JP2010164860A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータ昇温中での加圧部材の過昇温を抑制することのできる定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】加圧部材20を冷却する冷却装置30を備え、画像形成動作の開始により加熱体11が所定の定着温度へ加熱動作を開始した時点から、第1枚目の記録材Pが定着ニップ部Nへと導入されるまでの時間において、冷却装置30により加圧部材20を冷却する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真技術や静電記録技術を用いて形成された、記録材上の未定着トナー画像を加熱定着する定着装置を備えたプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、例えば電子写真技術を利用して記録材に画像を形成する複写機、レーザープリンタ等の電子写真プロセス方式の画像形成装置としては、熱ローラ方式やフィルム加熱方式の定着装置が広く用いられている。
特に、スタンバイ時を維持するように定着装置に電力を供給せず、消費電力を極力低く抑えた方法、詳しくは、ヒータ部と加圧ローラの間にフィルムを介して記録材上のトナー像を定着するフィルム加熱方式による加熱定着方法が提案されている。例えば、特許文献1、2、3などを参照されたい。
本願添付の図8に、フィルム加熱方式の定着装置の要部の概略構成を示す。定着装置は、ステイホルダー(支持体)12に固定支持させた加熱部材(以下、「ヒータ」と記す。)11と、弾性の加圧ローラ(加圧部材)20と、を有する。ヒータ11は、耐熱性の薄肉フィルム(以下、「定着フィルム」と記す。)13を介して加圧ローラ20に圧接され、所定のニップ幅Wのニップ部(定着ニップ部)Nを形成する。ヒータ11は、通電により所定の温度を維持するように温調される。
定着フィルム13は、円筒状若しくはエンドレスベルト状、又は、ロール巻きの有端ウエブ状の部材であり、不図示の駆動手段、或いは、加圧ローラ20の回転力により、定着ニップ部Nにおいてヒータ11面に密着、摺動しつつ矢印aの方向に搬送移動される。
ヒータ11を不図示の温度制御手段により所定の温度を維持するように温調し、定着フィルム13を矢印aの方向に搬送移動させた状態において、定着ニップ部Nに、未定着トナー像tを担持した記録材Pを導入する。記録材Pは、定着ニップ部Nにおいて定着フィルム13と加圧ローラ20により挟持搬送される。未定着トナー像tを担持した記録材Pは、定着ニップ部Nにおいて加熱及び加圧されることによる最終画像として定着され機外に排出される。
加熱部材としてのヒータ11にはセラミックヒータが使用されている。セラミックヒータは、例えばアルミナからなるセラミック基板11aの定着フィルム側の面に、基板長手に沿って銀パラジューム等の通電発熱抵抗層11bをスクリーン印刷等で形成し、発熱抵抗層形成面を薄肉のガラス保護層11cで覆ったものである。セラミックヒータ11は、通電されることにより通電発熱抵抗層11bが発熱してセラミック基板11a、ガラス保護層11cを含むヒータ全体が急速に加熱される。ヒータ11の背面(定着フィルム13とは反対の側)には温度制御手段としての温度検知手段14が設置され、温度検知手段14により検知された結果が不図示の通電制御部へフィードバックされる。通電制御部は、ヒータ11の温度が所定の温度(定着温度)に維持されるように通電発熱抵抗層11bに対する給電を制御する。
上記フィルム加熱定着方式では、以下に示すような問題が発生する。
定着ニップ部Nでの定着工程時には、記録材Pに含まれる水分が水蒸気となって発生し、水蒸気は記録材搬送方向の上流側に向かって噴き出す。加圧ローラの温度が高温になるとより顕著であり、記録材Pから発生した水蒸気は記録材Pの裏面だけでなく、表面側にも噴き出し、その風圧で記録材P上のトナーtを搬送方向上流側に吹き飛ばしてしまい、「尾引き」と呼ばれる画像不良を発生させる。
つまり、「尾引き」画像の特徴は、横線がところどころで途切れて記録材Pの搬送方向下流側にトナーが散るような現象を示している。
「尾引き」は、加圧ローラ温度が高温になるほど頻度、散り具合のレベルが悪化する。従って、通常の画像形成時においては、ジョブの1枚目の尾引きレベルが最も悪化する傾向にある。即ち、ジョブの1枚目は、ヒータの熱が定着フィルムを介して直接加圧ローラに伝わり、加圧ローラの温度が上昇するためである。
従って、通紙一枚目の記録材Pが定着ニップ部Nに突入する時には、「尾引き」を発生させる水蒸気が記録材P中から噴出すくらい、加圧ローラは過昇温された状態になる。
これに対して、通紙中の加圧ローラの温度は、記録材が加圧ローラの熱を吸収するため加圧ローラの温度は上がり過ぎることなく、「尾引き」を発生させるほど水蒸気が記録材P中から噴き出し難くなり、尾引きの発生は抑制される。
具体的には、記録材中の水分は、100℃に達すると水蒸気となって噴き出す。従って、記録材中の水分が100℃以上になる雰囲気が形成された場合に水蒸気となって排出されることになる。加圧ローラの温度が100℃以上になる状態が形成され易いジョブの1枚目は、記録材中の水分が水蒸気になり易い雰囲気になっていることになる。
しかしながら、連続通紙中は加圧ローラの熱は記録材に吸収されるために100℃以下となり、記録材中の水分を水蒸気にしてしまうに足るだけの雰囲気とはなっていない。
加圧ローラの冷却装置としては特許文献4に提案されている。熱ローラ方式の画像形成装置において、定着分離性を向上させることを目的としている。通紙中の定着ローラと加圧ローラの温度差が30℃以内となったら、送風装置により加圧ローラを冷却するように制御している。
この特許文献4の提案では、通紙中(即ち、定着ローラ温度が所定の温度を維持するように温調された後)に冷却を開始するため、ヒータ昇温中での加圧ローラの過昇温を抑制することはできない。
特開平2−157878号公報 特開平4−44075号公報 特開平4−204980号公報 特開2003−167474号公報
そこで、本発明の目的は、ヒータ昇温中での加圧部材の過昇温を抑制することのできる定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、記録材が定着ニップ部を通過する時の記録材中に含まれる水分が水蒸気となって噴出すことを回避し、記録材から噴出される水蒸気によって発生する「尾引き」を抑制することが可能な定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、加熱部材と、前記加熱部材との間に耐熱性の定着フィルムを挟んで定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記定着ニップ部に未定着トナー像を担持した記録材を導入して前記定着フィルムと共に前記定着ニップ部を移動させることにより前記記録材の未定着トナー像を加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
前記加圧部材を冷却する冷却装置を備え、
画像形成動作の開始により前記加熱部材が所定の定着温度へ加熱動作を開始した時点から、第1枚目の記録材が前記定着ニップ部へと導入されるまでの時間において、前記冷却装置により前記加圧部材を冷却することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、加圧装置を冷却する冷却装置が、画像形成開始時の加圧部材の過昇温を抑制する。それによって、記録材が定着ニップを通過する時の記録材中に含まれる水分が水蒸気となって噴出すことを回避し、記録材から噴出される水蒸気によって発生する「尾引き」を抑制することが可能となる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
本発明に係る画像形成装置の一実施例について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置の全体概略構成図であり、図2は、本発明に従って構成される冷却装置30を備えた定着装置6の概略構成図である。
図1において、本実施例の画像形成装置は、像担持体であるドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成されている。感光ドラム1は、矢印cの方向に回転駆動され、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって一様に帯電される。次に、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビーム3による走査露光が施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置4で現像、可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
給紙された記録材Pは、記録材の搬送方向にて転写ニップ部Ntの下流側に設置されたトップセンサ8により先端が検知され、感光ドラム1上の可視化されたトナー像と同期がとられて転写ニップ部Ntへと搬送される。感光ドラム1上のトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、転写ニップ部Ntに搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写される。このとき記録材Pは、感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送される。トナー像が転写された記録材Pは、定着装置6へと搬送され、永久画像として定着される。一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。
図2、図3は、本実施例における定着装置6の概略構成図である。図3において、定着装置6は、以下の部材から構成される。
本実施例にて、定着装置6は、背景技術にて説明したように、従来装置と同様に、ステイホルダー(支持体)12に固定支持させた加熱部材、即ち、ヒータ11と、加圧部材である弾性加圧ローラ20と、を有する。ヒータ11は、耐熱性の定着フィルム13を介して加圧ローラ20に圧接され、所定のニップ幅Wを有したニップ部(定着ニップ部)Nを形成する。ヒータ11は、通電により所定の温度を維持するように温調される。
定着フィルム13は、円筒状若しくはエンドレスベルト状、又は、ロール巻きの有端ウエブ状の部材であり、不図示の駆動手段、或いは、加圧ローラ20の回転力により、定着ニップ部Nにおいてヒータ11面に密着、摺動しつつ矢印aの方向に搬送移動される。
定着フィルム13は、熱容量の小さな耐熱性のフィルムであり、クイックスタートを可能にするために100μm以下の厚みで耐熱性、熱可塑性を有するポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PFA、PTFE等のフィルムからなる。長寿命の定着装置6を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れたフィルムとして、20μm以上の厚みが必要である。従って、定着フィルム13の厚みとしては20μm以上100μm以下が最適である。
定着フィルム13の表層には、オフセット防止や記録材の分離性を確保するためにPFA、PTFE、FEP、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で被覆してある。
加熱部材としての加熱用ヒータ11は、定着フィルム13の内部に具備され、定着フィルム13を介して、定着ニップ部Nに導入された記録材P上の未定着トナー像を加熱溶融し、定着させる。
加熱用ヒータ11を保持するヒータホルダ12は、定着ニップ部Nの反対方向への放熱を防ぐために断熱部材で構成されており、例えば液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等が使われている。ヒータホルダ12には定着フィルム13が余裕をもってルーズに外嵌されていて、定着フィルム13が矢印aの方向に自在に回転可能となるよう配置されている。
加熱用ヒータ11及びヒータホルダ12と、定着フィルム13との間には耐熱性グリースを少量介在させてある。耐熱性グリースが加熱用ヒータ11及びヒータホルダ12と、定着フィルム13との間の摩擦抵抗を小さくする作用をもたらし、定着フィルム13の回転をスムーズにしている。
加圧ローラ20は、芯金21の外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム、或いは、シリコンゴムを発泡して形成された弾性層22を有しており、この弾性層上にPFA、PTFE、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。加圧ローラ20は、上述の定着部材10の方向に不図示の加圧機構により、長手方向両端部から加熱定着に必要なニップ部を形成するように十分に加圧されている。また、長手方向端部から芯金21を介して不図示の駆動装置により、矢印bの方向に回転駆動される。これにより、定着フィルム13は、ステイホルダー12の外側を図の矢印方向aに従動回転する。
次は、図2を参照して、本発明に従って構成される加圧ローラ20に対する冷却装置30として空冷式冷却装置であるファン31を使用した場合について説明する。
ファン31は、加圧ローラ20に向けて送風し、加圧ローラ20を冷却する装置である。ファン31の駆動タイミングは、不図示の制御系により、画像形成動作に伴ない、ヒータ11が所定の定着温度へ加熱動作を開始した時点から第1枚目の記録材の定着工程が開始されるまでの時間で稼動するように制御されている。ファン31は、シロッコファン、クロスフローファン、軸流ファン等が用いられる。
上記構成の画像形成装置及び定着装置を用いて、以下の構成及び条件にて通紙テストを行った。
加圧ローラ20は、芯金21の外に弾性層22としてシリコンゴム3.5mmが形成され、この上に離型層23としてPFAが形成してあり、直径は25mmである。
記録材Pの搬送スピードは235mm/sec、定着フィルム13の定着温度は210℃、加圧ローラ20への加圧力は14kgf、定着ニップ部Nのニップ幅Wは8mm、試験環境は室温23℃湿度50%であった。記録材Pは、レターサイズの普通紙(坪量75g/m)を用いた。
画像形成動作開始からジョブの第1枚目の紙先端が定着ニップ部Nに導入されるまでの時間は6秒である。また、画像形成動作開始と同時にヒータ11は、加熱動作を開始する。
ファン31は、軸流ファンを使用し、回転数は、3000rpmである。回転数は大き過ぎると加圧ローラ20を冷やし過ぎてしまい、定着性を満たさなくなる可能性がある。そのため、定着性に問題がなく、加圧ローラ20を冷却する効果のある値とした。また、ファン31の駆動時間は、画像形成動作開始から3秒間とした。
画像形成動作開始から通紙1枚目を定着するまでの加圧ローラ20の表面温度プロファイルとファン駆動制御を図4に示す。
図4の温度プロファイル1は、ファン31を駆動しなかった場合の温度プロファイルである。通紙1枚目が定着ニップ部Nに入る直前で、加圧ローラ温度は120℃に達している。一方、ファン31を使用すると温度プロファイルは、図4の温度プロファイル2のようになり、加圧ローラ温度は80℃に抑えられている。それぞれにおいて、尾引きレベルを評価した。その結果を表1に示す。
表1の尾引きレベル「悪」とは、尾引きが激しく発生しており、横線の多い画像では実用に耐えないレベルである。尾引きレベル「良」は、実用上問題のないレベルである。
ファン31の駆動なしでは通紙1枚目の尾引きが悪い。これは、1枚目の定着開始時点において加圧ローラ温度が120℃に達しており、尾引きの原因となる紙の水分が水蒸気になり易い雰囲気になっているからである。これに対して、ファン31の駆動ありでは、加圧ローラ温度が80℃に抑えられており、尾引き発生の起こり難い雰囲気になっている。
以上の結果より、冷却装置30としてファン31を用いて、加圧ローラ20を冷却することで、ジョブの通紙1枚目の尾引きを改善することが可能となった。
また、本実施例では、上記画像形成装置の条件において、ファン31の回転数を3000rpm、駆動時間を3秒とすることでジョブの通紙1枚目の尾引きの発生を抑制した。しかし、異なる画像形成装置の条件下においても、ファン31の回転数、駆動時間を最適化することで、ジョブの通紙1枚目の尾引きを改善できることは可能である。
実施例2
次に、本発明に係る画像形成装置の第2の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の全体構成は、図1を参照して説明した実施例1の画像形成装置と同様である。従って、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
図5に、本実施例に係る定着装置6の全体構成を示す。ただ、本実施例では、定着装置6の冷却装置30が実施例1の定着装置6と異なっているだけであり、本実施例の定着装置6の全体構成は、図2、図3を参照して説明した実施例1の定着装置6と同様である。従って、定着装置6における同じ構成及び機能をなす部材には同じ参照番号を付し、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
従って、以下に定着装置6の冷却装置30について説明する。
図5に、本実施例の特徴である、冷却装置30として熱吸収部材32を使用した構成を示す。冷却装置30は、熱吸収部材32が加圧ローラ20に当接することで熱を奪い、加圧ローラ20を冷却する装置である。
熱吸収部材32は、芯金32Aと弾性のあるゴム層32Bからなる。ゴム材として、耐熱性に優れているシリコンゴムを使用した。熱吸収部材32は、押圧機構33で、加圧ローラ20の長手方向全面に当接、離間する。当接時には、加圧ローラ20により摺動して回転する。押圧機構33は、不図示の制御系により、画像形成動作に伴ない、ヒータ11が予め定めた定着温度へ加熱動作を開始した時点から第1枚目の記録材の定着工程が開始されるまでの時間で、熱吸収部材32を加圧ローラ20に当接するように制御されている。
上記構成の画像形成装置及び定着装置を用いて、以下の構成及び条件にて通紙テストを行った。
加圧ローラ20は、芯金21の外に弾性層22としてシリコンゴム3.5mmが形成され、この弾性層22上の離型層23にPFAが形成してあり、直径は25mmである。
記録材Pの搬送スピードは235mm/sec、定着フィルム13の温調温度は210℃、加圧ローラ20への加圧力は14kgf、定着ニップ部Nのニップ幅Wは8mm、試験環境は室温23℃湿度50%であった。
記録材Pは、レターサイズの普通紙(坪量75g/m)を用いた。
画像形成動作開始から第1枚目の紙先端が定着ニップ部Nに導入されるまでの時間は6秒である。また、画像形成動作開始と同時にヒータ11は加熱動作を開始する。
熱吸収部材32は直径10mmであり、当接時のニップ部nのニップ幅wは2mmである。また、熱吸収部材32の当接時間は、画像形成動作開始から3秒間とした。熱吸収部材32による当接がある、なしにおいて連続通紙し、尾引きのレベルを評価した。その結果を表2に示す。
熱吸収部材32を3秒当接し、加圧ローラ20を冷却することで、通紙1枚目の尾引き発生を抑制した。
以上の結果より、冷却装置30としての熱吸収部材32を使用することで、通紙1枚目の尾引きを改善することが可能となった。また、本実施例では、上記画像形成装置の条件において、熱吸収部材32の直径は10mm、当接ニップ幅wは2mm、当接時間を3秒とすることで通紙1枚目の尾引きの発生を抑制した。しかし、異なる画像形成装置の条件下においても、熱吸収部材32の直径、当接ニップ、当接時間を最適化することで、通紙1枚目の尾引きを改善できることは可能である。
実施例3
次に、本発明に係る画像形成装置の第3の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の全体構成は、図1を参照して説明した実施例1の画像形成装置と同様である。従って、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
また、本実施例に係る定着装置6は、上記実施例1で示した図2、図3に示す定着装置と同様である。従って、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
本実施例では、前の画像形成により、加圧ローラ20が高温状態にある場合においての通紙1枚目の尾引き改善法について説明する。高温状態とは、常温以上のことを示す。
加圧ローラ20が高温状態の時は、ヒータ11の加熱動作に伴い、加圧ローラ温度が上がり易い状態である。これを防止するために、前画像形成終了時から新規画像形成開始までの時間を不図示の測定系で測定し、その測定値により冷却装置30の駆動時間を決定する。冷却装置30は、実施例1と同様に図2に示すファン31を用いた。
上記構成の画像形成装置及び定着装置を用いて、以下の構成及び条件にて通紙テストを行った。
加圧ローラ20は、芯金21の外に弾性層22としてシリコンゴム3.5mmが形成され、この弾性層22上の離型層にPFAが形成してあり、直径は25mmである。
記録材Pの搬送スピードは235mm/sec、定着フィルム13の温調温度は210℃、加圧ローラ20への加圧力は14kgf、定着ニップ部Nのニップ幅Wは8mm、試験環境は室温23℃湿度50%であった。
記録材Pは、レターサイズの普通紙(坪量75g/m)を用いた。
画像形成動作開始から第1枚目の紙先端が定着ニップ部Nに導入されるまでの時間は6秒である。また、画像形成動作開始と同時にヒータ11は加熱動作を開始する。
ファン31は、軸流ファンを使用し、回転数は、3000rpmである。
上記画像形成装置の条件において前画像形成において、1カセット分である500枚の連続通紙を行い、新規画像形成を行った場合の加圧ローラ20の温度プロファイルを図6に示す。
画像形成開始1は、前画像形成終了10秒後に、画像形成開始2は300秒後に、画像形成開始3は600秒後に、新規に画像形成を開始したときの加圧ローラ20の温度プロファイルを示す。
図6にて、画像形成1、2、3より、通紙1枚目が定着ニップ部Nに入る直前において、それぞれ145℃、130℃、120℃まで温度が上昇している。開始が早いほど加圧ローラ20は高温となる。
そこで、加圧ローラ20が100℃以上にならないようにファン31の駆動時間を制御する。制御方法については、図7のフローチャートを用いて説明する。
新規画像形成が開始される(S1)と、前画像形成終了時から新規画像形成開始までの時間データTを測定系より取得する(S2)。
T<10分の場合(S3の「Yes」)はS4に進む。さらに、T<5分の場合(S4の「Yes」)はS5に進み、ファン駆動時間は5秒となる。次にファンの駆動が開始され(S8)、ジョブは終了する。
T<10分でない場合(S3の「No」)はS6に進み、ファン駆動時間は3秒となる。次にファンの駆動が開始され(S8)、ジョブは終了する。
T<5分でない場合(S4の「No」)はS7に進み、ファン駆動時間は4秒となる。次にファンの駆動が開始され(S8)、ジョブは終了する。
この制御により高温状態においても、加圧ローラ20の過昇温を抑制した。
以上より、前画像形成終了時から新規画像形成開始までの時間で、ファン31での冷却時間を決定し、冷却することで、新規画像形成での通紙1枚目での加圧ローラ温度の上がり過ぎを抑制し、尾引き発生を抑制することが可能となった。
また、本実施例の画像形成装置の条件では、冷却時間等の各時間設定及びにファン31の回転数を上記のように定めた。しかし、異なる画像形成装置においても、各時間の設定、ファン31の回転数を最適化することで、通紙1枚目の尾引きを改善できることは可能である。
上記実施例では、冷却装置30は、送風装置であるとして説明したが、実施例2で説明した冷却装置30として熱吸収部材32を備えた定着装置であっても、同様の作用効果を奏し得る。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 本発明に従って構成される定着装置の一実施例の概略構成図である。 図2に示す本発明に従って構成される定着装置の構成、作動を説明する概略図である。 本発明に従って構成される定着装置の一実施例における加圧ローラの温度プロファイルを示す図である。 本発明に従って構成される定着装置の他の実施例の概略構成図である。 本発明に従って構成される定着装置の他の実施例における加圧ローラの温度プロファイルを示す図である。 本発明に従って構成される定着装置の一実施例における冷却装置制御のフローチャート図である。 従来のフィルム加熱方式定着装置の一例を示す概略構成図である。
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電装置)
3 画像露光
4 現像装置
5 転写ローラ(転写装置)
6 定着装置
7 クリーニング装置
10 定着部材
11 加熱部材
11a セラミック基板
11b 通電発熱抵抗層
11c ガラス保護層
12 ステイホルダー
13 薄肉フィルム(定着フィルム)
14 温度検知手段
20 加圧ローラ(加圧部材)
21 芯金
22 弾性層
23 離型層
30 冷却装置
31 ファン(送風装置)
32 熱吸収部材
N 定着ニップ部
P 記録材

Claims (4)

  1. 加熱部材と、前記加熱部材との間に耐熱性の定着フィルムを挟んで定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記定着ニップ部に未定着トナー像を担持した記録材を導入して前記定着フィルムと共に前記定着ニップ部を移動させることにより前記記録材の未定着トナー像を加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記加圧部材を冷却する冷却装置を備え、
    画像形成動作の開始により前記加熱部材が所定の定着温度へ加熱動作を開始した時点から、第1枚目の記録材が前記定着ニップ部へと導入されるまでの時間において、前記冷却装置により前記加圧部材を冷却することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記冷却装置は、送風装置を備えており、前記加圧部材に送風することにより前記加圧部材を冷却することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記冷却装置は、熱吸収部材を備えており、前記加圧部材に前記熱吸収部材を当接することにより前記加圧部材を冷却することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前画像形成終了時から新規画像形成開始までの時間により、新規画像形成における前記冷却装置の冷却時間を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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