JP2016003124A - シート搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲して搬送されるシートによる搬送抵抗のピークを小さくする手段を提供する。【解決手段】複合機10は、記録用紙12を支持する給送トレイ20と、給送トレイ20に支持された記録用紙12を給送向き5に給送する給送ローラ25と、給送トレイ20の底板22の上面22Aに対して傾斜した傾斜面23Aを有する傾斜板23と、記録用紙12を、給送向き5が反転するように案内する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19と、記録用紙12を搬送する搬送ローラ対59と、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を移動させるモータ154と、給送ローラ25及びモータ154の動作を制御する制御部140と、を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、支持面に支持されたシートを湾曲した案内面を有するガイド部材に沿って搬送するシート搬送装置、及び当該シート搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
従来より、複数枚のシートが積層状態で支持面に支持されており、複数枚のシートから最上位置の1枚のシートを分離して給送するシート搬送装置を備えた画像記録装置が知られている。給送ローラなどの給送部によって支持面から給送されたシートは、傾斜面によって搬送向きが変化されつつ、傾斜面に設けられた分離片によって先端が捌かれて他のシートから分離される。その後、分離されたシートは、湾曲した案内面を有するガイド部材に沿って、下方から上方へUターンして搬送されることにより搬送向きが反転する(特許文献1)。
特開2010−149443号公報
例えば、撓みにくい(いわゆる腰が強い)厚手の記録用紙、例えば光沢紙は、撓みやすい薄手の普通紙と比べて、ガイド部材によりUターンされる過程において、摩擦などによる搬送抵抗が大きくなる傾向にある。特に、傾斜面から上向きへ進行する光沢紙の先端が案内面に当接して光沢紙の先端部分が湾曲し始めるときが、搬送抵抗が最も大きくなる傾向にある。光沢紙の先端が搬送ローラなどの次の搬送部材に到達するまでは、給送ローラの駆動によってのみ光沢紙が搬送されるので、給送ローラの駆動源は、最も大きな搬送抵抗に対して十分な駆動力を付与できるものが採用されなければならない。しかしながら、例えば、回転トルクの大きなモータを採用すると、モータのコストが高くなるという問題が生じる。他方、回転トルクが小さいと、各種の供給元から供給される記録用紙の中には、Uターン搬送できない記録用紙が発生するおそれがある。
本発明は、前述された課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、湾曲して搬送されるシートによる搬送抵抗のピークを小さくする手段を提供することにある。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する支持部材と、上記支持面に支持されたシートを給送向きに給送する給送部と、上記支持部材よりも上記給送向き下流側に設けられており、上記給送向き下流側が上記給送向き上流側よりも上方となるように上記支持面に対して傾斜し且つ上記給送部によって給送されたシートと当接する傾斜面を有する案内部材と、上記案内部材に案内されたシートを、上記給送向きが反転するように案内する湾曲面を有しており、上下方向へ移動可能な湾曲部材と、上記湾曲部材に案内されたシートを搬送する搬送部と、上記湾曲部材を上記搬送部へシートを案内する第1位置、及び当該第1位置より下方の第2位置に移動させる駆動機構と、上記給送部及び上記駆動機構の動作を制御する制御部と、を具備する。
湾曲部材が第2位置にあることにより、支持部材から給送されるシートが傾斜面から近い位置で湾曲面によって湾曲される。湾曲部材が第1位置にあることにより、湾曲面によりシートが搬送部へ案内される。駆動機構により湾曲部材が第2位置から第1位置へ移動されることにより、支持部材から給送されるシートを早いタイミングで湾曲させつつ、搬送部へ案内することができる。
(2) 好ましくは、上記搬送部は、シートを挟持して回転するローラ対を有するものであり、上記湾曲部材は、上記ローラ対の接離に連動して上下方向へ移動するものであって、上記第1位置であるときに上記ローラ対が当接しており、かつ上記第2位置であるときに上記ローラ対が離間している。
湾曲部材とローラ対とが連動しているので、湾曲部材が下げられるとローラ対が離間する。これにより、例えば、メディアトレイなどの厚みがあって撓まない部材がローラ対の間に挿入されて直線状に搬送される態様に好適である。
(3) 好ましくは、上記搬送部から搬送向きに沿った方向へ直線状に延出された上側ガイド部材と、上記上側ガイド部材の下方において対向して配置された下側ガイド部材と、を更に具備しており、上記湾曲部材は、上記第1位置において少なくとも上記湾曲面における上記搬送向き下流側の端が上記下側ガイド部材より上方に位置しており、かつ、上記第2位置において上端が上記下側ガイド部材より下方に位置する。
湾曲部材が第2位置にされることにより、下側ガイド部材に沿って直線状に搬送される部材と湾曲部材とが干渉しなくなる。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記給送部を駆動させて上記支持部材から上記シートを給送する前に、上記駆動機構により上記湾曲部材を上記第2位置へ移動させ、上記給送部を駆動している間に上記駆動機構により上記湾曲部を上記第2位置から上記第1位置へ移動させる移動動作を実行する。
これにより、光沢紙などの腰のあるシートの搬送抵抗のピークを小さくすることができる。
(5) 好ましくは、上記給送部と上記搬送部との間においてシートの上記搬送向き上流端又は下流端の少なくともいずれか一方を検出する検知部を更に具備しており、上記制御部は、上記検知部がシートの上記搬送向き上流端又は下流端を検出したことに基づいて当該シートが上記湾曲部を通過したと決定したことに応じて、その後に上記支持部材から上記シートを給送する前に上記第1位置の上記湾曲部材を上記第2位置へ移動させる。
これにより、支持部材から複数枚の光沢紙が連続して搬送するときの湾曲部材の移動を、シートが搬送されるタイミングと重複させることができる。
(6) 好ましくは、上記制御部は、上記支持部材に支持されたシートが第1シート又は第2シートのいずれであるかを示す旨の入力を受信する受信部を更に具備しており、上記制御部は、上記受信部が上記支持部材に上記第1シートが支持されている旨の入力を受信したことに応じて上記駆動機構に上記移動動作を実行させ、上記受信部が上記支持部材に上記第2シートが支持されている旨の入力を受信したことに応じて上記駆動機構に上記湾曲部材を上記第1位置に静止させる。
これにより、光沢紙などが第1シートであるときにはシートの搬送抵抗のピークを下げ、撓みやすく搬送抵抗のピークが小さい普通紙などの第2シートであるときには湾曲部材を移動させずに搬送に要する時間を短縮できる。
(7) 好ましくは、上記給送部は、給送向きへ回転するローラと、一端側において当該ローラを支持し、かつ他端側を軸として、当該ローラが上記支持面と接離する方向に回動可能なアームと、を有する。
(8) 本発明は、上記シート搬送装置と、上記搬送部によって搬送されるシートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置として捉えられてもよい。
本発明によれば、湾曲して搬送されるシートによる搬送抵抗のピークを小さくすることができる。
図1は、実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11のブロック図である。 図4は、記録用紙12への印刷のフローチャートである。 図5は、メディア印刷のフローチャートである。 図6は、記録用紙12の先端が第2位置の湾曲部33において湾曲し始めた状態を模式的に示す縦断面図である。 図7は、記録用紙12の先端が第1位置の湾曲部33を通過した状態を模式的に示す縦断面図である。 図8は、記録用紙12の給送に伴う負荷の状態を示すグラフである。 図9は、メディア印刷においてメディアトレイ110が逆向き87へ搬送されている状態を模式的に示す縦断面図である。 図10は、駆動伝達機構155,156の構成を模式的に示す縦断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10(画像記録装置及びシート搬送装置の一例)は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で記録用紙12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録する機能を有していてもよい。また、複合機10は、後述するメディアトレイ110(図2参照)に支持されたCD−RやDVD−R及びBD−Rなどの記録メディア(以下、単に「メディア」と称す。)の画像記録面上に画像を記録する機能を有する。
複合機10の筐体14の前面には、操作パネル36が設けられている。操作パネル36は、タッチパネル37を有する。タッチパネル37は、ユーザの入力を受け付ける受信部として機能する。タッチパネル37に入力されたコマンドは、制御部140(図3参照)へ出力される。
[給送トレイ20]
図1に示されるように、プリンタ部11は、前面に開口13が形成された筐体14を有している。筐体14の正面には、開口13を通じて後方へ凹んだ凹部80が形成されている。給送トレイ20が、前後方向8に移動することによって、凹部80へ挿入可能であり凹部80から脱抜可能である。給送トレイ20は、上側が開放された箱形状の部材である。図2に示されるように、給送トレイ20の底板22(支持部材の一例)の上面22A(支持面の一例)には、記録用紙12が支持される。給送トレイ20の前側且つ上側には、排出トレイ21が支持されている。排出トレイ21は、給送トレイ20と一体に前後方向8に移動する。排出トレイ21の上面には、後述される記録部24によって画像を記録された記録用紙12が排出される。
給送トレイ20において、底板22より給送向き5の下流側には、案内板23が設けられている。案内板23は、給送向き5の下流側が上流側より上方となるように底板22の上面22Aに対して傾斜する傾斜面23Aを有する。案内板23の傾斜面23Aは、底板22の上面22Aと連続している。底板22の上面22Aに載置された記録用紙12が給送向き5へ給送されると、案内板23の傾斜面23Aと当接することによって、記録用紙12の進行方向が斜め上向きへ変化される。
[給送部16]
図2に示されるように、給送部16は、凹部80に挿入された状態の給送トレイ20の底板22の上方に設けられている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部で軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた支軸28を中心として、矢印29の方向に回動可能である。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20の底板22または給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。
給送ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、搬送モータ152(図3参照)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、給送トレイ20の底板22に載置された記録用紙12のうち、給送ローラ25と当接している最も上側の記録用紙12が、後述する搬送路65へ給送される。
[搬送路65]
図2に示されるように、筐体14内部において、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、給送トレイ20の後端部から上方へ向かって湾曲しつつ延びている。直線部34は、前後方向8に沿って延びている。
湾曲部33は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18(湾曲部材の一例)と内側ガイド部材19(湾曲部材の一例)とによって形成されている。直線部34は、記録部24が配置されている位置において、所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されており、記録部24より後方において、上側ガイド部材17と下側ガイド部材35とによって形成されている。
給送トレイ20に支持された記録用紙12は、給送ローラ25によって湾曲部33へ給送され、湾曲部33から直線部34に亘って図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15に沿って搬送される。湾曲部33によって、記録用紙12は、給送向き5から反転され、直線部34においては記録用紙12は、給送向き5と反対向きへ搬送される。メディアトレイ110は、開口13から直線部34へ挿入され、直線部34に沿って前後方向8に沿って搬送される。
湾曲部33を構成する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19は、一体として上下方向7に沿って上下動する。図2において実線で示されるように外側ガイド部材18の湾曲内側の面の搬送向き15下流側の端が、下側ガイド部材35より上方に位置する状態が第1位置と称される。図2において破線で示されるように外側ガイド部材18の上端が、下側ガイド部材35より下方に位置する状態が第2位置と称される。
外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動は、モータ154(図3参照)の回転がラックピニオンなどの駆動伝達機構155(図3参照)を介して直線運動として伝達されることにより実現される。駆動伝達機構155としては公知の機構が採用され、ギヤ列やベルトなどの回転駆動を伝達する機構と、ラックピニオンやカムなどの回転運動を直線運動に変換する機構との組み合わせなどが採用され得る。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上側に設けられている。記録部24の下側且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。
記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール56、57によって左右方向9へ往復移動可能に支持されている。記録ヘッド38は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38の下面には、ノズル39が形成されている。キャリッジ40が左右方向9に移動しているときに、記録ヘッド38は、ノズル39からインク滴をプラテン42に向けて吐出する。これにより、搬送向き15に搬送されてプラテン42に支持された記録用紙12またはメディアトレイ110に支持された記録メディアに画像が記録される。
キャリッジ40は、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール56、57に支持されている。キャリッジ40は、ガイドレール56に設けられた公知のベルト機構に連結されている。キャリッジモータ153(図3参照)の駆動力がベルト機構を介してキャリッジ40に伝達されることによって、キャリッジ40がガイドレール56,57上を左右方向9へ往復移動する。
[プラテン42]
プラテン42は、搬送向き15における搬送ローラ対59及び排出ローラ対44の間に設けられている。プラテン42は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い平板形状の部材である。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ対59によって搬送される記録用紙を下側から支持する。
[搬送ローラ対59及び排出ローラ対44]
図2に示されるように、直線部34における記録部24及びプラテン42よりも搬送向き15の上流側であって、給送トレイ20よりも搬送向き15の下流側には、搬送ローラ対59(搬送部の一例)が配置されている。直線部34における記録部24よりも搬送向き15の下流側には、排出ローラ対44が配置されている。
搬送ローラ対59は、直線部34の上側に配置された搬送ローラ60と、直線部34の下側に搬送ローラ60と対向して配置されたピンチローラ61とを備えている。搬送ローラ60は、左右方向9に延びた円柱状の部材である。ピンチローラ61は、左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。各ピンチローラ61は、不図示の弾性部材によって搬送ローラ60側に付勢されて搬送ローラ60と圧接している。
図2に示されるように、排出ローラ対44は、直線部34の下側に配置された排出ローラ62と、直線部34の上側に排出ローラ62と対向して配置された拍車63とを備えている。拍車63は、左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。各拍車63は、排出ローラ62と対向する位置に設けられている。排出ローラ62は、不図示の弾性部材によって拍車63側へ付勢されている。
搬送ローラ対59及び排出ローラ対44は、記録用紙12またはメディアトレイ110を挟持可能である。また、搬送ローラ60及び排出ローラ62は、搬送モータ152(図3参照)から正転の駆動力が伝達されて正転し、逆転の駆動力が伝達されて逆転する。
搬送ローラ対59に記録用紙12またはメディアトレイ110が挟持されている状態において、搬送ローラ60が正転すると、記録用紙12またはメディアトレイ110は、搬送ローラ対59によって直線部34を、搬送向き15、つまり前向きに搬送され、搬送ローラ60が逆転すると、記録用紙12またはメディアトレイ110は、搬送ローラ対59によって直線部34を、搬送向き15と逆向き、つまり後向きに搬送される。前述されたとおり、搬送ローラ60は直線部34の上側に配置されている。従って、「搬送ローラ60が正転する」とは、例えば図2において、搬送ローラ60が反時計回りに回転することであり、「搬送ローラ60が逆転する」とは、例えば図2において、搬送ローラ60が時計回りに回転することである。
また、排出ローラ対44に記録用紙12またはメディアトレイ110が挟持されている状態において、排出ローラ62が正転すると、記録用紙12またはメディアトレイ110は、排出ローラ対44によって直線部34を、搬送向き15、つまり前向きに搬送されて排出トレイ21に排出され、排出ローラ62が逆転すると、記録用紙12またはメディアトレイ110は、排出ローラ対44によって直線部34を、搬送向き15と逆向き、つまり後向きに搬送される。前述された通り、排出ローラ62は直線部34の下側に配置されている。従って、「排出ローラ62が正転する」とは、例えば図2において、排出ローラ62が時計回りに回転することであり、「排出ローラ62が逆転する」とは、例えば図2において、排出ローラ62が反時計回りに回転することである。
[搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42の状態変化]
搬送ローラ対59は、ピンチローラ61が搬送ローラ60と当接しており記録用紙12を挟持可能な第1状態(図10において実線で示される状態)、及びピンチローラ61が搬送ローラ60から離間しておりメディアトレイ110を挟持可能な第2状態(図10において破線で示される状態)に状態変化する。
排出ローラ対44は、排出ローラ62が拍車63と当接しており記録用紙12を挟持可能な第1状態(図10において実線で示される状態)、及び排出ローラ62が拍車63から離間しておりメディアトレイ110を挟持可能な第2状態(図10において破線で示される状態)に状態変化する。
プラテン42は、記録ヘッド38とのギャップが記録用紙12への画像記録に適した第1状態(図10において実線で示される状態)、及び記録ヘッド38とのギャップがメディアトレイ110に支持された記録メディアへの画像記録に適した第2状態(図10において破線で示される状態)に状態変化する。
記録用紙12が直線部34を搬送される際、プラテン42は第1状態に状態変化されて記録用紙12を支持する。メディアトレイ110が直線部34を搬送される際、プラテン42は第2状態に状態変化される。これにより、プラテン42は、搬送されるメディアトレイ110よりも下方に位置する。その結果、搬送されるメディアトレイ110は、プラテン42と接触しない。
搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42の状態変化は、モータ157(図3参照)の回転がラックピニオン機構を有する駆動伝達機構156(図3参照)を介して直線運動として伝達されることにより実現される。図10に示されるように、駆動伝達機構156は、モータ157から駆動伝達されるギヤ161と、ギヤ161と噛合するラックギヤ162と、ラックギヤ162、並びに、ピンチローラ61の軸、排出ローラ62の軸及びプラテン42の各端部側を支持するホルダ163と、を備える。ホルダ163は、ピンチローラ61の軸及び排出ローラ62の軸を回転可能に支持している。また、同図には示されていないが、ホルダ163は、プリンタ部11の内部に設けられたフレームなどによって上下方向7に沿ってスライド可能に支持されている。モータ157から駆動伝達されて回転するギヤ161の回転が、ラックギヤ162へ直線運動として伝達され、ラックギヤ162と共にホルダ163が上下方向7へ移動する。このホルダ163の移動に伴って、ピンチローラ61、排出ローラ62及びプラテン42が上下方向7に移動することによって、ピンチローラ61、排出ローラ62及びプラテン42が第1状態又は第2状態となる。
外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動は、モータ154(図3参照)の回転がラックピニオン機構を有する駆動伝達機構155(図3参照)を介して直線運動として伝達されることにより実現される。図10に示されるように、駆動伝達機構155は、モータ154から駆動伝達されるギヤ164と、ギヤ164と噛合するラックギヤ165と、ラックギヤ165、並びに、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の各端部側を支持するホルダ166と、を備える。同図には示されていないが、ホルダ166は、プリンタ部11の内部に設けられたフレームなどによって上下方向7に沿ってスライド可能に支持されている。モータ154から駆動伝達されて回転するギヤ164の回転が、ラックギヤ165へ直線運動として伝達され、ラックギヤ165と共にホルダ166が上下方向7へ移動する。このホルダ166の移動に伴って、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が上下方向7に移動することによって、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第1位置又は第2位置へ移動する。
[制御部140]
図3に示されるように、制御部140は、CPU141、ROM142、RAM143、EEPROM144、及びASIC145を備えており、これらはバス147によって接続されている。ROM142には、CPU141が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM143は、CPU141が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。不揮発性メモリの一例であるEEPROM144には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC145には、搬送モータ152、キャリッジモータ153、モータ154及びモータ157が接続されている。ASIC145は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU141から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC145からの駆動電流によって正転駆動又は逆転駆動される。例えば、制御部140は、搬送モータ152の駆動を制御することによって、給送ローラ25、搬送ローラ60及び排出ローラ62を回転させる。また、制御部140は、キャリッジモータ153の駆動を制御することによって、キャリッジ40を左右方向9に沿って往復移動させる。また、制御部140は、モータ157の駆動を制御することによって、駆動伝達機構156を介して搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42を状態変化させる。また、制御部140は、モータ154の駆動を制御することによって、駆動伝達機構155を介して外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を移動させる。さらに、制御部140は、記録ヘッド38を制御してノズル39からインクを吐出させる。
制御部140は、ユーザがタッチパネル37を介して入力したコマンドを受信する。タッチパネル37には、例えば、記録用紙12の種類や、記録用紙12への印刷であるか、メディアトレイ110を用いたメディア印刷であるかなどのコマンドが入力される。制御部140は、タッチパネル37から入力されたコマンドに基づいて、搬送モータ152、キャリッジモータ153及びモータ154などの駆動を制御する。また、制御部140は、タッチパネル37からの入力に代えて、複合機10と電気信号が通信可能に接続された外部機器からの入力に基づいても、搬送モータ152、キャリッジモータ153及びモータ154などの駆動を制御する。
[記録用紙12への印刷]
以下、図4及び図6〜8が参照されつつ、複合機10において記録用紙12へ印刷が行われる場合の動作が説明される。なお、以下の説明において、記録用紙12の先端とは、搬送向き15の先端(下流端)を言うものであり、記録用紙12の後端とは、搬送向き15の後端(上流端)を言うものとする。
記録用紙12へ印刷を行うかメディア印刷を行うかは、ユーザが行った操作パネル36のタッチパネル37への入力に基づいて制御部140が決定する。また、記録用紙12の種類についても、すなわち記録用紙12が比較的剛性が低い(いわゆる腰の弱い)普通紙(第2シートの一例)であるか、比較的剛性が高い(いわゆる腰の強い)光沢紙や厚紙(第1シートの一例)であるかについても、ユーザが行った操作パネル36のタッチパネル37への入力に基づいて制御部140が決定する。制御部140は、これらの決定を示す情報を不揮発性メモリ、例えば、EEPROM144に記憶させて、後に複合機10の動作を制御するときに記憶された情報を利用する。記録用紙12への印刷においては、搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42は第1状態に維持される。つまり、制御部140は、ユーザが行った入力により記録用紙12への印刷を決定した場合には、搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42を第1状態に維持する。
印刷開始の入力を受けて、制御部140は、記録用紙12が光沢紙や厚紙であるか否かを決定する(ステップ11:以下「S11」と称す。他のステップも同様。)。制御部140は、記録用紙12が光沢紙や厚紙でない、すなわち普通紙であると決定したときは、通常の印刷を行う(S12)。なお、本実施形態において「通常の印刷」とは、湾曲部33を構成する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第1位置に静止された状態のままで、給送トレイ20から記録用紙12が給送され、記録部24によって画像記録が行われた後、排出トレイ21へ排紙される動作である。
制御部140は、記録用紙12が光沢紙又は厚紙であると決定したときは、湾曲部33を構成する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置にあるか否かを決定する(S13)。この決定動作は、例えば、制御部140がモータ154を駆動して外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置としたときにフラグを立て、また、第1位置へ移動したときにフラグを消すことにより行われてもよい。そして、制御部140は、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置に無ければ、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置に移動すべくモータ154を駆動する(S14)。
外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置となった後、制御部140は、給送トレイ20から記録用紙12の給送を開始する(S15)。すなわち、搬送モータ152を駆動して給送ローラ25を回転させ、給送トレイ20に載置された記録用紙12のうち最上位置の記録用紙12を給送向き5へ給送する。給送向き5へ給送された記録用紙12は、案内板23の傾斜面23Aに沿って斜め上向きへ進行方向が変化され搬送路65の湾曲部33へ進入する。
制御部140は、給送を開始してから記録用紙12が一定距離給送されたかを監視する(S16)。この監視は、搬送モータ152の回転量又は回転時間などによって行われる。図6に示されるように、制御部140は、記録用紙12の先端が、湾曲部33において記録用紙12が湾曲されて、最も給送のための負荷が大きくなる位置、すなわち給送ローラ25に必要とされるトルクが最大となる位置まで記録用紙12を給送する。
制御部140は、記録用紙12が一定距離給送されたと決定すると、第2位置にある外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の第1位置への移動を開始させる(S17、移動動作に相当)。すなわち、制御部140は、駆動伝達機構155を介して外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置から第1位置に移動すべくモータ154を駆動する。
外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置から第1位置へ移動される上下方向7に沿った速度は、記録用紙12が給送される上下方向7に沿った速度(換言すれば、記録用紙12の先端が移動する速度)と同等ないし若干速い。したがって、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19と記録用紙12とがほぼ同時に移動しているが、記録用紙12の先端が、外側ガイド部材18又は内側ガイド部材19の搬送向き15下流端から突出することはない。図7に示されるように、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第1位置に到達した後、記録用紙12の先端が外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19に案内されて搬送ローラ対59へ到達する。
図8は、給送トレイ20の上面22Aに載置されている記録用紙12が、給送ローラ25の回転により給送が開始されてから、記録用紙12の先端が搬送ローラ対59へ到達するまでの給送負荷の変化を概略的に示したグラフである。このグラフでは、横軸が「記録用紙12の先端の移動距離」を示しており、縦軸が「給送ローラ25を駆動する際に搬送モータ152にかかる負荷」を示している。本願発明者のシミュレーションによる検証の結果、実線で示されるグラフによる第1の仕事量と、破線で示されるグラフによる第2の仕事量はほぼ同等であった。ここで、第1の仕事量とは、記録用紙12が給送ローラ25により給送を開始されてから、第2位置から第1位置へ移動している外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19に案内されながら、搬送ローラ対59へ到達するまでの仕事量(負荷×移動距離)をいう。一方、第2の仕事量とは、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が移動されずに第1位置で静止されている場合に、記録用紙12が、給送ローラ25により給送を開始されてから搬送ローラ対59へ到達するまでの仕事量(負荷×移動距離)をいう。前述されたように、第1の仕事量と第2の仕事量とはほぼ同等であるが、実線で示されるグラフの方が、破線で示されるグラフよりも、搬送モータ152にかかる負荷の立ち上がりが早く、かつそのピークが低いことがわかる。このようなピークの高さの違いは、給送ローラ25から比較的近い高さ位置において外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19に沿って記録用紙12が湾曲されるときに搬送モータ152にかかる負荷の方が、給送ローラ25から比較的遠い高さ位置において外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19に沿って記録用紙12が湾曲されるときに搬送モータ152にかかる負荷よりも小さくなることが理由であると解される。また、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置とされることにより、第1位置に静止されている場合と比べて、記録用紙12の給送が開始された後、記録用紙12が湾曲され始めるタイミングが早くなり、更に記録用紙12の先端と外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19とがほぼ同時に移動しているため、記録用紙12が外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19から受ける搬送抵抗のピークが小さくなることも理由として考えられる。
搬送ローラ対59へ到達した記録用紙12は、搬送ローラ対59に挟持されつつ、搬送向き15に沿ってプラテン42へ向かって搬送される。そして、制御部140は、プラテン42に支持された記録用紙12に対して記録部24からインク滴を吐出させて画像記録、すなわち印刷を行う。この印刷動作は、インクジェット方式の画像記録において一般的な動作であるので、ここでは詳細な説明が省略される。
制御部140は、搬送ローラ対59及び排出ローラ対44によって搬送されつつ画像記録されている記録用紙12の次ページの印刷データが存在するかを決定する(S19)。次ページの印刷データがあるとき、制御部140は、現在画像記録を行っている記録用紙12の後端が湾曲部33を通過したか、すなわち外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の搬送向き15下流端を通過したかを決定する(S20)。この決定は、例えば、記録用紙12の搬送向き15に沿った長さが既知であるときには、給送ローラ25の回転量を検知する検知部に基づいて決定することができる。また、上側ガイド部材17に記録用紙12の先端又は後端を検知するセンサ151(検知部、図2,3参照)が設けられていれば、そのセンサ151が記録用紙12の後端を検知したことに基づいて決定することができる。
制御部140は、記録用紙12の後端が湾曲部33を通過したと決定すると、モータ154を駆動して、駆動伝達機構155を介して外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第1位置から第2位置へ移動させる(S14)。そして、1ページ目と同様にして記録用紙12の給送(S15)、湾曲部33の移動(S17)、印刷(S18)を行う。また、制御部140は、次ページの印刷データが無いときは、現在画像記録を行っている記録用紙12への印刷が終了すれば、記録用紙12を排出トレイ21へ排出する(S21)。以上で、制御部140は、記録用紙12への印刷処理を終了する。
[メディア印刷]
以下、図5及び図9が参照されつつ、複合機10においてメディア印刷が行われる場合の動作が説明される。なお、前述されたように、記録用紙12へ印刷を行うかメディア印刷を行うかは、ユーザが行った操作パネル36のタッチパネル37への入力に基づいて制御部140が各ローラやガイド部材等の構成部材の動作を制御する。メディア印刷においては、搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42は第2状態に維持される。つまり、制御部140は、ユーザが行った入力に基づいてメディア印刷を決定した場合には、モータ157を駆動して、駆動伝達機構156を介して搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42を第2状態に維持するのである。
印刷開始の入力を受けて、制御部140は、湾曲部33を構成する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置にあるか否かを決定する(S31)。そして、制御部140は、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置に無いと決定した場合、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置に移動すべくモータ154を駆動する(S32)。これにより、下側ガイド部材35に支持されて逆向き87へ搬送されるメディアトレイ110が、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19と当接することがない。
外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置となった後、制御部140は、メディアトレイ110の搬送を開始してメディア印刷を行う(S33)。メディアトレイ110は、複合機10の筐体14の開口13から搬送向き15と逆向き87へ挿入される。図9に示されるように、制御部140は、搬送モータ152を駆動して搬送ローラ60及び排出ローラ62を逆転させ、メディアトレイ110に支持された記録メディアが記録部24の直下を通り過ぎるまで逆向き87へ搬送する。このとき、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置にあるので、メディアトレイ110は外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19と当接することがない。そして、記録メディアが記録部24の直下を通り過ぎた後、搬送モータ152の回転向きを逆転から正転に切り替えて、メディアトレイ110を搬送向き15へ搬送する。
そして、制御部140は、記録部24の直下に位置する記録メディアに対して記録部24からインク滴を吐出させて画像記録、すなわち印刷を行う。この印刷動作は、インクジェット方式の画像記録において一般的な動作であるので、ここでは詳細な説明が省略される。
制御部140は、記録メディアへの印刷が終了すると(S34)、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置から第1位置へ移動させる(S35)。そして、メディア印刷を終了する。また、図5には示されていないが、メディア印刷が終了した後、ユーザによって、複合機10からメディアトレイ110が抜き取られると、制御部140は、モータ157を駆動して、駆動伝達機構156を介して搬送ローラ対59、排出ローラ対44及びプラテン42を第1状態に戻せばよい。または、次ぎにタッチパネル37から入録された印刷処理に応じて、制御部140がモータ157を駆動することにより、駆動伝達機構156を制御してもよい。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置にあることにより、給送トレイ20から給送される記録用紙12が案内板23の傾斜面23Aから近い位置で湾曲される。外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第1位置にあることにより、記録用紙12が搬送ローラ対59へ案内される。外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置から第1位置へ移動されることにより、給送トレイ20から給送される記録用紙12を給送開始後の早いタイミングで湾曲させつつ、搬送ローラ対59へ案内することができる。その結果、湾曲して搬送される記録用紙12による搬送抵抗のピークを小さくすることができる。
また、第1位置において外側ガイド部材18の湾曲面における搬送向き15下流側の端が下側ガイド部材35より上方に位置しており、かつ、第2位置において外側ガイド部材18の上端が下側ガイド部材35より下方に位置するので、第1位置においては、外側ガイド部材18から下側ガイド部材35へ円滑に記録用紙12が案内され、かつ、第2位置においては、下側ガイド部材35に沿って直線状に搬送されるメディアトレイ110が外側ガイド部材18と干渉しない。
また、制御部140は、給送部16を駆動させて給送トレイ20から記録用紙12を給送する前に、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置へ移動させ、給送部16を駆動している間に外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置から第1位置へ移動させるので、記録用紙12の搬送抵抗のピークを小さくすることができる。
また、制御部140は、例えばセンサ151が記録用紙12の搬送向き15上流端を検出したことに基づいて記録用紙12が湾曲部33を通過したと決定したことに応じて、その後に給送トレイ20から記録用紙12を給送する前に第1位置の外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第2位置へ移動させるので、給送トレイ20から複数枚の記録用紙12が連続して給送されるときの外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動を、記録用紙12が記録部24の直下を搬送されているタイミングと重複させることができる。
また、制御部140は、光沢紙などが給送トレイ20に支持されているとの入力を受けたときには外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動動作を行って搬送抵抗のピークを小さくし、他方、普通紙などが給送トレイ20に支持されているとの入力を受けたときには移動動作を行わずに給送に要する時間を短縮する。
[変形例]
なお、前述された実施形態では、制御部140は、第2位置から第1位置への外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動と、給送トレイ20から給送された記録用紙12の給送とを同時に行っているが、制御部140が、これら両動作を交互に繰り返して行ってもよい。すなわち、制御部140は、第2位置から第1位置への外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動が行われているときには、給送トレイ20から給送された記録用紙12の給送を停止し、第2位置から第1位置への外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動を停止しているときに、給送トレイ20から給送された記録用紙12の給送を行ってもよい。
また、前述された実施形態では、制御部140は、記録用紙12の先端が、湾曲部33において記録用紙12が湾曲されて、最も給送のための負荷が大きくなる位置まで記録用紙12した後に、第2位置にある外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第1位置へ移動させるが、当該位置に記録用紙12の先端が到達する前に、第2位置にある外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19を第1位置へ移動させてもよい。この場合、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置から第1位置へ移動される上下方向7に沿った速度は、記録用紙12が給送される上下方向7に沿った速度より若干遅い。したがって、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第1位置に到達するまでに、記録用紙12の先端が当該位置を通過することとなる。
また、前述された実施形態では、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19の移動と、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42の移動とが、2つのモータ154,157の各駆動に基づいて独立して行われているが、これらの移動を1つのモータにより連動して行ってもよい。これにより、メディア印刷が行われるときには、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が第2位置へ移動されると、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42が第2状態となるので、メディアトレイ110が搬送ローラ対59及び排出ローラ対44の間に挿入されて直線状に搬送されるメディア印刷に好適な動作が1つのモータにより実現される。
また、前述された実施形態では、搬送ローラ対59において、搬送ローラ60が上側でピンチローラ61が下側に設けられているが、ピンチローラ61が上側で搬送ローラ60が下側に設けられていてもよい。この場合、下側の搬送ローラ60が移動することによって、搬送ローラ対59が状態変化する。
また、記録用紙12に画像が記録される場合には、拍車63が使用される一方で、記録メディアに画像が記録される場合には、拍車63の代わりに、排出ローラ62に従動して回転する従動ローラ(拍車63とは異なりローラ面に凹凸がないローラ)が使用されてもよい。この場合、例えば、拍車63が上方に退避する一方で、上記従動ローラが直線部34へ出てくる。また、上記従動ローラが上方に退避する一方で、拍車63が直線部34へ出てくる。
また、前述された実施形態では、ピンチローラ61が弾性部材によって搬送ローラ60側に付勢され、排出ローラ62が弾性部材によって拍車63側に付勢されていたが、前述とは逆に、搬送ローラ60が弾性部材によってピンチローラ61側に付勢され、拍車63が弾性部材によって排出ローラ62側に付勢されていてもよい。
また、ピンチローラ61及び排出ローラ62の移動方向は、上下方向7に限らない。例えば、上下方向7に対して傾斜した向きへピンチローラ61及び排出ローラ62が移動してもよい。
10 複合機(画像記録装置、シート搬送装置)
16 給送部
17 上側ガイド部材
18 外側ガイド部材(湾曲部材)
19 内側ガイド部材(湾曲部材)
22 底板(支持部材)
22A 支持面
23 案内板(案内部材)
23A 傾斜面
25 給送ローラ(ローラ)
26 給送アーム(アーム)
35 下側ガイド部材
37 タッチパネル(受信部)
59 搬送ローラ対(搬送部)
140 制御部
151 センサ(検知部)
154、157 モータ(駆動機構)
155、156 駆動伝達機構(駆動機構)

Claims (8)

  1. シートを支持する支持面を有する支持部材と、
    上記支持面に支持されたシートを給送向きに給送する給送部と、
    上記支持部材よりも上記給送向き下流側に設けられており、上記給送向き下流側が上記給送向き上流側よりも上方となるように上記支持面に対して傾斜し且つ上記給送部によって給送されたシートと当接する傾斜面を有する案内部材と、
    上記案内部材に案内されたシートを、上記給送向きが反転するように案内する湾曲面を有しており、上下方向へ移動可能な湾曲部材と、
    上記湾曲部材に案内されたシートを搬送する搬送部と、
    上記湾曲部材を上記搬送部へシートを案内する第1位置、及び当該第1位置より下方の第2位置に移動させる駆動機構と、
    上記給送部及び上記駆動機構の動作を制御する制御部と、を具備するシート搬送装置。
  2. 上記搬送部は、シートを挟持して回転するローラ対を有するものであり、
    上記湾曲部材は、上記ローラ対の接離に連動して上下方向へ移動するものであって、上記第1位置であるときに上記ローラ対が当接しており、かつ上記第2位置であるときに上記ローラ対が離間している請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記搬送部から搬送向きに沿った方向へ直線状に延出された上側ガイド部材と、
    上記上側ガイド部材の下方において対向して配置された下側ガイド部材と、を更に具備しており、
    上記湾曲部材は、上記第1位置において少なくとも上記湾曲面における上記搬送向き下流側の端が上記下側ガイド部材より上方に位置しており、かつ、上記第2位置において上端が上記下側ガイド部材より下方に位置する請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記制御部は、上記給送部を駆動させて上記支持部材から上記シートを給送する前に、上記駆動機構により上記湾曲部材を上記第2位置へ移動させ、上記給送部を駆動している間に上記駆動機構により上記湾曲部を上記第2位置から上記第1位置へ移動させる移動動作を実行する請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 上記給送部と上記搬送部との間においてシートの上記搬送向き上流端又は下流端の少なくともいずれか一方を検出する検知部を更に具備しており、
    上記制御部は、上記検知部がシートの上記搬送向き上流端又は下流端を検出したことに基づいて当該シートが上記湾曲部を通過したと決定したことに応じて、その後に上記支持部材から上記シートを給送する前に上記第1位置の上記湾曲部材を上記第2位置へ移動させる請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 上記制御部は、上記支持部材に支持されたシートが第1シート又は第2シートのいずれであるかを示す旨の入力を受信する受信部を更に具備しており、
    上記制御部は、上記受信部が上記支持部材に上記第1シートが支持されている旨の入力を受信したことに応じて上記駆動機構に上記移動動作を実行させ、上記受信部が上記支持部材に上記第2シートが支持されている旨の入力を受信したことに応じて上記駆動機構に上記湾曲部材を上記第1位置に静止させる請求項4又は5に記載のシート搬送装置。
  7. 上記給送部は、給送向きへ回転するローラと、一端側において当該ローラを支持し、かつ他端側を軸として、当該ローラが上記支持面と接離する方向に回動可能なアームと、を有する請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のシート搬送装置と、
    上記搬送部によって搬送されるシートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置。
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