JP5451024B2 - 搬送装置及び該装置を備えた記録装置 - Google Patents

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本発明は、用紙を搬送する搬送装置や搬送装置を備えた記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置において用紙を搬送する搬送装置は、電源オン(電源ON)されたとき、に所定の初期化(イニシャライズ)動作が実施される。イニシャライズ動作では、搬送装置に内蔵されたセンサなどを利用して、セットされている用紙の状態、駆動系のカム位相、装置内で移動するユニットの原点出しが行なわれたりする。こうした電源ON時のイニシャライズ動作に関する提案の中には、プリンタの電源がOFF中に行なったユーザー操作をなんらかの手段によって検知して動作するような、案件がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1は、記録媒体がカット紙である搬送装置における電源ON後の処理に関する提案である。電源オフ(電源OFF)の前に搬送路中で用紙詰まりがあったことを内部メモリに記憶しておき、メモリ記憶情報と電源ON時の搬送路中の用紙検知センサの状態から、排出処理するか否かを判別処理している。具体的には、停電などの異常終了によって装置内に用紙が滞留している場合、電源ON後に搬送路中の用紙検知センサによって用紙の滞留を検知すると、装置外部へ自動排紙される。一方で、用紙が詰まった状態で電源が遮断された場合には、排紙処理せずに用紙を取除く処理をユーザーに促すようにする。これは、内部メモリに用紙が詰まった状態であることを記憶しておき、電源が投入された時に用紙検知センサによって搬送路内の用紙を検知すると、詰まった用紙が残っていると判断する。
また、特許文献2では、電源OFF中にユーザーがインクタンクを交換したことを検知して、電源ON後の吸引のイニシャライズ動作を変更する提案がされている。具体的には、電源OFFする際にインクタンク内のインク残量を記憶しておき、電源が再びONされた時のインク残量と比較することで、電源OFF中にカートリッジが交換されたかを判断して、インクヘッドのクリーニング動作やインク吸引の実施判定をしている。
いずれの提案も、電源OFF中のユーザー操作を何らかの方法で検知して、必要な時のみ所望の動作を実施し、一方で不必要な時にはイニシャライズ動作を省略したりして、イニシャライズ時間の短縮を図ったりしたものである。
特開平10−194522号公報 特開2000−190517号公報
先述の従来技術はカット紙に関するものであったが、画像形成装置の記録媒体の中には、例えばロール状に巻かれた用紙(連続紙)を記録媒体とする搬送装置がある。このような連続紙を取り扱う搬送装置では、通常、電源OFF時には搬送ローラにニップされた状態、即ち、搬送路内に用紙が滞留した状態で電源が遮断される為、電源ON時に搬送路内に用紙が滞留している状態が普通となる。その為、カット紙とは異なったイニシャライズ動作が必要となる。
通常、このような連続紙を取り扱う搬送装置のイニシャライズ動作では、例えば用紙をフィードもしくはバックフィードして用紙先端を任意の位置へ運んだり、搬送路中に備え付けられたセンサによって用紙端部位置を確認したりする動作を行なう。こうしたイニシャライズ動作は、電源ON時の用紙の状態の如何によらず、また、電源OFF中のユーザー操作の如何によらず、必ず決められた動作が行われていた。
例えば、電源OFF中にユーザーが本体装置に触れて、セットされていたロール紙の状態がずれてしまう可能性がある。即ち、前回電源OFF時の用紙状態と、電源ON時の用紙状態が異なる可能性がでてくる。その為、電源ON時に改めて用紙の端部位置を確認することが確実な手段であり、従来はそのようなイニシャライズ動作が行われていた。尚、イニシャライズ動作を省いた場合には、用紙の先端の位置がずれてしまい、そのずれのために印字時の余白の位置や余白量が変わってしまう可能性がある。あるいは、印字動作において、用紙からはみ出して印字をして装置内部を汚してしまう可能性があった。
一方でこのようなイニシャライズ動作は、通常動作で電源がOFFされ、電源OFF中に用紙状態が変化していないとしたならば、本来はやらなくて良い動作を行うことになる。このような動作は、必要な場合にだけ実施すれば良い。
また、別のケースとして、印字途中で突然電源が遮断された場合にも不具合が起こりえる。このような場合、印字結果(印字された画像)が残っていることに、ユーザーが気付かない場合、イニシャライズ動作後に、前回の印字結果に印字を行う可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、電源オン後の初期化動作を、電源オフ前の状態に応じて、適切に行う搬送装置及びその制御方法を提供することである。
本発明の搬送装置は、用紙をニップして搬送するローラ対と、前記ローラ対を離間させてニップを解除する離間手段と、前記離間手段により前記ローラ対のニップが解除されたことをメカフラグにより示し且つ前記メカフラグの状態を保持し続ける保持手段と、電源オフのときの搬送装置の状態を示す情報を、電源オフの期間中も記憶し続けるメモリ手段と、装置を電源オンしたときの前記メカフラグの状態と前記メモリ手段に記憶されている情報に基づいて、電源オンの後に実行する用紙の搬送に関するイニシャライズ動作制御する制御手段と、を備える。そして、前記イニシャライズ動作は、用紙をカットするカットシーケンスと用紙の蛇行状態を抑制する蛇行補正シーケンスを少なくとも含み、装置を電源オンしたときに、前記制御手段は、前記メモリ手段に記憶されている電源オフのときの装置の状態がスタンバイ状態であり、且つ、前記メカフラグの状態が前記ローラ対のニップが解除されていないことを示す場合には、前記カットシーケンスと前記蛇行補正シーケンスを共に省略するよう制御し、前記メモリ手段に記憶されている電源オフのときの装置の状態がスタンバイ状態であり、且つ、前記メカフラグの状態が前記ローラ対のニップが解除されたことを示す場合には、前記蛇行補正シーケンスは実行し且つ前記カットシーケンスを省略するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、電源オフのときの搬送装置の状態や、電源オフ状態における画像形成ローラ対のニップの開放の有無、に対応して電源オン時に実行する初期化動作制御することで、初期化動作の時間短縮を実現する。
図4は、実施の形態に係る搬送装置を備えた記録装置(インクジェットプリンタ)の斜視図である。
図4において、1はインクジェットプリンタ装置本体、11は記録ヘッド、12は記録ヘッド11を搭載するキャリア(キャリッジ)、19は記録ヘッド11に対向して設けられたプラテンである。
この記録ヘッド11は不図示の複数のノズル列を持ち、ノズル列ごとに異なる色のインクを吐出するようになっている。なお、この記録ヘッド11には各色のノズルに対して各々の供給チューブ13を介してインクタンク14より各色のインクが供給されるようになっている。また、キャリア12は、装置本体1のフレーム15に両端部が固定されたガイドシャフト16と不図示のガイドレールに沿って摺動可能に支持されている。
そして、記録ヘッドにより印字(記録)される位置まで搬送されてきた印字媒体(用紙)に対して、キャリア12を走査させて記録ヘッド11よりインクを吐出することにより、シート上に画像が印字されるようになっている。なお、このキャリア12は不図示のベルト駆動装置とモータとにより往復移動されるようになっている。また、23は記録ヘッド回復手段であり、このヘッド回復手段23は記録ヘッド11が、その移動範囲の一端付近に設けられたホームポジションに移動した際、記録ヘッド11と対向可能な位置に設けられている。そして、このヘッド回復手段23を印字動作(走査記録)の合間に作動させる。記録ヘッド11に対してキャッピング、吸引、ワイピング等の動作を行わせることにより、記録ヘッド11の目詰まり等を防止する。
リリースレバー25は、電源オン/オフ状態に係わらず、ユーザーが操作することができる。このリリースレバー25を操作することによって画像形成ローラ対9,10において、ピンチローラ9とローラ10とが離間し、ニップが開放される構成となっている。このリリースレバー25は、搬送路にて紙詰まりの状態となって、滞留している用紙を搬送路から取除くために操作される。例えば、プラテン19上で用紙が詰まった場合に操作することで、画像形成ローラ対9,10のニップを開放し、ローラに保持されていた用紙を装置外へ取出すことができる。
次に、図5を用いて、ロール紙ホルダとロール紙Rについて説明する。本実施形態の印字媒体には、ロール状に巻かれた連続紙であるロール紙が用いられる。図5に示す斜視図のように、ロール紙Rは、自身の巻き中心にある紙管Sにスプールシャフト32を貫通させている。また、ロール紙Rは、スプールシャフト32に配置された基準側ロール紙ホルダ30の基準側紙管ロック部31が紙管Sの内壁に対して半径方向への弾性力によって食い込むことで固定保持される。尚、基準側ロール紙ホルダ30はスプールシャフト32に回転不動に固定されている。さらに、ロール紙Rを挟み込むように、基準側ロール紙ホルダ30の逆側から非基準側ロール紙ホルダ34を該スプールシャフト32に通して、紙管Sにセットする。尚、非基準側ロール紙ホルダ34にも非基準側紙管ロック部35があり、半径方向への弾性力を伴って紙管Sに対して固定保持される。なお、スプールシャフト32の軸上に、トルクリミッタ33が設けられている。このトルクリミッタ33により、ロール紙Rが回転する際に回転負荷を与える。図4に示すように、スプールシャフト32の両端をプリンタ本体に回動自在に支持することによって、ロール紙Rも回動自在に保持される。本実施形態の記録装置では、ロール紙の位置決め基準は図4の右側であり、ロール紙のセットも右側基準でセットされる。これは、先述したように記録ヘッド11が印刷中にも回復手段23の上に移動する必要があるために、キャリア12の移動時間を考慮すると、用紙を回復手段23のある側に寄せてセットした方が、印刷スピードの短縮になる為である。従って、以降の記載では、ロール紙の右側用紙端部を基準側端部Rh、非基準側端部をRb、用紙先端の端部をRpとして説明していくことにする。
次に、図6に示す記録装置の概略断面図を用いて、ロール紙の記録装置への設定(設置)について説明する。ロール紙Rの用紙先端Rpは、ユーザーの手によって搬送口2へと導かれる。この状態では、ロール紙Rは反時計回転(CCW)方向へ回転する。ロール紙先端Rpは搬送路を通って下流方向へ送られていく。搬送路の途中には、反射型の用紙検知センサ41が設けられている。
ユーザーの手でロール紙Rの用紙先端Rpが搬送路を搬送方向下流側へ進み、用紙検知センサ41により用紙先端Rpが検知されると、記録装置の制御部は以下の動作を実行する。
まず、画像形成ローラ対9、10を用紙搬送方向であるCCW方向に回転を開始する。それと共に、キャリア(キャリッジ)12に搭載された検知センサ42が搬送路上に位置するように、キャリッジを移動させる。ユーザーの手でロール紙Rの用紙先端Rpが、回転している画像形成ローラ対9、10に到達すると、記録装置の画像形成ローラ対9、10により搬送される。そして、検知センサ42により、ロール紙の先端Rpを検知すると、画像形成ローラ対9,10を所定量回転させた後に停止させる。以上の動作を行うと、図7(A)に示すように、画像形成ローラ対9、10のニップ位置Nから下流側の所定の位置aに、ロール紙の先端Rpが到達する。その後、更に、後述する蛇行補正動作を行い、ロール紙の先端Rpはニップ位置Nから下流側の所定の位置dにて停止する。補足すると、上述したように、ユーザーの手でロール紙Rの用紙先端Rpが用紙検知センサ41により検知されると、記録装置の動作が開始される状態を未給紙スタンバイ状態(第1スタンバイ状態)と表現する。
図8(A)、(B)を用いて、離間処理(ニップ解除)のための操作が行われたことを検知する検知部の説明をする。ニップ解除を行うリリースレバー25の近傍にはメカフラグ26と、電源オン後の所定のタイミングにメカフラグ26の状態を検知するフォトセンサ27が設けられている。メカフラグ26は、リリースレバー25の操作を行う(矢印Aの向きに動かす)と、図7(A)の状態から(B)の状態へと変化する。(B)の状態は、フォトセンサ27を遮光する状態である。このメカフラグ26は一旦位置が図8(A)の状態から図8(B)の状態へと変化すると、それ以降にリリースレバー25を操作しても不図示のバネ力によって図8(B)の位置を保持する。後述するASIC61は、フォトセンサ27による検知後に、ソレノイドを動作させて、メカフラグ26の状態を、図8(B)の状態から図8(A)の状態へ戻す。以上のように、電源ON時に、フォトセンサ27の状態を調べることで、電源OFF中のリリースレバー25の操作が実行されたか、実行されていないかを知ることができる。
図9は、リリースレバー25の操作による画像形成ローラ対のうち一方のローラを他方のローラから離間させる離間機構(ニップ解除部)を説明する図である。図9に示すようにカム29は、リリースレバー25と同じ軸28に設けられている。図8(B)の矢印Aの向きに、リリースレバー25を操作すると、図9に示すようにカム29が矢印Aの向きに回転する。このカムの回転により部材(ピンチローラホルダ)30が位置Cを中心に矢印の向きに回動する。これによりピンチローラ10がローラ9から離間し、画像形成ローラ対9,10のニップが開放される。
次に、図10を用いて記録装置の制御構成を説明する。61はASICである。このASIC(特定用途向け集積回路)61は、CPUの他、記録ヘッドの制御ブロックやモータの制御ブロック、データ処理ブロック、ホスト装置との通信を行う通信制御ブロック等を備えている。62はRAMであり、記録データや制御のための情報を保持する。この情報には、後述する用紙端部の位置情報も含まれる。63はROMであり、後述する制御を行うプログラムを格納する。64はEEPROM(不揮発性メモリ)であり、電源をオフしても情報を保持するメモリである。このEEPROM64は、後述する電源オフ時の記録装置の状態を示す情報を保持する。41は、搬送路に設けられているセンサである。42はキャリッジに設けられているセンサである。27はニップ解除部に設けられているセンサである。20はニップ解除部に設けられているソレノイドである。50はモータを駆動するモータ駆動部である。51はキャリアを移動させるための駆動源であるキャリアモータである。52はローラ9を回転させるための駆動源である搬送モータである。53はロール紙を回転させるための駆動源であるモータである。70は装置の状態を表示する表示部や電源ボタンを備えた操作部である。80は電源である。電源ボタンの操作に応じて、電源80に対して信号を出力する。100はホスト装置である。ホスト装置100から画像データを受信して、データ変換処理などを行い、記録ヘッド11へ転送する。
次に、図1を用いて電源オン時のロール紙のイニシャライズ動作について説明する。このイニシャライズ動作は、少なくともロール紙Rが記録装置にセットされ、用紙の先端がローラ対9.10より下流側に位置していることが前提である。
このロール紙に対するイニシャライズ制御は、電源オフ状態における画像形成ローラ対9,10の離間処理(ニップ解除処理)の有無(実行済か未実行)に関する情報と電源オフ時の記録装置の状態についての情報に基づいて行われる。
まず、S101にて、ニップ解除処理の有無に関する情報と電源オフ時の記録装置の状態についての情報に基づいて判定する。判定結果がAであれば、いずれの処理も行わずに終了する。判定結果がBであれば、S104へ進み、蛇行補正シーケンスを行う。蛇行補正シーケンスは、後で説明する。判定結果がCであれば、S102へ進み、印字済の画像を排出するために、用紙カットシーケンスを行う。このシーケンスでは、用紙に記録されている画像をカッター(図4の21)の搬送方向の下流側まで搬送する動作を行い、用紙のカットを行う。その後、S103にて、カットされた断面は用紙の先端Rpとなるので、この先端Rpを位置a(図7(A))まで移動するように搬送動作を行う。その後、S104にて蛇行補正シーケンスを実施する。
次に、図2を用いて、図1におけるS101の判定処理の内容を説明する。S201にて、電源オフ時の記録装置の状態が、スタンバイ状態であるか否かを判定する。スタンバイ状態であれば(Y)、S202へ進む。一方NであればS203へ進む。S202にて、電源オフ時(電源がオフされるとき)のニップ解除の有無を判定する。ニップ解除が有り(ニップ解除が行われた、Y)ならば、S206へ進み、判定処理の結果をBとする。一方、無しであれば、S205へ進み、判定処理の結果をAとする。一方、S201にて、Nと判定された場合には、電源オフ時の記録装置の状態が、イニシャライズ動作中であるか印字中であるかを判定する。ロール紙のイニシャライズ動作中(初期化動作中)であればS206へ進み、判定処理の結果をBとする。一方、印字中であれば、S204へ進む。S204では、S202と同様に、電源オフ時のニップ解除の有無を判定する。ニップ解除が有りであれば(Y)、S206へ進み、判定処理の結果をBとする。ニップ解除が無しであれば、判定処理の結果をCとする。以上のように、ニップ解除処理の有無に関する情報と電源オフ時の記録装置の状態についての情報に基づいて、判定を行う。
なお、この電源オフは、ユーザーの操作により電源オフ状態になる場合の他、例えば、停電や電源コードが抜けたことによる電力供給が停止(遮断)した場合を想定している。
そのため、記録装置の各状態についての情報(フラグ)を予め定め、記録装置の状態の変化に応じてその情報を更新するよう制御される。
記録装置に設けられた不揮発性メモリに、初期化状態を示すフラグや印字状態をしめすフラグを設定し、それぞれの動作が完了後に不揮発性メモリから前記フラグの内容を変更する制御を行う。これにより、突発的な電源遮断が発生しても電源遮断直前の装置の動作状態を確実に知ることができる。
なお、スタンバイ状態は、例えば、印字の指示を受ければ、印字動作を開始できる状態を示している。このスタンバイ状態は、初期化動作完了後や印字動作完了後の状態である。
また、ユーザーが、操作部の電源ボタンの操作を行うことにより電源オフを行えば、電源オフ時の装置の状態はスタンバイ状態とする。
次に、図3を用いてイニシャライズ動作説明をする。S301にて、搬送動作を行う。画像形成ローラ9が所定の位置まで搬送する。この動作は、蛇行補正のための動作である。ユーザーの手によって行われる給紙は、搬送を行う場合に、用紙左右端部が蛇行することがある。このために、蛇行状態を抑制する目的で実施される。前述したように、スプール軸上にトルクリミッタを設け、ロール紙Rに所定の回転負荷を与えた状態で画像形成ローラ対9、10による搬送動作を行うことで、ロール紙の蛇行状態を抑制できる。
次に、S302にて、用紙に対してキャリア12を走査(移動)させて、用紙の基準側端部(基準端部)Rh1を検知する。この検知に基づき、基準側端部の位置情報をメモリに格納する。
次に、S303にて、搬送方向の上流側の基準側端部Rh2、非基準側端部Rbの位置情報を取得するために、搬送動作を行う。
S304にて、用紙の基準端部の位置情報を取得するキャリア12を移動させて、基準側端部Rh2と用紙端部Rhを検知する。この検知に基づき、それぞれの位置情報をメモリに格納する。
S305にて、斜行量を取得する。先に取得した基準側端部Rh1、Rh2の情報と、Rh1とRh2の間の距離(ローラの回転量)に基づき、用紙の斜行の程度(斜行量)を取得する。
S306にて、斜行量が所定の閾値より大きいか否かを判定する。斜行量が閾値より大きければ、S308にてユーザーに再セットを行うように表示部にて表示を行う。斜行量が閾値より小さければ、S307にて、用紙を搬送し、ロール紙先端Rpを上流側に設けられている所定位置まで搬送する。この所定位置は、画像形成ローラ対9,10から下流側に5mmの位置である。
そして、S309にて、キャリアを図6に示した回復手段23の位置まで移動し、キャッピングされた状態で待機する。この待機状態を給紙済スタンバイ状態(第2スタンバイ状態)と表現する。印刷データが受信されるまで継続する。
なお、ロール紙Rは、下流側に用紙が搬送される際に、画像形成ローラ対9,10によって引っ張られて連れ回ることになる。この連れ回りの状態で、画像形成ローラ9が減速状態や停止状態となる場合、ロール紙Rは自身の慣性力によって回転運動を続けようとする。そのため、図7に示すトルクリミッタ33により、回転負荷を与えて短時間でロール紙Rの回転を停止させる構成となっている。
また、画像形成ローラ9を逆方向に回転(CW方向)させて、ロール紙先端Rpは搬送方向の上流側へ搬送する場合に、ロール紙が搬送路内で弛まないように、画像形成ローラ9の用紙搬送速度に対して増速された速度でロール紙Rが回転するように、不図示のモータを駆動源として、ロール紙Rを回転させる。この動作を行う場合にも、用紙に過度なテンションがかかって破れてしまうことがないよう、トルクリミッタを介して巻取り動作が行われ、一定なテンションが保たれるような構成になっている。
なお、基準端部位置Rh2と非基準側端部Rbとの情報に基づき、用紙の幅の情報を取得する。基準端部位置Rh2と非基準側端部Rbの差分の結果を用いて用紙の幅の情報(用紙幅情報)を取得する。この用紙幅情報は、印刷データの用紙幅と不一致があった場合には、ユーザーに知らせることに使われたりする。
続いて、電源オン/オフ時の動作に関して説明する。本実施形態では、装置に設けられている電源ボタンを押下することで電源のオン/オフが行なわれる。電源オフ時には、画像形成ローラ対9、10の動作は行わず、そのまま電源が遮断される。一方、図1に示す蛇行補正シーケンスの途中でれば、そのシーケンスの動作を中断し、画像形成ローラ9とロール紙RをCW方向に回転して、用紙の先端Rpを位置aまで搬送する。
また、印字途中であった場合には印字動作を中断し、ロール紙を下流側へ搬送し、カッター21によって印字済の領域を含む用紙をカットする。そして、画像形成ローラ9及びロールRがCW方向に回転して、カットされた部分(ロール紙先端Rp)を位置aまで搬送する。その後、電源が遮断される。
以上のように、ユーザーが、操作部の電源ボタンの操作を行うことにより電源オフを行えば、電源オフ状態では、用紙の先端が所定の待機位置(図7の位置a)にて保持される。また、ユーザーが、操作部の電源ボタンの操作を行うことにより電源オフを行えば、電源オフ時の装置の状態はスタンバイ状態となる。
(その他の実施形態)
また、上述の実施形態では、リリースレバー25の動きに連動するメカ的なフラグを設けたが、別の形態でも構わない。例えば、画像形成ローラ対9,10の離間動作に連動するメカ的なフラグを設け、このフラグの状態をフォトセンサで検知しても構わない。
また、図2の制御フローにて、画像形成ローラ対9,10の離間が行われた場合には、記録装置の表示部に、その旨を表示する構成としても構わない。
また、上述の実施形態に適用する形態は記録装置であったが、スキャナユニットを備えた画像読取装置に適用しても構わない。
本実施形態の電源オン時の制御フロー 本実施形態の電源オン時の実行する判定のフロー 本実施形態に蛇行補正シーケンスのフロー 本実施形態の記録装置の斜視図 本実施形態のロール紙の説明図 本実施形態の基準端側からみた記録装置の断面図 本実施形態における搬送動作における搬送方向の用紙先端Rpの位置を説明する図。 本実施形態におけるニップ解除の有無の情報を保持する構成の説明図 本実施形態におけるニップ開閉機構の説明図 本実施形態の記録装置の制御ブロック図
符号の説明
9、10 画像形成ローラ対
25 リリースレバー
26 メカフラグ

Claims (4)

  1. 用紙をニップして搬送するローラ対と、
    前記ローラ対を離間させてニップを解除する離間手段と、
    前記離間手段により前記ローラ対のニップが解除されたことをメカフラグにより示し且つ前記メカフラグの状態を保持し続ける保持手段と、
    電源オフのときの搬送装置の状態を示す情報を、電源オフの期間中も記憶し続けるメモリ手段と、
    装置を電源オンしたときの前記メカフラグの状態と前記メモリ手段に記憶されている情報に基づいて、電源オンの後に実行する用紙の搬送に関するイニシャライズ動作制御する制御手段と、を備え
    前記イニシャライズ動作は、用紙をカットするカットシーケンスと用紙の蛇行状態を抑制する蛇行補正シーケンスを少なくとも含み、
    装置を電源オンしたときに、前記制御手段は、
    前記メモリ手段に記憶されている電源オフのときの装置の状態がスタンバイ状態であり、且つ、前記メカフラグの状態が前記ローラ対のニップが解除されていないことを示す場合には、前記カットシーケンスと前記蛇行補正シーケンスを共に省略するよう制御し、
    前記メモリ手段に記憶されている電源オフのときの装置の状態がスタンバイ状態であり、且つ、前記メカフラグの状態が前記ローラ対のニップが解除されたことを示す場合には、前記蛇行補正シーケンスは実行し且つ前記カットシーケンスを省略するよう制御することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記離間手段は前記ローラ対を離間させるためにユーザーが操作するレバーを有し、前記メカフラグは前記レバーの操作に伴って状態が変化するものであり、前記メカフラグの状態を検知する検知手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  3. 前記検知手段が前記メカフラグの状態を検知した後に、前記メカフラグは初期状態に戻されることを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  4. 連続した用紙に画像を形成する手段と、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の搬送装置を備えることを特徴とする記録装置。
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