JP5721460B2 - 画像加熱装置およびこれに用いられるローラ - Google Patents
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Description
(画像形成装置)
以下、図面を参照し本発明の第1の実施形態を説明する。図2は本実施形態に従う画像形成装置例の概略構成図である。本実施形態の画像形成装置は、転写式電子写真方式のレーザープリンターである。1は像担持体としての電子写真感光体ドラムであり、矢示の時計方向に所定の周速度(以下、プロセススピードと表記する)をもって回転駆動される。
2は接触帯電ローラー等の帯電手段であり、この帯電手段により感光体ドラム1が所定の極性及び電位に一様に帯電処理される。
次に、本実施形態に係わる画像加熱装置としての加熱定着装置11について説明する。図1は本実施形態における、フィルム加熱方式の加熱定着装置の概略構成図である。この装置はテンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱定着装置である。加熱定着装置11は、定着フィルムとして無端(エンドレス)ベルト状もしくは円筒状のものを用い、該フィルムの周長の少なくとも一部は常にテンションレス(テンションが加わらない状態)とし、フィルムは加圧体の回転駆動力で回転駆動する。
加圧ローラ240は加熱体23との間にフィルム22を介在して圧接される領域(以下、定着ニップ部Nと表記する)を形成し、かつフィルム22を回転駆動させるフィルム外面接触駆動する機能を有する。この加圧ローラ240は、鉄やアルミニウム等を主成分とする円柱状もしくはパイプ状の金属層である芯金241の外周面に、弾性層242を2〜4mmの厚みで形成し、その外周面にPFAやPTFE等の離型層243を形成している。加圧ローラ240は、不図示の駆動系により矢印bの方向に所定の周速度で回転駆動される。
図1の下側に、本実施形態で用いた加圧ローラ240の構成の概略断面図を示す。表面から順次、第1の層である離型層243、定着ニップ部Nに対向する側に位置する第2の層であり第1の弾性層である断熱層242a、定着ニップ部Nの側とは反対側に位置する第3の層であり第2の弾性層である蓄熱層242b、芯金241で構成される。尚、第2の層と第3の層を合わせて弾性層242が形成される。加圧ローラ240の長手方向の長さは318.9mmであり、外径はφ30mm、芯金241はアルミニウムを円柱状に成形したものでφ21.9mmとした。また、第2の層242aの厚みはd2=1mm、第3の層242bの厚みはd3=3mm、第1の層243は厚み30μmとした。
本実施形態の加圧ローラ構成について詳細に説明する。まず始めに第2の層単独での厚み方向の熱拡散の時定数τ[s]の定義を説明する。一般に時定数とは、システムが最終値の約63.2%に達するまでの時間をいうが、熱回路における時定数τは、τ=R’×C’で定義される。ここで、面積S[mm2]、厚みd[mm]の弾性体の厚み方向の熱抵抗R’[℃/W]及び熱容量C’[J/℃]は以下の式で表される。
の関係を満足している。よってt1≦τで規定する事が立上げ時間を比較例1と同等とする為の必要条件になる。一方で比較例2においてもt1≦τの条件は満たされるが、立上げ時間がt1=5.6sであり、比較例1に比べて立上げ時間が長くなる。
次に、τ2が上述の[1]、[2]の閾値として妥当であるか、陰解法を用いた伝熱計算で検証を行った。尚、本実施形態では、加圧ローラ240の外径に比べて第2の層242aの厚みが薄い為、1次元の近似計算で検証を行った。計算は以下の熱拡散方程式に従った。
次に、本実施例、比較例1、比較例2において、実際に通紙して非通紙領域の加圧ローラ表面温度をNEC Avio赤外線テクノロジー社製TH9100MR/WRを用いて測定比較した。実験条件は、加熱体23に最大電力で1300W投入し、検温素子250で215℃に保たれるように電力制御し、プロセススピードは186.4mm/sとした。
実験例A、B、Cは本発明の範囲内であり、より好ましい形態である本実施例との比較を行うための形態である。
第1の層である離型層243、芯金241は実施形態1と共通で、第2の層である断熱層242aの厚み0.5mm、第3の層である蓄熱層242bの厚み2.5mmの構成とする。
第1の層である離型層243、芯金241は実施形態1と共通で、第2の層である断熱層242aの厚み2mm、第3の層である蓄熱層242bの厚み2mmの構成とする。
第1の層である離型層243、芯金241は実施形態1と共通で、第2の層である断熱層242aの厚み3mm、第3の層である蓄熱層242bの厚み1mmの構成とする。
表3にそれぞれの構成と物性値を比較した表を示す。
本実施形態では、加熱体基板27の長手幅376.3mmに対して、LTRサイズの幅(216mm)が小さい為、検温素子251の検知温度に応じて段階的にスループットダウン制御が行われる。そして、紙間距離を広げることで非通紙部昇温に起因するホットオフセットを抑制する。即ち、サブサーミスターの検知温度の設定温度は加熱体23の通電開始から順次T1、T2…(T1<T2<…)と増加し、それぞれの設定温度に達するまでの1分間当たりのスループット[ppm]はP1、P2…Pn(P1>P2>…>Pn)と順次減少する。このスループットの順次減少の制御は、制御系であるCPU31(図3(b))が行う。
以下、本発明に係る第2の実施形態について実施例2を説明する。加熱定着装置までの画像形成プロセスは実施例1と同様である為、説明は省略する。加圧ローラ240は、第2の層である242a(第1の弾性層)を厚みを1mmの樹脂マイクロバルーンを配合して成形した断熱層とする。一方第3の層である242b(第2の弾性層)を厚みを3mmの熱伝導フィラーとカーボンナノファイバーが分散されている蓄熱層とする。242aの断熱層の熱伝導率と熱容量は実施例1と同様である。242bの高熱伝導層は厚み方向での熱伝導率λ3=5.0×10−4W/mm・℃であり、総熱容量はC3=1.15×102J/℃の構成である。
上述した実施形態では、加熱部材を回転可能な無端ベルトとしたが、本発明はこれに限らず回転可能な画像加熱ローラとしても良い。また、無端ベルトに関して無端ベルトの内側に設けられるヒータによって加熱されるとしたが、本発明はこれに限らず、無端ベルトは通電により自己発熱されるものであっても良い。また、無端ベルトは無端ベルトの外側に設けられる励磁コイルによって電磁的に発熱されるものであっても良い。
Claims (8)
- 加熱部材と、
前記加熱部材と共にニップ部を形成するローラと、
を備え、前記ニップ部で画像を担持した記録材を搬送しながら前記画像を加熱する画像加熱装置において、
前記ローラは、少なくとも、芯金と、第1の弾性層と、前記第1の弾性層と前記芯金との間に設けられた第2の弾性層と、を有し、
前記第1の弾性層は発泡性のゴムまたは内部に気体を含む充填材を混入したゴムで形成され、前記第2の弾性層は熱伝導性フィラーを含有したソリッドゴムで形成されていることを特徴とする画像加熱装置。 - 前記第1の弾性層の厚み方向の熱伝導率をλ1、前記第2の弾性層の厚み方向の熱伝導率をλ2とするとき、λ1<λ2の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
- 前記熱伝導性フィラーは、アルミナもしくは酸化亜鉛であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
- 前記加熱部材は筒状のベルトであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
- 前記ベルトは前記ベルトの内側に設けられたヒータによって加熱されることを特徴とする請求項4に記載の画像加熱装置。
- 前記ヒータは前記ベルトの内面に接触し、前記ローラと共に前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項5に記載の画像加熱装置。
- 記録材に形成された画像を加熱する画像加熱装置で用いるローラにおいて、
前記ローラは、少なくとも、芯金と、第1の弾性層と、前記第1の弾性層と前記芯金との間に設けられた第2の弾性層と、を有し、
前記第1の弾性層は発泡性のゴムまたは内部に気体を含む充填材を混入したゴムで形成され、前記第2の弾性層は熱伝導性フィラーを含有したソリッドゴムで形成されていることを特徴とするローラ。 - 前記熱伝導性フィラーは、アルミナもしくは酸化亜鉛であることを特徴とする請求項7に記載のローラ。
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