JP2014148051A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の稼動状態に応じて最適な動作条件を設定する。
【解決手段】ノズルからインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段と、洗浄液を用いて記録ヘッドを洗浄するメンテナンス手段と、インク、記録ヘッド、及び洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別する識別手段と、記録ヘッド及びメンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、識別した種類に基づいて、記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得する動作条件取得手段であって、取得した稼働情報に応じた最適な動作条件を取得する動作条件取得手段と、取得した最適な動作条件を含む動作条件で記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段を制御する制御手段とを備えた画像記録装置によって上記課題を解決する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像記録装置及び画像記録方法に関し、特に複数の動作条件の中から最適な動作条件を選択して画像を記録する技術に関する。
インクジェット記録装置において、安定した画質性能を得るためには、使用するインクや記録ヘッドに応じた動作条件を設定する必要がある。
例えば、特許文献1には、装着されたインクカートリッジのIDデータをサーバに送信すると、そのカートリッジの種類に応じたインクパラメータデータが返信され、返信されたインクパラメータデータ内のクリーニングパラメータに従ってインク流路内のクリーニングを行い、駆動信号パラメータに従って駆動信号を生成する技術が開示されている。
引用文献1によれば、インクカートリッジを交換した場合であっても、インクの種類に応じた適切なクリーニングやインクの吐出動作を行うことができる。
また、特許文献2には、ホストから送信されてくるコマンドに記録ヘッドの特性情報が含まれている場合には、この特性情報をメモリに書き込み、書き込まれた特性情報に従って記録ヘッドを制御して記録を行う技術が開示されている。
特許文献2によれば、記録ヘッドを交換した場合であっても、交換した記録ヘッドの特性に応じた制御で記録を行うことができる。
特開2002−240320号公報 特開2002−254622号公報
インクジェット記録装置を長期間使用した場合、圧電材料の経時劣化によるアクチュエータの劣化や、メンテナンスによるノズル面の撥液膜の劣化が発生する可能性がある。このような劣化が発生した場合は、発生前とは最適な動作条件が異なってくる。しかしながら、特許文献1、2では、装置の状態変化は考慮されていなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、装置の稼動状態に応じて最適な動作条件を設定する画像記録装置及び画像記録方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために画像記録装置の一の態様は、ノズルからインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段と、洗浄液を用いて記録ヘッドを洗浄するメンテナンス手段と、インク、記録ヘッド、及び洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別する識別手段と、記録ヘッド及びメンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、識別した種類に基づいて、記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得する動作条件取得手段であって、取得した稼働情報に応じた最適な動作条件を取得する動作条件取得手段と、取得した最適な動作条件を含む動作条件で記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段を制御する制御手段とを備えた。
本態様によれば、インク、記録ヘッド、及び洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別し、記録ヘッド及びメンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼働情報を取得し、記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得した稼働情報に応じて取得し、取得した最適な動作条件を含む動作条件で記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段を制御するようにしたので、経時変化を予測した最適な動作条件の設定ができ、装置寿命を延命し、メンテナンス負荷を低減することができる。
記録ヘッドの稼動情報は、各ノズルの累積吐出回数を含むことが好ましい。これにより、適切に記録ヘッドの経時変化を予測することができる。
メンテナンス手段の稼動情報は、記録ヘッドの洗浄回数を含むことが好ましい。これにより、適切にメンテナンス手段及び記録ヘッドの経時変化を予測することができる。
記録ヘッドは、ノズルからインクを吐出するための駆動素子をノズル毎に備え、記録ヘッドの動作条件は、駆動素子の駆動信号を含むことが好ましい。これにより、適切に記録ヘッドを制御することができる。
インク供給手段の動作条件は、記録ヘッドにインクを供給する圧力値を含むことが好ましい。これにより、適切にインク供給手段を制御することができる。
メンテナンス手段の動作条件は、洗浄の頻度及び洗浄液の量の少なくとも一方を含むことが好ましい。これにより、適切にメンテナンス手段を制御することができる。
インクを貯留するインクタンクであって、インクの種類の情報を含むバーコードが備えられたインクタンクを備え、識別手段は、バーコードを読み取ることでインクの種類を識別することが好ましい。これにより、自動的にインクの種類を識別することができるので、ユーザ操作性を向上させることができる。
記録ヘッドは、記録ヘッドの種類の情報を記憶したICタグを備え、識別手段は、ICタグの情報を読み取ることで記録ヘッドの種類を識別することが好ましい。これにより、自動的に記録ヘッドの種類を識別することができるので、ユーザ操作性を向上させることができる。
洗浄液を貯留する洗浄液タンクであって、洗浄液の種類の情報を含むバーコードが備えられた洗浄液タンクを備え、識別手段は、バーコードを読み取ることで洗浄液の種類を識別することが好ましい。これにより、自動的に洗浄液の種類を識別することができるので、ユーザ操作性を向上させることができる。
画像記録装置のハードウェア情報を記憶するハードウェア情報記憶手段を備え、動作条件取得手段は、記憶されたハードウェア情報に基づいて、記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得することが好ましい。このように、事前にハードウェア情報を記憶させておくことで、ユーザ操作性を向上させることができる。
記録ヘッドは、複数のヘッドモジュールと、複数のヘッドモジュールを保持する保持手段から構成され、ハードウェア情報は、保持手段の情報を含むことが好ましい。これにより、保持手段に応じた最適な動作条件を取得することができる。
ハードウェア情報は、インク供給手段の情報を含むことが好ましい。これにより、インク供給手段に応じた最適な動作条件を取得することができる。
記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を記憶するデータベースと、画像記録装置外部のメンテナンスサーバと通信する通信手段と、メンテナンスサーバから記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最新の動作条件を取得し、データベースを更新する更新手段とを備えることが好ましい。これにより、常に最新の動作条件の中から最適な動作条件を取得することができる。
上記目的を達成するために画像記録方法の一の態様は、ノズルからインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段と、洗浄液を用いて記録ヘッドを洗浄するメンテナンス手段とを備えた画像記録装置のインク、記録ヘッド、及び洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別する識別工程と、記録ヘッド及びメンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼動情報を取得する稼動情報取得工程と、識別した種類に基づいて、記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得する動作条件取得工程であって、取得した稼働情報に応じた最適な動作条件を取得する動作条件取得工程と、取得した最適な動作条件を含む動作条件で記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段を制御する制御工程とを備えた。
本態様によれば、インク、記録ヘッド、及び洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別し、記録ヘッド及びメンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼働情報を取得し、記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得した稼働情報に応じて取得し、取得した最適な動作条件を含む動作条件で記録ヘッド、インク供給手段、及びメンテナンス手段を制御するようにしたので、経時変化を予測した最適な動作条件の設定ができ、装置寿命を延命し、メンテナンス負荷を低減することができる。
本発明によれば、装置の稼動状態を把握することで、経時変化を予測した動作条件の設定ができるので、装置寿命を延命し、メンテナンス負荷を低減することができる。
インクジェット記録システムの構成を示すブロック図 インクジェット記録システムの動作を示すフローチャート インクジェット記録装置の全体構成を示した構成図 描画部の平面図 インクジェットヘッドの概略構成図 ヘッドモジュールのノズル配列を示す平面図 液滴吐出素子の立体的構成を示す断面図 払拭ユニットの概略構成を示す模式図 インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
〔インクジェット記録システムの構成〕
図1は、インクジェット記録システム(画像記録システムの一例)の構成を示すブロック図である。インクジェット記録システム1は、記録媒体2の記録面に画像を記録するシステムであり、図1に示すように、インクジェット記録装置10とメンテナンスサーバ60とから構成される。
インクジェット記録システム1が使用可能な記録媒体には、例えばインクの滲みの程度が異なる複数種類の記録媒体が存在する。記録媒体2は、この複数種類の記録媒体の中からいずれかが選択され、使用される。
インクジェット記録装置10は、画像記録部20、制御部30、識別部40、データベース51、最適条件取得部52、稼動情報記憶部53、通信部54、ハードウェア情報記憶部55、及び入出力インターフェース56等から構成される。
画像記録部20は、いわゆるプリンタの機能を有するものであり、記録ヘッド23、インクタンク24、ポンプ25、クリーニング部27、及び洗浄液タンク28等から構成され、搬送手段(不図示・移動手段の一例)により搬送される記録媒体2の記録面に画像を記録する。
記録ヘッド23は、複数のヘッドモジュール21と、複数のヘッドモジュール21を保持するヘッド固定部22(保持手段の一例)とから構成される。ヘッドモジュール21のノズル面には、それぞれ複数のノズルが形成され、ノズルからインク24aを吐出することでノズル面に対向する記録媒体2に画像を記録する。
なお、記録ヘッド23は、それぞれ種類の異なるヘッドモジュール21を使用可能である。例えば、記録ヘッド23には、インク流路抵抗やインクの吐出性能が異なる複数種類のヘッドモジュール21が存在する場合がある。
ノズルから吐出するインク24aは、供給流路26によりヘッドモジュール21と連通するインクタンク24に貯留されている。インクタンク24の外壁面には、内部に貯留されたインク24aの種類情報を含むバーコードが記載されている。インク24aは、ヘッドモジュール21毎に配置されたポンプ25(インク供給手段の一例)により、インクタンク24から各ヘッドモジュール21に送液される。供給流路26には、流路内の圧力を検知する圧力センサ(不図示)が設けられている。
なお、1つのポンプ25から複数のヘッドモジュール21に対してインク24aを送液する構成としてもよい。また、インクタンク24とヘッドモジュール21とをさらに循環流路で連通し、循環流路に配置した循環用ポンプを用いてヘッドモジュール21内のインク24aをインクタンク24へ送液することで、インク24aを循環させる構成としてもよい。
画像記録部20が使用可能なインクには、例えば粘度が異なる複数種類のインクが存在する。インク24aは、この複数種類のインクの中からいずれかが選択され、使用される。
クリーニング部27は、洗浄液タンク28に貯留された洗浄液28aを払拭ウェブ27aに含浸させ、この払拭ウェブ27aによりヘッドモジュール21のノズル面を払拭するメンテナンス手段である。複数のヘッドモジュール21のうち、選択されたヘッドモジュール21のみを払拭することが可能に構成されている。
クリーニング部27が使用可能な払拭ウェブ27aには、例えば吸水性能が異なる複数種類の払拭ウェブが存在する。払拭ウェブ27aは、この複数種類の払拭ウェブの中からいずれかが選択され、使用される。
また、クリーニング部27が使用可能な洗浄液には、例えば洗浄性能が異なる複数種類の洗浄液が存在する。洗浄液28aは、この複数種類の洗浄液の中からいずれかが選択され、使用される。洗浄液タンク28の外壁面には、内部に貯留された洗浄液28aの種類情報を含むバーコードが記載されている。
制御部30(制御手段の一例)は、ヘッド制御部31、ポンプ制御部32、及びクリーニング制御部33から構成され、それぞれ記録ヘッド23、ポンプ25、クリーニング部27を定められた動作条件で制御する。
識別部40(識別手段の一例)は、記録媒体識別部41、ヘッドモジュール識別部42、インク識別部43、ウェブ識別部44、洗浄液識別部45から構成され、それぞれ記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、洗浄液28aの種類を識別する。
例えば、記録媒体識別部41は、カセットやマガジンに取り付けられたバーコードあるいはICタグ(Integrated Circuit タグ)等の情報記録体を読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体2の種類を識別する。また、記録媒体2の反射率を測定することで、記録媒体2の種類を推測してもよい。
また、ヘッドモジュール21には、その種類情報が記憶されたICタグが取り付けられている。ヘッドモジュール識別部42は、ヘッド固定部22に固定されているヘッドモジュール21のICタグの情報をICタグリーダにより読み取ることで、各ヘッドモジュール21の種類を識別する。
また、インク識別部43は、インクタンク24に備えられたバーコードをバーコードリーダによって読み取ることで、インク24aの種類を識別する。
同様に、ウェブ識別部44は、ウェブカセット(不図示)に備えられたバーコードをバーコードリーダによって読み取ることで、払拭ウェブ27aの種類を識別する。さらに、洗浄液識別部45は、洗浄液タンク28に備えられたバーコードをバーコードリーダによって読み取ることで、洗浄液28aの種類を識別する。
なお、識別部40が記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、洗浄液28aの種類を識別する手段はこれに限定されるものではなく、公知の識別手段を適宜用いることができる。
データベース51は、記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、及び後述するハードウェア情報のそれぞれの種類と、さらに後述する稼動情報を組み合わせた場合における記録ヘッド23、ポンプ25、クリーニング部27の最適な動作条件が記憶されたテーブル情報である。
例えば、記録ヘッド23の動作条件としては、ヘッドモジュール21の各ノズルからインク24aを吐出するためのアクチュエータ(駆動素子の一例、図1では不図示)の駆動信号や、ヘッド固定部22が備えた制御基板(不図示)に対してファンを回転させて冷却する空冷手段(不図示)の風量を含んでいる。
また、ポンプ25の動作条件としては、ヘッドモジュール21のノズル背圧を制御する回転数(圧力値)を含んでいる。さらに、クリーニング部27の動作条件としては、ヘッドモジュール21のノズル面を払拭する頻度、及び一度のクリーニングで使用する洗浄液28aの量を含んでいる。
最適条件取得部52(動作条件取得手段の一例)は、記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27aのそれぞれの種類に基づいて、ヘッドモジュール21、ポンプ25、クリーニング部27の最適な動作条件をデータベース51から取得する。
ヘッド制御部31、ポンプ制御部32、クリーニング制御部33は、この最適な動作条件により記録ヘッド23、ポンプ25、クリーニング部27を制御する。
稼動情報記憶部53(稼動情報取得手段の一例)は、画像記録部20の稼動情報を定期的に取得し、記憶している。例えば、ヘッドモジュール21の各ノズルの累積吐出回数とヘッドモジュール21のノズル面のクリーニング回数等を稼動情報として取得し、記憶する。
この稼動情報に基づいて、最適条件取得部52は、最適な動作条件を変更し、変更した最適条件をヘッド制御部31、ポンプ制御部32、クリーニング制御部33に出力する。
通信部54は、メンテナンスサーバ60と有線又は無線で通信を行う通信インターフェースである。
ハードウェア情報記憶部55(ハードウェア情報記憶手段の一例)は、ヘッド固定部22、ポンプ25、供給流路26、クリーニング部27等の種類(ハードウェア情報)を記憶するメモリである。例えば、ヘッド固定部22の種類によって、制御基板の発熱量や空冷手段の冷却性能が異なる。また、ポンプ25、供給流路26の種類によって、インクの送液性能が異なる。さらに、クリーニング部27の種類によって、クリーニング性能が異なる。したがって、最適条件取得部52が最適条件を取得する際には、これらのハードウェア情報を考慮する。
なお、このハードウェア情報は、例えばインクジェット記録装置10を設置する際に、サービスマンやユーザが入出力インターフェース56を用いてハードウェア情報記憶部55に登録することができる。
入出力インターフェース56は、ユーザが上述のハードウェア情報の登録を行うための入力部や、警告表示等を表示する出力部を有している。
メンテナンスサーバ60は、通信部61、データベース62等から構成される。
通信部61は、複数のインクジェット記録装置10と有線又は無線で通信を行うことができる通信インターフェースである。データベース62は、ヘッドモジュール21、ポンプ25、クリーニング部27の複数の動作条件が記憶されている。
メンテナンスサーバ60と通信接続したインクジェット記録装置10は、データベース62から最新の動作条件を取得し、更新手段(不図示)によりデータベース51を更新することができる。
また、メンテナンスサーバ60は、稼動情報記憶部53からインクジェット記録装置10の稼動情報を取得することで、インク24aや払拭ウェブ27a、洗浄液28a等の消耗部品の交換時期を予測するリモートメンテナンス機能を備えてもよい。これにより、メンテナンス負荷を低減し、サービス機能を効率化することができる。
〔インクジェット記録システムの動作〕
次に、インクジェット記録システムの動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1)
最初に、最適条件取得部52は、ハードウェア情報記憶部55からヘッド固定部22、ポンプ25等のハードウェア情報を取得する。
(ステップS2〜S6:識別工程の一例)
次に、識別部40は、インクジェット記録システムを構成する各構成要素の種類を識別する。即ち、記録媒体識別部41、ヘッドモジュール識別部42、インク識別部43、ウェブ識別部44、及び洗浄液識別部45が、それぞれ使用される記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、及び洗浄液28aの種類を識別する。
識別された情報は、最適条件取得部52に入力される。
(ステップS7:動作条件取得工程の一例)
次に、最適条件取得部52は、稼動情報記憶部53から、ヘッドモジュール21の各ノズルの累積吐出回数、ヘッドモジュール21のノズル面のクリーニング回数(洗浄回数)等、記録ヘッド23及びクリーニング部27の稼動情報を取得する。
(ステップS8:動作条件取得工程の一例)
最適条件取得部52は、取得したヘッド固定部22、ポンプ25等のハードウェア情報、記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、及び洗浄液28aの種類情報に基づいて、データベース51から記録ヘッド23、ポンプ25、及びクリーニング部27の最適動作条件を取得する。
ヘッドモジュール21がm種類、インク24aがn種類存在する場合であれば、ヘッドモジュール21とインク24aとの組み合わせはm×n通りとなる。この場合、データベース51には、このm×n通りの組み合わせに対する最適な記録ヘッド23の最適動作条件が記憶されている。例えば、アクチュエータのピエゾ圧電定数が小さいヘッドモジュール21と粘度が高いインク24aの組み合わせに対しては、最適動作条件として駆動波形パルスの高い条件が選択されるように記憶している。
さらに、供給流路26の種類がk種類存在する場合であれば、ヘッドモジュール21、インク24a、及び供給流路26の組み合わせはm×n×k通りとなる。この場合、データベース51には、このm×n×k通りの組み合わせに対する最適なポンプ25の最適動作条件が記憶されている。例えば、ヘッドモジュール21の内部のインク流路抵抗、インクの粘度、供給流路26の流路抵抗に応じて、適切なノズル背圧となるポンプ25の回転数(圧力値)を最適な動作条件として記憶している。
なお、記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27aに未知の種類のものが含まれている等により、データベース51に最適動作条件が記憶されていない場合には、通信部54を介してメンテナンスサーバ60と通信を行い、メンテナンスサーバ60のデータベース62から最新の動作条件を取得し、データベース51を更新すればよい。
また、ヘッド固定部22、ポンプ25、供給流路26、クリーニング部27や、記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27aの組み合わせにおいて、使用不可能な組み合わせや好ましくない組み合わせになっている場合には、入出力インターフェース56において、その旨の警告表示を行う。
例えば、本来ヘッド固定部22では固定できないヘッドモジュール21が組み合わせられている場合や、記録媒体2の種類には適さないインク24aが組み合わせられている場合、払拭ウェブ27aと洗浄液28aの組み合わせやインク24aと洗浄液28aの組み合わせが好ましくない場合等が考えられる。
ここでは、記録ヘッド23の最適動作条件として、インクの吐出条件が最適となるアクチュエータの駆動信号とヘッド固定部22の冷却状態が最適となる空冷手段の風量条件、ポンプ25の最適動作条件として、ヘッドモジュール21のノズルの背圧が最適な値となるポンプ25の回転数(圧力値)、クリーニング部27の動作条件として、ヘッドモジュール21のノズル面を払拭する最適な頻度及び一度のクリーニングで使用する最適な洗浄液量を取得する。
また、最適条件取得部52は、ここで取得した最適動作条件を、ステップS7で取得した稼動情報に基づいて変更する。
例えば、ヘッドモジュール21の各ノズルの累積吐出回数から、ノズルの寿命を予測することができる。この予測から、寿命の近いヘッドモジュール21のアクチュエータの駆動信号を変更したり、ポンプ25の回転数を緩和したりすることで、寿命を延命することができる。
また、ヘッドモジュール21のノズル面のクリーニング回数から、ノズル面の寿命を予測することができる。この予測から、寿命の近いヘッドモジュール21のノズル面の払拭頻度を減少させることで、寿命を延命することができる。
この稼動情報に基づく変更は、データベース51に記憶されたテーブルに基づいて行ってもよいし、アクチュエータの駆動信号の電圧をX倍に変更したり、ポンプ25の回転数をY倍に変更したりする等、特定の係数を乗算することによって行ってもよい。
変更された最適動作条件は、それぞれヘッド制御部31、ポンプ制御部32、クリーニング制御部33に出力される。
(ステップS9:制御工程の一例)
ヘッド制御部31、ポンプ制御部32は、入力された最適動作条件に基づいてそれぞれ記録ヘッド23、ポンプ25を制御し、記録媒体2に画像を記録する。また、クリーニング制御部33は、入力された最適動作条件に基づいてクリーニング部27を制御し、ヘッドモジュール21のノズル面を払拭する。
これらの動作に伴い、稼動情報記憶部53は、記録ヘッド23、クリーニング部27の稼動情報を取得し、記憶内容を更新する。
(ステップS10)
次に、最適条件取得部52は、記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、洗浄液28aの各構成要素の交換があったか否かを判定する。各構成要素の交換の有無は、各構成要素の交換を検知するセンサを設け、このセンサの出力に基づいて判断してもよいし、交換の際にユーザが入出力インターフェース56を用いて交換した旨を入力するように構成してもよい。
構成要素の交換があった場合は、ステップS2に戻り、識別部40により各構成要素の識別を行う。なお、全ての構成要素の識別を行うのではなく、交換された構成要素のみを再識別してもよい。
(ステップS11)
構成要素の交換がない場合は、画像記録が終了したか否かを判定する。
画像記録を終了した場合は、全ての処理を終了する。終了していない場合は、ステップS7に戻り、同様の処理を繰り返す。必要であれば、更新された稼動情報に応じて最適条件を変更する。
以上のように、本実施形態によれば、システムを構成する構成要素の稼動状態を把握することで、装置寿命を予測し、寿命予測に合わせた動作条件を設定することができる。したがって、装置寿命を延命し、メンテナンス負荷を低減することができる。
なお、本実施の形態では、使用される記録媒体2、ヘッドモジュール21、インク24a、払拭ウェブ27a、及び洗浄液28aの種類を識別しているが、このうち少なくとも1つの種類を識別すればよい。また、ハードウェア情報としてヘッド固定部22、ポンプ25、供給流路26、クリーニング部27の種類を記憶しているが、このうち少なくとも1つの種類を記憶すればよい。
また、データベース51から記録ヘッド23、ポンプ25、及びクリーニング部27の最適動作条件を取得しているが、このうち少なくとも1つの最適動作条件を取得すればよい。
また、稼動情報としてヘッドモジュール21の各ノズルの累積吐出回数とヘッドモジュール21のノズル面のクリーニング回数を取得しているが、このうち少なくとも一方の稼動情報を取得すればよい。なお、記録を行う画像の絵柄を解析することで、各ノズルの累積吐出回数を予測し、予測した累積吐出回数を稼動情報記憶部53に記憶する態様も可能である。これにより、予測した稼動情報に基づいて、最適動作条件を変更することができる。
さらに、取得した稼動情報に基づいて最適動作条件を変更する際においても、記録ヘッド23、ポンプ25、及びクリーニング部27のうち少なくとも1つの最適動作条件を変更すればよい。
〔インクジェット記録装置の他の実施形態〕
図3は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。同図に示すインクジェット記録装置200は、色材を含有するインクと該インクを凝集させる機能を有する凝集処理液を用いて、所定の画像データに基づいて記録媒体214の記録面に画像を形成する二液凝集方式の記録装置である。
インクジェット記録装置200は、主として、給紙部220、処理液塗布部230、描画部240、乾燥処理部250、定着処理部260、及び排出部270を備えて構成される。また、図3では図示を省略されているが、描画部240には払拭ユニット(メンテナンス手段の一例)が設けられている。
処理液塗布部230、描画部240、乾燥処理部250、定着処理部260の前段に搬送される記録媒体214の受け渡しを行う手段として渡し胴232,242,252,262が設けられるとともに、処理液塗布部230、描画部240、乾燥処理部250、定着処理部260のそれぞれに記録媒体214を保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴234,244,254,264が設けられている。
渡し胴232〜262及び圧胴234〜264は、外周面の所定位置に記録媒体214の先端部を挟んで保持するグリッパー280A,280Bが設けられている。グリッパー280Aとグリッパー280Bにおける記録媒体214の先端部を挟んで保持する構造、及び他の圧胴又は渡し胴に備えられるグリッパーとの間で記録媒体214の受け渡しを行う構造は同一であり、かつ、グリッパー280Aとグリッパー280Bは、圧胴234の外周面の圧胴234の回転方向について180°移動させた対称位置に配置されている。
グリッパー280A,280Bにより記録媒体214の先端部を狭持した状態で渡し胴232〜262及び圧胴234〜264を所定の方向に回転させると、渡し胴232〜262及び圧胴234〜264の外周面に沿って記録媒体214が回転搬送される。
なお、図3中、圧胴234に備えられるグリッパー280A,280Bのみ符号を付し、他の圧胴及び渡し胴のグリッパーの符号は省略する。
給紙部220に収容されている記録媒体(枚葉紙)214が処理液塗布部230に給紙されると、圧胴234の外周面に保持された記録媒体214の記録面に、凝集処理液(以下、単に「処理液」と記載することがある。)が付与される。なお、「記録媒体214の記録面」とは、圧胴234〜264の保持された状態における外側面であり、圧胴234〜264に保持される面と反対面である。
その後、凝集処理液が付与された記録媒体214は描画部240に送出され、描画部240において記録面の凝集処理液が付与された領域に色インクが付与され、所望の画像が形成される。
さらに、該色インクによる画像が形成された記録媒体214は乾燥処理部250に送られ、乾燥処理部250において乾燥処理が施されるとともに、乾燥処理後に定着処理部260に送られ、定着処理が施される。乾燥処理及び定着処理が施されることで、記録媒体214上に形成された画像が堅牢化される。このようにして、記録媒体214の記録面に所望の画像が形成され、該画像が記録媒体214の記録面に定着した後に、排出部270から装置外部に搬送される。
以下、インクジェット記録装置200の各部(給紙部220、処理液塗布部230、描画部240、乾燥処理部250、定着処理部260、排出部270)について詳細に説明する。
(給紙部)
給紙部220は、給紙トレイ222と不図示の送り出し機構が設けられ、記録媒体214は給紙トレイ222から一枚ずつ送り出されるように構成されている。給紙トレイ222から送り出された記録媒体214は、渡し胴(給紙胴)232のグリッパー(不図示)の位置に先端部が位置するように不図示のガイド部材によって位置決めされて一旦停止する。そして、グリッパー(不図示)が記録媒体214の先端部を挟んで保持し、処理液胴234に備えられるグリッパーとの間で記録媒体214の受け渡しを行う。
(処理液塗布部)
処理液塗布部230は、給紙胴232から受け渡された記録媒体214を外周面に保持して記録媒体214を所定の搬送方向へ搬送する処理液胴(処理液ドラム)234と、処理液胴234の外周面に保持された記録媒体214の記録面に処理液を付与する処理液塗布装置236と、含んで構成されている。処理液胴234を図3における反時計回りに回転させると、記録媒体214は処理液胴234の外周面に沿って反時計回り方向に回転搬送される。
図3に示す処理液塗布装置236は、処理液胴234の外周面(記録媒体保持面)と対向する位置に設けられている。処理液塗布装置236の構成例として、処理液が貯留される処理液容器と、処理液容器の処理液に一部が浸漬され、処理液容器内の処理液を汲み上げる汲み上げローラと、汲み上げローラにより汲み上げられた処理液を記録媒体214上に移動させる塗布ローラ(ゴムローラ)と、を含んで構成される態様が挙げられる。
なお、該塗布ローラを上下方向(処理液胴234の外周面の法線方向)に移動させる塗布ローラ移動機構を備え、記録媒体214以外の部分に処理液の塗布を行わないように構成する態様が好ましい。また、記録媒体214の先端部を挟持するグリッパー280A,280Bは、周面から突出しないように配置されている。
処理液塗布装置236により記録媒体214に付与される処理液は、描画部240で付与されるインク中の色材(顔料)を凝集させる色材凝集剤を含有し、記録媒体214上で処理液とインクとが接触すると、インク中の色材と溶媒との分離が促進される。
処理液塗布装置236は、記録媒体214に塗布される処理液量を計量しながら塗布することが好ましく、記録媒体214上の処理液の膜厚は、描画部240から打滴されるインク液滴の直径より十分に小さくすることが好ましい。
(描画部)
描画部240は、図1に示す画像記録部20に相当するものであり、記録媒体214を保持して搬送する描画胴(描画ドラム)244(移動手段の一例)と、記録媒体214を描画胴244に密着させるための用紙押さえローラ246と、記録媒体214にインクを付与するインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Y(記録ヘッドの一例)を備えている。描画胴244の基本構造は先に説明した処理液胴234と共通している。
用紙押さえローラ246は、描画胴244の外周面に記録媒体214を密着させるためのガイド部材であり、描画胴244の外周面に対向し、渡し胴242と描画胴244との記録媒体214の受け渡し位置よりも記録媒体214の搬送方向下流側であり、且つ、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yよりも記録媒体214の搬送方向上流側に配置される。
また、用紙押さえローラ246と記録媒体214の搬送方向における最上流側のインクジェットヘッド248Mとの間には、用紙浮き検出センサ(不図示)が配置されている。該用紙浮き検出センサは、記録媒体214がインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの直下に進入する直前の浮き量を検出している。本例に示すインクジェット記録装置200は、用紙浮き検出センサにより検出された記録媒体214の浮き量
が所定のしきい値を超える場合には、その旨を報知するとともに記録媒体214の搬送を中断させるように構成されている。
渡し胴242から描画胴244に受け渡された記録媒体214は、グリッパー(符号省略)によって先端が保持された状態で回転搬送される際に、用紙押さえローラ246によって押圧され、描画胴244の外周面に密着する。このようにして、記録媒体214を描画胴244の外周面に密着させた後に、描画胴244の外周面から浮き上がりのない状態で、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの直下の印字領域に送られる。
インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yはそれぞれ、マゼンダ(M)、黒(K)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のインクに対応しており、描画胴244の回転方向(図3における反時計回り方向)に上流側から順に配置されるとともに、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのインク吐出面(ノズル面)が描画胴244に保持された記録媒体214の記録面と対向するように配置される。なお、「インク吐出面(ノズル面)」とは、記録媒体214の記録面と対向するインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの面であり、後述するインクが吐出されるノズル(図6に符号308を付して図示する)が形成される面である。
また、図3に示すインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yは、描画胴244の外周面に保持された記録媒体214の記録面とインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのノズル面が略平行となるように、水平面に対して傾けられて配置されている。
インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yは、記録媒体214における画像形成領域の最大幅(記録媒体214の搬送方向と直交する方向の長さ)に対応する長さを有するフルライン型のヘッドであり、記録媒体214の搬送方向と直交する方向に延在するように固定設置される。また、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのそれぞれは、詳細を後述するインク供給装置からインクが供給される。
インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのノズル面には、記録媒体214の画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルがマトリクス配置されて形成されている。
記録媒体214がインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの直下の印字領域に搬送されると、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yから記録媒体214の凝集処理液が付与された領域に画像データに基づいて各色のインクが吐出(打滴)される。
インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yから、対応する色インクの液滴が、描画胴244の外周面に保持された記録媒体214の記録面に向かって吐出されると、記録媒体214上で処理液とインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料系色材)又は不溶化する色材(染料系色材)の凝集反応が発現し、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体214上に形成された画像における色材の移動(ドットの位置ずれ、ドットの色ムラ)が防止される。
また、描画部240の描画胴244は、処理液塗布部230の処理液胴234に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yに処理液が付着することがなく、インクの吐出異常の要因を低減することができる。
なお、本例では、MKCYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
また、図3には図示されていないが、描画部240は、ノズル面清掃装置80及び保湿ユニット90を備えている。
図4は、描画部240の平面図である。描画胴244の記録媒体214の搬送方向に直交する方向に保湿ユニット90が配置され、描画ドラム244と保湿ユニット90との間には、ノズル面清掃装置80が配置されている。
各インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yは、ヘッド支持フレーム(不図示・保持手段の一例)に取り付けられる。このヘッド支持フレームは、ヘッド支持フレーム移動機構(不図示)に駆動されて、描画ドラム244に保持された記録媒体214に印刷を行う画像記録位置と、後述する保湿ユニット90でノズル面の保湿を行う保湿位置との間を移動可能に設けられる。
ノズル面清掃装置80は、各インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのノズル面をそれぞれ払拭する払拭ユニット100M、100K、100C、100Yと、各払拭ユニット100M、100K、100C、100Yをそれぞれ昇降させる払拭ユニット昇降機構(不図示)とから構成される。払拭ユニット100M、100K、100C、100Yは、ヘッド支持フレーム移動機構により上部を移動する各インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのノズル面を払拭清掃する。
保湿ユニット90は、キャップ92M,92K,92C,92Yと、その下方位置には廃液トレイ94を備えている。キャップ92M,92K,92C,92Yは、ヘッド支持フレーム移動機構により移動された各インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yのノズル面を覆い、密封可能に構成されている。
描画胴244で画像が形成された記録媒体214は、描画胴244から渡し胴252を介して乾燥処理部250の乾燥胴254へ受け渡される。
(乾燥処理部)
乾燥処理部250は、画像形成後の記録媒体214を保持して搬送する乾燥胴(乾燥ドラム)254と、該記録媒体214上の水分(液体成分)を蒸発させる乾燥処理を施す乾燥処理装置256を備えている。なお、乾燥胴254の基本構造は、先に説明した処理液胴234及び描画胴244と共通しているので、ここでの説明は省略する。
乾燥処理装置256は、乾燥胴254の外周面に対向する位置に配置され、記録媒体214に存在する水分を蒸発させる処理部である。描画部240により記録媒体214にインクが付与されると、処理液とインクとの凝集反応により分離したインクの液体成分(溶媒成分)及び処理液の液体成分(溶媒成分)が記録媒体214上に残留してしまうので、係る液体成分を除去する必要がある。
乾燥処理装置256は、ヒータによる加熱、ファンによる送風、又はこれらを併用して記録媒体214上に存在する液体成分を蒸発させる乾燥処理を施し、記録媒体214上の液体成分を除去するための処理部である。記録媒体214に付与される加熱量及び送風量は、記録媒体214上に残留する水分量、記録媒体214の種類、及び記録媒体214の搬送速度(乾燥処理時間)等のパラメータに応じて適宜設定される。
乾燥処理装置256による乾燥処理が行われる際に、乾燥処理部250の乾燥胴254は、描画部240の描画胴244に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yにおいて、熱又は送風によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの吐出異常の要因を低減することができる。
記録媒体214のカックルの矯正効果を発揮させるために、乾燥胴254の曲率を0.002(1/mm)以上とするとよい。また、乾燥処理後の記録媒体の湾曲(カール)を防止するために、乾燥胴254の曲率を0.0033(1/mm)以下とするとよい。
また、乾燥胴254の表面温度を調整する手段(例えば、内蔵ヒータ)を備え、該表面温度を50℃以上に調整するとよい。記録媒体214の裏面から加熱処理を施すことによって乾燥が促進され、次段の定着処理時における画像破壊が防止される。係る態様において、乾燥胴254の外周面に記録媒体214を密着させる手段を具備するとさらに効果的である。記録媒体214を密着させる手段の一例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
なお、乾燥胴254の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥胴254の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
このように構成された乾燥胴254の外周面に、記録媒体214の記録面が外側を向くように(すなわち、記録媒体214の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥処理を施すことで、記録媒体214のシワや浮きに起因する乾燥ムラが確実に防止される。
(定着処理部)
定着処理部260は、記録媒体214を保持して搬送する定着胴(定着ドラム)264と、画像形成がされ、さらに、液体が除去された記録媒体214に加熱処理を施すヒータ266と、該記録媒体214を記録面側から押圧する定着ローラ268と、を備えて構成される。なお、定着胴264の基本構造は処理液胴234、描画胴244、及び乾燥胴254と共通しているので、ここでの説明は省略する。ヒータ266及び定着ローラ268は、定着胴264の外周面に対向する位置に配置され、定着胴264の回転方向(図3において反時計回り方向)の上流側から順に配置される。
定着処理部260では、記録媒体214の記録面に対してヒータ266による予備加熱処理が施されるとともに、定着ローラ268による定着処理が施される。ヒータ266の加熱温度は記録媒体の種類、インクの種類(インクに含有するポリマー微粒子の種類)などに応じて適宜設定される。例えば、インクに含有するポリマー微粒子のガラス転移点温度や最低造膜温度とする態様が考えられる。
定着ローラ268は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体214を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ268は、定着胴264に対して圧接するように配置されており、定着胴264との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体214は、定着ローラ268と定着胴264との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
定着ローラ268の構成例として、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成する態様が挙げられる。係る加熱ローラで記録媒体214を加熱することによって、インクに含まれるポリマー微粒子のガラス転移点温度以上の熱エネルギーが付与されると、該ポリマー微粒子が溶融して画像の表面に透明の被膜が形成される。
この状態で記録媒体214の記録面に加圧を施すと、記録媒体214の凹凸に溶融したポリマー微粒子が押し込み定着されるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、好ましい光沢性を得ることができる。なお、画像層の厚みやポリマー微粒子のガラス転移点温度特性に応じて、定着ローラ268を複数段設けた構成も好ましい。
また、定着ローラ268の表面硬度は71°以下であることが好ましい。定着ローラ268の表面をより軟質化することで、コックリングにより生じた記録媒体214の凹凸に対して追随効果を期待でき、記録媒体214の凹凸に起因する定着ムラがより効果的に防止される。
図3に示すインクジェット記録装置200は、定着処理部260の処理領域の後段(記録媒体搬送方向の下流側)には、インラインセンサ282が設けられている。インラインセンサ282は、記録媒体214に形成された画像(又は記録媒体214の余白領域に形成されたチェックパターン)を読み取るためのセンサであり、CCDラインセンサが好適に用いられる。
本例に示すインクジェット記録装置200は、インラインセンサ282の読取結果に基づいてインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの吐出異常の有無が判断される。また、インラインセンサ282は、水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段を含む態様も可能である。係る態様において、水分量、表面温度、光沢度の読取結果に基づいて、乾燥処理部250の処理温度や定着処理部260の加熱温度
及び加圧圧力などのパラメータを適宜調整し、装置内部の温度変化や各部の温度変化に対応して、上記制御パラメータが適宜調整される。
(排出部)
図3に示すように、定着処理部260に続いて排出部270が設けられている。排出部270は、張架ローラ272A,272Bに巻きかけられた無端状の搬送チェーン274と、画像形成後の記録媒体214が収容される排出トレイ276と、を備えて構成されている。
定着処理部260から送り出された定着処理後の記録媒体214は、搬送チェーン274によって搬送され、排出トレイ276に排出される。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、描画部240に具備されるインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの構造の一例について説明する。なお、各色に対応するインクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号300によってインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)を示すものとする。
図5は、インクジェットヘッド300の概略構成図であり、同図はインクジェットヘッド300から記録媒体の記録面を見た図(ヘッドの平面透視図)となっている。同図に示すヘッド300は、n個のヘッドモジュール302‐i(iは1からnの整数)をヘッド300の長手方向に沿って一列につなぎ合わせてマルチヘッドを構成している。また、各ヘッドモジュール302‐iは、ヘッド300の短手方向の両側からヘッドカバー304,306によって支持されている。なお、ヘッドモジュール302を千鳥状に配置してマルチヘッドを構成することも可能である。
複数のサブヘッドにより構成されるマルチヘッドの適用例として、記録媒体の全幅に対応したフルライン型ヘッドが挙げられる。フルライン型ヘッドは、記録媒体の移動方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)について、記録媒体の主走査方向における長さ(幅)に対応して、複数のノズル(図6に符号308を付して図示する)が並べられた構造を有している。係る構造を有するヘッド300と記録媒体とを相対的に一回だけ走査させて画像記録を行う、いわゆるシングルパス画像記録方式により、記録媒体の全面にわたって画像を形成し得る。
ヘッド300を構成するヘッドモジュール302‐iは、略平行四辺形の平面形状を有し、隣接するサブヘッド間にオーバーラップ部が設けられている。オーバーラップ部とは、サブヘッドのつなぎ部分であり、ヘッドモジュール302‐iの並び方向について、隣接するドットが異なるサブヘッドに属するノズルによって形成される。
図6は、ヘッドモジュール302‐iのノズル配列を示す平面図である。同図に示すように、各ヘッドモジュール302‐iは、ノズル308が二次元状に並べられた構造を有し、係るヘッドモジュール302‐iを備えたヘッドは、いわゆるマトリクスヘッドと呼ばれるものである。図6に図示したヘッドモジュール302‐iは、副走査方向Yに対して角度αをなす列方向W、及び主走査方向Xに対して角度βをなす行方向Vに沿って多数のノズル308が並べられた構造を有し、主走査方向Xの実質的なノズル配置密度が高密度化されている。図6では、行方向Vに沿って並べられたノズル群(ノズル行)は符号310を付し、列方向Wに沿って並べられたノズル群(ノズル列)は符号312を付して図示されている。
なお、ノズル308のマトリクス配置の他の例として、主走査方向Xに沿う行方向、及び主走査方向Xに対して斜め方向の列方向に沿って複数のノズル308を配置する構成が挙げられる。
図7は、記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル308に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図である。同図に示すように、本例のヘッド300(ヘッドモジュール302)は、ノズル308が形成されたノズルプレート314と、圧力室316や共通流路318等の流路が形成された流路板320等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート314は、ヘッド300のノズル面314Aを構成し、各圧力室316にそれぞれ連通する複数のノズル308が二次元的に形成されている。
流路板320は、圧力室316の側壁部を構成するとともに、共通流路318から圧力室316にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口322を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図7では簡略的に図示しているが、流路板320は一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート314及び流路板320は、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路318はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路318を介して各圧力室316に供給される。
圧力室316の一部の面(図7における天面)を構成する振動板324には、個別電極326及び下部電極328を備え、個別電極326と下部電極328との間に圧電体330が挟まれた構造を有するピエゾアクチュエータ332(駆動素子の一例)が接合されている。振動板324を金属薄膜や金属酸化膜により構成すると、ピエゾアクチュエータ332の下部電極328に相当する共通電極として機能する。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様では、振動板部材の表面に金属などの導電材料による下部電極層が形成される。
個別電極326に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ332が変形して圧力室316の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル308からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ332が元の状態に戻る際、共通流路318から供給口322を通って新しいインクが圧力室316に再充填される。
係る構造を有するインク室ユニットを図6に示す如く、主走査方向Xと角度βをなす行方向V及び副走査方向Yに対して角度αをなす列方向Wに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。係るマトリクス配列において、副走査方向Yの隣接ノズル間隔をLsとするとき、主走査方向Xについては実質的に各ノズル308が一定のピッチP=Ls/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
本例では、ヘッド300に設けられたノズル308から吐出させるインクの吐出力発生手段としてピエゾアクチュエータ332を適用したが、圧力室316内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
なお、ヘッド300は、それぞれ異なるバージョン(種類)のヘッドモジュール302‐iを使用可能である。例えば、インク流路抵抗やピエゾアクチュエータ332の性能が異なる種類のヘッドモジュール302‐iが存在する場合がある。
〔払拭ユニットの装置構成〕
払拭ユニット100C、100M、100Y、100K(払拭手段の一例)は、帯状に形成された払拭ウェブ(図8の符号101)を走行させながらヘッド300のノズル面314Aに当接させて、ノズル面314Aを払拭する。払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kは、ヘッド300の設置間隔に合わせて、ヘッド毎に設けられている。なお、各払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kの構成は同じなので、ここでは払拭ユニット100として、その構成を説明する。
図8は、払拭ユニット100の概略構成を示す模式図である。同図に示すように、払拭ユニット100は、払拭前の払拭ウェブ101を送出する送出側ウェブコア102と、巻取モータ(不図示)により回転駆動されることで、払拭済みの払拭ウェブ101を巻き取る巻取側ウェブコア103と、送出側ウェブコア102から送出された払拭ウェブ101に当接して回転し、洗浄液付与部105へガイドする第1ガイドロール104と、払拭ウェブ101に所定量の洗浄液105aを付与する洗浄液付与部105と、洗浄液付与部105から送出された払拭ウェブ101に当接して回転し、押圧ロール107へガイドする第2ガイドロール106と、払拭ウェブ101をヘッド300のノズル面314Aに所定の圧力で当接させる押圧ロール107と、を備えて構成される。
払拭ウェブ101は、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレン、ナイロン等の極微細繊維を用いた編み又は織りからなるシートで構成され、ヘッド300のノズル面314Aの幅に対応した幅を有する帯状に形成される。この払拭ウェブ101は、送出側ウェブコア102にロール状に巻かれ、先端が巻取側ウェブコア103に固定された状態で提供される。
送出側ウェブコア102は、一端が固定されて水平に支持された送出軸(不図示)に嵌められて装着されている。この送出軸は二重管構造とされ、内筒の周りを外筒が回転可能に支持される。内筒と外筒との間には、逆回転防止機構及びフリクション機構が配置され、外筒は一定の抵抗をもって一方向(払拭ウェブ101の送出方向)にのみ回転するように構成される。
巻取側ウェブコア103は、回転自在に水平に支持された巻取軸(不図示)に嵌めて装着されている。巻取軸には巻取モータが連結され、巻取側ウェブコア103は巻取モータに駆動されて一方向(払拭ウェブ101の巻取方向)に回転する。
この巻取軸は、二重構造とされ、内筒の周りを外筒が回転可能に支持される。内筒と外筒との間には、トルクリミッタが配置され、一定以上の負荷(トルク)が掛かると、内筒に対して外筒が滑るように構成される。これにより、払拭ウェブ101に過剰な張力が掛かるのを防止できる。
第1ガイドロール104は、水平に設置された軸(不図示)に回転自在に支持され、送出側ウェブコア102から送出された払拭ウェブ101を洗浄液付与部105へ向けてガイドする。
洗浄液付与部105は、洗浄液ノズル(不図示)から払拭ウェブ101に対して洗浄液105aを噴射して、払拭ウェブ101に洗浄液105aを定量付与する。なお、払拭ウェブ101に洗浄液105aを付与する方法は、洗浄液ノズルからの噴射に限定されない。例えば、アニロクスロールを用いて付与する態様等が考えられる。
第2ガイドロール106は、水平に設置された軸(不図示)に回転自在に支持され、洗浄液付与部105から送出された払拭ウェブ101を押圧ロール107へ向けてガイドする。
押圧ロール107は、その軸部の一端が回転自在に支持されて水平に設置される。押圧ロール107は、払拭ウェブ101の幅に対応したゴムロールで構成され、払拭ウェブ101をヘッド300のノズル面314Aに所定の圧力で当接させる。
〔払拭ユニットの作用〕
次に、以上のように構成された払拭ユニット100の作用について説明する。
払拭ユニット100の動作は、メンテナンス制御部(図9に示す符号368)によって制御される。メンテナンス制御部368は、ヘッド300を画像記録位置から保湿位置へ移動させる過程において、払拭ユニット100によってノズル面314Aを払拭清掃する。
払拭ユニット100は、払拭ユニット昇降機構によりそれぞれ独立に昇降自在に構成されている。払拭ユニット100は、清掃時以外においては所定の待機位置に位置しており、清掃時には待機位置から所定量上昇した位置である所定の作動位置に位置する。
払拭ユニット100が作動位置に位置した状態では、各ヘッド300のノズル面314Aを払拭することが可能になる。すなわち、ヘッド300が、払拭ユニット100を通過する際、そのノズル面314Aに押圧ロール107に巻き掛けられた払拭ウェブ101を押圧当接することが可能になる。
メンテナンス制御部368は、各ヘッド300が払拭ユニット100に到達するタイミングに合わせて、巻取モータの駆動を制御することで、払拭ウェブ101の搬送を制御する。これにより、払拭ウェブ101は、送出側ウェブコア102から繰り出されて走行し、巻取側ウェブコア103に巻き取られる。
このとき、送出側ウェブコア102の送出軸は、フリクション機構によってフリクションが付与される一方、巻取側ウェブコア103の巻取軸は、トルクリミッタによって一定の負荷が掛かると滑るので、払拭ウェブ101に一定の張力を付与して走行させることができる。
またメンテナンス制御部368は、この払拭ウェブ101の走行と同時に、洗浄液付与部105を制御し、払拭ウェブ101を洗浄液105aによって湿潤させる。払拭ウェブ101の適量(ノズル面314Aを払拭するのに適した量)の洗浄液量は、払拭ウェブ101の吸収能力、ノズル面314Aの撥液性(インクの接触角)、インクの物性、ノズル径によって決まる。
また、適量の洗浄液量は、インクジェットヘッド248M,248K,248C,248Yによっても異なる。したがって、必要な洗浄液の量に応じて、洗浄液付与部105から洗浄液105aを噴射すればよい。
これにより、払拭ウェブ101を適量の洗浄液により湿潤された状態とすることができ、払拭ウェブ101の吸収能力が最適な状態となる。その結果、ノズル面314Aの払拭時におけるノズルへの洗浄液の進入や液ダレを抑制することができる。
このように洗浄液が定量付与された払拭ウェブ101は、第2ガイドロール106によって押圧ロール107へガイドされ、巻取モータの駆動による走行により押圧ロール107においてノズル面314Aに押圧当接され、ノズル面314Aが払拭清掃される。
この際、払拭ウェブ101は、ノズル面314Aの移動方向と逆方向に走行して、ノズル面314Aを払拭する。これにより、効率よくノズル面314Aを払拭することができる。また、常に払拭ウェブ101の新しい面(未使用領域)を使ってノズル面314Aを払拭することができる。
ノズル面314Aを払拭した払拭ウェブ101は、巻取側ウェブコア103に巻取られる。また、ヘッド300は、ヘッド支持フレーム移動機構により保湿位置に移動され、ノズル面314Aがキャップ92で覆われる。
〔保湿ユニットの構成〕
ヘッド300は、保湿位置(待機位置の一例)に移動すると、保湿ユニット90の設置位置に配置される。
保湿ユニット90には、各ヘッド300のノズル面314Aを覆うキャップ92(92M、92K、92C、92Y)が備えられる。装置を長時間停止する場合などは、この保湿ユニット90の設置位置(保湿位置)にヘッド300を移動させ、ノズル面314Aをキャップ92で覆う。これにより、乾燥による不吐出が防止される。
このキャップ92には、ノズル内を加圧・吸引するための加圧・吸引機構(不図示)、及び、キャップ92内に洗浄液を供給するための洗浄液供給機構(不図示)が備えられる。また、キャップ92の下方位置には廃液トレイ94が配置される。キャップ92に供給
された洗浄液は、この廃液トレイ94に廃棄され、廃液回収配管(不図示)を介して廃液タンク(不図示)に回収される。
〔制御系の説明〕
図9は、インクジェット記録装置200の制御系の概略構成を示すブロック図である
インクジェット記録装置200は、通信インターフェース340、システム制御部342、搬送制御部344、画像処理部346、ヘッド駆動部348を備えるとともに、画像メモリ350、ROM352を備えている。
通信インターフェース340は、ホストコンピュータ354から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース340は、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)などのシリアルインターフェースを適用してもよいし、セントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用してもよい。通信インターフェース340は、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
また、通信インターフェース340は、図1に示す通信部54の機能を含み、インターネットを介してメンテナンスサーバ(図9では不図示、図1の符号60)と通信可能に構成される。
システム制御部342は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置200の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能し、さらに、画像メモリ350及びROM352のメモリコントローラとして機能する。すなわち、システム制御部342は、通信インターフェース340、搬送制御部344等の各部を制御し、ホストコンピュータ354との間の通信制御、画像メモリ350及びROM352の読み書き制御等を行うとともに、上記の各部を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ354から送出された画像データは通信インターフェース340を介してインクジェット記録装置200に取り込まれ、画像処理部346によって所定の画像処理が施される。
画像処理部346は、画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号(画像)処理機能を有し、生成した印字データをヘッド駆動部348に供給する制御部である。
ヘッド駆動部348は、図1に示すヘッド制御部31の機能を含み、画像処理部346において所要の信号処理が施された画像データに基づいて、ヘッド300の吐出液滴量(打滴量)や吐出タイミングの制御を行う。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図9に示すヘッド駆動部348には、ヘッド300の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
搬送制御部344は、画像処理部346により生成された印字制御用の信号に基づいて記録媒体214(図3参照)の搬送タイミング及び搬送速度を制御する。図9における搬送駆動部356は、図3の圧胴234〜264を回転させるモータや、渡し胴232〜262を回転させるモータ、給紙部220における記録媒体214の送出機構のモータ、排出部270の張架ローラ272A(272B)を駆動するモータなどが含まれ、搬送制御部344は上記のモータのコントローラーとして機能している。
画像メモリ(一次記憶メモリ)350は、通信インターフェース340を介して入力された画像データを一旦格納する一次記憶手段としての機能や、ROM352に記憶されている各種プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域(例えば、画像処理部346の作業領域)としての機能を有している。画像メモリ350には、逐次読み書きが可能な揮発性メモリ(RAM)が用いられる。
ROM352は、システム制御部342のCPUが実行するプログラムや、装置各部の制御に必要な各種データ、制御パラメータなどが格納されており、システム制御部342を通じてデータの読み書きが行われる。ROM352は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。また、外部インターフェースを備え、着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。
さらに、このインクジェット記録装置200は、処理液付与制御部360、乾燥処理制御部362、及び定着処理制御部364を備えており、システム制御部342からの指示に従って、それぞれ、処理液塗布部230、乾燥処理部250、及び定着処理部260の各部の動作を制御する。
処理液付与制御部360は、画像処理部346から得られた印字データに基づいて、処理液付与のタイミングの制御を制御するとともに、処理液の付与量を制御する。また、乾燥処理制御部362は、乾燥処理装置256における乾燥処理のタイミングを制御するとともに、処理温度、送風量等を制御し、定着処理制御部364は、ヒータ266の温度を制御するとともに、定着ローラ268の押圧を制御する。
図3に示したインラインセンサ282を含むインライン検出部466は、インラインセンサ282から出力される読取信号にノズル除去や増幅、波形整形などの所定の信号処理を施す信号処理部を含む処理ブロックである。システム制御部342は、当該インライン検出部により得られた検出信号に基づいて、ヘッド300の吐出異常の有無を判断する。
インク供給制御部386は、図1に示すポンプ制御部32の機能を含み、インク供給部388は、図1に示すポンプ25を含む。インク供給制御部386は、インク供給部388によるヘッド300へのインク供給の制御を行う。
本例に示すインクジェット記録装置200は、図1に示す入出力インターフェース56の機能を含むユーザインターフェース370を具備している。ユーザインターフェース370は、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置372と、表示部(ディスプレイ)374を含んで構成される。入力装置372には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態を採用し得る。オペレータは、入力装置372を操作することにより、印刷条件の入力、画質モードの選択、付属情報の入力・編集、情報の検索などを行うことができ、入力内容や検索結果など等の各種情報は表示部374の表示を通じて確認することができる。この表示部374はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。なお、図9の表示部374は、図3に図示した制御系における報知手段としてのディスプレイに適用することができる。
メンテナンス制御部368は、図1に示すクリーニング制御部33の機能を含み、ノズル面清掃装置80の払拭ユニット昇降機構、巻取モータ、洗浄液付与部105等の動作を制御する。
パラメータ記憶部380は、図1に示すデータベース51、稼動情報記憶部53、ハードウェア情報記憶部55の機能を含み、インクジェット記録装置200の動作に必要な各種制御パラメータが記憶されている。図1に示す最適条件取得部52の機能を含むシステム制御部342は、制御に必要なパラメータを適宜読み出すとともに、必要に応じて各種パラメータの更新(書換)を実行する。
圧力センサ381は、インク流路の圧力を計測するための圧力検出素子を含み、計測された圧力情報を電気信号に変換してシステム制御部342へ提供する。システム制御部342は、当該圧力情報に基づいてインク供給部388に含まれるポンプの動作(回転速度)を補正するようにインク供給制御部386へ指令信号を送出する。
プログラム格納部384は、インクジェット記録装置200を動作させるための制御プログラムが格納されている記憶手段である。
識別部390は、図1に示す識別部40の機能を含み、記録媒体214、ヘッドモジュール302‐i、インク、払拭ウェブ101、洗浄液105a、処理液等の種類を識別する。
このように構成されたインクジェット記録装置200において、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
1…インクジェット記録システム、2…記録媒体、10…インクジェット記録装置、20…画像記録部、21…ヘッドモジュール、22…ヘッド固定部、24a…インク、25…ポンプ、26…供給流路、27a…払拭ウェブ、28a…洗浄液、30…制御部、40…識別部、51…データベース、52…最適条件取得部、53…稼動情報取得部、54…通信部、55…ハードウェア情報記憶部、56…入出力インターフェース、60…メンテナンスサーバ

Claims (14)

  1. ノズルからインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに前記インクを供給するインク供給手段と、
    洗浄液を用いて前記記録ヘッドを洗浄するメンテナンス手段と、
    前記インク、前記記録ヘッド、及び前記洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別する識別手段と、
    前記記録ヘッド及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、
    前記識別した種類に基づいて、前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得する動作条件取得手段であって、前記取得した稼働情報に応じた最適な動作条件を取得する動作条件取得手段と、
    前記取得した最適な動作条件を含む動作条件で前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像記録装置。
  2. 前記記録ヘッドの稼動情報は、各ノズルの累積吐出回数を含む請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記メンテナンス手段の稼動情報は、前記記録ヘッドの洗浄回数を含む請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、前記ノズルからインクを吐出するための駆動素子をノズル毎に備え、
    前記記録ヘッドの動作条件は、前記駆動素子の駆動信号を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記インク供給手段の動作条件は、前記記録ヘッドに前記インクを供給する圧力値を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記メンテナンス手段の動作条件は、洗浄の頻度及び洗浄液の量の少なくとも一方を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記インクを貯留するインクタンクであって、前記インクの種類の情報を含むバーコードが備えられたインクタンクを備え、
    前記識別手段は、前記バーコードを読み取ることで前記インクの種類を識別する請求項1から6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドの種類の情報を記憶したICタグを備え、
    前記識別手段は、前記ICタグの情報を読み取ることで前記記録ヘッドの種類を識別する請求項1から7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記洗浄液を貯留する洗浄液タンクであって、前記洗浄液の種類の情報を含むバーコードが備えられた洗浄液タンクを備え、
    前記識別手段は、前記バーコードを読み取ることで前記洗浄液の種類を識別する請求項1から8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 前記画像記録装置のハードウェア情報を記憶するハードウェア情報記憶手段を備え、
    前記動作条件取得手段は、前記記憶されたハードウェア情報に基づいて、前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得する請求項1から9のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  11. 前記記録ヘッドは、複数のヘッドモジュールと、前記複数のヘッドモジュールを保持する保持手段から構成され、
    前記ハードウェア情報は、前記保持手段の情報を含む請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 前記ハードウェア情報は、前記インク供給手段の情報を含む請求項10又は11に記載の画像記録装置。
  13. 前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を記憶するデータベースと、
    前記画像記録装置外部のメンテナンスサーバと通信する通信手段と、
    前記メンテナンスサーバから前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも1つの最新の動作条件を取得し、前記データベースを更新する更新手段と、
    を備えた請求項1から12のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  14. ノズルからインクを吐出させて記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに前記インクを供給するインク供給手段と、洗浄液を用いて前記記録ヘッドを洗浄するメンテナンス手段とを備えた画像記録装置の前記インク、前記記録ヘッド、及び前記洗浄液のうち少なくとも1つの種類を識別する識別工程と、
    前記記録ヘッド及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも一方の稼動情報を取得する稼動情報取得工程と、
    前記識別した種類に基づいて、前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段のうち少なくとも1つの最適な動作条件を取得する動作条件取得工程であって、前記取得した稼働情報に応じた最適な動作条件を取得する動作条件取得工程と、
    前記取得した最適な動作条件を含む動作条件で前記記録ヘッド、前記インク供給手段、及び前記メンテナンス手段を制御する制御工程と、
    を備えた画像記録方法。
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