JP2019131324A - シート搬送装置 - Google Patents
シート搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019131324A JP2019131324A JP2018013370A JP2018013370A JP2019131324A JP 2019131324 A JP2019131324 A JP 2019131324A JP 2018013370 A JP2018013370 A JP 2018013370A JP 2018013370 A JP2018013370 A JP 2018013370A JP 2019131324 A JP2019131324 A JP 2019131324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- slide member
- roller
- feed tray
- manual feed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manual Feeding Of Sheets (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
【課題】手差しトレイにシートをセットする場合において、印刷面が傷つくことを抑制しつつ、シートの先端を目標位置へ安定して到達させる。【解決手段】複合機10は、搬送路65へ挿入される用紙Sを支持する支持面71Aを有する手差しトレイ71と、搬送路65へ挿入された用紙Sをニップして搬送する第1搬送ローラ対59と、第1搬送ローラ対59より挿入向き16の下流に位置しており、用紙Sの第2面S2に画像を記録する記録部24と、手差しトレイ71に設けられ、用紙Sと当接可能な面82Aを有し、挿入向き16に沿ってスライド可能なスライド部材72と、スライド部材72の面82Aと対向可能なコロ73と、コロ73を面82Aの方へ向けて付勢するねじりコイルばね74とを備える。スライド部材72の面82Aの摩擦係数は、支持面71Aの摩擦係数よりも大きい。【選択図】図2
Description
本発明は、手差しトレイに支持されたシートを搬送するシート搬送装置に関する。
従来より、上記のような手差しトレイを備えたシート搬送装置を備えるものとして、シートに画像を記録するプリンタや複合機などが存在する。
例えば、特許文献1には、装置背面に手差しトレイを備えた複合機が開示されている。この複合機では、手差しトレイにシートがセットされる際に、当該シートは、その先端が搬送路に設けられたローラ対に当接するまで挿入される。
しかしながら、特許文献1に開示された複合機の場合、手差しトレイにシートがセットされる際に、挿入されたシートの先端の位置やシートが挿入される際の力加減が不明瞭であった。そのため、手差しトレイへのシートのセットの後に実行される斜行軽減動作(シートが当接しているローラを逆転させてシートの斜行を軽減する動作)が上手く機能せず、シートの斜行が軽減できないおそれがあった。また、シートが挿入される際の力加減を誤ることで、シートの頭出し動作(シートが当接しているローラを正転させてシートの先端を印刷開始位置まで搬送する動作)が上手く機能せず、シートの先端の余白量が大きくなり過ぎるおそれがあった。
上記の問題を解決する手段として、例えば特許文献1に開示された複合機におけるバイパストレイを利用することが考えられる。バイパストレイにセットされたシートは、モータから駆動伝達される給送ローラによってローラ対と当接する位置まで搬送される。しかしながら、給送ローラはシートの印刷面に当接して駆動するため、シートの印刷面を傷つけるおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、手差しトレイにシートをセットする場合において、印刷面が傷つくことを抑制しつつ、シートの先端を目標位置(例えばローラ対)へ安定して到達させることができるシート搬送装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、搬送路へ挿入されるシートを支持する支持面を有する手差しトレイと、上記搬送路へ挿入されたシートをニップして搬送するローラ対と、上記ローラ対よりもシートの挿入向きの下流に位置しており、シートにおける上記支持面と対向する第1面とは反対の第2面に画像を記録する記録部と、上記手差しトレイに設けられており、シートと当接可能な当接面を有しており、上記挿入向きに沿って第1位置及び上記第1位置より上記挿入向きの下流の第2位置にスライド可能なスライド部材と、上記スライド部材の上記当接面と対向可能なコロと、上記コロを上記支持面の方へ向けて付勢する第1付勢部材と、を備える。上記スライド部材の上記当接面の摩擦係数は、上記支持面の摩擦係数よりも大きい。
本構成によれば、シートがスライド部材とコロとに挟まれた状態でスライド部材が挿入向きにスライドすることによって、シートをスライド部材と一体にローラ対へ向けてスライドさせることができる。つまり、スライド部材は、シートの挿入をアシストすることができる。これにより、シートの先端を目標位置(例えばローラ対)へ安定して到達させることができる。
また、本構成によれば、記録部によって画像が記録されるシートの第2面には、摩擦係数の大きいスライド部材は当接せず、駆動源から駆動伝達されないコロのみが当接する。そのため、シートの第2面が傷つくことを抑制することができる。
(2) 本発明に係るシート搬送装置は、上記搬送路における上記手差しトレイと上記ローラ対との間においてシートを検知するセンサを備える。上記スライド部材は、スライド可能な範囲のうちの所定範囲において上記当接面と上記コロとが対向するものである。上記所定範囲の距離は、上記センサによるシートの検知位置から上記ローラ対によるシートのニップ位置までの上記搬送路に沿った距離以上である。
本構成によれば、センサによるシートの検知位置まで挿入されているがローラ対によるニップ位置まで挿入されていないシートを、スライド部材のスライドによって確実にニップ位置まで移動させることができる。
(3) 上記スライド部材の上記当接面は、上記第1位置において上記コロと対向していない。
本構成によれば、スライド部材が第1位置に位置する状態においてシートを手差しトレイにセットする際に、スライド部材の当接面とコロとが対向していないため、シートを手差しトレイへ容易にセットすることができる。
(4) 上記スライド部材の上記当接面は、上記第1位置において上記コロと対向している。上記コロは、上記第1位置の上記スライド部材の上記当接面と当接している第3位置と、上記第1位置の上記スライド部材から離間している第4位置に移動可能であり、
上記コロを上記第3位置から上記第4位置へ移動可能な把持部を更に備える。
上記コロを上記第3位置から上記第4位置へ移動可能な把持部を更に備える。
本構成によれば、スライド部材が第1位置に位置する状態においてシートを手差しトレイにセットする際に、把持部を把持してコロを第3位置から第4位置へ移動させることによって、シートを手差しトレイへ容易にセットすることができる。
(5) 本発明に係るシート搬送装置は、上記スライド部材を上記第2位置へ向けて付勢する第2付勢部材と、上記スライド部材を上記第1位置においてロックするロック部材と、上記ロック部材と連結されており、上記ロック部材による上記スライド部材のロックを解除するレバーと、を備える。
本構成によれば、レバーを操作するだけで、スライド部材を第1位置から第2位置へスライドさせることができる。
(6) 上記手差しトレイは、上記支持面に沿っており且つ上記挿入向きと直交する幅方向において、上記支持面に支持されたシートの側端と当接するサイドガイドを有している。上記レバーは、上記サイドガイドよりも上記幅方向の外側に位置している。
本構成によれば、シートが支持面に支持された状態においてレバーがシートで隠れないため、レバーの操作に支障がない。
(7) 本発明に係るシート搬送装置は、第1駆動源と、上記第1駆動源の駆動力を上記スライド部材へ伝達する第1駆動伝達機構と、を備える。
本構成によれば、スライド部材を自動でスライドさせることができる。
(8) 本発明に係るシート搬送装置は、第2駆動源と、上記第2駆動源の駆動力を上記ローラ対を構成するローラへ伝達する第2駆動伝達機構と、上記搬送路における上記手差しトレイと上記ローラ対との間においてシートを検知するセンサと、上記第1駆動源及び上記第2駆動源を制御する制御部と、を備える。上記制御部は、上記スライド部材が上記第1位置に位置する状態において上記センサがシートを検知したことを条件として、上記スライド部材が上記第2位置へ移動するように上記第1駆動源を駆動させ、且つ上記ローラがシートを上記挿入向きと逆向きへ搬送する回転向きに回転するように上記第2駆動源を駆動させる第1処理を実行する。
センサがシートを検知した場合に、スライド部材が挿入向きへスライドする。これにより、シートは、スライドするスライド部材によってローラ対によるニップ位置へ導かれる。また、当該場合に、ローラ対はシートを逆送させる向きに回転する。これにより、ローラ対に当接したシートの斜行を矯正することができる。
(9) 例えば、上記第1処理は、上記スライド部材が上記第1位置に位置する状態において、上記センサがシートを検知し且つシートへの印刷指示が入力されたことを条件として実行される。
(10) 例えば、上記第1処理は、上記スライド部材が上記第1位置に位置する状態において、上記センサがシートを検知してから所定時間経過したことを条件として実行される。
(11) 上記制御部は、上記第1処理において、上記コロと上記当接面とが対向した状態での上記スライド部材のスライド量が上記センサによるシートの検知位置から上記ローラ対によるシートのニップ位置までの上記搬送路に沿った距離以上の所定スライド量となったことを条件として、上記ローラの回転向きがシートを上記挿入向きと逆向きへ搬送する回転向きから当該シートを上記挿入向きへ搬送する回転向きに切り替わるように上記第2駆動源を駆動させると同時に、上記第1駆動源を停止させる第2処理を実行する。
本構成によれば、コロと対向した状態でのスライド部材のスライド量が所定スライド量となったことを条件として、ローラ対の回転向きが逆向きに切り替えられる。これにより、ニップ位置においてローラ対と当接しているシートを記録部へ向けて搬送することができる。また、上記のローラ対の回転向きの切替と同時に、スライド部材のスライドが停止される。これにより、記録部へ向けて搬送されるシートがスライド部材のスライドの影響を受けることがなくなる。その結果、シートの搬送精度を高めることができるため、例えばシートの先端の余白量を安定させることができる。
(12) 本発明に係るシート搬送装置は、上記コロを回転可能に支持しており、第1起立位置と上記第1起立位置に対して傾倒した第1傾倒位置とに回動可能なアームを備える。上記手差しトレイは、第2起立位置と上記第2起立位置に対して傾倒した第2傾倒位置とに回動可能である。上記アームは、上記手差しトレイの上記第2起立位置への回動に連動して上記第1起立位置に回動し、上記手差しトレイの上記第2傾倒位置への回動に連動して上記第2傾倒位置に回動する。
本構成によれば、手差しトレイが起立しているとき、アームも起立している。そのため、手差しトレイを第2起立位置に回動させることによって、シート搬送装置をコンパクトにすることができる。
本発明によれば、手差しトレイにシートをセットする場合において、印刷面が傷つくことを抑制しつつ、シートの先端を目標位置(例えばローラ対)へ安定して到達させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る複合機10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として、上下方向7が定義され、手差しトレイ71が設けられている後壁88を後ろとして前後方向8が定義され、前後方向8において後壁88と反対側に位置する前壁89から複合機10を視て左右方向9が定義される。上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は互いに直交している。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、インクジェット記録方式で用紙S(図2参照)などのシートに画像を記録するプリンタ部11と、シートの画像を読み取るスキャナ部12とを備えている。なお、プリンタ部11は、インクジェット記録方式以外、例えば電子写真方式でシートに画像を記録するものであってもよい。
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、インクジェット記録方式で用紙S(図2参照)などのシートに画像を記録するプリンタ部11と、シートの画像を読み取るスキャナ部12とを備えている。なお、プリンタ部11は、インクジェット記録方式以外、例えば電子写真方式でシートに画像を記録するものであってもよい。
スキャナ部12は、複合機10の上部に設けられている。スキャナ部12は、フラットベッドスキャナである。なお、フラットベッドスキャナの構造は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略される。
プリンタ部11は、スキャナ部12の下方に設けられている。図2に示されるように、プリンタ部11は、内部に搬送路65が形成された筐体14(図1参照)、給送トレイ20、排出トレイ21、給送部15、及びシート搬送装置を備えている。シート搬送装置は、第1搬送ローラ対59(ローラ対の一例)、第2搬送ローラ対180、記録部24、センサ110、手差しトレイ71、スライド部材72、モータ75(図3参照、第1駆動源の一例)、駆動伝達機構76(図3参照、第1駆動伝達機構の一例)、コロ73、アーム77、ねじりコイルばね74(第1付勢部材の一例)、及び制御部130(図3参照)を備えている。
[給送トレイ20]
図2に示される給送トレイ20は、筐体14の前壁89(図1参照)に形成された開口(不図示)から後方に挿入可能であり且つ前方に抜去可能である。
図2に示される給送トレイ20は、筐体14の前壁89(図1参照)に形成された開口(不図示)から後方に挿入可能であり且つ前方に抜去可能である。
給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長く、上面が開放された箱型の形状である。給送トレイ20の上方に、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、大小様々なサイズの用紙Sを支持面23で支持することにより、複数枚の用紙Sを積層した状態で収容可能である。
[給送部15]
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送部15は、給送トレイ20の支持面23の上方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた回動軸28を中心として、矢印98、99の向きに回動可能である。給送アーム26は、バネなどの付勢部材や自重などによって、矢印99の向きに付勢されている。給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面23または支持面23に支持された用紙Sに対して接離可能である。
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送部15は、給送トレイ20の支持面23の上方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた回動軸28を中心として、矢印98、99の向きに回動可能である。給送アーム26は、バネなどの付勢部材や自重などによって、矢印99の向きに付勢されている。給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面23または支持面23に支持された用紙Sに対して接離可能である。
給送ローラ25には、給送用モータ102(図3参照)の駆動力が駆動伝達機構27を通じて伝達される。駆動伝達機構27は、回動軸28に伝達された回転を無端ベルトにより給送ローラ25の軸へ伝達する。給送ローラ25が、給送トレイ20の支持面23に支持された用紙Sのうち一番上の用紙Sに当接された状態で回転することにより、当該用紙Sが搬送路65へ向けて給送される。なお、駆動伝達機構27は、無端ベルト以外、例えばギヤ列で構成されていてもよい。
[搬送路65]
図2に示されるように、筐体14の内部空間に形成された搬送路65は、給送トレイ20の後端部から上方へUターンするように湾曲して延びた後、前方へ延びて排出トレイ21に至っている。搬送路65は、Uターンする湾曲路65Aと、直線路65Bとに大別される。なお、搬送路65は、図2に示されるような経路に限定されず、例えば直線路65Bのみで構成されていてもよい。搬送路65が直線路65のみで構成されている場合、プリンタ部11は、給送トレイ20及び給送部15を備えている必要はなく、手差しトレイ71のみを備えていればよい。
図2に示されるように、筐体14の内部空間に形成された搬送路65は、給送トレイ20の後端部から上方へUターンするように湾曲して延びた後、前方へ延びて排出トレイ21に至っている。搬送路65は、Uターンする湾曲路65Aと、直線路65Bとに大別される。なお、搬送路65は、図2に示されるような経路に限定されず、例えば直線路65Bのみで構成されていてもよい。搬送路65が直線路65のみで構成されている場合、プリンタ部11は、給送トレイ20及び給送部15を備えている必要はなく、手差しトレイ71のみを備えていればよい。
湾曲路65Aは、用紙Sが通過可能な空間を隔てて対向するガイド部材18及びガイド部材19によって構成されている。直線路65Bは、用紙Sが通過可能な空間を隔てて対向する記録部24及びプラテン42、並びにガイド部材31及びガイド部材19によって構成されている。
給送ローラ25によって搬送路65へ給送された用紙Sは、図2において一点鎖線で示される搬送向き17に沿って、湾曲路65A及び直線路65Bを搬送される。
[第1搬送ローラ対59及び第2搬送ローラ対180]
図2に示されるように、搬送路65の直線路65Bに、第1搬送ローラ対59が設けられている。第1搬送ローラ対59は、第1搬送ローラ60(ローラ対を構成するローラの一例)と、第1搬送ローラ60の回転に従動するピンチローラ61とを有する。
図2に示されるように、搬送路65の直線路65Bに、第1搬送ローラ対59が設けられている。第1搬送ローラ対59は、第1搬送ローラ60(ローラ対を構成するローラの一例)と、第1搬送ローラ60の回転に従動するピンチローラ61とを有する。
搬送路65の直線路65Bにおける第1搬送ローラ対59よりも搬送向き17の下流に、第2搬送ローラ対180が設けられている。第2搬送ローラ対180は、第2搬送ローラ62と、第2搬送ローラ62の回転に従動する拍車ローラ63とを有する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、搬送用モータ101(図3参照、第2駆動源の一例)の駆動力が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対59及び第2搬送ローラ対180は、それぞれを構成する各ローラの間に用紙Sをニップした状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、用紙Sを搬送路65に沿って搬送向き17に搬送する。
図3に示されるように、搬送用モータ101の駆動力は、駆動伝達機構104(第2駆動伝達機構の一例)を介して第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62へ伝達される。駆動伝達機構104は、ギヤ列、プーリ、プーリに架け渡された無端環状のベルトなどの公知の部材によって構成されている。
[記録部24]
図2に示されるように、搬送路65における第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対180との間に、記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール(不図示)によって、図2の紙面に直交する左右方向9(図1参照)に往復動可能に支持されている。2つのガイドレールの一方には、公知のベルト機構43(図3参照)が設けられている。ベルト機構43は、無端環状ベルト(不図示)を備えている。無端環状ベルトは、キャリッジ駆動用モータ103(図3参照)及びキャリッジ40と連結されている。キャリッジ駆動用モータ103によって駆動された無端環状ベルトの回動により、キャリッジ40は、2つのガイドレールに沿って左右方向9に往復動する。
図2に示されるように、搬送路65における第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対180との間に、記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール(不図示)によって、図2の紙面に直交する左右方向9(図1参照)に往復動可能に支持されている。2つのガイドレールの一方には、公知のベルト機構43(図3参照)が設けられている。ベルト機構43は、無端環状ベルト(不図示)を備えている。無端環状ベルトは、キャリッジ駆動用モータ103(図3参照)及びキャリッジ40と連結されている。キャリッジ駆動用モータ103によって駆動された無端環状ベルトの回動により、キャリッジ40は、2つのガイドレールに沿って左右方向9に往復動する。
記録ヘッド39は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル38が形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、複数のノズル38からインクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ40が左右方向9に移動しているときに、ノズル38から、搬送路65を搬送される過程においてプラテン42に支持されている用紙Sに対してインク滴が吐出される。これにより、用紙Sに画像が記録される。
[センサ110]
図2に示されるように、搬送路65における第1搬送ローラ対59よりも搬送向き17の上流に、センサ110が設けられている。センサ110は、軸111と、軸111を中心に回動可能な検出子112と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学素子113とを備えている。
図2に示されるように、搬送路65における第1搬送ローラ対59よりも搬送向き17の上流に、センサ110が設けられている。センサ110は、軸111と、軸111を中心に回動可能な検出子112と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学素子113とを備えている。
検出子112の一端は、搬送路65に突出している。検出子112の一端に外力が加えられていないとき、検出子112の他端は光学素子113の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、当該光路を通る光を遮断している。このとき、光学素子113から制御部130(図3参照)にローレベルの信号が出力される。制御部130は、このローレベルの信号に基づいて、用紙Sが検出子112の配置位置に位置していないと判断する。
検出子112の一端が用紙Sの先端に押されて回動すると、検出子112の他端は上記光路から外れて、上記光路に光が通る。このとき、センサ110は用紙Sを検知して、光学素子113から制御部130にハイレベルの信号が出力される。制御部130は、このハイレベルの信号に基づいて、用紙Sが検出子112の配置位置に位置すると判断する。
[手差しトレイ71]
図1に示されるように、手差しトレイ71は、筐体14の後壁88に取り付けられている。手差しトレイ71は、回動軸69(図2参照)を中心として、図1に実線で示される起立位置(第2起立位置の一例)と、図2に実線で示される傾倒位置(第2傾倒位置の一例)とに回動可能である。傾倒位置の手差しトレイ71は、起立位置の手差しトレイ71に対して傾倒している。なお、図1に、傾倒位置の手差しトレイ71が破線で示されており、図2に、起立位置の手差しトレイ71が破線で示されている。図1に示されるように、起立位置の手差しトレイ71の外面71Bは、上下方向7に沿っている。図2に示されるように、傾倒位置の手差しトレイ71は、外面71Bとは反対側の面の支持面71Aに、一枚の用紙Sを支持可能である。
図1に示されるように、手差しトレイ71は、筐体14の後壁88に取り付けられている。手差しトレイ71は、回動軸69(図2参照)を中心として、図1に実線で示される起立位置(第2起立位置の一例)と、図2に実線で示される傾倒位置(第2傾倒位置の一例)とに回動可能である。傾倒位置の手差しトレイ71は、起立位置の手差しトレイ71に対して傾倒している。なお、図1に、傾倒位置の手差しトレイ71が破線で示されており、図2に、起立位置の手差しトレイ71が破線で示されている。図1に示されるように、起立位置の手差しトレイ71の外面71Bは、上下方向7に沿っている。図2に示されるように、傾倒位置の手差しトレイ71は、外面71Bとは反対側の面の支持面71Aに、一枚の用紙Sを支持可能である。
後壁88に、開口84(図2参照)が形成されている。開口84は、手差しトレイ71が傾倒位置のときに複合機10の外部に露出する。図2に示されるように、開口84は、支持面71Aの上方に位置する。用紙Sは、開口84を介して搬送路65へ挿入向き16へ挿入される。これにより、用紙Sの先端部(挿入向き16の下流端部)が、搬送路65に位置し、用紙Sの先端部以外の部分が、手差しトレイ71の支持面71Aに支持された状態となる。このようにして、手差しトレイ71に用紙Sがセットされる。搬送路65へ挿入された用紙Sの先端部は、搬送路65における第1搬送ローラ対59と手差しトレイ71との間に位置しているセンサ110によって検知される。
挿入向き16に挿入された用紙Sが第1搬送ローラ対59へ到達することにより、第1搬送ローラ対59は当該用紙Sをニップして更に挿入向き16(換言すると搬送向き17)に搬送することが可能である。第1搬送ローラ対59により挿入向き16に搬送された用紙Sは、第1搬送ローラ対59より挿入向き16の下流に位置する記録部24によって画像を記録される。このとき、記録部24は、用紙Sの第2面S2に画像を記録する。
第2面S2は、用紙Sにおける第1面S1の反対の面である。第1面S1は、用紙Sが手差しトレイ71の支持面71Aに支持された状態において、用紙Sにおける支持面71Aと対向する面である。第2面S2は、用紙Sが手差しトレイ71の支持面71Aに支持された状態において、コロ73と対向する面である。
図4に示されるように、支持面71Aに、一対の溝71Dと、溝71Cとが形成されている。一対の溝71Dは、左右方向9に延びている。溝71Cは、挿入向き16に沿って延びている。溝71Cは、左右方向9において一対の溝71Dの間に位置している。
支持面71Aに、一対のサイドガイド70が取り付けられている。各サイドガイド70は、各溝71Dと係合している。これにより、一対のサイドガイド70は、支持面71A上を左右方向9(幅方向の一例)に沿って移動可能である。左右方向9は、支持面71Aに沿っており且つ挿入向き16と直交する方向である。一対のサイドガイド70の一方の左面70Aは、支持面71Aに支持された用紙Sの右端と当接し、一対のサイドガイド70の他方の右面70Bは、支持面71Aに支持された用紙Sの左端と当接する。
[スライド部材72]
図2に示されるスライド部材72は、概ね板状の部材である。図2及び図4に示されるように、スライド部材72は、手差しトレイ71の支持面71Aに取り付けられている。スライド部材72は、手差しトレイ71の溝71C(図4参照)と係合している。これにより、スライド部材72は、支持面71A上を挿入向き16に沿ってスライド可能である。
図2に示されるスライド部材72は、概ね板状の部材である。図2及び図4に示されるように、スライド部材72は、手差しトレイ71の支持面71Aに取り付けられている。スライド部材72は、手差しトレイ71の溝71C(図4参照)と係合している。これにより、スライド部材72は、支持面71A上を挿入向き16に沿ってスライド可能である。
スライド部材72は、本体部81と、本体部81に貼り付けられた表面部82とを備えている。表面部82において外部に露出した面82A(当接面の一例)は、支持面71Aと共に用紙Sを支持可能である。
表面部82は、手差しトレイ71よりも摩擦係数が大きい材料で構成されている。手差しトレイ71及び本体部81は、樹脂で形成されており、表面部82は、コルクで形成されている。これにより、表面部82の面82Aの用紙Sに対する摩擦係数は、手差しトレイ71の支持面71Aの用紙Sに対する摩擦係数よりも大きい。
なお、表面部82の面82Aの用紙Sに対する摩擦係数が、手差しトレイ71の支持面71Aの用紙Sに対する摩擦係数よりも大きいことを条件として、スライド部材72は、上記のような表面部82がコルクで形成された構成以外の構成であってもよい。例えば、表面部82がコルク以外の材料であって樹脂よりも摩擦係数の大きい材料で構成されていてもよい。また、例えば、スライド部材72の全体が樹脂で構成されており、スライド部材72における用紙Sを支持する面が凹凸を有することで、当該面の用紙Sに対する摩擦係数が支持面71Aの用紙Sに対する摩擦係数よりも大きくなっていてもよい。
図3に示されるように、スライド部材72は、モータ75から駆動伝達機構76を介して駆動力を伝達されて挿入向き16に沿ってスライドする。
図4に示されるように、駆動伝達機構76は、ピニオンギヤ76Aと、ラックギヤ76Bとを備える。
ピニオンギヤ76Aは、手差しトレイ71の溝71Cの底面71CAに配置されている。ピニオンギヤ76Aの軸は、底面71CAに形成された貫通孔(不図示)を通じて底面71CAの反対側へ延びており、この軸が直接的にまたはギヤ列などを介して間接的にモータ75と連結されている。
ラックギヤ76Bは、本体部81における溝71Cの底面71CAと対向する面81A(図2参照)に形成されている。ラックギヤ76Bは、挿入向き16に沿って延びている。ラックギヤ76Bは、ピニオンギヤ76Aと噛合している。これにより、モータ75の回転によってピニオンギヤ76Aが回動すると、ラックギヤ76Bが形成されたスライド部材72は、挿入向き16に沿って移動する。
スライド部材72は、図2に示される第1位置と、図5に示される第2位置と、第1位置及び第2位置の間との範囲をスライド可能である。第2位置は、第1位置よりも挿入向き16の下流の位置である。図2に示されるように、スライド部材72が第1位置のとき、スライド部材72は、挿入向き16の下流から溝71Cの側面71CBに当接している。これにより、スライド部材72が第1位置よりも挿入向き16の上流へスライドすることが規制される。図5に示されるように、スライド部材72が第2位置のとき、スライド部材72は、挿入向き16の上流から溝71Cの側面71CCに当接している。これにより、スライド部材72が第2位置よりも挿入向き16の下流へスライドすることが規制される。
[コロ73]
図2に示されるように、コロ73は、手差しトレイ71の支持面71Aと対向する位置に設けられている。コロ73は、アーム77の先端部に回転可能に軸支されている。アーム77は、基端部に設けられた回動軸78を中心として、矢印105の向き(支持面71Aに近づく向き)、及び矢印106の向き(支持面71Aから離れる向き)に回動可能である。アーム77は、プリンタ部11のフレーム(不図示)によって支持されている。アーム77の回動軸78に、ねじりコイルばね74が取り付けられている。ねじりコイルばね74の端部は、プリンタ部11のフレームに当接している。これにより、アーム77は、支持面71Aの方へ向けて(換言すると矢印105の向きへ)付勢されている。
図2に示されるように、コロ73は、手差しトレイ71の支持面71Aと対向する位置に設けられている。コロ73は、アーム77の先端部に回転可能に軸支されている。アーム77は、基端部に設けられた回動軸78を中心として、矢印105の向き(支持面71Aに近づく向き)、及び矢印106の向き(支持面71Aから離れる向き)に回動可能である。アーム77は、プリンタ部11のフレーム(不図示)によって支持されている。アーム77の回動軸78に、ねじりコイルばね74が取り付けられている。ねじりコイルばね74の端部は、プリンタ部11のフレームに当接している。これにより、アーム77は、支持面71Aの方へ向けて(換言すると矢印105の向きへ)付勢されている。
アーム77は、図2に実線で示される後方延出位置(第1傾倒位置の一例)と、図2に破線で示される上方延出位置(第1起立位置の一例)とに回動可能である。後方延出位置のアーム77は、回動軸78から概ね後方へ延出している。上方傾倒位置のアーム77は、回動軸78から概ね上方へ延出している。後方延出位置のアーム77は、上方延出位置のアーム77に対して傾倒している。
図2に実線で示されるように、手差しトレイ71が傾倒位置のとき、アーム77は、ねじりコイルばね74に付勢されることによって矢印105の向きへ回動して後方延出位置に位置している。手差しトレイ71が傾倒位置から起立位置へ向けて矢印107の向きへ回動すると、コロ73が支持面71Aに押されることによって、アーム77はねじりコイルばね74の付勢力に抗して後方延出位置から上方延出位置へ向けて矢印106の向きへ回動する。図2に破線で示されるように、手差しトレイ71が起立位置へ到達したとき、アーム77は上方延出位置へ到達する。以上より、アーム77は、手差しトレイ71の起立位置への回動に連動して上方延出位置へ回動する。手差しトレイ71が起立位置のとき、アーム77は、手差しトレイ71に覆われた状態で筐体14の内部に収容される。
手差しトレイ71が起立位置から傾倒位置へ向けて矢印108の向きへ回動すると、アーム77はねじりコイルばね74に付勢されることによって上方延出位置から後方延出位置へ向けて矢印105の向きへ回動する。図2に実線で示されるように、手差しトレイ71が傾倒位置へ到達したとき、アーム77は後方延出位置へ到達する。以上より、アーム77は、手差しトレイ71の傾倒位置への回動に連動して後方延出位置へ回動する。
コロ73は、スライド部材72の面82Aと対向可能である。本実施形態において、コロ73は、スライド部材72がスライド可能な範囲(第1位置、第2位置、及び第1位置と第2位置との間)のうち、所定範囲において、スライド部材72の面82Aと対向する。ここで、前記の対向とは、支持面71Aと直交する方向109において、コロ73における支持面71Aに最も近い位置と、面82Aとが対向するという意味である。また、所定範囲は、図5に示される第2位置、図6に示される第3位置、及び第2位置と第3位置との間の範囲である。第3位置は、第1位置と第2位置との間の位置である。スライド部材72が第3位置のとき、面82Aの挿入向き16の下流端と、コロ73における支持面71Aに最も近い位置とが、方向109において対向している。
図6に示されるように、所定範囲の挿入向き16に沿った距離L1は、センサ110による用紙Sの検知位置P1から第1搬送ローラ対59による用紙Sのニップ位置P2までの搬送路65に沿った距離L2よりも長い。なお、距離L1と距離L2とは同じであってもよい。つまり、距離L1は、距離L2以上であればよい。
コロ73は、所定範囲外において、スライド部材72の面82Aと対向していない。つまり、本実施形態において、コロ73は、第3位置よりも挿入向き16の上流の範囲において、スライド部材72の面82Aと対向していない。すなわち、本実施形態において、コロ73は、第1位置において、スライド部材72の面82Aと対向していない。
[制御部130]
以下、図3が参照されて、制御部130の概略構成が説明される。制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135、及びこれらを相互に接続する内部バス137を備えている。
以下、図3が参照されて、制御部130の概略構成が説明される。制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135、及びこれらを相互に接続する内部バス137を備えている。
ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送用モータ101、給送用モータ102、キャリッジ駆動用モータ103、及びモータ75が接続されている。ASIC135には、各モータを制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータを回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータへ出力される。これにより、対応するモータが回転する。つまり、制御部130は、各モータ101、102、103、75を制御する。
また、ASIC135には、センサ110の光学素子113が接続されている。制御部130は、光学素子113からの信号に基づいて、センサ110の配置位置における用紙Sの有無を判断する。
[スライド部材72のスライド処理]
以下、図7のフローチャートが参照されつつ、スライド部材72のスライド処理が説明される。初期状態において、用紙Sは、手差しトレイ71の支持面71Aに支持されていない。また、スライド部材72は、第1位置に位置している。つまり、コロ73とスライド部材72とは、対向していない。
以下、図7のフローチャートが参照されつつ、スライド部材72のスライド処理が説明される。初期状態において、用紙Sは、手差しトレイ71の支持面71Aに支持されていない。また、スライド部材72は、第1位置に位置している。つまり、コロ73とスライド部材72とは、対向していない。
複合機10のユーザは、用紙Sを挿入向き16へ挿入する(S10)。詳細には、図2に示されるように、用紙Sは、コロ73と支持面71Aとの間を通過し、開口84を通過する。これにより、用紙Sの先端部(挿入向き16の下流端部)が複合機10の内部の搬送路65に位置するとともに、用紙Sの先端部以外が支持面71Aに支持された状態となる。
用紙Sの挿入は、用紙Sがセンサ110によって検知されるまで実行される(S20)。搬送路65へ挿入された用紙Sの先端がセンサ110の検出子112を押して回動することにより、センサ110が用紙Sを検知する。そして、センサ110の光学素子113からハイレベルの信号が制御部130へ出力される。制御部130は、センサ110からハイレベルの信号が入力されることによって、用紙Sがセンサ110の検出子112の配置位置に位置すると判断する。当該判断をした制御部130は、複合機10の操作部13に設けられた表示部13A(図1参照)に、用紙Sが適切に挿入された旨を表示する。
ステップS20の終了時における用紙Sの先端の位置は、ユーザが用紙Sを離すタイミングによって異なる。用紙Sの先端は、搬送路65におけるセンサ110による用紙Sの検知位置P1(図6参照)と第1搬送ローラ60による用紙Sのニップ位置P2(図6参照)との間の何れかに位置する。
次に、制御部130は、複合機10の操作部13(図1参照)や複合機10と有線または無線によって接続された外部機器などから、用紙Sへの印刷指示が入力されるまで待機する(S30:No)。
印刷指示が制御部130へ送られると(S30:Yes)、制御部130は、搬送用モータ101を逆転させ(S40)、モータ75を正転させる(S50)。搬送用モータ101が逆転されることにより、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、用紙Sを挿入向き16(搬送向き17)と逆向きへ搬送する向きへ回転する。モータ75が正転されることにより、スライド部材72は、第1位置から第2位置へ向けてスライドする。ステップS40、S50の処理は、第1処理の一例である。
図6に示されるように、スライドするスライド部材72が第3位置に到達すると、用紙Sは、ねじりコイルばね74によって支持面71Aに向けて付勢されたコロ73とスライド部材72とにニップされた状態になる。よって、当該状態において、スライド部材72が第2位置へ向けて挿入向き16へスライドすると、用紙Sはスライド部材72と一体に挿入向き16へ搬送される。このとき、コロ73は、用紙Sの搬送に伴って従動回転する。
用紙Sがスライド部材72と一体に搬送される距離は、コロ73とスライド部材72とが対向した状態でのスライド部材72のスライド量、つまり距離L1である。上述したように、距離L1は、距離L2よりも長い。よって、ステップS20の終了時の用紙Sの先端の位置にかかわらず、スライド部材72と一体に搬送される用紙Sの先端は、第1搬送ローラ対59に当接する。ここで、第1搬送ローラ60は、用紙Sを挿入向き16(搬送向き17)へ搬送する向きへ回転している。そのため、第1搬送ローラ対59に当接した用紙Sは、回転する第1搬送ローラ対59によって斜行矯正される。
なお、ステップS40、S50の処理は、同時に実行されてもよいし、いずれかの動作が先に実行されてもよい。但し、用紙Sが第1搬送ローラ対59に当接した状態において、搬送用モータ101の逆転が開始されており且つスライド部材72が第2位置に到達していないことが望ましい。そのため、スライド部材72のスライド開始(モータ75の正転の開始(S50))が第1搬送ローラ60の回転開始(搬送用モータ101の逆転の開始(S40))よりも先であるよりも、第1搬送ローラ60の回転開始がスライド部材72のスライド開始よりも先または同時である方が望ましい。
制御部130は、スライド部材72のスライド量が所定スライド量に到達しているか否かを判定する(S60)。スライド部材72のスライド量は、ロータリーエンコーダ(不図示)によってモータ75の回転量を算出したり、モータ75の回転開始からの時間を計測したりすることなどによって算出される。所定スライド量は、予め設定されてROM132またはEEPROM134に記憶された量であり、距離L2以上であり且つ距離L1以下の量に設定されている。
スライド部材72のスライド量が所定スライド量に到達していない場合(S60:No)、搬送用モータ101の逆転とモータ75の正転とが継続される(S40、S50)。
スライド部材72のスライド量が所定スライド量に到達した場合(S60:Yes)、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転(第2回転向きの一例)に切り替えると同時に、モータ75を停止させる(S70)。搬送用モータ101が正転されることにより、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、用紙Sを挿入向き16(搬送向き17)へ搬送する向きへ回転する。モータ75の正転が停止されることにより、スライド部材72のスライドは停止し、スライド部材72のスライドによる用紙Sの搬送も停止する。ステップS70の処理は、第2処理の一例である。
スライド部材72は距離L2以上である所定スライド量をスライドしているため、用紙Sはスライド部材72と一体に距離L2以上を搬送される。上述したように、ステップS20の終了時における用紙Sの先端は、搬送路65におけるセンサ110による用紙Sの検知位置P1(図6参照)と第1搬送ローラ60による用紙Sのニップ位置P2(図6参照)との間の何れかに位置する。よって、用紙Sが距離L2以上を搬送された場合、用紙Sの先端は、第1搬送ローラ対59に当接している。したがって、ステップS70において搬送用モータ101が正転されると、第1搬送ローラ対59は、用紙Sをニップして搬送向き17へ搬送する。
次に、制御部130は、第1搬送ローラ対59に、用紙Sが記録部24と対向する印刷開始位置に到達するまで、用紙Sを搬送向き17へ搬送させる。つまり、制御部130は、用紙Sの頭出しを実行する(S80)。印刷開始位置は、用紙Sにおける画像記録可能な領域の搬送向き17の下流端が、記録ヘッド39の下面に形成された複数のノズル38のうち搬送向き17の最下流に配置されたノズル38と対向する位置である。
次に、制御部130は、用紙Sへの印刷を実行する(S90)。用紙Sへの印刷は、用紙Sの所定改行分の搬送と、キャリッジ40を移動させながらのノズル38からのインクの吐出とが交互に実行されることによって行われる。なお、用紙Sへの印刷過程において、用紙Sの先端は、第2搬送ローラ対180にニップされる。
用紙Sへの印刷の終了後、制御部130は、第2搬送ローラ対180に用紙Sを搬送向き17へ搬送させて、用紙Sを排出トレイ21へ排出させる(S100)。
用紙Sの排出後、制御部130は、モータ75を逆転させる(S110)。これにより、スライド部材72は、挿入向き16と逆向きへスライドされて第1位置に戻る。なお、モータ75の逆転のタイミングは、ステップS100の後に限らない。当該タイミングは、用紙Sの後端(挿入向き16の上流端)がスライド部材72より挿入向き16の下流に位置した後であれば、任意のタイミングでよい。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、用紙Sがスライド部材72とコロ73とに挟まれた状態でスライド部材72が挿入向き16にスライドすることによって、用紙Sをスライド部材72と一体に第1搬送ローラ対59へ向けてスライドさせることができる。つまり、スライド部材72は、用紙Sの挿入をアシストすることができる。これにより、用紙Sの先端を第1搬送ローラ対59へ安定して到達させることができる。
本実施形態によれば、用紙Sがスライド部材72とコロ73とに挟まれた状態でスライド部材72が挿入向き16にスライドすることによって、用紙Sをスライド部材72と一体に第1搬送ローラ対59へ向けてスライドさせることができる。つまり、スライド部材72は、用紙Sの挿入をアシストすることができる。これにより、用紙Sの先端を第1搬送ローラ対59へ安定して到達させることができる。
また、本実施形態によれば、記録部24によって画像が記録される用紙Sの第2面S2には、摩擦係数の大きいスライド部材72は当接せず、モータ75から駆動伝達されないコロ73のみが当接する。そのため、用紙Sの第2面S2が傷つくことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、距離L1が距離L2以上であるため、センサ110による用紙Sの検知位置P1まで挿入されているが第1搬送ローラ対59によるニップ位置P2まで挿入されていない用紙Sを、スライド部材72のスライドによって確実にニップ位置P2まで移動させることができる。
また、本実施形態によれば、スライド部材72が第1位置に位置する状態において用紙Sを手差しトレイ71にセットする際に、スライド部材72の面82Aとコロ73とが対向していないため、用紙Sを手差しトレイ71へ容易にセットすることができる。
また、本実施形態によれば、モータ75からの駆動力の付与によって、スライド部材72を自動でスライドさせることができる。
また、本実施形態によれば、センサ110が用紙Sを検知した場合に(S20:Yes)、スライド部材72が挿入向き16へスライドする(S50)。これにより、用紙Sは、スライドするスライド部材72によって第1搬送ローラ対59によるニップ位置P2へ導かれる。また、当該場合に、第1搬送ローラ対59は用紙Sを逆送させる向きに回転する(S40)。これにより、第1搬送ローラ対59に当接した用紙Sの斜行を矯正することができる。
また、本実施形態によれば、コロ73と対向した状態でのスライド部材72のスライド量が所定スライド量となったことを条件として(S60:Yes)、第1搬送ローラ対59の回転向きが逆転から正転に切り替えられる(S70)。これにより、ニップ位置P2において第1搬送ローラ対59と当接している用紙Sを記録部24へ向けて搬送することができる。また、上記の第1搬送ローラ対59の逆転から正転の切替と同時に、スライド部材72のスライドが停止される(S70)。これにより、記録部24へ向けて搬送される用紙Sがスライド部材72のスライドの影響を受けることがなくなる。その結果、用紙Sの搬送精度を高めることができるため、例えば用紙Sの先端の余白量を安定させることができる。
また、本実施形態によれば、手差しトレイ71が起立しているとき、アーム77も起立している。そのため、手差しトレイ71を起立位置に回動させることによって、複合機10をコンパクトにすることができる。
[変形例1]
上記実施形態によれば、スライド部材72のスライド処理(図7参照)において、制御部130は、用紙Sへの印刷指示が入力されると(S30:Yes)、ステップS40、S50の処理を実行した。しかし、図8に示されるように、制御部130は、ステップS20の後、所定時間が経過したことを条件として(S200:Yes)、ステップS40、S50の処理を実行してもよい。所定時間は、ユーザによって挿入された用紙Sがセンサ110によって検知されてから、表示部13A(図1参照)に用紙Sが適切に挿入された旨が表示されて、当該表示を参照したユーザが用紙Sから手を離すのに十分な時間、例えば5〜10秒程度に設定される。
上記実施形態によれば、スライド部材72のスライド処理(図7参照)において、制御部130は、用紙Sへの印刷指示が入力されると(S30:Yes)、ステップS40、S50の処理を実行した。しかし、図8に示されるように、制御部130は、ステップS20の後、所定時間が経過したことを条件として(S200:Yes)、ステップS40、S50の処理を実行してもよい。所定時間は、ユーザによって挿入された用紙Sがセンサ110によって検知されてから、表示部13A(図1参照)に用紙Sが適切に挿入された旨が表示されて、当該表示を参照したユーザが用紙Sから手を離すのに十分な時間、例えば5〜10秒程度に設定される。
[変形例2]
上記実施形態によれば、コロ73は、第1位置のスライド部材72の面82Aと対向していなかった。しかし、図9に示されるように、コロ73は、第1位置のスライド部材72の面82Aと対向していてもよい。
上記実施形態によれば、コロ73は、第1位置のスライド部材72の面82Aと対向していなかった。しかし、図9に示されるように、コロ73は、第1位置のスライド部材72の面82Aと対向していてもよい。
この場合、複合機10のユーザが用紙Sを挿入向き16へ挿入する際に、用紙Sをコロ73とスライド部材72との間を通過させることは困難である。そこで、変形例2では、アーム77から左右方向9(図9の紙面に垂直な方向)の少なくとも一方に突出した把手77A(把持部の一例)が形成されている。
複合機10のユーザは、用紙Sを挿入向き16へ挿入する際に、把手77Aを把持してアーム77を矢印106の向きへ回動させる。これにより、アーム77が、図9に実線で示される後方延出位置から、図9に破線で示される上方延出位置へ向けて、矢印106の向きへ回動する。アーム77が後方延出位置のとき、コロ73は図9に実線で示される当接位置(第3位置の一例)に位置する。当接位置のコロ73は、第1位置のスライド部材72の面82Aと当接している。アーム77が上方延出位置のとき、コロ73は図9に破線で示される離間位置(第4位置の一例)に位置する。つまり、アームが後方延出位置から上方延出位置へ回動するとき、コロ73は当接位置から離間位置へ向けて回動する。離間位置のコロ73は、第1位置のスライド部材72の面82Aから離間している。そのため、ユーザは、用紙Sを容易にコロ73とスライド部材72との間を通過させることができる。
なお、アーム77に把手77Aが設けられておらず、ユーザがアーム77を直接把持することによって、アーム77が回動されてもよい。この場合、アーム77が把持部の一例である。また、コロ73を移動させるための手段は、アーム77に限らない。例えば、コロ73が支持面71Aと直交する方向109に沿ってスライド可能に、プリンタ部11のフレーム(不図示)によって支持されていてもよい。この場合、例えば、コロ73の軸に把手(把持部の一例)が設けられており、当該把手が把持されることによってコロ73が当接位置及び離間位置にスライドされてもよい。
変形例2によれば、スライド部材72が第1位置に位置する状態において用紙Sを手差しトレイ71にセットする際に、把手77Aを把持してアーム77を回動させることによってコロ73を当接位置から離間位置へ移動させることにより、用紙Sを手差しトレイ71へ容易にセットすることができる。
[変形例3]
上記実施形態によれば、スライド部材72は、モータ75から駆動力を伝達されてスライドした。しかし、スライド部材72がスライドする構成は、モータ75などから駆動力を伝達されてスライドするものに限らない。例えば、スライド部材72は、手動操作によってスライドするものであってもよい。
上記実施形態によれば、スライド部材72は、モータ75から駆動力を伝達されてスライドした。しかし、スライド部材72がスライドする構成は、モータ75などから駆動力を伝達されてスライドするものに限らない。例えば、スライド部材72は、手動操作によってスライドするものであってもよい。
例えば、図10に示されるように、シート搬送装置は、駆動伝達機構76の代わりに、コイルバネ92(第2付勢部材の一例)と操作部材91と係合部79とを備えていてもよい。
コイルバネ92の一端は、溝71Cの側面71CCと接続されている。コイルバネ92の他端は、スライド部材72の挿入向き16の下流端と接続されている。コイルバネ92は、スライド部材72を第2位置へ付勢している。
操作部材91は、レバー91Aと、ロック部材91B(ロック部材の一例)と、接続部材91Cとを備えている。レバー91Aは、手差しトレイ71の左右方向9の外方に設けられている。なお、レバー91Aは、左右方向9において、サイドガイド70の移動可能範囲の外方に位置しているのであれば、手差しトレイ71の右端及び左端の間に位置していてもよい。ロック部材91Bは、溝71Cの底面71CAにおける挿入向き16の上流端部に設けられている。接続部材91Cは、レバー91A及びロック部材91Bを支持面71Aの裏側において連結している。
係合部79は、スライド部材72の本体部81の面81A(図10に示された表面部82の面82Aの反対の面、図2参照)に形成されている。係合部79は、ロック部材91Bと係合可能である。なお、係合部79とロック部材91Bとを係合させる構成は、公知の構成が採用される。
図10(A)に示されるように、ロック部材91Bは、下方から第1位置のスライド部材72の係合部79と係合する。これにより、スライド部材72は、コイルバネ92の付勢力に抗して第1位置にロックされる。複合機10のユーザがレバー91Aを操作することによって、ロック部材91Bの係合部79とのロックが解除される。これにより、スライド部材72は、第1位置から第2位置へスライドする(図10(B)参照)。第2位置のスライド部材72は、ユーザに引っ張られることによって第2位置から第1位置へスライドする。
変形例3の場合のスライド部材72のスライド処理では、用紙Sがセンサ110によって検知されると(S20:Yes)、その後に、複合機10のユーザは、レバー91Aを操作してスライド部材72の第1位置から第2位置へ向けてのスライドを開始する。また、印刷指示の入力(S30)や所定時間経過(S200)の後に、搬送用モータ101が逆転されるが(S40)、モータ75を備えていない変形例3ではステップS50は実行されない。なお、レバー91Aの操作は、ステップS30、S200の前に実行されてもよいし、ステップS30、S200の後に実行されてもよい。
変形例3によれば、レバー91Aを操作するだけで、スライド部材72を第1位置から第2位置へスライドさせることができる。
また、変形例3によれば、用紙Sが支持面71Aに支持された状態においてレバー91Aが用紙Sで隠れないため、レバー91Aの操作に支障がない。
[変形例4]
上記実施形態では、開口84を通過して挿入された用紙Sがセンサ110によって検知されたが、シート搬送装置は、センサ110を備えていなくてもよい。この場合、スライド部材72のスライド処理(図7参照)において、ステップS20は実行されない。複合機10のユーザは、用紙Sが挿入されたことをセンサ110からハイレベル信号を受け取った制御部130による表示部13A(図1参照)への表示で判断する代わりに、用紙Sがそれ以上挿入できない(用紙Sの先端が第1搬送ローラ対59に当接した)ことによって判断する。
上記実施形態では、開口84を通過して挿入された用紙Sがセンサ110によって検知されたが、シート搬送装置は、センサ110を備えていなくてもよい。この場合、スライド部材72のスライド処理(図7参照)において、ステップS20は実行されない。複合機10のユーザは、用紙Sが挿入されたことをセンサ110からハイレベル信号を受け取った制御部130による表示部13A(図1参照)への表示で判断する代わりに、用紙Sがそれ以上挿入できない(用紙Sの先端が第1搬送ローラ対59に当接した)ことによって判断する。
但し、ユーザによる判断が正しいとは限らない。つまり、用紙Sを挿入したユーザが用紙Sから手を離した時点において、挿入された用紙Sが第1搬送ローラ対59に当接していないおそれがある。このような場合であっても、モータ75の正転(S50)や変形例3のレバー91Aの操作によるスライド部材72のスライドによって、用紙Sを第1搬送ローラ対59に当接させることができる。
また、ユーザによる判断が正しく、挿入された用紙Sが第1搬送ローラ対59に当接している場合、搬送用モータ101の逆転(S40)によって用紙Sに対して挿入向き16と逆向きへの力が付与される。しかし、用紙Sは、摩擦係数が高いスライド部材72の面82Aと当接しているため、当該力による用紙Sの逆送の可能性は低い。
[その他の変形例]
上記実施形態では、スライド部材72のスライド処理(図7参照)のステップS70において、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転への切替と、モータ75の停止とを同時に実行していた。しかし、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転への切替と、モータ75の停止とを同時に実行しなくてもよい。例えば、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転へ切り替えた後に、モータ75を停止させてもよい。
上記実施形態では、スライド部材72のスライド処理(図7参照)のステップS70において、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転への切替と、モータ75の停止とを同時に実行していた。しかし、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転への切替と、モータ75の停止とを同時に実行しなくてもよい。例えば、制御部130は、搬送用モータ101を逆転から正転へ切り替えた後に、モータ75を停止させてもよい。
上記実施形態では、スライド部材72は、モータ75から駆動力を伝達されることによってスライドしていた。しかし、スライド部材72に駆動力を伝達するのは、モータ75に限らず、例えばソレノイド(第1駆動源の一例)などであってもよい。
スライド部材72に駆動力を付与するモータ75などの駆動源は、他の部材を駆動させるための駆動源と共用されてもよい。例えば、複合機10が、筐体14の後壁88に、手差しトレイ71に加えて、複数枚の用紙Sを積層して支持可能なバイパストレイ(不図示)を備えている場合、バイパストレイに支持された用紙Sを給送するための給送ローラに駆動力を付与するモータ(不図示)が、スライド部材72に駆動力を付与するモータと共用されてもよい。
10・・・複合機
16・・・挿入向き
24・・・記録部
59・・・第1搬送ローラ対(ローラ対)
65・・・搬送路
71・・・手差しトレイ
71A・・・支持面
72・・・スライド部材
73・・・コロ
74・・・ねじりコイルばね(第1付勢部材)
82A・・・面(当接面)
S1・・・第1面
S2・・・第2面
16・・・挿入向き
24・・・記録部
59・・・第1搬送ローラ対(ローラ対)
65・・・搬送路
71・・・手差しトレイ
71A・・・支持面
72・・・スライド部材
73・・・コロ
74・・・ねじりコイルばね(第1付勢部材)
82A・・・面(当接面)
S1・・・第1面
S2・・・第2面
Claims (12)
- 搬送路へ挿入されるシートを支持する支持面を有する手差しトレイと、
上記搬送路へ挿入されたシートをニップして搬送するローラ対と、
上記ローラ対よりもシートの挿入向きの下流に位置しており、シートにおける上記支持面と対向する第1面とは反対の第2面に画像を記録する記録部と、
上記手差しトレイに設けられており、シートと当接可能な当接面を有しており、上記挿入向きに沿って第1位置及び上記第1位置より上記挿入向きの下流の第2位置にスライド可能なスライド部材と、
上記スライド部材の上記当接面と対向可能なコロと、
上記コロを上記支持面の方へ向けて付勢する第1付勢部材と、を備え、
上記スライド部材の上記当接面の摩擦係数は、上記支持面の摩擦係数よりも大きいシート搬送装置。 - 上記搬送路における上記手差しトレイと上記ローラ対との間においてシートを検知するセンサを備え、
上記スライド部材は、スライド可能な範囲のうちの所定範囲において上記当接面と上記コロとが対向するものであり、
上記所定範囲の距離は、上記センサによるシートの検知位置から上記ローラ対によるシートのニップ位置までの上記搬送路に沿った距離以上である請求項1に記載のシート搬送装置。 - 上記スライド部材の上記当接面は、上記第1位置において上記コロと対向していない請求項1または2に記載のシート搬送装置。
- 上記スライド部材の上記当接面は、上記第1位置において上記コロと対向しており、
上記コロは、上記第1位置の上記スライド部材の上記当接面と当接している第3位置と、上記第1位置の上記スライド部材から離間している第4位置に移動可能であり、
上記コロを上記第3位置から上記第4位置へ移動可能な把持部を更に備える請求項1または2に記載のシート搬送装置。 - 上記スライド部材を上記第2位置へ向けて付勢する第2付勢部材と、
上記スライド部材を上記第1位置においてロックするロック部材と、
上記ロック部材と連結されており、上記ロック部材による上記スライド部材のロックを解除するレバーと、を備える請求項1から4のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 上記手差しトレイは、上記支持面に沿っており且つ上記挿入向きと直交する幅方向において、上記支持面に支持されたシートの側端と当接するサイドガイドを有しており、
上記レバーは、上記サイドガイドよりも上記幅方向の外側に位置している請求項5に記載のシート搬送装置。 - 第1駆動源と、
上記第1駆動源の駆動力を上記スライド部材へ伝達する第1駆動伝達機構と、を備える請求項1から5のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 第2駆動源と、
上記第2駆動源の駆動力を上記ローラ対を構成するローラへ伝達する第2駆動伝達機構と、
上記搬送路における上記手差しトレイと上記ローラ対との間においてシートを検知するセンサと、
上記第1駆動源及び上記第2駆動源を制御する制御部と、を備え、
上記制御部は、
上記スライド部材が上記第1位置に位置する状態において上記センサがシートを検知したことを条件として、上記スライド部材が上記第2位置へ移動するように上記第1駆動源を駆動させ、且つ上記ローラがシートを上記挿入向きと逆向きへ搬送する回転向きに回転するように上記第2駆動源を駆動させる第1処理を実行する請求項6に記載のシート搬送装置。 - 上記第1処理は、上記スライド部材が上記第1位置に位置する状態において、上記センサがシートを検知し且つシートへの印刷指示が入力されたことを条件として実行される請求項7に記載のシート搬送装置。
- 上記第1処理は、上記スライド部材が上記第1位置に位置する状態において、上記センサがシートを検知してから所定時間経過したことを条件として実行される請求項7に記載のシート搬送装置。
- 上記制御部は、
上記第1処理において、上記コロと上記当接面とが対向した状態での上記スライド部材のスライド量が上記センサによるシートの検知位置から上記ローラ対によるシートのニップ位置までの上記搬送路に沿った距離以上の所定スライド量となったことを条件として、上記ローラの回転向きがシートを上記挿入向きと逆向きへ搬送する回転向きから当該シートを上記挿入向きへ搬送する回転向きに切り替わるように上記第2駆動源を駆動させると同時に、上記第1駆動源を停止させる第2処理を実行する請求項7から9のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 上記コロを回転可能に支持しており、第1起立位置と上記第1起立位置に対して傾倒した第1傾倒位置とに回動可能なアームを備え、
上記手差しトレイは、第2起立位置と上記第2起立位置に対して傾倒した第2傾倒位置とに回動可能であり、
上記アームは、上記手差しトレイの上記第2起立位置への回動に連動して上記第1起立位置に回動し、上記手差しトレイの上記第2傾倒位置への回動に連動して上記第2傾倒位置に回動する請求項1から10のいずれかに記載のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018013370A JP2019131324A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018013370A JP2019131324A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | シート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019131324A true JP2019131324A (ja) | 2019-08-08 |
Family
ID=67545573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018013370A Pending JP2019131324A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | シート搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019131324A (ja) |
-
2018
- 2018-01-30 JP JP2018013370A patent/JP2019131324A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4735112B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4605386B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP4618315B2 (ja) | シート搬送装置、及び画像記録装置 | |
JP4715938B2 (ja) | 画像記録装置 | |
US11128777B2 (en) | Recording apparatus | |
EP1683643A2 (en) | Read/write processing device with paper release on jam detection | |
JP5929638B2 (ja) | 画像記録装置 | |
TW592992B (en) | Printer | |
JP6241114B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP4556931B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007055752A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4318048B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP4497013B2 (ja) | 被記録媒体の媒体給送装置及び該媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置 | |
JP5862173B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP2019131324A (ja) | シート搬送装置 | |
JP2018039233A (ja) | シリアル型記録装置 | |
JP6987665B2 (ja) | 搬送装置および記録装置 | |
WO2004096682A1 (ja) | 給送装置及び記録装置 | |
US20100156025A1 (en) | Printing apparatus and printing method | |
JP2007070069A (ja) | 給紙カセット及び情報処理装置 | |
JP4600492B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP2008238422A (ja) | 記録装置及びその制御方法 | |
JP2006117339A (ja) | 給紙装置 | |
JP5888191B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JP2023080463A (ja) | 給送機構及び画像形成装置 |