JP6270106B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6270106B2
JP6270106B2 JP2013203224A JP2013203224A JP6270106B2 JP 6270106 B2 JP6270106 B2 JP 6270106B2 JP 2013203224 A JP2013203224 A JP 2013203224A JP 2013203224 A JP2013203224 A JP 2013203224A JP 6270106 B2 JP6270106 B2 JP 6270106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing belt
nip
rubber layer
elastic layer
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013203224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015069002A (ja
Inventor
知広 近藤
知広 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2013203224A priority Critical patent/JP6270106B2/ja
Priority to US14/497,537 priority patent/US9244409B2/en
Publication of JP2015069002A publication Critical patent/JP2015069002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6270106B2 publication Critical patent/JP6270106B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/206Structural details or chemical composition of the pressure elements and layers thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2028Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with means for handling the copy material in the fixing nip, e.g. introduction guides, stripping means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2041Heating belt the fixing nip being formed by tensioning the belt over a surface portion of a pressure member
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2048Surface layer material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置に関する。
従来、定着装置として、内周面の全体にゴム層を有する無端状の定着ベルトと、定着ベルトの内部に配置された発熱体とを備えるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2001−215767号公報
しかしながら、従来技術では、定着ベルトの内周面の全体にゴム層を設けているので、熱容量の大きなゴム層によって定着ベルトの温度が上昇しにくくなり、定着不良が起こるおそれがある。
そこで、本発明は、ゴム層(弾性層)の熱容量を小さくすることで、定着ベルトの温度を迅速に立ち上げ、定着性能を向上させることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、無端状の回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトの内側に配置される発熱体と、前記発熱体と間隔を隔てて配置されるニップ部材と、前記ニップ部材との間で前記定着ベルトを挟むことで前記定着ベルトとの間にニップ部を形成するためのバックアップ部材と、を備える。
前記ニップ部材の前記定着ベルト側には、弾性層が設けられている。
この構造によれば、ニップ部材に弾性層を設けることで、例えば定着ベルトの内周面の全体に弾性層を設ける構成と比べ、弾性層の熱容量を小さくすることができるので、定着ベルトの温度を迅速に立ち上げることができ、定着性能を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記ニップ部材は、前記弾性層の前記定着ベルトとは反対側の面を支持する支持部と、前記支持部から前記バックアップ部材側に突出する突出部とを有し、前記弾性層は、前記定着ベルトの回転方向において、前記突出部に接触する構成とすることができる。
これによれば、弾性層に対し、支持部と突出部の両方から熱が加わるので、弾性層を迅速に加熱することができる。
また、前記した構成において、前記突出部は、前記弾性層の前記回転方向上流側に配置することができる。
これによれば、弾性層よりも迅速に温度が立ち上がる上流側の突出部によって、シート上の現像剤像が弾性層に到達する前に、シートへの現像剤像の熱定着を行うことができる。また、仮に突出部で熱定着する際に定着ベルトにシート上の現像剤が逆転写した場合であっても、その後弾性層による大きな圧力によって定着ベルトがバックアップ部材に押し付けられることで、逆転写を良好に抑えることができる。
また、前記した構成において、前記弾性層は、前記回転方向下流側に向かうにつれて、厚さが徐々に小さくなっていてもよい。
これによれば、弾性層の下流側が薄いことで、定着ベルトの弾性層に対する摺動抵抗が低減されるので、弾性層の下流側部分が大きく変形することがない。そのため、大きく変形した弾性層が元の形状に戻ろうとする力によって定着ベルトがシートに強く押し当てられることが抑えられるので、定着ベルトに対するシートの剥離性を向上することができる。
また、前記した構成において、前記突出部は、前記弾性層の前記回転方向下流側に配置されていてもよい。
また、前記した構成において、前記ニップ部材は、温度検知部材によって温度が検知される被検知部を有し、前記被検知部は、前記突出部に対して前記支持部とは反対側に配置される構成とすることができる。
これによれば、突出部の熱が、弾性層を支持する支持部を介さずに、被検知部に伝達されるので、突出部におけるニップ部の温度を温度検知部材によって正確に検知することができる。
また、前記した構成において、前記突出部は、前記弾性層の前記回転方向における上流側と下流側に設けられていてもよい。
これによれば、上流側と下流側の突出部によって弾性層を挟持することができるので、弾性層がニップ部材から剥がれるのを良好に抑えることができる。また、弾性層の上流側に突出部が設けられるので、弾性層よりも迅速に温度が立ち上がる上流側の突出部によって、シート上の現像剤像が弾性層に到達する前に、シートへの現像剤像の熱定着を行うことができる。
また、前記した構成において、前記弾性層の前記定着ベルトとの摺接面は、前記定着ベルトの幅方向から見て円弧状であってもよい。
これによれば、弾性層と定着ベルトとの摺動抵抗を軽減することができ、定着ベルトをスムーズに回転させることができる。
また、前記した構成において、前記弾性層は、前記定着ベルトの幅方向において、前記バックアップ部材の両端部よりも外側に突出していてもよい。
ここで、弾性層の幅方向の両端がバックアップ部材の幅方向の両端部よりも内側に配置される構造では、弾性層とバックアップ部材との間で挟まれる定着ベルトが、弾性層の両端の角部を起点に折り曲げられ、定着ベルトの耐久性が悪くなる。これに対し、弾性層をバックアップ部材の両端部よりも外側に突出させることで、このような問題が生じず、定着ベルトの耐久性を向上することができる。
また、前記した構成において、前記弾性層と前記定着ベルトとの間には、前記定着ベルトに対する摺動抵抗が前記弾性層よりも小さい摺動部材が設けられていてもよい。
これによれば、摺動部材により、定着ベルトをスムーズに回転させることができる。
また、前記した構成において、前記定着ベルトの内周面には、潤滑剤が設けられていてもよい。
これによれば、潤滑剤により、定着ベルトをスムーズに回転させることができる。
また、前記した構成において、前記弾性層は、ゴム層であってもよい。
また、前記した構成において、ニップ部材に突出部を設けない場合や突出部を弾性層の下流側に配置する場合には、前記弾性層は、前記回転方向上流側に向かうにつれて、厚さが徐々に小さくなっていてもよい。
これによれば、弾性層の厚い部分よりも温度が上がりやすい薄い部分が上流側に配置されるので、シート上の現像剤像が弾性層の厚い部分に到達する前に、弾性層の薄い部分でシートへの現像剤像の熱定着を行うことができる。また、弾性層の厚さが上流側に向かうにつれて徐々に小さくなっているので、弾性層(詳しくは定着ベルト)とバックアップ部材との間のニップ部にシートをスムーズに突入させることができる。
本発明によれば、弾性層の熱容量を小さくすることができるので、定着ベルトの温度を迅速に立ち上げ、定着性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る定着装置を備えるレーザプリンタの概略構成を示す断面図である。 定着装置を左右方向に直交する面で切った断面図(a)と、前後方向に直交する面で切った断面図(b)である。 第2の実施形態に係る定着装置を示す断面図(a)と、ニップ板を加圧ローラ側から見た平面図(b)である。 第3の実施形態に係る定着装置を示す断面図(a)と、ニップ板を加圧ローラ側から見た平面図(b)である。 第4の実施形態に係る定着装置を示す断面図(a)と、ニップ板を加圧ローラ側から見た平面図(b)である。 第5の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 第6の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 第7の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 第8の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 第9の実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 ハロゲンランプの熱を定着ベルトに直接伝達する方式の定着装置を示す断面図である。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る定着装置100を備えたレーザプリンタ1の概略構成について説明した後、定着装置100の詳細な構成について説明する。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Pを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙P上にトナー像を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙P上のトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ31と、用紙Pの前側を持ち上げる用紙押圧板32と、給紙ローラ33と、給紙パット34と、紙粉取りローラ35,36と、レジストローラ37とを主に備えている。給紙トレイ31内の用紙Pは、用紙押圧板32によって給紙ローラ33に寄せられ、給紙ローラ33と給紙パット34によって1枚ずつ分離され、紙粉取りローラ35,36およびレジストローラ37を通ってプロセスカートリッジ5に向けて搬送される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Pが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙P上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置100を通過することで用紙P上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Pは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2(a)に示すように、定着装置100は、定着ベルト110と、発熱体の一例としてのハロゲンランプ120と、ニップ部材の一例としてのニップ板130と、反射板140と、ステイ160と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ150とを備えている。
定着ベルト110は、耐熱性と可撓性を有する無端状のベルトであり、ステンレス鋼等の金属からなる金属素管と、その金属素管を被覆するフッ素樹脂層とを有する。定着ベルト110は、ニップ板130に摺動する内周面111と、加圧ローラ150に摺動する外周面112とを有している。そして、定着ベルト110の内周面111には、潤滑剤が塗布されている。
ハロゲンランプ120は、輻射熱を発する発熱体であり、定着ベルト110の内側において定着ベルト110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。ハロゲンランプ120は、ニップ板130を介して定着ベルト110を間接的に加熱している。
ニップ板130は、左右方向に延びる長尺状の部材であり、略平板状に形成され、筒状の定着ベルト110の内周面111に摺接するように配置されている。そして、このニップ板130は、ハロゲンランプ120から受けた輻射熱を定着ベルト110を介して用紙P上のトナーに伝達する。
このニップ板130は、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などの金属板などで構成されている。なお、ニップ板130の定着ベルト110の内周面111と接触する面は、金属酸化膜やフッ素樹脂層で被覆されていてもよい。また、ニップ板130の厚みは、0.1mm〜10mmとするのが好ましく、0.5mm〜1mmとするのがより好ましい。
そして、ニップ板130の下面(定着ベルト110側の面)には、弾性層の一例としてのゴム層170が設けられている。ゴム層170は、図2(a),(b)に示すように、ニップ板130の下面全体にわたって形成されている。なお、ゴム層170は、ニップ板130と接着剤等により固定されていてもよいし、インサート成形によりニップ板130に一体に設けるようにしてもよい。また、ゴム層170の材料としては、定着装置100によって用紙Pを熱定着する際の定着ベルト110またはニップ板130の温度(熱定着時に到達し得る最高温度)よりも、耐熱温度が高いものであればよい。例えば、耐熱性の高いゴムの一例として、フッ素ゴムやシリコンゴムが挙げられる。
ゴム層170の厚さは、前後方向の中央部が最も大きな厚さとなり、中央部から用紙Pの搬送方向上流側に向けて徐々に小さくなるとともに、中央部から用紙Pの搬送方向下流側に向けて徐々に小さくなっている。詳しくは、ゴム層170の定着ベルト110との摺接面171は、左右方向(定着ベルト110の幅方向)から見て、下方(ニップ板130から加圧ローラ150に向かう方向)に凸となる円弧状となっている。
なお、ゴム層170の最大の厚さは、50〜1000μmの範囲内に設定するのが好ましく、100〜500μmの範囲内に設定するのがより好ましく、120〜200μmの範囲内に設定するのが最も好ましい。
ゴム層170は、図2(b)に示すように、左右方向において、加圧ローラ150よりも大きくなっており、その両端部が加圧ローラ150の両端部150A(後述するゴム部152の両端部)よりも外側に突出している。なお、定着ベルト110は、左右方向において、ゴム層170よりも小さく、かつ、加圧ローラ150よりも大きくなっている。
また、ゴム層170は、後述する加圧ローラ150のゴム部152よりも硬い材料(変形しにくい材料)で構成されている。これにより、加圧ローラ150とゴム層170との間で定着ベルト110を挟持している状態において、ゴム層170の摺接面171が、断面視円弧状に保たれるようになっている。
図2(a)に示すように、反射板140は、ハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に向けて反射する部材である。反射板140は、定着ベルト110の内側、より具体的には、ハロゲンランプ120と後述するステイ160の間においてハロゲンランプ120を取り囲むように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。
このような反射板140によってハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に集めることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率よく利用することができ、ニップ板130および定着ベルト110を速やかに加熱することができる。
反射板140は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に湾曲させて形成されている。より詳しくは、反射板140は、断面視略U形状をなす反射部141と、反射部141の両端部から前後方向外側に向けて延びるフランジ部142とを主に有している。なお、熱反射率を高めるため、反射板140は、鏡面仕上げを施したアルミニウム板などを用いて形成してもよい。
ステイ160は、前後方向におけるニップ板130の両端部を反射板140のフランジ部142を介して支持することでニップ板130の剛性を確保する部材であり、ニップ板130を挟んでニップ部NPの反対側に配置されている。ステイ160は、反射板140(反射部141)の外面形状に沿った断面視略U形状を有して反射板140を覆うように配置されている。このようなステイ160は、比較的剛性が大きい、例えば、鋼板などを断面視略U字状に折り曲げることで形成されている。
ステイ160は、前後方向に対向して配置される一対の第1フレーム161と、各第1フレーム161の上端に一体に繋がる第2フレーム162とを有している。
加圧ローラ150は、弾性変形可能な部材であり、定着ベルト110の外周面112に対して上下方向において対向するように、ニップ板130の下方に配置されている。加圧ローラ150は、左右方向に沿った軸線を中心に回転可能であり、弾性変形した状態でニップ板130との間で定着ベルト110を挟むことで、定着ベルト110との間でニップ部NPを規定するように構成されている。
加圧ローラ150は、金属製のシャフト151と、シャフト151の外周を覆うゴム部152とを有している。この加圧ローラ150は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着ベルト110(または用紙P)との摩擦力により定着ベルト110を従動回転させるようになっている。これにより、トナー像が転写された用紙Pは、加圧ローラ150と加熱された定着ベルト110の間を搬送されることでトナー像が熱定着されるようになっている。
なお、加圧ローラ150と定着ベルト110との間にニップ部NPを形成する構成としては、例えば加圧ローラ150をニップ板130に向けて付勢する構成であってもよいし、ニップ板130を加圧ローラ150に向けて付勢する構成であってもよい。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ニップ板130にゴム層170を設けることで、例えば定着ベルトの内周面の全体にゴム層を設ける構成と比べ、ゴム層170の熱容量を小さくすることができるので、定着ベルト110の温度を迅速に立ち上げることができ、定着性能を向上させることができる。
ニップ板130とハロゲンランプ120とが間隔を隔てて配置されることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱がニップ板130の全体を略均一に加熱していくので、略均一に加熱されたニップ板130に接触するゴム層170を良好に加熱することができる。
ゴム層170の定着ベルト110との摺接面171が下方に凸となる円弧状であるため、ゴム層170と定着ベルト110との摺動抵抗を軽減することができ、定着ベルト110をスムーズに回転させることができる。
ゴム層170が左右方向において加圧ローラ150の両端部150Aよりも外側に突出しているので、ゴム層170の両端の角部を起点にして定着ベルト110が折れ曲がるのを抑えることができ、定着ベルト110の耐久性を向上することができる。なお、例えばゴム層の左右方向の両端が加圧ローラの幅方向の両端部よりも内側に配置される構造では、ゴム層と加圧ローラとの間で挟まれる定着ベルトが、ゴム層の両端の角部を起点に折り曲げられ、定着ベルトの耐久性が悪くなる。
ゴム層170の前後方向における中央部から用紙搬送方向の上流側に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなっている、つまり、ゴム層170の厚い部分よりも温度が上がりやすい薄い部分が上流側に配置されるので、用紙P上のトナー像がゴム層170の厚い部分に到達する前に、ゴム層170の薄い部分で用紙Pへのトナー像の熱定着を行うことができる。また、ゴム層170の厚さが中央部から上流側に向かうにつれて徐々に小さくなっているので、ニップ部NPに用紙Pをスムーズに突入させることができる。
定着ベルト110の内周面111に潤滑剤が塗布されているので、潤滑剤により、定着ベルト110をゴム層170に対してスムーズに回転させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第1の実施形態に係るニップ板130やゴム層170の構造を変更したものであるため、第1の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図3(a),(b)に示すように、第2の実施形態に係るニップ板230は、ゴム層270の上面(定着ベルト110とは反対側の面)を支持する支持部231と、支持部231から下方(加圧ローラ150側)に向けて突出する突出部232と、突出部232に対して支持部231とは反対側に設けられる非支持部233とを有している。
支持部231は、左右方向に長い平板状の部位であり、突出部232よりも用紙搬送方向の上流側に設けられている。また、支持部231は、非支持部233と上下方向で同じ位置に配置されている。
突出部232は、支持部231および非支持部233から下方に突出するように形成された断面視U字形状の部位であり、支持部231の左右方向の一端側から他端側にわたって形成されている。詳しくは、突出部232は、支持部231の下流側の端部から下方に延びる上流壁232Aと、上流壁232Aから下流側に延びる底壁部232Bと、底壁部232Bの下流側の端部から上方に延びる下流壁232Cとを有している。
底壁部232Bは、その下面が上下方向に直交する平面状に形成され、その前後方向の幅がニップ部NPの1/3程度の大きさで形成されている。これにより、突出部232によって定着ベルト110を加熱する領域が広くなり、突出部232で定着ベルト110を良好に加熱することが可能となっている。また、底壁部232Bの上流側の角部と下流側の角部は、断面視円弧状に形成されている。
なお、底壁部232Bの前後方向の幅は、ニップ部NPに対して1/2程度が好ましく、1/3程度がより好ましい。
非支持部233は、突出部232の下流壁232Cの上端部から下流側に延びるように形成されている。
ゴム層270は、支持部231の下面全体にわたって設けられており、定着ベルト110の回転方向において、突出部232の上流側に配置され、当該突出部232の上流壁232Aに接触している。このように突出部232にゴム層270を接触させることにより、ゴム層270に対して支持部231と突出部232の両方から熱が加わるので、ゴム層270を迅速に加熱することができる。
また、ゴム層270は、下流側の端部から上流側に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなっている。これにより、第1実施形態と同様の効果、つまり、用紙P上のトナー像がゴム層270の厚い部分に到達する前に、ゴム層170の薄い部分で用紙Pへのトナー像の熱定着を行うことができるとともに、ニップ部NPに用紙Pをスムーズに突入させることができるといった効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第2の実施形態に係るニップ板230やゴム層270の構造を変更したものであるため、第2の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図4(a),(b)に示すように、第3の実施形態に係るニップ板230は、第2の実施形態と略同様の構成となる支持部231、突出部232および非支持部233を有している。第3の実施形態では、第2の実施形態と異なり、突出部232に対して支持部231が下流側に配置され、非支持部233が上流側に配置されている。
詳しくは、支持部231は、突出部232の下流壁232Cの上端から下流側に向けて延びている。非支持部233は、突出部232の上流壁232Aの上端から上流側に向けて延び、その上流側端部が、ステイ160よりも上流側に突出している。
そして、非支持部233の上流側端部の上面には、温度検知部材300が配置されている。つまり、非支持部233の上流側端部のうち温度検知部材300と対向する部分は、温度検知部材300によって温度が検知される被検知部233Aとなっている。
被検知部233Aは、突出部232に対して支持部231とは反対側に配置されている。これにより、突出部232の熱が、ゴム層270を支持する支持部231を介さずに、被検知部233Aに伝達されるので、突出部232におけるニップ部の温度を温度検知部材300によって正確に検知することができる。
なお、温度検知部材300は、例えばステイ160を覆う図示せぬカバー部材などによって支持することができる。また、温度検知部材300としては、接触式または非接触式のサーモスタットやサーミスタなどが挙げられる。
ゴム層270は、定着ベルト110の回転方向において、突出部232の下流側に配置されている。つまり、突出部232がゴム層270よりも上流側に配置されている。そのため、ゴム層270よりも迅速に温度が立ち上がる上流側の突出部232によって、用紙P上のトナー像がゴム層270に到達する前に、用紙Pへのトナー像の熱定着を行うことができる。また、仮に突出部232で用紙P上にトナー像を熱定着する際に定着ベルト110に用紙P上のトナーが逆転写した場合であっても、その後ゴム層270による大きな圧力によって定着ベルト110が加圧ローラ150に押し付けられることで、逆転写を良好に抑えることができる。
また、ゴム層270は、突出部232の下流壁232Cに接触している。これにより、第2の実施形態と同様の効果、つまり、ゴム層270を迅速に加熱することができるといった効果を得ることができる。
さらに、ゴム層270は、上流側の端部から下流側に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなっている。このようにゴム層270の下流側を薄くすることで、定着ベルト110の摺動抵抗が低減されるので、用紙Pの剥離性を向上することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第2の実施形態に係るニップ板230やゴム層270の構造を変更したものであるため、第2の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図5(a),(b)に示すように、第4の実施形態に係るニップ板330は、第2の実施形態と略同様の構造となる支持部231を中央部に有し、支持部231の上流端および下流端に第2の実施形態と略同様の構造となる突出部232をそれぞれ有し、各突出部232の前後方向外側に第2の実施形態と略同様の構造となる非支持部233をそれぞれ有している。
ゴム層370は、各突出部232の間に配置される支持部231の下面に設けられ、各突出部232で挟持されている。このように各突出部232でゴム層370を挟持することで、ゴム層370がニップ板330から剥がれるのを良好に抑えることができる。また、ゴム層370の上流側に突出部232が設けられるので、上流側の突出部232によって、用紙P上のトナー像がゴム層370に到達する前に、用紙Pへのトナー像の熱定着を行うことができる。
また、ゴム層370が各突出部232に接触しているので、温度が上がりやすい各突出部232の熱をゴム層370に伝達することができ、ゴム層370を迅速に加熱することができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第1の実施形態の構造を一部変更したものであるため、第1の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図6に示すように、第5の実施形態においては、ゴム層170と定着ベルト110との間に、定着ベルト110に対する摺動抵抗がゴム層170よりも小さい摺動部材180が設けられている。ここで、摺動部材180としては、ゴム層170の表面に塗布されるコーティング剤などが挙げられる。
このようにゴム層170の定着ベルト110側の面に、ゴム層170よりも摺動抵抗の小さい摺動部材180を設けることで、当該摺動部材180によって定着ベルト110をスムーズに回転させることができる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第1の実施形態におけるニップ板130等の構造を変更したものであるため、第1の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図7に示すように、第6の実施形態におけるニップ板630は、上下方向に直交する略平板状のベース部631と、ベース部631の前端部から前斜め上方に湾曲するように延びる湾曲部632と、ベース部631の後端部から上方に突出するように折り曲げられた折曲部633とを有している。
第6の実施形態における反射板640は、下方に開口する断面視略U形状の反射部641と、反射部641の両端部から前後方向外側に沿って延びるフランジ部642とを有しており、前側のフランジ部642が後側のフランジ部642よりも上方に位置している。前側のフランジ部642は、ニップ板630の湾曲部632の上端に接触し、後側のフランジ部642は、ニップ板630のベース部631の後端部に接触している。
第6の実施形態におけるステイ660は、前後方向に対向して配置される一対の第1フレーム661と、各第1フレーム661の上端に一体に繋がる第2フレーム662と、前側の第1フレーム661の下端から前方に突出するフランジ部663とを有している。このステイ660においては、フランジ部663が反射板640の前側のフランジ部642を介してニップ板630の湾曲部632の上端を支持し、後側の第1フレーム661が反射板640の後側のフランジ部642を介してニップ板630のベース部631の後端部を支持している。
そして、第6の実施形態におけるニップ板630の下面には、第1の実施形態と略同様の構造となるゴム層170が設けられている。詳しくは、ゴム層170は、ベース部631と湾曲部632とに跨るように形成されており、ニップ部NPよりも前後方向に長くなっている。ゴム層170は、前後方向の中央部が最も大きな厚さとなり、中央部から用紙Pの搬送方向の下流側と上流側に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなっている。これによれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第6の実施形態におけるニップ板630等の構造を変更したものであるため、第6の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図8に示すように、第7の実施形態において、ニップ板630は、第3の実施形態と略同様の構成となる支持部231、突出部232およびゴム層270を有している。具体的に、この構造では、ベース部631が、ゴム層270を支持する支持部231となっており、ベース部631の前端に突出部232が設けられ、突出部232の前端に湾曲部632が設けられている。そして、突出部232は、定着ベルト110の回転方向において、ゴム層270よりも上流側に配置され、ゴム層270は、回転方向下流側に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなっている。
このように突出部232とゴム層270を配置することで、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第7の実施形態における突出部232とゴム層270の配置を変更したものであるため、第7の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図9に示すように、第8の実施形態では、定着ベルト110の回転方向において、突出部232がゴム層270よりも下流側に配置され、ゴム層270の厚さが回転方向上流側に向かうにつれて徐々に小さくなっている。具体的に、この構造では、ベース部631の略中央部に突出部232が形成され、ベース部631の上流側部分と湾曲部632の下流側部分とで、ゴム層270を支持する支持部が構成されている。これによれば、第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、図9に示すように、ゴム層270の下流側に突出部232を配置した場合には、突出部232よりも下流側に、温度検知部材300によって温度が検知される被検知部634Aを設けてもよい。具体的に、この構造では、ベース部631の下流端に、当該下流端から上方に延びた後、下流側に延びる延出部634を設け、延出部634のうち温度検知部材300と対向する部位が被検知部634Aとなっている。これによれば、第3の実施形態と同様の効果を奏することができる。
[第9の実施形態]
次に、本発明の第9の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第7の実施形態における突出部232の数やゴム層270の配置を変更したものであるため、第7の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図10に示すように、第9の実施形態に係るニップ板630には、第4の実施形態と略同様の一対の突出部232と、各突出部232の間に配置される支持部231およびゴム層370とが設けられている。具体的に、この構造では、ベース部631の前端部と略中央部とに突出部232が1つずつ設けられ、ベース部631の各突出部232の間の部位が支持部231となっている。前側の突出部232の前端には、湾曲部632が設けられている。これによれば、第4の実施形態と同様の効果を奏することができる。
前記各実施形態では、ハロゲンランプ120からの熱をニップ板130を介して定着ベルト110に伝達する方式の定着装置100に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、例えば図11に示すように、ハロゲンランプ720からの熱を定着ベルト710に直接伝達する方式の定着装置100に本発明を適用してもよい。具体的に、この定着装置700は、第1の実施形態と略同様の構造となる定着ベルト710、720および加圧ローラ770を有する他、加圧ローラ770との間で定着ベルト710を挟むニップ板730と、ニップ板730の上側に設けられる断熱部材740と、ニップ板730を断熱部材740を介して支持するステイ750と、ステイ750の上側に設けられる反射部材760とを備えている。そして、ニップ板730と定着ベルト110との間には、第1の実施形態と略同様のゴム層170が設けられている。この形態であっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、この形態においては、ニップ板730にゴム層170をつけることで定着ベルト710からニップ板730への熱移動がしにくくなるため、定着ベルト710の温度を迅速に立ち上げることができる。
前記各実施形態では、弾性層の一例としてゴム層を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばフッ素樹脂などのゴム以外の材料からなる弾性層であってもよい。また、前記実施形態では、ゴム層を、上流側または下流側に向かうにつれて徐々に厚さが小さくなる形状としたが、本発明はこれに限定されず、例えばゴム層の厚さを搬送方向において一定にしてもよい。
前記各実施形態では、発熱体の一例としてハロゲンランプを例示したが、本発明はこれに限定されず、発熱体は、例えばカーボンヒータなどであってもよい。
前記各実施形態では、ニップ部材の一例としてニップ板を例示したが、本発明はこれに限定されず、ニップ部材は、例えば板状でない厚めの部材であってもよい。
前記実施形態では、バックアップ部材の一例として加圧ローラ150を例示したが、本発明はこれに限定されず、バックアップ部材は、例えばベルト状の加圧部材などであってもよい。
100 定着装置
110 定着ベルト
120 ハロゲンランプ
130 ニップ板
150 加圧ローラ
170 ゴム層
NP ニップ部

Claims (5)

  1. 無端状の回転可能な定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配置される発熱体と、
    前記発熱体と間隔を隔てて配置されるニップ部材と、
    前記ニップ部材との間で前記定着ベルトを挟むことで前記定着ベルトとの間にニップ部を形成するためのバックアップ部材と、
    前記ニップ部材の前記定着ベルト側に設けられた弾性層と、を備え、
    前記弾性層は、前記回転方向下流側に向かうにつれて、厚さが徐々に小さくなることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ部材は、前記弾性層の前記定着ベルトとは反対側の面を支持する支持部と、前記支持部から前記バックアップ部材側に突出する突出部とを有し、
    前記弾性層は、前記定着ベルトの回転方向において、前記突出部に接触していることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記突出部は、前記弾性層の前記回転方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  4. 無端状の回転可能な定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内側に配置される発熱体と、
    前記発熱体と間隔を隔てて配置されるニップ部材と、
    前記ニップ部材との間で前記定着ベルトを挟むことで前記定着ベルトとの間にニップ部を形成するためのバックアップ部材と、
    前記ニップ部材の前記定着ベルト側に設けられた弾性層と、を備え、
    前記ニップ部材は、前記弾性層の前記定着ベルトとは反対側の面を支持する支持部と、前記支持部から前記バックアップ部材側に突出する突出部とを有し、
    前記弾性層は、前記定着ベルトの回転方向において、前記突出部に接触し、
    前記ニップ部材は、温度検知部材によって温度が検知される被検知部を有し、
    前記被検知部は、前記突出部に対して前記支持部とは反対側に配置されていることを特徴とする定着装置。
  5. 前記突出部は、前記弾性層の前記回転方向における上流側と下流側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
JP2013203224A 2013-09-30 2013-09-30 定着装置 Active JP6270106B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203224A JP6270106B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 定着装置
US14/497,537 US9244409B2 (en) 2013-09-30 2014-09-26 Fixing device having nip member with elastic layer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203224A JP6270106B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015069002A JP2015069002A (ja) 2015-04-13
JP6270106B2 true JP6270106B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=52740322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013203224A Active JP6270106B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 定着装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9244409B2 (ja)
JP (1) JP6270106B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6521355B2 (ja) * 2014-12-24 2019-05-29 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6657722B2 (ja) * 2015-09-30 2020-03-04 ブラザー工業株式会社 熱定着装置
JP6676956B2 (ja) * 2015-12-21 2020-04-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6700810B2 (ja) 2016-01-26 2020-05-27 キヤノン株式会社 定着装置
JP6596389B2 (ja) * 2016-06-27 2019-10-23 株式会社沖データ 定着装置及び画像形成装置
JP6868407B2 (ja) * 2017-01-31 2021-05-12 株式会社沖データ 定着装置および画像形成装置
TWI668531B (zh) * 2017-10-25 2019-08-11 虹光精密工業股份有限公司 用以將碳粉固定於列印媒體上之定影裝置以及其列印設備
JP7070682B2 (ja) 2018-07-25 2022-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP7172345B2 (ja) * 2018-09-20 2022-11-16 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2020140111A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP7500331B2 (ja) * 2020-08-04 2024-06-17 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2821226B2 (ja) 1990-03-13 1998-11-05 キヤノン株式会社 加熱装置
JP2900604B2 (ja) 1990-11-30 1999-06-02 キヤノン株式会社 像加熱装置
US5210579A (en) 1990-11-30 1993-05-11 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus having a parting resin layer for reducing frictional resistance of the film through which the image is heated
JP2001215767A (ja) 2000-02-07 2001-08-10 Canon Inc カラー画像形成装置
JP4123113B2 (ja) * 2003-09-04 2008-07-23 富士ゼロックス株式会社 定着装置
JP4609104B2 (ja) * 2005-02-15 2011-01-12 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置
JP4599189B2 (ja) * 2005-02-28 2010-12-15 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP4774769B2 (ja) * 2005-03-23 2011-09-14 富士ゼロックス株式会社 シート部材、および画像形成装置
JP2007212614A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Kyocera Mita Corp 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP4818826B2 (ja) * 2006-06-19 2011-11-16 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5472605B2 (ja) * 2009-10-09 2014-04-16 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5509936B2 (ja) * 2010-03-03 2014-06-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5533490B2 (ja) * 2010-09-24 2014-06-25 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
KR101756679B1 (ko) * 2010-11-01 2017-07-12 에스프린팅솔루션 주식회사 정착장치 및 이를 갖춘 화상형성장치
JP5273138B2 (ja) * 2010-12-24 2013-08-28 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP5754230B2 (ja) * 2011-04-28 2015-07-29 ブラザー工業株式会社 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9244409B2 (en) 2016-01-26
JP2015069002A (ja) 2015-04-13
US20150093165A1 (en) 2015-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6270106B2 (ja) 定着装置
JP5263131B2 (ja) 定着装置
JP5440097B2 (ja) 定着装置
US8977178B2 (en) Fixing device
JP5821264B2 (ja) 定着装置
JP5509815B2 (ja) 定着装置
JP6077734B2 (ja) 定着装置
JP6149468B2 (ja) 定着装置
JP5263206B2 (ja) 定着装置
JP5316529B2 (ja) 定着装置
JP2011095550A (ja) 定着装置
JP2011180227A (ja) 定着装置
US9488941B2 (en) Fixing device capable of retaining lubricant between nip member and fusing belt
JP5273138B2 (ja) 定着装置
JP2011180229A (ja) 定着装置
JP5440131B2 (ja) 定着装置
JP6349667B2 (ja) 定着装置
JP5957858B2 (ja) 定着装置
JP6201374B2 (ja) 定着装置
US9329546B2 (en) Fixing device
JP6183115B2 (ja) 定着装置
JP6206049B2 (ja) 定着装置
JP5692315B2 (ja) 定着装置
JP6500510B2 (ja) 定着装置
JP5884374B2 (ja) 定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171013

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6270106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150