JP5514708B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、用紙のカールを抑制するとともに定着不良の発生を抑制することを目的とする。
図2において、1は画像形成装置であり、用紙トレイに収容された用紙を1枚ずつ分離して搬送する用紙搬送部4と、記録光露光部材としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド3と、記録光に応じたトナー像を形成するトナー像形成部5と、用紙上にトナー像を定着させる定着器6とからなる、例えば電子写真方式のプリンタ等である。
図1において、画像形成装置1は、印刷動作を制御する印刷制御部100と、記録光露光部材としてのLEDヘッド3と、記録光に応じたトナー像を形成するトナー像形成部5と、トナー像形成部5に電圧を印加するトナー像形成部電源7と、用紙を搬送する各ローラを回転させる用紙搬送モータ18と、用紙搬送モータ18に電力を供給するモータ電源17と、定着器6のローラを回転させる定着器モータ21と、定着器モータ21に電力を供給するモータ電源20と、搬送される用紙の位置を検出する書き出しセンサ8および排出センサ9と、図2に示す定着ローラ64を加熱する定着ヒータ61を内蔵する定着器6と、定着ヒータ61へ電力を供給するヒータ電源16と、定着器6の図2に示す定着部材としての定着ローラ64の温度を検知する定着ローラサーミスタ62と、図2に示す加圧部材としての加圧ローラ63の温度を検知する加圧ローラサーミスタ65とからなる。
温度設定手段としての温度設定部103は、画像形成装置1の動作条件に合わせて定着器6の最適な温度を選択し、設定する。
図3において、定着器6は、用紙に熱を供給し、またその用紙を搬送するための定着手段としての定着ローラ64と、定着ローラ64に熱を供給して加熱する加熱手段としての定着ヒータ61と、定着ローラ64の外周面に接触するように対向配置され、用紙に圧力を与える加圧手段としての加圧ローラ63と、定着ローラ64の表面温度を検出する第1の温度検出手段としての定着ローラサーミスタ62と、加圧ローラ63の表面温度を検出する第2の温度検出手段としての加圧ローラサーミスタ65とからなる。
定着ローラ64は、その外周面が加圧ローラ63の外周面と接触するように配置され、中空構造の内部に、定着ヒータ61が定着ローラ64の内側と非接触に配置されている。
なお、定着ヒータ61は、定着ローラ64の内側に接触して配置されていても良い。また、図示しない定着ローラサーミスタ62および加圧ローラサーミスタ65は、それぞれ定着ローラ64および加圧ローラ63の外周面の表面に非接触として配置するようにしても良い。
ギア67は、定着ローラ64の回転軸の片側に端部に接続され、図示しない定着器モータからの駆動力を定着ローラ64の回転軸に伝達する。
このギア67が、図示しない定着器モータからの駆動力により回転駆動されることで定着ローラ64は回転駆動される。
加圧ローラ63の回転軸63aは、その両端でボールベアリング66を介して回転可能に支持部材に支持されている。
なお、本実施例では、定着ローラサーミスタ62および加圧ローラサーミスタ65は、温度の上昇に伴って抵抗値が減少する素子を用いている。
まず、画像形成装置の動作の概略を図1に基づいて図2および図3を参照しながら説明する。
印刷制御部100が上位装置等から印刷指示を受けると、モータ制御部101は定着器モータ21によりギアを介して定着ローラ64を回転させる。
次に、印刷制御部100は、定着器6の定着ローラサーミスタ62で検知した温度が、予め決定しておいた印刷可能温度範囲内であるか否かを判定し、その範囲内であれば用紙の搬送を開始する。
定着ローラサーミスタ62で検知した温度が上限温度T2よりも高い温度であった場合、加熱制御部104は、ヒータ電源16からヒータ61への電力供給を停止し、定着ローラ64の温度を低下させるクールダウンを行う。
印刷制御部100は、上述したクールダウンまたはウォームアップを行った後、定着器6の定着ローラサーミスタ62で検知した温度が、予め決定しておいた印刷可能温度範囲内になると用紙の搬送を開始する。
LEDヘッド3は、印刷指示の印刷情報に応じた記録光をトナー像形成部5へ照射し、トナー像形成部5は照射された記録光に応じたトナー像を用紙上に形成する。
上記の動作は、印刷指示が用紙1枚の場合について説明したが、実際にはより多くの枚数を連続して印刷することが多く、その場合、1枚目の用紙を給紙した後に用紙の搬送位置を常にセンサにより監視し、1枚目の用紙後端から所定の距離(間隔)をあけてから次の2枚目の用紙の給紙を開始する。
このようにして、印刷制御部100が、定着部材である定着ベルト64の温度を印刷可能温度範囲内に制御することにより、用紙に適切な熱を与え、印刷品位の低下を防止している。
S101:印刷制御部100は、図示しない上位装置から印刷指示としての印刷要求の受信を待機し、印刷要求の発生を検知すると処理をS102へ移行し、印刷開始処理を行う。
まず、印刷制御部100は、温度検知部102により定着ローラ64の温度および加圧ローラ63の温度を取得する。ここで、取得した定着ローラ64の温度をTup、加圧ローラ63の温度をTlwとする。
S104:温度設定部103は、定着ローラ64の設定温度Tsp=Tp−A×(加圧ローラ63の温度Tlw−α)を算出する。
したがって、加圧ローラ63の温度Tlwが140℃の場合、定着ローラ64の設定温度Tsp=170−0.25×(140−120)=165℃となる。
連続的にトナー像を用紙に定着させる場合、用紙が加圧ローラ63から奪う熱量が増加するため、加圧ローラ63の温度Tlwが低下する。用紙にトナー像を良好に定着させるためには所定の熱量が必要であり、加圧ローラ63の温度Tlwが低下した場合は、その低下した温度を補うため定着ローラ64の設定温度Tspを高く設定する。
したがって、図6に示すように、定着ローラ64の設定温度Tsp=Tp−A×(加圧ローラ63の温度Tlw−α)の関係を満たすように、定着ローラ64の設定温度Tspを設定する。
なお、上述したS102〜S105の処理は以降の処理においても行われるため、説明の便宜上まとめて定着器温度制御処理と呼ぶこととする。
ここで、V0〔mm/s〕は定着時の回転速度であり、β〔℃〕は回転速度V0の時に用紙のカールが最適となる定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差であり、比例定数としての係数Bは現在の定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差から紙間終了時にβまで定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差を変化させるのに必要な回転速度と温度差との関係を示す係数である。
したがって、定着ローラ64の温度Tupが170℃、加圧ローラ63の温度Tlwが80℃の場合、温度差ΔT=90となり、回転速度Vmot=140+1.2×(90−60)=176〔mm/s〕となる。
用紙が定着器6へ到達したか否かの判定は、以下のような処理により実現することができる。
S111:加熱制御部104は、定着器6に通紙を行っている間は、上述した定着器温度制御処理を継続して行い、定着ローラ64の温度を定着に最適な温度とする制御を行う。
定着器6が通紙状態であるか否かの判定は、以下のような処理により実現することができる。
なお、印刷制御部100が書き出しセンサ8で用紙の後端の通過を検出した時点から書き出しセンサ8と定着器6との距離を通過するだけの時間が経過したことを計測して用紙が定着器6を通過したと判定するようにしても良い。
まず、比較例のように、定着ローラ64の回転速度を定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差ΔTが所定の温度差以下では回転速度をV0に設定し、所定の温度差より大きい場合は最高速度Vmaxで定着ローラ64を回転させる場合を考える。
そのため、さらに次の紙間では定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差ΔTが所定の温度差よりも大きくなる場合があり、その場合は再び最高速度Vmaxで定着ローラ64を回転させることとなる。
つまり、定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差ΔTと、βとの差分に応じて、その差分をなくすのに必要なだけの定着ローラ64の回転速度の変化を発生させるようにしたことにより、加圧ローラ63の温度Tlwの変動を少なくすることができ、用紙へ与える熱量が安定し、定着不良の発生を確実に防止することができる。
印刷処理の終了判定は、例えば図示しない上位装置から指示された印刷がすべて完了したか否かを確認することで行うことができる。
また、定着ローラ64の設定温度Tspを加圧ローラ63の温度Tlwに応じて調整することにより、用紙へ与える熱量を常に一定にすることができ、定着不良を防止することができる。
期間ST00は、印刷制御部100が上位装置からの印刷要求を待機している状態を示し、図5のS101に相当する。このとき、用紙搬送モータ18は停止し、各センサの出力も用紙なしの状態であり、定着器6も非通紙状態である。
期間ST01では、印刷制御部100は、印刷要求を受信すると温度設定部103により定着ローラ64の温度設定を行なった後、定着ローラ64および加圧ローラ63の回転を行い、印刷待ち状態とする。
印刷制御部100は、定着器6の定着ローラ64の温度が印刷可能温度範囲内にあると判定すると用紙搬送および画像形成処理を開始する。
このように、本比較例では、上下温度差が大きくなり、その上下温度差が用紙にカールが発生する温度差であるカール限界温度差を超えてしまい、印刷した用紙がカールしてしまう。なお、カール限界温度差は、例えば70℃である。
T1:印刷制御部100が上位装置からの印刷要求を待機している状態(期間ST10)、すなわち用紙搬送モータ18は停止し、各センサの出力も用紙なしの状態であり、定着器6も非通紙状態において、印刷要求を受信すると印刷制御部100は、定着器温度制御処理、定着ローラ64の回転速度の設定処理および定着ローラ64と加圧ローラ63の回転(図5に示すS102〜S107)を行い、印刷待ち状態(期間ST11)とする。
T3:書き出しセンサ8の検出結果から用紙が定着器6へ到達したことを印刷制御部100が検出すると、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。
T5:印刷制御部100は、用紙の搬送および画像形成処理を継続し、書き出しセンサ8は搬送された2枚目の用紙を検出する。
T7:排出センサ9の検出結果から2枚目の用紙が定着器6の外へ排出され、定着器6が非通紙状態になったことを印刷制御部100が検出すると、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を上下温度差に応じた回転速度に変更する。
T9:書き出しセンサ8の検出結果から3枚目の用紙が定着器6へ到達したことを印刷制御部100が検出すると、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。
T11:印刷制御部100は、用紙の搬送および画像形成処理を継続し、書き出しセンサ8は搬送された4枚目の用紙を検出する。
T13:排出センサ9の検出結果から4枚目の用紙が定着器6の外へ排出され、定着器6が非通紙状態になったことを検出すると、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を上下温度差に応じた回転速度に変更する。
また、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を上下温度差に応じた回転速度に変更する。
その結果、再び印刷状態(ST14)へ移行して定着器6に通紙を開始するときには、定着ローラ64の設定温度は、高温の加圧ローラ63の温度に対応した低温の温度設定になっており、また定着ローラ64の回転速度は、小さくなった上下温度差に対応した低速の回転速度の設定になっており、用紙へ与える熱量は適正なものとなり、ホットオフセットを防止することができる。
T16:書き出しセンサ8の検出結果から5枚目の用紙が定着器6へ到達したことを印刷制御部100が検出すると、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。
T18:印刷制御部100は、用紙の搬送および画像形成処理を継続し、書き出しセンサ8は搬送された6枚目の用紙を検出する。
T20:排出センサ9の検出結果から6枚目の用紙が定着器6の外へ排出され、定着器6が非通紙状態になったことを印刷制御部100が検出すると、モータ制御部101は定着ローラ64の回転速度を上下温度差に応じた回転速度に変更する。
また、定着ローラの設定温度を加圧ローラの温度に応じて調整することにより、用紙へ与える熱量を常に一定にすることができ、ホットオフセット等による定着不良を防止することができるという効果が得られる。
図11において、画像形成装置1は、印刷動作を制御する印刷制御部200と、記録光露光部材としてのLEDヘッド3と、記録光に応じたトナー像を形成するトナー像形成部5と、トナー像形成部5に電圧を印加するトナー像形成部電源7と、用紙を搬送する各ローラを回転させる用紙搬送モータ18と、用紙搬送モータ18に電力を供給するモータ電源17と、定着器6のローラを回転させる定着器モータ21と、定着器モータ21に電力を供給するモータ電源20と、搬送される用紙の位置を検出する書き出しセンサ8および排出センサ9と、図2に示す定着ローラ64を加熱する定着ヒータ61を内蔵する定着器6と、定着ヒータ61へ電力を供給するヒータ電源16と、定着器6の図2に示す定着部材としての定着ローラ64の温度を検知する定着ローラサーミスタ62と、図2に示す加圧部材としての加圧ローラ63の温度を検知する加圧ローラサーミスタ65とからなる。
温度設定手段としての温度設定部203は、画像形成装置1の動作条件に合わせて定着器6の最適な温度を選択し、設定する。
印刷制御部が行う印刷処理を図13の第2の実施例における印刷処理を示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図11、図2および図3を参照しながら説明する。
S201〜S212:図5におけるS101〜S112と同様の処理であるため説明を省略する。
加圧ローラ温度Tlw<γ〔℃〕の場合、X_p=C×(γ−Tlw)+X0〔mm〕
加圧ローラ温度Tlw≧γ〔℃〕の場合、X_p=X0〔mm〕
これを、グラフに表すと図15(a)のようになる。
したがって、X_p=1.5×(60−Tlw)+60〔mm〕となり、例えば、加圧ローラ温度Tlw=30〔℃〕の場合、X_p=1.5×30+60=105〔mm〕となる。
図14に示すように、通常紙間時(紙間=x0)と比較して紙間延長時(紙間=x0+Δx)の方が、より加圧ローラ63の温度が上昇していることがわかる。
したがって、本実施例では、定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差が大きいほど紙間を長く設定し、温度差が小さい場合に紙間をより短く設定することにより、定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差ΔTを所定の温度差へ近づけるように紙間を制御する。
回転速度Vmot=V0+B×(温度差ΔT−β)〔mm/s〕
ここで、V0〔mm/s〕は定着時の回転速度であり、β〔℃〕は回転速度V0の時に用紙のカールが最適となる定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差であり、係数Bは現在の定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差から紙間終了時にβまで定着ローラ64と加圧ローラ63との温度差を変化させるのに必要な回転速度と温度差との関係を示す係数である。
また、上下温度差および定着ローラ64の回転速度の調整状況に応じて紙間を調整するため、スループットの低下を最小限に抑えることができる。
S217:印刷制御部200は、用紙搬送位置を排出センサ9の出力により検出し、定着器6が通紙状態か否か、すなわち紙間が終了したか否かを判定し、紙間が終了し通紙状態であると判定すると処理をS210へ移行し、紙間が終了していない非通紙状態であると判定すると処理をS214へ移行する。
T33:書き出しセンサ8は搬送された用紙を検出する。
T35:印刷制御部200は、給紙ローラの回転を停止してから所定の時間Wが経過したことを検知すると、モータ制御部201により給紙ローラを回転させて2枚目の用紙の給紙を開始する。ここで、時間Wは紙間をX0〔mm〕とする時間であり、給紙ローラの回転速度をVp〔mm/s〕とすると(X0/Vp)〔s〕である。
T37:印刷制御部200は、用紙の搬送および画像形成処理を継続し、書き出しセンサ8は搬送された2枚目の用紙を検出する。
T39:排出センサ9の検出結果から用紙が定着器6の外へ排出され、定着器6が非通紙状態になったことを印刷制御部200が検出すると、モータ制御部201は定着ローラ64の回転速度を上下温度差に応じた回転速度に変更するが、算出した回転速度が定着ローラの回転速度の上限値に達するものとする。
T41:印刷制御部200が書き出しセンサ8の検出結果から3枚目の用紙が定着器6へ到達したことを検出すると、モータ制御部201は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。また、モータ制御部201は給紙ローラの回転を停止する。
T45:印刷制御部200が書き出しセンサ8の検出結果から4枚目の用紙が定着器6へ到達したことを検出すると、モータ制御部201は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。また、モータ制御部201は給紙ローラの回転を停止する。
このとき、通紙を行うことなく、定着ローラ64および加圧ローラ63を回転させて待機状態とするが、本実施例では、非通紙時の定着ローラ64および加圧ローラ63の回転により加圧ローラ63の温度が上昇しても、温度設定部203により、定着ローラ64の設定温度が上下温度差に応じた最適な定着ローラ64の設定温度に変更される。
その結果、再び印刷状態(ST34)へ移行して定着器6に通紙を開始するときには、定着ローラ64の設定温度は、高温の加圧ローラ63の温度に対応した低温の温度設定になっており、また定着ローラ64の回転速度は、小さくなった上下温度差に対応した低速の回転速度の設定になっており、用紙へ与える熱量は適正なものとなり、ホットオフセットを防止することができる。
T49:書き出しセンサ8の検出結果から5枚目の用紙が定着器6へ到達したことを印刷制御部200が検出すると、モータ制御部201は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。また、モータ制御部201は給紙ローラの回転を停止する。
T52:モータ制御部201は給紙ローラの回転を停止する。また、印刷制御部200が書き出しセンサ8の検出結果から6枚目の用紙が定着器6へ到達したことを検出すると、モータ制御部201は定着ローラ64の回転速度を定着速度V0に変更する。
T55:排出センサ9の検出結果から用紙が定着器6の外へ排出され、定着器6が非通紙状態になったことを検出する。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られることなく、画像形成装置を複合機(MFP)、ファクシミリ、複写機等としても良い。
3 LEDヘッド
4 用紙搬送部
5 トナー像形成部
6 定着器
7 トナー像形成部電源
8 書き出しセンサ
9 排出センサ
16 ヒータ電源
17、20 モータ電源
18 用紙搬送モータ
21 定着器モータ
61 定着器ヒータ
62 定着ローラサーミスタ
63 加圧ローラ
64 定着ローラ
65 加圧ローラサーミスタ
100、200 印刷制御部
101、201 モータ制御部
102 温度検知部
103、203 温度設定部
104 加熱制御部
Claims (7)
- 用紙に熱を供給する定着手段と、前記定着手段に熱を供給する加熱手段と、前記定着手段に対向して配置され、用紙に圧力を与える加圧手段とを有する定着器を備えた画像形成装置において、
前記定着手段の温度を検出する第1の温度検出手段と、
前記加圧手段の温度を検出する第2の温度検出手段と、
前記加熱手段で前記定着手段を設定温度に加熱する加熱制御手段と、
前記加熱制御手段の設定温度を設定する温度設定手段と、
前記定着手段の回転速度を変化させる回転速度制御手段とを備え、
前記温度設定手段は、前記第2の温度検出手段の検出した温度に応じて前記定着手段の設定温度を第1の設定温度または第2の設定温度に設定し、
前記回転速度制御手段は、前記定着手段を第1の設定温度または第2の設定温度に設定したことにより変動した、前記第1の温度検出手段で検出した温度と前記第2の温度検出手段で検出した温度との差に基づいて回転速度を制御し、
前記回転速度制御手段は、前記第1の温度検出手段で検出した温度と前記第2の温度検出手段で検出した温度との差が大きいと回転速度を速くする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
前記温度設定手段は、前記第2の温度検出手段で検出した温度が高温になるにつれ、設定温度を低くすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2の画像形成装置において、
前記第1の温度検出手段で検出した温度と前記第2の温度検出手段で検出した温度との差をΔT℃、定着時の前記定着手段の回転速度をV0mm/s、比例定数をB、前記定着手段の回転速度がV0mm/sにおける最適な前記定着手段の所定の温度と前記加圧手段の温度との差をβ℃としたとき、
前記回転速度制御手段は、前記回転速度を、(V0+B×(ΔT−β))mm/sとすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項の画像形成装置において、
前記用紙の搬送間隔を変化させる用紙搬送制御手段を備え、
前記用紙搬送制御手段は、前記定着手段の回転速度が最大速度に設定されたとき、前記第1の温度検出手段および前記第2の温度検出手段で検出した温度に応じて前記用紙の搬送間隔を変化させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
前記用紙搬送制御手段は、前記第1の温度検出手段で検出した温度と前記第2の温度検出手段で検出した温度との差に応じて前記用紙の搬送間隔を変化させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5の画像形成装置において、
前記用紙搬送制御手段は、前記第2の温度検出手段で検出した温度が小さくなるにつれ、前記用紙の搬送間隔を大きくすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6の画像形成装置において、
前記第2の温度検出手段で検出した温度をTlw、定着手段の回転速度を変更することにより前記第1の温度検出手段で検出した温度と前記第2の温度検出手段で検出した温度との差を所定の範囲内に収めることができる前記加圧手段の下限温度をγ〔℃〕、前記加圧手段の温度が前記γ〔℃〕以上のときに用紙にカールを発生させない前記用紙の搬送間隔をX0〔mm〕、比例定数をCとしたとき、
前記用紙搬送制御手段は、Tlw<γ〔℃〕の場合、前記用紙の搬送間隔を、C×(γ−Tlw)+X0〔mm〕とすることを特徴とする画像形成装置。
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