JP6255750B2 - 反転用搬送路を備えるプリンターおよびその搬送制御方法 - Google Patents

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本発明は、記録紙等のシート状の媒体を、表裏を反転させて送り出す反転用搬送路を備えるプリンターおよびその搬送制御方法に関する。
この種の反転用搬送機構を備えたプリンターとしては、両面自動プリント機能を備えたプリンターが知られている。両面自動プリント機能を備えたプリンターでは、記録紙は、その表面に印刷が施された後に、反転用搬送路を経由して搬送されることで表裏が反転され、裏面に印刷が施される。特許文献1には、反転用搬送路を備えるプリンターが開示されている。
記録紙の表面に印刷後、反転用搬送路へ送り込んで反転させる場合、乾燥前のインクが搬送機構に付着することによる印刷品質の低下、インクによる記録紙の変形に起因する紙ジャムなどの不具合が発生するおそれがある。特許文献1のプリンターは、このような不具合の発生を防止するための制御を行っている。すなわち、表面への印刷後、低速で記録紙を逆送して記録紙の後端を搬送ローラー対の直前まで戻し、その位置でインクが完全に乾燥するまで記録紙を待機させ、その後、逆送動作を再開して反転用搬送路に送り込み、記録紙を反転させる。
特開2007−38562号公報
特許文献1のプリンターでは、記録紙の後端を搬送ローラー対の直前まで戻した状態でインクを乾燥させている。従って、搬送ローラー対による記録紙のニップ動作の成功率が高く、反転動作時に紙ジャムが発生するおそれが少ない。また、インクが完全に乾燥するまで待ってから反転動作を行うため、インクの滲みや搬送ローラーへのインクの付着が防止される。従って、印刷品質の低下を防止できる。
しかしながら、特許文献1のプリンターにおける反転時の搬送制御は、逆送時に低速で搬送しており、また、搬送ローラー対の手前でインクを乾燥させるためのウェイト時間を設けているため、反転動作に要する時間が長い。従って、両面印刷時のスループットが低下するという問題点がある。また、乾燥待ちのためのウェイト時間を設ける場合、記録紙の紙種によってウェイト時間の適正値が異なるため、設定が難しい。複数の紙種の記録紙に印刷する場合、全ての紙種に対して確実にインクを乾燥させるためには、ウェイト時間を最も長い値に設定する必要がある。従って、反転動作に要する時間が不必要に長くなるおそれがある。また、インクジェット方式以外のプリンターにおいても、反転用搬送路に記録紙を送り込む際に記録紙の変形等による紙ジャム発生のおそれがあるが、その回避手段は提案されておらず、スループットの低下抑制手段についても提案されていない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、表面を印刷した記録紙を逆送して反転用搬送路に送り込み、反転させて裏面に印刷する両面印刷を行うプリンターにおいて、印刷品質の低下および紙ジャムの発生を抑制すると共に、両面印刷時のスループットを向上させることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の反転用搬送路を備えるプリンターの搬送制御方法は、媒体搬送路に送り込まれたシート状の媒体を第1の方向に搬送して、当該媒体の一方の面に印刷ヘッドによって印刷する第1ステップと、印刷後の前記媒体を、前記第1の方向と逆向きの第2の方向に搬送して、前記媒体搬送路からループ状の反転用搬送路に送り込む第2ステップと、前記反転用搬送路に沿って前記媒体を搬送して、前記反転用搬送路から前記媒体搬送路に表裏が反転した状態の前記媒体を前記第1の方向に送り込む第3ステップとを行い、少なくとも前記第2ステップにおいて、前記第2の方向に前記媒体を搬送するとき、前記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも高速で搬送することを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明のプリンターは、シート状の媒体を搬送する媒体搬送路と、当該媒体搬送路に沿って搬送される媒体に印刷する印刷ヘッドと、前記媒体搬送路から送り込まれる媒体を、その表裏を反転させて前記媒体搬送路に戻すループ状の反転用搬送路と、前記媒体搬送路に沿って前記媒体を搬送する媒体搬送手段と、前記反転用搬送路に沿って前記媒体を搬送する反転用搬送手段と、前記印刷ヘッド、前記媒体搬送手段、および前記反転用搬送手段を制御する制御部とを有し、当該制御部は、前記媒体搬送路に送り込まれた前記媒体を第1の方向に搬送して、当該媒体の一方の面に前記印刷ヘッドによって印刷する第1ステップと、印刷後の前記媒体を、前記第1の方向と逆向きの前記第2の方向に搬送して、前記媒体搬送路から前記反転用搬送路に送り込む第2ステップと、前記反転用搬送路に沿って前記媒体を搬送して、前記反転用搬送路から前記媒体搬送路に表裏が反転した状態の前記媒体を前記第1の方向に送り込む第3ステップとを行い、少なくとも前記第2ステップにおいて、前記第2の方向に前記媒体を搬送するとき、前記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも高速で搬送することを特徴とする。
本発明は、このように、媒体の一方の面への印刷後、搬送方向を印刷時と逆の方向(第2の方向)に切り換えて、印刷時よりも高速で媒体を搬送して、媒体の表裏を反転させる。このようにすると、従来のように反転時に媒体の搬送速度を遅くしたり、ウェイト時間を設けてインクを乾燥させる場合と比べて、媒体の反転動作が完了するまでの所要時間が短くなる。また、このようにすると、印刷終了時に媒体の後端が搬送ローラー対の間から抜け出てしまっている場合に、媒体の変形量が少ない段階で搬送ローラー対の間に媒体の後端を到達させ、搬送ローラー対による媒体後端部分のニップ動作の成功率を高めることができる。従って、紙ジャムが発生するおそれが少ない。また、本発明者らがインクジェット方式のプリンターでこのような搬送制御を試行したところ、印刷後の媒体におけるインクの滲みや搬送ローラー対へのインクの付着は少ないことが確認された。従って、印刷品質の低下および紙ジャムの発生を抑制しつつ、両面印刷時のスループットを向上させることができる。また、インクジェット方式以外の印刷ヘッドを用いて印刷する場合においても、紙ジャムを低減させることができ、スループットを向上させることができる。
本発明の反転用搬送路を備えるプリンターおよびその搬送制御方法において、前記第1ステップにおいて、第1の搬送モーターを駆動することによって、前記媒体搬送路に沿って前記媒体を前記第1の方向に搬送し、前記第3ステップにおいて、前記第1の搬送モーターとは異なる第2の搬送モーターを駆動することによって、前記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも高速で前記媒体を前記反転用搬送路に沿って搬送することが望ましい。このように、反転用搬送路に沿って搬送するとき、反転ユニットに設けられた専用のモーターによって搬送することで、印刷時よりも高速で搬送して反転させることが可能になる。
また、本発明の反転用搬送路を備えるプリンターおよびその搬送制御方法において、前記第2ステップにおいて、前記印刷ヘッドによる印刷位置に対して前記第2の方向側に設けられた媒体検出器によって前記第2の方向に搬送される前記媒体を検出し、前記媒体検出器の検出結果に基づき、前記印刷位置と前記媒体検出器による検出位置との間に設けられた搬送ローラー対の間に前記媒体を挟み込むニップ動作の成否を判定し、前記ニップ動作が失敗したと判定した場合には、前記媒体を前記第1の方向に搬送した後、前記第2の方向に搬送するリトライ動作を行い、前記ニップ動作が成功したと判定されるまで、前記リトライ動作を繰り返すことが望ましい。このようにすると、ニップ動作が失敗した場合には搬送を一旦中止できるため、搬送ローラー対の手前に媒体が詰まって紙ジャム状態になるのを防止できる。また、ニップ動作が成功するまでリトライ動作を繰り返すことができるので、速やかに反転用搬送路に媒体を送り込むことができる。
ここで、前記リトライ動作において、前記媒体を前記第1の方向に搬送した後、前記第2の方向への搬送を開始する前に、予め設定したウェイト時間だけ前記媒体を停止させるように構成することができる。あるいは、前記リトライ動作において前記媒体を前記第2の方向に搬送するときは、前記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも低速で搬送することもできる。このようにすると、インクの滲みや搬送ローラー対へのインクの付着を防止でき、リトライ動作の成功率が高まる。
この場合に、前記リトライ動作において、前記媒体を前記第2の方向に搬送するときは、前記搬送ローラー対のニップ状態を解除することが望ましい。このように、搬送ローラー対の一方のローラーを他方のローラーから離すことにより、リトライ動作の成功率をより高めることができる。
また、本発明の反転用搬送路を備えるプリンターおよびその搬送制御方法において、前記印刷ヘッドとして、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドを用いる場合には、前記媒体の前記一方の面への印刷を行った後、前記第2のステップを開始する前に、前記媒体の前記一方の面への印刷後、前記インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの一部が前記媒体搬送路における前記媒体の通過領域と重なっており、且つ、前記インクジェットヘッドのノズル面が前記通過領域と重なる位置から退避している待機位置に前記インクジェットヘッドおよび前記キャリッジを位置決めすることが望ましい。このようにすると、インクによる媒体の変形をキャリッジによって規制できるため、紙ジャムの発生を抑制できる。また、媒体の裏面への印刷を待機位置から開始でき、裏面への印刷を速やかに開始できる。
本発明によれば、印刷後の逆送りを高速で行うことで、媒体の反転動作が完了するまでの所要時間を短くすることができる。また、印刷終了時に媒体の後端が搬送ローラー対の間から抜け出てしまっている場合に、媒体の変形量が少ない段階で搬送ローラー対の間に媒体の後端を到達させ、搬送ローラー対による媒体後端部分のニップ動作の成功率を高めることができる。また、このような搬送制御をインクジェット方式のプリンターで行った場合、印刷後の媒体におけるインクの滲みや搬送ローラー対へのインクの付着が少ないことが試行で確認されている。従って、印刷品質の低下および紙ジャムの発生を抑制しつつ、両面印刷時のスループットを向上させることができる。
プリンターの前側斜視図である。 プリンターの後側斜視図(反転ユニットを閉じた状態)である。 プリンターの後側斜視図(反転ユニットを開けた状態)である。 プリンターの概略縦断面図および部分断面図である。 プリンター本体部の本体ケースを取り外したプリンター機構部および反転ユニットを示す斜視図である。 反転ユニットのユニットケースの下側部分を省略した状態を示す斜視図である。 両面印刷時の用紙搬送制御およびバックフィード時の搬送制御の詳細を示すフローチャートである。 両面印刷時の搬送制御における用紙の状態を模式的に示す説明図である。 バックフィード時の印刷ヘッドおよびキャリッジの待機位置を示す説明図である。 用紙の表側の面への印刷方法を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した反転用搬送路を備えた両面印刷可能なプリンターの実施の形態を説明する。
(プリンターの全体構成)
図1は本実施の形態に係るインクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」という。)を前方から見た場合の外観斜視図であり、図2、図3はプリンターを後方から見た場合の外観斜視図である。また、図4(a)はプリンターの内部構成を示す概略縦断面図であり、図4(b)は部分縦断面図である。
図1、図2を主に参照して、プリンター1の全体的な形状を説明する。プリンター1は、プリンター本体部2と反転ユニット3を備えている。プリンター本体部2は、全体としてプリンター幅方向Xに長い直方体形状をしており、その背面の中央部分には凹部4が形成されており、ここに、反転ユニット3が装着されている。反転ユニット3は、シート状の媒体である印刷用紙P(以下、単に「用紙P」という。)の表裏を反転させた状態で当該用紙Pをプリンター本体部2に戻すためのユニットである。
図2および図3から分かるように、反転ユニット3は、プリンター上下方向Zの下端部分に位置する開閉中心線40を中心として、開閉可能である。図2に示す閉じ位置3Aにおいては、反転ユニット3はプリンター上下方向Zに起立した姿勢となり、その背面がプリンター本体部2の左右の背面部分とほぼ同一面上に位置する。図3に示す開き位置3Bにおいては、反転ユニット3は、プリンター前後方向Yの後方に略水平に倒れた姿勢となる。開き位置3Bでは、図3から分かるように、後述する反転用搬送路14の一部が開放状態になる。よって、これらの経路における用紙詰まり等の不具合を、反転ユニット3を開けることで簡単に処理できる。
プリンター本体部2の前面には、給紙カセット装着部5が設けられている。給紙カセット装着部5は、プリンター本体部2の前面におけるプリンター上下方向Zの下側部分において、プリンター前後方向Yの前方に開口している。給紙カセット装着部5には、前方から給紙カセット6が着脱可能に装着されている。給紙カセット装着部5の上側には排紙トレイ7が取り付けられている。排紙トレイ7は前方に略水平に突出している。排紙トレイ7の上側には、プリンター後方に延びる矩形の排紙口8が形成されている。
排紙口8の上側のプリンター前面部分は操作面9となっている。操作面9には、電源スイッチ9a、複数の状態表示ランプ9b等が配列されている。排紙トレイ7および排紙口8の両側のプリンター前面部分には、矩形の開閉蓋10a、10bが取り付けられている。これらの開閉蓋10a、10bを開けると、インクカートリッジ装着部(図示せず)が開口し、インクカートリッジ(図示せず)の交換等を行うことができる。プリンター上面部分は略平坦な面となっており、その中央部分には、メンテナンス用の開閉蓋11が取り付けられている。
(プリンターの内部構成)
図4を参照して、プリンター1の内部構成を説明する。プリンター1の内部には、用紙供給路12、本体側搬送路13(媒体搬送路)および反転用搬送路14が形成されている。用紙供給路12および本体側搬送路13は、プリンター本体部2の内部に形成されており、反転用搬送路14は反転ユニット3の内部に形成されている。
用紙供給路12は、給紙カセット6に積層状態で収納されている所定寸法の用紙Pを本体側搬送路13に供給する搬送経路である。用紙供給路12は、給紙カセット装着部5におけるプリンター前後方向Yの後端部分から、プリンター後方に向けて斜め上方に延び、プリンター前方に湾曲して、本体側搬送路13に繋がっている。給紙カセット6に収納されている用紙Pは、給紙ローラー15によって用紙供給路12に送り出される。送り出された用紙Pは、リタードローラー16と搬送ローラー17のニップ部を介して1枚ずつ送り出され、搬送ローラー17と従動ローラー18のニップ部を介して、本体側搬送路13に向けて搬送される。
本体側搬送路13は、プリンター前後方向Yに略水平に延びて排紙口8に至る搬送経路であり、本体側搬送路13を挟み、上側に印刷ヘッド22等の機構部分が配置され、下側に給紙カセット装着部5および用紙供給路12が配置されている。本体側搬送路13に沿って、その用紙搬送方向の上流側から順に、用紙検知レバー20a、紙送りローラー対21、印刷ヘッド22、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24が配置されている。印刷ヘッド22はインクジェットヘッドであり、そのノズル面に対して一定のギャップでプラテン25が配置されている。
用紙供給路12から本体側搬送路13に送り込まれた用紙Pは、搬送ローラー17によって、用紙検知レバー20aを押し上げながら紙送りローラー対21に送り込まれる。紙送りローラー対21に送り込まれた用紙Pは、紙送りローラー対21によって印刷ヘッド22の印刷位置を経由して、第1排紙ローラー対23に向けて搬送される。第1排紙ローラー対23に送り込まれた用紙Pは、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24を経由して、排紙口8から排紙トレイ7に排出される。
一方、反転ユニット3の内部に形成されている反転用搬送路14は、本体側搬送路13に対して、プリンター上下方向Zの下側に配置されており、全体として、プリンター上下方向Zにループを描く搬送経路である。反転用搬送路14は、本体側搬送路13の上流端に連続して、プリンター前後方向Yの後方に略水平に延びる上側経路26、この上側経路26に連続してプリンター上下方向Zの下方に湾曲して直線状に延びる下向き経路27、この下向き経路27に連続してプリンター前後方向Yの前方に湾曲して延びる下側経路28、および、この下側経路28から上方に湾曲して延びる上向き経路29を備えている。
上向き経路29は、その上側の部分がプリンター前方に斜めに湾曲して、上記の用紙供給路12の途中位置に合流している。したがって、上向き経路29と用紙供給路12の下流側の部分は、共通経路30となっている。この共通経路30は、搬送ローラー17の外周面に沿って延びる湾曲経路である。
上側経路26と下向き経路27の間には、第1搬送ローラー31および従動ローラー32が配置され、下側経路28と上向き経路29の間には、第2搬送ローラー33および従動ローラー34が配置されている。本体側搬送路13から反転用搬送路14に送り込まれる用紙Pは、第1搬送ローラー31と従動ローラー32のニップ部に送り込まれ、第1搬送ローラー31によって、第2搬送ローラー33と従動ローラー34のニップ部に送り込まれ、第2搬送ローラー33によって、搬送ローラー17と従動ローラー18のニップ部に送り込まれる。この後は、用紙Pは、搬送ローラー17によって、再び本体側搬送路13に送り込まれる。
このように、ループ状の反転用搬送路14を経由することで、用紙Pは、表裏が反転した状態で本体側搬送路13に戻される。したがって、反転用搬送路14を経由させることで、用紙Pの両面印刷を行うことができる。
ここで、本体側搬送路13の上流端、反転用搬送路14の上流端、および共通経路30の下流端の合流部35には、経路切替フラップ36が配置されている。経路切替フラップ36は、そのプリンター前後方向Yの後端部を中心として、プリンター上下方向Zに回動可能な状態で配置されている。経路切替フラップ36は、通常の状態では、その自重によって、プリンター前後方向Yの前側のフラップ本体部分が搬送ローラー17の外周面に載った状態に保持される。
この状態において、本体側搬送路13の側からバックフィードされる用紙Pは、経路切替フラップ36によって反転用搬送路14の側に案内される。用紙Pは、反転用搬送路14を経由して、再び合流部35に戻る。合流部35に戻る用紙Pは、経路切替フラップ36を押し上げながら、本体側搬送路13に送り込まれる。用紙Pが通過した後は、経路切替フラップ36は、再び、自重により搬送ローラー17の外周面に載った位置に戻る。
給紙カセット6から用紙Pを供給する場合にも、同様に、用紙供給路12から本体側搬送路13に向かう用紙Pによって経路切替フラップ36が押し上げられる。用紙Pが通過した後は、経路切替フラップ36は自重により搬送ローラー17の外周面に載った位置に戻る。よって、本体側搬送路13からバックフィードされる用紙Pが、共通経路30を介して、反転用搬送路14あるいは用紙供給路12の側に入り込んでしまうことが無い。また、用紙Pの経路の切り替えを、駆動源、付勢部材等を用いることなく、簡単な構成で行うことができる。
次に、図5は、プリンター本体部2の本体ケース2Aを取り外したプリンター機構部および反転ユニット3を示す斜視図である。プリンター機構部60は、板金製の本体フレーム61を備え、この本体フレーム61に各構成部品が組み付けられている。本体フレーム61は、ベースフレーム62と、ベースフレーム62におけるプリンター幅方向Xの両側の部位から垂直に起立しているサイドフレーム63、64を備えている。
サイドフレーム63、64におけるプリンター上下方向Zの上端部の間に、2本のキャリッジガイド軸がプリンター幅方向Xに平行に架け渡されており、これらのキャリッジガイド軸の間にキャリッジ65が配置されている。キャリッジ65は、プリンター幅方向Xに掛け渡されたタイミングベルトに連結されており、キャリッジ駆動モーターによってタイミングベルトが駆動されると、キャリッジガイド軸に沿ってプリンター幅方向Xにスライドする。
キャリッジ65には印刷ヘッド22(図4参照)が搭載されており、印刷ヘッド22の下側にはプラテン25が配置されている。プラテン25は、印刷ヘッド22の移動方向であるプリンター幅方向Xに配列された複数の分割プラテン25aを備えた分割型プラテンである。キャリッジ65によって、印刷ヘッド22は、一方のサイドフレーム63の側のホームポジションHPから他方のサイドフレーム64の側のアウエイポジションAPまでの間を移動可能である。すなわち、印刷ヘッド22は、サイドフレーム63、64の間に形成されている本体側搬送路13の幅方向に往復移動可能である。
(本体側搬送路13および反転用搬送路14における搬送ローラーの駆動源)
図5に示すように、一方のサイドフレーム63におけるプリンター幅方向Xの外側を向く表面には、紙送りモーター141と、紙送りモーター141の回転を紙送りローラー対21および第1排紙ローラー対23に伝達する動力伝達機構140が組み付けられている。紙送りローラー対21および第1排紙ローラー対23は、本体側搬送路13において、プラテン25の上流側および下流側に配置されている(図4参照)動力伝達機構140は、紙送りモーター141のモーター軸の先端に取り付けられたピニオン142と、紙送りローラー対21の駆動側ローラーの軸端部に固定された伝達歯車144と、第1排紙ローラー対23の駆動側ローラーの軸端部に固定された伝達歯車146と、ピニオン142、伝達歯車144、および伝達歯車146に掛け渡されたタイミングベルト147を備えている。
紙送りモーター141の回転は、ピニオン142からタイミングベルト147を介して伝達歯車144、146に伝達され、紙送りローラー対21の駆動側ローラー、および第1排紙ローラー対23の駆動側ローラーに伝達される。紙送りローラー対21および第1排紙ローラー対23は同一方向に同一周速度で同期回転し、本体側搬送路13に沿って用紙Pの搬送を行う。すなわち、本体側搬送路13に沿って用紙Pを搬送する媒体搬送手段は、紙送りローラー対21、第1排紙ローラー対23、第2排紙ローラー対24、紙送りモーター141、動力伝達機構140等によって構成されている。
図6は、反転ユニット3のユニットケースの下側部分を省略した状態を示す斜視図である。反転ユニット3には、第1、第2搬送ローラー31、33を回転駆動する駆動源である搬送モーター68と、搬送モーター68の回転を第1、第2搬送ローラー31、32に伝達する動力伝達機構69とが組み込まれている。
搬送モーター68は、反転ユニット3のユニットケース内において、プリンター幅方向Xに略水平に配置されている。動力伝達機構69は、モーター軸の軸端部に固定したピニオン71、上下の複合伝達歯車72、73、および上下の伝達歯車74、75を備えている。ピニオン71は、上下の複合伝達歯車72、73の大径歯車72a、73aに噛み合っている。上下の複合伝達歯車72、73の小径歯車72b、73bは、それぞれ、上下の伝達歯車74、75に噛み合っている。上下の伝達歯車74、75は、それぞれ、第1搬送ローラー31のローラー軸の軸端部、および、第2搬送ローラー33のローラー軸の軸端部に固定されている。
搬送モーター68の回転は、上側の複合伝達歯車72および上側の伝達歯車74を介して、第1搬送ローラー31に伝達され、下側の複合伝達歯車73および下側の伝達歯車75を介して第2搬送ローラー33に伝達される。第1、第2搬送ローラー31、33は同一方向に同一周速度で同期回転し、反転用搬送路14に沿って用紙Pの搬送を行う。すなわち、反転用搬送路14に沿って用紙Pを搬送する反転用搬送手段は、第1、第2搬送ローラー31、33、搬送モーター68、動力伝達機構69等によって構成されている。
このように、反転ユニット3は、プリンター本体部2の本体側搬送路13の搬送ローラー(紙送りローラー対21等)を駆動する駆動源である紙送りモーター141(第1の搬送モーター)とは別個に、反転用搬送路14の搬送ローラー(第1、第2搬送ローラー31、33)を駆動する駆動源である搬送モーター68(第2の搬送モーター)を備えており、反転ユニット3に専用の搬送モーター68が設けられている。
(媒体検出器)
本体側搬送路13には、用紙Pの端部を検出する紙検出器20(媒体検出器)が設けられている。紙検出器20による用紙検出位置Aは、本体側搬送路13の上流端13a(図4参照)と紙送りローラー対21との間に設定されている。紙検出器20は、用紙検出位置Aに突出する用紙検知レバー20aと、用紙検知レバー20aのプリンター上下方向Zの上方に配置されたセンサー検知レバー20bと、センサー検知レバー20bを検出する透過型検出器20cを備えている。
用紙検知レバー20aは、本体側搬送路13に上流側から用紙Pが送り込まれると、この用紙Pの前端によって下流側すなわちプリンター前後方向Yの前方に押されて傾く。これに伴い、センサー検知レバー20bの下端が押し上げられてセンサー検知レバー20bが傾き、センサー検知レバー20bの上端が透過型検出器20cによる検出位置から外れる。これにより、用紙Pが用紙検出位置Aを通過したことが検出される。
一方、用紙検出位置Aを用紙Pの後端が通過した後、用紙Pがバックフィードされると、用紙検知レバー20aは、用紙Pの後端によって上流側すなわちプリンター前後方向Yの後方に押されて傾く。用紙検知レバー20aの上端は立体カムとなっており、用紙検知レバー20aが正逆どちらの方向に傾いても、センサー検知レバー20bの下端が同じ方向に押し上げられる。従って、センサー検知レバー20bの上端が透過型検出器20cによる検出位置から外れて、用紙Pが用紙検出位置Aを通過したことが検出される。このように、紙検出器20は、本体側搬送路13に上流側から下流側に向かう第1の方向FF、および、下流側から上流側に向かう第2の方向BFの双方向に搬送される用紙Pが用紙検出位置Aを通過することを検出できる双方向検出器として機能する。
(両面印刷時の用紙搬送制御)
図7(a)は両面印刷時の用紙搬送制御のフローチャートであり、図7(b)はバックフィード時の搬送制御の詳細を示すフローチャートである。また、図8は両面印刷時の搬送制御における用紙Pの状態を模式的に示す説明図であり、図8(a)は図7(a)のステップS1における用紙Pの状態、図8(b)は図7(a)のステップS2における用紙Pの状態、図8(c)は図7(a)のステップS3における用紙Pの状態を示している。
まず、図7(a)、図8(a)〜(c)を参照して、両面印刷時の用紙搬送制御の概略を説明する。プリンター1の制御部は、印刷データが両面印刷用の印刷データであるとき、ステップS1(第1ステップ)において、用紙Pの表側の面への印刷処理を行う。すなわち、ステップS1では、給紙ローラー15、リタードローラー16、搬送ローラー17によって用紙供給路12から共通経路30を経由して、本体側搬送路13に用紙Pを送り込む(図8(a)参照)。そして、紙送りローラー対21等を駆動して、本体側搬送路13に沿ってその下流側に向かう第1の方向FFに用紙Pを搬送し、用紙Pの表側の面の印刷領域が印刷ヘッド22による印刷位置Bを通過するとき、キャリッジガイド軸に沿ってキャリッジ65を走査しながら、印刷ヘッド22のインクノズルから用紙Pに向けてインクを吐出する。このとき、インクの吐出動作と同期させて本体側搬送路13の媒体搬送手段(紙送りローラー対21、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24)を駆動して、所定寸法ずつ第1の方向FFに用紙Pを搬送する。印刷データは、キャリッジ65を1回走査する毎に、所定幅ずつ印刷領域に印刷される。
用紙Pの表面への印刷が終了すると、プリンター1の制御部は、ステップS2(第2ステップ)において、本体側搬送路13において用紙Pをバックフィードさせ(図8(b)参照)、反転用搬送路14に送り込む。すなわち、ステップS2では、紙送りローラー対21等の駆動方向を第1の方向FFから第2の方向BFに切り換え、用紙Pを上流側に向けてバックフィードする。用紙Pは、本体側搬送路13の上流端13a(図4(b)参照)において経路切替フラップ36によって反転用搬送路14の側に案内され、反転用搬送路14の上側経路26に送り込まれる。ここで、プリンター1の制御部は、ステップS1で第1の方向FFに用紙Pを搬送するときの搬送速度F1よりも、ステップS2で第2の方向BFに用紙Pを搬送するときの搬送速度F2の方が高速となるように、本体側搬送路13の媒体搬送手段を制御する。
次に、プリンター1の制御部は、ステップS3において、第1、第2搬送ローラー31、33等を駆動して、ループ状の反転用搬送路14に沿って用紙Pを搬送する(図8(c)参照)。すなわち、上側経路26に沿って第2の方向BFに用紙Pを搬送し、下向き経路27、下側経路28、上向き経路29に沿って順次用紙Pを搬送するように、反転用搬送手段を制御する。用紙Pは、上向き経路29から共通経路30に送り込まれ、経路切替フラップ36によって本体側搬送路13に案内され、本体側搬送路13に送り込まれる。反転用搬送路14を経由することによって、用紙Pは、表裏が反転した状態となって共通経路30に送り込まれ、共通経路30から本体側搬送路13に第1の方向FFに送り込まれる。ステップS3では、ステップS2と同様に、ステップS1で第1の方向FFに用紙Pを搬送するときの搬送速度F1よりも高速で、反転用搬送路14に沿って用紙Pを搬送する。
続いて、プリンター1の制御部は、ステップS4において、表裏が反転した用紙Pを本体側搬送路13に沿って第1の方向FFに搬送する。用紙Pの裏側の面の印刷領域が印刷ヘッド22による印刷位置Bを通過するとき、ステップS1と同様に、キャリッジガイド軸に沿ってキャリッジ65を走査しながら、印刷ヘッド22のインクノズルから用紙Pに向けてインクを吐出する。そして、インクの吐出動作と同期させて紙送りローラー対21等を駆動して、所定寸法ずつ第1の方向FFに用紙Pを搬送する。このとき、ステップS1と同様に、表側の面への印刷時と同じ搬送速度F1で用紙Pを搬送する。そして、印刷が完了した用紙Pを、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24を経由して、排紙口8から排紙トレイ7に排出する。
(リトライ動作)
次に、図7(b)を参照して、用紙Pをバックフィードさせるときの詳細な制御について説明する。ステップS1において用紙Pの後端付近まで印刷が行われる場合、用紙Pの後端が紙送りローラー対21よりも下流側に搬送されて、用紙Pの後端が紙送りローラー対21の間から外れた状態になる。この場合、ステップS2において、バックフィードされる用紙Pの後端を紙送りローラー対21に挟み込むニップ動作が行われることになる。このニップ動作が失敗した場合、そのまま用紙Pのバックフィードを続けると紙ジャムが発生してしまう。
プリンター1の制御部は、搬送機構の駆動量に基づいて用紙Pの搬送量を積算して用紙Pの搬送位置を算出し、算出した搬送位置に基づいて用紙Pの搬送制御を行っている。また、両面印刷を行うときには、印刷データに基づき、予め、用紙Pの表面への印刷終了時に用紙Pの後端が紙送りローラー対21の間から外れるか否かを判定する。そして、印刷終了時に用紙Pの後端が紙送りローラー対21の間から外れると判定した場合には、ステップS2を行うとき、図7(b)に示すように、ニップ動作の失敗による紙ジャムを回避するための制御を行う。
上述したように、本体側搬送路13には、紙送りローラー対21の上流側(第2の方向BF側)に紙検出器20が設けられている。プリンター1の制御部は、ステップS21において用紙Pのバックフィードを行い、第2の方向BFへ用紙Pを搬送する。そして、紙検出器20によって、第2の方向BFに搬送される用紙Pを検出し、ステップS22において、紙検出器20の検出結果に基づき、ニップ動作が成功したか否かを判定する。具体的には、用紙Pの後端位置が紙検出器20による用紙検出位置Aに到達する搬送量だけ用紙Pをバックフィードさせ、それにもかかわらず紙検出器20によって用紙Pの通過が検出されないとき、ニップ動作が失敗したと判定する(ステップS22:No)。一方、用紙Pの後端位置が紙検出器20による用紙検出位置Aに到達する搬送量だけ用紙Pをバックフィードさせたとき、紙検出器20によって用紙Pの通過が検出されていれば、ニップ動作が成功したと判定する(ステップS22:Yes)。
ニップ動作が失敗したと判定すると、プリンター1の制御部は、ステップS23、24のリトライ動作を行う。まず、ステップS23において、用紙Pの搬送方向を第1の方向FFに切り換え、所定量だけ第1の方向FFに搬送する。このとき、ステップS1における印刷動作時の搬送速度と同一速度で第1の方向FFに搬送する。しかる後に、ステップS24に進み、再び用紙Pの搬送方向を第2の方向BFに切り換えて、用紙Pをバックフィードする。そして、ステップS22に戻り、ニップ動作の成否を判定し、ニップ動作が成功したと判定されるまで、ステップS22〜S24を繰り返す。ステップS22において、ニップ動作が成功したと判定すると、ステップS25に進み、用紙Pが反転用搬送路14に送り込まれるまで用紙Pのバックフィードを継続する。ステップS25では、上述したように、第1の方向FFへの搬送速度よりも高速で用紙Pを搬送する。
以上のようなリトライ動作を行う場合、ステップS24における第2の方向BFへの搬送動作は、第1の方向FFへの搬送動作よりも低速で行うことが望ましい。ニップ動作が失敗した場合には、低速で紙送りローラー対21の間へ送り込むことで、リトライ動作の成功率を高め、再びニップ動作が失敗するおそれを少なくすることができる。また、リトライ動作の成功率を高めるためには、ステップS24の搬送速度を低速にする代わりに、ウェイト時間を設けてもよい。すなわち、ステップS23で一旦所定量だけ第1の方向FFに搬送した後、予め設定したウェイト時間だけ搬送を停止させ、しかる後に第2の方向への搬送動作を開始してもよい。あるいは、リトライ動作を行う場合には、紙送りローラー対21を構成する駆動ローラーと押圧ローラーとの押圧状態を解除して紙送りローラー対の間を開放状態とし、この状態で第2の方向BFに用紙Pを搬送してもよい。
このように、ステップS2においてリトライ動作を行うことで、ニップ動作が失敗した場合には搬送を一旦中止でき、紙送りローラー対21の手前に用紙Pが詰まって紙ジャム状態になるのを防止できる。また、ニップ動作が成功するまでリトライ動作を繰り返すことができるので、速やかに反転用搬送路14に用紙を送り込むことができる。また、ウェイト時間の設定や低速搬送はリトライ動作の場合にのみ行われるためスループットの低下は少なく、リトライ動作の成功率を高めることでスループットの向上を図ることができる。
なお、この形態ではリトライ動作の繰り返し回数を制限しておらず、ニップ動作が成功したと判定するまでリトライ動作を繰り返すようにしているが、リトライ動作の繰り返し回数の上限値を所定回数(例えば、5回)に決定しておき、リトライ動作を所定回数繰り返してもニップ動作が失敗した場合には、用紙Pの搬送動作を停止してエラー処理に移行してもよい。
(バックフィード時の印刷ヘッド22およびキャリッジ65の待機位置)
図9はバックフィード時の印刷ヘッド22およびキャリッジ65の待機位置を示す説明図である。ステップS1において、用紙Pの表面への印刷が終了すると、プリンター1の制御部は、ステップS2のバックフィード動作を開始する前に、印刷ヘッド22を搭載したキャリッジ65を紙ジャム防止用の待機位置WPに位置決めし、しかる後に、第2の方向BFへの用紙Pの搬送を開始する。図9に示すように、待機位置WPは、キャリッジ65の縁が本体側搬送路13における用紙Pの通過領域P0と重なり、且つ、印刷ヘッド22のノズル面22aは通過領域P0と重ならない状態、すなわち、ノズル面22aは通過領域P0の幅方向の外側に退避した状態になるように設定されている。このような位置に、印刷ヘッド22およびキャリッジ65を位置決めした状態で用紙Pをバックフィードさせることで、用紙Pの変形をキャリッジ65によって規制できる状態としながら、ノズル面22aとの接触による用紙Pの汚れを回避できる。従って、印刷品質を確保しつつ、紙ジャムを抑制できる。また、用紙Pの裏面への印刷を待機位置WPから開始できるため、裏面への印刷を速やかに開始できる。
(用紙Pの表側の面への印刷方法)
図10は、用紙Pの表側の面への印刷方法を示す説明図であり、図10(a)(b)は従来の印刷方法、図10(c)〜(e)は本形態の印刷方法を示している。上述したように、印刷データは、キャリッジ65を1回走査する毎に、印刷ヘッド22のノズル面に設けられたノズル列の寸法に応じたバンド幅Wずつ印刷領域に印刷される。ここで、印刷データの寸法がバンド幅Wの整数倍でない場合、従来の印刷方法では、印刷領域の先端からバンド幅Wずつ順に印刷される。このため、図10(a)に示すように、最後の印刷パスすなわちキャリッジ65の最後の走査による印刷幅W1が、バンド幅Wよりも細くなる。そして、最後の印刷パスを印刷した段階では、用紙Pは、図10(b)に示すように、印刷領域の後端P1が、ノズル面22aにおける最上流ノズル位置Cよりも、寸法W−W1だけ下流側となる位置まで搬送されている。
本形態では、ステップS1において用紙Pの表側の面への印刷を行うにあたって、最終の印刷パスを印刷したとき、最上流ノズルの位置Cと印刷領域の後端P1とを一致させるように、印刷制御を行っている。具体的には、図10(b)(c)に示すように、バンド幅Wよりも細い幅で印刷する印刷パスを、最終パス以外の印刷パスとするように、各印刷パスの印刷内容を制御する。このようにすると、図10(e)に示すように、最上流ノズル位置Cと印刷領域の後端P1とを一致させることができ、反転開始時の用紙Pの搬送位置を、図10(b)に示す従来の搬送位置よりも寸法W−W1だけ上流側とすることができる。従って、用紙Pの表裏を反転させるときの搬送距離を従来よりも短くすることができ、搬送距離の短縮分だけスループットを向上させることができる。
以上のように、本形態では、用紙Pの一方の面への印刷後、搬送方向を印刷時の搬送方向(第1の方向FF)と逆の方向(第2の方向BF)に切り換えて、印刷時よりも高速で用紙Pを搬送して、用紙Pの表裏を反転させる。このようにすると、従来のように反転時に用紙Pの搬送速度を遅くしたり、ウェイト時間を設けてインクを乾燥させる場合と比べて、用紙Pの反転動作が完了するまでの所要時間が短くなる。また、このようにすると、印刷終了時に用紙の後端が紙送りローラー対21の間から抜け出てしまっている場合に、インクによる用紙Pの変形量が少ない段階で紙送りローラー対21の間に用紙の後端を到達させることができる。従って、紙送りローラー対21による用紙後端部分のニップ動作の成功率を高めることができ、紙ジャムが発生するおそれが少なくなる。また、本発明者らがこのような搬送制御を試行したところ、印刷後の用紙Pにおけるインクの滲みや紙送りローラー対21へのインクの付着は少ないことが確認された。従って、印刷品質の低下および紙ジャムの発生を抑制しつつ、両面印刷時のスループットを向上させることができる。
特に、本形態では、反転用搬送路14に沿って搬送するとき、反転ユニット3に設けられた専用の搬送モーター68によって搬送できる。反転用搬送路14に沿って搬送するときの紙送り精度は、印刷時の紙送り精度よりも低くて良いため、専用の搬送モーター68によって印刷時よりも高速で搬送して反転させることが可能になる。これにより、反転動作の所要時間を短縮でき、両面印刷時のスループットを向上させることができる。
(他の形態)
上記形態は、印刷ヘッドとしてインクジェットヘッドを用いたプリンターに本発明を適用したものであったが、本発明は、インクジェットヘッド以外の印刷ヘッドを用いて両面印刷を行うプリンターにも適用できる。例えば、サーマル方式やドットインパクト方式の印刷ヘッドを用いるプリンターにも適用可能である。
1…プリンター、2…プリンター本体部、2A…本体ケース、3…反転ユニット、3A…閉じ位置、3B…開き位置、4…凹部、5…給紙カセット装着部、6…給紙カセット、7…排紙トレイ、8…排紙口、9…操作面、9a…電源スイッチ、9b…状態表示ランプ、10a、10b…開閉蓋、11…開閉蓋、12…用紙供給路、13…本体側搬送路(媒体搬送路)、13a…上流端、14…反転用搬送路、15…給紙ローラー、16…リタードローラー、17…搬送ローラー、18…従動ローラー、20…紙検出器(媒体検出器)、20a…用紙検知レバー、20b…センサー検知レバー、20c…透過型検出器、21…紙送りローラー対、22…印刷ヘッド、22a…ノズル面、23…第1排紙ローラー対、24…第2排紙ローラー対、25…プラテン、25a…分割プラテン、26…上側経路、27…下向き経路、28…下側経路、29…上向き経路、30…共通経路、31…第1搬送ローラー、32…従動ローラー、33…第2搬送ローラー、34…従動ローラー、35…合流部、36…経路切替フラップ、40…開閉中心線、60…プリンター機構部、61…本体フレーム、62…ベースフレーム、63、64…サイドフレーム、65…キャリッジ、68…搬送モーター(第2のモーター)、69…動力伝達機構、71…ピニオン、72b…小径歯車、72a…大径歯車、72…複合伝達歯車、73…複合伝達歯車、74…伝達歯車、75…伝達歯車、140…動力伝達機構、141…紙送りモーター(第1のモーター)、142…ピニオン、144…伝達歯車、146…伝達歯車、147…タイミングベルト、A…用紙検出位置、B…印刷位置、C…最上流ノズル位置、FF…第1の方向、BF…第2の方向、AP…アウエイポジション、HP…ホームポジション、WP…待機位置、P…用紙(媒体)、P0…通過領域、P1…印刷領域の後端、W…バンド幅、X…プリンター幅方向、Y…プリンター前後方向、Z…プリンター上下方向

Claims (12)

  1. 媒体搬送路に送り込まれたシート状の媒体を第1の方向に搬送して、当該媒体の一方の
    面に印刷ヘッドによって印刷する第1ステップと、
    印刷後の前記媒体を、前記第1の方向と逆向きの第2の方向に搬送して、前記媒体搬送
    路からループ状の反転用搬送路に送り込む第2ステップと、
    前記反転用搬送路に沿って前記媒体を搬送して、前記反転用搬送路から前記媒体搬送路
    に表裏が反転した状態の前記媒体を前記第1の方向に送り込む第3ステップとを行い、
    少なくとも前記第2ステップにおいて、前記第2の方向に前記媒体を搬送するとき、前
    記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも高速
    で搬送し、
    前記印刷ヘッドによる印刷位置に対して前記第2の方向側に設けられた媒体検出器によ
    って前記第2の方向に搬送される前記媒体を検出し、
    前記媒体検出器の検出結果に基づき、前記印刷位置と前記媒体検出器による検出位置と
    の間に設けられた搬送ローラー対の間に前記媒体を挟み込むニップ動作の成否を判定し、
    前記ニップ動作が失敗したと判定した場合には、前記媒体を前記第1の方向に搬送した
    後、前記第2の方向に搬送するリトライ動作を行い、
    前記リトライ動作において前記媒体を前記第2の方向に搬送するときは、前記搬送ロー
    ラー対のニップ状態を解除することを特徴とする反転用搬送路を備えるプリンターの搬送
    制御方法。
  2. 前記第1ステップにおいて、第1の搬送モーターを駆動することによって、前記媒体搬
    送路に沿って前記媒体を前記第1の方向に搬送し、
    前記第3ステップにおいて、前記第1の搬送モーターとは異なる第2の搬送モーターを
    駆動することによって、前記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送する
    ときの搬送速度よりも高速で前記媒体を前記反転用搬送路に沿って搬送することを特徴と
    する請求項1に記載の反転用搬送路を備えるプリンターの搬送制御方法。
  3. 前記第2ステップにおいて、
    前記ニップ動作が成功したと判定されるまで、前記リトライ動作を繰り返すことを特徴
    とする請求項1または2に記載の反転用搬送路を備えるプリンターの搬送制御方法。
  4. 前記リトライ動作において、前記媒体を前記第1の方向に搬送した後、前記第2の方向
    への搬送を開始する前に、予め設定したウェイト時間だけ前記媒体を停止させることを特
    徴とする請求項3に記載の反転用搬送路を備えるプリンターの搬送制御方法。
  5. 前記リトライ動作において前記媒体を前記第2の方向に搬送するときは、前記第1ステ
    ップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも低速で搬送する
    ことを特徴とする請求項3に記載の反転用搬送路を備えたプリンターの搬送制御方法。
  6. 前記印刷ヘッドは、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドであり、
    前記媒体の前記一方の面への印刷を行った後、前記第2ステップを開始する前に、前記
    インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの一部が前記媒体搬送路における前記媒体の
    通過領域と重なっており、且つ、前記インクジェットヘッドのノズル面が前記通過領域と
    重なる位置から退避している待機位置に前記インクジェットヘッドおよび前記キャリッジ
    を位置決めすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの項に記載の反転用搬送路
    を備えたプリンターの搬送制御方法。
  7. シート状の媒体を搬送する媒体搬送路と、
    当該媒体搬送路に沿って搬送される媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    前記媒体搬送路から送り込まれる媒体を、その表裏を反転させて前記媒体搬送路に戻す
    ループ状の反転用搬送路と、
    前記媒体搬送路に沿って前記媒体を搬送する媒体搬送手段と、
    前記反転用搬送路に沿って前記媒体を搬送する反転用搬送手段と、
    前記印刷ヘッド、前記媒体搬送手段、および前記反転用搬送手段を制御する制御部とを
    有し、
    当該制御部は、
    前記媒体搬送路に送り込まれた前記媒体を第1の方向に搬送して、当該媒体の一方の面
    に前記印刷ヘッドによって印刷する第1ステップと、
    印刷後の前記媒体を、前記第1の方向と逆向きの2の方向に搬送して、前記媒体
    搬送路から前記反転用搬送路に送り込む第2ステップと、
    前記反転用搬送路に沿って前記媒体を搬送して、前記反転用搬送路から前記媒体搬送路
    に表裏が反転した状態の前記媒体を前記第1の方向に送り込む第3ステップとを行い、
    少なくとも前記第2ステップにおいて、前記第2の方向に前記媒体を搬送するとき、前
    記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも高速
    で搬送し、
    前記媒体搬送路には、前記印刷ヘッドによる印刷位置に対して前記第2の方向側に媒体
    検出器が設けられ、
    前記媒体搬送手段は、前記印刷位置と前記媒体検出器による検出位置との間に設けられ
    た搬送ローラー対を備え、
    前記制御部は、
    前記第2ステップにおいて、前記媒体検出器によって前記第2の方向に搬送される前記
    媒体を検出し、
    前記媒体検出器の検出結果に基づき、前記搬送ローラー対の間に前記媒体を挟み込むニ
    ップ動作の成否を判定し、
    前記ニップ動作が失敗したと判定した場合には、前記媒体を前記第1の方向に搬送した
    後、前記第2の方向に搬送するリトライ動作を行い、
    前記リトライ動作において前記媒体を前記第2の方向に搬送するときは、前記搬送ロー
    ラー対のニップ状態を解除することを特徴とするプリンター。
  8. 前記制御部は、
    前記第1ステップにおいて、前記媒体搬送手段が備える第1の搬送モーターを駆動する
    ことによって、前記媒体搬送路に沿って前記媒体を前記第1の方向に搬送し、
    前記第3ステップにおいて、前記反転用搬送手段が備える第2の搬送モーターを駆動す
    ることによって、前記第1ステップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの
    搬送速度よりも高速で前記媒体を前記反転用搬送路に沿って搬送することを特徴とする請
    求項7に記載のプリンター。
  9. 前記ニップ動作が成功したと判定されるまで、前記リトライ動作を繰り返すことを特徴
    とする請求項7または8に記載のプリンター。
  10. 前記制御部は、
    前記リトライ動作において、前記媒体を前記第1の方向に搬送した後、前記第2の方向
    への搬送を開始する前に、予め設定したウェイト時間だけ前記媒体を停止させることを特
    徴とする請求項9に記載のプリンター。
  11. 前記制御部は、
    前記リトライ動作において前記媒体を前記第2の方向に搬送するときは、前記第1ステ
    ップにおいて前記媒体を前記第1の方向に搬送するときの搬送速度よりも低速で搬送する
    ことを特徴とする請求項9に記載のプリンター。
  12. 前記印刷ヘッドは、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドであり、
    前記制御部は、
    前記媒体の前記一方の面への印刷を行った後、前記第2ステップを開始する前に、前記
    インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの一部が前記媒体搬送路における前記媒体の
    通過領域と重なっており、且つ、前記インクジェットヘッドのノズル面が前記通過領域と
    重なる位置から退避している待機位置に前記インクジェットヘッドおよび前記キャリッジ
    を位置決めすることを特徴とする請求項7ないし11のいずれかの項に記載のプリンター
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