JP2005292569A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材を加熱する加熱手段と圧接してニップ部を形成する加圧手段の温度を温度検知手段を増やすことなく推測することで低温環境下に応じた最適な定着性を確保すること。
【解決手段】加熱手段と加圧手段とで形成されるニップ部で記録材を挟持搬送して画像を記録材上に加熱定着させる画像形成装置であり、制御手段は、前記加熱手段または加圧手段を回転駆動する駆動手段が停止しているときに前記加熱手段が第一の温度になるように制御を行い、かつ前記駆動手段が駆動を開始してから予め定められた一定時間において温度検知手段で検出された前記加熱手段の温度と前記第一の温度を基に前記加熱手段の第一の温度制御を可変とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、転写方式もしくは直接方式の電子写真方法・静電記録方法・磁気記録方法等の適宜の作像プロセス手段により記録材に未定着画像を形成・担持させ、その未定着画像を定着装置により記録材に加熱定着させて画像形成物(プリント、コピー)を出力するプリンタ・複写機・ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式・静電記録方式等の作像技術を用いたプリンタ・複写機・ファクシミリ等の画像形成装置において、記録材上に形成・担持させた未定着画像(以下、トナー像と記す)を固着像として加熱定着させる定着装置(画像熱定着装置、加熱定着手段)としては、熱効率、安全性が良好な熱ローラ方式や、省エネルギータイプ・オンデマンドタイプのフィルム加熱方式の定着装置が多く用いられている。
熱ローラ方式の加熱定着装置は、トナー像を担持したシート材(記録材)を、互いに圧接して回転する定着ローラと加圧ローラとで形成される圧接ニップ域を通過させることにより、上記トナー像をシート材上に永久画像として定着させるものである。
フィルム加熱方式の加熱定着装置は、特にスタンバイ時に電力を供給せず、消費電力を極力低く抑えた加熱定着手段、詳しくは支持体に取り付けた発熱体(以下、ヒータと称する)と加圧ローラとの間を、薄肉のフィルム(以下、定着フィルムと称する)を介してシート材(記録材)を搬送させ該シート材上にトナー像を加熱定着させるものである。
画像熱定着装置を構成する上記2種類の加熱定着装置は、シート材上にトナー像を加熱定着させる温度を制御する為定着温度検知手段を1つ以上有している。定着温度検知手段は一般的にサーミスタを用いることが多く、ヒータや加圧ローラに接して具備させることで該ヒータや該加圧ローラの温度を検出する。最近ではヒータや加圧ローラの輻射熱を計測することでシート材上にトナー像を加熱定着させる温度を検出する手法も検討されている。
特開平05−281866号公報
しかしながら、近年、ファーストプリントタイムを早くする為に低熱容量化が進んでいるオンデマンドタイプの加熱定着装置を備える画像形成装置では、低温環境下で使用される場合、特に加熱定着装置の定着フィルム・加圧ローラの温度がトナー像の定着性に大きく影響する。トナー像の定着性に影響を及ぼすヒータや加圧ローラの温度を検出するためサーミスタなどの温度検出素子を1つ以上具備させた場合、温度検出素子を増やすことになるのでコストアップの要因となる。そのため、コストアップにつながる温度検出素子を増やさずに加圧ローラの温度を推測する手法が必要とされている。
本発明は、記録材を加熱する加熱手段と圧接してニップ部を形成する加圧手段の温度を温度検知手段を増やすことなく推測することで低温環境下に応じた最適な定着性を確保できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
(1)給紙搬送される記録材上に画像を形成する作像手段と、前記記録材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段と圧接してニップ部を形成する加圧手段と、前記加熱手段または前記加圧手段を回転駆動する駆動手段と、前記温度検知手段で検出された温度を基に、前記加熱手段が予め設定される温度になるように制御を行う制御手段と、を備え、前記ニップ部で記録材を挟持搬送して画像を記録材上に加熱定着させる画像形成装置において、
前記制御手段は、前記駆動手段が停止しているときに前記加熱手段が第一の温度になるように制御を行い、かつ前記駆動手段が駆動を開始してから予め定められた一定時間において前記温度検知手段で検出された温度と前記第一の温度を基に前記加熱手段の第一の温度制御を可変とすることを特徴とする画像形成装置。
(2)(1)に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記一定時間の温度と前記第一の温度との最大温度差が、予め設定される温度以上であることを検知したら、前記第一の温度を変更することを特徴とする画像形成装置。
(3)(1)に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記一定時間の温度と前記第一の温度との温度差を累積し、その累積温度差が予め設定される値以上であることを検知したら、前記記録材の給紙搬送を開始するまでの時間を変更することを特徴とする画像形成装置。
(4)(1)に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記一定時間の温度と前記第一の温度との温度差を累積し、その累積温度差が予め設定される値以上であることを検知したら、前記記録材を給紙搬送するスループットを変更することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、駆動手段が停止しているときに加熱手段を第一の温度になるように制御し、駆動手段が駆動を開始してから予め定められた一定時間において加熱手段の温度を温度検知手段で検出するので、加熱手段温度検知用の温度検知手段を用いて加圧手段の温度を推測できる。そして温度検知手段で検出された温度と第一の温度を基に加熱手段の第一の温度制御を可変とすることから、低温環境下であった場合でもその環境に応じた最適な定着性を確保できる。
以下、本発明に係る画像形成装置を添付図面に基づいて詳しく説明する。
図1は本実施例の画像形成装置の概略構成模型図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
この画像形成装置は、給紙カセット1、カセット給紙ローラ3、搬送ローラ4、シート材搬送路5、レジストローラ6などによりシート給送部Aが構成される。シート給送部Aにおいて、給紙カセット1に積載されているシート材2はカセット給紙ローラ3によって給紙され、搬送ローラ4によりプリンタ内のシート材搬送路5上へ搬送されてレジストローラ6により所定の給送タイミングで作像手段としての画像形成部Bへと搬送される。給紙センサ7により画像タイミング及びシート材の先端と後端の位置を検出する。また、レジストローラ6でシート材の先端を給紙センサにより合せ転写ローラ(転写手段)8、感光ドラム(像担持体)9間の転写ニップ部Tへシート材を搬送する。
本例のプリンタにおいては、給紙カセット1からは主として幅の広いシート材の給紙がなされ、不図示の手差しトレイから例えば幅の狭いシート材の給紙がなされるが、給紙カセットからの給紙も、手差しトレイから給紙もセンサ基準の幅規制板(不図示)により中央基準搬送で給紙される。
画像形成部Bにおいて、像担持体としてのドラム形状の感光ドラム9は、矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動され、その回転過程において帯電器(帯電手段)10により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、その一様帯電面に露光手段としてのレーザスキャナユニット11から画像情報パターンに基づくレーザ光Lが照射される。これにより回転する感光ドラム9上に走査露光した画像情報パターンに対応した静電潜像が電子写真方式で形成される。この潜像は現像器(現像手段)12により現像剤としてのトナーにより現像され、この現像されたトナー像は転写ニップ部Tで転写ローラ8により感光ドラム9上から、搬送されるシート2に転写される。
トナー像の転写を終えたシート材2は加熱手段としての加熱ユニット20と加圧手段としての加圧ローラ30からなる加熱定着装置Cに搬送され、該加熱定着装置によりシート材上の未定着トナー像が永久固着像として加熱定着される。本実施例における加熱定着装置Cはフィルム加熱方式・加圧ローラ駆動タイプの加熱定着装置である。この加熱定着装置(以下、定着器と記す)Cについては次の(2)項で詳述する。
定着器Cを出たシート材2は排紙部Dに設けられた排紙ローラ14により排紙トレイ15上に排紙される。
クリーナー(クリーニング手段)13はシート材分離後の感光ドラム9の面から転写残トナー等の残留汚染物を除去して感光ドラム面を清掃し、感光ドラム9の繰り返し使用を可能にする。
(2)定着器C
図2は定着器Cの概略構成の横断面模型図、図3は要部の外観斜視模型図である。本例の定着器Cはテンションレスタイプの加熱フィルム方式の像加熱装置である。
20は加熱手段としての加熱ユニット、30はこの加熱ユニット20と相互圧接させた加圧手段としての弾性加圧ローラである。
加熱ユニット20は、主に加熱体(発熱体)としてのセラミックヒータ(以下、ヒータと記す)21、横断面略半円弧状樋型のフィルムガイド部材(以下、ガイド部材と記す)22、円筒状の耐熱性フィルム(以下、定着フィルムと記す)23等から構成されている。
ヒータ21は図2において紙面に垂直方向を長手とする横長で、全体に低熱容量であり、通電のON・OFFに対応して応答性よく迅速に昇温・降温する。このヒータ21は、定着フィルム23の回転移動をガイドするガイド部材22に固定されている。
ガイド部材22は、耐熱性、電気絶縁性で、高い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等で構成され、ヒータ21はこのガイド部材22の下面の略中央部にガイド部材長手に沿って設けた溝部内に、表面側を外向にして嵌入させて固定支持させてある。このガイド部材22はヒータ21を保持するとともに定着フィルム23の回転時の搬送安定性を図るフィルムガイドも兼ねている。さらに、定着フィルム23との回転摺動性を高める為に、定着フィルム23と、ヒータ21及びガイド部材22の外周面の間に耐熱性のグリス等の潤滑剤を介在させている。
24はヒータ21の温度を検知する温度検知手段である。温度検知手段24として一般的にサーミスタが具備される。代表的なサーミスタの設置手段としてヒータ21に耐熱性の接着剤で接着する方法や、バネ性部材の圧力を利用してヒータ21に押し付けて設置する方法などがある。
円筒状の定着フィルム23は、例えば、厚さ40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルムである。例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFAやPTFE等の離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムであり、上記のようにヒータ21を固定支持させたガイド部材22にルーズに外嵌させてある。
弾性加圧ローラ(以下、加圧ローラと記す)30は、芯金31と、該芯金に同心一体に設けたシリコーンゴム等の弾性・耐熱性材料のローラ層32と、表面層33からなり、芯金31の両端部をそれぞれ装置の不図示の手前側と奥側のシャーシ側板間に軸受を介して回転自由に支持させてある。
そしてヒータ22を下面側に支持させ、円筒状定着フィルム23を外嵌させたガイド部材22を加圧ローラ25の上側にヒータ22の部分を加圧ローラ24の上面に対向させて位置させ、加圧ローラ30を芯金31の両端部に配したコイルバネ等の加圧手段40にヒータ22の下面に対して所定の押圧力をもって圧接させた状態に保持させる。これにより、ヒータ22の下面と加圧ローラ30の上面との間に定着フィルム23を挟んで所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ30は定着器駆動手段としての定着器駆動用モータM1により矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ30の回転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム23の外面との、定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力で円筒状定着フィルム23に回転力が作用して、該定着フィルム23がその内面が定着ニップ部Nにおいてヒータ21の下面に密着して摺動しながら矢印の反時計方向に加圧ローラ25の回転周速度に略対応した周速度をもってガイド部材22の外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
50は制御手段としてのCPUであり、不図示のRAMやROMなどのメモリに記憶された画像形成制御プログラムに従ってシート給送部A、画像形成部B、露光手段11、定着器C、排紙部Dなどをシーケンス制御する。CPU51はシート給送部及び画像形成部用駆動モータ(以下、給送駆動用モータと記す)M1を駆動させてシート給送部Aによるシート材2の給紙タイミングをコントロールすると共に、画像形成部Bによる画像形成動作をコントロールする。そして定着器駆動用モータM2を駆動させると共に、サーミスタ24で検出されるヒータ21の検出温度を入力し、その検出温度に基づきヒータ21の温度が予め定められた一定の定着温度(プリント温調温度)になるようにヒータ駆動回路51を制御してヒータ21への印加電力をコントロールする。すなわち、定着ニップ部Nにシート材2が通過する期間においてはシート材に与える熱量の分だけ余計に印加電力が大きくなるようにヒータ駆動回路51の制御を行ってヒータ21の温度を一定に保つように温調制御を行う。
定着器Cでは、加圧ローラ30が定着器駆動用モータM2により回転駆動され、それに伴って円筒状の定着フィルム23がガイド部材22の外回りを回転し、ヒータ21にヒータ駆動回路51から通電がなされて該ヒータ21の発熱で定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部Nに未定着トナー像tを担持したシート材2が導入され、定着ニップ部Nにおいてシート材2のトナー像担持面側が定着フィルム23の外面に密着して回転している定着フィルム23と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において、ヒータ21の熱が定着フィルム23を介してシート材2に付与され、シート材2上の未定着トナー像tが加熱加圧定着される。シート材2は定着ニップ部Nを通過すると回転している定着フィルム23の外面から曲率分離して搬送される。
(3)低温環境下における定着器Cの定着不良発生防止策
ところで、低温環境下では、特に1枚目のシート材2のプリント信号を入力してヒータ21に通電がなされ、該ヒータ21の発熱で定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、シート材2が定着ニップ部Nに通紙されると、加圧ローラ30が冷えているため、未定着トナー像tの定着不良が発生することがある。この定着不良の発生を防止するため、CPU50に定着器プレ加熱・温調モードを具備させた。
図4にCPU50による定着器プレ加熱・温調モードのフローチャート図を示す。
図4において、CPU50はプリントの命令を受けると(101)、定着器駆動用モータM2の回転駆動を停止した状態でヒータ21に通電がなされ、ヒータ21のプレ加熱(第一の温度)を開始する(102)。プレ加熱目標温度120℃に到達したら(103)、定着器駆動用モータM2の回転駆動を開始する(104)。定着器駆動用モータM2の回転駆動を開始してから加圧ローラ30が1周分回転するまでの時間(105)、CPU13は定着器サーミスタ温度の監視を行い(106)、サーミスタ温度とプレ加熱目標温度を基にヒータ21のプレ加熱目標温度を可変とする制御を行う。
すなわち、107においてプレ加熱目標温度に対するサーミスタ温度の下降率を算出する。この時、通常の温度環境下のサーミスタ温度は図5に示すような挙動を示し、低温環境下で加圧ローラ30が冷えているときには図6に示すような挙動を示す。図6から明らかなように低温環境下で加圧ローラ30が冷えているときのサーミスタ温度の下降率は図5の場合よりも大きい。サーミスタ温度の下降率ΔTが一定値以下の時(107)には、加圧ローラ30が冷えていないと判断して、ヒータ21の温調制御を実行すると共に給送駆動用モータM1を駆動させ、通常の給紙タイミングで給紙を開始し(108)プリントを行う(109)。プリントが終了すれば(110)プリンタはプリントを終了する。
107でサーミスタの温度下降率ΔTが一定値以上であった場合には、加圧ローラ30が冷えていると判断して、ヒータ21の温調制御を実行すると共に給送駆動用モータM1の駆動タイミングを一定時間遅延させて給紙開始タイミングを通常より6秒間遅らせる(111)。その後直ちに給送駆動用モータM1を駆動させて給紙が開始されることでプリントを行う(109)。111において給紙開始タイミングを遅らせた間にヒータ21の熱が定着フィルム23を介して加圧ローラ30に伝わり、加圧ローラ30が温められる。
本例の定着器プレ加熱・温調モードにおいて、サーミスタ温度とプレ加熱目標温度を基にヒータ21のプレ加熱目標温度を可変とする制御を行う場合、サーミスタ温度とプレ加熱目標温度との最大温度差が予め設定される温度以上であるときに、ヒータ21のプレ加熱目標温度を変更する制御を行うようにしてもよい。また、サーミスタ温度とプレ加熱目標温度との温度差を累積し、その累積温度差が予め設定される値以上であるときに、シート材2の給紙搬送を開始するまでの時間を変更するようにしてもよい。
以上説明したように、シート材2の給紙を遅らせて加圧ローラ30を十分温めることで、加圧ローラ30が冷えた状態でプリントを始めた場合にも、加圧ローラ30の温度が暖まりきらずに定着器Cの定着ニップ部Nに未定着トナー像tを担持したシート材2が通る為に起る定着不良を防止でき、確実に充分な定着性を確保することができる。
(第2の実施例)
本例では画像形成装置の第2実施例を示す。本例の画像形成装置は、第1実施例の画像形成装置において、CPU50に図7に示す定着器プレ加熱・温調モードを具備させた他は第1実施例の画像形成装置と同様に構成されている。同一の部材には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
図7において、101〜106は図4示す101〜106と同じである。
107では、プレ加熱目標温度とサーミスタの温度の差ΔTの時間積ΔT・tが一定値以下であった場合には、加圧ローラ30が冷えていないと判断して、ヒータ21の温調制御を実行すると共に給送駆動用モータM1を駆動させ、通常のタイミングで給紙を行い(108)最大スループット35ppmでプリントを行う(109)。
また107でサーミスタの目標温度とサーミスタの温度の差ΔTの時間積ΔT・tが一定値以上であった場合には、加圧ローラ30が冷えていると判断して、ヒータ21の温調制御を実行すると共に給送駆動用モータM1の駆動タイミングを一定時間遅延させて給紙開始タイミングを通常より6秒間遅らせ(111)、さらに給送駆動用モータM1を駆動させてシート材を給紙搬送するスループットを30ppmに設定する。111において給紙開始タイミングを遅らせた間にヒータ21の熱が定着フィルム23を介して加圧ローラ30に伝わり、加圧ローラ30が温められる。
以上説明したように、シート材2の給紙を遅らせて加圧ローラ30を十分温めることで、加圧ローラ30が冷えた状態でプリントを始めた場合にも、加圧ローラ30の温度が暖まりきらずに定着器Cの定着ニップ部Nに未定着トナー像tを担持したシート材2が通る為に起る定着不良を防止でき、確実に充分な定着性を確保することができる。また、スループットを下げて紙間(先行シート材の後端と、このシート材の次のシート材の先端との間)で加圧ローラ30を暖める時間を増やすことで低温環境下でも確実に定着させることができる。
各実施例に示す画像形成装置によれば、近年ファーストプリントタイムを早くする為に低熱容量化が進んでいるオンデマンド定着においては特に定着性に大きく影響する定着フィルム・加圧ローラの温度をコストアップにつながる温度検出素子(サーミスタ)を増やさずに加圧ローラ30の温度を推測することができ、最適な定着器制御を行うことが可能となる。
[その他]
1)各実施例では、定着器Cとしてテンションレスタイプの加熱フィルム方式の像加熱装置を示したが、ヒータや駆動ローラ等の複数の部材間に張設したフィルムを回転駆動する方式でもよい。
2)定着器の加熱源は、セラミックヒータに限らず、フィルムに設けた導電層に磁束を作用させて電磁誘導を発生させジュール熱によりフィルム自体を発熱させる電磁誘導方式のものでもよい。
3)本発明は、熱ローラ方式の加熱定着装置を具備させた画像形成装置にも適用できる。その場合、加熱手段としての定着ローラまたは加圧手段としての加圧ローラを駆動手段としてのモータで回転駆動することができる。
第1実施例の画像形成装置の概略構成模型図。 定着器の概略構成の横断面模型図。 定着器の要部の外観斜視模型図。 第1実施例の画像形成装置の定着器プレ加熱・温調モードのフローチャート図。 通常の温度環境下のサーミスタ温度の挙動を示す説明図。 低温環境下でのサーミスタ温度の挙動を示す説明図。 第2実施例の画像形成装置の定着器プレ加熱・温調モードのフローチャート図。
符号の説明
1・・・・給紙カセット
2・・・・シート材
3・・・・給紙ローラ
4・・・・搬送ローラ
5・・・・シート材搬送路
6・・・・レジストローラ
7・・・・給紙センサ
8・・・・転写ローラ
9・・・・感光ドラム
11・・・スキャナユニット
14・・・排紙ローラ
20・・・加熱ユニット
21・・・セラミックヒータ
23・・・定着フィルム
24・・・サーミスタ
30・・・加圧ローラ
50・・・・CPU
51・・・ヒータ駆動回路

Claims (4)

  1. 給紙搬送される記録材上に画像を形成する作像手段と、前記記録材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段と圧接してニップ部を形成する加圧手段と、前記加熱手段または前記加圧手段を回転駆動する駆動手段と、前記温度検知手段で検出された温度を基に、前記加熱手段が予め設定される温度になるように制御を行う制御手段と、を備え、前記ニップ部で記録材を挟持搬送して画像を記録材上に加熱定着させる画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記駆動手段が停止しているときに前記加熱手段が第一の温度になるように制御を行い、かつ前記駆動手段が駆動を開始してから予め定められた一定時間において前記温度検知手段で検出された温度と前記第一の温度を基に前記加熱手段の第一の温度制御を可変とすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記一定時間の温度と前記第一の温度との最大温度差が、予め設定される温度以上であることを検知したら、前記第一の温度を変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記一定時間の温度と前記第一の温度との温度差を累積し、その累積温度差が予め設定される値以上であることを検知したら、前記記録材の給紙搬送を開始するまでの時間を変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記一定時間の温度と前記第一の温度との温度差を累積し、その累積温度差が予め設定される値以上であることを検知したら、前記記録材を給紙搬送するスループットを変更することを特徴とする画像形成装置。
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