JP5162310B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コピー機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機などの画像形成装置に関する。
従来より、用紙に画像を印刷(形成)するための装置として、コピー機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機などの画像形成装置が知られている。画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電工程、帯電した感光体ドラムにレーザ光を照射して感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光工程、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像を行う現像工程、感光体ドラムの表面に付着したトナーから形成されるトナー画像を用紙へ転写する転写工程、及び用紙に転写されたトナー画像を用紙に定着させる定着工程の各工程が順に行われることによって、用紙に画像が印刷される。
上記の各工程のうち、特に、定着工程では、用紙に転写されたトナー画像を用紙に定着させるために、トナーにある程度の熱を与えてトナーを溶解させる必要がある。そのため、定着工程を行う定着装置は、一般的に、加熱ローラと、加熱ローラとの間でトナー画像が転写された用紙を挟持するようにして搬送する加圧ローラと、加熱ローラにおける加圧ローラとの当接部を加熱するヒータとを備えている。
このような定着装置において、印字率に基づいてヒータの加熱制御を行う技術が開示されている(例えば、下記特許文献1参照)。具体的には、特許文献1記載の技術においては、用紙における印字領域を用紙の搬送方向に直交する方向に複数の印字ブロックに区画し、印字ブロック毎にトナー画像のデータに基づいて印字率を演算し、演算された印字率に基づいて印字ブロック毎にヒータの加熱制御を行っている。
なお、以下の説明において、「印字領域」とは、用紙の印字面のうち実際に印字が可能な領域をいう。また、「印字」とは、狭義の「印字」(文字の印刷)に制限されず、文字以外(画像)のものの印刷を広く含む概念である。
印字率は、次にように算出される。トナー画像のデータに基づいて感光体ドラムへのレーザ光の照射量を用紙1頁毎に検出すると共に、レーザ光の照射量からレーザ光の照射面積を算出する。そして、用紙におけるレーザ光が照射される面積を用紙の印字領域の面積で除することによって、用紙1頁あたりの印字率が算出される。
特開2006−178027号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、ヒータの加熱温度を変更することで、ヒータによる加熱ローラの加熱目標値が変わり、オーバーシュートやアンダーシュートが大きくなってしまうため、ヒータの加熱温度の制御が容易ではない。また、定着装置においては、ヒータの消費電力の更なる抑制が求められている。
前述の課題は、加熱ローラ以外の加熱回転体において同様に生じ得る。
従って、本発明は、定着装置における加熱回転体を加熱するヒータの加熱温度の制御を、ヒータの消費電力を抑制しつつ、容易に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、加熱回転体と、該加熱回転体との間でトナー画像が転写された用紙を挟持するようにして搬送する加圧回転体と、前記加熱回転体における該加圧回転体との当接部を加熱するヒータとを有する定着装置と、前記用紙における印字領域が区画されて形成される複数の印字ブロック毎に、前記トナー画像のデータに基づいて、該トナー画像の印字率を演算する印字率演算部と、を備える画像形成装置であって、前記ヒータは、複数の前記印字ブロックにそれぞれ対応して複数設けられており、前記印字率に対応して設定された前記ヒータへ出力される電力の電力出力パターンを記憶する電力出力パターン記憶部と、前記印字率演算部により演算された前記印字ブロック毎の前記印字率に基づいて前記電力出力パターン記憶部に記憶された前記電力出力パターンを選択する電力出力パターン選択部とを更に備える画像形成装置に関する。
また、前記加熱回転体における前記当接部の温度を検出する温度センサを更に備え、前記電力出力パターン選択部は、前記温度センサにより検出された前記当接部の温度に基づいて、前記電力出力パターンを選択することが好ましい。
また、前記温度センサは、複数の前記印字ブロックのうちの1個に対応して1個のみ設けられており、前記電力出力パターン選択部は、前記温度センサに対応する1個の前記ヒータに入力される前記電力出力パターンを選択すると共に、前記温度センサに対応しない他の前記ヒータに入力される前記電力出力パターンを選択することが好ましい。
また、前記複数の印字ブロックは、前記用紙における前記印字領域が該用紙の搬送方向に区画されて形成されることが好ましい。
また、前記電力出力パターン選択部は、前記複数の印字ブロックにおける前記印字率のうちの最大の印字率に基づいて前記電力出力パターンを選択することが好ましい。
本発明によれば、定着装置における加熱回転体を加熱するヒータの加熱温度の制御を、ヒータの消費電力を抑制しつつ、容易に行うことができる。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1により、本発明の画像形成装置の第1実施形態としてのプリンタ1の全体構造を説明する。図1は、第1実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。本実施形態において、後述する手差しトレイ65が配置された側(図1における右側)をプリンタ1の前側とする。
プリンタ1は、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定の画像を形成する画像形成部と、用紙Tを画像形成部に給紙すると共に画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部とを有する。
図1に示すように、画像形成部は、感光体ドラム2と、帯電部10と、レーザスキャナユニット4と、現像器16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給装置6と、転写ローラ8と、定着装置9とを備える。
また、給排紙部は、給紙カセット52と、手差しトレイ65と、レジストローラ対80と、用紙Tの搬送路Lとを備える。
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、像担持体として機能する。感光体ドラム2は、図1に対して垂直な回転軸を中心に回転可能な態様で装置本体Mに配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成される。
帯電部10は、感光体ドラム2の上方に配置される。帯電部10は、感光体ドラム2の表面を一様に正(プラス極性)帯電させる。
レーザスキャナユニット4は、感光体ドラム2の上方に感光体ドラム2から離間して配置される。レーザスキャナユニット4は、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4は、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器から出力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4により走査露光されることによって、感光体ドラム2の表面に帯電した電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像器16は、感光体ドラム2の前方(図1における右側)に配置される。現像器16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナー画像を現像する。現像器16は、感光体ドラム2に対向配置可能な現像ローラ17とトナー攪拌用の攪拌ローラ18とを有して構成される。
トナーカートリッジ5は、現像器16に供給されるトナーを収容する。
トナー供給装置6は、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを、現像器16に供給する。
ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の後方(図1における左側)に配置される。ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の表面に残留したトナーや付着物を除去する。
転写ローラ8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラ8には、不図示の電圧印加手段により、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
転写ローラ8は、感光体ドラム2に対して接離される。具体的には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に当接される当接位置と、感光体ドラム2から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる場合には当接位置に移動され、他の場合には離間位置に移動される。
用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラ8とによって挟み込まれ、感光体ドラム2の表面(トナー画像が現像された側)に押し当てられる。このようにして転写ニップNが形成され、感光体ドラム2に現像されたトナー画像は、用紙Tに転写される。
定着装置9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融させて、用紙Tに定着させる。定着装置9は、ヒータ910(図3参照。詳細は後述)により加熱される加熱ローラ(加熱回転体)9aと、加熱ローラ9aに圧接される加圧ローラ(加圧回転体)9bと、を備える。加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとは、トナー画像が転写された用紙Tを挟持するようにして搬送する。用紙Tが加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間に挟持されるように搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融し、定着する。
定着装置9の構成の詳細については後述する。
給紙カセット52は、装置本体Mの下部に配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの前側(図1における右側)に水平方向に引き出し可能に配置される。給紙カセット52は、用紙Tが載置される載置板60を備えており、給紙カセット52には、載置板60に用紙Tが積層された状態で、用紙Tが収容される。カセット給紙部51は、給紙カセット52の用紙送り出し側端部(図1における右側端部)に配置される。カセット給紙部51は、給紙カセット52に収容された用紙Tを搬送路Lに送り出す。
カセット給紙部51は、載置板60に載置された用紙Tを取り出す前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すローラ対63とからなる重送防止機構を備える。
カセット給紙部51又は手差し給紙部64と排紙部50との間には、用紙Tを搬送する搬送路Lが形成される。搬送路Lは、カセット給紙部51から第1合流部P1までの第1搬送路L1と、第1合流部P1からレジストローラ対80までの第2搬送路L2と、レジストローラ対80から転写ローラ8までの第3搬送路L3と、転写ローラ8から定着装置9までの第4搬送路L4と、定着装置9から分岐部P3までの第5搬送路L5と、分岐部P3から排紙部50までの第6搬送路L6とを有する。
また、搬送路Lは、手差しトレイ65から第1合流部P1までの第7搬送路L7を有する。第1合流部P1は、カセット給紙部51から用紙Tを搬送する第1搬送路L1と、手差しトレイ65から用紙Tを搬送する第7搬送路L7との合流部である。
第2搬送路L2の途中には、第2合流部P2が配置される。更に、搬送路Lは、分岐部P3から第2合流部P2までの戻し搬送路Lbを有する。第2合流部P2は、第2搬送路L2と戻し搬送路Lbとの合流部である。
ここで、転写ローラ8における用紙Tの搬送方向の上流側(図1における右側)には、レジストローラ対80が配置される。レジストローラ対80は、停止状態で給紙コロ66から給紙された用紙Tの先端部T1が一旦当接された後、回転駆動して用紙Tを搬送方向D1(図3参照)の下流側に送り出すローラ対である。また、レジストローラ対80は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や、トナー画像とのタイミング調整を行うためのローラ対である。
戻し搬送路Lbは、用紙Tの両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。
戻し搬送路Lbによれば、分岐部P3から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第2搬送路L2に戻すことができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tは、感光体ドラム2により非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
装置本体Mの前面側(図1における右側)であって給紙カセット52の上方には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、用紙載置部である手差しトレイ65と、給紙ローラである給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その基端部が第7搬送路L7の入口近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。手差しトレイ65は、その閉状態において、装置本体Mの前面の一部を構成する。給紙コロ66は、手差しトレイ65に載置された用紙Tを取り出し、第7搬送路L7に向けて送り出す。
手差し給紙部64は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを、第7搬送路L7及び第1合流部P1を介して、第2搬送路L2に給紙する。
第6搬送路L6における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの前方(図1における右方)に向けて開口している。排紙部50は、定着装置9によりトナーが定着された用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、排紙部50から排紙された、所定画像が転写された用紙Tが積層して集積される。
次に、図面を参照して、第1実施形態のプリンタ1の特徴部分に係る構成について説明する。図2は、図1に示すプリンタ1の機能を示す機能ブロック図である。図3は、図1に示すプリンタ1における定着装置9について、用紙Tの搬送方向D1に沿って切断した断面図である。図4は、図1に示すプリンタ1における定着装置9について、用紙Tの搬送方向D1と直交する方向D3に沿って切断した断面図である。図5は、用紙Tにおける複数の印字ブロックRa〜Rcと、複数のヒータ910a〜910c及び温度センサ950との対応関係を模式的に示す図である。
図2から図5に示すように、第1実施形態における定着装置9は、加熱ローラ9aと、加圧ローラ9bと、ヒータ910と、温度センサ950とを備える。
本実施形態における加熱ローラ9aは、ロール状に形成されると共に耐熱性を有するフィルム901が、用紙Tの搬送方向D1と直交する方向D3に延びる回転軸を中心に回転可能になされて構成される。フィルム901の内側の非回転部902は、フィルム901が回転しても回転しない。
加圧ローラ9bは、加熱ローラ9aとの間でトナー画像が転写された用紙Tを挟持するようにして搬送する。
ヒータ910は、加熱ローラ9aにおける加圧ローラ9bとの当接部903を加熱する。ヒータ910は、例えばハロゲンヒータ、セラミックヒータから構成される。ヒータ910は、複数の印字ブロックRa〜Rcにそれぞれ対応して複数(910a〜910c)設けられている。ヒータ910bは、用紙Tの搬送方向D1に直交する方向D3の中央に位置し、ヒータ910a及び910cは、ヒータ910bにおける前記方向D3の外側に位置する。なお、3個のヒータ910a〜910cに共通する説明を行う際には「ヒータ910」の表現を用いる。複数の印字ブロックRa〜Rcは、用紙Tにおける印字領域が用紙Tの搬送方向D1に区画されて形成される。
ヒータ910a〜910cは、加熱ローラ9aの内部(非回転部902)における加圧ローラ9bに近接する位置に設置される。ヒータ910a〜910cは、加熱ローラ9aの回転軸方向(用紙Tの搬送方向D1と直交する方向D3)に沿って、直列的に配列している。そして、ヒータ910a〜910cは、加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間へ供給された用紙Tに加熱ローラ9aを介して熱を付与する。
温度センサ950は、加熱ローラ9aにおける当接部903の温度を検出する。温度センサ950は、例えば、サーミスタから構成される。温度センサ950は、複数の印字ブロックRa〜Rcのうちの1個(Rb)に対応して1個のみ設けられている。温度センサ950は、加熱ローラ9aの内部(非回転部902)におけるヒータ910に近接する位置であって、加熱ローラ9aの反回転方向の下流側に設けられている。
なお、一般的には、加熱ローラ9aの構成やヒータ910の配置位置などの要因により、加熱ローラ9aの当接部903の温度を直接、温度センサ950によって検出することは困難である。従って、温度センサ950は、加熱ローラ9aの内部又は外部に設けられ、加熱ローラ9aの当接部903の温度を間接的に検出する。
また、図2に示すように、第1実施形態のプリンタ1は、印字率演算部920と、電力出力パターンデータテーブル(電力出力パターン記憶部)930と、電力出力パターン選択部940とを更に備える。
印字率演算部920は、複数の印字ブロックRa〜Rc毎に、トナー画像のデータに基づいて、トナー画像の印字率を算出する。
電力出力パターン記憶部930は、印字率に対応して設定されたヒータ910へ出力される電力の電力出力パターンを記憶する。
電力出力パターン選択部940は、印字率演算部920により算出された印字ブロックRa〜Rc毎の印字率に基づいて電力出力パターン記憶部930に記憶された電力出力パターンを選択する。また、電力出力パターン選択部940は、温度センサ950により検出された当接部903の温度に基づいて、電力出力パターンを選択する。
第1実施形態においては、電力出力パターン選択部940は、温度センサ950に対応する1個のヒータ910bに入力される電力出力パターンを選択すると共に、温度センサ950に対応しない他のヒータ910a及び910cに入力される電力出力パターンを選択する。
また、第1実施形態のプリンタ1は、電源部M2と、制御部M3と、メモリM4とを備える。
電源部M2は、印字率演算部920、帯電部10、レーザスキャナユニット4、現像器16、転写ローラ8、定着装置9及び制御部M3のそれぞれに電力を供給する。
制御部M3は、装置本体Mの内部に設置された各部の動作を制御する。特に、制御部M3は、印字率演算部920による印字率の演算結果が入力されると共に、電力出力パターン選択部940によって選択された電力出力パターンに基づいて、ヒータ910a〜910cの加熱温度を制御する。
メモリM4には、各種データが記憶される。記憶されるデータは、例えば、用紙Tに印刷するためのトナー画像のデータや、前述の電力出力パターンデータテーブル930である。電力出力パターンデータテーブル930には、印字率に対応して設定されたヒータ910へ出力される電力の電力出力パターンが記憶されている。
ヒータ910及び温度センサ950は、それぞれ制御部M3に接続されている。そして、制御部M3によって定着装置9が駆動制御されているときには、温度センサ950によってヒータ910の温度が検出されると共に、温度センサ950により検出された温度情報が制御部M3に入力されることにより、制御部M3は、この温度情報に基づいてヒータ910の加熱温度を制御する。
なお、図2には示さないが、第1実施形態のプリンタ1においては、装置本体Mの内部に設けられた各種ローラに対して、電源部M2から電力が供給されると共に、制御部M3によって制御される。
定着装置9によれば、加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間を用紙Tが通過する際に、加熱ローラ9aを介してヒータ910による熱を用紙Tに付与することで、用紙Tに転写されたトナー画像を形成するトナーを溶解させると共に、加圧ローラ9bによって用紙Tに圧力を加えることでトナーを用紙Tに定着させる。
次に、図1を参照して、第1実施形態のプリンタ1の動作について、簡単に説明する。
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tを片面印刷する場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及びローラ対63によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第2搬送路L2を介してレジストローラ対80に搬送される。
レジストローラ対80においては、用紙Tのスキュー補正や、トナー画像とのタイミング調整が行われる。
レジストローラ対80から排出された用紙Tは、第3搬送路L3を介して感光体ドラム2と転写ローラ8との間に導入される。そして、用紙Tには、感光体ドラム2と転写ローラ8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラ8との間から排出され、第4搬送路L4を介して、定着装置9における加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間に導入される。そして、用紙Tには、定着装置9においてトナーが溶融定着される。
次いで、用紙Tは、第5搬送路L5、分岐部P3及び第6搬送路L6を介して、第3のローラ対54cにより、排紙部50から排紙集積部M1に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tを片面印刷する場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって第7搬送路L7に送り出され、その後、第1合流部P1及び第2搬送路L2を介して、レジストローラ対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に両面印刷を行う場合のプリンタ1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷された用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。
これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷された用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラ対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷された用紙Tが第3のローラ対54cにより排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷された用紙Tが第3のローラ対54cにより保持されている状態において、第3のローラ対54cの回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように第3のローラ対54cを逆方向に回転させると、第3のローラ対54cに保持されている用紙Tは、第6搬送路L6を逆方向(排紙部50から分岐部P3に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tは、第6搬送路L6を逆方向に搬送されると、(第1のローラ対54aではなく、)第2のローラ対54bに導入される。そして、用紙Tは、戻し搬送路Lb及び第2合流部P2を介して、第2搬送路L2に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tは、レジストローラ対80により前記補正又は前記調整が行われ、第3搬送路L3を介して、感光体ドラム2と転写ローラ8との間に導入される。用紙Tは、戻し搬送路Lbを経由することにより、非印刷面が感光体ドラム2に対向するので、非印刷面にトナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
次に、図1から図5を参照して、第1実施形態のプリンタ1の特徴部分に係る動作について説明する。
本実施形態のプリンタ1においては、プリンタ1の電源をONにすると、電源部M2から帯電部10、レーザスキャナユニット4、現像器16、転写ローラ8、定着装置9及び制御部M3それぞれへ電力が供給されると共に、制御部M3からの制御信号により帯電部10、レーザスキャナユニット4、現像器16、転写ローラ8及び定着装置9がそれぞれ制御される。そして、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程及び定着工程の各工程が順に行われる。
具体的には、本実施形態のプリンタ1においては、レジストローラ対80から送り出された用紙Tは、第3搬送路L3を通って感光体ドラム2と転写ローラ8との間の転写ニップNへ搬送される。このように用紙Tが感光体ドラム2へ向かって搬送されるとき、まず、帯電部10が、帯電工程において感光体ドラム2の表面全体を帯電させるとともに、レーザスキャナユニット4が、露光工程においてレーザ光源(図示せず)から感光体ドラム2へ向けてレーザ光を照射し、感光体ドラム2の表面のうちレーザ光が照射された部分に静電潜像を形成する。
次に、現像器16が、現像工程において帯電したトナーを現像ローラ17により感光体ドラム2へ供給することで、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて、トナー画像を現像する。続いて、転写ローラ8が、転写工程において感光体ドラム2と転写ローラ8との間を通過する用紙Tに、感光体ドラム2の表面に付着したトナー画像を転写する。
そして、転写工程においてトナー画像が転写された用紙Tは、第4搬送路L4を通って定着装置9へ向けて搬送され、定着装置9における加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間へ搬送される。
また、制御部M3からヒータ910へ出力される制御信号をONとすることで電源部M2からヒータ910への電力の供給が開始されて、ヒータ910が加熱される。そして、定着装置9は、定着工程において定着装置9の加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間を通過する用紙Tに付着したトナーを、ヒータ910から加熱ローラ9aを介してトナーに付与された熱によって溶解させると共に、加圧ローラ9bによって用紙Tに圧力を加えることで、トナー画像を用紙Tに定着させる。
メモリM4には、前述のように、用紙Tに印刷するためのトナー画像のデータが記憶される。そして、このトナー画像のデータがメモリM4から制御部M3に読み出されると共に、印字率演算部920において、このトナー画像のデータに基づいて、用紙Tへのトナー画像の印字率が演算される。このとき、用紙Tへのトナー画像の印字率を演算するために、図5に示すように、用紙Tの印字領域(図5に示す用紙Tは、その全域が印字領域である)は、用紙Tの搬送方向D1に3つの印字ブロックTa〜Tcに均等に区画される。そして、印字率演算部920において、印字ブロックRa〜Rcそれぞれに対して、用紙Tへのトナー画像の印字率が演算される。尚、以下では、現像器16に黒色のトナーが収容され、用紙Tに対して白黒印刷を行う場合について説明する。
具体的には、印字率演算部920では、メモリM4から読み出されたトナー画像のデータに基づき、用紙Tの1ライン当たりの黒ドット数が算出される。そして、用紙Tにおける各印字ブロックRa〜Rcに含まれる全てのラインに対して黒ドット数が算出されると共に、用紙Tにおける各印字ブロックRa〜Rcに含まれる全てのラインの黒ドット数を加えることで、用紙Tにおける各印字ブロックRa〜Rcに含まれる総黒ドット数が求められる。その後、用紙Tの1ラインあたりのドット数と用紙Tにおける各印字ブロックRa〜Rcに含まれるライン数とを掛け合わせることにより算出される用紙Tの各印字ブロックRa〜Rcに含まれる総ドット数と、用紙Tにおける各印字ブロックRa〜Rcに含まれる総黒ドット数との比を求めることで、用紙Tにおける各印字ブロックRa〜Rcへのトナー画像の印字率が算出される。
また、メモリM4には、前述のように、用紙Tへのトナー画像の印字率と電力出力パターンとの関係を示す電力出力パターンデータテーブル930が記憶されている。電力出力パターンデータテーブル930に記憶されている電力出力パターンの例を下記〔表1〕に示す。
Figure 0005162310
〔表1〕に示すように、印字ブロックRbに対応するヒータ910bの電力出力パターンとして、「M100」、「M80」、「M40」及び「M0」の4パターンが記憶されている。また、印字ブロックRa及びRcにそれぞれ対応するヒータ910a及び910cの電力出力パターンとして、「S25」、「S15」、「S5」及び「S0」の4パターンが記憶されている。
温度センサ950によって加熱ローラ9aにおける加圧ローラ9bとの当接部903の(実際の)温度Tが検出されると、当接部903の目標温度Taと比較し、温度差Δt(Ta−T)に対して、〔表1〕に示す各ヒータ910a〜910cの電力出力パターンのいずれかが選択される。
〔表1〕に記載された各温度T1〜T4は、T1<T2<T3<T4という関係を有する。下記〔表2〕は、ヒータ910bの電力出力パターン(M100、M80、M40及びM0)を示す。下記〔表3〕は、ヒータ910a及び910cの電力出力パターン(S25、S15、S5及びS0)を示す。図6は、電力出力パターンの1周期を示す図で、〔表2〕及び〔表3〕に示す丸数字と電力出力パターンの波形との関係を示している。
〔表1〕〜〔表3〕に示す電力出力パターンから明らかなように、例えば、温度差Δtが小さいほど、加熱をする必要性が低いので、電力出力パターンにおけるヒータ910の点灯回数が少なく、反対に、温度差Δtが大きいほど、加熱をする必要性が高いので、電力出力パターンにおけるヒータ910の点灯回数が多い。
Figure 0005162310
Figure 0005162310
電力出力パターンの信号総数は20である。この信号総数は、交流電力10周期(交流半波20周期)分に相当する。〔表2〕及び〔表3〕の丸数字の「1」〜「20」は交流の半波の20周期を示しており、各半波に対応する「1」及び「0」はヒータ910a〜910cのON(1)とOFF(0)の信号を示している。
第1実施形態において、例えば、用紙TがA3用紙である場合に、用紙Tの印字ブロックRa及びRbに写真画像が印刷されると共に、印字ブロックRcに文字が印刷されるときについて説明する。写真画像が印刷される印字ブロックRa及びRbの印字率は高く、文字が印刷される印字ブロックRcの印字率は低い。印字率は、前述したように、単位面積あたりのトナーの占有面積であるから、印字率が低い場合には、トナーの量(占有面積)が少なく、トナーによって加熱ローラ9aから奪われる熱量は少なくなる(温度低下が小さくなる)。また、加熱ローラ9aの温度低下が小さいと、加熱ローラ9a自身の発熱量を抑制しても加熱ローラ9aの温度を一定に保つことが可能である。従って、印字率が低いとヒータ910の発熱量(即ち、消費電力)を抑制しても、加熱ローラ9aの温度を保つことが可能である。
また、文字が印刷される印字ブロックRcの印字率は低いことから、印字率に基づいてヒータ910cの電力出力パターンを変更する。変更する電力出力パターンと印字率の対応は、下記〔表4〕に示すようになっている。印字率に基づいて電力出力パターンを変更することで、ヒータ910の発熱量(即ち、消費電力)を抑制しながら、加熱ローラ9aの温度を保つことができる。
Figure 0005162310
ここで、温度センサ950は、印字ブロックRbに対応して1個のみ設けられ、印字ブロックRa及びRcに対応して設けられていないが、所定の温度補正を行うことにより、1個の温度センサ950によって、印字ブロックRa及びRcに対応する位置における加熱ローラ9aの当接部903の温度を検出することができる。
第1実施形態のプリンタ1によれば、下記の効果が奏される。
第1実施形態においては、ヒータ910a〜910cは、複数の印字ブロックRa〜Rcにそれぞれ対応して複数設けられており、プリンタ1は、印字率に対応して設定されたヒータ910a〜910cへ出力される電力の電力出力パターンを記憶する電力出力パターンデータテーブル930と、印字率演算部により演算された印字ブロックRa〜Rc毎の印字率に基づいて電力出力パターンデータテーブル930に記憶された電力出力パターンを選択する電力出力パターン選択部940とを備えている。
そのため、定着装置9における加熱ローラ9aを加熱するヒータ910の加熱温度の制御を、ヒータ910の消費電力を抑制しつつ、容易に行うことができる。
また、第1実施形態においては、加熱ローラ9aにおける当接部903の温度を検出する温度センサ950を更に備え、温度センサ950は、複数の印字ブロックRa〜Rcのうちの1個(Rb)に対応して1個のみ設けられており、電力出力パターン選択部940は、温度センサ950により検出された当接部903の温度に基づいて、温度センサ950に対応する1個のヒータ910bに入力される電力出力パターンを選択すると共に、温度センサ950に対応しない他のヒータ910a及び910cに入力される電力出力パターンを選択する。
そのため、1個の温度センサ950により検出された加熱ローラ9aの当接部903の温度に基づいて、3個のヒータ910a〜910cの加熱温度の制御を行うことができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を説明し、第1実施形態と同様の構成について同じ符号を付し、説明を省略する。他の実施形態について特に説明しない点については、第1実施形態についての説明が適宜適用される。他の実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に比して、3個のヒータ910a〜910cの構成及び温度センサ950の配置位置が主として異なる。
図7は、第2実施形態のプリンタ1における定着装置9について、用紙Tの搬送方向D1に沿って切断した断面図(図3対応図)である。図8は、用紙Tにおける複数の印字ブロックRa〜Rcと、複数のヒータ910a〜910c及び温度センサ950との対応関係を模式的に示す図(図5対応図)である。
3個のヒータ910a〜910cは、加熱ローラ9aにおける加圧ローラ9bとの当接部903を加熱することを主目的とするものであるため、図3に示す第1実施形態のように、当接部903に近接した位置に用紙Tの搬送方向D1に直交する方向D3に沿って直列的に配列されていることが好ましい。しかしながら、ヒータの構造によっては、複数のヒータを直列的に配列することは、構造面、コスト面などの理由により困難である。
従って、図7及び図8に示すように、第2実施形態においては、3個のヒータ910a〜910cを加熱ローラ9aの周方向に沿って並列して配列している。印字ブロックRbに対応するヒータ910bが、当接部903に最も近接する位置に配されている。3個のヒータ910a〜910cは、いずれも加熱ローラ9aの全幅に亘っているが、実際に加熱される領域(図8においてハッチングして示す領域)は、それぞれ印字ブロックRa〜Rcに対応する位置のみである。
また、第2実施形態においては、温度センサ950は、加熱ローラ9aの当接部903から加熱ローラ9aの周方向に離れた位置に、加熱ローラ9aの外周面の温度を検出する形態で配設されている。第2実施形態における温度センサ950は、第1実施形態に比して、加熱ローラ9aの当接部903から大きく離れた位置における温度を検出することになるので、その検出温度を補正するように構成されることが好ましい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図9は、第3実施形態における用紙Tの複数の印字ブロックRa1〜Rc1及びRa2〜Rc2と、複数のヒータ910a〜910c及び温度センサ950との対応関係を模式的に示す図(図5対応図)である。
図9に示すように、第3実施形態は、第1実施形態に比して、用紙Tの印字領域が用紙Tの搬送方向D1に区画されると共に用紙Tの搬送方向D1と直交する方向D3に区画されることにより、印字ブロックRa1〜Rc1及びRa2〜Rc2が3行×2列に区画されて形成される点が主として異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
具体的には、第3実施形態においては、用紙Tの印字ブロックRa1〜Rc1及びRa2〜Rc2は、用紙Tの搬送方向D1に3行に区画されると共に、用紙Tの搬送方向D1に直交する方向D3に2列に区画される。
ここで、第3実施形態において、例えば、印字ブロックRa1及びRb1に写真画像が印刷されると共に、印字ブロックRc1、Ra2、Rb2及びRc2に文字が印刷される場合について説明する。この場合には、用紙Tにおける搬送方向D1の前半領域の印字ブロックRa1〜Rc1は、前述した第1実施形態における用紙Tの印字ブロックRa〜Rcと同様である。従って、第1実施形態と同様の電力出力パターンによってヒータ910の温度制御を行う。
一方、用紙Tにおける搬送方向D1の後半領域の印字ブロックRa2〜Rc2は、文字が印刷される領域であり、印字ブロックRa1及びRb1のような写真画像が印刷される領域と比べると印字率が低い領域である。
ここで、電力出力パターン選択部940は、複数の印字ブロックRa2〜Rc2における印字率のうちの最大の印字率に基づいて電力出力パターンを選択する。下記〔表5〕は、最大の印字率とヒータ910の電力出力パターンとの対応を示す表である。下記〔表6〕は、最大の印字率が4〜10%である場合における電力出力パターンを示す表(表1対応)である。下記〔表7〕は、最大の印字率が3%以下である場合における電力出力パターンを示す表(表1対応)である。
つまり、例えば印字ブロックRa2〜Rc2における印字率のうちで最大の印字率をXとすると、印字率Xに応じて下記〔表5〕に示す電力出力パターンからヒータ910a〜910cの電力出力パターンを決定する。ここで、用紙Tの後半領域は印字率が低いため、用紙Tの前半領域よりも電力出力パターンを下げても、加熱ローラ9aの温度を保つことができる。
Figure 0005162310
Figure 0005162310
Figure 0005162310
第3実施形態においては、第1実施形態と同様の効果が奏される。また、複数の印字ブロックRa2〜Rc2における印字率のうちの最大の印字率に基づいて電力出力パターンを選択するため、印字率が高い画像を印刷する場合においても、加熱ローラ9aの温度を保つことが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態においては、加熱回転体として、加熱ローラ9aを用いているが、これに制限されず、例えば、加熱ローラ9aに代えて、無端状に形成されたフレキシブルなベルトからなる加熱回転体を用いることができる。同様に、加圧ローラ9bに代えて、無端状に形成されたフレキシブルなベルトからなる加圧回転体を用いることができる。
ヒータ910の個数及び配置位置、印字ブロックの個数及び配置位置、電力出力パターンの種類などについては、特に制限はない。
温度センサ950は、各ヒータ910それぞれに対応させて複数個設けることができる。
本発明の画像形成装置の種類は、特に制限されず、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機などでもよい。
第1実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。 図1に示すプリンタ1の機能を示す機能ブロック図である。 図1に示すプリンタ1における定着装置9について、用紙Tの搬送方向D1に沿って切断した断面図である。 図1に示すプリンタ1における定着装置9について、用紙Tの搬送方向D1と直交する方向D3に沿って切断した断面図である。 用紙Tにおける複数の印字ブロックRa〜Rcと、複数のヒータ910a〜910c及び温度センサ950との対応関係を模式的に示す図である。 電力出力パターンの1周期を示す図である。 第2実施形態のプリンタ1における定着装置9について、用紙Tの搬送方向D1に沿って切断した断面図(図3対応図)である。 用紙Tにおける複数の印字ブロックRa〜Rcと、複数のヒータ910a〜910c及び温度センサ950との対応関係を模式的に示す図(図5対応図)である。 第3実施形態における用紙Tの複数の印字ブロックRa1〜Rc1及びRa2〜Rc2と、複数のヒータ910a〜910c及び温度センサ950との対応関係を模式的に示す図(図5対応図)である。
符号の説明
1……プリンタ(画像形成装置)、9……定着装置、9a……加熱ローラ(加熱回転体)、9b……加圧ローラ(加圧回転体)、903……当接部、910(910a〜910c)……ヒータ、920……印字率演算部、930……電力出力パターンデータテーブル(電力出力パターン記憶部)、940……電力出力パターン選択部、950……温度センサ、Ra,Rb,Rc……印字ブロック、T……用紙

Claims (4)

  1. 加熱回転体と、該加熱回転体との間でトナー画像が転写された用紙を挟持するようにして搬送する加圧回転体と、前記加熱回転体における該加圧回転体との当接部を加熱するヒータとを有する定着装置と、
    前記用紙における印字領域が区画されて形成される複数の印字ブロック毎に、前記トナー画像のデータに基づいて、該トナー画像の印字率を演算する印字率演算部と、を備える画像形成装置であって、
    前記ヒータは、複数の前記印字ブロックにそれぞれ対応して複数設けられており、
    前記画像形成装置は、前記印字率に対応して設定された前記ヒータへ出力される電力の電力出力パターンを記憶する電力出力パターン記憶部と、前記印字率演算部により演算された前記印字ブロック毎の前記印字率に基づいて前記電力出力パターン記憶部に記憶された前記電力出力パターンを選択する電力出力パターン選択部と、前記加熱回転体における前記当接部の温度を検出する温度センサと、を更に備え
    前記電力出力パターン選択部は、前記温度センサにより検出された前記当接部の温度に基づいて、前記電力出力パターンを選択する画像形成装置。
  2. 前記温度センサは、複数の前記印字ブロックのうちの1個に対応して1個のみ設けられており、
    前記電力出力パターン選択部は、前記温度センサに対応する1個の前記ヒータに入力される前記電力出力パターンを選択すると共に、前記温度センサに対応しない他の前記ヒータに入力される前記電力出力パターンを選択する請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の印字ブロックは、前記用紙における前記印字領域が該用紙の搬送方向に区画されて形成される請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電力出力パターン選択部は、前記複数の印字ブロックにおける前記印字率のうちの最大の印字率に基づいて前記電力出力パターンを選択する請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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