JP2015030131A - 印刷装置 - Google Patents

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【課題】印刷ヘッドの保守にかかる動作の実行中に印刷媒体が搬送経路に進入することで発生する印刷媒体の詰りを好適に回避することのできる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷ヘッド28により用紙Pの印刷を行う印刷装置であって、用紙Pを搬送経路C2の下流側に搬送する正転方向、及び用紙Pを搬送経路C2の上流側に搬送する逆転方向の双方に回転駆動される紙送りローラー20と、搬送経路C2における紙送りローラー20の上流に設けられて、紙送りローラー20の正転方向及び逆転方向の双方の回転に連動して、用紙Pを搬送経路C2の下流側に搬送する方向に回転駆動される中間ローラー17と、紙送りローラー20の逆転方向の回転に連動して、印刷ヘッド28を保守状態とするための保守動作を行う保守機構と、保守動作の実行中に、用紙Pが搬送経路C2に存在することが確認されたときには、その保守動作を中断させるコントローラーと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シート状の印刷媒体に印刷を行う印刷装置に関する。
従来、両面印刷機能を備える印刷装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。この種の印刷装置は、印刷媒体としての用紙の印刷面を表面から裏面へと反転させる反転機構を有している。
図5は、同文献に記載の印刷装置が備える反転機構の構成を示している。なお、以下の説明では、印刷装置内の用紙の搬送経路における、用紙の供給側(給紙側)を同搬送経路の上流と記載し、同搬送経路における用紙の排出側(排紙側)を同搬送経路の下流と記載する。
同図に示すように、反転機構は、用紙の搬送経路に設けられた2つの搬送ローラー、すなわち中間ローラー50と、その下流に配置された紙送りローラー51とを有する。これら中間ローラー50及び紙送りローラー51は、共通のモーターにより回転駆動される。なお、搬送経路における紙送りローラー51の下流側は、印刷ヘッド52を有するキャリッジ53が配置された印刷エリアとなっている。
以下では、用紙を搬送経路の下流に送る側の搬送ローラーの回転を正転と記載し、用紙を搬送経路の上流に送る側の搬送ローラーの回転を逆転と記載する。紙送りローラー51は、モーターの回転方向の切り換えに応じて、正転、逆転が切り換えられるようになっている。これに対して、中間ローラー50は、モーター及び紙送りローラー51の回転方向に関わらず、常に正転方向にのみ回転されるようになっている。
次に、両面印刷時の反転機構の動作を説明する。
図6(a)に、用紙Pの給紙直後の反転機構の状態を示す。このときの中間ローラー50及び紙送りローラー51は、いずれも正転される。同図に示すように、給紙された用紙Pは、まず、正転する中間ローラー50によって下流側に搬送され、その後、同じく正転する紙送りローラー51によって更にその下流の印刷エリアへと搬送される。そして、その印刷エリアにて、用紙Pの表面の印刷が行われる。
図6(b)に、用紙Pの表面を印刷した後の反転機構の状態を示す。用紙Pの表面の印刷が終了すると、紙送りローラー51が逆転され、用紙Pが中間ローラー50に向けて搬送される。上述したように、紙送りローラー51が逆転されても、中間ローラー50の回転は、正転のまま維持される。逆転する紙送りローラー51により搬送された用紙Pは、まず中間ローラー50の下側に入り、正転する中間ローラー50によって、その周囲を回った後、同中間ローラー50の上側の部分から紙送りローラー51側に戻される。これにより、用紙Pの印刷面が表面から裏面へと反転される。
図6(c)に、その後の反転機構の状態を示す。同図に示すように、用紙Pの進行方向後端が紙送りローラー51を通過すると、同紙送りローラー51の回転方向が逆転から正転へと切り換えられる。一方、この切り換え後も、中間ローラー50の回転は正転に維持され、その中間ローラー50による下流側への用紙Pの搬送は継続される。そして、中間ローラー50から戻された用紙Pは、正転する紙送りローラー51によって更にその下流の印刷エリアへと搬送され、そこで用紙Pの裏面の印刷が行われる。
このように、上記従来の印刷装置では、紙送りローラー51の回転方向に関わらず、中間ローラー50の回転方向が維持されるようにすることで、ローラー毎に個別のモーターを設けたり、両ローラーの回転方向を個別に切り換える機構を設けたりせずとも、両面印刷を実行できるようにしている。
ところで、特許文献1に記載の印刷装置では、印刷待ち時間が長くなったときや、電源をオフするときには、印刷エリア外に設けられたホーム位置にキャリッジ53を退避させるとともに、キャリッジ53の動きをロックしたり、印刷ヘッド52にキャップを被せたり、といった印刷ヘッド52の保守動作を行っている。上記従来の印刷装置では、こうした印刷ヘッド52の保守動作も、中間ローラー50や紙送りローラー51と共通のモーターで行うようにしている。より詳しくは、上記のような保守動作は、紙送りローラー51を逆転させる側にモーターを回転させることで行われるようになっている。
特開2010−58952号公報
ところで、上記従来の印刷装置では、保守動作中も、モーターから各搬送ローラーへの動力伝達は維持されており、中間ローラー50は正転され、紙送りローラー51は逆転されている。通常、保守動作は、搬送経路内に用紙が存在しない状態で行われるため、このときの中間ローラー50及び紙送りローラー51は、ただ空転するだけである。
しかしながら、こうした保守動作中にも、ユーザーが手差しにより給紙を行うことがある。こうした場合、給紙された用紙Pは、中間ローラー50によって紙送りローラー51側に搬送される。そして、タイミングによっては、給紙された用紙Pの前端が紙送りローラー51に達してしまうことがある。
図7は、このときの反転機構の状態を示している。同図に示すように、用紙Pの前端が紙送りローラー51に達しても、このときの紙送りローラー51は逆転されているため、用紙Pの前端は、それ以上、搬送方向下流に搬送されないようになる。一方、用紙Pの後端部分は、正転する中間ローラー50により搬送方向下流に送られ続けるため、中間ローラー50と紙送りローラー51との間の部分で用紙Pが折れ曲り、紙詰まりが発生する虞がある。
なお、印刷ヘッド52の保守状態の解除を、紙送りローラー51の逆転に連動して行うようにすることも可能であるが、こうした場合には、その解除のための動作(保守解除動作)中に給紙が行われると、同様に紙詰まりが発生する虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、印刷ヘッドの保守にかかる動作の実行中に印刷媒体が搬送経路に進入することで発生する印刷媒体の詰りを好適に回避することのできる印刷装置を提供することにある。
上記課題を解決する印刷装置は、印刷ヘッドによりシート状の印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、当該印刷装置内の前記印刷媒体の搬送経路における同印刷媒体の供給側を該搬送経路の上流とし、同印刷媒体の排出側を該搬送経路の下流としたとき、前記印刷媒体を前記搬送経路の下流側に搬送する正転方向、及び同印刷媒体を前記搬送経路の上流側に搬送する逆転方向の双方に回転駆動される第1搬送ローラーと、前記搬送経路における前記第1搬送ローラーの上流に設けられて、同第1搬送ローラーの正転方向及び逆転方向の双方の回転に連動して、前記印刷媒体を前記搬送経路の下流側に搬送する正転方向に回転駆動される第2搬送ローラーと、前記第1搬送ローラーの正転方向の回転及び逆転方向の回転の一方に連動して、前記印刷ヘッドを保守状態とするための動作を行うとともに、それら回転の他方に連動して、その保守状態を解除するための動作を行う保守機構と、前記第1搬送ローラーの逆転方向の回転に連動した前記保守機構の動作の実行中に、前記印刷媒体が前記搬送経路に存在することが確認されたときには、該動作を中断させる制御部と、を備えるようにしている。
上記構成では、印刷ヘッドを保守状態とするための保守機構の動作、及びその保守状態を解除するための保守機構の動作のいずれかが、第1搬送ローラーの逆転方向の回転に連動して行われる。そうした動作の実行中は、第1搬送ローラーは逆転方向に回転され、第2搬送ローラーは正転方向に回転されている。このときに印刷装置に印刷媒体が供給されると、正転する第2搬送ローラーに印刷媒体がニップされて、搬送経路の下流側に送られることがある。このまま、印刷媒体の前端が第1搬送ローラーに達しても、このときの第1搬送ローラーは逆転しており、印刷媒体の前端は、それ以上、搬送経路の下流側に送られない。一方、印刷媒体の後端部分は、正転する第2搬送ローラーによって搬送経路の下流側に送られ続けるため、第1搬送ローラーと第2搬送ローラーとの間の部分で印刷媒体が折れ曲り、搬送経路内で印刷媒体が詰ってしまう虞がある。
その点、上記構成では、第1搬送ローラーの逆転方向の回転に連動した保守機構の動作の実行中に、印刷媒体が前記搬送経路に存在することが確認されると、制御部がその保守動作の動作を中断させる。そのため、上記のような印刷媒体の詰りが、未然に防止されるようになる。したがって、上記構成によれば、印刷ヘッドの保守にかかる動作の実行中に印刷媒体が搬送経路に進入することで発生する印刷媒体の詰りを好適に回避することができる。
こうした印刷装置において、保守機構の動作の中断後、搬送経路に存在する印刷媒体を当該印刷装置から排出させるように制御部を構成すれば、印刷媒体をより確実に保護することができる。
上記のような印刷装置における、印刷ヘッドを保守状態とするための保守機構の動作としては、例えば印刷ヘッドが設けられたキャリッジを規定の動作位置にロックする動作や、印刷ヘッドにキャップを被せる動作などがある。
また、上記のような印刷装置における、印刷ヘッドの保守にかかる保守機構の動作は、例えば印刷開始前における、印刷媒体を支持する支持台と印刷ヘッドとのギャップ調整や、印刷装置の電源オフ時における同ギャップの縮小といった、規定の準備動作に前後して行うようにしても良い。
一方、上記印刷装置での、搬送経路における印刷媒体の存在の確認は、同搬送経路における第1搬送ローラーと第2搬送ローラーとの間の区間にて行うことが望ましい。このようにすれば、印刷ヘッドの保守動作又は保守解除動作の実行中の印刷媒体の供給により発生する印刷媒体の詰りをより的確に回避することが可能となる。
印刷装置の一実施形態の側面断面構造を示す模式図。 同実施形態の印刷装置における動力伝達系及び制御系を示す模式図。 同実施形態の印刷装置に設けられた保守機構の構成を示す模式図。 同実施形態の印刷装置で実行される保守動作ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 従来の印刷装置に設けられた反転機構の構成を示す模式図。 (a)〜(c)従来の印刷装置における両面印刷時の反転機構の動作態様を示す図。 従来の印刷装置において保守動作中に給紙が行われたときの反転機構の状態を示す図。
以下、印刷装置の一実施形態を、図1〜図4を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態の印刷装置は、インクジェット式の印刷装置として構成されている。
図1に、本実施形態の印刷装置の内部構造の側面断面構造を示す。印刷装置は、四角箱状の本体フレーム10を備える。なお、以下では、同図における右方を印刷装置の前方とし、同図における左方を印刷装置の後方とする。
本体フレーム10の前方側面には、ユーザーインターフェイスとなる操作パネル11が設けられている。操作パネル11には、操作スイッチや液晶パネルが設けられている。また、本体フレーム10の前部には、印刷された用紙Pが載置される、伸縮式の排紙トレイ25が設けられている。さらに、本体フレーム10の上部後方には、開閉式の手差し給紙口カバー12が設けられている。そして、この手差し給紙口カバー12を開くことで、用紙Pを手差し挿入するための手差し給紙口22が開口されるようになっている。
一方、本体フレーム10の下部には、多数の用紙Pをスタックした状態で収容可能な用紙トレイ13が着脱可能に設けられている。また、本体フレーム10における用紙トレイ13の上部には、用紙トレイ13内の用紙Pをフィードするフィード機構34が設けられている。フィード機構34は、本体フレーム10に揺動可能に軸支された揺動アーム14、その揺動アーム14の先端部に設けられたピックアップローラー15を有している。ピックアップローラー15は、その回転に応じて、用紙トレイ13に収容された用紙Pのスタックから最上位のものを後方に送り出す。なお、用紙トレイ13の後方の壁面は、上に向うほど後方に傾斜した分離斜面16となっている。
この印刷装置では、用紙トレイ13より給紙された用紙Pの搬送経路C1は、用紙トレイ13の用紙Pのスタックから分離斜面16に向い、その分離斜面16にて上方に向った後、前方に折り返して排紙トレイ25に向うように形成されている。また、手差し給紙口22より給紙された用紙Pの搬送経路C2は、手差し給紙口22から搬送経路C1の折り返し直後の部分に合流した後は、搬送経路C1と共通となっている。なお、以下では、搬送経路C1,C2における給紙側をそれら搬送経路C1,C2の上流といい、排紙側をそれら搬送経路C1,C2の下流という。
搬送経路C1における分離斜面16の下流には、第2搬送ローラーの一例としての中間ローラー17が設けられている。中間ローラー17には、中間ローラー17の回転に従動して回転する分離ローラー18が隣接して設けられている。分離ローラー18の外周面は、弾性材により形成され、規定の力で中間ローラー17に押し付けられている。これにより、中間ローラー17と分離ローラー18の間を通過する用紙Pに適宜な回転抵抗を付与することで、用紙Pの重送を防止している。
さらに、搬送経路C1における分離ローラー18の下流には、中間ローラー17の回転に従動して回転する中間アシストローラー19が、中間ローラー17に圧接された状態で設けられている。
また、搬送経路C1,C2における中間アシストローラー19の下流には、第1搬送ローラーの一例としての紙送りローラー20が設けられている。紙送りローラー20には、紙送りローラー20の回転に従動して回転する紙送りアシストローラー21が圧接されている。なお、搬送経路C1,C2の上流側における紙送りローラー20の近傍には、その位置における用紙Pの存在の有無を検出する用紙検出センサー(以下、PEセンサー40と記載する)が設けられている。PEセンサー40としては、例えば光学式のセンサーが用いられる。
さらに、搬送経路C1,C2における紙送りローラー20の下流には、排紙ローラー23が設けられている。排紙ローラー23には、排紙ローラー23の回転に従動して回転する排紙アシストローラー24が圧接されている。
一方、本体フレーム10の内部には、走査方向(同図における紙面直交方向)に延びるガイド軸26が架設されている。そして、ガイド軸26には、キャリッジ27が同ガイド軸26に沿って走査方向に移動可能に設けられている。キャリッジ27の下部には、インクジェット式の印刷ヘッド28が設けられている。印刷ヘッド28の下面には、インクを噴射する複数列のノズルが開口されている。なお、印刷ヘッド28は、印刷時には、搬送経路C1,C2における紙送りローラー20と排紙ローラー23との間の区間の上方に位置されるようになっている。
さらに、本体フレーム10の内部における印刷ヘッド28と対向する位置には、用紙Pを支持する支持台29が設けられている。なお、キャリッジ27は、図中上下方向に昇降可能に設けられており、その昇降に応じて印刷ヘッド28と支持台29との間隔の調整(以下、ギャップ調整と記載する)が可能となっている。
(動力伝達系)
図2に、本実施形態の印刷装置の動力伝達系の構成を示す。なお、同図には、本実施形態の印刷装置の制御系の構成も併せ示されている。
同図に示すように、この印刷装置には、2つのモーター、すなわちキャリッジ駆動モーター(以下、CRモーター30と記載する)及び搬送モーター(以下、PFモーター31と記載する)を動力源として備えている。CRモーター30の動力は、キャリッジ27に伝達されて、同キャリッジ27の走査方向への移動に供される。
一方、PFモーター31の動力は、紙送りローラー20及び排紙ローラー23に伝達され、これらの回転に供される。紙送りローラー20及び排紙ローラー23の回転方向は、PFモーター31の回転方向に応じて切り換えられる。なお、以下では、搬送経路C1,C2の下流側に用紙Pを搬送する方向への紙送りローラー20及び排紙ローラー23の回転、及びそのときのPFモーター31の回転を正転という。また、搬送経路C1,C2の上流側に用紙Pを搬送する方向への紙送りローラー20及び排紙ローラー23の回転、及びそのときのPFモーター31の回転を逆転という。
また、PFモーター31の動力は、回転方向維持機構32を介して中間ローラー17にも伝達される。回転方向維持機構32は、PFモーター31の回転方向に関わらず、中間ローラー17の回転方向を一定に維持するように構成されている。詳しくは、この回転方向維持機構32によって中間ローラー17の回転方向は、PFモーター31の正転、逆転に関わらず、用紙Pを搬送経路C1,C2の下流側に搬送する正転方向に維持される。すなわち、この印刷装置では、中間ローラー17は、紙送りローラー20及び排紙ローラー23の正転方向及び逆転方向の回転に連動して、正転方向に回転駆動されるようになっている。
さらに、PFモーター31の動力は、動力伝達切換機構33にも伝達される。動力伝達切換機構33は、印刷装置に設けられた複数の機構からPFモーター31の動力を伝達する機構を選択的に切り換える。この動力伝達切換機構33の動力伝達切り換えの対象となる機構としては、上述のフィード機構34、印刷ヘッド28の保守動作を行う保守機構35、印刷ヘッド28を清掃するための吸引ポンプ36、上記ギャップ調整を行うPG調整機構37などがある。
(制御系)
一方、印刷装置は、同印刷装置の各種制御を司る制御部の一例としてのコントローラー38を備えている。コントローラー38は、操作パネル11に接続され、その操作パネル11に設けられた操作スイッチの操作状況を確認するとともに、同操作パネル11に設けられた液晶パネルの表示制御を実施する。また、コントローラー38は、例えばパーソナルコンピューターのような、外部のホスト装置39と通信可能に接続されている。さらに、コントローラー38には、上述のPEセンサー40を始めとする、印刷装置に設けられた各種センサーが接続されてもいる。そして、コントローラー38は、CRモーター30、PFモーター31、印刷ヘッド28などを制御することで、印刷装置の各種動作を行わせる。
(保守機構)
図3に、保守機構35の構成を示す。保守機構35は、キャリッジ27の移動範囲における印刷エリアの外側に設定された規定の位置(以下、ホーム位置と記載する)の直下に設けられている。
同図に示すように、保守機構35は、昇降機構41を備えている。この昇降機構41には、ロック部材42とスライダー43とが、それぞれ上下動可能に設けられている。スライダー43の上面には、印刷ヘッド28を覆うキャップ44がスプリング45を介して設置されている。なお、キャリッジ27の下面には、ロック部材42が係合可能なロック溝48が形成されており、ロック部材42は、キャリッジ27がホーム位置に位置するときにそのロック溝48と対向する位置に設けられている。また、キャップ44は、キャリッジ27がホーム位置に位置するときに印刷ヘッド28と対向する位置に設けられている。ちなみに、キャップ44には、パイプ49を介して吸引ポンプ36が接続されている。
一方、昇降機構41の内部には、動力伝達切換機構33を介してPFモーター31から伝達された動力により動作する2つのカム46,47が内蔵されている。カム46には、ロック部材42の下端が、カム47には、スライダー43の下端がそれぞれ当接されている。そして、カム46,47の駆動に応じて、ロック部材42及びスライダー43が昇降されるようになっている。ちなみに、この印刷装置では、PFモーター31の正転に応じて、ロック部材42及びスライダー43が下降され、PFモーター31の逆転に応じて、ロック部材42及びスライダー43が上昇されるように、昇降機構41が構成されている。
次に、以上のように構成された保守機構35の動作を説明する。
本実施形態の印刷装置では、印刷待ち時間が長くなったときや、電源をオフするときに、印刷ヘッド28を保守状態とするための保守動作が行われる。この保守動作に際しては、まずキャリッジ27がホーム位置に移動される。また、PFモーター31の動力が保守機構35に、より詳しくはその昇降機構41に伝達可能となるように、動力伝達切換機構33が駆動される。続いて、PFモーター31を逆転させて、ロック部材42及びスライダー43を上昇させる。これにより、キャリッジ27のロック溝48にロック部材42が係合されて、キャリッジ27をロックする、いわゆるキャリッジロックが行われる。また、これとともに、キャリッジ27の印刷ヘッド28にキャップ44を被せる、いわゆる印刷ヘッド28のキャッピングが行われるようにもなる。この印刷装置では、こうしたキャリッジロック及びキャッピングが行われた状態が、印刷ヘッド28の保守状態となっている。
一方、キャリッジロック及びキャッピングが行われた状態で、PFモーター31から保守機構35への動力伝達経路を接続した上で、PFモーター31を正転すると、ロック部材42及びスライダー43が下降する。そして、これにより、キャリッジ27のロック溝48からロック部材42が抜けてキャリッジロックが解除される。また、これとともにキャリッジ27の印刷ヘッド28からキャップ44が外されて、印刷ヘッド28のキャッピングが解除される。このように、この印刷装置では、紙送りローラー20の正転に連動して、印刷ヘッド28の保守状態を解除するための保守機構35の動作、すなわち保守解除動作が行われる。
なお、本実施形態の印刷装置では、上述したように、保守機構35の保守動作が、PFモーター31の逆転により行われる。このときのPFモーター31の逆転に応じては、紙送りローラー20及び排紙ローラー23は逆転され、中間ローラー17は正転される。すなわち、この印刷装置では、「第1搬送ローラーの逆転方向の回転に連動した保守機構の動作」として、印刷ヘッド28を保守状態とするための保守動作が行われる。ちなみに、このときの搬送経路C1,C2に用紙Pが存在していなければ、中間ローラー17、紙送りローラー20及び排紙ローラー23は、ただ空転されるだけである。
(印刷動作)
続いて、本実施形態の印刷装置における印刷動作の詳細を説明する。
コントローラー38は、ホスト装置39から印刷ジョブデータを受信すると、その印刷ジョブデータのヘッダに含まれる印刷条件情報から印刷条件を決定する。例えば、印刷条件情報に含まれる給紙方式の情報からは、手差し給紙を行うかトレイ給紙を行うかが決定される。また、印刷条件情報に含まれる用紙種や印刷品質などの情報からは、印刷時の印刷ヘッド28、支持台29間のギャップの大きさが決定される。
続いて、コントローラー38は、印刷ヘッド28の保守状態を、すなわち、キャリッジロック及び同印刷ヘッド28のキャッピングを解除する。具体的には、コントローラー38は、PFモーター31から保守機構35への動力伝達経路が接続されるように動力伝達切換機構33を動作させる。そして、コントローラー38は、PFモーター31を逆転させて、保守機構35に保守解除動作を行わせる。
次に、コントローラー38は、PG調整機構37を駆動して、決定したギャップが得られるようにギャップ調整を行う。
ここで、トレイ給紙を行う場合には、コントローラー38は、ギャップ調整の完了後、PFモーター31からフィード機構34への動力伝達経路が接続されるように動力伝達切換機構33を動作させる。そして、コントローラー38は、PFモーター31を正転させて、ピックアップローラー15を回転させることで、用紙トレイ13内のスタックから用紙Pを送り出させる。送り出された用紙Pは、中間ローラー17及び紙送りローラー20により、その前端が印刷開始位置に達するまで、搬送経路C1を通って給送される。
一方、手差し給紙を行う場合には、コントローラー38は、ギャップ調整の完了後、ユーザーが操作パネル11に設けられた給紙開始ボタンを操作するまで待機する。そして、コントローラー38は、給紙開始ボタンの操作が行われると、PFモーター31を正転させて、中間ローラー17及び紙送りローラー20によって、用紙Pをその前端が印刷開始位置に達するまで給送する。なお、コントローラー38は、一定の時間が経過しても給紙開始ボタンの操作がなければ、PFモーター31から保守機構35への動力伝達経路が接続されるように動力伝達切換機構33を動作させた上で、PFモーター31を逆転させることで、保守機構35に保守動作を行わせて、印刷ヘッド28を保守状態とする。
用紙Pの前端が印刷開始位置に達すると、コントローラー38は、印刷を開始する。片面印刷の場合には、印刷が完了すると、コントローラー38は、印刷済みの用紙Pを排紙トレイ25に排出させるとともに、キャリッジ27をホーム位置に退避させた上で、今回の印刷ジョブを終了する。
一方、両面印刷の場合には、用紙Pの表面印刷の完了後、コントローラー38は、用紙Pの印刷面の反転動作を行わせる。反転動作は、PFモーター31を逆転させることで行われる。PFモーター31が逆転されると、逆転する紙送りローラー20により、表面が印刷された用紙Pは、印刷装置の後方に送られる。送り出された用紙Pは、まず中間ローラー17の下側に入り、正転する中間ローラー17によって、その周囲を回った後、同中間ローラー17の上側の部分から紙送りローラー20側に戻される。これにより、用紙Pの印刷面が表面から裏面へと反転される。そして、コントローラー38は、用紙Pの全体が紙送りローラー20を通過した後、PFモーター31の回転方向を反転させ、前端が印刷開始位置に達するまで用紙Pを給送した上で、裏面の印刷を開始する。その印刷が完了すると、コントローラー38は、印刷済みの用紙Pを排紙トレイ25に排出させるとともに、キャリッジ27をホーム位置に退避させた上で、今回の印刷ジョブを終了する。
なお、コントローラー38は、印刷ジョブの終了後、一定時間が経過しても次の印刷ジョブデータが受信されなかったときには、保守機構35に保守動作を行わせて、印刷ヘッド28を保守状態とする。
また、コントローラー38は、操作パネル11の操作により、印刷装置の電源オフが要求されたときには、印刷ヘッド28、支持台29間のギャップが縮小されるようにPG調整機構37を動作させるとともに、保守機構35に保守動作を行って印刷ヘッド28を保守状態とした上で電源を落す。
このように本実施形態の印刷装置では、印刷待ち及び手差し給紙待ちの時間が長くなったときや電源オフ時などに、保守機構35の保守動作が行われる。なお、手差し給紙待ちの時間の長期化時には、保守機構35の保守動作の前に、PG調整機構37によるギャップ調整が準備動作として行われる。また、電源オフ時には、保守機構35の保守動作の前に、PG調整機構37によるギャップ縮小が準備動作として行われる。
さて、こうした本実施形態の印刷装置では、保守機構35の保守動作の実行中に、手差し給紙口22からの手差し給紙がユーザーにより行われることが起り得る。上述したように保守機構35の保守動作は、PFモーター31の逆転により行われ、その実行中も中間ローラー17は正転されている。そのため、保守動作の実行中に手差し給紙が行われると、正転する中間ローラー17により、用紙Pが搬送経路C2の下流に搬送される。給紙のタイミングによっては、保守動作の実行中に、用紙Pの前端が紙送りローラー20に達してしまうことがある。このときの紙送りローラー20は逆転されている。そのため、このときに用紙Pの前端が紙送りローラー20と紙送りアシストローラー21との間にニップされてしまうと、用紙Pの前端部分は紙送りローラー20により搬送経路C2の上流側に送り出され、用紙Pの後端部分は中間ローラー17により搬送経路C2の下流側に送り出される状態となる。こうした場合、用紙Pの中央部分が折れ曲がってしまい、紙詰まりが発生する虞がある。
そこで、本実施形態の印刷装置では、コントローラー38は、保守機構35の保守動作の実行中に、用紙Pがその搬送経路C2に存在することが確認されたときには、その保守動作を中断させるようにしている。また、コントローラー38は、そうした保守動作の中断後、その用紙Pを印刷装置から排出させるようにもしている。ちなみに、このときの搬送経路C2における用紙Pの存在の有無の確認は、搬送経路C2における中間ローラー17と紙送りローラー20との間の区間に設けられたPEセンサー40により行われる。
図4は、こうした本実施形態の印刷装置における保守動作時の処理手順を示す保守動作ルーチンのフローチャートを示している。同ルーチンの処理は、保守動作の要求時、例えば印刷待ち時間の長期化時や、手差し給紙待ち時間の長期化時、電源オフ時のギャップ縮小後などに、コントローラー38によって実行される。
本ルーチンが開始されると、まずステップS100において、PFモーター31の逆転が、ひいては保守機構35の保守動作が開始される。
保守機構35の保守動作が開始されると、ステップS110において、PEセンサー40による用紙Pの監視が開始される。その後、保守機構35の保守動作が完了するまで(S160:YES)、PEセンサー40により用紙Pが検出されない(S120:NO)状態が維持されれば、今回の本ルーチンの処理が終了される。一方、保守動作の完了前(S160:NO)にPEセンサー40により用紙Pが検出されると(S120:YES)、ステップS130に処理が進められる。
ステップS130に処理が進められると、そのステップS130において、PFモーター31が停止されて、保守動作が中断される。そして、続くステップS140において、PEセンサー40により検出された用紙Pの排出が行われる。その排出が完了すると、ステップS150において、PFモーター31の逆転が、すなわち保守動作が再開される。そして、再開された保守動作の完了まで、PFモーター31の逆転が継続された後、今回の本ルーチンの処理が終了される。
続いて、本実施形態の印刷装置の作用を説明する。
本実施形態の印刷装置では、印刷ヘッド28を保守状態(キャリッジロック、及びキャッピングが行われた状態)とするための保守機構35の保守動作がPFモーター31の逆転により行われ、このときのPFモーター31の逆転に連動して、紙送りローラー20が逆転方向に、中間ローラー17が正転方向にそれぞれ回転される。そのため、保守機構35の保守動作の実行中に手差し給紙が行われ、正転中の中間ローラー17によって、前端が紙送りローラー20に達するまで、用紙Pが搬送されると、それらの間の部分で用紙Pが折れ曲り、紙詰まりを招く虞がある。
その点、本実施形態の制御装置では、保守動作の実行中にPEセンサー40によって、搬送経路C2における用紙Pの存在が確認されると、コントローラー38により保守機構35の保守動作が中断される。そして、搬送経路C2に存在する用紙Pが排出された後、中断した保守動作が再開される。そのため、上記のような保守動作中の用紙Pの供給により発生する紙詰まりは、好適に回避されるようになる。
以上説明した本実施形態の印刷装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)紙送りローラー20の正転、逆転のいずれに対しても、中間ローラー17は常に正転されるようになっているため、用紙Pの印刷面の反転、ひいては両面印刷を、簡易な構成で実現できる。
(2)コントローラー38が、紙送りローラー20の逆転に連動して行われる保守機構35の保守動作中に、搬送経路C2に用紙Pが存在することが確認されたときには、保守動作が中断されるため、保守動作中の給紙により発生する紙詰りを好適に回避することができる。
(3)コントローラー38が、保守動作の中断後、搬送経路C2に存在する用紙Pを印刷装置から自動で排出させるため、用紙Pが折れ曲がったり、破れたりしないようすることができる。
(4)保守動作の実行中に誤って用紙Pを差し込んでも、その度にエラーとなることがないため、ユーザービリティーが向上される。
(5)保守動作の実行中の搬送経路C2における用紙Pの存在の確認を、搬送経路C2における中間ローラー17、紙送りローラー20の間の区間で行っている。ここで、より手差し給紙口22に近い位置で用紙Pの存在確認を行えば、手差し給紙後のより早い時期に保守動作の中断が可能とはなる。ただし、保守動作の実行中に給紙がなされても、用紙Pは紙送りローラー20にニップされる前に保守動作が完了すれば、紙詰まりは生じない。そのため、保守動作の中断があまり早い段階で行われると、不要な中断がなされる頻度が高くなる。これに対して、本実施形態では、紙送りローラー20に近い位置で用紙Pの確認を行っているため、保守動作が不必要に中断される頻度を減らして、より適切に紙詰まりを回避できる。
(6)印刷装置にもとより設置されたPEセンサー40を用いて、保守動作の実行中の搬送経路C2における用紙Pの存在を確認しているため、その確認のためのセンサーを新規に追加する必要がない。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、保守機構35の保守動作を中断し、用紙Pを排出した後に、中断した保守動作を再開していたが、その再開後に再び手差し給紙が行われる懸念があるのであれば、保守動作の再開後も用紙Pの監視を続け、用紙Pが確認されたら、保守動作を再び中断するようにしても良い。
・上記実施形態では、保守動作を中断し、用紙Pを排出した後に、中断した保守動作を自動で再開するようにしていたが、その再開に際して、ユーザーの操作を求めるようにしても良い。
・上記実施形態では、保守動作の中断後、用紙Pを自動で排出するようにしていたが、このときの用紙Pの排出に際して、ユーザーの操作を求めるようにしても良い。
・上記実施形態では、紙送りローラー20の上流側の近傍に設けられたPEセンサー40を用いて保守動作中の用紙Pの監視を行うようにしていたが、例えば手差し給紙口22の近傍などの別の位置でその監視を行うようにしても良い。
・上記実施形態では、紙送りローラー20の逆転に連動して、保守機構35の保守動作を行うようにしていたが、そうした紙送りローラー20の逆転に連動して、保守機構35の保守解除動作を行うようにしても良い。こうした場合、保守機構35の保守解除動作中の給紙によって紙詰りが発生する虞があるがある。そうした場合にも、その保守解除動作の実行中に、搬送経路C2に用紙Pが存在することが確認されたときに、その保守解除動作を中断させるようにコントローラー38を構成すれば、紙詰りの発生を好適に回避することができるようになる。
・用紙Pを搬送する搬送ローラー(中間ローラー17、紙送りローラー20、排紙ローラー23)の数や位置は、適宜変更しても良い。
・上記実施形態の印刷装置では、手差し、トレイの2つの方式での給紙が行えるようになっていたが、選択可能な給紙方式の種類や数を変更しても良い。
・上記実施形態の印刷装置では、インクジェット方式で印刷を行うようにしていたが、例えばドットインパクト方式など、別の印刷方式を採用するようにしても良い。
・上記実施形態の印刷装置は、用紙Pの幅方向に印刷ヘッドを走査させながら印刷を行うシリアル型の印刷装置として構成されていたが、用紙Pの幅分の印刷ヘッドを有するライン型の印刷装置として構成しても良い。
・上記実施形態では、紙に印刷を行う印刷装置が構成されていたが、シート状の印刷媒体であれば、例えば布や樹脂シート、金属シートなどの他の印刷媒体に印刷を行うように印刷装置を構成することもできる。
C1…搬送経路(トレイ給紙時)、C2…搬送経路(手差し給紙時)、P…用紙、10…本体フレーム、11…操作パネル、12…手差し給紙口カバー、13…用紙トレイ、14…揺動アーム、15…ピックアップローラー、16…分離斜面、17…中間ローラー(第2搬送ローラー)、18…分離ローラー、19…中間アシストローラー、20…紙送りローラー(第1搬送ローラー)、21…紙送りアシストローラー、22…手差し給紙口、23…排紙ローラー、24…排紙アシストローラー、25…排紙トレイ、26…ガイド軸、27…キャリッジ、28…印刷ヘッド、29…支持台、30…CRモーター、31…PFモーター、32…回転方向維持機構、33…動力伝達切換機構、34…フィード機構、35…保守機構、36…吸引ポンプ、37…PG調整機構、38…コントローラー(制御部)、39…ホスト装置、40…PEセンサー、41…昇降機構、42…ロック部材、43…スライダー、44…キャップ、45…スプリング、46…カム、47…カム、48…ロック溝、49…パイプ。

Claims (8)

  1. 印刷ヘッドによりシート状の印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、
    当該印刷装置内の前記印刷媒体の搬送経路における同印刷媒体の供給側を該搬送経路の上流とし、同印刷媒体の排出側を該搬送経路の下流としたとき、
    前記印刷媒体を前記搬送経路の下流側に搬送する正転方向、及び同印刷媒体を前記搬送経路の上流側に搬送する逆転方向の双方に回転駆動される第1搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記第1搬送ローラーの上流に設けられて、同第1搬送ローラーの正転方向及び逆転方向の双方の回転に連動して、前記印刷媒体を前記搬送経路の下流側に搬送する正転方向に回転駆動される第2搬送ローラーと、
    前記第1搬送ローラーの正転方向の回転及び逆転方向の回転の一方に連動して、前記印刷ヘッドを保守状態とするための動作を行うとともに、それら回転の他方に連動して、その保守状態を解除するための動作を行う保守機構と、
    前記第1搬送ローラーの逆転方向の回転に連動した前記保守機構の動作の実行中に、前記印刷媒体が前記搬送経路に存在することが確認されたときには、該動作を中断させる制御部と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記保守機構の動作の中断後、前記搬送経路に存在する前記印刷媒体を当該印刷装置から排出させる、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記印刷ヘッドを保守状態とするための動作として、印刷ヘッドが設けられたキャリッジを規定の動作位置にロックする動作を行う、
    請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷ヘッドを保守状態とするための動作として、同印刷ヘッドにキャップを被せる動作を行う、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記保守機構の動作は、規定の準備動作の前又は後に行われる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記準備動作として、印刷開始前における、前記印刷媒体を支持する支持台と前記印刷ヘッドとのギャップ調整を行う、
    請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記準備動作として、当該印刷装置の電源オフ時における、前記印刷媒体を支持する支持台と前記印刷ヘッドとのギャップの縮小を行う、
    請求項5に記載の印刷装置。
  8. 前記搬送経路における前記印刷媒体の存在の確認は、同搬送経路における前記第1搬送ローラーと前記第2搬送ローラーとの間の区間にて行われる、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置。
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