JP6645684B2 - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真式のプリンタや複写機等の画像形成装置に搭載される加熱装置に関する。
電子写真プリンタや電子写真複写機等に搭載される加熱装置として外部加熱方式の定着装置が知られている。外部加熱方式の定着装置では、記録材上の画像と接触して加熱する定着ローラと、筒状のベルトからなる加圧フィルムと、該加圧フィルムの内周面と接触して該加圧フィルムを介して定着ローラと定着ニップ部を形成するニップ部形成部材を有しているものがある。未定着トナー画像を担持した記録材は、定着ニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、これにより未定着トナー画像は記録材上に定着される。
このような定着装置では、小サイズの記録材を高速で連続的に定着処理する場合がある。その場合は、定着ローラ及び加圧フィルムの記録材が通過しない領域(非通過領域)が過度に昇温する。いわゆる記録材の非通過部の昇温が発生する。これにより定着ローラ及び加圧フィルムが熱で損傷する場合がある。
一方、ニップ部形成部材に摺動層を設けないと、該ニップ部形成部材と加圧フィルムの内周面との間の摺動性が低く、該ニップ部形成部材や加圧フィルムが摩耗して削れ粉が発生し、ますます摺動性が低下することがある。その結果、定着ローラの駆動トルクが増大したり、スティックスリップ現象により異音が発生する場合がある。
尚、スティックスリップ現象とは、摩擦係数が滑り速度の増加とともに低下する摺動速度による摩擦係数の変化や、静摩擦から動摩擦に移るときの不連続な摩擦低下が生ずる場合等に発生する。接触滑り面の潤滑状態の変化等により滑り面で発生する振動現象をいう。
特許文献1の定着装置では、ニップ部形成部材の基材としてアルミニウムを用い、前記加圧フィルムの内周面と接触する面にアルマイト処理により酸化被膜層を形成している。ニップ部形成部材の基材に熱伝導率の高いアルミニウムを用いることにより、記録材の非通過部の昇温による熱を長手方向に均す作用(均熱効果)が得られ、また前記加圧フィルムとの摺動層として酸化被膜層を形成することで、摺動性を確保している。
特開2014−38311号公報
しかしながら、特許文献1のように記録材のトナー画像面の裏側から加圧するニップ部形成部材を有する定着装置では、以下の通りである。基材となるアルミニウムと摺動層となる酸化被膜層との熱膨張量の違いによりニップ部形成部材が変形し、回転体(定着ローラ)に記録材が巻き付くという問題があった。
ニップ部形成部材は、平面を成しながら加圧フィルムを介して定着ローラと圧接して定着ニップ部を形成する。記録材の上に形成された未定着トナー画像は、加熱された定着ローラに接触して加熱され、ニップ部形成部材に加圧されることで、記録材上に熱定着する。
印刷が繰り返されると、ニップ部形成部材を含む加圧フィルム内部の部材は高温となり、ニップ部形成部材は熱膨張する。このとき、アルミニウムで形成された層に対して、酸化膜で形成された摺動層の熱膨張係数が小さいためニップ部形成部材は熱膨張係数が小さい摺動面が凹面となるよう湾曲する。
ニップ部形成部材の摺動面が凹面に湾曲すると、定着ニップ部はトナー画像に接触する定着ローラの表面を覆うような形状となる。そのため、記録材の排出角度が定着ローラ側に傾き、定着ニップ部の出口で定着ローラにトナー画像が貼り付くことで、定着ローラへの巻き付きが発生する。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、ニップ部形成部材の湾曲を抑制し、回転体への記録材の巻き付きを防止する加熱装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る加熱装置の代表的な構成は、ニップ部でトナー画像を担持した記録材を搬送しながら該トナー画像を加熱する加熱装置であって、前記トナー画像と接触する回転体と、前記回転体に従動回転する無端状ベルトと、前記無端状ベルトを回転可能に支持する支持体と、前記支持体に支持されると共に、前記無端状ベルトの内周面に接触し、前記回転体と共に前記無端状ベルトを介して前記ニップ部を形成するニップ部形成部材と、を有し、記録材搬送方向の下流に向いている前記ニップ部形成部材の端面と前記支持体の間に、前記ニップ部形成部材の前記記録材搬送方向の下流に向いている前記端面が接触し前記ニップ部形成部材の前記記録材搬送方向への移動を規制する突起部が設けられており、前記突起部は、前記記録材搬送方向に対して直交する前記支持体の長手方向に関して前記支持体の両端のみに設けられており、前記ニップ部形成部材は、前記無端状ベルトの内周面と接触する摺動面、及び該摺動面とは反対側の裏面に耐摩耗層を有し、前記耐摩耗層は、アルマイト処理により形成された酸化膜であり、前記ニップ部形成部材の前記摺動面の耐摩耗層及び前記反対面の耐摩耗層の熱膨張量は略等しく、且つ前記ニップ部形成部材のアルミニウムの基層の熱膨張量よりも小さく、前記記録材の搬送方向における端面には、耐摩耗層が設けられていないことを特徴とする。
本発明によれば、ニップ部形成部材の湾曲を抑制し、回転体への記録材の巻き付きを防止する。
本発明に係る加熱装置を備えた画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 本発明に係る加熱装置の第1実施形態の構成を長手方向と直交する方向に切断した断面説明図である。 第1実施形態の加熱装置の構成を示す正面説明図である。 (a)は第1実施形態の加熱装置の構成を示す部分断面説明図である。(b)は第1実施形態の加熱装置により記録材上のトナー画像を熱定着する様子を示す部分断面説明図である。 (a)は比較例の加熱装置の構成を示す部分断面説明図である。(b)は比較例の加熱装置により記録材上のトナー画像を熱定着する様子を示す部分断面説明図である。 (a)は第1実施形態の加熱装置のニップ部形成部材の構成を示す斜視説明図である。(b)は第1実施形態の加熱装置において、回転する無端状ベルトの内周面がニップ部形成部材に摺動する際に作用する力によりニップ部形成部材が歪む様子を示す斜視説明図である。 (a)はアルマイト処理により形成された酸化膜と、純アルミニウムの熱膨張係数を示す図である。(b)は第1実施形態の加熱装置と、比較例の加熱装置とをそれぞれ使用した画像形成装置において、回転体の表面に記録材が巻き付いて搬送不良が発生する回数をトナー画像が無い場合と、トナー画像が有る場合とで比較した図である。 本発明に係る加熱装置の第2実施形態の構成を示す部分断面説明図である。 ガラスと、銅の熱膨張係数を示す図である。
図により本発明に係る加熱装置を備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
先ず、図1〜図7を用いて本発明に係る加熱装置を定着装置として備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
図1は本発明に係る加熱装置を定着装置として備えた画像形成装置の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。図1に示す画像形成装置1は、インライン方式のフルカラーのレーザープリンタの一例である。
本実施形態の画像形成装置1は、記録材Pの表面上に未定着のトナー画像tを形成する画像形成手段となる画像形成部10と、記録材Pの表面上に形成した未定着のトナー画像tを熱定着する加熱装置としての定着装置50とを有する。
画像形成部10において、中間転写体としての中間転写ベルト30の図1の矢印a方向で示す回転方向に沿って上流から下流に亘って四つの画像形成ステーションSY,SM,SC,SKが配設されている。各画像形成ステーションSY,SM,SC,SKでは、上流から順に、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色のトナー画像を形成する。尚、説明の都合上、各画像形成ステーションSY,SM,SC,SKを代表して単に画像形成ステーションSを用いて説明する場合もある。他の画像形成プロセス手段についても同様である。
各画像形成ステーションSY,SM,SC,SKにおいて、22Y,22M,22C,22Kは、像担持体としての感光ドラムである。各感光ドラム22は、図示しない駆動源となる駆動モータの回転駆動力が伝達されて図1の反時計回り方向に回転する。
各感光ドラム22の周囲には、それぞれ該感光ドラム22の回転方向に沿って帯電手段となる帯電ローラ23Y,23M,23C,23Kと、像露光手段となるレーザスキャナ24Y,24M,24C,24Kとが設けられている。更に、各感光ドラム22の周囲には、それぞれ現像手段となる現像装置26Y,26M,26C,26Kと、一次転写手段となる一次転写装置31Y,31M,31C,31Kが設けられている。更に、クリーニング手段となるクリーニング装置27Y,27M,27C,27K等が設けられている。
更に、各現像装置26の上方には、該現像装置26の内部に各色のトナーを供給するためのトナーカートリッジ25Y,25M,25C,25Kが設けられている。
中間転写ベルト30は、樹脂製の無端状ベルトで構成されている。この中間転写ベルト30は、駆動ローラ34aと、二次転写対向ローラ34bと、テンションローラ34cとからなる三つの回転可能な支持部材により回転可能に張架されている。
中間転写ベルト30の外周面を各感光ドラム22の外周面に接触させることにより該中間転写ベルト30の外周面と、各感光ドラム22の表面とにより一次転写ニップ部Tn1を形成している。中間転写ベルト30を張架する駆動ローラ34aには図示しない駆動源となる駆動モータの回転駆動力が伝達されて該駆動ローラ34aは図1の矢印a方向に回転する。
二次転写手段となる二次転写ローラ32は、中間転写ベルト30を介して二次転写対向ローラ34bと対向するように設けられている。該二次転写ローラ32の表面を中間転写ベルト30の外周面と接触させることにより二次転写ニップ部Tn2を形成している。
制御手段となる制御部40は、CPU(Central Processing Unit;中央演算装置)を有する。更に、RAM(Randon Access Memory;ランダムアクセスメモリ)やROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)等の記憶手段となるメモリを有する。
メモリには、画像形成動作を実行するための制御シーケンス等のプログラムソフトウエアが記憶されている。制御部40は、図示しないホストコンピュータ等の外部装置から出力される印刷指令に応じて画像形成動作を行なうための制御シーケンスを実行して画像形成部10と定着装置50等の動作を制御する。
本実施形態の画像形成装置1は、画像形成動作を行なう制御シーケンスが実行されると、図1に示す画像形成ステーションSYでは、感光ドラム22Yが図1の反時計回り方向に回転駆動される。
図1の反時計回り方向に回転駆動される感光ドラム22Yの表面は、帯電バイアス電圧が印加される帯電ローラ23Yにより所定の極性・電位に一様に帯電される(帯電工程)。レーザスキャナ24Yは、一様に帯電された感光ドラム22Yの帯電面に外部装置から入力された画像データに応じたレーザ光24aを照射する。これにより感光ドラム22Yの表面に静電潜像が形成される(露光工程)。
現像装置26Yは、感光ドラム22Yの表面に形成された静電潜像にイエローYのトナーを供給してトナー画像として顕像化する(現像工程)。これにより感光ドラム22Yの表面にトナー画像が形成される。
他の画像形成ステーションSM,SC,SKにおいてもイエローYの画像形成ステーションSYと同様の帯電工程、露光工程、現像工程等の画像形成プロセスが行なわれ、各感光ドラム22の表面に各色のトナー画像が形成される。
感光ドラム22Yの表面上に形成されたイエローYのトナー画像は、一次転写ニップ部Tn1で一次転写装置31Yに印加される一次転写バイアス電圧によって中間転写ベルト30の外周面上に転写される(一次転写工程)。同様に、他の感光ドラム22M,22C,22Kの各色のトナー画像は以下の通りである。それぞれの一次転写ニップ部Tn1で一次転写装置31M,31C,31Kにそれぞれ印加される一次転写バイアス電圧によって中間転写ベルト30の外周面上に重ねて一次転写される(一次転写工程)。これにより中間転写ベルト30の外周面上には四色のフルカラーの未定着のトナー画像tが形成される。
一次転写工程後に各感光ドラム22Y,22M,22C,22Kの表面に残った転写残トナーは、各クリーニング装置27Y,27M,27C,27Kによってそれぞれ除去され、各感光ドラム22Y,22M,22C,22Kは次の画像形成に供される。
一方、中間転写ベルト30の下方に設けられた給送カセット20に積載収納されている記録材Pは、給送ローラ21とリタードローラ28とにより給送カセット20から一枚ずつ分離給送されて一旦停止しているレジストローラ29に給送される。記録材Pの先端部が一旦停止しているレジストローラ29のニップ部に当接して該記録材Pの腰の強さにより斜行が補正される。
レジストローラ29は、所定のタイミングで回転駆動され、記録材Pを挟持搬送して二次転写ニップ部Tn2に送り出す。記録材Pは、二次転写ニップ部Tn2で中間転写ベルト30と二次転写ローラ32とにより挟持搬送される。二次転写ニップ部Tn2における搬送過程で該二次転写ローラ32に二次転写バイアス電圧が印加され、これにより中間転写ベルト30の外周面上の未定着のトナー画像tが記録材Pに二次転写される(二次転写工程)。
未定着のトナー画像tが形成された記録材Pは、定着装置50に導入される。そして、定着装置50を通過する際に加熱及び加圧されて未定着のトナー画像tが記録材Pの表面上に熱定着される。定着装置50を出た記録材Pは、排出ローラ54,55により搬送されて排出トレー56上に排出される。
二次転写後に中間転写ベルト30の外周面上に残った転写残トナーは、帯電ローラ33によって画像形成時の極性とは逆極性に帯電される。そして、各一次転写装置31によって中間転写ベルト30の外周面上から各感光ドラム22の表面上に静電気力によって転写された後、各クリーニング装置27によって回収される。
<加熱装置>
次に、図2及び図3を用いて加熱装置としての定着装置50の構成について説明する。加熱装置となる定着装置50は、回転体となる定着ローラ51と、加圧ユニット53に設けられた無端状ベルトとなる加圧フィルム66とにより定着ニップ部N(ニップ部)が形成される。該定着ニップ部Nで未定着のトナー画像tを担持した記録材Pを搬送しながら該未定着のトナー画像tを加熱及び加圧することにより記録材Pにトナー画像を熱定着する。
尚、以下の説明において、定着装置50及び該定着装置50を構成する各部材に関して、長手方向とは、記録材Pの搬送方向bに対して直交する方向をいう。短手方向とは、記録材Pの搬送方向bに対して平行な方向をいう。また、長手方向の幅とは、長手方向の寸法をいう。短手方向の幅とは、短手方向の寸法をいう。また、記録材Pの短手方向とは、該記録材Pの面において記録材Pの搬送方向bに対して平行な方向をいう。記録材Pの短手方向の幅とは、記録材Pの短手方向の寸法をいう。
図2は本実施形態の定着装置50を軸方向と直交する方向に切断した断面説明図である。図3は図2に示す定着装置50の記録材Pの導入側(図2の右側)から見た正面説明図である。図2及び図3に示す定着装置50は、外部加熱方式の定着装置50として構成された一例である。
図2及び図3に示すように、本実施形態の定着装置50は、記録材Pの表面上に転写された未定着のトナー画像tと接触して加熱する回転体としての定着ローラ51を有する。更に、熱源となるセラミックヒータ63を備えた加熱ユニット52と、加圧ユニット53とを有して構成される。
<回転体>
回転体としての定着ローラ51は、鉄、ステンレス(SUS)、アルミニウム等の金属材料からなる断面円形状(丸軸状)の芯金60を有している。該芯金60の外周面上には、シリコーンゴム等を主成分とする弾性層61が形成されている。
該弾性層61の外周面上には、最表層としての離型層62が形成されている。離型層62は、PTFE(Polytetrafluoroethylene;ポリテトラフルオロエチレン)を主成分とする。或いは、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)を主成分とする。或いは、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等を主成分とする。
図3に示すように、定着ローラ51は、長手方向(図3の左右方向)に長尺状で構成され、芯金60の長手方向(図3の左右方向)の両端部が定着装置50の図示しない装置フレームに回転可能に支持されている。
<加熱ユニット>
図2に示すように、加熱ユニット52は、支持部材としてのガイド部材65と、該ガイド部材65の下部に設けられた凹部65a内に収納されたセラミックヒータ63を有する。更に、該ガイド部材65の外周を該ガイド部材65の外周面に摺動しつつガイドされて回転可能な筒状の加熱ベルトからなる加熱フィルム64を有する。
図3に示すように、セラミックヒータ63と、加熱フィルム64と、ガイド部材65とは、何れも長手方向(図3の左右方向)に長尺状で構成される。
図2に示すガイド部材65は、耐熱性を有する樹脂材料を用いて軸方向と直交する方向の断面(横断面)が略樋型形状に成形されている。該ガイド部材65の下部に長手方向に沿って形成された凹部65a内にセラミックヒータ63が嵌入されて支持されている。
ガイド部材65の外周には、筒状の加熱フィルム64がルーズに嵌装されている。加熱フィルム64は、ポリイミド樹脂で形成された基層と、該基層の外周面に設けられたPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂で形成された離型層とを有して構成される。
ガイド部材65の長手方向(図3の左右方向)の両端部は、定着装置50の図示しない装置フレームに移動可能に支持されている。更に、ガイド部材65は、図示しない付勢手段となる加圧バネにより定着ローラ51に対して該定着ローラ51の軸方向(図3の左右方向)と直交する方向(垂直方向)に加圧されている。
これによりセラミックヒータ63を加熱フィルム64を介して定着ローラ51に押圧して弾性層61をセラミックヒータ63の長手方向(図3の左右方向)に沿って弾性変形させる。これにより定着ローラ51の表面と、加熱フィルム64の外周面との間に所定の幅の加熱圧接部Nkを形成している。
セラミックヒータ63は、断面長方形状で長尺状のセラミック製の基板63aを有している。該基板63aの加熱圧接部Nk側の表面には、該基板63aの長手方向(図3の左右方向)に沿って、Ag/Pd(銀パラジウム)等の発熱抵抗体63bがスクリーン印刷で形成されている。また、基板63aの表面には、保護層63cが発熱抵抗体63bを覆うように形成してある。発熱抵抗体63bは通電されて発熱する。
<加圧ユニット>
加圧ユニット53は、回転体となる定着ローラ51の表面に直接、或いは、記録材Pを介して圧接されて、図示しない駆動源により回転駆動される定着ローラ51に従動回転する無端状ベルトとなる筒状の加圧フィルム66を有する。更に、加圧フィルム66を回転可能に支持する支持体となるガイド部材67を有する。更に、ガイド部材67の定着ローラ51側の表面に形成された凹部67a内に嵌入して支持されるニップ部形成部材68を有する。ニップ部形成部材68は、加圧フィルム66の内周面に接触し、定着ローラ51と共に該加圧フィルム66を介して定着ニップ部Nを形成する。
ニップ部形成部材68と、加圧フィルム66と、ガイド部材67とは、何れも長手方向(図3の左右方向)に長尺状で構成されている。
ニップ部形成部材68は、断面が長方形で構成されている。ガイド部材67は、耐熱性の樹脂材料で断面が略逆樋型形状に成形されている。ガイド部材67には、長手方向(図3の左右方向)に沿って凹部67aが形成されている。凹部67a内にはニップ部形成部材68が嵌入されて支持されている。
ガイド部材67の外周には、加圧フィルム66がルーズに嵌装されている。加圧フィルム66は、ポリイミド樹脂で形成された基層と、該基層の外周面上に設けられたPFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂で形成された離型層と、を有して構成されている。加圧フィルム66の基層は、ニップ部形成部材68と接触して配置される。
ガイド部材67の長手方向(図3の左右方向)の両端部は、定着装置50の図示しない装置フレームに移動可能に支持される。そして、図示しない付勢手段となる加圧バネにより定着ローラ51に対して該定着ローラ51の軸方向(図3の左右方向)と直交する方向(垂直方向)に押圧されている。
これによりニップ部形成部材68が加圧フィルム66を介して定着ローラ51に押圧されて、弾性層61が該ニップ部形成部材68の長手方向(図3の左右方向)に沿って弾性変形する。これにより定着ニップ部Nが形成される。
加熱フィルム64と加圧フィルム66とのそれぞれの内周面には、該加熱フィルム64と加圧フィルム66とのそれぞれの回転トルクを低減するために潤滑剤としてフッ素系グリスが塗布されている。
本実施形態の定着装置50は、印刷指令に応じて、駆動源となる図示しないモータが回転駆動され、該モータの出力軸の回転が図示しない所定の駆動伝達ギア列を介して定着ローラ51の芯金60に伝達される。これにより定着ローラ51は、図2の矢印d方向に回転駆動される。
定着ローラ51の回転駆動力は、加熱圧接部Nkにおいて該定着ローラ51の表面と、加熱フィルム64の外周面との間に生じる摩擦力により該加熱フィルム64に伝達される。これにより加熱フィルム64は、定着ローラ51の回転に従動してセラミックヒータ63の保護層63cと接触しながら図2の反時計回り方向に回転する。
また、定着ローラ51の回転駆動力は、定着ニップ部Nにおいて該定着ローラ51の表面と、加圧フィルム66の外周面との間に生じる摩擦力により該加圧フィルム66に伝達される。これにより加圧フィルム66は、定着ローラ51の回転に追従してニップ部形成部材68と接触しながら図2の矢印e方向に回転する。
更に、印刷指令に応じて双方向サイリスタ(Thyristor)としてのトライアック(TRIAC)がセラミックヒータ63への給電を開始する。セラミックヒータ63は、発熱抵抗体63bに通電されることにより急速に発熱して加熱フィルム64の内周面を加熱し、その加熱フィルム64が定着ローラ51の表面を加熱する。
セラミックヒータ63の温度は、基板63aの加熱圧接部Nkと反対側の裏面に設けられた温度検知素子としてのサーミスタ2により検知される。制御手段となる制御部40は、サーミスタ2からの検知信号(出力信号)を取り込む。そして、サーミスタ2からの検知信号に基づいてトライアックが発熱抵抗体63bに印加する電圧のデューティー比や波数等を制御してセラミックヒータ63の検知温度を定着温度(目標温度)に保つ。
定着ローラ51を回転駆動し、且つ、セラミックヒータ63を定着温度に維持した状態において、図2に示すように未定着のトナー画像tが形成された記録材Pが該未定着のトナー画像tが形成された面を定着ローラ51側にして定着ニップ部Nに導入される。
記録材Pは、定着ニップ部Nにおいて図2の矢印d方向に回転する定着ローラ51と、図2の矢印e方向に従動回転する加圧フィルム66とにより挟持搬送される。そして、記録材Pの表面上の未定着のトナー画像tがセラミックヒータ63により加熱された定着ローラ51の熱と、該定着ローラ51と加圧フィルム66とにより圧接される圧力を受けて該記録材Pの表面上に熱定着される。未定着のトナー画像tが定着された記録材Pは、定着ローラ51と、加圧フィルム66とにより挟持搬送されて定着ニップ部Nから排出される。
<ニップ部形成部材>
次に、図4を用いて本実施形態におけるニップ部形成部材68の構成について説明する。図4(a)は本実施形態におけるニップ部形成部材68と、加圧フィルム66との接触領域を示す断面説明図である。
ニップ部形成部材68は、加圧フィルム66の内周面と接触し、該加圧フィルム66を定着ローラ51側(図4(a)の上方)に押圧している。ニップ部形成部材68は、長手方向(図3の左右方向)における温度ムラを均一にするための熱伝熱層となる基層68bを有する。更に、該基層68bよりも加圧フィルム66側に設けられ、該加圧フィルム66の内周面と摺動する摺動層68aを有する。更に、該基層68bよりもガイド部材67側に設けられる裏面層68cを有する。ニップ部形成部材68は、摺動層68aと、基層68bと、裏面層68cとの三層構造により構成される。
ニップ部形成部材68は、基層68bに熱伝導率が高い部材を用いる。これによりニップ部形成部材68の長手方向(図3の左右方向)の温度ムラを均一化する効果が得られる。この温度ムラを均一する作用により記録材Pの非通過部の昇温を抑制できる。
更に、小サイズの記録材Pであっても大サイズの記録材Pの場合と同等、或いは、それに近い生産性で連続的に画像形成することができる。
基層68bの断面積を増やすことでもニップ部形成部材68の長手方向(図3の左右方向)の温度ムラを均一化する効果は向上する。しかし、基層68bの断面積を増やすと、ニップ部形成部材68の熱容量が大きくなる。このため定着ローラ51の温度が上がり難くなる。
このため定着ローラ51が定着温度に達するまでの時間が長くなり、特に一枚目の記録材Pに印刷画像を出力するまでの時間(FPOT:First Print Out Time)が長くなるという課題がある。
従って、ニップ部形成部材68は、基層68bに熱伝導率がより高い材質を用い、また、定着ニップ部Nを形成するために必要な幅を有する板状で構成することが好ましい。
アルミニウムは、金属の中でも、熱伝導率が高く、表面仕上げがし易い点でニップ部形成部材68の材質として適している。アルミニウムの含有率が99.0wt%(重量%)以上の純アルミニウムの熱伝導率は約235W/m・Kである。
熱伝導率は、京都電子工業株式会社製のレーザーフラッシュ法熱物性測定装置(LFA−502)により熱拡散率と比熱を測定し、電子天秤精密比重計(アズワン)で密度を測定し、測定した熱拡散率と比熱と比重とにより計算した。尚、熱伝導率の測定結果には、測定誤差が±10%程度存在する。
本実施形態では、ニップ部形成部材68の基層68bとして、アルミニウムの含有率が99.0wt%(重量%)以上の純アルミニウム(A1050)を用いた。そして、基層68bをアルミニウムの陽極酸化処理であるアルマイト処理を行うことによって、加圧フィルム66の内周面と摺動する側に摺動層68aを形成し、ガイド部材67側に裏面層68cを形成している。
本実施形態のニップ部形成部材68は、加圧フィルム66の内周面と接触する摺動面に耐摩耗層としてアルマイト処理により形成される酸化膜により構成された摺動層68aが設けられる。更に、該摺動面とは反対側の裏面に耐摩耗層としてアルマイト処理により形成される酸化膜により構成された裏面層68cが設けられる。
アルマイト処理とは、硫酸や蓚酸等の電解液を用いて、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウム(Al;アルミナ)の皮膜を生成させる方法である。酸化膜(酸化被膜層)からなる摺動層68aは、加圧フィルム66の内周面が摺動することにより傷つき易いニップ部形成部材68の表面を保護する保護層(耐摩耗層)として作用する。
本実施形態のニップ部形成部材68は、記録材Pの搬送方向(図4(b)の左右方向)の幅が10mm、基層68bの厚さが0.8mm、摺動層68a及び裏面層68cの厚さがそれぞれ15μmであった。
ニップ部形成部材68を構成する摺動層68a、基層68b及び裏面層68cの各層の熱膨張係数(単位温度当りに物体の長さが熱膨張する割合)は異なる。図7(a)にアルマイト処理膜と純アルミニムとのそれぞれの熱膨張係数を示す。図7(a)に示す熱膨張係数の値は、株式会社オジックテクノロジーズのURL<http://www.ogic.ne.jp/high.html>により提供されたデータを参照したものである。
加圧ユニット53は、印刷時において、加熱ユニット52に設けられたセラミックヒータ63により発熱した熱が加熱フィルム64、定着ローラ51を介して伝えられて100℃〜150℃の高温状態に保たれる。
加圧ユニット53が100℃〜150℃の高温状態において、アルミニウムからなる基層68bと、アルマイト処理膜からなる摺動層68aとの熱膨張量が異なる。これによりニップ部形成部材68に歪みが生じて該ニップ部形成部材68を変形させようとする力が働く。このとき、ニップ部形成部材68の表裏を構成する摺動層68aと裏面層68cにおける熱膨張量が異なると、ニップ部形成部材68は湾曲する。
本実施形態では、ニップ部形成部材68の裏面を構成する裏面層68cもアルマイト処理により形成される酸化膜(酸化被膜層)により構成される。これによりニップ部形成部材68の表裏を構成する摺動層68aと裏面層68cにおける熱膨張量を均等にすることでニップ部形成部材68の湾曲を防止している。
<ニップ部形成部材の作用>
次に、図4及び図5を用いて本実施形態のニップ部形成部材68の作用について説明する。図4(b)は、印刷時における本実施形態の定着装置50のニップ部形成部材68の構成を示す断面説明図である。図5(a)は比較例におけるニップ部形成部材68と、加圧フィルム66の内周面との接触領域を示す断面説明図である。図5(b)は印刷時における比較例の定着装置50のニップ部形成部材68の構成を示す断面説明図である。
図4(a),(b)に示して前述したように、本実施形態の定着装置50のニップ部形成部材68の表裏を構成する摺動層68a及び裏面層68cは以下の通りである。アルマイト処理により酸化膜を形成して構成される。そして、基層68b、摺動層68a及び裏面層68cの三層により構成したものである。
ニップ部形成部材68が高温状態に保たれる印刷時において以下の通りである。ニップ部形成部材68の摺動層68a側には、基層68bよりも熱膨張量が小さい該摺動層68aの張力により該摺動層68aの表面である摺動面が凹面に湾曲するような力が働く(図5(b)参照)。
一方、ニップ部形成部材68の裏面層68c側にも同様に、基層68bよりも熱膨張量が小さい該裏面層68cの張力により該裏面層68cの裏面(図4(b)の下面)が凹面に湾曲するような力が働く。
本実施形態では、摺動層68a及び裏面層68cの熱膨張量が略等しく設定されている。このため該摺動層68a及び裏面層68cに作用する互いに逆向きの力の大きさは等しく働く。このため該摺動層68a及び裏面層68cが凹面に湾曲する力は相殺され、高温状態においてもニップ部形成部材68の摺動層68aの摺動面(図4(b)の上面)は平面を保つことができる。
実際に150℃に保たれた本実施形態におけるニップ部形成部材68の摺動層68aの摺動面(図4(b)の上面)の平面度を公知の測定器により測定したところ、ニップ部形成部材68の摺動層68aの摺動面(図4(b)の上面)は平面形状を維持していた。
このとき形成される定着ニップ部Nは、図4(b)に示すように、平面となり、記録材Pは定着ニップ部Nから本来の搬送方向b(図4(b)の左方向)に排出される。
図5(a),(b)に示す比較例の定着装置50のニップ部形成部材68は、基層68bの加圧フィルム66の内周面側のみにアルマイト処理により酸化膜を形成して、基層68bと摺動層68aとの二層により構成したものである。図5(a),(b)に示す比較例のニップ部形成部材68の搬送方向(図5(a)の左右方向)の幅は10mm、基層68bの厚さは0.8mm、摺動層68aの厚さは15μmであった。
図5(b)は、印刷時における比較例の定着装置50のニップ部形成部材68の状態を示す断面説明図である。ニップ部形成部材68が高温状態に保たれる印刷時において、該ニップ部形成部材68は、図5(b)に示すように、熱膨張量が小さい摺動層68aの摺動面側が凹面になるように湾曲する。
実際に150℃に保たれた比較例におけるニップ部形成部材68の摺動層68aの摺動面(図5(b)の上面)の平面度を公知の測定器により測定した。その結果、該摺動層68aの摺動面(図5(b)の上面)の記録材Pの搬送方向(図5(b)の左右方向)の中央部に対して記録材Pの搬送方向の両端部の高さが70μm程度高くなっていた。
図5(b)に示すように、ニップ部形成部材68が下に凸に湾曲した状態で形成される定着ニップ部Nは、定着ローラ51の表面を覆うような凹形状となる。これにより記録材Pは、定着ニップ部Nから破線で示す本来の搬送方向bに対して所定の排出角度θだけ定着ローラ51側に傾いた排出方向cに排出される。
図5(b)に示す比較例では、定着ニップ部Nから排出される記録材Pの排出角度θが定着ローラ51側に傾く。これにより定着ニップ部Nから排出された記録材Pの表面上のトナー画像が定着ローラ51の熱により更に加熱されて再溶融し、定着ニップ部Nの出口近傍で定着ローラ51の表面に貼り付き易くなる。これにより定着ニップ部Nから排出される記録材Pが定着ローラ51に巻き付くことによる搬送不良が発生する。
<搬送性の比較>
図7(b)は、本実施形態の定着装置50と、比較例の定着装置50とで記録材Pの搬送性を比較した結果を示す。図4(b)に示す本実施形態の定着装置50と、図5(b)に示す比較例の定着装置50とをそれぞれ備えた画像形成装置1を用いて記録材Pに印刷した。
図7(b)に示すように、トナー画像を形成しない5000枚の記録材Pが図4(b)に示す本実施形態の定着装置50と、図5(b)に示す比較例の定着装置50とをそれぞれ通過する。その結果、何れの定着装置50においても記録材Pの搬送不良は発生しなかった。
一方、トナー画像を表面上に形成した5000枚の記録材Pが図4(b)に示す本実施形態の定着装置50と、図5(b)に示す比較例の定着装置50とをそれぞれ通過した結果は以下の通りである。図4(b)に示す本実施形態の定着装置50では、記録材Pの搬送不良が発生しなかった。これに対して、図5(b)に示す比較例の定着装置50では、記録材Pが定着ローラ51の表面に巻き付くことによる搬送不良が3回発生した。
図7(b)に示すように、図4(b)に示す本実施形態の定着装置50のニップ部形成部材68は、記録材Pが定着ローラ51の表面に巻き付く搬送不良を抑制する効果があることが分かる。
図4(b)に示すように、本実施形態のニップ部形成部材68は、記録材Pの搬送方向(図4(b)の左右方向)における両方の端面68d,68eには、アルマイト処理による酸化膜からなる耐摩耗層を形成しない。その目的について図6(a),(b)を用いて以下に説明する。
図6(a)は本実施形態におけるガイド部材67及びニップ部形成部材68の構成を示す斜視説明図である。印刷中におけるニップ部形成部材68は、図4(b)の矢印d方向に回転する定着ローラ51に従動して図4(b)の矢印e方向に搬送される加圧フィルム66の内周面と摺動する。
これによりニップ部形成部材68は、記録材Pの搬送方向bに向かって図6(b)に示す力Fを受ける。この力Fによりガイド部材67に対するニップ部形成部材68の位置変化を防止する必要がある。本実施形態では、図6(a)に示すように、ガイド部材67の凹部67a内の該凹部67aの長手方向の両端部にニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向(図4(b)左右方向)の位置を規制する突起部67b,67cを設けている。
図6(a)に示す突起部67b,67cの大きさは同じであることが理想的である。しかしながら、ガイド部材67の製造上の寸法公差を考慮すると、突起部67b,67cの大きさが異なる場合がある。この場合、ガイド部材67の凹部67a内の該凹部67aの長手方向に対してニップ部形成部材68の長手方向を平行に配置することができない場合がある。
図6(a)に示す突起部67b,67cの寸法公差の影響を最小限にするためには、突起部67bと突起部67cとの凹部67aの長手方向における離間間隔を大きく設定することが好ましい。本実施形態では、図6(a)に示すように、ガイド部材67の凹部67aの長手方向における両端部のみに突起部67b,67cを設けている。
ガイド部材67の凹部67aの長手方向における両端部のみに設けた突起部67bと突起部67cとの間には、新たな突起部を設けない。或いは、突起部67b,67cの寸法公差を考慮してガイド部材67の凹部67aの長手方向における両端部に設けた突起部67bと突起部67cとの間にニップ部形成部材68に接触しない図示しない突起部を配置することも出来る。
図6(b)は本実施形態における定着装置50を備えた画像形成装置1を用いて記録材Pに印刷を繰り返した際のニップ部形成部材68の状態を説明する斜視説明図である。
本実施形態の定着装置50を備えた画像形成装置1を用いて記録材Pに印刷を繰り返すと、ニップ部形成部材68は図4(b)の矢印e方向に回転する加圧フィルム66の内周面に摺動して記録材Pの搬送方向bに向かって力Fを受け続ける。これにより図6(b)に示すように、突起部67b,6cにより規制されていないニップ部形成部材68の長手方向中央部が記録材Pの搬送方向bに向かって凸形状になるよう湾曲する。
ニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向(図4(b)の左右方向)の端面68d,68eを含む該ニップ部形成部材68の全表面にアルマイト処理により形成される酸化膜(酸化被膜層)を形成する。その場合、陽極酸化処理中の電流が該ニップ部形成部材68の端部に集中して流れるために発生する欠陥皮膜、いわゆる焼けが発生することがある。この焼けが発生したニップ部形成部材68の端面は、正常に形成された酸化膜に対して硬度や耐摩耗性が低下してしまう。
このためニップ部形成部材68の全表面にアルマイト処理により形成される酸化膜(酸化被膜層)を形成した場合、図6(b)に示すように、ニップ部形成部材68の長手方向中央部が記録材Pの搬送方向bに向かって凸形状になるような湾曲が発生する。すると、ニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向bの下流側の端面68eには引っ張りによるストレスが作用し、ニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向bの上流側の端面68dには凝縮によるストレスが作用する。
これらのストレスによりニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向bの上下流側の端面68d,68eに形成された酸化被膜層が剥がれ落ちる場合がある。この剥がれ落ちた酸化被膜層がニップ部形成部材68の摺動層68aの摺動面と、加圧フィルム66の内周面との間に混入する。すると、加圧フィルム66の内周面を著しく磨耗させて画像不良を引き起こす場合がある。
このようにニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向bの上下流側の端面68d,68eに形成された酸化被膜層の剥がれ落ちによる画像不良を回避する必要がある。このため本実施形態では、ニップ部形成部材68の記録材Pの搬送方向bの上下流側の端面68d,68eには、耐摩耗層となるアルマイト処理により形成される酸化膜(酸化被膜層)を形成しない。
本実施形態では、ニップ部形成部材68の表面に対してアルマイト処理により形成される酸化膜(酸化被膜層)を摺動層68aと裏面層68cにのみ形成した。更に、記録材Pの搬送方向bの上下流側の端面68d,68eには、アルマイト処理により形成される酸化膜(酸化被膜層)を形成しなかった。
本実施形態によれば、ニップ部形成部材68の表面に対してアルマイト処理により形成した酸化被膜層の剥がれによる画像不良を起こすことがない。更に、図5(b)の比較例で示すニップ部形成部材68の湾曲による定着ローラ51の表面に対する記録材Pの巻き付きが発生しない定着装置50(加熱装置)を提供できる。
次に、図8及び図9を用いて本発明に係る加熱装置を備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
前記第1実施形態では、ニップ部形成部材68の基層68bは純アルミニウムを用いた。更に、ニップ部形成部材68と、加圧フィルム66の内周面との摺動性を確保するためにニップ部形成部材68の加圧フィルム66の内周面側にアルマイト処理により形成した酸化膜(酸化被膜層)からなる耐摩耗層としての摺動層68aを設けて構成した。
本実施形態は、ニップ部形成部材68の基層68bは銅を用いた。更に、ニップ部形成部材68の加圧フィルム66の内周面側に設けた耐摩耗層となる摺動層68aと、ニップ部形成部材68のガイド部材67側に設けた耐摩耗層となる裏面層68cとはガラス材を用いて構成した。
尚、他の構成及び動作は、前述した第1実施形態と同様であるため、以下には前述した第1実施形態とは異なる点についてのみ説明し、前述した第1実施形態と重複する説明は省略する。
図8は本実施形態の定着装置50における加圧ユニット53の構成を示す断面説明図である。前記第1実施形態では、ニップ部形成部材68の基層68bの材料として純アルミニウムを用いた一例であった。これに対して、本実施形態ではニップ部形成部材68の基層68bの材料として銅を用いている。銅の熱伝導率は約400W/m・Kである。このため純アルミニウムの熱伝導率(約235W/m・K)よりも高い。これにより前記第1実施形態よりも記録材Pの非通過部の昇温を抑制する効果が得られる。
本実施形態においても前記第1実施形態と同様にニップ部形成部材68には、加圧フィルム66の内周面との摺動性を確保するために該加圧フィルム66の内周面側に摺動層68aを設けている。本実施形態では、摺動層68aとして基層68b上にガラス材からなるガラスコート層を設けて該加圧フィルム66の内周面との間で摺動性を確保している。
本実施形態のニップ部形成部材68の基層68bに用いる銅の熱膨張係数と、摺動層68aに用いるガラス材の熱膨張係数とは異なる。図9にガラス材と銅の熱膨張係数を示す。これらの熱膨張係数の違いにより図5(b)に示す比較例と同様に基層68bの加圧フィルム66の内周面側のみに摺動層68aを設けた場合には以下の通りである。印刷時におけるニップ部形成部材68の湾曲により記録材Pが定着ローラ51の表面に巻き付くという課題が発生する。
そこで、本実施形態では、ニップ部形成部材68の基層68bの加圧フィルム66の内周面側にガラスコート層からなる摺動層68aを設け、更に、該基層68bのガイド部材67側にもガラスコート層からなる裏面層68cを設けて構成した。
これによりニップ部形成部材68の熱膨張時における基層68bの表裏となる摺動層68aと裏面層68cとの張力を均等にする。これにより図5(b)の比較例で示したようなニップ部形成部材68の湾曲を防止している。ニップ部形成部材68の湾曲を防止することで、記録材Pが定着ローラ51の表面に巻き付くことを防止することができる。
本実施形態の定着装置50のニップ部形成部材68の基層68bの材料として、前記第1実施形態の定着装置50のニップ部形成部材68の基層68bの材料として用いた純アルミニウムよりも熱伝導率が高い銅を用いて構成した。これにより前記第1実施形態の定着装置50よりも更に記録材Pの非通過部の昇温を抑制することが出来る。
更に、本実施形態では、ニップ部形成部材68の基層68bの加圧フィルム66の内周面側にガラスコート層からなる摺動層68aを設け、更に、該基層68bのガイド部材67側にもガラスコート層からなる裏面層68cを設けて構成した。これにより該ニップ部形成部材68の湾曲を防止して、記録材Pが定着ローラ51の表面に巻き付くことを防止することができる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
N…定着ニップ部(ニップ部)
P…記録材
50…定着装置(加熱装置)
51…定着ローラ(回転体)
66…加圧フィルム(無端状ベルト)
67…ガイド部材(支持体)
68…ニップ部形成部材
68a…摺動層
68c…裏面層

Claims (2)

  1. ニップ部でトナー画像を担持した記録材を搬送しながら該トナー画像を加熱する加熱装置であって、
    前記トナー画像と接触する回転体と、
    前記回転体に従動回転する無端状ベルトと、
    前記無端状ベルトを回転可能に支持する支持体と、
    前記支持体に支持されると共に、前記無端状ベルトの内周面に接触し、前記回転体と共に前記無端状ベルトを介して前記ニップ部を形成するニップ部形成部材と、
    を有し、
    記録材搬送方向の下流に向いている前記ニップ部形成部材の端面と前記支持体の間に、前記ニップ部形成部材の前記記録材搬送方向の下流に向いている前記端面が接触し前記ニップ部形成部材の前記記録材搬送方向への移動を規制する突起部が設けられており、前記突起部は、前記記録材搬送方向に対して直交する前記支持体の長手方向に関して前記支持体の両端のみに設けられており、
    前記ニップ部形成部材は、
    前記無端状ベルトの内周面と接触する摺動面、及び該摺動面とは反対側の裏面に耐摩耗層を有し、
    前記耐摩耗層は、アルマイト処理により形成された酸化膜であり、
    前記ニップ部形成部材の前記摺動面の耐摩耗層及び前記反対面の耐摩耗層の熱膨張量は略等しく、且つ前記ニップ部形成部材のアルミニウムの基層の熱膨張量よりも小さく、
    前記記録材の搬送方向における端面には、耐摩耗層が設けられていないことを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置と、
    記録材にトナー画像を形成する画像形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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