JP2023031969A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023031969A
JP2023031969A JP2021137780A JP2021137780A JP2023031969A JP 2023031969 A JP2023031969 A JP 2023031969A JP 2021137780 A JP2021137780 A JP 2021137780A JP 2021137780 A JP2021137780 A JP 2021137780A JP 2023031969 A JP2023031969 A JP 2023031969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
heater
region
fixing device
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021137780A
Other languages
English (en)
Inventor
亞弘 吉田
Tsuguhiro Yoshida
康平 若津
Kohei Wakatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021137780A priority Critical patent/JP2023031969A/ja
Priority to US17/882,491 priority patent/US11835896B2/en
Priority to CN202211010432.1A priority patent/CN115718410A/zh
Publication of JP2023031969A publication Critical patent/JP2023031969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2042Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the axial heat partition
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】均熱部材の位置決め部によるヒータ基板の変形を抑制すること、【解決手段】発熱体54b1、54b2、54b3を有し、ヒータ基板54aの短手方向において、発熱体54b1は短手方向の一端側に配置され、発熱体54b2は短手方向の他端側に配置され、発熱体54b3は発熱体54b1と発熱体54b2との間に配置されたヒータ54と、ヒータ基板54aの温度を均すアルミニウム板60と、ヒータ54及びアルミニウム板60を保持するヒータホルダ52と、を備え、ヒータ基板54aの厚み方向において、アルミニウム板60はヒータ54とヒータホルダ52の間に配置され、アルミニウム板60は、ヒータホルダ52に対してアルミニウム板60の長手方向の位置を決める位置決め部60aを有し、位置決め部60aは、短手方向に見た場合に、発熱体54b3に対応する領域外に位置し、かつ少なくとも一部が発熱体54b1に対応する領域内に位置する。【選択図】図8

Description

本発明は、定着装置、及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置は、記録材上に転写されたトナー像を加熱、加圧して記録材に定着させるための定着装置を備えている。そして、定着装置には、記録材の幅に応じて記録材を加熱するために、長さの異なる発熱体を複数有しているものがある。例えば、特許文献1では、長手方向の長さが異なる複数の発熱体を備えた定着装置の次のような構成が開示されている。特許文献1の定着装置では、ヒータ基板の熱変形を抑制するために、長手方向の長い発熱体が、ヒータ基板の短手方向の両端部付近に、短手方向の中心に対称に配置され、長手方向の長さが短い発熱体は、長手方向の長い発熱体の間に配置されている。また、例えば特許文献2では、ヒータ基板の裏面に熱伝導性の高い均熱部材を配置して、ヒータ基板の温度ムラを軽減する構成が提案されている。
特開2020-115189号公報 特許第6242181号公報
加熱体であるヒータの温度ムラを軽減するために、ヒータ基板に例えばアルミニウム板などの均熱部材を接触させて配置する構成では、ヒータを保持するヒータホルダに均熱部材を固定するため、均熱部材に位置決め部が設けられている場合がある。位置決め部は、例えば均熱部材として用いるアルミニウム板の一部を折り曲げるなどの加工により形成され、折り曲げた部分をヒータホルダに形成された凹形状部に嵌合させることで、均熱部材の位置が固定される。
この場合、位置決め部である折り曲げ部分は、折り曲げ加工が行われない部分に比べて、均熱部材の体積が大きくなるために熱容量が大きくなる。その結果、ヒータ基板の均熱部材の位置決め部に対向する領域は、位置決め部がない他の領域部分に比べて温度が上昇しにくく、ヒータ基板において温度の異なる領域が生じることにより、局所的に温度勾配が発生し、ヒータ基板が変形するおそれが生じる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、均熱部材の位置決め部によるヒータ基板の変形を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)記録材上の未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置であって、細長い基板と、第1の発熱体と、前記基板の長手方向の長さが前記第1の発熱体と略同じ長さの第2の発熱体と、前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体よりも前記長手方向の長さが短い第3の発熱体と、を有するヒータと、前記基板の温度を均す均熱部材と、前記ヒータ及び前記均熱部材を保持するホルダと、を備え、前記第1の発熱体、前記第2の発熱体、前記第3の発熱体は、前記基板上に配置され、前記基板の長手方向、及び前記基板の厚み方向と直交する前記基板の短手方向において、前記第1の発熱体は前記短手方向の一端側に配置され、前記第2の発熱体は前記短手方向の他端側に配置され、前記第3の発熱体は前記第1の発熱体と前記第2の発熱体との間に配置され、前記基板の厚み方向において、前記均熱部材は前記ヒータと前記ホルダの間に配置され、前記均熱部材は、前記ホルダに対して前記均熱部材の前記長手方向の位置を決める位置決め部を有し、前記位置決め部は、前記短手方向に見た場合に、前記第3の発熱体に対応する領域外に位置し、かつ少なくとも一部が前記第1の発熱体に対応する領域内に位置することを特徴とする定着装置。
(2)記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成手段と、記録材上の未定着のトナー像を定着する前記(1)に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、均熱部材の位置決め部によるヒータ基板の変形を抑制することができる。
実施例1~3の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例1~3の画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図 実施例1~2の定着装置の構成を説明する断面模式図 実施例1~2のヒータの構成を説明する模式図 実施例1の電力制御回路の回路模式図 実施例1の発熱体への電流経路を説明する模式図 実施例1の均熱部材の構成を示す模式図 実施例1の均熱部材の位置決め部と発熱体との位置関係を説明する図 実施例2の電力制御回路の回路模式図 実施例2の発熱体の構成を説明する図 実施例2の均熱部材の構成を示す模式図 実施例2の均熱部材の位置決め部と発熱体の位置関係を説明する図 実施例3の電力制御回路の回路模式図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下の実施例において、記録材を定着装置の定着ニップ部に通すことを、通紙するという。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、実施例1の定着装置を搭載した画像形成装置である、インライン方式のカラー画像形成装置の構成を示す断面図である。図1を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置の構成を説明する。なお、第1ステーションをイエロー(Y)色のトナー画像形成用のステーション、第2ステーションをマゼンタ(M)色のトナー画像形成用のステーションとしている。また、第3ステーションをシアン(C)色のトナー画像形成用のステーション、第4ステーションをブラック(K)色のトナー画像形成用のステーションとしている。
第1ステーションで、像担持体である感光ドラム1aは、OPC感光ドラムである。感光ドラム1aは金属円筒上に感光して電荷を生成するキャリア生成層、発生した電荷を輸送する電荷輸送層等からなる機能性有機材料が複数層積層されたものであり、最外層は電気的導電性が低く略絶縁されている。帯電手段である帯電ローラ2aは感光ドラム1aに当接し、感光ドラム1aの回転に伴い、従動回転しなから感光ドラム1a表面を均一に帯電する。帯電ローラ2aには直流電圧又は交流電圧を重畳した電圧が印加され、帯電ローラ2aと感光ドラム1a表面とのニップ部から、感光ドラム1aの回転方向の上流側及び下流側の微小な空気ギャップにおいて放電が発生する。これにより、感光ドラム1aが帯電される。クリーニングユニット3aは、後述する1次転写後に感光ドラム1a上に残ったトナーをクリーニングするユニットである。現像手段である現像ユニット8aは非磁性一成分トナー5aを格納し、現像ローラ4a、現像剤塗布ブレード7aを有している。感光ドラム1a、帯電ローラ2a、クリーニングユニット3a、現像ユニット8aは、画像形成装置に対して着脱自在な一体型のプロセスカートリッジ9a(画像形成部)に収容されている。
露光手段である露光装置11aは、レーザ光を回転多面鏡によって反射させ、感光ドラム1a上を走査するスキャナユニット又はLED(発光ダイオード)アレイから構成され、画像信号に基づいて変調された走査ビーム12aを感光ドラム1a上に照射する。また、帯電ローラ2aは、帯電ローラ2aへの電圧供給手段である帯電高電圧電源20aに接続されている。現像ローラ4aは、現像ローラ4aへの電圧供給手段である現像高電圧電源21aに接続されている。1次転写ローラ10aは、1次転写ローラ10aへの電圧供給手段である1次転写高電圧電源22aに接続されている。以上が第1ステーションの構成であり、第2、第3、第4ステーションも同様の構成を有している。第2、第3、第4ステーションについても、第1ステーションと同一の機能を有する部品には同一の符号を付し、符号の添え字にステーションごとにb、c、dを付している。なお、以下の説明において、特定のステーションについて説明する場合を除き、添え字a、b、c、dを省略する。
中間転写ベルト13は、その張架部材として2次転写対向ローラ15、テンションローラ14、補助ローラ19の3本のローラにより支持されている。テンションローラ14だけが、バネ(不図示)で中間転写ベルト13を張る方向の力が加えられており、中間転写ベルト13に適当なテンション力が維持されるようになっている。2次転写対向ローラ15はメインモータ99(図2参照)からの回転駆動を受けて回転し、外周に巻かれた中間転写ベルト13が回動する。中間転写ベルト13は感光ドラム1a~1d(例えば、図1では反時計回り方向に回転)に対して、矢印方向(例えば、図1では時計回り方向)に略同速度で移動する。また、1次転写ローラ10は中間転写ベルト13を挟んで感光ドラム1と対向する位置に配置されて、中間転写ベルト13の移動に伴い従動回転する。中間転写ベルト13を挟んで感光ドラム1と1次転写ローラ10とが当接している位置を1次転写位置という。補助ローラ19、テンションローラ14、及び2次転写対向ローラ15は電気的に接地されている。なお、第2~第4ステーションも1次転写ローラ10b~10dは第1ステーションの1次転写ローラ10aと同様の構成を有しているので、説明を省略する。
次に、図1に示す画像形成装置の画像形成動作について説明する。画像形成装置は待機状態時に印刷指令を受信すると、画像形成動作をスタートさせる。感光ドラム1や中間転写ベルト13等は、メインモータ99(図2参照)によって所定のプロセススピードで、図中矢印方向に回転を始める。感光ドラム1aは、帯電高電圧電源20aにより帯電電圧が印加された帯電ローラ2aによって一様に帯電され、続いて露光装置11aから照射された走査ビーム12aによって画像情報に応じた静電潜像が形成される。現像ユニット8a内のトナー5aは、現像剤塗布ブレード7aによって負極性に帯電されて、現像ローラ4aに塗布される。そして、現像ローラ4aには、現像高電圧電源21aにより所定の現像電圧が印加される。感光ドラム1aが回転して感光ドラム1a上に形成された静電潜像が現像ローラ4aに到達すると、静電潜像は負極性のトナーが付着することによって可視化され、感光ドラム1a上には第1色目(例えば、Y(イエロー))のトナー像が形成される。他の色M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各ステーション(プロセスカートリッジ9b~9d)も同様に動作する。各色の1次転写位置間の距離に応じたタイミングで、コントローラ(不図示)からの書き出し信号を遅らせながら、露光装置11a~11dからの走査ビーム12a~12dによって、静電潜像が各感光ドラム1a~1d上に形成される。それぞれの1次転写ローラ10a~10dには、1次転写高電圧電源22a~22dから、トナーと逆極性の直流高電圧が印加される。これにより、感光ドラム1a~1d上のトナー像が、順に中間転写ベルト13に転写されて(以下、1次転写という)、中間転写ベルト13上に多重トナー像が形成される。
その後、トナー像の作像に合わせて、カセット16(給紙部)に積載されている記録材である用紙Pは、給紙ソレノイド(不図示)によって回転駆動される給送ローラ17により、搬送経路Yへと給送される。給送された用紙Pは搬送ローラ(不図示)によりレジストレーションローラ(以下、レジストローラという)18に搬送される。用紙Pは、中間転写ベルト13上のトナー像に同期して、レジストローラ18によって中間転写ベルト13と2次転写ローラ25との当接部である転写ニップ部へ搬送される。2次転写ローラ25には、2次転写高電圧電源26によりトナーと逆極性の電圧が印加され、中間転写ベルト13上に担持された4色の多重トナー像が一括して用紙P上(記録材上)に転写される(以下、2次転写という)。一方、2次転写を終えた後、中間転写ベルト13上に残留したトナーは、クリーニングユニット27によって清掃される。2次転写が終了した後の用紙Pは、定着手段である定着装置50へと搬送され、トナー像が定着された用紙Pは画像形成物(プリント、コピー)として排出トレイ30に排出される。画像形成動作が開始されてから用紙Pが後述する定着ニップ部N(図3参照)に至るまでの時間は例えば約9秒であり、用紙Pが排出されるまでの時間は例えば約12秒である。なお、定着装置50の定着フィルム51、ヒータホルダ52、加圧ローラ53、ヒータ54については後述する。
複数枚の用紙Pに連続して画像を印刷する印刷モードを、以下では連続印刷や連続ジョブという。連続印刷において、先行して印刷が行われる用紙P(以下、先行紙という)の後端と先行紙に続いて印刷が行われる後続の用紙P(以下、後続紙という)の先端との間を紙間という。本実施例では、A4サイズの用紙Pの連続印刷において、紙間の距離が例えば30mmになるように、中間転写ベルト13上のトナー像と用紙Pとが同期して搬送され、印刷が行われる。本実施例の画像形成装置は、各部材と用紙Pとの搬送方向に直交する方向(後述する長手方向)における中央の位置を一致させて印刷動作を行う中央基準の画像形成装置である。したがって、搬送方向に直交する方向の長さが大きい用紙Pの印刷動作であっても、搬送方向に直交する方向の長さが小さい用紙Pの印刷動作であっても、各用紙Pの中央位置は一致する。
[画像形成装置の制御ブロック]
図2は、画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図であり、図2を参照しながら画像形成装置の印刷動作について説明する。ホストコンピュータであるPC110は、画像形成装置の内部にあるビデオコントローラ91に対して、印刷画像の画像データや印刷情報を含んだ印刷指令を送信する。
ビデオコントローラ91は、PC110から受信した画像データを露光データに変換し、エンジンコントローラ92内にある露光制御装置93に転送するとともに、印刷指令をエンジンコントローラ92内のCPU94に送信する。露光制御装置93はCPU94により制御され、露光データに応じてレーザ光のオン・オフを行う露光装置11の制御を行う。露光データのサイズは画像サイズによって決定される。制御手段であるCPU94は、ビデオコントローラ91から印刷指令を受信すると、画像形成動作をスタートさせる。
エンジンコントローラ92には、CPU94、メモリ95等が搭載されている。CPU94は、メモリ95に予め格納されたプログラムに従って動作する。また、CPU94は、時間を測定するタイマを有しており、メモリ95には後述する定着装置50を制御する各種情報が格納されている。高電圧電源96は、上述した帯電高電圧電源20、現像高電圧電源21、1次転写高電圧電源22、2次転写高電圧電源26から構成される。また、電力制御部97は、供給制御部である双方向サイリスタ(以下、トライアックという)56を有している。更に、電力制御部97は、電力を供給する電力供給路を切り替えることによって発熱体を切り替える切替手段である発熱体切替器57等も有している。電力制御部97は、定着装置50において電力供給する発熱体を選択し、供給する電力量を決定する。本実施例において、発熱体切替器57は例えばa接点リレーである。
駆動装置98はメインモータ99、定着モータ100等から構成される。また、センサ101は定着装置50の温度を検知する温度検知手段である定着温度センサ59、フラグを有し用紙Pの有無を検知する用紙センサ102等からなり、センサ101の検知結果はCPU94に送信される。CPU94はセンサ101の検知結果を取得し、検知結果に基づいて、露光装置11、高電圧電源96、電力制御部97、駆動装置98を制御する。これにより、CPU94は、静電潜像の形成、現像されたトナー像の用紙Pへの転写、転写されたトナー像の用紙Pへの定着等を行い、PC110から受信した画像データがトナー像として用紙P上に印刷される画像形成工程の制御を行う。なお、本発明が適用される画像形成装置は、図1で説明した構成の画像形成装置に限定されるものではなく、異なる幅の用紙Pを印刷することが可能で、後述するヒータ54を有する定着装置50を備える画像形成装置であればよい。
[定着装置の構成]
次に、発熱体により用紙P上のトナー像を加熱する加熱装置(ヒータ)を制御する定着装置50の構成について、図3を用いて説明する。ここで「長手方向」とは、後述する用紙Pの搬送方向と略直交する加圧ローラ53の回転軸方向のことである。また、用紙Pの搬送方向に略直交する方向(長手方向)の用紙Pの長さを用紙幅という。
図3は、定着装置50の構成を説明する断面模式図である。定着装置50では、図中左側から未定着のトナー像Tを担持した用紙Pは、定着フィルム51(以下、フィルム51という)と加圧ローラ53とが当接して構成される定着ニップ部Nに向かって、図中矢印方向に搬送される。定着ニップ部Nでは、定着フィルム51は加圧ローラ53とヒータ54により挟持される。そして、用紙Pは、定着ニップ部Nにおいて図中左側から右方向に搬送されながら加熱されることにより、トナー像Tが用紙Pに定着される。定着装置50は、円筒状のフィルム51、フィルム51を保持するヒータホルダ52、フィルム51と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ53、及び用紙Pを加熱する加熱装置であるヒータ54(ヒータ部)を有している。更に、定着装置50は、ヒータ54とヒータホルダ52との間に配置される均熱部材であるアルミニウム板60を有している。
フィルム51は加熱回転体としての定着フィルムである。フィルム51は、基層として、例えばポリイミドを用いており、基層の上にシリコーンゴムからなる弾性層、PFAからなる離型層が形成されている。フィルム51の内径は18mmであり、フィルム51の外周長はおよそ58mmである。フィルム51が回転することにより、ヒータホルダ52及びヒータ54とフィルム51との間に生じる摩擦力を低減するために、フィルム51の内面にはグリスが塗布されている。
ヒータホルダ52は、フィルム51を内側からガイドすると共に、フィルム51と加圧ローラ53との間で定着ニップ部Nを形成させる。ヒータホルダ52は剛性・耐熱性・断熱性を有する部材であり、液晶ポリマー等により形成されている。フィルム51は、ヒータホルダ52に対して外嵌されている。加圧ローラ53は、加圧回転体としてのローラであり、芯金53a、弾性層53b、離型層53cから構成されている。加圧ローラ53は、長手方向の両端部を回転可能に保持されており、定着モータ100(図2)によって回転駆動され、加圧ローラ53が回転することにより、フィルム51は従動回転する。なお、定着モータ100は、図3の手前側に設置され、加圧ローラ53を駆動する。以下では、加圧ローラ53の定着モータ100が設置された側を駆動側、加圧ローラ53の定着モータ100が設置された側とは反対側を非駆動側ともいう。
加熱部材であるヒータ54は、定着フィルム51の内部空間に配置されて、ヒータホルダ52に長手方向の片方の端部を突き当てて保持されている。ヒータホルダ52のヒータ54が突き当たる位置には突起部が形成され、ヒータ54の長手位置を規定する。ヒータホルダ52に保持されたヒータ54は、フィルム51の内面と接している。ヒータ基板54a、発熱体54b1(54b1a、54b1b)、54b2、54b3、保護ガラス層54e、定着温度センサ59(図3では不図示)については後述する。
[ヒータ部の概要]
次に、加熱部であるヒータ54について説明する。図4(a)は、発熱体が配置されたヒータ54を、図3に示す加圧ローラ53側から見たときのヒータ54の構成を示す模式図である。図4(a)において、基準線aは、発熱体54b1a、54b1b、54b2、54b3の長手方向の中心線であり、定着装置50の定着ニップ部Nに搬送される用紙Pの長手方向(用紙幅方向)の中心線でもある。図4(a)に示すように、ヒータ54は、ヒータ基板54a、発熱体54b1a、54b1b、54b2、54b3、導体54c、接点54d1~54d4、保護ガラス層54eを有している。導体54cは、図中、黒く塗られた部分である。以下では、発熱体54b1a、54b1b、54b2、54b3を総称して発熱体54bということもある。
本実施例のヒータ基板54aは細長い形状を有し、ヒータ基板54aにはセラミックであるアルミナ(Al)が用いられている。セラミック基板としては、アルミナ(Al)、窒化アルミ(AlN)、ジルコニア(ZrO)、炭化ケイ素(SiC)などが広く知られており、中でもアルミナ(Al)は、価格が安く、入手が容易である。また、ヒータ基板54aには強度面に優れる金属を用いてもよい。金属基板を用いる場合には、ステンレス(SUS)が価格的にも強度的にも優れており、好適に用いられる。また、セラミック基板、金属基板のいずれにおいても、導電性を有する場合は絶縁層を設けて使用すればよい。ヒータ基板54a上(基板上)には、発熱体54b1a、54b1b、54b2、54b3、導体54c、接点54d1~54d4が配置され、その上に各発熱体とフィルム51との絶縁を確保するために、保護ガラス層54eがコーティングされている。
発熱体54bの長手方向の位置関係について説明する。各発熱体は、長手方向の長さ(図4(a)中の左右方向の長さ)が異なっており、発熱体54b1a、54b1bの長手方向の長さL1は222mm、発熱体54b2の長手方向の長さL2は188mm、発熱体54b3の長手方向の長さL3は154mmである。長手方向の長さL1、L2、L3の大小関係は、長さL1>長さL2>長さL3となっている。また、各発熱体は、短手方向(図4(a)中の上下方向)に発熱体54b1a、54b2、54b3、54b1bの順に配置されている。発熱体54b1(54b1a、54b1b)、54b2、54b3は、ヒータ基板54a上に長手方向の中心を揃えて配置されている。また、本実施例の画像形成装置において使用することができる用紙Pの中で最も大きい用紙幅(以下、最大用紙幅という)は216mmであり、最も小さい用紙幅(以下、最小用紙幅という)は76mmである。したがって、長手方向の長さが長さL1(222mm)の発熱体54b1は、最大紙幅(216mm)の画像サイズ(206mm)を定着可能な長さを有している。
図4(a)に示すように、発熱体54b1a、54b1bは、導体54cを介して、それぞれ一端側を接点54d2(第1の接点)に、他端側を接点54d4(第4の接点)に電気的に接続されている。また、発熱体54b2(第3の発熱体)は、導体54cを介して、一端を接点54d2に、他端を接点54d3(第3の接点)に電気的に接続されている。同様に、発熱体54b3(第4の発熱体)は、導体54cを介して、一端を接点54d1(第2の接点)に、他端を接点54d3に電気的に接続されている。なお、図4(a)に示すように、発熱体54b1aと発熱体54b1bの長手方向の長さは同じ長さL1であり、この2つの発熱体54b1a、54b1bは、常に同時に使用される。以下では、一対の発熱体54b1a、54b1bを合わせて発熱体54b1と呼ぶ。発熱体54b1a(第1の発熱体)は、ヒータ基板54aの短手方向の一方の端部側に配置され、発熱体54b1b(第2の発熱体)は、ヒータ基板54aの短手方向の他方の端部側に配置されている。発熱体54b2、54b3は、ヒータ基板54aの短手方向において発熱体54b1aと発熱体54b1bとの間に、短手方向の中心に対して対称に配置されている。
[均熱部材]
本実施例では、図3に示すように、ヒータホルダ52とヒータ54との間に、ヒータ基板54aの温度を均す均熱部材であるアルミニウム板60が設置されている。アルミニウム板60は、ヒータ基板54aを介して、発熱体54b、保護ガラス層54eとは反対側の面に位置している。
アルミニウム板60の厚みは、0.3mm、短手方向の長さは7mm、長手方向の長さは222mmで、発熱体54b1と同じ長さを有している。アルミニウム板60の長手方向の1箇所に、ヒータホルダ52側に折り曲げられた位置決め部60a(折り曲げ部ともいう)(図7参照)が形成されている。位置決め部60aは、ヒータホルダ52に形成された位置決めのための凹部と嵌合することで、アルミニウム板60の長手位置を規定する。本実施例では、アルミニウム板60の位置決め部60aの形状は、アルミニウム板60を折り曲げ加工することで形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば鋳型や切削加工、絞り加工等により形成してもよい。
[定着温度センサ]
図4(a)において、破線で囲まれているのは、定着温度センサ59である。破線は、定着温度センサ59が、ヒータ基板54aの裏面(発熱体54b1、54b2、54b3が配置されている面の反対側)に配置されていることを表すと共に、定着温度センサ59がヒータ基板54aに当接する位置を示している。定着温度センサ59の温度を検知するメインサーミスタ59aは、発熱体54b1、54b2、54b3の短手方向の中心線上で、かつ、定着装置50に搬送される用紙Pの中心線である基準線a上に配置されている。
図4(b)は、図4(a)に示すヒータ54を、定着装置50に搬送される用紙Pの長手方向の中心線(図4(a)の基準線a)で切断したときのヒータ54の断面を示す模式図である。ヒータ54の温度を検知する温度検知手段である定着温度センサ59は、次の部材を有している。すなわち、定着温度センサ59は、メインサーミスタ59a、ホルダ59b、ホルダ59bとメインサーミスタ59aとの間の熱伝導を遮断するセラミックペーパー59c、メインサーミスタ59aを物理的、電気的に保護する絶縁樹脂シート59dを有する。メインサーミスタ59aは、ヒータ54の温度に応じて抵抗値が変化し、出力である電圧が変化する温度検知素子であり、ジュメット線(不図示)と配線によりCPU94と接続されている。メインサーミスタ59aは、アルミニウム板60を介してヒータ54の温度を検知し、ヒータ54の温度に応じた電圧をCPU94に出力する。CPU94は、定着温度センサ59(メインサーミスタ59a)の温度検知結果に基づいて、ヒータ54の定着処理時の温度制御を行う。
定着温度センサ59は、図4(a)に示すように、発熱体54bの長手方向における基準線aの位置に設置され、アルミニウム板60と接している。また、定着温度センサ59は、ヒータ基板54aの短手方向の中央に配置されている。すなわち、定着温度センサ59は、発熱体54b2と発熱体54b3とから短手方向に略等しい距離に配置されている。このため、発熱体54b2、発熱体54b3のどちらかの発熱体が加熱されている場合にも、ヒータ基板54aの温度を検知することができ、発熱体54b1の2つの発熱体に対しても同様である。
[電力制御部]
図5は、定着装置50の電力制御部97が、交流電源55から発熱体54b1、54b2、54b3を有するヒータ54への電力供給を制御する電力制御回路の回路模式図である。定着装置50の電力制御回路は、トライアック56a、56b、56c、及び発熱体切替器57から構成されている。ヒータ54の接点54d1はトライアック56c(第3のスイッチ)に接続され、トライアック56cを介して交流電源55の第1の極に接続されている。また、ヒータ54の接点54d2は発熱体切替器57、及び交流電源55の第2の極に接続されている。更に、ヒータ54の接点54d3はトライアック56b(第2のスイッチ)、及び発熱体切替器57に接続され、トライアック56bを介して交流電源55の第1の極に接続されている。そして、ヒータ54の接点54d4はトライアック56a(第1のスイッチ)に接続され、トライアック56aを介して交流電源55の第1の極に接続されている。なお、発熱体切替器57によって電力供給路を切り替えることによって、交流電源55から電力供給される発熱体54bが切り替わる。そのため、本実施例では、「電力供給路を切り替える」ことを「発熱体54bを切り替える」とも表現する。本実施例では、発熱体切替器57は、具体的にはa接点構成の電磁リレーである。トライアック56a、56b、56cは、導通状態又は非導通状態に設定されることにより、交流電源55から発熱体54b1、54b2、54b3への電力供給、又は電力供給の遮断が行われる。CPU94は、メインサーミスタ素子59aから取得したヒータ54の温度情報に基づいて、ヒータ54を所定の温度(定着に必要な目標温度)に設定するために必要な電力量を算出する。そして、CPU94は、電力制御部97にトライアック56a、56b、56cの導通状態/非導通状態の設定指示を行う。発熱体切替器57は、エンジンコントローラ92のCPU94からの設定指示によって、接点54d2と接点54d3とが接続された状態、又は接点54d2と接点54d3が切断された状態のどちらか一方の状態に設定される。
[電力供給経路]
次に、発熱体54b1と発熱体54b2、及び発熱体54b1と発熱体54b3を交互に切り替えて、交流電源55から発熱体に電力を供給する方法について説明する。図6は、図5で説明した回路模式図に交流電源55からの電力が供給される供給経路を示した図である。図6では、3種類の長手方向の長さの異なる発熱体54b1、54b2、54b3が配置されたヒータ54において、各発熱体54b1、54b2、54b3への3通りの電流経路(電気的な経路であり電力供給経路でもある)を太い実線で示している。なお、図6に示す電流経路は一例であり、その他の電流経路構成でも構わない。
(発熱体54b1への電力供給)
交流電源55から発熱体54b1に電力供給する場合の電流は、図6(a)の太線で示す電流経路を流れる。定着温度センサ59(図6では不図示)はヒータ54の温度を検知し、CPU94は定着温度センサ59から取得した温度情報に基づいて、ヒータ54の温度が所定温度になるようにトライアック56aを動作させる。これにより、発熱体54b1への交流電源55からの電力供給が制御される。発熱体54b1への電力供給は、トライアック56aが導通状態となっていればよく、トライアック56b、56cの状態、及び発熱体切替器57の状態(開放状態、短絡状態)に依らない。すなわち、発熱体54b1に電力供給する場合には、発熱体切替器57は開放状態であっても短絡状態であってもよく、図6(a)では、一例として発熱体切替器57は開放状態となっている。
また、本実施例では、トライアック56a、56bを導通状態に設定し、トライアック56cを非導通状態に設定し、発熱体切替器57は開放状態に設定することにより、発熱体54b1、54b2に交流電源55から同時に電力供給することが可能である。同様に、トライアック56a、56cを導通状態に設定し、トライアック56bを非導通状態に設定し、発熱体切替器57は短絡状態に設定することにより、発熱体54b1、54b3に交流電源55から同時に電力供給することが可能である。また、交流電源55から発熱体54b1にだけ電力供給を行う場合には、トライアック56aは導通状態に設定され、トライアック56b、56cは非導通状態に設定される。
(発熱体54b2への電力供給)
交流電源55から発熱体54b2に電力供給する場合の電流は、図6(b)の太線で示す電流経路を流れる。発熱体54b2に電力供給を行う場合には、トライアック56bは導通状態に設定され、発熱体切替器57の接点は開放状態に設定される。開放状態の場合の発熱体切替器57の接点インピーダンスは発熱体54b2のインピーダンスよりも十分に大きい。そのため、交流電源55からの電流は、発熱体54b2に流れて、発熱体切替器57には殆ど電流が流れず、その結果、発熱体54b2のみを発熱させることができる。発熱体54b2に供給される電力はトライアック56bにより制御され、発熱体54b2だけ電力供給を行う場合には、トライアック56a、56cは非導通状態に設定される。
(発熱体54b3への電力供給)
交流電源55から発熱体54b3に電力供給する場合の電流は、図6(c)の太線で示す電流経路を流れる。発熱体54b3に電力供給を行う場合には、トライアック56cは導通状態に設定され、発熱体切替器57の接点は短絡状態に設定される。これにより、交流電源55からの電流はほぼ全て発熱体54b3に流れる。短絡状態の発熱体切替器57の接点インピーダンスは、発熱体54b2のインピーダンスよりも十分に小さいため、発熱体54b2には電流が殆ど流れず、発熱体54b3のみを発熱させることができる。発熱体54b3に供給される電力はトライアック56cにより制御され、発熱体54b3だけ電力供給を行う場合には、トライアック56a、56bは非導通状態に設定される。
[電力供給経路の切替]
上述したように、交流電源55から発熱体54b1に電力供給する場合には、発熱体切替器57は開放状態でも短絡状態でもよいが、発熱体54b2に電力供給を行う場合には、発熱体切替器57の接点は開放状態に設定しておく必要がある。そのため、図6(a)に示す発熱体54b1への電力供給経路(以下、電力供給経路1という)と、図6(b)に示す発熱体54b2への電力供給経路(以下、電力供給経路2という)との切替に際して、予め発熱体切替器57の接点を開放状態に設定しておく。これにより、無接点スイッチであるトライアック56a、56bを独立して制御して、電力供給経路を切り替えることができる。すなわち、電力供給経路1(図6(a))と電力供給経路2(図6(b))との間をトライアック56a、56bの導通、非導通状態を切り替えることでシームレスに状態遷移したり、電力供給経路1と電力供給経路2を同時に使用したりすることが可能となる。
また、発熱体54b1への電力供給経路1(図6(a))と、図6(c)に示す発熱体54b3への電力供給経路(以下、電力供給経路3という)についても、同様に切り替えることが可能である。上述したように、発熱体54b1へ電力供給を行う電力供給経路1では、発熱体切替器57は開放状態でも短絡状態でもよい。一方、発熱体54b3に電力供給を行う場合には、発熱体切替器57の接点は短絡状態に設定しておく必要がある。このため、電力供給経路1と電力供給経路3との切替に際しては、予め発熱体切替器57の接点を短絡状態にしておけば、以下のようなことが可能である。すなわち、電力供給経路1(図6(a))と電力供給経路3(図6(c))との間をトライアック56a、56cの導通、非導通状態を切り替えることでシームレスに状態遷移したり、電力供給経路1と電力供給経路3を同時に使用したりすることが可能となる。
一方、発熱体54b2に電力供給を行う場合には、発熱体切替器57の接点は開放状態に設定しておく必要があり、発熱体54b3に電力供給を行う場合には、発熱体切替器57の接点は短絡状態に設定しておく必要がある。そのため、発熱体54b2の電力供給経路2(図6(b))と発熱体54b3の電力供給経路3(図6(c))を切り替える際には、発熱体切替器57の状態を切り替えなければならない。すなわち、電力供給経路2(図6(b))と電力供給経路3(図6(c))はいずれか一方しか使用できず、これらは排他的である。また、a接点構成の発熱体切替器57は、無接点スイッチであるトライアック56a、56b、56cとは異なり、接点の状態を切り替えた場合には状態が安定するまでに時間を要する。
そのため、電力供給経路2(図6(b))と電力供給経路3(図6(c))との間を遷移させたい場合は、次のように実施すればよい。例えば、電力供給経路2(図6(b))→電力供給経路図1(図6(a))→電力供給経路3(図6(c))や、電力供給経路3(図6(c))→電力供給経路1(図6(a))→電力供給経路2(図6(b))というように状態遷移させればよい。いずれの状態遷移についても、電力供給経路2(図6(b))と電力供給経路3(図6(c))との間に、電力供給経路1(図6(a))を経由させればよい。電力供給経路1(図6(a))が使用されている間、すなわち、発熱体54b1に電力が供給されている間に、a接点構成の発熱体切替器57の状態を開放状態から短絡状態へ、又は短絡状態から開放状態へ切り替えておく。電力供給経路1を介在させることにより、a接点構成の発熱体切替器57の接点の状態が安定するまでの期間を設ける。これにより、発熱体切替器57の状態が安定しないため、交流電源55からヒータ54への電力供給が遮断されて、用紙Pを加熱するために必要な熱量を供給できないというような事態を回避することができる。
[均熱部材の位置決め部]
ここで、本実施例の特徴である均熱部材であるアルミニウム板60のヒータホルダ52に対する位置決め部60aと、ヒータ54の発熱体54bの位置関係について説明する。まず、図7を用いてアルミニウム板60の形状について説明する。図7(a)は、ヒータホルダ52側から見たときのアルミニウム板60の形状を示す上面図であり、右側の矢印は、図3に示す用紙Pの搬送方向を示している。図7(b)は、駆動側(図3の加圧ローラ53を駆動する定着モータ100側)から見たときのアルミニウム板60の側面図である。図7(b)は、ヒータホルダ52と接触するアルミニウム板60の面は図中上側の面であり、面60bは、ヒータ基板54aと接触する接触面である。
図7(a)において、位置決め部60aは、ヒータホルダ52に形成された位置決めのための凹部と嵌合して、アルミニウム板60の長手方向の位置を規制する(位置を決定する)。位置決め部60aは、長手方向の幅H1(図7(a))は5mm、高さh1(図7(b))は3mmであり、接触面60bに対して垂直に形成されている。アルミニウム板60は、位置決め部60aがヒータホルダ52に形成された凹部に嵌合することで、長手方向が位置決めされる。また、ヒータ54は、上述したように、ヒータ54の駆動側の側面をヒータホルダ52に形成されたヒータ突当部に突き当てることで、ヒータホルダ52に対する長手方向の位置が決定される。したがって、アルミニウム板60とヒータ54の長手方向の位置関係は、ヒータホルダ52を介して規定されている。
[均熱部材とヒータの発熱体の位置関係]
図8は、本実施例のヒータ54とアルミニウム板60の位置関係を示す図である。図8において、上側の図は、図4で説明したヒータ54の発熱体54b1(54b1a、54b1b)、54b2、54b3の配置位置を示した図である。一方、下側の図は、ヒータ54の発熱体54bが配置された面とは反対側の面に配置されたアルミニウム板60を発熱体54bが配置された側から見たときの図である。点線で囲まれた部分は、位置決め部60aが設けられた位置を示している。なお、図8に示す位置決め部60aの位置は一例であり、後述するように、ヒータ基板54aの短手方向に見た場合に、一番長い発熱体54b1に対応する領域内に少なくとも一部がある位置に配置される。
上述したように、発熱体54b1(54b1a、54b1b)、54b2、54b3は、ヒータ基板54a上に長手方向の中心を揃えて配置されている。発熱体54b1(54b1a、54b1b)の長手方向の長さは222mmである。発熱体54b2の長手方向の長さは188mmであり、長手方向の端部は、発熱体54b1の長手方向の端部から17mm(=(222mm-188mm)/2)、長手方向の内側の位置となるように配置されている。また、発熱体54b3の長手方向の長さは154mmであり、長手方向の端部は、発熱体54b1の長手方向の端部から34mm(=(222mm-154mm)/2)、長手方向の内側の位置となるように配置されている。
一方、アルミニウム板60の長手方向の両端部は、発熱体54b1の両端部の位置と略同じ位置に配置されている。そして、アルミニウム板60の位置決め部60aは、アルミニウム板60の駆動側端部(アルミニウム板60の図中右側端部)から5mmの位置から、長手方向の図中左方向に5mmの長さで形成されている。すなわち、図8に示すように、アルミニウム板60の位置決め部60aは、少なくともその一部がヒータ基板54aの短手方向の端部に対称に配置された発熱体54b1のみが配置された領域(図8では発熱体54b1b)に対応する位置に配置されている。そして、アルミニウム板60の位置決め部60aは、ヒータ基板54aの短手方向の端部側に配置されない(短手方向の中央部に配置された)発熱体54b2や発熱体54b3が配置された領域に対応する位置には配置されていない。すなわち、アルミニウム板60の位置決め部60aは、発熱体54b2や発熱体54b3が配置された領域外に対応する位置に配置されている。
ここで、ヒータ基板54aの短手方向に温度勾配が生じると、熱膨張量の違いによりヒータ基板54a内にひずみが生じる。更に、万が一、定着装置50の一部が故障して、発熱体54bに過剰な電力が供給されるような場合には、ヒータ基板54aの変形が生じる場合がある。このようなヒータ基板54aの変形は、ヒータ基板54aの短手方向の両端部に対称に配置されていない発熱体(例えば本実施例の発熱体54b2、54b3)が発熱する場合に顕著となる。
ヒータ基板54aの短手方向の中心線に対し、短手方向の両端部に非対称な位置に配置された発熱体が発熱した場合には、発熱体が配置された位置のヒータ基板54aの温度が高くなる。一方、ヒータ基板54aの短手方向の端部では、ヒータ基板54aの表面積が大きいために放熱量が大きい。これは、ヒータ基板54aの短手方向の両端部に非対称に配置された発熱体がない側の端部で顕著となる。その結果、ヒータ基板54aの温度が低下し、ヒータ基板54aの短手方向の温度勾配が大きくなる。このため、ヒータ基板54aの短手方向の中央近くに配置される発熱体(本実施例の54b2や54b3)に電力供給したときの方が、ヒータ基板54a内での温度差による熱膨張量の違いにより、ヒータ基板54aの変形が大きくなる。特に、ヒータ基板54aの短手方向の中央に発熱体が配置されている場合よりも、中央からずれて非対称に配置されている場合に顕著となる。一方、ヒータ基板54aの短手方向の両端部に対称に配置された発熱体(本実施例の54b1)では、発熱体が配置された短手方向の端部は、放熱量が多いことによる影響を受けにくく、ヒータ基板54aの短手方向の温度勾配は大きくなりにくい。
以上説明したように、本実施例では、熱容量が大きくヒータ基板54aの熱を奪いやすい均熱部材であるアルミニウム板60の位置決め部60aを次のような位置に設けている。すなわち、位置決め部60aは、ヒータ基板54aの短手方向の中心線に対して非対称な位置に配置された発熱体54b2、54b3と、ヒータ基板54aを介して重なる位置には配置しない。そして、位置決め部60aは、少なくとも位置決め部60aの一部がヒータ基板54aの短手方向の端部に対称に配置された発熱体54b1と、ヒータ基板54aを介して重なる位置に配置する。これにより、発熱体54bの発熱時に熱勾配が大きくなることを軽減し、ヒータ基板54aのひずみによる変形を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、均熱部材の位置決め部によるヒータ基板の変形を抑制することができる。
実施例2では、実施例1とは異なる構成の電力制御回路、及び実施例1とは形状が異なる発熱体、均熱部材について説明する。なお、実施例2で用いる画像形成装置の構成は、実施例1と同様であり、同じ部材には同じ符号を用いることにより、説明を省略する。
[電力制御部]
図9は、本実施例の定着装置50の電力制御部97が、交流電源55から発熱体154b1、154b2、154b3を有するヒータ154への電力供給を制御する電力制御回路の回路模式図である。図9において、ヒータ154は、ヒータ基板154a、発熱体154b1a、154b1b、154b2、154b3、導体154c、接点154d1~154d4、保護ガラス層154e(図9では不図示)から構成されている。また、発熱体154b1(154b1a、154b1b)、154b2、154b3は、ヒータ基板154a上に長手方向の中心を揃えて配置されている。なお、本実施例では、後述するように、発熱体154b1の長手方向の両端部の形状が実施例1とは異なる。
また、本実施例の定着装置50の電力制御回路は、トライアック156a、156b、及びc接点リレーである発熱体切替器157から構成されている。ヒータ154の接点154d1は、トライアック156b(第2のスイッチ)、及び発熱体切替器157の第1の接点に接続され、トライアック156bを介して交流電源55の第1の極に接続されている。また、ヒータ154の接点154d2は発熱体切替器157の第2の接点、及び交流電源55の第2の極に接続されている。更に、ヒータ154の接点154d3は発熱体切替器157に接続されている。そして、ヒータ154の接点154d4はトライアック156a(第1のスイッチ)に接続され、トライアック156aを介して交流電源55の第1の極に接続されている。
発熱体154b1に電力供給を行う場合には、トライアック156aを導通状態に設定することにより、交流電源55から電力供給が行われる。発熱体154b2に電力供給を行う場合には、トライアック156bを導通状態に設定すると共に、発熱体切替器157において第1の接点と接続することにより、交流電源55から電力供給が行われる。また、発熱体154b3に電力供給を行う場合には、トライアック156bを導通状態に設定すると共に、発熱体切替器157において第2の接点と接続することにより、交流電源55から電力供給が行われる。このように、本実施例では、図9に示すように、発熱体154b1にトライアック156aを接続し、発熱体切替器157を構成するc接点リレーによって、発熱体154b2又は発熱体154b3を選択する構成となっている。
[ヒータの構成]
図10は、図9に示す本実施例のヒータ154の長手方向の右側の端部付近を拡大した図と、定型の用紙Pを定着装置50に通紙したときの発熱体との位置関係を示した図である。図10において、(a)は、ヒータ154の長手方向の右側の端部付近を拡大し、発熱体154b1a、154b1bの形状を示した図であり、(b)は発熱体154b1a、154b1bの長手方向の端部近傍の領域を説明する図である。また、図10(c)は図10(a)に示す発熱体154b1a、154b1bにLTR用紙(レター用紙)を通紙したときの位置関係を説明する図である。そして、図10(d)は、図10(a)に示す発熱体154b1a、154b1bにA4サイズ用紙(図中、A4用紙と表記)を通紙したときの位置関係を説明する図である。
図10(a)、(b)に示すように、発熱体154b1a、154b1bの長手方向の端部において、短手方向の幅が幅H2から幅H3へと徐々に狭くなる形状の領域を領域Fとする(図10(b))。また、領域Fに隣接する領域で、短手方向の幅が幅H3から幅H4に向かって徐々に広くなる形状の領域を領域Gとする(図10(b))。そして、短手方向の幅が幅H4で一定である形状の領域を領域Hとする(図10(b))。
発熱体154b1a、154b1bの領域Fにおいて、短手方向の幅は長手方向の中心に向かって、幅H2から幅H3へと徐々に狭くなっており、本実施例では、幅H2は1.0mm、幅H3は0.7mmである。なお、図10(a)では、領域Fの幅は直線状に狭くなっているが、例えば曲線状に狭くなる構成としてもよい。また、領域Fの長手方向の長さL4は6mmである。次に領域Gについて説明する。発熱体154b1a、154b1bの領域Gにおいて、短手方向の幅は長手方向の中心に向かって、幅H3から幅H4へと徐々に広くなっており、本実施例では、幅H4は0.8mmである。したがって、幅H2、H3、H4の大小関係は、幅H2>幅H4>幅H3となっている。なお、図10では、領域Gの幅は直線状に広くなっているが、例えば曲線状に広くなる構成としてもよい。領域Gの長手方向の長さL5は22mmである。また、発熱体154b1aの領域Hの短手方向の幅H4(第1の長さ)=0.8mmで一定であり、領域Hの長手方向の中心からの長さL6は83mm(=(222mm/2)-6mm-22mm)である。したがって、領域F、G、Hの長さL4、L5、L6の大小関係は、長さL6>長さL5>長さL4となっている。また、図10(a)に示すように、発熱体154b1a,154b1bは、ヒータ基板154aの短手方向の中心(中央)に対して、対称(上下対称)の形状であり、発熱体154b1aと同一寸法である。更に、図10(a)は、図9に示すヒータ154の長手方向の右側の端部付近を拡大した図であり、ヒータ154の長手方向の左側における発熱体154b1a,154b1bの形状は不図示であるが、図10(a)に示す右側の形状と対称な形状となっている。すなわち、発熱体154b1a,154b1bの長手方向の形状は、ヒータ基板154aの長手方向の中心(中央)に対して、対称(図10中、左右対称)の形状である。
発熱体154b1a、154b1bを上述した形状としている理由は、発熱体154b1a、154b1bに交流電源55から電圧を印加した際に、領域G、H、Fの順に単位長さあたりの発熱量(エネルギー密度P)を高くしたいためである。すなわち、領域F、G、Hにおけるそれぞれのエネルギー密度をP1、P2、P3とすると、P2>P3>P1の大小関係としたいためである。ここで、領域Fの短手方向の幅の平均値(幅H2と幅H3の平均)を幅H23(第3の長さ)(=(幅H2(1.0mm)+幅H3(0.7mm))/2=0.85mm)とする。また、領域Gの短手方向の幅の平均値(幅H3と幅H4の平均)を幅H34(第2の長さ)(=(幅H3(0.7mm)+幅H4(0.8mm))/2=0.75mm)とする。この場合、実施例2の発熱体154b1a、154b1bにおいて、領域Fの幅H23(0.85mm)>領域Hの幅H4(0.8mm)>領域Gの幅H34(0.75mm)の大小関係が成り立つ。ここで、発熱体154b1a、154b1bの長手方向の最も端部側の領域である領域Fにおける単位長さたりの電気抵抗値をR1、領域Fに隣接する領域Gの電気抵抗値R2、長手方向の中央部の領域Hの電気抵抗値をR3とする。各領域における電気抵抗値は、領域の長さに比例し、断面積(この場合には短手方向の幅)に反比例する。そのため、電気抵抗値R1、R2、R3の大小関係は、電気抵抗値R2>電気抵抗値R3>電気抵抗値R1となり、各領域の単位長さあたりの電気抵抗値は、領域G、領域H、領域Fの順に大きい。これにより、発熱体154b1a、154b1bに電圧を印加した際には、領域G、H、Fの順に単位長さあたりの発熱量(エネルギー密度)を高くすることができる。そして、各領域のエネルギー密度の大小関係は、領域Gのエネルギー密度P2(発熱量P2)>領域Hのエネルギー密度P3(発熱量P1)>領域Fのエネルギー密度P1(発熱量P3)となる。
[用紙と発熱体の位置関係]
図10(c)は、長手方向の長さが最も大きい用紙PであるLTR用紙と、発熱体154b1a、154b1bの領域F、G、Hとの位置関係について説明した図である。また、図10(d)は、LTR用紙の次に長手方向の長さが広い用紙PであるA4用紙と、発熱体154b1a、154b1bの領域F、G、Hとの位置関係について説明する図である。図10(c)、(d)において、用紙の上部は用紙の搬送方向の先端を示し、用紙の先端、及び用紙の図中右端部から5mmを余白とし、余白以外の黒く塗られた部分は印刷が行われる画像域を示している。なお、用紙の後端、及び用紙の図中左端部は不図示ではあるが、いずれも余白5mmとしている。図10(c)に示すように、LTR用紙の画像域の長手方向の端部は、発熱体154b1a、154b1bのエネルギー密度の高い領域Gに対応する定着ニップ部Nの領域を通過する。また、図10(d)に示すように、A4用紙の長手方向の端部が通過しない定着ニップ部Nの非通紙領域に対応する発熱体154b1a、154b1bの領域Fは、エネルギー密度の低い領域となっている。そのため、領域Fに対応する定着ニップ部Nの非通紙領域(非通紙部)である非通紙部昇温が抑制されると共に、放熱量の大きい長手方向の端部では長手方向の中央部に比べて温度が下がりやすい端部温度ダレを軽減することができる。
[均熱部材の形状、及び位置決め部の構成]
図11は、ヒータホルダ52側から見たときの本実施例の均熱部材であるアルミニウム板161、162の形状を示す上面図であり、右側の矢印は、図3に示す用紙Pの搬送方向を示している。実施例1の均熱部材であるアルミニウム板60は1体であったが、本実施例の均熱部材はアルミニウム板161、162の2体で構成されている。駆動側のアルミニウム板161(第1の均熱部材)と非駆動側のアルミニウム板162(第2の均熱部材)は、定着装置50のヒータ154の長手方向の中央に対して対称に配置される。すなわち、アルミニウム板161は、ヒータ154の長手方向において、ヒータ154の一端側に配置され、アルミニウム板162は、ヒータ154の長手方向において、ヒータ154の他端側に配置される。アルミニウム板161、162の長手方向の中央側の端部とは反対側の端部は、ヒータ基板154aを介して、発熱体154b1の両端部の位置と略同じ位置に配置されている。2つのアルミニウム板161、162の間には、熱膨張したときに互いに干渉しないための隙間が設けられている。アルミニウム板161、162にはそれぞれ、ヒータホルダ152(不図示)に対し位置決めするための位置決め部161a(第1の位置決め部)、162a(第2の位置決め部)が形成されている。位置決め部161a、162aは、実施例1の位置決め部60aと同様に、例えばアルミニウム板を折り曲げ加工することで形成され、長手方向の幅H1(長さ)が5mm、ヒータホルダ152の方向の高さが3mmである。ヒータホルダ152には、アルミニウム板161、162に形成された位置決め部161a、162aが、それぞれ嵌合する位置決め穴が形成されている。アルミニウム板161、162の位置決め部161a、162aが、ヒータホルダ152の位置決め穴にそれぞれ嵌合することで、アルミニウム板161、162のヒータホルダ152に対する長手方向の位置が規定される。
[均熱部材とヒータの発熱体の位置関係]
図12は、本実施例のヒータ154とアルミニウム板161、162の位置関係を示す図である。図12において、上側の図は、図9で説明したヒータ154の発熱体154b1(154b1a、154b1b)、154b2、154b3の配置位置を示した図である。一方、下側の図は、ヒータ基板154aの発熱体154b1、154b2、154b3が配置された面とは反対側の面に配置されたアルミニウム板161、162を発熱体が配置された側から見たときの図である。点線で囲まれた部分は、位置決め部161a、162aが設けられた位置を示している。
駆動側に配置されるアルミニウム板161の位置決め部161aはアルミニウム板161の駆動側端部(アルミニウム板161の図中右側端部)から5mmの位置から、長手方向の中心に向かって図中左方向に5mmの長さで形成されている。また、非駆動側に配置されるアルミニウム板162の位置決め部162aはアルミニウム板162の非駆動側端部(アルミニウム板161の図中左側端部)から5mmの位置から、長手方向の中心に向かって図中右方向に5mmの長さで形成されている。
上述したように、発熱体154b1(154b1a、154b1b)、154b2、154b3は、ヒータ基板154a上に長手方向の中心を揃えて配置されている。発熱体154b1(154b1a、154b1b)の長手方向の長さは222mmである。発熱体154b2の長手方向の長さは188mmであり、長手方向の端部は、発熱体154b1の長手方向の端部から17mm(=(222mm-188mm)/2)、長手方向の内側の位置となるように配置されている。また、発熱体154b3の長手方向の長さは154mmであり、長手方向の端部は、発熱体154b1の長手方向の端部から34mm(=(222mm-154mm)/2)、長手方向の内側の位置となるように配置されている。すなわち、本実施例では、2体に分割されたアルミニウム板161、162の長手方向の位置決め部161a、162aは、次のような位置に配置されている。位置決め部161a,162aは、ヒータ基板154aの短手方向の中心線に対して非対称な位置に配置された発熱体154b2、154b3と、ヒータ基板154aを介して重なる位置には配置されない。そして、位置決め部161a、162aは、少なくとも位置決め部161a、162aの一部がヒータ基板154aの短手方向の端部に対称に配置された発熱体154b1と、ヒータ基板154aを介して重なる位置に配置される。これにより、本実施例でも発熱体の発熱時にヒータ基板154a内の熱勾配が大きくなることが軽減され、ヒータ基板154aのひずみによる変形を抑制することができる。
また、本実施例では、ヒータ154aの裏面(フィルム51との接触面の反対側)に配置される均熱部材としてのアルミニウム板161、162を1つの部品とせずに、2体(2つの部材)に分けることにより、次のようなメリットがある。すなわち、ヒータ基板154aの裏面に配置される均熱部材は、ヒータ154の発熱によって加熱され、熱膨張する。ヒータ154の加熱が終わり、温度が低下すると均熱部材であるアルミニウム板161、162は元の寸法に縮もうとするが、加圧ローラ53からの加圧力によりヒータ154とヒータホルダ152の間で強く押さえつけられているため、元の寸法に戻り切らない。これを繰り返すことで、均熱部材の寸法が変化してしまう場合がある。このような現象は、均熱部材がヒータ基板154aと熱膨張量に違いのあるアルミニウム等の金属でできている場合に顕著である。そこで、均熱部材であるアルミニウム板を複数に分割する構成では、膨張量が小さくなるために、このような寸法の変化を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、均熱部材の位置決め部によるヒータ基板の変形を抑制することができる。
実施例3では、ヒータの発熱体の構成、及び電力制御回路の構成が実施例1、2とは異なる実施例について説明する。なお、実施例3で用いる画像形成装置の構成は、実施例1と同様であり、同じ部材には同じ符号を用いることにより、説明を省略する。
[ヒータの構成]
図13は、定着装置50の電力制御部97が、交流電源55から発熱体254b1(254b1a、254b1b)、254b2を有するヒータ254への電力供給を制御する電力制御回路の回路模式図である。図13において、ヒータ254は、ヒータ基板254a、発熱体254b1a、254b1b、254b2、導体254c、接点254d1~254d3、保護ガラス層254e(図13では不図示)から構成されている。発熱体254b1a、254b1bの長手方向の長さL1は、実施例1の発熱体54b1a、54b1bと同様で、222mmである。また、発熱体254b2の長手方向の長さL2は、188mmである。発熱体254b1(254b1a、254b1b)、254b2は、ヒータ基板254a上に長手方向の中心を揃えて配置されている。また、発熱体254b1a、254b1bは、それぞれヒータ基板254aの短手方向の各端部付近に配置されている。一方、発熱体254b2は、ヒータ基板254aの短手方向の中央に配置されている。
また、均熱部材であるアルミニウム板261、262(不図示)の形状、及びヒータ基板254a上の配置位置は、上述した実施例2の均熱部材であるアルミニウム板161、162と同様である。すなわち、本実施例の均熱部材はアルミニウム板261、262の2体で構成されている。駆動側のアルミニウム板261と非駆動側のアルミニウム板262は、定着装置50のヒータ254の長手方向の中央位置に対して対称に配置される。2つのアルミニウム板261、262の間には、熱膨張したときに干渉しないための隙間が設けられている。アルミニウム板261、262にはそれぞれ、ヒータホルダ252(不図示)に対し位置決めする位置決め部261a、262aが形成されている。駆動側に配置されるアルミニウム板261の位置決め部261aはアルミニウム板261の駆動側端部から5mmの位置から、長手方向の中心に向かって5mmの長さで形成されている。また、非駆動側に配置されるアルミニウム板262の位置決め部262aはアルミニウム板262の非駆動側端部から5mmの位置から、長手方向の中心に向かって5mmの長さで形成されている。
[電力制御部]
また、本実施例の定着装置50の電力制御回路は、トライアック256a(第1のスイッチ)、トライアック256b(第2のスイッチ)から構成されている。発熱体254b1a、254b1b、254b2の一方の端子は、導体254cを介して接点254d1に接続されている。発熱体254b1a、254b1b(第1の発熱体)の他方の端子は、導体254cを介して接点254d2に接続されている。発熱体254b2(第2の発熱体)の他方の端子は、導体254cを介して接点254d3に接続されている。
ヒータ254の接点254d1(第1の接点)は、交流電源55の第2の極に接続されている。また、ヒータ254の接点254d2(第3の接点)は、トライアック256a(第1のスイッチ)に接続され、トライアック256aを介して交流電源55の第1の極に接続されている。更に、ヒータ254の接点154d3(第2の接点)は、トライアック256b(第2のスイッチ)に接続され、トライアック256bを介して交流電源55の第1の極に接続されている。
続いて、本実施例において、各発熱体が電力供給されて発熱するときのヒータ基板254aに生じる温度勾配について説明する。本実施例では図13に示すように、発熱体254b2はヒータ基板254aの短手方向の中央に配置されている。したがって、発熱体254b2に電力が供給されると、ヒータ基板254aの温度は短手方向の中央部が高く、短手方向の端部に近いほど温度が低くなる温度勾配が生じる。したがって、発熱体254b2が配置される長手方向の領域に、アルミニウム板261、262の位置決め部261a、262aが配置されていると、位置決め部261a、262aの熱容量により、ヒータ基板254aの短手方向の温度勾配が助長される。そして、温度勾配が大きいとヒータ基板254aの熱膨張のムラによるひずみによって、ヒータ基板254aの変形が大きくなる。すなわち、ヒータ基板254aの短手方向に非対称に配置された発熱体に限らず、対称に配置された発熱体であっても、ヒータ基板254aの短手方向の両端に配置された発熱体に比べると、発熱時のヒータ基板254aの温度勾配が大きくなる。
本実施例では、アルミニウム板261、262の位置決め部261a、262aの長手方向の位置は、ヒータ基板254aの短手方向の中央部に配置された発熱体254b2と、ヒータ基板254aを介して重ならない位置としている。そして、位置決め部261a、262aは、少なくとも位置決め部261a、262aの一部がヒータ基板254aの短手方向の端部に対称に配置された発熱体254b1と、ヒータ基板254aを介して重なる位置に配置されている。これにより、本実施例でも発熱体の発熱時に熱勾配が大きくなることが軽減され、ヒータ基板のひずみによる変形を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、均熱部材の位置決め部によるヒータ基板の変形を抑制することができる。
52 ヒータホルダ
54 ヒータ
54a ヒータ基板
54b1、54b2、54b3 発熱体
60 アルミニウム板
60a 位置決め部

Claims (21)

  1. 記録材上の未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置であって、
    細長い基板と、第1の発熱体と、前記基板の長手方向の長さが前記第1の発熱体と略同じ長さの第2の発熱体と、前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体よりも前記長手方向の長さが短い第3の発熱体と、を有するヒータと、
    前記基板の温度を均す均熱部材と、
    前記ヒータ及び前記均熱部材を保持するホルダと、
    を備え、
    前記第1の発熱体、前記第2の発熱体、前記第3の発熱体は、前記基板上に配置され、
    前記基板の長手方向、及び前記基板の厚み方向と直交する前記基板の短手方向において、前記第1の発熱体は前記短手方向の一端側に配置され、前記第2の発熱体は前記短手方向の他端側に配置され、前記第3の発熱体は前記第1の発熱体と前記第2の発熱体との間に配置され、
    前記基板の厚み方向において、前記均熱部材は前記ヒータと前記ホルダの間に配置され、
    前記均熱部材は、前記ホルダに対して前記均熱部材の前記長手方向の位置を決める位置決め部を有し、
    前記位置決め部は、前記短手方向に見た場合に、前記第3の発熱体に対応する領域外に位置し、かつ少なくとも一部が前記第1の発熱体に対応する領域内に位置することを特徴とする定着装置。
  2. 前記均熱部材は、前記ホルダに設けられた凹部に前記位置決め部を嵌合することにより、前記ホルダに保持されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ヒータは、前記長手方向の長さが前記第3の発熱体よりも短い第4の発熱体を有し、
    前記ヒータの前記基板の前記短手方向において、前記第1の発熱体、前記第3の発熱体、前記第4の発熱体、前記第2の発熱体の順に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ヒータは、
    前記第1の発熱体、前記第2の発熱体、及び前記第3の発熱体の一端が電気的に接続される第1の接点と、
    前記第4の発熱体の一端が電気的に接続される第2の接点と、
    前記第3の発熱体、及び前記第4の発熱体の他端が電気的に接続される第3の接点と、
    前記第1の発熱体、及び第2の発熱体の他端が電気的に接続される第4の接点と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 交流電源から前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体、前記第3の発熱体、前記第4の発熱体への電力供給路を切り替える切替手段を備え、
    前記切替手段は、第1のスイッチ、第2のスイッチ、第3のスイッチ、及びリレーを有し、
    前記第1のスイッチは、前記交流電源と前記第4の接点との接続又は切断を行い、
    前記第2のスイッチは、前記交流電源と前記リレー、及び前記交流電源と前記第3の接点との接続又は切断を行い、
    前記第3のスイッチは、前記交流電源と前記第2の接点との接続又は切断を行い、
    前記リレーは、前記第1の接点と前記第3の接点、及び前記交流電源と前記第3の接点との接続又は切断を行うことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、及び前記第3のスイッチは、双方向サイリスタであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記均熱部材の前記長手方向の両端部は、前記基板を介して前記第1の発熱体又は前記第2の発熱体の前記長手方向の両端部と略同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 交流電源から前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体、前記第3の発熱体、前記第4の発熱体への電力供給路を切り替える切替手段を備え、
    前記切替手段は、第1のスイッチ、第2のスイッチ、及びリレーを有し、
    前記第1のスイッチは、前記交流電源と前記第4の接点との接続又は切断を行い、
    前記第2のスイッチは、前記交流電源と前記リレー、及び前記交流電源と前記第2の接点との接続又は切断を行い、
    前記リレーは、前記第3の接点と前記第2のスイッチ、又は前記交流電源と前記第3の接点との接続を行うことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  9. 前記第1のスイッチ、及び前記第2のスイッチは、双方向サイリスタであることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の前記長手方向の中央側を含む領域を第1の領域、前記第1の領域よりも前記長手方向において端部側の領域を第2の領域、前記第2の領域よりも前記長手方向において端部側の領域を第3の領域とした場合、
    前記第1の領域に対応する前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の単位長さあたりの発熱量を発熱量P1、前記第2の領域に対応する前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の単位長さあたりの発熱量を発熱量P2、前記第3の領域に対応する前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の単位長さあたりの発熱量を発熱量P3とすると、
    発熱量P2>発熱量P1>発熱量P3
    であることを特徴とする請求項3から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の前記長手方向の中央側を含む領域を第1の領域、前記第1の領域よりも前記長手方向において端部側の領域を第2の領域、前記第2の領域よりも前記長手方向において端部側の領域を第3の領域とした場合、
    前記第1の領域に対応する前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体は、前記短手方向の長さがH3である形状を有し、
    前記第2の領域に対応する前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体は、前記短手方向の長さが前記第3の領域に向かって前記H3から前記H3よりも小さい長さであるH2となる形状を有し、
    前記第3の領域に対応する前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体は、前記短手方向の長さが前記長手方向の端部に向かって前記H2から前記H3よりも大きい長さであるH1となる形状を有し、
    前記短手方向における平均の長さを、前記第1の領域を第1の長さ、前記第2の領域を第2の長さ、前記第3の領域を第3の長さとすると、
    第3の長さ>第1の長さ>第2の長さ
    であることを特徴とする請求項3から請求項10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の形状は、前記基板の前記長手方向の中央、及び前記短手方向の中央に対して対称であることを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記第3の領域は、画像が形成された記録材上の画像域が通過しない領域であることを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記ヒータは、
    前記第1の発熱体、第2の発熱体、及び前記第3の発熱体の一端が電気的に接続される第1の接点と、
    前記第3の発熱体の他端が電気的に接続される第2の接点と、
    前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体の他端が電気的に接続される第3の接点と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  15. 交流電源から前記第1の発熱体及び前記第2の発熱体、前記第3の発熱体への電力供給路を切り替える切替手段を備え、
    前記切替手段は、第1のスイッチ及び第2のスイッチを有し、
    前記第1のスイッチは、前記交流電源と前記第3の接点との接続又は切断を行い、
    前記第2のスイッチは、前記交流電源と前記第2の接点との接続又は切断を行うことを特徴とする請求項14に記載の定着装置。
  16. 前記第1のスイッチ、及び前記第2のスイッチは、双方向サイリスタであることを特徴とする請求項15に記載の定着装置。
  17. 前記均熱部材は、第1の均熱部材及び第2の均熱部材を有し、
    前記第1の均熱部材は、前記長手方向において前記ヒータの一端側に配置され、前記第2の均熱部材は前記長手方向において前記ヒータの他端側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の定着装置。
  18. 前記第1の均熱部材は、第1の位置決め部を有し、
    前記第2の均熱部材は、第2の位置決め部を有し、
    前記第1の均熱部材の前記第1の位置決め部は、前記短手方向に見た場合に、前記第3の発熱体に対応する領域外に位置し、かつ少なくとも一部が前記第1の発熱体に対応する領域内に位置し、
    前記第2の均熱部材の前記第2の位置決め部は、前記短手方向に見た場合に、前記第3の発熱体に対応する領域外に位置し、かつ少なくとも一部が前記第1の発熱体に対応する領域内に位置することを特徴とする請求項17に記載の定着装置。
  19. 前記位置決め部は、前記均熱部材を折り曲げて形成されることを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の定着装置。
  20. 記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成手段と、
    記録材上の未定着のトナー像を定着する請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の定着装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  21. 前記定着装置は、
    前記ヒータにより加熱される筒状のフィルムと、
    前記フィルムとニップ部を形成する加圧ローラと、
    を有し、
    前記ヒータは前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータと前記加圧ローラで前記フィルムを挟持しており、記録材上の画像は前記ニップ部で前記フィルムを介して加熱されることを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
JP2021137780A 2021-08-26 2021-08-26 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2023031969A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021137780A JP2023031969A (ja) 2021-08-26 2021-08-26 定着装置及び画像形成装置
US17/882,491 US11835896B2 (en) 2021-08-26 2022-08-05 Fixing device provided with heater and image forming apparatus
CN202211010432.1A CN115718410A (zh) 2021-08-26 2022-08-23 设置有加热器的定影设备和图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021137780A JP2023031969A (ja) 2021-08-26 2021-08-26 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023031969A true JP2023031969A (ja) 2023-03-09

Family

ID=85253936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021137780A Pending JP2023031969A (ja) 2021-08-26 2021-08-26 定着装置及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11835896B2 (ja)
JP (1) JP2023031969A (ja)
CN (1) CN115718410A (ja)

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212589A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Canon Inc 加熱体、加熱装置及び画像形成装置
JP5932390B2 (ja) 2011-03-07 2016-06-08 キヤノン株式会社 像加熱装置、その像加熱装置に用いられるフィルム、及び、そのフィルムの最内層として用いる筒状の可撓性樹脂の製造方法
JP5924867B2 (ja) 2011-03-23 2016-05-25 キヤノン株式会社 画像形成装置
GB2533195B (en) * 2012-12-28 2017-06-28 Canon Kk Fixing device
JP6242181B2 (ja) 2013-11-20 2017-12-06 キヤノン株式会社 定着装置
JP6351367B2 (ja) 2014-05-16 2018-07-04 キヤノン株式会社 ヒータ制御装置、像加熱装置および画像形成装置
JP6594043B2 (ja) 2014-08-04 2019-10-23 キヤノン株式会社 定着装置
JP6415294B2 (ja) * 2014-12-10 2018-10-31 キヤノン株式会社 定着装置
JP6645684B2 (ja) 2015-05-22 2020-02-14 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP6771956B2 (ja) 2015-06-22 2020-10-21 キヤノン株式会社 加熱回転体及び加熱装置
JP6635721B2 (ja) 2015-09-01 2020-01-29 キヤノン株式会社 定着装置
JP6639180B2 (ja) * 2015-10-09 2020-02-05 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2017167462A (ja) 2016-03-18 2017-09-21 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP6797562B2 (ja) 2016-05-27 2020-12-09 キヤノン株式会社 加熱回転体、及びこの加熱回転体を備える画像加熱装置
JP6800667B2 (ja) 2016-09-13 2020-12-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6759024B2 (ja) 2016-09-13 2020-09-23 キヤノン株式会社 定着装置
JP6862172B2 (ja) 2016-12-22 2021-04-21 キヤノン株式会社 定着装置
JP2018205403A (ja) 2017-05-31 2018-12-27 キヤノン株式会社 定着装置および画像形成装置
JP6882079B2 (ja) * 2017-05-31 2021-06-02 キヤノン株式会社 定着装置
JP6968588B2 (ja) 2017-06-23 2021-11-17 キヤノン株式会社 定着装置、及びこの定着装置を備える画像形成装置
US10503105B2 (en) 2017-12-01 2019-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Fixing apparatus having a tubular film that includes a low resistance layer formed in a heat generating layer
JP7237600B2 (ja) 2019-01-18 2023-03-13 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP7305357B2 (ja) 2019-01-18 2023-07-10 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP7282526B2 (ja) 2019-01-18 2023-05-29 キヤノン株式会社 ヒータ、定着装置及び画像形成装置
JP7282525B2 (ja) 2019-01-18 2023-05-29 キヤノン株式会社 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP7313835B2 (ja) 2019-02-06 2023-07-25 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP7277191B2 (ja) 2019-03-20 2023-05-18 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2020190607A (ja) 2019-05-21 2020-11-26 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP7301677B2 (ja) 2019-08-28 2023-07-03 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7309531B2 (ja) 2019-09-06 2023-07-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7408321B2 (ja) 2019-09-06 2024-01-05 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP7013433B2 (ja) 2019-11-06 2022-01-31 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP7471807B2 (ja) 2019-12-03 2024-04-22 キヤノン株式会社 定着装置、画像形成装置及びヒータ
JP7471869B2 (ja) 2020-03-06 2024-04-22 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP7408439B2 (ja) 2020-03-06 2024-01-05 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
US11579550B2 (en) 2020-09-28 2023-02-14 Canon Kabushiki Kaisha Fixing device including heat equalizing member and image forming apparatus
JP2022139959A (ja) 2021-03-12 2022-09-26 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2022144611A (ja) 2021-03-19 2022-10-03 キヤノン株式会社 加熱装置、画像形成装置
JP2022150565A (ja) 2021-03-26 2022-10-07 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN115718410A (zh) 2023-02-28
US20230067803A1 (en) 2023-03-02
US11835896B2 (en) 2023-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11650527B2 (en) Heater and heating apparatus
JP7309531B2 (ja) 画像形成装置
JP7305357B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7282525B2 (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP7471807B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及びヒータ
JP7536944B2 (ja) ヒータ、定着装置及び画像形成装置
US10838336B2 (en) Fixing device and image forming apparatus that control power supply to heat generation members
JP7383428B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US11709444B2 (en) Image heating apparatus, image forming apparatus, and heater
JP7395292B2 (ja) 画像形成装置
US10884361B2 (en) Image forming apparatus that switches power supply to plurality of heating elements
JP7522388B2 (ja) ヒーター部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置
JP2023031969A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7551480B2 (ja) 画像形成装置
US20240210858A1 (en) Image forming apparatus
JP2024070919A (ja) 加熱装置、画像形成装置
JP2023125003A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240805