JP2020016843A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルム表面の局所的な摩耗の発生を抑制することで、光沢ムラや定着不良といった画像不良の発生を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】ヒータ3と、内面にヒータ3が接触する筒状のフィルム2と、フィルム2の外面に接触して外面との間に記録材Pを搬送するニップ部Nを形成する加圧部材4と、を有し、ヒータ3の熱を利用して、記録材Pの搬送方向と直交する長手方向に分割された複数の加熱領域を個別に加熱することで、記録材Pに形成された画像を加熱する像加熱部と、複数の加熱領域の温度を個別に制御すべく、像加熱部による複数の加熱領域の加熱を制御する制御部11と、を備える像加熱装置107において、記録材Pの厚み情報を取得する取得部200を備え、制御部11は、複数の加熱領域のうち記録材Pが通過しない加熱領域の加熱を、厚み情報に基づいて設定される制御目標温度に基づいて制御する。【選択図】図1

Description

本発明は電子写真方式や静電記録方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。また、画像形成装置に搭載されている定着器や記録材に定着されたトナー画像を再度加熱することにより、トナー画像の光沢度を向上させる光沢付与装置等の像加熱装置に関する。また、この像加熱装置に用いられるヒータに関する。
画像形成装置に備えられる像加熱装置として、省電力の観点から、記録材上に形成された画像部を選択的に加熱する方法(例えば、特許文献1の実施例11)が提案されている。この方法では、ヒータの発熱範囲をヒータの長手方向(記録材の搬送方向に直交する方向)に対し複数個の発熱ブロックに分割し、記録材上の画像の有無に応じて、各発熱ブロックを選択的に発熱制御する。すなわち、記録材上に画像が無い部分(非画像部)において発熱ブロックへの通電を停止することで省電力化を図っている。
像加熱装置に通紙可能な記録材のサイズは様々であり(ここでは、通紙可能な最大サイズの記録材を大サイズ紙と記し、大サイズ紙よりも幅が狭い記録材を小サイズ紙と記す)。
特許文献1では、小サイズ紙通紙時に紙が通過しない領域(非通紙部)に位置する発熱ブロックへの通電を停止する方法が提案されている。
画像の有無や通紙領域か非通紙部かに応じて、各発熱ブロックの通電を制御する方式において、非画像部や非通紙部に相当する発熱ブロックは、特許文献1のように通電を停止するだけでなく、画像部や通紙部よりも低い発熱量になるように制御してもよい。
また、近年良く知られた技術として、記録材の表面状態や坪量を検知して記録材種類を判別するメディアセンサがある。メディアセンサの例に関しては、特許文献2などが挙げられる。
特開平6−95540号公報 特開2002−182518号公報
上述のようなフィルム加熱方式の像加熱装置において、封筒やはがき等の小サイズの厚紙を通紙すると、それら小サイズ紙の幅方向における紙端に相当する位置のフィルムに局所的な摩耗による凹みや傷が生じる場合がある。特に封筒やはがきのような厚紙の場合には、紙端でフィルムにかかる圧力が高くなりやすく紙端位置での局所的な摩耗が生じやすい。また、フィルムの局所的な摩耗による凹みや傷は、像加熱装置の定着ニップにおける紙の搬送速度とフィルムの回転速度に差がある場合に発生しやすい。紙の搬送速度とフィルムの回転速度に差がある場合には、紙が定着ニップ中を搬送されている期間、紙とフィルムの間で摺擦が発生し、フィルムの表面は紙によって削られるためである。
フィルム加熱方式の像加熱装置では、加圧ローラがモータ等によって回転駆動された際に、加圧ローラ表面とフィルム表面との摩擦力によって、フィルムが加圧ローラに従動回転する。小サイズ紙が通紙されている場合には、非通紙部におけるフィルムと加圧ローラが直に当接している領域における摩擦力が主な駆動源となってフィルムが回転する。そのため、フィルムの回転周速度は、非通紙部における加圧ローラ表面の回転周速度とほぼ同じ速度となる。一般論として、回転体の表面における回転周速度Vは、回転体の半径と回
転角速度を用いて、V=半径×回転角速度で表される。加圧ローラの半径をr、モータの回転角速度をωとした場合、加圧ローラ表面における回転周速度Vpは、Vp=r×ωとなる。上記したように、フィルムの回転周速度Vfは、加圧ローラの回転周速度Vpに等しくなる。一方で、通紙されている紙の表面の搬送速度Vsは加圧ローラの半径rに加えて紙の厚みdを考慮すると、Vs=(r+d)×ωとなる。
実際には、加圧ローラはシリコーンゴム等から成る弾性層を有するため、熱膨張によって半径は変化する。記録材の通紙中には、記録材の有無や、上記した各発熱体ブロックの制御状態によって、長手方向における加圧ローラの温度は異なり、それゆえ長手方向における加圧ローラの半径も異なることとなる。
通紙部の加圧ローラ半径をr[通紙部]、非通紙部の加圧ローラ半径をr[非通紙部]と区別しなおすと、通紙部における記録材の表面の搬送速度Vsは、
Vs=(r[通紙部]+d)×ω
フィルムの回転周速度Vfは、非通紙部の加圧ローラの回転周速度と同じ、
Vf=r[非通紙部]×ω
となる。
特許文献1のように、非通紙部の発熱ブロックの通電を停止する場合には、非通紙部の加圧ローラ温度よりも通紙部の加圧ローラ温度の方が高くなり、熱膨張を考慮すると、r[通紙部]>r[非通紙部]となる場合があった。さらに通紙される小サイズ紙の厚さdが大きい場合ほど、r[通紙部]+d>r[非通紙部]となりやすく、Vs>>Vfとなる場合があった。
上記したように、VsとVfに差がある状態で小サイズ通紙を繰り返されると、フィルムの局所的な摩耗による凹みや傷が発生してしまう場合があった。
小サイズ紙の通紙によるフィルム表面の局所的な摩耗によって凹みや傷が生じた状態で、大サイズ紙を通紙されると、凹みや傷が生じている部分で画像不良(光沢ムラや定着不良)が発生することがある。
本発明の目的は、フィルム表面の局所的な摩耗の発生を抑制することで、光沢ムラや定着不良といった画像不良の発生を抑制することができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の像加熱装置は、
ヒータと、内面に前記ヒータが接触する筒状のフィルムと、前記フィルムの外面に接触して前記外面との間に記録材を搬送するニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記ヒータの熱を利用して、記録材の搬送方向と直交する長手方向に分割された複数の加熱領域を個別に加熱することで、記録材に形成された画像を加熱する像加熱部と、
前記複数の加熱領域の温度を個別に制御すべく、前記像加熱部による前記複数の加熱領域の加熱を制御する制御部と、
を備える像加熱装置において、
前記記録材の厚み情報を取得する取得部を備え、
前記制御部は、前記複数の加熱領域のうち前記記録材が通過しない加熱領域の加熱を、前記厚み情報に基づいて設定される制御目標温度に基づいて制御することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記定着部が本発明の像加熱装置であることを特徴とする。
本発明によれば、フィルム表面の局所的な摩耗の発生を抑制して、光沢ムラや定着不良
といった画像不良の発生を抑制することができる。
実施例1における像加熱装置の概略構成図 本発明におけるヒータの正面図 本発明におけるヒータの断面図 本発明における発熱体ブロックと紙位置との関係を示す図 加圧ローラの熱膨張量を表す図 実施例2における像加熱装置の概略構成図 実施例3における加圧ローラ温度と坪量の関係図 紙の坪量と厚みの関係図 実施例1の効果を説明する図 本発明における画像形成装置の例を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
図1は、電子写真記録技術を用いたレーザプリンタ(画像形成装置)100の断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ装置などが挙げられ、ここでは電子写真方式を利用して記録材P上に画像を形成するレーザプリンタに適用した場合について説明する。
なお、特に断りのない限り、以下の説明における「長手方向」は、ヒータ(基板)の長手方向及び記録材の搬送方向と直交する方向(斜行していない記録材の幅方向、縦搬送された斜行していない記録材の短辺方向)と同じ方向である。また、「短手方向」とは、上記「長手方向」と直交する方向であり、記録材の搬送方向に沿った方向(斜行していない記録材の長さ方向、縦搬送された斜行していない記録材の長辺方向)と同じ方向である。
(1)画像形成装置例
図10は、本実施例の像加熱装置を備えた画像形成装置例の概略構成図である。本実施例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザプリンタである。本実施例の画像形成装置は最大通紙幅をA4サイズ(紙幅:210mm)とする。101は、像担持体としての電子写真感光体ドラムであり、矢示の反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。本実施例の画像形成装置のプロセススピードは300mm/sec.とした。102は、接触帯電ローラ等の帯電手段であり、この帯電手段により感光体ドラム101の面が所定の極性・電位に一様に帯電処理(一次帯電)される。103は、画像露光手段としてのレーザスキャナである。レーザスキャナ103は、不図示のイメージスキャナ・コンピュータ等の外部機器から入力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応してオン/オフ変調したレーザ光を出力して、感光体ドラム101の帯電処理面を走査露光(照射)する。この走査露光により感光体ドラム101面の露光明部の電荷が除電されて感光体ドラム101面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
104は、現像装置であり、現像スリーブから感光体ドラム101面に現像剤(トナー)が供給されて感光体ドラム101面の静電潜像が可転写像であるトナー像として順次に現像される。レーザプリンタの場合、一般的に、静電潜像の露光明部にトナーを付着させ
て現像する反転現像方式が用いられる。
109は、給紙カセットであり、記録材Pを積載収納させてある。給紙スタート信号に基づいて給紙ローラ108が駆動されて給紙カセット109内の記録材Pが一枚ずつ分離給紙される。そして、記録材Pは、搬送ローラ110、レジストローラ111等を含むシートパス112を通って、感光体ドラム101と接触型・回転型の転写部材としての転写ローラ106との当接ニップ部である転写部位に所定のタイミングで導入される。すなわち、感光体ドラム101上のトナー像の先端部が転写部位に到達したとき、記録材Pの先端部もちょうど転写部位に到達するタイミングとなるようにレジストローラ111で記録材Pの搬送が制御される。
また、シートパス112中には、メディアセンサ201が配設されており、シートパス112を搬送される記録材Pの表面性および坪量を検知する。メディアセンサ201による検知結果は、取得部としての記録材情報検知手段200(図1に記載)に送られる。
転写部位に導入された記録材Pはこの転写部位を挟持搬送され、その間、転写ローラ106には不図示の転写バイアス印加電源から所定に制御された転写電圧(転写バイアス)が印加される。接触型・回転型の転写部材としての転写ローラ106は、一般にFe等の芯金上にカーボン、イオン導電性フィラー等で1×10〜1×1010Ω程度の抵抗に調整された半導電性のスポンジ弾性層を形成した弾性スポンジローラが用いられる。本実施例では、芯金の外回りに同心一体に、NBRゴムと界面活性剤等を反応させ、導電性を有する弾性層をローラ状に成形具備させてなるイオン導電系の転写ローラを用いた。抵抗値は1×10〜5×10Ωの範囲のものを用いた。
転写ローラ106にはトナーと逆極性の転写バイアスが印加されることで転写部位において感光体ドラム101面側のトナー像が記録材Pの表面に静電的に転写される。
以上の、画像形成装置において記録材Pへの未定着トナー像の形成にかかわる構成が、本発明の画像形成部に対応する。
転写部位においてトナー像の転写を受けた記録材Pは感光体ドラム101面から分離されてシートパス113を通って定着部(像加熱部)としての定着装置(像加熱装置)107へ搬送導入され、トナー像の加熱・加圧定着処理を受ける。
一方、記録材分離後(記録材Pに対するトナー像転写後)の感光体ドラム101面はクリーニング装置105で転写残トナーや紙粉等の除去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。
定着装置107を通った記録材Pは、シートパス114を通って排紙口から排紙トレイ115上に排出される。
(2)定着装置(像加熱装置)107
次に、本実施例における定着装置107について説明する。図5は本実施例のフィルム加熱方式の像加熱装置の概略構成図である。
本実施例における定着装置107は、テンションレスタイプのフィルム加熱方式の像加熱装置である。定着装置107は、耐熱性の定着フィルム2として、エンドレスベルト状もしくは円筒状のものを用いている。該フィルム2の周長の少なくとも一部は、常にテンションフリー(テンションが加わらない状態)とし、フィルム2は、加圧部材としての加圧ローラ4の回転駆動力で従動回転するようにした装置である。
1はステーであり、ヒータ保持部材兼フィルムガイド部材としての耐熱性・剛性部材である。3は加熱体としてのセラミックヒータであり、上記のステー1の下面にステー長手に沿って配設して保持させてある。2はエンドレス(円筒状)の耐熱性フィルムであり、ヒータ3を含むフィルムガイド部材であるステー1に外嵌させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム2の内周長とヒータ3を含むステー1の外周長はフィルム2の方を例えば3mm程度大きくしてあり、従ってフィルム2は周長に余裕を持って外嵌している。
ステー1はポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料等で構成できる。本実施例では液晶ポリマーを用いた。
フィルム2は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上である。フィルム2の構造としては、耐熱性のあるPTFE、PFA、FEP等の単層フィルム、或いはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムを使用できる。本実施例では、膜厚約50μmのポリイミドフィルムの外周表面にPFAをコーティングしたものを用いた。PFAコート層の厚さは約15μmとした。フィルム2の外径は30mmとした。フィルム2の基層は上記の樹脂材料だけでなく、SUS等の金属材料を用いることもできる。
ヒータ3は、基板上に抵抗発熱体・給電用電極・導電パターン等を形成した低熱容量の熱源である。ヒータ3をステー1の下面側に保持させて固定配設してある。以上の構成をとることにより、全体を熱ローラ方式に比べて低熱容量にすることができ、クイックスタートが可能になる。ヒータ3の詳細は後述する。
4は、ヒータ3との間にフィルム2を挟んで圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形成し、かつフィルム2を回転駆動させるフィルム外面接触駆動手段としての加圧ローラである。この加圧ローラ4は芯金4aと弾性体層4bと最外層の表層4cからなり、不図示の軸受け手段・付勢手段により所定の押圧力をもってフィルム2を挟ませてヒータ3の表面に圧接させて配設してある。本実施例では、芯金4aはアルミ芯金を、弾性体層4bはシリコーンゴムを、表層4cは厚さ約50μmのPFAのチューブを用いた。加圧ローラ4の外径は24mm、弾性体層4bの厚さは約3.5mmとした。
加圧ローラ4は、駆動系Mにより矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ4の回転駆動により、圧接ニップ部Nにおける該加圧ローラ4とフィルム2外面との摩擦力でフィルム2に回転力が作用する。この回転力により、フィルム2は、その内面側が定着ニップ部Nにおいてヒータ3の表面に密着して摺動しながらステー1の外回りを矢印の反時計方向に加圧ローラ4の回転周速度とほぼ同じ周速度で従動回転状態になる。
ヒータ3は、抵抗発熱体の給電用電極に対する給電により抵抗発熱体が発熱することで昇温する。その昇温がサーミスタ5−1〜5−9で検知され、サーミスタ5―1〜5−9の出力をA/D変換し制御部としてのCPU11に取り込み。そのCPU11に取り込まれた情報に基づいてトライアック12により抵抗発熱体に通電する電力を位相、波数制御等により制御して、ヒータ3の温度制御がなされる。本実施例ではサーミスタが複数ある構成であり、各サーミスタの検知温度が所定の設定温度より低いとヒータ3が昇温するように、設定温度より高いと降温するように各抵抗発熱体への通電を制御することで、ヒータ3は所定の一定温度に保たれる。なお、本実施例では位相制御により出力を0〜100%まで1.25%刻みの81段階で変化させている。
200は、記録材情報検知手段であり、メディアセンサ201(図10に記載)による記録材Pの坪量および表面性の測定結果を基に、記録材Pの種類や厚みを同定し、CPU11に取り込み、その情報に基づいてヒータ3の設定温度を決定する。ここで、記録材Pの表面性とは、例えば、記録材Pの表面の物理特性を表し、例えば光沢性を上げるための表面コートが成された「コート」や、表面に凹凸のあるような「エンボス」等である。
ヒータ3の温度が所定に立ち上がり、かつ加圧ローラ4の回転によるフィルム2の回転周速度が定常化した状態において、フィルム2を挟んでヒータ3と加圧ローラ4とで形成される圧接ニップ部Nに画像定着すべき記録材Pが転写部位より導入される。そして、記録材Pがフィルム2と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送されることにより、ヒータ3の熱がフィルム2を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着顕画像(トナー画像)Tが記録材P面に加熱定着される。圧接ニップ部Nを通った記録材Pはフィルム2から分離されて搬送される。
(3)ヒータ3
次に、本実施例におけるヒータ3について説明する。図2は本実施例におけるヒータ3を裏面(非フィルム摺動面)と表面(フィルム摺動面)から見た図である。
図2には、本実施例の画像形成装置における記録材Pの搬送基準位置Xを示してある。本実施例における搬送基準は中央基準となっており、記録材Pはその搬送方向に直交する方向における中心線が搬送基準位置Xを沿うように搬送される。
ヒータ3は、記録材Pの搬送方向aに対して直角方向を長手とする細長の基板7を有する。この基板7の裏面(非フィルム摺動面)側には、抵抗発熱体6a−1〜6a−9・6b−1〜6b−9、抵抗発熱体の給電用電極9−1〜9−9・10−1〜10−2、抵抗発熱体と給電用電極を電気的に接続する導電パターン14−1〜14−11が形成されている。これら抵抗発熱体・導電パターンを覆うように耐熱性オーバーコート層8b(図2では不図示)が裏面にさらに形成されている。基板7の表面(フィルム摺動面)側には、サーミスタ5−1〜5−9、サーミスタ用の電極15−1〜15−10、サーミスタとサーミスタ用電極を電気的に接続する導電パターンが形成されている。これらサーミスタ・導電パターンを覆うように耐熱性オーバーコート層8a(図2では不図示)がさらに表面に形成されている。本実施例におけるヒータ3は、全体に低熱容量のヒータである。
7は、耐熱性・絶縁性を有するヒータ基板であり、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウム等のセラミックス材料が用いられる。本実施例では幅9mm・長さ270mm・厚さ1mmの酸化アルミニウム基板を使用している。
6a−1〜6a−9・6b−1〜6b−9は、通電により発熱する抵抗発熱体であり、本実施例では酸化ルテニウム・ガラス粉末(無機結着剤)・有機結着剤を混練して所望の抵抗値になるように調合したペーストをスクリーン印刷により、基板7上に形成している。本実施例の抵抗発熱体は、図2に示す通り、長手で9分割されており、更に搬送方向aにおいて上流側の6aと下流側の6bに分かれている。9分割された抵抗発熱体の1ブロックの長手方向長さは24mm、ブロック間の隙間は0.5mmとした。発熱領域の全長は220mmである。各発熱体ブロックに図2の左側から番号をつけて、一番左からH1・H2・H3・・・と呼ぶ。H1〜H9は左右対称に配置されており、中央のH5の中心位置に本実施例の搬送基準位置Xが一致するようにしている。この長手方向に分割された複数の発熱ブロックにより、定着ニップ部に長手方向に複数並んだ複数の加熱領域が形成され、複数の発熱ブロックへの電力供給を個別に制御することで、上記複数の加熱領域の温度を個別に制御することができる。
以下、発熱体ブロックH5を例にとり、構成を説明する。H5の抵抗発熱体は上流側の
6a−5と下流側の6b−5があり、それらの配置は上下流対称としている。抵抗発熱体6a−5と抵抗発熱体6b−5との間には導電パターン14−5が設けられており、抵抗発熱体6a−5と抵抗発熱体6b−5は電気的に接続されている。導電パターン14−5は銀ペーストをスクリーン印刷して形成しており、導電パターンの抵抗値は抵抗発熱体に比べて十分低い。図2には、導電パターン14−5の中央に給電用電極9−5を示している。給電用電極9−5には、不図示の電気接点が基板裏面方向から接触しており給電がなされる。図2では、分かり易くするために、導電パターン14−5と給電用電極9−5の領域を分けて図示しているが、両者は一体化しており、導電パターン14−5と給電用電極9−5を合わせた領域が全て同一の銀のスクリーン印刷パターンである。給電用電極9−5は基板7の上下流方向の中心に配置している。
抵抗発熱体6a−5の上流側には導電パターン14−10が、抵抗発熱体6b−5の下流側には導電パターン14−11が形成されており、両導電パターンは基板7の長手両端部に設けられた給電用電極10−1・10−2に電気的に接続されている。導電パターン14−10・14−11、給電用電極10−1・10−2も導電パターン14−5と同じ銀のスクリーン印刷パターンとしている。給電用電極10−1・10−2には、不図示の電気接点が基板裏面方向から接触しており給電がなされる。図2に示す通り、導電パターン14−10・14−11、給電用電極10−1・10−2は全てつながっているので、ほぼ同電位とみなすことができる。
給電用電極9−5と給電用電極10−1・10−2に給電することで、抵抗発熱体6a−5と抵抗発熱体6b−5に電流が搬送方向に流れ、それぞれ昇温する。抵抗発熱体6a−5と抵抗発熱体6b−5は同じ材料・寸法とし、導電パターンも含めて上下流対称に配置しているので、両者の発熱量は同じとなる。
以上、H5を例にとり説明したが、H5以外のH1〜H9の構成もH5と全く同じとしており、給電用電極9−1〜9−9には、それぞれ電気接点(不図示)が接触している。つまり、n番目の発熱体ブロックHnにおいては、給電用電極9−nと給電用電極10−1・10−2に給電することで、抵抗発熱体6a−nと抵抗発熱体6b−nに電流が搬送方向に流れ、それぞれ昇温する。今後は、発熱体ブロックHnの発熱量は、抵抗発熱体6a−nと抵抗発熱体6b−nの発熱量を合わせたものとする。
図2には基板表面(フィルム摺動面)側の図も示している。基板表面には、各発熱体ブロックH1〜H9の温度を検知するための検温素子として、サーミスタ5−1〜5−9を設けている。本実施例ではNTC特性を有する材料を基板7上にスクリーン印刷して、サーミスタ5−1〜5−9を形成した。各サーミスタ5−1〜5−9の抵抗値を検出することにより、H1〜H9の温度を検知できる。サーミスタ5−1〜5−9の基板長手方向の配置は、発熱体ブロックの中心位置とした。
基板7の端部には、サーミスタ5−1〜5−9の検知結果をCPU11に取り込むための電極15−1〜15−10が設けられており、サーミスタ5−1〜5−9と電極15−1〜15−10は、導電パターンにより電気的に接続されている。n番目の発熱体ブロックHnの温度を検知するには、電極15−10と電極15−nの間のサーミスタ5−nの抵抗値を検出すればよい。
本実施例では、サーミスタ5−1〜5−9の検知結果をCPU11に取り込み、H1〜H9の発熱体ブロックを全て個別に独立に通電制御できるようにしている。すなわち、n番目の発熱体ブロックHnにおいて、サーミスタ5−nの検知結果が設定された定着温度になるように抵抗発熱体6a−n・6b−nへの通電を制御する。
図1では、トライアックは1個だけ示しているが、実際は発熱体ブロック1個に対して1個のトライアックを設け、独立に制御している。H1〜H9の定着温度を、通紙部か非通紙部かに応じて、個々に設定することができる。
図3は、図2に示す搬送基準位置Xにおけるヒータ3の断面図である。図3では、図2では省略していた耐熱性オーバーコート層8a・8bを示している。耐熱性オーバーコート層8aは基板7の表面に設けたオーバーコート層であり、サーミスタ・導電パターンとヒータ表面との電気的な絶縁性を確保することと、フィルムの摺動性を確保することが目的である。本実施例では、オーバーコート層8aとして厚さ約50μmの耐熱性ガラス層を用いた。耐熱性オーバーコート層8bは基板7の裏面に設けたオーバーコート層であり、抵抗発熱体・導電パターンとヒータ裏面との電気的な絶縁性を確保することが目的である。ただし、給電用電極9−1〜9−9の部分は電気接点と接触させる必要があるので、オーバーコート層8bを設けていない。オーバーコート層8aも厚さ約50μmの耐熱性ガラス層を用いた。
(4)発熱体ブロックの温度制御
以下、本発明の特徴である発熱体ブロックH1〜H9の温度制御について説明する。
図4は、本実施例における発熱体ブロックH1〜H9と種々の紙幅の記録材との位置関係を示した図である。ここで、今後の説明を分かり易くするために、発熱体ブロックを通紙部ブロック・非通紙部ブロックの2つに分類する。通紙部ブロックは記録材が通過する箇所の発熱体ブロックであり、紙端が含まれ一部が非通紙部となる発熱体も通紙部ブロックと定義する。非通紙部ブロックの定義は、記録材が全く通過しない箇所の発熱体ブロックである。この分類に従うと、紙幅Bの記録材を通紙する場合は、通紙部ブロック:H3〜H7、非通紙部ブロック:H1・H2・H8・H9となる。
図4の紙幅Cの記録材は、本実施例の最大幅(大サイズ紙)であるA4サイズの記録材(紙幅210mm)であり、紙幅Cの記録材を通紙する場合は、H1からH9まですべてが通紙ブロックとなる。図4の紙幅Aの記録材は、紙幅Bよりも幅が狭い記録材の例として挙げており、H4からH6が通紙ブロックとなる。表1に、紙幅A・B・Cの記録材を通紙した場合の発熱体ブロックの分類をまとめた。
表1 発熱体ブロックの分類
Figure 2020016843
以後の説明では、紙幅Bの記録材が通紙される場合を例に説明する。
本実施例では、紙幅Bの記録材を通紙する場合において、記録材の情報に応じて、表1で示した通紙部ブロック、非通紙部ブロックの発熱量を変更する例を説明する。
はじめに、通紙部ブロックについて説明する。
紙幅Bの記録材は給紙カセット109から給紙され、シートパス112中にあるメディアセンサ201によって、表面性、坪量が検知される。記録材情報検知手段200には、測定済みの既知の記録材の表面性や坪量の値と実際の厚み情報が格納されており、メディアセンサ201によって検知された表面性および坪量から記録材を同定し、厚みを予測検知可能である。
記録材検知手段200は、検知した記録材情報をCPUに送信し、CPUはその情報をもとに、記録材上の未定着トナー像を定着するための通紙部ブロックH3〜H7(紙幅B
の場合)の定着温度を決定する。記録材の定着動作中は、サーミスタ5−3〜5−7が決定された制御温度(制御目標温度)で一定となる(維持される)ように発熱体ブロックH3〜H7への通電が制御される。
表2に、制御温度の例を示す。なお、表2中の記録材種類の列は、今後の説明用に一般的な紙タイプの分類を示したものであり、特定の紙に限定するものではない。
表2 制御温度の例
Figure 2020016843
続いて、非通紙部ブロックの説明を行う。
非通紙部ブロックは、記録材が通紙しない領域であるため、省エネのみを考慮した場合、発熱ブロックH1、2およびH8、9を発熱させる必要はない。しかしながら、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、非通紙部ブロックへの通電を行わない場合には、ニップ中で記録材Pとフィルム2に速度差が生じ、フィルム2の局所的な摩耗が発生する場合がある。そのため、本実施例では、通紙される記録材の厚さによって、非通紙部ブロックの制御温度を変更し、ニップ中での記録材Pの搬送速度とフィルム2の回転周速度に差が生じないようにする。記録材の搬送速度とフィルム2の回転周速度を一致させるには、次のように構成する必要がある。すなわち、通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の半径r[通紙部]と記録材の厚さの和(r[通紙部]+d)と非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の半径r[非通紙部]を等しくする必要がある。
図5は、加圧ローラ4の温度と半径の関係を示すグラフである。
ここで、加圧ローラ4の半径は、東京光電子工業株式会社の全自動ローラ想定装置RSV860−3C/S2を用いて測定した。測定は、加圧ローラ4を回転しながら行い、回転周方向で90°ごと、すなわち、周方向で4点の外径を測定し、その平均値を算出した。半径は算出された外径を1/2した値である。この測定を加圧ローラ4の温度違いで繰り返し実施し、図5のグラフを得た。具体的には、230℃の恒温槽に2時間以上放置した加圧ローラ4を上記装置にセットし、加圧ローラ4の表面の温度を放射温度計でモニタし、たとえば150℃まで低下した時点で測定を行うことで、そのときの結果を150℃の場合の加圧ローラ4半径とした。
上記したように、加圧ローラ4は、室温(25℃)の場合にはその半径は12mmである。図5に示したように、加圧ローラ4は、室温(25℃)から温度が上昇するにつれて、シリコーンゴム層の熱膨張によって、3μm/℃の割合で半径が増加する。
記録材として、表2中に示した普通紙が通紙される場合、通紙部ブロックのH3〜H7は、サーミスタ5−3〜5−7の検知温度が200℃になるように制御される。このとき、通紙部ブロックH3〜H7に該当する位置の加圧ローラ4の温度は、実測の結果約80℃であった。図5からわかるように、このとき通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の半径r[通紙部]はr[通紙部]=12.17mmとなる。また。普通紙の厚さdはd=92μmである。そのため、r[通紙部]+d=12.26mmとなる。そのため、フィルム2の回転周速度を普通紙の搬送速度と等しくするためには、非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の半径r[非通紙部]をr[非通紙部]=12.26mmにする必要がある。図5からわかるように、r[非通紙部]=12.26mmにするためには、非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度を112℃にする必要があ
る。そのため、本実施例では、普通紙を通紙する場合の非通紙部ブロックのH1、2およびH8、9の制御温度を112℃よりも若干高い120℃とした。これは、ヒータ3からフィルム2を介して加圧ローラ4へ熱が伝達される場合の温度低下を加味した結果である。
同様に、記録材として表2に示した厚さ150μmの厚紙が通紙される場合、通紙部ブロックの発熱体H3〜H7は220℃になるように制御される。このときの通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度も約80℃であった。普通紙の通紙の場合と同様の考え方で、r[通紙部]+d=12.32mmとなる。r[非通紙部]を12.32mmとするには、非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度を132℃にする必要がある。そのため、本実施例では、厚紙を通紙する場合の非通紙部ブロックのH1、2およびH8、9の制御温度を140℃とした。
記録材として表2に示した厚さ220μmのはがきが通紙される場合、通紙部ブロックの発熱体H3〜H7は、250℃になるように制御される。このときの通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度も約80℃であった。そのため、r[通紙部]+d=12.39mmとなる。r[非通紙部]=12.39mmとするためには、非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度を155℃にする必要がある。そのため、本実施例では、厚紙2を通紙する場合の非通紙部ブロックH1、2およびH8、9の制御温度を165℃とした。
表3に、本実施例における、通紙される記録材と非通紙部ブロックの発熱体の制御温度の例を示す。
表3 通紙部ブロック、非通紙ブロックの制御温度
Figure 2020016843
(5)効果の確認
従来の像加熱装置および実施例の像加熱装置のそれぞれで、官製はがき(坪量209g/m、厚さ220μm)およびキヤノンのCS−680紙B5サイズ(坪量68g/m、厚さ92μm)を通紙し比較実験を行った。
従来の像加熱装置では、省エネ性を重視し、非通紙部ブロックの発熱体の制御温度は、通紙される紙の厚みによらず100℃としている。つまり、官製はがきが通紙される場合も、CS−680が通紙される場合も、非通紙部ブロックの発熱体は100℃となるように制御される。表4に、比較例と本実施例の場合の通紙部制御温度と非通紙部制御温度をまとめる。
表4 比較例と実施例の制御温度
Figure 2020016843
図9は、上記2種類の紙を通紙した際の紙端部におけるフィルムの凹み量を表すグラフ
であり、横軸が通紙枚数、縦軸がフィルムの凹み量である。
ここで、フィルムの凹み量が5μmを超えた場合には、大サイズ紙を通紙された場合に画像不良が発生することがわかっている。
図9に示したように、従来の像加熱装置の場合には、官製はがきを2000枚程度通紙した場合にはフィルムの凹み量が5μmを超え、その後の大サイズ紙通紙で画像不良(光沢ムラや定着不良)が発生した。一方で、実施例の像加熱装置では、官製はがきを5000枚通紙してもフィルムの凹み量は2μ程度に収まっている。
CS−680を通紙した場合には、5000枚通紙時点で、従来の像加熱装置のフィルム凹み量は2μm程度、実施例の像加熱装置の場合は1μm程度である。どちらの場合も画像不良が発生するレベルには至らなかったものの、本実施例の構成において、フィルムの凹み量が小さい結果となり、効果が確認できた。
図9に示したように、本実施例の構成を用いて、通紙される記録材の厚さが厚いほど、非通紙部ブロックの発熱体の制御温度を大きくすることによって、記録材の搬送速度とフィルム2の回転周速度の差を小さくすることができる。したがって、小サイズ通紙による、フィルム2の局所的な摩耗による凹みや傷を抑制することができる。
なお、本実施例では、記録材の厚みを検知する方法として、メディアセンサによる坪量および表面性の検知に基づいた厚みの予測検知の例を示した。これに代わる方法として、ユーザに通紙する記録材の坪量や厚みを直接入力してもらって、記録材の詳細な情報を得てもよい。
入力は、PC等の外部装置からの入力でもよいし、画像形成装置に備えられた情報入力部としての操作パネル202(図10)からの入力でもよい。
また、本実施例では説明を簡単にするために、発熱体ブロックは均等の長さに分割した構成としたが、均等分割でなくてもよく、たとえば、定型サイズの記録材の紙幅に合わせて個々の発熱体の長さを変えてもよい。分割数も9分割に限られるものではない。発熱体ブロックの形状に関しても、ヒータ基板の長手方向において左右対称かつ上下流対称の構成で説明したが、対称形に限定されるものではない。
[実施例2]
実施例1では、ヒータ3の基板7の表面側にサーミスタ5−1〜5−9を有する例を説明した。本実施例2では、ヒータの基板7上のサーミスタ5−1〜5−9の他に、加圧ローラ4の温度を検知する温度検知部材を有する例を説明する。本実施例2における画像形成装置は実施例と同じである。
図6は本実施例2における像加熱装置の概略構成図である。実施例1の像加熱装置と基本的構成は同じであるため、実施例1と同様の部材には同じ符号を付与してある。本実施例2の像加熱装置では、加圧ローラ4の温度を検知する加圧ローラ温度検知素子20−1〜20−9が配設されている。加圧ローラ温度検知素子20−1〜20−9は、加圧ローラの長手方向において、例えば、20−1が発熱体ブロックH1に該当する位置の温度を検知し、20−2が発熱体ブロックH2に該当する位置の温度を検知する。すなわち、加圧ローラ温度検知素子20−nは、各発熱体ブロックHnに該当する位置の加圧ローラ4の温度を検知する。本実施例2では、加圧ローラ温度検知素子として、非接触式の温度検知素子である、サーモパイルを用いている。
本実施例2における発熱体ブロックH1〜H9の温度制御について、実施例1の場合と同様、記録材Pとして、図4に示した紙幅Bの記録材が通紙される場合を例に説明する。
記録材は、画像形成装置内に給紙され、記録材情報検知手段200によって紙の表面性、坪量が検知され、その厚みが予測検知される。そして、その結果に応じて、実施例1の表2と同様に、通紙部ブロック(H3〜H7)の制御温度が決定され、制御温度で一定となるように発熱体ブロックH3〜H7への通電が制御される。
ここで、本実施例2は、通紙部ブロックと非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度を検知することができる。そのため、通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ4の温度を加圧ローラ温度検知素子20−3〜20−7の検知結果の平均値として算出する。通紙部ブロックにおける加圧ローラ4の温度および図5から、通紙部ブロックの加圧ローラの半径r[通紙部]が算出される。このr[通紙部]と表2に示した記録材の厚みdから、記録材の搬送速度とフィルムの回転周速度が同じになるための非通紙部の加圧ローラの半径r[非通紙部]=r[通紙部]+dが算出できる。r[非通紙部]が算出できれば、再び図5の結果に基づいて、非通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラが制御されるべき温度がわかる。加圧ローラ温度検知素子20−1、20−2、20−8、20−9の温度検知結果が上記した、制御されるべき温度で一定となるように、非通紙部ブロックH1、H2、H8、H9への通電を制御する。
表2中のはがきの場合の例を示すと、はがきの通紙時には、通紙部ブロックの発熱ブロックH3〜H7が250℃となるように制御される。このとき、通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ温度は、加圧ローラ温度検知素子20−3〜20−7によって約80℃と検知される。このときの加圧ローラ4の通紙部ブロックに該当する位置の半径はr[通紙部]=12.17である。そのため、はがきの厚みd=220μmを考慮すると、
加圧ローラ4の非通紙部ブロックに該当する位置の半径は、r[非通紙部]=r[通紙部]+d=12.17+0.22=12.39mmとなるように非通紙部ブロックの温度を制御する必要がある。そのため、加圧ローラ温度検知素子20−1、20−2、20−8、20−9の検知温度が、155℃で一定となるように非通紙部ブロックの発熱体H1、H2、H8、H9への通電を制御する。
本実施例2では、加圧ローラ4の温度を検知する温度検知素子を有する例を説明した。ここで、加圧ローラ温度検知素子としては、図6に示したように、加圧ローラ4の表面に非接触のタイプのものでもよいし、接触タイプのものでもよい。
本実施例2のように、加圧ローラ4の通紙部ブロック、非紙部ブロックに該当する位置の温度を検知する構成とすることによって、加圧ローラ4の長手方向における温度を直接モニタかつ制御することができる。その結果、実施例1と比べてより正確に加圧ローラ4の通紙部と非通紙部の半径を管理することができ、記録材とフィルムの速度差を小さくすることが可能となり、小サイズ通紙時のフィルムの局所的な摩耗の発生を抑制することができる。
[実施例3]
本実施例3では、メディアセンサや、ユーザによる記録材の正確な厚み情報の入力がない場合でも記録材の厚みを予測する例を説明する。なお、像加熱装置の構成は、実施例2と同様である。
メディアセンサを有さない画像形成装置の場合、あらかじめ設定された複数の印刷モードの中から、ユーザに適した印刷モードを選択してもらい、画像形成および定着動作を行うのが一般的である。
本実施例では、表5に示すように、記録材の坪量範囲ごとに、推奨の印刷モードを有し
ており、ユーザが使用する記録材の坪量に応じて選択できるようになっている。像加熱装置における通紙部ブロックの制御温度は、各印刷モードごとにあらかじめ決まっており、選択された印刷モードの制御温度で制御される。表5に示した例は本実施例3における一例であり、実際にはより多くの印刷モードを有していてもよいし、逆により少なくてもよい。
表5 印刷モード
Figure 2020016843
実施例1、実施例2の説明時と同様、ここからは、紙幅Bの記録材が通紙される場合を例に説明する。また、簡単のため、表5に示した印刷モードのうち、極厚紙モードが選択された場合を例に説明する。
極厚紙モードが選択された場合、通紙部ブロックH3〜H7は、サーミスタ5−3〜5−7の検知温度が250℃で一定となるように通電が制御される。
このとき、坪量最小の151g/mの紙が通紙されている場合と、坪量最大の230g/mの紙が通紙されている場合とでは、その厚みが大きく異なるため、非通紙部ブロックの制御温度として設定すべき温度は大きく異なる。
そこで、本実施例では、通紙部ブロックに該当する位置の加圧ローラ温度検知素子20−3〜20−7の検知温度を基にして、通紙されている紙の坪量を予測検知する。
一般的に、紙の坪量と紙の厚みは、紙の種類(上質紙、封筒、コート光沢紙、等)が同じであればある程度の相関がある。そのため、選択された印刷モードの中で坪量が予測できれば、厚みも予測することができる。
図7は、通紙部ブロックにおいて、サーミスタ5−3〜5−7が250℃で一定となるように発熱体ブロックH3〜H7への通電を制御した場合における、加圧ローラ4の温度と紙の坪量の関係を示す図である。
図7からわかるように、坪量150g程度の紙が通紙される場合には、加圧ローラ4の温度は110℃、坪量230g/m程度の紙が通紙される場合には、加圧ローラ4の通紙部の温度は70℃であることがわかる。これは、発熱体から供給される熱量が同じ場合に、通紙される記録材の坪量が大きいほどその熱を吸収するため、加圧ローラへの熱伝達量は逆に減少することが理由である。すなわち、加圧ローラ温度検知素子20−3〜20−7の検知温度から、通紙されている紙の坪量の予測ができる。坪量の予測ができた場合、厚みを予測することができる。加圧ローラ温度検知素子20−3〜20−7で検知された温度から、通紙されている紙の坪量を算出し、図8の結果に従って厚みを予測する。図8は、一般的なコピー用紙として用いられる、上質紙に分類される紙の坪量と厚みの関係を示す図である。ここで、図8中の実線はが中心値であり、破線の範囲内でその関係にばらつきを持つ。
具体例として、加圧ローラ温度検知素子の検知結果が80℃であった場合、本実施例では、図7に従って通紙されている紙の坪量は210g/mと予測する。この場合、図8
に従って、厚みは約210〜250μmと予測する。ここで、坪量と厚みの関係は、記録材の種類、材質によってもばらつきが生じてしまうものであるため、ある程度のばらつきを含んだ状態でしか予測することができない。本実施例3では、予測結果の中心値を厚みの値として用いる。すなわち、今回は紙の厚みを230μmとして扱う。
CPUによって、通紙されている記録材の厚みdが230μm程度と算出された後は、実施例2で説明してきたように制御すればよい。すなわち、加圧ローラ4の長手方向における半径が、r[通紙部]+d=r[非通紙部]となるように通紙部ブロック、非通紙部ブロックの発熱体への通電を制御すればよい。
本実施例では、簡単のため、上質紙の例のみを説明したが、印刷モードがグロス紙モードや封筒モードなどの場合には、その記録材種類に応じた、坪量と厚みの関係を用いて厚みを予測すればよい。
以上説明してきたように、本実施例では、通紙部における、ヒータの制御温度と加圧ローラの温度の関係から通紙されている記録材の坪量ひいては厚みを予測する。これによって、メディアセンサなどの記録材情報検知手段や、ユーザによる正確な厚み情報の入力等がない場合でも、記録材の厚みを予測することが可能である。
その結果として、メディアセンサ等をシートパス中に配設することによる本体サイズの増加ならびにコストアップを発生させることがない。また、ユーザに正確な厚み情報の入力という手間をかけさせることなく、フィルムの局所的な摩耗を抑制する効果を得ることができる。
上記各実施例は、それぞれの構成を可能な限り互いに組み合わせることができる。
1…ステー、2…フィルム、3…ヒータ、4…加圧ローラ、5−1〜9…サーミスタ、6a−1〜9・6b−1〜9…抵抗発熱体、7…ヒータ基板、8…ガラス層、9−1〜9・10−1〜2…給電用電極、11…CPU、12…トライアック、13…AC電源、14−1〜11…導電パターン、15−1〜10…サーミスタ用電極、N…ニップ部、P…記録材、T…トナー、a…記録材搬送方向

Claims (10)

  1. ヒータと、内面に前記ヒータが接触する筒状のフィルムと、前記フィルムの外面に接触して前記外面との間に記録材を搬送するニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記ヒータの熱を利用して、記録材の搬送方向と直交する長手方向に分割された複数の加熱領域を個別に加熱することで、記録材に形成された画像を加熱する像加熱部と、
    前記複数の加熱領域の温度を個別に制御すべく、前記像加熱部による前記複数の加熱領域の加熱を制御する制御部と、
    を備える像加熱装置において、
    前記記録材の厚み情報を取得する取得部を備え、
    前記制御部は、前記複数の加熱領域のうち前記記録材が通過しない加熱領域の加熱を、前記厚み情報に基づいて設定される制御目標温度に基づいて制御することを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記制御目標温度は、前記記録材の厚みが厚いほど高い温度となるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. ユーザが記録材の情報を入力する入力部をさらに備え、
    前記取得部は、前記厚み情報を、前記入力部にユーザが入力した記録材の情報に基づいて取得することを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
  4. 記録材の坪量を検知する検知部をさらに備え、
    前記取得部は、前記厚み情報を、前記検知部が検知した記録材の坪量に基づいて取得することを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
  5. 前記ヒータの温度を、前記複数の加熱領域に対応して前記長手方向に分割された複数の領域ごとに検知する第1の温度検知部と、
    前記加圧部材の温度を、前記複数の加熱領域に対応して前記長手方向に分割された複数の領域ごとに検知する第2の温度検知部と、
    をさらに備え、
    前記取得部は、前記厚み情報を、前記複数の加熱領域のうち前記記録材が通過する加熱領域に対応する領域における前記第1の温度検知部の検知温度及び前記第2の温度検知部の検知温度に基づいて取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  6. 前記制御部は、前記複数の加熱領域のうち前記記録材が通過しない加熱領域の加熱を、該加熱領域に対応する領域における前記第2の温度検知部の検知温度が、前記制御目標温度を維持するように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  7. 前記制御目標温度は、前記複数の加熱領域のうち前記記録材が通過する加熱領域の加熱を制御するための制御目標温度よりも低いことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  8. 前記ヒータが内面に接触する筒状のフィルムをさらに有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  9. 前記ヒータは、基板と、前記基板に設けられた前記長手方向に並ぶ複数の発熱体と、を有し、
    前記制御部は、前記複数の発熱体へ供給する電力を個別に制御することで、前記複数の
    加熱領域の温度を個別に制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  10. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記定着部が請求項1〜9のいずれか1項に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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