JP5899619B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに画像を記録する画像記録装置に関し、特に、シートの両面に画像を記録可能な画像記録装置に関する。
従来より、シートの両面に画像を記録することができる画像記録装置が知られている。このような画像記録装置においては、給紙トレイから送り出されたシートは記録部へ搬送され、記録部においてシートの表面に画像が記録される。表面に画像が記録されたシートは、記録部の下流側で第1ローラ対によってスイッチバックされる。スイッチバックされたシートは、記録部の下方かつ給紙トレイの上方に設けられた再供給搬送路に搬送される。再供給搬送路に搬送されたシートは、再供給搬送路に設けられた第2ローラ対によって、再供給搬送路から再び記録部へ送られる。記録部に到達したシートは、表面に画像を形成されたときと同様にして、記録部によって裏面に画像が記録される。その後、両面に画像が記録されたシートは第1ローラ対によって排出トレイに排出される。
また、特許文献1には、ローラ対を構成するローラに解除アーム及びローラアームを取り付けた画像形成装置が開示されている。当該画像形成装置においては、装置内部において、シートがローラ対に挟持された状態でジャムを起こした場合に、給紙トレイの装置からの引き出し操作に連動して、ローラアームを介してローラを動かすことによって、当該ローラ対によるシートの挟持状態を解除する。
特許第3423409号公報
上述のような画像記録装置(画像形成装置)においては、再供給搬送路から記録部へ至る経路の少なくとも一部が湾曲状に形成されていることが多い。画像記録装置において湾曲状の経路の曲率が大きい場合、画像記録装置の内部において湾曲状の経路の占める領域が小さくなる。そのため、画像記録装置を小型化するために、再供給搬送路の曲率は大きく、つまり曲率半径は小さく構成されていることが望ましい。
しかし、シートが湾曲状の経路を搬送されるとき、経路の曲率半径が小さいほど、シートには大きな搬送抵抗、つまりシートの搬送向きと逆向きの力が働く。ローラから伝達される搬送向きの力と、湾曲状の経路から伝達される搬送向きと逆向きの力とが応力として作用し、シートの中央周辺が上方または下方に湾曲されてしまい、シートを搬送できないおそれがある。また、湾曲されたシートが、再供給搬送路に詰まるおそれがある。
再供給搬送路は、シートを搬送するための必要最小限の空間で構成されているため、内部に詰まっているシートを外部から視認しづらい。例えば、再供給搬送路の内部でシートが破れた場合、破れたシートの欠片を見つけて取り出すことは困難である。
再供給搬送路を搬送されるシートは、既に片面に画像が印刷された状態である。そのため、シートの剛性はインクの水分によって低下しており、シートが詰まってしまう可能性はさらに高くなる。
一般に、はがき等の小さめのシートは厚みがあり、剛性が高いものが多い。このようなシートは曲がりにくいため、上述された問題は発生しないことが多い代わりに必要となる搬送力が大きい。一方、A4サイズ等に代表される大きめのシートは、小さめのシートよりも薄いものが多く、曲がりやすい。したがって、上述された問題は、大きめのシートの搬送において特に重大である。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、再供給搬送路にシートが詰まりにくい画像記録装置を提供することと、どのようなシートも搬送できる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、シートが通過可能であって、下方から上方へUターンする第1湾曲部、及び当該第1湾曲部から直線状に延びて第1搬送向きへ延びる第1直線部を有する第1搬送路と、上記第1搬送路の第1直線部においてシートに画像を記録する記録部と、上記記録部より上記第1搬送向きの下流側の分岐位置において上記第1搬送路の第1直線部から分岐され、上記記録部より上記第1搬送向きの上流側の合流位置において上記第1搬送路の第1湾曲部と合流するように延びており、シートを上記分岐位置から上記合流位置に向かう第2搬送向きへ案内する第2搬送路と、上記第1搬送路の第1直線部における上記分岐位置より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、正転又は逆転することによって、シートを上記第1搬送向き又は上記第2搬送向きへ搬送する第1ローラ対と、上記第2搬送路において駆動ローラ及び従動ローラの一対が対向して設けられており、シートを上記第2搬送向きへ搬送する第2ローラ対と、上記第2搬送路に設けられて先端に上記駆動ローラが取り付けられ、上記駆動ローラよりも上記第2搬送向きの上流側に配置された支軸を中心に、上記駆動ローラが上記従動ローラに当接する第1姿勢、及び上記駆動ローラが上記従動ローラから離間する第2姿勢の間で回動可能なアームと、を備えている。上記第2搬送路は、上記第1ローラ対がシートを挟持する第1位置と上記第2ローラ対がシートを挟持する第2位置とを結ぶ方向に沿って形成される第2直線部と、上記第2ローラ対より上記第2搬送向きの下流側に形成されており、上記第1湾曲部の内側において下方から上方へ湾曲されて上記合流位置に至る第2湾曲部と、を有する。
シートは、上流側が第1ローラ対により挟持され、下流側が第2ローラ対により挟持された状態で第2搬送路(上述の再供給搬送路に相当)の直線部を搬送される。直線部は、第1ローラ対がシートを挟持する第1位置と第2ローラ対がシートを挟持する第2位置とを結ぶ方向に沿って形成されるため、シートは、第2搬送向きに沿って平面を成した状態で第2湾曲部(上述の湾曲状の経路に相当)に向けて搬送される。シートが第2搬送向きに沿って平面を成している場合、第1ローラ対及び第2ローラ対からシートに与えられた搬送力の大部分は、シートを湾曲させる応力に変換されることなく、効率よくシートの下流側に伝達される。したがって、シートは、搬送向きと逆向きの力を受けて湾曲されることなく、その力を上回る搬送力によって搬送されることができる。
第2ローラ対が、第2ローラ対よりも第2搬送向きの上流側を支点としたアームに取り付けられることで、第1ローラ対の搬送量が第2ローラ対の搬送量よりも多い場合は、シートの搬送によってアームが第2ローラ対を離間させる方向に回動する。それにより、第2ローラ対がシートを挟持する力が低下するため、シートは第2ローラ対を滑るようにして搬送される。一方、第1ローラ対の搬送量が第2ローラ対の搬送量よりも小さい場合は、第2ローラ対の回転によってアームが第2ローラ対を圧接する方向に回動する。それにより、第2ローラ対がシートを挟持する力が上昇して搬送力不足を防ぐことができる。
(2) 上記第2搬送路の幅方向と直交する断面において、上記第1位置と上記第2位置とを結ぶ仮想直線が、上記第2湾曲部に沿う円弧に対して接線である。
第1ローラ対、第2ローラ対、及び第2湾曲部がこのような位置関係にある場合、第2湾曲部における搬送向きと逆向きの力が小さくなり、シートは比較的小さな搬送力によっても湾曲部を搬送されることができる。
(3) 上記第1ローラ対は、上記第1搬送路の幅方向に沿って離間されて複数配置され、一対のローラの一方が互いに同一の軸に取り付けられて同一の駆動源によって回転するものであり、上記第2ローラ対は、上記第2搬送路の幅方向に沿って離間されて複数配置され、一対のローラの一方が互いに同一の軸に取り付けられて同一の駆動源によって回転するものであり、上記第1ローラ対の数は、上記第2ローラ対の数よりも多い。
ローラ対の数によって、第1ローラ対及び第2ローラ対がシートを挟持する力を調整することができる。第1ローラ対の個数が、第2ローラ対の個数よりも多いことで、第1ローラ対がシートを挟持する力を第2ローラ対がシートを挟持する力よりも大きくすることができる。そうすることで、第1ローラ対の搬送量を第2ローラ対の搬送量より大きくしても、第2ローラ対がシートを搬送向きに滑らせるため、第2ローラ対からシートが受ける搬送向きと逆向きの力によって、大きめのシートが湾曲される可能性は低くなる。ここで、本発明における駆動源とは、電気等のエネルギーを消費して機械的な駆動力を生じさせる装置を指し、一例としてモータが挙げられる。
(4) 上記第1ローラ対と上記第2ローラ対とは、互いに異なる駆動源によって回転し、且つ単位時間におけるシートの搬送量が互いに異なるものである。
(5) 上記第2湾曲部は、当該第2湾曲部を搬送されるシートを上記第2搬送向きの下流側に案内する少なくとも1つのローラを有する。
ローラによってシートが案内されることで、第2湾曲部においてシートに生じる摩擦力が低減され、搬送向きと逆向きの力を小さくすることができる。
(6) 上記第2搬送路における上記第1ローラ対から上記合流位置までの距離が、上記第2搬送路を搬送される搬送方向の長さが最も長いシートの搬送方向の長さよりも短く、且つ上記第2搬送路を搬送される搬送方向の長さが最も短いシートの搬送方向の長さよりも長い。
一般的な家庭用又はオフィス用の画像記録装置において、搬送方向の長さが最も長いシートの一例は、例えばA4サイズの記録用紙である。また、搬送方向の長さが最も短いシートの一例は、例えば写真の印刷に使用されるL判サイズの記録用紙である。A4サイズの記録用紙は、先端が合流位置に到るまで、上流側と下流側をそれぞれ第1ローラ対及び第2ローラ対に挟持されて第2湾曲部を搬送される。一方、L判サイズの記録用紙は、第2湾曲部の少なくとも下流側において、記録用紙の後端が第1ローラ対を通過した状態となり、第2ローラ対の搬送力のみによって第2湾曲部を搬送される。L判サイズに代表される小さめの記録用紙は一般に曲がりにくいため、1つのローラ対のみによっても安定して第2湾曲部を搬送される。
(7) 単位時間における上記第1ローラ対によるシートの搬送量が、上記第2ローラ対によるシートの搬送量よりも大きい。
第1ローラ対の搬送量を第2ローラ対の搬送量よりも大きくして、第1ローラ対を第2搬送路におけるメインの搬送手段とすることができる。それにより、A4サイズに代表される大きめのシートの搬送を安定させることができる。
本発明においては、第2搬送路が直線部を有することで、第1ローラ対及び第2ローラ対の搬送力が効率よくシートの下流側に伝達され、シートの搬送が安定する。また、湾曲されたシートが第2搬送路に詰まる可能性を低くすることができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、第1ローラ対44及び搬送ローラ対70を模式的に示す正面図である。 図4は、直線路67Aと第2湾曲路67Bとの関係を模式的に示す縦断面図である。 図5は、プリンタ部11における両面画像記録の流れの一部を示す図である。 図6は、プリンタ部11における両面画像記録の流れの一部を示す図である。 図7は、プリンタ部11における両面画像記録の流れの一部を示す図である。 図8は、記録用紙のサイズによる搬送方法の相違を示した図である。 図9は、複合機10の変形例に係る第2湾曲路67Bを模式的に示す縦断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリント機能としては、記録用紙の両面に画像を記録する両面画像記録機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。プリンタ部11は、正面に開口13が形成されたケーシング(筐体)14を有し、各種サイズの記録用紙(本発明のシートの一例)を載置可能なトレイ20(図2参照)が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。つまり、トレイ20は、複合機10に装着及び脱抜可能である。
[プリンタ部11の構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、トレイ20から記録用紙をピックアップして給送する給紙部15と、トレイ20の上方に設けられており、給紙部15によって給紙された記録用紙にインク滴を吐出して記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24(本発明の記録部の一例)と、経路切換部41などを備えている。なお、記録部24はインクジェット方式に限られず、電子写真方式などの種々の記録方式のものが適用可能である。
[給紙部15]
図2に示されるように、給紙部15は、トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給紙部15は、給紙ローラ25、給紙アーム26及び駆動伝達機構27とを備えている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端部で軸支されている。給紙アーム26は、基端部に設けられた支軸28(本発明の同一の軸の一例)を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給紙ローラ25はトレイ20に当接及び離間が可能である。つまり、給紙ローラ25は、トレイ20に載置された記録用紙に当接可能である。給紙ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙用モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、トレイ20上に積載された記録用紙のうち、一番上側の記録用紙に当接された状態で、当該記録用紙を他の記録用紙から分離して以下で説明する第1湾曲路65Aに供給する。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、トレイ20の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙保持部79に至る搬送路65(本発明の第1搬送路の一例)が形成されている。搬送路65は、トレイ20の先端から記録部24に至る間に形成された第1湾曲路65A(本発明の第1湾曲部の一例)と、記録部24から排紙保持部79に至る間に形成された排紙路65B(本発明の第1直線部の一例)とに区分される。
第1湾曲路65Aは、トレイ20に設けられた分離傾斜板22の上端付近から記録部24に渡って延設された湾曲状の通路である。第1湾曲路65Aは、プリンタ部11の内部側を中心とする円弧形状に概ね形成されている。トレイ20から給送される記録用紙は、第1湾曲路65Aを搬送方向(図2において一点鎖線で示される方向)に沿って第1搬送向き(図2において一点鎖線に付された矢印の向き、本発明の第1搬送向きに相当)に湾曲されてUターンされ、記録部24の直下へ案内される。第1湾曲路65Aは、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と中間ガイド部材17によって区画されている。なお、外側ガイド部材18及び中間ガイド部材17、更に後述する各ガイド部材19、31、32、33、82、83は、いずれも、図2の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延出されている。
排紙路65Bは、記録部24の直下から排紙保持部79に渡って延設された直線状の通路である。記録用紙は、排紙路65Bを第1搬送向きに案内される。排紙路65Bは、記録部24が設けられている箇所においては、所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24及びプラテン42によって形成されており、記録部24が設けられていない箇所においては、所定間隔を隔てて互いに対向する上側ガイド部材82及び下側ガイド部材83によって区画されている。
記録部24よりも第1搬送向きの下流側に分岐位置36(本発明の分岐位置の一例)が存在する。両面画像記録の際には、排紙路65Bを搬送される記録用紙は、分岐位置36の下流側でスイッチバックされ、後述する反転搬送路67(本発明の第2搬送路の一例)へ向けて搬送される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、トレイ20の上方に配置されている。記録部24は、左右方向9(図2において紙面と垂直な方向)に往復動する。記録部24の下方には記録用紙を水平に保持するためのプラテン42が設けられている。記録部24は、左右方向9への往復移動過程において、図示しないインクカートリッジから供給されたインクをノズル39からプラテン42上を搬送される記録用紙に吐出する。これにより、搬送路65において記録用紙に画像が記録される。
[搬送ローラ45、60、62]
図2に示されるように、外側ガイド部材18及び中間ガイド部材17の第1搬送向きの下流端と記録部24との間には、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60の下方に配置されており、図示しないバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。第1搬送ローラ60及びピンチローラ61は、第1湾曲路65Aを搬送してきた記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。
記録部24と上側ガイド部材82及び下側ガイド部材83との間には、第2搬送ローラ62及び拍車63が設けられている。拍車63は、第2搬送ローラ62の上方に配置されており、図示しないバネなどの弾性部材によって第2搬送ローラ62のローラ面に圧接されている。第2搬送ローラ62及び拍車63は、記録部24で画像を記録された記録用紙を狭持して第1搬送向きの下流側へ搬送する。
各搬送ローラ60、62は、第1搬送用モータ(本発明の駆動源の一例、不図示)から駆動伝達機構(不図示)を介して回転駆動力が伝達されて回転される。前記の駆動伝達機構は、遊星ギヤなどから構成されており、搬送用モータが正回転及び逆回転方向のいずれに回転されても、各搬送ローラ60、62を一回転方向へ回転させる。これにより、記録用紙は第1搬送向きへ搬送される。
分岐位置36よりも第1搬送向きの下流側に、6つの第3搬送ローラ45及び拍車46が設けられている。図3(A)に示されるように、第3搬送ローラ45は、左右方向9(図2の紙面垂直方向)へ延出する第1駆動軸58(本発明の同一の軸の一例)に互いに隣接されて取り付けられている。拍車46は、第3搬送ローラ45の上方に第1駆動軸58と平行に互いに隣接されて取り付けられている。第3搬送ローラ45及び拍車46は、それぞれが上下方向7に対向して一対となるように配置されている。対向する一対の第3搬送ローラ45と拍車46との組が、それぞれ第1ローラ対44(本発明の第1ローラ対の一例)と称される。拍車46は、バネなどの弾性部材によって上下方向9の下方に付勢されており、第3搬送ローラ45のローラ面にそれぞれ圧接されている。各第3搬送ローラ45、拍車46、及び両者が当接する第1リップ点51(本発明の第1位置の一例)は、図2においては紙面垂直方向に重ねられて一点で示される。
第3搬送ローラ45は、第1搬送用モータから正逆回転方向の駆動力が伝達されて、正回転方向又は逆回転方向に回転駆動される。例えば、片面記録が行われる場合は、第3搬送ローラ45は正回転方向へ回転される。これにより、記録用紙は第3搬送ローラ45及び拍車46に挟持されて下流側へ搬送され、排紙保持部79に排紙される。一方、両面記録が行われる場合は、第3搬送ローラ45及び拍車46が記録用紙の後端部を挟持した状態で、第3搬送ローラ45の回転方向が正回転方向から逆回転方向へ切り換えられる。これにより、記録用紙は、第1搬送向きと逆向きに搬送され、以下で説明する経路切換部41によって後述する反転搬送路67へ向けて搬送される。
[経路切換部41]
図2に示されるように、経路切換部41は、第2搬送ローラ62よりも第1搬送向きの下流側、かつ分岐位置36よりも第1搬送向きの上流側に配置されている。経路切換部41は、補助ローラ47、48、フラップ49及び支軸87で構成されている。
プリンタ部11のフレームなどに、図2の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延びる支軸87が設けられている。フラップ49は、支軸87から概ね第1搬送向きの下流側へ延出されており、支軸87に回動可能に軸支されている。フラップ49には、補助ローラ47及び補助ローラ48が軸支されている。補助ローラ47,48のローラ面は、記録用紙の記録面に当接されるので、拍車63及び拍車46と同様に拍車状に形成されている。
フラップ49は、姿勢変化可能に構成されており、下側ガイド部材83よりも上方に位置する排出姿勢(図2に破線で示される姿勢)と、延出端部49Aが分岐位置36よりも下方へ進入する反転姿勢(図2に実線で示される姿勢)との間で回動する。記録部24を通過した記録用紙は、フラップ49が排出姿勢の場合、更に第1搬送向きの下流側へ搬送され、フラップ49が反転姿勢の場合、反転搬送路67へスイッチバック搬送される。
[反転搬送路67]
図2に示されるように、反転搬送路67は、分岐位置36で排紙路65Bから分岐され、記録部24の下側且つ給紙アーム26の上側を通って、記録部24よりも第1搬送向きの上流側の合流位置37(本発明の合流位置の一例)で第1湾曲路65Aと合流する。記録用紙は、反転搬送路67を第2搬送向き(本発明の第2搬送向きに相当)に搬送される。ここで、第2搬送向きとは、反転搬送路67を分岐位置36から合流向き37に向かう向きで、図2における矢印付きの二点鎖線で示される向きを指す。
反転搬送路67は、直線路67A(本発明の第2直線部の一例)と第2湾曲路67B(本発明の第2湾曲部の一例)とに区分される。直線路67Aは、分岐位置36から直線的に延出された通路である。直線路67Aは、第1リップ点51と、後述される第4搬送ローラ68と従動ローラ69とが当接する第2リップ点52とを結んだ仮想直線53(本発明の仮想直線の一例)に沿って形成されている。直線路67Aは、上側を第2ガイド部材32によって区画されている。また、直線路67Aは、下側を第1ガイド部材31及び第3ガイド部材33によって区画されている。第2ガイド部材32及び第1ガイド部材31には、後述される搬送ローラ対70のローラ面を直線路67Aに露出させるための間欠部(不図示)が設けられている。
図2及び図4に示されるように、第2湾曲路67Bは、直線路67Aの第2搬送向きの下流端から連続する曲線状の通路であり、第1湾曲路65Aの内側に形成されている。第2湾曲路67Bは、上下方向7の下方から上方へ湾曲されて、合流位置37に至る。第2湾曲路67Bは、外周側を中間ガイド部材17によって区画されている。また、第2湾曲路67Bは、内周側を内側ガイド部材19によって区画されている。
図4に示されるように、左右方向9からの平面視において、中間ガイド部材17の第2湾曲路67B側の面は、第2搬送向きに沿って仮想円54を形成する。仮想直線53は、仮想円54に対する接線を成している。仮想円54のうち、中間ガイド部材17との重なり部分が本発明の円弧の一例である。
両面画像記録される記録用紙のうち、搬送方向の長さが最長のものはA4サイズの用紙であり、最短のものははがきサイズの用紙である。A4サイズ及びはがきサイズの記録用紙は、共に縦方向を搬送方向として搬送路65及び反転搬送路67を搬送される。反転搬送路67に沿った第1リップ点51から合流位置37までの距離は、A4サイズの縦方向の長さ(287mm)よりも短く、且つはがきサイズの縦方向の長さよりも長い。ただし、反転搬送路67に沿った第1リップ点51から合流位置37までの距離は、プリンタ部11が対応する記録用紙のサイズに基づき適宜変更される。
[第4搬送ローラ68]
反転搬送路67には、2つの第4搬送ローラ68(本発明の駆動ローラの一例)及び2つの従動ローラ69(本発明の従動ローラの一例)が設けられている。各第4搬送ローラ68及び従動ローラ69は、図2においては紙面垂直方向に重ねられて示される。従動ローラ69は、記録部24よりも下方であって第4搬送ローラ68よりも上方にそれぞれ配置されている。従動ローラ69は、第2ガイド部材32に軸支され、左右方向9に隣接して設けられている。
図3(B)に示されるように、2つの第4搬送ローラ68は、反転搬送路67を跨いで従動ローラ69の下方に位置し、左右方向9に隣接されて取り付けられている。第3搬送ローラ45と同様に、第4搬送ローラ68は、それぞれが従動ローラ69と対向する位置に配置されている。対向する一対の従動ローラ69と第4搬送ローラ68との組が、それぞれ搬送ローラ対70(本発明の第2ローラ対の一例)と称される。また、第4搬送ローラ68は、後述するコイルバネ(不図示)によって従動ローラ69のローラ面に圧接されている。各従動ローラ69及び第4搬送ローラ68が当接する点がそれぞれ第2リップ点52(本発明の第2位置の一例)と称される。
図3(A)、(B)に示されるように、搬送ローラ対70の数は、第1ローラ対44の数よりも少ない。搬送ローラ対70が記録用紙を挟持するリップ力は、第1ローラ対44が記録用紙を挟持するリップ力よりも小さく設定されている。搬送ローラ対70及び第1ローラ対44の数は、各ローラ対に最適なリップ力に基づき当業者が適宜決定することができる。
第4搬送ローラ68は、第2搬送用モータ(本発明の駆動源の一例、不図示)から第2駆動軸71を通じて正逆回転方向の駆動力が伝達されて、正回転方向又は逆回転方向に回転駆動される。本実施形態においては、搬送ローラ対70は、搬送用モータが逆転の向きに回転された場合に、第4搬送ローラ68と従動ローラ69との間に記録用紙を挟持することによって、反転搬送路67に搬送されてきた記録用紙を第2搬送向きに搬送する。第4搬送ローラ68が単位時間当たりに記録用紙を搬送する量(以下、搬送速度とも称される。)が、第3搬送ローラ45の搬送速度よりも速くなるように、第1搬送用モータ及び第2搬送用モータの回転は制御される。
[搬送アーム74]
図2に示されるように、搬送アーム74(本発明のアームの一例)は、その基端部(前方側の端部)が支軸28に支持されている。これにより、搬送アーム74は、支軸28を回動中心軸として回動可能である(図2参照)。つまり、本実施形態において、搬送アーム74の回動軸は、給紙アーム26の回動軸と同一である。なお、搬送アーム74と給紙アーム26の回動軸は異なっていてもよい。
第2駆動軸71は、搬送アーム74の先端に回転自在に取り付けられている。つまり、支軸28は、第4搬送ローラ68よりも前方、換言すると第2搬送向きの上流側に配置されている。支軸28の上下方向7の位置は、反転搬送路67の下方である。つまり、搬送アーム74は、支軸28から第4搬送ローラ68にかけて後方斜め上に延出されている。搬送アーム74は、左右方向9に一定間隔だけ離間されて2本設けられており、各搬送アーム74に第2駆動軸71が設けられている。
搬送アーム74には、ダブルトーションバネなどのコイルバネ(不図示)が取り付けられている。搬送アーム74は、コイルバネによる弾性力により、図2の矢印30の方向へ回動付勢されている。つまり、コイルバネは、第4搬送ローラ68が従動ローラ69に当接する向きへ搬送アーム74を付勢する。これにより、第4搬送ローラ68は、上述したように従動ローラ69に圧接可能である。以上より、搬送アーム74は、第4搬送ローラ68が従動ローラ69に当接する第1姿勢(本発明の第1姿勢の一例)をとる。また、搬送アーム74は下方へ回動した場合に、第4搬送ローラ68が従動ローラ69から離間する第2姿勢(本発明の第2姿勢の一例)をとる。
搬送アーム74が第1姿勢をとっている場合、搬送アーム74及び第4搬送ローラ68の一部が、第1ガイド部材31の間欠部を通って直線路67Aに露出する。第4搬送ローラ68は上述されたように従動ローラ69のローラ面に圧接される。
[プリンタ部11の動作]
上述されたように、両面画像記録の際には、記録用紙は、搬送路65を搬送された後に反転搬送路67にスイッチバックされる。両面画像記録の全体としての流れが説明された後に、反転搬送路67におけるより詳細な動作が説明される。なお、参照される各図において、記録用紙90には、内部に「1」及び「2」が表記された三角形及び四角形がそれぞれ隣接している。これは、記録用紙90における三角形に隣接する側の面が第1面93、四角形に隣接する側の面が第2面94としてそれぞれ区別されることを意味する。
[両面画像記録の流れ]
まずは、記録用紙の両面に画像が記録される際の全体としての流れが説明される。トレイ20にセットされた記録用紙90は、給紙ローラ25の回転によって、第1湾曲路65Aへ搬送される。第1搬送向きの先端である第1端91が、第1湾曲路65Aを通過した記録用紙90は、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持され、第1搬送ローラ60の回転によって、第1面93が記録部24を向いた状態でプラテン42上に送られる(図5の(A)の状態)。
プラテン42を通過した記録用紙90の第1面93には、記録部24によって画像が記録される。プラテン42を通過した記録用紙90の第1搬送向きの下流側は、第2搬送ローラ62及び拍車63に挟持される。記録用紙90の第1搬送向きの下流側は、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62の回転によって搬送される。
記録用紙90の第1端91が下側ガイド部材83を通過すると、記録用紙90の第1搬送向きの下流側は、補助ローラ47を押し上げ、フラップ49を排出姿勢とする。記録用紙90は、フラップ49の排出姿勢を維持しつつ搬送されて第1ローラ対44に挟持される(図5の(B)の状態)。第1ローラ対44の正転により、記録用紙90は、第1搬送向きの後端である第2端92が補助ローラ47を通過する位置まで第1搬送向きに搬送される。即ち、記録用紙90の第1搬送向きの下流側の大部分は排紙保持部79へ排出される。第2端92が補助ローラ47を通過すると、記録用紙90がフラップ49を押し上げる力が弱まり、フラップ49は、反転姿勢となる。フラップ49が反転姿勢となることで、記録用紙90が補助ローラ48に押圧されて、第2端92が直線路67Aを向く(図6の(A)の状態)。
記録用紙90の片面のみに画像が印刷される場合は、第1ローラ対44は、第1搬送向きの後端である第2端92が第1ローラ対44を越えるまで正転を維持するため、第1面93に画像が記録された記録用紙90は、排紙保持部79に排紙される。一方、両面画像記録の際には、第1ローラ対44の回転が逆転に切り換えられて、記録用紙90は、第2端92が第2搬送向きの先端となって直線路67Aを搬送される。記録用紙90は、搬送ローラ対70に挟持され、それ以降は第1ローラ対44及び搬送ローラ対70の回転によって搬送される(図6の(B)の状態)。第2端92が合流位置37を越えて、記録用紙90は再び搬送路65へと入る。
記録用紙90は再びプラテン42上に送られるが、1度目の搬送と異なり、記録用紙90の第2面94が記録部24側を向いているため、第2面94に画像が記録される(図7の(A)の状態)。
記録用紙90は、1度目の搬送と同様に搬送路65を搬送され、第1ローラ対44に挟持される(図7の(B)の状態)。1度目の搬送と異なり、第1ローラ対44は、第1搬送向きの後端である第1端91が第1ローラ対44を越えるまで正転を維持する。したがって、両面に画像が記録された記録用紙90は、排紙保持部79に排紙される。
[反転搬送路67における搬送の流れ]
続けて、分岐位置36でスイッチバックされた記録用紙が、反転搬送路67を搬送されて合流位置37に至るまでのより詳細な流れが以下に説明される。A4サイズ等の比較的大きめの記録用紙と、はがきサイズ等の比較的小さめの記録用紙とでは、反転搬送路67を搬送される方法が異なる。以下にそれぞれの記録用紙の搬送の流れが説明される。
まずはA4サイズ等の比較的大きめの記録用紙が搬送される流れが説明される。フラップ49の反転姿勢により第2端92が直線路67Aに向けられた記録用紙90は、第1ローラ対44の逆転によって、直線路67Aを搬送される。直線路67Aは仮想直線53に沿って形成されているため、記録用紙90は、第2搬送向きに概ね平面を成して搬送される。記録用紙90は、第2搬送向きの下流側を搬送ローラ対70に挟持され、それ以降、第1ローラ対44及び搬送ローラ対70の回転によって搬送される。このとき、第1ローラ対44の搬送速度が搬送ローラ対70の搬送速度よりも早く、且つ第1ローラ対44が記録用紙を挟持する力が搬送ローラ対70が記録用紙90を挟持する力よりも強い。したがって、記録用紙90は、搬送ローラ対70を第2搬送向きに滑るようにして搬送される。
記録用紙90の第2端92は、第2湾曲路67Bに到達する。中間ガイド部材17により、第1ローラ対44及び搬送ローラ対70が記録用紙を搬送する力の一部は、第2湾曲路67Bの上方へ向かう力に変換され、記録用紙90は、上方に湾曲されつつ合流位置37に搬送される。反転搬送路67に沿った第1リップ点51から合流位置37までの距離が、A4サイズの縦方向の長さよりも短いため、記録用紙90は、第2端92が合流位置37に至るまで第1ローラ対44及び搬送ローラ対70に挟持されて搬送される(図8の(A)の状態)。
続けて、はがきサイズ等の比較的小さめの記録用紙が搬送される流れが説明される。小さめの記録用紙においても、搬送の大まかな流れは大きめの記録用紙のものと同様であるが、以下の点が相違する。即ち、反転搬送路67に沿った第1リップ点51から合流位置37までの距離は、はがきサイズの縦方向の長さよりも長いため、記録用紙90は、第2端92が合流位置37に至るまでの間に第1端91が第1ローラ対44を通過した状態となる。したがって、第2端92が第2湾曲路67Bの少なくとも下流側を搬送される間、記録用紙90は、搬送ローラ対70の搬送力によってのみ搬送される(図8の(B)の状態)。
[本実施形態の作用効果]
記録用紙は、第2搬送向きに沿って平面を成した状態で直線路67Aを搬送される。このため第1ローラ対44及び搬送ローラ対70から記録用紙に与えられた搬送力の大部分は、記録用紙を湾曲させる応力に変換されることなく、効率よく第2搬送向きの下流側に伝達される。即ち記録用紙のコシが強くなる。したがって、記録用紙は、中間ガイド部材17から受ける搬送向きと逆向きの力を上回る搬送力によって搬送されることができる。
また、仮想直線53が仮想円54に対する接線を成しているため、記録用紙が中間ガイド部材17から受ける搬送向きと逆向きの力を小さくすることができる。
また、第1ローラ対44の個数が搬送ローラ対70の個数よりも多いことで、第1ローラ対44が記録用紙を挟持する力を搬送ローラ対70がシートを挟持する力よりも大きく設定されている。それにより、第1ローラ対44の搬送速度を搬送ローラ対70の搬送速度より大きくしても、第1ローラ対44がシートを第2搬送向きに滑らせるため、搬送ローラ対70からシートが受ける搬送向きと逆向きの力によって、記録用紙が湾曲される可能性は低くなる。搬送ローラ対70に対して滑るように記録用紙が搬送されることで、記録用紙の搬送が安定する。
また、搬送ローラ対70が、搬送ローラ対70よりも第2搬送向きの上流側を支点とした搬送アーム74に取り付けられることで、第1ローラ対44の搬送量が搬送ローラ対70の搬送量よりも多い場合は、記録用紙の搬送によって搬送アーム74が図2の矢印30の方向と逆方向に回動する。それにより、搬送ローラ対70が記録用紙を挟持する力が低下すして、記録用紙は第1ローラ対44対を容易に滑ることができる。一方、第1ローラ対44の搬送量が搬送ローラ対70の搬送量よりも小さい場合は、搬送ローラ対70の回転によって搬送アーム74が図2の矢印30の方向に回動する。それにより、搬送ローラ対70が記録用紙を挟持する力が上昇して搬送力不足を防ぐことができる。
はがきサイズ等の小さめの記録用紙は、第2搬送向きの先端が第2湾曲路67Bの少なくとも下流側を搬送される間、搬送ローラ対70の搬送力によってのみ搬送される。小さめの記録用紙はコシが強く曲がりにくいため、ローラの搬送力が下流側に伝わりやすい。したがって、記録用紙は、搬送ローラ対70の搬送力のみによっても安定して第2湾曲部を搬送される。
記録用紙は安定して反転搬送路67を搬送されるので、反転搬送路67に記録用紙が詰まる可能性は低減される。
[変形例]
上述された実施形態の変形例が、以下に説明される。図9に示されるように、本変形例においては、中間ガイド部材17の第2湾曲路67B側の面に露出するように複数のガイドローラ81が設けられている。複合機10の他の構成は、上述された実施形態と同様である。
ガイドローラ81は、例えば樹脂等により成型されている。ガイドローラ81は、それぞれ左右方向9に延出する複数の固定軸(不図示)に取り付けられており、固定軸に対して遊びをもたせて取り付けられている。即ち、ガイドローラ81は、固定軸に対して低い摩擦で回動可能である。固定軸は中間ガイド部材17に両端を支持されている。ガイドローラ81は、内側ガイド部材19の第2湾曲路67B側の面から露出するように、内側ガイド部材19に取り付けられていてもよい。ガイドローラ81のサイズ、配置、及び個数は、第2湾曲路67Bの形状や搬送される記録用紙に応じて当業者が適宜決定することができる。
第2湾曲路67Bを搬送される記録用紙の紙面は、一部がガイドローラ81に摺接した状態となる。記録用紙が第2搬送向きに力を受けることで、ガイドローラ81が回転し、記録用紙を第2搬送向きに案内する。
ガイドローラ81により、記録用紙が中間ガイド部材17に接触する面積を小さくすることができる。記録用紙と中間ガイド部材17との接触面積が小さくなることで、記録用紙が中間ガイド部材17から受ける摩擦力は低減される。したがって、記録用紙は、小さな搬送力によっても安定して第2湾曲路67Bを搬送される。
10・・・複合機(画像記録装置)
24・・・記録部
28・・・支軸(同一の軸)
36・・・分岐位置
37・・・合流位置
44・・・第1ローラ対
51・・・第1リップ点(第1位置)
52・・・第2リップ点(第2位置)
53・・・仮想直線
54・・・仮想円(円弧)
58・・・第1駆動軸(同一の軸)
65・・・搬送路(第1搬送路)
65A・・・第1湾曲路(第1湾曲部)
65B・・・排紙路(第1直線部)
67・・・反転搬送路(第2搬送路)
67A・・・直線路(第2直線部)
67B・・・第2湾曲路(第2湾曲部)
68・・・第4搬送ローラ(駆動ローラ)
68・・・従動ローラ
70・・・搬送ローラ対(第2ローラ対)
74・・・搬送アーム(アーム)
81・・・ガイドローラ(ローラ)
90・・・記録用紙(シート)

Claims (8)

  1. シートが通過可能であって、下方から上方へUターンする第1湾曲部、及び当該第1湾曲部から直線状に延びて第1搬送向きへ延びる第1直線部を有する第1搬送路と、
    上記第1搬送路の第1直線部においてシートに画像を記録する記録部と、
    上記記録部より上記第1搬送向きの下流側の分岐位置において上記第1搬送路の第1直線部から分岐され、上記記録部より上記第1搬送向きの上流側の合流位置において上記第1搬送路の第1湾曲部と合流するように延びており、シートを上記分岐位置から上記合流位置に向かう第2搬送向きへ案内する第2搬送路と、
    上記第1搬送路の第1直線部における上記分岐位置より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、正転又は逆転することによって、シートを上記第1搬送向き又は上記第2搬送向きへ搬送する第1ローラ対と、
    上記第2搬送路において駆動ローラ及び従動ローラの一対が対向して設けられており、シートを上記第2搬送向きへ搬送する第2ローラ対と、
    上記第2搬送路に設けられて先端に上記駆動ローラが取り付けられ、上記駆動ローラよりも上記第2搬送向きの上流側に配置された支軸を中心に、上記駆動ローラが上記従動ローラに当接する第1姿勢、及び上記駆動ローラが上記従動ローラから離間する第2姿勢の間で回動可能なアームと、
    を備えており、
    上記第2搬送路は、
    上記第1ローラ対がシートを挟持する第1位置と上記第2ローラ対がシートを挟持する第2位置とを結ぶ方向に沿って形成される第2直線部と、
    上記第2ローラ対より上記第2搬送向きの下流側に形成されており、上記第1湾曲部の内側において下方から上方へ湾曲されて上記合流位置に至る第2湾曲部と、を有し、
    上記第1ローラ対は、上記第1搬送路の幅方向に沿って離間されて複数配置され、一対のローラの一方が互いに同一の軸に取り付けられて同一の駆動源によって回転するものであり、
    上記第2ローラ対は、上記第2搬送路の幅方向に沿って離間されて複数配置され、一対のローラの一方が互いに同一の軸に取り付けられて同一の駆動源によって回転するものであり、
    上記第1ローラ対の数は、上記第2ローラ対の数よりも多い画像記録装置。
  2. 上記第2搬送路の幅方向と直交する断面において、
    上記第1位置と上記第2位置とを結ぶ仮想直線が、上記第2湾曲部に沿う円弧に対して接線である請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第2湾曲部は、当該第2湾曲部を搬送されるシートを上記第2搬送向きの下流側に案内する少なくとも1つのローラを有する請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第2搬送路における上記第1ローラ対から上記合流位置までの距離が、上記第2搬送路を搬送される搬送方向の長さが最も長いシートの搬送方向の長さよりも短く、且つ上記第2搬送路を搬送される搬送方向の長さが最も短いシートの搬送方向の長さよりも長い請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 単位時間における上記第1ローラ対によるシートの搬送量が、上記第2ローラ対によるシートの搬送量よりも大きい請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 単位時間における上記第2ローラ対によるシートの搬送量が、上記第1ローラ対によるシートの搬送量よりも大きい請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. シートが通過可能であって、下方から上方へUターンする第1湾曲部を有し、シートを第1搬送向きへ案内する第1搬送路と、
    上記第1搬送路においてシートに画像を記録する記録部と、
    上記第1搬送路の分岐位置から分岐され、上記記録部より上記第1搬送向きの上流側の合流位置において上記第1搬送路と合流するように延びており、シートを上記分岐位置から上記合流位置に向かう第2搬送向きへ案内する第2搬送路と、
    上記第1搬送路の上記分岐位置より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、ローラ対によって構成されており、シートを挟持して上記第1搬送向き又は上記第2搬送向きへ搬送する第1搬送部と、
    上記第2搬送路に設けられており、シートを挟持して上記第2搬送向きへ搬送する第2搬送部と、
    を備え、
    上記第2搬送部は、駆動ローラ、当該駆動ローラに対向する従動ローラ、及び先端に上記駆動ローラが取り付けられ、上記駆動ローラよりも上記第2搬送向きの上流側に配置された支軸を中心に、上記駆動ローラが上記従動ローラに当接する第1姿勢、及び上記駆動ローラが上記従動ローラから離間する第2姿勢の間で回動可能なアームと、を有しており、
    上記第2搬送路は、
    上記第1搬送部がシートを挟持する第1位置と上記第2搬送部がシートを挟持する第2位置とを結ぶ方向に沿って形成される第2直線部と、
    上記第2搬送部より上記第2搬送向きの下流側に形成されており、上記第1湾曲部の内側において下方から上方へ湾曲されて上記合流位置に至る第2湾曲部と、を有し、
    上記第1搬送部は、シートを挟持する挟持点を上記第1搬送路の幅方向に沿って間隔をあけて複数有しており、
    上記第1搬送部のシートを挟持する挟持点の数は、上記第2搬送部のシートを挟持する挟持点の数よりも多い画像記録装置。
  8. 上記第2搬送部は、シートを挟持する挟持点を上記第2搬送路の幅方向に沿って間隔をあけて複数有している請求項7に記載の画像記録装置。
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