JP6331360B2 - プリンターおよびプリンターの制御方法 - Google Patents

プリンターおよびプリンターの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、搬送ローラーにより紙搬送路に沿って記録紙を印刷位置に搬送するプリンターの制御方法に関する。
ケース内で印刷位置を経由する紙搬送路に沿って記録紙を搬送し、印刷位置において印刷ヘッドにより記録紙に印刷を行うプリンターが、特許文献1に記載されている。特許文献1のプリンターは、サーマルプリンターであり、記録紙は、印刷ヘッドに押し付けられたプラテンローラーによって搬送される。紙搬送路を搬送される記録紙が紙詰まり(紙ジャム)を発生させた場合には、ケースの一部分を構成しているカバーが開けられると、印刷ヘッドを保持している支持部材が自重でプラテンローラーから離れる方向に倒れ、印刷ヘッドとプラテンローラーによるニップ状態が解除される。従って、紙搬送路から記録紙を取り除くことが容易となる。
特開2003−237160号公報
インクジェットプリンターでは記録紙は、印刷位置の近傍に配置された搬送ローラー対によって印刷位置に送り込まれる。このような搬送ローラー対を備えるプリンターの中には、紙搬送路を搬送される記録紙が紙詰まりを発生させた場合に、ケースに設けられた複数の操作ボタンをユーザーが同時に操作することにより、搬送ローラー対のニップ状態を解除する機構が駆動し、搬送ローラー対をニップ状態からニップ解除状態に移行させるものがある。
ここで、紙詰まりを発生させた記録紙の除去は、ユーザーによって行われることになる。しかし、ユーザーに複数の操作ボタンを同時に操作させて搬送ローラー対をニップ解除状態とさせることは、液晶パネルなどを利用した操作ガイダンスがなければ難しい。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、紙詰まりを起こした記録紙を搬送路から除去する際に、搬送ローラー対をニップ状態からニップ解除状態へ移行させるための操作が容易で分かり易いプリンターおよびプリンターの制御方法およびプリンターを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して延びる紙搬送路と、前記紙搬送路に沿って記録紙を前記印刷位置に搬送する搬送ローラー対と、前記印刷ヘッド、前記紙搬送路、および、前記搬送ローラー対を収納するケースと、前記搬送ローラー対をニップ状態とニップ解除状態の間で相互に移行させるローラー対状態移行機構と、前記ケースに開閉可能に取り付けられ、開状態で前記印刷位置を含む前記紙搬送路の紙搬送路部分を露出させる開閉扉と、前記ケースの外面部分に設けられた操作ボタンと、前記開閉扉の開状態を検出する検出器と、前記開閉扉の開状態が検出されているときに前記操作ボタンが操作された場合に、前記ローラー対状態移行機構を駆動して前記搬送ローラー対をニップ解除状態に移行させるニップ状態解除制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ケースに設けられた開閉扉が開状態とされて操作ボタンが操作されると、ニップ状態解除制御部がローラー対状態移行機構を駆動して搬送ローラー対をニップ状態からニップ解除状態へ移行させる。ここで、記録紙を紙搬送路から取り除こうとする際には、ユーザーは紙搬送路を外部に露出させる開閉扉を開くことになるので、開閉扉を開く動作はユーザーにとって、直感的で、分かり易い。また、開閉扉を開いた後は一つの操作ボタンを操作することにより搬送ローラー対のニップ解除状態とすることができるので、複数の操作ボタンを同時に操作する場合と比較して、操作ボタンの操作が容易である。ここで、ニップ状態とは、搬送ローラー対を構成している2つのローラーが互いに当接して記録紙を搬送可能な状態であり、ニップ解除状態とは、搬送ローラー対を構成している2つのローラーが離間している状態である。
本発明では、前記搬送ローラー対がニップ解除状態において、前記開閉扉の開状態が検出されない場合、前記ローラー対状態移行機構を駆動して前記搬送ローラー対を前記ニップ状態に戻すニップ状態形成制御部と、を有することが望ましい。このようにすれば、搬送ローラー対をニップ状態に戻すための操作ボタンの操作をユーザーが行う必要がない。
本発明において、前記印刷位置を規定するプラテンと、前記プラテンと印刷ヘッドの間のプラテンギャップが第1距離となる印刷可能位置と前記プラテンギャップが前記第1距離よりも長い第2距離となる退避位置との間で前記印刷ヘッドを移動させるヘッド移動機構と、前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置に配置して前記印刷位置を通過する記録紙に印刷を行う印刷制御部と、前記開閉扉の開状態が検出されているときに前記操作ボタンが操作された場合に、前記ヘッド移動機構を駆動して前記印刷可能位置に配置されている前記印刷ヘッドを前記退避位置に移動させるヘッド退避制御部と、前記開閉扉の開状態が検出されなくなったときに前記印刷ヘッドが前記退避位置に配置されている場合に、前記ヘッド移動機構を駆動して前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置に戻すヘッド復帰制御部と、を有することが望ましい。このようにすれば、搬送ローラー対がニップ解除状態となるときに、印刷ヘッドとプラテンとの間の距離が長くなる。従って、紙詰まりを発生させた記録紙を紙搬送路から除去することが容易となる。また、印刷ヘッドとプラテンとの間の距離が長くなるので、紙詰まりを発生させた記録紙を紙搬送路から除去する際に、記録紙が印刷ヘッドと接触して印刷ヘッドを破損させることを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記開閉扉の開状態が検出されていないときに前記操作ボタンが操作された場合には、前記搬送ローラー対を駆動して前記記録紙を予め定めた設定搬送量だけ搬送する紙送り制御部を有するものとすることができる。このようにすれば、記録紙を設定搬送量だけ搬送する紙送りボタンとして用いられている操作ボタンを利用して、搬送ローラー対をニップ状態からニップ解除状態へ移行させることができる。ここで、紙送りボタンは記録紙の搬送に関する操作ボタンなので、記録紙の搬送途中で発生した紙詰まりを解消するための作業を行う際に紙送りボタンを操作することは、ユーザーにとって違和感が少ない。
本発明において、前記ニップ状態解除制御部は、前記操作ボタンが予め設定された設定時間以上操作された場合に、前記搬送ローラー対を前記ニップ状態から前記ニップ解除状態に移行させ、前記ヘッド退避制御部は、前記操作ボタンが前記設定時間以上操作された場合に、前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置から前記退避位置に移動させることが望ましい。このようにすれば、操作ボタンの誤操作によって搬送ローラー対の状態を移行させたり、印刷ヘッドを移動させたりすることを防止できる。
次に、本発明のプリンターの制御方法は、印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して延びる紙搬送路と、前記紙搬送路に沿って記録紙を搬送して当該記録紙を前記印刷位置に送り込む搬送ローラー対と、前記印刷ヘッド、紙搬送路、前記搬送ローラー対を収納するケースとを有し、前記印刷位置において前記記録紙に前記印刷ヘッドによる印刷を施すプリンターの制御方法において、前記紙搬送路の前記印刷位置を含む紙搬送路部分を外部に露出させる開閉扉を前記ケースに設け、前記開閉扉が開状態のときに前記ケースに設けられている操作ボタンが操作されるとニップ状態の前記搬送ローラー対をニップ解除状態に移行させ、前記開閉扉が閉じられると、前記搬送ローラー対をニップ状態に戻すことを特徴とする。
本発明によれば、ケースに設けられた開閉扉が開状態とされて操作ボタンが操作されると、搬送ローラー対がニップ状態からニップ解除状態へ移行する。ここで、記録紙を紙搬送路から取り除こうとする際には、ユーザーは紙搬送路部分を外部に露出させる開閉扉を開くことになるので、開閉扉を開く動作はユーザーにとって、直感的で、分かり易い。また、開閉扉を開いた後は一つの操作ボタンを操作することにより搬送ローラー対をニップ解除状態とすることができるので、複数の操作ボタンを同時に操作して搬送ローラー対をニップ解除状態とする場合と比較して、操作ボタンの操作が容易である。さらに、開閉扉を閉じれば、搬送ローラー対はニップ解除状態からニップ状態に戻る。従って、搬送ローラー対をニップ状態に戻すための操作ボタンの操作をユーザーが行う必要がない。
本発明において、前記印刷ヘッドを、前記印刷位置を規定しているプラテンとの間のプラテンギャップが第1距離となる印刷可能位置に配置して印刷を行い、前記開閉扉が開状態のときに前記ケースに設けられている操作ボタンが操作されると、前記印刷ヘッドを前記プラテンギャップが第1距離よりも長い第2距離となる退避位置に移動させ、前記開閉扉が閉じられると、前記印刷ヘッドを前記退避位置から前記印刷可能位置に戻すことが望ましい。このようにすれば、搬送ローラー対がニップ解除状態となるときに、印刷ヘッドとプラテンとの間の距離が長くなる。従って、紙詰まりを発生させた記録紙を紙搬送路から除去することが容易となる。また、印刷ヘッドとプラテンとの間の距離が長くなるので、紙詰まりを発生させた記録紙を紙搬送路から除去する際に、記録紙が印刷ヘッドと接触して印刷ヘッドを破損させることを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記開閉扉が閉状態のときに前記操作ボタンが操作されると、前記搬送ローラー対によって前記記録紙が予め定めた設定搬送量だけ搬送されるものとすることができる。このようにすれば、記録紙を設定搬送量だけ搬送する紙送りボタンとして用いられている操作ボタンを利用して、搬送ローラー対をニップ状態からニップ解除状態へ移行させることができる。ここで、紙送りボタンは記録紙の搬送に関する操作ボタンなので、記録紙の搬送途中で発生した紙詰まりを解消するための作業を行う際に紙送りボタンを操作することは、ユーザーにとって違和感が少ない。
本発明において、前記操作ボタンが予め設定された設定時間以上操作された場合に、前記搬送ローラー対を前記ニップ状態から前記ニップ解除状態に移行させるとともに、前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置から前記退避位置に移動させることが望ましい。このようにすれば、操作ボタンの誤操作によって搬送ローラー対の状態を移行させたり、印刷ヘッドを移動させたりすることを防止できる。
本発明によれば、開閉扉の開動作と操作ボタンの操作によって搬送ローラー対のニップを解除するので、紙詰まりを起こした記録紙を搬送路から除去する際に搬送ローラー対のニップを解除するための操作が直感的で分かり易く、容易である。
本発明を適用したプリンターの外観斜視図である。 図1のプリンターの内部構成を示す概略縦断面図である。 ケースを外したプリンターをプリンター前方から見た斜視図である。 ケースを外したプリンターをプリンター後方から見た斜視図である。 プリンターの制御系を示す概略ブロック図である。 開閉扉を開けて紙送りボタンを押圧した場合の動作の説明図である。 紙詰まりが発生した場合の処理動作のフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターを説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンターを前方から見た場合の外観斜視図である。プリンター1は、全体としてプリンター幅方向Xに長い直方体形状のプリンター本体部2を備える。プリンター本体部2には給紙カセット装着部5が設けられている。給紙カセット装着部5は、プリンター本体部2の前面におけるプリンター上下方向Zの下側部分において、プリンター前方Y1(プリンター前後方向Yの前方)に開口している。給紙カセット装着部5には、プリンター前方Y1から給紙カセット6が着脱可能に装着される。給紙カセット装着部5の上側には排紙トレイ7が取り付けられる。排紙トレイ7の前端部分は、プリンター本体部2からプリンター前方Y1に突出している。排紙トレイ7の上側には、プリンター後方Y2(プリンター前後方向Yの後方)に延びる矩形の排紙口8が形成されている。なお、プリンター幅方向X、プリンター前後方向Yおよびプリンター上下方向Zは互いに直交する方向である。
プリンター本体部2のケース9は、排紙口8の上側の前面部分に操作面9aを備える。操作面9aには電源スイッチ9b、紙送りボタン(操作ボタン)9cが配列されている。紙送りボタン9cは印刷用紙(記録紙)P(図2参照)を予め設定された設定搬送量だけ搬送するための操作ボタンである。また、操作面9aには、紙詰まりなどのエラーの発生を報知するための表示器9eが設けられている。表示器9eはLEDである。ケース9において、排紙トレイ7および排紙口8の両側のプリンター前面部分には、矩形の開閉扉10a、10bが取り付けられている。これらの開閉扉10a、10bを開けると、インクカートリッジ装着部10(図3参照)が開口し、インクカートリッジ(不図示)の交換等を行うことができる。
ケース9の上面の中央部分には、矩形の開口部9fが設けられている。開口部9fは、プリンターケースに開閉可能に取り付けられた開閉扉11によって封鎖可能である。開閉扉11は、プリンター幅方向Xに長い長方形をしており、その後端部分を中心に回動可能である。開閉扉11の回動中心軸はプリンター幅方向に延びている。開閉扉11は、ケース9の上面に沿って水平であり開口部9fを封鎖する平伏位置11Aと、平伏位置11Aから90°以上回動して開口部9fを開放する起立位置11Bとの間を移動する。開閉扉11が平伏位置11Aに配置されている状態が、開閉扉11の閉状態である。開閉扉11が平伏位置11Aから離れて起立位置11Bの側に移動した状態が、開閉扉11の開状態である。
(内部構造)
図2は、プリンター1の内部構成を示す概略縦断面図である。ケース9の内部には、給紙カセット6から印刷ヘッド12による印刷位置Aを経由して排紙口8に延びる紙搬送路13が形成されている。紙搬送路13は、給紙カセット6の後端からプリンター後方Y2に向けて斜め上方に延びる傾斜搬送路部分13a、傾斜搬送路部分13aの後端から連続して上方に向かってプリンター前方Y1に湾曲する湾曲搬送路部分13b、および、湾曲搬送路部分13bの上側の前端からプリンター前方Y1に向かって略水平に延びる水平搬送路部分13cを備える。水平搬送路部分13cは印刷ヘッド12による印刷位置Aを経由して排紙口8に達している。
また、プリンター1の内部には、給紙カセット6に収納されている印刷用紙Pを紙搬送路13に供給する給紙ローラー21と、紙搬送路13に沿って印刷用紙Pを搬送する搬送機構22が設けられている。給紙ローラー21は、給紙カセット6のプリンター前後方向Yの後端部分の上方に配置される。給紙ローラー21は、給紙モーター23の駆動により回転して、印刷用紙Pを紙搬送路13に送り出す。
搬送機構22は、紙搬送路13に沿って配置された第1搬送ローラー対30、第2搬送ローラー対(搬送ローラー対)31、第1排出ローラー対32および第2排出ローラー対33を備える。第1搬送ローラー対30、第2搬送ローラー対31、第1排出ローラー対32および第2排出ローラー対33は、給紙カセット6から排紙口8に向かう搬送方向M1の上流側から下流側に向かってこの順番に配置される。第1搬送ローラー対30は湾曲搬送路部分13bに配置され、第2搬送ローラー対31、第1排出ローラー対32および第2排出ローラー対33は水平搬送路部分13cに配置される。搬送機構22の駆動源は搬送モーター36である。搬送モーター36は、DCモーターであり、給紙カセット6のプリンター幅方向Xの側方に配置される。搬送機構22は、搬送モーター36の駆動により印刷用紙Pを排紙口8に向かう搬送方向M1に搬送する。
第2搬送ローラー対31は、印刷位置Aのプリンター後方Y2であって印刷位置Aの近傍に配置される。第2搬送ローラー対31は、搬送モーター36からの駆動力が伝達される搬送ローラー31aと、搬送ローラー31aに従動する従動ローラー31bを備える。搬送ローラー31aは、表面に無機粒子が分散された摩擦層を備えるものである。ここで、水平搬送路部分13cの上方には、従動ローラー31bを、搬送ローラー31aに押圧したニップ位置31A(図6(a)参照)と、搬送ローラー31aから離間したニップ解除位置31B(図6(c)参照)の間で移動させるローラー移動機構(ローラー対状態移行機構)37が配置される。従動ローラーがニップ位置に配置された状態は、第2搬送ローラー対のニップ状態である。従動ローラーがニップ解除位置に配置された状態は、第2搬送ローラー対のニップ解除状態である。第2搬送ローラー対31は、従動ローラー31bがニップ位置31Aに配置されたニップ状態で印刷用紙Pを搬送する。
第1搬送ローラー対30と第2搬送ローラー対31との間には、紙検出器38が配置されている。紙検出器38は、第2搬送ローラー対31の近傍で紙搬送路を搬送される印刷用紙Pを検出する。
印刷ヘッド12は、インクジェットヘッドである。印刷ヘッド12は、そのインクノズル面12aを下方に向けた状態でキャリッジ45に搭載される。キャリッジ45は、水平搬送路部分13cの上方でプリンター幅方向Xに略水平に延びるキャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47にスライド可能に支持される。印刷ヘッド12の下方には、一定のギャップを開けてプラテン51が配置される。プラテン51は、印刷位置Aを規定している。
キャリッジガイド軸46とキャリッジ支持軸47は平行であり、キャリッジガイド軸46はキャリッジ支持軸47よりもプリンター後方Y2に配置される。キャリッジガイド軸46のプリンター後方Y2には、キャリッジ45をキャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47に沿ってプリンター幅方向Xに往復移動させるキャリッジ駆動機構48が配置される。キャリッジ駆動機構48の駆動源はキャリッジモーター49である。キャリッジガイド軸46、キャリッジ支持軸47およびキャリッジ駆動機構48はキャリッジ移動機構50を構成している。キャリッジ45およびキャリッジ移動機構50は水平搬送路部分13cの上方に配置される。
また、水平搬送路部分13cの上方には、キャリッジ45をプリンター上下方向Zに移動させるキャリッジ昇降機構(ヘッド昇降機構)52が配置されている。キャリッジ昇降機構52は、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47をプリンター上下方向Zに昇降させることにより、キャリッジ45および印刷ヘッド12を昇降させる。
キャリッジ45は、キャリッジ昇降機構52によってキャリッジ下降位置45D(図6(a)参照)とキャリッジ上昇位置45U(図6(b)参照)の間を移動させられる。キャリッジ45がキャリッジ下降位置45Dに配置されると、印刷ヘッド12はプラテン51と印刷ヘッド12の間のプラテンギャップが第1距離L1となるヘッド下降位置12Dに配置される。キャリッジ45がキャリッジ上昇位置45Uに配置されると、印刷ヘッド12プラテンギャップが第1距離L1よりも大きい第2距離L2となるヘッド上昇位置(退避位置)12Uに配置される。ヘッド下降位置12Dは、印刷ヘッド12によって印刷位置Aを搬送される印刷用紙Pに印刷を施すことが可能な印刷可能位置である。ここで、キャリッジ45は、印刷用紙Pの紙詰まりなどが発生した場合を除き、通常は、キャリッジ下降位置45Dに配置されている。従って、印刷ヘッド12も通常はヘッド下降位置12Dに配置されている。
キャリッジ昇降機構52の駆動源は、正方向および逆方向に駆動される昇降モーター53である。昇降モーター53は、プリンター幅方向Xで水平搬送路部分13cを間に挟んでキャリッジモーター49とは反対側に配置される。
ここで、図3および図4を参照してキャリッジ移動機構50およびキャリッジ昇降機構52を詳細に説明する。図3は、ケース9および排紙トレイ7を取り外したプリンター1をプリンター前方Y1の斜め上方から見た場合の斜視図である。図4は、ケース9および排紙トレイ7を取り外したプリンター1をプリンター後方Y2の斜め上方から見た場合の斜視図である。
図3および図4に示すように、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47の一方の端部分は、プリンター幅方向Xの第1方向X1の端部分でプリンター前後方向Yおよび上方に延びている第1側方フレーム55に支持される。第1側方フレーム55は、水平搬送路部分13cと所定の間隔を開けて配置されている。キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47の他方の端部分は、プリンター幅方向Xの第2方向X2の端部分で第1側方フレーム55と平行に延びている第2側方フレーム56に支持される。第2方向X2は、第1方向X1とは反対方向である。第2側方フレーム56は、水平搬送路部分13cと所定の間隔を開けて配置される。第1側方フレーム55および第2側方フレーム56は、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47をプリンター上下方向Zに移動可能な状態で支持する。また、第1側方フレーム55および第2側方フレーム56は、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47をそれらの軸線回りで回転可能な状態で支持する。
キャリッジ駆動機構48は、図3に示すように、第1側方フレーム55の近傍および第2側方フレーム56の近傍にそれぞれ配置された一対のタイミングプーリー48aと、これら一対のタイミングプーリー48aに架け渡されたタイミングベルト48bを備える。タイミングベルト48bは、その一部分がキャリッジ45に固定されている。キャリッジモーター49によって一方のタイミングプーリー48aを駆動させることにより、キャリッジ45はキャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47に沿って移動する。
キャリッジ昇降機構52は、図4に示すように、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47の両端部分に取り付けられた偏心カム52aと、各偏心カムの外周のカム面に下方から当接するカム支持部(不図示)と昇降モーター53の駆動力をキャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47のそれぞれに伝達して、これらを軸線回りに回転させる駆動力伝達機構52bを備える。カム支持部は第1側方フレーム55および第2側方フレーム56のそれぞれに設けられている。昇降モーター53が駆動されると、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47は同期して回転する。これにより偏心カム52aが回転するので、偏心カム52aの回転に伴ってキャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47が昇降する。
ここで、キャリッジ昇降機構52の駆動源である昇降モーター53は、ローラー対状態移行機構37の駆動源にもなっている。すなわち、昇降モーター53の駆動力はローラー対状態移行機構37に伝達される。本例では、昇降モーター53を正方向に駆動してキャリッジ45をキャリッジ下降位置45Dからキャリッジ上昇位置45Uまで移動させた後に、更に、昇降モーター53を正方向に駆動すると、昇降モーター53の駆動力がローラー対状態移行機構37に伝達される。これにより、従動ローラー31bは、ニップ位置31Aからニップ解除位置31Bへと移動する。従って、第2搬送ローラー対31は、ニップ状態からニップ解除状態へ移行する。また、従動ローラー31bがニップ解除位置31Bに配置されている状態から昇降モーター53を逆方向に駆動すると、従動ローラー31bは、ニップ解除位置31Bからニップ位置31Aへと戻る。すなわち、第2搬送ローラー対31はニップ解除状態からニップ状態へ移行する。その後に、昇降モーター53を更に逆方向に駆動すると、キャリッジ昇降機構52が駆動されて、キャリッジ45はキャリッジ上昇位置45Uからキャリッジ下降位置45Dに戻る。なお、従動ローラー31bは、印刷用紙Pの紙詰まりなどが発生した場合を除き、通常は、ニップ位置31Aに配置されており、第2搬送ローラー対31はニップ状態とされている。
水平搬送路部分13cと第1側方フレーム55の間には、印刷ヘッド12のホームポジション12HPが設けられている。ホームポジション12HPには、印刷ヘッド12のメンテナンス機構57が配置されている。メンテナンス機構57は、ヘッドキャップ57aとキャップ昇降機構(不図示)を備える。ヘッドキャップ57aは、ホームポジション12HPに配置された印刷ヘッド12のインクノズル面12aに対向するように配置される。キャップ昇降機構は、ホームポジション12HPに配置された印刷ヘッド12のインクノズル面12aに対し、ヘッドキャップ57aを接近する方向および離れる方向に昇降させる。印刷ヘッド12は、プリンター1が待機状態となるとキャリッジ駆動機構48によってホームポジション12HPに配置され、ヘッドキャップ57aによってそのインクノズル面12aが覆われ、保護された状態になる。
水平搬送路部分13cと第2側方フレーム56の間は、印刷ヘッド12のアウェイポジション12AWとなっている。アウェイポジション12AWは、印刷ヘッド12をプリンター幅方向Xに移動させながら印刷用紙Pに印刷を行う印刷動作において、印刷用紙Pの第2方向X2の端部分の印刷に際して印刷ヘッド12を水平搬送路部分13cから外側に退避させるための空間である。印刷ヘッド12は、キャリッジ移動機構50によってキャリッジ45がプリンター幅方向Xに往復移動させられることにより、ホームポジション12HPとアウェイポジション12AWの間をキャリッジガイド軸46に沿って移動する。
ここで、キャリッジ支持軸47の上方には、図2に示すように、開閉扉11の開状態を検出する開状態検出器(検出器)58が設けられている。開状態検出器58は、開閉扉11が平伏位置11Aに配置されると、開閉扉11との接触によって開閉扉11の閉状態を検出する。また、開閉扉11が平伏位置11Aから起立位置11Bの側に移動すると、開閉扉11から離間して開閉扉11の開状態を検出する。開閉扉11が起立位置11Bに配置されると、開口部9fを介して印刷位置Aを含む紙搬送路13の搬送路部分が外部に露出する。
(制御系)
図5は、プリンターの制御系を示す概略ブロック図である。図6は、第2搬送ローラー対31をニップ状態からニップ解除状態へ移行させるニップ解除動作の説明図である。図5に示すように、プリンター1の制御系はCPUを備える制御部61を中心に構成される。制御部61には、電源スイッチ9b、紙送りボタン9cが接続されている。また、制御部61には、コンピューターなどの外部の機器とプリンター1を通信可能に接続する通信部62、紙検出器38および開状態検出器58が接続されている。制御部61には、表示器9e、印刷ヘッド12、給紙モーター23、搬送モーター36、キャリッジモーター49、および、昇降モーター53が接続されている。通信部62は外部の機器から供給された印刷データを逐次に制御部61に入力する。
制御部61は、給紙制御部65、用紙位置取得部66、搬送制御部(紙送り制御部)67、印刷制御部68、紙詰まり検出部69を備えている。また、制御部61は、ニップ状態解除制御部(ヘッド退避制御部)71およびニップ状態形成制御部(ヘッド復帰制御部)72を備える。
給紙制御部65は、給紙モーター23を駆動して給紙ローラー21を回転させ、給紙カセット6内に収納されている印刷用紙Pを水平搬送路部分13cに送り出す。
用紙位置取得部66は、紙検出器38によって印刷用紙Pが検出されると、その後の搬送モーター36の駆動量および印刷用紙Pの搬送方向における長さ寸法に基づいて紙搬送路13上の印刷用紙Pの位置を取得する。ここで、搬送モーター36の駆動量は、例えば、搬送モーター36の駆動時間に基づくものである。印刷用紙Pの長さ寸法は、印刷データに含まれている用紙情報やプリンターに対して予め入力されている用紙情報に基づいて取得される。
搬送制御部67は、搬送モーター36を駆動して、給紙カセット6から紙搬送路13に送り出された印刷用紙Pを搬送方向M1に搬送する。また、用紙位置取得部66が取得している印刷用紙Pの位置に基づいて印刷用紙Pを印刷位置Aに位置決めする。さらに、搬送制御部67は、開閉扉11の開状態が検出されていないとき紙送りボタン9cが押圧された場合には、搬送モーター36を駆動して搬送機構22によって予め定められた設定搬送量だけ印刷用紙Pを紙送りする。
印刷制御部68は、外部の機器から供給された印刷データに基づいて印刷処理を行う。印刷処理では、キャリッジモーター49を駆動してキャリッジ45をプリンター幅方向Xに移動させながら印刷ヘッド12を駆動して印刷位置Aに位置する印刷用紙Pにインク滴を吐出させる印刷動作と、搬送モーター36を駆動して印刷用紙Pを所定搬送量だけ紙送りする紙送り動作を交互に繰り返す。そして、印刷処理が終了すると、印刷制御部68は搬送モーター36を駆動して印刷用紙Pを排紙口8から排出する。
紙詰まり検出部69は、紙搬送路13を搬送される印刷用紙Pの紙詰まりを検出する。また、紙詰まりを検出すると、印刷ヘッド12、搬送モーター36、キャリッジモーター49を停止させるとともに、表示器9eを点灯させて紙詰まりの発生を報知する。
ここで、紙詰まり検出部69は、搬送モーター36の駆動電流の変化、或いは、キャリッジモーター49の駆動電流の変化に基づいて紙詰まりを検出する。例えば、紙詰まりが発生した場合には、搬送モーター36を駆動しても印刷用紙Pが搬送されず第1搬送ローラー対30および第2搬送ローラー対31の回転が滞る。この結果、搬送モーター36の駆動電流が上昇する。従って、紙詰まり検出部69は搬送モーター36の駆動電流の上昇に基づいて紙詰まりを検出できる。また、例えば、印刷位置Aにおいて紙詰まりが発生した場合には、キャリッジ45をプリンター幅方向Xに移動させることが困難となるので、キャリッジモーター49の駆動電流が上昇する。従って、紙詰まり検出部69はキャリッジモーター49の駆動電流の上昇に基づいて紙詰まりの発生を検出できる。さらに、紙詰まり検出部69は、搬送モーター36の駆動量と紙検出器38からの出力に基づいて、紙詰まりを検出する。例えば、搬送モーター36の駆動量が印刷用紙Pを印刷位置Aまで搬送するのに十分な駆動量となっているのに紙検出器38によって印刷用紙Pが検出されない場合に、紙詰まり検出部69は紙詰まりを検出する。
次に、ニップ状態解除制御部71は、開状態検出器58によって開閉扉11の開状態が検出されているときに紙送りボタン9cの操作を監視しており、紙送りボタン9cが操作された場合には、ヘッド下降位置12Dに配置されている印刷ヘッド12をヘッド上昇位置(退避位置)12Uに移動させ、かつ、ニップ状態の第2搬送ローラー対31をニップ解除状態に移行させる。本例では、ニップ状態解除制御部71は、紙送りボタン9cが設定時間以上押圧(操作)された場合に、紙送りボタン9cの操作を検出する。設定時間は3秒である。
より詳細には、ニップ状態解除制御部71は、開閉扉11の開状態が検出されているときに紙送りボタン9cが操作されると、昇降モーター53を正方向に駆動して、キャリッジ昇降機構52によりキャリッジ45を上昇させる。これによりキャリッジ45は、図6(a)に示すキャリッジ下降位置45Dから図6(b)に示すキャリッジ上昇位置45Uに移動するので、印刷ヘッド12は図6(a)に示すヘッド下降位置12Dから図6(b)に示すヘッド上昇位置12Uに移動する。また、ニップ状態解除制御部71は、昇降モーター53の正方向への駆動を継続して、ローラー対状態移行機構37によって従動ローラー31bを上昇させる。これにより従動ローラー31bは、図6(b)に示すニップ位置31Aから図6(c)に示すニップ解除位置31Bに移動する。
ニップ状態形成制御部72は、開閉扉11の開状態が検出されなくなったときに第2搬送ローラー対31がニップ解除状態とされている場合に、第2搬送ローラー対31をニップ状態に戻すとともに、ヘッド上昇位置12Uに配置されている印刷ヘッド12をヘッド下降位置12Dに戻す。
より詳細には、ニップ状態形成制御部72は、開閉扉11が平伏位置11Aに配置されると、昇降モーター53を逆方向に駆動し、ローラー対状態移行機構37によって従動ローラー31bを下降させる。これにより従動ローラー31bは図6(c)に示すニップ解除位置31Bから図6(b)に示すニップ位置31Aに移動する。また、ニップ状態解除制御部71は、昇降モーター53の逆方向への駆動を継続して、キャリッジ昇降機構52によりキャリッジ45を下降させる。これにより、キャリッジ45は図6(b)に示すキャリッジ上昇位置45Uから図6(a)に示すキャリッジ下降位置45Dに移動するので、印刷ヘッド12は図6(b)に示すヘッド上昇位置12Uから図6(a)に示すヘッド下降位置12Dに移動する。
(印刷処理動作)
プリンターに電源が投入されると、プリンターでは、まず、初期化動作が行われる。初期化動作が終了した状態では、第2搬送ローラー対31は印刷用紙Pを搬送可能なニップ状態とされる。印刷ヘッド12はヘッド下降位置12Dに配置される。
初期化動作が終了した後に外部の機器から印刷データが供給されると、給紙制御部65は給紙モーター23を駆動して、給紙ローラー21により給紙カセット6に収納されている印刷用紙Pを紙搬送路13に送り出す。また、搬送制御部67は、搬送モーター36を駆動して、紙搬送路13に送り出された印刷用紙Pを搬送機構22によって搬送方向M1に搬送する。そして、搬送制御部67は印刷用紙Pの表面の印刷開始予定位置を印刷位置Aに位置決めする。
印刷用紙Pが印刷位置Aに位置決めされると、印刷制御部68は、印刷ヘッド12、キャリッジモーター49および搬送モーター36を駆動して、印刷用紙Pの表面に印刷処理を行なう。印刷処理が終了すると、印刷制御部68は搬送モーター36を駆動して搬送機構22により印刷用紙Pを排紙口8から排出する。
(紙詰まりが発生した場合の処理)
図6および図7を参照して紙詰まりが発生した場合の処理動作を説明する。図7は、紙詰まりが発生した場合の処理動作のフローチャートである。なお、図6に示す例では印刷ヘッド12はアウェイポジション12AWに配置されているが、印刷ヘッド12が紙搬送路13と対向する位置に位置している場合でも、印刷ヘッド12がホームポジション12HPに位置している場合でも同様の処理動作が行われる。
印刷処理の途中などで紙詰まり検出部69が印刷用紙Pの紙詰まりを検出した場合には、紙詰まり検出部69は、印刷ヘッド12、搬送モーター36、キャリッジモーター49を停止させる。また、紙詰まり検出部69は、表示器9eを点灯させて紙詰まりが発生したことを報知する。紙詰まりが報知されたときに、紙詰まりを発生させた印刷用紙Pが排紙口8から露出している場合には、この印刷用紙Pは、ユーザーによってプリンター前方Y1に引き出されて紙搬送路13から除去される。
ここで、ユーザーが印刷用紙Pを引き出す際に、第2搬送ローラー対31に挟まれていた印刷用紙Pの部分が引きちぎられると、この部分は紙片として紙搬送路13上に残留する。このような紙片が紙搬送路13内に残留すると、次に印刷処理が行われる際に再び紙詰まりを発生させることがある。また、このような紙片がケース9内を移動して印刷ヘッド12やケース内の機構に損傷を与えてしまうことがある。従って、ユーザーは、紙搬送路13から紙片を取り除く作業を行う。
紙片を取り除く際には、ユーザーは、まず、開閉扉11を開状態とする。すなわち、開閉扉11を平伏位置11Aから起立位置11Bに移動させる。これにより開閉扉11の開状態が検出される(ステップST1)。次に、ユーザーは、紙送りボタン9cを設定時間以上押圧(操作)する。この紙送りボタン9cの操作は、ニップ状態解除制御部71によって検出される(ステップST2)。
ここで、紙送りボタン9cの操作が検出されると、ニップ状態解除制御部71は、昇降モーター53を駆動して印刷ヘッド12をヘッド下降位置12Dからヘッド上昇位置12Uに移動させる。また、ニップ状態解除制御部71は昇降モーター53の駆動を継続して第2搬送ローラー対31をニップ状態からニップ解除状態に移行させる(ステップST3)。
これにより、第2搬送ローラー対31による紙片のニップが解除される。従って、ユーザーは、開口部9fを介して紙搬送路13上から紙片を取り除くことができる。また、ユーザーが紙片を取り除く際には、印刷ヘッド12がヘッド上昇位置12Uに配置されているので、ユーザーは紙搬送路13上から紙片を取り除き易い。さらに、印刷ヘッド12はヘッド上昇位置12Uに配置されているので、ユーザーが紙片を取り除く際に、紙片と印刷ヘッド12とが接触して印刷ヘッド12を損傷させることを防止或いは抑制できる。
その後、ユーザーが開閉扉11を閉じ、開閉扉の閉状態が検出されると(ステップST4)、ニップ状態形成制御部72は、昇降モーター53を逆方向に駆動して第2搬送ローラー対31をニップ解除状態からニップ状態に戻し、更に、印刷ヘッド12をヘッド上昇位置12Uからヘッド下降位置12Dに戻す(ステップST5)。従って、その後に印刷データが供給された場合には、プリンター1は遅滞なく印刷処理を開始できる。
(作用効果)
本例によれば、ユーザーは、ケース9に設けられた開閉扉11を開状態として紙送りボタン9cを操作すると、ローラー対31が、ニップ状態からニップ解除状態へ移行する。ここで、印刷用紙Pを紙搬送路13から取り除こうとする際には、ユーザーは紙搬送路13を外部に露出させる開閉扉11を開くことになるので、開閉扉11を開く動作はユーザーにとって、直感的で、分かり易い。また、ユーザーは、開閉扉11を開いた後は紙送りボタン9cを操作することにより第2搬送ローラー対31のニップ解除状態とすることができるので、操作が容易である。さらに、紙送りボタン9cは印刷用紙Pの搬送に関する操作ボタンなので、印刷用紙Pの搬送途中で発生した紙詰まりを解消するための作業を行う際に紙送りボタン9cを操作することは、ユーザーにとって違和感が少ない
また、本例では、紙搬送路13から紙片を除去した後に、ユーザーが開閉扉11を閉じれば、第2搬送ローラー対31はニップ解除状態からニップ状態に戻り、印刷ヘッド12がヘッド上昇位置12Uからヘッド下降位置12Dに戻る。従って、第2搬送ローラー対31をニップ状態に戻すための操作、および、印刷ヘッド12をヘッド下降位置12Dに戻す操作が必要ない。
さらに、本例では、開閉扉11が閉じれば、印刷ヘッド12がヘッド下降位置12Dに戻る。従って、例えば、印刷ヘッド12がホームポジション12HPに配置されているときに、印刷ヘッド12がヘッド上昇位置12Uに配置されると、ヘッドキャップ57aによる印刷ヘッド12のキャッピングが外れてしまい印刷ヘッド12が保護されない状態となるような場合には、開閉扉11を閉じることにより印刷ヘッド12をヘッドキャップ57aにより保護されている状態に戻すことができる。従って、印刷ヘッド12がヘッドキャップ57aによって保護されない状態で放置されてしまうことを防止できる。
また、本例では、紙送りボタン9cが設定時間以上操作された場合に、第2搬送ローラー対31をニップ解除状態へ移行させ、印刷ヘッド12をヘッド上昇位置12Uに移動させるので、紙送りボタン9cの誤操作によって第2搬送ローラー対31の状態を移行させたり、印刷ヘッド12を移動させたりすることを防止できる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、キャリッジ昇降機構52は、キャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47をプリンター上下方向Zで昇降させることによりキャリッジ45を昇降させているが、キャリッジ昇降機構52がキャリッジガイド軸46およびキャリッジ支持軸47上でキャリッジ45を昇降させるように構成してもよい。
また、上記の例では、ローラー対状態移行機構37は従動ローラー31bを移動させているが、従動ローラー31bを固定しておき、ローラー対状態移行機構37が第2搬送ローラー31aを移動させるように構成することもできる。この場合には、第2搬送ローラー31aを従動ローラー31bに押圧される位置と、従動ローラー31bから離間する位置との間で移動させ、これにより、第2搬送ローラー対31の状態を、印刷用紙Pをニップ可能な状態とニップが解除された状態とで切り換える。
さらに、上記の例では、キャリッジ昇降機構52とローラー対状態移行機構37の駆動源が共通の昇降モーター53とされており、キャリッジ昇降機構52とローラー対状態移行機構37が連動して駆動されているが、キャリッジ昇降機構52とローラー対状態移行機構37にそれぞれ別の駆動源を設け、これらを独立して駆動させることもできる。
1・・プリンター、2・・プリンター本体部、5・・給紙カセット装着部、6・・給紙カセット、7・・排紙トレイ、8・・排紙口、9・・ケース、9a・・操作面、9b・・電源スイッチ、9c・・紙送りボタン(操作ボタン)、9e・・表示器、9f・・開口部、10・・インクカートリッジ装着部、10a・・開閉扉、11・・開閉扉、11A・・平伏位置、11B・・起立位置、12・・印刷ヘッド、12a・・インクノズル面、12D・・ヘッド下降位置(印刷可能位置)、12U・・ヘッド上昇位置(退避位置)、12AW・・アウェイポジション、12HP・・ホームポジション、13・・紙搬送路、13a・・傾斜搬送路部分、13b・・湾曲搬送路部分、13c・・水平搬送路部分、21・・給紙ローラー、22・・搬送機構、23・・給紙モーター、30・・第1搬送ローラー対、31・・第2搬送ローラー対(搬送ローラー対)、31a・・第2搬送ローラー、31b・・従動ローラー、31A・・ニップ位置、31B・・ニップ解除位置、32・・第1排出ローラー対、33・・第2排出ローラー対、36・・搬送モーター、37・・ローラー対状態移行機構、38・・紙検出器、45・・キャリッジ、45D・・キャリッジ下降位置、45U・・キャリッジ上昇位置、46・・キャリッジガイド軸、47・・キャリッジ支持軸、48・・キャリッジ駆動機構、48a・・タイミングプーリー、48b・・タイミングベルト、49・・キャリッジモーター、50・・キャリッジ移動機構、51・・プラテン、52・・キャリッジ昇降機構(ヘッド昇降機構)、52a・・偏心カム、52b・・駆動力伝達機構、53・・昇降モーター、55・・第1側方フレーム、56・・第2側方フレーム、57・・メンテナンス機構、57a・・ヘッドキャップ、58・・開状態検出器(検出器)、61・・制御部、62・・通信部、65・・給紙制御部、66・・用紙位置取得部、67・・搬送制御部(紙送り制御部)、68・・印刷制御部、69・・紙詰まり検出部、71・・ニップ状態解除制御部、72・・ニップ状態形成制御部、A・・印刷位置、M1・・搬送方向、P・・印刷用紙、X・・プリンター幅方向、X1・・第1方向、X2・・第2方向、Y・・プリンター前後方向、Y1・・プリンター前方、Y2・・プリンター後方、Z・・プリンター上下方向

Claims (9)

  1. 印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して延びる紙搬送路と、
    前記紙搬送路に沿って記録紙を前記印刷位置に搬送する搬送ローラー対と、
    前記印刷ヘッド、および、前記搬送ローラー対を収納するケースと、
    ニップ状態とニップ解除状態の間で前記搬送ローラー対を移行させるローラー対状態移行機構と、
    前記ケースに開閉可能に取り付けられ、開状態で前記印刷位置を含む前記紙搬送路の一部である紙搬送路部分を露出させる開閉扉と、
    複数の操作ボタンと、
    前記開閉扉の開状態を検出する検出器と、
    前記検出器により前記開閉扉の開状態が検出されているときに、前記複数の操作ボタンのうち一の操作ボタンの操作を検出すると、前記ローラー対状態移行機構を駆動して前記搬送ローラー対をニップ解除状態に移行させるニップ状態解除制御部と、
    を有することを特徴とするプリンター。
  2. 請求項1において、
    前記搬送ローラー対がニップ解除状態において、前記検出器により前記開閉扉の閉状態を検出した場合、前記ローラー対状態移行機構を駆動して前記搬送ローラー対を前記ニップ状態に戻すニップ状態形成制御部と、
    を有することを特徴とするプリンター。
  3. 請求項1または2において、
    前記印刷位置を規定するプラテンと、
    前記プラテンと印刷ヘッドの間のプラテンギャップが第1距離となる印刷可能位置と前記プラテンギャップが前記第1距離よりも長い第2距離となる退避位置との間で前記印刷ヘッドを移動させるヘッド移動機構と、
    前記ヘッド移動機構により前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置に配置して、前記印刷位置で記録紙に印刷を行う印刷制御部と、
    前記開閉扉の開状態が検出されているときに前記一の操作ボタンの操作を検出すると、前記ヘッド移動機構を駆動して前記印刷可能位置に配置されている前記印刷ヘッドを前記退避位置に移動させるヘッド退避制御部と、
    前記開閉扉の閉状態を検出したときに前記印刷ヘッドが前記退避位置に配置されている場合、前記ヘッド移動機構を駆動して前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置に戻すヘッド復帰制御部と、
    を有することを特徴とするプリンター。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか1項において、
    前記開閉扉の閉状態が検出されているときに前記一の操作ボタンの操作を検出すると、前記搬送ローラー対を駆動して前記記録紙を予め定めた設定搬送量だけ搬送する紙送り制御部を有することを特徴とするプリンター。
  5. 請求項3おいて、
    前記ニップ状態解除制御部は、前記一の操作ボタンが予め設定された設定時間以上操作されたことを検出すると、前記搬送ローラー対を前記ニップ状態から前記ニップ解除状態に移行させ、
    前記ヘッド退避制御部は、前記一の操作ボタンが前記設定時間以上操作されたことを検出すると、前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置から前記退避位置に移動させることを特徴とするプリンター。
  6. 紙搬送路の一部である、印刷ヘッドによる印刷位置を含む紙搬送路部分を露出させる状態となる開閉扉の開状態を検出したときに、複数の操作ボタンのうち一の操作ボタンの操作を検出するとニップ状態の送ローラー対をニップ解除状態に移行させ、
    前記開閉扉が閉じられたことを検出すると、前記搬送ローラー対をニップ状態に戻すことを特徴とするプリンターの制御方法。
  7. 請求項6において、
    前記印刷ヘッドを、前記印刷位置を規定しているプラテンとの間のプラテンギャップが第1距離となる印刷可能位置に配置して印刷を行い、
    前記開閉扉が開状態のときに前記一の操作ボタンの操作を検出すると、前記印刷ヘッドを前記プラテンギャップが第1距離よりも長い第2距離となる退避位置に移動させ、
    前記開閉扉が閉じられたことを検出すると、前記印刷ヘッドを前記退避位置から前記印刷可能位置に戻すことを特徴とするプリンターの制御方法。
  8. 請求項6ないし7のうちのいずれか1項において、
    前記開閉扉が閉状態のときに前記一の操作ボタンの操作を検出すると、前記搬送ローラー対によって録紙予め定めた設定搬送量だけ搬送することを特徴とするプリンターの制御方法。
  9. 請求項7において、
    前記一の操作ボタンが予め設定された設定時間以上操作されたことを検出すると、前記搬送ローラー対を前記ニップ状態から前記ニップ解除状態に移行させるとともに、前記印刷ヘッドを前記印刷可能位置から前記退避位置に移動させることを特徴とするプリンターの制御方法。
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