JP7180134B2 - 加熱制御装置、画像形成装置、加熱制御方法、並びにプログラム - Google Patents

加熱制御装置、画像形成装置、加熱制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、加熱制御装置、画像形成装置、加熱制御方法、並びにプログラムに関する。
従来、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、転写紙等の記録材に転写された未定着画像(トナー像)を記録材上に定着させる定着装置として熱定着装置が広く利用されている。定着ユニットで使用するヒータの制御問題として、定着温度の追従性(安定性)とEMC(欧州連合)が要求している高調波低減とフリッカ(ちらつき現象)の発生低減を両立する技術が知られている。
上記EMCのフリッカ規制の基準値をクリアし、かつ、定着ユニットの必要とするデューティを波形の変動なく供給する定着ヒータの点灯方法として、「割り振り制御」と呼ばれる技術が知られている。この割り振り制御について複数のヒータのうち、1本のみが、デューティ制御を行い、他のヒータは、オン/オフ制御を行う点灯方法が例えば、特許文献1に記載されている。
しかしながら、上述した従来の技術では、同じ出力の複数のヒータ(熱源)を使用することが前提である。このため、通常、これらの複数のヒータは同一電源元から、電源が供給されるが、ヒータの本数または出力W数が増えると、電源元を複数持つ場合が生じる。このとき、電源の出力電圧が異なる場合、ヒータの総電力量(出力熱量)とヒータ点灯の線形性を維持できなくなる問題があった。また、電力の制限についても同様のことが発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の電源によって複数の熱源を点灯制御する場合に、熱源の総電力量と点灯の線形性を確保して安定した点灯制御を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、トナー像を記録媒体に定着する定着装置の定着部材を加熱する複数の熱源に電力を供給する複数の供給電源の電圧値を検出する複数の電圧検出部と、複数の熱源を点灯するために、PID(Proportional Integral Differential)制御により、点灯優先順位を予め設定した複数の前記熱源それぞれのデューティを割り振るデューティ制御を実行する加熱制御部とを有し、加熱制御部は、予め設定された複数の前記熱源の点灯優先順位が高い順に複数の前記熱源のデューティを設定し、前記点灯優先順位を変更する際に、複数の電圧検出部により検出された電圧値と熱源の定格出力値に基づき、複数の前記熱源の総電力量と前記デューティ制御で使用するデューティの関係が線形になるように、全ての前記熱源のデューティを補正し、前記加熱制御部は、複数の前記熱源それぞれのデューティである点灯デューティの合計と、定着装置が設定されている総電力を消費するときのデューティである最大点灯デューティとを比較し、前記点灯デューティの合計が前記最大点灯デューティを上回っている場合に、複数の前記熱源それぞれの前記点灯デューティの割り振りを行うことを特徴とする。
本発明は、複数の電源によって複数の熱源を点灯制御する場合に、熱源の総電力量と点灯の線形性を確保し、安定した点灯制御が実現するという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、実施の形態にかかる定着装置の構成例を示す説明図である。 図3は、実施の形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、実施の形態にかかる画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。 図5は、実施の形態にかかる定着制御部の構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態にかかるデューティの割り当て例の処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、実施の形態にかかる割り当て計算例を示すフローチャートである。 図8は、従来におけるヒータ制御例(1)を示すグラフである。 図9は、従来におけるヒータ制御例(2)を示すグラフである。 図10は、従来におけるヒータ制御例(3)を示すグラフである。 図11は、従来におけるヒータ制御例(4)を示すグラフである。 図12は、本発明におけるヒータ制御例を示すグラフである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる加熱制御装置、画像形成装置、加熱制御方法、並びにプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、本実施の形態の加熱制御装置が搭載される画像形成装置例について説明する。図1は、実施の形態にかかる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。図1では、画像形成装置100としてタンデム型中間転写式の画像形成装置本体について示している。また、画像形成装置100には給紙テーブルが下部に配置されている。また、画像形成装置100の内部には複数の画像形成手段118Y、118M、118C、118Kが並設されたタンデム型中間転写式の画像形成部(以下、タンデム型画像形成部と言う)120が設けられており、上記の符号に付けた添え字Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色をそれぞれ示している。画像形成装置100には、中央付近に、無端ベルト状の中間転写体(以下、中間転写ベルトと言う)110が設けられている。この中間転写ベルト110は、複数の支持ローラ114、115a、115b、116a等に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。
この図示例では、支持ローラ116aの左に、中間転写ベルト用のクリーニング装置117を設けている。クリーニング装置117は画像転写後に中間転写ベルト110上に残留する残留トナーを除去する。支持ローラ114と支持ローラ115a間に張り渡した中間転写ベルト110上には、その搬送方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成手段118Y、118M、118C、118K(以下、118Y、M、C、Kのように記述する)を横に並べて配置してタンデム型画像形成部120を構成する。このタンデム型画像形成部120の各画像形成手段118Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を担持する像担持体としての感光体ドラム140Y、M、C、Kを有している。なお、以下、添え字Y、M、C、Kについては、支障のない範囲で省略することもある。
そして、このタンデム型画像形成部120の上には、図1に示すように2つの露光装置121が設けられている。各露光装置121はそれぞれ2つの画像形成手段(118Yと118M、118Cと118K)に対応しており、例えば2つの光源装置(半導体レーザ、半導体レーザアレイ、あるいはマルチビーム光源等)とカップリング光学系、共通の光偏向器(ポリゴンミラー等)、2系統の走査結像光学系等で構成される光走査方式の露光装置であり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報に応じて各感光体ドラム140Y、M、C、Kに露光を行い、静電潜像を形成する。
また、各画像形成手段118Y、M、C、Kの感光体ドラム140Y、M、C、Kの周囲には、上記の露光に先立って各感光体ドラムを均一に帯電する帯電装置113Y、M、C、K、上記の露光装置121によって形成された静電潜像を各色のトナーで現像する現像装置111Y、M、C、K、感光体ドラム140上の転写残トナーを除去する感光体用クリーニング装置117Y、M、C、Kが設けられている。さらに、各感光体ドラム140Y、M、C、Kから中間転写ベルト110にトナー画像を転写する一次転写位置には、中間転写ベルト110を間に挟んで各感光体ドラム140Y、M、C、Kに対向するように一次転写手段の構成要素としての一次転写ローラ162Y、M、C、Kが設けられている。
中間転写ベルト110を支持する複数の支持ローラのうち、支持ローラ114は中間転写ベルト110を回転駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動伝達機構(ギヤ、プーリ、ベルト等)を介して駆動用のモータと接続されている。また、ブラック(K)の単色画像を中間転写ベルト110上に形成する場合には、図示しない移動機構により、支持ローラ114以外の支持ローラ115a、115bを移動させて、イエロー、マゼンタ、シアンの感光体ドラム140Y、M、Cを中間転写ベルト110から離間させることが可能である。
中間転写ベルト110を挟んでタンデム型画像形成部120と反対の側には、二次転写装置122を備えている。この二次転写装置122は、図1では、二次転写対向ローラ116aに二次転写ローラ116bを押し当てて転写電界を印加することで中間転写ベルト110上の画像を転写媒体としてのシート状の転写紙Sに転写する。また、二次転写装置122の横には、転写紙S上の転写画像(未定着のトナー像)を熱および圧力の作用によって定着する定着装置125を設けている。
定着装置125は、無端ベルトである定着ベルト126に加圧ローラ127を押し当てて構成する。定着ベルト126は2つの支持ローラに掛け回されており、少なくとも一方のローラには図示しない加熱手段(ヒータ、ランプ、または電磁誘導式の加熱装置等)が設けられている。定着装置125は、後述する加熱制御装置によってヒータ点灯等の制御が行われる。
二次転写装置122で画像が転写された転写紙Sは、2つのローラ123に支持された搬送ベルトにより上記定着装置125へと搬送される。もちろん、搬送ベルト124の部分は、固定されたガイド部材でもよく、また、搬送ローラや搬送コロ等でもよい。
なお、図示の例では、このような二次転写装置122および定着装置125の下部に、上述したタンデム型画像形成部120と平行に、転写紙Sの両面に画像を記録すべく転写紙Sを反転して搬送するシート反転装置を備えている。
図2は、実施の形態にかかる定着装置125の構成例を示す説明図である。本例における定着装置125は、ベルト定着方式であり、定着ベルト126、加圧ローラ127、定着ローラ128、加熱ローラ129等を備える。
定着ベルト126は、PI(ポリイミド樹脂)の基材にシリコーンゴムとPFA(フッ素樹脂(fluorocarbon-polymers))をコーティングした無端状のベルトである。定着ベルト126は、定着時におけるトナー付着を抑制するために、表面が離形性に優れた材質が用いられている。加圧ローラ127は、金属製の芯金とシリコーンゴムから成り、芯金部分にヒータ133を内蔵し、定着ローラ128に対向して所定圧で加圧されている。定着ローラ128は、金属の芯金とシリコーンゴムから成る。加熱ローラ129は、アルミニウム製の中空ローラであり、アルミニウム部分には、ヒートパイプが埋め込まれており、これにより軸方向の温度を一定にすることができる。
加熱ローラ129の中空部分には、ハロゲンヒータを用いた第1ヒータ130、第2ヒータ131、第3ヒータ132が内蔵されている。第1ヒータ130は、ハロゲンヒータであり、出力1100W、定格電圧200Vで、後述する複数の電源ケーブルから電圧が印加される。第2ヒータ131は、第1ヒータ130と同一仕様のヒータであり、後述する電源ケーブルから電圧が印加される。第3ヒータ132は、第2ヒータ131と同一仕様のヒータであり、後述する電源ケーブルから電圧が印加される。加熱ローラ129の近傍には、例えばサーモパイルを用いた温度検出センサ245を配置し、定着ベルト126の温度を監視する。なお、これら第1ヒータ130~第3ヒータ132の点灯制御については後に詳述する。
図3は、実施の形態にかかる画像形成装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。画像形成装置100は、図示するように、メイン制御部200、画像形成部210、定着制御部220等を備える。メイン制御部200は、マイクロコンピュータシステムとなっており、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202及びRAM(Random Access Memory)203を有する。定着制御部220は、加熱制御部10、電圧検出部230及び温度検出センサ245を有する。
メイン制御部200は、画像形成装置100の各部を統括的に制御する。定着制御部220は、メイン制御部200から送られる所定の制御信号により、定着装置125の第1ヒータ130~第3ヒータ132の点灯制御等を行う。加熱制御部10は、CPU221、ROM222及びRAM223を有する。電圧検出部230は、第1電圧検出部231、第2電圧検出部232を有し、電源ケーブルからヒータに印加される電圧を検出し、加熱制御部10にフィードバックする。
図4は、実施の形態にかかる画像形成装置100の機能構成例を示すブロック図である。図示するように、画像形成装置100は、加熱制御部10、電圧検出処理部11、温度検出処理部12等の各機能を有する。
電圧検出処理部11は、第1電圧検出部231、第2電圧検出部232で検出した各ヒータへ印加される電圧値を取得し、所定の処理を実行する。電圧検出処理部11は、定着ベルト126を加熱する複数の熱源それぞれに電力を供給する複数の供給電源の電圧値を検出する。温度検出処理部12は、温度検出センサ245で検出した定着装置125の定着ベルト126近傍の温度値を取得し、所定の処理を実行する。
加熱制御部10は、数の熱源それぞれの最大出力値が一定値となるように、複数の熱源の各点灯デューティを加算した最大点灯デューティを、複複数の熱源それぞれに点灯デューティを割り振り、複数の熱源を、デューティ制御によって点灯させる。また、加熱制御部10は、複数の熱源の総電力量を、複数の電圧検出部により検出された電圧値と熱源の定格出力値にしたがって、所定のデューティに対して線形に補正する。また、加熱制御部10は、複数の熱源それぞれの最大出力値が一定値となるように、複数の熱源の各点灯デューティを加算した最大点灯デューティを、複数の熱源それぞれに点灯デューティを割り振り、複数の熱源を、予め設定された複数の熱源の点灯優先順位が高い順にデューティ制御によって点灯させる。また、加熱制御部10は、複数の熱源の総電力量を、定着装置125が稼動している最中に点灯優先順位が変更された場合に、複数の電圧検出部により検出された電圧値と熱源の定格出力値にしたがって、所定のデューティに対して線形に補正する。
なお、上述した画像形成装置100の機能構成の一部または全部をソフトウェアまたはハードウェアで実現してもよい。
なお、デューティとは、単位時間(制御周期)あたりのヒータへの通電時間の割合を示すものである。
図5は、実施の形態にかかる定着制御部220の構成を示すブロック図である。図示するように、定着制御部220は、フィードバック部255、第1ヒータ制御部271、第2ヒータ制御部272、第3ヒータ制御部273を有する。
フィードバック部255は、温度検出センサ245によって検出した温度情報に基づき、定着ベルト126の定着温度の目標値(Tref)と温度検出センサ245が検出した定着ベルト126の現在の温度(Tcur)から、差分値(=Tref-Tcur)を算出する。そして、算出した差分値をメイン制御部200に送る。第1ヒータ制御部271は、PID制御部281、オン/オフ制御部282を有する。第2ヒータ制御部272は、PID制御部283、オン/オフ制御部284を有する。第3ヒータ制御部273は、PID制御部285、オン/オフ制御部286を有する。第1ヒータ制御部271、第2ヒータ制御部272、および第3ヒータ制御部273は、後述する各ヒータの点灯制御を行う。
なお、PID制御は、Proportional Integral Differential Controllerの略称であり、入力値の制御を、設定値と現在値の差にP(比例)、I(積分)、D(微分)を行い、設定値に向けて制御するものである。
本例では、第1電源ケーブル291から出力される電源の定格電流を20Aとし、また、第2電源ケーブル292から出力される電源の定格電流を20Aとする。
第1電源ケーブル291は第1ヒータ130に接続され、第1電源ケーブル291の電圧は第1ヒータ130に印加される。第2電源ケーブル292は第2ヒータ131および第3ヒータ132に接続され、第2電源ケーブル292の電圧は第2ヒータ131および第3ヒータ132に印加される。第1電圧検出部231は、第1電源ケーブル291の電圧を検出する。第2電圧検出部232は、第2電源ケーブル292の電圧を検出する。第1電圧検出部231および第2電圧検出部232による電圧検出値は、加熱制御部10に入力される。加熱制御部10は、この情報を元に所定の制御を行う。
次に、各ヒータの点灯デューティの割り振り制御を行い、各ヒータの点灯デューティと出力を線形に制御する例について説明する。まず、各ヒータの点灯プライオリティー(点灯優先順位ともいう)と点灯パターンについて説明する。ここで、ヒータA、ヒータB、ヒータCを制御上のヒータ名称とし、点灯プライオリティの順序をヒータA、ヒータB、ヒータCとする。実際の第1ヒータ130、第2ヒータ131、第3ヒータ132をヒータA、ヒータB、ヒータCへの割り当てのパターンをもたせ、下記表1のように設定する。
Figure 0007180134000001
第1ヒータ130~第3ヒータ132の各ヒータの点灯デューティの計算は、PID計算で行う。本実施の形態における実際のヒータは3本であるが、1本とみなして計算を行い、0%以上を出力する。100%以上であっても採用する。算出された値を3倍にする。
次に、デューティの割り当て例について説明する。まず、ハロゲンヒータに電圧を印加し、電力が安定したときの出力Wは、下記の関係式となる。
Hw=Htw×(Vin/Vt)^(1.54)
Hw:ヒータ出力電力W
Htw:ヒータの定格電圧時の出力電力
Vin:印加電圧
Vt:ヒータの定格電圧
上式より、同じヒータに異なる電圧が印加された場合の出力電圧の比率は、電圧比率の1.54乗である。
続いて、制御上のヒータA、ヒータB、ヒータCに異なる電圧が印加されているとして、計算を行う。本構成では、第2ヒータ131と第3ヒータ132に同一の電源ケーブルをもちいているため、同じ電圧が印加されるが、計算上は異なる電圧が印加されても対応できるようにしておく。これにより、複数のヒータに電圧を印加するための電源ケーブル(電源)が増えても対応することができる。なお、本例では、電圧の名称として、第1電源ケーブル291からの電圧をメイン電源電圧(Vmain)とよび、第2電源ケーブル292からの電圧をサブ電源電圧(Vsub)と記述する。また、計算に使用する基準電圧は、第2電源ケーブル292からの電圧であるサブ電源電圧を基準とした。PID計算により、3つのヒータ、第1、第2、第3ヒータの出力デューティを得る。基準電圧は、この3本のヒータのいずれかに印加される。
制御上使用するパラメータについては、表2のように定義する。表2におけるDは、PID計算し、3倍にした値であり、算出デューティと呼ぶことにする。
Figure 0007180134000002
次に、デューティの割り当て例の処理の流れについて図6に示すフローチャートを参照して説明する。図6では、ヒータA→ヒータB→ヒータCの順にデューティを割り振っていく。第2ヒータ131(ヒータC)及び第3ヒータ132(ヒータA)にサブ電源電圧が印加されたとき、メイン電源電圧が印加された第1ヒータ130(ヒータB)においてDUTY割振りの係数計算を行う。
加熱制御部10は、本処理の開始にあたり、算出デューティを取得し、D=63×3=189%とする。加熱制御部10は、まず、表1の点灯パターン取得を取得する(ステップS101)。ここでパターン2が選択されたとすると、制御で使用するヒータA~Cと実在の第1ヒータ130~第3ヒータ132と、印加電圧は下記のようになる。
ヒータA=第3ヒータ132(サブ電源からの電圧印加)
ヒータB=第1ヒータ130(メイン電源からの電圧印加)
ヒータC=第2ヒータ131(サブ電源からの電圧印加)
続いて、加熱制御部10は、サブ電源電圧(Vsub)との出力係数Ka、Kb、Kcの計算を行う(ステップS102)。ここで、メイン電源(第1電源ケーブル291)の電圧検出結果が236Vであり、サブ電源(第2電源ケーブル292)の電圧検出結果が200Vであったとする。
Ka=1
Kb=(236/200)^1.54=1.29
Kc=1
続いて、加熱制御部10は、ヒータAでデューティを満たすことができるか否かを判断する(ステップS103)。すなわち、加熱制御部10は、[D-100Ka>0]であるか否かを判断する。本例では、[D-100Ka>0]→189-100=89>0となり、ヒータAのみでは、要求された出力を得られないことを意味する。加熱制御部10は、ステップS103において、判断Yesの場合には処理をステップS104に進め、判断Noの場合は処理をステップS107に進める。
ステップS107では、加熱制御部10は、ヒータAのデューティを計算する。一方、ステップS104では、加熱制御部10は、ヒータA+Bでデューティを満たすことができるか否かを判断する。すなわち、加熱制御部10は、[D-100Ka-100Kb>0]であるかを判断する。ステップS104において本例では、[D-100Ka-100Kb>0]→189-100-129=-40となり、ヒータBにはヒータAより高い電圧が印加されており、1.29の補正をかけている。これは、ヒータAとヒータBで要求された出力を得ることができることを意味する。加熱制御部10は、ステップS104において、判断Yesの場合はステップS105に処理を進め、判断Noの場合にはステップS108に処理を進める。
ステップS108では、加熱制御部10は、ヒータBのデューティを計算する。すなわち、ステップS108では、加熱制御部10は、[Da=100、Db=(D-100Ka)/Kb、Dc=0]を計算する。本例では、[Da=100、Db=(D-100Ka)/Kb、Dc=0]は、
Da=100、
Db=(189-100)/1.29=69、そして、
Dc=0となる。
加熱制御部10は、Dbに割り当てるデューティの計算を行っている。ヒータBは、ヒータAに対して同じデューティで1.29倍の出力があるので、ヒータAが189%出力したときの値と合わせるために、加熱制御部10は、1.29の補正をかける(割り算をする)。これによって、ヒータデューティと出力を線形の関係になるようにしている。また、この計算によりヒータの点灯パターンが変更されても、算出デューティに対して、同じ出力となる。
一方、ステップS105では、加熱制御部10は、(D-100Ka-100Kb-100Kc)は、「0」よりも大きいか否かを判断する。加熱制御部10は、ステップS105において、判断Yesの場合はステップS106に処理を進め、判断Noの場合にはステップS109に処理を進める。
ステップS109では、加熱制御部10は、ヒータCのデューティを計算する。一方、ステップS106では、加熱制御部10は、Da=100、Db=100、Dc=100として本動作を終了する。
次に、ヒータ出力の制限例について説明する。ヒータの出力最大値が一定の値と成るように、3本に割り振られるデューティの最大値を設定する。3つのデューティ最大値を加算した値を最大点灯デューティと呼ぶ。
上記最大点灯デューティの設定例について説明する。ハロゲンヒータに電圧を印加し、電力が安定したときの出力Wは、下記の関係式となる。
Hw=Htw×(Vin/Vt)^(1.54)
Hw:ヒータ出力電力W
Htw:ヒータの定格電圧時の出力電力
Vin:印加電圧
Vt:ヒータの定格電圧
上式より、同じヒータに異なる電圧が印加された場合の出力電圧の比率は、電圧比率の1.54乗である。
続いて、制御上のヒータA、ヒータB、ヒータCに異なる電圧が印加されているとして、計算を行う。本構成では、第2ヒータ131と第3ヒータ132に同一の電源ケーブルを用いているため、第2ヒータ131と第3ヒータ132に同じ電圧が印加されるが、計算上は異なる電圧が印加されても対応できるようにしておく。これにより、電源ケーブルが増えても対応することができる。
ここで、電圧の名称として、第1電源ケーブル291からの電圧をメイン電源電圧とよび、第2電源ケーブル292からの電圧をサブ電源電圧という。
制御上使用するパラメータは、表3のように定義する。総電力Wallは、画像形成装置100として制限される電力とする。ヒータ1本の最大電力Wmaは、電圧検出が真の値より、最大誤差2%分高く読んでいるとみなす。よって、検出電圧の102%をヒータに印加している電圧とする。
Figure 0007180134000003
次に、割り当て計算例について図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、第1ヒータ130、第2ヒータ131、第3ヒータ132の定格電圧を208Vとする。また、本例では、電圧検出は、真値に対して最大に高い値を望んでいるとみなす(実電圧は検出電圧の102%)。また、ヒータは公差最大品であるとみなす。この条件において、設定されている総電力を画像形成装置で消費するときのデューティが、最大点灯デューティである。また、ヒータA(ヒータ識別Ha)→ヒータB(ヒータ識別Hb)→ヒータC(ヒータ識別Hc)の順にデューティを割り振る。総電力は3300Wとする。
図7において、まず、第1電圧検出部231および第2電圧検出部232により印加電圧を取得する(ステップS201)。検出されたメイン電圧を200V、検出されたサブ電圧を240Vとする。また、ヒータの定格電圧を208V、電力を1100W、電力公差を-5~0%とする。
続いて、点灯パターンを取得する(ステップS202)。ここで点灯パターンは、パターン1(表1参照)とする。この時点で、ヒータ1本の最大電力を下記のように計算しておく。
Wma=1067W(メイン電源による電圧の印加)
Wmb=1414W(サブ電源による電圧の印加)
Wmc=1414W(サブ電源による電圧の印加)
続いて、[Wall>Wma]であるか否かを判断する(ステップS203)。すなわち、ヒータAで総電力Wallが補えるかを確認する。本例では、3300-1066>0であり、ヒータAの出力は制限電力以下である。上記ステップS203において、判断Yesの場合にはステップS204に進み、判断Noの場合にはステップS208に進む。
ステップS208では、ヒータAでのデューティを計算する。すなわち、Dda=Wall/Wma×100、Ddb=0、Ddc=0を計算する。一方、ステップS204では、[Wall-Wma>Wmb]であるか否かを判断する。すなわち、ヒータA+Bで総電力Wallが補えるかを確認する。本例では、3300-1067=2233>1414であり、ヒータAとヒータBの総合の出力は制限電力以下である。上記ステップS204において、判断Yesの場合にはステップS205に進み、判断Noの場合にはステップS209に進む。
ステップS209では、ヒータA+Bでのデューティを計算する。すなわち、Dda=100、Ddb=(Wall-Wma)/Wmb×100、Ddc=0を計算する。一方、ステップS205では、[Wall-Wma-Wmb>Wmc]であるか否かを判断する。すなわち、ステップS205では、ヒータA+B+Cで総電力Wallが補えるかを確認する。本例では、3300-1067-1414=819<1414であり、ヒータAとヒータBとヒータCの総合の出力は制限電力以上である。よって、ヒータCの出力を制限する必要がある。
上記ステップS205において、判断Yesの場合にはステップS206に進み、判断Noの場合にはステップS210に進む。ステップS206では、Dda=100、Ddb=100、Ddc=100とする。
ステップS210において、[Dda=100、Ddb=100、Ddc=(Wall-Wma-Wmb)/Wmc×100]を計算すると、Dda=100、Ddb=100、Ddc=(3300-1067-1414)/1414×100=57となり、ヒータCの制限デューティは68%である。
続いて、[最大点灯デューティ、Max_デューティ=Dda+Ddb+Ddc]を求める(ステップS207)。この結果、本例では、Max_デューティ=100+100+57=257となる。
次に、上述したヒータの点灯制御における制限例について説明する。デューティの割り振りで行われた3本のヒータ(第1ヒータ130~第3ヒータ132)のデューティの合計と、最大点灯デューティを比較し、3本のヒータの点灯デューティの合計が最大点灯デューティを上回っている場合、最大点灯デューティの割り振りをさらに行い、ヒータの点灯制御を行う。これによって、ヒータの点灯デューティと出力が制限される。
また、定着装置125が稼動している最中に点灯優先順位が変更された場合、ヒータのオン/オフのパターン(表1参照)の変更(ローテーション)を行う。デューティの割り振り制御を使用すると、同じ点灯状態が長く続く場合、100%で点灯しているヒータの温度が上昇してしまうことがありえる。特にヒータへの入力電圧が高い場合に定着装置125における温度上昇がしやすい。そこで、予め設定した一定の間隔で、ヒータの点灯パターンをローテーションさせていく。これにより、ヒータの温度上昇を抑えることができる。なお、ヒータの温度が上昇しやすいのは、通紙中、すなわち定着装置125が稼働中であるので、転写紙Sが定着装置125に搬送されている通紙中にヒータのオン/オフのパターン変更を行うようにする。
例えば、ヒータの点灯パターン(表1参照)をローテーションとして下記[1]~[4]について行う。
[1]定着装置125が稼働して記録紙Sを通紙している一定の周期について点灯パターンを変更する。
[2]3本のヒータ(第1ヒータ130、第2ヒータ131、第3ヒータ132)の総合点灯時間(ヒータが点灯(オン)している時間)が一定閾値を超える場合について点灯パターンを変更する。
[3]印刷枚数が予め設定した閾値を超える場合について点灯パターンを変更する。
[4]新しい印刷を開始する場合について点灯パターンを変更する。
次に、上述したヒータ制御の従来例と本発明とについてさらに説明する。まず、従来における制御について説明する。従来、3本のヒータを割り振り制御で点灯するとする。割り振り制御の中でも、点灯方法は2つある。1つはデューティ受け持ちヒータ指定方法であり、デューティ制御を行うヒータを1つに指定する。3本のヒータをA,B,Cとすると、ヒータCをデューティ制御するヒータに指定する。他方、複数のヒータの点灯優先順位を設定するライオリティ設定方法があり、ヒータA→ヒータB→ヒータCの順にデューティを埋めていく方法である。この例を表4に示す。
Figure 0007180134000004
3本のヒータの電源が同一の場合、デューティに対するヒータが出力する熱量に差は生じても、線形性は維持されていたが、電源系統が複数になり、それぞれの電圧が異なる場合、デューティとヒータ出力熱量の線形性が保たれなくなる。
また、デューティ受け持ち制御の場合、図8、図9に示すようにデューティに対して出力に段差をもつ場合があり、最悪、出力が逆転する場合が生じる。さらには、図10、図11に示すように、ヒータのプライオリティ設定の場合、出力が完全に線形ではない場合が生じる。
これに対して、本発明は、上述した従来のヒータ制御の問題を解決するものである。本発明は上述した実施の形態のように、ヒータに印加する電圧を検出し、その電圧による出力差を補正してヒータへ制御を行うことで、出力の線形性を保持することができる(図12参照)。
このように、上述してきた実施の形態によれば、下記第1から第3に示す不具合が解消される。第1に、電源の出力電圧が異なる場合、ヒータの出力熱量と点灯の線形性を維持することができなくなる。線形性を維持できない場合、デューティとヒータ出力の関係に逆転または、線形性が失われることが生じる。これらが生じると定着ベルト126または加熱ローラ129の温度の追従性が失われるために、光沢ムラなど印刷画質に悪影響を与えることになる。そこで本実施の形態では、複数の電源に印加されている電圧を検出する複数の電圧検出部を有し、ヒータごとに印加されている電圧分の補正をデューティにかけることによって、出力の線形性を保つことで、上記不具合を解消している。
第2に、画像形成装置100として、使用する電力を定格内にするために、電圧検出を行う必要があるが、電源が複数化することにより、複数の電圧結果を利用する電力制限が求められる。本実施の形態では、前述したように各ヒータのデューティの合計と最大点灯デューティとを比較して、各ヒータのデューティの合計が最大点灯デューティを上回っている場合に、再度、各ヒータのデューティの割り振りを行っている。このように、各ヒータの点灯時にデューティの制限を設けることによって、電力を定格内にすることができる。
第3に、ヒータの点灯制御を行っている場合、100%で点灯し続けるヒータが生じる場合がある。入力電圧が高い場合、100%点灯し続けると、ヒータ自体の温度が上昇してしまい、ヒータ自体の寿命低下につながる可能性があった。そこで本実施の形態では、ヒータが稼働している最中に点灯優先順位(表1参照)を変更することによって、温度上昇を抑えることができる。
ところで、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムは、ROM222等に予め組み込まれて提供される。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
さらに、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態で実行されるプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU221が上記ROM222からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上述してきた実施の形態は本発明を実現するための一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図しない。これらの新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 加熱制御部
11 電圧検出処理部
12 温度検出処理部
100 画像形成装置
125 定着装置
126 定着ベルト
130 第1ヒータ
131 第2ヒータ
132 第3ヒータ
200 メイン制御部
220 定着制御部
231 第1電圧検出部
232 第2電圧検出部
245 温度検出センサ
291 第1電源ケーブル
292 第2電源ケーブル
特開2016-28262号公報

Claims (8)

  1. トナー像を記録媒体に定着する定着装置の定着部材を加熱する複数の熱源に電力を供給する複数の供給電源の電圧値を検出する複数の電圧検出部と、
    複数の前記熱源を点灯するために、PID(Proportional Integral Differential)制御により、点灯優先順位を予め設定した複数の前記熱源それぞれのデューティを割り振るデューティ制御を実行する加熱制御部とを有し、
    前記加熱制御部は、予め設定された複数の前記熱源の点灯優先順位が高い順に複数の前記熱源のデューティを設定し、前記点灯優先順位を変更する際に、複数の前記電圧検出部により検出された電圧値と前記熱源の定格出力値に基づき、複数の前記熱源の総電力量と前記デューティ制御で使用するデューティの関係が線形になるように、全ての前記熱源のデューティを補正し、
    前記加熱制御部は、複数の前記熱源それぞれのデューティである点灯デューティの合計と、定着装置が設定されている総電力を消費するときのデューティである最大点灯デューティとを比較し、前記点灯デューティの合計が前記最大点灯デューティを上回っている場合に、複数の前記熱源それぞれの前記点灯デューティの割り振りを行うこと
    を特徴とする加熱制御装置。
  2. 請求項1に記載の加熱制御装置であって、
    前記加熱制御部は、定着装置が稼働している時間に応じて、前記点灯優先順位を変更すること
    を特徴とする加熱制御装置。
  3. 請求項1に記載の加熱制御装置であって、
    前記加熱制御部は、前記熱源の点灯時間に応じて、前記点灯優先順位を変更すること
    を特徴とする加熱制御装置。
  4. 請求項1に記載の加熱制御装置であって、
    前記加熱制御部は、定着装置が定着を行う前記記録媒体の枚数に応じて、前記点灯優先順位を変更すること
    を特徴とする加熱制御装置。
  5. 請求項1に記載の加熱制御装置であって、
    前記加熱制御部は、定着装置が定着を行う印刷ジョブごとに、前記点灯優先順位を変更すること
    を特徴とする加熱制御装置。
  6. 定着部材を用いてトナー像を記録媒体に定着する定着装置と、
    前記定着装置を加熱制御する、請求項1から請求項のうち、いずれか一項に記載の加熱制御装置と、
    を有する画像形成装置。
  7. 定着部材を用いてトナー像を記録媒体に定着する、複数の熱源を有する定着装置の加熱制御方法であって、
    複数の電圧検出部が、前記定着部材を加熱する複数の熱源に電力を供給する複数の供給電源の電圧値を検出する検出ステップと、
    加熱制御部が、複数の前記熱源を、PID(Proportional Integral Differential)制御により、点灯優先順位を予め設定した複数の前記熱源それぞれのデューティを割り振るデューティ制御によって点灯させるとき、予め設定された複数の前記熱源の点灯優先順位が高い順に複数の前記熱源のデューティを設定し、前記点灯優先順位を変更する際に、複数の前記電圧検出部により検出された電圧値と前記熱源の定格出力値に基づき、複数の前記熱源の総電力量と前記デューティ制御で使用するデューティの関係が線形になるように、全ての前記熱源のデューティを補正するデューティ補正ステップと
    前記加熱制御部が、複数の前記熱源それぞれのデューティである点灯デューティの合計と、定着装置が設定されている総電力を消費するときのデューティである最大点灯デューティとを比較し、前記点灯デューティの合計が前記最大点灯デューティを上回っている場合に、複数の前記熱源それぞれの前記点灯デューティの割り振りを行う割り振りステップと、
    含むことを特徴とする加熱制御方法。
  8. コンピュータを、
    トナー像を記録媒体に定着する定着装置の定着部材を加熱する複数の熱源に電力を供給する複数の供給電源の電圧値を検出する複数の電圧検出部と、
    複数の前記熱源を点灯するために、PID(Proportional Integral Differential)制御により、点灯優先順位を予め設定した複数の前記熱源それぞれのデューティを割り振るデューティ制御を実行する加熱制御部として機能させ、
    前記加熱制御部は、予め設定された複数の前記熱源の点灯優先順位が高い順に複数の前記熱源のデューティを設定し、前記点灯優先順位を変更する際に、複数の前記電圧検出部により検出された電圧値と前記熱源の定格出力値に基づき、複数の前記熱源の総電力量と前記デューティ制御で使用するデューティの関係が線形になるように、全ての前記熱源のデューティを補正し、
    前記加熱制御部は、複数の前記熱源それぞれのデューティである点灯デューティの合計と、定着装置が設定されている総電力を消費するときのデューティである最大点灯デューティとを比較し、前記点灯デューティの合計が前記最大点灯デューティを上回っている場合に、複数の前記熱源それぞれの前記点灯デューティの割り振りを行うこと
    を特徴とするプログラム。
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