JP2007199485A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被加熱材の長手方向幅が加熱体の長手方向長さに対して比較的狭い被加熱材についてシワの発生を抑制できると共にスループットを向上できる画像形成装置の提供。
【解決手段】ニップ部Nで被加熱材Pを挟持搬送しつつ加熱する加熱装置14と、加熱装置に対して被加熱材を給送する給送装置19と、を有する。さらに、加熱装置の有する加熱体91a,91bを加熱制御するとともに給送装置の被加熱材の給送タイミングを制御する制御手段71を有する。制御手段は、加熱装置の有する第一発熱体の発熱dutyと、第一発熱体と従属して発熱する従属発熱体の発熱dutyとの点灯時間比率に関して、連続して被加熱材に画像を形成する場合に、被加熱材のサイズに応じて点灯時間比率を変化させる。また、制御手段は、第一発熱体と従属発熱体の被加熱材搬送方向と直交する長手方向の温度分布に応じて給送装置による被加熱材の給送タイミングを決定する。
【選択図】図2
【解決手段】ニップ部Nで被加熱材Pを挟持搬送しつつ加熱する加熱装置14と、加熱装置に対して被加熱材を給送する給送装置19と、を有する。さらに、加熱装置の有する加熱体91a,91bを加熱制御するとともに給送装置の被加熱材の給送タイミングを制御する制御手段71を有する。制御手段は、加熱装置の有する第一発熱体の発熱dutyと、第一発熱体と従属して発熱する従属発熱体の発熱dutyとの点灯時間比率に関して、連続して被加熱材に画像を形成する場合に、被加熱材のサイズに応じて点灯時間比率を変化させる。また、制御手段は、第一発熱体と従属発熱体の被加熱材搬送方向と直交する長手方向の温度分布に応じて給送装置による被加熱材の給送タイミングを決定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、複写機やレーザービームプリンタに搭載する加熱装置(定着装置)として、特許文献1、特許文献2などに示されるフィルム加熱方式の装置が提案され、実用化されている。
このフィルム加熱方式の定着装置は、加熱体に加熱用回転体である耐熱性の薄膜フィルム(定着フィルム)を加圧用回転体(加圧ローラ)で密着させて摺動搬送させ、この定着フィルムを挟んで加熱体と加圧ローラとで圧接ニップ部を形成している。そしてこのニップ部に未定着画像を担持した被加熱材(転写紙)を導入して定着フィルムと一緒に搬送させて、定着フィルムを介して付与される加熱体からの熱とニップ部の加圧力によって未定着画像を被加熱材上に永久画像として定着させるものである。
このフィルム加熱方式の定着装置は、定着装置全体を低熱容量部材で構成することができるため、省電力化・ウェイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能である。
例えば加熱体としては、アルミナ(Al2O3)や窒化アルミニウム(AlN)等、低熱容量の板状セラミック基材をベースとしている。そしてこの基材の一面に銀パラジウム(Ag/Pd)・Ta2N等を用いた発熱パターン、および前記発熱パターンに通電させるためのAg等の低抵抗材材料よりなる給電電極パターンをスクリーン印刷等で形成具備させている。さらに前記発熱パターン形成面を薄肉ガラス保護層で覆っている。
この加熱体は、給電電極パターンを介して発熱パターンに通電がなされることにより発熱し、加熱体全体が急速昇温する。この加熱体の昇温を、加熱体に当接させて配置された、あるいは加熱体の近傍に配置されたサーミスタにより検知し、通電駆動制御部へフィードバックされる。通電駆動制御部はサーミスタで検知される加熱体温度が所定のほぼ一定温度(定着目標温度)に維持されるように発熱パターンに対する通電を制御する。すなわち加熱体は所定の定着温度に加熱制御される。
特開昭63−313182号公報
特開平4−44075号公報
この種の定着装置は、低熱容量であることによりクイックスタート性に優れている反面、低熱容量であるがゆえの問題を有している。被加熱材の長手方向幅(被加熱材の搬送方向と直交する方向における長さ)が加熱体の長手方向長さに対して比較的狭い場合、被加熱材が通過する領域(通紙部)と被加熱材が通過しない領域(非通紙部)とでは、加熱体から奪われる熱量が大きく異なる。すなわち、通紙部では被加熱体に熱量を奪われるが、非通紙部では被加熱体に熱量を奪われない。ここで、被加熱材の長手方向幅が加熱体の長手方向長さに対して比較的狭い場合の例としては、例えば最大通紙幅がA4サイズ横通紙[長手方向幅297mm]に対してLEGALサイズ[同幅215.9mm]やA4サイズ縦通紙[同幅210mm]等がそれに当る。以下、被加熱材の長手方向幅が加熱体の長手方向長さに対して比較的狭い被加熱材を「小サイズ」あるいは「幅狭サイズ」の被加熱材と称する。従って、被加熱材に熱量が奪われない非通紙部の温度は幅狭サイズの被加熱材を通紙していくにしたがって徐々に上昇していく、いわゆる非通紙部昇温現象を生じやすく、低熱容量であるフィルム加熱方式においては一層厳しくなる。
非通紙部昇温に起因する品質問題の1つに、幅狭サイズの被加熱材の連続通紙時における被加熱材シワ(以下、単に「シワ」もしくは「紙シワ」とも称する)が挙げられる。フィルム加熱方式においては、上記非通紙部昇温により通紙部と非通紙部との間に生じる温度差の結果、一般的に熱膨張する弾性体で構成される加圧ローラの外径は通紙部と非通紙部とで大きな差ができやすい。それゆえにフィルムの長手方向搬送ムラ、ひいては被加熱材の搬送ムラを生じて被加熱材にシワが発生しやすい。そして上記シワは、高温高湿環境等、紙などの被加熱材のコシが弱くなる環境において特に発生しやすいことが知られている。
本発明の目的は、被加熱材の長手方向幅が加熱体の長手方向長さに対して比較的狭い被加熱材についてシワの発生を抑制できると共にスループットを向上できる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、細長い基板上に独立に発熱されうる複数の発熱体を具備する加熱体と、前記加熱体と接触しつつ移動する移動部材と、前記移動部材を介して前記加熱体とニップ部を形成する加圧部材とを具備し、前記ニップ部で被加熱材を挟持搬送しつつ被加熱材上の画像を加熱する加熱装置と、前記加熱装置に対して被加熱材を給送する給送装置と、前記加熱体を加熱制御するとともに前記給送装置の被加熱材の給送タイミングを制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、前記複数の発熱体のうち、第一発熱体の発熱dutyと、前記第一発熱体と従属して発熱する従属発熱体の発熱dutyとの点灯時間比率に関して、連続して被加熱材に画像を形成する場合に、前記被加熱材のサイズに応じて前記点灯時間比率を変化させ、前記加熱体の被加熱材搬送方向と直交する長手方向の前記第一発熱体と従属発熱体の温度分布に応じて前記給送装置による前記被加熱材の給送タイミングを決定する、ことを特徴とする画像形成装置である。
前記制御手段は、前記複数の発熱体のうち、第一発熱体の発熱dutyと、前記第一発熱体と従属して発熱する従属発熱体の発熱dutyとの点灯時間比率に関して、連続して被加熱材に画像を形成する場合に、前記被加熱材のサイズに応じて前記点灯時間比率を変化させ、前記加熱体の被加熱材搬送方向と直交する長手方向の前記第一発熱体と従属発熱体の温度分布に応じて前記給送装置による前記被加熱材の給送タイミングを決定する、ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、被加熱材の長手方向幅が加熱体の長手方向長さに対して比較的狭い被加熱材についてシワの発生を抑制できると共にスループットを向上できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明する。
(I)画像形成装置例
図1は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成模型図である。
図1は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成模型図である。
本実施例の画像形成装置は電子写真方式を用いたレーザープリンタである。このプリンタは、被加熱材としての用紙の使用可能な最大用紙サイズがA3サイズ、用紙の搬送速度が150mm/sec、A4サイズ横通紙を30枚/分(ppm)で出力するプリンタである。用紙の搬送基準は、用紙の長手方向幅の中心と加熱体の長手方向長さの中心を一致させた状態に用紙を搬送する中央基準搬送である。
画像形成装置は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)1を備えている。感光ドラム1の周囲には、帯電ローラ(帯電手段)2、レーザースキャナユニット(露光手段)3、現像装置(現像手段)4、転写ローラ(転写手段)5、クリーニング装置(クリーニング手段)6がその順に配設されている。
7は用紙Pを積載して収納する給紙カセットである。この給紙カセット7から送り出される用紙Pの搬送経路に沿って順に、給紙ローラ8と、給紙ガイド9と、搬送ローラ10と、レジストローラ11と、トップセンサー12と、搬送ガイド13と、加熱装置14と、排紙ローラ15、排紙ガイド16が配置されている。
19は給送機構(給送手段)であり、給紙ローラ8と、搬送ローラ10と、レジストローラ11と、排紙ローラ15と、これらのローラをギア列を介して回転する駆動モータ(不図示)等を備えている。
次に、上述構成の画像形成装置の動作を説明する。
ホストコンピュータ(不図示)からのプリント指令を制御部(不図示)が取り込むと、感光ドラム1は駆動手段(不図示)によって矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転される。
帯電ローラ2はその感光ドラム1の外周面(表面)を所定の極性、所定の電位に一様に帯電する。その感光ドラム1表面に対しスキャナユニット3によって画像信号に基づいた画像露光Lがなされ、感光ドラム1表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
静電潜像は現像装置4によって選択的にトナー(現像剤)が付着されてトナー像(現像像)として可視化され、感光ドラム1の回転にともない感光ドラム1と転写ローラ5間の転写部Tへ搬送される。
一方、給送機構19の給紙ローラ8はモータによって矢印方向に回転され、カセット7内の用紙Pを一枚分離給紙する。ここで本実施例においては、カセット7内に用紙Pのサイズを検知するための用紙サイズ検知機構(被加熱材サイズ検知手段)17を設けている。用紙サイズ検知機構17は、カセット7内の用紙サイズ規制板位置の自動検知、ダイヤル方式の用紙サイズ指定、或いは用紙幅センサレバー等によって用紙サイズを検知する。
給紙ローラ8によって分離給紙された用紙Pは搬送ローラ10によって給紙ガイド9を通じてレジストローラ11に搬送され、このレジストローラ11によってトップセンサー12を介して転写部Tに搬送される。ここで用紙Pはトップセンサー12のレバーを倒し、用紙Pの先端がトップセンサー12位置を通過したことが検知される。この後、用紙P後端がトップセンサー12を通過するまで、トップセンサー12は紙有状態を検知し続ける。トップセンサー12のレバーは用紙Pの後端が通過すると元に戻り、用紙P後端がトップセンサー12の位置を通過したことが検知される。
用紙Pが転写部Tに搬送されると、転写部Tでは転写ローラ5に感光ドラム1表面のトナー像と逆極性の電界が印加される。これにより感光ドラム1表面のトナー像が用紙P上に転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、搬送ガイド13に導かれて加熱装置たる定着装置(定着器)14へと搬送され、ここで未定着トナー像が加熱・加圧されて用紙P面に定着される。
未定着トナー像の定着処理を受けた用紙Pは、排紙ローラ15によって排紙ガイド16を通じて外部の排紙トレー18上に画像形成物(プリント、コピー)として排出される。
用紙Pに転写されないで感光ドラム1表面に残った転写残トナはクリーニング装置6によって除去され、感光ドラム1は次の画像形成に供される。
以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。
(II)定着装置14
図2はフィルム加熱方式の定着装置14の一例の横断面側面模型図である。
図2はフィルム加熱方式の定着装置14の一例の横断面側面模型図である。
本実施例の定着装置14は加圧ローラ駆動式である。この定着装置14は、加熱体90を保持させたガイド部材(加熱体支持部材)20を加圧ステイ60によって可撓性を有する円筒状の定着フィルム(移動部材)30を介して加圧ローラ(加圧部材)40に所定の押圧力をもって圧接させている。これによって、定着フィルム30と加圧ローラ40との間にニップ部(圧接ニップ部、定着ニップ部)Nを形成している。
フィルム30は、定着処理の高速化の一環としての熱容量低減のために、耐熱性のPTFE、PFA又はFEP等を主成分とする無端状の単層で構成され、全層厚が100μm以下、好ましくは40μm以上80μm以下に採られている。或いは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES又はPPS等を主成分とする無端状の基体の外周面にPTFE、PFA又はFEP等をコーティングした複合層に構成され、全層厚が100μm以下、好ましくは40μm以上80μm以下に採られている。
ガイド部材20は、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂材等により横断面略半円形樋型に形成してある。このガイド部材20は、加熱体90を支持するとともにフィルム30の内面を長手方向全域にわたってガイドする機能をもつ。
加圧ローラ40は、鉄、アルミニウム等を主成分とする円柱状若しくは略円柱状の芯金40aの外周面に、耐熱性及び離型性を有するシリコーンゴム等を主成分とする円筒状の弾性層40bを被覆することによって構成されている。この加圧ローラ40は、芯金40aの一端部に設けた駆動ギア(不図示)が定着モータMから回転力を受けることによって矢印方向へ回転されるようになっている。
図3は加熱体90の概略構成模型図である。
加熱体90は、アルミナ等に代表されるセラミックスを主成分とする薄板状基板94を有する。この基板94は用紙Pの搬送方向と直交する方向を長手とする細長い部材である。この基板94の片面に、Ag/Pd(銀パラジウム)等を主成分とする発熱体パターン91a,91b、及びAgを主成分とする給電電極92a,92b、共通電極93をスクリーン印刷等により塗工してある。そしてこの発熱パターン(発熱体)91a,91bをガラス或いはフッ素等を主成分とする絶縁保護層95で被覆している。
発熱パターン(第1発熱体)91aは、長手中央付近から端部にかけて多段階的に発熱パターン幅を広げることによって単位長さ当りの抵抗値を小さくし、通電させた場合に長手中央を発熱ピークとする山型発熱分布をなすように形成されている。発熱パターン(従属発熱体、第2発熱体)91bは、発熱パターン91aと従属して発熱するように接続されている。この発熱パターン91bは、長手中央から端部にかけて発熱パターン幅を狭めることによって単位長さ当りの抵抗値を大きくし、通電させた場合に長手中央を発熱ボトムとする谷型発熱分布をなすように形成されている。
この加熱体90は絶縁保護層95を設けた側が表面側であり、絶縁保護層95の面にフィルム30の内面が摺動する。この加熱体90を、ガイド部材20の下面に長手に沿って形成した溝内に加熱体90表面側を外側にして嵌め込んで耐熱性接着剤で接着して保持させてある。加熱体90の基板94の裏面には、サーミスタ(温度検知手段)50が当接もしくは近接して配置されている。
図4は加熱体駆動制御部70の一例の回路図である。
加熱体90の通電制御をつかさどる加熱体駆動制御部70において、CPU(制御手段)71はサーミスタ50の出力信号(検知温度信号)を取り込む。CPU71はその出力信号に基づいてサーミスタ50の温度が所定の定着目標温度(190〜210℃)になるように、交流電源波形に対してトライアック72a,72bの点灯時間を駆動制御する、いわゆる位相制御や波数制御を用いている。またCPU71は、トライアック72aの点灯duty、及び前記点灯dutyに対するトライアック72bの点灯時間比率を決定でき、所望の長手発熱分布をもって上記温度制御を施すことができる。
また、加熱体駆動制御部70において、加熱体90の過昇温を防止する安全素子10(温度ヒューズ、サーモスイッチ等)が通電ライン上に直列接続されている。本実施例では安全素子10は、加熱体90に当接して、もしくは加熱体90の近傍に配置されている。
本実施例の定着装置14は、図2に示すように、加圧ローラ40が矢印方向に回転されると、加圧ローラ40の回転によるフィルム30表面との摺動摩擦力により、フィルム30に回転力が作用してフィルム30がガイド部材20の外回りを矢印方向に回転する。そしてサーミスタ50の検知温度情報に基づいてCPU71がトライアック72a,72bの点灯時間を駆動制御することによって加熱体90が所定の定着目標温度に温調制御される。この状態において、未定着トナー像tを担持した用紙Pをニップ部Nで挟持搬送することにより、加熱体90の熱がフィルム30を介して用紙Pに付与され、未定着トナー像tが用紙P面に熱定着される。ニップ部Nを通過した用紙Pはフィルム30表面から曲率分離されて排紙される。
(III)従来の非通紙部昇温緩和策
ここで、従来の画像形成装置における非通紙部昇温緩和策について説明する。
ここで、従来の画像形成装置における非通紙部昇温緩和策について説明する。
従来は以下に記すような画像形成装置の給送制御による対策や、加熱体構成および加熱制御方法による対策が採られている。
従来例(1):画像形成装置の給送制御
非通紙部昇温は、前述のように幅狭サイズの連続通紙時において顕著に現れる。したがって、連続通紙の際の用紙間距離(以下、給送間隔と称する)を広げ、スループット(単位時間当たりの用紙の搬送枚数)を落とすことにより、用紙1枚当りの非通紙部昇温の進行度合が緩和され、紙シワの発生を抑制できる。
非通紙部昇温は、前述のように幅狭サイズの連続通紙時において顕著に現れる。したがって、連続通紙の際の用紙間距離(以下、給送間隔と称する)を広げ、スループット(単位時間当たりの用紙の搬送枚数)を落とすことにより、用紙1枚当りの非通紙部昇温の進行度合が緩和され、紙シワの発生を抑制できる。
例えば、長手にわたってフラットな発熱分布を保つ加熱体80(図7参照)、を具備する定着装置を有した画像形成装置において、本発明者が32℃/80%RH環境におけるA4サイズ縦の連続通紙JOBの紙シワ発生傾向を検討した。この装置のスペックは、最大通紙幅がA4サイズ横通紙、搬送速度が150mm/sec、A4サイズ横通紙時の給送間隔が30枚/分[ppm])である。その結果、4ppmまで給送間隔を延ばすことで紙シワの発生を防止できることがわかった。加熱体80において、81はセラミックスを主成分とする薄板状基板84の片面に設けられた発熱体パターンである。82・83はAgを主成分とする給電電極である。絶縁保護層は図示を省略してある。
上記加熱体80の通紙部(温度制御部)P0と非通紙部(用紙の左右端から10mm外側)P1におけるJOB中の温度推移を図8に示す。
図8において、プリント信号受信から1枚目の排紙完了までの時間(ファーストプリントアウトタイム、以下、FPOTと略する)は10secである。1枚目が定着装置に到達する直前における通紙部P0と非通紙部P1との温度差(突入前温度差)はほぼ0deg.である。A4サイズ縦が定着装置を1枚通過する毎に20deg.程度の非通紙部昇温を生じる。そして次に到達する被加熱材との給紙間隔(4ppmの場合15秒間)のあいだにほぼ長手温度差が緩和され、4ppmの連続通紙中は、非通紙部温度が通紙部より極端に大きくならないことがわかる。
従来例(2):加熱体構成および加熱制御方法
例えば、本実施例と同じ構成の加熱体90を、本実施例と同じ構成の加熱体駆動制御部70によって駆動制御することにより、幅狭サイズの用紙の連続通紙時における非通紙部昇温を低減させる方法が、特開平10−177319号公報で提案されている。
例えば、本実施例と同じ構成の加熱体90を、本実施例と同じ構成の加熱体駆動制御部70によって駆動制御することにより、幅狭サイズの用紙の連続通紙時における非通紙部昇温を低減させる方法が、特開平10−177319号公報で提案されている。
この方法によれば、加熱体駆動制御部70においてCPU71でトライアック72a,72bの点灯比率を決定してトライアック72a,72bを駆動制御させることにより、加熱体90の長手発熱分布に円滑な勾配を持たせている。
図9に、トライアック72a,72bの点灯比率による加熱体90の長手発熱分布の例を示す。この加熱体90を具備した、通紙基準が中央基準である定着装置を用いた場合、例えば用紙の長手方向長さに応じてトライアック72aと72bの点灯時間比率10:10、10:7、10:3、10:0のいずれかを選択するようにしている。これにより、定着性を確保しながら非通紙部昇温を一定の範囲内に抑えることが可能となり、幅狭サイズの用紙の通紙において、図7の加熱体80を用いた場合よりも早い給送間隔を許容できる。
しかしながら、従来例(2)のような定着装置を具備した画像形成装置においてもなお、高温高湿環境における幅狭サイズの用紙のシワを防止するためにはスループットをかなり低く抑えなければならず、且つFPOTが大幅に遅延してしまうという課題があった。
従来例(2)の画像形成装置において、本発明者が32℃/80%RH環境におけるA4サイズ縦通紙の連続通紙JOBの紙シワ発生傾向を検討した。この装置のスペックは、最大通紙幅がA4サイズ横通紙、搬送速度が150mm/sec、A4サイズ横通紙時の給送間隔が30ppmである。その結果、6ppmまで給送間隔を延ばすことで紙シワの発生を防止できることがわかった。プリントJOB中のトライアック72a・72bの点灯時間比率は10:0、すなわち加熱体90の発熱パターン91aのみが発熱するという可能な限り最大の山型発熱分布とした。
図10に、加熱体90の通紙部(温度制御部)P0と非通紙部(被加熱材の左右端から10mm外側)P1におけるJOB中の温度推移を示す。図10に示すように、プリント信号受信からのFPOTは30sec、1枚目が定着装置に到達する直前における通紙部P0と非通紙部P1との温度差(突入前温度差)は20deg.(P1のほうが低い)である。A4サイズ縦が定着装置を1枚通過する毎に10deg.程度の非通紙部昇温を生じ、6ppmでの連続通紙中は、非通紙部温度が通紙部より極端に大きくならないことがわかる。
しかし、給送間隔に関しては、従来例(1)が15sec、従来例(2)が10secであり、従来例(1)より従来例(2)のほうがスペックは高い。しかしながら、従来例(2)のFPOTが従来例(1)のFPOTよりも大幅に遅延することを鑑みると、例えばプリント信号受信から1分後に排出される枚数は従来例(1)、従来例(2)ともに4枚である。したがって、実質的なスループットとしては従来例(2)のスペックが高いとはいえなかった。
(4)本実施例の非通紙部昇温緩和策及びスループット向上策
画像形成(プリントJOB)を用紙Pに連続して行う場合のCPU70による加熱・給送制御のフローチャートを図5に示す。
画像形成(プリントJOB)を用紙Pに連続して行う場合のCPU70による加熱・給送制御のフローチャートを図5に示す。
まず、プリント指令が画像形成装置に入力されると、定着装置14の定着モータMの駆動と同期して加熱体90に対する通電加熱を開始する(S31)。このとき、発熱パターン91a,91bの発熱比率、すなわちトライアック72a,72bに対する第1の点灯時間比率C1は用紙サイズによらず10:10(一定)とし、許容される最大電力を投入するのが望ましい。これは、定着装置14全体に対する蓄熱量を可能な限り小さく抑えながら加熱体90の温度を優先的に(短時間で)定着目標温度へ到達させるための制御であり、後述の点灯時間比率切り替え後の端部放熱効果を最大限に引き出せるという利点がある。これと同時に、FPOTを余計に延長させずに給送を開始できるという利点もある。
次に、CPU71は用紙サイズ検知機構17から用紙サイズ信号を取り込み、その用紙サイズ信号に対応する用紙サイズに応じた第2の点灯時間比率C2、1枚目給紙ウェイト時間tw、給送間隔tpを決定する(S32)。
本実施例におけるそれぞれの設定値は表1に従う。表1に記載した設定値は、発明者が加熱体90を具備した画像形成装置で本実施例の制御を施して事前検討した際に、高温高湿環境のシワを含めた品質問題が発生しなかった設定値である。表1に示されるように、第2の点灯時間比率C2は用紙サイズに応じて決定される。また、第2の点灯時間比率C2は第1の点灯時間比率C1以下である。
次に、加熱体90に配置されたサーミスタ50の温度をモニタし、定着目標温度に到達するまで第1の点灯時間比率C1による加熱を継続する(S33)。S33においてサーミスタ50の温度が定着目標温度に到達した時点で第2の点灯時間比率C2に切り替える(S34)。本実施例の定着装置7では3〜5秒程度の時間で定着目標温度に到達する。
次に、点灯時間比率をC2へ切り替えたところを基点に、S32で決定した1枚目給紙ウェイト時間twを経過したのちに、給送機構19のモータを回転駆動させることによってカセット7から用紙Pを1枚目を給紙する(S35、S36)。このウェイト制御は、特に幅狭サイズの用紙において、最初の用紙が定着装置14に到達する以前の段階で、非通紙部温度を十分(通紙部の定着性に影響しない程度)に下げておく作用をもたらす。そしてこの作用は、定着装置14全体の蓄熱量が少ない状態すなわち定着装置14全体としては冷たい状態のほうが顕著に効く。本実施例の場合、例えばA4縦サイズについてこの制御を施すと、1枚目が定着装置14に突入する直前において、非通紙部(用紙左右端の10mm外側)P1の加熱体90の温度は通紙部(温度制御部)P0の温度に対して35deg.低くなる(図6の突入前温度差参照)。
1枚目給紙後の連続給送の場合は、トップセンサー12で時間を監視しながらS32で決定した給紙間隔tpをもって給紙を継続し(S37、S38)、JOBを終了する(S39)。
本実施例の画像形成装置において、上記フローチャートに則ってA4サイズ縦の連続通紙JOBをおこなったときの上記P0、P1位置における温度推移を図6に示す。
図6において、1枚目が定着装置14に到達する直前における通紙部P0と非通紙部P1との温度差(突入前温度差)は35deg(P1のほうが低い)、プリント信号受信からのFPOTは15secと従来に比べても比較的早く、A4サイズ縦が定着装置14を1枚通過する毎に10deg.程度の非通紙部昇温を生じ、10ppmでの連続通紙中は、非通紙部温度が通紙部より極端に大きくならないことがわかる。
ここで、本実施例と、前述の従来例(1)、(2)において、給紙間隔を振ったときのA4サイズ縦通紙時の対シワ性能比較結果を表2に示す。通紙環境は32℃/80%RH、紙種は坪量64g/m2の薄紙の100枚連続通紙であり、紙シワ発生率(%)を表している。
表2によると、本実施例(実施例1)が従来例(1)、(2)に対して幅狭サイズの連続通紙JOBにおける紙シワ抑制効果が高いことがわかる。そして、本実施例によると、例えばプリント信号受信から1分後に排出される枚数は、従来の4枚に対して、8枚の出力が可能となり、実質的なスループットを飛躍的に向上させることができた。
本実施例の画像形成装置では、用紙Pが定着装置14へ到達する以前の加熱体90温度立上げについて、第1の点灯時間比率C1で加熱体90を加熱する。これによって、定着装置14全体に対する蓄熱量を最小限に抑えながら従来よりも短時間で加熱体90の通紙部温度を目標定着温度まで到達させることができる。また、前記蓄熱量が最小限であるが故に、第2の点灯時間比率C2に切り替えることによる加熱体90の非通紙部温度の降下量を従来よりも大きくすることが可能となる。よって、用紙Pの連続通紙中においても従来に比べて非通紙部昇温を緩和することができる。ひいては、幅狭サイズの用紙Pの非通紙部昇温に起因する紙シワを、高温高湿環境においても防止するための実質的なスループットを、従来に対して飛躍的に向上させることができる。
本実施例においては、用紙サイズを給紙前に検知もしくは情報入力したうえで上記点灯時間比率の切り替えやウェイト時間、給送間隔の決定をおこなうことが最も作用効果が得られるため、それに限定した例を説明した。しかしながら、用紙サイズの検知、点灯時間比率の切り替えやウェイト時間、給送間隔の決定はこれに限られるものではない。例えばプリントJOBの用紙1枚目の搬送途中において用紙が定着装置14に到達する前に用紙サイズを検知、あるいは点灯時間比率や給紙間隔の決定をおこなう制御であっても、同様な効果を得ることができる。
また、用紙サイズ検知機構17の出力信号に基づいて用紙サイズを判断しているが、用紙サイズの判断はこれに限られずオペレーションパネルによるサイズ入力の入力情報、またはフォーマッタからのサイズ情報に基づいて用紙サイズを判断してもよい。
本発明に係る画像形成装置の他の例を説明する。
本実施例においては、実施例1の画像形成装置と共通する部材、部分には同じ符号を付して、再度の説明を省略する。
本実施例の画像形成装置は、定着装置14において、画像形成中の温度制御をつかさどるメインサーミスタ(第一の温度検知素子)50と、非通紙部温度の監視をつかさどるサブサーミスタ(他の温度検知素子)51が設けられる。そして、メインサーミスタ50の出力に対して、サブサーミスタ51の温度低下量によって、用紙Pの給送タイミングを決定することを特徴としている。
本実施例の定着装置14に用いたメインサーミスタ50とサブサーミスタ51の配置例を図11に示す。
メインサーミスタ50は、いかなるサイズの用紙Pが通紙されても常に通紙部となる位置に配された温度検知素子である。サブサーミスタ51は、LETTERサイズ横通紙よりも幅の小さな用紙が通紙された時に非通紙部となる位置(中央搬送基準位置から132mm)に配された温度検知素子である。サブサーミスタ51は温度制御には用いられず、非通紙昇温のような加熱体90の端部昇温のみを検知する。サブサーミスタ51の出力信号もメインサーミスタ50の出力信号と同様にCPU71に入力されている。CPU71はサブサーミスタ51の出力信号をリアルタイムに取り込んで加熱体90の端部昇温をモニタしている。
次に、図12のフローチャートに沿ってCPU71による加熱・給送制御方法を説明する。
S61は実施例1のS31(図5)と同じである。
S62では、用紙サイズ検知機構17から用紙サイズ信号を取り込み、その用紙サイズ信号に対応する用紙サイズに応じた第2の点灯時間比率C2、サイズに応じたサーミスタ温度差閾値ΔTs(LETTERサイズ横[279.4mm]以上の場合は固有の給紙間隔tpで制御)を決定する。
本実施例におけるそれぞれの設定値は表3に従う。表3に記載した設定値のうちΔTsは、各用紙サイズの左右端位置とサブサーミスタ51の配置位置および発熱パターン91aと91bの発熱比率による長手発熱分布から算出した値である。この値は用紙Pのサイズに依らず用紙コバ付近の非通紙部温度を一定範囲内に収めることが可能な設定値である。
S63〜S64は実施例1のS33〜S34と同じである。
S65〜S66において、メインサーミスタ50の出力温度に対してサブサーミスタ51の出力温度が何度低いかをモニタし、閾値ΔTsを上回った時点で給紙制御を施す点が実施例1と異なる。実施例1では、S35〜S36において、所定のウェイト時間、給紙間隔で給紙制御を施していた。本実施例の場合、用紙Pの左右端から10mm外側がメインサーミスタ50温度よりも15deg.程度低くなったと見積もった時点で給紙許可を与えている。こうすることで、特にFPOTやJOB初期の給紙間隔をより短時間にすることができる。
本実施例のような制御を施すことにより、各紙サイズに応じて通紙部と非通紙部との温度差を厳密に管理したうえで、高温高湿環境において紙シワを発生させない範囲で実質的なスループットをより向上させることが可能となる。
本発明に係る画像形成装置の他の例を説明する。
本実施例の画像形成装置は、実施例1、2でおこなった加熱・給送制御を特定モード化し、FPOTとスループットを優先するモードを別設定している点に特徴がある。
本実施例においても、実施例1、2の画像形成装置と共通する部材、部分には同じ符号を付して、再度の説明を省略する。
幅狭サイズの連続通紙JOB中の非通紙部温度を極力抑えることによって高温高湿環境のシワを回避することを目的とした制御例を実施例1、2で説明した。しかしながら、そもそも、坪量75g/m2を下回る薄紙でなければシワ発生が懸念されることは少なく、また高温高湿環境でなければ懸念されることは少ない。よって、ユーザーの使用状況によっては実施例1、2に示した制御を必要としない場合があり、このような場合には上記非通紙部昇温をある程度許容することができるため、より早いFPOTとスループットを提供することが可能となる。
実施例1、2の画像形成装置および定着装置14においては、加熱体90の定着制御温度として190〜210℃の範囲で設定しているが、加熱体90の温度が250℃以内であれば、装置の熱損等の問題は発生しないことがわかっている。
本実施例の画像形成装置においては、定着装置14として実施例2の定着装置14を搭載している。CPU71は、非通紙部温度250℃までを許容した「スループット優先モード(第一のモード)」と、実施例1、2で説明したシワ防止のためのスループットに対応する「シワ回避モード(第二のモード)」とを有し、場合に応じて使い分けることが可能なように構成してある。
上記「スループット優先モード」と「シワ回避モード」の各用紙サイズにおける初期スループットは表4に従う。
本実施例の画像形成装置においては、例えば、A4サイズ縦の連続通紙JOBにおける初期スループットは20ppmとし、JOB中にサブサーミスタ51(図11)により非通紙部温度を検知する。CPU71はその非通紙部温度が250℃(規制温度)を超えるような状態になった場合にスループット優先モードを実行して、給紙間隔を所定時間(例えば2秒ずつ)延長するように給送機構19のモータの回転駆動を制御する。これによって非通紙部昇温を250℃以内に収めるすなわち規制するようにした。また、CPU71は非通紙部温度が250℃よりも低い温度で用紙Pにシワが発生しないようにシワ回避モードを実行して、給紙間隔を所定時間延長するように給送機構19のモータの回転駆動を制御する。
このような給紙制御を施すことにより、特に幅狭サイズに関して、実施例1、2よりはるかに早いスループットを得ることが可能となる。また、長手発熱分布を制御可能な加熱体90を用い、JOB中の適当な範囲で発熱パターン91a,91bに対して適当な点灯時間比率を与えることにより、スループット性能をより向上させることが可能となる。更に、このモードにおいてはFPOTを遅延させるような給紙ウェイトを設けないことにより、FPOTもより早くさせることが可能となる。
そして、上記「スループット優先モード」と「シワ回避モード」との切り分け方法としては、例えばスループット優先モードをデフォルト設定とする。そして、シワ回避モードをユーザーが選択設定可能にする方式でもよい。この場合、上記の切り分けをオペレーションパネル(選択手段)で行う。その他の切り分け方法として、画像形成装置内に温湿度センサやメディア種類識別センサ、メディア吸湿量検出センサ等を設け、シワが発生する可能性が生じた場合に、CPU71によって自動的にシワ回避モードに移行させる方式でもよい。この場合には、CPU71が選択手段として機能する。
本実施例によると、FPOTやスループットを優先するユーザーの要望に応えることが可能となり、またユーザーの使用環境や要望に応じてモードを選択することが可能となるため、画像形成装置の品質・信頼性を一層向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの実施例にとらわれるものではなく技術思想内でのあらゆる変形が可能である。
19‥‥給送機構、30‥‥定着フィルム、40‥‥加圧ローラ、71‥‥CPU、
91a,91b‥‥発熱パターン、90‥‥加熱体、94‥‥基板、P‥‥用紙、
P0‥‥通紙部、P1‥‥非通紙部
91a,91b‥‥発熱パターン、90‥‥加熱体、94‥‥基板、P‥‥用紙、
P0‥‥通紙部、P1‥‥非通紙部
Claims (7)
- 細長い基板上に独立に発熱されうる複数の発熱体を具備する加熱体と、前記加熱体と接触しつつ移動する移動部材と、前記移動部材を介して前記加熱体とニップ部を形成する加圧部材とを具備し、前記ニップ部で被加熱材を挟持搬送しつつ被加熱材上の画像を加熱する加熱装置と、前記加熱装置に対して被加熱材を給送する給送装置と、前記加熱体を加熱制御するとともに前記給送装置の被加熱材の給送タイミングを制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、前記複数の発熱体のうち、第一発熱体の発熱dutyと、前記第一発熱体と従属して発熱する従属発熱体の発熱dutyとの点灯時間比率に関して、連続して被加熱材に画像を形成する場合に、前記被加熱材のサイズに応じて前記点灯時間比率を変化させ、前記加熱体の被加熱材搬送方向と直交する長手方向の前記第一発熱体と従属発熱体の温度分布に応じて前記給送装置による前記被加熱材の給送タイミングを決定する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第一発熱体は、前記被加熱材の搬送基準位置から長手方向端部にかけて発熱量が小さくなる発熱体であり、前記従属発熱体は、前記被加熱材の搬送基準位置から長手方向端部にかけて発熱量が大きくなる発熱体であり、前記制御手段は、前記第一発熱体に対する前記従属発熱体の前記点灯時間比率に関して、前記被加熱材が前記加熱装置へ到達する以前に第1の点灯時間比率C1から第2の点灯時間比率C2へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1の点灯時間比率C1は、前記被加熱材のサイズに依らず一定であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第2の点灯時間比率C2は、前記被加熱材のサイズに応じて決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第2の点灯時間比率C2は、前記第1の点灯時間比率C1以下であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記加熱装置は、前記第一発熱体と従属発熱体の被加熱材搬送方向と直交する長手方向の温度分布の一部を検知する複数の温度検知素子を具備し、前記制御手段は、前記複数の温度検知素子のうち温度制御に関わる第1の温度検知素子の出力に対して、他の温度検知素子の温度低下量に応じて前記給送装置による前記被加熱材の給送タイミングを決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- さらに、前記ニップ部において被加熱材を挟持搬送するときに被加熱材以外の領域の規制温度までの昇温を許容するように被加熱材を優先して給送するための第一のモードと、前記ニップ部の被加熱材以外の領域において規制温度よりも低い温度で前記被加熱材にシワが発生しないように被加熱材を優先して給送するための第二のモードと、前記第一のモード及び前記第二のモードの何れかを選択する選択手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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