JP2006178267A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの熱容量が小さくても、トナーの定着が十分な画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱ローラ2と定着ローラ3の周りに定着ベルト4を掛け渡し、定着ベルト4を挟んで定着ローラ2と加圧ローラ3とを接触させ、加熱ローラ2のヒータ5の温度を第1サーミスタ6で検出してコントローラ7に送信する。コントローラ7は、待機工程において第1サーミスタ6で検出した温度に基づいてヒータ5の温度制御を行い、コピー紙12の定着工程では、定着ベルト4のニップ点通過後でトナー定着が終了した部位の温度を第2サーミスタ11で検出する。第2サーミスタ11が検出した温度はコントローラ7に送られ、コントローラ7は第2サーミスタ11の検出温度が定着目標温度以下に下がったときに、コピー紙12が供給されたものと判断して、当コピー紙12の定着に関するデータに基づいてヒータ5の温度を定着に適するように上昇させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は例えば複写機やプリンタ或いはファクシミリなどの静電体を用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
一般に、静電式複写機やファクシミリ或いはページプリンタ等の静電式画像形成装置では、ドラム上に表れた静電潜像にトナーが付着し、ドラムに接触するコピー紙にトナーが転移し、トナーの転移したコピー紙が定着部に送られて加熱加圧され、トナーがコピー紙に定着される。このような画像形成装置の公知文献として特開2003ー156966号公報開示のものがある。
特開2003ー156966号公報開示の画像形成装置では、定着部におけるトナーをコピー紙に定着する機構として、定着ローラと、加圧ローラと、定着ベルトと、加熱ローラとを備えている。定着ローラと加圧ローラは、コピー紙を挟み込んで加熱加圧するためのものであり、定着ローラの回転軸と加圧ローラの回転軸が平行に設置され、定着ローラと加圧ローラとが、定着ベルトを挟んで接触している。
定着ベルトは無端定着ベルトで構成され、一方が定着ローラに掛けられ、他方が加熱ローラに掛けられている。定着ベルトの各部分は、加熱ローラで加熱されてから定着ローラ側に移動し、定着ローラと加圧ローラの間の接触点(ニップ点)を通過した後に、加熱ローラ側に戻り、加熱ローラで暖められた後再び定着ローラ側に移動するようになっている。定着ベルトは、このように、加熱ローラで加熱された後に定着ローラ側に移動し、ニップ点における加熱加圧行程でコピー紙に加える定着用の熱を維持させるものである。
加熱ローラにはヒータと第1、第2サーミスタが設けられている。定着ベルトの加熱ローラに掛けられた部分には、第1サーミスタが設置されている。第1サーミスタは定着ベルトの加熱ローラ掛け渡し部分の温度を検出して、マイクロコンピュータ等の制御装置に温度情報を送信する。制御装置は、第1サーミスタの温度が加温を要する所定の温度以下であれば加熱ローラのヒータに通電し、第1サーミスタの温度が過熱を防止する所定の温度以上であればヒータを止めるように、ヒータへの通電制御を行う。また、定着ベルトの定着ローラ側に掛けられた部分にも、第2サーミスタが設けられており、第2サーミスタは、給紙前の待機中における定着ローラ側の温度を検出して、制御装置に温度データを送っている。制御装置は、給紙前の待機中の状態において、第2サーミスタの検出温度が温度が定着のための温度より下がっている場合には、加熱ローラのヒータを通電して加温するようにしている。
加圧ローラ側にはヒータと第3サーミスタが設けられており、加圧ローラ側の温度が下がってきた場合に、補助的に加圧ローラのヒータに通電して温度を保つようにしている。
特開2003ー156966号公報
ところで、静電式画像形成装置において、定着ベルトによってコピー紙のトナーの加熱加圧用の熱を供給する方式のものでは、高速プリントを実現するように、定着ベルトの熱容量を小さくして定着ベルトを速く回転させたりするものがある。しかし、定着ベルトの熱容量が小さいと、定着ベルトの加熱部分が加熱ローラから定着ローラまで移動するまでの間に、冷えてしまうものが多いため、トナーの溶融が不十分であり、トナーがコピー紙に十分付着せず、定着不良を生じたり、コピー紙が定着ベルトに付着したままとなってジャムが生じやすくなるといった問題がある。
上述の特許文献1記載の画像形成装置では、定着不良の問題につき、定着ベルトが定着ローラと接触する接触部位のうち、ニップ点に達する前の接触部分の温度を第2サーミスタで検出している。
しかし、ニップ点到達前の定着ベルトの部位とニップ点通過後の定着ベルトの部位とでは、コピー紙へのトナー定着のために熱エネルギーが消費されているために、ニップ点通過後の定着ベルトの部位の温度が低くなっている。特に、熱容量の小さい定着ベルトでは、その変動が大きいために、加熱ローラのヒータを従来のまま制御していると、熱エネルギーの不足によって、トナーがコピー紙に十分付着せず、定着不良を生じたり、コピー紙が定着ベルトに付着したままとなってジャムが生じやすくなると言った問題が更に増加することとなる。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、定着のための定着ベルトの熱容量が小さくなっても、トナーの定着が十分な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願の画像形成装置は、ヒータを備えた加熱ローラと定着ローラの周りに定着ベルトを掛け渡し、前記定着ローラの近傍に平行に加圧ローラを設け、前記定着ローラと前記加圧ローラとをニップ点で前記定着ベルトを介在させて接触させ、前記定着ベルトを加熱して定着ローラ側に送るように循環させながら、前記加熱ローラの温度を第1温度センサで検出して制御装置に送信し、
該制御装置は、トナーを被定着体に定着する前の待機工程において、前記第1温度センサで検出した温度が、前記被定着体のトナー定着に必要な定着目標温度となるように、前記ヒータの温度制御を行い、前記ニップ点において被定着体のトナー定着を行う画像形成装置であって、
前記定着ベルトの前記ニップ点通過後であって前記加熱ローラに再度接触する前の領域に、前記定着ベルトにおける定着完了後の被定着体が剥離した部分の温度を検出する第2温度センサを設け、該第2温度センサが検出した定着済みの冷却された前記定着ベルトの温度を、前記制御手段に送信し、
前記制御手段は、前記被定着体固有のトナー定着に必要な定着目標温度情報を有すると共に、前記第2温度センサの検出温度が前記定着目標温度以下に下がったときに、当該定着目標温度以上に加熱ローラのヒータの温度が維持されるように前記ヒータの温度制御を行う温度補正機能を有することを特徴とする。
また、第2の画像形成装置は、上記第1の画像形成装置において、前記制御装置の温度補正機能は、前記定着ベルトにおける前記ニップ点通過後の前記被定着体との非接触部の第1の温度と、前記定着ベルトにおける前記ニップ点通過後の前記被定着体との接触部位の第2の温度との温度差を算出し、前記第1、第2の温度の温度差に相当するエネルギーだけ前記ヒータを通電することを特徴とする。
また、第3の画像形成装置は、上記第1、第2のいずれかの画像形成装置において、前記被定着体を収納するトレイの変更後に、前記被定着体が変更されたことが前記制御手段に送信されるまで、前記制御手段の温度補正機能は変更前の被定着体の温度補正機能を維持することを特徴とする。
更に、第4の画像形成装置は、上記第1乃至第3のいずれかの画像形成装置において、一枚の被定着体の定着行程が終了して次の被定着体の定着の待機状態になったときに、前記定着ベルトの低下温度が、次の被定着体が定着ベルトに接触する以前に制御可能な温度であるかどうかを、補正値データにより算出し、制御可能な場合には待機状態の温度を制御可能な温度状態まで低下させることを特徴とする。
更に、第5の画像形成装置は、上記第1乃至第4のいずれかの画像形成装置において、電源をオンしたときに、前記定着ベルトを回転させながら前記加熱ローラを所定の目標温度に上昇させる行程において、前記加熱ローラの温度と前記加熱ローラ通過後の温度との温度差により、全体が均一の温度になるように、前記加圧ローラのヒータの目標温度を制御することを特徴とする。
本発明にかかる画像形成装置では、加熱ローラと定着ローラの周りに定着ベルトを掛け渡し、定着ベルトを挟んで定着ローラと加圧ローラとを接触させ、加熱ローラのヒータの温度を第1温度センサで検出して制御装置に送信する。制御装置は、トナーの付着した被定着体の待機工程及び定着行程において、第1温度センサで検出した温度に基づいて、加熱ローラのヒータの温度制御を行う。トナーを付けた被定着体がニップ点にて加熱加圧される定着工程では、定着ベルトの移動領域内のニップ点通過後であって加熱ローラに接触する前の領域に、被定着体に接触して加熱加圧が終了した部位の温度を第2温度センサで検出し、この第2温度センサが検出した温度を、加熱ローラのヒータの温度制御を行う制御手段に送る。制御手段は、第2温度センサの検出温度が定着温度領域以下に下がったときに、被定着体が供給されたものと判断して、被定着体のデータに基づいてヒータの温度を制御する。
これによって、被定着体へのトナー定着の開始により定着ベルトの温度が低下しても、制御装置に送られてきた被定着体のデータに基づいて当該被定着体固有の定着に必要な熱量を得ることで、被定着体のに応じて、加熱ローラのヒータを暖めることにより、被定着体にトナーをしっかりと定着させることができる。
図1乃至図8は本発明を実施するための最良の形態にかかる画像形成装置の主要部の構成を示したものであり、1は画像形成装置、1Aは画像形成装置1の定着部、2は加熱ローラ、3は定着ローラ、4は定着ベルト、5は加熱ローラ2のヒータ、6は第1サーミスタ、7はコントローラ、8は加圧ローラ、9は加圧ローラのヒータ、10はニップ点、11は第2サーミスタ、12はコピー紙、Gはコピー紙12のガイドである。
この画像形成装置1の定着機構部1Aには、図示しない現像機構からトナーが付着した被定着体としてのコピー紙12が供給され、ニップ点10において定着ベルト4を介在させた状態で定着ローラ3と加圧ローラ8とによってコピー紙12が加熱加圧され、コピー紙12にトナーが定着されるように構成されている。
定着ベルト4は加熱ローラ2の外周面と定着ローラ3の外周面に掛けられている。加圧ローラ8と加熱ローラ2のニップ点10においては、定着ベルト4を挟んだ状態で、加熱ローラ2と定着ローラ3とが接触している。定着ベルト4は、図1において時計回りとなるように、加熱ローラ2側から定着ローラ3側に送られ、ニップ点10の通過後に定着ローラ3側から加熱ローラ2側に送るように、循環しながら回転する。加圧ローラ8のヒータ9は補助的なものである。
(待機工程における温度制御)
定着ベルト4のうちの加熱ローラ2の外周面に掛けられた部位には、第1温度センサとしての第1サーミスタ6が配備されている。第1サーミスタ6の出力は、加熱ローラ2のヒータ5及び加圧ローラ8のヒータ9の通電制御を行う制御手段であるコントローラ7に接続され、第1サーミスタ6の検出温度が温度データとしてコントローラ7に送信される。コントローラ7はマイクロプロセッサにROM、RAM及びインターフェース回路を設けたものであり、画像形成装置1の画像の形成のためのソフトウェア及び他のパーソナルコンピュータ等との通信に関するソフトウェア及びデータ等を記憶している。第1サーミスタ6の検出温度はコントローラ7に送信され、ヒータ5の通電のフィードバック制御がなされる。加熱ローラ2のヒータ5への給電はコントローラ7によって制御される。尚、この実施の形態では、加熱ローラ2のヒータ5がOFFである場合に限り、第3サーミスタ13で温度を検出しつつ、ニップ点10の定着温度が目標温度になるように加熱する。
コントローラ7は、トナーをコピー紙12に定着する前の待機工程において、コピー紙12へのトナー定着のために待機しているときに必要な待機温度と、第1サーミスタ6で検出された温度とを比較して、ヒータ5の温度制御を行う。
コントローラ7は、画像形成装置1の電源オンの後であって最初の印刷指令がコントローラ7から送信される前の待機状態、すなわち、画像の複写、印字、描出等の画像形成用の開始ボタンがオンとなるまで、通常は普通紙の定着温度となるように、ヒータ5を待機温度に維持する。
初期の定着ベルト4の回転中では、第1サーミスタ6で温度を検出した部位が第2サーミスタ11の位置に到達したとき、第2サーミスタ11で温度を検出する。ニップ点10にコピー紙12が供給されないときの定着ベルト4の温度が均一になるように、加圧ローラ2のヒータ5のON/OFFを制御して、定着ベルト4の温度を均一にし、コピー紙12が給紙されるまで、加熱ローラ2、定着ベルト4、加圧ローラ8の温度を所定の温度に維持する。
最初にコントローラ7からプリント命令が出力されると、紙の大きさや種類等のデータも同時に必要な各部に送信され、所定のトレイから給紙される。この時、加熱ローラ2と定着ローラ3並びに加圧ローラ8の回転により定着ベルト4も回転し、第1サーミスタ6で温度を検出し、前記コピー紙12の大きさや紙の種類データに対応した目標温度と実測温度を比較しながら、ヒータ5をオンする。
(定着行程における温度制御)
加熱ヒータ2と加圧ローラ3は、定着ベルト4を挟んだ状態でニップ点10においてコピー紙12を加熱加圧してトナーの定着を行う。定着ベルト4のニップ点10の通過後であって加熱ローラ2に再接触前の領域14には、定着済みのコピー紙12が剥がれた後の定着ベルト4の温度を検出する第2サーミスタ11(第2温度センサ)が配備されている。すなわち、第2サーミスタ11は、定着ベルト4における定着によって温度が下がった部位の温度を測り、検出した温度を、コントローラ7に送信する。
コントローラ7は、第2サーミスタ11の温度がコピー紙12の定着に必要な目標温度以下に下がったときに(図5参照)、コピー紙12の定着に必要な熱量を得、過熱とならない範囲で温度補正機能を有する。
定着行程における温度補正機能は、定着ベルト4においてニップ点10の通過後のコピー紙12との非接触部の非定着部温度を測り、定着ベルト4においてニップ点10の通過後のコピー紙12との接触部の定着部温度を測って両者を比較する。
定着済み後の定着ベルト4の温度は第2サーミスタ11により計測し、第2サーミスタ11の計測した温度データはコントローラ7に送信される。コントローラ7は、定着工程において、定着により熱量を失う前と熱量を失った後の温度差を算出し、この温度差が無くなるように、定着ベルトの熱伝導率及び面積並びに厚さ等に基づいて、非定着部温度と定着部温度の温度差に相当するエネルギーだけヒータ5を通電する。
コントローラ7によるヒータ5の給電制御は、定着につき被定着体の種別(紙などの種類、大きさ、厚さ、熱伝導率等)による単位面積当たりの熱容量のデータから予め算出されたヒータ5の目標温度により、行われる。定着ベルト4の定着前の温度は第1サーミスタ6で検出されてコントローラ7に送信され、定着ベルト4の定着後の温度は第2サーミスタ11で検出されてコントローラ7に送信される。
定着ベルト4において温度を測定する部位は、ニップ点10においてコピー紙12の先端部F1が付着する定着ベルト4の定着部位P1について行う(図2参照)。すなわち、コピー紙12の先端部F1がニップ点10に到達する前にあるとき、コピー紙12の先端部F1からニップ点10までの距離に相当するように、ニップ点10から加熱ローラ2側に遡る定着ベルト4上の点を定着部位P1とする。この定着部位P1の温度を第1サーミスタ6で測定する。換言すれば、コピー紙12の給紙ルート上においてニップ点10から所定距離離れた部位にコピー紙12の先端部F1が到達したときに、定着ベルト4に沿ってニップ点10から当該所定距離に位置する部位の定着ベルト4の温度を第1サーミスタ6で測定する。
これによって、第1サーミスタ6がコピー紙12と非接触状態のときの定着部位P1の温度を得ることができる。そして、第1サーミスタ6が測った定着部位P1の温度と、第2サーミスタ11が測った定着部位P1の温度を比較すると、定着により喪失した熱量を算出できる。
尚、コピー紙12がニップ点10に到達する時期は一定しないので、定着ベルト4上においてコピー紙12と接触する部位は予め特定できない。従って、図6に示すように、温度の顕著な低下を第2サーミスタ11が検出した時点から、定着ベルト4の速度と第1サーミスタ6と第2サーミスタ11との距離をもとに遡ると、第1サーミスタ6が定着部位P1の温度を測った時点が特定される。また、第1サーミスタ6の温度変化の時間的経過は、第1サーミスタ6からコントローラ7に送られる温度データにより取得できるので、遡った時点における第1サーミスタ6が検出した温度を定着部位P1の温度とすることができ、定着前後の温度差を取得できる。
コントローラ7は、定着前後の温度差と、被定着体となるコピー紙12の面積・厚さ・熱伝導率・接着に必要な係数等に基づいて、温度差を解消するための必要な熱エネルギーを算出し、この熱エネルギーに基づいてヒータ5の通電時間制御或いは供給電力の制御を行う。
(トレイ装着後の定着目標温度範囲設定)
次に、コントローラ7は、図示しないトレイが画像形成装置1に新たに装填されたときに、新しく装填されたトレイ検出器のトレイ検出信号に基づいて、当該トレイに格納されたコピー紙12の紙の大きさ等のコピー紙データの入力を取得する。
このコピー紙データは、通常A4、B5、B4、A3等のコピー紙12の規格大きさにより定められるので、トレイの装着を検出するトレイ検出器の検出信号がコントローラ7に送信されることで、コントローラ7はコピー紙データを取得できる。
被定着体はコピー紙12のみではなくその他の材質のものもある。例えば、プロジェクタ用のOHPシート、トレース用紙等のシートである。これらは、コピー機等の画像形成装置において手差し給紙や特別な給紙トレイとされることが多く、予め画像形成装置に印字対象物の紙種として設定されている場合があるので、手差し入力の場合に、一例として、画像形成装置1が予め備えている規定済みの印字対象物の紙種から、ボタン操作等により選択してもらって設定しても良い。
なお、コピー紙固有の定着温度範囲データは、ユーザーの操作によってコピー紙データが入力されるか、記憶媒体やLAN等により他のコンピュータから取得しても良い。画像形成装置は、コピー紙12に固有のトナー定着に必要な定着温度範囲データを取得して、コピー紙用の定着用データテーブルを作成する。
コントローラ7は、図示しないコピー紙用トレイが画像形成装置1に装填されたときに、当該トレイのトレイ検出器の検出データに基づいて、前述の定着用データテーブルを検索し、該当するコピー紙12に固有のトナー定着に必要な定着温度範囲データを呼出し、呼び出した定着温度範囲に基づいてヒータ5のフィードバック制御を行う。
(電源オンに伴う加圧ローラの加熱制御)
また、コントローラ7は、画像形成装置1の電源ボタンがオンされたときに、定着ベルト4を回転させながら加熱ローラ2と加圧ローラ3を所定の目標温度に上昇させる。図7は、定着による定着ベルト4の温度低下を見込んで、加熱ローラ2と加圧ローラ8のそれぞれにおける初期目標温度をコピー紙12固有の補正値によって上昇させた場合における定着ベルト4の温度変化を示す。
この行程において、定着のために定着ベルト4の温度が低下することを見込んで、この温度差を解消するために、加圧ローラ8のヒータ9を加熱する。すなわち、第1サーミスタ6の検出温度と第2サーミスタ11の検出温度の温度差により、全体が均一の温度になるように、コントローラ7は、加圧ローラ8のヒータ9の目標温度を補正して制御する。
(先行するコピー紙の定着終了後に次のコピー紙が到来するまでの待機温度制御)
コントローラ7は、一枚のコピー紙12の定着行程が終了して次のコピー紙12の定着の待機状態になったときに、待機消費電力を少なくするために、定着ベルト4の低下温度が、次のコピー紙12が定着ベルト4に接触する以前に回復可能な温度であるかどうかをチェックする。
図8は、先行するコピー紙の定着終了から次のコピー紙が給紙される待機中の間に温度を低下させ、次のコピー紙が給紙されるときに、次のコピー紙の先端部と接触する定着ベルトの接触予定部位を加熱するための、加熱ローラの温度の変化を示す。
上記のチェックにおいて、コントローラ7は、温度差を解消するために必要な熱エネルギー量を補正値データにより算出し、次のコピー紙12がニップ点に到着するまでの時間の間に温度差を解消可能な場合には、待機状態の温度を制御可能な温度状態まで低下させて、余分な電気エネルギーの消費を防止する。
上述のように、この実施の形態にかかる画像形成装置1では、加熱ローラ2と定着ローラ3の周りに定着ベルト4を掛け渡し、定着ベルト4を挟んで定着ローラ2と加圧ローラ3とを接触させ、加熱ローラ2のヒータ5の温度を第1温度センサである第1サーミスタ6で検出してコントローラ7(制御装置)に送信する。コントローラ7は、トナーの付着したコピー紙12(被定着体)の待機工程において、第1サーミスタ6で検出した温度に基づいて、加熱ローラ2のヒータ5の温度制御を行う。更に、コントローラ7は、トナーを付けたコピー紙12がニップ点10にて加熱加圧される定着工程では、定着ベルト4のニップ点通過後であって加熱ローラ2に接触する前の領域に、コピー紙12のトナー定着が終了した部位の温度を第2サーミスタ11(第2温度センサ)で検出し、この第2サーミスタ11が検出した温度をコントローラ7に送る。コントローラ7は第2サーミスタ11の検出温度が定着温度領域以下に下がったときに、コピー紙12が供給されたものと判断して、当コピー紙12の定着に関するデータに基づいてヒータ5の温度を定着に適するように上昇させる。
これによって、コピー紙12へのトナー定着の開始により定着ベルト4の温度が低下しても、コントローラ7に送られてきたコピー紙12の定着用のデータに基づいて、当該コピー紙12固有の定着に必要な熱量を得ることができ、このコピー紙12に応じて、加熱ローラ2のヒータ5を暖めることにより、コピー紙12にトナーをしっかりと定着させることができる。
尚、上記の実施の形態では、画像形成装置1は、カラー複写機として説明したが、モノラルの複写機やカラープリンター、モノラルプリンター、ファクシミリ等にも適用できるものである。
本発明を実施する最良の形態の主要構成を示す図。 被定着体であるコピー紙が定着行程に入る直前の位置を示す図。 定着行程前の第1サーミスタの位置における定着ベルトと加熱ローラの温度を示す図。 被定着体であるコピー紙が定着行程に入った直後の位置を示す図。 コピー紙が定着行程に入ったときの第2サーミスタの位置における定着ベルトと加熱ローラの温度を示す図。 画像形成装置において定着による温度低下に対する補正を行った場合の定着ベルトの温度変化を示す図。 定着による定着ベルトの温度低下に対して、加熱ローラと加圧ローラのそれぞれにおける初期目標温度をコピー紙の補正値によって上昇させた場合における定着ベルトの温度変化を示す図。 先行するコピー紙の定着終了後次のコピー紙が給紙される待機中の間に、次のコピー紙の先端部と接触する定着ベルトの接触予定部位を加熱するための、加熱ローラの温度の変化を示す図。
符号の説明
1 画像形成装置
2 加熱ヒータ
3 定着ローラ
4 定着ベルト
5 ヒータ
6 第1サーミスタ(第1温度センサ)
7 コントローラ(制御装置)
8 加圧ローラ
9 ヒータ
10 ニップ点
11 第2サーミスタ(第2温度センサ)
12 コピー紙(被定着体)
13 第3サーミスタ

Claims (5)

  1. ヒータを備えた加熱ローラと定着ローラの周りに定着ベルトを掛け渡し、前記定着ローラの近傍に平行に加圧ローラを設け、前記定着ローラと前記加圧ローラとをニップ点で前記定着ベルトを介在させて接触させ、前記定着ベルトを加熱して定着ローラ側に送るように循環させながら、前記加熱ローラの温度を第1温度センサで検出して制御装置に送信し、
    該制御装置は、トナーを被定着体に定着する前の待機工程において、前記第1温度センサで検出した温度が、前記被定着体のトナー定着に必要な定着目標温度となるように、前記ヒータの温度制御を行い、前記ニップ点において被定着体のトナー定着を行う画像形成装置であって、
    前記定着ベルトの前記ニップ点通過後であって前記加熱ローラに再度接触する前の領域に、前記定着ベルトにおける定着完了後の被定着体が剥離した部分の温度を検出する第2温度センサを設け、該第2温度センサが検出した定着済みの冷却された前記定着ベルトの温度を、前記制御手段に送信し、
    前記制御手段は、前記被定着体固有のトナー定着に必要な定着目標温度情報を有すると共に、前記第2温度センサの検出温度が前記定着目標温度以下に下がったときに、当該定着目標温度以上に加熱ローラのヒータの温度が維持されるように前記ヒータの温度制御を行う温度補正機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記制御装置の温度補正機能は、前記定着ベルトにおける前記ニップ点通過後の前記被定着体との非接触部の第1の温度と、前記定着ベルトにおける前記ニップ点通過後の前記被定着体との接触部位の第2の温度との温度差を算出し、前記第1、第2の温度の温度差に相当するエネルギーだけ前記ヒータを通電することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1、請求項2のいずれかの画像形成装置において、
    前記被定着体を収納するトレイの変更後に、前記被定着体が変更されたことが前記制御手段に送信されるまで、前記制御手段の温度補正機能は変更前の被定着体の温度補正機能を維持することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかの画像形成装置において、
    一枚の被定着体の定着行程が終了して次の被定着体の定着の待機状態になったときに、前記定着ベルトの低下温度が、次の被定着体が定着ベルトに接触する以前に制御可能な温度であるかどうかを、補正値データにより算出し、制御可能な場合には待機状態の温度を制御可能な温度状態まで低下させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかの画像形成装置において、
    電源をオンしたときに、前記定着ベルトを回転させながら前記加熱ローラを所定の目標温度に上昇させる行程において、前記加熱ローラの温度と前記加熱ローラ通過後の温度との温度差により、全体が均一の温度になるように、前記加圧ローラのヒータの目標温度を制御することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151961A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Canon Inc 画像加熱装置
JP2017125954A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置

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