JP5472605B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5472605B2
JP5472605B2 JP2009235174A JP2009235174A JP5472605B2 JP 5472605 B2 JP5472605 B2 JP 5472605B2 JP 2009235174 A JP2009235174 A JP 2009235174A JP 2009235174 A JP2009235174 A JP 2009235174A JP 5472605 B2 JP5472605 B2 JP 5472605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
belt
heating
heating member
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009235174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011081303A (ja
Inventor
健一 長谷川
政昭 吉川
晃 進士
賢治 石井
洋 吉永
嘉紀 山口
直毅 岩谷
哲生 徳田
豊 池淵
俊彦 下川
俊太郎 田巻
岳誠 長谷
一平 藤本
高広 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009235174A priority Critical patent/JP5472605B2/ja
Priority to US12/893,361 priority patent/US8655244B2/en
Publication of JP2011081303A publication Critical patent/JP2011081303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5472605B2 publication Critical patent/JP5472605B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2032Retractable heating or pressure unit
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置される定着装置において、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良を生じさせないことを目的として、無端状のベルト部材(定着部材)の内周面に対向するようにパイプ状の金属熱伝導体からなる加熱部材を設置して、加熱部材をヒータで加熱することでベルト部材を全体的に加熱する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1等の定着装置は、無端状のベルト部材(定着部材)、ベルト部材の内周面側に固設されてベルト部材を介して加圧回転体(加圧部材)に圧接してニップ部を形成する固定部材(当接部材)、ニップ部を除く位置でベルト部材の内周面に対向する加熱部材(対向部材)、加熱部材の内部に設置されたヒータ、等で構成されている。そして、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される。
特許文献2等の定着装置は、無端状のベルト部材(定着部材)、ベルト部材の内周面に対向するとともにベルト部材を介して加圧回転体(加圧部材)に圧接してニップ部を形成する加熱部材(対向部材)、加熱部材の内部に固設されて加熱部材及びベルト部材を介して加圧回転体(加圧部材)に圧接してニップ部における加熱部材を補強する補強部材、加熱部材の内部に設置されたヒータ、等で構成されている。そして、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される。
上述した特許文献1等の定着装置は、固定部材と加熱部材とが隙間を空けて別設されているために、加熱効率を向上させるために加熱部材を薄肉化した場合であっても、加圧回転体の圧接力によって加熱部材が変形することなく良好なニップ部を形成することができる。
しかし、加熱部材とベルト部材との摺動抵抗を低減するために双方の部材の間に潤滑剤を介在させた場合に、ニップ部の位置に形成された加熱部材の開口部から加熱部材の内部に潤滑剤(異物)が進入してしまう不具合が生じる可能性があった。このような場合には、加熱部材とベルト部材との間に介在する潤滑剤が不足することにより双方の部材の摺動抵抗が増加して双方の部材の磨耗劣化が早まる2次的な不具合や、加熱部材の内部に進入した潤滑剤がヒータに付着してヒータの機能を低下させてしまったり潤滑剤が気化したりする2次的な不具合が生じてしまうことになる。
これに対して、上述した特許文献2等の定着装置は、加熱部材が周方向に無端状に形成されているために、加熱部材とベルト部材との間に介在させた潤滑剤が加熱部材の内部に進入する不具合を抑止することができる。また、ニップ部の位置で加熱部材を内周面側から補強する補強部材が設置されているために、加熱部材の強度が補強される効果が期待できる。
しかし、加熱部材が加圧回転体から直接的に加圧力を受ける構成であるため、加熱部材の加熱効率を向上するために加熱部材をさらに薄肉化する場合や、ニップ部のニップ幅を大きくして定着性を向上するために加圧回転体による加圧力をさらに大きくする場合等には、加熱部材に変形が生じる可能性があった。このように加熱部材に変形が生じてしまうと、ベルト部材が加熱部材に部分的に強く当接して、ベルト部材にキズがついたり異常音が発生したりする2次的な不具合が生じてしまうことになる。
また、このような加熱部材の変形は、ベルト部材に対して加圧回転体の接離動作が繰り返しおこなわれる定着装置では、接離動作にともない加熱部材に圧変動や衝撃力が生じるために、特に無視できない問題となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材を薄肉化したり加圧回転体による加圧力を大きく設定したりベルト部材に対して加圧回転体の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材が変形することのない、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、を備え、前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、前記ベルト部材と前記加熱部材との間に潤滑剤が介在されたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、を備え、前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材にて離間して配設され、前記ベルト部材の内周面に摺接しない位置であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側の位置に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材を設けたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、前記ベルト部材の内周面側であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、を備え、前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、前記補強部材から圧接力を受けて変形しないように当該補強部材に対して離間して配設され、前記ベルト部材と前記加熱部材との間に潤滑剤が介在されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、前記ベルト部材の内周面側であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、を備え、前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、前記補強部材から圧接力を受けて変形しないように当該補強部材に対して離間して配設され、前記ベルト部材の内周面に摺接しない位置であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側の位置に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材を設けたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記補強部材は、前記ベルト部材の内周面に対向するとともに、幅方向に互いに離間する複数のリブ状のガイド部材を具備したものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項5に記載の発明において、前記加熱部材と前記固定部材と前記ガイド部材とによって前記ベルト部材の内周径よりも小さな外周径が形成されて当該ベルト部材がガイドされるように構成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材と前記固定部材とによって前記ベルト部材の内周径よりも小さな外周径が形成されて当該ベルト部材がガイドされるように構成されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を加熱する加熱手段を前記環状部の内部に備えたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項8に記載の発明において、前記加熱手段は、光加熱ヒータであって、前記加熱部材の前記環状部は、前記ベルト部材に対向しない部分の内周面に光反射処理が施されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項8又は請求項9に記載の発明において、前記加熱手段は、指向性を有する光加熱ヒータであって、前記加熱部材の前記環状部を介して前記ベルト部材に対向する部分に向けて光を射出するように配設されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を、肉厚が0.2mm以下のパイプ状の金属部材としたものである。
また、この発明の請求項12記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
なお、本願において、固定部材や加熱部材や補強部材が「固設」された状態とは、固定部材や加熱部材や補強部材が回転駆動されることなく非回転で保持されている状態であるものと定義する。したがって、例えば、固定部材がスプリング等の付勢部材によってニップ部に向けて付勢されている場合であっても固定部材が非回転で保持されていれば、固定部材が「固設」された状態となる。
また、本願において、加熱部材が「固定部材(又は、補強部材)から圧接力を受けて変形しないように固定部材(又は、補強部材)に対して離間して配設された」状態とは、加熱部材が変形しない程度の小さな圧接力にて加熱部材と固定部材(又は、補強部材)とが軽接触する場合(加熱部材と固定部材(又は、補強部材)との離間距離がゼロとなる場合である。)も含むものとする。したがって、加圧回転体の圧接によって固定部材(又は、補強部材)に主として圧接方向の撓み変形が生じて固定部材(又は、補強部材)が加熱部材に軽接触するような場合であっても、それによって加熱部材に変形が生じないような状態は、加熱部材が「固定部材(又は、補強部材)から圧接力を受けて変形しないように固定部材(又は、補強部材)に対して離間して配設された」状態となる。
また、本願において、「環状部」とは、1つの部材のみで完全にシームレスに形成されたものの他に、1つ又は2以上の部材を接合して最終的にシームレスに形成されたものも含むものとする。したがって、引き抜き加工や押し出し加工等で環状に形成したものや、1枚又は2枚以上の板材を溶接等で接合して環状に形成したものや、1枚の板材をC字状に曲げ加工してその両端部を保持部材を介して接合して環状に形成したもの、等も本願における「環状部」に含まれる。
また、本願において、「幅方向」とは、記録媒体の通紙方向に直交する方向であるものと定義する。
本発明は、ベルト部材の内周面に対向してベルト部材を加熱する加熱部材の全部又は一部に環状部を形成するとともに、加熱部材が固定部材から圧接力を受けて変形しないように固定部材に対して加熱部材を離間して配設している。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材の環状部内に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材を薄肉化したり加圧回転体による加圧力を大きく設定したりベルト部材に対して加圧回転体の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材が変形することのない、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 定着装置を幅方向にみた図である。 ニップ部の近傍を示す拡大図である。 固定部材と加熱部材とを示す拡大斜視図である。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す構成図である。 図6のものとは別の形態の定着装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3における定着装置を示す構成図である。 図7の定着装置における補強部材を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4における定着装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5における定着装置を示す構成図である。 図11のものとは別の形態の定着装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図5にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2は、定着装置20を示す構成図である。図3は、定着装置20を幅方向にみた図である。図4は、定着装置20のニップ部の近傍を示す拡大図である。図5は、固定部材26と加熱部材22とを示す拡大斜視図である。
図2に示すように、定着装置20は、ベルト部材としての定着ベルト21、固定部材26、加熱部材22、加熱手段としてのヒータ25(熱源)、加圧回転体としての加圧ローラ31、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。
ここで、ベルト部材としての定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、内周面21a(固定部材26との摺接面である。)側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態1では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。
図2を参照して、定着ベルト21の内部(内周面側)には、固定部材26、ヒータ25(加熱手段)、加熱部材22、等が固設されている。
ここで、固定部材26は、定着ベルト21の内周面に摺接するように固設(固定)されている。そして、固定部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接することで、記録媒体Pが搬送されるニップ部が形成される。図3を参照して、固定部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
図4を参照して、固定部材26は、ゴム材料からなる弾性部26a、金属材料からなる剛体部26b、等で構成される。剛性部26bは、加圧ローラ31による加圧力を受けても大きく撓むことがないように、ある程度剛性のある材料(例えば、高剛性の金属やセラミック等である。)で形成されている。弾性部26aは、加圧ローラ31側の面が加圧ローラ31の曲率にならうように凹状に形成されている。これにより、記録媒体Pは加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、ニップ部を形成する固定部材26の形状を凹状に形成したが、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、固定部材26の摺接面(加圧ローラ31に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、固定部材26の外周に、フッ素グリス等の潤滑剤が含浸された潤滑シートを設けて、固定部材26と定着ベルト21との摺動抵抗を低減させることもできる。
図2〜図4を参照して、加熱部材22は、肉厚が0.1mmのD字パイプ状(環状)の金属部材である。加熱部材22は、幅方向に直交する断面(図2に示す断面である。)でみたときに、閉空間をなす環状部(閉ループ部)がその全部に形成されたものである。加熱部材22は、固定部材26を除く位置で定着ベルト21の内周面に直接的に対向するように形成されている。図3を参照して、加熱部材22は、固定部材26に対して所定のギャップAをあけて離間するように、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
ここで、本実施の形態1における固定部材26は、加圧ローラ31の圧接によって、その幅方向中央部が図3の上方(図4の白矢印で示す圧接方向である。)に最大で1mm程度だけ撓み変形する(幅方向両端部は側板43に支持されているため変形しない。)。そのため、加圧ローラ31による圧接力がかからない状態(無負荷時である。)で、加熱部材22と固定部材26とのギャップAが1mm以上になるように設定されている。これにより、加圧ローラ31による圧接力がかかった状態(図2の状態である。)でも、加熱部材22は、固定部材26から圧接力を受けずに変形しないことになる。なお、無負荷時における、加熱部材22と固定部材26とのギャップAを1mm(固定部材26の最大撓み量)丁度に設定した場合であっても、固定部材26が加熱部材22に軽接触する程度であるため、加熱部材22には変形が生じないことになる。
そして、加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、加熱部材22がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されて、加熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。加熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることができる。加熱部材22の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21(加熱部材22)の加熱効率を向上することができる。なお、本実施の形態1では、加熱部材22は、肉厚が0.1mmのステンレスで形成している。
なお、本実施の形態1では、加熱部材22(環状部)における定着ベルト21に対向しない部分の内周面(図2の一点鎖線で示す領域である。)にBA処理や鏡面研磨処理等の光反射処理が施されている。これにより、ヒータ25から図2の一点鎖線で示す領域に向かう光は、光反射処理が施された表面で反射されて定着ベルト21に対向する部分の内周面に向かうため、加熱部材22による定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、加熱部材22(環状部)における定着ベルト21に対向する部分の内周面(図2の一点鎖線で示す領域以外の領域である。)に耐熱黒塗装処理を施すことが好ましい。このような場合にも、その領域への光吸収性が良好になり、加熱部材22による定着ベルト21の加熱効率が向上することになる。
図2を参照して、加熱手段としてのヒータ25(熱源)は、ハロゲンヒータやカーボンヒータ等の光加熱ヒータであって、加熱部材22(環状部)の内部に固設されている。また、図3を参照して、ヒータ25は、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている。
そして、装置本体1の電源部により出力制御されたヒータ25の輻射熱によって、加熱部材22が加熱される。さらに、加熱部材22によって定着ベルト21が固定部材26を除く位置で全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
このように、本実施の形態1における定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたって広い範囲で加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるために、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短縮化されるとともに、装置の小型化が達成される。
ここで、本実施の形態1では、ヒータ25が2本設置されている。図示は省略するが、一方のヒータ25は加熱部材22の幅方向中央部(例えば、A4サイズ(短手方向のサイズである。)に対応した210mmの通紙領域である。)のみを加熱するように構成されていて、他方のヒータ25は加熱部材22の幅方向両端部(例えば、A3サイズ(短手方向のサイズである。)に対応した297mmの通紙領域から幅方向中央部の210mmを除いた領域である。)のみを加熱するように構成されている。そして、A4サイズの記録媒体Pを長手方向を搬送方向として通紙するときには前者のヒータ25のみを通電して、A3サイズの記録媒体Pを長手方向を搬送方向として通紙するとき(又は、A4サイズの記録媒体Pを短手方向を搬送方向として通紙するとき)には双方のヒータ25を通電する。このように記録媒体Pのサイズに応じて、2つのヒータ25を使い分けることで、加熱部材22の非通紙領域を加熱して過昇温させる不具合を抑止することができる。
なお、ヒータ25の本数は、本実施の形態1のものに限定されることなく、1本でもよいし、3本以上でもよい。
ここで、本実施の形態1では、定着ベルト21と加熱部材22とのギャップδ1(互いの部材21、22が対向する部分のギャップである。)や、定着ベルト21と固定部材26とのギャップδ2(ニップ部を除く位置のギャップである。)が、0mmより大きく1mm以下に設定されている(0mm<δ1、δ2≦1mmである。)。これにより、加熱部材22(又は、固定部材26)と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、加熱部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。
また、本実施の形態1では、加熱部材22と固定部材26とによって、定着ベルト21の内周径よりも小さな外周径が形成されて、定着ベルト21がガイドされるように構成されている。すなわち、加熱部材22と固定部材26とが定着ベルト21に近設されて、双方の部材22、26によって略円筒状の形状が形成されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持される。これにより、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、加熱部材22(及び、固定部材26)と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、双方の部材21、22の間には潤滑剤としてフッ素グリスが塗布(介在)されている。なお、加熱部材22(及び、固定部材26)と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、加熱部材22(又は、固定部材26)の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面21aにフッ素を含む材料からなる表面層を形成することもできる。
図2を参照して、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に当接する加圧回転体としての加圧ローラ31は、直径が30mm程度であって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31(加圧回転体)の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ31は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。また、図3を参照して、加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギアに噛合するギア45が設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる撓みを軽減することができる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施の形態1では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成することもできるが、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力(圧接力)が固定部材26を介して加熱部材22に作用しないように構成されている。
ここで、図2を参照して、本実施の形態1における定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接離する接離機構51〜53が設けられている。
詳しくは、接離機構は、加圧レバー51、偏心カム52、加圧スプリング53、等で構成されている。加圧レバー51は、一端側に設けられた支軸51aを中心として定着装置20の側板43に回転自在に支持されている。加圧レバー51の中央部は、加圧ローラ31の軸受43(側板43に形成された長穴に移動可能に保持されている。)に当接している。また、加圧レバー51の他端側には加圧スプリング53が接続され、さらに加圧スプリング53の保持板に偏心カム52(不図示の駆動モータによって回転可能に構成されている。)が係合している。このような構成により、偏心カム52の回転により、加圧レバー51が支軸51aを中心にして回転して、加圧ローラ31が図2の破線矢印方向に移動することになる。すなわち、通常の定着工程時には、偏心カム52の回転方向の姿勢が図2の状態になって、加圧ローラ31は定着ベルト21を加圧して所望のニップ部を形成する。これに対して、通常の定着工程時以外のとき(ジャム処理時や待機時等である。)には、偏心カム52の回転方向の姿勢が図2の状態から180度回転して、加圧ローラ31は定着ベルト21から離脱する(又は、定着ベルト21を減圧する。)。
以下、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、加熱部材22(ヒータ25)によって加熱された定着ベルト21による加熱と、固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
以下、本実施の形態1における定着装置20において特徴的な構成・動作について、さらに詳しく説明する。
先に説明したように、本実施の形態1において、加熱部材22は、固定部材26を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部に形成されている。すなわち、加熱部材22は、略D字状のパイプ状部材(円筒状部材)である。また、環状に形成された加熱部材22の内部にヒータ25(加熱手段)を設置している。
そして、加熱部材22は、固定部材26から圧接力を受けて変形しないように、固定部材26に対してギャップA(図4を参照できる。)をあけて離間して配設されている。
このように、加熱部材22全体を環状に形成することで、加熱部材22の内部に異物が進入する不具合が抑止される。特に、異物として加熱部材22と定着ベルト21との間に介在された潤滑剤が加熱部材22の内部に進入してしまうと、潤滑剤の不足により双方の部材21、22の摺動抵抗が増加して双方の部材21、22の磨耗劣化が早まる不具合や、加熱部材22の内部に進入した潤滑剤がヒータ25に付着してヒータ25の機能を低下させてしまったり潤滑剤が気化したりする不具合が生じてしまうことになる。特に、本実施の形態1では、潤滑剤として浸透力が高いフッ素グリスを用いているために、上述したような加熱部材22を環状に形成することによる効果が高くなる。
また、本実施の形態1では、図3に示すように、加熱部材22の両端面(開口)の位置が、定着ベルト21の両端面(開口)の位置から充分に離れているために、定着ベルト21の内周面に塗布された潤滑剤が加熱部材22の端面から内部に進入しにくくなっている。
さらに、図5に示すように、本実施の形態1では、加熱部材22の両端面の開口を塞ぐようにキャップ部材28が設置されているために、加熱部材22の端面から内部への潤滑剤の進入がさらに確実に抑止されることになる。
また、フッ素グリス(潤滑剤)は、加熱部材22と定着ベルト21との間と、固定部材26と定着ベルト21との間と、にそれぞれ介在するが、加熱部材22と固定部材26とのギャップAの位置にも介在する。加熱部材22と固定部材26とのギャップAは1mm程度であって非常に狭いために、加熱部材22と固定部材26との間に介在されるフッ素グリスは、その表面張力によってその位置に留まることになる。すなわち、加熱部材22と固定部材26とのギャップAが、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材(潤滑剤保持手段)として機能する。そして、加熱部材22と固定部材26との間に保持されたフッ素グリスは、定着ベルト21の内周面に塗布されたフッ素グリスが減少してくると、徐々に定着ベルト21の内周面に向けて供給されることになる。これにより、長期間にわたって潤滑剤が不足(枯渇)することなく、定着ベルト21と加熱部材22(及び、固定部材26)との摺動摩擦が軽減される。
なお、このような環状の加熱部材22は、引抜き加工によって製造することができるし、板材に曲げ加工を施した後にその両端部を接合して製造することもできる。いずれの製造方法をとった場合にも、加熱部材22は環状に形成されるために、製造後にスプリングバック等により変形する不具合も生じない。
また、本実施の形態1において、加熱部材22は、固定部材26に対して適度なギャップAをあけて離間して配設されているために、加圧ローラ31による加圧力によって固定部材26が弓状に変形しても、加熱部材22に固定部材26が圧接することはない(又は、加熱部材22が固定部材26に当接しても変形することはない)。すなわち、加熱部材22には加圧ローラ31による加圧力が作用しないことになり、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなっても加熱部材22に変形が生じることがない。
ここで、加熱部材22の加熱効率を高くするためには、加熱部材22の肉厚は0.2mm以下に設定することが好ましい。
略パイプ状の加熱部材22の肉厚を薄くすることで、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、加熱部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に作用すると、その加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形してしまう。そして、パイプ状の加熱部材22が変形してしまうと、定着ベルト21の走行性が低下したり、定着ベルト21との密着不良が生じて加熱ムラが発生してしまう。これに対して、本実施の形態1では、薄肉の加熱部材22に加圧ローラ31の加圧力が作用しないように構成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態1においては、定着ベルト21(ベルト部材)の内周面に対向して定着ベルト21を加熱する加熱部材22の全部に環状部を形成するとともに、加熱部材22が固定部材26から圧接力を受けて変形しないように固定部材26に対して加熱部材22を離間して配設している。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、定着装置20(画像形成装置1)を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22(環状部)の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、潤滑剤が長時間にわたって不足(枯渇)することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31(加圧回転体)による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、加圧回転体として加圧ローラ31を用いた定着装置に対して本発明を適用したが、加圧回転体として加圧ベルトを用いた定着装置に対しても本発明を適用することができる。そして、そのような場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、ベルト部材として複層構造の定着ベルト21を用いたが、ベルト部材としてポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等からなる無端状の定着フィルムを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6及び図7にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態2における定着装置は、主として、加熱部材22及び固定部材26の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、ヒータ25(加熱手段)、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。また、本実施の形態2においても、加熱部材22は、固定部材26を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部に形成されている。
ここで、図6に示すように、本実施の形態2における加熱部材22は、ニップ部に対向する位置が内部に向けて凹状に形成されていて、その凹部に固定部材26がクリアランスをあけて挿設されている。詳しくは、加熱部材22(凹部)と固定部材26とは、圧接方向(図6の左右方向である。)にギャップAが設けられ、圧接方向に直交する方向(図6の上下方向である。)にギャップB1、B2が設けられている。
また、本実施の形態2における固定部材26は、略四角柱状に形成されている。圧接方向に直交する方向の固定部材26の長さは、加圧ローラ31の圧接とで形成されるニップ幅と同じか、ニップ幅よりも僅かに大きくなるように設定されている。圧接方向の固定部材26の長さは、断面2次モーメントを大きくして撓み強度を向上させて圧接方向の変形(撓み)を軽減するために、充分に長く設定されている。
このような構成により、加圧ローラ31の加圧力によって固定部材26が撓み変形しても、加熱部材22に圧接力が及んで変形が生じる不具合を抑止することができる。なお、加圧ローラ31の加圧力によって固定部材26は主として圧接方向(図6の左右方向である。)に変形するために、圧接方向のギャップAは充分な大きさが確保されているのに対して、圧接方向に直交する方向のギャップB1、B2は比較的小さく設定されている。圧接方向に直交する方向のギャップB1、B2を比較的小さく設定することで、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に及ぶのを防止しつつ、固定部材26の圧接方向に直交する方向の姿勢を保持することができる。
ここで、本実施の形態2では、加熱手段として指向性を有する光加熱ヒータとしてのヒータ25を用いている。そして、この指向性を有するヒータ25を、加熱部材22(環状部)を介して定着ベルト21に対向する部分に向けて光を射出するように配設している。
詳しくは、ヒータ25は、ガラス管の外周面の一部(図6の破線で示す範囲である。)に耐熱白塗装を施した指向性ハロゲンヒータである。ヒータ25からの射出光は白塗装面で反射されて定着ベルト21に対向する部分に向けて照射されるため、定着ベルト21(加熱部材22)の加熱効率が向上することになる。なお、本実施の形態2における加熱部材22は、前記実施の形態1のものに比べて、その内周面の形状が複雑であるため、耐熱黒塗装面と非塗装面との塗り分けはおこなわず、内周面の全域にわたって耐熱黒塗装を施して、ヒータ輻射熱の吸収効率を上げている。
また、本実施の形態2では、定着ベルト21の内周面に摺接しない位置であって加熱部材22(環状部)の外周面側の位置に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材27を設けている。
詳しくは、潤滑剤保持部材27は、耐熱性スポンジ材料で形成されていて、フッ素グリス(潤滑剤)が含浸されている。潤滑剤保持部材27は、加熱部材22の凹部と固定部材26との間(ギャップAの位置である。)に挟持されている。
このような構成により、前記実施の形態1と同様に、加熱部材22と固定部材26とのギャップA自体が潤滑剤を保持して定着ベルト21の内周面に向けて潤滑剤を適宜に供給する機能に加えて、潤滑剤保持部材27が潤滑剤を保持して定着ベルト21の内周面に向けて潤滑剤を適宜に供給することになる。これにより、長期間にわたって潤滑剤が不足(枯渇)することなく、定着ベルト21と加熱部材22(及び、固定部材26)との摺動摩擦が確実に軽減される。
なお、この潤滑剤保持部材27は、弾性の高い材料で形成されているため、固定部材26と加熱部材22との間に設置されていても、固定部材26の圧接力を加熱部材22に伝達することはない。すなわち、固定部材26に撓み変形が生じても、加熱部材22に変形が生じることはない。
なお、本実施の形態2では、圧接方向に長い固定部材26を用いて固定部材26の圧接方向の変形を軽減したが、図7に示すように、固定部材26の強度を補強する補強部材23を別に設置してもよい。
具体的に、図7に示すように、補強部材23は、ニップ部を形成する固定部材26を補強・支持する板状部材であって、定着ベルト21の内周面側であって加熱部材22(環状部)の外周面側に固設されている。補強部材23は、幅方向(図7の紙面垂直方向である。)の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。そして、補強部材23が固定部材26、定着ベルト21を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、加熱部材22は、補強部材23から圧接力を受けて変形しないように補強部材23に対して離間して配設されている。これにより、加圧ローラ31の加圧力が固定部材26、補強部材23を介して加熱部材22に及んで加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)の内周面に対向して定着ベルト21を加熱する加熱部材22の全部に環状部を形成するとともに、加熱部材22が固定部材26(又は補強部材23)から圧接力を受けて変形しないように固定部材26(又は補強部材23)に対して加熱部材22を離間して配設している。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、定着装置20を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22(環状部)の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、潤滑剤が長時間にわたって不足することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31(加圧回転体)による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
実施の形態3.
図8及び図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図8は、実施の形態3における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。また、図9は、補強部材23を示す斜視図である。本実施の形態3における定着装置は、加熱部材22及び固定部材26の構成と、補強部材23が設置されている点と、が前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態3における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、ヒータ25(加熱手段)、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。また、本実施の形態3においても、加熱部材22は、定着ベルト21の内周面に対向するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部に形成されている。また、本実施の形態3における定着装置20においても、前記実施の形態2における図7のものと同様に、固定部材26を補強する補強部材23が設置されている。
ここで、本実施の形態3における補強部材23は、定着ベルト21の内周面側であって加熱部材22(環状部)の外周面側に固設されている。補強部材23は、幅方向(図8の紙面垂直方向である。)の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。そして、L字状に形成された補強部材23が、固定部材26、定着ベルト21を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、加熱部材22は、補強部材23から圧接力を受けて変形しないように補強部材23に対して離間して配設されている。詳しくは、加熱部材22と補強部材23とは、圧接方向(図8の左右方向である。)にギャップAが設けられ、圧接方向に直交する方向(図8の上下方向である。)にギャップBが設けられている。これにより、加圧ローラ31の加圧力が固定部材26、補強部材23を介して加熱部材22に及んで加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。なお、加圧ローラ31の加圧力によって補強部材23は主として圧接方向に変形するために、圧接方向のギャップAは充分な大きさが確保されているのに対して、圧接方向に直交する方向のギャップBは比較的小さく設定されている。圧接方向に直交する方向にもギャップBを設けることで、加熱部材22から補強部材23への熱移動を軽減している。
また、加熱部材22と補強部材23とのギャップA、Bは、前記実施の形態1と同様に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材(潤滑剤保持手段)として機能する。そして、加熱部材22と補強部材23との間に保持された潤滑剤(フッ素グリス)は、定着ベルト21の内周面に塗布された潤滑剤が減少してくると、徐々に定着ベルト21の内周面に向けて供給されることになる。これにより、長期間にわたって潤滑剤が不足することなく、定着ベルト21と加熱部材22(及び、固定部材26)との摺動摩擦が軽減される。
このようにL字状に形成された補強部材23に当接しないように、加熱部材22は、その断面が略扇形になるように形成されている。そして、環状の加熱部材22の内部に2つのヒータ25が設置されている。また、加熱部材22(定着ベルト21)の加熱効率を向上させるために、加熱部材22の内周面は、一点鎖線で示す領域(定着ベルト21に対向しない部分である。)に光反射処理が施され、それ以外の領域に耐熱黒塗装が施されている。
また、図8及び図9を参照して、本実施の形態3における補強部材23には、幅方向に互いに離間する複数のリブ状のガイド部材23aが、定着ベルト21の内周面に対向するように設けられている。
このガイド部材23aは、定着ベルト21の円形姿勢を保持するためのもので、円弧状に形成されている。詳しくは、加熱部材22と固定部材26とガイド部材23aとによって、定着ベルト21の内周径よりも小さな外周径が形成されて、定着ベルト21がガイドされるように構成されている。すなわち、加熱部材22と固定部材26とガイド部材23aとが定着ベルト21に近設されて、これらの部材22、26、23aによって略円筒状の形状が形成されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持される。これにより、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
なお、リブ状のガイド部材23aを幅方向にわたって複数設けることで、定着ベルト21とガイド部材23aとの対向面積が小さくなって、定着ベルト21の熱がガイド部材23aを介して補強部材23側に移動しにくくなる。なお、ガイド部材23aは、摺動性を有する耐熱樹脂材料(例えば、PPS等である。)にて形成されている。
以上説明したように、本実施の形態3でも、前記各実施の形態と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)の内周面に対向して定着ベルト21を加熱する加熱部材22の全部に環状部を形成するとともに、加熱部材22が補強部材23(又は固定部材26)から圧接力を受けて変形しないように補強部材23(又は、固定部材26)に対して加熱部材22を離間して配設している。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、定着装置20を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22(環状部)の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、潤滑剤が長時間にわたって不足することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31(加圧回転体)による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
実施の形態4.
図10にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図10は、実施の形態4における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態4における定着装置は、加熱部材22及び固定部材26の構成と、補強部材23が設置されている点と、が前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態4における定着装置20も、前記実施の形態3のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、ヒータ25(加熱手段)、補強部材23、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。
ここで、本実施の形態4における補強部材23は、略コの字状に形成されていて、定着ベルト21の内周面側であって加熱部材22の環状部22aの外周面側に固設されている。補強部材23は、幅方向(図10の紙面垂直方向である。)の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。そして、略コの字状に形成された補強部材23が、固定部材26、定着ベルト21を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。
また、加熱部材22は、補強部材23から圧接力を受けて変形しないように補強部材23に対して所定のギャップAをあけて離間して配設されている。これにより、加圧ローラ31の加圧力が固定部材26、補強部材23を介して加熱部材22に及んで加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
このように略コの字状に形成された補強部材23に当接しないように、加熱部材22には、環状部22aと非環状部22bとが形成されている。
詳しくは、本実施の形態4における補強部材23は、図10の断面図でみたときに、その占有面積が比較的大きいので、前記実施の形態3におけるもののようにガイド部材23aを設けてしまうと、加熱部材22と定着ベルト21との対向面積(加熱面積)が小さくなって、定着ベルト21の加熱効率が低下してしまう。そこで、本実施の形態4では、加熱部材22を、定着ベルト21の内周面に対向するとともに補強部材23を避けるように形成された環状部22aと、定着ベルト21の内周面に対向するとともに固定部材26及び補強部材23を避けるように形成された非環状部22b(環状部22aに繋がっている。)と、で構成した。すなわち、加熱部材22は、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部22aがその一部に形成されている。そして、この環状部22aとは別に閉空間をなさない非環状部22bが形成され、環状部22aと非環状部22bとともに定着ベルト21に対向して定着ベルト21を加熱するとともに定着ベルト21の円形姿勢を保持する。
そして、ヒータ25が内設された環状部22aがヒータ25によって直接的に加熱されて、環状部22aと一体化された非環状部22bにも熱が即座に伝導されて、加熱部材22全体が加熱される。こうして、加熱部材2によって、固定部材26が設置された位置を除いた位置で、定着ベルト21の内周面が加熱されることになる。
なお、加熱部材22(定着ベルト21)の加熱効率を向上させるために、加熱部材22の環状部22aの内周面は、一点鎖線で示す領域(定着ベルト21に対向しない部分である。)に光反射処理が施され、それ以外の領域に耐熱黒塗装が施されている。
ここで、本実施の形態4においては、加熱部材22と補強部材23とのギャップが不均一であるため、ギャップの位置で潤滑剤の表面張力によって潤滑剤保持機能をもたせることが期待できない。また、加熱部材22と補強部材23とのギャップの容積も大きいため、定着ベルト21の内周面に塗布された潤滑剤が、このギャップ部に進入してしまう可能性もある。
そこで、本実施の形態4では、定着ベルト21の内周面に摺接しない位置であって加熱部材22の環状部22aの外周面側の位置に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材27を設けている。
詳しくは、潤滑剤保持部材27は、耐熱性スポンジ材料で形成されていて、フッ素グリス(潤滑剤)が含浸されている。潤滑剤保持部材27は、加熱部材22の非環状部22bによる開口を塞ぐように、加熱部材22の非環状部22bと補強部材23との間に挟持されている。
このような構成により、非環状部22bによる開口からその内部に潤滑剤が進入するのを防止するとともに、潤滑剤保持部材27が潤滑剤を保持して定着ベルト21の内周面に向けて潤滑剤を適宜に供給することになる。これにより、長期間にわたって潤滑剤が不足(枯渇)することなく、定着ベルト21と加熱部材22(及び、固定部材26)との摺動摩擦が確実に軽減される。
なお、この潤滑剤保持部材27は、弾性の高い材料で形成されているため、補強部材23と加熱部材22との間に設置されていても、補強部材23の圧接力を加熱部材22に伝達することはない。すなわち、補強部材23(又は、固定部材26)に撓み変形が生じても、加熱部材22に変形が生じることはない。
なお、本実施の形態4では、温度センサ40による定着ベルト21の定着温度の検知精度(応答性)を向上させるために、温度センサ40を、定着ベルト21を介して加熱部材22の環状部22aに対向するように配設している。
以上説明したように、本実施の形態4では、定着ベルト21(ベルト部材)の内周面に対向して定着ベルト21を加熱する加熱部材22の一部に環状部22aを形成するとともに、加熱部材22が補強部材23(又は固定部材26)から圧接力を受けて変形しないように補強部材23(又は、固定部材26)に対して加熱部材22を離間して配設している。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、定着装置20を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の環状部22aの内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、潤滑剤が長時間にわたって不足することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31(加圧回転体)による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
実施の形態5.
図11及び図12にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図11は、実施の形態5における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態5における定着装置は、加熱部材22が電磁誘導によって加熱される点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図11に示すように、本実施の形態5における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。また、本実施の形態5においても、加熱部材22は、固定部材26を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部に形成されている。
ここで、本実施の形態5における定着装置20は、加熱手段として、ヒータ25の代わりに、誘導加熱部50が設置されている。そして、本実施の形態5における加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱によって加熱される前記実施の形態1のものとは異なり、誘導加熱部50による電磁誘導によって加熱される。
誘導加熱部50は、励磁コイル、コア、コイルガイド、等で構成される。励磁コイルは、定着ベルト21の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向(図11の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイドは、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、励磁コイルやコアを保持する。コアは、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなる半円筒状部材であって、加熱部材22に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コアは、幅方向に延設された励磁コイルに対向するように設置されている。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着ベルト21が図11中の矢印方向に回転駆動されると、定着ベルト21は誘導加熱部50との対向位置で加熱される。詳しくは、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことで、加熱部材22の周囲に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、加熱部材22表面に渦電流が生じて、加熱部材22自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、加熱部材22が電磁誘導加熱されて、さらに加熱された加熱部材22によって定着ベルト21が加熱される。
なお、加熱部材22の材料としては、ニッケル、ステンレス、鉄、銅、コバルト、クロム、アルミニウム、金、白金、銀、スズ、パラジウム、これらのうち複数の金属からなる合金、等を用いることができる。
なお、本実施の形態5における加熱手段としての誘導加熱部50は、図12に示すように、加熱部材22(環状部)の内部に設置することもできる。
図12に示すように定着装置20を構成した場合には、環状に形成された加熱部材22への潤滑剤の進入が抑止されることから、加熱部材22に内設された誘導加熱部50が潤滑剤で汚れる不具合が確実に軽減されることになる。
以上説明したように、本実施の形態5においても、前記実施の形態1と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)の内周面に対向して定着ベルト21を加熱する加熱部材22の全部に環状部を形成するとともに、加熱部材22が固定部材26から圧接力を受けて変形しないように固定部材26に対して加熱部材22を離間して配設している。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、定着装置20を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22(環状部)の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、潤滑剤が長時間にわたって不足することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31(加圧回転体)による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形する不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態5では、加熱部材22を電磁誘導加熱により加熱したが、加熱部材22を抵抗発熱体の熱によって加熱することもできる。具体的に、加熱部材22(環状部)の内周面の一部又は全部に抵抗発熱体を当接させる。抵抗発熱体は、セラミックヒータ等の面状発熱体であって、その両端部に電源部が接続されている。そして、抵抗発熱体に電流が流されると、抵抗発熱体自身の電気抵抗によって抵抗発熱体が昇温して、当接する加熱部材22を加熱する。さらに、加熱された加熱部材22によって定着ベルト21が加熱されることになる。
さらに、加熱部材22自身を抵抗発熱体とすることもできる。具体的に、加熱部材22を薄肉の抵抗発熱体で形成して、その両端部に電源部を接続する。そして、加熱部材(抵抗発熱体)に電流が流されると、加熱部材自身の電気抵抗によって抵抗発熱体が昇温して、定着ベルト21が加熱されることになる。
これらの場合にも、加熱部材22や固定部材26を前記各実施の形態と同様に構成することで、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(ベルト部材)、
22 加熱部材、
22a 環状部、 22b 非環状部、
23 補強部材、
23a ガイド部材、
25 ヒータ(光加熱ヒータ、加熱手段)、
26 固定部材、
27 潤滑剤保持部材、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
50 誘導加熱部(加熱手段)、 P 記録媒体。
特開2008−146010号公報 特開2008−158482号公報

Claims (12)

  1. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、
    備え、
    前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、
    前記ベルト部材と前記加熱部材との間に潤滑剤が介在されたことを特徴とする定着装置。
  2. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、
    を備え、
    前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、
    前記ベルト部材の内周面に摺接しない位置であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側の位置に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  3. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、
    前記ベルト部材の内周面側であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、
    を備え、
    前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、前記補強部材から圧接力を受けて変形しないように当該補強部材に対して離間して配設され、
    前記ベルト部材と前記加熱部材との間に潤滑剤が介在されたことを特徴とする定着装置。
  4. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、幅方向に直交する断面でみたときに閉空間をなす環状部がその全部又は一部に形成された加熱部材と、
    前記ベルト部材の内周面側であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、
    を備え、
    前記加熱部材は、前記固定部材から圧接力を受けて変形しないように当該固定部材に対して離間して配設され、前記補強部材から圧接力を受けて変形しないように当該補強部材に対して離間して配設され、
    前記ベルト部材の内周面に摺接しない位置であって前記加熱部材の前記環状部の外周面側の位置に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  5. 前記補強部材は、前記ベルト部材の内周面に対向するとともに、幅方向に互いに離間する複数のリブ状のガイド部材を具備したことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記加熱部材と前記固定部材と前記ガイド部材とによって前記ベルト部材の内周径よりも小さな外周径が形成されて当該ベルト部材がガイドされるように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記加熱部材と前記固定部材とによって前記ベルト部材の内周径よりも小さな外周径が形成されて当該ベルト部材がガイドされるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記加熱部材を加熱する加熱手段を前記環状部の内部に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記加熱手段は、光加熱ヒータであって、
    前記加熱部材の前記環状部は、前記ベルト部材に対向しない部分の内周面に光反射処理が施されたことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記加熱手段は、指向性を有する光加熱ヒータであって、前記加熱部材の前記環状部を介して前記ベルト部材に対向する部分に向けて光を射出するように配設されたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記加熱部材は、肉厚が0.2mm以下のパイプ状の金属部材であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2009235174A 2009-10-09 2009-10-09 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5472605B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235174A JP5472605B2 (ja) 2009-10-09 2009-10-09 定着装置及び画像形成装置
US12/893,361 US8655244B2 (en) 2009-10-09 2010-09-29 Fixing device and image forming apparatus incorporating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235174A JP5472605B2 (ja) 2009-10-09 2009-10-09 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011081303A JP2011081303A (ja) 2011-04-21
JP5472605B2 true JP5472605B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43854949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009235174A Expired - Fee Related JP5472605B2 (ja) 2009-10-09 2009-10-09 定着装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8655244B2 (ja)
JP (1) JP5472605B2 (ja)

Families Citing this family (108)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5440006B2 (ja) 2009-07-29 2014-03-12 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5581634B2 (ja) 2009-09-15 2014-09-03 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5381746B2 (ja) 2010-01-26 2014-01-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US8600276B2 (en) 2010-01-27 2013-12-03 Ricoh Company, Limited Heat conduction unit, fixing device, and image forming apparatus
JP5564981B2 (ja) * 2010-02-25 2014-08-06 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2011186040A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 圧縮空気噴射による記録媒体分離を行う定着装置および画像形成装置
JP5600970B2 (ja) * 2010-03-08 2014-10-08 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5440278B2 (ja) 2010-03-10 2014-03-12 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5630040B2 (ja) 2010-03-15 2014-11-26 株式会社リコー 定着装置、及び画像形成装置
JP2011191591A (ja) 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP5515906B2 (ja) 2010-03-18 2014-06-11 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5447045B2 (ja) * 2010-03-18 2014-03-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2011197183A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP5589526B2 (ja) * 2010-03-18 2014-09-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5510721B2 (ja) 2010-05-07 2014-06-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5510058B2 (ja) 2010-05-19 2014-06-04 株式会社リコー 画像形成装置
JP5585223B2 (ja) 2010-06-10 2014-09-10 株式会社リコー 圧縮空気噴射による用紙分離を行う画像形成装置
JP5471916B2 (ja) 2010-07-12 2014-04-16 株式会社リコー 画像形成装置
JP5556527B2 (ja) 2010-07-16 2014-07-23 株式会社リコー 画像形成装置
JP5617431B2 (ja) 2010-08-19 2014-11-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5593973B2 (ja) 2010-08-30 2014-09-24 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5499999B2 (ja) 2010-08-31 2014-05-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP5610148B2 (ja) 2010-10-18 2014-10-22 株式会社リコー 画像形成装置
JP2012088491A (ja) 2010-10-19 2012-05-10 Ricoh Co Ltd 定着ローラ、定着装置及び画像形成装置
JP5707867B2 (ja) 2010-11-01 2015-04-30 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5636889B2 (ja) 2010-11-09 2014-12-10 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2012118481A (ja) 2010-11-10 2012-06-21 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置、及び定着装置の制御方法
JP5625779B2 (ja) 2010-11-12 2014-11-19 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
EP2453316B1 (en) 2010-11-12 2021-03-24 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP5747502B2 (ja) 2010-11-12 2015-07-15 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5696835B2 (ja) 2010-12-14 2015-04-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5625860B2 (ja) 2010-12-14 2014-11-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5625865B2 (ja) 2010-12-16 2014-11-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5589820B2 (ja) 2010-12-17 2014-09-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5640750B2 (ja) 2011-01-07 2014-12-17 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置、定着制御方法
JP5625924B2 (ja) 2011-01-11 2014-11-19 株式会社リコー 電磁誘導加熱方式定着装置と画像形成装置
JP5669010B2 (ja) 2011-01-11 2015-02-12 株式会社リコー 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置
JP5825545B2 (ja) 2011-01-11 2015-12-02 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5796303B2 (ja) 2011-02-16 2015-10-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5760505B2 (ja) 2011-02-25 2015-08-12 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2012185295A (ja) 2011-03-04 2012-09-27 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP5768507B2 (ja) 2011-03-17 2015-08-26 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
US8447221B2 (en) 2011-04-04 2013-05-21 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP5828375B2 (ja) 2011-05-25 2015-12-02 株式会社リコー 画像形成装置
US9031484B2 (en) * 2011-06-28 2015-05-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuser, image forming apparatus, and image forming method
JP5773151B2 (ja) 2011-08-17 2015-09-02 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US8855542B2 (en) * 2011-08-26 2014-10-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuser, image forming apparatus, and image forming method
JP5850391B2 (ja) * 2011-09-12 2016-02-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6069828B2 (ja) 2011-12-05 2017-02-01 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5737629B2 (ja) 2011-12-26 2015-06-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6136220B2 (ja) 2011-12-27 2017-05-31 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP6136221B2 (ja) 2011-12-27 2017-05-31 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP5904325B2 (ja) 2011-12-28 2016-04-13 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5796711B2 (ja) 2011-12-28 2015-10-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US9063480B2 (en) 2011-12-28 2015-06-23 Ricoh Company, Limited Fixing device, image forming device, and separating member
JP5928783B2 (ja) 2012-01-11 2016-06-01 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5796714B2 (ja) 2012-01-13 2015-10-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5737520B2 (ja) * 2012-01-13 2015-06-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5761524B2 (ja) 2012-01-13 2015-08-12 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6024108B2 (ja) 2012-01-19 2016-11-09 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5970828B2 (ja) 2012-01-19 2016-08-17 株式会社リコー 分離部材、定着装置、及び画像形成装置
JP6333511B6 (ja) 2012-01-23 2023-11-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5967468B2 (ja) 2012-01-24 2016-08-10 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP5943231B2 (ja) 2012-01-26 2016-07-05 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP6035668B2 (ja) 2012-01-27 2016-11-30 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP6052598B2 (ja) 2012-01-30 2016-12-27 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5751428B2 (ja) 2012-01-31 2015-07-22 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6051741B2 (ja) 2012-01-31 2016-12-27 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5963105B2 (ja) 2012-02-02 2016-08-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5850326B2 (ja) 2012-02-09 2016-02-03 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6019785B2 (ja) 2012-02-09 2016-11-02 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5896281B2 (ja) 2012-02-09 2016-03-30 株式会社リコー 画像形成装置
JP6423994B2 (ja) 2012-02-09 2018-11-14 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6209311B2 (ja) 2012-02-09 2017-10-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5948923B2 (ja) 2012-02-09 2016-07-06 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6032525B2 (ja) 2012-02-09 2016-11-30 株式会社リコー 画像形成装置
JP6003619B2 (ja) 2012-02-09 2016-10-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6135051B2 (ja) 2012-02-09 2017-05-31 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5995132B2 (ja) 2012-02-09 2016-09-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US9026024B2 (en) 2012-02-09 2015-05-05 Ricoh Company, Ltd. Fixing device capable of minimizing damage of endless rotary body and image forming apparatus incorporating same
JP6019779B2 (ja) 2012-02-09 2016-11-02 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6103679B2 (ja) 2012-02-09 2017-03-29 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6201312B2 (ja) 2012-02-09 2017-09-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP2013164463A (ja) 2012-02-09 2013-08-22 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP5950152B2 (ja) 2012-03-22 2016-07-13 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP2013195857A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び、画像形成装置
JP2013235231A (ja) * 2012-04-12 2013-11-21 Konica Minolta Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2014013377A (ja) 2012-06-06 2014-01-23 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP6127580B2 (ja) * 2013-02-27 2017-05-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6197328B2 (ja) * 2013-03-28 2017-09-20 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP5993820B2 (ja) * 2013-08-28 2016-09-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP5899174B2 (ja) * 2013-09-17 2016-04-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6270106B2 (ja) * 2013-09-30 2018-01-31 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP2015075525A (ja) 2013-10-07 2015-04-20 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6229422B2 (ja) 2013-10-10 2017-11-15 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6082684B2 (ja) 2013-10-16 2017-02-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
US9239557B2 (en) 2013-11-29 2016-01-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP6299960B2 (ja) * 2014-02-03 2018-03-28 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2015175968A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
US9874839B2 (en) 2015-06-23 2018-01-23 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
JP6583716B2 (ja) 2015-07-07 2019-10-02 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6705214B2 (ja) * 2016-03-04 2020-06-03 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
KR20180029346A (ko) 2016-09-12 2018-03-21 에스프린팅솔루션 주식회사 정착장치 및 이를 포함하는 화상형성장치
JP7206620B2 (ja) * 2018-04-19 2023-01-18 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2021157099A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP2021157092A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
US11467521B1 (en) * 2021-09-09 2022-10-11 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing device
US11940749B2 (en) * 2022-01-20 2024-03-26 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus incorporating same with a reflector that does not contact a stay

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6864461B2 (en) * 2002-03-28 2005-03-08 Minolta Co., Ltd. Fixing device for image forming apparatus
JP2004061718A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Minolta Co Ltd 画像形成装置の定着装置
JP2004184814A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Canon Inc 加熱装置
JP2004309975A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Kyocera Mita Corp 定着装置
EP1564604B1 (en) * 2004-02-16 2013-06-19 Ricoh Company, Ltd. Fixing device with cleaning member, and image forming apparatus using the fixing device
JP2006113179A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 定着装置の加熱体、定着装置及び画像形成装置
US7697881B2 (en) * 2005-03-17 2010-04-13 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP4818826B2 (ja) * 2006-06-19 2011-11-16 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
US8116670B2 (en) * 2006-11-14 2012-02-14 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus using the same
JP2008146010A (ja) * 2006-11-14 2008-06-26 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2008158482A (ja) 2006-11-28 2008-07-10 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
EP1927902B1 (en) * 2006-11-28 2015-10-14 Ricoh Company, Ltd. Fixing Device and Image forming Apparatus Including the Fixing Device
JP5163931B2 (ja) * 2007-03-08 2013-03-13 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2008257946A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱ユニットおよび加熱装置
JP2008275753A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Canon Inc 加熱定着装置
US8428499B2 (en) * 2007-05-22 2013-04-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, and fixing apparatus having a heating member to heat a fixing member
JP5042069B2 (ja) 2007-05-22 2012-10-03 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP5065871B2 (ja) * 2007-12-11 2012-11-07 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2009145417A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
EP2075645B1 (en) * 2007-12-26 2014-11-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, and method of controlling warming-up time of image forming apparatus
JP5286869B2 (ja) * 2008-03-25 2013-09-11 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置
JP5552732B2 (ja) * 2008-03-31 2014-07-16 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5648263B2 (ja) * 2008-05-30 2015-01-07 株式会社リコー 画像形成装置
JP5365908B2 (ja) * 2008-06-16 2013-12-11 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2010066347A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP5177412B2 (ja) * 2008-09-19 2013-04-03 株式会社リコー 画像形成装置
JP5387884B2 (ja) * 2008-10-14 2014-01-15 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5170842B2 (ja) 2008-10-14 2013-03-27 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5201478B2 (ja) * 2009-02-09 2013-06-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5348561B2 (ja) * 2009-05-15 2013-11-20 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5360686B2 (ja) * 2009-05-27 2013-12-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110085832A1 (en) 2011-04-14
JP2011081303A (ja) 2011-04-21
US8655244B2 (en) 2014-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5472605B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5403264B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5464411B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5494950B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5625406B2 (ja) 画像形成装置
JP5440006B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5299690B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5042069B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5387884B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5943231B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5201478B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5776311B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5408553B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
EP1927902B1 (en) Fixing Device and Image forming Apparatus Including the Fixing Device
JP6136221B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2011169997A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008158482A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6136220B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2014041190A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5354385B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5472618B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6611086B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5381745B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5754658B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5459488B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5472605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees