JP3347432B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3347432B2
JP3347432B2 JP28554793A JP28554793A JP3347432B2 JP 3347432 B2 JP3347432 B2 JP 3347432B2 JP 28554793 A JP28554793 A JP 28554793A JP 28554793 A JP28554793 A JP 28554793A JP 3347432 B2 JP3347432 B2 JP 3347432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真プリンタ等の画
像形成装置に関し、記録材上の顕画像を加熱定着する定
着手段を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、加熱定着装
置として、熱容量の非常に小さいフィルムを用いた加熱
フィルム定着装置が、立上りの速さから採用されてお
り、また、ローラを用いた加熱ローラ定着装置も、熱効
率が良く、安全性が高いことから広く採用されている。
【0003】図21に、この加熱ローラ定着装置の一例
を示す。図21において、101は加熱ローラ、102
は加圧ローラであり、各々矢印の方向に回転する。加熱
ローラ101は、耐熱性に優れたアルミニウム等から成
る中空芯金103の表層部に、PFA等のフッ素樹脂1
04が被覆されており、また中空芯金103内部には、
加熱ローラ101を加熱するためのハロゲンヒータ10
5が配設されている。一方加圧ローラ102は、鉄等か
ら成る芯金106の表層部に、離型性に優れたシリコー
ンゴム107が被覆され、更にその表層部にPFA等の
フッ素樹脂108が薄くコーティングされている。そし
てこれら加熱ローラ101と加圧ローラ102とは、各
々の長手方向両端部において、バネ(図示せず)により
互いに圧接されている。また、加熱ローラ101に対し
ては、加熱ローラ101の表面温度を検知するためのサ
ーミスタ109が当接されており、加熱ローラ101の
表面温度は、このサーミスタ109と温度調節回路(図
示せず)を介してハロゲンヒータ105への印加電圧を
制御することにより所定値に制御される。そして、未定
着トナー像が形成された記録材Pは、加熱ローラ101
と加圧ローラ102とで形成されるニップ部へ案内さ
れ、記録材P上の未定着トナー像は、このニップ部にお
いて加熱、加圧され、永久画像として定着された後、機
外へと排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加熱定着装置では加熱ローラ、加熱フィルム定着装
置共に以下に述べる様な問題があった。
【0005】先ず、加熱ローラ定着装置を例にとると、
加熱ローラの表面温度、加熱ローラと加圧ローラ間の圧
力、ニップ幅等が記録材上のトナー像の定着性、記録材
のカール量、画像形成装置内の昇温を決める重要なファ
クターとなるが、定着性、カール量等は一方を良くすれ
ば他方が悪くなるという互いに相反する傾向を有してい
る。具体的には定着性を良くするためには加熱ローラの
表面温度を高くし、圧力、ニップ幅を増すことが好まし
いが、これらは何れもカール、昇温が悪くなる方向であ
る。この中でも加熱ローラの表面温度を高くすること
が、カール、昇温を最も悪くしてしまう要因となってい
る。
【0006】また、画像形成装置の小型化、低コスト化
が進み加熱ローラの肉厚外径、加圧ローラの外径も小さ
くなってきており、外径30mm以下のものも用いられ
ている。しかし、このように加熱ローラの薄肉化もしく
は加熱ローラ及び加圧ローラの小径化が進むと、トナー
像の定着性を高めるために、ニップ幅、圧力を大きくす
ることは難しく温調温度を高くすることが好ましい。こ
の結果上述した通り、記録材のカール、更には装置内の
昇温も大きくなる。
【0007】また上記定着装置では加圧ローラの温度に
よって定着性、記録材のカールが大きく影響されること
が知られている。加圧ローラの温度は、画像形成装置の
電源を投入してからの経過時間や記録材の通紙モードに
よって影響を受けるために非常に変りやすい。特に加圧
ローラの小径化が進み、その熱容量が小さくなると温度
変化も激しいために上記影響による定着性、記録材のカ
ール量の変化も大きくなる。例えば連続通紙時には、記
録材が加圧ローラから熱を奪う量が加熱ローラから加圧
ローラに供給する熱量に比べて多くなり、加圧ローラの
温度が低下して定着性が悪化し易くなる。一方、間欠プ
リント時には逆に加圧ローラの加熱ローラから供給され
る熱量が、記録材に奪われる熱量に比べて大きくなるた
めに、加圧ローラの温度は上昇し定着性は良くなる。記
録材のカールに関しては、一般的に、加熱定着装置直後
にカール補正手段を作用させるが、連続プリント時と間
欠プリント時で記録材の受ける熱量が異なるため、例え
ば連続プリント時のカールを矯正するようにカール補正
手段を作用させた場合(記録材のカール方向とは逆方向
に記録材を変形させる力を加える)、間欠プリント時に
はカール矯正効果が不十分となり易い。一方、間欠プリ
ント時のカールを十分矯正するようにカール補正手段を
作用させると、連続プリント時にはカール矯正効果が強
すぎ、記録材に逆方向のカールを与えてしまったりす
る。
【0008】従って色々な記録材の通紙モードに対応し
て定着性を良好にし、同時に記録材のカールを少なくす
るということを両立させるのが非常に困難であった。
【0009】また、小型の加熱定着装置においては加圧
ローラとして、低硬度の弾性層を有する加圧ローラが使
用される傾向にある。これは比較的低い圧力で十分なニ
ップをかせぐためである。この種の加圧ローラは弾性層
の熱膨張率が大きいため、加圧ローラの温度によって外
径変化が大きくなる。このため例えば間欠プリント時な
どで加圧ローラが十分温められたとき、多くの場合加熱
ローラあるいは加熱フィルムの温度は長手方向で中央部
の方が両端部に比べて高いため、加圧ローラの温度も中
央部が高くなり易く、その結果中央部の外径が大きくな
る。この時加圧ローラの形状はいわゆるクラウン形状と
なり記録材に対して常に中央部へ向って寄せる力が働
く。この結果、特に高温高湿下に放置されたようなコシ
の弱い記録材はシワが発生し易くなる。
【0010】これに対して加圧ローラの形状を予め中央
部の外径が端部に比して小さい、いわゆる逆クラウン形
状とすることにより、シワを防止することができる。し
かしこの場合、加圧ローラが十分に温まっていない時逆
に中央部のニップが不十分となり易く定着不良となり易
い。
【0011】このように、記録材のシワに関しても、い
ろいろな通紙モードに対し、定着性と両立させることが
困難であった。
【0012】本発明は上記従来例の欠点を除去し、特別
な温度検知手段等の装置を付加することなく、簡易な構
成で記録材上のトナーの定着性を常に良好に保ちながら
記録材のカールを少なくすると同時に、記録材のシワ等
を防止することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、画像形成開始要求信号を受けた後、所定の同期信
号に同期して記録材上への画像形成を行う画像形成手段
と、 記録材上に形成された画像を定着するための加熱用
回転体及び加圧用回転体と、該加熱用回転体の温度を制
御する温度制御手段であって、定着動作を実行するにあ
たって上記加熱用回転体の温度が待機温度から定着温度
となるように制御する温度制御手段とを有し、上記温度
制御手段は、定着動作が終了して上記加熱用回転体の温
度が待機温度になるように制御する以前に、次の画像形
成のための画像形成開始要求信号を受けた場合、上記加
熱用回転体の温度を待機温度にさせることなく上記待機
温度より高い温度が維持される高温制御状態にするとと
もに、上記次の画像形成のための同期信号のタイミング
に応じて上記次の画像形成に係る画像定着における定着
温度を設定ることにより達成される。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明によれば、画像形成開始要求信号を受け
た後、所定の同期信号に同期して記録材上への画像形成
を行う画像形成装置において、定着動作が終了して上記
加熱用回転体の温度が待機温度になるように制御する
前に、次の画像形成のための画像形成開始要求信号を受
けた場合、上記加熱用回転体の温度を待機温度にさせる
ことなく上記待機温度より高い温度が維持される高温制
御状態にするとともに、上記次の画像形成のための同期
信号のタイミングに応じて上記次の画像形成に係る画像
定着における定着温度を設定することにより、良好な定
着性を確保する。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0022】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1及び図3に基づいて説明する。図1は本発明の実施例
1の画像形成装置であるところのレーザビームプリンタ
の略断面図を示す。本実施例のレーザビームプリンタ1
はパーソナルコンピュータやワークステーション等のホ
ストと接続されており、該ホストからの画像データを受
け取った後コントローラによりビットマップデータに展
開するようになっている。ビットマップデータに展開さ
れた画像情報はビデオインターフェースを介してレーザ
ビームプリンタ1のエンジン部に送られ、該エンジン部
は画像情報に基づいてレーザ光を変調しながらラスター
スキャンすることで所望の画像を形成する。このときコ
ントローラとレーザビームプリンタ1のエンジン部はビ
デオインターフェースを介して以下のような通信を行っ
ている。先ず、エンジン部はコントローラからの信号に
より給紙が可能でプリンタを作動させることが可能とな
ったときレディ信号を送信する。
【0023】次に、コントローラはエンジン部からのレ
ディ信号が送信されていることを確認してエンジン部に
対して給紙命令であるプリント信号を送信する。エンジ
ン部はこのプリント信号を受けて直ちに記録材Pをカセ
ット20等の記録材収納部から給紙ローラ15により記
録材Pを給紙し、レジストローラ16へ搬送する。記録
材Pはレジストローラ16で一旦停止し、スキャナ、モ
ータ(スキャナ2内に配設されている。図示せず)の立
上りや、感光ドラム11の電位安定化のための準備回転
(いわゆる前回転)の終了を待ってエンジン部が画像書
き込み可能な状態になるまで待機する。この後エンジン
部で画像を書き込める状態になったことを知らせる垂直
同期要求信号(VSREQ)をコントローラ部に送った
後、それを受けてコントローラ部では垂直同期信号(V
SYNC)を送り、さらに一定時間後に画像信号(VI
DEO)をエンジン部に送る。エンジン部ではVSYN
Cを受け取った後、レジストローラ16から記録材Pを
転写部に搬送する。
【0024】次にレーザビームプリンタ部での画像形成
について説明する。有機光導電体(OPC)等の感光層
を有する感光ドラム11は帯電ローラ12等の帯電手段
により均一に負帯電された後上述の画像信号に応じて変
調されたレーザ光13が照射され所望の静電潜像が得ら
れる。この静電潜像は負帯電トナーを有する現像装置1
4により現像されトナー像Tとして可視化される。トナ
ー像Tは転写部において転写ローラ17等の転写手段に
より静電的に記録材Pに転写された後、記録材Pは加熱
ローラ定着装置19へ搬送され、トナー像は永久定着さ
れる。感光ドラム11上の転写残りトナーはクリーナ1
8によりクリーニングされ、再び同じ画像形成プロセス
が繰り返される。上記画像形成部では現像装置14、帯
電ローラ12、感光ドラム11、クリーナ18は一体に
構成され、本体に対して着脱自在のカートリッジとなっ
ている。
【0025】図2は本発明に適用する加熱ローラ定着装
置の略断面図である。加熱ローラ21はAl、SUS等
の芯金211の上にPTFE(四弗化エチレン)、PF
A(四弗化エチレン・パーフロロアルキルエーテル共重
合体)等の弗素樹脂212を被覆している。加圧ローラ
22は、SUS、鉄等の芯金221の上にシリコーンゴ
ム、シリコーンスポンジ等の弾性層222を設け、その
上にPFAチューブ223を被覆している。加熱ローラ
21は内部に設けたハロゲン・ヒーター23等の発熱体
で加熱され、サーミスタ24等の温度検知素子が加熱ロ
ーラ21の表面に設けられている。サーミスタ24から
の信号はA/D変換器25を介してCPU26に送ら
れ、その信号に基づき、CPU26はACドライバー2
7を介して、ヒータ23のON/OFFを制御すること
で加熱ローラ21の表面温度を以下のように所定の温度
に制御する。
【0026】図3は本発明の実施例1を説明するための
フローチャートである。レーザビームプリンタ1のエン
ジン部では電源投入後(S102)、加熱ローラの表面
温度TがT0 に達したかを検知し(S103)、T0
達した時いつでもプリント可能な状態になったことを知
らせるレディ信号を送信する(S104)。その後プリ
ント信号を受信するまでの間は加熱ローラの温度をT0
に保ったまま待機し(S105)、プリント信号受信後
(S106)、エンジン部では記録材の給紙を開始し、
画像印字のための準備回転(いわゆる前回転)を行い、
加熱ローラ表面温度TをT0 からより高い温度のT1
上昇させる(S107)。そして、前回転が終了し、エ
ンジン部が画像を書きこめる状態になったことを知らせ
る垂直同期要求信号(VSREQ)を送信した後、コン
トローラ部からの垂直同期信号(VSYNC)を受信す
ると(S108)、加熱ローラ表面温度TをT1 よりも
高いT2 に上昇させ(S109)、同時にVSYNC受
信後の時間をカウントし始める(S110)。
【0027】そして、印字動作中においては、記録材が
加熱定着装置から排出されたかどうかを監視し(S11
1)、記録材の排出が完了するまでに次のプリント信号
をエンジン部が受信した場合には(S112)、記録材
の加熱定着装置からの排出完了までは加熱ローラ表面温
度TをT2 に維持し、排出後に加熱ローラ表面温度Tを
再びT1 に制御する(S113)。その後、次のVSY
NCを受信すると(S114)、前回のVSYNC受信
からの経過時間tと予め定めた第一の時間t1を比較
し、t1よりも短い場合には、加熱ローラの表面温度T
をT2に制御し、同時にタイマをリセットして(S11
6)、再び次のVSYNCを受信するまでの時間tをモ
ニタし始める(S110)。一方、前回のVSYNC受
信からの経過時間tが上記t1よりも長い場合には、加
熱ローラ表面温度TをT2よりも低いT3に制御し、同時
にタイマをリセットして(S117)、再び次のプリン
ト信号を受信するまでの時間tをモニタし始める(S1
10)。
【0028】また、記録材排出完了までプリント信号を
受信しなかった場合には(S111)、加熱ローラ表面
温度TをT0に低下して待機する(S118)。この後
次のVSYNC受信までの時間をモニターし続け(S1
19〜S123)、その時間tがt1よりも長い第二の
設定時間t2より短かい場合、加熱ローラ表面温度Tを
3に制御し、同時にタイマはリセットして(S12
5)、再び次のVSYNCを受信するまでの時間tをモ
ニタし始める(S110)。
【0029】一方、VSYNC受信までの時間tが第二
の設定時間t2よりも長い場合には、加熱ローラ表面温
度TをT2に制御し、同時にタイマをリセットして(S
124)、再び次のVSYNCを受信するまでの時間を
モニタし始める(S110)。
【0030】なお、S119で次のVSYNC受信まで
の時間がt2を超えた場合には、タイマーカウントを中
止し(S125)、再びレディ信号送信直後の状態(S
105)に戻る。
【0031】以上のような本実施例の温度制御をまとめ
ると次のようになる。
【0032】VSYNCを受信してから、次のVSY
NCを受信するまでの時間tをモニターし、印字動作継
続中においてtが予め定めた第一の設定時間t1よりも
短かい時は、連続プリントと同等で加圧ローラが十分温
まっていないと判断し加熱ローラの表面温度は高めのT
2に維持する。 VSYNC受信までの時間tがt1よりも長い場合に
は、間欠プリントと同等で加圧ローラが十分温まってい
ると判断し、加熱ローラの表面温度Tを、T2よりも低
いT3に維持する。 印字動作終了後において、次のプリント信号受信まで
の時間が第二の設定時間t2以内の場合であって、VS
YNC受信までの時間tが第二の設定時間t2以内のと
きには、加圧ローラはまだ十分温まっていると判断し、
加熱ローラの表面温度TをT3で制御する。 印字動作終了後において、次のプリント信号受信まで
の時間が第二の設定時間t2以内の場合であって、VS
YNC受信までの時間tが第二の設定時間t2を超える
ときには、加圧ローラが十分温まっていないと判断し、
加熱ローラの表面温度TをT2で制御する。 印字動作終了後において、次のプリント信号受信まで
の時間が第二の設定時間t2を超える場合でには、加圧
ローラの温度は冷えたと判断し、タイマーのカウントは
中止しレディ信号送信直後の初期状態に戻る。
【0033】また、本実施例においては、プリント信号
を受けた直後にはエンジン部においては通紙モードが不
明のため、VSYNCを受けるまでは最終的なプリント
時の目標温度は定まっていない。そこでプリント信号を
受けた直後には通紙モードに関わらず、VSYNCを受
信するまで一旦加熱ローラの制御温度を待機時温度T0
からそれよりも高いT1に上昇させておく。このように
することで、記録材が加熱定着装置に到着する時点で、
VSYNCを受信した後の加熱ローラの表面温度Tが最
も高い制御温度T2にあるいはその温度近くまで上昇す
ることになる。ここでT1をあまり高い制御温度にする
と、間欠時など低目の温度で制御する効果が失われるた
め、T1は間欠時のプリント温度と同等かそれより若干
高めの値で制御される。
【0034】このようにVSYNCとVSYNCの間隔
をモニタし、その時間に応じて加熱ローラの制御温度を
変えることで加圧ローラの温度を検知する手段を設けず
に、定着性が良好な間欠プリント時等の加圧ローラが温
っている時には加熱ローラ温度を低目に制御できるた
め、記録材のカールを小さくすることができ、更に高温
高湿下で発生し易い記録材のシワも防止できる。
【0035】次に、本実施例に用いた定着装置について
更に詳しく説明する。加熱ローラ21としては、肉厚1
mmのAlから成る芯金の上にPFA層を30μmコー
ティングした外径25mmのローラを用い、加圧ローラ
22としては外径10mmの鉄から成る芯金の上にゴム
硬度15度(JIS A)のシリコーンゴムを弾性層と
して肉厚5mm設け、その上にPFAチューブ(50μ
m厚)を、被覆した外径20mm、ローラ硬度50度
(ASKERC硬度計 500g荷重時)のものを用い
た。本加熱定着装置を適用するレーザー・ビーム・プリ
ンターは画像形成速度が50mm/secで毎分A4サ
イズ8枚の出力が得られる。
【0036】また、待機時温度T0は170℃、プリン
ト信号を受信してからVSYNCを受信するまでの間に
一旦立上げる温度T1は175℃、高めのプリント時温
度T2は185℃、低めのプリント時温度T3は175℃
に設定する。更にVSYNCの間隔の第一の設定時間t
1は15秒、第二の設定時間t2は5分とする。このよう
な設定において、VSYNCの間隔が15秒以内におい
ては加熱ローラ21の表面温度は185℃に制御されそ
の時の定着性(
【0037】
【外1】 のベタ黒を不織布を用いて40g/m2の圧力で擦り、
擦る前の濃度D0、擦った後の濃度D1としたとき定着性
を濃度低下率D0−D1/D0×100%で表す)は、プ
リント信号間隔が短かく、通紙枚数が多くなるにつれて
若干悪くなるが10%以内に収まる。一方、この時の記
録材のカール量は(プリンタの排紙トレイをでた直後に
平らな面上に置き、記録材の平面部からの高さが最大の
点をカール量とする)、プリント信号間隔が15秒のと
きが最も悪いが多くの紙種で15mm以内に収まる。V
SYNC間隔が15秒以上5分以内のときは、加熱ロー
ラ21の温度は175℃に制御される。このとき定着性
は、プリント信号間隔が15秒あるいは5分の時が最も
悪いが、その状態でも15%以内に収まる。一方カール
量はVSYNC間隔が25〜40秒以内のときが最も大
きくなったが、多くの紙種で15mm以内に収まる。
【0038】一方比較例として、常にプリント時の加熱
ローラ表面温度を185℃とした場合には定着性はどの
通紙モードにも関わらず10%以内に収まるが、25〜
40秒毎にプリント信号がきた時のカール量は25mm
を超える。逆に、プリント時の加熱ローラ表面温度を1
75℃とした場合にはカール量はどの通紙モードでも1
5mm以内に収まるが、プリント間隔が9秒以下のとき
には定着性が20%を超える場合が生じた。定着性は2
0%以下、カール量は20mm以下ならば実用上問題が
ないとされており、本実施例の温度制御ならばどの通紙
モードでも従来の温度制御では困難だった定着性と記録
材のカール量の両立を達成することができることがわか
る。
【0039】また、高温高湿下の記録材のシワに関して
も、本実施例の温度制御では35℃80%の環境下に2
4時間以上放置した紙を用いても、シワの発生はどの通
紙モードでも全くなかった。さらに、従来の温度制御の
様に、185℃で常にプリント中の加熱ローラ表面温度
を制御した場合、プリント間隔が20〜50秒の場合に
シワが発生することがあった。
【0040】以上の様な効果を得るためには、温調温度
切替するための時間設定が重要となる。例えば第一の設
定時間t1は短かすぎる場合、温調温度が低目に切り替
ったときの定着性が悪くなり、長すぎる場合、温調温度
が高目のときのカール量が大きくなる。一方、第二の設
定時間t2は短かすぎる場合温調温度が高目に切り替っ
たときのカール量が大きくなり、長すぎる場合温調温度
が低目のときの定着性が悪くなる。本発明者は鋭意検討
した結果、設定時間t1、t2は各々画像形成装置の画像
形成速度VP(mm/sec)と加圧ローラの外径D
P(mm)によって最適範囲が決定されることがわかっ
た。
【0041】上記パラメータに対して複数の実験結果か
ら以下のような関係式を得ることができた。
【0042】短い方の設定時間t1に関しては
【0043】
【数1】 22.5・DP/VP≦t1≦50・DP/VP(秒)
【0044】長い方の設定時間t2に関しては、加圧ロ
ーラの外径に主に比例し、
【0045】
【数2】0.12・DP≦t2≦0.7・DP(分)
【0046】を満たせば良いことがわかった。
【0047】また、記録材のシワに関しては、本実施例
の温度制御が特に顕著に効果のあらわれるのは、加圧ロ
ーラのローラ硬度が60度(ASKERC 500g荷
重時)以下であった。
【0048】以上のような設定とすることで本実施例の
温度制御により、記録材のカールと定着性の両立、シワ
と定着性の両立が得られる。更に本実施例のようにプリ
ント信号を受けてから、印字動作中もその時間をモニタ
ーし続け温調切替の判断を行なうことは、印字動作中で
も常に他のプリント信号を受け付けることを可能とする
ような、プリンタにとって複数のユーザからのいろいろ
なタイミングでのプリント命令やプリント枚数指定に対
して柔軟に温度制御切替が対応できるため、ユーザの使
い勝手を損なうことなく本発明の効果を得ることができ
る。
【0049】更に本実施例のようにVSYNC間隔をモ
ニタし、その間隔に応じて制御温度を変化させること
は、ホストから送られてくる画像によってコントローラ
が画像展開する時間が異なり、この結果画像形成開始要
求信号(例えばプリント信号)を送信してから画像印字
のための同期信号(例えばVSYNC)までの時間が画
像パターン、コントローラからの信号送付タイミングに
より、変動する可能性があるプリンタにとって、加圧ロ
ーラの温度変化に対し、より忠実な温度制御が可能にな
る。
【0050】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
4に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0051】図4は本発明の実施例2における温度制御
について説明するフローチャートである。本実施例を適
用するレーザビームプリンタ1及び加熱定着装置に関し
ては実施例1と同様なので説明は省略する。本実施例で
はVSYNC受信間隔及びそのモニタを開始してからの
時間に応じて加熱ローラの温度制御を行うことにより、
加圧ローラの温度変化に対し、よりきめ細かな温度制御
が可能となり、記録材のカール量の減少と定着性の向上
を図ることができる。
【0052】以下、図4のフローチャートに本実施例の
温度制御について説明する。なお、電源投入からVSY
NCを受信して制御温度をT2とする処理(S401〜
S409)は実施例1と同様なので説明を省略する。本
実施例においては、制御温度をT2とした後、VSYN
C受信間隔tbをカウントするタイマbと、この受信間
隔tbのモニタを開始してからの時間taをカウントする
タイマaとの各々カウントを開始する(S410、S4
11)。
【0053】そして、印字動作中においては、記録材が
加熱定着装置から排出されたかどうかを監視し(S41
2)、完了するまでに次のプリント信号をエンジン部が
受信した場合には(S413)、記録材の加熱定着装置
からの排出完了までは加熱ローラ表面温度TをT2に維
持し、排出後に加熱ローラ表面温度Tを再びT1に制御
する(S414)。その後、次のVSYNCを受信する
と(S415)、VSYNC間隔(タイマーbによって
カウントされた時間)tbが、予め定めた第一の時間t1
よりも短い場合には、タイマaによってカウントされた
経過時間taが第三の設定時間t3よりも短いかどうかを
判断し(S416〜S417)、短い場合には加熱ロー
ラの表面温度TをT2に制御する(S420)。しか
し、経過時間taが設定時間t3よりも長い場合には加熱
ローラ表面温度TをT2よりも低いT3に制御する(S4
19)。一方、VSYNC間隔tbが第一の設定時間t1
よりも長い場合には加熱ローラ表面温度Tを最も低い温
度T4に制御する(S416〜S418)。
【0054】また、記録材排出完了までプリント信号を
受信しなかった場合には(S412)、加熱ローラ表面
温度TをT0に低下して次のプリント信号受信まで待機
する(S421〜S423)。そして、タイマbにより
カウントした時間tbが第二の設定時間t2を超える前に
プリント信号を受信した場合には、次のVSYNC受信
までの時間をモニタし続け(S423〜S425)、V
SYNC間隔tbが第二の設定時間t2以内の場合は、加
熱ローラ表面温度TをT4に制御して、タイマbをリセ
ットする(S428)。また、VSYNC間隔tbがt2
よりも長い場合には加熱ローラ表面温度TをT2に制御
し、タイマa、タイマbを同時にリセットして再びカウ
ントを開始する(S427、S410、S411)。
【0055】一方、記録材排出完了後待機状態となった
時(S421)に、VSYNC間隔tbがt2を超えた場
合には、タイマa、タイマb共にリセットし、レディ信
号送信直後の初期状態に戻る(S422、S429、S
405)。
【0056】このような温度制御を行うことで実施例1
で述べた効果が得られることに加え、VSYNC間隔を
モニタしている1サイクルの間(プリンタエンジン部が
図4のフローチャートにおいてS405の待機状態から
VSYNC間隔をモニタし始め、再びS405の待機状
態に戻るまでのサイクル)でVSYNC間隔をモニタ開
始してからの時間をカウントし、所定時間VSYNC間
隔が短い時の温調温度を高くすることで比較的加圧ロー
ラの温度が低いVSYNC間隔モニタ開始時の連続通紙
において良好な定着性が確保できる。また連続通紙時に
おいて長時間プリントをし続けた場合、加圧ローラ温度
は連続通紙初期は低下するものの、その後上昇していく
傾向が有り、途中で加熱ローラの温調温度を低下させて
も定着性はそれ程悪くならない。更に連続通紙を長時間
行なった場合、機内昇温は最も厳しい条件となるが、本
制御によれば途中で温調温度を低下させるために機内昇
温も抑えることができる。
【0057】本実施例においては、実施例1と同じレー
ザビームプリンタ、加熱定着装置に本温度制御を適用
し、待機時温度T0は170℃、プリント信号を受信し
てからVSYNCを受信するまでに一旦立上げる温度T
1は175℃、VSYNC間隔が短かいときのプリント
時温度T2、T3はT2が190℃、T3は185℃、VS
YNC間隔が長い時のプリント時温度T4は175℃に
設定する。またVSYNC間隔による温調切替のタイミ
ングはt1が15秒、t2が5分、t3は3分とする。こ
のような設定においてVSYNCの間隔が15秒以内に
おいてはVSYNC間隔のモニタを開始してから最初の
3分間は加熱ローラ表面温度は190℃で制御され、そ
の後は185℃に制御される。
【0058】この様な温度制御を行うことで、上記実施
例で得られる効果はもちろんのこと、更に他の弊害を伴
うことなく連続プリント時の定着性が改善される(濃度
低下率で5%以内に収まる)。また本実施例ではVSY
NC間隔のモニターを開始してからの経過時間に応じて
連続プリント時の温調温度を変化させたが、更に、間欠
プリント時の温調温度も同様に変化させることで他の弊
害を伴うことなく良好な定着性を得ることが可能とな
る。
【0059】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
5に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0060】図5は本発明の実施例3における温度制御
について説明するフローチャートである。本実施例を適
用するレーザビームプリンタ1及び加熱定着装置に関し
ては実施例1,2と同様なので説明は省略する。
【0061】本実施例ではVSYNC受信間隔及びその
モニタを開始してからの印字枚数をカウントし、その値
に応じて加熱ローラの温度制御を行うことにより、加圧
ローラの温度変化に対しよりきめ細かな温度制御が可能
となり記録材のカール量の減少と定着性の向上を図るこ
とができる。
【0062】以下、図5のフローチャートに従って本実
施例の温度制御について説明する。先ず、本体の電源投
入後加熱ローラの温度がレディ温度T0になった時点
で、プリンタエンジン部はレディ信号を送信し、プリン
ト信号受信までの間待機状態に移行し、この時印字枚数
のカウントNを0にリセットする(S501〜S50
5)。その後、プリント信号を受信すると、実施例1と
同様の処理を行い、さらに印字枚数カウントNを加算し
て、実施例1と同様にタイマカウントを開始する(S5
06〜S511)。そして、記録材排出前にプリント信
号を受信した場合には(S512〜S513)、加熱ロ
ーラ表面温度をT1に上昇させ、印字枚数カウントNの
加算を行う(S514)。また、VSYNC受信後はV
SYNC受信間隔tが所定時間t1よりも短く、印字枚
数Nが第一の設定枚数N1よりも小さい場合には、加熱
ローラ表面温度Tを最も高い設定温度T3に制御し(S
515→S516→S517→S518)、印字枚数N
が第一の設定枚数N1よりも大きい場合には加熱ローラ
表面温度TをT3より低めのT2に制御する(S515→
S516→S517→S519)。VSYNC間隔tが
1よりも長く、印字枚数Nが第二の設定枚数N2よりも
小さい場合には、加熱ローラ表面温度Tを設定温度T4
に制御し(S515→S516→S520→S52
1)、印字枚数NがN2よりも大きい場合には加熱ロー
ラ表面温度Tを設定温度T5に制御する(S515→S
516→S520→S522)。このときT4はT5より
高い設定温度とする。
【0063】一方、加熱定着装置から記録材が排出され
た後は加熱ローラ表面温度Tを待機時の表面温度T0
制御し(S512→S513)、この後次のプリント信
号を第二の設定時間t2を経過しても受信しない場合に
は、タイマをリセットし、更に印字枚数カウントもリセ
ットして待機状態を継続する(S524→S531→S
505)。また、第二の設定時間t2を経過する以前に
プリント信号を受信した場合には、VSYNC受信まで
の時間tが第二の設定時間t2よりも短い場合には上記
した様に第一の設定時間t1よりもVSYNC間隔tが
長い場合の加熱ローラ温度制御を行う(S524→S5
25→S526→S527→S528→S520)。
【0064】プリント信号を受信後、VSYNC間隔t
が第二の設定時間t2よりも長くなってしまった場合に
はタイマーと印字枚数をカウント始める一枚目のプリン
トと同じ加熱ローラ温度制御とする(S525→S52
6→S527→S528→S529)。
【0065】このような温度制御を行うことによって実
施例1で述べた効果が得られることに加え、VSYNC
間隔をモニターしている1サイクルの間(プリンター・
エンジン部が図5のフローチャートにおいてS505の
待機状態からVSYNC間隔をモニターし始め、再びS
505の待機状態に戻るまでのサイクル)で印字枚数を
カウントし印字枚数が二枚目以降の比較的少ない状態で
は加熱ローラ温度を比較的高目の状態にしておき、印字
枚数がVSYNC間隔に応じて設定された枚数よりも多
いときには加熱ローラ温度を低目に制御することで、例
えば連続プリント時には一枚目の加圧ローラ温度に対
し、二枚目以降の加圧ローラ温度は徐々に低下し、その
後再び上昇していくという変化または間欠プリント時に
は一枚目から徐々に加圧ローラ温度が上昇していく変化
に対応することができ、加圧ローラ温度変化に対し、よ
り忠実な加熱ローラ温度制御が可能になる。この結果印
字タイミングに関わらず記録材上トナーの定着性、記録
材カールの変動幅が極めて少なくなる。
【0066】本実施例においては、同じレーザービーム
プリンター、加熱定着装置に本温度制御を適用し、待機
時温度T0は170℃、プリント信号を受信してからV
SYNCを受信するまでに一旦立上げる温度T1は17
5℃、VSYNC間隔が短かいときのプリント時温度T
2、T3はT2が185℃、T3が190℃、VSYNC間
隔が長い時のプリント時温度T4、T5はT4が180
℃、T5が170℃とする。またVSYNC間隔による
温調切替タイミングはt1が15秒、t2は5分、また印
字枚数による温調切替の枚数はN1が20枚、N2は10
枚とする。
【0067】このような設定を行うことで実施例1と同
様の定着性、カール量の評価を行ったところ定着性に関
しては5分間に一枚の間欠プリントを除いては濃度低下
率が5%以内であり、カール量も全てのモードで10m
m以内に収まった。このように印字枚数をカウントして
温調切替を行うことにより時間をカウントするものに比
べて様々なサイズの記録材を通紙し、記録材サイズによ
って印字開始から記録材排出までの時間が異なった場合
でもより厳密に加圧ローラの温度変化に対して忠実な加
熱ローラ温度制御が可能になる。
【0068】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
6ないし図8に基づいて説明する。なお、実施例一との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0069】本実施例の画像形成装置は、図6に示すよ
うに、記録材後端検知センサ3を備えているところが実
施例1と異なり、該記録材後端検知センサ3により記録
材の後端及び記録材Pの長さを検知するようになってい
る。
【0070】図7は本発明の実施例4を説明するための
フローチャートである。レーザービームプリンター1の
エンジン部では電源投入後(S601)、加熱ローラの
表面温度TがT0 に達したかを検知し(S602)、T
0 に達した時いつでもプリント可能な状態になったこと
を知らせるレディ信号を送信する(S603)。その後
プリント信号を受信するまでの間は加熱ローラの温度を
T0 に保ったまま、待機状態となる(S604)。ホス
ト側からコントローラを介して指定された給紙口によ
り、エンジン部では給紙される記録材のサイズを確認し
(S605)プリント信号受信(S606)後、エンジ
ン部では記録材の給紙動作、印字動作等を行なうと同時
に、加熱ローラと加圧ローラの回転を開始し、記録材サ
イズが封筒以外の場合(S607)加熱ローラの表面温
度TをT0 からT1 に上昇させ(S608)同時にプリ
ント信号受信後からの時間をカウントし始める(S60
9)。印字動作継続中では記録材排出完了するまで次の
プリント信号受信可能の状態となっており(S610、
S611)、次のプリント信号を加熱ローラと加圧ロー
ラの協動回転中である記録材の機外又は加熱定着装置外
の排出完了までに受信した場合、前回のプリント信号受
信時からの時間をモニターし(S612)、その時間t
が、予め定めた第一の時間t1 よりも短い場合、加熱ロ
ーラTの表面温度TはT1 に維持したままとして、同時
にタイマーをリセットし(S613)、再び次のプリン
ト信号を受信するまでの時間tをカウントし始める(S
609)。また、S612でプリント信号受信の時間t
がt1 よりも長い場合には加熱ローラ表面温度TをT1
よりも低いT2 に制御し、同時にタイマーをリセットし
て(S614)、再び次のプリント信号を受信するまで
の時間tをモニターし始める(S609)。
【0071】加熱ローラと加圧ローラの回転が停止する
記録材排出完了までプリント信号を受信しなかった場合
(S610)、加熱ローラの表面温度TをT0 に低下さ
せて待機状態に移行する(S615)。この後次のプリ
ント信号受信までの時間をモニータし続け(S616、
S617)、その時間tがt1 よりも長い第二の設定時
間t2 より短い場合加熱ローラの表面温度TをT2 に制
御し、同時にタイマーをリセットして(S618)、再
び次のプリント信号を受信するまでの時間tをモニター
し始める(S609)。S616で次のプリント信号受
信までの時間がt2 を超えた場合タイマーカウントを中
止し再びレディ信号送信直後の状態(S604)に戻
る。
【0072】記録材が封筒であることをエンジン側が認
識した場合には(S607)封筒用の温調を行い、加熱
ローラの表面温度TをT3 に維持し(S619)、記録
材を排出する以前に次のプリント信号を受信した場合に
はプリント信号間隔に関わらず加熱ローラ表面温度Tを
T3 に維持する(S620、S621)。記録材排出後
は待機状態に戻り加熱ローラ表面温度TはT0 に低下さ
せ(S620、S604)、本実施例では記録材が封筒
であるという認識は給紙手段としてカセットを用いる場
合は、カセットサイズ検知手段、また、封筒用の専用フ
ィーダーを専用給紙口で用いる場合には給紙口指定信
号、あるいはホストまたはコントローラからの記録材サ
イズ指定信号を用いて行う。なお本実施例フローチャー
ト中(図7)ではS604の待機状態の後、プリント信
号を受信したとき(S606)に記録材が封筒であるか
どうか判断したが(S607)、どのタイミングでプリ
ント信号を受信しても(S611、S617、S62
1)その時に記録材サイズが封筒であることを判断し、
封筒用の温調を実行することも可能である。
【0073】図8のフローチャートではプリント信号受
信のタイミングに関わらず、封筒サイズ時の温調を変更
する一例を示す。本実施例では記録材サイズ入力の有無
に関わらず封筒サイズを認識する方法について説明す
る。本実施例では記録材が封筒であることを図6に示し
た記録材後端検知センサー3を用いて記録材長を検知す
ることで認識する。具体的には封筒として、広く用いら
れているもののうちの最大長と考えられるCOM10サ
イズの封筒(長さ241mm)までを封筒として認識
し、B5サイズの記録材(長さ257mm)は普通紙と
して認識できるように、記録材長が245mm以下と認
識された時封筒用の温調モードに遷移するように設定す
る。
【0074】次に、本例制御を図8のフローチャートに
従って説明する。プリント信号受信後、加熱ローラ表面
温度TをT1 に上昇させ(S608)、プリント信号間
隔をモニターするためのタイマーカウントを開始する
(S609)。プリント信号間隔を識別した後(S61
2)、記録材長Lが予め定められた長さL0 (=245
mm)よりも短い時は各々封筒用の温調にして(S70
3、S704)加熱ローラ表面温度TをT3 に維持し、
タイマーをリセットして再びタイマーカウントを開始す
る(S609)。
【0075】以上の内容を更に詳しく説明すると、印字
動作継続中の加熱ローラと加圧ローラの後回転中は、紙
に熱を奪われ温度低下した加圧ローラの温度が回復す
る。
【0076】そこで、印字動作継続中においてtが予め
定めた第一の設定時間t1 よりも短い時は連続プリント
と同等で加圧ローラが十分温まっていないと判断し加熱
ローラの表面温度を高めのT1 に維持する。次に、プリ
ント信号受信までの時間tがt1 よりも長い場合には間
欠プリントと同等で加圧ローラが十分温まっていると判
断し、加熱ローラの表面温度Tを、T1 よりも低いT2
に維持する。
【0077】また、印字動作終了後の加熱ローラと加圧
ローラの停止しているスタンバイ中は加圧ローラの温度
が低下するため、印字動作終了後もプリント信号受信ま
での時間tをモニターし続け、t1 よりも長い第二の設
定時間t2 までにプリント信号を受信した場合、加圧ロ
ーラはまだ十分温まっていると判断し、加熱ローラの表
面温度TをT2 に制御する。時間tがt2 よりも長い場
合には加圧ローラの温度は冷えたと判断し、タイマーの
カウントを中止しレディ信号送信直後の初期状態に戻
る。
【0078】このようにプリント信号とプリント信号の
間隔をモニターし、その時間に応じて、加熱ローラの制
御温度を変えることで加圧ローラの温度を検知する手段
を設けずに、定着性が良好な間欠プリント時等の加圧ロ
ーラが温まっている時には加熱ローラの温度を低めに制
御できるため記録材のカールを小さくすることができ、
更に高温高湿下で発生し易い記録材のシワも防止でき
る。
【0079】一方、封筒の様に厚みが厚い記録材に関し
ては、加圧ローラの熱の影響をトナー像面側が受けにく
いため、加圧ローラ温度による定着性の変化が少ない。
従ってプリント信号間隔が長い時に、他の記録材と同様
に温調を低下させると定着不良を生じる可能性が有り、
さらに、カールももともと少ないためプリント信号間隔
が長いときの加熱ローラ表面温度を下げる必要がない。
また、封筒は記録材幅が短いため、加熱ローラ表面温度
が非通紙域で高くなり易い。この現象は封筒を連続で多
数枚通紙したときに生じ易いが、本実施例の様に封筒を
通紙していることを認識することで、例えば多数枚連続
通紙した時に封筒のスループットを落す等の対応が可能
になる。
【0080】なお、本実施例の加熱ローラ21及び加圧
ローラ22の材質、大きさ、層構成、並びに本加熱定着
装置を適用するレーザビームプリンタの画像形成速度
は、実施例1と同様である。
【0081】本構成の加熱定着装置において待機時温度
T0 は170℃、高めのプリント時温度T1 は185
℃、低めのプリント時温度T2 は175℃に設定する。
また封筒時のプリント温度T3 は190℃に設定する。
更にプリント信号の間隔の第一の設定時間t1 は15
秒、第二の設計時間t2 は5分とする。
【0082】このような設定において、プリント信号の
間隔が15秒以内においては、加熱ローラ21の表面温
度は185℃に制御されその時の定着性(実施例1で説
明したものと同様)は、プリント信号間隔が短く通紙枚
数が多くなるにつれて若干悪くなるが10%以内に収ま
る。一方、この時の記録材のカール量(実施例1で説明
したものと同様)プリント信号間隔が15秒のときが最
も悪いが多くの紙種で15mm以内に収まる。プリント
信号間隔が15秒以上5分以内のときは、加熱ローラ2
1の温度は175℃に制御される。このとき定着性は、
プリント信号間隔が15秒あるいは5分の時が最も悪い
がその状態でも15%以内に収まる。一方、カール量は
プリント信号間隔が25〜40秒以内のときが最も大き
くなったが、多くの紙種で15mm以内に収まる。
【0083】一方、比較例として、常にプリント時の加
熱ローラ表面温度を185℃とした場合には、定着性は
どの通紙モードにも関わらず10%以内に収まるが、2
5〜40秒毎にプリント信号がきた時のカール量は25
mmを超える。逆に、プリント時の加熱ローラの表面温
度を175℃とした場合にはカール量はどの通紙モード
でも15mm以内に収まるが、プリント間隔が9秒以下
のときには定着性が20%を超える場合が生じる。定着
性は20%以下、カール量は20mm以下ならば実用上
問題がないとされており、本実施例の温度制御ならばど
の通紙モードでも従来の温度制御では困難だった定着性
と記録材のカール量の両立を達成することができること
がわかる。
【0084】また、封筒の定着性も同様に、どの通紙モ
ードでも10%以下であった。
【0085】一方、高温高湿下の記録材のシワに関して
も、本実施例の温度制御では35℃80%の環境下に2
4時間以上放置した紙を用いても、シワの発生はどの通
紙モードでも全くなかった。一方、従来の温度制御の様
に、185℃で常にプリント中の加熱ローラ表面温度を
制御した場合、プリント間隔が20〜50秒の場合にシ
ワが発生することがあった。
【0086】以上のような設定をすることで本実施例の
温度制御により、記録材のカールと定着性の両立、シワ
と定着性の両立が得られる。更に本実施例のように、プ
リント信号を受けてから、印字動作中もその時間をモニ
ターし続け温調切替の判断を行なうことは、印字動作中
でも常に他のプリント信号を受け付けることを可能とす
るような、プリンターにとって、複数のユーザーからの
いろいろなタイミングでのプリント命令や、プリント枚
数指定に対して柔軟に温度制御切替が対応できるため、
ユーザーの使い勝手を損なうことなくカール、皺と定着
性の両方を満足できる。
【0087】更に記録材の種類によって最適な温調温度
を決定することができる。
【0088】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5を図
9に基づいて説明する。なお、実施例4との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0089】図9は本発明の実施例5である温度制御に
ついて説明するためのフローチャートである。本実施例
を適用するレーザビームプリンタ1及び加熱定着装置に
関しては実施例4と同様なので説明は省略する。
【0090】本実施例では記録材種をサイズ、厚さ等に
応じて、予めホストと又はコントローラ部からプリンタ
ーエンジン側に情報を送り、その記録材情報に応じて、
加熱ローラ表面温度を制御する。
【0091】図9のフローチャートに従って説明する
と、S801からS804までは前記実施例と同様なの
で説明は省略する。
【0092】S805で記録材種Pが入力されると、上
記実施例と同じようにプリント信号間隔tで加熱ローラ
表面温度Tの制御温度を切替るが、このときの加熱ロー
ラ制御温度TはS805で入力された記録材種Pによっ
て異なる(S812、S813、S817)。
【0093】表1は記録材種に応じて決定された制御温
度を示す。
【0094】
【表1】 普通紙 坪量60〜105g/m2 厚紙 坪量10
5g/m2 以上 薄紙 坪量60g/m2 以下
【0095】この様に記録材種に応じて、加熱ローラ制
御温度を変え、更に、プリント信号間隔によって切換え
る制御温度差も変えることにより記録材種にかかわらず
最適な温調を実施することができ、上記実施例の効果を
より確実なものにすることができる。
【0096】〈実施例6〉次に、本発明の実施例6を図
10に基づいて説明する。なお、実施例4との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0097】図10は本発明の実施例6を説明するため
のフローチャートである。
【0098】本実施例を適用するレーザービームプリン
ター及び加熱定着装置は上記実施例4,5と同じなので
説明は省略する。
【0099】本実施例では、記録材のプリンター内での
位置によって、加熱ローラ表面温度を変えることで特に
記録材の先端と後端で、記録材に与える熱量を変えてい
る。
【0100】これは記録材先端部の方が加圧ローラ温度
が高い状態で定着装置に突入するために、カールが発生
し易くなるのを防ぐことを目的としている。
【0101】図10のフローチャートに従って説明する
と、S901からS906は上記実施例と同様なので説
明は省略する。本例ではS907、S912、S917
でプリンター内での記録材位置をモニタし、その位置情
報P0 及びプリント信号間隔tに従って加熱ローラ制御
温度T1 (P0 )、T2 (P0 )を決定する(S907
からS917)。
【0102】位置情報P0 に従って制御温度T1 (P0
)、T2 (P0 )は、表2に示すタイミングで決定さ
れる。ここで位置情報P0 は、プリンタが画像書きこみ
開始のための垂直同期信号(VSYNC)を受けてから
の時間tp で判断し、具体的にはVSYNCを受信して
から、記録材先端が加熱定着装置に突入するまでのタイ
ミングtp0、記録材先端が加熱ローラ、加圧ローラで形
成されるニップ部を通過してから、加圧ローラ1周分経
過するまでのタイミングtp1、記録材が上記ニップ部を
完全に排出するタイミングtp2により、下表の様に加熱
ローラ制御温度を変化させる。
【0103】
【表2】
【0104】この様に、記録材位置に応じて加熱ローラ
制御温度を変えることで、定着性は損なうことなく特に
記録材の先端兎カールをより防止することが可能とな
り、記録材の定着排紙後の平坦性を増すことができる。
【0105】また、本実施例では加熱ローラ定着装置を
例に説明したが本実施例の作用、効果は熱容量が小さ
く、熱応答性の良い、加熱フィルムを用いた場合にも有
効である。
【0106】〈実施例7〉次に、本発明の実施例7を図
11ないし図14に基づいて説明する。図11は本発明
に係る画像形成装置の構成図である。
【0107】図11において、11は感光ドラムであ
り、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の
感光材料がアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基
盤上に形成されている。感光ドラム11は矢印Aの方向
に回転駆動され、先ず、その表面は帯電手段としての帯
電ローラ12によって一様帯電される。次に、画像情報
に応じてON/OFF制御されたレーザビーム13によ
る走査露光が施され、静電潜像が形成される。この静電
潜像は、現像手段14で現像、可視化される。現像方法
としては、ジャンピング現像法、二成分現像法、FEE
D現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現像とを組
み合わせて用いられることが多い。
【0108】可視化されたトナー像は、転写手段として
の転写ローラ17により、所定のタイミングで搬送され
た記録材P上に転写される。このトナー像が転写された
記録材Pは定着手段19へと搬送され、永久画像とて定
着される。一方、感光ドラム11上に残存する転写残り
の残留トナーは、クリーニング手段18により感光ドラ
ム11表面より除去される。
【0109】図12に、本発明に係る加熱定着手段19
を示す。図12において、21は加熱ローラ、22は加
圧ローラであり、各々矢印の方向に回転する。加熱ロー
ラ21は、外径25mm、肉厚1mmの耐熱性に優れた
アルミニウムから成る中空芯金211の表層部に、PF
A212が30μm被覆されており、また中空芯金21
1内部には、加熱ローラ21を加熱するためのハロゲン
ヒータ212が配設されている。一方、加圧ローラ22
は、外径10mmの鉄から成る芯金221の外周部に、
肉厚5mmの離型性に優れたシリコーンゴム222被覆
され、更にその表層部にPFA223が50μm被覆さ
れている。なおこの加圧ローラ22の硬度は、50度
(ASKERC500g荷重時)である。そしてこれら
加熱ローラ21と加圧ローラ22とは、各々の長手方向
両端部において、バネ(図示せず)により、互いに圧接
されている。また、加熱ローラ21に対しては、加熱ロ
ーラ21の表面温度を検知するための第一サーミスタ2
4が当接されており、これにより検知された加熱ローラ
8の表面温度情報は、A/D変換器25を介してCPU
26へと送られ、これに基づきCPU26は、ACドラ
イバ27を介してハロゲンヒータ23のON/OFFを
制御することにより、加熱ローラ21の表面温度を所定
値に制御する。更に加圧ローラ22に対しては、本発明
に係る特徴であるところの、加圧ローラ22の表面温度
を検知するための第二サーミスタ24’が当接されてお
り、これにより検知された加圧ローラ22の表面温度情
報は、A/D変換器25を介してCPU26へと送ら
れ、加熱ローラ21の表面温度の設定値の切替情報とし
て用いられる。なお、この加熱定着手段が具備された画
像形成装置は、そのプロセススピードが50mm/se
cで、A4サイズ用紙を毎分8枚出力可能なレーザービ
ームプリンターである。
【0110】さてここで、本発明者等が行った、加圧ロ
ーラ22の表面温度とカール量とに関する実験結果を図
13に示す。実験方法としては、常温常湿環境下に設置
した、加圧ローラ22の表面温度をモニター可能な画像
形成装置を用い、装置本体の電源を投入してから、連続
プリント、及び間欠プリント(25秒に一枚プリントす
る)を行い、任意の時間における加圧ローラ22の表面
温度と、その時々の記録材のカール量を測定した。カー
ル量は、出力直後の記録材を、印字面を上にした状態で
平面上に置き、記録材の、平面からの高さが最大である
箇所の高さとして定義した。なお、本実験においては、
加熱ローラ21の表面温度は、連続プリント時、間欠プ
リント時ともに、185℃になるように制御した。
【0111】これによれば、加圧ローラ22の表面温度
の飽和値は、連続プリント時ではおよそ105℃、間欠
プリント時では135℃であり、いずれの場合にあって
も加圧ローラ22の表面温度が上昇するにつれて記録材
のカール量が悪化し、加圧ローラ22の表面温度が比較
的低い際にはカール量はマイナス、すなわち、非印字面
に反ったカールが生じ、加圧ローラ22の表面温度が比
較的高い際にはカール量はプラス、すなわち、印字面に
反ったカールが生じることがわかる。そして、加圧ロー
ラ22の表面温度が100℃付近であれば、記録材にほ
とんどカールが生じないことから、常に加圧ローラ22
の表面温度が100℃を超えないように、かつその際の
定着性をも十分確保できるように加熱ローラ21の表面
温度を制御すれば良いことがわかる。
【0112】次に、図14に基づいて本実施例に係る加
熱ローラ21の温度制御に関するフローチャートを示
す。画像形成装置の電源が投入されると(S100
1)、加熱ローラ21内部に具備されたハロゲンヒータ
23をONし、第一サーミスタ24により、加熱ローラ
21の表面温度TがT0 に達したか否かを検知し(S1
002)、TがT0 に達した際には、プリント可能状態
になったことを知らせるREADY信号をホスト機器
(図示せず)に対して送信する(S1003)。その
後、ホスト機器からのプリント信号を受信するまでは、
加熱ローラ21の表面温度がT0 に維持し、待機状態に
移行すると共に(S1004)、第二サーミスタ24’
により、加圧ローラ22の表面温度TがT0 に達してい
るか否かを検知する(S1005)。そして、ホスト機
器からのプリント信号を受信した際には(S1006、
S1012)、プリント動作を開始すると共に、加熱ロ
ーラ21の表面温度がT0 よりも高い温度まで上昇する
ように制御するが、この時の制御温度は、先に得られた
加圧ローラ22の表面温度T′がT′0 以下の場合に
は、この加圧ローラ22を早期に温めるために、加熱ロ
ーラ21の表面温度を比較的高い温度T1 に設定し(S
1007)、また、先に得られた加圧ローラ22の表面
温度T′がT′0 を超える場合には、この加圧ローラ2
2は容易に温まると判断し、加熱ローラ21の表面温度
を比較的低い温度T1 ′に設定する(S1013)。こ
れにより、過剰な熱を加熱ローラ21に供給するといっ
た無駄を排除することが可能となる。
【0113】一方、第二サーミスタ24により、加圧ロ
ーラ22の表面温度Tが、記録材のカール量をほぼ0と
できる温度T2 に達したか否かを検知し(S1008、
S1014)、T2 に達していなく、かつ、記録材が機
外に排出されていない場合には(S1010、S101
6)、引続き加熱ローラ21の表面温度がT1 、または
T1 ′となるように制御し、また、T2 に達し、かつ、
記録材が機外に排出されていない場合には(S101
1、S1017)、加圧ローラ22の表面温度が更に上
昇することによる、記録材のカール量の悪化を防止する
ために、加熱ローラ21の表面温度をT1 、またはT1
′よりも低い温度T3 に下降するように制御する(S
1009、S1015)。また、記録材が機外に排出さ
れた場合にあっては(S1011、S1017)、RE
ADY信号送信後の待機状態に戻る(S1004)。
【0114】本実施例においては、図12に示した構成
の加熱定着手段19において、待機時の加熱ローラ21
の表面温度T0 を170℃、待機時の加圧ローラ22の
表面の閾値温度T’0 を70℃、加圧ローラ22の表面
温度が70℃以下の場合におけるプリント時の高めの加
熱ローラ21の表面温度T1 を185℃、加圧ローラ2
2の表面温度が70℃を越える場合におけるプリント時
の高めの加熱ローラ21の表面温度T1 ′を180℃、
プリント時の低めの加熱ローラ21の表面温度T3 を1
75℃、加圧ローラ22表面の閾値温度T2 を100℃
とした。この設定において、通常環境下に設置した画像
形成装置を用い、連続プリント、及び間欠プリント(2
5秒に1枚プリントする)を行い、任意の時間における
加圧ローラ22の表面温度と、その時々の記録材のカー
ル量を測定した。
【0115】これによれば、連続プリントの場合には、
およそ1分で、また間欠プリントの場合にあっては、お
よそ40秒で加圧ローラ22の表面温度が100℃を超
え、この時点で加熱ローラ21の表面温度の制御値が、
例えば185℃から175℃に切り替わり、各々記録材
のカール量はほぼ問題のないレベルに収めることが可能
となった。また、この様な状態における定着性を調査し
たところ、いずれも10%以内という実用上問題のない
レベルに収まることが確認された。なお定着性は、記録
材上にプリントされた5mm四方のベタ黒画像を、不織
布を用いて40g/m2の圧力で摺擦し、摺擦前の画像
濃度をD0、摺擦後の画像濃度をD1 とした際の画像濃
度低下率(D0−D1)/D0×100で定義した。
【0116】〈実施例8〉次に、本発明の実施例8を図
15ないし図17に基づいて説明する。なお、実施例7
との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0117】本実施例においては、帯電ローラ12にて
本画像形成装置が設置されている環境条件を自動検知
し、この情報をもとに記録材のカール量を減ずるよう加
熱定着手段を制御することを特徴とする。すなわち、記
録材のカール量は記録材の吸湿量の影響を大きく受け、
図15に示すように、高温高湿環境下において悪く、逆
に低温低湿下においてはさほどでもない。ここで実施例
7に示したように、記録材のカール量を実用上問題のな
いレベル範囲内に収めるように加圧ローラ22の表面温
度を制御するために加熱ローラ21の表面温度を、環境
条件の差なく、一律に下降させる場合にあっては、高温
高湿環境下における記録材のカール量を充分抑えるよう
に加圧ローラ22の表面温度を下降制御した場合に、低
温低湿環境下における定着性が悪化してしまうという問
題が生じてくる。そこで、定着性よりも記録材のカール
量が問題となる高温高湿環境下においては加圧ローラ2
2の表面温度を大きく下降制御させ、また、記録材のカ
ール量よりも定着性が問題となる低温低湿環境下におい
ては加圧ローラ22の表面温度を小さく下降制御させる
というような、画像形成装置が設置されている環境条件
に応じた加熱定着手段の制御が必要となってくる。
【0118】ここで、本発明者等が行った、三種の環境
条件下における加圧ローラ22の表面温度とカール量と
に関する実験結果を図16に示す。実験方法としては、
各々の環境下に設置した、加圧ローラ22の表面温度を
モニタ可能な画像形成装置を用い、装置本体の電源を投
入してから間欠プリント(25秒に一枚プリントする)
を行い、任意の時間における加圧ローラ22の表面温度
と、その時々の記録材のカール量を測定した。なお本実
験においては、加熱ローラ21の表面温度は185℃に
なるよう制御した。
【0119】これによれば、加圧ローラ22の表面温度
が、高温高湿環境下においては80℃付近、常温常湿環
境下においては100℃付近、低温低湿環境下において
は120℃付近であれば、記録材にほとんどカールが生
じないことがわかる。
【0120】次に、本画像形成装置に具備されている帯
電手段としての帯電ローラ12を用いて、本画像形成装
置が設置されている環境条件を自動検知する方法につい
て説明する。
【0121】帯電ローラ12は、導電性芯金と、この外
周面に形成されたウレタンゴム等の弾性材料にカーボン
等の導電性フィラを配合分散した低抵抗層と、更にこの
外周面に形成されたエピクロルヒドリンゴム等の高抵抗
層とから成る。このような構成から成る帯電ローラ2
は、その特性として、周囲の環境条件によりその抵抗値
が変化する。すなわち、高温高湿環境下においては低抵
抗化し、低温低湿環境下においては高抵抗化する。
【0122】従って、この帯電ローラ12に対し、例え
ば定電流制御された直流バイアスを印加し、この時に発
生する電圧値を検知することにより、周囲の環境条件を
認識することが可能となる。具体的には、帯電ローラ1
2が感光ドラム11の画像を形成しない非画像領域面に
対応、当接している際に、−20μAに定電流制御され
る直流バイアスを印加したところ、高温高湿環境下にお
ける発生電圧は−1.0kv、低温低湿環境下における
発生電圧は−1.6kvであった。そして、このように
して得られた環境情報を基に、記録材のカール量を減ず
るようその環境条件に応じた加熱定着手段制御を行えば
良いことになる。
【0123】次に、図17に本実施例に係る加熱ローラ
21の温度制御に関するフローチャートを示すが、実施
例7と同様の部分については説明を省略する。本実施例
においては、PRINT信号を受信した後、帯電ローラ
12による環境検知を行い(S1018)、これにより
得られた環境情報に基づき、加熱定着手段19の制御温
度を切り替えるよう構成されており、具体的には、高温
高湿環境下におけるプリント時の高めの加熱ローラ21
の表面温度T4 を170℃、プリント時の低めの加熱ロ
ーラ21の表面温度T6 を160℃、加圧ローラ22表
面の閾値温度T5 を80℃とし、また低温低湿環境下に
おけるプリント時の高めの加熱ローラ21の表面温度T
7 を195℃、プリント時の低めの加熱ローラ21の表
面温度T9 を185℃、加圧ローラ22表面の閾値温度
T8 を120℃とした。
【0124】このように構成された画像形成装置を用
い、三種の環境条件下において、記録材のカール量と定
着性に関する実験を試みたところ、高温高湿環境下にあ
っては加圧ローラ9の表面温度を低く制御しているため
に、記録材のカール量は実用上問題のないレベルに抑え
ることが可能となるとともに、低温低湿環境下にあって
は加圧ローラ22の表面温度を高く制御しているため
に、定着性も10%以内という実用上問題のないレベル
に抑えることが可能となった。
【0125】なお、本実施例においては、帯電ローラ1
2を用いて周囲の環境条件を検知するよう構成したが、
転写ローラ17等、画像形成装置に具備されているその
他の部材を用いることにより周囲の環境条件を検知して
も良く、また、ホスト機器(図示せず)から環境情報を
手動入力するような構成としても良いことは言うまでも
ない。
【0126】〈実施例9〉次に、本発明の実施例9を図
18ないし図20に基づいて説明する。なお、実施例7
との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0127】本実施例においては、使用する記録材の厚
さをホスト機器(図示せず)から画像形成装置に入力
し、この指示に基づき記録材のカール量を減ずるよう加
熱定着手段を制御することを特徴とする。すなわち記録
材のカール量は記録材の厚さの影響を大きく受け、図1
8に示すように、重量64g/m2 のような薄紙が悪
く、逆に重量128g/m2のような厚紙はさほどでも
ない。ここで実施例7に示したように、記録材のカール
量を実用上問題のないレベル範囲内に収めるように加圧
ローラ22の表面温度を、記録材の厚さに関係なく、一
律に下降させる場合にあっては、薄紙のカール量を充分
抑えるように加圧ローラ22の表面温度を下降制御した
場合に、厚紙の定着性が悪化してしまうという問題が生
じてくる。そこで、定着性よりも記録材のカール量が問
題となる薄紙の使用に際しては加圧ローラ22の表面温
度を大きく下降制御させ、また、記録材のカール量より
も定着性が問題となる厚紙の使用に際しては加圧ローラ
22の表面温度を小さく下降制御させるというような、
使用する記録材の厚さに応じた加熱定着手段の制御が必
要となってくる。
【0128】ここで、本発明者等が行った、厚さの異な
る三種の記録材についての加圧ローラ9の表面温度とカ
ール量との関する実験結果を図19に示す。実験方法と
しては、常温常湿環境下に設置した、加圧ローラ22の
表面温度をモニタ可能な画像形成装置を用い、装置本体
の電源を投入してから間欠プリント(25秒に一枚プリ
ントする)を行い、任意の時間における加圧ローラ22
の表面温度と、その時々の記録材のカール量を測定し
た。なお本実験においては、加熱ローラ21の表面温度
は185℃になるよう制御した。
【0129】これによれば、加圧ローラ22の表面温度
が、重量100g/m2以下の記録材においては100
℃付近、重量100g/m2を超える記録材においては
120℃付近であれば、記録材にほとんどカールが生じ
ないことがわかる。
【0130】以上を鑑み、図20に本実施例に係る加熱
ローラ21の温度制御に関するフローチャートを示す
が、実施例7と同様の部分については説明を省略する。
本実施例においては、PRINT信号を受信すると同時
にホスト機器(図示せず)から送られてくる記録材の厚
さ情報を認識し(S1029)、これに基づき、加熱定
着手段19の制御温度を切り替えるよう構成されてお
り、具体的には、重量Wが100g/m2以下の記録材
を使用する場合で、プリント時の高めの加熱ローラ21
の表面温度をT10を185℃、プリント時の低めの加熱
ローラ21の表面温度をT11を175℃、加圧ローラ2
2表面の閾値温度T12を100℃とし、また重量Wが1
00g/m2を超える記録材を使用する場合で、プリン
ト時の高めの加熱ローラ21の表面温度をT13を195
℃、プリント時の低めの加熱ローラ21の表面温度をT
14を185℃、加圧ローラ22表面の閾値温度T15を1
20℃とした。
【0131】このように構成された画像形成装置を用
い、厚さの異なる三種の記録材についてのカール量と定
着性に関する実験を試みたところ、薄紙使用時にあって
は加圧ローラ22の表面温度を低く制御しているため
に、記録材のカール量は実用上問題のないレベルに抑え
ることが可能となるとともに、厚紙使用時にあっては加
圧ローラ9の表面温度を高く制御しているため、定着性
も10%以内という実用上問題のないレベルに抑えるこ
とが可能となった。
【0132】なお、本実施例においては、使用する記録
材の厚さをホスト機器(図示せず)から画像形成装置に
入力するよう構成したが、画像形成装置に具備されてい
る部材を用いることで、使用する記録材の厚さを自動検
知するような構成としても良いことは言うまでもない。
【0133】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、画像形成終了後にどのようなタイミングで次の画像
形成が開始されても、記録材のカール及びシワの防止と
定着性を両立させることができる。
【0134】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における画像形成装置の断面
図である。
【図2】図1装置の定着装置の拡大断面図である。
【図3】本発明の実施例1を説明するフローチャートで
ある。
【図4】本発明の実施例2を説明するフローチャートで
ある。
【図5】本発明の実施例3を説明するフローチャートで
ある。
【図6】本発明の実施例4における画像形成装置の断面
図である。
【図7】本発明の実施例4を説明するフローチャートで
ある。
【図8】本発明の実施例4を説明するフローチャートで
ある。
【図9】本発明の実施例5を説明するフローチャートで
ある。
【図10】本発明の実施例6を説明するフローチャート
である。
【図11】本発明の実施例7における画像形成装置の構
成図である。
【図12】図11装置の加熱定着手段の拡大構成図であ
る。
【図13】本発明の実施例7における加圧ローラの表面
温度とカール量との関係を示す図である。
【図14】本発明の実施例7に適用される加熱定着手段
の温度制御に関するフローチャートである。
【図15】本発明の実施例8における環境条件とカール
量との関係を示す図である。
【図16】本発明の実施例8における各環境条件におけ
る加圧ローラの表面温度とカール量との関係を示す図で
ある。
【図17】本発明の実施例8に適用される加熱定着手段
の温度制御に関するフローチャートである。
【図18】本発明の実施例9における記録材とカール量
との関係を示す図である。
【図19】本発明の実施例9における厚さの異なる三種
の記録材についての加圧ローラの表面温度とカール量と
の関係を示す図である。
【図20】本発明の実施例9に適用される加熱定着手段
の温度制御に関するフローチャートである。
【図21】従来の加熱定着手段の拡大構成図である。
【符号の説明】
21 加熱ローラ(加熱用回転体) 22 加圧ローラ(加圧用回転体) 24’ 第二サーミスタ(加圧用回転体の温度を計測す
る手段) 26 CPU(温度制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大釜 裕子 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊澤 悟 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−19659(JP,A) 特開 平1−100583(JP,A) 特開 平3−105367(JP,A) 特開 昭60−143370(JP,A) 特開 平1−248172(JP,A) 特開 平5−265341(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 303 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成開始要求信号を受けた後、所定
    の同期信号に同期して記録材上への画像形成を行う画像
    形成手段と、 記録材上に形成された画像を定着するための 加熱用回転
    体及び加圧用回転体と、 該加熱用回転体の温度を制御する温度制御手段であっ
    て、定着動作を実行するにあたって上記加熱用回転体の
    温度が待機温度から定着温度となるように制御する温度
    制御手段とを有し、 上記温度制御手段は、定着動作が終了して上記加熱用回
    転体の温度が待機温度になるように制御する以前に、次
    の画像形成のための画像形成開始要求信号を受けた場
    合、上記加熱用回転体の温度を待機温度にさせることな
    く上記待機温度より高い温度が維持される高温制御状態
    にするとともに、上記次の画像形成のための同期信号の
    タイミングに応じて上記次の画像形成に係る画像定着に
    おける定着温度を設定ることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 上記温度制御手段は、外部の装置から画
    像形成開始要求信号を受けた場合上記加熱用回転体を
    待機時温度よりも高く印字動作中の最も高い定着温度よ
    りも低い温度になるように制御ることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 さらに、定着動作が終了して上記加熱用
    回転体の温度が待機温度になるように制御が行われ、か
    つ次の画像形成のための同期信号のタイミングが所定の
    タイミング以後になるような場合にリセットされ、そう
    でない場合に計時動作を継続する時間計手段を備え、上記 温度制御手段は、定着動作が終了して上記加熱用回
    転体の温度が待機温度になるように制御する以前に、次
    の画像形成のための画像形成開始要求信号を受けた場
    合、上記次の画像形成のための同期信号のタイミング及
    び上記時間計時手段の計時時間に応じて上記次の画像形
    成に係る画像定着における定着温度を設定ることを特
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 さらに、印字枚数を計測する印字枚数計
    測手段を備え、上記 温度制御手段は、定着動作が終了して上記加熱用回
    転体の温度が待機温度 になるように制御する以前に、次
    の画像形成のための画像形成開始要求信号を受けた場
    合、上記次の画像形成のための同期信号のタイミング及
    上記印字枚数計測手段により計測した印字枚数に応じ
    上記次の画像形成に係る画像定着における定着温度を
    設定ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
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