JP7218542B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
ヒータと、ヒータを支持すると共に放熱を防ぐ断熱支持部材と、ヒータに摺接可能に設けられたフィルムと、を有した加熱部材と、加熱部材側に加圧可能に配置された加圧部材と、を備え、フィルムと加圧部材との間にシートを搬送させて、シートを加圧しながら加熱する加熱装置おいて、ヒータと断熱支持部材との間に高熱伝導性部材を介在させる加熱装置が知られている(特許文献1)。
走行駆動される定着フィルムと、それを挟んで圧接する加熱体と加圧部材を有し、定着フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との加圧で形成される定着ニップ部の定着フィルムと加圧部材との間に未定着顕画像を担持した記録材を導入して走行する定着フィルムと共に定着ニップ部を移動通過させることで、加熱体から定着フィルムを介して記録材に熱エネルギーを与えて顕画像を加熱定着する定着装置であり、加熱体の定着フィルムとの当接面とは反対側に、100〔kcal/mhr℃〕以上の熱伝導率を有する高熱伝導部材が設けられている定着装置も知られている(特許文献2)。
特開平11-84919号公報 特開平5-289555号公報
本発明は、一部に低熱伝導部材が配置されている構成に比べて、発熱部表面温度の立ち上がり時間を短縮することができる定着装置及び画像形成装置を提供する。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の定着装置は、
循環するベルト部材と、
前記ベルト部材に接触し、前記ベルト部材との間を移動する記録媒体を加圧する加圧手段と、
基材と、前記基材の表面に前記基材の長手方向に延びるように形成された発熱部からなり前記ベルト部材の内面を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の、前記ベルト部材に近い面と反対側の面に、長手方向において前記発熱部よりも長く前記基材よりも短く配置された低熱伝導部と、
前記低熱伝導部の前記加熱手段に近い面とは反対側の面に配置された高熱伝導部と、を備え、
前記加熱手段が前記低熱伝導部と接触し、かつ前記高熱伝導部と接触しないように配置されている、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記低熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅は、前記加熱手段の前記記録媒体の搬送方向における幅よりも広い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、
前記高熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅は、前記加熱手段の前記記録媒体の搬送方向における幅よりも広い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置において、
前記高熱伝導部の厚さは、前記高熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向において前記発熱部の両外側が厚い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の定着装置において、
前記低熱伝導部の厚さは、前記低熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向において中央部が厚い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置において、
前記低熱伝導部は、前記加熱手段の全面に接触している、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、
前記低熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅は、前記高熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅よりも広い、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項10に記載の定着装置は、
循環するベルト部材と、
前記ベルト部材に接触し、前記ベルト部材との間を移動する記録媒体を加圧する加圧手段と、
基材と、前記基材の表面に前記基材の長手方向に延びるように形成された発熱部からなり前記ベルト部材の内面を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の、前記ベルト部材に近い面と反対側の面に、長手方向において前記発熱部よりも長く前記基材よりも短く配置された低熱伝導部と、
前記低熱伝導部の前記加熱手段に近い面とは反対側の面に配置された高熱伝導部と、を備え、
前記高熱伝導部のうち前記低熱伝導部と接触する面には凹部が長手方向全域には形成されていない、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項11に記載の定着装置は、
循環するベルト部材と、
前記ベルト部材に接触し、前記ベルト部材との間を移動する記録媒体を加圧する加圧手段と、
基材と、前記基材の表面に前記基材の長手方向に延びるように形成された発熱部からなり前記ベルト部材の内面を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の、前記ベルト部材に近い面と反対側の面に、長手方向において前記発熱部よりも長く前記基材よりも短く配置された低熱伝導部と、
前記低熱伝導部の前記加熱手段に近い面とは反対側の面に配置された高熱伝導部と、を備え、
前記加熱手段のうち前記ベルト部材に近い面と反対側の面が前記低熱伝導部と接触し、かつ前記高熱伝導部と接触しないように配置されている、
ことを特徴とする。
請求項1記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置において、
前記低熱伝導部は、耐熱合成樹脂又は空気層である、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置は、
記録媒体への画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像が形成された前記記録媒体への前記画像を定着する請求項1ないし1のいずれか1項に記載の定着装置と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項1、1に記載の発明によれば、一部に低熱伝導部材が配置されている構成に比べて、発熱部表面温度の立ち上がり時間を短縮することができる。
請求項2に記載の発明によれば、加熱手段の幅方向において加熱手段と高熱伝導部とが接触しないようにすることができる。
請求項に記載の発明によれば、非通紙領域の温度上昇を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、高熱伝導部の厚さが変化する構成に比べて、発熱部表面の発熱分布を均一化することができる。
請求項に記載の発明によれば、非通紙領域の温度上昇を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、加圧手段と加熱手段との接触領域における圧力分布を均一化することができる。
請求項に記載の発明によれば、高熱伝導部が、より確実に加熱手段と接触しない構成とすることができる。
請求項に記載の発明によれば、高熱伝導部のうち低熱伝導部と接触する面に凹部が長手方向全域に形成されている構成と比べて、高熱伝導部の低熱伝導部と接触する面積が増大して発熱部表面の発熱分布をより均一化することができる。
請求項に記載の発明によれば、加熱手段のうちベルト部材に近い面と反対側の面が高熱伝導部と接触する構成と比べて、発熱部表面温度の立ち上がり時間を短縮することができる。
請求項1に記載の発明によれば、発熱部表面温度の立ち上がり時間を短縮することができる。
画像形成装置の内部構成を示す断面模式図である。 定着装置の全体構成を示す断面模式図である。 加熱源の構成を示す平面模式図である。 加熱モジュールの構成の一態様を説明する断面模式図である。 加熱モジュールの長手方向の構成を説明する縦断面模式図である。 加熱モジュールの構成の他の態様を説明する断面模式図である。 定熱伝導部と高熱伝導部の接触を説明する斜視図である。 (a)は定着装置における立ち上がり時の熱移動を説明する説明図、(b)は印刷時の熱移動を説明する説明図である。 変形例1に係る低熱伝導部を有する加熱モジュールの構成を示す断面模式図である。 変形例2に係る高熱伝導部を有する加熱モジュールの構成を示す断面模式図である。 変形例3に係る低熱伝導部を有する加熱モジュールの構成を示す断面模式図である。 変形例4に係る低熱伝導部を有する加熱モジュールの構成を示す断面模式図である。 定着装置の立ち上がり時間と低熱伝導部の厚さとの関係を示す図である。 実施例2に係る定着装置の加熱モジュールの長手方向の縦断面模式図である。 実施例2に係る定着装置における非通紙部の定着ベルトの温度と高熱伝導部の厚さとの関係を示す図である。 実施例3に係る定着装置の加熱モジュールの断面模式図である。 実施例3に係る定着装置の加熱モジュールの長手方向の縦断面模式図である。 比較例に係る定着装置の加熱モジュールの断面模式図である。 比較例に係る定着装置の加熱モジュールの長手方向の縦断面模式図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
「第1実施形態」
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成及び動作を説明する。
画像形成装置1は、制御装置10、給紙装置20、感光体ユニット30、現像装置40、転写装置50、定着装置60、電源装置70を備えて構成されている。画像形成装置1の上面(Z方向)には、画像が記録された用紙が排出・収容される排出トレイ1aが形成されている。
制御装置10は、画像形成装置1の動作を制御する画像形成装置制御部11と、印刷処理要求に応じた画像データを準備するコントローラ部12、露光ヘッドLHの点灯を制御する露光制御部13等を有する。
コントローラ部12は、外部の情報送信装置(例えばパーソナルコンピュータ等)から入力された印刷情報を潜像形成用の画像情報に変換して予め設定されたタイミングで、駆動信号を露光ヘッドLHに出力する。本実施形態の露光ヘッドLHは、複数の発光素子(LED:Light Emitting Diode)が主走査方向に沿って線状に配列されたLEDヘッドにより構成されている。
画像形成装置1の底部には、給紙装置20が設けられている。給紙装置20は、用紙積載板21を備え、用紙積載板21の上面には多数の記録媒体としての用紙Pが積載される。用紙積載板21に積載され、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部22により前方(X方向)に引き出された後、レジストローラ対23のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット30は、給紙装置20の上方(Z方向)に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム31を備えている。感光体ドラム31の回転方向にそって、帯電ローラ32、露光ヘッドLH、現像装置40、一次転写ローラ52、クリーニングブレード34が配置されている。帯電ローラ32には、帯電ローラ32の表面をクリーニングするクリーニングローラ33が対向、接触して配置されている。
現像装置40は、内部にトナーとキャリアからなる現像剤が収容される現像ハウジング41を有する。現像ハウジング41内には、感光体ドラム31に対向して配置された現像剤保持体としての現像ローラ42と、この現像ローラ42の背面側斜め下方には現像剤を現像ローラ42側へ撹拌搬送する一対のオーガ44、45が配設されている。現像ローラ42には、現像剤の層厚を規制する層規制部材46が近接配置されている。
現像装置40各々は、現像ハウジング41に収容される現像剤を除いて同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
回転する感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により帯電され、露光ヘッドLHから出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム31上に形成された静電潜像は現像ローラ42によりトナー像として現像される。
転写装置50は、各感光体ユニット30の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト51、各感光体ユニット30にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ52、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ローラ53から構成されている。
各感光体ユニット30の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、画像形成装置制御部11により制御される電源装置70から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ローラ53が配置された領域(二次転写部TR)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部TRに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙Pが二次転写部TRに供給される。そして、二次転写ローラ53には、画像形成装置制御部11により制御される電源装置70から所定の転写電圧が印加され、レジストローラ対23から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム31表面の残留トナーは、クリーニングブレード34により除去され、廃現像剤収容部に回収される。感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により再帯電される。尚、クリーニングブレード34で除去しきれず帯電ローラ32に付着した残留物は、帯電ローラ32に接触して回転するクリーニングローラ33表面に捕捉され、蓄積される。
定着装置60は、加熱源612を備えた加熱モジュール61と加圧モジュール62を有し、加熱モジュール61と加圧モジュール62の圧接領域によって定着ニップ部N(定着領域)が形成される。
転写装置50においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で搬送ガイドを経由して定着装置60に搬送される。定着装置60に搬送された用紙Pは、一対の加熱モジュール61と加圧モジュール62により、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ローラ対68を介して排出ローラ対69から画像形成装置1上面の排出トレイ1aに排出される。
(2)定着装置60の構成
図2は定着装置60の全体構成を示す断面模式図、図3は加熱源612の構成を示す平面模式図、図4は加熱モジュール61の構成の一態様を説明する断面模式図、図5は加熱モジュール61の長手方向の構成を説明する縦断面模式図、図6は加熱モジュール61の構成の他の態様を説明する断面模式図、図7は低熱伝導部613と高熱伝導部614の接触を説明する斜視図、図8(a)は定着装置60における立ち上がり時の熱移動を説明する説明図、(b)は印刷時の熱移動を説明する説明図である。
(2.1)定着装置の全体構成
定着装置60は、加熱手段の一例としての加熱モジュール61と加圧手段の一例としての加圧モジュール62から構成されている。
加熱モジュール61は、用紙Pへのトナー像の定着に用いられるベルト部材の一例としての定着ベルト611と、定着ベルト611の内面が接触摺動する加熱源612とを有し、加熱源612は、耐熱性の合成樹脂材料からなる低熱伝導部613及び耐熱・電気絶縁性材料である酸化アルミニウムからなる高熱伝導部614を介して、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの耐熱性を有する合成樹脂により構成された保持部材617で保持されている。保持部材617は、加熱源612の保持機能と共に定着ベルト611の回転を案内するガイドの機能も有している。
そして、保持部材617が金属で構成され大きな曲げ強度を有する支持部材618で支持されている。
加圧モジュール62は、加圧ローラ621と、加圧ローラ621を加熱モジュール61に押圧する押圧ばね(不図示)を含む押圧機構(不図示)から構成されている。
加圧ローラ621は、例えば、金属製の円筒状の芯材622と、芯材622の外周面に被覆された耐熱性弾性体層623(例えばシリコーンゴム層や、フッ素ゴム層等)と、さらに、必要に応じて、例えばPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による表面離型層624とが積層されて構成される。
加圧ローラ621は、モータ(不図示)から動力を受けて図中時計回り方向(図2中 矢印R方向)に回転する。加圧ローラ621が回転することによって、定着ベルト611が従動して図中半時計回り方向(図2中 矢印R方向)に回転する。用紙Pが定着ニップ部Nで挟持されて搬送されることにより、定着ベルト611の表面が接触する用紙Pのトナー像は加熱源612の熱が伝達されることで用紙Pに加熱定着される。
定着ベルト611は、基材層、トナー像の定着性を向上させる弾性層、最上層に被覆された表面離型層からなる多層構造のベルト部材である。基材層としては、例えば、厚さ50μm~200μmの樹脂材料等(例えばポリイミド樹脂)が用いられる。弾性層は、定着対象となる用紙Pに各色トナーが積層して形成され、ニップ部においてトナー像の全体に均一に熱を供給するために、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト611表面が変形することが好ましく、例えば厚みが100μm~600μm、硬度が10°~30°(JIS-A)のシリコーンゴムが用いられている。尚、白黒の画像形成装置であれば、弾性層を省略することができる。
表面離型層は、用紙P上で溶融されたトナーとの接着力を弱めて、用紙Pを定着ベルト611から剥離しやすくするために、例えば、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられている。
定着ベルト611の内側には、図3に示すように、定着ベルト611の移動方向(X方向)、および、定着ベルト611の幅方向(Y方向)に沿って延びる加熱源612が設けられている。加熱源612は長手方向に延びる面状発熱体であり、この加熱源612により定着ベルト611が所定の温度になるように加熱される。
加熱源612は、例えばステンレス鋼(SUS)やセラミックで形成された基材612Aと、基材612A上に形成された銀・パラジウム(Ag・Pd)合金を主成分とする抵抗発熱体612Bと、銀・パラジウム(Ag・Pd)合金を主体とする導電パターン612Cと、抵抗発熱体612B及び導電パターン612Cを覆う絶縁性(本実施形態ではガラス)の絶縁体612Dと、銀・パラジウム(Ag・Pd)合金による良導電体膜からなる給電電極612Eを有し、不図示の電源に接続されて給電を受ける。
加熱源612の定着ベルト611の内面と接触する面と反対側の面には低熱伝導部613が接触している。低熱伝導部613は、耐熱性の合成樹脂材料、例えばポリフェニレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等で形成されている。低熱伝導部613は、後述する高熱伝導部614への熱伝導を抑制して、加熱源612の通電開始時の立ち上がり時間の悪化を抑制している。
低熱伝導部613の加熱源612と接触している面と反対側の面には、高熱伝導部614が接触している。高熱伝導部614は、例えば厚み5mm~10mmのアルミ板(JIS A1050)からなり、加熱源612の熱量を長手方向に移動させることで、基材612A全域に渡る温度均一化の効果と消費電力低減効果を有する。
図2、図4に示すように、高熱伝導部614の低熱伝導部613とは反対側の面には、サーミスタ615が当接して設けられ、高熱伝導部614及び低熱伝導部613を貫通して加熱源612の抵抗発熱体612Bとは反対側の面には、サーモスタット616が当接して配置されている。
サーミスタ615及びサーモスタット616は、コイルばねSR(図2 参照)によって、付勢されて高熱伝導部614、加熱源612に当接することで、安定した熱応答性を得るようになっている。
加熱源612の温度はサーミスタ615で検知され、その検知温度に基づいて加熱源612が所定の目標設定温度に温調制御され、定着ベルト611がその温度に加熱される。
具体的には、画像形成装置1は、サーミスタ615の検知温度と加熱源612の設定温度に基づき、例えばその差分から加熱源612が目標温度に達するように連続的に投入電力に対してフィードバック制御を行うPI制御により、供給するべき電力を算出する。更に供給する電力に対応した位相角(位相制御)、波数(波数制御)の制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック(不図示)を制御している。
そしてトライアックがショートするなど、電力制御部の故障などにより、加熱モジュール61が定常状態を越えた発熱状態になった場合には、サーモスタット616が動作し、加熱源612への電力供給を遮断する。また、サーミスタ615の検知温度が所定の温度以上を検知した場合、リレーを非通電状態とし、加熱源612への電力供給を遮断する。
(2.2)低熱伝導部及び高熱伝導部の構成
低熱伝導部613はその一面613aが、図4、図5に示すように、加熱源612の横長の直方体形状の基材612Aに接触して配置されている。具体的には、図4に示すように、低熱伝導部613は、加熱源612の幅方向(X方向)において、幅Wが加熱源612の基材612Aを覆うように基材612Aの幅W0よりも広く、図5に示すように、加熱源612の長手方向(Y方向)において長さLが、加熱源612の抵抗発熱体612Bの長さL0よりも長く形成され、加熱源612と高熱伝導部614とが接触することがない構成となっている。
図6には、加熱源612と高熱伝導部614とが接触することがない構成の他の態様を示している。図6に示すように、加熱源612のうち定着ベルト611に近い面(絶縁体612D)と反対側の面(基材616A)が低熱伝導部613と接触している。
高熱伝導部614は、図6に示すように、加熱源612の長手方向と交差する方向(幅方向)において、抵抗発熱体612Bの両外側(図6中に図示する614a)が厚く形成され、加熱源612の基材612Aの両端部612Aaと接触し、全体は加熱源612とは接触しない構成となっている。
これにより、加熱源612のうち定着ベルト611に近い面と反対側の面が高熱伝導部614と接触する構成と比べて、加熱源612の発熱部表面温度の立ち上がり時間を短縮することができる。
また、高熱伝導部614は、図5、図7に示すように、高熱伝導部614のうち低熱伝導部613と接触する面には凹部が長手方向全域には形成されていない。具体的には、サーモスタット616の取り付けのための高熱伝導部614及び低熱伝導部613を貫通する貫通孔616aを除いて、高熱伝導部614の低熱伝導部613の上面(加熱源612と反対側の面)と接触する面(図7中 網掛部参照)には凹部は形成されず、低熱伝導部613と全面で接触している。
その結果、高熱伝導部614のうち低熱伝導部613と接触する面に凹部が長手方向全域に形成されている構成と比べて、高熱伝導部614の低熱伝導部613と接触する面積が増大して加熱源612の発熱部表面の発熱分布をより均一化することができる。
このように、加熱源612が低熱伝導部613と接触し、高熱伝導部614と接触しないように配置することで、図8(a)に模式的に示すように、通電開始直後の立ち上がり時には、低熱伝導部613が高熱伝導部614への熱伝導(図8(a)中 矢印H2参照)を抑制し、加熱源612の抵抗発熱体612Bで発生する熱は、主として定着ベルト611を介して加圧ローラ621側へ伝達される(図8(a)中 矢印H1参照)。その結果、高熱伝導部614への熱伝導を抑制して、加熱源612の通電開始時の立ち上がり時間の悪化を抑制している。
また、立ち上がり後のプリント時には、図8(b)に模式的に示すように、加熱源612の抵抗発熱体612Bで発生する熱は、高熱伝導部614へも伝達される(図8(b)中 矢印H2参照)。高熱伝導部614は、加熱源612の幅方向(X方向)において、低熱伝導部613を覆うように低熱伝導部613よりも広く、図5に示すように、加熱源612の長手方向(Y方向)において、加熱源612の抵抗発熱体612Bよりも長く形成されている。
これにより、高熱伝導部614が、低熱伝導部613全体を覆う構成となり、低熱伝導部613を介して伝達される加熱源612の熱量を長手方向に移動させることで、加熱源612の非通紙領域の過度な温度上昇を抑制することができる。
また、低熱伝導部613は、加熱源612の長手方向(Y方向)において、基材612Aよりも短く形成されている。これにより、加熱源612の長手方向において断熱が不要な領域の断熱を抑制することができる。
「変形例1」
図9は変形例1に係る低熱伝導部613Aを有する加熱モジュール61Aの構成を示す断面模式図である。
低熱伝導部613Aは、図9に示すように、加熱源612の長手方向と交差する方向(幅方向)において、厚みが両端側に比べて中央部が厚く形成されている。これにより、加熱源612の抵抗発熱体612Bで発生する熱が低熱伝導部613Aの厚さが厚く形成された中央部から高熱伝導部614へ伝達されやすく、通電開始時の立ち上がり時間の増加を抑制することができる。
「変形例2」
図10は変形例2に係る高熱伝導部614Aを有する加熱モジュール61Bの構成を示す断面模式図である。
高熱伝導部614Aは、加熱源612の長手方向と交差する方向(幅方向)において、抵抗発熱体612Bの両外側(図8中に図示する614Aa)が厚く形成されている。加熱源612の抵抗発熱体612Bで発生する熱は、低熱伝導部613を介して上方へ伝達されやすく、高熱伝導部614Aの抵抗発熱体612Bに対向する領域(図10中に図示する614Ab)の厚さが薄い方が、立ち上がり時間の増加は抑制される。一方、高熱伝導部614Aの厚さが薄い場合、加熱源612の熱量を長手方向に移動させにくく、長手方向に渡る温度均一化の効果が低くなることが知られている。
変形例2に係る高熱伝導部614Aは、加熱源612の長手方向と交差する方向(幅方向)において、抵抗発熱体612Bの両外側(614Aa)の厚さを厚く形成することで、通電開始時の立ち上がり時間の増加を抑制しながら、加熱源612の熱量を長手方向により移動させやすくして非通紙領域の過度な温度上昇を抑制することができる。
「変形例3」
図11は変形例3に係る低熱伝導部613Bを有する加熱モジュール61Cの構成を示す断面模式図である。
低熱伝導部613Bは、図11に示すように、加熱源612と高熱伝導部614との間に設けられた空気層として形成されている。空気層はPET(ポリフェニレンテレフタレート)やLCP(液晶ポリマー)等の耐熱性の合成樹脂材料と比べて熱伝導率が低く、加熱源612から高熱伝導部614への熱伝導を抑制して、低コストで加熱源612の通電開始時の立ち上がり時間の悪化を抑制することができる。
「変形例4」
図12は変形例4に係る低熱伝導部613Cを有する加熱モジュール61Dの構成を示す断面模式図である。
低熱伝導部613Cは、図12に示すように、記録媒体としての用紙Pの搬送方向(X方向)における幅W1が、高熱伝導部614の用紙Pの搬送方向(X方向)における幅W2よりも広く形成されている。すなわち、加熱源612と高熱伝導部614の間に配置される耐熱性の合成樹脂材料からなる低熱伝導部613Cが長手方向(Y方向)と交差する幅方向においても高熱伝導部614よりも幅広(W1>W2)となるように配置されている。
これにより、高熱伝導部614が、より確実に加熱手段である加熱源612と接触しない構成とすることができる。
(実施例1)
図13は定着装置60の立ち上がり時間と低熱伝導部613の厚さとの関係を示す図である。
図5に示す加熱モジュール61において、加熱源612は、アルミナで形成された基材612Aのサイズが、厚み1mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。また、抵抗発熱体612Bは、銀パラジウムからなる電気抵抗材料をスクリーン印刷により厚み約10μm、長手方向の長さ216mm、幅1.0mmで塗工して2本形成し、絶縁体612Dとしてガラスをコーティングした。
高熱伝導部614は、アルミ板(JIS A1050)からなり、厚み10mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。
低熱伝導部613は、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmで、厚みを0mm(低熱伝導部613がなく、高熱伝導部614が加熱源612の基材612Aに接触している構成)から、0.1mmごとに2.0mmまで変化させた。また、低熱伝導部613の材料は、PET(ポリフェニレンテレフタレート)とPI(ポリイミド)の2種類を用いた。
係る構成の定着装置60の加熱源612へ850Wの電力を印加して、定着ベルト611の表面温度が定着可能温度となるまでの時間としての立ち上がり時間tを計測した。
立ち上がり時間tの悪化は、低熱伝導部613の熱伝導度が低いPI(ポリイミド)樹脂のほうが抑制することができる。また、立ち上がり時間tの悪化は、厚みの増加とともに短くなり、PET(ポリフェニレンテレフタレート)及びPI(ポリイミド)のいずれの材料であっても厚みが1.0mm以上であれば、高熱伝導部614が加熱源612と接触していない場合(立ち上がり時間t=3.0sec)と比較して、0.1secの悪化に留まった。
(実施例2)
図14は実施例2に係る定着装置60の加熱モジュール61の長手方向の縦断面模式図、図15は定着装置60における非通紙部Sの定着ベルト611の温度と高熱伝導部614の厚さとの関係を示す図である。
図14に示す定着装置60において、加熱源612は、アルミナで形成された基材612Aのサイズは、厚み1mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。また、抵抗発熱体612Bは、銀パラジウムからなる電気抵抗材料をスクリーン印刷により厚み約10μm、長手方向の長さ216mm、幅1.0mmで塗工して2本形成し、絶縁体612Dとしてガラスをコーティングした。
低熱伝導部613は、材料がPI(ポリイミド)で、厚みを0.5mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。
高熱伝導部614は、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmで、厚みを1mm、5mm、10mmと変化させた。また、高熱伝導部614の材料は、それぞれ熱導電率が異なる材料として銅板とアルミ板の2種類を用いた。
係る構成の定着装置60を備えた画像形成装置1を用いて、A5サイズ用紙を生産性25ppm(1分間当りの連続印刷枚数)で100~150枚通紙して、A5サイズの外側である非通紙部S(図14中 S参照)の定着ベルト611の表面温度Tを計測した。
非通紙部Sにおける定着ベルト611の表面温度Tは、高熱伝導部614がアルミ板に比べて、熱導電率が高い銅板が低い(温度上昇が少ない)結果となった。熱伝導率が高い銅板の高熱伝導部614は、加熱源612の熱量を長手方向に移動させやすく、非通紙部Sの過度な温度上昇を抑制するためと推察される。
また、非通紙部Sにおける定着ベルト611の表面温度Tは、高熱伝導部614の厚みの増加とともに低くなり、定着ベルト611の耐熱温度が220℃である場合、銅板の高熱伝導部614で1.5mm以上、アルミ板の高熱伝導部614で4.5mm以上の厚みがあれば、25ppm以上の生産性を実現することができる。
(実施例3)
図16は実施例3に係る定着装置60の加熱モジュール61の断面模式図、図17は定着装置60の加熱モジュール61の長手方向の縦断面模式図、図18は比較例に係る定着装置600の加熱モジュール610の断面模式図、図19は定着装置600の加熱モジュール610の長手方向の縦断面模式図である。
図18、図19に示すように、比較例に係る定着装置600は、加熱源612の基材612Aには低熱伝導部613が接触して配置され、低熱伝導部613の加熱源612と接触している面と反対側の面には高熱伝導部が配置されていない。
実施例3及び比較例のいずれにおいても、加熱源612は、アルミナで形成された基材612Aのサイズが、厚み1mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。また、抵抗発熱体612Bは、銀パラジウムからなる電気抵抗材料をスクリーン印刷により厚み約10μm、長手方向の長さ216mm、幅1.0mmで塗工して2本形成し、絶縁体612Dとしてガラスをコーティングした。
図16、図17に示すように、低熱伝導部613は、材料がPI(ポリイミド)で、厚みを0.5mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。
実施例3における高熱伝導部614は、アルミ板(JIS A1050)からなり、厚み5mm、長手方向の長さ250mm、長手方向に直交する方向の長さ(幅)7mmである。
係る構成の定着装置60を備えた画像形成装置1を用いて、A5サイズ用紙を生産性25ppm(1分間当りの連続印刷枚数)で100~150枚通紙して、A5サイズの外側である非通紙部S(図17、図19中 S参照)の定着ベルト611の表面温度Tを計測した。
非通紙部Sにおける定着ベルト611の最高温度は、比較例においては250℃を超えたが、実施例3においては、220℃以下となり、非通紙部Sにおける温度上昇が30℃以上抑制される結果となった。
1・・・画像形成装置
10・・・制御装置
20・・・給紙装置
30・・・感光体ユニット
31・・・感光体ドラム
40・・・現像装置
42・・・現像ローラ
50・・・転写装置
51・・・中間転写ベルト
53・・・二次転写ローラ
60、600・・・定着装置
61、61A、61B、61C、61D、610・・・加熱モジュール
611・・・定着ベルト
612・・・加熱源
612A・・・基材
612B・・・絶縁層
612C・・・抵抗発熱体
612D・・・絶縁体
613・・・低熱伝導部
614・・・高熱伝導部
615・・・サーミスタ
616・・・サーモスタット
617・・・保持部材
618・・・支持部材
N・・・定着ニップ部

Claims (11)

  1. 循環するベルト部材と、
    前記ベルト部材に接触し、前記ベルト部材との間を移動する記録媒体を加圧する加圧手段と、
    基材と、前記基材の表面に前記基材の長手方向に延びるように形成された発熱部からなり前記ベルト部材の内面を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段の、前記ベルト部材に近い面と反対側の面に、長手方向において前記発熱部よりも長く前記基材よりも短く配置された低熱伝導部と、
    前記低熱伝導部の前記加熱手段に近い面とは反対側の面に配置された高熱伝導部と、を備え、
    前記加熱手段が前記低熱伝導部と接触し、かつ前記高熱伝導部と接触しないように配置されている、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記低熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅は、前記加熱手段の前記記録媒体の搬送方向における幅よりも広い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記高熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅は、前記加熱手段の前記記録媒体の搬送方向における幅よりも広い、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記高熱伝導部の厚さは、前記高熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向において前記発熱部の両外側が厚い、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記低熱伝導部の厚さは、前記低熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向において中央部が厚い、
    ことを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  6. 前記低熱伝導部は、前記加熱手段の全面に接触している、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記低熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅は、前記高熱伝導部の前記記録媒体の搬送方向における幅よりも広い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 循環するベルト部材と、
    前記ベルト部材に接触し、前記ベルト部材との間を移動する記録媒体を加圧する加圧手段と、
    基材と、前記基材の表面に前記基材の長手方向に延びるように形成された発熱部からなり前記ベルト部材の内面を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段の、前記ベルト部材に近い面と反対側の面に、長手方向において前記発熱部よりも長く前記基材よりも短く配置された低熱伝導部と、
    前記低熱伝導部の前記加熱手段に近い面とは反対側の面に配置された高熱伝導部と、を
    備え、
    前記高熱伝導部のうち前記低熱伝導部と接触する面には凹部が長手方向全域には形成されていない、
    ことを特徴とする定着装置。
  9. 循環するベルト部材と、
    前記ベルト部材に接触し、前記ベルト部材との間を移動する記録媒体を加圧する加圧手段と、
    基材と、前記基材の表面に前記基材の長手方向に延びるように形成された発熱部からなり前記ベルト部材の内面を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段の、前記ベルト部材に近い面と反対側の面に、長手方向において前記発熱部よりも長く前記基材よりも短く配置された低熱伝導部と、
    前記低熱伝導部の前記加熱手段に近い面とは反対側の面に配置された高熱伝導部と、を備え、
    前記加熱手段のうち前記ベルト部材に近い面と反対側の面が前記低熱伝導部と接触し、かつ前記高熱伝導部と接触しないように配置されている、
    ことを特徴とする定着装置。
  10. 前記低熱伝導部は、耐熱合成樹脂又は空気層である、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 記録媒体への画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成された前記記録媒体への前記画像を定着する請求項1ないし1のいずれか1項に記載の定着装置と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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