JP6415044B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6415044B2
JP6415044B2 JP2013258066A JP2013258066A JP6415044B2 JP 6415044 B2 JP6415044 B2 JP 6415044B2 JP 2013258066 A JP2013258066 A JP 2013258066A JP 2013258066 A JP2013258066 A JP 2013258066A JP 6415044 B2 JP6415044 B2 JP 6415044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
printing rate
image forming
temperature
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013258066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015114590A (ja
Inventor
康人 南島
康人 南島
隆史 ▲楢▼原
隆史 ▲楢▼原
安藤 温敏
温敏 安藤
徹 今泉
徹 今泉
有弥 小島
有弥 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013258066A priority Critical patent/JP6415044B2/ja
Publication of JP2015114590A publication Critical patent/JP2015114590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6415044B2 publication Critical patent/JP6415044B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、例えば電子写真方式の複写機・プリンター等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置に搭載する像加熱装置たる定着装置としてフィルム加熱方式の定着装置がある。
この定着装置の代表的例においては、セラミック基板上に抵抗発熱体を有する加熱部材たるヒータと、このヒータに接触し回転するフィルム状の定着部材(可撓性部材)である定着フィルムを有する。また、この定着フィルムを介してヒータに押圧される回動可能な加圧部材である加圧ローラを有している。そして、未定着画像(以下、未定着トナー像またはトナー像と記す)を担持する記録材は、定着フィルムを介してヒータに加圧ローラを押圧することで形成される加圧接触部(定着ニップ部)で挟持搬送されつつ加熱される。これにより記録材上のトナー像は記録材に固着像として加熱定着される。
この定着装置は、ヒータへの通電を開始し定着可能温度まで昇温するのに要する時間が短いというメリットを有する。したがって、この定着装置を搭載するプリンターは、プリント指令を待つ待機中の消費電力が少なく、プリント指令の入力後、1枚目の画像を出力するまでの時間を短くすることができる。
このような定着装置は、ヒータの裏面上または定着フィルム内面に設けられた温度検知素子(サーミスタ等)の検知結果に基づいて温調される。すなわち、温度検知素子の検知温度が所定の設定温度(以下、温調温度とする)より低い場合にはヒータを昇温させ、高い場合にはヒータを降温させることで、定着装置の温度を一定に保っている。
また、ヒータの異常昇温があった際に備え、抵抗発熱体への通電を遮断する保護素子(感熱素子:サーモスイッチ、温度ヒューズ等)が、ヒータ長手方向において温度検知素子に対応する位置とは異なる位置に設けられている(特許文献1)。
一般的にこの保護素子は、熱伝導グリスや熱伝導部材を介して、ヒータの裏面上に配置される。温調温度は、通常使用時における保護素子の温度が、意図しない通電遮断が発生するリスクを考慮して定められた温度(使用可能上限温度)以下に収まるよう設定される。
特開2012−78678号公報
ところで、トナー像を担持した記録材が定着ニップ部に導入されて挟持搬送される際において、ヒータ長手方向における保護素子部および温度検知素子部の位置に相当する、記録材上の位置におけるトナー量(印字率)により、保護素子の温度上昇は異なる。これは、記録材上にトナーが存在すると、トナーを溶融するためにより多くの熱を与える必要があるため、保護素子および温度検知素子の周辺部材の熱が奪われるためである。
すなわち、保護素子部に近いトナー像は保護素子の熱を奪い温度上昇を抑制する。一方、温度検知素子部に近いトナー像は温度検知素子の熱を奪い検知温度を低下させるため、ヒータの発熱を促し、保護素子を含むヒータ全体ひいては定着装置全体の温度を上昇させる。
図9は記録材上の印字率の違いによる保護素子の温度上昇の一例を示した図である。(a)は記録材上の幅方向における保護素子部に相当する位置が低印字率、温度検知素子部に相当する位置が高印字率の画像を1枚プリントした際の保護素子の温度上昇を示している。(b)は記録材上の幅方向において印字率が一様である画像を、(a)の場合と同一のスループット、同一の温調温度にて1枚プリントした際の保護素子の温度上昇を示している。
また、(c)は記録材上の幅方向における保護素子部に相当する位置が高印字率、温度検知素子部に相当する位置が低印字率の画像を、(a)の場合と同一のスループット、同一の温調温度にて1枚プリントした際の感熱素子の温度上昇を示している。
図9から明らかなように、記録材上の幅方向における保護素子部に相当する位置の印字率に対し、温度検知素子部に相当する位置の印字率が高いほど、保護素子の温度上昇が大きく、使用可能上限温度TLに対するマージンが少ない。一般的に、保護素子の通電遮断を防ぐため、(a)のような保護素子の温度上昇が最も大きくなる画像においても使用可能上限温度TL以下に収まるよう、温調温度を設定する。
一方、(c)のような保護素子の温度上昇が小さい画像においては、温調温度を上げる余地があるといえる。この温調温度を上げることが可能であれば、より短い時間で画像を記録材に定着することが可能となり、スループットを上昇させることができる。
従って、種々の画像をプリントする際、それぞれの画像に応じて好適に温調温度およびスループットを設定するのが望ましいといえる。
そこで本発明は、種々の画像に対し好適な定着装置の温調およびスループットを設定し、保護素子の通電遮断を防止しつつ生産性を向上することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、
記録材に未定着画像を形成する画像形成部と、
筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、前記ヒータもしくは前記フィルムの温度を検知する温度検知素子と、前記フィルムの母線方向において前記ヒータの前記温度検知素子と異なる位置で異常昇温が発生した時に前記ヒータへの電力供給を遮断する保護素子と、を備え、前記フィルムの熱で記録材に形成された前記未定着画像を加熱して記録材に定着する定着部と、
前記温度検知素子で検知された温度が目標温度になるように前記ヒータへ供給する電力を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、前記フィルムの母線方向において、記録材上の前記保護素子の配設位置に対応する第1の領域の印字率記録材上の前記温度検知素子の配設位置に対応する第2の領域の印字率とを取得し、
前記制御部は、前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも小さい時に、前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも記録材に画像を形成する生産性低くすることを特徴とする。
本発明によれば、保護素子の通電遮断を防止しつつ生産性を向上することができる画像形成装置を提供することができる。
第1の実施例における画像形成装置の概略模式図 定着装置の断面を表す模式図 ヒータ部の構成の概略を示す模式図 変形例における定着装置の断面を表す模式図 記録材上の印字率測定領域とヒータの長手方向における部材の位置との関係を示す図 第1の実施例における制御処理の例示的なフローチャートを示す図 第2の実施例における記録材上の印字率測定領域とヒータの長手方向における部材の位置との関係を示す図 第2の実施例における制御処理の例示的なフローチャートを示す図 従来例における記録材上の印字率の違いによる感熱素子の温度上昇を示した図 フィルム加熱方式の定着装置の他の各種構成形態を示した模式図
[実施例1]
(画像形成装置)
本発明の第1の実施例で用いた画像形成装置の概略を、図1を用いて説明する。この画像形成装置100は、電子写真プロセスを用いたレーザープリンター(デジタル画像形成装置)である。(a)は画像形成装置100の構成を説明するブロック図、(b)は画像形成装置100の断面模式図である。
ここで、以下の説明において、画像形成装置100の構成機器や構成部材に関して、長手方向または幅方向とは、記録材搬送路面において記録材搬送方向に直交する方向に実質平行な方向である。また、記録材の幅とは、記録材面において、記録材搬送方向に直交する方向に実質平行な方向の寸法である。記録材の長さとは、記録材搬送方向に実質平行な方向の寸法である。
また、記録材(記録媒体)とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。以下の説明では、記録材を用紙と記し、その扱いを給紙、排紙、通紙領域、紙間などの用語を用いて説明するが、これによって本発明において記録材が紙に限定されるものではない。
ホストコンピュータ等である外部機器Hで形成された画像は、画像形成装置100へ送られ、ビデオコントローラ110において、レーザ発振が可能なBIT MAP信号に変換される。本実施の形態で用いた画像形成装置100は、1インチ当たりの解像度が600dotであるので、1BITの大きさは、42×42μmである。
たとえば、A4の用紙は210×297mmであるから、先・後端、左・右端の余白を各5mmとすると、200×287mmの画像形成可能な領域となる。よって、
(200/0.042)×(287/0.042)=32,000,000BIT
となる。
制御部(CPU)としてのDCコントローラ120は、ビデオコントローラ110より受信したBIT MAP信号に変換された画像情報に基づいて、画像形成部10におけるスキャナユニット130内のレーザを発光させる。像担持体としての感光ドラム107は矢印の時計方向に所定の周速度にて回転駆動され、その表面が帯電部材112により所定の極性・電位に一様に帯電される。その帯電処理面がスキャナユニット130から発射されたレーザ光Lにより走査露光される。これにより、感光ドラム107の表面に走査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。
そして、その静電潜像が現像装置108により未定着画像(現像剤像:以下、未定着トナー像またはトナー像と記す)として現像される。
一方、給紙カセット101に積載されている用紙Pがカセット給紙ローラ102によって給紙される。用紙Pは搬送ローラ103によって搬送路104上をレジストローラ105に向かって搬送される。レジストローラ105は用紙Pの先端位置を調整しつつ、用紙Pを所定の制御タイミングにて転写ローラ106および感光ドラム107の当接部である転写ニップ部Gへ導入する。転写ローラ106には所定の転写バイアスが印加される。これにより、転写ニップ部Gを挟持搬送される用紙Pの面に感光ドラム107の面に形成される未定着トナー像が順次に静電的に転写される。
転写ニップ部Gを出た用紙Pは感光ドラム面から分離されて、DCコントローラ120により温調制御された定着装置(定着部)200へ導入され、トナー像の加熱加圧定着(画像定着)を受ける。定着装置200を出た用紙Pは搬送路110を通って排紙ローラ109によって画像形成物としてプリンター上面の排出トレイ111上に排紙される。用紙分離後の感光ドラム面はクリーニング装置113により清掃されて繰り返して画像形成に供される。
上記において定着装置200までの画像形成機構部が用紙(記録材)Pに未定着画像を形成する画像形成部10である。
(定着装置)
図2は、本実施例における定着装置200の概略的な横断面図である。この定着装置200はフィルム加熱方式、加圧ローラ駆動式の定着装置である。この定着装置200は、大別して、加熱手段としての加熱ユニット210と、この加熱ユニット210と定着ニップ部Nを形成する対向部材(加圧手段)としての弾性加圧ローラ220と、これらを組み込んだ装置筐体(シャーシ:不図示)と、を有する。
加熱ユニット210は、加熱部材としてのセラミックヒータ230、横断面が略半円弧状かつ樋型のフィルムガイド部材211、可撓性部材としての円筒状(筒状)の耐熱性フィルム212等から構成されている。
セラミックヒータ(以下、ヒータと記す)230は、図2において紙面に垂直方向を長手とする横長で、全体に低熱容量であり、通電のON/OFFに対応して応答性よく迅速に昇温・降温する。
フィルムガイド部材(以下、ステーと記す)211も図2において紙面に垂直方向を長手とする横長の部材である。ステー211は、耐熱性、電気絶縁性を有し、かつ高い加重に耐えられる剛性材料であることが望ましい。たとえばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等で構成される。ヒータ230は、このステー211の下面の略中央部にステー長手に沿って設けられた溝部内に、表面側を外向にして嵌入させて固定支持されている。
耐熱性フィルム(以下、定着フィルムと記す)212は、たとえば厚さ30μm〜250μm程度の全体に可撓性を有する耐熱性のフィルムであり、上記のようにヒータ230を固定支持させたステー211にルーズに外嵌させてある。
定着フィルム212は、PTFE、PFA、PPS等の材質の単層フィルム、あるいはPI、PAI、PEEK等の材質の基層の表面にPTFE、PFA等を離型層としてコーティングした複合層フィルムが好適である。また、高熱伝導性を有するSUS、Al、Ni、Cu、Zn等の純金属、合金等を基層に用い、離型層に前述のコーティング処理、フッ素樹脂チューブの被膜を行ったものも好適である。
弾性加圧ローラ(以下、加圧ローラと記す)220は、芯金221と、該芯金に同心一体に設けたシリコーンゴム等の弾性・耐熱性材料のローラ層222と、表面層223を備えている。芯金221の両端部をそれぞれ装置筐体の手前側と奥側のシャーシ側板(不図示)間に軸受を介して回転自由に支持させてある。
加熱ユニット210は加圧ローラ220の上側にヒータ230の側を下向きにして実質平行に配列してある。そして、ステー211は、付勢手段(不図示)にてヒータ230と加圧ローラ220との間に定着フィルム212を挟んで加圧ローラ220の上面に対してローラ層222の弾性に抗して所定の押圧力をもって圧接させた状態に保持される。これにより、ヒータ230の下面と加圧ローラ220の上面との間に定着フィルム212を挟んで用紙搬送方向(記録材搬送方向)Dに関して所定幅の定着ニップ部(ニップ部)Nが形成される。
加圧ローラ220はモータ(駆動源:不図示)により図2において矢印R220の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ220の回転力は、定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力を通じて定着フィルム212に作用する。そのため、定着フィルム212は、その内面が定着ニップ部Nにおいてヒータ230の下面に密着して摺動しながら、矢印R210の時計方向に従動回転する。
ステー211は、ヒータ230を保持するとともに定着フィルム212の回転時の搬送安定性を図るフィルムガイドの役目をしている。定着フィルム212との回転摺動性を高めるために、定着フィルム212と、ヒータ230及びステー211の外周面との間に耐熱性グリス等の潤滑剤を介在させている。
ヒータ230に通電がなされることで、ヒータ230の発熱で定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がり、温調された状態になると、定着ニップ部Nに未定着トナー像tを担持した用紙Pが導入される。定着ニップ部Nにおいて用紙Pのトナー像担持面側が定着フィルム212の外面に密着して挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において、ヒータ230の熱が定着フィルム212を介して用紙Pに付与され、用紙P上の未定着トナー像tが加熱加圧定着される。
(ヒータ)
図3は、本実施例におけるヒータ230の構成の概略を示す模式図である。(a)はヒータ230の背面模式図(裏面側)、(b)はヒータ230の一部切り欠きの正面模式図(表面側)、(c)は(b)のヒータ230のc−c断面模式図およびそのヒータ230に用いられる通電制御回路(通電制御部)の一例を表わす図である。
ヒータ230は、細長い耐熱性・絶縁性・良熱伝導性の基板(絶縁基材)231を有する。この基板231の定着ニップ部N側の面(一方面:以下、表面とする)に、基板231の長手方向(ヒータ幅方向)に沿って設けられている通電によって発熱する抵抗発熱体232を有する。また、連絡電路233と、給電用電極234・235と、耐熱性オーバーコート層236と、を有する全体に低熱容量の加熱部材である。
基板231は、たとえば、アルミナ(酸化アルミニウム、Al23)からなるセラミック材基板である。
抵抗発熱体232は、たとえば、銀パラジウム(Ag/Pb)、Ta2N等の電気抵抗材料ペースト(抵抗ペースト)をヒータ基板表面に基板長手に沿ってスクリーン印刷等によりパターン塗工し、焼成することで形成したものである。
給電用電極234・235は基板231の表面の長手一端側に併設してあり、一方の給電用電極部234は抵抗発熱体232の一端部に導電延長部234aを介して電気的に導通させてある。他方の給電用電極部235は抵抗発熱体232に並行させて基板231の表面に設けた連絡電路233を介して抵抗発熱体232の他端部に電気的に導通させてある。
上記により、給電用電極部234→抵抗発熱体232→連絡電路233→給電用電極部235の直列電路(ACライン)が構成される。
オーバーコート層236は、基板231の表面において、給電用電極部234・235を除いて、抵抗発熱体232と連絡電路233を覆わせて形成される。
また、ヒータ230は、基板231の裏面(他方面:定着ニップ部Nと反対側の面)に温度検知素子237を有する。温度検知素子237は、ヒータ230の温度を検知するために設けられたものである。本実施例では、温度検知素子としてヒータ230から分離した外部当接型のサーミスタを用いている。このサーミスタ237は、支持体上に断熱層を設け、その断熱層の上にチップサーミスタの素子を固定したものであり、その素子を基板231の裏面に向けて所定の加圧力により加圧して支持体を基板231の裏面に取り付ける。
本実施例では、支持体として高耐熱性の液晶ポリマーを、断熱層としてセラミックスペーパーを積層したものを用いた。その外部当接型サーミスタ237は、定着ニップ部Nに導入される所定サイズの用紙Pが必ず通過する最小サイズ通紙領域内に配置されている。
保護素子238は、ヒータ230が異常昇温した際に通電を遮断する保安素子として基板231の裏面に接触配置されている。本実施例では、保護素子238として、熱に反応して電極234への通電を遮断する温度ヒューズを用いている。
DCコントローラ120は、ヒータ230への通電制御手段たるトライアック120aをオンする。これにより交流電源ACから保護素子238を通じてヒータ230の電極234・235に通電される。ヒータ230は、電極234・235を通じて抵抗発熱体232に通電されることによりその有効全長部が発熱し、ヒータ230の発熱領域が昇温する。ヒータ230の発熱領域の幅は抵抗発熱体232の有効全長部に対応している。また、ヒータ230の発熱領域の幅は最大サイズ通紙領域幅にほぼ対応している。
その昇温に応じて加熱される基板231の温度をサーミスタ237が検知する。DCコントローラ120は、サーミスタ237の出力(検知温度情報)をA/D変換して取り込む。そして、DCコントローラ120はサーミスタ237からの出力に基づいて、トライアック120aによりヒータ230に通電する電力を位相制御あるいは波数制御等により制御して、ヒータ230の温度制御を行う。
すなわち、DCコントローラ120は、サーミスタ237の検知温度が所定の設定温度(温調温度)より低い場合にはヒータ230を昇温させ、設定温度より高い場合にはヒータ230を降温させるようにトライアック120aを制御する。これにより、ヒータ230の温度を一定に保っている。本実施例では、位相制御により出力を0〜100%まで5%刻みの21段階で変化させている。出力100%はヒータ230に全通電したときの出力を示す。
図4は本実施例における定着装置200の構成の変形例である。本変形例では温度検知素子たるサーミスタ237は、熱源である定着ヒータ230に非接触に配置され、本例ではステー211の上方において定着フィルム213の内面に弾性的に接触させてあり、定着ベルト213の内面の温度を検知する。
サーミスタ237は、ステー211に固定支持させたステーンレス製のアーム239の先端に取り付けられ、アーム239が弾性揺動する。これにより、定着フィルム212の内面の動きが不安定になった状態においても、サーミスタ237は定着フィルム212の内面に常に接する状態に保たれる。また、変形例におけるヒータ230、定着フィルム212、加圧ローラ220の詳細は、前述した図2の形態の定着装置200と同様の構成である。
(本実施例の特徴)
本実施例では、図3または図4のように、ヒータ230もしくは定着フィルム212の温度を検知する温度検知素子としてのサーミスタ237を備えている。また、定着フィルム212の母線方向(長手方向)においてヒータ230のサーミスタ237と異なる位置で異常昇温が発生した時にヒータ230への電力供給を遮断する保護素子としての温度ヒューズ238を備えている。
そして、定着フィルム212の母線方向において、用紙上(記録材上)の温度ヒューズ238の配設位置に対応する第1の領域の印字率と用紙上のサーミスタ237の配設位置に対応する第2の領域の印字率を対比する。第1の領域の印字率が第2の領域の印字率よりも小さい時は、第1の領域の印字率が第2の領域の印字率よりも大きい時よりも用紙Pに画像を形成する生産性が低いことを特徴としている。
以下、これをより具体的に説明する。制御部としてのDCコントローラ120は、画像形成する用紙上の後述する第1の領域F(図5)と第2の領域Tの印字率の差(差分)に応じて、画像形成装置100の画像形成動作の制御設定を変更する。つまり、装置の生産性に関与する、例えば、定着装置温調温度、スループット、プリント休止の実施頻度などの制御設定を決定(変更)する。
図5は、本実施例における、用紙P上の印字率測定領域(第1の領域)FおよびT(第2の領域)と、ヒータ230の長手方向における保護素子である温度ヒューズ238および温度検知素子であるサーミスタ237の位置と、の関係を示す図である。
第1の領域Fは、定着ニップ部Nに導入されて挟持搬送される用紙P上のトナー像tが温度ヒューズ238の温度上昇に影響する領域である。即ち、画像形成部10において用紙Pに形成される画像(トナー像)に関して用紙Pが定着装置200の定着ニップ部Nで挟持搬送されていく際における温度ヒューズ238の配設位置に相当する領域を含む用紙上の領域である。
本実施例では、第1の領域Fの幅は、用紙幅方向(記録材幅方向)においては温度ヒューズ238と基板231の接触する10mm幅の領域から両端に各5mm延長した合計20mm幅の領域としている。また、第1の領域Fの長さは、用紙搬送方向において用紙Pの先端部と後端部の余白部Pa・Pbを除いた画像形成領域Iの先端Iaから後端Ibまでの長さとしている。
また、第2の領域Tは、定着ニップ部Nに導入されて挟持搬送されるトナー像tがサーミスタ237の検知温度に影響する領域である。即ち、画像形成部10において用紙Pに形成される画像に関して用紙Pが定着装置200の定着ニップ部Nで挟持搬送されていく際におけるサーミスタ237の配設位置に相当する領域を含む用紙上の領域である。
本実施例では、第2の領域Tの幅は、用紙幅方向においてはサーミスタ237と基板231の接触する10mm領域から両端に各5mm延長した20mm幅としている。また、第2の領域Tの長さは、用紙搬送方向において用紙Pの先端部と後端部の余白部Pa・Pbを除いた画像形成領域Iの先端Iaから後端Ibまでの長さとしている。
画像形成されるBITはレーザ発振が行われるため、レーザ発振が行われるBIT数を全体のBIT数で割れば印字率が求まる。したがって、第1の領域Fの印字率と第2の領域Tの印字率はそれぞれ下記の式で求められる。
第1の領域Fの印字率[%]=(第1の領域F上でレーザ発振が成されるBIT数)×
100/(第1の領域Fの全体のBIT数)
第2の領域Tの印字率[%]=(第2の領域T上でレーザ発振が成されるBIT数)×
100]/(第2の領域Tの全体のBIT数)
DCコントローラ120は、画像形成装置100の解像度と、ビデオコントローラ110より受信したBIT MAP信号に変換された画像情報に基づいて、画像形成する用紙P上の上記の第1と第2の領域TとFにおける印字率を演算することができる。
本実施例における制御を、図6に示す制御フローチャートに基づいて説明する。DCコントローラ120は、画像形成を開始するとともに、画像形成する用紙P上の(第2の領域Tの印字率)−(第1の領域Fの印字率)]を算出する(ステーップS101)。
1)上記の減算値(差分)が+50%以上(所定の正の第1の差分以上:最大値+100%)である場合は、定着装置200の制御モードを[制御A](ステーップS102:所定の第2の制御設定)に設定して画像形成装置100の画像形成動作を実行させる。
たとえば、最も温度ヒューズ238の昇温が大きい、第2の領域Tの印字率が100%かつ第1の領域Fの印字率が0%の画像をプリントする際は、スループットが20ppmとなるよう、紙間を設定する。また、トナー像が用紙に定着可能となる温調温度を設定(基本温調)している。
2)また、上記の減算値が+50%未満かつ−50%以上(所定の正の第1の差分未満且つ所定の負の第2の差分以上)である場合は、定着装置200の制御モードを[制御B](ステーップS103:所定の第1の制御設定)に設定して画像形成装置100の画像形成動作を実行させる。
たとえば、用紙P上の印字率が一様である画像をプリントする際は、温調温度を前述した基本温調より3℃上げ、スループットを22ppmとなるよう、紙間を設定している。
3)また、上記の減算値が−50%未満(所定の負の第2の差分未満:最小値−100%)である場合は、定着装置200の制御モードを[制御C](所定の第3の制御設定:ステーップS104)に設定して画像形成装置100の画像形成動作を実行させる。
たとえば、最も温度ヒューズ238の昇温が小さい、第2の領域Tの印字率が0%かつ第1の領域Fの印字率が100%の画像をプリントする際は、温調温度を前述した基本温調より6℃上げ、スループットを23ppmとなるよう、紙間を設定している。
つまり、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Tの印字率が第2の領域Fの印字率よりも大きい時よりも用紙Pに画像を形成する生産性が低いことを特徴としている。これにより、温度ヒューズ238の通電遮断を防止しつつ生産性を向上することができる画像形成装置を提供することができる。
また、本実施例におけるDCコントローラ120は、温度ヒューズ238の温度上昇の抑制を目的としたプリント休止の要否を判断するために、計数手段たるカウンタを記憶している(以下、プリント休止カウンタとする)。このプリント休止カウンタは初期値を0とし、連続プリント1枚毎に領域Fと領域Tの印字率の差によって決められた値が加算され、カウンタの値が1以上になるとプリント休止を実行する(ステーップS105、S106)。
図6の[制御A](ステーップS102)に示す通り、上記の減算値が+50%以上の画像をプリントする際は1/100加算される。また、[制御B](ステーップS103)に示す通り、上記の減算値が+50%未満かつ−50%以上である画像をプリントする際は1/120加算される。また、[制御C](ステーップS104)に示す通り、上記の減算値が−50%未満である画像をプリントする際も1/120加算される。
また、プリント休止が実行される(ステーップS106)、またはプリントが終了すると、プリント休止カウンタの値は0にリセットされる(ステーップS107、S109)。
この制御により、プリント休止の実行頻度は、プリントされる画像に応じて変化する。たとえば、第2の領域Tの印字率が100%かつ第1の領域Fの印字率が0%の画像のみを連続プリントする際は、100枚毎にプリント休止が実行される。一方、用紙P上の印字率が一様である画像、あるいは第2の領域Tの印字率が0%かつ第1の領域Fの印字率が100%の画像のみを連続プリントする際は、120枚毎にプリント休止が実行される。
上記実施例1における、保護素子である温度ヒューズ238の通電遮断を防止しつつ生産性を向上することができる画像形成装置の制御の特徴事項をまとめると次のとおりである。
1)第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも大きい時よりも用紙Pに画像を形成する生産性が低い。
2)第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも大きい時よりもヒータ230の目標温度が低い。
3)第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも大きい時よりも用紙Pを搬送する速度が遅い。
4)第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも大きい時よりも、用紙Pが連続的に搬送される場合における一の用紙の後端と次に搬送される用紙の先端との間隔が広い。
5)第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも大きい時よりも、画像形成装置の休止が実行されるプリント枚数が少ない。
(本実施例の作用)
本実施例の制御は、サーミスタ237およびその周辺に相当する第2の領域Tの印字率が低く、温度ヒューズ238およびその周辺に相当する第1の領域Fの印字率が高い画像ほど、温調温度を高く設定し、スループットを向上させ、プリント休止頻度を抑制する。すなわち、サーミスタ237の検知温度が高く、温度ヒューズ238の熱を奪いやすい画像であるほど、生産性を向上することで、温度ヒューズ238の使用可能上限温度に対するマージンを一定に保っている。
そこで実際に、比較例を用いて本実施例の制御による効果を検証した。本実施例の制御および後述する比較例1の制御のそれぞれにおいて下記の1)ないし3)のような条件のプリントを実行した。各条件におけるプロセス速度は150mm/秒であり、室温23℃の環境下でプリントした。
1)用紙P上の第2の領域Tの印字率が70%であり、その他領域が0%である画像[(第2の領域Tの印字率)−(第1の領域Fの印字率)=70%]を150枚連続プリント(プリント休止含む)した際の温度ヒューズ238の最大温度を測定した。
2)用紙P上の全領域の印字率が+50%である画像[(第2の領域Tの印字率)−(第1の領域Fの印字率)=0%]を150枚連続プリント(プリント休止含む)した際の温度ヒューズ238の最大温度を測定した。
3)用紙P上の第1の領域Fの印字率が70%であり、その他領域が0%である画像[(第2の領域Tの印字率−第1の領域Fの印字率=−70%]を150枚連続プリント(プリント休止含む)した際の温度ヒューズ238の最大温度を測定した。
比較例1の制御では、温調温度は前述した基本温調に設定し、スループットを20ppmとしている。また、昇温を抑制するためのプリント休止を連続プリント100枚毎に実行する。これら温調温度、スループット、プリント休止の実行頻度は第1の領域Fと第2の領域Tの印字率の差に関わらず一定である。
表1に温度ヒューズ238の最大温度の測定結果を示す。表中、TLは、温度ヒューズ238の使用可能上限温度である。
表1に示すように、比較例1の制御では、用紙P上の第2の領域Tと第1の領域Fの印字率の差により温度ヒューズ238の最大温度がT−5℃からT−12℃まで変化した。これは、[(第2の領域Tの印字率)−(第1の領域Fの印字率)]が小さい画像ほど、サーミスタ237の検知温度が高く、温度ヒューズ238の熱を奪いやすいためであり、温度ヒューズ238の温度上昇が過剰に抑制され、生産性向上の余地を残している。
一方、本実施例の制御では、温度ヒューズ238の最大温度がTL−5℃からTL−6℃までしか変化していない。温度ヒューズ238の温度上昇が小さい画像ほど、温調温度を上げ、スルプートを上げ、プリント休止の実行頻度を低減することで、種々の画像において使用可能上限温度TLに対するマージンを一定に保ち、生産性を向上させている。
以上のように、用紙P上の第2の領域Tと第1の領域Fの印字率の差(差分)に応じて、定着装置200の温調、スループット、プリント休止の実施頻度を変えることにより、通電遮断が発生することなく、生産性を向上することができる。
尚、本実施例では、プロセス速度を150mm/秒に固定し、画像に応じて紙間を調整することによりスループットを変更しているが、プロセス速度を調整しスループットを変更する場合においても、本実施例と同様の作用が得られる。
[実施例2]
本発明の第2の実施例の形態を説明する。尚、本実施例で用いた画像形成装置の構成については、実施例1と同様であるため再度の説明を省略する。
(本実施例の特徴)
本実施例2の場合も、実施例1と同様に、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも小さい時は、第1の領域Fの印字率が第2の領域Tの印字率よりも大きい時よりも用紙Pに画像を形成する生産性が低いことを特徴としている。
ただし、本実施例2は、実施例1の第1の領域Fにおいて保護素子である温度ヒューズ238が対応している領域の印字率を対応していない領域の印字率よりも大きく評価する。また、第2の領域Tにおいて温度検知素子であるサーミスタ237が対応している領域の印字率を対応していない領域の印字率よりも大きく評価することを特徴とする。
より具体的には、本実施例では、DCコントローラ120は第1の領域Fの印字率を次のような指数Cとして演算する。即ち、第1の領域Fの領域内において温度ヒューズ238の配設位置に対応している内側領域Fcの印字率に所定の第1の係数を乗算する。また、この内側領域Fcに隣接の外側領域Feの印字率に前記第1の係数より小さい値の所定の第2の係数を乗算する。そして、上記2つの乗算値を加算して指数(第1の指数)とする。
また、DCコントローラ120は第2の領域Tの印字率を次のような指数Cとして演算する。即ち、第2の領域Tの領域内においてサーミスタ237の配設位置に対応している内側領域Tcの印字率に所定の第1の係数を乗算する。また、この内側領域Tcに隣接の外側領域Teの印字率に前記第1の係数より小さい値の所定の第2の係数を乗算する。そして、上記2つの乗算値を加算して指数(第2の指数)とする。
要するに、DCコントローラ120は、画像形成される用紙の用紙幅方向において、温度ヒューズ238および、サーミスタ237に相当する領域(内側領域)、およびその領域に隣接する領域(外側領域)の画像の印字率を測定する。そして、温度ヒューズ238および、サーミスタ237に相当する内側領域の画像の印字率を、隣接の外側領域の画像の印字率よりも大きく評価した結果に基づいて、温調温度、スループット、プリント休止の実施頻度を決定する。
図7は、本実施例における、用紙P上の印字率測定領域とヒータ230の長手方向における部材の位置との関係を示す図である。
第1の領域Fについてはその領域内において、温度ヒューズ238の温度上昇に影響を与える画像領域として、内側領域Fcと、外側領域Feを設定する。内側領域Fcは用紙幅方向において温度ヒューズ238と基板231の接触領域に相当し、幅は10mmである。外側領域Feは、内側領域Fcの用紙幅方向における両端に隣接する2箇所の領域であり、幅はそれぞれ5mmである。各領域Fc・Feの長さは、用紙搬送方向Dにおいて用紙Pの先端部と後端部の余白部Pa・Pbを除いた画像形成領域Iの先端Iaから後端Ibまでの長さに相当する。
また、第2の領域Tについてはその領域内において、サーミスタ237の検知温度に影響を与える画像領域として、内側領域Tcと、外側領域Te設定する。内側領域Tcは、用紙幅方向においてサーミスタ237およびその支持体部材と基板231の接触領域に相当し、幅は10mmである。外側領域Teは、内側領域Tcの用紙幅方向における両端に隣接する2箇所の領域であり、幅はそれぞれ5mmである。各領域Tc・Teの長さは、用紙搬送方向Dにおいて用紙Pの先端部と後端部の余白部Pa・Pbを除いた画像形成領域Iの先端Iaから後端Ibまでの長さに相当する。
第1の領域Fの領域内において、内側領域Fcに形成されたトナー像は、外側領域Feに形成されたトナー像に比べ、温度ヒューズ238の熱を奪い易く、温度上昇への影響が大きい。また、第2の領域Tの領域内において、内側領域Tcに形成されたトナー像は、外側領域Teに形成されたトナー像に比べ、サーミスタ237の熱を奪い易く、検知温度への影響が大きい。このため、内側領域Fcおよび内側領域Tcの印字率を、外側領域Feおよび外側領域Teの印字率よりも大きく評価するのが望ましい。
本実施例における制御を、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。本実施例では温度ヒューズ238の温度上昇に影響する印字率の指数CF、およびサーミスタ237の検知温度に影響する印字率の指数CTを下記の通り定義する。これにより、第1の領域Fと第2の領域Tにおいて、それぞれ、ことで、外側領域Fe、外側領域Teの印字率より、内側領域Fc、内側領域Tcの印字率を大きく評価している。
F=内側領域Fcの印字率[%]×0.8+外側領域Feの印字率[%]×0.2
T=内側領域Tcの印字率[%]×0.8+外側領域Teの印字率[%]×0.2
この式において、0.8は、第1の領域Fと第2の領域Tにおいて、それぞれ、内側領域Fc、内側領域Tcの印字率に乗算する本実施例における所定の第1の係数である。また、0.2は、第1の領域Fと第2の領域Tにおいて、それぞれ、外側領域Fe、外側領域Teの印字率に乗算する本実施例における所定の第2の係数であり、前記第1の係数より小さい値の係数である。
本実施例の制御おいては、DCコントローラ120はプリント1枚毎にCT−CFを算出する(ステーップS201)。
1)C−Cが50%以上(所定の正の第1の差分以上)の画像をプリントする際は、定着装置200の制御モードを[制御A](ステーップS202:第2の制御設定)に設定して画像形成装置100の画像形成動作を実行させる。本実施例では、具体的には、スループットが20ppmとなるよう、紙間を設定し、トナー像が用紙Pに定着可能となる温調温度を設定している(基本温調)。また、1枚プリント毎にプリント休止カウンタに1/100加算される。
2)C−Cが50%未満かつ−50%以上(所定の正の第1の差分未満且つ所定の負の第2の差分以上)の画像をプリントする際は、定着装置200の制御モードを[制御B](ステーップS203:所定の第1の制御設定)に設定して画像形成装置100の画像形成動作を実行させる。本実施例では、具体的には、温調温度を前述した基本温調より3℃上げ、スループットを22ppmとなるよう、紙間を設定している。また、1枚プリント毎にプリント休止カウンタに1/120加算される。
3)C−Cが−50%未満(所定の負の第2の差分未満)の画像をプリントする際は、定着装置200の制御モードを[制御C](ステーップS204)に設定して画像形成装置100の画像形成動作を実行させる。本実施例では、具体的には、温調温度を前述した基本温調より6℃上げ、スループットを23ppmとなるよう、紙間を設定している。また、1枚プリント毎にプリント休止カウンタに1/120加算される。
また、プリント休止カウンタが1以上になるとプリント休止が実行される(S205、S206)。プリント休止カウンタは、プリント休止が実行される、またはプリントが終了すると、値を0にリセットされる(ステーップS207、S209)。
(本実施例の作用)
本実施例では、第1の領域Fおよび第2の領域Tにおける外側領域Feおよび外側領域Teの印字率を、内側領域Fcおよび内側領域Tcの印字率よりも大きく評価する。これにより、内側領域Fcと外側領域Feの印字率が異なる際、または内側領域Tcと外側領域Teの印字率が異なる際においても、実際の温度ヒューズ238の温度上昇およびサーミスタ237の検知温度への影響に対し好適に対処できる。即ち、好適に温調温度し、スループット、プリント休止頻度を設定することができる。
そこで実際に、比較例を用いて本実施例の制御による効果を検証した。本実施例の制御および後述する比較例2の制御それぞれにおいて、表2の1)ないし4)の4種の画像をそれぞれ150枚連続プリント(プリント休止含む)した際の温度ヒューズ238の最大温度を測定した。各条件におけるプロセス速度は150mm/秒であり、室温23℃の環境下でプリントした。
比較例2では温度ヒューズ238の温度上昇に影響する印字率の指数CF、およびサーミスタ237の検知温度に影響する印字率の指数CTを下記の通り定義することで、領域Fe、領域Te、領域Fc、領域Tcの印字率を等価に評価している。
F=領域Fcの印字率[%]×0.5+領域Feの印字率[%]×0.5
T=領域Tcの印字率[%]×0.5+領域Teの印字率[%]×0.5
表2に、各画像の印字内容、CT−CFの値および温度ヒューズ238の最大温度の測定結果を示す。
表2に示すように、比較例2の温度ヒューズ208の最大温度は、制御領域Tcのみ印字率70%の画像がプリントされた場合ではTL−2℃と高く、領域Fcのみ印字率70%の画像がプリントされた場合ではTL−7℃と低くなっている。
比較例2では、領域Fe、領域Te、領域Fc、領域Tcの印字率を等価に評価していため、領域Feおよび領域Teの印字率が、実際の温度ヒューズ238の温度上昇およびサーミスタ237の検知温度への影響よりも大きく評価される。
そのため、領域Tcのみ印字率70%の画像がプリントされた際は、図8に示す制御A(ステーップS202)ではなく、制御B(ステーップS203)を選択し過剰に温度ヒューズ238を温度上昇させる。一方、領域Fcのみ印字率70%の画像プリントされた際は、制御C(ステーップS204)ではなく制御B(ステーップS203)を選択し過剰に温度ヒューズ238の温度上昇を抑えている。
一方、本実施例の温度ヒューズ238の最大温度は、種々の画像においてTL−5℃からTL−6℃までしか変化していない。
本実施例では、領域Feおよび領域Teの印字率を、領域Fcおよび領域Tcの印字率よりも大きく評価しているため、各領域の印字率は、実際の温度ヒューズ238の温度上昇およびサーミスタ237の検知温度への影響に対し適当に評価される。そのため、領域Fcと領域Feの印字率が異なる際、または領域Tcと領域Teの印字率が異なる際においても、好適な温調温度、スループット、プリント休止の実施頻度を選択し、温度ヒューズ238の温度上昇一定に保っている。
以上のように、第1と第2の領域FとTの印字率に関して、それぞれ、外側領域FeおよびTeの印字率に対し、内側領域FcおよびTcの印字率を大きく評価した結果に基づいて、定着装置の温調、スループット、プリント休止の実施頻度を変える。これにより、実施例1の場合と同様に、通電遮断が発生することなく、生産性を向上することができる。
[その他の実施の形態]
以上、本発明に係る実施例について詳述したが、本発明の思想の範囲内において種々の構成の他の公知の構成に置き換えることは可能である。
(1)デジタル画像形成装置の画像形成部は像担持体として電子写真感光体を用いる電子写真方式に限られない。像担持体として静電記録誘電体を用いる静電記録方式や磁気記録磁性体を用いる磁気記録方式の画像形成部であってもよい。中間転写方式の画像形成装置であってもよい。画像形成部は、要するに、記録材に対してデジタル方式でトナー像が形成されるものであればよい。画像形成装置はプリンターに限られず、複写機、ファクシミリ、複合機能機等であってもよい。また、モノカラー画像形成装置に限られず、フルカラー画像形成装置であってもよい。
(2)フィルム加熱方式の定着装置200は、実施例の加圧ローラ駆動方式のものに限られない。例えば、図10の(a)ないし(e)のような構成の定着装置構成のものにすることもできる。
(a)の装置は、加熱ユニット210の無端状で可撓性を有する定着フィルム212をステー211と駆動ローラ213との間に懸回張設して定着フィルム212を駆動ローラ213にて回転駆動させる構成である。加圧ローラ220は定着フィルム212の回転駆動に従動して回転する。その他の装置構成と制御は図2や図4の装置と同様である。
(b)の装置は、加熱ユニット210の無端状で可撓性を有する定着フィルム212をステー211と駆動ローラ213とテンションローラ214との間に懸回張設して定着フィルム212を駆動ローラ213で回転駆動させる構成である。加圧ローラ220は定着フィルム212の回転駆動に従動して回転する。その他の装置構成と制御は図2や図4の装置と同様である。
定着フィルム212が回転駆動される装置の場合は定着フィルム212とニップ部Nを形成する対向部材220はローラなど回転体でなくてもよい。すなわち、対向部材220は定着フィルム212や記録材Pとの当接面である表面の摩擦係数が小さいパッドや板状部材などの非回転部材の形態のものにすることもできる。(c)の装置は(a)の装置の対向部材としての加圧ローラ220を非回転部材としての加圧パッド220Aに変更した形態の装置である。
また、定着フィルム212とニップ部Nを形成する対向部材220はベルト構成にすることもできる。(d)の装置は(b)の装置の対向部材としての加圧ローラ220を無端状の可撓性を有する加圧ベルト220Bにして、これを支持ローラ217と218との間に懸回張設する。そして加圧ベルト220Bを加圧パッド220Aで定着フィルム212に押し付けてニップ部Nを形成させている。その他の装置構成と制御は図2や図4の装置と同様である。
ニップ部Nを形成するための加熱ユニット210と対向部材220との相互押圧はどちらか一方を他方に対して加圧当接させる構成であってもよいし、両者を互いに加圧当接させる構成にすることもできる。また、加圧解除機構を具備させた装置構成にすることもできる。
なお、フィルム加熱方式の定着装置(定着部)200において、ヒータ230はフルム212に接触している必要があるが、ヒータ230は必ずしもニップ部Nに位置している必要はない。
100・・画像形成装置、10・・画像形成部、P・・記録材、t・・未定着画像、200・・定着装置、N・・ニップ部、230・・加熱部材、231・・絶縁基材、232・・抵抗発熱体、212・・可撓性部材、220・・対向部材、238・・保護素子、237・・温度検知部材、120・120a・・通電制御部および制御部

Claims (8)

  1. 記録材に未定着画像を形成する画像形成部と、
    筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、前記ヒータもしくは前記フィルムの温度を検知する温度検知素子と、前記フィルムの母線方向において前記ヒータの前記温度検知素子と異なる位置で異常昇温が発生した時に前記ヒータへの電力供給を遮断する保護素子と、を備え、前記フィルムの熱で記録材に形成された前記未定着画像を加熱して記録材に定着する定着部と、
    前記温度検知素子で検知された温度が目標温度になるように前記ヒータへ供給する電力を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部は、前記フィルムの母線方向において、記録材上の前記保護素子の配設位置に対応する第1の領域の印字率記録材上の前記温度検知素子の配設位置に対応する第2の領域の印字率とを取得し、
    前記制御部は、前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも小さい時に、前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも記録材に画像を形成する生産性低くすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きいよりも記録材に画像を形成する生産性を低くする手段が、下記のa乃至dのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
    a:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも前記ヒータの目標温度が低いこと。
    b:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも記録材を搬送する速度が遅いこと。
    c:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも、記録材が連続的に搬送される場合における一の記録材の後端と次に搬送される記録材の先端との間隔が広いこと。
    d:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも、画像形成装置の休止が実行されるプリント枚数が少ないこと。
  3. 記録材に未定着画像を形成する画像形成部と、
    筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、前記ヒータもしくは前記フィルムの温度を検知する温度検知素子と、前記フィルムの母線方向において前記ヒータの前記温度検知素子と異なる位置で異常昇温が発生した時に前記ヒータへの電力供給を遮断する保護素子と、を備え、前記フィルムの熱で記録材に形成された前記未定着画像を加熱して記録材に定着する定着部と、
    前記温度検知素子で検知された温度が目標温度になるように前記ヒータへ供給する電力を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部は、前記フィルムの母線方向において、記録材上の前記保護素子の配設位置に対応する第1の領域の印字率記録材上の前記温度検知素子の配設位置に対応する第2の領域の印字率とを取得し、
    前記制御部は、前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも小さい時に、下記のa乃至dのうちの何れか1つの制御設定にて画像形成動作を実行することを特徴とする画像形成装置。
    a:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも、前記ヒータの目標温度が低い制御設定
    b:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも記録材を搬送する速度が遅い制御設定
    c:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも、記録材が連続的に搬送される場合における一の記録材の後端と次に搬送される記録材の先端との間隔が広い制御設定
    d:前記第1の領域の印字率が前記第2の領域の印字率よりも大きい時よりも、画像形成装置の休止が実行されるプリント枚数が少ない制御設定
  4. 前記第1の領域の印字率と前記第2の領域の印字率の差分をもとに画像形成動作の制御設定を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の領域の印字率から前記第1の領域の印字率を減算した差分が、所定の正の第1の差分未満かつ所定の負の第2の差分以上の場合は所定の第1の制御設定にて画像形成動作を実行し、前記第1の差分以上の場合は前記第1の制御設定よりも生産性が低い所定の第2の制御設定にて画像形成動作を実行し、前記第2の差分未満の場合は前記第1の制御設定よりも生産性が高い所定の第3の制御設定にて画像形成動作を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の領域はその幅内に前記保護素子の配設位置に対応している内側領域とその内側領域の両側に隣接する所定幅の外側領域を含み、
    前記第2の領域はその幅内に前記温度検知素子の配設位置に対応している内側領域とその内側領域の両側に隣接する所定幅の外側領域を含み、
    前記第1の領域における前記内側領域の印字率を前記外側領域の印字率よりも所定に大きく評価して取得される第1の領域の印字率を第1の指数とし、
    前記第2の領域における前記内側領域の印字率を前記外側領域の印字率よりも所定に大きく評価して取得される第2の領域の印字率を第2の指数とし、
    前記第1の指数と前記第2の指数の差分をもとに画像形成動作の制御設定をする変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の指数から前記第1の指数を減算した差分が、所定の正の第1の差分未満かつ所定の負の第2の差分以上の場合は所定の第1の制御設定にて画像形成動作を実行し、前記第1の差分以上の場合は前記第1の制御設定よりも生産性が低い所定の第2の制御設定にて画像形成動作を実行し、前記第2の差分未満の場合は前記第1の制御設定よりも生産性が高い所定の第3の制御設定にて画像形成動作を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記ヒータは、細長い基板と、前記基板の一方面においてそれぞれ基板長手に沿って設けられた通電により発熱する抵抗発熱体およびこの抵抗発熱体に通電するための連絡電路と、を有し、前記温度検知素子と前記保護素子は前記基板の他方面において前記抵抗発熱体と前記連絡電路とにより囲まれる領域に対応する領域に配設されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置。
JP2013258066A 2013-12-13 2013-12-13 画像形成装置 Active JP6415044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258066A JP6415044B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258066A JP6415044B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015114590A JP2015114590A (ja) 2015-06-22
JP6415044B2 true JP6415044B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=53528417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013258066A Active JP6415044B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6415044B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6833377B2 (ja) * 2016-07-21 2021-02-24 キヤノン株式会社 画像形成装置および定着装置
US10747150B2 (en) 2018-07-20 2020-08-18 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with a controller setting an interval between a preceding recording material and a subsequent recording material

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2776101B2 (ja) * 1991-11-13 1998-07-16 キヤノン株式会社 加熱装置
JPH09197849A (ja) * 1996-01-18 1997-07-31 Canon Inc ヒーター及び定着装置
JP2000250374A (ja) * 1999-02-26 2000-09-14 Canon Inc 画像形成装置
JP3501735B2 (ja) * 2000-07-10 2004-03-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2003330315A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2013130661A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015114590A (ja) 2015-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6436812B2 (ja) 定着装置
JP5253240B2 (ja) 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられるヒータ
JP4188399B2 (ja) 温度制御装置、温度制御方法、定着装置、画像形成装置、温度制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007025474A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP4795039B2 (ja) 定着装置
US10455644B2 (en) Fixing device and heater used in fixing device
JP2012242618A (ja) 像加熱装置
JP2005209493A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2002169413A (ja) 画像形成装置
JP2017072781A (ja) 画像加熱装置及び画像形成装置
JP2004013045A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP6415044B2 (ja) 画像形成装置
JP2020016843A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2018205698A (ja) 画像加熱装置
JP2011145455A (ja) 像加熱装置
JP4208587B2 (ja) 定着装置
JP2012189808A (ja) ヒータ及びこのヒータを搭載する像加熱装置
JP2007199582A (ja) 画像形成装置
JP2008123709A (ja) 加熱体、定着装置及び画像形成装置
JP2008040082A (ja) 像加熱装置
JP2006317512A (ja) 加熱定着装置
JP3958108B2 (ja) 画像形成装置
JP2004212769A (ja) 画像形成装置
JP2006019159A (ja) 加熱体及び像加熱装置
JP2011081160A (ja) 加熱装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181002

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6415044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03