JP5435214B2 - 媒体送り装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に対して記録する記録装置本体に取り付けられる媒体送り装置であって、被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、該送り手段を経路上に有し、前記送り手段によって送られる被記録媒体を案内する際に該被記録媒体の表裏を反転させる送り経路と、を備えた媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置本体に取り付けられる媒体送り装置は、送り手段の一例であるローラーと、送り経路としての反転経路とを備えていた。このうち、前記ローラーは、被記録媒体の一例である用紙を送り方向へ送ることができるように設けられていた。さらに、前記ローラーは、前記記録装置本体側に設けられたモーターの動力を利用して駆動することができるように設けられていた。
また、前記反転経路は、側視環状に形成され、前記ローラーによって送られる用紙を案内すると共に用紙の表裏を反転させることができるように設けられていた。従って、前記媒体送り装置は、前記記録装置に取り付けられた状態では、表面の記録が完了した用紙を前記反転経路で表裏を反転させることができた。そして、前記媒体送り装置が反転した用紙を前記記録装置本体側に送り返すことにより、前記記録装置本体側において用紙の裏面に対して記録を実行することができた。所謂、両面記録である。そして、一枚目の用紙の表面を記録した後に表裏を反転して裏面を記録し、続いて、二枚目の用紙の表面を記録した後に表裏を反転して裏面を記録することができた。
しかしながら、前記媒体送り装置は、前記記録装置本体側のモーターの動力を利用して前記ローラーが駆動する構成であった。従って、前記記録装置本体側と独立して前記ローラーを制御することが困難であった。即ち、独立して前記ローラーの駆動速度を変化させることが困難であった。さらに、前記反転経路の長さは、できるだけ装置自体を小型にするため、記録可能な用紙の最大サイズの長さに合わせて設けられていた。
ここで、最大サイズの長さより短い用紙の場合、前記反転経路において用紙の表裏を反転させるために用紙を送る距離は、最大サイズの用紙の場合と同じである。
従って、用紙の表面への記録が完了してから用紙の裏面への記録が実行されるまでの時間が、用紙の長さが短い分だけ長くなる。即ち、用紙の長さが短いほど、無駄に移動する距離が長くなるため、一の面への記録終了から他の面への記録開始までの時間が長くなり、時間のロスが大きくなる。そして、用紙の長さが比較的短い場合であっても、結果的に用紙一枚当たりの記録開始から排出までの所用時間である所謂、スループットが向上しない虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、両面記録を実行する記録装置における被記録媒体の一の面への記録終了から他の面への記録開始までの時間のロスを考慮した媒体送り装置および記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体送り装置は、被記録媒体に対して記録する記録装置本体に取り付けられる媒体送り装置であって、モーターによって駆動し、被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、該送り手段を経路上に有し、前記送り手段によって送られる被記録媒体を案内する際に該被記録媒体の表裏を反転させる第1送り経路と、を備え、該第1送り経路は、前記記録装置本体側における被記録媒体を載置する載置部と、被記録媒体に対して記録する記録部との間において被記録媒体を案内する第2送り経路の途中において繋がるように設けられており、先行する被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後に、該被記録媒体の長さに応じて、前記記録部に設けられた第1ローラーが、前記先行する被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させ、前記送り手段が該先行する被記録媒体を保持した状態で、前記載置部に設けられた第2ローラーが、後続の被記録媒体を前記第2送り経路に案内させながら前記記録部側へ送り、前記第1ローラーが該後続の被記録媒体を送りながら該後続の被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後、前記第1ローラーが、前記後続の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させる際、前記送り手段が、前記第1送り経路に位置する前記先行する被記録媒体を該第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送り、前記第1ローラーが該先行する被記録媒体を送りながら該先行する被記録媒体の前記第1の面を表面としたときの裏面である第2の面が、前記記録部によって記録された後、前記第1ローラーが、該先行する被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送る際、前記送り手段が、前記第1送り経路に位置する前記後続の被記録媒体を該第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送る第1モードを有することを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記媒体送り装置は、第1の面の記録が完了した前記先行する被記録媒体の長さに応じて、該先行する被記録媒体を前記第1送り経路へ退避させるように移動させて表裏を反転させる。ここで、前記送り手段のみを停止させることにより、先行する被記録媒体を前記第1送り経路内で停止させることができる。そして、この間に、後続の被記録媒体の第1の面の記録を実行するように構成されている。この際、前記先行する被記録媒体を前記第1送り経路内で停止させずに前記記録部へ送ったときと比較して、早いタイミングで後続の被記録媒体の第1の面への記録を開始することができる。
前記第1送り経路の長さは一定であり、被記録媒体の長さに関わらず、前記送り手段の送り速度が一定である限り表裏反転させて再び前記記録部へ戻すために要する時間は一定だからである。
即ち、本態様では、前記先行する被記録媒体の長さが前記第1送り経路の長さより短い場合、前記先行する被記録媒体の第1の面の記録が完了してから次の面への記録が開始されるまでの時間を短縮することができる。本態様では、先行する被記録媒体の第1の面の記録が完了してから記録される前記次の面は、後続の被記録媒体の第1の面である。
また、前記後続の被記録媒体の第1の面の記録が完了すると、該後続の被記録媒体を前記第1送り経路へ退避させるように移動させて表裏を反転させる。そして、この間に、前記先行する被記録媒体の第2の面の記録を実行するように構成されている。この際も前述した効果と同様に、前記後続の被記録媒体の長さが前記第1送り経路の長さより短い場合、前記後続の被記録媒体を前記第1送り経路内で停止させずに前記記録部へ送ったときと比較して、早いタイミングで前記先行する被記録媒体の第2の面を記録することができる。即ち、本態様では、前記先行する被記録媒体の長さが前記第1送り経路の長さより短い場合、前記後続の被記録媒体の第1の面の記録が完了してから次の面への記録が開始されるまでの時間を短縮することができる。本態様では、後続の被記録媒体の第1の面の記録が完了してから記録される前記次の面は、先行する被記録媒体の第2の面である。
以上のように、記録する被記録媒体の面の順番を変更することにより、一枚当たりの被記録媒体の記録開始から完了までにかかる時間である所謂、スループットを短くすることができる。即ち、時間のロスを小さくし、スループットを向上させることができる。被記録媒体の長さが前記第1送り経路の長さより短い場合に有効である。特に、被記録媒体の長さが短ければ短い程有効である。
また、前記記録装置がインクを吐出して記録する構成である場合、被記録媒体の第1の面への記録完了直後に該被記録媒体を前記第1送り経路へ移動させる。このとき、直ちに表裏反転させて第2の面への記録を実行せずに、後続の被記録媒体の第1の面への記録を実行するように構成されている。従って、第1の面への記録完了後に表裏反転させて直ちに第2の面への記録を実行する場合と比較して、第1の面に記録されたインクを乾燥させるための乾燥時間を長く確保することができる。その結果、表裏反転して直ちに第2の面を記録することにより半乾きの第1の面が擦れて記録画質が乱れる虞がない。特にインク吐出量が比較的多い高画質モードの場合に有効である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第1モードと、第2モードと、を切替え可能に有し、該第2モードは、先行する被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後に、前記第1ローラーが、前記先行する被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させ、前記送り手段が前記第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送り、前記第1ローラーが該先行する被記録媒体を送りながら該先行する被記録媒体の第2の面が、前記記録部によって記録され、前記第1ローラーが該先行する被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送り、前記載置部に設けられた第2ローラーが、後続の被記録媒体を前記第2送り経路に案内させながら前記記録部側へ送り、前記第1ローラーが該後続の被記録媒体を送りながら該後続の被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後、前記第1ローラーが前記後続の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させ、前記送り手段が、該第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送ることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記第1モードと、前記第2モードと切り替え可能に有する。被記録媒体の長さが、前記第1送り経路より長い場合、前記先行する被記録媒体の第1の面の記録が完了した後、該先行する被記録媒体を前記第1送り経路へ移動させる。
ここで、該先行する被記録媒体は前記第1送り経路内に収まりきらない。
従って、後続の被記録媒体の第1の面を記録する前に、前記先行する被記録媒体を表裏反転させて第2の面を記録する。即ち、被記録媒体の長さに応じて、被記録媒体の長さが前記第1送り経路の長さより短い場合は、前記第1モードを実行し、長い場合は、前記第2モードを実行する。その結果、前記第1モードのときは、スループットを向上させることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記記録装置本体側の前記記録部は、インクを吐出して被記録媒体に記録する構成であり、被記録媒体に対して吐出するインクの量が所定量より多い場合、前記第1モードに切換えられる構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、被記録媒体に対して吐出するインクの量が所定量より多い場合、前記第1モードに切換えられる。従って、第1の面への記録完了後に表裏反転させて直ちに第2の面への記録を実行する場合と比較して、第1の面に記録されたインクを乾燥させるための乾燥時間を長く確保することができる。インクが所定量より多く吐出された場合、吐出されたインクを乾燥させるための時間を比較的長く確保する必要があるので、かかる場合に有効である。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記第1モードにおいて、一の被記録媒体を前記第2送り経路から前記第1送り経路に進入させる際、前記記録部側へ送られる他の被記録媒体の移動方向先端側が前記第2送り経路上において前記一の被記録媒体の移動方向後端側と重なるタイミングで、前記他の被記録媒体が送られることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記第2送り経路上において前記一の被記録媒体の移動方向後端側と、前記他の被記録媒体の移動方向先端側とを重ねることができる。従って、被記録媒体の第1の面の記録が完了してから次の面への記録が開始されるまでの時間をより短縮することができる。即ち、時間のロスを最小にすることができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、被記録媒体に対して記録する記録部と、被記録媒体の表裏を反転する反転送り部と、を備える記録装置であって、前記反転送り部は、上記第1から第4のいずれか一の態様の媒体送り装置を有することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、前記反転送り部は、上記第1から第4のいずれか一の態様の媒体送り装置を有している。従って、前記記録装置は、上記第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、被記録媒体を載置する載置部と、該載置部に設けられ、被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送るローラーと、該ローラーによって送られた被記録媒体を送り方向下流側へ送る搬送ローラーと、該搬送ローラーによって送られた被記録媒体に対して記録する記録部と、該記録部によって記録された被記録媒体を送り方向下流側へ送る排出ローラーと、前記載置部と前記記録部との間において被記録媒体を案内する媒体案内経路と、該媒体案内経路上の前記ローラーと前記搬送ローラーとの間において、前記媒体案内経路と繋がり被記録媒体の表裏を反転させる送り経路と、該送り経路上に設けられ被記録媒体を送る送り手段と、を有する反転送り部と、前記媒体案内経路上における前記搬送ローラーと前記反転送り部との間に設けられ、被記録媒体を検出する検出手段と、前記ローラー、前記搬送ローラー、前記排出ローラーおよび前記送り手段の駆動を制御する制御部と、を備え、該制御部は、前記記録部が先行する被記録媒体の第1の面を記録した後に、該被記録媒体の長さに応じて、前記搬送ローラーおよび前記排出ローラーを逆転駆動させて前記先行する被記録媒体を、記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記送り経路に進入させ、前記送り手段が該先行する被記録媒体を保持した状態にし、前記ローラーを正転駆動させて後続の被記録媒体を、前記媒体案内経路に案内させながら前記記録部側へ送り、前記搬送ローラーおよび前記排出ローラーを正転駆動させて該後続の被記録媒体を送りながら、前記記録部に該後続の被記録媒体の第1の面を記録させ、その後、前記搬送ローラーおよび前記排出ローラーを逆転駆動させて前記後続の被記録媒体を、記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記送り経路に進入させる際、前記送りローラーを駆動させて前記送り経路に位置する前記先行する被記録媒体を、該送り経路に進入した側と反対側から前記媒体案内経路へ退出させて前記記録部側へ送り、前記搬送ローラーおよび前記排出ローラーを正転駆動させて該先行する被記録媒体を送りながら、前記記録部に該先行する被記録媒体の前記第1の面を表面としたときの裏面である第2の面を記録させ、続いて、前記排出ローラーを正転駆動させて該先行する被記録媒体を、記録時の送り方向下流側へ送る際、前記送りローラーを駆動させて前記送り経路に位置する前記後続の被記録媒体を、該送り経路に進入した側と反対側から前記媒体案内経路へ退出させて前記記録部側へ送り、前記搬送ローラーおよび前記排出ローラーを正転駆動させて該後続の被記録媒体を送りながら、前記記録部に該後続の被記録媒体の第2の面を記録させるように制御する第1モードを有することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、前記記録装置は、前記制御部を備えているので、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係るプリンターの内部を示す概略側面図。 本発明に係るプリンターが先行用紙を送ったときを示す概略側面図。 本発明に係るプリンターの先行用紙の表面の後端の検出を示す図。 本発明に係るプリンターの先行用紙の表面の記録完了を示す図。 本発明に係るプリンターの先行用紙の逆送りを示す図。 プリンターの先行用紙の逆送り時の進行方向後端の検出を示す図。 先行用紙の後端と後続の用紙の先端とが重なった状態を示す図。 先行用紙が反転経路内に退避し後続用紙の表面の記録開始状態を示す図。 後続用紙の表面の後端の検出を示す図。 後続用紙の逆送りおよび先行用紙の裏面送りを示す図。 先行用紙の裏面の記録実行を示す図。 後続用紙の裏面の記録実行を示す図。 本発明の送り時間短縮モードおよび通常送りモードの制御を示す図。 本発明の送り時間短縮モードおよび通常送りモードの制御を示す図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の内部の概略を示す概略側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1に示す如く、プリンター1は、リア給送部2と、フロント給送部3と、反転送り部4と、記録部5と、排出部(図示せず)と、制御部6とを備えている。
このうち、リア給送部2は、プリンター1の後方から用紙Pを記録部5へ送ることができるように構成されている。具体的には、リア給送部2は、ベースフレーム10と、給紙ローラー11と、第1ホッパー12と、リタードローラー13とを備えている。
そして、第1ホッパー12には、用紙Pが載置されるように設けられている。第1ホッパー12は、ベースフレーム10において給紙ローラー11に対して接離移動することができるように設けられている。
また、給紙ローラー11は、図示しないモーターの動力によって駆動することができるように設けられている。
そして、第1ホッパー12が給紙ローラー11に接近した状態では、給紙ローラー11は、第1ホッパー12に載置された用紙Pのうち、給紙ローラー11に対して最上位の用紙Pを送り方向下流側へ送ることができる。ここで、リタードローラー13は、回転するために所定の負荷を必要とするように設けられている。従って、複数枚の用紙Pが給紙ローラー11によって送られそうになったとき、次位以降の余分な用紙を最上位の用紙から分離することができる。
また、フロント給送部3は、プリンター1の前方の下方から用紙Pを側視U字上に反転させて記録部5へ送ることができるように構成されている。具体的には、フロント給送部3は、載置部7の一例であるカセット部15と、ピックアップローラー17と、第1給送ローラー対22と、第2給送ローラー対23と、用紙案内経路24とを有している。このうち、カセット部15は、用紙Pを載置することができる第2ホッパー16を有している。第2ホッパー16は、ピックアップローラー17に対して接離移動することができるように設けられている。
また、ピックアップローラー17は、第1モーターM1(図2〜図12参照)の動力によって駆動することができるように設けられている。従って、第2ホッパー16がピックアップローラー17に接近した状態では、ピックアップローラー17は、ピックアップローラー17に対して最上位の用紙Pを送り方向下流側へ送ることができる。
尚、ピックアップローラー17を、概念上載置部7の一部として構成してもよいのは勿論である。
また、第1給送ローラー対22は、ピックアップローラー17によって送られてきた用紙Pをさらに送り方向下流側へ送ることができるように設けられている。具体的には、第1給送ローラー対22は、第1給送駆動ローラー18と、第1給送従動ローラー19とを有している。このうち、第1給送駆動ローラー18は、第1モーターM1の動力によって駆動することができるように設けられている。
一方、第1給送従動ローラー19は、第1給送駆動ローラー18の回転に従って回転することができるように設けられている。
また、第1給送駆動ローラー18は、図示しない接離移動用モーターの動力によって第1給送従動ローラー19に対して接離移動することができるように構成されている。
尚、接離移動する機構は、例えば、遊星ギア機構によって構成することができる。
またさらに、第2給送ローラー対23は、第1給送ローラー対22によって送られてきた用紙Pをさらに送り方向下流側へ送ることができるように設けられている。具体的には、第2給送ローラー対23は、前述した第1給送ローラー対22と同様に、第2給送駆動ローラー20と、第2給送従動ローラー21とを有している。このうち、第2給送駆動ローラー20は、第1モーターM1の動力によって駆動することができるように設けられている。一方、第2給送従動ローラー21は、第2給送駆動ローラー20の回転に従って回転することができるように設けられている。
また、第2給送駆動ローラー20は、図示しない接離移動用モーターの動力によって第2給送従動ローラー21に対して接離移動することができるように構成されている。
またさらに、用紙案内経路24は、載置部7から記録部5まで用紙Pを案内することができるように構成されている。具体的には、ガイド部材G6〜G9、上部案内部材29および第1フラップ40によって構成されている。
また、反転送り部4は、プリンター本体に着脱可能に設けられている。
ここで、プリンター本体とは、プリンター1における反転送り部4を除く部分をいう。
さらに、反転送り部4は、記録部5において用紙Pの一の面が記録された用紙Pを表裏反転して再度記録部5へ送ることができるように構成されている。具体的には、反転送り部4は、第1反転ローラー対48と、第2反転ローラー対49と、第3反転ローラー対50と、第2モーターM2と、反転経路51とを有している。
このうち、第1反転ローラー対48は、記録部5から記録時の送り方向上流側(Y軸の矢印の向きと逆方向)へ逆送りされた用紙Pを反転経路51における第2反転ローラー対側へ送ることができるように設けられている。具体的には、第1反転ローラー対48は、第2モーターM2の動力によって駆動する第1反転ローラー42と、第1反転ローラー42の回転に従って回転する第1従動ローラー43とを有している。
また、第2反転ローラー対49は、第1反転ローラー対48から送られた用紙Pを第3反転ローラー対側へ送ることができるように設けられている。具体的には、第2反転ローラー対49は、前述した第1反転ローラー対48と同様に、第2モーターM2の動力によって駆動する第2反転ローラー44と、第2反転ローラー44の回転に従って回転する第2従動ローラー45とを有している。
またさらに、第3反転ローラー対50は、第2反転ローラー対49から送られた用紙Pを記録部側へ送ることができるように設けられている。具体的には、第3反転ローラー対50は、前述した第1反転ローラー対48と同様に、第2モーターM2の動力によって駆動する第3反転ローラー46と、第3反転ローラー46の回転に従って回転する第3従動ローラー47とを有している。
また、反転経路51は、側視環状に形成され、用紙案内経路24と接続されている。具体的には、ガイド部材G1〜G8、第1フラップ40および第2フラップ41によって側視環状に形成されている。
尚、第1フラップ40は、自重によって揺動可能に設けられている。一方、第2フラップ41は、図示しないモーターの動力によって揺動可能に設けられている。
また、記録部5は、用紙Pに対してインクを吐出して記録をすることができるように構成されている。具体的には、記録部5は、キャリッジ32と、記録ヘッド33と、下部案内部材31と、図示しないキャリッジモーターとを備えている。このうち、キャリッジ32は、用紙Pの幅方向Xに延設された図示しないガイド部に案内されながら、キャリッジモーターの動力によって用紙Pの幅方向Xへ移動することができるように設けられている。また、記録ヘッド33は、キャリッジ32の下方に設けられ、用紙Pに対してインクを吐出することができるように構成されている。またさらに、下部案内部材31は、記録ヘッド33と対向する位置において、用紙Pを下方から支持することができるように設けられている。
また、記録部5の記録時の送り方向上流側近傍には、搬送ローラー対30が設けられている。搬送ローラー対30は、記録時の送り方向上流側および下流側へ用紙Pを送ることができるように設けられている。具体的には、第3モーターM3(図2〜図12参照)の動力によって駆動する搬送駆動ローラー27と、搬送駆動ローラー27の回転に従って回転する搬送従動ローラー28とを有している。
またさらに、記録部5の記録時の送り方向下流側近傍には、排出ローラー対39および排出補助ローラー36が設けられている。排出ローラー対39は、記録時の送り方向上流側および下流側へ用紙Pを送ることができるように設けられている。具体的には、第3モーターM3の動力によって駆動する排出駆動ローラー37と、排出駆動ローラー37の回転に従って回転する排出従動ローラー38とを有している。また、排出補助ローラー36は、用紙Pが記録ヘッド33と接触しないようにするために、送り方向Yにおいて記録ヘッド33と排出ローラー対39との間に設けられている。
尚、搬送ローラー対30および排出ローラー対39を、概念上記録部5の一部として構成してもよいのは勿論である。
また、排出部(図示せず)は、記録が完了した用紙Pを載置することができるように設けられている。具体的には、排出ローラー対39によって排出された用紙Pを積層することができる排出トレイ(図示せず)を有している。
またさらに、制御部6は、第1モーターM1、第2モーターM2、第3モーターM3、接離移動モーター、キャリッジモーターおよび記録ヘッド33を制御することができるように設けられている。そして、用紙Pの表裏の両面に対して記録を実行する両面記録モードの際、用紙Pの長さに応じて「通常送りモード」または「送り時間短縮モード」を実行するように構成されている。
ここで、「通常送りモード」とは、先行する用紙P1の表面を記録し、表裏反転させて裏面を記録し、その後、同様に後続の用紙P2の表面を記録し、表裏反転させて裏面を記録するモードをいう。一方、「送り時間短縮モード」とは、先行する用紙P1の表面を記録し、先行する用紙P1を表裏反転させている間に後続の用紙P2の表面を記録し、後続の用紙P2を表裏反転されている間に先行する用紙P1の裏面を記録し、その後、後続の用紙P2の裏面を記録するモードをいう。
尚、本実施例のプリンター1において、給送可能な最大サイズの用紙の長さは、センサー8の位置から反転経路51を介して再びセンサー9の位置までの経路の長さより僅かに短い長さである。また、給送可能な最小サイズの用紙の長さは、第3反転ローラー対50から第2給送ローラー対23までの経路の長さより僅かに長い長さである。ここで、ローラー対とローラー対との間の経路の長さは、第3反転ローラー対50と第2給送ローラー対23との間の経路の長さが一番短く構成されているものとする。
続いて、本発明の「送り時間短縮モード」の動作について説明する。
図2に示すのは、本発明に係るプリンターが先行用紙を送ったときを示す概略側面図である。
図2に示す如く、用紙案内経路上における搬送駆動ローラー27より記録時の送り方向上流側には、センサー8が設けられている。センサー8は、用紙Pの先端および後端を検出し、検出信号を制御部6へ送ることができるように設けられている。
尚、センサー8は、発光素子および受光素子を有する非接触式のセンサーでも、レバーが用紙と接触して揺動することによって検出する接触式のセンサーでもよい。
そして、両面記録モードが選択されると、第2フラップ41は図示しないモーターの動力によって上方へ揺動する。これにより、側視環状の反転経路51が形成される。
記録実行の指令が制御部6に入力されると、カセット部15に載置された用紙Pは、ピックアップローラー17によってピックアップされて送り方向下流側へ送られる。ピックアップされた用紙Pは、第1給送ローラー対22によってさらに送り方向下流側へ送られる。
さらに用紙Pが送り方向下流側へ送られると、用紙Pは第2給送ローラー対23によってさらに送り方向下流側へ送られる。そして、用紙Pの先端がセンサー8を通過する。このとき、制御部6は、センサー8からの検出信号を受けて用紙Pの先端を認識することができるように構成されている。そして、さらに用紙Pが送り方向下流側へ送られると、用紙Pの先端は、搬送ローラー対30に到達する。
このとき、搬送ローラー対30と第2給送ローラー対23との間において用紙Pを撓ませることにより、用紙Pの先端が搬送ローラー対30のニップラインに押しつけられるようにする。
ここで、「ニップライン」とは、ローラー対が互いに外接することにより形成される線状の外接箇所をいう。ニップラインの姿勢は、送り方向と直交する関係にある。
そして、用紙Pの先端側の一辺の姿勢が搬送ローラー対30のニップラインの姿勢に倣わせて用紙Pの給送方向に対して傾いた姿勢を正す所謂、スキュー取りが実行される。
尚、スキュー取りは、所謂、「逆転突当て方式」、「突当て方式」や「食い付き吐き出し方式」のいずれの方式でもよい。
ここで、「逆転突当て方式」とは、逆転駆動させている搬送ローラー対30に用紙Pの先端を突当てて、用紙Pを撓ませる。そして、用紙Pの撓みによって生じる力を利用して用紙Pの先端の一辺をニップラインに倣わせることにより、スキュー取りする方式をいう。
また、「突当て方式」とは、停止した状態の搬送ローラー対30に用紙Pの先端を突当てて、用紙Pを撓ませる。そして、用紙Pの撓みによって生じる力を利用して用紙Pの先端の一辺をニップラインに倣わせることにより、スキュー取りする方式をいう。
また、「食い付き吐き出し方式」とは、正転駆動している搬送ローラー対30に用紙Pの先端側を一度挟圧させて食い付かせる。その後、搬送ローラー対30を逆転駆動させて用紙Pを撓ませながら用紙Pの先端を吐き出すように上流側に逆送りをする。そして、用紙Pの撓みによって生じる力を利用して用紙Pの先端をニップラインに倣わせることにより、スキュー取りする方式をいう。
その後、搬送ローラー対30によって用紙Pの先端は、送り方向Yにおける記録ヘッド33の上流側と対向する位置まで送られる。所謂、記録開始位置まで送る頭出しである。そして、用紙Pは搬送ローラー対30、第2給送ローラー対23および第1給送ローラー対22によって送り方向下流側へ送られながら、記録ヘッド33によって記録される。即ち、用紙Pの表面に対して記録が実行される。
ここで、用紙Pにおいて先に記録される面を表面とする。そして、後に記録される面を裏面とする。
尚、用紙Pが搬送ローラー対30によって送り方向下流側に送られるとき、図示しない接離移動用モーターの動力によって第2給送駆動ローラー20および第1給送駆動ローラー18を、第2給送従動ローラー21および第1給送従動ローラー19からそれぞれ離間移動させてもよい。即ち、搬送ローラー対30のみによって用紙Pが送られる構成でもよい。係る場合でも、精度よく用紙Pを送ることができるからである。
図3に示すのは、本発明に係るプリンターが先行する用紙の表面の後端を検出したときの状態を示す概略側面図である。
本実施形態において、「先行する用紙」とは、「後続の用紙」より先にピックアップされた用紙であって最初のピックアップされた用紙から数えて奇数番目の用紙をいう。具体的には、1枚目、3枚目、5枚目……である。これに対して、「後続の用紙」とは、「先行する用紙」の次にピックアップされた用紙であって最初のピックアップされた用紙から数えて偶数番目の用紙をいう。具体的には、2枚目、4枚目、6枚目……である。即ち、1枚目を先行する用紙とした場合、後続の用紙は2枚目の用紙である。
図3に示す如く、図2に示す状態から先行する用紙P1が記録時の送り方向下流側へさらに送られると、先行する用紙P1の後端がセンサー8を通過する。これにより、制御部6は、センサー8からの信号の変化を検出して用紙P1の後端を認識することができるように構成されている。また、制御部6は、先行する用紙P1の先端を検出してから用紙P1の後端を検出するまでの間に、第2送りローラー対および搬送ローラー対30によって用紙Pを送った距離を算出することができるように設けられている。これにより、先行する用紙P1の長さ(サイズ)を判別することができる。
尚、用紙Pを送った距離が所定値より大となった場合、制御部6は、送り経路において用紙つまりが生じたと判断してエラー表示することができるように設けられている。所謂、紙ジャム判定である。
図4に示すのは、本発明に係るプリンターが先行する用紙の表面の記録を完了したときの状態を示す概略側面図である。
図4に示す如く、図3に示す状態から先行する用紙P1が記録時の送り方向下流側へさらに送られ、先行する用紙P1の表面における後端側の記録が完了する。この際、先行する用紙P1の後端は、搬送ローラー対30より記録時の送り方向下流側に位置している。そして、前述した排出ローラー対39によって先行する用紙P1が送られながら記録が完了する。
ここで、先行する用紙P1の後端が検出されたときから先行する用紙P1の表面の記録が完了するまでの間において、制御部6は、前記算出して得た先行する用紙P1の長さと、反転経路51における用紙案内経路24との一方の接続点Aから他方の接続点Bまでの長さとを比較するように設けられている。
尚、先行する用紙P1の長さ情報は、前記算出して得た情報以外に、ユーザーがプリンター1の設定で入力した用紙サイズの情報を用いてもよいのは勿論である。
そして、制御部6が、用紙Pの長さが反転経路51における前記一方の接続点Aから他方の接続点Bまでの長さより短いと判定した場合、後述する「送り時間短縮モード」を実行する。一の面への記録完了から他の面への記録開始までの時間のロスを短縮するためである。
一方、制御部6が、先行する用紙P1の長さが反転経路51における前記一方の接続点Aから他方の接続点Bまでの長さより長いと判定した場合、「通常送りモード」を実行する。先行する用紙P1を反転経路51に完全に退避移動させることができないからである。
ここで、「通常送りモード」とは、先行する用紙P1の表面への記録が完了した後、用紙の記録時の送り方向上流側へ逆送りして、先行する用紙P1を接続点Aから反転経路51へ進入させる。そして、先行する用紙P1の表裏を反転させて接続点Bから用紙案内経路24に戻して、記録時の送り方向下流側(Y軸の矢印の方向)へ送り先行する用紙P1の裏面への記録を実行するモードをいう。即ち、先行する用紙P1の表面を記録し、表裏反転させて裏面を記録し、その後、同様に後続の用紙P2の表面を記録し、表裏反転させて裏面を記録するモードをいう。
図5に示すのは、本発明に係るプリンターが先行する用紙を逆送りしている状態を示す概略側面図である。
図5に示す如く、「送り時間短縮モード」を実行する場合、図4に示す状態から排出ローラー対39および搬送ローラー対30を逆転駆動させ、先行する用紙P1を記録時の送り方向上流側へ逆送りする。このとき、第1フラップ40は自重により下がっている。従って、先行する用紙P1の移動方向先端(表面記録時の送り方向上流端)は、接続点Aにおいて第2給送ローラー対側へは案内されず、反転経路51に案内され進入する。
この際、センサー8は、先行する用紙P1の移動方向先端を検出する。そして、前記算出して得た先行する用紙P1の長さ情報からカセット部15に載置された後続の用紙P2をピックアップして送り方向下流側へ送るタイミングを決定する。具体的には、後述するように先行する用紙P1の移動方向後端側と、後続の用紙P2の送り方向下流端側とが、接続点Aとセンサー8との間において重なるように前記タイミングを決定する。
図6に示すのは、本発明に係るプリンターが先行する用紙の逆送り時の進行方向後端を検出した状態を示す概略側面図である。
図6に示す如く、図5に示す状態から第1反転ローラー対48は、先行する用紙P1を用紙案内経路24から反転経路51に退避移動させるように記録時の送り方向上流側へさらに送る。この際、センサー8は、先行する用紙P1の移動方向後端を検出する。
そして、制御部6は、先行する用紙P1の移動方向先端を検出してから先行する用紙P1の移動方向後端を検出するまでの間に、搬送ローラー対30および第1反転ローラー対48によって先行する用紙P1を送った距離を算出することができるように設けられている。即ち、先行する用紙P1の長さを2回算出するように構成されている。これにより、先行する用紙P1の長さを再確認することができる。
一回目に先行する用紙P1の長さを算出した際、先行する用紙P1の記録時の送り方向下流側がプリンター1から突出した場合、ユーザーが誤って用紙P1に触れることにより正確に用紙P1の長さを算出することができない虞があるから再確認することが望ましい。一回目に算出した値と二回目に算出した値とが異なる場合、エラーとして処理してもよい。また、エラーとして処理せず、二回目に算出した値を正として「送り時間短縮モード」を継続してもよい。
また、前述したように、一回目に算出した先行する用紙P1の長さ情報に基づいて決定されたタイミングによって後続の用紙P2が送り方向下流側へ送られる。
尚、一回目に算出した値と二回目に算出した値とが異なる場合、二回目に算出した値を正として前記タイミングを補正してもよいのは言うまでもない。具体的には、二回目に算出した値が一回目に算出した値より大きい場合、それに応じて後続の用紙P2が送られるタイミングや速度を遅くする。
一方、二回目に算出した値が小さい場合、それに応じて後続の用紙P2が送られるタイミングを早くするまたは速度を速くする。
また、先行する用紙P1を搬送ローラー対30によって送りながら記録を実行する際に、第1給送駆動ローラー18を、第1給送従動ローラー19から離間移動させた場合、接近移動させるのは勿論である。係る場合、第2給送駆動ローラー20についても同様に第2給送従動ローラー21に接近移動させるのは言うまでもない。
図7に示すのは、先行する用紙の移動方向後端と後続の用紙の記録時の送り方向先端とが重なった状態を示す概略側面図である。
図7に示す如く、図6に示す状態から先行する用紙P1は、第1反転ローラー対48によってさらに用紙案内経路24から反転経路51に退避移動するように送られる。
一方、後続の用紙P2は、前述したように決定されたタイミングで第1給送ローラー対22および第2給送ローラー対23によってさらに送り方向下流側へ送られる。
このとき、後続の用紙P2の送り方向下流端は、自重によって下がった状態の第1フラップ40を、先行する用紙P1の移動を妨げない程度に僅かに押し上げる。
従って、用紙案内経路24における接続点Aとセンサー8との間において、先行する用紙P1の移動方向後端側と、後続の用紙P2の送り方向下流側とが重なることができる。これにより、時間のロスをより短縮することができる。
図8に示すのは、先行する用紙が反転経路内に退避し、後続の用紙の表面への記録が開始された状態を示す概略側面図である。
図8に示す如く、図7に示す状態から先行する用紙P1は、第1反転ローラー対48によってさらに用紙案内経路24から反転経路51に退避移動するように送られる。従って、先行する用紙P1の移動方向後端側は、用紙案内経路24から反転経路内に完全に退避した状態となる。
そして、先行する用紙P1は、第1反転ローラー対48、第2反転ローラー対49および第3反転ローラー対50によって反転経路51において挟圧された状態で反転経路内の所定の位置で停止する。即ち、先行する用紙P1は、表裏反転され反転経路内で待機状態となる。
ここで、「所定の位置」を、反転経路51における先行する用紙P1が進入した側と反対側である接続点Bに、先行する用紙P1の移動方向先端が位置するように構成することが望ましい。待機状態が解除されてから先行する用紙P1の裏面への記録を実行するまでに先行する用紙P1が送られる距離をできるだけ短くすることができる。そして、その分、後述するように、後続の用紙P2の表面への記録が完了してから、先行する用紙P1の表面への記録を開始するまでの時間を短縮することができるからである。
一方、後続の用紙P2は、第2給送ローラー対23によってさらに記録時の送り方向下流側へ送られる。この際、センサー8は、後続の用紙P2の送り方向下流端を検出する。そして、前述した先行する用紙P1と同様に、後続の用紙P2に対してもスキュー取りが実行される。その後、後続の用紙P2は、搬送ローラー対30によって記録開始位置まで送られる。そして、後続の用紙P2の表面への記録が実行される。
従って、前記短い用紙へ両面記録を実行する場合、「通常送りモード」と比較して、用紙の一の面への記録が完了してから用紙の他の面への記録が開始されるまでの時間を短縮することができる。
図9に示すのは、本発明に係るプリンターが後続の用紙の表面の記録時の送り方向上流端を検出した状態を示す概略側面図である。
図9に示す如く、図8に示す状態から後続の用紙P2が記録時の送り方向下流側へさらに送られると、後続の用紙P2の後端がセンサー8を通過する。これにより、制御部6は、先行する用紙P1の後端のときと同様に、センサー8からの信号の変化を検出して後続の用紙P2の後端を認識することができる。
また、制御部6は、後続の用紙P2の長さを算出することができる。そして、前記算出して得た後続の用紙P2の長さ情報から反転経路内の所定の位置で待機した状態の先行する用紙P1を送り方向下流側へ送るタイミングを決定する。具体的には、後述するように先行する用紙P1の移動方向先端側と、後続の用紙P2の移動方向後端側とが、接続点Aとセンサー8との間において重なるように前記タイミングを決定する。
一方、先行する用紙P1は、反転経路内の所定の位置で待機した状態である。
図10に示すのは、後続の用紙の逆送りおよび先行する用紙の裏面送りを示す概略側面図である。
図10に示す如く、図9に示す状態から後続の用紙P2はさらに記録時の送り方向下流側へ送られ、前述した先行する用紙P1の表面への記録が完了したときと同様に、後続の用紙P2の表面への記録が完了する。そして、後続の用紙P2は、排出ローラー対39および搬送ローラー対30によって記録時の送り方向上流側へ逆送りされる。
このとき、第1フラップ40は、自重によって下がっている。従って、後続の用紙P2の移動方向先端(表面記録時の送り方向上流端)は、接続点Aにおいて第2給送ローラー対側へは案内されず、反転経路51に案内され進入する。
この際、センサー8は、後続の用紙P2の移動方向先端を検出する。そして、後続の用紙P2は、第1反転ローラー対48によってさらに用紙案内経路24から反転経路51に退避移動するように送られる。この際、センサー8は、後続の用紙P2の移動方向後端を検出する。
そして、制御部6は、後続の用紙P2の移動方向先端を検出してから後続の用紙P2の移動方向後端を検出するまでの間に、搬送ローラー対30および第1反転ローラー対48によって後続の用紙P2を送った距離を算出することができるように設けられている。即ち、先行する用紙P1の長さと同様に、後続の用紙P2の長さを2回算出するように構成されている。これにより、後続の用紙P2の長さを再確認することができる。後続の用紙P2の長さを再確認する技術的意義は、前述した先行する用紙P1の長さを再確認する技術的意義と同様である。
また、後続の用紙P2が反転経路内に退避移動するように送られると共に、反転経路内の所定の位置で待機していた先行する用紙P1は、前述したように決定されたタイミングで第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50および第2給送ローラー対23によって送り方向下流側へ送られる。このとき、先行する用紙P1の送り方向下流端は、自重によって下がった状態の第1フラップ40を、後続の用紙P2の移動を妨げない程度に僅かに押し上げる。
従って、用紙案内経路24における接続点Aとセンサー8との間において、後続の用紙P2の移動方向後端側と、先行する用紙P1の送り方向下流側とが重なることができる。これにより、時間のロスをより短縮することができる。
その後、先行する用紙P1は記録時の送り方向下流側へさらに送られ、先行する用紙P1の裏面に対して記録が実行される。
一方、後続の用紙P2は、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50によって反転経路内の所定の位置まで送られて停止する。即ち、反転経路内において待機状態となる。
尚、後続の用紙P2を搬送ローラー対30によって送りながら記録を実行する際に、第2給送駆動ローラー20を、第2給送従動ローラー21から離間移動させた場合、接近移動させるのは勿論である。
また、仮に第2給送駆動ローラー20および搬送駆動ローラー27の駆動源のモーターが共通の場合、第2給送駆動ローラー20を第2給送従動ローラー21から離間移動させた状態にすることで、先行する用紙P1を第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50によって送り方向下流側へ送り出すことができる。搬送駆動ローラー27を逆転駆動させることと同時に第2給送駆動ローラーを正転駆動させることができないからである。
図11に示すのは、本発明に係るプリンターが先行する用紙の裏面への記録を実行している状態を示す概略側面図である。
図11に示す如く、図10に示す状態から第2給送ローラー対23および搬送ローラー対30によって先行する用紙P1はさらに記録時の送り方向下流側へ送られ、先行する用紙P1の裏面に対して記録が実行される。この際、センサー8は、先行する用紙P1の送り方向下流端および上流端を検出する。そして、先行する用紙P1の裏面の記録が完了すると、先行する用紙P1は、排出ローラー対39によってプリンター1の排出トレイ(図示せず)へ排出される。
また、制御部6は、先行する用紙P1の送り方向下流端を検出した際、先行する用紙P1の二回目に算出した長さ情報に基づいて、反転経路内において待機状態の後続の用紙P2を用紙案内経路24へ送り出すタイミングを決定する。具体的には、先行する用紙P1の送り方向上流端から後続の用紙P2の送り方向下流端までの距離をできるだけ短くすることができるようにタイミングを決定する。従って、先行する用紙P1の裏面への記録が完了した直後に後続の用紙P2の裏面への記録を開始することができる。
一方、反転経路内に待機状態の後続の用紙P2は、前述したように決定されたタイミングで第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50および第2給送ローラー対23によって送り方向下流側へ送られる。
図12に示すのは、本発明に係るプリンターが後続の用紙の裏面への記録を実行している状態を示す概略側面図である。
図12に示す如く、図11に示す状態から第2給送ローラー対23および搬送ローラー対30によって後続の用紙P2は、先行する用紙P1のときと同様にさらに記録時の送り方向下流側へ送られる。そして、後続の用紙P2の裏面に対して記録が実行される。この際、センサー8は、後続の用紙P2の送り方向下流端および上流端を検出する。そして、後続の用紙P2の裏面の記録が完了すると、後続の用紙P2は、排出ローラー対39によってプリンター1の排出トレイ(図示せず)へ排出される。
尚、制御部6は、後続の用紙P2の送り方向下流端を検出した際、後続の用紙P2の二回目に算出した長さ情報に基づいて、カセット部15に載置されたさらに後続の用紙P2をピックアップして送り方向下流側へ送るタイミングを決定する。具体的には、後続の用紙P2の送り方向上流端からさらに後続の用紙P2の送り方向下流端までの距離をできるだけ短くすることができるようにタイミングを決定する。従って、後続の用紙P2の裏面への記録が完了した直後にさらに後続の用紙P2の表面への記録を開始することができる。
そして、前述したように先行する用紙P1の表面、後続の用紙P2の表面、先行する用紙P1の裏面、後続の用紙P2の裏面の順と同様に、さらに後続の用紙P2に対して繰り返して記録を実行する。
以上、説明したように、用紙Pの長さが反転経路上の接続点Aから接続点Bまでの長さより短い場合、「送り時間短縮モード」によって両面記録を実行すると、「通常送りモード」と比較して、先行する用紙P1の一の面への記録が完了してから後続の用紙P2の一の面への記録が開始されるまでの時間を短縮することができる。その結果、両面記録において、単位枚数当たりの記録開始から排出されるまでの時間である所謂、スループットを短縮することができる。
また、表面を記録した用紙P1を反転経路内に待機させるので、待機させない場合と比較して、用紙P1の表面に記録されたインクをより確実に乾燥させることができる。用紙P1の表面に吐出されるインク量が所定の量より多く、裏面への記録が開始されるまでに比較的完全に乾燥しにくい場合に特に有効である。
続いて、「送り時間短縮モード」および「通常送りモード」を含む両面記録モードについてチャート図に沿って説明する。
図13および図14に示すのは、本発明の「送り時間短縮モード」および「通常送りモード」を含む両面記録モードの制御を示す図である。
図13に示す如く、ステップS1では、制御部6が複数枚両面記録モードを開始する。
ここで、複数枚両面記録モードとは、両面記録する用紙Pが複数枚あるときの制御モードをいう。即ち、両面記録する用紙Pが一枚のみの場合は含まない。
そして、ステップS2へ進む。
ステップS2では、制御部6が時間短縮制御判定を実行する。具体的には、ユーザーによって「通常送りモード」が選択されているか「送り時間短縮モード」が選択されているかを判定する。そして、「通常送りモード」が選択されていると判定した場合、ステップS3へ進む。尚、後述するステップS3〜S13が「通常送りモード」である。
一方、「送り時間短縮モード」が選択されていると判定した場合、ステップS16へ進む。尚、後述するステップS16〜S30が「送り時間短縮モード」である。このうち、ステップS16〜S18およびS24は「通常送りモード」と同様である。
ステップS3では、制御部6が単位面積当たりにおける吐出が予定されるインク量の平均が所定の量より多いか否かを判定する。所定の量より多いと用紙P1に吐出されたインクが比較的乾燥しにくいので、できるだけ「送り時間短縮モード」を実行するように判定する。一方、所定の量より少ないと用紙P1に吐出されたインクが特に乾燥しにくいといった問題が生じないので、「通常送りモード」を実行するように判定する。
従って、前記吐出が予定されるインク量の平均が所定の量より多いと判定した場合、ステップS16へ進む。一方、前記吐出が予定されるインク量の平均が所定の量より少ないと判定した場合、ステップS4へ進む。
ステップS4では、制御部6は、ピックアップローラー17、第1給送ローラー対22および第2給送ローラー対23によって、先行する用紙P1が送り方向下流側へ送られるように制御する。そして、ステップS5へ進む。
ステップS5では、制御部6は、送られた先行する用紙P1の表面に対して記録が実行されるように制御する。そして、先行する用紙P1について制御すべくステップS6へ進む。また、後続の用紙P2について制御すべくステップS9へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS6では、制御部6は、排出ローラー対39および搬送ローラー対30を逆転駆動させ、表面の記録が完了した先行する用紙P1を記録時の送り方向上流側へ逆送りする。そして、先行する用紙P1を接続点Aから反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50によって送りながら反転経路51において表裏反転させる。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
さらに、先行する用紙P1を接続点Bから用紙案内経路24に戻すと共に、第2給送ローラー対23および搬送ローラー対30を正転駆動させて送り方向下流側へ送る。そして、ステップS7へ進む。
ステップS7では、制御部6は、送られた先行する用紙P1の裏面に対して記録が実行されるように制御する。そして、先行する用紙P1について制御すべくステップS8へ進む。また、後続の用紙P2について制御すべくステップS10へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS8では、制御部6は、裏面の記録が完了した先行する用紙P1が排出ローラー対39によって排出されるように制御する。即ち、両面記録が完了した先行する用紙P1を排出する。
ステップS9では、制御部6は、先行する用紙P1の長さ情報に基づいて、先行する用紙P1の裏面への記録が完了した直後に後続の用紙P2の表面への記録を開始することができるタイミングを決定する。具体的には、表裏反転され用紙案内経路24に戻された先行する用紙P1の送り方向上流端から後続の用紙P2の送り方向下流端までの距離を、できるだけ短くすることができるようにタイミングを決定する。
そして、ピックアップローラー17、第1給送ローラー対22および第2給送ローラー対23によって、前記決定したタイミングで後続の用紙P2が送り方向下流側へ送られるように制御する。その後、ステップS10へ進む。
尚、後続の用紙P2を早いタイミングで送り始めて、先行する用紙P1の裏面への記録が完了するまで、後続の用紙P2を用紙案内経路内に待機させてもよい。
ステップS10では、前述したステップS4と同様に、制御部6は、送られた後続の用紙P2の表面に対して記録が実行されるように制御する。そして、ステップS11へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS11では、前述したステップS6と同様に、表面の記録が完了した後続の用紙P2を記録時の送り方向上流側へ逆送りする。そして、後続の用紙P2を接続点Aから反転経路51に進入させ反転経路51において表裏反転させる。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
さらに、後続の用紙P2を接続点Bから用紙案内経路24に戻すと共に、第2給送ローラー対23および搬送ローラー対30を正転駆動させて送り方向下流側へ送る。そして、ステップS12へ進む。
ステップS12では、前述したステップS7と同様に、制御部6は、送られた後続の用紙P2の裏面に対して記録が実行されるように制御する。そして、ステップS13へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS13では、前述したステップS8と同様に、制御部6は、裏面の記録が完了した後続の用紙P2が排出ローラー対39によって排出されるように制御する。
以上、説明したように、「通常送りモード」では、先行する用紙P1の表面を記録し、表裏反転させて裏面を記録する。その後、同様に後続の用紙P2の表面を記録し、表裏反転させて裏面を記録するように制御する。
ステップS16では、前述したステップS4と同様に、制御部6は、ピックアップローラー17、第1給送ローラー対22および第2給送ローラー対23によって、先行する用紙P1が送り方向下流側へ送られるように制御する(図2参照)。そして、ステップS17へ進む。
ステップS17では、前述したステップS5と同様に、制御部6は、送られた先行する用紙P1の表面に対して記録が実行されるように制御する(図3および図4参照)。そして、ステップS18へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS18では、制御部6は、センサー8からの情報および用紙P1を送った距離から用紙P1の長さを算出する。「送り時間短縮モード」を選択することができるか否かを判定するためである。そして、ステップS19へ進む。
ステップS19では、制御部6は、「送り時間短縮モード」を選択することができるか否かを判定する。具体的には、算出した用紙P1の長さが、反転経路51の長さより短いか否かを判定する。用紙P1が用紙案内経路24から反転経路内に退避することができるか否かを判断するためである。
本実施例では、算出した用紙P1の長さが、反転経路51における前記一方の接続点Aから他方の接続点Bまでの長さより短いか否かを判定する。そして、短いと判定した場合、「送り時間短縮モード」を継続するために、先行する用紙P1について制御すべくステップS20へ進む。また、後続の用紙P2について制御すべくステップS24へ進む。
一方、長いと判定した場合、「通常送りモード」に切り替えるべく、ステップS6、S9へ進む。係る場合、先行する用紙P1を反転経路内に完全に退避させることができないからである。
ステップS20では、前述したステップS6と同様に、制御部6は、排出ローラー対39および搬送ローラー対30を逆転駆動させ、表面の記録が完了した先行する用紙P1を記録時の送り方向上流側へ逆送りする(図5〜図7参照)。そして、先行する用紙P1を接続点Aから反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50によって送りながら反転経路51において表裏反転させる。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
そして、先行する用紙P1について制御すべくステップS21へ進む。また、後続の用紙P2について制御すべくステップS25へ進む。
ステップS21では、制御部6は、先行する用紙P1を反転経路内の前述した所定の位置で停止させ待機状態にする(図8および図9参照)。前述したように、先に後続の用紙P2の表面への記録を実行するためである。この間、先行する用紙P1の表面に記録されたインクを確実に乾燥させることができる。プリンター1がインクを吐出する構成であって、インクを比較的多く吐出する高画質モードの場合に特に有効である。そして、ステップS22へ進む。
ステップS22では、制御部6は、反転経路内の所定の位置に待機状態となっている先行する用紙P1を、接続点Bから用紙案内経路24に戻すと共に、第2給送ローラー対23および搬送ローラー対30を正転駆動させて送り方向下流側へ送る(図10参照)。さらに、先行する用紙P1の裏面に対して記録が実行されるように制御する(図11参照)。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
そして、先行する用紙P1について制御すべくステップS23へ進む。また、後続の用紙P2について制御すべくステップS28へ進む。
ステップS23では、前述したステップS8と同様に、制御部6は、裏面の記録が完了した先行する用紙P1が排出ローラー対39によって排出されるように制御する。
ステップS24では、制御部6が、前記算出して得た用紙P1の長さ情報からカセット部15に載置された後続の用紙P2をピックアップして送り方向下流側へ送るタイミングを決定する。
具体的には、先行する用紙P1の移動方向後端側と、後続の用紙P2の送り方向下流端側とが、接続点Aとセンサー8との間において重なるように前記タイミングを決定する。そして、該タイミングで後続の用紙P2を送り方向下流側へ送る(図6および図7参照)。そして、ステップS25へ進む。
ステップS25では、制御部6は、送られた後続の用紙P2の表面に対して記録が実行されるように制御する(図8および図9参照)。そして、ステップS26へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS26では、前述したステップS20と同様に、制御部6は、排出ローラー対39および搬送ローラー対30を逆転駆動させ、表面の記録が完了した後続の用紙P2を記録時の送り方向上流側へ逆送りする。
そして、後続の用紙P2を接続点Aから反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50によって送りながら反転経路51において表裏反転させる(図10参照)。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
そして、先行する用紙P1について制御すべくステップS22へ進む。また、後続の用紙P2について制御すべくステップS27へ進む。
ステップS27では、前述したステップS21と同様に、制御部6は、後続の用紙P2を反転経路内の前述した所定の位置で停止させ待機状態にする。前述したように、先に先行する用紙P1の裏面への記録を実行するためである。この間、先行する用紙P1の表面と同様に、後続の用紙P2の表面に記録されたインクを確実に乾燥させることができる。そして、ステップS28へ進む。
ステップS28では、前述したステップS22と同様に、制御部6は、反転経路内の所定の位置に待機状態となっている後続の用紙P2を、接続点Bから用紙案内経路24に戻すと共に、第2給送ローラー対23および搬送ローラー対30を正転駆動させて送り方向下流側へ送る(図11参照)。さらに、後続の用紙P2の裏面に対して記録が実行されるように制御する(図12参照)。そして、ステップS29へ進む。
尚、この際、用紙の長さを算出して紙ジャムが発生したか否かを判断することができる。
ステップS29では、前述したステップS23と同様に、制御部6は、裏面の記録が完了した後続の用紙P2が排出ローラー対39によって排出されるように制御する。
以上、説明したように、用紙P1の長さが反転経路上の接続点Aから接続点Bまでの長さより短い場合、「送り時間短縮モード」によって両面記録を実行すると、「通常送りモード」と比較して、用紙Pの一の面(先行する用紙の表面、後続の用紙の表面、先行する用紙の裏面)への記録が完了してから用紙Pの他の面(後続の用紙の表面、先行する用紙の裏面、後続の用紙の裏面)への記録が開始されるまでの時間を短縮することができる。即ち、時間のロスを短縮することができる。その結果、両面記録において、単位枚数当たりの記録開始から排出されるまでの時間である所謂、スループットを短縮することができる。
また、表面を記録した用紙P1を反転経路内に待機させるので、待機させない場合と比較して、用紙P1の表面に記録されたインクをより確実に乾燥させることができる。用紙P1の表面に吐出されるインク量が所定の量より多く、裏面への記録が開始されるまでに比較的完全に乾燥しにくい場合に特に有効である。表面を記録した用紙P2についても同様である。
本実施形態の媒体送り装置としての反転送り部4は、被記録媒体の一例である用紙Pに対して記録する記録装置本体としてのプリンター本体に取り付けられる反転送り部4であって、第2モーターM2によって駆動し、用紙Pを送り方向へ送る送り手段としての第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50と、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50を経路上に有し、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50によって送られる用紙Pを案内する際に用紙Pの表裏を反転させる第1送り経路としての反転経路51と、を備え、反転経路51は、プリンター本体側における用紙Pを載置する載置部7と、用紙Pに対して記録する記録部5との間において用紙Pを案内する第2送り経路としての用紙案内経路24の途中において繋がるように設けられており、先行する用紙P1の第1の面としての表面が、記録部5によって記録された後に、用紙P1の長さに応じて、記録部5に設けられた第1ローラーとしての搬送ローラー対30および排出ローラー対39が、先行する用紙P1を記録時の送り方向上流側(Y軸の矢印の向きと逆方向)へ逆送りして反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50が先行する用紙P1を保持した状態で、載置部7に設けられた第2ローラーとしてのピックアップローラー17が、後続の用紙P2を用紙案内経路24に案内させながら記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が後続の用紙P2を送りながら後続の用紙P2の表面が、記録部5によって記録された後、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が、後続の用紙P2を記録時の送り方向上流側へ逆送りして反転経路51に進入させる際、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50が、反転経路51に位置する先行する用紙P1を反転経路51に進入した側である接続点Aと反対側である退出側接続点Bから用紙案内経路24へ退出させて記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が先行する用紙P1を送りながら先行する用紙P1の前記第1の面を表面としたときの裏面が、記録部5によって記録された後、排出ローラー対39が、先行する用紙P1を記録時の送り方向下流側へ送る際、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50が、反転経路51に位置する後続の用紙P2を反転経路51に進入した側と反対側である接続点Bから用紙案内経路24へ退出させて記録部側へ送る第1モードとしての「送り時間短縮モード」を有することを特徴とする。
また、本実施形態において、第1モードとしての「送り時間短縮モード」と、第2モードとしての「通常送りモード」と、を切替え可能に有し、「通常送りモード」は、先行する用紙P1の表面が、記録部5によって記録された後に、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が、先行する用紙P1を記録時の送り方向上流側へ逆送りして反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50が反転経路51に進入した側と反対側である接続点Bから用紙案内経路24へ退出させて記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が先行する用紙P1を送りながら先行する用紙P1の裏面が、記録部5によって記録され、排出ローラー対39が先行する用紙P1を記録時の送り方向下流側へ送り、載置部7に設けられたピックアップローラー17が、後続の用紙P2を用紙案内経路24に案内させながら記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が後続の用紙P2を送りながら後続の用紙P2の表面が、記録部5によって記録された後、搬送ローラー対30および排出ローラー対39が後続の用紙P2を記録時の送り方向上流側へ逆送りして反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50が、反転経路51に進入した側と反対側である接続点Bから用紙案内経路24へ退出させて記録部側へ送ることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、プリンター本体側の記録部5は、インクを吐出して用紙Pに記録する構成であり、用紙Pに対して吐出するインクの量が所定量より多い場合、「送り時間短縮モード」に切換えられる構成であることを特徴とする。
また、本実施形態の送り時間短縮モード」において、一の用紙(例えば、先行する用紙)を用紙案内経路24から反転経路51に進入させる際、記録部側へ送られる他の用紙(例えば、後続の用紙)の移動方向先端側が用紙案内経路上において前記一の用紙(例えば、先行する用紙)の移動方向後端側と重なるタイミングで、前記他の用紙(例えば、後続の用紙)が送られる構成であることを特徴とする。
本実施形態の記録装置としてのプリンター1は、用紙Pに対して記録する記録部5と、載置部7と記録部5との間において、側視環状の送り経路を有し、用紙Pの表裏を反転する反転送り部4と、を備えることを特徴とする。
本実施形態のプリンター1は、用紙Pを載置する載置部7と、載置部7に設けられ、用紙Pを記録時の送り方向下流側へ送るローラーとしてのピックアップローラー17と、ピックアップローラー17によって送られた用紙Pを送り方向下流側へ送る搬送ローラーとしての搬送ローラー対30と、搬送ローラー対30によって送られた用紙Pに対して記録する記録部5と、記録部5によって記録された用紙Pを送り方向下流側へ送る排出ローラーとしての排出ローラー対39と、載置部7と記録部5との間において用紙Pを案内する媒体案内経路としての用紙案内経路24と、用紙案内経路上のピックアップローラー17と搬送ローラー対30との間において、用紙案内経路24と繋がり用紙Pの表裏を反転させる送り経路としての反転経路51と、反転経路上に設けられ用紙Pを送る送り手段としての第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50と、を有する反転送り部4と、用紙案内経路上における搬送ローラー対30と反転送り部4との間に設けられ、用紙Pを検出する検出手段の一例であるセンサー8と、ピックアップローラー17、搬送ローラー対30、排出ローラー対39および第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50の駆動を制御する制御部6と、を備えている。
そして、制御部6は、記録部5が先行する用紙P1の表面を記録した後に、用紙P1の長さに応じて、搬送ローラー対30および排出ローラー対39を逆転駆動させて先行する用紙P1を、記録時の送り方向上流側へ逆送りして反転経路51に進入させ、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50が先行する用紙P1を保持した状態にし、ピックアップローラー17を正転駆動させて後続の用紙P2を、用紙案内経路24に案内させながら記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39を正転駆動させて後続の用紙P2を送りながら、記録部5に後続の用紙P2の表面を記録させ、その後、搬送ローラー対30および排出ローラー対39を逆転駆動させて後続の用紙P2を、記録時の送り方向上流側へ逆送りして反転経路51に進入させる際、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50を駆動させて反転経路51に位置する先行する用紙P1を、反転経路51に進入した側と反対側である接続点Bから用紙案内経路24へ退出させて記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39を正転駆動させて先行する用紙P1を送りながら、記録部5に先行する用紙P1の前記第1の面を表面としたときの裏面を記録させ、続いて、排出ローラー対39を正転駆動させて先行する用紙P1を、記録時の送り方向下流側へ送る際、第1反転ローラー対48〜第3反転ローラー対50を駆動させて反転経路51に位置する後続の用紙P2を、反転経路51に進入した側と反対側である接続点Bから用紙案内経路24へ退出させて記録部側へ送り、搬送ローラー対30および排出ローラー対39を正転駆動させて後続の用紙P2を送りながら、記録部5に後続の用紙P2の裏面を記録させるように制御する第1モードを有することを特徴とする。
尚、上記実施例では、反転送り部4において送り手段としてローラー対(48〜50)を3つ設けたが、3つに限られないのは言うまでもない。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 インクジェットプリンター、2 リア給送部、3 フロント給送部、
4 反転送り部、5 記録部、6 制御部、7 載置部、8 センサー、
10 ベースフレーム、11 給紙ローラー、12 第1ホッパー、
13 リタードローラー、15 カセット部、16 第2ホッパー、
17 ピックアップローラー、18 第1給送駆動ローラー、
19 第1給送従動ローラー、20 第2給送駆動ローラー、
21 第2給送従動ローラー、22 第1給送ローラー対、23 第2給送ローラー対、
24 用紙案内経路、27 搬送駆動ローラー、28 搬送従動ローラー、
29 上部案内部材、30 搬送ローラー対、31 下部案内部材、32 キャリッジ、
33 記録ヘッド、36 排出補助ローラー、37 排出駆動ローラー、
38 排出従動ローラー、39 排出ローラー対、40 第1フラップ、
41 第2フラップ、42 第1反転ローラー、43 第1従動ローラー、
44 第2反転ローラー、45 第2従動ローラー、46 第3反転ローラー、
47 第3従動ローラー、48 第1反転ローラー対、49 第2反転ローラー対、
50 第3反転ローラー対、51 反転経路、A 進入側接続点、B 退出側接続点、
G1〜G9 ガイド部材、M1 第1モーター、M2 第2モーター、
M3 第3モーター、P 用紙、P1 先行する用紙、P2 後続の用紙、
X 用紙の幅方向、Y 記録時の送り方向
特開2006−298605号公報

Claims (5)

  1. 被記録媒体に対して記録する記録装置本体に取り付けられる媒体送り装置であって、
    モーターによって駆動し、被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、
    該送り手段を経路上に有し、前記送り手段によって送られる被記録媒体を案内する際に該被記録媒体の表裏を反転させる第1送り経路と、を備え、
    該第1送り経路は、前記記録装置本体側における被記録媒体を載置する載置部と、被記録媒体に対して記録する記録部との間において被記録媒体を案内する第2送り経路の途中において繋がるように設けられており、
    第1モードと、第2モードと、を切替え可能に有し、
    前記第1モードは、
    先行する被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後に
    前記記録部に設けられた第1ローラーが、前記先行する被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させ、前記送り手段が該先行する被記録媒体を保持した状態で、
    前記載置部に設けられた第2ローラーが、後続の被記録媒体を前記第2送り経路に案内させながら前記記録部側へ送り、
    前記第1ローラーが該後続の被記録媒体を送りながら該後続の被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後、前記第1ローラーが、前記後続の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させる際、前記送り手段が、前記第1送り経路に位置する前記先行する被記録媒体を該第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送り、
    前記第1ローラーが該先行する被記録媒体を送りながら該先行する被記録媒体の前記第1の面を表面としたときの裏面である第2の面が、前記記録部によって記録された後、前記第1ローラーが、該先行する被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送る際、前記送り手段が、前記第1送り経路に位置する前記後続の被記録媒体を該第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送るモードであり、
    前記第2モードは、
    先行する被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後に、
    前記第1ローラーが、前記先行する被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させ、前記送り手段が前記第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送り、
    前記第1ローラーが該先行する被記録媒体を送りながら該先行する被記録媒体の第2の面が、前記記録部によって記録され、前記第1ローラーが該先行する被記録媒体を記録時の送り方向下流側へ送り、
    前記載置部に設けられた第2ローラーが、後続の被記録媒体を前記第2送り経路に案内させながら前記記録部側へ送り、
    前記第1ローラーが該後続の被記録媒体を送りながら該後続の被記録媒体の第1の面が、前記記録部によって記録された後、前記第1ローラーが前記後続の被記録媒体を記録時の送り方向上流側へ逆送りして前記第1送り経路に進入させ、前記送り手段が、該第1送り経路に進入した側と反対側から前記第2送り経路へ退出させて前記記録部側へ送るモードであり、
    前記記録装置本体側の前記記録部は、インクを吐出して被記録媒体に記録する構成であり、
    前記被記録媒体の長さが所定の長さより短く、かつ、前記被記録媒体に対して吐出するインクの量が所定量より多い場合、前記第1モードに切換えられる構成であることを特徴とする媒体送り装置。
  2. 請求項に記載の媒体送り装置において、前記第1モードにおいて、一の被記録媒体を前記第2送り経路から前記第1送り経路に進入させる際、前記記録部側へ送られる他の被記録媒体の移動方向先端側が前記第2送り経路上において前記一の被記録媒体の移動方向後端側と重なるタイミングで、前記他の被記録媒体が送られることを特徴とする媒体送り装置。
  3. 送られた被記録媒体に対して記録する記録部と、
    被記録媒体の表裏を反転する反転送り部と、を備える記録装置であって、
    前記反転送り部は、請求項1又は2に記載の媒体送り装置を有することを特徴とする記録装置。
  4. 送られた被記録媒体に対してインクを吐出して記録する記録部と、
    被記録媒体の表裏を反転する反転送り部と、を備える記録装置であって、
    被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、
    該送り手段を経路上に有し、前記送り手段によって送られる被記録媒体を案内する際に該被記録媒体の表裏を反転させる第1送り経路と、を備え、
    該第1送り経路は、前記記録装置本体側における被記録媒体を載置する載置部と、被記録媒体に対して記録する記録部との間において被記録媒体を案内する第2送り経路の途中において繋がるように設けられており、
    先行する被記録媒体を前記第1送り経路内で保持した状態で、後続の被記録媒体を前記第2送り経路に案内する第1モードと、先行する被記録媒体の表面を記録し、前記第1送り経路を経由し、裏面を記録し、その後、後続の被記録媒体の表面を記録する第2モードと、を備え、
    前記被記録媒体の長さおよび、前記被記録媒体に対して吐出するインクの量に応じて、前記第1モードと、前記第2モードと、を切替え可能であることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、
    前記被記録媒体の長さが所定の長さより短く、かつ、前記被記録媒体に対して吐出するインクの量が所定量より多い場合、前記第1モードに切り換えられることを特徴とする記録装置。
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