JP2019207382A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿が給送される際の上側の面と、画像形成が中止されて排出された原稿の上側の面とが一致するように構成し、ユーザビリティを向上した画像形成装置を提供する。【解決手段】原稿トレイに積載された最下位の原稿を給送する原稿給送ローラによって給送され、イメージセンサによって画像が読み取られた原稿を接続路、両面搬送路及び給送搬送路を介して画像形成部に案内し、画像形成部によって原稿に画像を形成する上書き印刷ジョブを実行可能な制御部を備える。制御部は、上書き印刷ジョブにおいて、画像形成部において原稿への画像形成を中止し、原稿を排出トレイに排出させるリカバリ処理を実行可能である。制御部は、リカバリ処理において、排出トレイに積載される原稿の第1面が上向きとなるように、原稿を反転ローラ対によって反転させ、反転搬送路、両面搬送路、前記給送搬送路を介して排出トレイに排出させる反転処理を実行可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、画像形成部の上部に配置され原稿の画像を読み取る画像読取部と、を備えた画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。この画像形成装置は、画像形成部の搬送路と原稿の搬送路とを連結する上書き搬送路を有している。そして、画像形成装置は、原稿トレイから給送され画像読取部において画像が読取られた原稿を、上書き搬送路を介して画像形成部に搬送し、画像形成部において原稿に印刷を行う上書き印刷を行うことができる。
特開2017−194611号公報
一般に、上述したような上書き印刷を実行中に、原稿の搬送遅延等の異常が生じた場合、原稿には画像形成部において画像が形成されずに、原稿は機外に排出される。この場合、ユーザは、上書き印刷が未完了の原稿を選択して原稿1枚ごとに印字面を再整列し、その後、再び上書き印刷の指示を行う必要があった。
そして、ユーザが印字面の整列を誤ったり上書き印刷が未完了の原稿を正しく選択できなかったりした場合、再び上書き印刷を行う際に所望の画像データを読み取れなかったり、所望の印字面に上書き印刷できなかったりして、上書き印刷が失敗する虞がある。一度上書き印刷を失敗すると、例えば原稿面に誤って上書き印刷を行ってしまった場合では、原稿に不要な画像が加えられ、そのリカバリに大きな労力がかかってしまう。このため、上書き印刷が未完了で機外に排出された原稿を、再び原稿トレイに載置することが容易な画像形成装置が望まれている。
そこで、本発明は、原稿が給送される際の上側の面と、画像形成が中止されて排出された原稿の上側の面とが一致するように構成し、上述した課題を解決した画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、記録材を支持する記録材支持部と、前記記録材支持部から給送された記録材が搬送される給送搬送路と、前記給送搬送路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された記録材を反転させる反転部と、前記反転部によって反転された記録材が搬送される反転搬送路と、前記反転搬送路と前記給送搬送路とを接続し、前記反転部によって反転された記録材を再び、前記画像形成部に向けて案内する両面搬送路と、第1面及び前記第1面とは反対の第2面を有する原稿を支持する原稿支持部と、前記原稿支持部に支持された最下位の原稿を前記第1面が上向きの状態で給送する原稿給送部と、前記原稿給送部によって給送された原稿が搬送される原稿搬送路と、前記原稿搬送路に設けられ、前記原稿搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、機外に排出された原稿及び記録材が積載される積載部と、前記原稿搬送路と前記両面搬送路とを接続し、前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記両面搬送路に案内する接続路と、前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記接続路、前記両面搬送路及び前記給送搬送路を介して前記画像形成部に案内し、前記画像形成部によって原稿に画像を形成する原稿印刷ジョブにおいて、前記画像形成部において原稿への画像形成を中止し、原稿を前記積載部に排出させるリカバリ処理を実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記リカバリ処理において、前記積載部に積載される原稿の前記第1面が上向きとなるように、原稿を前記反転部によって反転させ、前記反転搬送路、前記両面搬送路、及び前記給送搬送路を介して前記積載部に排出させる反転処理を実行可能である、ことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置において、記録材を支持する記録材支持部と、前記記録材支持部から給送された記録材が搬送される給送搬送路と、前記給送搬送路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された記録材を反転させる反転部と、前記反転部によって反転された記録材が搬送される反転搬送路と、前記反転搬送路と前記給送搬送路とを接続し、前記反転部によって反転された記録材を再び、前記画像形成部に向けて案内する両面搬送路と、第1面及び前記第1面とは反対の第2面を有する原稿を支持する原稿支持部と、前記原稿支持部に支持された最上位の原稿を前記第1面が上向きの状態で給送する原稿給送部と、前記原稿給送部によって給送された原稿が搬送される原稿搬送路と、前記原稿搬送路に設けられ、前記原稿搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、機外に排出された原稿及び記録材が積載される積載部と、前記原稿搬送路と前記両面搬送路とを接続し、前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記両面搬送路に案内する接続路と、前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記接続路、前記両面搬送路及び前記給送搬送路を介して前記画像形成部に案内し、前記画像形成部によって原稿に画像を形成する原稿印刷ジョブにおいて、前記画像形成部において原稿への画像形成を中止し、原稿を前記積載部に排出させるリカバリ処理を実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記リカバリ処理において、前記積載部に積載される原稿の前記第1面が下向きとなるように、原稿を前記反転部によって反転させ、前記反転搬送路、前記両面搬送路、及び前記給送搬送路を介して前記積載部に排出させる反転処理を実行可能である、ことを特徴とする。
本発明によると、積載部に排出された原稿をそのまま又は積載部に排出された原稿束の上下をひっくり返して原稿支持部に載せ替えるだけで、所望の印字面に対して原稿印刷ジョブを実行することができる。このため、ユーザビリティを向上することができる。
第1の実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。 読取ユニットを示す概略図。 制御部のハードウェア構成を示すブロック図。 制御部の機能ブロック構成を示すブロック図。 (a)は原稿トレイに積載されている原稿の積載順と印字面を示す平面図、(b)は反転処理を実行せずに原稿排出トレイに積載された原稿の積載順と印字面を示す平面図。(c)は反転処理を実行して原稿排出トレイに積載された原稿の積載順と印字面を示す平面図。 ミスプリント判断処理を示すフローチャート。 リカバリ処理を示すフローチャート。 反転処理を示すフローチャート。 第2の実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。 読取ユニットを示す概略図。 制御部の機能ブロック構成を示すブロック図。 リカバリ処理を示すフローチャート。 反転処理の内、特に原稿を排出する際の処理を示すフローチャート。
<第1の実施の形態>
〔全体構成〕
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。画像形成装置としてのプリンタ100は、電子写真方式のレーザビームプリンタである。なお、本実施の形態では、後述するカセット31から給送されるシートを記録材Sとし、後述する原稿トレイ71から給送されるシートを原稿とする。プリンタ100は、図1に示すように、記録材Sに画像を形成する画像形成部20と、給送ユニット30と、定着部40と、排出ローラ対50と、反転ローラ対60と、読取ユニット70と、制御部200と、を有している。画像形成部20は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4つのプロセスカートリッジ21Y,21M,21C,21Kと、スキャナユニット22と、を備えている。
なお、4つのプロセスカートリッジ21Y,21M,21C,21Kは、形成する画像の色が異なること以外は同じ構成である。そのため、プロセスカートリッジ21Yの構成及び画像形成プロセスのみを説明し、プロセスカートリッジ21M,21C,21Kの説明は省略する。
プロセスカートリッジ21Yは、感光ドラム23と、帯電ローラ24と、現像ローラ25と、を有している。感光ドラム23は、アルミシリンダの外周に有機光導電層を塗布して構成され、不図示の駆動モータによって回転する。また、画像形成部20には、駆動ローラ26a及びテンションローラ26bに巻き掛けられた中間転写ベルト26が設けられ、中間転写ベルト26の内側には、一次転写ローラ27Y,27M,27C,27Kが設けられている。また、中間転写ベルト26を挟むように、駆動ローラ26aに対向して二次転写ローラ28が設けられており、中間転写ベルト26及び二次転写ローラ28は、搬送される記録材Sに画像を転写する転写ニップN1を形成している。
給送ユニット30は、プリンタ100の下部に設けられ、記録材Sを支持する記録材支持部としてのカセット31と、カセット31に支持された記録材Sを給送するピックアップローラ32と、を有している。また、給送ユニット30は、ピックアップローラ32によって給送された記録材Sを1枚ずつに分離する分離ローラ対33を有している。定着部40は、中空状に形成される定着ローラ41及び加圧ローラ42を有しており、定着ローラ41の内部には、不図示のヒータが内蔵されている。読取ユニット70については、図2を用いて後述する。
次に、このように構成されたプリンタ100の画像形成動作について説明する。不図示のパソコンや読取ユニット70等から画像信号がスキャナユニット22に入力されると、スキャナユニット22から、画像信号に対応したレーザ光がプロセスカートリッジ21Yの感光ドラム23上に照射される。
このとき感光ドラム23は、帯電ローラ24により表面が予め所定の極性・電位に一様に帯電されており、スキャナユニット22からレーザ光が照射されることによって表面に静電潜像が形成される。感光ドラム23に形成された静電潜像は、現像ローラ25により現像され、感光ドラム23上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
同様にして、プロセスカートリッジ21M,21C,21Kの各感光ドラムにもスキャナユニット22からレーザ光が照射され、各感光ドラムにマゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。各感光ドラム上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ27Y,27M,27C,27Kにより中間転写ベルト26に転写され、駆動ローラ26aによって回転する中間転写ベルト26により転写ニップN1まで搬送される。なお、各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト26上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。
この画像形成プロセスに並行して、給送ユニット30のカセット31に収容された記録材Sは、ピックアップローラ32により給送搬送路R1に送り出され、分離ローラ対33により1枚ずつに分離される。そして、記録材Sは、レジストレーションローラ対34により斜行が補正され、転写ニップN1での画像の転写タイミングに合わせて所定の搬送タイミングで搬送される。なお、プリンタ100は、記録材Sが載置される手差しトレイ45を有しており、手差しトレイ45に載置された記録材Sを手差し給送ローラ46によって給送してもよい。
そして、記録材Sには、二次転写ローラ28に印加された二次転写バイアスによって、転写ニップN1において中間転写ベルト26上のフルカラーのトナー像が転写される。トナー像が転写された記録材Sは、定着部40の定着ローラ41及び加圧ローラ42によって所定の熱及び圧力が付与されて、トナーが溶融固着(定着)される。定着部40を通過した記録材Sは、実線の位置に位置する第1案内部材11によって排出ローラ対50に案内され、排出部としての排出ローラ対50によって排出トレイ51に排出される。
記録材Sの両面に画像を形成する両面印刷ジョブが入力された際には、転写ニップN1によって表面に画像が形成された記録材Sは、図2に示すように、破線の位置に位置する第1案内部材11によって反転ローラ対60に案内される。そして、記録材Sは、反転部としての反転ローラ対60によって反転され、反転搬送路R2を介して両面搬送路R3に搬送される。この時、第1案内部材11は、給送搬送路R1と反転搬送路R2の分岐部に設けられるガイドの先端部61を記録材Sの後端が通過した後、実線の位置に回動し、記録材Sを両面搬送路R3に向けて案内する。
両面搬送路R3には、図1に示すように、両面搬送ローラ対12及び両面給送ローラ対13が配置されており、記録材Sは、これら両面搬送ローラ対12及び両面給送ローラ対13によって給送搬送路R1に向けて搬送される。給送搬送路R1に再び搬送された記録材Sは、転写ニップN1によって裏面に画像が形成され、排出ローラ対50によって排出トレイ51に排出される。
[読取ユニット]
次に、読取ユニット70について詳述する。図2に示すように、読取ユニット70は、定着部40の上方に配置されている。読取ユニット70は、原稿支持部としての原稿トレイ71と、原稿給送ローラ72と、分離ローラ対73と、レジストレーションローラ対74と、イメージセンサ75と、原稿排出ローラ対76と、原稿排出トレイ77と、を有している。
原稿給送部としての原稿給送ローラ72は、原稿トレイ71に積載された最下位の原稿の下面に当接可能に構成されており、回転することで最下位の原稿を給送する。読取部としてのイメージセンサ75は、CIS(Contact Image Sensor)やCCD等の撮像素子を有しており、搬送される原稿の片面又は両面の画像を読み取ることができる。原稿排出ローラ対76は正逆転可能に構成されている。
原稿の画像を読み取る読取ジョブが入力された場合には、原稿給送ローラ72は、原稿トレイ71に積載された最下位の原稿を原稿搬送路R5に給送する。給送された原稿は、分離ローラ対73によって1枚ずつに分離され、レジストレーションローラ対74に搬送される。レジストレーションローラ対74は、原稿を所定のタイミングで搬送し、実線に位置する第2案内部材14によって原稿はイメージセンサ75に向けて案内される。イメージセンサ75は、搬送される原稿の片面又は両面の画像を読み取る。イメージセンサ75によって画像が読取られた原稿は、原稿排出ローラ対76によって原稿排出トレイ77に排出される。イメージセンサ75によって読み取られた画像は、電子情報としてネットワーク上のコンピュータに保管されるか、制御部200に送信される。
次に、原稿の画像を読み取り、更に原稿に画像を上書きする原稿印刷ジョブとしての上書き印刷ジョブが入力された場合について説明する。なお、イメージセンサ75によって画像が読み取られて原稿排出ローラ対76に原稿が搬送されるまでは、上述の読取ジョブと同じであるため、説明を省略する。また、プリンタ100では、原稿搬送路R5と両面搬送路R3とが、接続路R4によって接続されている。
画像が読み取られた原稿は、正転する原稿排出ローラ対76によって原稿の後端が第2案内部材14を抜けるまで搬送される。その後、原稿排出ローラ対76は、一旦停止し、反転する。この時、第2案内部材14は、実線の位置から破線の位置に回動する。反転する原稿排出ローラ対76及び第2案内部材14によって、原稿は接続路R4に搬送され、接続路R4は、原稿を両面搬送路R3に案内する。両面搬送路R3に案内された原稿は、シートへの画像形成ジョブと同様に、図1に示すように、両面搬送ローラ対12及び両面給送ローラ対13によってレジストレーションローラ対34に搬送される。
そして、原稿は、レジストレーションローラ対34によって斜行が補正されると共に所定のタイミングで搬送され、転写ニップN1において画像が形成される。本実施の形態では、原稿トレイ71に積載された状態の原稿の上面が印字面となる。転写ニップN1において画像が形成された原稿は、定着部40によってトナー画像が定着され、排出ローラ対50によって排出トレイ51に排出される。また、原稿の裏面側にも画像を形成する場合には、記録材Sの両面印刷ジョブで説明したのと同様、両面搬送路R3を通って、原稿は再び転写ニップN1に搬送される。なお、排出トレイ51は、機外に排出された記録材S及び原稿が積載される積載部を構成している。
ここで、プリンタ100は、図1及び図2に示すように、それぞれフラグ式センサから構成される、第1搬送センサ91、第2搬送センサ92、第3搬送センサ93、原稿有無センサ94、第4搬送センサ95及び第5搬送センサ96を有している。これら第1搬送センサ91、第2搬送センサ92、第3搬送センサ93、第4搬送センサ95及び第5搬送センサ96は、記録材S又は原稿の先端及び後端の位置や、センサの通過タイミング等を検知することができ、記録材S又は原稿の搬送制御に用いられる。原稿有無センサ94は、原稿トレイ71に原稿が積載されているか否かを検知する。
また、第5搬送センサ96のフラグは、図2の破線で示すように、原稿搬送路R5に対して一方側及び他方側に回動することができ、正逆回転可能な原稿排出ローラ対76によって搬送される原稿の移動が妨げられることはない。なお、第1搬送センサ91、第2搬送センサ92、第3搬送センサ93、原稿有無センサ94、第4搬送センサ95及び第5搬送センサ96は、例えば原稿に光や超音波を照射して反射波を検出する方式のセンサを用いてもよい。
[ハードウェア構成]
次に、図3を用いて、本実施の形態に係る制御部200のハードウェア構成を説明する。制御部200は、図3に示すように、CPU301と、タイマ302と、ROM303と、RAM304と、バス305と、I/Oポート306と、を有している。
バス305を介して、CPU301、タイマ302、ROM303、RAM304及びI/Oポート306は、それぞれ接続されている。ROM303には、プリンタ100の制御を行うためのプログラム及びデータが格納され、これらのプログラム及びデータは、実行時に読み出される。RAM304には、揮発的なデータが格納されている。CPU301は、これらROM303及びRAM304を参照することで、プリンタ100の制御プログラムを実行する。タイマ302は、CPU301からの指示を受けて時間を計測する。
また、CPU301は、バス305及びI/Oポート306を介して、各入力回路に接続されるセンサからの情報を受け取ると共に、各駆動回路に接続されるアクチュエータに指示を出す。メインモータ駆動回路307は、ピックアップローラ32及び分離ローラ対33等を駆動するメインモータ321に接続されている。搬送モータ駆動回路308は、レジストレーションローラ対34、両面搬送ローラ対12及び両面給送ローラ対13を駆動する搬送モータ322に接続されている。
反転モータ駆動回路309は、反転ローラ対60を正逆転可能な反転モータ323に接続され、原稿搬送モータ駆動回路310は、原稿排出ローラ対76を駆動可能な原稿搬送モータ324に接続されている。第1搬送センサ入力回路311は、第1搬送センサ91に接続され、両面ソレノイド駆動回路312は、第1案内部材11を駆動可能な両面ソレノイド325に接続されている。
両面給送ソレノイド駆動回路313は、両面給送ソレノイド326に接続されており、両面搬送ローラ対12及び両面給送ローラ対13は、搬送モータ322が駆動している状態で両面給送ソレノイド326がONとなることで、駆動される。スキャナエラー信号入力回路314は、画像形成中の電気的なノイズやスキャナユニット22の異常に基づいて、スキャナユニット22のエラーを検知するスキャナエラーセンサ327に接続されている。
[制御ブロック]
次に、図4を用いて、本実施の形態に係る制御部200の機能ブロック(制御ブロック)を説明する。制御部200は、ミスプリント判断手段400と、ミスプリント原稿リカバリ手段401と、を有している。ミスプリント判断手段400は、第1搬送センサ91及びスキャナエラーセンサ327の検知結果を用いて、記録材Sのサイズの違い、記録材Sの搬送の遅延、スキャナユニット22のエラー等を、ミスプリントとして判断する。そして、ミスプリント判断手段400によってミスプリントと判断された場合、ミスプリント原稿リカバリ手段401にミスプリントの通知が行われる。
ミスプリント原稿リカバリ手段401は、ミスプリント発生時の原稿のリカバリ処理を行う。すなわち、原稿への画像形成又は搬送が正常に行えない状態の場合、リカバリ処理が実行される。ミスプリント原稿リカバリ手段401は、反転判断手段404と、原稿反転手段405と、を有している。反転判断手段404は、原稿情報402、印字面情報403、繰り出し上下情報406及び原稿印字面上下情報407を用いて、後述する反転処理が必要か否かを判断する。原稿反転手段405は、原稿のリカバリ処理中に、反転モータ323、原稿搬送モータ324、搬送モータ322、両面給送ソレノイド326及び両面ソレノイド325を制御する。
原稿情報402は、原稿と記録材のどちらを搬送しているのかを示す情報であり、印字面情報403は、印字をする面が表面及び裏面のどちらの面かを示す情報である。繰り出し上下情報406は、原稿トレイ71に積載された原稿が、最上位の原稿から給送されるのか又は最下位の原稿から給送されるのかを示す情報である。原稿印字面上下情報407は、片面への上書き印刷ジョブにおいて、上書き原稿トレイ71に積載された状態の原稿の、上面と下面のどちらに印字されるのかを示す情報である。
[原稿の積載順と印字面]
次に、原稿トレイ71に積載された原稿と、片面上書き印刷ジョブが実施され排出トレイ51に排出された原稿と、のそれぞれの積載順と印字面の関係について説明する。ここで、以下の説明では、原稿トレイ71に積載され、原稿給送ローラ72によって給送される原稿の上側の面を第1面とし、原稿の下側の面を第2面とする。すなわち、原稿は、第1面と、第1面とは反対の第2面を有している。
図5(a)は、原稿トレイ71に積載されている原稿の積載順と印字面を示しており、原稿トレイ71には、3枚の原稿が印字面を上向きに、すなわち第1面が上向きの状態で積載されている。なお、本実施の形態では原稿給送ローラ72が原稿トレイ71に積載された最下位の原稿から給送するため、原稿トレイ71に積載された最下位の原稿が1枚目の原稿となる。
図5(a)で説明したように、第1面が印字面である場合、第1面のみへの上書き印刷ジョブが実施されると、図5(b)に示すように、原稿の非印字面である第2面が上向きとなって排出トレイ51に原稿が排出される。このとき、排出トレイ51に積載される最下位の原稿が1枚目となる。
これに対し、第1面への上書き印刷ジョブの実施中にミスプリントが発生し、上記リカバリ処理において原稿が反転されると、図5(c)に示すように、第1面が上向きの状態、かつ最下位の原稿が1枚目となるように、原稿が排出トレイ51に排出される。これは、原稿トレイ71に積載された原稿と、印字面(第1面)の向き及び積載順が同じである。
[反転処理の要否]
次に、原稿トレイ71に積載される原稿束と、リカバリ処理が実行されて排出トレイ51に積載された原稿束と、の印字面の向き及び積載順が同じ状態(以下、一致状態とする)となるように、反転処理が必要か不要かの判断をするための条件について説明する。なお、一致状態は、排出トレイ51に排出された原稿束を丸ごと上下にひっくり返すことで、原稿トレイ71に積載される原稿束と印字面の向き及び積載順が同じ状態となる場合を含む。一致状態となるために反転処理が必要か不要かを示す条件を、以下の表1に示す。
Figure 2019207382
繰り出し上下情報406、すなわち原稿トレイ71に積載された原稿が、最上位の原稿から給送されるのか又は最下位の原稿から給送されるのかは、原稿給送ローラ72の配置によって決まる。表1では、最上位の原稿から給送される場合を「上」、最下位の原稿から給送される場合を「下」で示している。
原稿印字面上下情報407、すなわち片面への上書き印刷ジョブにおいて、上書き原稿トレイ71に積載された状態の原稿の、上面と下面のどちらに印字されるのかは、原稿の搬送経路等によって決まる。例えば、イメージセンサ75によって画像が読み取られた原稿を、原稿排出ローラ対76によって反転させてから両面搬送路R3に合流させるのか、反転させずに両面搬送路R3に合流させるのか、によって決まる。表1では、原稿の上面に印字される場合を「上」、原稿の下面に印字される場合を「下」で示している。
また、反転処理が必要か不要かは、原稿の片面(表面)への印刷を行っている際にリカバリ処理が行われるか、原稿の両面(裏面)への印刷を行っている際にリカバリ処理が行われるか、によっても変わってくる。すなわち、原稿の片面への印刷が完了し両面への印刷を行っている際にリカバリ処理が行われる場合、原稿の片面への印刷を行っている際にリカバリ処理が行われる場合に比して、既に原稿が1度反転されている。これら原稿の片面への印刷を行っている際にリカバリ処理が行われるのか、原稿の両面への印刷を行っている際にリカバリ処理が行われるのかは、原稿情報402及び印字面情報403によって判断される。なお、非原稿、すなわちカセット31から給送される記録材Sへの印刷中にリカバリ処理が実行される場合には、他の記録材Sへ印刷しなおせば済むので、反転処理は行われない。
本実施の形態におけるメカ構成は、構成番号2に該当する。すなわち、原稿給送ローラ72は、原稿トレイ71に支持された最下位の原稿を給送し、反転ローラ対60によって原稿が反転されない片面への上書き印刷ジョブにおいては、画像形成部20によって原稿の第1面に画像が形成される。このようなメカ構成の場合、原稿の片面への印刷を行っている際のリカバリ処理において、反転処理が必要であると判断される。
また、構成番号4のメカ構成の場合、原稿給送ローラ72は、原稿トレイ71に支持された最下位の原稿を給送し、反転ローラ対60によって原稿が反転されない片面への上書き印刷ジョブにおいては、画像形成部20によって原稿の第2面に画像が形成される。このようなメカ構成の場合、原稿の両面への印刷を行っている際のリカバリ処理において、反転処理が必要であると判断される。
また、構成番号1のメカ構成の場合、原稿給送ローラ72は、原稿トレイ71に支持された最上位の原稿を給送し、反転ローラ対60によって原稿が反転されない片面への上書き印刷ジョブにおいては、画像形成部20によって原稿の第1面に画像が形成される。このようなメカ構成の場合、原稿の両面への印刷を行っている際のリカバリ処理において、反転処理が必要であると判断される。
また、構成番号3のメカ構成の場合、原稿給送ローラ72は、原稿トレイ71に支持された最上位の原稿を給送し、反転ローラ対60によって原稿が反転されない片面への上書き印刷ジョブにおいては、画像形成部20によって原稿の第2面に画像が形成される。このようなメカ構成の場合、原稿の両面への印刷を行っている際のリカバリ処理において、反転処理が必要であると判断される。
なお、構成番号1,3のように、原稿給送ローラ72によって原稿トレイ71に支持された最上位の原稿を給送する場合は、リカバリ処理が行われることで、第1面が下向きとなった状態で原稿が排出トレイ51に排出される。このため、複数枚の原稿がリカバリ処理されて排出トレイ51に排出された場合、第1面が下向きの状態で、下から1枚ずつ原稿が積み上がり、原稿束となる。ユーザは、排出トレイ51に積み上がった原稿束の上下をひっくり返し、原稿トレイ71にセットするだけで、所望の印字面に対して再び上書き印刷ジョブを実行することができる。
[ミスプリント判断とリカバリ処理]
次に、本実施の形態におけるミスプリント判断と、ミスプリント判断後のリカバリ処理について説明する。本実施の形態におけるミスプリントは、主に二次転写搬送遅延ミスプリント、サイズ不一致ミスプリント、スキャナエラーミスプリントの3種類がある。
二次転写搬送遅延ミスプリントは、第1搬送センサ91によってシートの先端を検知した際に、中間転写ベルト26によって搬送されるトナー像に対して、転写ニップN1で原稿の正しい位置に転写が行えないと判断された場合のミスプリントである。二次転写搬送遅延ミスプリントは、主にシートの搬送の遅延が原因であり、ユーザがシートの積載状態を調整することで解消する可能性が高く、ユーザが積載状態を確認した後に再印字を実施することが望まれる。
サイズ不一致ミスプリントは、第1搬送センサ91によってシートの後端を検知した際に、ジョブに格納されたシートのサイズと異なると判断された場合のミスプリントである。サイズ不一致ミスプリントは、ユーザがシートのサイズ確認をして、適宜適切なサイズのシートに変更した後に再印字を実施することが望まれる。なお、原稿トレイ71に積載された原稿は、イメージセンサ75によって原稿のサイズを検知することができるため、原稿自身に対するサイズ不一致ミスプリントを検知することはない。ただし、先行する記録材に対してサイズ不一致ミスプリントを検知した場合には、プリンタ100内で循環する後続の原稿もサイズ不一致ミスプリントに伴うリカバリの対象となることがある。
スキャナエラーミスプリントは、画像形成中の電気的なノイズやスキャナユニット22の異常に基づいて、スキャナエラーセンサ327がスキャナユニット22のエラー信号を検知した場合のミスプリントである。スキャナエラーミスプリントは、一時的な電気ノイズ等で発生する可能性が高いため、ユーザが電源の接続状態を確認した後に再印字が実施されることが望まれる。
プリンタ100は、上記いずれかのミスプリントが発生した場合に、画像形成部20において原稿への画像形成を中止し、原稿を機外に排出させるリカバリ処理を実行する。カセット31又は手差しトレイ45から給送された記録材に対してリカバリ処理が実行される場合には、記録材は、最短の搬送路を経由して、排出トレイ51に排出される。なお、上記のミスプリントの種類及びリカバリ処理については、一例であり、限定されない。
[ミスプリント判断処理]
次に、ミスプリント判断手段400(図4参照)によるミスプリント判断処理について、図6のフローチャートに沿って説明する。ユーザが原稿トレイ71に原稿をセットし、上書き印刷ジョブの開始が指示されると、上述したように、原稿の画像がイメージセンサ75によって読み取られる。そして原稿は、接続路R4、両面搬送路R3及び給送搬送路R1を介して、転写ニップN1へ向けて搬送される。この時、ミスプリント判断手段400は、図6に示すように、第1搬送センサ91に原稿の先端が到達したか否かを判断し(ステップS601)、原稿の先端が第1搬送センサ91に到達するまで待機する。
第1搬送センサ91に原稿の先端が到達した場合(ステップS601:YES)、ミスプリント判断手段400は、二次転写搬送遅延ミスプリントか否か、すなわち転写ニップN1において原稿の所定の位置に画像を転写可能か判断する(ステップS602)。二次転写搬送遅延ミスプリントではないと判断された場合(ステップS602:NO)、ステップS601に戻る。二次転写搬送遅延ミスプリントであると判断された場合(ステップS602:YES)、ミスプリントであることをミスプリント原稿リカバリ手段401に通知して(ステップS603)、処理を終了する。
[リカバリ処理]
次に、ミスプリント原稿リカバリ手段401(図4参照)によるリカバリ処理について、図7のフローチャートに沿って説明する。ミスプリント原稿リカバリ手段401は、ミスプリント判断手段400からのミスプリントの通知に基づいて、リカバリ処理を開始する。ミスプリント原稿リカバリ手段401は、まず、搬送モータ322を停止させ、レジストレーションローラ対34、両面搬送ローラ対12及び両面給送ローラ対13を停止させる(ステップS701)。これにより、原稿の搬送が中断される。
次に、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、中間転写ベルト26上の全てのトナー像が転写ニップN1を通過したか否かを判断し(ステップS702)、トナー像が転写ニップN1を通過するまで待機する。トナー像が転写ニップN1を通過したと判断された場合(ステップS702:YES)、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、搬送モータ322を駆動させる(ステップS703)。これにより、原稿の搬送が再開される。
そして、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、第2搬送センサ92に原稿の先端が到達したか否かを判断し(ステップS704)、原稿の先端が第2搬送センサ92に到達するまで待機する。第2搬送センサ92に原稿の先端が到達した場合(ステップS704:YES)、反転判断手段404(図4参照)は、上述した表1に基づいて、一致状態となるために反転処理が必要か否かを判断する(ステップS705)。反転処理が必要ではないと判断された場合(ステップS705:NO)、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、リカバリ処理を行っている原稿がジョブの最後の原稿か否かを判断する(ステップS707)。
最後の原稿であると判断された場合(ステップS707:YES)、処理を終了し、最後の原稿ではないと判断された場合(ステップS707:NO)、ステップS704に戻る。ステップS705において、反転処理が必要であると判断された場合(ステップS705:YES)、反転判断手段404は、原稿反転手段405(図4参照)に反転処理が必要であることを通知し、反転処理が開始される(ステップS706)。その後、ステップS707に進む。
[反転処理]
次に、原稿反転手段405による反転処理について、図8のフローチャートに沿って説明する。原稿反転手段405は、反転判断手段404からの通知に基づいて、反転処理を開始する。原稿反転手段405は、まず、両面ソレノイド325をONし、第1案内部材11を図2に示す破線の位置に回動させる(ステップS801)。次に、原稿反転手段405は、反転モータ323を正転させて、反転ローラ対60によって原稿を機外に向けて搬送させる(ステップS802)。
原稿反転手段405は、原稿の後端が第2搬送センサ92に到達したか否かを判断し(ステップS803)、原稿の後端が第2搬送センサ92に到達するまで待機する。原稿の先端が第2搬送センサ92に到達したと判断された場合(ステップS803:YES)、原稿反転手段405は、両面ソレノイド325をOFFし、第1案内部材11を図2に示す実線の位置に回動させる(ステップS804)。
原稿反転手段405は、原稿の後端が所定の反転位置に到達したか否かを判断し(ステップS805)、原稿の後端が反転位置に到達するまで待機する。反転位置は、第1案内部材11と反転ローラ対60の間の位置である。原稿の後端が反転位置に到達したと判断された場合(ステップS805:YES)、原稿反転手段405は、反転モータ323を逆転させ、原稿を反転ローラ対60によって反転搬送させる(ステップS806)。この後、原稿は、反転搬送路R2、両面搬送路R3及び給送搬送路R1を介して、排出ローラ対50によって排出トレイ51に排出される。以上で反転処理を終了する。なお、反転処理は、反転処理が必要な原稿が複数枚ある場合には、複数回実行される。
以上のように、本実施の形態では、上書き印刷ジョブのリカバリ処理において反転処理を実行可能である。これにより、ミスプリントが発生した場合、原稿トレイ71に積載される原稿束と排出トレイ51に積載される原稿束とが一致状態となる。そして、原稿給送ローラ72によって原稿トレイ71に支持された最下位の原稿を給送する場合、排出トレイ51に積載された原稿をそのまま原稿トレイ71に載せ替えるだけで、所望の印字面に対して再び上書き印刷ジョブを実行することができる。原稿給送ローラ72によって原稿トレイ71に支持された最上位の原稿を給送する場合、排出トレイ51に積載された原稿束の上下をひっくり返し、原稿トレイ71に載せ替えるだけで、所望の印字面に対して再び上書き印刷ジョブを実行することができる。このため、ユーザビリティを向上することができる。
また、ミスプリントとなって反転処理が実行された原稿のみが排出トレイ51上に上下逆さまとなって積載されるため、再び上書き印刷ジョブを実行する必要のある原稿を容易に選別することができる。このため、原稿トレイ71にセットするべき原稿を誤ることを防止し、ユーザビリティを向上できる。
なお、本実施の形態では、上書き印刷ジョブを実行している原稿に対して二次転写搬送遅延ミスプリントが発生した場合を例にミスプリント判断処理を説明したが、これに限定されない。例えば、原稿に先行する記録材で二次転写搬送遅延ミスプリントが発生した場合や、原稿に先行する記録材のサイズ不一致ミスプリントや、スキャナエラーミスプリントが発生した場合であっても本制御を適用できる。
<第2の実施の形態>
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の上書き印刷ジョブにおいてリカバリ処理が実行された原稿をリカバリトレイ62に排出するように構成したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
図9及び図10に示すように、プリンタ100Aは、第1の実施の形態に加えて、反転ローラ対60によって排出される原稿が積載されるリカバリトレイ62を有している。第1積載部としての排出トレイ51及び第2積載部としてのリカバリトレイ62は、機外に排出された記録材S及び原稿が積載される積載部5を構成している。
なお、制御部200のハードウェア構成については、第1の実施の形態(図3参照)と同様である。また、図11に示す制御部200Aの制御ブロックは、ミスプリント原稿リカバリ手段401が、排出先切換え手段901を有していること以外は第1の実施の形態の制御部200の制御ブロック(図4参照)と同様である。
以下では、制御部200Aによる各処理について説明するが、ミスプリント判断処理(図6参照)及び反転処理(図8参照)については、第1の実施の形態と同様である。図12は、ミスプリント原稿リカバリ手段401によるリカバリ処理を示すフローチャートであるが、ステップS701〜S707は図7と同様であるため説明を省略する。
図12に示すように、第2搬送センサ92に原稿の先端が到達した場合(ステップS704:YES)、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、この原稿がミスプリントに伴うリカバリの対象か否かを判断する(ステップS901)。例えば、上書き印刷を行う原稿と上書き印刷を行わない原稿とが交互に搬送されるジョブ等の場合には、上書き印刷を行う原稿のみがリカバリの対象となり、上書き印刷を行わない原稿はリカバリの対象とはならない。原稿がリカバリの対象ではない場合(ステップS901:NO)、制御部200Aは、原稿を排出トレイ51に排出させ(ステップS902)、ステップS707に進む。
原稿がリカバリの対象である場合(ステップS901:YES)、反転判断手段404は、排出先切換え手段901に原稿の排出先を切換える必要があることを通知する。そして、排出先切換え手段901は、原稿が排出される際に、原稿の排出先をリカバリトレイ62に設定する(ステップS903)。なお、原稿の排出先をリカバリトレイ62に設定しても、反転処理(ステップS706)が必要な場合には、原稿を一度両面搬送路R3に搬送させて反転させてからリカバリトレイ62に排出するのはもちろんである。その後、反転判断手段404(図4参照)は、上述した表1に基づいて、一致状態となるために反転処理が必要か否かを判断する(ステップS705)。反転処理については、図8と同様であるが、原稿を反転ローラ対60によって反転した後の詳しい制御について、図13のフローチャートに沿って説明する。
図13に示すように、排出先切換え手段901は、両面ソレノイド325をONし、変更手段としての第1案内部材11を図2に示す破線の位置に回動させる(ステップS21)。これにより、第1案内部材11は、原稿を反転ローラ対60に案内する位置に移動する。次に、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、反転モータ323を正転させて、反転ローラ対60によって原稿を機外に向けて搬送させる(ステップS22)。
ミスプリント原稿リカバリ手段401は、原稿の後端が第2搬送センサ92に到達したか否かを判断し(ステップS23)、原稿の後端が第2搬送センサ92に到達するまで待機する。原稿の先端が第2搬送センサ92に到達したと判断された場合(ステップS23:YES)、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、両面ソレノイド325をOFFし、第1案内部材11を図2に示す実線の位置に回動させる(ステップS24)。
ミスプリント原稿リカバリ手段401は、原稿の後端が所定の排出位置に到達したか否かを判断し(ステップS25)、原稿の後端が排出位置に到達するまで待機する。排出位置は、反転ローラ対60のニップよりも機外寄りの位置である。原稿の後端が排出位置に到達したと判断された場合(ステップS25:YES)、ミスプリント原稿リカバリ手段401は、反転モータ323を停止させる(ステップS26)。反転モータ323が停止した時点で、反転ローラ対60によって原稿はリカバリトレイ62に排出されている。
以上のように、本実施の形態では、リカバリ処理を実行したミスプリント原稿をリカバリトレイ62に排出する。そして、リカバリトレイ62に積載された原稿をそのまま又は原稿束の上下をひっくり返して原稿トレイ71に載せ替えるだけで、所望の印字面に対して再び上書き印刷ジョブを実行することができる。このため、ユーザビリティを向上することができる。また、ミスプリントとなってリカバリ処理が実行された原稿のみがリカバリトレイ62に積載されるので、再び上書き印刷ジョブを実行する必要のあるリカバリ対象の原稿のみを容易に選別することができる。このため、原稿トレイ71にセットするべき原稿を誤ることを防止し、ユーザビリティを向上できる。
なお、本実施の形態では、リカバリ処理が実行された原稿をリカバリトレイ62に排出することで、リカバリ処理が実行されない原稿と区別したが、これに限定されない。すなわち、再び上書き印刷ジョブを実行する必要のある原稿とそうでない原稿とが容易に区別可能となるように、これらの原稿の相対位置を変更するように構成すればよい。例えば、排出される原稿の幅方向における位置を振り分ける、排出オフセット機能を用いてもよい。
また、既述のいずれの形態においても、フルカラーの電子写真方式のプリンタ100を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、モノクロの電子写真方式の画像形成装置や、ノズルからインク液を吐出させることで記録材に画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置にも本発明を適用することが可能である。
5:積載部/11:変更手段(第1案内部材)/20:画像形成部/31:記録材支持部(カセット)/50:排出部(排出ローラ対)/51:積載部、第1積載部(排出トレイ)/60:反転部(反転ローラ対)/62:第2積載部(リカバリトレイ)/71:原稿支持部(原稿トレイ)/72:原稿給送部(原稿給送ローラ)/75:読取部/100,100A:画像形成装置(プリンタ)/200:制御部/S:記録材/R1:給送搬送路/R2:反転搬送路/R3:両面搬送路/R4:接続路/R5:原稿搬送路

Claims (9)

  1. 記録材を支持する記録材支持部と、
    前記記録材支持部から給送された記録材が搬送される給送搬送路と、
    前記給送搬送路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された記録材を反転させる反転部と、
    前記反転部によって反転された記録材が搬送される反転搬送路と、
    前記反転搬送路と前記給送搬送路とを接続し、前記反転部によって反転された記録材を再び、前記画像形成部に向けて案内する両面搬送路と、
    第1面及び前記第1面とは反対の第2面を有する原稿を支持する原稿支持部と、
    前記原稿支持部に支持された最下位の原稿を前記第1面が上向きの状態で給送する原稿給送部と、
    前記原稿給送部によって給送された原稿が搬送される原稿搬送路と、
    前記原稿搬送路に設けられ、前記原稿搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、
    機外に排出された原稿及び記録材が積載される積載部と、
    前記原稿搬送路と前記両面搬送路とを接続し、前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記両面搬送路に案内する接続路と、
    前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記接続路、前記両面搬送路及び前記給送搬送路を介して前記画像形成部に案内し、前記画像形成部によって原稿に画像を形成する原稿印刷ジョブにおいて、前記画像形成部において原稿への画像形成を中止し、原稿を前記積載部に排出させるリカバリ処理を実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記リカバリ処理において、前記積載部に積載される原稿の前記第1面が上向きとなるように、原稿を前記反転部によって反転させ、前記反転搬送路、前記両面搬送路、及び前記給送搬送路を介して前記積載部に排出させる反転処理を実行可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、前記反転部によって原稿が反転されていない状態では、原稿の前記第1面に画像を形成し、
    前記制御部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、原稿の前記第1面への画像形成の際に前記リカバリ処理を実行した場合、前記反転処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、前記反転部によって原稿が反転されていない状態では、原稿の前記第2面に画像を形成し、
    前記制御部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、原稿の前記第2面への画像の形成が完了し前記第1面への画像形成の際に前記リカバリ処理を実行した場合、前記反転処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 記録材を支持する記録材支持部と、
    前記記録材支持部から給送された記録材が搬送される給送搬送路と、
    前記給送搬送路を搬送される記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された記録材を反転させる反転部と、
    前記反転部によって反転された記録材が搬送される反転搬送路と、
    前記反転搬送路と前記給送搬送路とを接続し、前記反転部によって反転された記録材を再び、前記画像形成部に向けて案内する両面搬送路と、
    第1面及び前記第1面とは反対の第2面を有する原稿を支持する原稿支持部と、
    前記原稿支持部に支持された最上位の原稿を前記第1面が上向きの状態で給送する原稿給送部と、
    前記原稿給送部によって給送された原稿が搬送される原稿搬送路と、
    前記原稿搬送路に設けられ、前記原稿搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、
    機外に排出された原稿及び記録材が積載される積載部と、
    前記原稿搬送路と前記両面搬送路とを接続し、前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記両面搬送路に案内する接続路と、
    前記読取部によって画像が読み取られた原稿を前記接続路、前記両面搬送路及び前記給送搬送路を介して前記画像形成部に案内し、前記画像形成部によって原稿に画像を形成する原稿印刷ジョブにおいて、前記画像形成部において原稿への画像形成を中止し、原稿を前記積載部に排出させるリカバリ処理を実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記リカバリ処理において、前記積載部に積載される原稿の前記第1面が下向きとなるように、原稿を前記反転部によって反転させ、前記反転搬送路、前記両面搬送路、及び前記給送搬送路を介して前記積載部に排出させる反転処理を実行可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、前記反転部によって原稿が反転されていない状態では、原稿の前記第1面に画像を形成し、
    前記制御部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、原稿の前記第2面への画像の形成が完了し前記第1面への画像形成の際に前記リカバリ処理を実行した場合、前記反転処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、前記反転部によって原稿が反転されていない状態では、原稿の前記第2面に画像を形成し、
    前記制御部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、原稿の前記第1面への画像形成の際に前記リカバリ処理を実行した場合、前記反転処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記原稿印刷ジョブにおいて、原稿への画像形成又は搬送が正常に行えない状態の場合、前記リカバリ処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記リカバリ処理が実行された場合に、前記リカバリ処理が実行されない場合に対して排出される原稿の位置を変更する変更手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 記録材及び原稿を機外に排出する排出部を備え、
    前記積載部は、前記排出部によって排出された記録材及び原稿が積載される第1積載部と、前記反転部によって排出された原稿が積載される第2積載部と、を有し、
    前記変更手段は、前記リカバリ処理が実行されない場合には原稿を前記排出部に案内し、前記リカバリ処理が実行された場合には原稿を前記反転部に案内する案内部材である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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