JP2000250374A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000250374A
JP2000250374A JP11050469A JP5046999A JP2000250374A JP 2000250374 A JP2000250374 A JP 2000250374A JP 11050469 A JP11050469 A JP 11050469A JP 5046999 A JP5046999 A JP 5046999A JP 2000250374 A JP2000250374 A JP 2000250374A
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JP
Japan
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temperature
image forming
throughput
conveyance
recording material
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Withdrawn
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JP11050469A
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English (en)
Inventor
Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Kenji Kanari
健二 金成
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙の厚みに拘らず、定着器の非通紙部の過昇
温を抑え、且つ単位時間当りのプリント枚数の減少を可
能な限り抑える。 【解決手段】 定着器の非通紙部の温度が所定の搬送中
断温度に達した時、紙の搬送を一時中断し、その後、単
位時間当りの搬送枚数を減らして搬送を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置、特に記録材に形成された画像を加熱
定着する手段を有する、例えば電子写真方式、静電記録
方式を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱定着装置としては、熱ローラ
ー方式やフィルム加熱方式の装置が広く用いられてい
る。特にスタンバイ時に加熱定着装置に電力を供給せ
ず、消費電力を極力低く抑えた方法、詳しくはヒータ部
と加圧ローラの間にフィルムを介して記録材上のトナー
像を定着するフィルム加熱方式による加熱定着方法が特
開昭63−313182号公報・特開平2−15787
8号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−2
04980号公報等に提案されている。
【0003】図7に該装置の要部の概略構成図を示し
た。図7において、110は通電により発熱する加熱部
材(加熱体、以下ヒータと記す)、120はヒータ11
0を保持するステイホルダー(支持体)、130はヒー
タ110と摺動しながら回転する耐熱性の薄肉フィルム
(以下、定着フィルムと記す)、200は定着フィルム
130を挟んでヒータ110と所定幅のニップ部(定着
ニップ部)Nを形成するようヒータ110に圧接させた
弾性加圧ローラである。
【0004】ヒータ110は通電により所定の温度に加
熱・温調される。定着フィルム130は不図示の駆動手
段あるいは加圧ローラ200の回転力により、定着ニッ
プ部Nにおいてヒータ11面に密着・摺動しつつ矢印a
の方向に搬送移動される、円筒状あるいはエンドレスベ
ルト状、もしくはロール巻きの有端ウェブ状の部材であ
る。
【0005】ヒータ110を所定の温度に加熱・温調さ
せ、定着フィルム130を矢印の方向に搬送移動させた
状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム130と
加圧ローラ200との間に被加熱材としての未定着トナ
ー像tを形成担持させた記録材Pを導入すると、記録材
Pは定着フィルム130の面に密着して該定着フィルム
130と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送される。この
定着ニップ部Nにおいて、記録材P・トナー像tがヒー
タ110により定着フィルム130を介して加熱されて
記録材P上のトナー像tが加熱定着される。定着ニップ
部Nを通った記録材部分は定着フィルム130の面から
剥離して搬送される。
【0006】加熱部材としてのヒータ110には一般に
セラミックヒータが使用される。例えば、アルミナ等の
電気絶縁性・良熱伝導性・低熱容量のセラミック基板1
10aの面(定着フィルム130と対面する側の面)に
基板長手(図面に垂直の方向)に沿って銀パラジューム
(Ag/Pb)・Ta2N等の通電発熱抵抗層110b
をスクリーン印刷等で形成具備させ、さらに該発熱抵抗
層形成面を薄肉ガラス保護層110cで覆ってなるもの
である。通電発熱抵抗層110bに通電がなされること
により該通電発熱抵抗層110bが発熱してセラミック
基板110a・ガラス保護層110cと共にヒータ全体
が急速昇温する。
【0007】このヒータ110の昇温がヒータ背面に配
置されたサーミスタ等の温度検知素子140により検知
されて不図示の通電制御部へフィードバックされる。通
電制御部は温度検知素子140で検知されるヒータ温度
が所定のほぼ一定温度(定着温度)に維持されるように
通電発熱抵抗層110bに対する通電を制御する。すな
わちヒータ110は所定の定着温度に加熱・温調され
る。
【0008】定着フィルム130は、定着ニップ部Nに
おいてヒータ110の熱を効率よく被加熱材としての記
録材Pに与えるため、厚みは20〜70μmとかなり薄
くしている。この定着フィルム130はフィルム基層、
プライマー層、離型性層の3層構成で構成されており、
フィルム基層側がヒータ側であり、離型性層側が加圧ロ
ーラ側である。フィルム基層はヒータ110のガラス保
護層110cより絶縁性の高いポリイミド、ポリアミド
イミド、PEEK等であり、耐熱性、高弾性を有してい
る。また、フィルム基層により定着フィルム130全体
の引裂強度等の機械的強度を保っている。プライマー層
は厚み2〜6μm程度の薄い層で形成されている。離型
性層は定着フィルム130に対するトナーオフセット防
止層であり、PFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂
を厚み10μm程度に被覆して形成してある。
【0009】また、ステイホルダー120は、例えば耐
熱性プラスチック製部材より形成され、ヒータ110を
保持するとともに定着フィルム130の搬送ガイドも兼
ねている。
【0010】このような定着用の薄いフィルム130を
用いたフィルム加熱方式の加熱装置においては、加熱部
材としてのセラミックヒータ110の高い剛性のために
弾性層220を有している加圧ローラ200がこれを圧
接させたヒータ110の扁平下面にならって圧接部で扁
平になって所定幅の定着ニップ部Nを形成し、定着ニッ
プ部Nのみを加熱することでクイックスタートの加熱定
着を実現している。
【0011】以上の構成において、ヒータ110の通電
発熱抵抗層110bと加圧ローラ200との配置関係を
図8を用いて説明する。図8において、ヒータの通電発
熱抵抗層110bの長手方向の幅Wは定着フィルム13
0を介して当接される加圧ローラ200の弾性層220
の幅Dに比べ若干狭い幅で形成されている。これは、通
電発熱抵抗層110bが加圧ローラ200よりはみ出る
ことによって、局所的に昇温し、その熱応力により破損
するのを防止するためである。
【0012】また、通電発熱抵抗層110bはトナー像
tを形成担持させた記録材Pの搬送領域より十分広い幅
で形成されている。これにより、端部温度だれ(ヒータ
110端部の通電用電気接点及びコネクタ等への熱のリ
ークによるもの)の影響をなくすことができ、これによ
り記録材P全面にわたって良好な定着性が得られる。更
に、通紙域端部の通電発熱抵抗層110bの幅を絞り、
端部の発熱量を上げ、端部の定着性を補う場合もある。
【0013】以上のようにヒータ110の通電発熱抵抗
層110bに通電することで発した熱は、定着フィルム
130と加圧ローラ200の間を搬送された記録材Pに
与えられ、記録材P上のトナー像tを溶融し、固着する
ために作用する。
【0014】また、Sは記録材搬送基準であり、この場
合は画像形成装置本体の記録材搬送領域の長手方向中央
に基準を設けた中央基準の装置である。
【0015】さらに図8に示したようにヒータ110背
面には、サーミスタ等の温度検知素子140と暴走時に
ヒータ110の通電発熱抵抗層110bへの通電をシャ
ットダウンするための温度ヒューズ、あるいはサーモス
イッチ等のサーモプロテクター150が当接してあり、
これらは画像形成装置が搬送可能な最小幅の記録材Pの
搬送域内に配置されている。
【0016】ここで温度検知素子140については、画
像形成装置本体が搬送可能な最小幅の記録材Pが搬送さ
れた場合であっても、記録材P上のトナー像tを定着不
良、高温オフセット等の問題を起こさずに適度な定着温
度で加熱定着するために、記録材最小搬送域内に設けら
れている。一方サーモプロテクター150についても、
最小幅の記録材Pが搬送された場合に非搬送領域におい
て、搬送領域よりも熱抵抗が小さい非搬送領域で過加熱
されることにより、通常の搬送時であってもサーモプロ
テクター150が誤動作して通電をシャットアウトする
等の問題を引き起こさないように、記録材最小搬送域内
に設けられている。
【0017】ところでサーモプロテクター150をヒー
タ110背面に当接することにより、通電発熱抵抗層1
10bで発生した熱量がサーモプロテクター150に奪
われて、記録材Pに十分な熱量が与えられなくなり、サ
ーモプロテクター150当接位置において定着不良を起
こすことがある。これを防ぐために通電発熱抵抗層11
0bのサーモプロテクター150当接対応位置におい
て、110b′のようにヒータ110の通電発熱抵抗層
110bの一部の幅を若干狭めて、該当接位置の抵抗値
を他の部分より大きくすることで発熱量を確保してい
る。これにより記録材Pへの給熱量を長手方向に渡って
均一とし、定着むらのない良好な加熱定着を実現してい
る。
【0018】ここで温度検知素子140も同様にヒータ
110背面に当接させているため、同様に通電発熱抵抗
層によって発した熱が温度検知素子140に奪われるこ
とが懸念されるが、チップサーミスタ等熱容量の小さい
温度検知素子140を用いることにより、ヒータ110
から奪われる熱量を小さく抑えることができる。このた
めサーモプロテクター150と同様の上記対策を取らな
くても、長手方向において記録材の定着均一性を損ねる
ことなく均一な定着が可能となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で示すよう
な定着装置において、紙が通過する通紙部と紙が通過し
ない非通紙部では、紙によって奪われる熱量が大きく異
なる。通紙部に配置された温度検知素子の検知温度が定
着温度を保つように温調すると、紙によって熱を奪われ
ない非通紙部温度は通紙していくにつれ徐々に上昇する
ことになる。この非通紙部の過昇温により装置の耐久性
が低下するのを避けるため、スループット、すなわち単
位時間当たりの通紙枚数を下げることにより非通紙部の
過昇温に対応していた。
【0020】更に、この非通紙部の昇温は、紙の厚さに
より異なるため、最悪条件(小サイズの厚紙等)でも問
題ない枚数でスループットを下げる方法や、非通紙部に
サーミスタ等の温度検知素子を設け、所定温度に到達す
ると、スループット等を低下する方法が試みられてい
る。
【0021】しかしながら、前述のように非通紙部の昇
温度合いは、紙厚により異なる。つまり、厚紙では非通
紙部が昇温しやすいので低いスループットで通紙しなけ
ればならず、一方、薄紙では比較的高いスループットで
通紙することが可能である。
【0022】そのため、非通紙部が所定温度に到達した
時、紙厚に拘らず一律にスループットを低下させるだけ
では、厚紙等で非通紙部が過度に昇温したり、薄紙では
必要以上にスループットが低下してしまいプリント効率
が低下してしまう。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、記録材に画像を形成する像形成手段と、記録
材の搬送を制御する搬送制御手段と、記録材に形成され
た画像を加熱定着する定着手段と、を有する画像形成装
置において、上記定着手段は、装置に使用できる定型の
最小サイズの記録材の通過領域外の温度を検知する温度
検知素子を有し、この温度検知素子の検知温度が所定の
搬送中断温度に達した際、上記搬送制御手段は記録材の
搬送を一時中断し、その後単位時間当たりの搬送枚数を
減らして搬送を再開することを特徴とする。
【0024】つまり、単位時間当たりの搬送枚数を減ら
す前に搬送を一時中断することで通紙部と非通紙部の温
度むらを均すことができ、搬送再開後の非通紙部の温度
上昇を遅らせることができる。
【0025】また本発明は、上記搬送制御手段は、複数
枚の記録材に連続して画像を形成する際、上記温度検知
素子の検知温度が搬送中断温度に達する度に、一時中断
後の単位時間当たりの搬送枚数を減らすことを特徴とす
る。
【0026】これにより、紙厚に応じた最終スループッ
トに収束させることができ、非通紙部の過度の昇温を防
止でき、且つ、紙厚に応じたスループットの最大化が可
能となる。
【0027】更に本発明は、上記搬送制御手段は、上記
温度検知素子の検知温度が搬送中断温度に達した後、搬
送中断温度より低い搬送再開温度まで下がったら搬送を
再開することを特徴とする。
【0028】これにより、非通紙部の過昇温を確実に防
止できる。
【0029】更に本発明は、上記装置は更に、上記温度
検知素子の検知温度の上昇率に応じて搬送中断温度を設
定する温度設定手段を有することを特徴とする。
【0030】これにより、紙厚に応じて非通紙部の最高
到達温度を制御できるため、スループットの最大化が可
能であると同時に非通紙部の過度の昇温を防止できる。
【0031】更に本発明は、上記装置は更に、上記温度
検知素子の検知温度の上昇率に応じて一時中断後の単位
時間当たりの搬送枚数を設定するスループット設定手段
を有することを特徴とする。
【0032】これにより、厚紙等でも早く最終スループ
ットに収束するため、よりスループットの最大化が可能
となると同時に非通紙部の過度の昇温を防ぐことができ
る。
【0033】更に本発明は、上記定着手段は、通電によ
り発熱するヒータと、ヒータに接触しつつ未定着像を担
持する記録材と共に移動するフィルムと、フィルムを介
してヒータと共にニップを形成する加圧部材と、を有
し、上記温度検知素子はヒータの温度を検知することを
特徴とする。
【0034】これにより、記録材の搬送を一時中断して
も、その待ち時間は非常に短くてすむ。
【0035】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明に係る画像形成装置の構成図である。
【0036】図1において、1は感光ドラムであり、O
PC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材
料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上
に形成されている。感光ドラム1は矢印の方向に回転駆
動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ
2によって一様帯電される。次に、画像情報に応じてO
N/OFF制御されたレーザビーム3による走査露光が
施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
装置4で現像、可視化される。現像方法としては、ジャ
ンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが
用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用
いられることが多い。
【0037】可視化されたトナー像は、転写装置として
の転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された
記録材P上に感光ドラム1上より転写される。このとき
記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5で形成されるニ
ップで一定の加圧力で挟持搬送される。このトナー像が
転写された記録材Pは定着装置6へと搬送され、永久画
像として定着される。一方、感光ドラム1上に残存する
転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感
光ドラム1表面より除去される。
【0038】図2に本実施の形態の加熱定着装置6の構
成を示す。図2において、定着装置6は以下の部材から
構成される。13は熱容量の小さな定着フィルムであ
り、クイックスタートを可能にするために100μm以
下の厚みで耐熱性、熱可塑性を有するポリイミド、ポリ
アミドイミド、PEEK、PES、PPS、PFA、P
TFE、FEP等のフィルムである。また、長寿命の加
熱定着装置を構成するために十分な強度を持ち、耐久性
に優れたフィルムとして、20μm以上の厚みが必要で
ある。よって定着フィルム13の厚みとしては20μm
以上100μm以下が最適である。さらにオフセット防
止や記録材の分離性を確保するために表層にはPFA、
PTFE、FEP等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合な
いし単独で被覆したものである。
【0039】また、11は定着フィルム13の内部に具
備された加熱用ヒータであり、高熱伝導であるAl2O
3又はAlN基板11aからなる。本実施の形態では、
背面加熱型の加熱ヒータを使用した。これにより記録材
上のトナー像を溶融、定着させるニップ部の加熱を行
う。ヒータ11には普通サイズ紙用の発熱抵抗体と小サ
イズ紙用の発熱抵抗体の二種類(図3のように、普通サ
イズ用はの2本、小サイズ用はの1本)設けた。
【0040】12は加熱用ヒータ11を保持し、ニップ
と反対方向への放熱を防ぐための断熱ステイホルダーで
あり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEE
K等により形成されている。また、このホルダに定着フ
ィルム13が余裕をもってルーズに外嵌されて矢印の方
向に回転自在に配置されている。また、定着フィルム1
3は内部の加熱用ヒータ11および断熱ステイホルダー
12に摺擦しながら回転するため、加熱用ヒータ11お
よび断熱ステイホルダー12と定着フィルム13の間の
摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため加熱用ヒ
ータ11および断熱ステイホルダー12の表面に耐熱性
グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これにより
定着フィルム13はスムーズに回転することが可能とな
る。
【0041】加圧部材20は、芯金21と、その外側に
シリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコ
ーンゴムを発泡して形成された弾性層22からなり、こ
の上にPFA、PTFE、FEP等の離型性層を形成し
てあってもよい。加圧部材20は上記の定着部材10の
方向に不図示の加圧手段により、長手方向両端部から加
熱定着に必要なニップ部を形成するべく十分に加圧され
ており、長手方向端部から芯金21を介して不図示の回
転駆動源により、矢印の方向に回転駆動される。これに
より上記定着フィルム13はステイホルダー12の外側
を図の矢印方向に従動回転する。あるいは定着フィルム
13の内部に不図示の駆動ローラを設け、駆動ローラを
回転駆動することにより、定着フィルム13を回転させ
てもよい。
【0042】本実施の形態の画像形成装置のプロセスス
ピードは151mm/s、スループット(単位時間当り
の通紙枚数)24 ppm(A4)である。本実施の形
態の加熱ヒータは、図3のようにA4、LTR等の幅が
広い紙のための発熱抵抗体、(長さ222mm)と
com10、DL等の封筒用の発熱抵抗体(長さ11
6mm)を有し、搬送路内にある、紙幅センサーにより
発熱抵抗体、と発熱抵抗体の切り替えを行う。但
し、B5及びA5サイズ等のサイズは、発熱抵抗体、
を用いて加熱定着を行い、この際には、B5、A5サ
イズの非通紙領域に設けたサーミスタにより、非通紙昇
温を検知し、スループット等の制御を行う。
【0043】定着工程中は、温調用サーミスタの検知温
度が210℃を維持するように不図示の通電制御手段に
より発熱抵抗体への通電を制御する。また連続プリント
時は、最初210℃で温調し、所定枚数毎に5℃ずつ温
調温度を下げて行き、190℃まで下げたらその後は1
90℃で温調する。この制御は、連続プリント中のプリ
ント枚数に拘らず、ニップの温度を定着に適した温度に
保つためで、プリントを重ねるに連れ加圧ローラの温度
が暖まっていき、その暖まり具合がある温度で飽和する
からである。
【0044】つぎに、本実施の形態の非通紙部サーミス
タを用いた制御を図4のフローチャートを用いて説明す
る。
【0045】まず、通紙中の非通紙部温度がしきい値温
度(搬送中断温度)265℃を超えていないかモニター
する(step1)。このしきい値温度は、加熱ヒータ
を保持するフィルムガイドの溶融温度300℃に対して
十分安全を見込んだ温度である。非通紙部の温度がしき
い値温度265℃に達すると、非通紙部の温度が搬送再
開温度240℃に低下するまで、インターバルをあける
(step2)。インターバルを開けずにスループット
低下のみで通紙を続けた場合、しきい値温度を遙かに超
えてしまう場合があるためである。但し、しきい値温度
に到達した時点で、既に給紙を行い、通紙中の紙に対し
ては、最後までプリント動作を行う。なお、インターバ
ルを開けている最中もヒータは温調用サーミスタの検知
温度が温調温度を保つように温調されている。
【0046】非通紙部の温度が搬送再開温度240℃ま
で低下したら、スループットを3ppmだけ低下させ
て、プリントを再開する(step3)。その後は、非
通紙部の温度が265℃に達するたびにstep2〜3
を繰り返し(即ち3ppmずつ下げる)、紙厚に応じた
最終スループットに収束させる。尚、本シーケンスの初
期スループットは24ppmである。
【0047】本シーケンスにより、非通紙部昇温が激し
い厚紙は、最終的に低いスループットに、比較的非通紙
部昇温の小さい薄紙は、高いスループットで最終的に落
ち着く。
【0048】表1に本制御により紙厚の異なるB5サイ
ズ紙を通紙した場合の最終スループットの関係を示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1の例から分かるように、本実施の形態
のシーケンスにより、薄紙は高い最終スループットで通
紙され、厚紙は低い最終スループットで通紙されること
が分かる。尚、本実施の形態では、スループット低下量
を3ppmとしたが、プロセススピードや定着器構成に
より様々に設定可能である。
【0051】また、特に本実施の形態のように定着フィ
ルムを用いたような定熱容量の装置では、インターバル
を設けることにより非通紙部が比較的早く降温するの
で、インターバルを設けることによる待ち時間も非常に
短くできる。
【0052】以上のように、非通紙部の温度が所定温度
に到達後、あるインターバルを設けたあとにスループッ
トを低下させて再度通紙を開始するシーケンスを繰り返
すことにより、紙厚に応じた最終スループットに収束さ
せることが可能となり、非通紙部の過度の昇温を確実に
防止でき、更に紙厚を検知しなくても紙厚に応じたスル
ープットの最大化が可能となった。
【0053】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0054】本実施の形態では、前記実施の形態1に加
えて、非通紙部の温度上昇率αに応じて、スループット
低下を行うしきい値温度(搬送中断温度)を変える制御
を行った。尚、その他の条件は前記実施の形態1と同様
であり再度の説明は省略する。
【0055】本実施の形態のシーケンスを図5のフロー
チャートを用いて説明する。まず、通紙中の非通紙部温
度から、温度上昇率α(℃/枚)を測定する(step
1)。尚、温度上昇率αの測定は、非通紙部温度が24
0℃以上の時に行う。これは、放熱量の多い高温域で温
度上昇率を測定するのと放熱量の少ない低温域で温度上
昇率を測定するのとでは、例え通紙条件を同じにして測
定しても温度上昇率αが異なってしまうためである。
【0056】温度上昇率αが10℃/枚以上であった場
合(step2)、非通紙部温度が260℃に到達する
と非通紙部温度が搬送再開温度240℃に低下するまで
インターバルをあける(step5)。240℃まで低
下したらスループットを3ppm低下させて通紙を再開
する(step6)。step2で非通紙部温度が26
0℃に達していなければプリントはそのまま続行される
(step7)。
【0057】温度上昇率αが5〜10℃/枚であった場
合(step3)、非通紙部温度が265℃に到達する
と非通紙部温度が搬送再開温度240℃に低下するまで
インターバルをあける(step5)。240℃まで低
下したらスループットを3ppm低下させて通紙を再開
する(step6)。step3で非通紙部温度が26
5℃に達していなければプリントはそのまま続行される
(step7)。
【0058】温度上昇率αが5℃/枚以下であった場合
(step4)、非通紙部温度が270℃に到達すると
非通紙部温度が搬送再開温度240℃に低下するまでイ
ンターバルをあける(step5)。240℃まで低下
したらスループットを3ppm低下させて通紙を再開す
る(step6)。step4で非通紙部温度が270
℃に達していなければプリントはそのまま続行される
(step7)。
【0059】温度上昇率αがいずれの場合であっても、
非通紙部の温度が所定の搬送中断温度に達するたびに、
インターバルを設け、搬送再開温度まで下がったらスル
ープットを3ppm下げてプリントを再開する。
【0060】上記制御により、紙厚に依らず、非通紙部
の最高到達温度を一定に保つことができ、非通紙の過度
の昇温を防止でき、且つ、スループットの最大化が可能
となる。
【0061】つまり、搬送中断温度を高めに設定して且
つ厚紙を高スループットで通紙した場合、非通紙部の昇
温速度が速いため及びインターバルが入る直前の通紙に
よる温度低下を補う通電があるため、搬送中断温度に到
達した時点からインターバルを設けても、非通紙部の温
度が搬送中断温度を超えることが考えられる。また、こ
れを見込んで、しきい値(搬送中断温度)を低く設定し
た場合、薄紙通紙時は、低い温度でスループット低下制
御に入ってしまう。そこで本実施の形態の制御により、
厚紙での過度の非通紙昇温を防止でき、薄紙においても
上限温度まで有効に使って、プリントが可能となる。
【0062】表2に紙厚の異なる紙を通紙した場合の、
温度上昇率及び最高到達温度の例を示す。
【0063】
【表2】
【0064】表2からわかるように、スループット低下
のしきい値を一律265℃にした場合、紙厚が厚いほど
最高到達温度は高く、薄いほど低くなる。これに対し
て、温度上昇率に応じて、スループット低下のしきい値
を変えた場合、紙厚に依らず、最高到達温度が同程度の
温度となる。つまり、厚紙通紙による非通紙部の過度の
昇温を防ぐことができ、且つ、薄紙でも上限温度まで有
効に使ってプリントが可能となり、スループットの最大
化が可能となる。
【0065】以上のように、非通紙部の温度上昇率に応
じて、スループット低下を行うしきい値温度を変えるこ
とによって、紙厚に依らず非通紙部の過度の昇温を抑
え、且つ、スループットの最大化が可能となる。
【0066】(第3の実施の形態)本実施の形態では、
非通紙部の温度上昇率αが大きい場合と小さい場合で、
スループット低下量δを異ならせる制御を行った。尚、
その他の条件は前記実施の形態と同様であり再度の説明
は省略する。
【0067】本実施の形態の詳細を図6のフローチャー
トを用いて説明する。まず、前記実施の形態2と同様に
非通紙部の温度が240℃を超えてから温度上昇率αの
測定を行う(step1)。次に、非通紙部の温度が2
65℃に到達したら、非通紙部温度が240℃まで低下
するまでインターバルをあける(step2)。非通紙
部温度が240℃まで温度低下したら、温度上昇率αが
10℃/枚以上であれば、スループットを6ppm(s
tep4)、温度上昇率αが10℃/枚より小さけれ
ば、スループットを3ppm(step5)だけ低下さ
せてプリントを再開する。その後、非通紙部の温度が2
65℃に達する度にインターバルを設け、温度上昇率に
応じたスループットでプリントを再開するステップを繰
り返すことで、紙厚に応じた最終スループットに収束さ
せる。
【0068】以上のような制御を行うことで、厚紙を高
スループットで通紙した場合には温度上昇率αが大きく
なるため、スループット低下量δが大きくなり、これに
より早めに低スループットになると温度上昇率αが小さ
くなるため、スループット低下量δは低下し、やがて紙
厚に応じた最終スループットに収束する。また、薄紙の
場合には高スループットで通紙しても温度上昇率αは小
さく、スループット低下量δははじめから小さくなるの
で早めに最終スループットに収束する。
【0069】表3にB5サイズ紙で紙厚がそれぞれ64
g/m2、105g/m2、160g/m2の3種類の
紙を通紙した場合のスループットの推移と50枚通紙時
の平均スループットを示す。
【0070】
【表3】
【0071】表3からわかるように、温度上昇率αに応
じてスループット低下量δを変えることにより、スルー
プットダウン時のインターバルの回数も減り、最終スル
ープットに早く収束するため平均スループットが上がる
ことが分かる。本実施の形態では、スループット低下量
を3ppmと6ppmに設定したが、プロセススピード
及び定着器構成により、様々に設定可能である。
【0072】このように、非通紙部の温度上昇率に応じ
て、インターバルを設けた後のスループット低下量をコ
ントロールすることによって、非通紙部の過度の昇温を
防ぐことができると同時に、紙厚に応じた最大のスルー
プットに早めに設定できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により非通
紙部の過度の昇温を防ぐことができると同時に、紙厚に
応じてスループットの最大化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置の簡略構成図であ
る。
【図2】本発明の画像形成装置の各実施の形態に用いら
れる加熱定着装置の断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置の各実施の形態に用いら
れる加熱定着装置のヒータの拡大図である。
【図4】実施の形態1のシーケンスのフローチャートで
ある。
【図5】実施の形態2のシーケンスのフローチャートで
ある。
【図6】実施の形態3のシーケンスのフローチャートで
ある。
【図7】従来例に係わる加熱定着装置の要部断面図であ
る。
【図8】従来例に係わる加熱定着装置のヒータの拡大図
である。
【符号の説明】
11 加熱部材(ヒータ) 11a セラミック基板 11b 通電発熱抵抗層 11c 薄肉ガラス保護層 12 ステイホルダー 13 薄肉フィルム(定着フィルム) 14 温度検知素子 15 サーモプロテクタ 20 加圧ローラ 21 加圧ローラ芯金 22 加圧ローラ弾性層
フロントページの続き (72)発明者 金成 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA46 DE10 EA12 EC09 EC10 ED16 ED25 EE02 EE04 EF09 EK04 EK06 FA30 2H033 AA14 AA24 BA25 BA26 BA27 BB17 BB21 BB29 BB30 BB33 BB34 BE03 CA04 CA07 CA36 CA37 CA38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材に画像を形成する像形成手段と、
    記録材の搬送を制御する搬送制御手段と、記録材に形成
    された画像を加熱定着する定着手段と、を有する画像形
    成装置において、 上記定着手段は、装置に使用できる定型の最小サイズの
    記録材の通過領域外の温度を検知する温度検知素子を有
    し、この温度検知素子の検知温度が所定の搬送中断温度
    に達した際、上記搬送制御手段は記録材の搬送を一時中
    断し、その後単位時間当たりの搬送枚数を減らして搬送
    を再開することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記搬送制御手段は、複数枚の記録材に
    連続して画像を形成する際、上記温度検知素子の検知温
    度が搬送中断温度に達する度に、一時中断後の単位時間
    当たりの搬送枚数を減らすことを特徴とする請求項1の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送制御手段は、上記温度検知素子
    の検知温度が搬送中断温度に達した後、搬送中断温度よ
    り低い搬送再開温度まで下がったら搬送を再開すること
    を特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記装置は更に、上記温度検知素子の検
    知温度の上昇率に応じて搬送中断温度を設定する温度設
    定手段を有することを特徴とする請求項1又は2の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 上記装置は更に、上記温度検知素子の検
    知温度の上昇率に応じて一時中断後の単位時間当たりの
    搬送枚数を設定するスループット設定手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記定着手段は、通電により発熱するヒ
    ータと、ヒータに接触しつつ未定着像を担持する記録材
    と共に移動するフィルムと、フィルムを介してヒータと
    共にニップを形成する加圧部材と、を有し、上記温度検
    知素子はヒータの温度を検知することを特徴とする請求
    項1又は2の画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7440707B2 (en) 2003-03-31 2008-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Image generating apparatus with temperature and feed interval control for fusing section
US8971746B2 (en) 2012-08-22 2015-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and image forming apparatus
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