JP6933276B2 - 記録装置 - Google Patents
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本発明は、記録媒体に対して液体を吐出することにより記録を行う記録装置に関する。
特許文献1には、排出部(受容部)又は排出部に配置された用紙(記録媒体)へのインク(液体)の付着を防止するため、インクが吐出された用紙を、ヘッドよりも下流且つ排出部よりも上流に設けられたガイド内(下流経路)で待機(停止)させて乾燥させた後、排出部に排出することが示されている(段落0038、0042及び図1参照)。
複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、個々の記録媒体を特許文献1のように下流経路で順番に停止させて乾燥させると、スループットが低下し得る。
本発明の目的は、複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を搬送経路で停止させて乾燥させる必要がある場合にも、スループットの低下を抑制することができる記録装置を提供することである。
本発明に係る記録装置は、液体を吐出するための複数の吐出口を有する液体吐出部と、前記液体吐出部に給送される記録媒体を収容する収容部と、前記液体吐出部によって液体が吐出された記録媒体を受容する受容部と、前記収容部から前記複数の吐出口と対向する対向位置を経由して前記受容部に至る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部及び前記液体吐出部を制御する制御部とを備え、前記搬送経路は、前記収容部から前記対向位置までの上流経路と、前記対向位置から前記受容部までの下流経路と、前記下流経路から分岐して前記上流経路又は前記下流経路に戻るスイッチバック経路とを含み、前記制御部は、複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を前記搬送経路で停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する第1判断処理と、前記第1判断処理で記録媒体を乾燥させる必要があると判断された場合に、記録媒体が前記搬送経路で停止されるように前記搬送部を制御する搬送制御処理と、を実行し、前記搬送制御処理において、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた1の記録媒体を、前記搬送部によって記録媒体が搬送される方向である搬送方向を反転させて前記スイッチバック経路に搬送し、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記1の記録媒体とは別の記録媒体であって前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた別の記録媒体を、前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を搬送経路で停止させて乾燥させる必要がある場合にも、個々の記録媒体を同一の箇所で順番に停止させるのではなく、複数の記録媒体(上記1の記録媒体及び上記別の記録媒体)をそれぞれスイッチバック経路と下流経路とで同時に停止させることで、記録中のトータルの乾燥停止時間が短縮され、スループットの低下を抑制することができる。
前記制御部は、前記搬送制御処理において、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止していた前記1の記録媒体が前記搬送方向を再度反転させずに前記上流経路又は前記下流経路に戻る方向への移動を開始したか否かを判断する第2判断処理を実行し、前記第2判断処理で前記1の記録媒体が前記移動を開始したと判断されるまで、前記別の記録媒体の前記下流経路での停止を維持させ、前記第2判断処理で前記1の記録媒体が前記移動を開始したと判断された場合、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止していた前記別の記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記スイッチバック経路に搬送してよい。上記構成によれば、記録媒体同士の衝突を防止することができる。また、1の記録媒体が移動を開始すれば、別の記録媒体が乾燥するまで待機せずに、別の記録媒体をスイッチバック経路に搬送してスイッチバック経路で乾燥させることで、スループットの低下をさらに抑制することができる。
前記制御部は、前記搬送制御処理において、各記録媒体について乾燥に必要な停止時間を導出する停止時間導出処理を実行し、前記1の記録媒体を、前記搬送経路での停止時間が前記停止時間導出処理で導出された停止時間以上となるように少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させた後、前記搬送方向を再度反転させずに前記上流経路又は前記下流経路に戻る方向への移動を開始させてよい。上記構成によれば、記録媒体を乾燥させてから上流経路又は下流経路に戻すことで、上流経路又は下流経路の構成部材への液体の付着を防止することができる。
前記スイッチバック経路は、前記下流経路から分岐して前記上流経路に戻り、前記制御部は、それぞれ第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の記録媒体に対して前記両面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、前記第1面に記録が行われた前記1の記録媒体を、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させた後、前記搬送方向を再度反転させずに前記上流経路に戻し、前記対向位置において前記第2面への記録が行われた後、前記下流経路から前記受容部に搬送し、且つ、前記第1面に記録が行われた前記別の記録媒体を、前記第1面に記録が行われた前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させてよい。上記構成によれば、もともと両面記録用の経路として備えられた経路をスイッチバック経路として用いることで、経路の追加が不要になり、装置構成の複雑化を回避することができる。また、第1面に記録が行われた記録媒体をスイッチバック経路で停止させた後、上流経路に搬送して第2面への記録を行うことで、記録媒体が乾燥停止された後再び対向位置に至るまでの時間を短縮し、記録媒体に対する第2面への記録を速やかに行うことができる。
前記スイッチバック経路は、前記下流経路から分岐して前記上流経路に戻り、前記制御部は、それぞれ第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の記録媒体に対して前記両面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、前記第1面に記録が行われた前記別の記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記下流経路から前記スイッチバック経路に搬送し、前記搬送方向を再度反転させずに前記スイッチバック経路から前記上流経路に戻し、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において前記第2面への記録が行われた後、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、且つ、前記第1面に記録が行われた前記1の記録媒体であって前記別の記録媒体の次に記録が行われる前記1の記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記下流経路から前記スイッチバック経路に搬送し、前記別の記録媒体が少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させてよい。上記構成によれば、もともと両面記録用の経路として備えられた経路をスイッチバック経路として用いることで、経路の追加が不要になり、装置構成の複雑化を回避することができる。また、両面記録後の上記別の記録媒体を下流経路で停止させて両面を乾燥させると共に、片面記録後の上記1の記録媒体をスイッチバック経路で停止させて片面(第1面)を乾燥させる。即ち、計3つの面を2か所で同時に乾燥させることで、スループットの低下をより確実に抑制することができる。
前記制御部は、前記両面を有する複数の記録媒体に対して前記両面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、各記録媒体について乾燥に必要な停止時間を導出する停止時間導出処理を実行し、前記別の記録媒体を、前記搬送経路での停止時間が前記停止時間導出処理で導出された停止時間以上となるように少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させた後、前記受容部に搬送してよい。上記構成によれば、記録媒体を乾燥させてから受容部に搬送することで、受容部又は受容部に受容された記録媒体への液体の付着をより確実に防止することができる。
前記制御部は、3以上の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、n(n=自然数)番目の記録媒体の前記第1面、n+1番目の記録媒体の前記第1面、n番目の記録媒体の前記第2面、n+2番目の記録媒体の前記第1面、n+1番目の記録媒体の前記第2面、の順に記録が行われるように前記搬送部及び前記液体吐出部を制御してよい。上記のような順序で記録を行うことで、スループットを向上させることができる。
前記制御部は、それぞれ第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の記録媒体に対して前記第1面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、前記第1面への記録が行われた記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記下流経路から前記スイッチバック経路に搬送し、前記搬送方向を再度反転させずに前記スイッチバック経路から再び前記下流経路に搬送して前記受容部に受容させた場合に、前記第1面が前記受容部とは反対側を向くとき、ページの順番を降順として記録が行われるように前記液体吐出部を制御してよい。上記のようなときにページの順番を昇順として記録を行うと、記録完了後に受容部にある記録媒体のページの順番が降順となり、ユーザがページの順番を揃え直す必要がある。この点、上記構成によれば、記録完了後に受容部にある記録媒体のページの順番が昇順となり、ユーザがページの順番を揃え直す必要がない。
前記搬送部は、前記スイッチバック経路において記録媒体と接触して記録媒体を搬送する搬送部材を含み、前記制御部は、前記搬送制御処理の前に、記録媒体において所定量以上の液体が吐出される領域を抽出する抽出処理と、前記抽出処理の後、前記抽出処理で抽出された領域が前記搬送部材と接触しないように、記録媒体の前記スイッチバック経路における停止位置を決定する決定処理とを実行してよい。上記構成によれば、記録媒体に付着した液体が搬送部材に移ること(ひいては、搬送部材に付着した液体がスイッチバック経路に沿って搬送される記録媒体に移ること)を防止することができる。
前記制御部は、前記搬送制御処理の前に、前記決定処理の後、前記決定処理で決定された停止位置に記録媒体を停止させたときに当該記録媒体の一部が前記下流経路にかかるか否かを判断する第3判断処理を実行し、前記第3判断処理において記録媒体が前記下流経路にかからないと判断された場合、前記搬送制御処理において、前記1の記録媒体を少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記別の記録媒体を前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、前記第3判断処理において記録媒体の一部が前記下流経路にかかると判断された場合、前記搬送制御処理において、前記1の記録媒体を少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記別の記録媒体を、前記1の記録媒体が前記受容部に受容された後に、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させてよい。上記構成によれば、記録媒体の長さや停止位置に応じて適切な処理を選択し、記録媒体を乾燥させることができる。
前記搬送部は、前記下流経路において記録媒体と接触して記録媒体を搬送する拍車ローラを含んでよい。拍車ローラは、記録媒体との接触領域が小さく、記録媒体と点接触する。したがって、上記構成によれば、記録後の記録媒体が下流経路に沿って搬送されるときに記録媒体に付着した液体がローラに移ること(ひいては、そのローラに付着した液体が下流経路に沿って搬送される記録媒体に移ること)を防止することができる。
本発明によれば、複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を搬送経路で停止させて乾燥させる必要がある場合にも、個々の記録媒体を同一の箇所で順番に停止させるのではなく、複数の記録媒体(上記1の記録媒体及び上記別の記録媒体)をそれぞれスイッチバック経路と下流経路とで同時に停止させることで、記録中のトータルの乾燥停止時間が短縮され、スループットの低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)1は、図1に示すように、筐体1aを有する。筐体1aの内部空間には、インクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)10、プラテン20、給紙トレイ30、搬送部40、用紙センサ50及び制御部1cが収容されている。筐体1aの天板上部には、受容部60が設けられている。
ヘッド10は、本発明の「液体吐出部」に該当する。本実施形態のヘッド10は、主走査方向に長尺なラインヘッドであり、図2に示すように、流路ユニット12及びアクチュエータユニット17を含む。
流路ユニット12は、プレート12a〜12dを積層した積層体である。流路ユニット12の内部には、流路が形成されている。流路ユニット12の下面は、複数の吐出口14aが開口した吐出面10xである。流路ユニット12の内部に形成された流路は、1のマニホールド流路13及び複数の個別流路14を含む。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、マニホールド流路13の出口から圧力室16を介して吐出口14aまで延在している。マニホールド流路13は、インクを貯留するタンク(図示略)と連通している。タンクからマニホールド流路13に供給されたインクは、個別流路14を通り、吐出口14aから吐出される。
アクチュエータユニット17は、振動板17a、圧電層17b及び複数の個別電極17cを積層した積層体である。振動板17aは、流路ユニット12の上面に固定され、複数の圧力室16を閉鎖している。圧電層17bは、振動板17aの上面に固定され、複数の圧力室16と対向している。複数の個別電極17cは、圧電層17bの上面に固定され、複数の圧力室16のそれぞれと対向している。アクチュエータユニット17における各個別電極17cと各圧力室16とで挟まれた部分は、圧力室16毎に個別のユニモルフ型アクチュエータとして機能し、個別電極17cへの電圧の印加に応じて、独立して変形可能である。アクチュエータが圧力室16に向かって凸となるように変形することにより、圧力室16の容積が減少し、圧力室16内のインクに圧力が付与され、吐出口14aからインクが吐出される。
プラテン20は、平らな板からなり、吐出面10xと対向する位置に配置されている。プラテン20の表面20xと吐出面10xとの間には、記録に適した所定の間隙が形成されている。
給紙トレイ30は、本発明の「収容部」に該当し、ヘッド10に給送される用紙Pを収容する。用紙Pは、本発明の「記録媒体」に該当する。給紙トレイ30は、複数の用紙Pを収容可能であると共に、複数種類のサイズの用紙Pを収容可能であり、筐体1aに対して着脱可能である。
搬送部40は、給紙トレイ30から吐出面10xと対向する対向位置Xを経由して受容部60に至る搬送経路Rに沿って用紙Pを搬送するように構成されている。搬送経路Rは、給紙トレイ30から対向位置Xまでの上流経路R1と、対向位置Xから受容部60までの下流経路R2と、下流経路R2から分岐して上流経路R1に戻るスイッチバック経路R3とを含む。
スイッチバック経路R3は、下流経路R2に定められた分岐位置Aにおいて下流経路R2から分岐し、且つ、上流経路R1に定められた合流位置Bにおいて上流経路R1に合流している。スイッチバック経路R3は、分岐位置Aを一端として、ヘッド10及びプラテン20の下方を通り、合流位置Bを他端とする経路である。分岐位置Aには、用紙Pの搬送先を経路R2,R3のいずれかに切り換えるための切換機構(図示略)が配置されている。合流位置Bには、用紙Pの搬送先を経路R1,R3のいずれかに切り換えるための切換機構(図示略)が配置されている。各切換機構は、用紙Pが決定された経路に沿って搬送されるよう、制御部1cによって制御される。
搬送部40は、給紙ローラ41、ローラ対42〜46及び複数のガイド49を含む。
給紙ローラ41は、給紙トレイ30内で最も上方にある用紙Pと接触する位置に配置されている。給紙ローラ41は、制御部1cの制御によって搬送モータ40M(図3参照)が駆動されることで回転し、給紙トレイ30内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
ローラ対42〜46は、搬送経路Rに沿って所定の間隔をなして配置されている。各ローラ対42〜46は、互いに接触する2つのローラを含み、用紙Pを当該2つのローラで挟持しつつ搬送するように構成されている。各ローラ対42〜46を構成する2つのローラの一方は、駆動ローラであり、制御部1cの制御によって搬送モータ40M(図3参照)が駆動されることで回転する。各ローラ対42〜46を構成する2つのローラの他方は、従動ローラであり、駆動ローラの回転に伴い、駆動ローラと接触しながら駆動ローラと逆の方向に回転する。ローラ対42〜46の回転により、給紙ローラ41によって給紙トレイ30から送り出された用紙Pが搬送経路Rに沿って搬送される。
ローラ対42,43,46は、正方向(ローラ対42,43においては用紙Pを図1に黒塗り矢印で示す方向D1に搬送する方向、ローラ対46においては用紙Pを図1に白抜き矢印で示す方向D2に搬送する方向)にのみ回転可能である。ローラ対44,45は、正逆方向(用紙Pを方向D1に搬送する方向、及び、用紙Pを方向D2に搬送する方向)に回転可能である。
下流経路R2に配置された各ローラ対43〜45において、一方のローラ(直近の記録時に対向位置Xにおいてインクが吐出された用紙Pの面と接触するローラ)43a〜45aは外周に複数の突起を有する拍車ローラであり、他方のローラ43b〜45bはゴムローラである。
ローラ対46は、本発明の「搬送部材」に該当し、スイッチバック経路R3において用紙Pと接触して用紙Pを搬送する。
各ガイド49は、搬送経路Rに沿って用紙Pが搬送される空間を形成するように間隙を介して対向配置された一対の板を含む。
用紙センサ50は、上流経路R1に定められた検知位置50aに用紙PがあるときにON信号、検知位置50aに用紙PがないときにOFF信号を、制御部1cに出力する。
受容部60は、本実施形態では筐体1aの天板で構成されており、搬送経路Rに沿って搬送された用紙Pを受容する。
制御部1cは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)1c1、ROM(Read Only Memory)1c2、RAM(Random Access Memory)1c3、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1c4、I/F(Interface)1c5及びI/O(Input/Output Port)1c6を含む。ROM1c2は、CPU1c1が実行するプログラム等の固定データを記憶している。RAM1c3は、CPU1c1がプログラムを実行するために必要なデータ(画像データ等)を一時的に記憶する。ASIC1c4は、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/F1c5は、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とのデータ送受信を行う。I/O1c6は、用紙センサ50を含む各種センサと信号の送受信を行う。
次いで、図4〜図8を参照し、制御部1c(詳細には、CPU1c1)が実行する制御内容について説明する。
なお、以下の説明において、「記録指令」とは、複数の用紙Pに対して連続的に記録を行うことを指示する指令をいう。以下の説明は、複数の用紙Pに対して連続的に記録を行う場合の用紙Pの搬送制御に関するものであり、ヘッド10の駆動制御及び1枚の用紙Pに対して記録を行う場合の用紙Pの搬送制御については説明を省略する。また、用紙Pの搬送に応じて分岐位置A及び合流位置Bに配置された切換機構(図示略)が制御されるが、切換機構の制御については説明を省略する。
CPU1c1は、先ず、図4に示すように、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していないと判断された場合(S1:NO)、CPU1c1は、S1の処理を繰り返す。
記録指令を受信したと判断された場合(S1:YES)、CPU1c1は、当該記録指令に基づいて記録が行われるべき各用紙Pを、記録後(即ち、対向位置Xにおいてインクが吐出された後)且つ受容部60に受容させる前に、搬送経路Rで停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する(S2)。S2の判断は、例えば、各用紙Pに吐出されるインクの量、用紙Pの種類等に基づいて、行われる。
乾燥させる必要がないと判断された場合(S2:NO)、CPU1c1は、「搬送制御<乾燥停止なし>」を実行する(S3)。S3において、CPU1c1は、各用紙Pが給紙トレイ30から受容部60に至るまでの間に乾燥のために搬送経路Rで停止されないように、搬送部40を制御する。
S3において、片面連続記録(即ち、それぞれ第1面及び第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の用紙Pに対する第1面への連続的な記録)の場合、複数の用紙Pは、順次、給紙トレイ30から方向D1に沿って搬送され、上流経路R1を通って対向位置Xに至り、対向位置Xにおいて第1面への記録が行われた後、下流経路R2を通って受容部60に受容される。
S3において、両面連続記録(即ち、それぞれ第1面及び第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の用紙Pに対する両面への連続的な記録)の場合、複数の用紙Pは、順次、給紙トレイ30から方向D1に沿って搬送され、上流経路R1を通って対向位置Xに至り、対向位置Xにおいて第1面への記録が行われた後、下流経路R2に搬送され、ローラ対44,45に挟持された状態で一旦停止される。そして用紙Pは、ローラ対44,45の逆方向の回転により搬送方向(搬送部40によって用紙Pが搬送される方向)を反転させ、方向D2に沿って下流経路R2からスイッチバック経路R3に搬送される。さらに用紙Pは、搬送方向を反転させずに、方向D2に沿ってスイッチバック経路R3から合流位置Bを通って上流経路R1に戻される。そして用紙Pは、再び方向D1に沿って搬送され、対向位置Xにおいて第2面への記録が行われた後、下流経路R2を通って受容部60に受容される。
乾燥させる必要があると判断された場合(S2:YES)、CPU1c1は、各用紙Pにおいて所定量以上のインクが吐出される領域Px1,Px2(図6及び図7参照)を抽出する(S4)。本実施形態では、記録指令に含まれる画像データに基づいて、各用紙Pの第1面をマトリクス状に分割して得られる複数の領域Pxそれぞれに吐出されるインクの量を算出し、当該量が所定量以上となる領域Px1,Px2を抽出する。
S4の後、CPU1c1は、S4で抽出された領域Px1,Px2がローラ対46と接触しないように、各用紙Pのスイッチバック経路R3における停止位置を決定する(S5)。具体的には、図6及び図7に示すように、用紙Pにおける方向D1の端部を先端Pa、用紙Pにおける方向D2の端部を後端Pbとしたときに、後端Pbに最も近い領域Px1がローラ対46に到達する手前で用紙Pが停止されるように、停止位置を決定する。
S5の後、CPU1c1は、S5で決定された停止位置に各用紙Pを停止させたときに用紙Pの一部が下流経路R2にかかるか否かを判断する(S6)。例えば、図6の場合は用紙Pが下流経路R2にかからない(S6:NO)と判断され、図7の場合は用紙Pの一部が下流経路R2にかかる(S6:YES)と判断される。
全ての用紙Pが下流経路R2にかからないと判断された場合(S6:NO)、CPU1c1は、「搬送制御<2枚同時乾燥停止>」を実行する(S7)。S7において、CPU1c1は、各用紙Pが給紙トレイ30から受容部60に至るまでの間に、2枚の用紙Pが同時に乾燥のために搬送経路Rで停止されるように、搬送部40を制御する。具体的には、CPU1c1は、図6に示すように、n(n=自然数)枚目の用紙Pnを、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させ、且つ、n+1枚目の用紙Pn+1を、用紙Pnが少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させる。
少なくとも1枚の用紙Pが下流経路R2にかかると判断された場合(S6:YES)、CPU1c1は、「搬送制御<1枚ずつ乾燥停止>」を実行する(S8)。S8において、CPU1c1は、各用紙Pが給紙トレイ30から受容部60に至るまでの間に、用紙Pが1枚ずつ乾燥のために搬送経路Rで停止されるように、搬送部40を制御する。具体的には、CPU1c1は、図7に示すように、用紙Pnを、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させ、且つ、用紙Pn+1を、用紙Pnが受容部60に受容された後に、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させる。
S7及びS8では、片面連続記録及び両面連続記録のいずれの場合においても、複数の用紙Pは、順次、給紙トレイ30から方向D1に沿って搬送され、上流経路R1を通って対向位置Xに至り、対向位置Xにおいて第1面への記録が行われた後、下流経路R2に搬送され、ローラ対44,45に挟持された状態で一旦停止される。そして用紙Pは、ローラ対44,45の逆方向の回転により搬送方向を反転させ、方向D2に沿って下流経路R2からスイッチバック経路R3に搬送される。用紙Pは、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止され(図6及び図7の用紙Pn参照)、用紙Pの乾燥後、搬送方向を反転させずに、方向D2に沿ってスイッチバック経路R3から合流位置Bを通って上流経路R1に戻される。そして用紙Pは、再び方向D1に沿って搬送され、対向位置Xを経由して(このとき、片面連続記録の場合は記録が行われず、両面連続記録の場合は第2面への記録が行われ)、下流経路R2を通って受容部60に受容される。
したがって、S7及びS8では、3以上の用紙Pに対して両面連続記録を行う際、用紙Pnの第1面、用紙Pn+1の第1面、用紙Pnの第2面、用紙Pn+2の第1面、用紙Pn+1の第2面(即ち、2ページ目、4ページ目、1ページ目、6ページ目、3ページ目)の順に記録が行われる。
また、S7及びS8では、片面連続記録の場合、第1面への記録が行われた用紙Pを、搬送方向を反転させて下流経路R2からスイッチバック経路R3に搬送し、搬送方向を反転させずにスイッチバック経路R3から再び下流経路R2に搬送して受容部60に受容させた場合に、第1面が受容部60とは反対側を向く。そのため、CPU1c1は、ページの順番を降順として記録が行われるように、ヘッド10を制御する。
なお、S7及びS8において、用紙Pn+1が第1面への記録後且つ搬送方向を反転させる前に方向D1に沿って分岐位置Aを通過するのは、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止していた用紙Pnが搬送方向を反転させずに上流経路R1に戻る方向(方向D2)への移動を開始し、用紙Pnの先端Paが分岐位置Aを抜けた後である。また、用紙Pnが上流経路R1に戻された後且つ受容部60に受容される前に方向D1に沿って分岐位置Aを通過するのは、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止していた用紙Pn+1が搬送方向を反転させずに上流経路R1に戻る方向(方向D2)への移動を開始し、用紙Pn+1の先端Paが分岐位置Aを抜けた後である。
CPU1c1は、S3、S7又はS8を実行し、全ての用紙Pに対する記録が完了して全ての用紙Pが受容部60に受容された後、当該ルーチンを終了する。
次いで、図5、図6及び図8を参照し、「搬送制御<2枚同時乾燥停止>」S7について具体的に説明する。
CPU1c1は、先ず、図5に示すように、各用紙Pについて乾燥に必要な停止時間を導出する(S11)。S11では、例えば、各用紙Pに吐出されるインクの量、用紙Pの種類等に基づいて、停止時間が導出される。
S11の後、CPU1c1は、「n=1」と設定する(S12)。
S12の後、CPU1c1は、用紙Pnを、給紙トレイ30から方向D1に沿って上流経路R1及び下流経路R2に搬送し、搬送方向を反転させてスイッチバック経路R3に搬送して、スイッチバック経路R3で停止させ、且つ、用紙Pn+1を、給紙トレイ30から方向D1に沿って上流経路R1及び下流経路R2に搬送し、下流経路R2で停止させる(S13:図6参照)。ここで、用紙Pnがスイッチバック経路R3で停止している期間と、用紙Pn+1が下流経路R2で停止している期間とは、時間的に重複する。
S13の後、CPU1c1は、例えば搬送モータ40Mの駆動状況に基づいて、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止していた用紙Pnが搬送方向を反転させずに上流経路R1に戻る方向(方向D2)への移動を開始したか否かを判断する(S14)。本実施形態において、CPU1c1は、用紙Pnの上記移動を、用紙Pnの乾燥後(即ち、搬送経路Rでの停止時間がS11で導出された停止時間以上となったときに)、開始させる。
用紙Pnが上記移動を開始していないと判断された場合(S14:NO)、CPU1c1は、S14の処理を繰り返す。この間、用紙Pn+1の下流経路R2での停止が維持される。
用紙Pnが上記移動を開始したと判断された場合(S14:YES)、CPU1c1は、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止していた用紙Pn+1を、搬送方向を反転させてスイッチバック経路R3に搬送し、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させる(S15:図8参照)。上記移動を開始した用紙Pnは、スイッチバック経路R3から上流経路R1に戻された後、再び方向D1に沿って搬送され、対向位置Xを経由して(このとき、片面連続記録の場合は記録が行われず、両面連続記録の場合は第2面への記録が行われ)、下流経路R2を通って受容部60に受容される。
S15の後、CPU1c1は、記録指令に含まれる画像データを参照し、用紙Pn+2の記録データがあるか否かを判断する(S16)。
用紙Pn+2の記録データがあると判断された場合(S16:YES)、CPU1c1は、用紙Pn+2を、給紙トレイ30から方向D1に沿って上流経路R1及び下流経路R2に搬送し、下流経路R2で停止させる(S17)。ここで、用紙Pn+1がスイッチバック経路R3で停止している期間(S15)と、用紙Pn+2が下流経路R2で停止している期間(S17)とは、時間的に重複する。
S17の後、CPU1c1は、「n=n+1」と設定する(S18)。S18の後、CPU1c1は、処理をS14に戻す。
用紙Pn+2の記録データがないと判断された場合(S16:NO)、CPU1c1は、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止していた用紙Pn+1を、用紙Pn+1の乾燥後(即ち、搬送経路Rでの停止時間がS11で導出された停止時間以上となったときに)、上記移動を開始させ、上流経路R1に戻した後、再び方向D1に沿って搬送し、対向位置Xを経由させ、下流経路R2を通って受容部60に受容させる(S19)。
なお、各用紙Pは、上流経路R1に戻された後且つ受容部60に受容される前に、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で、停止されてもよいし、停止されなくてもよい。
S19の後、CPU1c1は、当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、CPU1c1は、複数の用紙Pに対して連続的に記録を行う際に、インクが吐出された用紙Pを搬送経路Rで停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する(S2:第1判断処理)。そしてCPU1c1は、乾燥させる必要があると判断された場合(S2:YES)に、用紙Pが搬送経路Rで停止されるように搬送部40を制御する(S7:搬送制御処理)。S7において、CPU1c1は、図6に示すように、用紙Pnを、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させ、且つ、用紙Pn+1を、用紙Pnが少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させる。つまり、インクが吐出された用紙Pを搬送経路Rで停止させて乾燥させる必要がある場合にも、個々の用紙Pを同一の箇所で順番に停止させるのではなく、複数の用紙Pをそれぞれスイッチバック経路R3と下流経路R2とで同時に停止させる。これにより、記録中のトータルの乾燥停止時間が短縮され、スループットの低下を抑制することができる。
S7において、CPU1c1は、図5に示すように、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止していた用紙Pnが搬送方向を反転させずに上流経路R1に戻る方向(方向D2)への移動を開始したか否かを判断する(S14:第2判断処理)。そしてCPU1c1は、用紙Pnが上記移動を開始したと判断されるまで(S14:NO)、用紙Pn+1の下流経路R2での停止を維持させ、用紙Pnが上記移動を開始したと判断された場合(S14:YES)、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止していた用紙Pn+1を、搬送方向を反転させてスイッチバック経路R3に搬送する(S15:図8参照)。上記構成によれば、用紙P同士の衝突を防止することができる。また、用紙Pnが移動を開始すれば、用紙Pn+1が乾燥するまで待機せずに、用紙Pn+1をスイッチバック経路R3に搬送してスイッチバック経路R3で乾燥させることで、スループットの低下をさらに抑制することができる。
S7において、CPU1c1は、図5に示すように、各用紙Pについて乾燥に必要な停止時間を導出する(S11:停止時間導出処理)。そしてCPU1c1は、用紙Pnを、搬送経路Rでの停止時間がS11で導出された停止時間以上となるように少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させた後、搬送方向を反転させずに上流経路R1に戻る方向(方向D2)への移動を開始させる(図6及び図8参照)。上記構成によれば、用紙Pを乾燥させてから上流経路R1に戻すことで、上流経路R1の構成部材へのインクの付着を防止することができる。
スイッチバック経路R3は、下流経路R2から分岐して上流経路R1に戻る。上記構成によれば、もともと両面記録用の経路として備えられた経路をスイッチバック経路R3として用いることで、経路の追加が不要になり、装置構成の複雑化を回避することができる。また、CPU1c1は、両面連続記録の場合のS7において、第1面に記録が行われた用紙Pnを、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させた後、搬送方向を反転させずに上流経路R1に戻し、対向位置Xにおいて第2面への記録が行われた後、下流経路R2から受容部60に搬送し、且つ、第1面に記録が行われた用紙Pn+1を、第1面に記録が行われた用紙Pnが少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させる(図5、図6及び図8参照)。上記構成によれば、第1面に記録が行われた用紙Pnをスイッチバック経路R3で停止させた後、上流経路R1に搬送して第2面への記録を行うことで、用紙Pnが乾燥停止された後再び対向位置Xに至るまでの時間を短縮し、用紙Pnに対する第2面への記録を速やかに行うことができる。
CPU1c1は、3以上の用紙Pに対して両面連続記録を行う際に、用紙Pnの第1面、用紙Pn+1の第1面、用紙Pnの第2面、用紙Pn+2の第1面、用紙Pn+1の第2面(即ち、2ページ目、4ページ目、1ページ目、6ページ目、3ページ目)の順に記録が行われるように搬送部40及びヘッド10を制御する。上記のような順序で記録を行うことで、スループットを向上させることができる。
本実施形態では、片面連続記録の場合、第1面への記録が行われた用紙Pを、搬送方向を反転させて下流経路R2からスイッチバック経路R3に搬送し、搬送方向を反転させずにスイッチバック経路R3から再び下流経路R2に搬送して受容部60に受容させた場合に、第1面が受容部60とは反対側を向く。CPU1c1は、片面連続記録の場合のS7において、ページの順番を降順として記録が行われるように、ヘッド10を制御する。上記のようなときにページの順番を昇順として記録を行うと、記録完了後に受容部60にある用紙Pのページの順番が降順となり、ユーザがページの順番を揃え直す必要がある。この点、上記構成によれば、記録完了後に受容部60にある用紙Pのページの順番が昇順となり、ユーザがページの順番を揃え直す必要がない。
CPU1c1は、図4に示すように、S7の前に、用紙Pにおいて所定量以上のインクが吐出される領域Px1,Px2(図6及び図7参照)を抽出する(S4:抽出処理)。そしてCPU1c1は、S4の後、S4で抽出された領域Px1,Px2がローラ対46と接触しないように、用紙Pのスイッチバック経路R3における停止位置を決定する(S5)。上記構成によれば、用紙Pに付着したインクがローラ対46に移ること(ひいては、ローラ対46に付着したインクがスイッチバック経路R3に沿って搬送される用紙Pに移ること)を防止することができる。また、本実施形態のようにスイッチバック経路R3が両面記録用の経路である場合、用紙Pがローラ対46と接触しないように停止位置を決定する構成に比べ、スイッチバック経路R3内の上流経路R1に近い位置に用紙Pを配置することができ、第2面への記録を速やかに行うことができる。
CPU1c1は、図4に示すように、S7の前に、S5の後、S5で決定された停止位置に用紙Pを停止させたときに用紙Pの一部が下流経路R2にかかるか否かを判断する(S6:第3判断処理)。CPU1c1は、用紙Pが下流経路R2にかからないと判断された場合(S6:NO)、S7を実行し、用紙Pnを、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させ、且つ、用紙Pn+1を、用紙Pnが少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させる(図6参照)。CPU1c1は、用紙Pが下流経路R2にかかると判断された場合(S6:YES)、S8を実行し、用紙Pnを、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させ、且つ、用紙Pn+1を、用紙Pnが受容部60に受容された後に、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させる(図7参照)。上記構成によれば、用紙Pの長さや停止位置に応じて適切な処理を選択し、用紙Pを乾燥させることができる。
搬送部40は、下流経路R2において用紙Pと接触して用紙Pを搬送する拍車ローラ(ローラ43a〜45a)を含む。拍車ローラは、用紙Pとの接触領域が小さく、用紙Pと点接触する。したがって、上記構成によれば、記録後の用紙Pが下流経路R2に沿って搬送されるときに用紙Pに付着したインクがローラ43a〜45aに移ること(ひいては、ローラ43a〜45aに付着したインクが下流経路R2に沿って搬送される用紙Pに移ること)を防止することができる。
続いて、本発明の別の実施形態について説明する。
本実施形態は、S7における両面連続記録の制御内容を除き、上述の実施形態と同様である。S7で両面連続記録を行う際、両面に記録が行われた用紙Pを受容部60に受容させる前に少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させることは、上述の実施形態では必須でないが、本実施形態では必須である。また、上述の実施形態では、第1面に記録が行われた用紙Pn及び第1面に記録が行われた用紙Pn+1をそれぞれスイッチバック経路R3及び下流経路R2で停止させて乾燥させるのに対し、本実施形態では、両面に記録が行われた用紙Pn及び第1面に記録が行われた用紙Pn+1をそれぞれ下流経路R2及びスイッチバック経路R3で停止させて乾燥させる(即ち、用紙Pnの第1面及び第2面と、用紙Pn+1の第1面との、計3面を同時に乾燥させる)。
より具体的には、本実施形態において、CPU1c1は、S7で両面連続記録を行う際、第1面への記録が行われた用紙Pnを、搬送方向を反転させて下流経路R2からスイッチバック経路R3に搬送するが、スイッチバック経路R3で停止させず、スイッチバック経路R3から上流経路R1に戻す。そしてCPU1c1は、用紙Pnを、上流経路R1から下流経路R2に搬送されて対向位置Xにおいて第2面への記録が行われた後、少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させる。CPU1c1は、当該用紙Pnを、用紙Pnの乾燥後(即ち、搬送経路Rでの停止時間がS11で導出された停止時間以上となったときに)、受容部60に搬送する。また、CPU1c1は、第1面への記録が行われた用紙Pn+1を、搬送方向を反転させて下流経路R2からスイッチバック経路R3に搬送し、用紙Pnが少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止しているときに、少なくとも一部がスイッチバック経路R3にある状態で停止させる(図8参照)。ここで、用紙Pnが下流経路R2で停止している期間と、用紙Pn+1がスイッチバック経路R3で停止している期間とは、時間的に重複する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、両面記録後の用紙Pnを下流経路R2で停止させて両面を乾燥させると共に、片面記録後の用紙Pn+1をスイッチバック経路R3で停止させて片面(第1面)を乾燥させる。即ち、計3つの面を2か所で同時に乾燥させることで、スループットの低下をより確実に抑制することができる。
また本実施形態において、CPU1c1は、両面記録後の用紙Pnを、搬送経路Rでの停止時間がS11で導出された停止時間以上となるように少なくとも一部が下流経路R2にある状態で停止させた後、受容部60に搬送する。このように用紙Pを乾燥させてから受容部60に搬送することで、受容部60又は受容部60に受容された用紙Pへのインクの付着をより確実に防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、例えば以下のように、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・液体吐出部は、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・液体吐出部が吐出する液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、前処理液)であってよい。
・記録装置に含まれる液体吐出部の数は、1以上の任意の数であってよく、複数であってもよい。
・収容部は、記録装置の筐体に対して着脱可能であることに限定されず、例えば、筐体に対して引出可能、又は、筐体に対して開閉可能(手差しトレイ等)であってもよい。
・受容部は、筐体の天板で構成されることに限定されず、例えば、筐体に対して着脱可能、引出可能又は開閉可能な部材で構成されてもよい。
・搬送部は、ローラやガイドに代えて又はこれらに加えて、ベルトを含んでもよい。
・搬送部材は、ローラ対に限定されず、ベルト等であってもよい。
・搬送経路は、上述の実施形態のような構成に限定されない。例えば、上流経路や下流経路が水平面に沿った形状であってもよい。スイッチバック経路は、下流経路に戻ってもよい。この場合に、スイッチバック経路における下流経路からの分岐位置とスイッチバック経路における下流経路への合流位置とが同じ位置であってもよい。
・記録媒体は、用紙に限定されず、例えば布等、記録可能な任意の媒体であってよい。
・本発明に係る記録装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機であってもよい。
・液体吐出部が吐出する液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、前処理液)であってよい。
・記録装置に含まれる液体吐出部の数は、1以上の任意の数であってよく、複数であってもよい。
・収容部は、記録装置の筐体に対して着脱可能であることに限定されず、例えば、筐体に対して引出可能、又は、筐体に対して開閉可能(手差しトレイ等)であってもよい。
・受容部は、筐体の天板で構成されることに限定されず、例えば、筐体に対して着脱可能、引出可能又は開閉可能な部材で構成されてもよい。
・搬送部は、ローラやガイドに代えて又はこれらに加えて、ベルトを含んでもよい。
・搬送部材は、ローラ対に限定されず、ベルト等であってもよい。
・搬送経路は、上述の実施形態のような構成に限定されない。例えば、上流経路や下流経路が水平面に沿った形状であってもよい。スイッチバック経路は、下流経路に戻ってもよい。この場合に、スイッチバック経路における下流経路からの分岐位置とスイッチバック経路における下流経路への合流位置とが同じ位置であってもよい。
・記録媒体は、用紙に限定されず、例えば布等、記録可能な任意の媒体であってよい。
・本発明に係る記録装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機であってもよい。
1 インクジェットプリンタ(記録装置)
1c 制御部
10 インクジェットヘッド(液体吐出部)
14a 吐出口
30 給紙トレイ(収容部)
40 搬送部
43a〜45a 拍車ローラ
46 ローラ対(搬送部材)
60 受容部
P 用紙(記録媒体)
Px1,Px2 領域
R 搬送経路
R1 上流経路
R2 下流経路
R3 スイッチバック経路
X 対向位置
1c 制御部
10 インクジェットヘッド(液体吐出部)
14a 吐出口
30 給紙トレイ(収容部)
40 搬送部
43a〜45a 拍車ローラ
46 ローラ対(搬送部材)
60 受容部
P 用紙(記録媒体)
Px1,Px2 領域
R 搬送経路
R1 上流経路
R2 下流経路
R3 スイッチバック経路
X 対向位置
Claims (6)
- 液体を吐出するための複数の吐出口を有する液体吐出部と、
前記液体吐出部に給送される記録媒体を収容する収容部と、
前記液体吐出部によって液体が吐出された記録媒体を受容する受容部と、
前記収容部から前記複数の吐出口と対向する対向位置を経由して前記受容部に至る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部及び前記液体吐出部を制御する制御部とを備え、
前記搬送経路は、前記収容部から前記対向位置までの上流経路と、前記対向位置から前記受容部までの下流経路と、前記下流経路から分岐して前記上流経路に戻るスイッチバック経路とを含み、
前記制御部は、
複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を前記搬送経路で停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する第1判断処理と、
前記第1判断処理で記録媒体を乾燥させる必要があると判断された場合に、記録媒体が前記搬送経路で停止されるように前記搬送部を制御する搬送制御処理と、を実行し、
前記搬送制御処理において、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた1の記録媒体を、前記搬送部によって記録媒体が搬送される方向である搬送方向を反転させて前記スイッチバック経路に搬送し、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記1の記録媒体とは別の記録媒体であって前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた別の記録媒体を、前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、且つ、
前記制御部は、それぞれ第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の記録媒体に対して前記両面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、前記第1面に記録が行われた前記1の記録媒体を、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させた後、前記搬送方向を再度反転させずに前記上流経路に戻し、前記対向位置において前記第2面への記録が行われた後、前記下流経路から前記受容部に搬送し、且つ、前記第1面に記録が行われた前記別の記録媒体を、前記第1面に記録が行われた前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、さらに
前記制御部は、3以上の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、n(n=自然数)番目の記録媒体の前記第1面、n+1番目の記録媒体の前記第1面、n番目の記録媒体の前記第2面、n+2番目の記録媒体の前記第1面、n+1番目の記録媒体の前記第2面、の順に記録が行われるように前記搬送部及び前記液体吐出部を制御することを特徴とする記録装置。 - 液体を吐出するための複数の吐出口を有する液体吐出部と、
前記液体吐出部に給送される記録媒体を収容する収容部と、
前記液体吐出部によって液体が吐出された記録媒体を受容する受容部と、
前記収容部から前記複数の吐出口と対向する対向位置を経由して前記受容部に至る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部及び前記液体吐出部を制御する制御部とを備え、
前記搬送経路は、前記収容部から前記対向位置までの上流経路と、前記対向位置から前記受容部までの下流経路と、前記下流経路から分岐して前記上流経路に戻るスイッチバック経路とを含み、
前記制御部は、
複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を前記搬送経路で停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する第1判断処理と、
前記第1判断処理で記録媒体を乾燥させる必要があると判断された場合に、記録媒体が前記搬送経路で停止されるように前記搬送部を制御する搬送制御処理と、を実行し、
前記搬送制御処理において、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた1の記録媒体を、前記搬送部によって記録媒体が搬送される方向である搬送方向を反転させて前記スイッチバック経路に搬送し、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記1の記録媒体とは別の記録媒体であって前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた別の記録媒体を、前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、且つ、
前記制御部は、それぞれ第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の記録媒体に対して前記両面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、前記第1面に記録が行われた前記別の記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記下流経路から前記スイッチバック経路に搬送し、前記搬送方向を再度反転させずに前記スイッチバック経路から前記上流経路に戻し、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において前記第2面への記録が行われた後、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、且つ、前記第1面に記録が行われた前記1の記録媒体であって前記別の記録媒体の次に記録が行われる前記1の記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記下流経路から前記スイッチバック経路に搬送し、前記別の記録媒体が少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、さらに
前記制御部は、3以上の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、n(n=自然数)番目の記録媒体の前記第1面、n+1番目の記録媒体の前記第1面、n番目の記録媒体の前記第2面、n+2番目の記録媒体の前記第1面、n+1番目の記録媒体の前記第2面、の順に記録が行われるように前記搬送部及び前記液体吐出部を制御することを特徴とする記録装置。 - 液体を吐出するための複数の吐出口を有する液体吐出部と、
前記液体吐出部に給送される記録媒体を収容する収容部と、
前記液体吐出部によって液体が吐出された記録媒体を受容する受容部と、
前記収容部から前記複数の吐出口と対向する対向位置を経由して前記受容部に至る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部及び前記液体吐出部を制御する制御部とを備え、
前記搬送経路は、前記収容部から前記対向位置までの上流経路と、前記対向位置から前記受容部までの下流経路と、前記下流経路から分岐して前記上流経路又は前記下流経路に戻るスイッチバック経路とを含み、
前記制御部は、
複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を前記搬送経路で停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する第1判断処理と、
前記第1判断処理で記録媒体を乾燥させる必要があると判断された場合に、記録媒体が前記搬送経路で停止されるように前記搬送部を制御する搬送制御処理と、を実行し、
前記搬送制御処理において、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた1の記録媒体を、前記搬送部によって記録媒体が搬送される方向である搬送方向を反転させて前記スイッチバック経路に搬送し、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記1の記録媒体とは別の記録媒体であって前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた別の記録媒体を、前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、且つ、
前記制御部は、それぞれ第1面及び前記第1面とは反対側の第2面の両面を有する複数の記録媒体に対して前記第1面への記録を連続的に行う際の前記搬送制御処理において、前記第1面への記録が行われた記録媒体を、前記搬送方向を反転させて前記下流経路から前記スイッチバック経路に搬送し、前記搬送方向を再度反転させずに前記スイッチバック経路から再び前記下流経路に搬送して前記受容部に受容させた場合に、前記第1面が前記受容部とは反対側を向くとき、ページの順番を降順として記録が行われるように前記液体吐出部を制御することを特徴とする記録装置。 - 液体を吐出するための複数の吐出口を有する液体吐出部と、
前記液体吐出部に給送される記録媒体を収容する収容部と、
前記液体吐出部によって液体が吐出された記録媒体を受容する受容部と、
前記収容部から前記複数の吐出口と対向する対向位置を経由して前記受容部に至る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部及び前記液体吐出部を制御する制御部とを備え、
前記搬送経路は、前記収容部から前記対向位置までの上流経路と、前記対向位置から前記受容部までの下流経路と、前記下流経路から分岐して前記上流経路又は前記下流経路に戻るスイッチバック経路とを含み、
前記制御部は、
複数の記録媒体に対して連続的に記録を行う際に、液体が吐出された記録媒体を前記搬送経路で停止させて乾燥させる必要があるか否かを判断する第1判断処理と、
前記第1判断処理で記録媒体を乾燥させる必要があると判断された場合に、記録媒体が前記搬送経路で停止されるように前記搬送部を制御する搬送制御処理と、を実行し、
前記搬送制御処理において、前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた1の記録媒体を、前記搬送部によって記録媒体が搬送される方向である搬送方向を反転させて前記スイッチバック経路に搬送し、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記1の記録媒体とは別の記録媒体であって前記上流経路から前記下流経路に搬送されて前記対向位置において記録が行われた別の記録媒体を、前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに、少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、且つ、
前記搬送部は、前記スイッチバック経路において記録媒体と接触して記録媒体を搬送する搬送部材を含み、
前記制御部は、前記搬送制御処理の前に、
記録媒体において所定量以上の液体が吐出される領域を抽出する抽出処理と、
前記抽出処理の後、前記抽出処理で抽出された領域が前記搬送部材と接触しないように、記録媒体の前記スイッチバック経路における停止位置を決定する決定処理とを実行することを特徴とする記録装置。 - 前記制御部は、
前記搬送制御処理の前に、前記決定処理の後、前記決定処理で決定された停止位置に記録媒体を停止させたときに当該記録媒体の一部が前記下流経路にかかるか否かを判断する第3判断処理を実行し、
前記第3判断処理において記録媒体が前記下流経路にかからないと判断された場合、前記搬送制御処理において、前記1の記録媒体を少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記別の記録媒体を前記1の記録媒体が少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止しているときに少なくとも一部が前記下流経路にある状態で停止させ、
前記第3判断処理において記録媒体の一部が前記下流経路にかかると判断された場合、前記搬送制御処理において、前記1の記録媒体を少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させ、且つ、前記別の記録媒体を、前記1の記録媒体が前記受容部に受容された後に、少なくとも一部が前記スイッチバック経路にある状態で停止させることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記搬送部は、前記下流経路において記録媒体と接触して記録媒体を搬送する拍車ローラを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
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