JP2011051131A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷用紙のカールを抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置1は、画像を印刷用紙PAに印刷する印刷部3と、印刷部3よりも通常経路RCの下流側に設けられた第2乾燥部6とを備えている。第2乾燥部6は、加熱器53と、加熱器53により加熱された加熱気体を送風する送風ファン54と、通常経路RCの一部を構成する搬送空間55が形成され、加熱気体を搬送空間55に送風するための送風口57nが形成され、搬送空間55を挟み送風口57nと対向する波面部58に形成された底面部51及び上面部52とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】印刷装置1は、画像を印刷用紙PAに印刷する印刷部3と、印刷部3よりも通常経路RCの下流側に設けられた第2乾燥部6とを備えている。第2乾燥部6は、加熱器53と、加熱器53により加熱された加熱気体を送風する送風ファン54と、通常経路RCの一部を構成する搬送空間55が形成され、加熱気体を搬送空間55に送風するための送風口57nが形成され、搬送空間55を挟み送風口57nと対向する波面部58に形成された底面部51及び上面部52とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、乾燥手段を備えた印刷装置に関する。
従来、インク等に起因する印刷媒体のカール(巻き)を抑制するために、画像が印刷された印刷媒体を乾燥させる乾燥手段を備えた印刷装置が知られている。
特許文献1には、印刷された後、配列された複数のワイヤ上を搬送される印刷用紙に熱風を送風することによって、印刷用紙を乾燥させる印刷装置が開示されている。特許文献2には、印刷された後、平面状の搬送ベルト上を搬送される印刷用紙に加熱された空気を吹き付けて印刷用紙を乾燥させる印刷装置が開示されている。これにより、特許文献1及び2の印刷用紙では、印刷用紙を乾燥させている。
しかしながら、上述した特許文献1及び2の印刷装置では、加熱された空気が送風されることにより、印刷用紙が平面状のワイヤまたは搬送ベルトに押し付けられる。これにより、一時的に印刷用紙が平面状に矯正されるが、送風領域を抜けると、印刷用紙に再びカールが生じる。即ち、上記特許文献1及び2の技術では、印刷用紙のカールが充分に抑制できないといった課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、印刷用紙のカールを低減できる印刷装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像を印刷媒体に印刷する印刷部と、前記印刷部よりも搬送経路の下流側に設けられた乾燥手段とを備え、前記乾燥手段は、加熱手段と、前記加熱手段により加熱された加熱気体を送風する送風手段と、前記搬送経路の一部を構成する搬送空間が形成され、前記加熱気体を前記搬送空間に送風するための送風口が形成され、前記搬送空間を挟み前記送風口と対向する面に波面部が形成された搬送空間形成部材を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記送風口は、片面印刷時の印刷媒体の印刷面に対向する側に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、複数の送風口が、送風方向に沿って形成され、前記送風方向の下流側の送風口の開口面積が、前記送風方向の上流側の送風口の開口面積よりも小さいことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、印刷済みの印刷媒体が載置される排紙台と、前記排紙台に載置された印刷媒体を乾燥させる乾燥手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記排紙台に載置された印刷媒体を覆うカバー部材を備え、前記乾燥手段は、前記排紙台と前記カバー部材に覆われた空間に加熱気体を送風することを特徴とする。
本発明は、加熱手段により加熱された気体を送風手段により送風することによって、搬送空間を搬送される印刷媒体を乾燥しつつ波面部に押圧することができる。これにより、本発明は、印刷媒体を波面状に成形して腰付けを行うことができるので、乾燥手段から搬出されても、印刷媒体のカールを低減できる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明を水性インク用のインクジェット型の印刷装置に適用した第1実施形態を説明する。尚、ここでいう水性インクとは、水分を含むインクのことであり、O/W(Oil in Water)型及びW/O(Water in Oil)型のエマルションインクをも含む概念である。図1は、第1実施形態による印刷装置の全体概略図である。図2は、第2乾燥部の斜視図である。図3は、第2乾燥部の上面部を除いた斜視図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を水性インク用のインクジェット型の印刷装置に適用した第1実施形態を説明する。尚、ここでいう水性インクとは、水分を含むインクのことであり、O/W(Oil in Water)型及びW/O(Water in Oil)型のエマルションインクをも含む概念である。図1は、第1実施形態による印刷装置の全体概略図である。図2は、第2乾燥部の斜視図である。図3は、第2乾燥部の上面部を除いた斜視図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。
尚、図1の太線で示す経路が、印刷用紙が搬送される搬送経路である。搬送経路のうち実線及び点線で示す経路が通常経路RCである。搬送経路のうち一点鎖線で示す経路が、反転経路RRである。搬送経路のうち二点鎖線で示す経路が、給紙経路RSである。
図1に示すように、印刷装置1は、給紙部2と、印刷部3と、第1乾燥部4と、排紙部5と、第2乾燥部(請求項の乾燥手段に相当)6と、反転部7と、各部を収納する筐体8とを備えている。
給紙部2は、印刷用紙(請求項の印刷媒体に相当)PAを給紙するものである。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部2は、サイド給紙台11と、複数の内部給紙台12a、12b、12c、12dと、複数対の給紙ローラ13とを備えている。サイド給紙台11及び内部給紙台12a〜12dには、給紙される印刷用紙PAが積層される。給紙ローラ13は、各給紙台11、12a〜12dから印刷用紙PAを搬送して印刷部3へと給紙する。
印刷部3は、印刷用紙PAを搬送しつつ、印刷用紙PAに画像を印刷する。印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。印刷部3は、レジストローラ21と、ベルト搬送部22と、インクジェットヘッド23K、23C、23M、23Yとを備えている。
レジストローラ21は、給紙部2から給紙された印刷用紙PAをベルト搬送部22へと搬送する。ベルト搬送部22は、レジストローラ21から搬送された印刷用紙PAを吸引しつつ、第1乾燥部4へと搬送する。ベルト搬送部22は、4個のプーリ25と、搬送ベルト26と、吸引ファン27とを備えている。搬送ベルト26は、4個のプーリ25にわたって掛けられている。搬送ベルト26には、複数の吸引孔が形成されている。吸引ファン27は、下方向への気流を生じさせる。これにより、印刷用紙PAが、搬送ベルト26の吸引孔に吸引される。インクジェットヘッド23K、23C、23M、23Yは、水性インクを印刷用紙PAへと吐出して、画像を印刷する。インクジェットヘッド23K、23C、23M、23Yには、それぞれ黒色インク、シアン色インク、マゼンダ色インク、黄色インクが供給される。
第1乾燥部4は、印刷済みの印刷用紙PAを乾燥しつつ搬送する。第1乾燥部4は、印刷部3の下流側に配置されている。第1乾燥部4は、乾燥炉31と、3対の搬送ローラ32と、加熱送風部33とを備えている。
乾燥炉31は、印刷用紙PAをガイドしつつ、加熱送風部33から送られる加熱気体を貯溜するものである。乾燥炉31は、通常経路RCに沿って構成されている。乾燥炉31の内部には、印刷用紙PAの通常経路RCの一部を構成する搬送空間(図示略)が形成されている。搬送ローラ32は、乾燥炉31の内部の印刷用紙PAを搬送する。加熱送風部33は、乾燥炉31の内部に加熱気体を送風する。これにより、印刷された印刷用紙PAは、乾燥炉31の内部を搬送されつつ、乾燥される。
排紙部5は、印刷済みの印刷用紙PAを排紙して、積層する。排紙部5は、第1乾燥部4の下流側に配置されている。排紙部5は、通常経路RCの最も下流側に配置されている。排紙部5は、切替機構41と、2対の排紙ローラ42と、排紙台43と、乾燥機44と、カバー部材45とを備えている。
切替機構41は、通常経路RCと両面印刷用の反転経路RRとの間で印刷用紙PAの搬送経路を切り替るものである。印刷用紙PAは、切替機構41によって排紙台43または反転部7の何れかに搬送される。排紙ローラ42は、印刷用紙PAを排紙台43へと排紙するものである。排紙台43は、排紙ローラ42によって搬送された印刷済みの印刷用紙PAが載置されるものである。排紙台43は、排紙揃えを向上させるために傾斜されている。乾燥機44は、加熱気体を排紙台43とカバー部材45とによって覆われた空間に載置された印刷用紙PAに送風して乾燥する。カバー部材45は、排紙台43の上面及び側面を覆うように形成されている。このカバー部材45により、排紙台43に載置された印刷用紙PAが覆われて、乾燥機44から送風された加熱気体の発散が抑制される。図1の一点鎖線に示すように、カバー部材45は、開閉可能に構成されている。
第2乾燥部6は、印刷済みの印刷用紙PAを乾燥させつつ、波面状に成形して腰付けするものである。第2乾燥部6は、印刷部3及び第1乾燥部4よりも下流側に配置されている。詳細には、第2乾燥部6は、排紙部5の排紙ローラ42と排紙ローラ42との間に配置されている。図2〜図4に示すように、第2乾燥部6は、底面部51と、上面部52と、加熱器53と、送風ファン54とを備えている。尚、底面部51と上面部52とが請求項の搬送空間形成部材に相当する。
底面部51は、印刷用紙PAが搬送される搬送空間55の下面を覆うものである。底面部51の下部には、送風路56が形成されている。送風路56は、搬送方向における底面部51の略中央部に形成されている。送風路56は、搬送方向とは直交する方向に延び、底面部51の全幅にわたって形成されている。送風路56は、中空状に形成されている。送風路56の上部には、加熱気体を送風するための複数の送風口57n(n=1、2・・)が形成されている。即ち、送風口57nは、片面印刷時の印刷用紙PAの印刷面と対向する側に形成されていることになる。送風口57nは、搬送空間55と送風路56とを繋げる。複数の送風口57nは、搬送方向と直交する方向(送風方向)に配列されている。図3及び図4に示すように、送風口57nは、送風路56の上流側から下流側に行くに連れて徐々に開口面積Snが小さくなるように形成されている。即ち、各送風口57nの開口面積Snが、
S1>S2>・・・>S6>S7
となるように各送風口57nが形成されている。
S1>S2>・・・>S6>S7
となるように各送風口57nが形成されている。
上面部52は、底面部51に固定され、搬送空間55の上面及び両側面を覆うものである。即ち、上面部52と底面部51とによって、通常経路CRの一部を構成する搬送空間55が形成される。搬送空間55の上流側端面及び下流側端面は、開口されている。これにより、印刷用紙PAが、搬送空間55の上流側端面から搬入されて、搬送空間55の下流側端部から搬出される。上面部52の下面には、波状の波面部58が形成されている。即ち、波面部58は、搬送空間55を挟み送風口57nと対向する面に形成されている。波面部58は、水性インクの影響により、カールされた印刷用紙PAを波面状に成形して腰付けするものである。波面部58は、上面部52の下面の略全面に形成されている。波面部58の山及び谷は、搬送方向に沿って延びるように形成されている。
加熱器53は、印刷用紙PAを乾燥するために搬送空間55へ送風する気体を加熱する。
送風ファン54は、搬送空間55へと送風するものである。これにより、加熱器53によって加熱された気体(例えば、35℃)が、送風路56を通過した後、各送風口57nから搬送空間55へと送られる(図4太線矢印参照)。即ち、加熱気体は、印刷用紙PAの下面に吹き付けられる。ここで、第2乾燥部6に搬送される印刷用紙PAの下面は、片面印刷時では印刷面であり、両面印刷時では後に印刷された面(以下、第2印刷面)である。即ち、印刷用紙PAの下面は、水性インクにより湿っている面である。逆に、印刷用紙PAの上面は、片面印刷時では印刷されていない非印刷面、または、両面印刷時では先に印刷された面(以下、第1印刷面)である。即ち、非印刷面及び第1印刷面は、略乾いている面である。これにより、送風ファン54によって送風された加熱気体は、湿った印刷用紙PAの下面(印刷面または第2印刷面)を乾燥しつつ、略乾燥している印刷用紙PAの上面(非印刷面または第1印刷面)を上面部52の波面部58に押圧する。
反転部7は、片面が印刷された印刷用紙PAを反転させて印刷部3へと搬送するものである。反転部7は、1対の往路ローラ61と、フリッパ62と、1対の往復ローラ63と、往復部64と、1対の復路ローラ65とを備えている。
往路ローラ61は、切替機構41を介して、第1乾燥部4から搬送される片面印刷済みの印刷用紙PAを、往復ローラ63へと搬送する。フリッパ62は、往路ローラ61により搬送される印刷用紙PAを往復ローラ63へとガイドする。また、フリッパ62は、往復ローラ63により搬送される印刷用紙PAを復路ローラ65へとガイドする。
往復ローラ63は、往復部64へと印刷用紙PAを搬入する。また、往復ローラ63は、往復部64から搬出された印刷用紙PAを復路ローラ65へと搬送する。尚、往復部64へと搬入する際の往復ローラ63の回転方向と、往復部64から搬出する場合の往復ローラ63の回転方向は、逆方向である。往復部64は、往復ローラ63によって搬入された印刷用紙PAを往復ローラ63へと搬出するものである。往復部64は、排紙台43の内部に形成された中空部によって構成されている。復路ローラ65は、往復ローラ63から搬送された印刷用紙PAをレジストローラ21へと搬送する。
(印刷動作)
次に、上述した第1実施形態による印刷装置1の印刷動作について説明する。
次に、上述した第1実施形態による印刷装置1の印刷動作について説明する。
まず、片面印刷動作について説明する。最初、印刷用紙PAは、給紙台11、12a〜12dの何れかから給紙ローラ13によって給紙される。印刷用紙PAは、給紙経路RSに沿って、印刷部3へと搬送される。
印刷部3では、印刷用紙PAは、レジストローラ21によって搬送された後、吸引ファン27によって搬送ベルト26に吸引されて搬送される。そして、印刷用紙PAは、搬送されつつ、インクジェットヘッド23K〜23Yによって吐出された水性インクにより、画像が印刷される。ここで、印刷用紙PAは、印刷された水性インクによってカール状に変形される。印刷後、印刷用紙PAは、ベルト搬送部22によって更に搬送されて、第1乾燥部4の乾燥炉31へと搬入される。
第1乾燥部4では、印刷用紙PAは、乾燥炉31の内面によってガイドされつつ、搬送ローラ32によって乾燥炉31の内部の搬送空間を搬送される。ここで、乾燥炉31の搬送空間には、加熱送風部33から加熱気体が送風されている。この加熱気体は、乾燥炉31の搬送空間に沿って流れる。これにより、乾燥炉31の内部を搬送される印刷用紙PAは、加熱気体の中を搬送されることになる。このため、水性インクによって湿った印刷用紙PAが乾燥炉31の内部で乾燥されるとともに、水性インク中の水分が印刷用紙PAの裏面まで迅速に浸透する。この結果、印刷用紙PAのカール量が減衰する。この後、印刷用紙PAは、乾燥炉31から排出されて、排紙部5へと搬送される。排紙部5では、印刷用紙PAは、切替機構41によって、ガイドされて排紙ローラ42によって搬送されつつ、第2乾燥部6を通過する。
第2乾燥部6では、加熱器53によって加熱された気体が、送風ファン54によって送風路56へと送風される。加熱気体は、何れかの送風口57nから搬送空間55へ送風される。ここで、送風口57nは、気圧の低い送風方向の上流側よりも気圧の高い下流側の開口面積Snが小さくなるように構成されている。これにより、印刷用紙PAの幅方向(搬送方向と直交する方向)において、加熱気体の送風量が略均一化される。そして、送風されたこの加熱気体は、搬送空間55を搬送される印刷用紙PAの下面に吹き付けられる。これにより、印刷用紙PAは、加熱気体によって上面部52の波面部58に押圧される。ここで、片面印刷の場合、搬送空間55では、印刷用紙PAの下面に画像が印刷されている。即ち、画像が印刷されている印刷面に加熱気体が吹き付けられ、画像が印刷されていない非印刷面が波面部58に押圧される。この状態で、印刷用紙PAは第2乾燥部6の搬送空間55を搬送されるので、カール状の印刷用紙PAは、乾燥されつつ、波面状に成形される。これにより、印刷用紙PAのカールが、更に減衰する。この後、印刷用紙PAは、排紙部5の排紙ローラ42によって排紙台43に排紙される。ここで、前述したように印刷用紙PAは波面状に成形されて、印刷用紙PAのカール高さが低減されている。これにより、排紙台43に積層される印刷用紙PAの端部の位置のバラツキが抑制されて、排紙揃えが向上する。最後に、印刷用紙PAは、乾燥機44によって排紙台43とカバー部材45とに覆われた空間に送風された加熱気体によって乾燥される。これにより、片面印刷動作が終了する。
次に、両面印刷動作について説明する。まず、片面印刷時と同様に、画像が、印刷用紙PAの第1印刷面に印刷された後、印刷用紙PAが切替機構41まで搬送される。両面印刷動作では、印刷用紙PAは、切替機構41によって反転部7の反転経路RRへとガイドされる。反転部7では、印刷用紙PAは、フリッパ62にガイドされつつ、往路ローラ61によって往復ローラ63へと搬送される。次に、印刷用紙PAは、往復ローラ63によって往復部64へと一時的に搬入された後、往復ローラ63へと搬出される。そして、印刷用紙PAは、フリッパ62にガイドされつつ、往路とは逆回転された往復ローラ63によって復路ローラ65へと搬送される。この結果、印刷用紙PAは、反転された状態で、復路ローラ65によって印刷部3へと搬送される。
印刷部3では、印刷用紙PAは、レジストローラ21及びベルト搬送部22によって搬送される。ここで、印刷用紙PAの第2印刷面が、インクジェットヘッド23K〜23Y側に向けられて搬送される。これにより、画像が、インクジェットヘッド23K〜23Yによって、印刷用紙PAの第2印刷面に印刷される。この後、両面印刷された印刷用紙PAは、第1乾燥部4によって乾燥されつつ搬送される。次に、印刷用紙PAは、切替機構41にガイドされて、排紙部5へと搬送される。排紙部5での搬送中、印刷用紙PAは、第2乾燥部6の搬送空間55を搬送されて、片面印刷時と同様に乾燥されつつ波面状に成形される。ここで、第2乾燥部6の搬送空間55では、印刷用紙PAの第2印刷面が、送風口57n側に向けられている。これにより、湿った印刷用紙PAの第2印刷面に加熱気体が吹き付けられるとともに、略乾燥した第1印刷面が波面部58に押圧される。この状態で、印刷用紙PAは、第2乾燥部6から排出された後、排紙台43へと排紙される。これにより、両面印刷動作が終了する。
(印刷装置の効果)
次に、上述した第1実施形態による印刷装置1の効果について説明する。
次に、上述した第1実施形態による印刷装置1の効果について説明する。
上述したように第1実施形態による印刷装置1は、波面部58が形成された上面部52と、加熱器53により加熱された加熱気体を搬送空間55に送風する送風ファン54とを有する第2乾燥部6を備えている。これにより、印刷装置1は、送風ファン54により送風される加熱気体によって第2乾燥部6の搬送空間55を搬送される印刷用紙PAを波面部58に押圧することができるので、印刷用紙PAを乾燥しつつ波面状に成形できる。この結果、印刷装置1は、印刷用紙PAに腰付けしつつ、印刷用紙PAのカールを低減することができる。更に、印刷装置1では、印刷用紙PAのカールを矯正して、カール高さを低くすることにより、排紙台43に積層される印刷用紙PAの端部を揃えることができる。
また、印刷装置1では、第2乾燥部6の送風口57nが、片面印刷時の印刷面側、または、両面印刷時の第2印刷面側に形成されている。即ち、送風口57nから送風される加熱気体は、水性インクにより湿った面に吹き付けられるので乾燥効率を向上させることができる。また、画像が印刷されていない片面印刷時の非印刷面、または、略乾燥している両面印刷時の第1印刷面が、第2乾燥部6の上面部52の波面部58に押圧されるので、印刷装置1は、印刷された画像の劣化を抑制できる。
また、印刷装置1では、送風ファン54の送風方向において、下流側に近づくに連れて送風口57nが徐々に小さくなるように形成されている。これにより、印刷用紙PAの幅方向において、加熱気体の送風量のバラツキを抑制することができる。この結果、印刷装置1は、印刷用紙PAを略均一に乾燥させることができる。
また、印刷装置1は、排紙台43に排紙された印刷用紙PAを乾燥機44によって更に乾燥させている。このように、印刷装置1は、第2乾燥部6によって加温された印刷用紙PAが室温に戻る前に、乾燥機44によって乾燥させることにより乾燥効率を向上させることができる。更に、印刷装置1は、排紙台43にカバー部材45を設けているので、乾燥効率をより向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、上述した実施形態の第2乾燥部を変更した第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態による第2乾燥部の断面図である。図5は、図4と同じ位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
次に、上述した実施形態の第2乾燥部を変更した第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態による第2乾燥部の断面図である。図5は、図4と同じ位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
第2実施形態による第2乾燥部6Aでは、1対の上部搬送ローラ71と、上部回転軸72と、搬送モータ73とを更に備えている。
上部搬送ローラ71は、上面部52の波面部58に合わせて凹状(曲面状)に形成されている。そして、上部搬送ローラ71の凹面が波面部58と平行になるように、上部搬送ローラ71は配置されている。1対の上部搬送ローラ71は、互いに所定間隔を開けて配置されている。1対の上部搬送ローラ71は、搬送方向において、同じ位置に配置されている。上部搬送ローラ71は、送風口57nと対向する位置に配置されている。上部回転軸72は、上面部52の上面に回転可能に保持されている。上部回転軸72には、上部搬送ローラ71が固定されている。搬送モータ73は、上部回転軸72を介して回転駆動力を上部搬送ローラ71へと伝達する。
第2実施形態では、印刷用紙PAが加熱気体によって波面部58及び上部搬送ローラ71に押圧される。これにより、上部搬送ローラ71が、第2乾燥部6Aの搬送空間55を搬送される印刷用紙PAに搬送力を与えることができる。これにより、第2実施形態による第2乾燥部6Aは、送風された加熱気体によって波面部58に押圧されることにより生じる摩擦力による搬送速度の低減を抑制できる。
また、第2実施形態では、第1実施形態と略同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
次に、上述した実施形態の第2乾燥部を変更した第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態による第2乾燥部の断面図である。図6は、搬送方向において、図2とは異なる位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
次に、上述した実施形態の第2乾燥部を変更した第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態による第2乾燥部の断面図である。図6は、搬送方向において、図2とは異なる位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
第3実施形態の第2乾燥部6Bは、1対の下部搬送ローラ75と、下部回転軸76とを更に備えている。尚、第3実施形態による上部搬送ローラ71及び下部搬送ローラ75は、搬送方向において、送風口57nとは異なる位置に配置されている。
下部搬送ローラ75は、上部搬送ローラ71の形状に対応させて凸状(曲面状)に形成されている。下部搬送ローラ75は、上部搬送ローラ71と対向する位置に配置されている。下部搬送ローラ75は、上部搬送ローラ71との協動によって印刷用紙PAを挟持(ニップ)しつつ搬送する。下部回転軸76は、底面部51に回転可能に保持されている。下部回転軸76には、下部搬送ローラ75が固定されている。下部回転軸76には、搬送モータ73の回転駆動力が駆動力伝達部材(図示略)によって伝達される。
第3実施形態では、印刷用紙PAが波面の一部に合わせて形成された上部搬送ローラ71と下部搬送ローラ75とに挟持されて搬送される。これにより、印刷用紙PAは、より確実に波面状に成形される。この結果、第3実施形態による第2乾燥部6Bは、印刷用紙PAのカールをより抑制することができる。
第3実施形態による第2乾燥部6Bでは、第2実施形態と略同様の効果を相することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。以下、上記実施形態を一部変更した変更形態について説明する。
例えば、上述した実施形態の各構成の形状、材質、配置等は適宜変更可能である。
また、上述した実施形態の第2乾燥部の波面部の形状及び波の数は、適宜変更可能である。
また、上述した実施形態の第1乾燥部の内面にも波面部を形成してもよい。
また、上述した実施形態の排紙台に設けられたカバー部材は省略してもよい。
1 印刷装置
2 給紙部
3 印刷部
4 第1乾燥部
5 排紙部
6、6A、6B 第2乾燥部
7 反転部
23K、23C、23M、23Y インクジェットヘッド
31 乾燥炉
33 加熱送風部
43 排紙台
44 乾燥機
45 カバー部材
51 底面部
52 上面部
53 加熱器
54 送風ファン
55 搬送空間
56 送風路
57n 送風口
58 波面部
PA 印刷用紙
RC 通常経路
RR 反転経路
RS 給紙経路
Sn 開口面積
2 給紙部
3 印刷部
4 第1乾燥部
5 排紙部
6、6A、6B 第2乾燥部
7 反転部
23K、23C、23M、23Y インクジェットヘッド
31 乾燥炉
33 加熱送風部
43 排紙台
44 乾燥機
45 カバー部材
51 底面部
52 上面部
53 加熱器
54 送風ファン
55 搬送空間
56 送風路
57n 送風口
58 波面部
PA 印刷用紙
RC 通常経路
RR 反転経路
RS 給紙経路
Sn 開口面積
Claims (5)
- 画像を印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記印刷部よりも搬送経路の下流側に設けられた乾燥手段とを備え、
前記乾燥手段は、
加熱手段と、
前記加熱手段により加熱された加熱気体を送風する送風手段と、
前記搬送経路の一部を構成する搬送空間が形成され、前記加熱気体を前記搬送空間に送風するための送風口が形成され、前記搬送空間を挟み前記送風口と対向する面に波面部が形成された搬送空間形成部材を有することを特徴とする印刷装置。 - 前記送風口は、片面印刷時の印刷媒体の印刷面に対向する側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 複数の送風口が、送風方向に沿って形成され、
前記送風方向の下流側の送風口の開口面積が、前記送風方向の上流側の送風口の開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。 - 印刷済みの印刷媒体が載置される排紙台と、
前記排紙台に載置された印刷媒体を乾燥させる乾燥手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記排紙台に載置された印刷媒体を覆うカバー部材を備え、
前記乾燥手段は、前記排紙台と前記カバー部材に覆われた空間に加熱気体を送風することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009199753A JP2011051131A (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009199753A JP2011051131A (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011051131A true JP2011051131A (ja) | 2011-03-17 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011051131A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3945371A1 (en) * | 2020-07-30 | 2022-02-02 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Transport device and image forming apparatus |
EP3945369A1 (en) * | 2020-07-28 | 2022-02-02 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Transport device and image forming apparatus |
JP7448438B2 (ja) | 2020-08-07 | 2024-03-12 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
-
2009
- 2009-08-31 JP JP2009199753A patent/JP2011051131A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3945369A1 (en) * | 2020-07-28 | 2022-02-02 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Transport device and image forming apparatus |
US11458742B2 (en) | 2020-07-28 | 2022-10-04 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Transport device and image forming apparatus for reducing downward flexing of transport material |
EP3945371A1 (en) * | 2020-07-30 | 2022-02-02 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Transport device and image forming apparatus |
US11480898B2 (en) | 2020-07-30 | 2022-10-25 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Transport device and image forming apparatus |
JP7448438B2 (ja) | 2020-08-07 | 2024-03-12 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタ |
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