JP6384660B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録装置に関する。
被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置には、例えば、液体としてインクを噴射させて紙や記録シートなどの被記録媒体、すなわち、被噴射媒体に印刷を行うインクジェット式記録装置が知られている。
このようなインクジェット式記録装置に搭載されるインクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室内のインクが凍結して膨張した場合に、圧力発生室のインクの逃げ場がないと、圧力発生室内、特に振動板のクラックを引き起こすという問題がある。
そこで、インクが凍結しそうな場合には、凍結に先立って、圧力発生室からリザーバー側へインクを逆流させて圧力発生室内を空にする液体噴射装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−61779号公報
しかしながら、上述した装置では、リザーバー側にインクを逆流するために、リザーバー側の負圧を高めるようなポンプが必要となり、装置が大型化・複雑化してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録装置だけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体の凍結時の液体の膨張による圧力発生室内のクラックの発生を防止することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
[態様1] 上記課題を解決する本発明の態様は、ノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズルと連通する圧力発生室であって、駆動素子の駆動により生じた圧力変動により圧力発生室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧力発生室と、複数の前記圧力発生室と連通し、前記圧力発生室に液体を供給するマニホールドと、前記ノズルをキャップするためのキャップ手段と、モード1又は2を選択して、前記キャップ手段を動作させることが可能な制御手段と、を備え、前記キャップ手段によりキャップされる領域は、前記ノズルプレートの面に沿う平面上において、前記マニホールドの少なくとも一部に対応する領域を含み、前記モード1は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされない状態で、電源が切られるあるいは節電状態なるモードであり、前記モード2は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされた状態で、電源が切られるあるいは節電状態となるモードである、ことを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、モード1により、ノズルがキャップされない状態で電源が切られた状態あるいは節電状態となるので、その後に液体が凍結するような温度になっても、ノズル内の液体から凍結して順次圧力発生室内まで凍結するまでは、マニホールド内の液体は凍結せず、圧力発生室内の膨張による圧力上昇の逃げ場があり、圧力発生室内のクラックを防ぐことができる。
[態様2] また、他の態様は、ノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズルと連通する圧力発生室であって、駆動素子の駆動により生じた圧力変動により圧力発生室内の液体をノズルから吐出させるための圧力発生室と、複数の前記圧力発生室と連通し、前記圧力発生室に液体を供給するマニホールドと、前記ノズルをキャップするためのキャップ手段と、被吐出媒体に対してノズルを相対的に移動させる移動機構と、被吐出媒体に対するノズルの相対的な移動を規制する規制手段と、モード1又は2を選択して、前記キャップ手段を動作させることが可能な制御手段と、を備え、前記キャップ手段によりキャップされる領域は、前記ノズルプレートの面に沿う平面上において、前記マニホールドの少なくとも一部に対応する領域を含み、前記モード1は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされない状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードであり、前記モード2は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされた状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードである、ことを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、モード1により、ノズルがキャップされない状態で、ノズルのキャップに対する相対移動が規制手段により規制されるので、その後に液体が凍結するような温度になっても、ノズル内の液体から凍結して順次圧力発生室内まで凍結するまでは、マニホールド内の液体は凍結せず、圧力発生室内の膨張による圧力上昇の逃げ場があり、圧力発生室内のクラックを防ぐことができる。また、移動や搬送などの際の相対移動が防止される。
[態様3] ここで、態様1又は2において、さらに、マニホールドを規定する部材に固定された断熱部材を備え、前記断熱部材は、前記ノズルプレートよりも熱伝導率が低い、ことが好ましい。かかる態様では、マニホールド内の液体の凍結がさらに遅くなり、圧力発生室内のクラックをより確実に防ぐことができる。
[態様4] また、態様3において、前記断熱部材は、空気層を含む、多層構造となっている、ことが好ましい。
かかる態様では、マニホールド内の液体の凍結がさらに確実に遅延でき、圧力発生室内のクラックをより確実に防ぐことができる。
[態様5] また、態様1〜4の何れかにおいて、前記制御手段は、前記モード1を行うか否かのユーザーの選択に基づいて、モード1を行う、ことが好ましい。
かかる態様では、モード1を実施した方がよいタイミング、例えば、長期保存や商品配送などの場合、モード1の実施をユーザーの選択に掛からしめることができるので、操作性に富む。
[態様6] また、態様1〜4の何れかにおいて、さらに、温度を検知する検知手段を備え、前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記モード1を行う、ことが好ましい。
かかる態様では、凍結しそうなときを検知してモード1を実施できるので、ユーザーの選択がなくても、モード1を行うことができ、操作性に富む。
本発明の実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係るキャップを説明する斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの液体噴射面側の平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録装置の各モードを説明する図である。 実施形態1、2のキャップを説明する模式図である。 モード1の実施後の凍結状態を説明する模式図である。 モード1を実施しない場合の凍結状態を説明する模式図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの一例を示す断面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図、図2は、キャップ手段である吸引キャップ及び保護キャップを示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置Iでは、液体噴射ヘッドユニット1がキャリッジ2に搭載されている。そして、液体噴射ヘッドユニット1が搭載されたキャリッジ2は、筐体3に取り付けられたキャリッジ軸2aに対して軸方向へ移動可能に設けられている。
また、筐体3には、液体が貯留された貯留手段4が設けられており、貯留手段4からの液体は、キャリッジ2に搭載された液体噴射ヘッドユニット1にチューブ4aを介して供給される。また、チューブ4aの貯留手段4の近傍には、各チューブ4aの流路を閉塞するチョーク弁である閉塞手段5が設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が複数のプーリー6aおよびタイミングベルト6bを介してキャリッジ2に伝達されることで、液体噴射ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ2はキャリッジ軸2aに沿って移動される。すなわち、本実施形態では、キャリッジ2、駆動モーター6、複数のプーリー6aおよびタイミングベルト6bなどが移動機構を構成する。一方、筐体3には搬送手段としての搬送ローラー7が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー7により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
このような液体噴射装置Iでは、キャリッジ2がキャリッジ軸2aに沿って移動されると共に液体噴射ヘッドユニット1によって液体が液滴として吐出されて記録シートSに着弾される。
また、キャリッジ2の移動方向の端部である搬送ローラー7の側方の非印刷領域には、キャップ手段である吸引キャップ8及び保護キャップ9が設けられており、吸引キャップ8には、吸引手段8aが接続されている。なお、保護キャップ9を吸引キャップ8とは別に設けないで、吸引キャップ8が保護キャップとしても用いられるようにしてもよい。
なお、上述した液体噴射装置Iでは、液体噴射ヘッドユニット1がキャリッジ2に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、液体噴射ヘッドユニット1が筐体3に固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、液体噴射装置Iは、貯留手段4が筐体3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、貯留手段4が筐体3に搭載されておらず、液体噴射装置Iの外部から液体が供給されてもよい。
ここで、このようなインクジェット式記録装置に搭載されるヘッドユニット1を構成するインクジェット式記録ヘッドの一例について図3〜図5を参照して説明する。なお、図3は、インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図4は、インクジェット式記録ヘッドの液体噴射面側の平面図であり、図5は、図4のA−A′線断面図である。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドIIは、ヘッド本体11、ケース部材40等の複数の部材を備え、これら複数の部材が接着剤等によって接合されている。本実施形態では、ヘッド本体11は、流路形成基板10と、連通板15と、ノズルプレート20と、保護基板30と、コンプライアンス基板45と、を具備する。
ヘッド本体11を構成する流路形成基板10は、ステンレス鋼やNiなどの金属、ZrOあるいはAlを代表とするセラミック材料、ガラスセラミック材料、MgO、LaAlOのような酸化物などを用いることができる。本実施形態では、流路形成基板10は、シリコン単結晶基板からなる。この流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。
また、流路形成基板10には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部側に、当該圧力発生室12よりも開口面積が狭く、圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を付与する供給路等が設けられていてもよい。
また、流路形成基板10の一方面側には、連通板15が接合されている。また、連通板15には、各圧力発生室12に連通する複数のノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接合されている。
連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このようにノズルプレート20の面積を比較的小さくすることでコストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を厚さ方向(連通板15と流路形成基板10との積層方向)に貫通して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を厚さ方向に貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、各圧力発生室12毎に独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
このような連通板15としては、ステンレスやNiなどの金属、またはジルコニウムなどのセラミックなどを用いることができる。なお、連通板15は、流路形成基板10と線膨張係数が同等の材料が好ましい。すなわち、連通板15として流路形成基板10と線膨張係数が大きく異なる材料を用いた場合、加熱や冷却されることで、流路形成基板10と連通板15との線膨張係数の違いにより反りが生じてしまう。本実施形態では、連通板15として流路形成基板10と同じ材料、すなわち、シリコン単結晶基板を用いることで、熱による反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
また、ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。すなわち、ノズル開口21は、同じ種類の液体(インク)を噴射するものが第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
このようなノズルプレート20としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)等の金属、ポリイミド樹脂のような有機物、又はシリコン単結晶基板等を用いることができる。なお、ノズルプレート20としてシリコン単結晶基板を用いることで、ノズルプレート20と連通板15との線膨張係数を同等として、加熱や冷却されることによる反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側、すなわち、ノズルプレート20が接合された面側から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12等の液体流路の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
また、振動板50の絶縁体膜52上には、第1電極60と、圧電体層70と、第2電極80とが、本実施形態では、成膜及びリソグラフィー法によって積層形成されて圧電アクチュエーター300を構成している。ここで、圧電アクチュエーター300は、圧電素子300ともいい、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80を含む部分をいう。一般的には、圧電アクチュエーター300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、第1電極60を圧電アクチュエーター300の共通電極とし、第2電極80を圧電アクチュエーター300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。なお、上述した例では、第1電極60が、複数の圧力発生室12に亘って連続して設けられているため、第1電極60が振動板の一部として機能するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、上述の弾性膜51及び絶縁体膜52の何れか一方又は両方を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。
また、流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。また、保護基板30には、厚さ方向(流路形成基板10と保護基板30との積層方向)に貫通する貫通孔32が設けられている。リード電極90の第2電極80に接続された一端部とは反対側の他端部は、この貫通孔32内に露出するように延設され、リード電極90と駆動IC等の駆動回路101を実装した配線基板102とが、貫通孔32内で電気的に接続されている。
また、このような構成のヘッド本体11には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100をヘッド本体11と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40とヘッド本体11とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40とヘッド本体11とによって画成された第3マニホールド部42と、によって本実施形態のマニホールド100が構成されている。
なお、ケース部材40の材料としては、例えば、樹脂や金属等を用いることができる。ちなみに、ケース部材40として、樹脂材料を成形することにより、低コストで量産することができる。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。
このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、封止膜46と、固定基板47と、を具備する。封止膜46は、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成された厚さが20μm以下の薄膜)からなり、固定基板47は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の硬質の材料で形成される。この固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通して配線基板121が挿通される接続口43が設けられている。
このような構成のインクジェット式記録ヘッドIIでは、インクを噴射する際に、インクカートリッジから導入路44を介してインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路101からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。なお、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドIIでは、接続口43からノズル開口21までを液体流路と称する。すなわち、液体流路は、接続口43、マニホールド100、供給連通路19、圧力発生室12、ノズル連通路16及びノズル開口21で構成されている。
また、ヘッド本体11の液体噴射面20a側には、本実施形態の保護部材であるカバーヘッド105が設けられている。カバーヘッド105は、コンプライアンス基板45の連通板15とは反対面側に接合されており、コンプライアンス部49の流路(マニホールド100)とは反対側の空間を封止する。なお、カバーヘッド105には、ノズル開口21を露出する露出開口部106が設けられている。本実施形態では、露出開口部106は、ノズルプレート20を露出する大きさ、つまり、コンプライアンス基板45と同じ開口を有する。
また、カバーヘッド105は、本実施形態では、ヘッド本体11の側面(液体噴射面20aとは交差する面)を覆うように、液体噴射面20a側から端部が屈曲して設けられている。
このようなカバーヘッド105は、本実施形態では、インク(液体)の吐出方向において、ノズルプレート20の液体噴射面20aよりも記録シートS側に突出して設けられている。このように、カバーヘッド105を液体噴射面20aよりも記録シートS側に突出させることで、記録シートSがノズルプレート20に接触し難くなり、記録シートSがノズルプレート20に接触することによるノズルプレート20の変形及び剥離等の発生を抑制することができる。
また、このようなカバーヘッド105の液体噴射面20aと同じ側の面、すなわち、コンプライアンス基板45とは反対側の面には、ノズルプレート20と同様に、撥液性を有する撥液膜を設けるようにしてもよい。
ここで、吸引キャップ8又は保護キャップ9によりキャップされる領域は、液体噴射面20aに沿う平面上において、ノズルプレート20全体と、マニホールド100の少なくとも一部に対応する領域を含む部分、すなわち、吸引キャップ8又は保護キャップ9の端部がマニホールド100を規定するコンプライアンス基板45の可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部に対応する領域を含む部分である。
このようなインクジェット式記録ヘッドIIは、第2の方向Yがキャリッジ2の移動方向である主走査方向となるように、インクジェット式記録装置Iに搭載される。
図6は、制御手段であるプリンターコントローラーがモード1〜2を実行の様子を説明する図である。図6に示すように、プリンターコントローラー111は、電源オフ又は節電状態とする際に、モード1又は2を実行する。
ここで、モード1の実施は、圧力発生室12やマニホールド100内の液体の凍結による圧力発生室12内の圧力上昇による振動板等のクラック(以下では、破壊と表現する場合もある)を防止するものであり、長時間使用しない場合、製品を移動、搬送する際に、使用環境温度が液体凍結温度を下回る際などに実行されるものであり、例えば、ユーザーがモード1選択スイッチをオンにするなどのユーザー指令201に基づいて行われる。なお、ユーザー指令201の他、環境温度を測定する温度センサーなどの検知手段からの外部温度情報202をプリンターコントローラー111が取得し、これに基づいてモード1を実行するか否かの判断をし、これに基づいてモード1を実行してもよい。モード1の実施を、ユーザーの選択に掛からしめる場合であっても、検知手段の検知結果に掛からしめる場合であっても、振動板等の破壊を防止することができ、操作性に富む。
モード1は、具体的には、保護キャップ9によりノズル開口21がキャップされない状態で、電源が切られるあるいは節電状態となるモードである。
モード1を実行した後、放置又は輸送する場合、電源を落とすことになるが、通常の場合、保護キャップ9によりノズルプレート20が保護されることになるが、保護キャップ9による保護を行わなくてもよく、本実施形態では、モード1の後には、保護キャップ9による保護を行わないようにしている。
この様子を図7に示す。図7(a)は、電源オフによりキャリッジ2が保護キャップ9に対向する領域まで移動するが、保護キャップ9がノズルプレート20に密着しない状態で停止した状態である。この状態をモード1後の停止状態とする。
キャリッジ2が非印刷領域の保護キャップ9に対向する領域に移動すると、保護キャップ9を支持する支持部材901に設けられた係止部材902がキャリッジ2に係止され、保護キャップ9及び支持部材901が傾斜台903に沿って斜め上方に移動するようになっている。図7(a)の状態は、保護キャップ9及び支持部材901が傾斜台903に沿って移動しない状態であり、保護キャップ9とノズルプレート20との間には隙間がある。
一方、モード2は、通常モードであり、凍結などの虞がない状態の場合であり、保護キャップ9によりノズル開口21がキャップされた状態で、電源が切られるあるいは節電状態となるモードである。
図7(b)は、モード2の状態を示したものであり、保護キャップ9及び支持部材901が傾斜台903に沿って斜め上方に移動し、保護キャップ9がノズルプレート20に密着した状態となる。
図7(b)の状態では、キャリッジ2の移動を規制する規制手段であるキャリッジロック機構910のロック棒911がキャリッジ2のロック穴912に挿入され、固定されるようになっている。このキャリッジロック機構910は、通常は搬送する際に使用される。本実施形態では、モード1実行後の搬送を考慮し、図7(a)の状態、すなわち、保護キャップ9がノズルプレート20に密着しない状態でキャリッジ2を固定できるようにするため、キャリッジ2に第2のロック穴913を設けている。なお、搬送しない場合には、図7(a)の状態でもキャリッジロックを行わなくてもよい。
なお、ここで、電源オフとは、メインスイッチをオフにした状態の他、節電モードなどによるオフ状態を含むものである。ここで、節電モードとは、液体噴射装置が備える駆動回路への電源供給を遮断したり、検知手段の回路への電源供給を遮断したり、これらへ供給される電源の電圧を下げたり、液体噴射装置が備えるパネルの表示をオフしたりするなどの少なくとも何れかを実施した状態であり、印刷待ちなどの待機状態や動作状態とは完全に区別されるものである。
このようなモード1の停止状態とするのは、ノズル開口21近傍を積極的に環境温度に晒し、ノズル開口21内に液体がある場合には、ノズル開口21内の液体からの凍結を先行させるためである。
上述したように、保護キャップ9によりキャップされる領域は、液体噴射面20aに沿う平面上において、ノズルプレート20全体と、マニホールド100の少なくとも一部に対応する領域を含む部分である。すなわち、保護キャップ9によりキャッピングした状態では、ノズルプレート20とコンプライアンス基板45のコンプライアンス部などのマニホールド100の下部とが同じ温度に晒されることになる。
図9はこの状態を示したものであり、図9において、液体はドットパターンで表し、凍結したものはハッチングで表す。
図9(a)に示すように、ノズル開口21からマニホールド100まで液体が充填された状態で、凍結が始まると、ノズル開口21の中の液体の凍結とマニホールド100内の下部の液体の凍結とがほぼ同時に始まり、図9(b)に示すように、凍結が進んでいくと、圧力発生室12のノズル開口21に連通する側の流路と、マニホールド100に連通する側の流路とが凍結し、圧力発生室12内の液体が凍結する際には膨張の圧力の逃げ場がない状態となり、破壊が生じてしまうことになる。
しかしながら、上述したとおり、モード1を実行して電源オフ又は節電状態となると、保護キャップ9によりノズル開口21がキャッピングされていない状態となり、液体の量が少ない内のノズル開口21内の液体が先に凍結するようになる。一方、マニホールド100は、下方がコンプライアンス基板45のコンプライアンス部となっている。コンプライアンス部は、SUSと可撓性の封止膜46との積層構造からなる断熱構造を有し、空気層も介在しているので、ノズルプレート20より熱伝導率が低く、液体の量も多いことと相まって、凍結が遅延する。これにより、ノズル開口21側から凍結が進んで圧力発生室12内の凍結に生じた場合にも、マニホールド100に連通する側の流路が凍結していない状態であり、圧力発生室12内の凍結に起因する圧力上昇はマニホールド100側で吸収され、破壊が防止される。すなわち、本実施形態では、コンプライアンス部は、断熱部材であり、ノズルプレート20より熱伝導率が低く、SUSと可撓性の封止膜46と空気層との多層構造を有する。これにより、ノズル開口21内の液体よりもマニホールド内の液体の凍結がさらに遅くなり、圧力発生室12内のクラックをより確実に防ぐことができる。
この状態を示したのが図8である。図8において、液体はドットパターンで表し、凍結したものはハッチングで表す。
モード1により、保護キャップ9によりノズル開口21がキャッピングされていない状態となると、図8(a)液体の量が少ない内のノズル開口21内の液体が先に凍結し、凍結が進んで、図8(b)に示すように、圧力発生室12内が凍結しても、マニホールド100内ではほとんど凍結せず、圧力発生室12内の圧力上昇による破壊が防止される。
(実施形態2)
上述した実施形態では、モード1では、キャリッジロック機構910によるキャリッジロックを任意としたが、本実施形態では、モード1が実行される場合に、キャリッジロック機構によるキャリッジロックを必須とした。すなわち、図7(a)の位置に移動すると、キャリッジロック機構910によるキャリッジロックが自動的に実行される。また、図7(b)のモード2においても、キャリッジロック機構910によるキャリッジロックが自動的に実行される。
以上の点を除き、他は実施形態1と同様であるので、重複する説明は省略する。
なお、本実施形態でも、モード1では基本的には電源オフ又は節電状態が前提としてもよいが、必ずしも電源オフ又は節電状態を前提とする必要はない。すなわち、モード1の実施を、ユーザーの選択に掛からしめる場合であっても、検知手段の検知結果に掛からしめる場合であっても、モード1の実施により、保護キャップ9によりノズル開口21がキャッピングされていない状態で、キャリッジロック機構910によるキャリッジロックをする。また、モード2の実施により、保護キャップ9によりノズル開口21がキャッピングされている状態で、キャリッジロック機構910によるキャリッジロックをする。これにより、電源オフ又は節電状態でなくてもモード1が実施されることで、マニホールド100内の凍結に先立ってノズル開口21内や圧力発生室12内の凍結を進めることができ、圧力発生室内のクラックを防ぐことができる。また、キャリッジロック機構910によるキャリッジロックをするので、移動や搬送などの際の相対移動が防止される。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
上述した実施形態では、流路形成基板10とノズルプレート20との間に連通板15を具備する構成の記録ヘッドを例示したが、連通板15を具備しない構成であってもよい。
図10には、連通板を具備せず、流路形成基板10にノズルプレート20が直接接合した構成を例示する。なお、上述した実施形態と同一部材に同一符号を付して、説明は省略する。
また、上述した実施形態1のインクジェット式記録装置Iでは、インクジェット式記録ヘッドII(ヘッドユニット1)がキャリッジ2に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッドIIが固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体に固定して、液体貯留手段とインクジェット式記録ヘッドIIとをチューブ等の供給管を介して接続した例であるが、特にこれに限定されず、液体貯留手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。また、液体貯留手段であるインクカートリッジがキャリッジ2に搭載された構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態1では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、上記実施の形態においては、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に適用できる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 II インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 8 吸引キャップ、 9 保護キャップ、 10 流路形成基板、 20 ノズルプレート、 20a 液体噴射面、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 40 ケース部材、 45 コンプライアンス基板、 50 振動板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 100 マニホールド、 101 駆動回路、 105 カバーヘッド(保護部材)

Claims (8)

  1. ノズルが形成されたノズルプレートと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室であって、駆動素子の駆動により生じた圧力変動により圧力発生室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧力発生室と、
    複数の前記圧力発生室と連通し、前記圧力発生室に液体を供給するマニホールドと、
    前記ノズルをキャップするためのキャップ手段と、
    モード1又は2を選択して、前記キャップ手段を動作させることが可能な制御手段と、
    を備え、
    前記キャップ手段によりキャップされる領域は、前記ノズルプレートの面に沿う平面上において、前記マニホールドの少なくとも一部に対応する領域を含み、
    前記モード1は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされない状態で、電源が切られるあるいは節電状態となるモードであり、
    前記モード2は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされた状態で、電源が切られるあるいは節電状態となるモードである、
    液体噴射装置。
  2. ノズルが形成されたノズルプレートと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室であって、駆動素子の駆動により生じた圧力変動により圧力発生室内の液体をノズルから吐出させるための圧力発生室と、
    複数の前記圧力発生室と連通し、前記圧力発生室に液体を供給するマニホールドと、
    前記ノズルをキャップするためのキャップ手段と、
    被吐出媒体に対してノズルを相対的に移動させる移動機構と、
    被吐出媒体に対するノズルの相対的な移動を規制する規制手段と、
    モード1又は2を選択して、前記キャップ手段を動作させることが可能な制御手段と、
    を備え、
    前記キャップ手段によりキャップされる領域は、前記ノズルプレートの面に沿う平面上において、前記マニホールドの少なくとも一部に対応する領域を含み、
    前記モード1は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされない状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードであり、
    前記モード2は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされた状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードであり、
    さらに、前記マニホールドを規定する部材に固定された断熱部材を備え、前記断熱部材は、前記ノズルプレートよりも熱伝導率が低く、
    前記断熱部材は、空気層を含む、多層構造となっている、
    液体噴射装置。
  3. ノズルが形成されたノズルプレートと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室であって、駆動素子の駆動により生じた圧力変動により圧力発生室内の液体をノズルから吐出させるための圧力発生室と、
    複数の前記圧力発生室と連通し、前記圧力発生室に液体を供給するマニホールドと、
    前記ノズルをキャップするためのキャップ手段と、
    被吐出媒体に対してノズルを相対的に移動させる移動機構と、
    被吐出媒体に対するノズルの相対的な移動を規制する規制手段と、
    モード1又は2を選択して、前記キャップ手段を動作させることが可能な制御手段と、
    を備え、
    前記キャップ手段によりキャップされる領域は、前記ノズルプレートの面に沿う平面上において、前記マニホールドの少なくとも一部に対応する領域を含み、
    前記モード1は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされない状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードであり、
    前記モード2は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされた状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードであり、
    さらに、温度を検知する検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記モード1を行う、
    液体噴射装置。
  4. ノズルが形成されたノズルプレートと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室であって、駆動素子の駆動により生じた圧力変動により圧力発生室内の液体をノズルから吐出させるための圧力発生室と、
    複数の前記圧力発生室と連通し、前記圧力発生室に液体を供給するマニホールドと、
    前記ノズルをキャップするためのキャップ手段と、
    被吐出媒体に対してノズルを相対的に移動させる移動機構と、
    被吐出媒体に対するノズルの相対的な移動を規制する規制手段と、
    モード1又は2を選択して、前記キャップ手段を動作させることが可能な制御手段と、
    を備え、
    前記キャップ手段によりキャップされる領域は、前記ノズルプレートの面に沿う平面上において、前記マニホールドの少なくとも一部に対応する領域を含み、
    前記モード1は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされず、前記駆動素子の駆動が行われない状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードであり、
    前記モード2は、前記キャップ手段により前記ノズルがキャップされた状態で、前記ノズルの相対的な移動が前記規制手段により規制されるモードである、
    液体噴射装置。
  5. さらに、前記マニホールドを規定する部材に固定された断熱部材を備え、前記断熱部材は、前記ノズルプレートよりも熱伝導率が低い、
    請求項1、3および4の何れか一項記載の液体噴射装置。
  6. 前記断熱部材は、空気層を含む、多層構造となっている、
    請求項5記載の液体噴射装置。
  7. 前記制御手段は、前記モード1を行うか否かのユーザーの選択に基づいて、前記モード1を行う、
    請求項1、2、4から6の何れか一項(ただし、請求項3を引用する部分を除く)記載の液体噴射装置。
  8. さらに、温度を検知する検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記モード1を行う、
    請求項1、2、4から6の何れか一項(ただし、請求項3を引用する部分を除く)記載の液体噴射装置。
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