JP5440006B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置される定着装置において、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良を生じさせないことを目的として、無端状のベルト部材(定着部材)の内周面に対向するようにパイプ状の金属熱伝導体からなる加熱部材を設置して、加熱部材をヒータで加熱することでベルト部材を全体的に加熱する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1等の定着装置は、無端状のベルト部材(定着部材)、ベルト部材の内周面側に固設されてベルト部材を介して加圧回転体(加圧部材)に圧接してニップ部を形成する固定部材(当接部材)、ニップ部を除く位置でベルト部材の内周面に対向する加熱部材(対向部材)、加熱部材の内部に設置されたヒータ、等で構成されている。そして、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される。
特許文献2等の定着装置は、無端状のベルト部材(定着部材)、ベルト部材の内周面に対向するとともにベルト部材を介して加圧回転体(加圧部材)に圧接してニップ部を形成する加熱部材(対向部材)、加熱部材の内部に固設されて加熱部材及びベルト部材を介して加圧回転体(加圧部材)に圧接してニップ部における加熱部材を補強する補強部材、加熱部材の内部に設置されたヒータ、等で構成されている。そして、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される。
上述した特許文献1等の定着装置は、固定部材と加熱部材とが隙間を空けて別設されているために、加熱効率を向上させるために加熱部材を薄肉化した場合であっても、加圧回転体の圧接力によって加熱部材が変形することなく良好なニップ部を形成することができる。
しかし、加熱部材とベルト部材との摺動抵抗を低減するために双方の部材の間に潤滑剤を介在させた場合に、ニップ部の位置に形成された加熱部材の開口部から加熱部材の内部に潤滑剤(異物)が進入してしまう不具合が生じる可能性があった。このような場合には、加熱部材とベルト部材との間に介在する潤滑剤が不足することにより双方の部材の摺動抵抗が増加して双方の部材の磨耗劣化が早まる2次的な不具合や、加熱部材の内部に進入した潤滑剤がヒータに付着してヒータの機能を低下させてしまったり潤滑剤が気化したりする2次的な不具合が生じてしまうことになる。
これに対して、上述した特許文献2等の定着装置は、加熱部材が周方向に無端状に形成されているために、加熱部材とベルト部材との間に介在させた潤滑剤が加熱部材の内部に進入する不具合を抑止することができる。また、ニップ部の位置で加熱部材を内周面側から補強する補強部材が設置されているために、加熱部材の強度が補強される効果が期待できる。
しかし、加熱部材が加圧回転体から直接的に加圧力を受ける構成であるため、加熱部材の加熱効率を向上するために加熱部材をさらに薄肉化する場合や、ニップ部のニップ幅を大きくして定着性を向上するために加圧回転体による加圧力をさらに大きくする場合等には、加熱部材に変形が生じる可能性があった。このように加熱部材に変形が生じてしまうと、ベルト部材が加熱部材に部分的に強く当接して、ベルト部材にキズがついたり異常音が発生したりする2次的な不具合が生じてしまうことになる。
また、このような加熱部材の変形は、ベルト部材に対して加圧回転体の接離動作が繰り返しおこなわれる定着装置では、接離動作にともない加熱部材に圧変動や衝撃力が生じるために、特に無視できない問題となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材を薄肉化したり加圧回転体による加圧力を大きく設定したりベルト部材に対して加圧回転体の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材が変形することのない、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、前記加圧回転体に対向する位置に開口部を有する加熱部材と、前記加熱部材の内周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、を備え、前記固定部材は、前記加熱部材の内部に向けて突出するように前記開口部に挿通されて前記補強部材に当接する突出部を具備し、前記開口部と前記突出部との間から前記加熱部材の内部に異物が進入しないようにシール部材を設けたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、前記シール部材は、前記開口部と前記固定部材の前記突出部との間に設置されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、前記加熱部材の内側から前記凹部に密着するとともに、前記開口部よりも小さな開口が形成されたステー部材を備え、前記シール部材は、前記開口部に接触せずに前記固定部材と前記ステー部材との間に挟まれるように前記突出部に挿設されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、前記加圧回転体に対向する位置に開口部を有する加熱部材と、前記加熱部材の内周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、を備え、前記補強部材は、前記加熱部材の外部に向けて突出するように前記開口部に挿通されて前記固定部材に当接する突出部を具備し、前記開口部と前記突出部との間から前記加熱部材の内部に異物が進入しないようにシール部材を設けたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4に記載の発明において、前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、前記シール部材は、前記開口部と前記補強部材の前記突出部との間に設置されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4に記載の発明において、前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、前記加熱部材の外側から前記凹部に密着するとともに、前記開口部よりも小さな開口が形成されたステー部材を備え、前記シール部材は、前記開口部に接触せずに前記補強部材と前記ステー部材との間に挟まれるように前記突出部に挿設されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を加熱するヒータを当該加熱部材の内部に備えたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項7に記載の発明において、前記ヒータから射出される輻射光が前記シール部材に達するのを防ぐ遮蔽部材を設置したものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記シール部材を、シリコーンゴム又はフッ素ゴムで形成された弾性部材としたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材としたものである。
また請求項11記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記異物を、前記ベルト部材と前記加熱部材との間に介在された潤滑剤としたものである。
また、この発明の請求項12記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
なお、本願において、固定部材や加熱部材や補強部材が「固設」された状態とは、固定部材や加熱部材や補強部材が回転駆動されることなく非回転で保持されている状態であるものと定義する。したがって、例えば、固定部材がスプリング等の付勢部材によってニップ部に向けて付勢されている場合であっても固定部材が非回転で保持されていれば、固定部材が「固設」された状態となる。
また、本願において、加熱部材の内部に進入する「異物」とは、加熱部材の内部への進入を予定していないすべての物と定義する。したがって、例えば、加熱部材とベルト部材との摺動抵抗を低減するために双方の部材間に介在された潤滑剤も、加熱部材の内部に進入してしまえば「異物」となる。
本発明は、ベルト部材を介して加圧回転体に圧接してニップ部を形成する固定部材と、加圧回転体に対向する位置に開口部を有する加熱部材と、固定部材に当接する補強部材と、を設けて、開口部から加熱部材の内部に異物が進入しないようにシール部材を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材を薄肉化したり加圧回転体による加圧力を大きく設定したりベルト部材に対して加圧回転体の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材が変形することのない、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 定着装置を幅方向にみた図である。 ニップ部の近傍を示す拡大図である。 固定部材とシール部材とを示す拡大斜視図である。 この発明の実施の形態2における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図である。 この発明の実施の形態3における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図である。 図7の定着装置における固定部材とシール部材とステー部材とを示す分解図である。 この発明の実施の形態4における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図である。 この発明の実施の形態5における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図である。 この発明の実施の形態6における定着装置の、固定部材とシール部材とステー部材とを示す分解図である。 この発明の実施の形態7における定着装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図5にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2は、定着装置20を示す構成図である。図3は、定着装置20を幅方向にみた図である。図4は、定着装置20のニップ部の近傍を示す拡大図である。図5は、固定部材26とシール部材28とを示す拡大斜視図である。
図2及び図4に示すように、定着装置20は、ベルト部材としての定着ベルト21、固定部材26、加熱部材22、補強部材23(支持部材)、ヒータ25(熱源)、ステー部材29A(保持部材)、シール部材28、加圧回転体としての加圧ローラ31、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。
ここで、ベルト部材としての定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、内周面21a(固定部材26との摺接面である。)側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態1では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。
図2及び図4を参照して、定着ベルト21の内部(内周面側)には、固定部材26、ヒータ25(加熱手段)、加熱部材22、補強部材23、ステー部材29A、シール部材28、等が固設されている。
ここで、固定部材26は、定着ベルト21の内周面に摺接するように固設(固定)されている。そして、固定部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接することで、記録媒体Pが搬送されるニップ部が形成される。図3を参照して、固定部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
図4を参照して、固定部材26は、金属材料からなる剛体部26a、ゴム材料からなる弾性部26b、剛体部26a及び弾性部26bを覆う潤滑シート26c、等で構成される。剛体部26aには、補強部材23に当接するように突出した突出部26a1が設けられている。剛性部26aは、加圧ローラ31による加圧力を受けても大きく撓むことがないように、ある程度剛性のある材料(例えば、高剛性の金属やセラミック等である。)で形成されている。弾性部26b(又は剛体部26a)は、加圧ローラ31側の面が加圧ローラ31の曲率にならうように凹状に形成されている。これにより、記録媒体Pは加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、ニップ部を形成する固定部材26の形状を凹状に形成したが、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、固定部材26の摺接面(加圧ローラ31に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、固定部材26の外周には、フッ素グリス等の潤滑剤が含浸された潤滑シート26cが設けられているために、固定部材26と定着ベルト21との摺動抵抗が低減される。
図2及び図4を参照して、加熱部材22は、肉厚が0.1mmのパイプ状部材である。加熱部材22は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に直接的に対向するように形成され、ニップ部の位置には内部に凹状に形成されるとともに開口部22aが形成された凹部が設けられている。そして、この加熱部材22の凹部に、固定部材26がクリアランスをあけて挿設されている。図3を参照して、加熱部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
ステー部材29Aは、厚さが1.5mmのステンレス板をコの字状に形成したものであって、加熱部材22の内周面側から凹部を覆うように係合される。ステー部材29Aを設置することで、加熱部材22の凹部を高精度に形成することができる。すなわち、開口部22aを有する加熱部材22は、薄いステンレス板に曲げ加工を施したものであるため、そのままではステンレス板のスプリングバックによって所望のパイプ形状を維持することが難しい(開口部22aが開いてしまう。)。そのため、開口部22aが形成された凹部をステー部材29Aで固定することによって、所望の形状の加熱部材22を形成することができる。
また、ステー部材29Aには、固定部材26の突出部26a1が挿通される開口(貫通穴)が設けられている。そして、この開口と突出部26a1との間もシール部材28によってシールされることになる。
なお、加熱部材22の加熱効率を向上させるために、ステー部材29Aのヒータ25に対向する面にBA処理や鏡面研磨処理を施すことが好ましい。また、図4では、見易さのため、ステー部材29Aと加熱部材22との間に隙間が開いているように図示している(実際には、ステー部材29Aは、加熱部材22の凹部に密着している。)。
そして、加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、加熱部材22がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されて、加熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。加熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることができる。加熱部材22の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21(加熱部材22)の加熱効率を向上することができる。なお、本実施の形態1では、加熱部材22は、肉厚が0.1mmのステンレスで形成している。
ヒータ25(熱源)は、ハロゲンヒータやカーボンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている(図3を参照できる。)。そして、装置本体1の電源部により出力制御されたヒータ25の輻射熱によって、加熱部材22が加熱される。さらに、加熱部材22によって定着ベルト21がニップ部を除く位置で全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
このように、本実施の形態1における定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるために、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短縮化されるとともに、装置の小型化が達成される。
ここで、定着ベルト21と加熱部材22とのギャップδ(ニップ部を除く位置のギャップである。)は、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい(0mm<δ≦1mmである。)。これにより、加熱部材22と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、加熱部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、加熱部材22が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、加熱部材22と定着ベルト21(ベルト部材)とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、双方の部材21、22の間には潤滑剤としてフッ素グリスが塗布されている。なお、加熱部材22と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、加熱部材22の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面21aにフッ素を含む材料からなる表面層を形成することもできる。
なお、本実施の形態1では、加熱部材22の断面形状が略円形になるように形成したが、加熱部材22の断面形状が多角形になるように形成することもできる。
補強部材23(支持部材)は、ニップ部を形成する固定部材26を補強・支持するためのもので、定着ベルト21の内周面側に固設されている。図3を参照して、補強部材23は、幅方向の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。そして、補強部材23が固定部材26、定着ベルト21を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。
なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、補強部材23における、ヒータ25に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、BA処理や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう熱(補強部材23を加熱する熱)が加熱部材22の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(加熱部材22)の加熱効率がさらに向上することになる。
図2を参照して、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に当接する加圧回転体としての加圧ローラ31は、直径が30mm程度であって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31(加圧回転体)の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ31は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。また、図3を参照して、加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギアに噛合するギア45が設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる撓みを軽減することができる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施の形態1では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成することもできるが、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に作用しないように構成されている。
ここで、図2を参照して、本実施の形態1における定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接離する接離機構51〜53が設けられている。
詳しくは、接離機構は、加圧レバー51、偏心カム52、加圧スプリング53、等で構成されている。加圧レバー51は、一端側に設けられた支軸51aを中心として定着装置20の側板43に回転自在に支持されている。加圧レバー51の中央部は、加圧ローラ31の軸受43(側板43に形成された長穴に移動可能に保持されている。)に当接している。また、加圧レバー51の他端側には加圧スプリング53が接続され、さらに加圧スプリング53の保持板に偏心カム52(不図示の駆動モータによって回転可能に構成されている。)が係合している。このような構成により、偏心カム52の回転により、加圧レバー51が支軸51aを中心にして回転して、加圧ローラ31が図2の破線矢印方向に移動することになる。すなわち、通常の定着工程時には、偏心カム52の回転方向の姿勢が図2の状態になって、加圧ローラ31は定着ベルト21を加圧して所望のニップ部を形成する。これに対して、通常の定着工程時以外のとき(ジャム処理時や待機時等である。)には、偏心カム52の回転方向の姿勢が図2の状態から180度回転して、加圧ローラ31は定着ベルト21から離脱する(又は、定着ベルト21を減圧する。)。
以下、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、加熱部材22(ヒータ25)によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
以下、本実施の形態1における定着装置20において特徴的な構成・動作について、詳しく説明する。
図4を参照して、加熱部材22には、加圧ローラ31(加圧回転体)に対向する位置に開口部22aが形成されている。そして、この開口部22aと固定部材26との間にシール部材28が設置されている。このシール部材28は、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにするためのものである。特に、異物として加熱部材22と定着ベルト21との間に介在された潤滑剤が加熱部材22の内部に進入してしまうと、潤滑剤の不足により双方の部材21、22の摺動抵抗が増加して双方の部材21、22の磨耗劣化が早まる不具合や、加熱部材22の内部に進入した潤滑剤がヒータ25に付着してヒータ25の機能を低下させてしまったり潤滑剤が気化したりする不具合が生じてしまうことになる。特に、本実施の形態1では、潤滑剤として浸透力が高いフッ素グリスを用いているために、上述したような開口部22aにシール部材28を設置することによる効果が高くなる。
さらに詳しくは、図4及び図5を参照して、固定部材26には、加熱部材22の内部に向けて突出するように開口部22aに挿通されて補強部材23に当接する突出部26a1が設けられている。そして、シール部材28は、加熱部材22の開口部22aと、固定部材26の突出部26a1と、の間に設置されている。換言すると、シール部材28は、開口部22aにおいて、加熱部材22と突出部26a1との隙間を埋めるように設置されている。シール部材28は、シリコーンゴムやフッ素ゴムで形成された略直方体状の弾性部材であって、開口部22a(加熱部材22)と突出部26a1とに挟まれるように固定部材26の突出部26a1の両側面にそれぞれ貼着されている。
ここで、シール部材28は、無負荷状態での厚みが、突出部26a1と加熱部材22との隙間に対して、8〜30%厚くなるように形成されている。したがって、シール部材28は、図5の矢印方向に圧縮された状態になり、これにより開口部22aの隙間がシールされることになる。このように、シール部材28は、その厚みの変化が加圧ローラ31の加圧方向(図5の白矢印方向である。)に直交する方向で生じるため、補強部材23と固定部材26との間の加圧状態に影響を与えることはない。また、加圧ローラ31の加圧力がシール部材28を介して加熱部材22に作用することもない。したがって、固定部材26や補強部材23が図5の白矢印方向(又は、その反対方向)に変位しても、開口部22aにおけるシール部材28の良好なシール性は維持されることになる。
なお、シール部材28には、(1)オイルシール性が高いこと、(2)低い圧力で圧縮できること、(3)耐熱性が高いこと、が求められ、厚さが0.5〜2mm程度のシリコーンゴムやフッ素ゴム等の材料で形成されたものが好適である。
このように、本実施の形態1における定着装置20は、加熱部材22には加圧ローラ31による加圧力が作用しないことになり、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなっても加熱部材22に変形が生じることがない。
なお、加圧時に補強部材23に撓みが生じて固定部材26が図4の左方向に変位しても、固定部材26と加熱部材22の凹部とが接触しないように、固定部材26と加熱部材22の凹部との間にはクリアランスが設けられている。
また、本実施の形態1では、シール部材28が、ステー部材29Aの開口(貫通穴)と、固定部材26の突出部26a1と、の間をもシールできるように、その高さ(図4の左右方向の長さである。)がある程度大きくなるように形成されている。これにより、シール部材28によって加熱部材22の内部に異物が進入する不具合がさらに確実に抑止される。
また、シール部材28の高さ(図4の左右方向の長さである。)がある程度大きくなるように形成することで、シール部材28が図4の左右方向にズレてしまっても、開口部22aと突出部26a1との間に確実にシール部材28が介在されて、加熱部材22の内部への異物の進入を確実に抑止することができる。
また、シート状部材28は、ステー部材29Aの開口から加熱部材22の内周面側(ヒータ25に対向する側である。)に、はみ出さないように設置されている。これにより、シート状部材28がヒータ25によって直接的に加熱されにくくなって、シート状部材28の熱劣化を低減することができる。
さらに、本実施の形態1では、ヒータ25から射出される輻射光がシール部材28に達するのを防ぐ遮蔽部材が設置されている。具体的に、補強部材23の先端部(固定部材26の突出部26a1に当接する部分である。)は、ステー部材29Aの開口を覆うようにT字状に形成されていて、ヒータ25から射出される輻射光がシール部材28に達するのを防ぐ遮蔽部材として機能している。これにより、シート状部材28がヒータ25によって直接的に加熱されにくくなって、シート状部材28の熱劣化を低減することができる。
ここで、加熱部材22の加熱効率を高くするためには、加熱部材22の肉厚は0.2mm以下に設定することが好ましい。
上述したように、金属板を曲げ加工することにより形成する略パイプ状の加熱部材22は、その肉厚を薄くすることができるために、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、加熱部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に作用すると、その加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形してしまう。そして、パイプ状の加熱部材22が変形してしまうと、定着ベルト21の走行性が低下したり、定着ベルト21との密着不良が生じて加熱ムラが発生してしまう。これに対して、本実施の形態1では、薄肉の加熱部材22に加圧ローラ31の加圧力が作用しないように構成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態1においては、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材28を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
なお、本実施の形態1では、加圧回転体として加圧ローラ31を用いた定着装置に対して本発明を適用したが、加圧回転体として加圧ベルトを用いた定着装置に対しても本発明を適用することができる。そして、そのような場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、ベルト部材として複層構造の定着ベルト21を用いたが、ベルト部材としてポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等からなる無端状の定着フィルムを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、シール部材28を固定部材26に貼着したが、シール部材28の保持方法はこれに限定されることはない。例えば、シール部材28をステー部材29Aに貼着したり、シール部材28を加熱部材22(開口部22a)に貼着したりすることもできる。また、本実施の形態1のように2つのシール部材28を固定部材26の突出部26a1の両側面にそれぞれ貼着するのではなく、固定部材26の突出部26a1の周面を囲むようにシール部材28を固定部材26に一体成形により設置することもできる。
そして、それらの場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。本実施の形態2における定着装置は、固定部材26及び補強部材23の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、ステー部材29A、シール部材28、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。
ここで、本実施の形態2における補強部材23は、前記実施の形態1のものとは異なり、加熱部材22の外部に向けて突出するように開口部22aに挿通されて固定部材26に当接する突出部23aが設けられている。また、これに合わせて、固定部材26の突出部は、加熱部材22の凹部内に形成されている。
また、本実施の形態2では、加熱部材22の内側から凹部に密着するステー部材29A(見易さのため、加熱部材22との間に隙間が開いているように図示している。)に加えて、加熱部材22の外側から凹部に密着する第2ステー部材29Bが設置されている。
ここで、第2ステー部材29Bは、厚さが0.5mmのステンレス板を箱状に形成したものであって、加熱部材22の凹部に圧入される。また、第2ステー部材29Bには、補強部材23の突出部23aが挿通される開口(貫通穴)が設けられている。第2ステー部材29Bを設けることにより、加熱部材22の凹部の形状がさらに強固に維持されるとともに、加熱部材22のスプリングバックによる変形を抑止することができる。
そして、本実施の形態2では、シール部材28が、加熱部材22の開口部22aと、補強部材23の突出部23aと、の間に設置されている。換言すると、シール部材28は、開口部22aにおいて、加熱部材22と突出部23aとの隙間を埋めるように設置されている。さらに、シール部材28は、ステー部材29Aの開口(貫通穴)と、補強部材23の突出部23aと、の間をもシールできるように構成されている。具体的に、シール部材28は、シリコーンゴムやフッ素ゴムで形成された略直方体状の弾性部材であって、開口部22a(加熱部材22)と突出部23aとに挟まれるように補強部材23の突出部23aの両側面にそれぞれ貼着されている。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材28を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
実施の形態3.
図7及び図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。また、図8は、固定部材26とシール部材28とステー部材29Aとを示す分解図である。
本実施の形態3における定着装置は、主として、シール部材28と固定部材26とステー部材29Aとの構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態3における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、ステー部材29A、シール部材128、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、等で構成される。なお、本実施の形態3における定着装置20は、前記実施の形態1のものとは異なり、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接離するための接離機構51〜53が設けられていない。
ここで、本実施の形態3におけるステー部材29Aは、前記実施の形態1のものとは異なり、加熱部材22の開口部22aよりも小さな開口29A1(貫通穴)が形成されている。
また、図8を参照して、本実施の形態3における固定部材26は、前記実施の形態1のものとは異なり、補強部材23に当接する突出部26a1が幅方向に複数設けられている。そして、ステー部材29Aにも、固定部材26の5つの突出部26a1に対応する位置に、それぞれ開口29A1が形成されている。すなわち、固定部材26の突出部26a1は、加熱部材22の内部に向けて突出するように開口部22a及び開口29A1に挿通されて補強部材23に当接することになる。
さらに、本実施の形態3におけるシール部材128は、前記実施の形態1のものとは異なり、加熱部材22の開口部22aには接触せずに、固定部材26とステー部材29Aとの間に挟まれるように突出部26a1に挿設されている。
詳しくは、シール部材128は、シリコーンゴムやフッ素ゴムで形成されたOリング(環状の弾性部材)である。そして、図8に示すように、5つのシール部材128(Oリング)が、固定部材26の5つの突出部26a1にそれぞれ嵌め込まれる。そして、固定部材26の突出部26a1に嵌め込まれたシール部材128は、ステー部材29Aの開口29A1の周囲に圧接して、加熱部材22の開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入する不具合が抑止されることになる。
ここで、本実施の形態3におけるシール部材128は、前記実施の形態1のものとは異なり、図8の白矢印方向(加圧ローラ31の加圧方向である。)に圧縮された状態になり、これにより開口29A1がシールされることになる。本実施の形態3における定着装置20は、定着ベルト21と加圧ローラ31との接離動作をおこなわずに、ニップ部における圧力はほぼ一定であるので、シール部材128の変形量(つぶれ量)もほぼ一定に維持することができる。なお、シール部材128の変形量(つぶれ量)は、8〜30%になるように設定されている。
また、シール部材128は、加熱部材22の開口部22aに対して隙間を空けて配設されているため、加圧ローラ31の加圧力がシール部材28を介して加熱部材22に作用することもない。したがって、シール部材28のシール性を安定的に維持できるとともに、加熱部材22の変形を防止することができる。
また、加圧ローラ31の加圧力がシール部材28を介してステー部材29Aに作用してステー部材29Aが変形しても、その変形により加熱部材22が変形する方向は加熱部材22が開く方向ではないため、加熱部材22の変形によって定着ベルト21の内周面21aを傷つける不具合は生じにくい。
さらに、シール部材128(Oリング)は、固定部材26と、加熱部材22の内側から凹部に密着するステー部材29Aと、の間に挟むように配設しているために、固定部材26と加熱部材22の外側から凹部に密着する第2ステー部材29B(図6等を参照できる。)との間に挟むようにシール部材128(Oリング)を配設する場合に比べて、シール部材128(Oリング)の設置スペースを確保することができる。
なお、本実施の形態3において、固定部材26の突出部26a1に設置される5つのシール部材128のうち、幅方向中央部の突出部26a1に設置されるシール部材128のゴム硬度や厚さを、幅方向両端部の突出部26a1に設置されるシール部材128のゴム硬度や厚さよりも、大きく設定することが好ましい。これにより、補強部材23と固定部材26とが幅方向両端部で支持されることで、補強部材23に当接する5つの突出部26a1のうち幅方向中央部のものが幅方向両端部のものに比べて補強部材23との当接力が小さくなってしまう場合であっても、シール部材128とステー部材29Aとの当接力を幅方向にわたって均一化することができる。すなわち、補強部材23と固定部材26との当接力が、幅方向両端部に比べて幅方向中央部が小さくなってしまっても、その分を相殺するように幅方向中央部に設置されるシール部材128のゴム硬度や厚さが大きく設定されているために、幅方向両端部におけるシール部材128のシール性と幅方向中央部におけるシール部材128のシール性とを同等にすることができる。5つのシール部材128は、いずれも、ステー部材29Aの開口29A1の周囲に同程度の当接力で圧接して、加熱部材22の開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入する不具合が幅方向にわたって抑止されることになる。
以上説明したように、本実施の形態3でも、前記各実施の形態と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材128を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定した場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
なお、本実施の形態3において、加熱部材22の開口部22aは、金属板を曲げ加工した後に近接するエッジ部を溶接せずに形成したものである。すなわち、加熱部材22の開口部22aは、幅方向にわたって形成されている。
これに対して、加熱部材22の開口部22aを、金属板を曲げ加工した後に近接するエッジ部を溶接して形成することもできる。この場合、加熱部材22の開口部は、ステー部材29Aの複数の開口29A1に対応した位置に、幅方向にわたって複数箇所形成することもできる。
実施の形態4.
図9にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図9は、実施の形態4における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図であって、前記実施の形態3における図7に相当する図である。本実施の形態4における定着装置は、固定部材26と補強部材23とステー部材29Bとの構成が、前記実施の形態3のものとは相違する。
本実施の形態4における定着装置20も、前記実施の形態3のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、シール部材128、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、等で構成される。また、本実施の形態4における定着装置20にも、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接離するための接離機構が設けられていない。
ここで、本実施の形態4におけるステー部材は、前記実施の形態3のものとは異なり、加熱部材22の外側から凹部に密着する第2ステー部材29Bである。そして、第2ステー部材29Bには、加熱部材22の開口部22aよりも小さな開口(貫通穴)が形成されている。
また、本実施の形態4における補強部材23は、前記実施の形態3のものとは異なり、加熱部材22の外部に向けて突出するように、加熱部材22の開口部22aと第2ステー部材29Bの開口とに挿通されて、固定部材26に当接する突出部23aが設けられている。また、これに合わせて、固定部材26の突出部は、加熱部材22の凹部内に形成されている。
さらに、本実施の形態4におけるシール部材128は、加熱部材22の開口部22aには接触せずに、補強部材23と第2ステー部材29Bとの間に挟まれるように突出部23aに挿設されている。
なお、シール部材128は、前記実施の形態3のものと同様に、シリコーンゴムやフッ素ゴムで形成されたOリングである。そして、シール部材128(Oリング)が、補強部材23の突出部23aに嵌め込まれる。そして、補強部材23の突出部23aに嵌め込まれたシール部材128は、第2ステー部材29Bの開口の周囲に圧接して、加熱部材22の開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入する不具合が抑止されることになる。
なお、シール部材128(Oリング)は、補強部材23と、加熱部材22の外側から凹部に密着する第2ステー部材29Bと、の間に挟むように配設しているために、補強部材23と加熱部材22の内側から凹部に密着するステー部材29A(図7等を参照できる。)との間に挟むようにシール部材128(Oリング)を配設する場合に比べて、シール部材128(Oリング)の設置スペースを確保することができる。
以上説明したように、本実施の形態4でも、前記各実施の形態と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材128を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定した場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
実施の形態5.
図10にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図10は、実施の形態5における定着装置のニップ部の近傍を示す拡大図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。本実施の形態5における定着装置は、シール部材の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態5における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、ステー部材29A、シール部材228、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。また、本実施の形態5においても、加熱部材22の開口部22aと、固定部材26の突出部26a1と、の間にシール部材228が設置されている。なお、図10では、見易さのため、ステー部材29Aと加熱部材22との間に隙間が開いているように図示している(実際には、ステー部材29Aは、加熱部材22の凹部に密着している。)。
ここで、本実施の形態5におけるシール部材228は、前記実施の形態1のものとは異なり、加熱部材22の凹部への固定部材26の挿入にならって撓みながら、突出部26a1の周面に密着するように、加熱部材22の開口部22aの周りに貼着された可撓性板状部材である。すなわち、シール部材228のリップ部(先端部)が突出部26a1に密着して、加熱部材22の開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入する不具合が抑止されることになる。
以上説明したように、本実施の形態5でも、前記各実施の形態と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材228を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
実施の形態6.
図11にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図11は、実施の形態6における定着装置の、固定部材26とシール部材28とステー部材29Aとを示す分解図である。本実施の形態6における定着装置は、主として、シール部材の保持方法が、前記実施の形態3のものとは相違する。
本実施の形態6における定着装置20も、前記実施の形態3のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、ステー部材29A、シール部材128、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、等で構成される。また、本実施の形態6におけるシール部材128も、前記実施の形態3のものと同様に、加熱部材22の開口部22aには接触せずに、固定部材26とステー部材29Aとの間に挟まれるように突出部26a1に挿設される。また、本実施の形態6におけるシール部材128も、前記実施の形態3のものと同様に、シリコーンゴムやフッ素ゴムで形成されたOリングである。
ここで、本実施の形態6における固定部材26は、前記実施の形態3のものとは異なり、突出部26a1が1つ形成されている。そして、その突出部26a1に対応するように、ステー部材29Aには1つの開口29A1が形成されている。
さらに、本実施の形態6におけるシール部材128(Oリング)は、前記実施の形態3のものとは異なり、ステー部材29Aの開口29A1に嵌め込まれている。そして、ステー部材29Aの開口29A1に嵌め込まれたシール部材128が、固定部材26の突出部26a1に圧接して、加熱部材22の開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入する不具合が抑止されることになる。
以上説明したように、本実施の形態6でも、前記各実施の形態と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材18を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定した場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
実施の形態7.
図12にて、この発明の実施の形態7について詳細に説明する。
図12は、実施の形態7における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態7における定着装置は、加熱部材22が電磁誘導によって加熱される点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図12に示すように、本実施の形態7における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、ステー部材29A、シール部材28、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、接離機構51〜53、等で構成される。また、本実施の形態7においても、加熱部材22の開口部22aと、固定部材26の突出部26a1と、の間にシール部材28が設置されている。
ここで、本実施の形態7における定着装置20は、加熱手段として、ヒータ25の代わりに、誘導加熱部50が設置されている。そして、本実施の形態7における加熱部材22は、ヒータ25の輻射熱によって加熱される前記実施の形態1のものとは異なり、誘導加熱部50による電磁誘導によって加熱される。
誘導加熱部50は、励磁コイル、コア、コイルガイド、等で構成される。励磁コイルは、定着ベルト21の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向(図12の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイドは、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、励磁コイルやコアを保持する。コアは、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなる半円筒状部材であって、加熱部材22に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コアは、幅方向に延設された励磁コイルに対向するように設置されている。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着ベルト21が図12中の矢印方向に回転駆動されると、定着ベルト21は誘導加熱部50との対向位置で加熱される。詳しくは、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことで、加熱部材22の周囲に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、加熱部材22表面に渦電流が生じて、加熱部材22自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、加熱部材22が電磁誘導加熱されて、さらに加熱された加熱部材22によって定着ベルト21が加熱される。
なお、加熱部材22を効率的に電磁誘導加熱するためには、誘導加熱部50を加熱部材22の周方向全域に対向するように構成することが好ましい。また、加熱部材22の材料としては、ニッケル、ステンレス、鉄、銅、コバルト、クロム、アルミニウム、金、白金、銀、スズ、パラジウム、これらのうち複数の金属からなる合金、等を用いることができる。
以上説明したように、本実施の形態7においても、前記各実施の形態と同様に、定着ベルト21(ベルト部材)を介して加圧ローラ31(加圧回転体)に圧接してニップ部を形成する固定部材26と、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有する加熱部材22と、固定部材26に当接する補強部材23と、を設けて、開口部22aから加熱部材22の内部に異物が進入しないようにシール部材28を設けている。これによって、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じることなく、加熱部材22の内部に潤滑剤等の異物が進入することなく、加熱部材22を薄肉化したり加圧ローラ31による加圧力を大きく設定したり定着ベルト21に対して加圧ローラ31の接離動作をおこなう場合であっても加熱部材22が変形することのない定着装置20を提供することができる。
なお、本実施の形態7では、加熱部材22を電磁誘導加熱により加熱したが、加熱部材22を抵抗発熱体の熱によって加熱することもできる。具体的に、加熱部材22の内周面の一部又は全部に抵抗発熱体を当接させる。抵抗発熱体は、セラミックヒータ等の面状発熱体であって、その両端部に電源部が接続されている。そして、抵抗発熱体に電流が流されると、抵抗発熱体自身の電気抵抗によって抵抗発熱体が昇温して、当接する加熱部材22を加熱する。さらに、加熱された加熱部材22によって定着ベルト21が加熱されることになる。
さらに、加熱部材22自身を抵抗発熱体とすることもできる。具体的に、加熱部材22を薄肉の抵抗発熱体で形成して、その両端部に電源部を接続する。そして、加熱部材(抵抗発熱体)に電流が流されると、加熱部材自身の電気抵抗によって抵抗発熱体が昇温して、定着ベルト21が加熱されることになる。
これらの場合にも、シール部材28を前記各実施の形態と同様に設置することで、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(ベルト部材)、
22 加熱部材(パイプ状部材)、
23 補強部材、
23a 突出部、
25 ヒータ、
26 固定部材、
26a1 突出部、
28、128、228 シール部材、
29A ステー部材、 29B 第2ステー部材(ステー部材)、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、 P 記録媒体。
特開2008−146010号公報 特開2008−158482号公報

Claims (12)

  1. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、前記加圧回転体に対向する位置に開口部を有する加熱部材と、
    前記加熱部材の内周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、前記加熱部材の内部に向けて突出するように前記開口部に挿通されて前記補強部材に当接する突出部を具備し、
    前記開口部と前記突出部との間から前記加熱部材の内部に異物が進入しないようにシール部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し
    前記シール部材は、前記開口部と前記固定部材の前記突出部との間に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、
    前記加熱部材の内側から前記凹部に密着するとともに、前記開口部よりも小さな開口が形成されたステー部材を備え、
    前記シール部材は、前記開口部に接触せずに前記固定部材と前記ステー部材との間に挟まれるように前記突出部に挿設されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融するとともに、可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に固設されて、当該ベルト部材を介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように固設されて当該ベルト部材を加熱するとともに、前記加圧回転体に対向する位置に開口部を有する加熱部材と、
    前記加熱部材の内周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、
    を備え、
    前記補強部材は、前記加熱部材の外部に向けて突出するように前記開口部に挿通されて前記固定部材に当接する突出部を具備し、
    前記開口部と前記突出部との間から前記加熱部材の内部に異物が進入しないようにシール部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  5. 前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、
    前記シール部材は、前記開口部と前記補強部材の前記突出部との間に設置されたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記加熱部材は、前記固定部材が挿設されるように内部に凹状に形成されるとともに前記開口部が形成された凹部を具備し、
    前記加熱部材の外側から前記凹部に密着するとともに、前記開口部よりも小さな開口が形成されたステー部材を備え、
    前記シール部材は、前記開口部に接触せずに前記補強部材と前記ステー部材との間に挟まれるように前記突出部に挿設されたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  7. 前記加熱部材を加熱するヒータを当該加熱部材の内部に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記ヒータから射出される輻射光が前記シール部材に達するのを防ぐ遮蔽部材を設置したことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記シール部材は、シリコーンゴム又はフッ素ゴムで形成された弾性部材であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記加熱部材は、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記異物は、前記ベルト部材と前記加熱部材との間に介在された潤滑剤であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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