱手段が、前記送風手段の送風量を可変可能な領域毎に、気体の加熱温度を可変可能に設けられており、前記領域毎に前記送風手段の送風量に対して、前記気体加熱手段による気体の加熱温度を反比例させることが好ましい。これによれば、送風量が小さな気体の加熱温度を高くして、被噴射媒体に塗布された液体の乾燥を促進することができると共に、送風量が大きな気体の加熱温度を低くして所望の液体噴射ヘッドの加熱される温度を低下させることができる。
また、複数の前記ノズル開口が、前記被噴射媒体の前記一方向に沿って設けられていることが好ましい。これによれば、液体の噴射に使用されないノズル開口近傍が加熱される温度を低下させることができる。
また、前記液体噴射ヘッドが前記被噴射媒体の前記一方向に沿って複数設けられていることが好ましい。これによれば、ヘッド自体を大型化することなく、被噴射媒体の一方向に広い範囲に亘って短時間で印刷を行うことができると共に、液体の噴射に使用されない液体噴射ヘッドが加熱される温度を低下させることができる。
また、前記被噴射媒体の前記一方向が、前記液体噴射ヘッドと前記被噴射媒体との相対的な移動方向に交差する方向であることが好ましい。これによれば、液体噴射ヘッドと被噴射媒体との相対的な移動方向と交差する方向において、液体の噴射に使用されないノズル開口近傍が加熱される温度を低下させることができる。
本発明の実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録装置の上面図である。 本発明の実施形態1に係る記録装置の断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る送風動作を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る送風手段の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る送風手段及び気体加熱手段を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る記録装置の要部断面図である。 本発明の実施形態3に係る記録装置の他の例を示す要部断面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略斜視図であり、図2は、インクジェット式記録装置の上面図であり、図3(a)は、インクジェット式記録装置の搬送方向の断面図、図3(b)は、インクジェット式記録装置の搬送方向と交差する方向の断面図である。
図示するように、本実施形態の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置1は、インクジェット式記録ヘッドが固定されて、被噴射媒体である紙などの記録シートSを搬送することで印刷を行う、所謂ライン式記録装置である。具体的には、インクジェット式記録装置1は、装置本体2と、複数のインクジェット式記録ヘッド10を具備すると共に装置本体2に固定されたヘッドユニット3と、記録シートSを搬送する搬送手段4と、支持部5とを具備する。
ヘッドユニット3は、複数のインクジェット式記録ヘッド10が記録シートSの搬送方向とは交差する方向に複数並設されたものである。ここで、詳しくは後述するインクジェット式記録ヘッド10には、複数のノズル開口が並設されたノズル列が1列から複数列設けられている。そして、インクジェット式記録ヘッド10は、記録シートSの搬送方向とは交差する方向に向かって、ノズル開口が並設されるように配置されている。また、複数のインクジェット式記録ヘッド10は、記録シートSの搬送方向とは交差する方向に並設され、且つ記録シートSの搬送方向に若干ずらした位置に配置されている。すなわち、複数のインクジェット式記録ヘッド10は、記録シートSの搬送方向とは交差する方向に千鳥状に配置されている。そして、隣り合うインクジェット式記録ヘッド10は、一方のインクジェット式記録ヘッド10のノズル列の端部のノズル開口と、他方のインクジェット式記録ヘッド10のノズル列の端部のノズル列とが、記録シートSの搬送方向で同一位置となるように設けられている。これにより、記録シートSの搬送方向とは交差する幅方向に亘って全ての領域で印刷を行うことができる。本実施形態では、ヘッドユニット3に6個のインクジェット式記録ヘッド10を設けるようにした。なお、本実施形態では、インクジェット式記録ヘッド10を保持する保持部を特に図示していないが、後述する送風手段30の保持部6にインクジェット式記録ヘッド10を固定してもよく、また、送風手段30の保持部6とは別の保持部を設けるようにしてもよい。
また、このようなヘッドユニット3の各インクジェット式記録ヘッド10には、図示していないが、インクが貯留されたインクタンクやインクカートリッジなどのインク貯留手段がインクを供給可能に接続されている。インク貯留手段は、例えば、ヘッドユニット3上に保持されていても、また、装置本体2内のヘッドユニット3とは異なる位置に保持されていてもよい。
搬送手段4は、ヘッドユニット3に対して記録シートSの搬送方向の両側に設けられた第1の搬送手段7と、第2の搬送手段8とを具備する。
第1の搬送手段7は、駆動ローラー7aと、従動ローラー7bと、これら駆動ローラー7a及び従動ローラー7bに巻回された搬送ベルト7cとで構成されている。また、第2の搬送手段8は、第1の搬送手段7と同様に駆動ローラー8a、従動ローラー8b及び搬送ベルト8cで構成されている。
これらの第1の搬送手段7及び第2の搬送手段8のそれぞれの駆動ローラー7a、8aには、図示しない駆動モーター等の駆動手段が接続されており、駆動手段の駆動力によって搬送ベルト7c、8cが回転駆動することで、記録シートSをヘッドユニット3の上流及び下流側で搬送する。
なお、本実施形態では、駆動ローラー7a、8a、従動ローラー7b、8b及び搬送ベルト7c、8cで構成される第1の搬送手段7及び第2の搬送手段8を例示したが、記録シートSを搬送ベルト7c、8c上に保持させる保持手段をさらに設けてもよい。保持手段としては、例えば、記録シートSの外周面を帯電させる帯電手段を設け、この帯電手段によって帯電した記録シートSを誘電分極の作用により搬送ベルト7c、8c上に吸着させるようにしてもよい。また、保持手段として、搬送ベルト7c、8c上に押えローラーを設け、押えローラーと搬送ベルト7c、8cとの間で記録シートSを挟持させるようにしてもよい。
支持部5は、第1の搬送手段7と第2の搬送手段8との間に、ヘッドユニット3に相対向して設けられた断面が矩形状を有する金属又は樹脂等からなる。支持部5は、第1の搬送手段7及び第2の搬送手段8によって搬送された記録シートSを、ヘッドユニット3に相対向する位置で支持するためのものである。
なお、支持部5には、搬送された記録シートSを支持部5上で吸着する吸着手段が設けられていてもよい。吸着手段としては、例えば、記録シートSを吸引することで吸引吸着するものや、静電気力で記録シートSを静電吸着するもの等が挙げられる。
また、本実施形態の支持部5には、加熱手段9が設けられている。加熱手段9は、本実施形態では、支持部5として熱伝導性に優れた金属材料を用いて、加熱手段9を支持部5のインクジェット式記録ヘッド10に相対向する面とは反対側の面側に設けるようにした。このような加熱手段9としては、例えば、赤外線ランプ、電熱ヒーター等を用いることができる。
さらに、インクジェット式記録装置1には、記録シートSのインクジェット式記録ヘッド10によってインクが印刷される被噴射面に向かって気体を送風する送風手段30が設けられている。送風手段30は、装置本体2のインクジェット式記録ヘッド10の支持部5とは反対側に固定された保持部6と、保持部6に設けられた複数の送風孔31と、各送風孔31内に設けられた送風装置32とを具備する。
保持部6は、複数のインクジェット式記録ヘッド10の並設方向、すなわち、本実施形態では、記録シートSの搬送方向とは交差する幅方向であり、特許請求の範囲に記載の一方向に亘る長さを有する。
また、送風孔31は、保持部6のインクジェット式記録ヘッド10に相対向する面に開口し、インクジェット式記録ヘッド10とは反対側の面まで保持部6を厚さ方向に貫通して設けられている。また、送風孔31内に設けられた送風装置32は、送風孔31内に固定された駆動モーター32a(図2参照)と、この駆動モーター32aの回転軸に固定された羽根32bとで構成されている。
このような送風手段30では、送風孔31内で駆動モーター32aを駆動することで、羽根32bを回転させて、送風孔31から気体を記録シートSの被噴射面側に向かって送風する。
本実施形態では、保持部6に、記録シートSの搬送方向と交差する方向(特許請求の範囲に記載の一方向に相当)に沿って送風孔31を6個設けた。また、各送風孔31は、インクジェット式記録ヘッド10に対応して設けられている。すなわち、送風孔31は、記録シートSの搬送方向と交差する方向に並設され、且つ記録シートSの搬送方向に若干ずらした位置に配置されている。
そして、内部に送風装置32が設けられた送風孔31が複数個で構成される送風手段30は、各送風装置32の駆動を制御することによって、記録シートSの被噴射領域を含む一方向(本実施形態では記録シートSの搬送方向と交差する幅方向)に沿った複数の領域において気体の送風量が可変可能となっている。ちなみに、各送風装置32の駆動を制御して気体の送風量を変更するには、駆動モーター32aの回転数を変更することで実現できる。なお、記録シートSの被噴射領域とは、複数のインクジェット式記録ヘッド10によって印刷される記録シートSの印刷領域のことであり、本実施形態では、被噴射領域として、記録シートSの搬送方向とは交差する方向の幅のことを言う。
ここで、上述のようなインクジェット式記録装置1に搭載されるインクジェット式記録ヘッド10について説明する。図4は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの一例を示す断面図である。
図4に示すインクジェット式記録ヘッド10は、縦振動型の圧電素子を有するタイプであり、スペーサ11には、複数の圧力発生室12が並設され、スペーサ11の両側は、各圧力発生室12に対応してノズル開口13を有するノズルプレート14と、振動板15とにより封止されている。また、スペーサ11には、各圧力発生室12毎にそれぞれインク供給口16を介して連通されて複数の圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ17が形成されており、リザーバ17には、図示しないインクカートリッジが接続される。
一方、振動板15の圧力発生室12とは反対側には、各圧力発生室12に対応する領域にそれぞれ圧電素子18の先端が当接されて設けられている。これらの圧電素子18は、圧電材料19と、電極形成材料20及び21とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層され、振動に寄与しない不活性領域が固定基板22に固着されている。なお、固定基板22と、振動板15、スペーサ11及びノズルプレート14とは、基台23を介して一体的に固定されている。
このように構成されたインクジェット式記録ヘッド10では、インク貯留手段に連通されるインク流路を介してリザーバ17にインクが供給され、インク供給口16を介して各圧力発生室12に分配される。実際には、圧電素子18に電圧を印加することにより圧電素子18を収縮させる。これにより、振動板15が圧電素子18と共に変形されて(図中上方向に引き上げられて)圧力発生室12の容積が広げられ、圧力発生室12内にインクが引き込まれる。そして、ノズル開口13に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路からの記録信号に従い、圧電素子18の電極形成材料20及び21に印加していた電圧を解除すると、圧電素子18が伸張されて元の状態に戻る。これにより、振動板15も変位して元の状態に戻るため圧力発生室12が収縮され、内部圧力が高まりノズル開口13からインク滴が吐出される。すなわち、本実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として縦振動型の圧電素子18が設けられている。
なお、上述したインクジェット式記録装置1が、単色のインクでモノクロ印刷を行う場合、ヘッドユニット3には、このようなインクジェット式記録ヘッド10が記録シートSの幅方向に配置される。また、インクジェット式記録装置1が、例えば、複数色のインクによりカラー印刷を行う場合、ヘッドユニット3として搭載される1つのインクジェット式記録ヘッドとして、図4に示すインクジェット式記録ヘッド10が複数個一体的に設けられたものを用いればよい。
ここで、このようなインクジェット式記録装置1の制御構成について説明する。なお、図5は、インクジェット式記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図5に示すように、インクジェット式記録装置1では、実際に印刷を行う機構部となるインクジェット式記録ヘッド10を具備するヘッドユニット3と、記録シートSを搬送する搬送手段4と、加熱手段9と、送風手段30と、インクジェット式記録ヘッド10の動作を制御する制御部100とを具備する。
制御部100は、印刷制御手段101、記録ヘッド駆動回路102、印刷位置制御手段103、加熱制御手段104及び送風制御手段105を有する。
印刷制御手段101は、インクジェット式記録ヘッド10の印刷動作を制御し、例えば、印刷信号の入力に伴って記録ヘッド駆動回路102を介して圧電素子18に駆動パルスを印加して、インクジェット式記録ヘッド10にインクを吐出させる。
印刷位置制御手段103は、インクジェット式記録ヘッド10の印刷時の記録シートSの位置決めを行う。すなわち、印刷位置制御手段103によって搬送手段4が記録シートSをインクジェット式記録ヘッド10に相対向する領域に搬送する搬送量を制御することで、記録シートSのインクジェット式記録ヘッド10に対する搬送方向の位置決めを行っている。
また、本実施形態では、インクジェット式記録装置1には、検出手段106が設けられている。検出手段106は、記録シートSの被噴射領域(本実施形態では、印刷領域)を検出するものである。本実施形態では、被噴射領域として、記録シートSの搬送方向とは交差する方向の幅を検出するようにした。このような検出手段106としては、例えば、記録シートSの幅を測定する光学センサーを用いることができる。なお、検出手段106は、光学センサーに限定されず、例えば、記録シートSが保持された用紙カートリッジ内に記録シートSの幅を揃えるガイドを設け、このガイドの位置を検出手段106が機械的に取得するようにしてもよい。もちろん、検出手段106を設けずに、記録シートSの幅をインクジェット式記録装置1を使用する使用者が手動で入力するようにしてもよい。また、制御部100に印刷を行う記録シートSのサイズを保持させると共に、記録シートSの余白等を除いた印刷可能な噴射領域を保持させ、外部から入力された印刷データに基づいて噴射領域を規定してもよい。
加熱制御手段104は、インクジェット式記録ヘッド10による印刷時に、加熱手段9を制御し、支持部5を加熱することで、支持部5に支持された記録シートSを加熱する。また、加熱制御手段104は、印刷が行われていない待機時や、支持部5が所定の温度以上となった場合に、加熱手段9による支持部5の加熱を停止する制御を行う。ちなみに、支持部5の温度は、温度センサー等によって把握することができる。
送風制御手段105は、検出手段106が検出した記録シートSの搬送方向に交差する幅方向に基づいて送風手段30を制御する。
送風制御手段105による送風手段30の制御は、記録シートSに相対向する領域、すなわち、実際に印刷が行われる印刷領域(被噴射領域)に相対向する送風装置32に気体を送風させると共に、印刷領域に相対向する送風装置32の気体の送風量に対して、記録シートSが存在しない領域に相対向する送風装置32の気体の送風量を大きくする。すなわち、送風手段30の気体の送風量を、記録シートSの搬送方向とは交差する幅方向で変更する。
具体的には、図6(a)に示すように、送風制御手段105は、印刷を行う記録シートS1の存在する領域に相対向する送風装置32B〜32Eの気体の送風量に比べて、記録シートS1の存在しない領域に相対向する送風装置32A、32Fの気体の送風量を大きくする。ここで、図6(a)に示す例では、記録シートS1が、6つのインクジェット式記録ヘッド10A〜10Fの内、4つのインクジェット式記録ヘッド10B〜10Eに相対向するため、両端のインクジェット式記録ヘッド10A、10Fは記録シートS1の印刷に使用されない。このため、記録シートS1の印刷に使用されずに、インク滴の吐出が行われないインクジェット式記録ヘッド10A、10Fが加熱手段9によって加熱される温度が低くなるように、記録シートS1の存在しない領域に設けられた送風装置32A、32Fの気体の送風量をその他の送風装置32B〜32Eに比べて大きくする。
また、送風制御手段105は、図6(b)に示すように、記録シートS2の幅が、記録シートS1の幅よりも狭い場合も同様に、印刷を行う記録シートS2の存在する領域に相対向する送風装置32C〜32Dの気体の送風量に比べて、記録シートS2の存在しない領域に相対向する送風装置32A、32B、32E、32Fの気体の送風量を大きくする。これにより、記録シートS2の印刷に使用されないインクジェット式記録ヘッド10A、10B、10E、10Fが加熱手段9によって加熱される温度を低くすることができる。
ちなみに、印刷に使用されないインクジェット式記録ヘッド10に相対向する送風装置32が気体(空気)の送風を行うと、送風によって印刷に使用されていないインクジェット式記録ヘッド10が直接冷却される。また、送風手段30の送風によって、加熱手段9によって加熱された支持部5の記録シートSが存在しない領域を冷却して、支持部5の記録シートSが存在しない領域の温度を低下させることができる。すなわち、支持部5は加熱手段9によって全体が加熱されるものの、送風手段30の送風によって冷却される。このとき、記録シートSが存在する領域(印刷領域;被噴射領域)は、記録シートSによって送風が遮蔽されると共に、送風量が小さいため、比較的冷却され難い。これに対して、記録シートSが存在しない領域は、送風手段30による送風が記録シートSによって遮蔽されないと共に、送風手段30による気体の送風量が大きいため、多く冷却されることになる。これにより、加熱手段9によって加熱された支持部5の一部である記録シートSが存在しない領域の温度を、記録シートSが存在する領域の温度に比べて低くして、印刷に使用していないインクジェット式記録ヘッド10が支持部5の熱によって加熱される温度を低くすることができる。
このように、印刷に使用されないインクジェット式記録ヘッド10のノズル開口13に相対向する支持部5の温度を低くすることで、印刷に使用されないインクジェット式記録ヘッド10のノズル開口13近傍が加熱される温度を低くすることができる。これにより、ノズル開口13近傍のインクが加熱によって粘度が増加し、ノズル開口13の目詰まりや、インク滴の吐出を開始した際の着弾位置ずれなどの不具合が発生するのを抑制することができる。
また、送風手段30によって、記録シートSが存在しない領域に相対向するインクジェット式記録ヘッド10が加熱手段9によって加熱される温度を低くすることで、インクジェット式記録ヘッド10の加熱による耐久性の低下を抑制することができる。すなわち、インクジェット式記録ヘッド10が加熱されると、インクジェット式記録ヘッド10を構成する部材同士を接着する接着剤等に悪影響を及ぼしてインクジェット式記録ヘッド10の耐久性が低下してしまう虞があるが、印刷に使用していないインクジェット式記録ヘッド10が加熱されるのを抑制することで、インクジェット式記録ヘッド10の耐久性が低下するのを抑制することができる。ちなみに、記録シートSが存在する領域では、加熱手段9の熱は記録シートSによって遮蔽されるため、送風手段30の気体の送風量を調整しなければ、記録シートSが存在しない領域のインクジェット式記録ヘッド10に比べて、加熱される温度は低い。また、記録シートSが存在する領域では、記録シートSによって熱の遮蔽が行われるのに加えて、ノズル開口13からインク滴の吐出が行われているため、ノズル開口13近傍のインクが加熱されたとしても、加熱されたインクは吐出されて、粘度の増加による目詰まりや着弾位置ずれが生じ難い。
また、送風制御手段105は、送風手段30の印刷領域(記録シートS)以外の非印刷領域の気体の送風量を大きくするだけなので、印刷領域(記録シートSが設けられた領域)においては、加熱手段9による記録シートSの加熱温度が損なわれるのを低減することができる。したがって、加熱手段9によって記録シートSの加熱、すなわち、記録シートSに塗布されたインクの加熱を良好に行うことができる。また、加熱手段9によって記録シートS上に印刷されたインクの加熱を行った際に、加熱によってインクから揮発した成分が滞留すると、インクの乾燥にかかる時間が長くなってしまうものの、送風手段30によって印刷領域(被噴射領域)に気体を送風することで、インクの揮発成分を除去して、インクの乾燥を促進することができる。
ちなみに、記録シートSを加熱する加熱手段を一方向(本実施形態では、記録シートSの搬送方向と交差する幅方向)に分割して、分割した加熱手段を個別に制御することで、記録シートSの加熱温度を部分的に変更することも考えられるが、加熱手段を分割しても、支持部5の熱反応性が低く、支持部材を部分的に所望の温度に調整するのは困難である。これに対して、本願発明では、吸引手段によって印刷に使用していないインクジェット式記録ヘッド10のみを余分な加熱が行われないように抑制することができる。
なお、上述した例では、記録シートS1、S2として、その幅が並設されたインクジェット式記録ヘッド10A〜10Fの境界部分となるものを例示し、また、吸引手段は、記録シートS1、S2の搬送方向と交差する方向に、インクジェット式記録ヘッド10と同じ数設けたため、記録シートS1、S2の存在しない送風装置32A〜32Fの気体の送風量を制御するようにしたが、このような条件に限定されるものではない。
例えば、記録シートSの幅方向の縁部が、送風装置32B上に存在した場合、送風装置32Aの気体の送風量のみを大きくすればよい。この場合、一つのインクジェット式記録ヘッド10Bのノズル開口13において、印刷に使用されるノズル開口13と、印刷に使用されないノズル開口13とが存在するが、インクジェット式記録ヘッド10Bの印刷に使用されないノズル開口13は、気体の送風量が大きな送風装置32A側となるため、インクジェット式記録ヘッド10Bの印刷に使用されないノズル開口13近傍の加熱温度も低くなる。勿論、同一方向(記録シートSの搬送方向と交差する方向)における送風装置32の数とインクジェット式記録ヘッド10の数とは同じ数でなくてもよい。
また、本実施形態では、記録シートSの搬送方向と交差する幅方向(一方向)に並設された送風手段30の送風装置32A〜32Fの気体の送風量を調整するようにしたが、例えば、送風装置32を記録シートSの搬送方向にも複数設け、記録シートSの搬送方向における送風装置32の気体の送風量を調整するようにしてもよい。すなわち、記録シートSの印刷開始時及び印刷終了時には、支持部5上には、記録シートSの搬送方向の端部が存在し、搬送方向においても、記録シートSが存在する領域と存在しない領域とができるため、搬送方向において送風手段30の記録シートSが存在する領域の気体の送風量に比べて、記録シートSが存在しない領域の気体の送風量を大きくしてもよい。
また、本実施形態では、送風手段30として、保持部6と、保持部6に設けられた複数の送風孔31と、各送風孔31に設けられた送風装置32とを有するものを例示したが、特にこれに限定されない。ここで、送風手段の他の例を図7に示す。なお、図7は、本発明の実施形態1に係る送風手段の他の例を示す斜視図である。
図7に示すように、送風手段30Aは、図示しないインクジェット式記録ヘッド10の並設方向(一方向)に亘る長さで開口する送風孔33が設けられた送風装置34と、送風装置34の送風孔33を遮蔽する遮蔽板35とを具備する。
遮蔽板35は、インクジェット式記録ヘッド10の並設方向に亘って複数設けられており、各遮蔽板35は、個別に送風孔33の開口面積を調整できるように稼動可能に設けられている。ちなみに、送風装置34は、送風孔33から気体を送風する送風ポンプ等であればよい。
このような構成の送風手段30Aとしても、記録シートSの存在する領域と、存在しない領域とで気体の送風量を調整することができる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る送風手段及び気体加熱手段を示す断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態は、送風手段30に加えて、送風手段30が送風した気体を加熱する気体加熱手段40を設けた例である。具体的には、気体加熱手段40として、保持部6の各送風孔31内に加熱部41A〜41Fをそれぞれ設けた。
加熱部41A〜41Fは、送風孔31内の送風装置32A〜32Fよりも下流側に配置されており、送風装置32A〜32Fによって送風された気体を加熱部41A〜41Fに接触して通過させることで、気体を加熱する。このような加熱部41A〜41Fとしては、電熱ヒーター等を用いることができる。
そして、本実施形態では、気体加熱手段40として、加熱部41A〜41Fを送風手段30の各送風孔31内に設けることで、送風手段30の送風量が可変可能な領域毎に、送風手段30が送風する気体の温度を変更することができる。
このため、例えば、上述した実施形態1の送風制御手段105によって、各加熱部41A〜41Fが加熱する温度を、送風装置32A〜32Fの送風量に対して反比例させるように制御することで、記録シートSが存在する領域に送風する気体の温度を高くして、記録シートSに印刷されたインクの乾燥をさらに促進することができると共に、記録シートSが存在しない領域に送風する気体の温度を低くして、印刷に使用されないインクジェット式記録ヘッド10及び支持部5(実質的にインクジェット式記録ヘッド10を加熱する領域)を冷却して、印刷に使用されないインクジェット式記録ヘッド10が加熱される温度を低下させることができる。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に係るインクジェット式記録装置の要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9(a)に示すように、本実施形態では、インクジェット式記録ヘッド10A〜10Fの液体噴射面(ノズル開口13が開口する面)に相対向する位置に、記録シートSをインクジェット式記録ヘッド10A〜10Fとは反対側に向かって吸引する吸引手段50を設けた。
本実施形態の吸引手段50は、支持部5に設けられた複数の吸引孔51と、各吸引孔51内に設けられた吸引装置52A〜52F(以下、これらを吸引装置52と示す)とで構成されている。
吸引孔51は、支持部5の記録シートSを支持する面に開口し、記録シートSを支持する面とは反対側の面まで支持部5を厚さ方向に貫通して設けられている。また、吸引孔51内に設けられた吸引装置52は、吸引孔51内に固定された駆動モーター52aと、この駆動モーター52aの回転軸に設けられた羽根52bとで構成されている。
このような複数の吸引孔51及び吸引装置52で構成される吸引手段50は、吸引孔51内で駆動モーター52aを駆動することで、羽根52bを回転させて、吸引孔51内の羽根52bよりも記録シートS側を負圧として、支持部5の表面に記録シートSを吸引吸着する。
本実施形態では、支持部5に、送風手段30の気体の送風量を変更可能な領域に沿って6個の吸引孔51を並設した。すなわち、吸引装置52は、インクジェット式記録ヘッド10A〜10Fの並設方向に沿って設けられている。
このように吸引手段50を設けることによって、支持部5に記録シートSを吸引吸着させて、記録シートSを固定し、安定した印刷を行わせることができる。
また、吸引手段50の記録シートSが存在しない領域の吸引装置52(図9に示す例では、吸引装置52A、52F)も吸引させることで、被記録シートSが存在しない領域において、送風手段30が送風した気体を吸引手段50が吸引して、気流の流れを形成することができる。具体的には、図9に示す例では、送風装置32Aが送風した気体を吸引装置52Aが吸引し、送風装置32Aから吸引装置52Aに向かう気流の流れを生じさせる。同様に、送風装置32Fが送風した気体を吸引装置52Fが吸引し、送風装置32Fから吸引装置52Fに向かう気流の流れを生じさせる。このような気流の流れによって、さらに支持部5の記録シートSが存在していない領域の冷却を促進することができると共に、インクジェット式記録ヘッド10B〜10Eからインク滴を吐出することで発生するミストを吸引装置52A、52Fによって吸引して、印刷品質を向上することができる。
また、内部に吸引装置52が設けられた吸引孔51が複数個で構成される吸引手段50は、各吸引装置52の駆動を制御することによって、記録シートSの一方向(本実施形態では記録シートSの搬送方向と交差する幅方向)において、吸引力を可変可能となっている。ちなみに、各吸引装置32の駆動を制御して吸引力を可変するには、駆動モーター32aの回転数を変更することで実現できる。
したがって、図9(b)に示すように、吸引手段50の記録シートSが存在しない領域に相対向する吸引装置52A、52Fの吸引力を、記録シートSが存在する吸引装置52B〜52Eに比べて大きくすることで、さらに支持部5の記録シートSが存在しない領域の温度を低下させて、印刷に使用しないインクジェット式記録ヘッド10A、10Fが加熱される温度を低下することができる。
なお、図9(b)に示す例では、吸引手段50の印刷に使用しない領域の吸引装置52A、52Fの吸引力を高めるだけなので、印刷領域に設けられた吸引装置52B〜52Eによって記録シートSの支持部5への吸引吸着は確実に行われる。このため、記録シートSを確実に固定して、高精度な印刷を行うことができる。
また、吸引手段50の印刷領域(記録シートS)以外の非印刷領域の吸引力を大きくするだけなので、印刷領域(記録シートSが設けられた領域)においては、加熱手段9による記録シートSの加熱温度が損なわれるのを低減することができる。したがって、加熱手段9によって記録シートSの加熱、すなわち、記録シートSに塗布されたインクの加熱を良好に行うことができる。
なお、吸引手段50は、上述したものに限定されるものではない。ここで、吸引手段の他の例を図10に示す。なお、図10は、本発明の実施形態3に係る吸引手段の他の例を示すインクジェット式記録装置の要部断面図である。
図10に示すように、吸引手段50Aを、支持部5とインクジェット式記録ヘッド10A〜10Fとの間の高さで、インクジェット式記録ヘッド10A〜10Fに相対向する領域の外側に配置するようにしてもよい。この場合、吸引手段50Aは、支持部5とインクジェット式記録ヘッド10A〜10Fとの間の気体を吸引するように駆動すればよい。
このような吸引手段50Aとしても、送風手段30の送風装置32A、32Fが送風した気体を吸引して、支持部5の記録シートSが存在しない領域を冷却することができると共に、インク滴の吐出に伴って発生したミストの吸引を行うことができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、インクジェット式記録ヘッド10を具備するヘッドユニット3を装置本体2に固定し、搬送手段4が記録シートSを搬送するようにしたが、搬送手段4は、インクジェット式記録ヘッド10と記録シートSとを相対的に移動させればよいため、記録シートSを固定し、搬送手段4がインクジェット式記録ヘッド10を搬送するようにしてもよい。このような場合の搬送方向は、上述した実施形態1と同様である。また、上述した実施形態1の記録シートSの搬送方向とは交差する方向にもインクジェット式記録ヘッド10を複数設け、記録シートSを移動することなく、記録シートSを固定した状態で、記録シートSの噴射領域の全てに固定されたインクジェット式記録ヘッド10によって印刷を行うようにしてもよい。すなわち、上述した実施形態1の搬送手段4を実質的に設けないようにしてもよい。勿論、ヘッドユニット3を記録シートSの搬送方向とは交差する方向(一方向)に移動させながら、記録シートSを搬送方向に移動させて、記録シートSの全面に印刷するインクジェット式記録装置であっても、本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態1では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、圧電材料19と電極形成材料20、21とを交互に積層させて縦方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子18を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、結晶化した圧電材料からなる圧電体層を下電極と上電極との2つの電極で挟んで構成した撓み振動型の圧電素子として、各層を成膜及びリソグラフィー法により積層した薄膜型の圧電素子や、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電素子を使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置、液晶ディスプレー等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射装置、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射装置等にも適用することができる。
S、S1、S2 記録シート(被噴射媒体)、 1 インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 2 装置本体、 3 ヘッドユニット、 4 搬送手段、 5 支持部、 7 第1の搬送手段、 8 第2の搬送手段、 9 加熱手段、 10、10A〜10B インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 12 圧力発生室、 13 ノズル開口、 18 圧電素子(圧力発生手段)、 30、30A 送風手段、 31、33 送風孔、 32、32A〜32F、34 送風装置、 35 遮蔽板、 50、50A 吸引手段、 51 吸引孔、 52A〜52F 吸引装置、 100 制御部、 101 印刷制御手段、 102 記録ヘッド駆動回路、 103 印刷位置制御手段、 104 加熱制御手段、 105 送風制御手段、 106 検出手段

Claims (5)

  1. 液体を噴射するノズル開口が設けられた液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドの液体噴射面に相対向して設けられた加熱手段と、
    前記液体噴射ヘッドと前記加熱手段との間に被噴射媒体を搬送する搬送手段と、
    前記被噴射媒体の被噴射面に向かって気体を送風する送風手段と、を具備し、
    前記送風手段が、前記被噴射媒体の被噴射領域を含む一方向に沿った複数の領域において送風量を可変可能に設けられ、
    前記被噴射媒体の前記一方向の幅に基づいて、前記送風手段の前記一方向に沿った複数の領域における送風量を制御する送風制御手段を具備し、
    前記送風制御手段が、前記送風手段の前記被噴射媒体に相対向する領域の送風量に比べて、前記被噴射媒体が存在しない領域の気体の送風量を大きくするように制御することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記送風手段が送風した気体を加熱する気体加熱手段を具備し、該気体加熱手段が、前記送風手段の送風量を可変可能な領域毎に、気体の加熱温度を可変可能に設けられており、前記領域毎に前記送風手段の送風量に対して前記気体加熱手段による気体の加熱温度を反比例させることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 複数の前記ノズル開口が、前記被噴射媒体の前記一方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体噴射ヘッドが前記被噴射媒体の前記一方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記被噴射媒体の前記一方向が、前記液体噴射ヘッドと前記被噴射媒体との相対的な移動方向に交差する方向であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射装置。
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